JP5743415B2 - 溶融金属めっき用ロール - Google Patents
溶融金属めっき用ロール Download PDFInfo
- Publication number
- JP5743415B2 JP5743415B2 JP2010070398A JP2010070398A JP5743415B2 JP 5743415 B2 JP5743415 B2 JP 5743415B2 JP 2010070398 A JP2010070398 A JP 2010070398A JP 2010070398 A JP2010070398 A JP 2010070398A JP 5743415 B2 JP5743415 B2 JP 5743415B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- metal plating
- molten metal
- shaft portion
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
浸食されて金属材料が磨耗するという問題は依然として解消されていなかった。
該セラミックス2次原料を用いて成形した後に切削加工を施して、セラミックスの使用時の熱膨張よりも大きい高さの凸部または凹部を互いに対応させて設けた胴部となる成形体および軸部となる成形体を得る工程と、
前記胴部となる成形体を熱処理して前記胴部となる仮焼体を得る工程と、
前記軸部となる成形体を焼成して焼結体である前記軸部を得る工程と、
前記凸部または凹部を設けた前記胴部となる仮焼体および対応する前記凸部または凹部を設けた焼結体である前記軸部とを組み合わせる形で焼成して、前記胴部となる仮焼体の焼成時のセラミックスの収縮により、前記胴部と前記軸部とを嵌合して接合する工程とからなることを特徴とするものである。
O3およびSiO2を含むときには、接合するセラミック材料との反応性が低く、機械的特性の低下を招くおそれを少なくすることができる。
ガスノズル8とから主に構成されている。
けた軸部である。
ルミナ,ジルコニア,窒化珪素,炭化珪素またはコージェライトなど種々のセラミックスを適用可能であるが、機械的強度に優れており、溶融金属5との濡れ性が低い特性を有している点で、軸部12が窒化珪素質焼結体からなることが好ましい。本発明の溶融金属めっき用ロール10を構成する胴部11および軸部12が窒化珪素質焼結体からなることにより、溶融金属めっき用ロール10自体の自重による荷重や溶融金属めっき用ロール10を回転させて鋼板2を送るときの駆動力に耐え得る機械的強度を有し、溶融金属5の濡れ性が低いことから、本発明の溶融金属めっき用ロール10からなるシンクロール6およびサポートロール7を溶融金属5中から取り出したときに、胴部11および軸部12への溶融金属5の付着が極めて少なく、容易にメンテナンスを実施することができる。また、胴部11および軸部12が同じ材質の窒化珪素質焼結体からなるときには、胴部11と軸部12との熱膨張差によって嵌め合いが緩んだり亀裂や破損が生じたりすることが少なくなり好ましい。
み合わされて、胴部11と軸部12とを嵌合して接合することで図2乃至図5に示す例の本発明の溶融金属めっき用ロール10を得ることができる。なお、接合後に必要に応じて研削加工を施してもよい。
図2(c)に示す、セラミックス製の筒状の胴部11となる仮焼体の作製を実施した。まず、1次原料として平均粒径が1μmの窒化珪素粉末を用意してこれを所定量秤量し、バインダと溶媒とを加えてスラリーとした。次に、このスラリーをスプレードライヤーにて噴霧造粒して2次原料を得た。そして、筒状の成形品を得ることのできるゴム型にこの2次原料を入れて、静水圧プレス成形装置(ラバープレス装置)を用いて筒状の胴部11となる筒状の成形体を複数得た。そして、この筒状の成形体の内周や外周等に必要な切削加工を施し、さらに胴部12となる成形体の表面である内周部に、用いたセラミックスの使用時の熱膨張よりも大きい高さの凹部13bを設けた筒状の胴部11となる成形体を得た。そして、この胴部11となる成形体を還元雰囲気炉に入れて1350℃で熱処理(仮焼)して、胴部11となる仮焼体を得た。
図2(b)に示す、セラミックス製の軸部12(焼結体)の作製を実施した。まず、筒状の胴部11となる仮焼体の作製に用いた同様の窒化珪素の2次原料を用意し、円柱形状の成
形品を得ることのできるゴム型にこの2次原料を入れて、静水圧プレス成形装置(ラバープレス装置)を用いて円柱形状の成形体を複数得た。そして、円柱形状の成形体に切削加工を施して、嵌合部12aの表面に、用いたセラミックスの使用時の熱膨張よりも大きい高さの凸部13aを設けて、嵌合部12aと支持部12bとからなる軸部12となる成形体を得た。なお、この軸部12となる成形体において、凸部13aの高さH1および凸部13aを除く部分の外径は、胴部11となる仮焼体を焼成した後の孔の内径および凹部13bの深さH2と等しくなるように、用いる材料である窒化珪素の焼成時の収縮を考慮した寸法である。そして、凸部13aを設けた軸部12となる成形体を還元雰囲気炉に入れて1950℃の温度で焼成することにより、軸部12(焼結体)を得た。
次に、図6(a)に示すように、胴部11となる仮焼体の内周部に設けた凹部13bと、焼結体である軸部12の凸部13aとを組み合わせる形で配置した。なお、このとき、焼結体である軸部12の配置状態を維持できるように、中子や断熱材等を用いることも可能である。そして、還元雰囲気炉内に載置し、還元雰囲気中1950℃の最高温度で焼成した。焼成後、焼結体の表面に研削加工を施して、外径が300mm,内径が220mm,長さが2000mmであり、筒状体端面から50mmの内周部に幅50mmの凹部13bを設けた胴部11と、支持部12bの外径が150mmであり、嵌合部12aの長さが100mmであり、凸部13a以外の嵌合部12aの外径が220mmであり、凸部13aの外径が、嵌合部12aの外径よりも大きく、胴部11と
なる仮焼体の内径よりも小さい軸部12とからなり、胴部11となる仮焼体の焼成時のセラミックスの収縮により、胴部11と軸部12とを嵌合して接合した窒化珪素質焼結体からなる本発明の溶融金属めっき用ロール10を得た。
接合後の本発明の溶融金属めっき用ロール10について、複数のうちの1本を、胴部11の中央部から研削加工により割断し、割断された胴部11の開口部から胴部11内にヘリウムガスを注入してガスリーク試験を実施した。試験はJIS Z 2331に基づき加圧法により実施した。その結果、ガスのリークは見られず、胴部11と軸部12との嵌合部にガスリークが生じる隙間がないことが確認された。
図1に示す溶融金属めっき装置1のサポートロール7として、本発明の溶融金属めっき用ロール10を用いて、実際に溶融金属めっき装置1を連続運転させて鋼板2へ金属めっきする試験を実施した。試験は、板厚が2mmで、幅が1300mm,1500mmおよび1800mmの3種類のステンレス製の鋼板2を用いて、溶融金属5として亜鉛を用いた。
比較例のロールについては、幅が1300mmの鋼板2の亜鉛めっきを行なったところ、1週間の連続運転で駆動側の胴部と軸部の嵌合が緩み、交換を余儀なくされた。また、幅が1500mmおよび1800mmの鋼板2の亜鉛めっきを行なったところ、いずれも1週間以内に、駆動側の胴部と軸部の嵌合が緩んで軸部が胴部から外れた。
荷重が軸部12に確実にかかり、胴部11と軸部12との嵌合に緩みや外れが発生することの少ない溶融金属めっき用ロール10であることが確認された。
施した。
,20,40質量%の割合で合計100質量%となるように混合した。そして、溶媒(イソパラ
フィン)およびバインダを適量加えてスラリーとし、このスラリーをアルミナボールとともにプラスチック容器内で24時間攪拌し、粘度1Pa・sの無機系接着剤を作製した。なお、無機系接着剤の粘度については、市販のE型粘度計にて測定した。
2:鋼板
3:スナウト
4:溶融金属槽
5:溶融金属
6:シンクロール
7:サポートロール
8:ガスノズル
10:溶融金属めっき用ロール
11:胴部
12:軸部
13:凹凸部
13a:凸部
13b:凹部
14:接合部
15:溝
16:貫通孔
Claims (7)
- セラミックス製の筒状の胴部の端部に、支持部と嵌合部とからなるセラミックス製の軸部が接続された溶融金属めっき用ロールにおいて、前記胴部となる仮焼体における凹部と、前記軸部である焼結体における凸部とを組み合わせる形で焼成し、前記胴部となる仮焼体の焼成時の収縮により、前記胴部と前記軸部とが嵌合され接合されていることを特徴とする溶融金属めっき用ロール。
- 前記軸部の前記嵌合部の表面および前記凸部の表面に連なる溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の溶融金属めっき用ロール。
- 前記軸部に貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溶融金属めっき用ロール。
- 前記凹凸部の表面に無機系接着剤を塗布して前記軸部と前記胴部とを接合したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の溶融金属めっき用ロール。
- 前記無機系接着剤が、Y2O3,Al2O3およびSiO2を含むことを特徴とする請求項4に記載の溶融金属めっき用ロール。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の溶融金属めっき用ロールの製造方法であって、セラミックス原料にバインダおよび溶媒を混合してスラリーとし、噴霧造粒法によりセラミックス2次原料を得る工程と、
該セラミックス2次原料を用いて成形した後に切削加工を施して、セラミックスの使用時の熱膨張よりも大きい高さの凸部または凹部を互いに対応させて設けた胴部となる成形体および軸部となる成形体を得る工程と、
前記胴部となる成形体を熱処理して前記胴部となる仮焼体を得る工程と、
前記軸部となる成形体を焼成して焼結体である前記軸部を得る工程と、
前記凸部または凹部を設けた前記胴部となる仮焼体および対応する前記凸部または凹部を設けた焼結体である前記軸部とを組み合わせる形で焼成して、前記胴部となる仮焼体の焼成時のセラミックスの収縮により、前記胴部と前記軸部とを嵌合して接合する工程と
を含むことを特徴とする溶融金属めっき用ロールの製造方法。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の溶融金属めっき用ロールを、溶融金属中で被めっき体を取り扱うためのロールとして用いることを特徴とする溶融金属めっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010070398A JP5743415B2 (ja) | 2009-07-29 | 2010-03-25 | 溶融金属めっき用ロール |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009176059 | 2009-07-29 | ||
JP2009176059 | 2009-07-29 | ||
JP2010070398A JP5743415B2 (ja) | 2009-07-29 | 2010-03-25 | 溶融金属めっき用ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011047031A JP2011047031A (ja) | 2011-03-10 |
JP5743415B2 true JP5743415B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=43833651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010070398A Expired - Fee Related JP5743415B2 (ja) | 2009-07-29 | 2010-03-25 | 溶融金属めっき用ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5743415B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5892642B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2016-03-23 | 日立金属株式会社 | 回転体 |
JP5888593B2 (ja) * | 2011-12-12 | 2016-03-22 | 日立金属株式会社 | 溶融金属めっき浴用ロール |
JP2014069199A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Hitachi Metals Ltd | 回転体 |
US20170151611A1 (en) * | 2014-07-22 | 2017-06-01 | Sandvik Intellectual Property Ab | Additive layer manufactured anvil for rotary cutting unit |
JP5979613B2 (ja) * | 2014-12-08 | 2016-08-24 | 日立金属株式会社 | 回転体 |
JP2015232394A (ja) * | 2015-06-04 | 2015-12-24 | 日立金属株式会社 | 回転体 |
DE102015211489B3 (de) * | 2015-06-22 | 2016-06-30 | Thyssenkrupp Ag | Rolle zur Umlenkung oder Führung eines zu beschichtenden Metallbandes in einem metallischen Schmelzenbad |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2607630B2 (ja) * | 1988-07-20 | 1997-05-07 | 株式会社日立製作所 | スリーブ組立て式ロール及びそれを用いた設備 |
JPH07305155A (ja) * | 1994-03-17 | 1995-11-21 | Nichias Corp | 溶融金属メッキ用シンクロール |
JP4305821B2 (ja) * | 2003-02-12 | 2009-07-29 | 日立金属株式会社 | 連続溶融金属めっき用ロール |
JP2005272862A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Hitachi Metals Ltd | セラミックス製回転体 |
JP4678580B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2011-04-27 | 日立金属株式会社 | 溶融金属めっき浴用ロール |
-
2010
- 2010-03-25 JP JP2010070398A patent/JP5743415B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011047031A (ja) | 2011-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5743415B2 (ja) | 溶融金属めっき用ロール | |
TWI454434B (zh) | 耐熱輥、其製造方法及使用該耐熱輥之板玻璃的製造方法 | |
JP4683217B2 (ja) | 溶融金属めっき浴用ロール | |
JP5546282B2 (ja) | 溶湯金属攪拌用回転体およびこれを備えた溶湯金属の脱ガス処理装置 | |
CN104591771A (zh) | 石墨电极的表面改性方法 | |
CN105316618A (zh) | 一种等离子喷涂高结合强度氧化铝涂层的工艺方法 | |
JP4678581B2 (ja) | 溶融金属めっき浴用ロール | |
JP4678580B2 (ja) | 溶融金属めっき浴用ロール | |
JP2011214115A (ja) | 溶融金属めっき浴用ロール | |
JP2005298839A (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP5171308B2 (ja) | 焼成用治具及びハニカム構造体の製造方法 | |
JP4147509B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP4147514B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP4499928B2 (ja) | 溶融金属めっき浴用浸漬部材及び製造方法 | |
JP3765485B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP2010255043A (ja) | 溶融金属めっき用ロール | |
JP4123457B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP2007230825A (ja) | ガラス搬送用部材およびその製造方法 | |
JP4453072B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP2004183011A (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP4453073B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP4305821B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP2006193812A (ja) | 溶融金属めっき浴用ロール | |
JP2004182486A (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール | |
JP4639399B2 (ja) | 連続溶融金属めっき用ロール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140325 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150407 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150428 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5743415 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |