JP5740841B2 - 細胞培養方法、細胞培養装置、及び細胞培養装置の制御方法 - Google Patents
細胞培養方法、細胞培養装置、及び細胞培養装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5740841B2 JP5740841B2 JP2010115286A JP2010115286A JP5740841B2 JP 5740841 B2 JP5740841 B2 JP 5740841B2 JP 2010115286 A JP2010115286 A JP 2010115286A JP 2010115286 A JP2010115286 A JP 2010115286A JP 5740841 B2 JP5740841 B2 JP 5740841B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- culture
- cell
- cells
- area
- vessel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
- C12M23/26—Constructional details, e.g. recesses, hinges flexible
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
- C12M23/34—Internal compartments or partitions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M29/00—Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Clinical Laboratory Science (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
このような細胞培養においては、細胞の増殖に併せて、細胞の生育に必要な培養液(培地)を補給する必要がある。
培養液の補給にあたり、従来は、細胞が培養容器内で十分に増殖すると、図14に示すように、より容量の大きな培養容器などに移し替え(植え継ぎ)、これを繰り返すことで、細胞の大量培養が行われていた。
このように細胞を大量培養するにあたり植え継ぎを行うのは、培養開始時の細胞密度が低いと、細胞の増殖が抑制されるためである。
そこで、植え継ぎを行なうことなく適正な培養環境を維持するための技術が種々提案されている。
この外部区分手段により、バッグ様密閉室の一部を締め付けることで複数のサブ区画室をつくることができ、培養開始時に適した細胞密度を確保するために十分に小さな規模の出発環境を提供できる。そして、このようなコンタミネーションが発生しない環境で、培養領域を段階的に拡張することができるようになっている。
そこで、このような培養バッグを用いた細胞培養の培養効率を向上させるための様々な提案がなされている。
例えば、特許文献3に記載の細胞培養方法では、培養容器に所定の部材を押しつけて、当該培養容器を培養部と拡張可能部を含む二室以上に仕切り、培養部における細胞数の増加に合わせて部材と培養容器を相対的に移動させて、培養部の容積を拡大することができる。そして、培養部に新たな培養液を追加して混合した後において培養環境が細胞増殖に最適な条件になるように、追加する培養液のpH及び溶存ガス量を予め調整することで、培養環境を最適な状態に保つことを可能としている。
この方法によれば、培養時の細胞密度やpH、二酸化炭素濃度などの培養環境を適正に維持することが可能になっている。
また、培養容器内の液厚は一般的に比較的厚めに維持される場合が多いが、培養される浮遊系細胞は通常底に沈むため、培養細胞の底面積密度、すなわち培養容器底面の単位面積上に存在する細胞数は過剰になりやすく、どうすれば最適になるかが明らかではなかった。このため、従来の細胞培養方法によれば、局所的に酸素が不足し、増殖効率が低下する場合があった。
すなわち、本発明は、培養部の容積を拡大可能な培養容器を用いて細胞を培養する細胞培養方法であって、一定の範囲内の面積細胞密度を維持しながら培養面積を拡大して前記細胞を培養する面積拡大工程を含む細胞培養方法、このような細胞培養を行うことの可能な細胞培養装置、及びその制御方法を提供することを目的とする。
[細胞培養方法]
まず、本実施形態の細胞培養方法について、図1を参照して説明する。同図は、本実施形態の面積細胞密度維持流加培養方法の工程を示す図である。
図1(a)は、培養開始時における培養容器11(バッグ)を示している。培養容器11は、軟包材を材料として袋状に形成され、仕切部材12により培養部11−1と拡大可能部11−2の二室に分けられている。
拡大可能部11−2は、細胞数の増加に合わせて仕切部材12の位置を移動させ、培養部11−1の容積を大きくするために用いられる。同図の例では、拡大可能部11−2は空であり、萎んだ状態となっている。仕切部材12を、この拡大可能部11−2が狭くなりかつ培養部11−1が広くなる方向に移動させ、チューブ15から新たな培養液13を培養部11−1内に注入することで、培養部11−1の底面積及び容積を拡大することができるようになっている。
この状態において、培養部11−1(この場合は培養容器11全体)にさらに培養液13を注入すると、培養容器11は軟包材からなるため、厚みが増加し、その容積が拡大する。図1(c)は、このようにして容積が拡大された培養容器11を示している。
すなわち、本実施形態ではまず細胞層における多くの細胞が一層になるように培養部11−1の底面積を拡大しながら細胞培養を行う。これは、細胞層が薄いほど、培養細胞の酸素吸収効率等を向上させることができる結果、細胞の増殖効率が高くなるためである。
そして、培養部11−1の底面積が最大になった後、さらに培養液13を追加して培養容器11の厚みを増加させ、その容積を拡大させることで、細胞層を増加させる細胞増殖を行う。これは、培養部11−1の底面全体にほぼ一層になるように培養細胞が得られた後に、細胞層を増加させることで、一定時間内に得られる培養細胞数をさらに増加させることができるためである。
なお、面積拡大工程において培養部11−1の底面積が最大に達しないうちに培養を終了する場合、本実施形態の面積細胞密度維持流加培養方法には、容積拡大工程が含まれず、面積拡大工程のみが含まれる。
また、図3に示すような従来の回分培養方法では、培養初期における細胞密度が低すぎるため、細胞が増殖するための環境を整えるのに時間が必要となる。また、培養後期においては、培養液13が熱で新鮮さを失い、増殖効率が大きく低下する。
このように、本実施形態の細胞培養方法によれば、同一の培養容器により、同一量の培養液を同一時間用いて培養した場合に得られる培養細胞数を、一層増加させことが可能である。
次に、本実施形態の細胞培養装置、及び細胞培養装置の制御方法について、図4及び図5を参照して説明する。
本実施形態の細胞培養装置10は、図4に示すように、培養容器11、仕切部材12、及び容器積載台16を有している。
培養容器11は、仕切部材12によって、培養部11−1と拡大可能部11−2の二室に仕切られており、培養部11−1には培養液13と細胞14が封入され、チューブ15が接続されている。
このローラ12−1を用いて、培養容器11を、その内部空間が分離されるように押さえつけることで、培養容器11は、ローラ12−1の位置を境に、培養部11−1と拡大可能部11−2の二室に分けられる。このとき、培養容器11における、培養液13を培養部11−1に供給するためのチューブを含むチューブ15が接続されている側が、培養部11−1となり、この培養部11−1に培養液13及び細胞14が封入される。
このように仕切部材12として、ローラ12−1を用いれば、培養部11−1の容積を連続的に変化させることが可能である。
具体的には、支持部材12−2は、図4に示すように、容器積載台16の両脇に1箇所ずつ計2箇所に上方に向かって立設しており、ローラ12−1の端部にそれぞれ接続されてローラ12−1を支える部材である。
さらに、この支持部材12−2を駆動手段により駆動させ、ローラ12−1を容器積載台16の上方で水平移動させて、培養容器11の容積を連続的に変化させることが可能である。
ロッド型電動シリンダ12−4は、スライダ型電動シリンダ12−5(水平方向動作用アクチュエータ)上の移動台12−3に取り付けられており、容器積載台16に対して水平方向に移動する。このように、本実施形態の細胞培養装置10における駆動装置は、支持部材12−2、移動台12−3、ロッド型電動シリンダ12−4、スライダ型電動シリンダ12−5等によって構成されている。なお、ロッド型電動シリンダ12−4やスライダ型電動シリンダ12−5のような電動アクチュエータにかえて、空気圧や油圧、電磁力を利用したアクチュエータを使用したり、モータやカムを用いた構成にしたりすることもできる。
なお、上記の例では、培養容器11上で仕切部材12を移動させる構成としているが、仕切部材12を固定して、培養容器11を移動させるようにしてもかまわない。
また、細胞14としては、ヒト、その他の動物、植物、微生物などにおける各種細胞を用いることができるが、特に浮遊系細胞を好適に用いることができる。例えば、ヒトの白血病Tリンパ腫における細胞や正常末梢血単核球、浮遊化ヒト胎児腎臓由来細胞株、造血幹細胞等を用いることができる。
なお、細胞培養装置10に攪拌部材を備え、容積拡大工程において、培養部11−1内の培養液13を攪拌し、得られる細胞数をさらに増加させることもできる。
上記実施形態において説明した面積細胞密度維持流加培養を、以下の条件で行った。
培養容器として、7×30cmのLLDPE製バッグ(フィルム厚み:90 μm、酸素透過率:4500 ml/m2・day・atm)を使用した。培養液には、株式会社細胞科学研究所製のALyS505N−0を300ml使用した。培養細胞としては、ヒト白血病Tリンパ種のJurkatE6.1株(直径約16μm)を使用した。
この培養容器をクリップで仕切って培養部の底面積を7×15cm2とし、上記培養溶液50mlと上記培養細胞1525万個を培養部に封入して、細胞培養を開始した。このとき、培養部における液厚は0.48cmであった。この条件で39時間培養を行った。
培養開始時から87時間後の培養細胞数は1億2000万個であった。
上記実施形態において説明した通常の流加培養を、以下の条件で行った。
培養容器、培養液、及び培養細胞は、実施例1と同条件のものを使用した。
この培養容器をクリップで仕切って培養部の底面積を7×5cm2とし、上記培養溶液50mlと上記培養細胞1525万個を培養部に封入して、細胞培養を開始した。このとき、培養部における液厚は1.43cmであった。この条件で39時間培養を行った。
2400万個であった。この条件でさらに24時間培養を行った。
培養開始時から87時間後の培養細胞数は8600万個であった。
実施例1及び比較例1の培養方法における各工程、実験条件、及び実験結果を図6〜図8に示す。
一方、実施例1及び比較例1における実験条件は、培養面積の拡大手順が相違し、その結果として培養部の液厚の変化が相違している。
図8には、培養開始時の細胞数を1とした場合の、培養時間に対する細胞の増殖比を表すグラフが示されている。
このグラフの平均液厚の変化を参照すると、実施例1では培養開始時から63時間までは液厚は同じ薄い状態のまま培養部の底面積を拡大して培養が行われ、その後培養部の底面積はそのままで液厚を3倍にして培養部の容積を拡大して培養が行われていることがわかる。一方、比較例1では、培養開始時から87時間まで液厚を一定にし、培養部の底面積を拡大して培養が行われていることがわかる。
そして、図7に示す通り、培養開始時から87時間後における最終細胞数は、比較例1では約8600万個であるのに対し、実施例1では約1億2千万個となっている。
したがって、同じ培養容器を使用して、同じ培養液を同じ培養期間で同量ずつ使用したにも拘わらず、本実施形態の細胞培養方法によれば、最終的に約4割増しの細胞数が得られていることがわかる。
同図には、培養時間に対する面積細胞密度の変化の様子を表すグラフが示されている。
このグラフによれば、実施例1の細胞培養方法では、全培養時間において面積細胞密度が600000cells/cm2を超えていない。この600000cells/cm2の値は、(1個当たりの細胞の占める平均面積)×(培養部内の細胞総数)/(培養部の底面積)が1.2となる面積細胞密度を示している。したがって、実施例1の細胞培養方法では、上記式(1)を満足する面積細胞密度を維持した培養が行われていることがわかる。
JurkatE6.1株はほぼ球形(上から見たら円形)で直径が約16μmであることから1個当たりの細胞が占める面積は約2.0×10−6cm2となる。この逆数は「1cm2の面積を占有するのに必要な細胞数」となり、この値は500000(cells/cm2)である。このことから600000cells/cm2は(1個当たりの細胞が占める平均面積)×(培養部内の総細胞数)/(培養部の底面積)が1.2となる面積細胞密度であると言える。なお、細胞が球形であることによって発生する隙間は無視している。実施例2、比較例2,3で用いたhPBMCにおいても同様に計算することができる。
一般に、面積細胞密度を制御することなく細胞培養を行った場合には、このように短時間の培養で簡単に面積細胞密度が600000cells/cm2を超えてしまうことが多くある。
したがって、実施例1のように、面積細胞密度を、上記式(1)を満たすように制御して培養を行うことで、細胞培養を一層効率化することが可能である。
上記実施形態において説明した面積細胞密度維持流加培養を、以下の条件で行った。
培養容器は、実施例1と同様のものを使用した。培養液には、株式会社細胞科学研究所製のALyS505N−7を300ml使用した。培養細胞としては、ヒト正常末梢血単核球(略称hPBMC、直径約12μm、抗CD3抗体で刺激し増殖能を持たせたもの)を使用した。
この培養容器をクリップで仕切って培養部の底面積を7×15cm2とし、上記培養溶液50mlと上記培養細胞900万個を培養部に封入して、細胞培養を開始した。このとき、培養部における液厚は0.48cmであった。この条件で93時間培養を行った。
培養開始時から140時間後の培養細胞数は1億3000万個であった。
上記実施形態において説明した通常の流加培養を、以下の条件で行った。
培養容器、培養液、及び培養細胞は、実施例2と同条件のものを使用した。
この培養容器をクリップで仕切って培養部の底面積を7×5cm2とし、上記培養溶液50mlと上記培養細胞900万個を培養部に封入して、細胞培養を開始した。このとき、培養部における液厚は1.43cmであった。この条件で93時間培養を行った。
4700万個であった。この条件でさらに19時間培養を行った。
培養開始時から140時間後の培養細胞数は1億個であった。
上記実施形態において説明した通常の回分培養を、以下の条件で行った。
培養容器、培養液、及び培養細胞は、実施例2と同条件のものを使用した。
この培養容器をクリップで仕切らずに、培養部の底面積を最大面積の7×30cm2とし、上記培養溶液300mlと上記培養細胞900万個を培養部に封入して、細胞培養を開始した。このとき、培養部における液厚は1.43cmであった。この条件で140時間培養を行った。
培養開始時から140時間後の培養細胞数は5900万個であった。
実施例2及び比較例2,3の培養方法における各工程、実験条件、及び実験結果を図10〜図12に示す。
しかしながら、実施例2の面積細胞密度維持流加培養方法によれば、最終細胞数が1億3千万個となっており、比較例2の通常の流加培養方法による最終細胞数1億万個の約3割増しの培養細胞を得ることができている。また、比較例3の通常の回分培養方法による最終細胞数5900万個に比較すると、2倍以上の培養細胞を得ることができている。
同図には、培養開始時の細胞数を1とした場合の、培養時間に対する細胞の増殖比を表すグラフが示されている。
このグラフによれば、培養開始時から93時間後までの増殖比が、比較例2では5.2、比較例3では2.8となっているのに対し、実施例2では7.1となっており、その増殖効率は、比較例2に対して3割以上、比較例3に対して2.5倍以上向上している。
このように、実施例2によっても、同じ培養容器を使用して、同じ培養液を同じ培養時間で同量使用した比較例2,3に示す培養に比べて、本実施形態の細胞培養方法がより一層優れた培養効率を得られるものであることが明らかとなった。
同図には、培養時間に対する面積細胞密度の変化の様子を表すグラフが示されている。
このグラフによれば、実施例2の細胞培養方法では、全培養時間において面積細胞密度が1060000cells/cm2を超えていない。この1060000cells/cm2の値は、(1個当たりの細胞の占める平均面積)×(培養部内の細胞総数)/(培養部の底面積)が1.2となる面積細胞密度を示している。したがって、実施例2の細胞培養方法では、上記式(1)を満足する面積細胞密度を維持した培養が行われていることがわかる。
このように、面積細胞密度を、上記式(1)を満たすように制御して培養を行うことで、細胞培養をより効率化し得ることが明らかとなった。
例えば、上記実施形態及び実施例では、ヒトの細胞を培養対象としているが、浮遊系細胞であれば、その他の細胞培養に適用することも可能である。また、培養液の比重を細胞の比重よりも大きくし、細胞を培養部の上部に集めて培養することも可能である。さらに、細胞培養装置に攪拌部材を備え、容積拡大工程において培養部の培養液を攪拌して増殖効率をより向上させるなど適宜変更することが可能である。
11 培養容器
11−1 培養部
11−2 拡大可能部
12 仕切部材
12−1 ローラ
12−2 支持部材
12−3 移動台
12−4 ロッド型電動シリンダ(垂直方向動作用アクチュエータ)
12−5 スライダ型電動シリンダ(水平方向動作用アクチュエータ)
13 培養液
14 細胞
15 チューブ
16 容器積載台
Claims (5)
- 培養液及び細胞が封入された培養部の底面積を拡大可能な軟包材からなる培養容器を用いて細胞を培養する細胞培養方法であって、
下記式(1)を満足する面積細胞密度を維持しながら前記培養部の底面積を拡大し、前記培養部における細胞を流加培養する面積拡大工程と、
前記培養部の底面積が最大値に達した後、前記培養部に培養液を追加して前記培養部の容積を拡大して、前記培養部における細胞を流加培養する容積拡大工程を含む
ことを特徴とする細胞培養方法。
- 前記培養容器を、仕切部材を用いて前記培養部と拡大可能部とに仕切り、この仕切部材を移動させて、前記培養部の底面積を拡大することを特徴とする請求項1記載の細胞培養方法。
- 前記仕切部材として、クリップ、及び/又は、水平方向に連続的に移動可能な一又は二以上のローラを用いることを特徴とする請求項2記載の細胞培養方法。
- 前記面積拡大工程において前記細胞を静置培養した後、前記容積拡大工程において前記培養部内の培養液を攪拌して培養することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細胞培養方法。
- 培養液及び培養細胞が封入され、軟包材で形成された培養容器が載置される容器積載台と、前記培養容器を培養部と拡大可能部とに仕切る仕切部材と、この仕切部材及び/又は前記培養容器を移動させる駆動手段とを備えた細胞培養装置の制御方法であって、
前記培養部における面積細胞密度が、下記式(1)を満たすように、前記駆動手段を移動させて前記培養部の底面積を拡大し、前記培養部に前記培養液を追加し、
前記培養部の底面積が最大値となった後、前記培養部に前記培養液を追加して前記培養部の厚さを増大させ、前記培養部の容積を拡大する
ことを特徴とする細胞培養装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010115286A JP5740841B2 (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 細胞培養方法、細胞培養装置、及び細胞培養装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010115286A JP5740841B2 (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 細胞培養方法、細胞培養装置、及び細胞培養装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011239734A JP2011239734A (ja) | 2011-12-01 |
JP5740841B2 true JP5740841B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=45407057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010115286A Active JP5740841B2 (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 細胞培養方法、細胞培養装置、及び細胞培養装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5740841B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2703227T3 (es) | 2013-12-18 | 2019-03-07 | Toyo Seikan Group Holdings Ltd | Recipiente de cultivo y método para el cultivo de linfocitos |
JP2016140299A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 培養バッグ固定台、及び培養バッグ固定台の使用方法 |
WO2016121292A1 (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-04 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法、及び細胞培養装置 |
JP2016140296A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養装置、及び細胞培養方法 |
JP6609931B2 (ja) * | 2015-01-30 | 2019-11-27 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養方法、及び細胞培養装置 |
JP6965874B2 (ja) * | 2016-03-28 | 2021-11-10 | ソニーグループ株式会社 | 細胞培養方法 |
JP6341263B1 (ja) * | 2016-12-08 | 2018-06-13 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 細胞培養装置 |
SG11201907577TA (en) * | 2017-03-30 | 2019-09-27 | Agency Science Tech & Res | Device for cell culture and method for culturing cells |
DE102017208758A1 (de) * | 2017-05-23 | 2018-11-29 | Valentin Kramer | Vorrichtung und Verfahren zur Kultivierung von Zellen |
CN111133093A (zh) | 2017-09-26 | 2020-05-08 | 富士胶片株式会社 | 袋子把持用夹具、容器及搅拌方法 |
GB2617629B (en) * | 2022-06-29 | 2024-04-10 | Hoxton Farms Ltd | System for cell culture |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5017490A (en) * | 1989-03-10 | 1991-05-21 | Baxter International Inc. | Method for in vitro reproduction and growth of cells in culture medium |
JP2000125848A (ja) * | 1998-10-19 | 2000-05-09 | Agriculture Forestry & Fisheries Technical Information Society | 細胞培養用具及び前記細胞培養用具を用いる簡易細胞培養方法 |
JP2004089136A (ja) * | 2002-09-03 | 2004-03-25 | Olympus Corp | 培養容器 |
EP1749532B1 (en) * | 2004-05-21 | 2014-04-23 | Tottori University | Drug for remedy or treatment of wound |
JP2007110996A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Hitachi Medical Corp | 細胞培養容器および細胞培養装置 |
JP5023795B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2012-09-12 | 東洋製罐株式会社 | 細胞培養方法、細胞培養システム、及び培地調整装置 |
JP5309657B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2013-10-09 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 培養容器 |
-
2010
- 2010-05-19 JP JP2010115286A patent/JP5740841B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011239734A (ja) | 2011-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5740841B2 (ja) | 細胞培養方法、細胞培養装置、及び細胞培養装置の制御方法 | |
JP5023795B2 (ja) | 細胞培養方法、細胞培養システム、及び培地調整装置 | |
JP5493855B2 (ja) | 細胞培養装置、細胞培養システム及び細胞培養方法 | |
CN101120083B (zh) | 利用透气性材料进行细胞培养的方法及装置 | |
US7033823B2 (en) | Cell-cultivating device | |
US11390842B2 (en) | Cell culture method and cell culture apparatus | |
KR102328979B1 (ko) | 세포 배양 용기, 세포 배양 용기의 지지 지그 및 세포 배양 방법 | |
WO1997038777A1 (en) | Apparatus for the large scale growth and packaging of cell suspensions and three-dimensional tissue cultures | |
JP2009011260A (ja) | トレイ状容器並びに同容器への収容物の充填方法 | |
WO2017170335A1 (ja) | 細胞培養容器、細胞培養容器の支持治具、及び細胞培養方法 | |
JP2014128247A (ja) | 細胞培養容器、細胞培養用具、及び細胞培養方法 | |
WO2009123173A1 (ja) | 培養容器、培養方法、及び培養装置 | |
JP5995397B2 (ja) | 細胞培養方法、及び細胞培養装置 | |
JP5309658B2 (ja) | 培養方法、及び培養装置 | |
JP5309657B2 (ja) | 培養容器 | |
JP6241257B2 (ja) | 培養容器、及びリンパ球の培養方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140902 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150331 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150413 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5740841 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |