JP5740855B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙に画像形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置はインク滴を記録ヘッドから記録媒体へ吐出することで記録を行うが、インクを吐出する際に記録用のインク滴(主滴)の後方に発生するサテライト滴や着弾時の跳ね返りにより細かい霧状のインクミスト(以下、「インクミスト等」という。)が発生する場合がある。そして、これらのインクミスト等が画像形成装置内を汚し、さらには動作機構部に付着すると問題が生じる場合がある。
例えばキャリッジや用紙送りの位置制御にエンコーダを用いている場合は、エンコーダフィルムや光学式センサにインクミスト等が付着することで読み飛ばしが発生し、精度よく走査できなくなり動作不良が発生する場合がある。そこで画像形成装置内に電動送風機(ファン)を設け、装置内に気流を発生させてインクミストを回収する方法が提案されており、既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1記載の電動送風機は電力で作動するために、電力コストがかかるという問題がある。また、この電動送風機に電力を供給するための電力供給手段が必要になるという問題がある。
そこで、電動送風機を用いずに、キャリッジの往復走査によって生じる気流を用いてインクミストを回収する方法や、キャリッジの形状を工夫し整流板を設け光学式センサにインクミストが付着しないように空気流を規制する手段を設けることが提案されている。しかしながら、このような構成では特に小サイズ紙への印刷時ではキャリッジの走査距離が短いため、キャリッジの往復走査により発生する気流ではインクミストを回収するために必要となる十分な風速、風量が得られない、また発生する気流が乱れてしまい十分な効果が得られないという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を鑑みて、低コストで、十分な気流を発生させてインクミスト等を回収する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、記録媒体に画像形成するための液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されたキャリッジと、平行に張架された前部分と後ろ部分とを有し、当該後ろ部分と前記キャリッジとが接続され、当該前部分と後ろ部分とが逆方向に移動することで当該キャリッジを往復移動させる第1無端ベルトと、
前記第1無端ベルトを駆動させる駆動力を発生させる駆動源と、前記キャリッジ内に搭載され、回転軸を有する羽根車により気流を形成させることで、前記記録媒体への画像形成に寄与する液滴以外の副液滴を回収する回収手段と、前記第1無端ベルトの前記前部分が掛けられたプーリーが一体的に取り付けられた伝達軸と、前記羽根車の前記回転軸とに掛け渡され第2無端ベルトと、を備え、
前記伝達軸が前記キャリッジの往復移動と共に往復移動し、且つ前記第1無端ベルトの駆動に伴って回転することにより、前記駆動力を前記第2無端ベルトを介して前記回収手段の前記羽根車へ伝達することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の画像形成装置によれば、低コストで、十分な気流を発生させてインクミスト等を回収できる。
本実施例の画像形成装置のハードウェア構成を示した図である。 本実施例の画像形成装置の外観を示した図である。 本実施例の画像形成装置の内観を示した図である。 本実施例の画像形成装置の要部を示した図である(その1)。 本実施例の画像形成装置の要部を示した図である(その2)。 本実施例の画像形成装置の要部を示した図である(その3)。 別の実施形態の画像形成装置の要部を示した図である(その1)。 別の実施形態の画像形成装置の要部を示した図である(その2)。 別の実施形態の画像形成装置の要部を示した図である(その3)。 別の実施形態の画像形成装置の要部を示した図である(その4)。
[用語の説明]
実施例の説明の前に、用語の説明を行う。
画像形成装置とは例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機などである。
また、記録媒体は、例えば、紙、糸、繊維、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなどの媒体である。以下では、記録媒体を用紙として説明する。
画像形成とは、文字や図形、パターンなどの画像を用紙に付与すること、液滴(インク)を記録媒体に着弾させることを意味する。
また、液滴とは、インク、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができる全ての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料も含まれる。
また、以下の説明では、液滴を主液滴と、副液滴とに分けられる。主液滴とは、用紙(記録媒体)への画像形成に寄与する液滴をいう。また、副液滴とは、用紙への画像形成に寄与しない液滴をいい、例えば、上述したサテライト液やインクミスト等が含まれる。以下では、サテライト液やインクミスト等を副液滴であるとして説明する。本実施形態の画像形成装置中の回収手段は、この副液滴を回収することができる。
[全体のハードウェア構成図]
図1に本実施例の画像形成装置のハードウェア構成例を示す。図1に示すようには、制御部206、主記憶部312、補助記憶部313、外部記憶装置I/F部314、ネットワークI/F部316、操作部317、表示部318、エンジン部319を含む。これらの構成部は、バス500により接続されている。
制御部206は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部206は、主記憶部312に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
主記憶部312は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部206が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
補助記憶部313は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。外部記憶装置I/F部314は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記憶媒体315(例えば、フラッシュメモリなど)と画像形成装置とのインタフェースである。
また、記憶媒体315に、所定のプログラムを格納し、この記憶媒体315に格納されたプログラムは外部記憶装置I/F部314を介して画像形成装置にインストールされ、インストールされた所定のプログラムは画像形成装置により実行可能となる。
ネットワークI/F部316は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器と画像形成装置とのインタフェースである。
操作部317や表示部318は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、画像形成装置が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
エンジン部319は、実際に画像形成に係る処理を行うプロッタ、スキャナ等の機構部分や、各モータなどを駆動させる箇所である。
[実施形態1]
図2に実施形態1の画像形成装置1の外観の斜視図を示す。図2に示すように画像形成装置1の前面の右下部にインクカートリッジ搭載部10が設けられている。図2に示すように、本実施例の画像形成装置は、インクジェット記録装置である。インクカートリッジ搭載部10には、インクカートリッジが搭載される。そして、ユーザは空になったインクカートリッジ2をインクカートリッジ搭載部10から取り出し、新しいインクカートリッジと交換する。図2の例では、インクカートリッジ2には、ブラックのインクカートリッジ2K、シアンのインクカートリッジ2C、マゼンダのインクカートリッジ2M、イエローのインクカートリッジ2Yが含まれているとする。
また、画像形成装置1の下部には給紙トレイ3が設けられており、用紙を補給できる。さらに給紙トレイ3の上部は排紙トレイ4になっており、印刷が終了した用紙が排出される。また、画像形成装置1の幅方向をX軸方向とし、用紙が排紙トレイ4から排出される方向である奥行き方向をY軸方向とし、画像形成装置の高さ方向をZ軸方向とする。
図3に画像形成装置1の要部の断面図を示す。図3に示すように、給紙トレイ3は画像形成装置1の下側に装着される。給紙トレイ3には、複数の用紙12が貯蔵されており、ユーザが画像形成装置1から前方に引き出すことで着脱自在に支持されており、用紙12の補給を行うことが出来る。給紙トレイ3の用紙送り方向先端には給紙コロ13が配設され、給紙トレイ3の底側には、複数の用紙12を積載するための底板14が配設される。そして、用紙12の束を給紙コロ13へ加圧・付勢するための用紙加圧・付勢手段15が配設されている。
給紙コロ13が回転することにより給紙トレイ3内の用紙12の束から1枚の用紙12が抽出され、分離部材16との協動により用紙12が1枚ずつに分離され、該1枚ずつの用紙12は画像形成装置1の内部に供給される。続いて用紙12はUターン搬送路17に設けられた第一搬送ローラ18により搬送され、第二搬送ローラ19を経て、キャリッジ8に送り込まれる。
キャリッジ8は記録ヘッド7を備えている。駆動源20である主走査モータにより、キャリッジ8は、主走査方向(X軸方向、図3において紙面に垂直な方向)に往復移動するようになっている。
また、インクカートリッジ2が配設されており、インクカートリッジ2からインク供給チューブ11を通して各色のインクがキャリッジ8上のサブタンク9に供給されて一時貯蔵される、そして、インクはサブタンク9より記録ヘッド7に供給される。
用紙12が、画像形成領域βに到着すると、キャリッジ8が往復運動をしつつ、記録ヘッド7からインク(液滴)が吐出され、用紙12に着弾することで印刷(画像形成)が行われる。プラテン21の用紙搬送方向の上流側には先端加圧コロ対22、下流側には拍車コロ対23が配設され、印刷中の用紙を平面に保つようになっている。プラテン21との協業により、記録ヘッド7と用紙の間の距離を常に一定に保つことで、着弾ズレのない良好な画像が形成される。画像形成された用紙12は、排紙ローラ24により搬送され、排紙トレイ4上に排出される。
図4に、図3中の要部であるA部分の拡大図を示す。また、図5に、図4を真上から見た平面図を示す。図5では、便宜上、羽根車29(後述する)の半分と、キャリッジ8の半分とを示しているが、図4に示すように、羽根車29が、キャリッジ8のZ軸上方、に配置される。
まず図5から説明する。キャリッジ8は往復移動する(詳細は後述する)が、この往復運動の方向を主走査方向とする。また、主走査方向と直交する方向であり、用紙21の搬送方向を副走査方向とする。つまり図5では、主走査方向とはX軸方向であり、副走査方向とはY軸方向である。
図5に示すように、画像形成装置1は2本のガイドロッド5F、5Rが平行に配設されている。キャリッジ8は、主走査方向にスライド可能に、ガイドロッド5F、5Rに支持されている。キャリッジ8には、各色のサブタンク9および、各色の記録ヘッド7が搭載されている。
また、図2に示すように、前面の右下部にインクカートリッジ搭載部10が設けられている。各色のインクカートリッジ2K、2C、2M、2Yが着脱自在に装着される。そして、これらのインクカートリッジ2K、2C、2M、2Yのそれぞれから、サブタンク9まで、インク供給チューブ11が配設される。そして、インク供給チューブ11により、インクカートリッジ2内の各色のインクは、サブタンク9に供給される。
また、キャリッジ8は第1無端ベルト27に連結されている。第1無端ベルト27は、無端ベルトでありタイミングベルトとも呼ばれる。本実施例では、往復手段とは、第1無端ベルト27である。第1無端ベルト27の両端が、プーリー28a、プーリー28bに掛け渡されている。また、第1無端ベルト27は、ガイドロッド5F、5Rの長手方向に張架される。第1無端ベルト27のうち、Y軸方向の前部分を27aとし、後ろ部分を27bとする。前部分27aと後ろ部分27bとは平行に張架される。
そして、駆動源20(図3も参照)は、回転駆動することで、駆動力を発生させ、プーリー28a、およびプーリー28bを回転させる。制御部206(図1参照)の指示により、駆動源20は、プーリー28a、およびプーリー28bを正逆回転させることが出来る。プーリー28aを、図5記載のように、時計と反対周り方向(矢印P方向)に回転させると、前部分27aは、矢印R方向に進み、後ろ部分27bは、矢印Q方向に進む。また、後ろ部分27bとキャリッジ8の接続部8a(図5参照)とが接続されている。つまり、キャリッジ8の移動方向と、後ろ部分27bの移動方向とが同一になる。従って、後ろ部分27bが矢印Q方向に進むに伴い、キャリッジ8も矢印Q方向に進む。
また、駆動源20が、プーリー28aを矢印P方向と逆回転させると、前部分27aは、矢印R方向と逆方向に移動し、後ろ部分27bおよびキャリッジ8は矢印Q方向と逆方向に移動する。このようにして、駆動源20は回転駆動することで、キャリッジ8は、主走査方向において、往復移動する。そして、搬送ローラ24により、用紙21を副走査方向(用紙搬送方向)に搬送しつつ、キャリッジ8が往復移動しながら記録ヘッド7から液滴を、搬送されている用紙21に吐出することで、用紙21に画像形成される。
また、画像形成装置右側には記録ヘッド7をメンテナンスするための維持回復ユニット25が設けられている。また、左側には記録時に記録ヘッド7のインクの乾燥を防止するための空吐出受け部26が設けられている。
[回収手段について]
また図5記載の羽根車29などの全体図を図6に示す。次に本実施例の回収手段について、図4、図5、図6を用いて説明する。本実施例の回収手段100は、画像形成処理時に発生した副液滴(上述のように、インクミストやサテライト液)を回収するものである。回収手段100は、キャリッジ8と共に、往復移動する。そして、図4に示すように、一例として、回収手段100は、フィルタ36と羽根車29とダクト30とを含む。
<羽根車29について>
回収手段100のうち、羽根車29について説明する。プーリー31は、第1無端ベルト27の前部分27aが掛けられており、前部分27aが移動するに伴い、プーリー31も回転する。またZ軸上方に向かって伝達軸32(図4参照)が配置され、伝達軸32の一端32aは、プーリー31が一体的に取り付けられる。伝達軸32は、2つの軸受部33に回転自在に軸受される。
一方、羽根車29は、回転軸29bの一端に、複数の羽根29d(図5の例では、6枚の羽根)が備え付けられることで構成されている。そして、回転軸29の他端には、凸部29aが一体形成される。また、回転軸29bは回転可能に軸受部材29cに軸受されている。
そして、第2無端ベルト35は、伝達軸の他端32bと、凸部29aとに掛けられている(図6参照)。そうすると、前部分27aが例えば、R方向に移動すると、上述したように、キャリッジ8はQ方向に移動する(図5参照)。それと共に、プーリー31および伝達軸32は、S方向に回転する。プーリー31および伝達軸32はS方向に回転すると、無端ベルトはT方向(図5、図6参照)に回転する。そうすると、羽根車29はU方向に回転する。羽根車29の回転により、図4に示す気流αを発生させることが出来る。
<ダクト30について>
次に、ダクト30について説明する。ダクト30は、画像形成領域β(図4参照)近傍から、フィルタ36(後述する)までを囲むものである。ダクト30が設けられることで、画像形成領域から羽根車29およびフィルタ36まで空気経路が形成される。そして、図4に示すように、羽根車29が回転すると、周囲の空気を加圧して送風し、画像形成領域から、フィルタ36外まで、気流αが形成される。
気流αは、画像形成領域β近傍からZ軸上方(画像形成装置の高さ方向)に向かって発生し、羽根車29を経て、フィルタ36まで到達するものである。そして、副液滴を含んだ空気層は、該気流αにより、吸引され、フィルタ36を通して排気される。
また、本発明の画像形成装置において、第1無端ベルト27は、駆動源20からの駆動力をキャリッジ8に伝達することで、キャリッジ8を往復移動させる。第1無端ベルト27の回転と共に、プーリー31、第2無端ベルト35も回転する。そして、第2無端ベルト35の回転により羽根車29も回転する。つまり、第2無端ベルト35は、駆動源20からの駆動力の一部を回収手段100(この例では、羽根車29)に伝達するものである。本実施形態1の伝達手段50(図6参照)は、第1無端ベルト27と、第2無端ベルト35とを含むものである。つまり、伝達手段50は、駆動源20からの駆動力をキャリッジ8に伝達することでキャリッジ8を往復移動させると共に、駆動力を回収手段100に伝達することで気流αを形成させるものである。
この実施形態1の構成にすることにより、キャリッジを往復移動させる駆動力を、回収手段(この例では羽根車29)にも与えることにより、回収手段を作動させていた(羽根車29を回転させていた)。これにより、特別な電動送風機(ファン)を設けず安価な構成とでき、無駄な電力を消費することなく、十分な気流を発生させて副液滴を回収できる。その結果、画像形成装置1内の汚染、それに伴う動作不良の発生を防止することができる。
また、回収手段として、羽根車29を用いている場合には、該羽根車29は、電力を用いずして、回転させることが出来る。従って、電力供給手段(例えば、電線)を配設させる必要もなく、また、羽根車29を回転させるための電力も必要としない。
[実施形態2]
実施形態1の構成において、羽根車29が逆回転すると、気流αが逆方向に形成されてしまい、適切に副液滴を回収できなくなる。そこで、伝達軸32の途中部分に、規制手段34として、例えば、ワンウェイクラッチ34(図4参照)を設ける。つまり、伝達手段50に規制手段34を含ませることになる。この規制手段34により、第1無端ベルト27がキャリッジ8を往路へ移動させるときには、駆動力を回収手段中の羽根車29に伝達させる。これにより、羽根車29は回転する。一方、第1無端ベルト29がキャリッジ8を復路へ移動させるときには、駆動力を羽根車29に伝達させない。これにより、羽根車29は回転することはない。
また、この実施形態2では、キャリッジ8が往路へ移動するときには、伝達された駆動力により羽根車29は回転する。しかし、キャリッジ8が復路へ移動するときには、駆動力が伝達されないことから、慣性で羽根車29は回転することになる。
この実施形態2のように、規制手段34を設けることで、逆向きの気流αを形成させることなく、適切に副液滴を回収できる。
[実施形態3]
実施形態2では、キャリッジ8が往路へ移動するときのみ、羽根車29に駆動力を与え、羽根車29を回転させ、キャリッジ8が復路へ移動するときは、規制手段34により羽根車29を回転させなかった。この実施形態3では、キャリッジ8が往路へ移動するときも、復路へ移動するときも、羽根車29の駆動力を伝達して、羽根車29を回転させるものである。
図7に、実施形態3の要部の機能構成例を示す。実施形態1では、プーリー31(以下、「第1プーリー31」という。)と第2無端ベルト35とが備えられていた。実施形態3では、第1プーリー31と第2無端ベルト35に加えて、第2プーリー41と第3無端ベルト45とが備えられる。つまり、伝達手段50は、第1無端ベルト27、第2無端ベルト35、第3無端ベルト45と、を含むものである。
第2無端ベルト35、第1プーリー31の配置例は、図4と同様である。また、第3無端ベルト45、第2プーリー41との配置例は図示しないが、図4と同様である。第1無端ベルト27は、第1プーリー31および第2プーリー45に掛けられている。
そして、第2無端ベルト35と第3無端ベルト45は羽根車29の回転軸29bに掛けられている。第3無端ベルト45は1回ねじられて回転軸29に掛けられている(交差掛けされている)。
また、第1プーリー31は、第1伝達軸32に接続されている(図4参照)。一方、第2プーリー45は第2伝達軸(図示せず)に接続されている。そして、図4に示すように、第1伝達軸32には、第1規制手段34が設けられており、第2伝達軸には第2規制手段が設けられている。
この第1規制手段34により、キャリッジ8が往路へ移動しているときには、駆動力を羽根車29に伝達させることで、羽根車29を回転させる。また、キャリッジ8が復路へ移動しているときには、駆動力を羽根車29に伝達させないことで、羽根車29を回転させない。
また、この第2規制手段により、キャリッジ8が往路へ移動しているときには、駆動力を羽根車29に伝達させないことで、羽根車29を回転させない。また、キャリッジ8が復路へ移動しているときには、駆動力を羽根車29に伝達させることで、羽根車29を回転させる。
この実施形態3のように、第2無端ベルト35、第2無端ベルト45を設けることで、キャリッジ8が往路を移動するときでも、復路を移動するときでも、羽根車29を同じ方向に回転させることができ、気流αを同じ方向(この例では、図4に示すように、Z軸方向上方)に形成することができる。従って、実施形態1、2と比較して、更に安定した気流αを形成できる。
[実施形態4]
実施形態4では、更に安定した気流αを発生させる画像形成装置を説明する。図8に実施形態4の画像形成装置の要部の機能構成例を示す。図8に示すように、羽根車29の羽根29d(図6参照)の先端(羽根29dの両端のうち、回転軸29bとは反対側の端部)に持続手段39が設けられている。
ここで持続手段39とは例えば、「おもり」や「はずみ車」のことである。[実施形態2]で説明したように、第1プーリー31が1つの場合に、キャリッジ8が復路を移動しているときには、羽根車29は慣性で回転することになる。
そこで、羽根29dの先端に持続手段39を設けることで、羽根車29が慣性で回転する際に、羽根車29の回転力が増すことから、更に安定した気流αを形成することができる。
また、複数の羽根29dのうち、少なくとも1つの羽根29dに接続手段を設けるようにしてもよい。
また、[実施形態1]〜[実施形態3]については、回収手段100およびキャリッジ8は共に、ガイドロッド5F、5R(図5参照)により支持されている。該ガイドロッド5F、5Rを第1支持手段という。そして、羽根車29に持続手段39を設けた場合に、羽根車29の重量つまり回収手段100の重量が増加する。
回収手段100の重量が増加すると、キャリッジ8の挙動、つまり、ヨーイング、ローリング、ピッチングの増大などが主液滴(画像形成に寄与する液滴)の用紙への着弾位置も影響し、記録画像を劣化させる可能性がある。
そこで、回収手段100の重量が、予め定められた閾値より大きくなった場合には、第1支持手段とは、別個の第2支持手段により、回収手段100を支持させる。図8に、第2支持手段の一例を示す。図8の例では、第2支持手段は、ガイドロッド37、ガイドレール38とする。第2支持手段は、第1支持手段と別個であれば、他の手法を用いてよい。
このように、羽根車29に、持続手段39を設けて、回収手段100の重量が大きくなった場合には、第1支持手段とは別個の第2支持手段に回収手段100を支持させることで、キャリッジ8の挙動に影響を与えなくするようにできる。
[実施形態5]
実施形態5は、画像形成装置の高さを低減できる実施形態である。図9に実施形態5の画像形成装置の要部の機能構成例を示す。図4の構成は、羽根車29の回転方向が、画像形成領域βと略平行であり、図9の構成は、羽根車29の回転方向が、画像形成領域βと略垂直となる。図4のように、羽根車の回転方向を画像形成領域βと略平行にすることで、画像形成装置の奥行き(Y軸方向の長さ)を低減できる。一方、図9のように、羽根車の回転方向を画像形成領域βと略垂直にすることで、画像形成装置の高さ(Z軸方向の長さ)を低減できる。
また、羽根車29の回転軸29bには、羽根29dの近い位置から順に、規制手段34、プーリー31が設けられている。そして、プーリー31と回転軸29bとは一体形成されており、プーリー31が回転することで回転軸29bも回転する。
図10に、図9の羽根車29を正面から見た場合の簡略図を示す。この実施形態の伝達手段は、第1無端ベルト27を含むものである。第1無端ベルト27は、スタッド40とアイドラ41に掛けられおり、更に、プーリー31(換言すると、回転軸29b)にも掛けられている。第1無端ベルト27は通常、可塑性を有する素材(例えば、ゴム素材)なので、このような構成が可能となる。
そうすると、キャリッジ8が往路へ移動する際には、第1無端ベルト27も回転する。従って、この第1無端ベルト27の回転に伴い、回転軸29bも回転することになり、結果として、羽根車29も回転することになる。
一方、キャリッジ8が復路へ移動する際には、第1無端ベルト27は、逆回転する。しかし、規制手段34が設けられているので、キャリッジ8が復路へ移動する際には、駆動力は、羽根車29には伝達されない。従って、羽根車29が逆回転することもない。
また、この実施形態5では、羽根車29の回転方向が、画像形成領域βに垂直な場合に、第1無端ベルト27を回転軸29bに掛け合わせる例について説明した。しかし、羽根車29の回転方向が、画像形成領域βに平行な場合であっても(例えば、図4の形態)、第1無端ベルト27を回転軸29bに掛け合わせる実施形態を実施することもできる。
この実施形態5の構成にすることで、第1無端ベルト27に、伝達軸32を設ける必要はなく、構成を簡略することができる。
[羽根車29とフィルタ36との位置関係]
次に、羽根車29とフィルタ36との位置関係について説明する。以下の説明では、形成された気流αの経路の上流を単に「上流」といい、下流を単に「下流」という。図4の構成では、フィルタ36は、羽根車29より下流側に配置されている。このような配置にすることで、ユーザは、フィルタ36を取り出し易くなり、フィルタ36の交換作業が容易になる。
一方、図9記載のように、フィルタ36は、羽根車29より上流側に配置されている。このような配置にすることで、圧力の損失を低減することができ、より安定した気流αを形成することができる。
20・・・駆動源、27・・・第1無端ベルト、29・・・羽根車、30・・・ダクト31・・・プーリー、32・・・伝達軸、33・・・軸受部、34・・・規制手段、35・・・第2無端ベルト、36・・・フィルタ
特開2005−205766号公報

Claims (8)

  1. 記録媒体に画像形成するための液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されたキャリッジと、
    平行に張架された前部分と後ろ部分とを有し、当該後ろ部分と前記キャリッジとが接続され、当該前部分と後ろ部分とが逆方向に移動することで当該キャリッジを往復移動させる第1無端ベルトと、
    前記第1無端ベルトを駆動させる駆動力を発生させる駆動源と、
    前記キャリッジ内に搭載され、回転軸を有する羽根車により気流を形成させることで、前記記録媒体への画像形成に寄与する液滴以外の副液滴を回収する回収手段と、
    前記第1無端ベルトの前記前部分が掛けられたプーリーが一体的に取り付けられた伝達軸と、前記羽根車の前記回転軸とに掛け渡された第2無端ベルトと、を備え、
    前記伝達軸が前記キャリッジの往復移動と共に往復移動し、且つ前記第1無端ベルトの駆動に伴って回転することにより、前記駆動力を前記第2無端ベルトを介して前記回収手段の前記羽根車へ伝達することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回収手段は、
    前記副液滴をせき止めるフィルタと、
    前記気流により、前記副液滴を前記フィルタまで搬送するダクトと、を更に含み、
    前記第2無端ベルトに伝達された前記駆動力により、前記羽根車は回転されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1無端ベルトにより前記キャリッジが往路を移動する際、前記第2無端ベルトは前記駆動力を前記回収手段の前記羽根車へ伝達させ、
    前記第1無端ベルトにより前記キャリッジが復路を移動する際には、前記第2無端ベルトは前記駆動力を前記回収手段の前記羽根車に伝達させない規制手段を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記キャリッジを往復移動させる前記第1無端ベルトと、
    前記第1無端ベルトにより前記キャリッジが往路を移動する際、前記駆動力を前記回収手段の前記羽根車へ伝達させる前記第2無端ベルトと、
    前記第1無端ベルトにより前記キャリッジが復路を移動する際、前記駆動力を前記回収手段の前記羽根車へ伝達させる第3無端ベルトと、を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記羽根車の回転を持続させる持続手段を有する請求項1〜4何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記キャリッジを支持する第1支持手段と、
    前記回収手段を支持する、前記第1支持手段とは別個の第2支持手段を有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記羽根車の回転方向は、前記記録媒体が画像形成される画像形成領域と略平行であることを特徴とする請求項1〜6何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記フィルタは、前記羽根車より前記気流の経路の下流側にあることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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