JP4772701B2 - 補強筋および補強筋の作製方法 - Google Patents

補強筋および補強筋の作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、外装材の内部に埋設される金網状の補強筋および補強筋の作製方法に関する。
近年、住宅の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより住宅を構築するパネル工法が一部に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパネル工法では、建物の構造壁となる壁パネルと、防水透湿シートや胴縁を介して壁パネルに取り付けられる外装材とから外装材付き壁パネルを構成し、この外装材付き壁パネルを現場へ搬送することで、現場での施工効率を大幅に向上している。
特開2001−152566号公報
ところで、近年、上述のような外装材として、例えば軽量気泡コンクリートや、その他のコンクリート成形品等の建築用資材を用いたいという要望があった。すなわち、このような建築用資材からなる外装材は、例えばポルトランドセメントと、石英及び溶融シリカを含む珪砂と、水とを混練してスラリーを製造し、このスラリーを型枠に流し込み、さらに高温、高圧下のオートクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されており、断熱性や防水性、防腐性、耐候性、デザイン性等に優れる。
また、このような外装材には、金網状の補強金網や、この補強金網の端部に溶接されるアンカー棒鋼や、このアンカー棒鋼に溶接されて外装材裏面に突出するボルト部等からなる補強筋が埋設されて補強が成されている。そして、このボルト部には、外装材を外壁表面に取り付けるための取付金具を連結できるようになっている。
ところが、このような補強筋を作製するには、補強金網とアンカー棒鋼同士や、アンカー棒鋼とボルト部同士を溶接して接合しなければならず手間である。
その上、例えば補強金網の端部に沿って真っ直ぐアンカー棒鋼を溶接できなかったり、補強筋に備えられたボルト部全てが同じ方向を向くように溶接できなかった場合は、ボルト部に連結する取付金具の位置ずれや、想定した強度を得られない等の問題が生じてしまうため、補強筋を構成する各部品をより正確に接合したいという要望があった。
本発明の課題は、補強筋の作製に係る作業手間を軽減するとともに、補強筋を構成する各部品を正確に接合することができ、従来に比して優れた補強効果を発揮することが可能な補強筋および補強筋の作製方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図6に示すように、外装材1の内部に埋設される金網状の補強筋2において、
複数の多角形状の網目を有する補強金網2aと、この補強金網2aの両端部に設けられる補強リブ2bとからなり、
前記補強リブ2bは、前記補強金網2aの両端部に一体形成され、補強金網2aに対して直角に折り曲げられる薄板部3と、この薄板部3の端部を複数回折り返し重合して形成される重合部4とを備えており、
前記補強リブ2bの長さ方向両端には、前記重合部4に外挿されるとともに薄板部3に係合するアンカー金具5と、これらアンカー金具5に形成されたボルト挿通孔6,7に挿通され、先端部を外装材1裏面に突出させるためのボルト部8とが設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記補強金網2aおよび薄板部3同士が一体形成されるとともに、前記補強リブ2bが、前記薄板部3と、この薄板部3の端部を折り返し重合して形成された重合部4とを備えてなり、さらに、この補強リブ2bの長さ方向両端に、前記ボルト部8がアンカー金具5を介して設けられているので、従来のような溶接作業の手間を省略して補強筋2を得ることができ、従来に比して、補強筋2を作製する際の手間を軽減することができる。
しかも、このように補強金網2aおよび薄板部3同士が一体形成され、この薄板部3に係合するアンカー金具5を介して前記ボルト部8が設けられているので、前記アンカー金具5を薄板部3に対して位置ずれなく係合させるだけで、各部品を正確に接合した状態の補強筋2を得ることができる。これによって、従来のような各部品の接合に係る諸問題を極力解消することができ、従来に比して、補強筋2による外装材1の優れた補強効果を発揮することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2〜図4に示すように、請求項1に記載の補強筋2において、
前記アンカー金具5は、前記重合部4の長さ方向に沿って外挿されるとともに、前記薄板部3に沿って開口する開口溝50aを有する金具本体50と、この開口溝50aに沿うようにして金具本体50に一体形成され、前記薄板部3を両面から挟み込む挟込板部51,52とを備えており、
これら挟込板部51,52は、前記薄板部3の長さ方向両端にそれぞれ形成される係合孔部3aに重なり合う孔部51a,52aと、この孔部51a,52aの内周面に沿って所定間隔で形成された複数のかしめ片51b,52bとをそれぞれ備えており、これら複数のかしめ片51b,52bは、前記薄板部3の係合孔部3aに向かってかしめられることによって、この係合孔部3a内で交互に噛み合うようにして係合していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記挟込板部51,52の複数のかしめ片51b,52bは、前記薄板部3の係合孔部3aに向かってかしめられることによって、この係合孔部3a内で交互に噛み合うようにして係合しているので、前記挟込板部51,52を、前記薄板部3に対して強固に係合させることが可能となり、前記補強リブ2bに対するアンカー金具5の位置ずれを確実に防ぐことができる。
また、前記アンカー金具5は、前記重合部4の長さ方向に沿って外挿されるとともに、前記薄板部3に沿って開口する開口溝50aを有する金具本体50と、この開口溝50aに沿うようにして金具本体50に一体形成され、前記薄板部3を両面から挟み込む挟込板部51,52とを備えているので、前記金具本体50を、前記係合孔部3a重合部4の長さ方向に沿って外挿するだけで、前記アンカー金具5を、前記補強リブ2bに対して容易かつ確実に設けることができる。
さらに、前記挟込板部51,52は、前記薄板部3の長さ方向両端にそれぞれ形成される係合孔部3aに重なり合う孔部51a,52aを備えているので、これら係合孔部3aと孔部51a,52aとが重なり合うように前記金具本体50を重合部4に沿って外挿させるだけで、前記アンカー金具5の位置決めを行うことが可能となり、前記補強リブ2bに対して正確な位置に設けることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項2に記載の補強筋2において、
前記ボルト部8は、長寸部8aと短寸部8bとを備えることによって略L字状に形成されており、
前記長寸部8aは、前記ボルト挿通孔6,7に挿通され、前記短寸部8bは、先端が一方の挟込板部51の孔部51aに嵌合していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記長寸部8aは、前記ボルト挿通孔6,7に挿通され、前記短寸部8bは、先端が一方の挟込板部51の孔部51aに嵌合しているので、前記アンカー金具5に対するボルト部8の位置ずれを確実に防ぐことができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項3に記載の補強筋2において、
前記ボルト挿通孔6,7は、前記金具本体50を構成し、かつ前記薄板部3および重合部4の並設方向に沿って対向する側壁部50b,50cに形成され、これら対向する側壁部50b,50cに形成されたボルト挿通孔6,7のうち、一方のボルト挿通孔6(7)の内径寸法は、他方のボルト挿通孔7(6)の内径寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記対向する側壁部50b,50cに形成されたボルト挿通孔6,7のうち、一方のボルト挿通孔6(7)の内径寸法が、他方のボルト挿通孔7(6)の内径寸法よりも大きく設定されていることから、前記ボルト部8をボルト挿通孔6,7に挿通させる際に、前記ボルト部8の長寸部8aを若干斜めに傾けながら挿通させることができるので、長寸部8aが傾いた分、短寸部8bの先端を挟込板部51の表面から離間させることができる。これによって、前記短寸部8bの先端が挟込板部51に引っ掛かることを防ぐことができるので、この短寸部8bの先端を、前記一方の挟込板部51の孔部51aに対して容易かつ確実に嵌合させることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図6に示すように、外装材1の内部に埋設される金網状の補強筋2の作製方法であって、
複数の多角形状の網目を有する補強金網2aと、この補強金網2aの両端部に設けられる薄板部3とを一体形成するとともに、この薄板部3の端部を複数回折り返し重合して重合部4を形成することによって補強リブ2bを形成しておき、
この補強リブ2bの長さ方向両端に、ボルト挿通孔6,7を有するアンカー金具5をそれぞれ設けるとともに、これらアンカー金具5のボルト挿通孔6,7に、先端部を外装材1裏面に突出させるためのボルト部8を挿通させ、その後、前記薄板部3を補強金網2aに対して直角に折り曲げることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記補強金網2aおよび薄板部3同士を一体形成するとともに、この薄板部3の端部を複数回折り返し重合して重合部4を形成することによって補強リブ2bを形成しておき、さらに、この補強リブ2bの長さ方向両端に、前記ボルト部8をアンカー金具5を介して設けるので、従来のような溶接作業の手間を省略して補強筋2を得ることができ、従来に比して、補強筋2を作製する際の手間を軽減することができる。
しかも、このように補強金網2aおよび薄板部3同士を一体形成しておき、この薄板部3に係合するアンカー金具5を介して前記ボルト部8を設けるので、前記アンカー金具5を薄板部3に対して位置ずれなく係合させるだけで、各部品を正確に接合した状態の補強筋2を得ることができる。これによって、従来のような各部品の接合に係る諸問題を極力解消することができ、従来に比して、補強筋2による外装材1の優れた補強効果を発揮することが可能となる。
さらに、前記補強リブ2bの長さ方向両端にアンカー金具5を設けるとともに、これらアンカー金具5にボルト部8を挿通させた後に、前記薄板部3を補強金網2aに対して直角に折り曲げるので、この薄板部3を直角に折り曲げる作業と、前記ボルト部8の先端部を外装材1裏面に突出させるための作業とを同時に行うことができ、効率良く補強筋2の作製を行うことができる。
本発明によれば、補強金網および薄板部同士が一体形成されるとともに、補強金網の両端部に設けられる補強リブが、薄板部と、この薄板部の端部を折り返し重合して形成された重合部とを備えてなり、さらに、この補強リブの長さ方向両端に、先端部を外装材裏面に突出させるためのボルト部がアンカー金具を介して設けられているので、従来のような溶接作業の手間を省略して補強筋を得ることができ、従来に比して、補強筋を作製する際の手間を軽減することができる。
しかも、このように補強金網および薄板部同士が一体形成され、この薄板部に係合するアンカー金具を介してボルト部が設けられているので、アンカー金具を薄板部に対して位置ずれなく係合させるだけで、各部品を正確に接合した状態の補強筋を得ることができる。これによって、従来のような各部品の接合に係る諸問題を極力解消することができ、従来に比して、補強筋による外装材の優れた補強効果を発揮することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の補強筋2は、図1〜図6に示すように、外装材1の内部に埋設されるものであり、複数の多角形状の網目を有する補強金網2aと、この補強金網2aの両端部に設けられる補強リブ2bとからなり、前記補強リブ2bは、前記補強金網2aの両端部に一体形成され、補強金網2aに対して直角に折り曲げられる薄板部3と、この薄板部3の端部を複数回折り返し重合して形成される重合部4とを備えており、前記補強リブ2bの長さ方向両端には、前記重合部4に外挿されるとともに薄板部3に係合するアンカー金具5と、これらアンカー金具5に形成されたボルト挿通孔6,7に挿通され、先端部を外装材1裏面に突出させるためのボルト部8とが設けられている。
なお、本実施の形態の外装材1は、例えばポルトランドセメントと、石英及び溶融シリカを含む珪砂と、水とを混練してスラリーを製造し、このスラリーを型枠に流し込み、さらに高温、高圧下のオートクレーブと呼ばれる耐熱耐圧密閉蒸気窯内で蒸気養生させることにより製造されたコンクリート成形品である。
また、本実施の形態の補強筋2は、前記スラリーを型枠に流し込むに際して、予め型枠内に配置しておくことによって、外装材1の内部に埋設できるようになっている。
ここで、前記補強金網2aは、例えば、ステンレス、スチール、アルミ等の鋼板を機械加工により千鳥状に切れ目を入れ、これを広げて形成したものであり、菱形、あるいは亀甲状の複数の網目を有しているとともに、その両端部に、前記薄板部3が一体形成されている。
また、これら補強金網2aおよび薄板部3同士を一体形成する際は、図示はしないが、所定の鋼材からなる板材を、補強金網2aを形成する部分と薄板部3を形成する部分とに区分けしてから、補強金網2aを形成する部分に千鳥状に切れ目を入れ、広げて網目を形成するとともに、薄板部3を形成する部分を、その長さ方向に沿って所定の幅寸法に切断することによって一体形成できるようになっている。
さらに、このように形成された薄板部3の端部を、図2に示すように、複数回折り返し重合することによって前記重合部4が形成されている。また、前記薄板部3の長さ方向両端の所定の位置には、前記アンカー金具5を係合させるための係合孔部3aが、前記重合部4と重ならないようにして形成されている。
なお、本実施の形態の重合部4は、3回分折り返し重合して形成されており、後述する金具本体50の内部に納まる幅寸法および厚さ寸法を有している。
このように前記薄板部3および重合部4を形成することによって、前記補強金網2aの両端部に、これら薄板部3および重合部4を備えてなる前記補強リブ2bが設けられた状態となる。そして、このように薄板部3を複数回折り返し重合して重合部4を設けることによって、補強リブ2bの強度を高めることができるので、外装材1の強度や剛性を向上させることができ、外装材1を確実に補強できるようになる。
一方、前記アンカー金具5は、例えば、ステンレス、スチール、アルミ等の鋼板を加工してなり、図2〜図4に示すように、前記重合部4の長さ方向に沿って外挿されるとともに、前記薄板部3に沿って開口する開口溝50aを有する金具本体50と、この開口溝50aに沿うようにして金具本体50に一体形成され、前記薄板部3を両面から挟み込む挟込板部51,52とを備えている。
また、前記ボルト挿通孔6,7は、前記金具本体50を構成し、かつ前記薄板部3および重合部4の並設方向に沿って対向する側壁部50b,50cに形成されている。
前記金具本体50は、図2に示すように、この金具本体50の下部に前記重合部4が位置しており、この重合部4の上部は空隙となっている。そして、この空隙を介して前記ボルト挿通孔6,7が形成された状態となっている。
また、前記挟込板部51,52は、前記薄板部3の長さ方向両端にそれぞれ形成される係合孔部3aに重なり合う孔部51a,52aと、この孔部51a,52aの内周面に沿って所定間隔で形成された複数のかしめ片51b,52bとをそれぞれ備えており、これら複数のかしめ片51b,52bは、前記薄板部3の係合孔部3aに向かってかしめられることによって、この係合孔部3a内で交互に噛み合うようにして係合している。
すなわち、一方の挟込板部51の複数のかしめ片51bは、図2中において孔部51aの内周面に沿って横向きに設けられ、他方の挟込板部52の複数のかしめ片52bは、図2中において孔部52aの内周面に沿って縦向きに設けられており、前記係合孔部3aに向かってかしめられた際に交互に噛み合うように形成されている。
また、これら挟込板部51,52の孔部51a,52aの内径寸法は、前記係合孔部3aに対して若干小さくなるように形成されている。これによって、前記複数のかしめ片51b,52bを、前記係合孔部3aに向かってかしめ易くなる。
なお、前記複数のかしめ片51b,52bをかしめる際は、例えば、前記挟込板部51,52の孔部51a,52aの内径寸法よりも若干小さい外径寸法を有するような専用のかしめ治具(図示せず)を用いてかしめるようにしている。
このようなアンカー金具5によれば、前記挟込板部51,52の複数のかしめ片51b,52bは、前記薄板部3の係合孔部3aに向かってかしめられることによって、この係合孔部3a内で交互に噛み合うようにして係合しているので、前記挟込板部51,52を、前記薄板部3に対して強固に係合させることが可能となり、前記補強リブ2bに対するアンカー金具5の位置ずれを確実に防ぐことができるようになっている。
また、前記アンカー金具5は、前記重合部4の長さ方向に沿って外挿されるとともに、前記薄板部3に沿って開口する開口溝50aを有する金具本体50と、この開口溝50aに沿うようにして金具本体50に一体形成され、前記薄板部3を両面から挟み込む挟込板部51,52とを備えているので、前記金具本体50を、前記係合孔部3a重合部4の長さ方向に沿って外挿するだけで、前記アンカー金具5を、前記補強リブ2bに対して容易かつ確実に設けることが可能となっている。
さらに、前記挟込板部51,52は、前記薄板部3の長さ方向両端にそれぞれ形成される係合孔部3aに重なり合う孔部51a,52aを備えているので、これら係合孔部3aと孔部51a,52aとが重なり合うように前記金具本体50を重合部4に沿って外挿させるだけで、前記アンカー金具5の位置決めを行うことが可能となり、前記補強リブ2bに対して正確な位置に設けることができる。
一方、前記ボルト部8は、図5に示すように、長寸部8aと短寸部8bとを備えることによって略L字状に形成されており、前記長寸部8aは、前記ボルト挿通孔6,7に挿通され、前記短寸部8bは、先端が一方の挟込板部51の孔部51aに嵌合している。これによって、前記アンカー金具5に対するボルト部8の位置ずれを確実に防ぐことができるようになっている。
なお、本実施の形態のボルト挿通孔6,7のうち、一方のボルト挿通孔6の内径寸法は、他方のボルト挿通孔7の内径寸法よりも大きく設定されている。すなわち、前記ボルト部8をボルト挿通孔6,7に挿通させる際に、前記ボルト部8の長寸部8aを若干斜めに傾けながら挿通させることができるので、長寸部8aが傾いた分、短寸部8bの先端を挟込板部51の表面から離間させることができる。なお、他方のボルト挿通孔7の内径寸法を、一方のボルト挿通孔6の内径寸法よりも大きく設定しても良い。
これによって、前記ボルト部8をボルト挿通孔6,7に挿通させるに際して短寸部8bの先端が挟込板部51に引っ掛かることを防ぐことができるので、この短寸部8bの先端を、前記一方の挟込板部51の孔部51aに対して容易かつ確実に嵌合させることができるようになっている。
以上のように、本実施の形態の補強筋2によれば、前記補強金網2aおよび薄板部3同士が一体形成されるとともに、前記補強リブ2bが、前記薄板部3と、この薄板部3の端部を折り返し重合して形成された重合部4とを備えてなり、さらに、この補強リブ2bの長さ方向両端に、前記ボルト部8がアンカー金具5を介して設けられているので、従来のような溶接作業の手間を省略して補強筋2を得ることができ、従来に比して、補強筋2を作製する際の手間を軽減することができる。
しかも、このように補強金網2aおよび薄板部3同士が一体形成され、この薄板部3に係合するアンカー金具5を介して前記ボルト部8が設けられているので、前記アンカー金具5を薄板部3に対して位置ずれなく係合させるだけで、各部品を正確に接合した状態の補強筋2を得ることができる。これによって、従来のような各部品の接合に係る諸問題を極力解消することができ、従来に比して、補強筋2による外装材1の優れた補強効果を発揮することが可能となる。
次に、本実施の形態の補強筋2の作製方法について説明する。
まず、所定の鋼材からなる板材を、補強金網2aを形成する部分と薄板部3を形成する部分とに区分けしてから、補強金網2aを形成する部分に千鳥状に切れ目を入れ、広げて網目を形成する。また、薄板部3を形成する部分を、その長さ方向に沿って所定の幅寸法に切断する。このようにして、図3に示すように、複数の多角形状の網目を有する補強金網2aと、この補強金網2aの両端部に設けられる薄板部3とを一体形成する。
さらに、この薄板部3の端部を、図2に示すように、複数回折り返し重合して重合部4を形成することによって補強リブ2bを形成しておく。
また、この重合部4と重ならないように、前記薄板部3の長さ方向両端の所定の位置に、前記アンカー金具5を係合させるための係合孔部3aを形成しておく。
次いで、図4に示すように、前記補強リブ2bの長さ方向両端に、ボルト挿通孔6,7を有するアンカー金具5をそれぞれ設けるようにする。
なお、アンカー金具5を前記補強リブ2bに設ける際は、まず、アンカー金具5の金具本体50を、前記挟込板部51,52によって前記薄板部3を両面から挟み込むようにしながら、前記重合部4の長さ方向に沿ってスライドさせるようにして外挿する。
そして、このアンカー金具5の挟込板部51,52に形成された孔部51a,52aと、前記薄板部3の係合孔部3aとを重ね合わせるようにして位置決めし、その後、図2に示すように、前記孔部51a,52aに形成された複数のかしめ片51b,52bを、前記係合孔部3aに向かってかしめて、これら複数のかしめ片51b,52bが、係合孔部3a内で交互に噛み合うように係合させる。
続いて、図5に示すように、このように補強リブ2bの長さ方向両端の所定の位置に設けられたアンカー金具5のボルト挿通孔6,7に、先端部を外装材1裏面に突出させるためのボルト部8を挿通させる。
なお、ボルト部8を前記ボルト挿通孔6,7に挿通させる際は、このボルト部8の長寸部8aを若干斜めに傾けながら挿通させるとともに、長寸部8aが傾いた分、短寸部8bの先端を挟込板部51の表面から離間させながら、ボルト部8を前記ボルト挿通孔6,7に挿通させる。
そして、前記ボルト部8の短寸部8bの先端を一方の挟込板部51の孔部51aに嵌合させて、ボルト部8の位置ずれを防ぐようにする。
その後、図6に示すように、前記ボルト部8が設けられたアンカー金具5を係合させた状態の薄板部3を補強金網2aに対して直角に折り曲げる。
このようにして補強筋2を作製できるようになっている。そして、このように作製された補強筋2を、外装材1を製造するための材料のスラリーが流し込まれる型枠内に予め配置しておき、スラリーが流し込まれた後、オートクレーブによって蒸気養生等の作業を行って外装材1の内部に埋設して、図1に示すような外装材1を製造する。
以上のように、本実施の形態の補強筋2の作製方法によれば、前記補強金網2aおよび薄板部3同士を一体形成するとともに、この薄板部3の端部を複数回折り返し重合して重合部4を形成することによって補強リブ2bを形成しておき、さらに、この補強リブ2bの長さ方向両端に、前記ボルト部8をアンカー金具5を介して設けるので、従来のような溶接作業の手間を省略して補強筋2を得ることができ、従来に比して、補強筋2を作製する際の手間を軽減することができる。
しかも、このように補強金網2aおよび薄板部3同士を一体形成しておき、この薄板部3に係合するアンカー金具5を介して前記ボルト部8を設けるので、前記アンカー金具5を薄板部3に対して位置ずれなく係合させるだけで、各部品を正確に接合した状態の補強筋2を得ることができる。これによって、従来のような各部品の接合に係る諸問題を極力解消することができ、従来に比して、補強筋2による外装材1の優れた補強効果を発揮することが可能となる。
さらに、前記補強リブ2bの長さ方向両端にアンカー金具5を設けるとともに、これらアンカー金具5にボルト部8を挿通させた後に、前記薄板部3を補強金網2aに対して直角に折り曲げるので、この薄板部3を直角に折り曲げる作業と、前記ボルト部8の先端部を外装材1裏面に突出させるための作業とを同時に行うことができ、効率良く補強筋2の作製を行うことができる。
本発明の補強筋が外装材の内部に埋設された状態を示す斜視図である。 アンカー金具を補強リブに設ける際の状態を示す概略図である。 補強筋の作成過程における一状態を示す斜視図である。 補強筋の作成過程における一状態を示す斜視図である。 補強筋の作成過程における一状態を示す斜視図である。 補強筋の作成過程における一状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 外装材
2 補強筋
2a 補強金網
2b 補強リブ
3 薄板部
4 重合部
5 アンカー金具
6 ボルト挿通孔
7 ボルト挿通孔
8 ボルト部

Claims (5)

  1. 外装材の内部に埋設される金網状の補強筋において、
    複数の多角形状の網目を有する補強金網と、この補強金網の両端部に設けられる補強リブとからなり、
    前記補強リブは、前記補強金網の両端部に一体形成され、補強金網に対して直角に折り曲げられる薄板部と、この薄板部の端部を複数回折り返し重合して形成される重合部とを備えており、
    前記補強リブの長さ方向両端には、前記重合部に外挿されるとともに薄板部に係合するアンカー金具と、これらアンカー金具に形成されたボルト挿通孔に挿通され、先端部を外装材裏面に突出させるためのボルト部とが設けられていることを特徴とする補強筋。
  2. 請求項1に記載の補強筋において、
    前記アンカー金具は、前記重合部の長さ方向に沿って外挿されるとともに、前記薄板部に沿って開口する開口溝を有する金具本体と、この開口溝に沿うようにして金具本体に一体形成され、前記薄板部を両面から挟み込む挟込板部とを備えており、
    これら挟込板部は、前記薄板部の長さ方向両端にそれぞれ形成される係合孔部に重なり合う孔部と、この孔部の内周面に沿って所定間隔で形成された複数のかしめ片とをそれぞれ備えており、これら複数のかしめ片は、前記薄板部の係合孔部に向かってかしめられることによって、この係合孔部内で交互に噛み合うようにして係合していることを特徴とする補強筋。
  3. 請求項2に記載の補強筋において、
    前記ボルト部は、長寸部と短寸部とを備えることによって略L字状に形成されており、
    前記長寸部は、前記ボルト挿通孔に挿通され、前記短寸部は、先端が一方の挟込板部の孔部に嵌合していることを特徴とする補強筋。
  4. 請求項3に記載の補強筋において、
    前記ボルト挿通孔は、前記金具本体を構成し、かつ前記薄板部および重合部の並設方向に沿って対向する側壁部に形成され、これら対向する側壁部に形成されたボルト挿通孔のうち、一方のボルト挿通孔の内径寸法は、他方のボルト挿通孔の内径寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする補強筋。
  5. 外装材の内部に埋設される金網状の補強筋の作製方法であって、
    複数の多角形状の網目を有する補強金網と、この補強金網の両端部に設けられる薄板部とを一体形成するとともに、この薄板部の端部を複数回折り返し重合して重合部を形成することによって補強リブを形成しておき、
    この補強リブの長さ方向両端に、ボルト挿通孔を有するアンカー金具をそれぞれ設けるとともに、これらアンカー金具のボルト挿通孔に、先端部を外装材裏面に突出させるためのボルト部を挿通させ、その後、前記薄板部を補強金網に対して直角に折り曲げることを特徴とする補強筋の作製方法。
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