JP5743753B2

JP5743753B2 - 遊技機

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Publication number: JP5743753B2
Application number: JP2011144621A
Authority: JP
Inventors: 丹野　孝紀; 孝紀丹野; 武沢　学; 学武沢; 裕介飯田; 達明小岩
Original assignee: Newgin Co Ltd
Current assignee: Newgin Co Ltd
Priority date: 2011-06-29
Filing date: 2011-06-29
Publication date: 2015-07-01
Anticipated expiration: 2031-06-29
Also published as: JP2013009839A

Description

本発明は、１回の図柄変動ゲームの表示中に図柄の変動表示を伴う変動サイクルを１回または複数回にわたって表示させる特殊変動演出、及び図柄変動ゲームにおいてはずれ表示結果を導出させるとともに、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させて最終的に大当り表示結果を導出させる特別演出を表示する遊技機に関する。

従来から、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、大当り判定の判定結果に基づき図柄変動ゲームを表示するとともに、この図柄変動ゲームにおいて大当り表示結果を導出させた場合に大入賞口を開放する大当り遊技を付与することが行われている。そして、このような図柄変動ゲームにおける遊技者の興趣向上を目的として、１回の図柄変動ゲームの表示中に図柄の変動表示を伴う変動サイクルを１回または複数回にわたって表示させる特殊変動演出を実行するパチンコ遊技機が提案されている（例えば特許文献１）。

特許文献１のパチンコ遊技機では、１回の図柄変動ゲームにおける変動サイクルの回数に応じて大当り期待度を変化させているとともに、変動サイクル中にリーチ演出を実行可能とすることで大当りに期待する遊技者の興趣を向上させている。

特開２００４−２９８３３７号公報

また、従来のパチンコ遊技機の中には、図柄変動ゲームにおいてはずれ表示結果を導出させるとともに、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させて最終的に大当り表示結果を導出させる特別演出（所謂、復活演出）を実行するものもある。しかしながら、特殊変動演出及び復活演出を実行する場合には、はずれ表示結果を構成する図柄が再変動されたときに、特殊変動演出における次回の変動サイクルが開始されたのか、それとも特別演出が開始されたのかを、遊技者が把握し難くなる。このような場合には、リーチ演出のあとに特殊変動演出が継続されて高い大当り期待度が報知されていることを遊技者が理解できず、結局、特殊変動演出における興趣を十分に図れていない虞があった。

本発明は、上記従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、特殊変動演出が継続されていることを把握し易くし、特殊変動演出における遊技者の興趣を向上できる遊技機を提供することにある。

上記課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、大当りか否かの大当り判定の判定結果に基づき図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示手段に表示し、この図柄変動ゲームにおいて大当り表示結果が導出されたのちに大当り遊技が付与される遊技機において、前記大当り判定の判定結果に基づき前記表示手段を制御し、１回の図柄変動ゲームの表示中に前記図柄の変動表示を伴う変動サイクルを複数回にわたって表示させ、前記１回の図柄変動ゲームにおける変動サイクルの回数が多いほど大当り期待度が高くなる特殊変動演出を表示させる特殊変動演出制御手段と、前記大当り判定の判定結果に基づき前記表示手段を制御し、前記図柄変動ゲームにおいてはずれ表示結果を導出させるとともに、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄の少なくとも一部の図柄を再変動させて最終的に大当り表示結果を導出させる特別演出を表示させる特別演出制御手段と、を備え、前記特殊変動演出では、前記特殊変動演出を構成する変動サイクルのうち、特定回数の変動サイクルが実行される場合、該特定回数が最終回となる変動サイクルにおいて、該特定回数に応じて複数のリーチ演出の中から表示させ易い特定リーチ演出が設定されており、前記特殊変動演出制御手段は、１回の図柄変動ゲームで前記特定回数よりも多い回数の変動サイクルを表示させる場合、特定回数目の変動サイクルにおいて当該変動サイクルを最終回の変動サイクルとして仮定したときに表示され易い前記特定リーチ演出を実行させ、その特定リーチ演出の表示を経てはずれ表示結果を導出させた後、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させて次回の変動サイクルを開始させるパターンにより前記特殊変動演出を表示させる制御を可能に構成されており、前記特定回数目の変動サイクルにおいて、前記はずれ表示結果を導出させ、その後に次回の変動サイクルを開始させる場合は、第１特定時間の経過により、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させ、前記特別演出では、前記はずれ表示結果を導出させた後、前記第１特定時間とは異なる第２特定時間の経過により、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させることを要旨とする。

本発明によれば、特殊変動演出が継続されていることを把握し易くし、特殊変動演出における遊技者の興趣を向上できる。

パチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図。（ａ）〜（ｃ）は、演出表示装置における図柄変動ゲームの背景画像を示す説明図。連続演出、及び復活演出の実行態様を示すタイミングチャート。（ａ）〜（ｄ）は、変動サイクルにおける飾り図柄の変動態様を示す説明図。（ａ）〜（ｄ）は、復活演出の実行態様を示す説明図。パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。変動パターンを示す説明図。演出パターン振分用テーブルを示す説明図。演出パターンを示す説明図。（ａ）は、変動サイクルにおける飾り図柄の変動態様を示すタイミングチャート、（ｂ）は、復活演出が行われない場合における図柄変動ゲームの実行態様を示すタイミングチャート、（ｃ）は、復活演出が行われる場合における図柄変動ゲームの実行態様を示すタイミングチャート。（ａ）〜（ｈ）は、演出表示装置における図柄変動ゲームの実行態様を示す説明図。

以下、本発明を具体化したパチンコ遊技機について図１〜図１１にしたがって説明する。
図１に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤１０のほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部ＧＨを有する表示手段としての演出表示装置１１が配設されている。演出表示装置１１には、複数列（本実施形態では３列）の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出が画像表示される。本実施形態において演出表示装置１１の図柄変動ゲームでは、複数列（本実施形態では３列）の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置１１の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄を用いて行われる。

また、演出表示装置１１の左下方には、例えば７セグメント型ＬＥＤからなる特別図柄表示装置（以下「特図表示装置」と示す）１２が配設されている。特図表示装置１２では、特別図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、当りか否かの内部抽選（後述する大当り抽選）の結果を示す報知用の図柄である。以下の説明では、演出表示装置１１における飾り図柄による図柄変動ゲームを「飾図変動ゲーム」と示し、特図表示装置１２における特別図柄による図柄変動ゲームを「特図変動ゲーム」と示し、特図変動ゲーム及び飾図変動ゲームを区別しない場合には単に「図柄変動ゲーム」と示す。

本実施形態では、特図表示装置１２において、特別図柄の変動開始により特図変動ゲームが開始されると、演出表示装置１１において、同時に飾図の変動開始により飾図変動ゲームが開始される。同様に、本実施形態では、特図表示装置１２において、特別図柄の確定停止表示により特図変動ゲームが終了されると、演出表示装置１１において、同時に飾図の確定停止表示により飾図変動ゲームが終了される。このように、本実施形態の図柄変動ゲームは、図柄（特別図柄及び飾り図柄）の変動開始から確定停止表示される迄を１回として実行される。なお、本明細書において「同時」または「同一時間」とは、厳密に同一の時間であることのほか、例えば時間差が０．１秒未満である場合など遊技者が同時と視認し得る範囲を含むものとする。

そして、演出表示装置１１には、特図表示装置１２の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的に言えば、特図表示装置１２に大当り図柄（大当り表示結果）が確定停止表示される場合には、演出表示装置１１にも大当り図柄（大当り表示結果）が確定停止表示される。特図表示装置１２にはずれ図柄（はずれ表示結果）が確定停止表示される場合には、演出表示装置１１にもはずれ図柄（はずれ表示結果）が確定停止表示される。

演出表示装置１１に確定停止表示される大当り図柄は、全列の飾り図柄が同一図柄となる図柄組み合わせによって構成される（例えば「２２２」や「７７７」など）。また、演出表示装置１１に確定停止表示されるはずれ図柄は、全列の飾り図柄が異なる飾り図柄となる図柄組み合わせや、１列の飾り図柄が他の２列の飾り図柄とは異なる飾り図柄となる図柄組み合わせによって構成される。また、演出表示装置１１では、遊技者側から見て左列→右列→中列の順に図柄列の変動が停止するようになっており、特定の２列（本実施形態では左右の２列）に同一の飾り図柄が一旦停止表示された場合、リーチ（リーチ状態）が形成（表示）される。

ここで、一旦停止表示とは、画像表示部ＧＨにおいてゆれ変動状態で表示されている状態であり、画像表示部ＧＨにおいて図柄が確定停止している確定停止表示とは区別される。本実施形態では、複数列の図柄列のうち左列が第１停止列、右列が第２停止列（直前停止列）、中列が第３停止列（最終停止列）となり、左列及び右列がリーチを形成するリーチ形成列となる。

また、演出表示装置１１では、飾図変動ゲームにおいてリーチが形成（表示）されてから、最終的に図柄組み合わせ（大当り図柄又ははずれ図柄）が導出される迄の間に、上記表示演出の１つとしてリーチ演出が行われる。本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ演出（以下「ＮＲリーチ演出」と示す）や、ＮＲリーチ演出において中列の図柄を導出した後、又は中列の変動中にその演出内容を発展させて行うスーパーリーチ演出（以下「ＳＰリーチ演出」と示す）が用意されている。

ＳＰリーチ演出は、演出表示装置１１において、図柄変動ゲームの開始時又は図柄変動ゲームの開始直前からＮＲリーチ演出が終了する迄の間に表示されている背景画像を、この背景画像とは異なるＳＰリーチ演出用の背景画像に切り替えて行われる。本実施形態では、図２（ａ）に示すように、図柄変動ゲームの開始時（開始直前）や、ＮＲリーチ演出中に表示させる背景画像として、第１背景画像としての通常背景画像ＧＡが用意されている。また、図２（ｂ）に示すように、ＳＰリーチ演出用の背景画像として、通常背景画像ＧＡとは異なる第２背景画像としての第１特別背景画像ＧＢ、及び第２特別背景画像ＧＣが用意されている。なお、各背景画像ＧＡ〜ＧＣは、演出表示装置１１において、恰も各列の飾り図柄の背後に重なるように表示されるものであって、大当り図柄及びはずれ図柄を構成し得る各列の飾り図柄とは異なる画像である。このようにＳＰリーチ演出には、第１特別背景画像ＧＢを表示して行う特別リーチ演出としての第１ＳＰリーチ演出、及び第２特別背景画像ＧＣを表示して行う第２ＳＰリーチ演出がある。

図１に示すように、特図表示装置１２の左方には、複数個（本実施形態では４個）の特別図柄保留発光部（例えばＬＥＤなど）を備えた特別図柄保留表示装置（以下「特図保留表示装置」と示す）１３が配設されている。特図保留表示装置１３は、機内部で記憶した特別図柄用の始動保留球の記憶数（以下「保留記憶数」と示す）と同数の特別図柄保留発光部を点灯させることにより、保留記憶数を遊技者に報知する。保留記憶数は、遊技盤１０に配設した後述の始動入賞口に遊技球が入球することで１加算される一方で、図柄変動ゲームの開始により１減算される。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数（本実施形態では４個）まで累積される。保留記憶数は、実行を保留中の図柄変動ゲームの回数となる。

特図表示装置１２の下方には、複数個（本実施形態では２個）の発光体（例えばＬＥＤなど）をレンズカバーで覆って構成した普通図柄表示装置１４が配設されている。普通図柄表示装置１４では、複数種類の普通図柄を変動させて１つの普通図柄を導出する普通図柄変動ゲームが行われる。普通図柄表示装置１４では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う普図当りか否かの内部抽選（後述する普図当り抽選）の抽選結果を表示する。即ち、普図当り抽選に当選した場合には、普通図柄変動ゲームで普通図柄の当り図柄（本実施形態では左側の発光体が点灯）が確定停止表示される。一方、普図当り抽選に当選しない場合（はずれの場合）には、普通図柄のはずれ図柄（本実施形態では右側の発光体が点灯）が確定停止表示される。

演出表示装置１１の下方には、遊技球の入球口１７ａを有する第１始動入賞口１７が配設されている。本実施形態の第１始動入賞口１７は、遊技球が常時入球可能とされている。また、第１始動入賞口１７の下方には、遊技球の入球口１８ａを有する第２始動入賞口１８が配設されている。第２始動入賞口１８は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ（ソレノイド、モータなど）の作動により開閉動作を行う開閉羽根１９を備えている。第２始動入賞口１８は、開閉羽根１９の開動作により入口が拡大されて遊技球が入球（入賞）し易い開状態とされる一方で、開閉羽根１９の閉動作により入口が拡大されずに遊技球が入球（入賞）し難い閉状態とされる。

そして、第１始動入賞口１７の奥方には入球した遊技球を検知する第１始動口スイッチＳＷ１（図６に示す）が配設されているとともに、第２始動入賞口１８の奥方には入球した遊技球を検知する第２始動口スイッチＳＷ２（図６に示す）が配設されている。各始動入賞口１７，１８は、入球した遊技球を各始動口スイッチＳＷ１，ＳＷ２で入球検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。本実施形態では、第１始動入賞口１７、及び第２始動入賞口１８が始動口を構成する。

また、演出表示装置１１の下方には、図示しないアクチュエータ（ソレノイド、モータなど）の作動により開閉動作を行う大入賞口扉２０を備えた大入賞口（特別電動役物）２１が配設されている。大入賞口２１の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチＳＷ３（図６に示す）が配設されている。大入賞口２１は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数（例えば１０個）の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。大入賞口２１は、大当り遊技中に大入賞口扉２０の開動作によって開放されることで遊技球の入球が許容される。このため、大当り遊技中、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。大当り遊技の詳細については後述する。

また、演出表示装置１１の左方には、普通図柄作動ゲート（以下「ゲート」と示す）２２が配設されている。ゲート２２の奥方には、入球し通過した遊技球を検知するゲートスイッチＳＷ４（図６に示す）が配設されている。ゲート２２は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件（普図当り抽選の抽選契機）のみを付与し得る。

また、本実施形態のパチンコ遊技機は、大当り遊技終了後に大当り抽選の当選確率（抽選確率）を低確率から高確率に変動（向上）させる確率変動（以下「確変」と示す）状態を付与可能に構成されている。本実施形態において確変状態は、次回の大当り遊技が生起される迄の間、付与される。確変状態は、大当り抽選の当選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、遊技者にとって有利な状態となる。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態を付与しない（非確変状態を付与する）大当りが非確変大当りとなる。

また、本実施形態のパチンコ遊技機は、大当り遊技終了後に変動時間短縮（以下「変短」と示す）状態を付与可能に構成されている。変短状態では、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、ゲート２２の通過に基づく普図当り抽選の当選確率（抽選確率）が通常状態（低確率、例えば２５１分の１３）から高確率（例えば２５１分の２５０）に向上（変動）される。また、変短状態において第２始動入賞口１８の開閉羽根１９は、普図当り抽選で当選した際に、変短状態が付与されていない非変短状態とは異なる動作パターンで開閉動作する。

具体的に言えば、非変短状態において、開閉羽根１９は、普図当り抽選で当選した場合（普通図柄変動ゲームで普図の当り図柄が導出された場合）、予め定めた第１回数（例えば１回）分開放し、開放してから第１開放時間（例えば０．３秒）が経過するまで開放状態を維持する。その一方で、変短状態において、開閉羽根１９は、普図当り抽選で当選した場合、第１回数より多い第２回数（例えば３回）分開放し、１回の開放において開放してから第１開放時間より長い第２開放時間（例えば１．５８秒）が経過するまで開放状態を維持する。このように、変短状態は、開閉羽根１９が遊技者にとって有利に動作し、単位時間当りの第２始動入賞口１８への入球率が向上するため、遊技者にとって有利な状態となり得る。なお、変短状態は、開閉羽根１９の単位時間当りの開放時間の増加を伴う開放時間増加状態であって、開放時間の増加によって入球率が向上する入球率向上状態であり、さらに第２始動入賞口１８への入球が非入球容易状態となる非変短状態中と比較して容易な入球容易状態でもある。

次に、大当り遊技について説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示（導出）されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出の終了後には、大入賞口２１が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数（本実施形態では１５回）を上限として複数回行われる。１回のラウンド遊技は、大入賞口２１の開閉が１回、行われる迄であり、１回のラウンド遊技中に大入賞口２１は、予め定めたラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。このラウンド終了条件は、規定個数（入賞上限個数、本実施形態では９個）の遊技球が入賞する第１条件、又はラウンド規定時間（ラウンド遊技時間、本実施形態では２５秒）が経過する第２条件が成立することとされている。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、規定回数のラウンド遊技が終了すると、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。

そして、本実施形態のパチンコ遊技機では、大当り抽選に当選した場合、２種類の大当りの中から１つの大当りが決定され、その決定された大当りに対応する大当り遊技が付与されるようになっている。この２種類の大当りのうち、何れの大当りが付与されるかは、大当り抽選に当選した場合に、特図表示装置１２に確定停止表示させる特別図柄として内部的に決定される大当り図柄の種類に応じて決定される。本実施形態では、特図表示装置１２に表示される全１００種類の特別図柄の大当り図柄のうち、５０種類が特別図柄ＺＡに分類され、５０種類が特別図柄ＺＢに分類されている。

特別図柄ＺＡが決定された場合に付与される大当り遊技の終了後には、次回の大当りが生起される迄の間、確変状態及び変短状態が付与される。また、特別図柄ＺＢが決定された場合に付与される大当り遊技の終了後には、確変状態が付与されない（非確変状態が付与される）とともに、予め定めた回数（本実施形態では１００回）の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数の図柄変動ゲームが終了する前に大当りが生起される迄の間の変短状態が付与される。

図３に示すように、本実施形態では、１回の図柄変動ゲームの表示中（時点ｔ１０〜ｔ１３）に、演出表示装置１１において飾り図柄の変動（変動表示）を伴う変動サイクルを複数回（本実施形態では２〜７回）にわたって表示させ、１回の図柄変動ゲームにおける変動サイクルの回数に応じて大当り期待度（大当り信頼度）が変化する特殊変動演出としての連続演出を表示可能に構成されている。ここで、大当り期待度（大当り信頼度）とは、図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される可能性、即ち図柄変動ゲームが大当りとなる可能性の高低を示す。

連続演出を構成する各変動サイクルは、演出表示装置１１において飾り図柄の変動（変動表示）が開始されてから一旦停止表示される迄を１回として行われる。このため、本実施形態の連続演出は、演出表示装置１１における１回の変動サイクルを恰も１回の図柄変動ゲームであるかのように遊技者に認識させ、１球の始動保留球（１回の入球検知）に基づく１回の図柄変動ゲームの表示中に、演出表示装置１１において複数回の図柄変動ゲームが連続して実行されたかのように擬似的に演出表現して行われる表示演出となる。以下の説明では、連続演出を構成する変動サイクルのうち、最終回の変動サイクルを主変動サイクルと示し、最終回の変動サイクルを除く他の変動サイクルを副変動サイクルと示す場合がある。

本実施形態では、変動サイクルが開始してから終了する迄のサイクル時間（副変動サイクルの表示時間）として、１５秒を設定した第１サイクルパターン、３０秒を設定した第２サイクルパターン、及び４５秒を設定した第３サイクルパターンが用意されている。第２サイクルパターンによる副変動サイクルは、ＮＲリーチ演出を含んで行われ、第３サイクルパターンによる副変動サイクルは第１ＳＰリーチ演出を含んで行われ、第１サイクルパターンによる副変動サイクルはリーチ演出を含まないで行われる。したがって、本実施形態では、第１サイクルパターンによる変動サイクルが非リーチ変動サイクルとなり、第２，第３サイクルパターンによる変動サイクルがリーチ変動サイクルとなる。また、第２，第３サイクルパターンに特定されるサイクル時間は、第１サイクルパターンに特定されるサイクル時間の整数倍に設定されている。

そして、連続演出を構成する副変動サイクルでは、演出表示装置１１において、飾り図柄のはずれ図柄のうち特定はずれ図柄（例えば［９９８］など）を一旦停止表示させることにより、新たな変動サイクルが開始されることを報知するようになっている。

具体的に説明すると、図４（ａ）に示すように、第１サイクルパターンによる副変動サイクルは、演出表示装置１１において、全列の飾り図柄の変動（変動表示）が開始されることにより開始される。その後、この変動サイクルでは、図４（ｂ）に示すように、左列及び右列に異なる飾り図柄（非リーチ）が一旦停止表示された後、図４（ｃ）に示すように、一旦停止表示させた飾り図柄の一部又は全部（本実施形態では左列の飾り図柄）が再変動（以下「スベリ変動」と示す）される。そして、この変動サイクルでは、図４（ｄ）に示すように、スベリ変動を経て特定はずれ図柄が演出表示装置１１に一旦停止表示される。

また、第２サイクルパターンによる副変動サイクルでは、ＮＲリーチ演出を経て一旦停止表示されたはずれ図柄を構成する飾り図柄の全部を再変動させてスベリ変動を行い、最終的に特定はずれ図柄が導出される。同様に、第３サイクルパターンによる副変動サイクルでは、第１ＳＰリーチ演出を経て一旦停止表示させたはずれ図柄を構成する飾り図柄の全部を再変動させてスベリ変動を行い、最終的に特定はずれ図柄が導出される。また、本実施形態において１回の変動サイクルには、上述したスベリ変動を含み、このスベリ変動演出のみを１回の変動サイクルとしてカウントしない。

また、連続演出を構成する副変動サイクルでは、スベリ変動を経て特定はずれ図柄が導出された場合、新たな変動サイクルが開始されることを報知する継続報知画像ＧＤが演出表示装置１１に表示される。この継続報知画像ＧＤは、変動サイクルの回数に応じて色調を赤色、青色、黄色、緑色、橙色、又は紫色に変化させるとともに、アラビア数字（１〜６）を模した画像を付加して表示される。即ち、本実施形態では、演出表示装置１１に表示された継続報知画像ＧＤの色調、及び付加されるアラビア数字を模した画像により、今回の図柄変動ゲームにおいて表示された変動サイクルの回数が報知される。したがって、本実施形態では、演出表示装置１１が回数報知手段としても機能する。

また、図３に示すように、本実施形態では、主変動サイクル（時点ｔ１１〜ｔ１３）において、はずれ図柄（はずれ表示結果）を導出させるとともに、その導出させたはずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動させて最終的に大当り図柄（大当り表示結果）を導出させる特別演出としての復活演出を実行可能に構成されている（時点ｔ１２〜ｔ１３）。

本実施形態において復活演出は、図５（ａ）に示すように、例えば第１ＳＰリーチ演出を経て飾り図柄のはずれ図柄を導出した場合、図５（ｂ）に示すように背景画像が通常背景画像ＧＡに切り替えられた後に行われる。復活演出では、図５（ｃ）に示すように、はずれ図柄を構成する飾り図柄が再変動されることを報知する特別報知画像ＧＥが演出表示装置１１に表示され、その後、図５（ｄ）に示すように、演出表示装置１１に導出されたはずれ図柄を構成する飾り図柄の全部を再変動させて大当り図柄が導出され、最終的に確定停止表示される。本実施形態では、１回の主変動サイクル（最終回の変動サイクル）には、上述した復活演出に伴う再変動を含み、この復活演出のみを１回の変動サイクルとしてカウントしない。

次に、パチンコ遊技機の制御構成を図６にしたがって説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機の機裏側には、パチンコ遊技機全体を制御する主制御基板３０が装着されている。主制御基板３０は、パチンコ遊技機全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御指令（制御コマンド）を出力する。また、機裏側には、統括制御基板３１と、表示制御基板３２と、音声・発光制御基板３３が装着されている。

統括制御基板３１は、主制御基板３０が出力した制御信号（制御コマンド）に基づき、表示制御基板３２及び音声・発光制御基板３３を統括的に制御する。表示制御基板３２は、主制御基板３０と統括制御基板３１が出力した制御信号（制御コマンド）に基づき、演出表示装置１１の表示態様（図柄、背景、文字などの表示画像など）を制御する。また、音声・発光制御基板３３は、パチンコ遊技機に装着されたスピーカなどの音声出力装置３４の音声出力態様（音声出力のタイミングなど）、及びパチンコ遊技機に装着されたＬＥＤやランプなどの装飾発光装置３５の発光態様（点灯（点滅）／消灯のタイミングなど）を制御する。

以下、主制御基板３０、統括制御基板３１、及び表示制御基板３２について、その具体的構成を説明する。
主制御基板３０には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用ＣＰＵ３０ａと、主制御用ＣＰＵ３０ａの制御プログラムを格納する主制御用ＲＯＭ３０ｂと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用ＲＡＭ３０ｃが設けられている。主制御用ＣＰＵ３０ａには、主制御用ＲＯＭ３０ｂ及び主制御用ＲＡＭ３０ｃが接続されている。そして、主制御用ＣＰＵ３０ａには、各種スイッチＳＷ１〜ＳＷ４が遊技球を検知して出力する検知信号を入力可能に接続されている。また、主制御用ＣＰＵ３０ａには、特図表示装置１２、特図保留表示装置１３、及び普通図柄表示装置１４が接続されている。

また、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当り判定用乱数、リーチ判定用乱数、及び特別図柄振分用乱数（以下「特図振分用乱数」と示す）などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理（乱数生成処理）を実行する。大当り判定用乱数は、大当り抽選（大当り判定）で用いる乱数である。リーチ判定用乱数は、大当り抽選で大当りに当選しなかった場合、即ちはずれの場合にリーチを形成するか否かのリーチ抽選（リーチ判定）で用いる乱数である。特図振分用乱数は、大当り抽選で当選した場合に特別図柄の大当り図柄を決定する際に用いられる乱数であり、０〜９９の全１００通りの整数値に定められている。本実施形態のパチンコ遊技機では、前述した全１００種類の特別図柄の大当り図柄に対して１００通りの特図振分用乱数の値が１個ずつ各別に対応付けられている。また、主制御用ＲＡＭ３０ｃには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報（乱数値、タイマ値、フラグなど）が記憶（設定）される。

主制御用ＲＯＭ３０ｂには、メイン制御プログラム、及び各種の判定値（大当り判定値、及びリーチ判定値など）が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値（０〜５９９までの全６００通りの整数）の中から定められている。そして、大当り判定値は非確変状態時の大当り抽選で用いる非確変用判定値（低確率時大当り判定値）と、確変状態時の大当り抽選で用いる確変用判定値（高確率時大当り判定値）とがある。確変用判定値の設定数（本実施形態では２０個）は、非確変用判定値の設定数（本実施形態では２個）よりも多く設定されている。このような設定によれば、非確変状態において大当り抽選で当選する確率は６００分の２となる一方で、確変状態において大当り抽選に当選する確率は６００分の２０となる。

また、リーチ判定値は、はずれを決定する場合にリーチを形成するか否かの内部抽選（リーチ判定）で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値（０〜２４０までの全２４１通りの整数）の中から定められている。本実施形態では、リーチ判定値として２個の値が設定されており、このような設定によればリーチ判定で肯定判定される確率は２４１分の２となる。

また、主制御用ＲＯＭ３０ｂには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄変動ゲームが開始してから図柄変動ゲームが終了する迄の間の演出（表示演出、発光演出、音声演出）のベースとなるパターンであって、図柄変動ゲームの変動内容（演出内容）及び変動時間（演出時間）を特定し得る。本実施形態において、複数種類の変動パターンは、大当り変動用の変動パターン、はずれリーチ変動用の変動パターン、はずれ変動用の変動パターンに分類できる。

大当り変動は、原則としてリーチ演出を経て、図柄変動ゲームが最終的に大当り図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。なお、大当り変動では、リーチ演出を経ないで最終的に大当り図柄を確定停止表示させるように展開される場合がある。はずれリーチ変動は、リーチ演出を経て、図柄変動ゲームが最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ変動は、リーチ演出を経ないで、図柄変動ゲームが最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。なお、特図表示装置１２では、特図変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで特別図柄の変動（変動表示）が継続される。

本実施形態では、図７に示すように、はずれ変動用の変動パターンとして変動パターンＰ０，Ｐ１ａが、はずれリーチ変動用及び大当り変動用の変動パターンとして、変動パターンＰ１ｂ〜Ｐ１ｄ，Ｐ２ａ〜Ｐ２ｃ，Ｐ３ａ，Ｐ３ｂ，Ｐ４ａ，Ｐ４ｂが、大当り変動用の変動パターンとして変動パターンＰ５が用意されている。なお、本実施形態において、変動パターンＰ１ｂ〜Ｐ１ｄ，Ｐ２ａ〜Ｐ２ｃ，Ｐ３ａ，Ｐ３ｂ，Ｐ４ａ，Ｐ４ｂは、説明の便宜上、区別して示していないが、実際には大当り変動用とはずれリーチ変動用とで異なる変動パターンとされている。また、図７には、本実施形態のパチンコ遊技機に用意された変動パターンの一部のみを示している。また、図７に示す「副変動サイクル最大回数」は、全ての副変動サイクルを、リーチ演出を含まない第１サイクルパターンにより実行する場合における副変動サイクルの回数を示している。

図７に示すように、変動パターンＰ０は、連続演出を含まない変動内容を特定している。換言すれば、変動パターンＰ０は、副変動サイクルを含まず主変動サイクルのみからなる変動内容を特定しているともいえる。

変動パターンＰ１ａ〜Ｐ１ｄ（以下まとめて「変動パターンＰ１」と示す場合がある）は、最大１回の副変動サイクル及び１回の主変動サイクルの合計２回の変動サイクルからなる連続演出を含む変動内容を特定している。即ち変動パターンＰ１は、副変動サイクルのサイクル時間の合計時間として１５秒（第１サイクルパターンの１５秒×１回）を特定可能な変動パターンとなる。

変動パターンＰ２ａ〜Ｐ２ｃ（以下まとめて「変動パターンＰ２」と示す場合がある）は、最大２回の副変動サイクル及び１回の主変動サイクルの合計３回の変動サイクルからなる連続演出を含む変動内容を特定している。即ち、変動パターンＰ２は、副変動サイクルのサイクル時間の合計時間として３０秒（第１サイクルパターンの１５秒×２回）を特定可能な変動パターンとなる。

変動パターンＰ３ａ，Ｐ３ｂ（以下まとめて「変動パターンＰ３」と示す場合がある）は、最大４回の副変動サイクル及び１回の主変動サイクルの合計５回の変動サイクルからなる連続演出を含む変動内容を特定している。即ち、変動パターンＰ３は、副変動サイクルのサイクル時間の合計時間として６０秒（第１サイクルパターンの１５秒×４回）を特定可能な変動パターンとなる。

変動パターンＰ４ａ，Ｐ４ｂ（以下まとめて「変動パターンＰ４」と示す場合がある）は、最大５回の副変動サイクル及び１回の主変動サイクルの合計６回の変動サイクルからなる連続演出を含む変動内容を特定している。即ち、変動パターンＰ４は、副変動サイクルのサイクル時間の合計時間として７５秒（第１サイクルパターンの１５秒×５回）を特定可能な変動パターンとなる。

変動パターンＰ５は、最大６回の副変動サイクル及び１回の主変動サイクルの合計７回の変動サイクルからなる連続演出を含む変動内容を特定している。即ち、変動パターンＰ５は、副変動サイクルのサイクル時間の合計時間として９０秒（第１サイクルパターンの１５秒×５回）を特定可能な変動パターンとなる。

なお、本実施形態において、複数回の変動サイクルからなる連続演出を特定する変動パターンＰ１〜Ｐ５では、変動パターンに特定される図柄変動ゲームの変動時間が連続演出の表示時間と等しくなる。本実施形態では、主変動サイクルを除いた副変動サイクルのサイクル時間の合計時間が連続演出の特定表示時間となる。また、本実施形態では、変動パターンＰ１〜Ｐ５において、副変動サイクルのサイクル時間の合計時間は、第１サイクルパターンによる変動サイクルのサイクル時間の整数倍に設定されている。

また、変動パターンＰ１ａは、主変動サイクルにおいてリーチ演出を経ないで最終的にはずれ図柄が確定停止表示される変動内容を特定している。また、変動パターンＰ５は、主変動サイクルにおいてリーチ演出を経ないで最終的に大当り図柄が確定停止表示される変動内容（以下「特別当り演出」と示す）を特定している。

変動パターンＰ１ｂ，Ｐ２ａは、主変動サイクルにおいてＮＲリーチ演出を演出表示装置１１に表示する変動内容を特定しており、主変動サイクルのサイクル時間として３０秒を特定している。変動パターンＰ１ｃ，Ｐ２ｂ，Ｐ３ａ，Ｐ４ａは、主変動サイクルにおいて第１ＳＰリーチ演出を演出表示装置１１に表示する変動内容を特定しており、主変動サイクルのサイクル時間として４５秒を特定している。また、変動パターンＰ１ｄ，Ｐ２ｃ，Ｐ３ｂ，Ｐ４ｂは、主変動サイクルにおいて第２ＳＰリーチ演出を演出表示装置１１に表示する変動内容を特定しており、主変動サイクルのサイクル時間として６０秒を特定している。

本実施形態のパチンコ遊技機では、第１サイクルパターンにより全ての副変動サイクルを表示させると仮定した場合における変動サイクルの合計回数が２回＜３回＜５回＜６回＜７回の順に多くなるほど、主変動サイクルにおける変動内容が同一であることを条件として、大当り期待度が高くなるようになっている。即ち、本実施形態では、上記合計回数が多い連続演出を特定する変動パターンであるほど、大当りの場合に選択される割合と、はずれの場合に選択される割合の合算割合に占める大当りの場合に選択される割合が高くなるようになっている。

換言すれば、本実施形態のパチンコ遊技機では、副変動サイクルのサイクル時間の合計時間が１５秒＜３０秒＜６０秒＜７５秒＜９０秒の順に長くなるほど、主変動サイクルにおける変動内容が同一であることを条件として、大当り期待度が高くなる。このため、遊技者は、今回の変動サイクルに続けて新たな変動サイクルが開始され、１回の図柄変動ゲームに含まれる変動サイクルの回数がより多くなることに期待感を抱きつつ遊技を行っている。

また、本実施形態では、後述のように副変動サイクルにおいてリーチ演出が実行されることにより、最大回数に満たない回数の副変動サイクルにより連続演出が行われる場合が生じ得る。しかしながら、本実施形態では、副変動サイクルにおいてリーチ演出が実行される場合であっても、副変動サイクルにおいて実行されるリーチ演出が同一であることを条件として、１回の図柄変動ゲームにおける変動サイクルの回数が多いほど、大当り期待度が高くなる。

また、本実施形態のパチンコ遊技機において、変動サイクルの合計回数が２回である変動パターンＰ１のうちでは、主変動サイクルにおいてＮＲリーチ演出を実行させる変動パターンＰ１ｂの選択される割合（確率）が最も高い。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機において、変動サイクルの合計回数が３回である変動パターンＰ２のうちでは、主変動サイクルにおいて第１ＳＰリーチ演出を実行させる変動パターンＰ２ｂの選択される割合が最も高い。このため、本実施形態において、２回目の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合には、ＮＲリーチ演出が最も出現し易く、３回目の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合には第１ＳＰリーチ演出が最も出現し易くなる。

したがって、本実施形態では、連続演出において変動サイクルの回数毎に、その回数の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合に最も表示させ易いリーチ演出が設定されているといえる。本実施形態では、変動サイクルの回数として２回が第１回数となり、ＮＲリーチ演出が「２回」に設定された特定リーチ演出となる。同様に、本実施形態では、変動サイクルの回数として３回が第２回数となり、第１ＳＰリーチ演出が「３回」に設定された特定リーチ演出となる。

また、本実施形態のパチンコ遊技機では、ＮＲリーチ演出＜第１ＳＰリーチ演出＜第２ＳＰリーチ演出の順に、副変動サイクルの上記最大回数（サイクル時間の合計時間）が同一であることを条件として、大当り期待度が高くなるようになっている。なお、特定のリーチ演出の大当り期待度を高くするには、大当りの場合に特定のリーチ演出を含む変動パターンを選択する割合と、はずれの場合に特定のリーチ演出を含む変動パターンを選択する割合の合算割合に占める大当りの場合に特定のリーチ演出を含む変動パターンを選択する割合が高くなるようにすればよい。このため、遊技者は、ＮＲリーチ演出から第１ＳＰリーチ演出、又は第２ＳＰリーチ演出へ発展されることや、第１ＳＰリーチ演出から更に第２ＳＰリーチ演出へ発展することに期待感を抱きつつ遊技を行っている。本実施形態では、ＮＲリーチ演出が第１リーチ演出となり、第１ＳＰリーチ演出が第２リーチ演出となる。

次に、統括制御基板３１について説明する。
図６に示すように、統括制御基板３１には、制御動作を所定の手順で実行する統括制御用ＣＰＵ３１ａと、統括制御用ＣＰＵ３１ａの制御プログラムを格納する統括制御用ＲＯＭ３１ｂと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用ＲＡＭ３１ｃが設けられている。統括制御用ＣＰＵ３１ａには、統括制御用ＲＯＭ３１ｂ及び統括制御用ＲＡＭ３１ｃが接続されている。そして、統括制御用ＣＰＵ３１ａはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング（例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング）で時間を計測する。統括制御用ＣＰＵ３１ａは、演出振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理（乱数生成処理）を実行する。なお、演出振分用乱数は、各種演出を決定する際に用いられる乱数である。また、統括制御用ＲＯＭ３１ｂには、統括制御プログラムに加え、各種演出を決定する際に参照する各種テーブルが記憶されている。

次に表示制御基板３２について説明する。
表示制御基板３２には、制御動作を所定の手順で実行する表示制御用ＣＰＵ３２ａと、表示制御用ＣＰＵ３２ａの制御プログラムを格納する表示制御用ＲＯＭ３２ｂと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用ＲＡＭ３２ｃが設けられている。表示制御用ＣＰＵ３２ａには、表示制御用ＲＯＭ３２ｂ及び表示制御用ＲＡＭ３２ｃが接続されている。また、本実施形態の表示制御用ＣＰＵ３２ａはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング（例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング）で時間を計測する。また、表示制御用ＲＯＭ３２ｂには、各種の画像データ（図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ）が記憶されている。

以下、主制御基板３０の主制御用ＣＰＵ３０ａが、メイン制御プログラムに基づき実行する特別図柄入力処理（以下「特図入力処理」と示す）や特別図柄開始処理（以下「特図開始処理」と示す）などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用ＣＰＵ３０ａは、所定の制御周期（例えば、４ｍｓ）毎に特図入力処理や特図開始処理などの各種処理を実行する。なお、特図開始処理は、特図入力処理の終了後に実行される。

最初に、特図入力処理について説明する。
まず、主制御用ＣＰＵ３０ａは、第１始動口スイッチＳＷ１、又は第２始動口スイッチＳＷ２から検知信号を入力しているか否かに基づき、第１始動入賞口１７、又は第２始動入賞口１８に遊技球が入球したか否かの入球判定を実行する。この入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図入力処理を終了する。一方、上記入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、主制御用ＲＡＭ３０ｃに記憶されている保留記憶数が上限数の４未満であるか否かの保留判定を実行する。この保留判定の判定結果が否定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図入力処理を終了する。一方、上記保留判定の判定結果が肯定（保留記憶数が４未満）である場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、保留記憶数を＋１（１加算）する。即ち、主制御用ＣＰＵ３０ａは、始動入賞口１７，１８で入球検知された遊技球を始動保留球として主制御用ＲＡＭ３０ｃに記憶させる。保留記憶数を更新（１加算）した主制御用ＣＰＵ３０ａは、更新後（加算後）の保留記憶数を表示するように特図保留表示装置１３の表示内容を制御する。次に、主制御用ＣＰＵ３０ａは、各種乱数の値（本実施形態では大当り判定用乱数の値、リーチ判定用乱数の値、及び特図振分用乱数の値）を主制御用ＲＡＭ３０ｃから読み出して取得し、該値を保留記憶数に対応する主制御用ＲＡＭ３０ｃの所定の記憶領域に設定する。その後、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図入力処理を終了する。

次に、特図開始処理について説明する。
特図開始処理において、主制御用ＣＰＵ３０ａは、最初に図柄変動ゲームの実行条件が成立しているか否かの実行条件判定を実行する。具体的に言えば、主制御用ＣＰＵ３０ａは、図柄変動ゲームの実行中、又は大当り遊技中の場合、実行条件判定で否定判定する。実行条件判定の判定結果が否定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図開始処理を終了する。

一方、実行条件判定の判定結果が肯定（図柄変動ゲーム中ではなく、かつ大当り遊技中ではない）の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、主制御用ＲＡＭ３０ｃに記憶されている保留記憶数が０（零）よりも大きいか否かの記憶数判定を実行する。この記憶数判定の判定結果が否定の場合（保留記憶数が０）、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図開始処理を終了する。一方、記憶数判定の判定結果が肯定（保留記憶数が１以上）の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、保留中の図柄変動ゲームが存在するので、保留記憶数を−１（１減算）する。また、保留記憶数を更新（１減算）した主制御用ＣＰＵ３０ａは、更新後（減算後）の保留記憶数を表示するように特図保留表示装置１３の表示内容を制御する。そして、主制御用ＣＰＵ３０ａは、保留記憶数に対応付けられて主制御用ＲＡＭ３０ｃの所定の記憶領域に記憶されている各種乱数（大当り判定用乱数、リーチ判定用乱数、特図振分用乱数）の値を読み出す。

続いて、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当り判定用乱数の値と大当り判定値を比較し、両値が一致するか否かの大当り判定（大当り抽選）を実行する。このとき、主制御用ＣＰＵ３０ａは、現在の遊技状態が非確変状態の場合、非確変用判定値を用いて大当り判定を行う一方で、現在の遊技状態が確変状態の場合、確変用判定値を用いて大当り判定を行う。なお、主制御用ＣＰＵ３０ａは、主制御用ＲＡＭ３０ｃに設定された制御フラグ（後述する確変フラグ）に基づき現在の遊技状態が確変状態か否かを把握する。本実施形態では主制御用ＣＰＵ３０ａが大当り判定手段として機能する。

上記大当り判定の判定結果が肯定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当りを決定し、大当り変動となる図柄変動ゲームを実行させるための大当り変動処理を実行する。大当り変動処理において、主制御用ＣＰＵ３０ａは、保留記憶数に対応付けられて主制御用ＲＡＭ３０ｃの所定の記憶領域に記憶されている特図振分用乱数の値を読み出す。そして、主制御用ＣＰＵ３０ａは、読み出した特図振分用乱数の値をもとに特図表示装置１２に確定停止表示させる特別図柄（大当り図柄）を決定する。また、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当り変動用の変動パターンを選択し、決定する。

一方、上記大当り判定の判定結果が否定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当り判定用乱数の値が大当りとなる値ではないことからはずれを認識する。このため、主制御用ＣＰＵ３０ａは、リーチ判定用乱数の値を読み出すとともに、リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値を比較し、両値が一致するか否かのリーチ判定を行う。このリーチ判定の判定結果が肯定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、リーチ抽選でリーチに当選したことから、はずれリーチ変動となる図柄変動ゲームを実行させるためのリーチ変動処理を実行する。リーチ変動処理において主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図表示装置１２に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定するとともに、はずれリーチ変動用の変動パターンを選択し、決定する。その後、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図開始処理を終了する。

一方、リーチ判定の判定結果が否定の場合、主制御用ＣＰＵ３０ａは、リーチ抽選でリーチに当選しなかったことから、はずれ変動となる図柄変動ゲームを実行させるためのはずれ変動処理を実行する。はずれ変動処理において主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図表示装置１２に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定するとともに、はずれ変動用の変動パターンを選択し、決定する。その後、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図開始処理を終了する。本実施形態では主制御用ＣＰＵ３０ａが変動パターン決定手段として機能する。

そして、特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用ＣＰＵ３０ａは、特図開始処理とは別の処理において、特図開始処理の決定事項にしたがって生成した制御コマンドを所定のタイミングで統括制御基板３１に出力する。具体的に言えば、主制御用ＣＰＵ３０ａは、変動パターンを指示するとともに演出表示装置１１の図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に際して最初に出力する。

また、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特別図柄を指定する特別図柄指定コマンド（以下「特図指定コマンド」と示す）を変動パターン指定コマンドの出力後、次に出力する。そして、主制御用ＣＰＵ３０ａは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に図柄変動ゲームの終了（図柄の確定停止表示）を指示する全図柄停止コマンドを出力する。主制御用ＣＰＵ３０ａは、変動パターン指定コマンドの出力とともに、特図表示装置１２で特別図柄の変動を開始させるとともに、全図柄停止コマンドの出力とともに特別図柄を確定停止表示させる。

そして、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当りを決定した場合、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、特別図柄の大当り図柄（最終停止図柄）に基づき特定された種類の大当り遊技の制御を開始する。

また、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当り遊技を終了させると遊技状態制御処理を実行する。
遊技状態制御処理において、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特別図柄ＺＡに基づく大当り遊技の終了後には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「１」を設定する一方、特別図柄ＺＢに基づく大当り遊技の終了後には確変フラグに「０」を設定する。なお、確変フラグは、主制御用ＲＡＭ３０ｃに記憶される。また、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特別図柄ＺＡ又は特別図柄ＺＢに基づく大当り遊技の終了後には、変短状態を付与することを示す作動フラグに「１」を設定する。なお、作動フラグは、主制御用ＲＡＭ３０ｃに記憶される。また、主制御用ＣＰＵ３０ａは、特別図柄ＺＢに基づく大当り遊技終了後には変短状態が付与される残りの図柄変動ゲームの回数を示す作動回数として「１００回」を主制御用ＲＡＭ３０ｃの所定の記憶領域に設定する。そして、主制御用ＣＰＵ３０ａは、図柄変動ゲームが実行される毎に作動回数を「１」減算し、値が「０」となると、作動フラグに「０」を設定する。

なお、主制御用ＣＰＵ３０ａは、大当り遊技の開始時に、確変フラグ、作動フラグ、及び作動回数に「０」を設定する。これにより、大当り遊技中の遊技状態は、非確変状態で、かつ非変短状態となる。

次に、統括制御基板３１の統括制御用ＣＰＵ３１ａが統括制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
統括制御基板３１の統括制御用ＣＰＵ３１ａは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板３２及び音声・発光制御基板３３に出力する。また、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、特図指定コマンドを入力すると、該コマンドに対応する特別図柄の停止図柄指定に応じて演出表示装置１１に確定停止表示させる飾り図柄を決定し、決定した飾り図柄を指示する飾り図柄指定コマンド（以下「飾図指定コマンド」と示す）を表示制御基板３２に出力する。

詳しく説明すると、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、特図指定コマンドで指示された特別図柄が、特別図柄ＺＡ（確変大当り）の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして確変大当りを認識し得る図柄組み合わせを決定する。一方、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、特図指定コマンドで指示された特別図柄が、特別図柄ＺＢ（非確変大当り）の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして非確変大当りを認識し得る図柄組み合わせを決定する。

また、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、特図指定コマンドで指示された特別図柄がはずれ図柄の場合、はずれを認識し得る図柄組み合わせを決定する。このとき、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指示されている場合、リーチの図柄組み合わせ（リーチ形成図柄）を含むはずれを認識し得る図柄組み合わせを決定する。一方、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、はずれ演出用の変動パターンが指示されている場合、リーチの図柄組み合わせ（リーチ形成図柄）を含まないはずれを認識し得る図柄組み合わせを決定する。また、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板３２及び音声・発光制御基板３３に出力する。

また、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、変動パターン指定コマンドに基づき飾図変動ゲームの具体的な演出内容を特定可能なパターンとしての演出パターンを複数の演出パターンのうちから決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板３２及び音声・発光制御基板３３に出力する。以下、詳細に説明する。

統括制御用ＣＰＵ３１ａは、変動パターン指定コマンドを入力すると、統括制御用ＲＡＭ３１ｃから演出振分用乱数の値を取得するとともに、取得した演出振分用乱数の値と、前記コマンドで指定された変動パターンをもとに図８に示す演出パターン振分用テーブルＴＡを参照して演出パターンを決定する。演出パターン振分用テーブルＴＡは、統括制御用ＲＯＭ３１ｂに記憶されている。

図８に示すように、演出パターン振分用テーブルＴＡでは、変動パターン毎に飾図変動ゲームの具体的な演出内容を特定可能な演出パターンが対応付けられている。ここで、本実施形態のパチンコ遊技機に用意された演出パターンについて図９にしたがって説明する。なお、図９に示す「スベリ」は、第１サイクルパターンによる副変動サイクルを示し、「ＮＲリーチ演出」は、第２サイクルパターンによる副変動サイクルを示し、「第１ＳＰリーチ演出」は、第３サイクルパターンによる副変動サイクルを示す。また、図９では、主変動サイクル（最終回の変動サイクル）を太線で示している。

図９に示すように、各演出パターンは、第１サイクルパターンによる副変動サイクル、及び第２，第３サイクルパターンによる副変動サイクルのうち１または複数の副変動サイクルと、変動パターンで指定される変動内容による主変動サイクルとを組み合わせて構成されている。演出パターンＥＰ０には、図柄変動ゲームの開始時（時点ｔ２０）から所定期間（本実施形態では１５秒）の経過後（時点ｔ２１）に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄（はずれ図柄）を導出させる演出内容が特定されている。

演出パターンＥＰ１ａは、１回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１）を第１サイクルパターンにより表示し、主変動サイクル（ｔ２１〜）においてリーチ演出を表示することなく最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄（はずれ図柄）を導出させる演出内容を特定している。演出パターンＥＰ１ｂは、１回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１）を第１サイクルパターンにより表示し、主変動サイクル（ｔ２１〜）においてＮＲリーチ演出を経て最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄を導出させる演出内容を特定している。演出パターンＥＰ１ｃは、１回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１）を第１サイクルパターンにより表示し、主変動サイクル（ｔ２１〜）において変動パターンに指定されるＳＰリーチ演出を経て最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄を導出させる演出内容を特定している。

演出パターンＥＰ２ａは、１，２回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２）を第１サイクルパターンにより表示し、主変動サイクル（時点ｔ２２〜）においてＮＲリーチ演出を経て最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄を導出させる演出内容を特定している。演出パターンＥＰ２ｂは、１，２回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２）を第１サイクルパターンにより表示し、主変動サイクル（時点ｔ２２〜）において変動パターンに指定されるＳＰリーチ演出を経て最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄を導出させる演出内容を特定している。

演出パターンＥＰ３ａは、１〜４回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２，ｔ２２〜ｔ２３，ｔ２３〜ｔ２４）をそれぞれ第１サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。また、演出パターンＥＰ３ｂは、１，３回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２３〜ｔ２４）をそれぞれ第１サイクルパターンにより表示するとともに、２回目の変動サイクル（時点ｔ２１〜ｔ２３）を第２サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。また、演出パターンＥＰ３ｃは、１回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１）を第１サイクルパターンにより表示するとともに、２回目の変動サイクル（時点ｔ２１〜ｔ２４）を第３サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。そして、演出パターンＥＰ３ａ〜ＥＰ３ｃは、主変動サイクル（時点ｔ２４〜）において変動パターンに指定されるＳＰリーチ演出を経て最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄を導出させる演出内容を特定している。

演出パターンＥＰ４ａは、１〜５回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２，ｔ２２〜ｔ２３，ｔ２３〜ｔ２４，ｔ２４〜ｔ２５）をそれぞれ第１サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。また、演出パターンＥＰ４ｂは、１，２，４回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２，ｔ２４〜ｔ２５）をそれぞれ第１サイクルパターンにより表示するとともに、３回目の変動サイクル（時点ｔ２２〜ｔ２４）を第２サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。また、演出パターンＥＰ４ｃは、１，２回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２）を第１サイクルパターンにより表示するとともに、３回目の変動サイクル（時点ｔ２２〜ｔ２５）を第３サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。そして、演出パターンＥＰ４ａ〜ＥＰ４ｃは、主変動サイクル（時点ｔ２５〜）において変動パターンに指定されるＳＰリーチ演出を経て最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄を導出させる演出内容を特定している。

演出パターンＥＰ５ａは、１〜６回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２，ｔ２２〜ｔ２３，ｔ２３〜ｔ２４，ｔ２４〜ｔ２５，ｔ２５〜ｔ２６）をそれぞれ第１サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。演出パターンＥＰ５ｂは、１，３，４，５回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２３〜ｔ２４，ｔ２４〜ｔ２５，ｔ２５〜ｔ２６）をそれぞれ第１サイクルパターンにより表示するとともに、２回目の変動サイクル（時点ｔ２１〜ｔ２３）を第２サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。演出パターンＥＰ５ｃは、１，３，４回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２４〜ｔ２５，ｔ２５〜ｔ２６）をそれぞれ第１サイクルパターンにより表示するとともに、２回目の変動サイクル（時点ｔ２１〜ｔ２４）を第３サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。

また、演出パターンＥＰ５ｄは、１，２，４，５回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２，ｔ２４〜ｔ２５，ｔ２５〜ｔ２６）を第１サイクルパターンにより表示するとともに、３回目の変動サイクル（時点ｔ２２〜ｔ２４）を第２サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。演出パターンＥＰ５ｅは、１，２，４回目の副変動サイクル（時点ｔ２０〜ｔ２１，ｔ２１〜ｔ２２，ｔ２５〜ｔ２６）を第１サイクルパターンにより表示するとともに、３回目の変動サイクル（時点ｔ２２〜ｔ２５）を第３サイクルパターンにより表示する演出内容を特定している。そして、演出パターンＥＰ５ａ〜ＥＰ５ｅは、主変動サイクル（時点ｔ２６〜ｔ２７）においてリーチ演出を表示することなく最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄（大当り図柄）を導出させる演出内容を特定している。

そして、図８に示すように、演出パターン振分用テーブルＴＡでは、変動パターン毎に区分して、各演出パターンに対してそれぞれ演出振分用乱数の値がこの演出振分用乱数の値の取り得る数値（０〜９９の全１００通りの整数値）の中から所定個数ずつ振り分けられている。例えば、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、変動パターンＰ３ａが指定された場合には、１００分の３０の確率で演出パターンＥＰ３ａが、１００分の５０の確率で演出パターンＥＰ３ｂが、１００分の２０の確率で演出パターンＥＰ３ｃが決定され得る。

演出パターン振分用テーブルＴＡにおける演出振分用乱数の値の振分態様によれば、変動パターンＰ０が指定された場合には演出パターンＥＰ０のみが、変動パターンＰ１ａが指定された場合には演出パターンＥＰ１ａのみが、変動パターンＰ１ｂが指定された場合には演出パターンＥＰ１ｂのみが決定され得る。また、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、変動パターンＰ１ｃ，Ｐ１ｄの何れかが指定された場合には演出パターンＥＰ１ｃのみが、変動パターンＰ２ａが指定された場合には演出パターンＥＰ２ａのみが、変動パターンＰ２ｂ，Ｐ２ｃの何れかが指定された場合には演出パターンＥＰ２ｂのみが決定され得る。

また、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、変動パターンＰ３ａ，Ｐ３ｂの何れかが指定された場合には、２回目の変動サイクルにおいて、この２回目の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合に最も出現し易いＮＲリーチ演出が行われる演出パターンＥＰ３ｂを決定可能とされている。同様に、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、変動パターンＰ５が指定された場合には、２回目の変動サイクルにおいてＮＲリーチ演出が行われる演出パターンＥＰ５ｂを決定可能とされている。

また、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、変動パターンＰ４ａ，Ｐ４ｂが指定された場合には、３回目の変動サイクルにおいて、この３回目の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合に最も出現し易い第１ＳＰリーチ演出が行われる演出パターンＥＰ４ｃを決定可能とされている。同様に、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、変動パターンＰ５が指定された場合には、３回目の変動サイクルにおいて第１ＳＰリーチ演出が行われる演出パターンＥＰ５ｅを決定可能とされている。これら、演出パターンＥＰ３ｂ，ＥＰ４ｃ，ＥＰ５ｂ，ＥＰ５ｅに基づく飾図変動ゲームでは、ＮＲリーチ演出や第１ＳＰリーチ演出を含む変動サイクルの終了後、さらに変動サイクルが表示されることになる。したがって、本実施形態では、所定回数目の副変動サイクルにおいて、この副変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合に最も出現し易いリーチ演出が出現した場合であっても、更に変動サイクルが開始されて連続演出が継続される場合がある。

また、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、第２サイクルパターン（ＮＲリーチ演出）による副変動サイクルに続けて、１回の副変動サイクルが行われる演出パターンＥＰ３ｂ，ＥＰ４ｂは、ＳＰリーチ演出を特定する変動パターンＰ３，Ｐ４が指定された場合にのみ決定され得る。同様に、第３サイクルパターン（第１ＳＰリーチ演出）による副変動サイクルに続けて、主変動サイクルが行われる演出パターンＥＰ３ｃ，ＥＰ４ｃは、ＳＰリーチ演出を特定する変動パターンＰ３，Ｐ４が指定された場合にのみ決定され得る。

また、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、第３サイクルパターン（第１ＳＰリーチ演出）による副変動サイクルに続けて、第１サイクルパターンによる副変動サイクルが行われる演出パターンＥＰ５ｃ，ＥＰ５ｅは、大当り変動である変動パターンＰ５が指定された場合にのみ選択され得る。同様に、第２サイクルパターン（ＮＲリーチ演出）による変動サイクルに続けて、２回以上の第１サイクルパターンによる変動サイクルが行われる演出パターンＥＰ５ｂ，ＥＰ５ｄは、変動パターンＰ５が指定された場合にのみ選択され得る。

このため、本実施形態では、ＮＲリーチ演出を含む変動サイクルに続けて新たな変動サイクルが行われた状況から、主変動サイクルにおいてＳＰリーチ演出又は特別当り演出が行われることを認識できる。さらに、ＮＲリーチ演出を含む変動サイクルに続けて第１サイクルパターンによる２回の副変動サイクルが行われた状況から、主変動サイクルにおいて特別当り演出が行われることを確定的に認識できる。また、本実施形態では、第１ＳＰリーチ演出を含む変動サイクルに続けて新たな変動サイクルが行われた状況から、主変動サイクルにおいてＳＰリーチ演出又は特別当り演出が行われることを認識できる。さらに、第１ＳＰリーチ演出を含む変動サイクルに続けて第１サイクルパターンによる副変動サイクルが行われた状況から、主変動サイクルにおいて特別当り演出が行われることを確定的に認識できる。

また、演出パターン振分用テーブルＴＡによれば、第１サイクルパターンによる６回の副変動サイクルが行われる演出パターンＥＰ５ａは、大当り変動用の変動パターンＰ５が指定された場合にのみ選択され得る。したがって、本実施形態では、５回を超える第１サイクルパターンによる変動サイクルが行われた状況から、主変動サイクルにおいて特別当り演出が行われることを確定的に認識できる。

そして、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、演出パターン振分用テーブルＴＡを参照して演出パターンを決定すると、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板３２及び音声・発光制御基板３３に出力する。

また、統括制御用ＣＰＵ３１ａは、変動パターン指定コマンドにより大当り変動用の変動パターンＰ１ｂ〜Ｐ１ｄ，Ｐ２〜Ｐ４の何れかを指定された場合、復活演出を実行させるか否かを所定の乱数値を用いた抽選などにより判定する。統括制御用ＣＰＵ３１ａは、復活演出を実行させると判定した場合、復活演出の実行を指定する復活演出コマンドを表示制御基板３２に出力する一方で、復活演出を実行させないと判定した場合、復活演出コマンドを表示制御基板３２に出力しない。したがって、本実施形態では、変動パターンＰ０，Ｐ１ａ，Ｐ５に基づく図柄変動ゲームでは、復活演出が行われない。

次に、表示制御基板３２の表示制御用ＣＰＵ３２ａが表示制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
表示制御基板３２の表示制御用ＣＰＵ３２ａは、変動パターン指定コマンドを入力すると、全列の飾り図柄の変動（変動表示）を開始させ、飾図変動ゲームが開始されるように演出表示装置１１を制御する。また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、演出パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドに指示される演出パターンに対応する演出内容（変動内容）をもとに、画像表示用データを選択する。表示制御用ＣＰＵ３２ａは、選択した画像表示用データをもとに飾図変動ゲームを画像表示させるように演出表示装置１１の表示内容を制御する。また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、飾図変動ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに演出表示装置１１に映し出す画像を所定の制御周期毎（例えば、４ｍｓ毎）に切り替える。そして、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、飾図変動ゲーム中に全図柄停止コマンドを入力すると、飾図指定コマンドで指示された飾り図柄を演出表示装置１１に確定停止表示させるように表示内容を制御し、飾図変動ゲームを終了させる。

以下、演出パターン指定コマンドで指定された演出パターンに基づき表示制御用ＣＰＵ３２ａが行う制御内容について詳しく説明する。以下の説明では、演出パターンＥＰ１ａ〜ＥＰ１ｄをまとめて演出パターンＥＰ１と、演出パターンＥＰ２ａ，ＥＰ２ｂをまとめて演出パターンＥＰ２と、演出パターンＥＰ３ａ〜ＥＰ３ｃをまとめてＥＰ３と、演出パターンＥＰ４ａ〜ＥＰ４ｃをまとめてＥＰ４と、演出パターンＥＰ５ａ〜ＥＰ５ｅをまとめて演出パターンＥＰ５と示す場合がある。

表示制御用ＣＰＵ３２ａは、演出パターン指定コマンドにより演出パターンＥＰ１〜ＥＰ５の何れかを指定されると、副変動サイクルにおけるスベリ変動を経て演出表示装置１１に導出させる特定はずれ図柄を決定するとともに、決定した特定はずれ図柄を副変動サイクル毎にスベリ変動を経て導出させるように演出表示装置１１を制御する。

また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、第２，第３サイクルパターンによる副変動サイクルを含む演出パターンＥＰ３ｂ，ＥＰ３ｃ，ＥＰ４ｂ，ＥＰ４ｃ，ＥＰ５ｂ〜ＥＰ５ｅが指定された場合、リーチ演出を含む副変動サイクルとして特定された副変動サイクルにおいてリーチを形成してリーチ演出を表示させるように演出表示装置１１を制御する。このとき、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、飾図指定コマンドで指定された図柄組み合わせのうち、リーチの図柄組み合わせ（リーチ形成図柄）によりリーチを形成してリーチ演出を表示させる。そして、図１０（ａ）に示すように、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、副変動サイクルにおいてリーチ演出を表示させる場合、リーチを形成する飾り図柄とは異なる図柄を中列に一旦停止表示させ、はずれ図柄を導出するように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ３１）。

その後、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、全列の飾り図柄を再変動させてスベリ変動を開始（時点ｔ３３）させ、特定はずれ図柄を導出（時点ｔ３５）させるとともに、継続報知画像ＧＤを表示するように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ３５〜ｔ３６）。そして、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、全列の飾り図柄の変動を開始させて新たな変動サイクルを開始させる（時点ｔ３６）。

また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、第３サイクルパターンによる副変動サイクルを表示させる場合、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出された後も、その副変動サイクルが終了する迄の間、第１特別背景画像ＧＢを継続して表示するように演出表示装置１１を制御する（〜時点ｔ３６）。即ち、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、第１特別背景画像ＧＢに代えて通常背景画像ＧＡを表示させることなくスベリ変動を表示させる。

そして、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、新たな変動サイクルを開始させる場合において、直前の変動サイクルで通常背景画像ＧＡとは異なる背景画像（第１特別背景画像ＧＢ）を表示させているときには、背景画像を通常背景画像ＧＡに切り替えるように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ３６）。また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、飾図変動ゲームの終了時点（全図柄停止コマンドを入力した時点）において、特別背景画像ＧＢ、ＧＣの何れかを表示させている場合、背景画像を通常背景画像ＧＡに切り替えるように演出表示装置１１を制御する。

また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、継続報知画像ＧＤを表示させる場合、表示させている変動サイクルが今回の図柄変動ゲームにおいて何回目の変動サイクルであるかに応じて、対応するアラビア数字を模した画像を付加して継続報知画像ＧＤを表示するように演出表示装置１１を制御する。より詳細に言えば、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、１回目の変動サイクルでは「１」を、２回目では「２」を、３回目では「３」を、４回目では「４」を、５回目では「５」を、６回目では「６」を模した画像を継続報知画像ＧＤに付加させて表示させる。換言すれば、この継続報知画像ＧＤに付加される数字に示される変動サイクルの回数は、スベリ変動を経て新たに変動サイクルが開始される回数を示すともいえる。

また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、継続報知画像ＧＤを表示させる場合、表示させている変動サイクルが今回の図柄変動ゲームにおいて何回目の変動サイクルであるかに応じた色調で継続報知画像ＧＤを表示するように演出表示装置１１を制御する。より詳細に言えば、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、全ての副変動サイクルを第１サイクルパターンにより表示させるとした場合における、今回の変動サイクルの回数に応じた色調で継続報知画像ＧＤを表示させる。本実施形態では、変動サイクルの１回目には赤色、２回目には青色、３回目には黄色、４回目には緑色、５回目には橙色、６回目には紫色が設定されている。

例えば、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、演出パターンＥＰ５ａが指定されている場合、３回目の副変動サイクルにおいてアラビア数字「３」を付加した黄色の継続報知画像ＧＤを表示させ、６回目の副変動サイクルにおいてアラビア数字「６」を付加した紫色の継続報知画像ＧＤを表示させる。同様に、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、演出パターンＥＰ５ｅが指定されている場合には、２回目の副変動サイクルにおいてアラビア数字「２」を付加した青色の継続報知画像ＧＤを表示させ、３回目の副変動サイクルにおいてアラビア数字「３」を付加し、且つ３回目の黄色ではなく５回目に相当する橙色の継続報知画像ＧＤを表示させる。例えば、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、演出パターンＥＰ５ｄが指定されている場合、３回目の副変動サイクルにおいてアラビア数字「３」を付加し、且つ黄色ではなく４回目に相当する緑色の継続報知画像ＧＤを表示させるようになっている。

また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、はずれリーチ変動用又は大当り変動用の変動パターンを入力している場合、主変動サイクルにおいて、飾図指定コマンドで指定された図柄組み合わせのうち、リーチの図柄組み合わせ（リーチ形成図柄）によりリーチを形成して変動パターンに特定されたリーチ演出を表示させる。

そして、図１０（ｂ）に示すように、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、大当り変動用の変動パターンを入力しており、且つ復活演出コマンドを入力していない場合、リーチを形成する飾り図柄と同一の図柄を中列に一旦停止表示させ、飾図指定コマンドで指定された飾り図柄（大当り図柄）を導出するように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ４１）。また、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、はずれリーチ変動用の変動パターンを入力している場合、リーチを形成する飾り図柄とは異なる図柄を中列に一旦停止表示させ、飾図指定コマンドで指定された飾り図柄（はずれ図柄）を導出するように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ４１）。

そして、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、通常背景画像ＧＡとは異なる背景画像を表示させている場合、背景画像を通常背景画像ＧＡに切り替えるように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ４２）。その後、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、導出した飾り図柄を再変動させることなく一旦停止表示した状態を維持するとともに（時点ｔ４１〜ｔ４５）、全図柄停止コマンドの入力を契機として飾り図柄を確定停止表示させ、飾図変動ゲームを終了させるように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ４５）。

一方、図１０（ｃ）に示すように、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、大当り変動用の変動パターンを入力しており、且つ復活演出コマンドを入力している場合、リーチを形成する飾り図柄とは異なる図柄を中列に一旦停止表示させ、はずれ図柄を導出するように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ５１）。その後、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、通常背景画像ＧＡとは異なる背景画像を表示させている場合、背景画像を通常背景画像ＧＡに切り替えるように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ５２）。

そして、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、特別報知画像ＧＥを表示する（時点ｔ５３〜ｔ５４）とともに、全列の飾り図柄を再変動させ（時点ｔ５４〜ｔ５５）、最終的に飾図指定コマンドで指定された飾り図柄（大当り図柄）を導出させる（時点ｔ５５）。即ち、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、第１特別背景画像ＧＢに代えて通常背景画像ＧＡを表示させてから復活演出を開始させ、図柄を再変動させる。そして、表示制御用ＣＰＵ３２ａは、全図柄停止コマンドの入力を契機として飾り図柄を確定停止表示させ、飾図変動ゲームを終了させるように演出表示装置１１を制御する（時点ｔ５５）。

本実施形態では、副変動サイクルにおいてリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、スベリ変動が開始される迄の間の時間ＴＲ１（時点ｔ３１〜ｔ３３）は、主変動サイクルにおいてリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、復活演出において全列の飾り図柄が再変動される迄の時間ＴＨ１（時点ｔ５１〜ｔ５４）とは異なる時間に設定されている。また、本実施形態では、副変動サイクルにおいてリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、次回のスベリ変動が開始される迄の間の第２時間としての時間ＴＲ２（時点ｔ３１〜ｔ３６）は、上記時間ＴＨ１（時点ｔ５１〜ｔ５４）とは異なる時間に設定されている。

また、本実施形態において、上記時間ＴＲ１（時点ｔ３１〜ｔ３３）及び時間ＴＲ２（時点ｔ３１〜ｔ３６）は、主変動サイクルにおいてリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、特別報知画像ＧＥが表示されて復活演出が開始される迄の時間ＴＨ２（時点ｔ５１〜ｔ５３）とは異なる時間に設定されている。

また、副変動サイクルにおいて、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、第１特別背景画像ＧＢが通常背景画像ＧＡに切り替えられる迄の時間ＴＲ２は、主変動サイクルにおいてリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、特別背景画像ＧＢ，ＧＣが通常背景画像ＧＡに切り替えられる迄の時間ＴＨ３（時点ｔ４１〜ｔ４２，ｔ５１〜ｔ５２）とは異なる時間に設定されている。本実施形態では、副変動サイクルにおける第１特定時間としての時間ＴＲ１の経過、又は副変動サイクルにおける時間ＴＨ３（＝時点ｔ３１〜ｔ３２）の経過が副変動サイクルにおいて図柄を再変動（スベリ変動）させる第１契機となる一方で、主変動サイクルにおける第１時間及び第２特定時間としての時間ＴＨ１の経過が復活演出において図柄を再変動させる第２契機となる。また、本実施形態では、表示制御用ＣＰＵ３２ａが統括制御用ＣＰＵ３１ａとともに、表示制御手段、特殊変動演出制御手段、及び特別演出制御手段を構成する。

また本実施形態では、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから時間ＴＨ３（時点ｔ４１〜ｔ４２又は時点ｔ５１〜ｔ５２）の経過後、第１特別背景画像ＧＢから通常背景画像ＧＡに切り替えられた状況から、今回の変動サイクルにおいて復活演出を経て大当りとなる場合と、復活演出を経ないではずれとなる場合とがあることを認識できる。また、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、時間ＴＨ２に相当する時間（時点ｔ４１〜ｔ４３）の経過後に、特別報知画像ＧＥが表示されなかった状況、又は時間ＴＨ１に相当する時間（時点ｔ４１〜ｔ４４）の経過後に再変動が行われなかった状況から、復活演出を経ないではずれとなることを認識できる。また、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから時間ＴＨ３（時点ｔ４２〜ｔ４２又は時点ｔ５１〜ｔ５２）の経過後に、通常背景画像ＧＡに切り替えられなかった状況から、時間ＴＲ１（時点ｔ３１〜ｔ３３）の経過とともにスベリ変動が行われ、次回変動サイクルが継続されることを認識できる。

次に、本実施形態のパチンコ遊技機で実現される遊技演出の実行態様について、その一例を図１１にしたがって説明する。
図１１（ａ）に示すように、例えば第１ＳＰリーチ演出を表示する副変動サイクルを含む演出パターンＥＰ４ｃが決定されている場合、演出表示装置１１では、２回目の変動サイクルにおいてスベリ変動が発生し、特定はずれ図柄が導出されるとともに継続報知画像ＧＤ（青色＋アラビア数字「２」）が表示される。特定はずれ図柄の導出、及び継続報知画像ＧＤが表示された状況から、新たな３回目の変動サイクルが開始されること、及び今回の変動サイクルが２回目の変動サイクルであることを認識できる。

図１１（ｂ）及び（ｃ）に示すように、演出表示装置１１では、３回目の副変動サイクルとして、リーチが形成されるとともにＮＲリーチ演出が表示され、このＮＲリーチ演出を経由して第１ＳＰリーチ演出が表示される。演出表示装置１１では、第１ＳＰリーチ演出の開始に伴って通常背景画像ＧＡが第１特別背景画像ＧＢに切り替えて表示される。そして、図１１（ｄ）に示すように、演出表示装置１１では、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されると、はずれ図柄の導出から時間ＴＲ１（図１０（ａ）に示す）の経過後にスベリ変動が発生し、特定はずれ図柄が表示されるとともに継続報知画像ＧＤ（緑色＋アラビア数字「３」）が表示される。特定はずれ図柄の導出、及び継続報知画像ＧＤ（アラビア数字「３」）が表示された状況から、新たな変動サイクルが開始されること、及び今回の変動サイクルが３回目の変動サイクルであることを認識できる。さらに、緑色の継続報知画像ＧＤが表示された状況から、今回の変動サイクルが、全ての変動サイクルを第１サイクルパターンで実行した場合における４回目の変動サイクルであることを認識できる。その後、演出表示装置１１では、全列の飾り図柄が再変動されることで次回（４回目）の変動サイクルが表示され、連続演出が継続される。

また、図１１（ｂ）、（ｃ）に示すように、演出表示装置１１では、例えば大当り変動用の変動パターンＰ２ｂが決定され、且つ復活演出を実行すると判定されている場合、主変動サイクル（最終回の変動サイクル）において、リーチが形成されるとともにＮＲリーチ演出が表示され、このＮＲリーチ演出を経由して第１ＳＰリーチ演出が表示される。続けて、図１１（ｅ）に示すように、演出表示装置１１では、はずれ図柄が導出されると、図１１（ｆ）に示すように、時間ＴＨ３（図１０（ｃ）に示す）の経過後に背景画像が通常背景画像ＧＡに切り替えて表示される。そして、図１１（ｇ）に示すように、演出表示装置１１では、はずれ図柄の導出から時間ＴＨ２（図１０（ｃ）に示す）の経過後に特別報知画像ＧＥが表示され、その後、図１１（ｈ）に示すように、はずれ図柄を構成する全列の飾り図柄が再変動されて大当り図柄が導出され、確定停止表示される。

前述のように、演出表示装置１１においてはずれ図柄が導出されてから、はずれ図柄を構成する飾り図柄が再変動される迄の時間は、連続演出におけるスベリ変動での時間ＴＲ１と、復活演出での時間ＴＨ１とで異ならされている。したがって、飾図変動ゲームにおいて、はずれ図柄が導出されてから時間ＴＲ１の経過を契機として再変動（スベリ変動）が行われた状況から、連続演出における再変動であることを認識できる一方で、時間ＴＨ１の経過を契機として再変動が行われた状況から復活演出における再変動であることを認識できる。

同様に、飾図変動ゲームにおいて、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、時間ＴＨ３の経過に伴って背景画像が通常背景画像ＧＡに切り替えられないことを契機として再変動（スベリ変動）が行われた状況から、連続演出における再変動であることを認識できる。その一方で、飾図変動ゲームにおいて、第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄が導出されてから、時間ＴＨ３の経過に伴って背景画像が通常背景画像ＧＡに切り替えられたことを契機として再変動が行われた状況から、復活演出における再変動であることを認識できる。

したがって、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
（１）本実施形態の連続演出では、変動サイクルの回数毎に、その回数の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合に最も表示させ易いリーチ演出を設定している。そして、主変動サイクル（最終回の変動サイクル）とは異なる副変動サイクルにおいて、この変動サイクルにおいて最も表示させ易いリーチ演出を経てはずれ図柄を導出させ、その後に次回の変動サイクルを開始させる演出パターンにより連続演出が表示され得るようにした。したがって、今回の変動サイクルにおいて最も出現し易いリーチ演出が演出表示装置１１に表示された場合であっても、はずれ図柄の導出後にさらに変動サイクルが開始され、大当り期待度が高いことが報知されることに期待させることができる。即ち、変動サイクルにおけるリーチ演出の出現率に関連付けて連続演出を実行可能とし、連続演出に対する遊技者の興趣を向上できる。

（２）２回目の変動サイクルではリーチ演出のうちでＮＲリーチ演出が最も出現し易く、３回目の変動サイクルでは、リーチ演出のうちでＮＲリーチ演出よりも高い大当り期待度を設定した第１ＳＰリーチ演出が最も出現し易く構成した。このため、変動サイクルの回数が３回である場合には、２回である場合よりも大当り期待度が高まるとともに、大当り期待度の高い第１ＳＰリーチ演出が出現し易くなる。したがって、リーチ演出が開始された場合であっても、そのリーチ演出の終了後、さらに変動サイクルが開始されてより高い大当り期待度のリーチ演出が表示されることに期待感を抱かせることができる。

（３）統括制御用ＣＰＵ３１ａは、リーチ演出を含まない第１サイクルパターンによる副変動サイクル、及びリーチ演出を含む第２，第３サイクルパターンによる副変動サイクルを組み合わせた演出パターンＥＰ１〜ＥＰ５のうちから演出パターンを選択し、選択した演出パターンにより連続演出を表示させるようにした。したがって、変動パターンに指定された連続演出の変動サイクル毎に演出内容を決定する構成と比較して、制御構成を簡略化することができる。

（４）主変動サイクル（最終回の変動サイクル）を除く副変動サイクルのサイクル時間の合計時間、及び第２，第３サイクルパターンによる副変動サイクルのサイクル時間は、第１サイクルパターンによる副変動サイクルのサイクル時間の整数倍に設定している。このため、第１サイクルパターンにおけるサイクル時間を単位時間とし、この単位時間の整数倍となるように各演出パターンを構成すればよく、演出パターンを容易に設定することができる。

（５）副変動サイクルにおいて、はずれ図柄を導出させたのちに、その導出させたはずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動させる契機は、復活演出において、はずれ図柄を導出させたのちに、その導出させたはずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動させる契機とは異なる契機に設定されている。これにより、導出されたはずれ図柄を構成する飾り図柄が再変動された場合に、その契機の違いによって、連続演出が継続されたのか、復活演出が実行されたのかを遊技者が把握し易くなる。このため、リーチ演出のあとに連続演出が継続された場合には、連続演出が継続されたことを把握し易く、高い大当り期待度が報知されていることを遊技者が理解し易くなる。したがって、連続演出が継続されていることを把握し易くし、連続演出における遊技者の興趣を向上できる。

（６）復活演出では、第１特別背景画像ＧＢに代えて通常背景画像ＧＡを表示させてから、第１ＳＰリーチ演出を経て導出させたはずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動させる。また、連続演出の副変動サイクルでは、第１特別背景画像ＧＢに代えて通常背景画像ＧＡを表示させることなく、第１ＳＰリーチ演出を経て導出させたはずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動（スベリ変動）させる。このため、通常背景画像ＧＡに戻ったあとの再変動である場合には復活演出であり、通常背景画像ＧＡに戻らない状態での再変動（スベリ変動）である場合には連続演出が継続されていることを遊技者が容易に理解できる。したがって、連続演出が継続されていることを把握し易くし、連続演出における遊技者の興趣を向上できる。

（７）はずれ図柄を導出させたのちに、はずれ図柄を導出させてから時間ＴＨ１の経過後に飾り図柄を再変動させて復活演出を表示させる一方で、副変動サイクルでは、はずれ図柄を導出させてから時間ＴＨ１とは異なる時間ＴＲ２の経過後に次回の変動サイクルを開始させている。このため、副変動サイクル中におけるリーチ演出の終了後に次回の変動サイクルが表示された際、遊技者が復活演出であると混同してしまうことを抑制できる。このため、連続演出における変動サイクルの回数が増加していることを遊技者に認識させ、大当り期待度を正確に把握させてその興趣の向上を図ることができる。

（８）本実施形態では、アラビア数字を付加した継続報知画像ＧＤを演出表示装置１１に表示し、今回の図柄変動ゲームにおいて表示された変動サイクルの回数を報知するようにした。このため、連続演出において、リーチ演出を含む副変動サイクルを挟んだ場合であっても、今回の図柄変動ゲームにおける変動サイクルの回数を正確に把握させることができる。

（９）副変動サイクルにおいてはずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動させる契機は、はずれ図柄を導出させてから時間ＴＲ１が経過することであり、復活演出において、はずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動させる契機は、はずれ図柄を導出させてから時間ＴＨ１が経過することとした。このため、はずれ図柄の導出からの経過時間により、飾り図柄が再変動された場合に、連続演出が継続されたのか、復活演出が実行されたのかを容易に遊技者が理解できる。

（１０）演出表示装置１１では、全ての副変動サイクルを第１サイクルパターンにより表示させるとした場合における、今回の変動サイクルの回数に応じた色調で継続報知画像ＧＤを表示させる。このため、第１サイクルパターンによる変動サイクルの２回分に相当する第２サイクルパターンや、３回分に相当する第３サイクルパターンによる副変動サイクルが行われた場合であっても、第１サイクルパターンによる変動サイクルのみを行った場合における変動サイクルの回数に対応した色調で継続報知画像ＧＤが表示される。上述したように、本実施形態では、第１サイクルパターンにより全ての副変動サイクルを表示させると仮定した場合における変動サイクルの合計回数が多いほど、大当り期待度が高くなるようになっている。したがって、遊技者に対して、全ての副変動サイクルが第１サイクルパターンで表示されるとした場合における変動サイクルの回数を正確に遊技者に認識させ、その興趣を好適に向上できる。

なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・３回目の変動サイクルにおいてＮＲリーチ演出を表示しないようにしてもよい。この場合、変動パターンＰ２ａを省略するとともに、演出パターンＥＰ４ｂ，演出パターンＥＰ５ｄを省略すればよい。このような構成によれば、変動サイクルの回数が３回である場合には、大当り期待度が高まるだけでなく、ＮＲリーチ演出が出現しなくなる。したがって、２回目の変動サイクルにおいてＮＲリーチ演出が開始された場合であっても、ＮＲリーチ演出の終了後、さらに３回目の変動サイクルが開始され、より高い大当り期待度の第１ＳＰリーチ演出が表示されることに期待感を抱かせることができる。

・変動サイクルの回数毎に、その回数の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合に最も表示させ易いリーチ演出として、その回数の変動サイクルで表示させることが可能なリーチ演出の中で最も大当り期待度の低いリーチ演出を設定してもよい。例えば、変動パターンＰ２ａを省略するとともに、演出パターンＥＰ４ｂ，演出パターンＥＰ５ｄを省略し、３回目の変動サイクルにおいてＮＲリーチ演出を表示しないようにすればよい。このような構成によれば、変動サイクルにおいて大当り期待度が最も低いリーチ演出が表示される場合であっても、次回の変動サイクルが開始されることに期待感を抱かせることができる。

・統括制御用ＣＰＵ３１ａは、決定した演出パターンに基づき、変動サイクルの開始毎にその変動サイクルにおける変動内容を特定する制御コマンドを表示制御基板３２に出力してもよい。この場合、表示制御基板３２の表示制御用ＣＰＵ３２ａは、上記制御コマンドを入力する毎に変動サイクルを表示するように演出表示装置１１を制御すればよい。

・はずれ変動用の変動パターンとして、スベリ変動を経て飾り図柄のはずれ図柄のうち特定はずれ図柄を除く他の通常はずれ図柄を演出表示装置１１に一旦停止表示させるガセの連続演出を特定するパターンを設けてもよい。この場合、１回の変動サイクルから構成された特殊変動演出（連続演出）として把握できる。

・演出パターンＥＰ１ａを省略してもよい。このように構成することで、複数回の変動サイクルが行われた状況から、少なくともリーチ演出が表示されることを遊技者に認識させ得る。

・リーチ演出の演出態様を適宜変更してもよく、リーチ演出の種類の数を変更してもよい。
・変動サイクルの回数毎に設定した最も出現し易いリーチ演出の種類を変更してもよい。また、１回目、４回目、及び５回目などについても、その回数の変動サイクルが最終回の変動サイクルとなる場合に最も出現し易いリーチ演出を設定してもよい。

・変動パターンに特定する副変動サイクルの回数を適宜変更してもよい。例えば、最大３回の副変動サイクルと１回の本変動サイクルからなる連続演出を特定する変動パターンを設けてもよい。

・複数の副変動サイクルにおいてリーチ演出を表示するようにしてもよい。
・継続報知画像ＧＤの表示を省略してもよい。このように構成しても、演出表示装置１１における特定はずれ図柄の導出により、新たな変動サイクルが開始されることを報知できる。

・連続演出を構成する変動サイクルにおいて、飾り図柄の再変動（スベリ演出）を行わず、継続報知画像ＧＤの表示のみによって新たな変動サイクルが開始されることを報知してもよい。但し、新たな変動サイクルの開始を遊技者に的確に報知するため、飾り図柄の再変動（スベリ演出）を行うことが好ましい。

・継続報知画像ＧＤの表示に代えて、又は加えて、演出用可動体による可動体演出など、異なる遊技演出により新たな変動サイクルが開始されることを報知してもよい。
・今回の図柄変動ゲームにおいて表示された変動サイクルの回数を報知しない構成としてもよい。

・第２，第３サイクルパターンによる副変動サイクルでは、はずれ図柄を構成する飾り図柄の一部を導出させた状態（例えば［７↓７］など）において、継続報知画像ＧＤを表示するなどして今回の変動サイクルを終了させ、新たな変動サイクルを開始させてもよい。即ち連続演出を構成する副変動サイクルにおいて「はずれ表示結果を導出する」ことには、はずれ図柄を構成する飾り図柄の全てを一旦停止表示させることのほか、その一部を一旦停止表示させた状態において、今回の変動サイクルで最終的にはずれ図柄が一旦停止表示されることを遊技者が認識し得る状態に至ることも含めて把握することもできる。

・副変動サイクルにおける飾り図柄の変動態様を適宜変更してもよい。例えば、第１サイクルパターンによる副変動サイクルにおいて、はずれ図柄を構成する飾り図柄の全てを一旦停止表示（導出）させてから全列又は一部の図柄列の飾り図柄を再変動（スベリ変動）させてもよい。この場合、はずれ図柄を導出させてから、はずれ図柄を構成する飾り図柄を再変動させる迄の時間を、復活演出における時間ＴＨ１とは異なる時間に設定するとよい。また、第２，第３サイクルパターンによる副変動サイクルにおいては、はずれ図柄を構成する飾り図柄の一部の図柄列の飾り図柄のみを再変動させてもよい。

・復活演出において、はずれ図柄を構成する飾り図柄のうち一部の図柄列の飾り図柄を再変動させて大当り図柄を導出してもよい。また、特別報知画像ＧＥの表示を省略した構成としてもよく、特別報知画像ＧＥの表示に代えて、又は加えて音声出力装置３４や装飾発光装置３５による遊技演出を伴わせてもよい。

・副変動サイクルにおいて第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄を導出させてから、第１特別背景画像ＧＢを通常背景画像ＧＡに切り替える迄の時間ＴＲ２と、主変動サイクルにおいてＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄を導出させてから、背景画像を通常背景画像ＧＡに切り替える迄の時間ＴＨ３を同一時間に設定してもよい。また、これに代えて、または加えて副変動サイクルにおいて第１ＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄を導出させてから、飾り図柄を再変動させる迄の時間ＴＲ１と、主変動サイクルにおいてＳＰリーチ演出を経てはずれ図柄を導出させてから、飾り図柄を再変動させる迄の時間ＴＨ１を同一時間に設定してもよい。但し、連続演出の継続であるのか、復活演出であるのかを遊技者に把握させる観点からは、上記実施形態のように構成することが好ましい。

・演出表示装置１１は、ドットマトリクス型、有機ＥＬ型、プラズマディスプレイ型などとしてもよく、これらを組み合わせた表示装置としてもよい。
・統括制御基板３１、表示制御基板３２、音声・発光制御基板３３の機能を一体に備えた演出制御基板を備えたパチンコ遊技機や、各制御基板３１〜３３の機能を一体に備えた単一の制御基板を有するパチンコ遊技機に具体化してもよい。

・特別図柄を指定する特図指定コマンドは、特図変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄の種類を特定可能な制御コマンドとしてもよい。即ち、特図指定コマンドは、特別図柄の大当り図柄の種類（大当りの種類）を特定可能な制御コマンドとしてもよい。また、変動パターンは、大当り判定（大当り抽選）の判定結果や、特別図柄の種類（大当り図柄の場合には大当りの種類）を特定可能に構成してもよい。

次に、上記実施形態及び別例（変形例）から把握できる技術的思想について以下に追記する。
（イ）前記大当り判定の判定結果に基づき前記図柄変動ゲームの変動内容を特定可能な変動パターンを決定する変動パターン決定手段をさらに備え、前記特殊変動演出制御手段は、前記変動パターン決定手段が前記特殊変動演出を変動内容として含む変動パターンを決定した場合には、その変動パターンに特定される前記特殊変動演出の表示時間内に表示させる特殊変動演出のパターンを、前記リーチ演出を表示させるリーチ変動サイクル、及び前記リーチ演出を表示させない非リーチ変動サイクルを組み合わせて構成した複数のパターンのうちから選択し、その選択したパターンにより前記特殊変動演出を表示させる。

（ロ）前記特殊変動演出の表示時間のうち前記最終回の変動サイクルの表示時間を除いた特定表示時間、及び前記リーチ変動サイクルの表示時間は、前記非リーチ変動サイクルの表示時間の整数倍に設定されている。

（ハ）前記特定リーチ演出は、各変動サイクルにおいて表示可能なリーチ演出の中で最も低い大当り期待度を設定したリーチ演出である。

ＥＰ１〜ＥＰ５…演出パターン（パターン）、ＧＡ…通常背景画像（第１背景画像）、ＧＢ…第１特別背景画像（第２背景画像）、Ｐ０〜Ｐ５…変動パターン、ＴＲ１…時間（第１契機、第１特定時間）、ＴＲ２…時間（第２時間）、ＴＨ１…時間（第１時間、第２契機、第２特定時間）、１１…演出表示装置（表示手段、回数報知手段）、３０…主制御基板、３０ａ…主制御用ＣＰＵ（大当り判定手段、変動パターン決定手段）、３１…統括制御基板、３１ａ…統括制御用ＣＰＵ（表示制御手段、特殊変動演出制御手段、特別演出制御手段）、３２…表示制御基板、３２ａ…表示制御用ＣＰＵ（表示制御手段、特殊変動演出制御手段、特別演出制御手段）。

Claims

大当りか否かの大当り判定の判定結果に基づき図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示手段に表示し、この図柄変動ゲームにおいて大当り表示結果が導出されたのちに大当り遊技が付与される遊技機において、
前記大当り判定の判定結果に基づき前記表示手段を制御し、１回の図柄変動ゲームの表示中に前記図柄の変動表示を伴う変動サイクルを複数回にわたって表示させ、前記１回の図柄変動ゲームにおける変動サイクルの回数が多いほど大当り期待度が高くなる特殊変動演出を表示させる特殊変動演出制御手段と、
前記大当り判定の判定結果に基づき前記表示手段を制御し、前記図柄変動ゲームにおいてはずれ表示結果を導出させるとともに、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄の少なくとも一部の図柄を再変動させて最終的に大当り表示結果を導出させる特別演出を表示させる特別演出制御手段と、を備え、
前記特殊変動演出では、前記特殊変動演出を構成する変動サイクルのうち、特定回数の変動サイクルが実行される場合、該特定回数が最終回となる変動サイクルにおいて、該特定回数に応じて複数のリーチ演出の中から表示させ易い特定リーチ演出が設定されており、
前記特殊変動演出制御手段は、１回の図柄変動ゲームで前記特定回数よりも多い回数の変動サイクルを表示させる場合、特定回数目の変動サイクルにおいて当該変動サイクルを最終回の変動サイクルとして仮定したときに表示され易い前記特定リーチ演出を実行させ、その特定リーチ演出の表示を経てはずれ表示結果を導出させた後、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させて次回の変動サイクルを開始させるパターンにより前記特殊変動演出を表示させる制御を可能に構成されており、
前記特定回数目の変動サイクルにおいて、前記はずれ表示結果を導出させ、その後に次回の変動サイクルを開始させる場合は、第１特定時間の経過により、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させ、前記特別演出では、前記はずれ表示結果を導出させた後、前記第１特定時間とは異なる第２特定時間の経過により、その導出させたはずれ表示結果を構成する図柄を再変動させることを特徴とする遊技機。