JP5743466B2 - シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の適合試験用分離材 - Google Patents

シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の適合試験用分離材 Download PDF

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Description

本発明は、義歯床の適合試験用分離材、詳しくは、シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の患者口腔内への適合性について適合試験材を用いて確認した後に、該適合試験材をシリコーン系軟質材料から剥離させ易くするために使用する分離材に関する。
クラウン、インレー、ブリッジ、義歯等の歯科用補綴物を患者の口腔内に適用するには、その適合性を試験し、適合しない場合には削って微調整することが必要になる。このうち義歯の適合性は、義歯床面に、シリコーン製等の硬化性ペーストからなる適合試験材を盛って患者の口腔内に装着し、該硬化性ペーストが硬化した後に取り出して義歯床面上における、上記硬化層の被覆状態を観察することで試験される。適合試験材の硬化層が、均一に薄く全体的に下地が透けて見える状態で形成されていれば、良好な適合性を有すると判定される。他方、適合試験材の硬化層において部分的に厚みムラがある場合、さらには下地が部分的に露出している場合等には適合不良と判定され、係る適合不良部分について微調整が行われる。
従来、義歯床の素材としては、レジン、金属等の比較的硬質な材料が用いられており、この様な硬質材料製の義歯床に対して上記の適合試験を行った場合には、適合試験材の硬化物は、試験後に義歯床から比較的容易に剥離させることができ、微調整作業も円滑に行うことができる。ところで、近年、超高齢化社会の到来に伴い、歯科用補綴物は、上記硬質材料製のものだけでなく軟質材料製のものも使用機会が増えており、義歯床においてもシリコーン系の軟質材料で裏装されたものが普及し始めている。ところが、こうした軟質なシリコーン製義歯床に対して、上記適合試験材を使用した場合には、試験後にその硬化物を適用箇所から剥離させようとしても、義歯床も適合試験材も同じ軟質物(しかも、通常、素材もシリコーン系同士になる)であるため、一体化して強固に接着して、簡単には剥がせない問題があった。
このため、予め、上記義歯床に裏装されたシリコーン系軟質材料の表面に、
1)ワセリンやココアバターの粘稠物質
2)シリコーンオイル、界面活性剤、グリセリンなどの低粘度液体
さらには、
3)最大粒子径が500μm以下の粉材
を分離材として塗布しておき、該適合試験材との剥離性を向上させることが試みられている(特許文献1参照)。
特開2001−17450号公報
しかしながら、分離材として1)粘稠物質を用いる方法は、その粘度の高さから、表面に細かい凹凸が多数存在する上記シリコーン系軟質材料の表面に薄く均一に塗布すること困難であり、厚く塗布されて適合試験の精度が低下する問題があった。また、義歯床に裏装されたシリコーン系軟質材料と適合試験材との界面に粘稠物質層が介在することになるため、偏った力がかかった場合に両部材にずれが生じ、正確な判定が行なえない危険性もあった。
また、2)低粘性液体を用いる方法は、これらはシリコーン系軟質材料に対して表面張力により弾かれ易く、均一に塗布できない結果、充分な剥離性が得られないものが多く、やはり高い精度での試験を困難にしていた。
他方で、3)粉材を用いる方法は、軟質材料の表面に薄くふりかけることが可能であり、適合試験の精度を低下させることなく、適合試験材に対する剥離性をかなりに向上させることができ良好であった。また、上記粉末をふりかける手法では作業環境を汚す虞があるが、特許文献1では有機溶媒に分散させて低粘度ペーストとしてから塗布する態様も示されており、この場合、斯様な懸念も解消されるものであった。
このように分離材として3)粉材を用いる方法は前記問題解決にかなり有効であったが、それでも実用化を考慮すれば、剥離性の良好さにおいて、さらに改善の余地があった。すなわち、粉材は、ふりかける場合は勿論のこと、前記有機溶媒に分散させて低粘度ペーストとして塗布するのであっても、シリコーン系軟質材料からなる裏装材面に薄く塗布しようとすると、どうしても粒子間に一定の間隙が空くことが避けられなかった。しかして、このように粒子間に間隙が空いた状態で、シリコーン系硬化性ペーストからなる適合試験材を盛り付けると、この粒子の間隙部分では、係る硬化性ペーストと、シリコーン系軟質材料とが直接に接っしてしまう。その結果、両部材が、この部分で一体に接着し、上記適合試験材の硬化物の剥離に要する力を大きくしていた。
このような背景から、シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の適合試験用分離材において、適用箇所に薄く、しかもその全面を均一に覆うように塗布することが可能な同分離材を開発することが望まれていた。こうした状況に鑑み本発明者らは、これらの問題を改善するものとして、常温固体状有機重合体のアルコール溶液からなる新規な適合試験用分離材を先に提案した(特願2009−152310号)。
すなわち、この分離材は、シリコーン系軟質材料の裏装材面に塗布して乾燥させると、常温固体状有機重合体の薄い均一な被膜を形成させることができ、その結果、高い剥離性を発揮でき、且つ適合試験も高精度に実施可能な優れた材料である。したがって、極めて有用なものであるが、この適合試験用分離材の実用化に向けてさらに詳細に検討を進めたところ、このものには、さらに改良すべき以下の問題点があった。
詳述すると、この適合試験用分離材は、使い勝手の良さから冷蔵保存ではなく室温保存されることが多いが、それでも寒冷地では、冬季に氷点下近くの低温に曝されることがあり得る。また、物流の過程で冷蔵下に置かれることも十分に想定される。ところが、上記適合試験用分離材は、斯様に低温に曝された際に常温固体状有機重合体、特に、含有される一部の高分子量のもののアルコール系溶剤に対する溶解性が低下し、これが析出して前記優れた分離材としての性能が損なわれることがあった。これは当然に、前記常温固体状有機重合体の配合効果を高めるため、該成分を一定濃度以上に含有されている場合に顕著化する。また、使用する有機溶剤を、該常温固体状有機重合体に対する溶解性が高い、アルコール溶剤以外のものに変更すれば改善できるが、溶解力の高すぎる有機溶剤は、適合試験用分離材の使用時に誤ってその一部が、シリコーン裏装材が裏装されている義歯床との界面に付着した場合に、シリコーン裏装材と義歯床とを剥離させてしまう虞を生じさせる。このため、この常温固体状有機重合体の析出問題は解決が容易ではなく、さらなる改良が必要であった。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、有機重合体のアルコール溶液に、さらに可塑剤を配合すれば有効であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
a)常温固体状有機重合体である(メタ)アクリレート系重合体(ただし、側鎖に1級アミンを導入した(メタ)アクリレート系重合体は除く)、
b)プロパノール又はブタノールから選択されるアルコール系溶剤、および
c)可塑剤
を含むことを特徴とする、シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の液状の適合試験用分離材である。
本発明の分離材は、シリコーン系軟質材料の裏装材面に塗布して乾燥させると、常温固体状有機重合体の薄い均一な被膜を形成させることができる。そのため、シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床において、適合試験材を用いて、その患者口腔内への適合性について試験した際には、試験後に該適合試験材の硬化物を適用箇所からの剥離が容易に行うことができ、適合試験を高精度に実施できる。また、紛材をふりかけるものではないため、粉が散って作業環境を汚すことがなく操作性が良い。
さらに、保存中において、低温に曝されても、上記常温固体状有機重合体が析出することがなく、上記優れた性能を安定的に発揮できる。
本発明の分離材は、a)常温固体状有機重合体、b)アルコール系溶剤、およびc)可塑剤を含むことを特徴としている。液状であるため塗布の作業性が良く、しかも、前記有機重合体が溶解することにより粘度上昇しているため、シリコーン系軟質材料の裏装材面に塗布されても過度に弾かれることなく操作できる。したがって、塗布後、アルコールが乾燥すれば、上記裏装材の適用箇所全面を均一に覆って、有機重合体の薄い被膜を形成させることができる。
なお、義歯床の裏面は装着する口腔内形状に沿って成形されており、上記有機重合体の被膜、さらにはその上に盛り付けられて硬化される前記適合試験材も、該形状に沿って被膜形成されることになるため、その起伏に良好に密着し、適合試験中において、その作業を損なうような剥離やずれの発生は良好に抑制される。
そのため、本発明の分離材を使用すれば、義歯床の適合試験を高精度に実施でき、試験を終えた後は、該適合試験材は優れた剥離性で剥がすことが可能になる。
本発明において、a)常温固体状有機重合体は、十分な被膜形成能を有する観点から、常温で固体状である必要がある。ここで、常温固体状とは25℃において固体を意味し、より好適なのは35℃において固体のものである。常温で液体状の有機重合体では、シリコーン系軟質材料の塗布面に対して、被膜の形成能がなく、適合試験材の剥離効果を発揮できなくなる。
上記常温固体状有機重合体は、公知のものが特に制限なく使用することができ、具体的には、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレート、デシルアクリレート、デシルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、4−ブトキシカルボニルフェニルアクリレート、4−ブトキシカルボニルフェニルメタクリレート、ヘキサデシルアクリレート、ヘキサデシルメタクリレート、ネオペンチルアクリレート、ネオペンチルメタクリレート、フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、N−ブチルアクリルアミドなどの(メタ)アクリレート系重合性単量体;ビニルアルコール、ビニルアセタール、ビニルアセテートなどのビニル系重合性単量体;エチレングリコール、プロピレングリコールなどの単量体等の単独重合体、もしくはこれらの共重合体が挙げられる。
アルコール系有機溶剤に対して後述する分離材として作用させるのに好適な量で溶解させ易く、且つ剥離性能の高い均一で滑らかな被膜を形成させ易い観点から、(メタ)アクリレート系重合体が好ましく、エチルメタクリレート、またはブチルメタクリレートの単独重合体、もしくはこれらの共重合体が最適である。なお、これらの有機重合体は、2種以上を併用しても構わない。
これらの有機重合体の重量平均分子量は、1000〜500万であるのが好ましく、より好ましくは1万〜100万、さらに好ましくは5万〜60万である。重量平均分子量が5万以上のものは剥離性能が高く特に好ましいが、一方で、低温に曝された際に析出してしまうような高分子量のものも多く含まれるようになり該析出の問題が生じ易くなる。従って、後述する可塑剤の配合により、この析出を防止する本発明の効果が、特に効果的に発現するものになり最も好ましい。
上記常温固体状有機重合体を含有する本発明の分離材は、良好な塗布性を付与するためには、形態が液状であることが必要であり、その液成分として、b)アルコール系溶剤が使用される。シリコーン系軟質材料への塗布性を考慮すれば、液成分としては有機溶媒であり、且つ、後述する常温固体状有機重合体を有意な量で溶解可能であることが求められる。しかし、通常、義歯床本体はメチルメタクリレート重合体等の(メタ)アクリレート重合体であるため、有機溶媒の溶解性があまりに強すぎると、塗布時に、誤って一部の液が義歯床本体に付着した場合に、その表面を溶解させてしまう恐れがある。特に、シリコーン系軟質材料が裏装された界面に浸透すると、義歯床本体と該裏装材との接着力低下も引き起こす可能性がある。したがって、これら性状のバランスを加味すると、上記アルコール系溶剤が適したものになる。
係るb)アルコール系溶剤としては、上記常温固体状有機重合体を溶解可能であれば特に制限なく使用でき、例えば、20℃において1.0質量%以上の溶解度を有するものが好適に使用される。このような溶解性を有するかどうかは、使用する常温固体状有機重合体の種類によっても変動し、個別に組合せて使用する必要があるが、具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、シクロペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ベンジルアルコール等の有機溶媒が挙げられる。中でもシリコーン系軟質材料との相溶性の観点から、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等の炭素数が2〜5のものが好ましく、プロパノールおよびブタノールが最良である。これらの例示されるアルコールは、同一炭素数のものにおいて複数の異性体がある場合は、いずれであっても良く、例えば、プロパノールであれば、1−プロパノールやイソプロパノールであっても良く、ブタノールであれば、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノールであっても良い。これらのアルコール系溶剤は、2種以上を併用しても良い。
b)アルコール系溶剤の含有量は、本発明における分離材として作用させるのに好適な量の常温固体状有機重合体を溶解させる観点から、a)常温固体状有機重合体100質量部に対して、100質量部〜10000質量部が好ましく、200質量部〜2000質量部がより好ましい。
本発明の分離材は、上記常温固体状有機重合体のアルコール溶液に、c)可塑剤が含有されている。これにより前記したように、液が低温に曝されても該常温固体状有機重合体が析出することが大幅に抑制される。その理由は、一般に可塑剤による高分子体の塑性改善は、分子鎖同士が絡み合っている隙間に可塑剤が入り込み、規則的に配向するのを阻害したり、分子鎖同士が接近するのを阻害したりする機構が考えられているが、アルコール系溶剤に溶解する常温固体状有機重合体の各分子鎖にもこのような作用が働き、そのため分子鎖同士の距離が広くなり、析出するだけ絡み合い難くなるためと推察される。特に、常温固体状有機重合体が析出が15℃以下で析出してしまう場合、さらに10℃以下で析出しまう場合に、c)可塑剤を配合効果が顕著に発揮されて非常に有意義である。
本発明におけるc)可塑剤としては、上記常温固体状有機重合体との良好な相溶性を有していれば、プラスチックや合成ゴム等の高分子に塑性を与え、またはそれを増大させせしめるために加える配合剤として公知のものが特に制限なく使用できる。具体的には、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ビス(エチルへキシル)フタレート、ブチルフタリルブチルグリコラート等のフタレート系可塑剤;ジエチルセバケート、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケート、ビス(エチルへキシル)セバケート等のセバケート系可塑剤;アジピン酸ジオクチル等のアジピン酸エステル系可塑剤;アセチルクエン酸トリブチル等のクエン酸エステル系可塑剤;ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリグリシジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート系重合体や(メタ)アクリレート系ポリマーと酢酸ビニル、スチレンの共重合体等の液状ポリマー型可塑剤が例示できる。特に、フタル酸系可塑剤は一時環境ホルモンである疑いがあったため、歯科分野においても歯科医等のユーザー対する印象が良くないこと、及び、上記常温固体状有機重合体との相溶性が特に良好であることから、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケートなどのセバケート系可塑剤や(メタ)アクリレート系重合体などの液状ポリマー型可塑剤が好ましい。
上記可塑剤は、含有量が少なすぎると常温固体状有機重合体の析出抑制効果が十分でなくなり、多すぎると有機重合体の被膜形成時に高分子鎖間に入り込みきれず、被膜の周囲に可塑剤が存在する状態になって被膜をべたつかせたり、均一な被膜の形成を阻害することがあるため、a)常温固体状有機重合体100質量部に対して、10〜700質量部であることが好ましく、50〜500質量部がより好ましい。
また、シリコーン系軟質材料に塗布した際に表面張力により大きく弾かれることなく、良好な塗布性を得るためには、a)常温固体状有機重合体、b)アルコール系溶剤、及びc)可塑剤の配合比は、上記有機重合体含有量の範囲において、23℃における回転型粘度計で測定した溶液の粘度が5〜10000cp、さらに好ましくは10〜2000cPを満足させるような比率が好適である。
本発明の分離材には、さらにアルコール不溶性微粒子を配合しても良い。アルコール不溶性微粒子を含有させることにより、b)常温固体状有機重合体の含容量の最適範囲内で、分離材の粘度を上記好適な範囲に調整することが容易になる。
アルコール不溶性微粒子はアルコール系溶剤に対して全く不溶なものだけでなく、若干量の溶解はするものも、分離材の使用時において、アルコール溶液中において粒子、好適には後述する好ましい平均粒子径のものとして残存するものであれば公知のものが特に問題なく使用できる。具体的には、架橋(メタ)アクリレート系重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等の有機重合体からなる粉末;小麦粉、片栗粉等の直物性粉末;塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硅石粉末、ガラス粉末、珪藻土、シリカ、珪酸カルシウム、タルク、アルミナ、ベントナイト、ゼオライト、カオリンクレー、マイカ、石英ガラス等の無機粉末などが挙げられる。また、使用するアルコール系有機溶剤に不溶であれば、非架橋の(メタ)アクリレート系重合体であっても使用可能である。これらのうち、シリカ、特に、ヒュームドシリカを用いるのが効果的である。なお、これらのアルコール不溶性微粒子は、2種以上を併用しても良い。
アルコール不溶性微粒子の平均粒子径は、特に制限されるものではないが、大きすぎると保管中の沈降の観点から、レーザー回折・散乱法を用いた粒度分布測定装置で測定した体積平均粒子径が1μm以下のものが好ましい。
本発明の分離材には、上記各成分に加えて、必要に応じ、染料、顔料等の着色材料、香
料、抗菌剤、防黴剤等を配合してもよい。
本発明の分離材の包装形態は、その保存安定性を考慮し、適宜決定することができ、例
えば、常温固体状有機重合体をアルコール系溶剤及び可塑剤に溶解させないで分別包装にして、使用時に溶解させるものであっても良い。操作の簡便性を考えれば、通常は、保存時から、常温固体状有機重合体および可塑剤がアルコール系溶剤に溶解した状態に調整されているのが効率的である。
分離材の使用方法は、特に制限されない。本発明の分離材の流動性は良好であるため、ハケ、ヘラ、筆、あるいはローラー等で義歯床に裏装されているシリコーン製軟質材料の表面に塗布する方法を採用することができる。また、分離材は複数回塗っても良い。
分離材を塗布した後には、好ましくは、余剰な溶媒を蒸発させるために乾燥させる。乾燥の方法としては、例えば、自然乾燥、加熱乾燥、送風乾燥、減圧乾燥、あるいは、それらを組み合わせる乾燥方法があるが、自然乾燥かあるいは乾燥空気を出す気銃を用いて送風乾燥することが好ましい。
本発明の分離材において、常温固体状有機重合体により、シリコーン系軟質材料の裏装材面に形成される被膜は、0.1〜50μmの薄層として形成されることが好ましく、さには0.5〜20μmの薄層として形成されることがより好ましい。被膜厚みが0.1μmを満たさない場合には剥離性が低下し、50μmを超えると、被膜が厚すぎるため適合試験の精度が低下する傾向にある。
上記分離材の被膜の上に、シリコーン系硬化性ペーストからなる適合試験材を塗布し、適合試験を実施する。ここで、シリコーン系硬化性ペーストとしては、
a)末端に水酸基を持つポリジメチルシロキサン、
b)シリカ等の充填材
c)テトラエチルシリケート等のアルキルシリケート、d)スズ化合物系触媒、
を含んでなる縮合型シリコーンや、或いは
a’)ジメチルハイドロジェンポリシロキサン、
b’)シリカ等の充填材
c’)ビニルポリジメチルシロキサン、
d’)白金系触媒
を含んでなる付加型シリコーンが通常使用される。
適合試験を終えた後において、義歯床からの上記適合試験材の分離は、適合試験材の一部を手指で掴んで引き剥がすことにより実施すれば良い。また、適合試験材を分離した後において、義歯床に裏装されるシリコーン系軟質材料の表面には、分離材としての有機重合体の被膜が残留する。そうして、この有機重合体被膜は、ビニルアルコール、エチレングリコール等の親水性の高い重合体を使用した場合であれば水流で容易に除去でき、前記好適な有機重合体である(メタ)アクリレート重合体の場合、係る水流での除去性は多少劣るものになるが、それでも手やブラシ等で併せて軽く擦ることで簡単に除去できる。
なお、本発明において、義歯床に裏装されるシリコーン系軟質材料も前記した適合試験材と同様の縮合型シリコーンや付加型シリコーンに属するものが使用される。一般に、義歯床に裏装されるものは裏装時の厚み確保に適した高粘度、低流動性を有しており、またその硬化体は軟質裏装材の本来の目的である咬合時の痛みの緩和に適した軟性を有した硬化性シリコーンであり、前記適合試験材として使用されるものは、本来の目的である適合試験に適した高流動を有する硬化性シリコーンである。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。各実施例、比較例における各種物性の評価方法は以下の通りである。
(1)常温固体状有機重合体の析出
適合試験用分離材が5g入った容量20ccのガラス容器を所定の温度(4℃、15℃)に1時間置き、以下の基準で常温固体状有機重合体の析出を目視で評価した。
◎:析出なし
○:常温固体状有機重合体が析出し、浮遊している
×:常温固体状有機重合体が析出し、沈殿している
(2)適合試験用分離材の粘度
回転型レオメーター(ボーリン社製、商品名:CVO120HR)を用いて、適合試験用分離材の粘度を測定した。直径40mm、1°コーンを使用し、設定温度(プレート温度)23℃、ショアレート100(1/sec)の条件で測定した。
(3)適合試験用分離材の塗布性
歯科用石膏(トクヤマデンタル製、商品名:トクソーストーン1)硬化体上に、30×30×3mmの孔を有する型枠を設置し、シリコーン製硬化性ペースト(付加型シリコーン)からなる軟質裏装材(トクヤマデンタル製、商品名:ソフリライナータフ)を流し込み、その上からアクリル板で圧接し、室温にて20分で硬化させた。硬化後、石膏、アクリル板、及び型枠を取り除き、縦3cm横3cm(表面積9cm)で厚さ3mmのシリコーン系軟質裏装材の硬化体を作製した。
次いで、ダッペンディッシュ(株式会社トクヤマデンタル社製マルチボンドII付属ダッペンディッシュを使用)の凹部に、適合試験用分離材1mlを採取し、平筆(トクヤマデンタル製、商品名:トクソー毛筆セットNo.5)の筆穂を浸して十分に吸液させた後、上記シリコーン系軟質裏装材硬化体の石膏硬化面に1度塗りで塗布した。放置して余分な溶媒を蒸発させた後、塗布面への分離材の被覆面積を目視で観察して百分率で表し、「分離材の塗布性」として評価した。
更に、より安定した塗布性を調査する目的で、より滑沢な軟質裏装材面への分離材の塗
布性を評価した。すなわち、上記の歯科用石膏面上に代えて、滑沢なアクリル板上でシリコーン系軟質裏装材を硬化させた以外は上記と同様に「分離材の塗布性」を評価した。
(4)適合試験用分離材の塗布厚み
上記「適合試験用分離材の塗布性」試験と同様な方法により、滑沢なアクリル板上で硬化させたシリコーン系軟質裏装材の硬化体表面に適合試験用分離材層を形成した後、レーザー顕微鏡(キーエンス製、商品名:カラー3Dレーザー顕微鏡)にて該分離材層の塗布厚みを測定し、「分離材の塗布厚み」として評価した。
(5)適合試験材の剥離性
ポリメチルメタクリレートとメチルメタクリレートを主成分とする義歯床用レジン((株)ジーシー製、商品名:アクロン)を混和して石膏型枠中に盛り付け、80℃のお湯に3時間浸漬して重合し硬化体を作製した。その硬化体から縦4cm横4cm厚さ3mmの義歯床レジンの板を切り出した。その片面を600番の耐水研磨紙で平らに仕上げた。この義歯床レジンの硬化体における研磨面にシリコーン系軟質裏装材用の接着材(トクヤマデンタル製、商品名:ソフリライナータフプライマー)を塗布・乾燥させ、その処理面に10×10×1mmの孔を有する型枠を設置し、シリコーン製硬化性ペースト(付加型シリコーン)からなる軟質裏装材(トクヤマデンタル製、商品名:ソフリライナータフ)を流し込んだ。上から平滑なアクリル板で押さえながら、室温にて20分で硬化させた後、アクリル板、及び型枠を取り除き、縦1cm横1cmで厚さ1mmのシリコーン系軟質裏装材が義歯床用レジンに裏装された試験片を作製した。
このようにして得られた裏装試験片のシリコーン系軟質裏装材面に、直径6mm、厚さ1mmの型枠を貼り付け適合試験用分離材の剥離試験面を規定した。その上で、ダッペンディッシュ(株式会社トクヤマデンタル社製マルチボンドII付属ダッペンディッシュを使用)の凹部に、適合試験用分離材0.1mlを採取し、少量塗布用ブラシ(トクヤマデンタル製、商品名:ミニブラシブルー)の筆穂を浸して十分に吸液させた後、上記の試験片のシリコーン系軟質裏装材面に規定した剥離試験面に1度塗りで塗布し、放置して余分な溶媒を蒸発させ分離材層を形成した。
次に、直径8mm、長さ2cmの接着試験用のアクリル棒の接着面に前記と同じシリコーン系軟質裏装材用の接着材を塗布・乾燥させた。
前記試験片に形成した分離材層面に、シリコーン製硬化性ペースト(付加型シリコーン)からなる適合試験材((株)トクヤマデンタル製、商品名:フィットテスター)を盛りつけ、その上にアクリル棒を圧接して5分間放置して接着試験体を作製した。次に万能試験機(島津製作所製、商品名:オートグラフ)にて引っ張り試験を行い、シリコーン系軟質裏装材面からの適合試験材料が剥離した面積を百分率で表し、「適合試験材の剥離性」として評価した。
(6)義歯床からの裏装材の剥がれ
上記「適合試験材料の剥離性」試験と同様の方法により製作した裏装試験片の義歯床レジンとシリコーン系軟質裏装材の接合部位に、適合試験用分離材を筆で塗布し、分離材が乾燥する前に接合部位に先端が平坦で薄いへら(トクヤマデンタル社製スパチュラNo.001)の先端を軽く押し当て、以下の基準で「義歯床からの裏装材の剥がれ」を評価した。
◎:へら先の挿入が目視では観察されない
○:へら先の挿入距離が1mm以下
×:へら先の挿入距離が1mm以上
(7)適合試験用分離材の除去性
上記「適合試験用分離材の塗布性」試験と同様な方法により、石膏面で硬化させたシリコーン系軟質裏装材の硬化体表面に適合試験用分離材層を形成した後、ブラシで軽くこすりながら水洗を行い、以下の基準で「適合試験用分離材の除去性」を評価した。
◎:簡単に全て除去できる
○:除去に時間がかかるが許容範囲である
×:時間をかけても全ては除去できない
また、各実施例及び比較例で使用した各種化合物は以下の通りである。
(1)アルコール系有機溶剤
・イソプロピルアルコール(以下IPAと略す、和光純薬工業株式会社製)
・1−プロパノール(和光純薬工業株式会社製)
・1−ブタノール(和光純薬工業株式会社製)
(2)常温固体状有機重合体
Figure 0005743466
(3)可塑剤
・ジブチルセバケート(以下、DBSと略す、和光純薬工業株式会社製)
・ブチルフタリルブチルグリコラート(以下BPBGと略す、和光純薬工業株式会社製)
・ポリブチルアクリレート(以下PBAと略す、東亞合成製、質量平均分子量;2000)
実施例1
表2に示したIPA、PBMA1、DBSをスターラー攪拌により混合し、適合試験用分離材を調整した。この適合試験用分離材の評価結果を表3に示した。
Figure 0005743466
Figure 0005743466
塗布性は石膏面、アクリル板面ともに被覆面積100%、分離性も100%、分離材厚みも5μmと良好で、さらに義歯床からの裏装材の剥がれもなく、被膜の除去性も良好と、非常に優れたものであった。
実施例2〜9
実施例1と同様に、表2に示した組成の適合試験用分離材を調整し、評価を行った。評価結果を表3に示した。
本発明の適合試験用分離材はいずれも、良好な塗布性、剥離性、除去性を有しており、且つ10℃、15℃における析出もほとんどなく、低温での析出も抑制され、室温での操作性にも優れていた。
実施例10〜11
アルコール系有機溶剤の種類を変えた他は実施例1と同様に、表2に示した適合試験用分離材を調整し、評価を行った。
アルコール系有機溶剤の種類を変えても良好な塗布性、剥離性、除去性を有しており、且つ有機重合体の析出もなく、低温での析出も抑制され、室温での操作性にも優れていた。
実施例12〜19
常温固体状有機重合体の種類を変えた他は実施例1と同様に、表2に示した適合試験用分離材を調整し、評価を行った。
常温固体状有機重合体の種類を変えても良好な塗布性、剥離性、除去性を有しており、且つ有機重合体の析出温度も低く、低温での析出も抑制され、室温での操作性にも優れていた。
実施例20〜21
可塑剤の種類を変えた他は実施例1と同様に、表2に示した適合試験用分離材を調整し、評価を行った。
実施例11に用いた液状ポリマー型可塑剤は粘度が高いため、適合試験用分離材の粘度がやや高くはなるものの、剥離性、除去性を有しており、且つ有機重合体の析出温度も低く、低温での析出も抑制され、室温での操作性にも優れていた。
比較例1,2
実施例1と同様に、表4に示した組成の適合試験用分離材を調整し、評価を行った。評価結果を表5に示した。
Figure 0005743466
Figure 0005743466
表5に示したように、可塑剤を使用しなかったところ、剥離性等は良好であるものの、常温固体状有機重合体の析出性が低下し、いずれも10℃で析出するものであった。
比較例3
実施例1と同様に、表4に示した組成の適合試験用分離材を調整し、評価を行った。評価結果を表5に示した。
表5に示したように、アルコール系有機溶剤の代わりに塩化メチレンを用いたところ、溶解性が高いため「義歯床からの裏装材の剥がれ」評価が×であった。

Claims (3)

  1. a)常温固体状有機重合体である(メタ)アクリレート系重合体(ただし、側鎖に1級アミンを導入した(メタ)アクリレート系重合体は除く)、
    b)プロパノール又はブタノールから選択されるアルコール系溶剤、および
    c)可塑剤
    を含むことを特徴とする、シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の液状の適合試験用分離材。
  2. b)アルコール系溶剤の含有量が、a)常温固体状有機重合体である(メタ)アクリレート系重合体(ただし、側鎖に1級アミンを導入した(メタ)アクリレート系重合体は除く)100質量部に対して100〜10000質量部である請求項1記載の、シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の適合試験用分離材。
  3. c)可塑剤の含有量が、a)常温固体状有機重合体である(メタ)アクリレート系重合体(ただし、側鎖に1級アミンを導入した(メタ)アクリレート系重合体は除く)100質量部に対して10〜700質量部である請求項1または請求項2の、シリコーン系軟質材料が裏装された義歯床の適合試験用分離材。
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