JP5740126B2 - 攪拌装置 - Google Patents

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本発明は、たとえば軸封機構として攪拌容器の貫通孔と攪拌軸との間を封止するメカニカルシールを備えた攪拌装置に関する。
従来の攪拌装置には、たとえば特許文献1に開示されたメカニカルシールを備えたものがある。図5に一例として示すように、従来の攪拌装置Xは、貫通孔100Aを有する攪拌容器100と、貫通孔100Aに挿通されて軸周りに回転する攪拌軸200と、貫通孔100Aと攪拌軸200との間を封止するメカニカルシール300と、ケース400とを備える。攪拌容器100は、攪拌軸200の軸線方向が鉛直方向に沿うように設置される。攪拌軸200は、ベアリング200Aを介して筒状のケース400の中心部に支持されている。ケース400は、攪拌容器100における貫通孔100Aの周縁部に固定されており、メカニカルシール300全体を覆っている。ケース400の外周面には、メカニカルシール300の点検や調整を行うことができるように開口400Aが設けられている。
メカニカルシール300は、主要な部品として、固定環300A、回転環310、摺動環320、およびスプリング340を有して構成されている。固定環300Aは、鉛直方向に垂直な環状の端面300Cを有し、攪拌容器100における貫通孔100Aの周縁部に固定されている。回転環310は、攪拌軸200に固定され、この攪拌軸200と一体に回転する。摺動環320は、回転環310に対して鉛直方向に変位可能に外嵌され、この回転環310と一体に回転するとともに、固定環300Aの端面300Cに環状の摺接面320Bを沿わせて摺動する。スプリング340は、回転環310と摺動環320との間に複数設けられており、摺動環320に対して鉛直方向下向きに弾性付勢力を付与し、この摺動環320の摺接面320Bを固定環300Aの端面300Cに圧接させる働きをもつ。固定環300A、回転環310、摺動環320、および攪拌軸200は、貫通孔100Aに連通する空隙部S1を形成している。空隙部S1は、貫通孔100Aと攪拌軸200との間を通じて攪拌容器100の内部に連通している。
従来の攪拌装置Xにおいて、攪拌容器100の内部に異種の液体あるいは液体と固体粉末といった攪拌すべき原材料を供給し、攪拌軸200を回転させて液状の原材料を攪拌する際、空隙部S1には、貫通孔100Aと攪拌軸200との間を通じて攪拌中の原材料が侵入する。端面300Cと摺接面320Bとは、相対的に回転しながら互いに圧接した状態で摺動することにより、空隙部S1は、メカニカルシール300の外部と隔てられるが、これら端面300Cと摺接面320Bとのわずかな隙間には、空隙部S1に侵入した原材料の飛沫や蒸発成分が入り込む可能性がある。また、端面300Cおよび摺接面320Bには、わずかながらも摩耗によるパーティクルが付着しているおそれがある。そのため、端面300Cおよび摺接面320Bについては、滅菌を行う必要がある。滅菌は、たとえば高温の蒸気を攪拌容器100の内部に充填し、この蒸気を空隙部S1に導いて端面300Cおよび摺接面320Bを内側から加熱することにより行われる。
特開2008−75787号公報
しかしながら、上記従来の攪拌装置Xでは、端面300Cから外方に延びる固定環300Aの外縁部や摺接面320Bに連続する摺動環320の外周面一部が外気にさらされた状態にある。そのため、空隙部S1に蒸気を導入して内側から加熱する方式の滅菌では、端面300Cおよび摺接面320Bを所望とする滅菌温度まで昇温させることができず、あるいは滅菌温度に達するとしても比較的長い加熱時間を要することがあり、端面300Cおよび摺接面320Bを適切かつ迅速に滅菌することができないおそれがあった。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、軸封機構の滅菌を適切かつ迅速に行うことができる攪拌装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される攪拌装置は、貫通孔を有する攪拌容器と、上記貫通孔に挿通されて軸周りに回転する攪拌軸と、上記貫通孔と上記攪拌軸との間を封止する軸封機構と、を備えた攪拌装置であって、上記軸封機構の外側には、加圧可能な空間部が設けられており、上記空間部は、上記軸封機構全体を覆って開口を有するケースと、このケースに対して上記開口を閉塞可能に支持されるカバーとにより構成され、上記カバーは、上記空間部に圧力媒体を導くための管用接続孔を周面一部に有して形成されており、上記ケースは、上記開口を周面一部に有して円筒状に形成されているとともに、上記攪拌容器における上記貫通孔の周縁部に固定され、上記攪拌軸を回転可能に支持する一方、上記カバーは、円筒状に形成されており、上記ケースに対して上記攪拌軸の軸線方向に変位可能に外嵌されていることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、上記ケースと上記カバーとの間には、環状の密封用部材が複数設けられており、上記管用接続孔は、上記カバーが上記開口を閉塞した状態において上記複数の密封用部材の間に位置する。
好ましい実施の形態においては、上記ケースには、ドレン孔が設けられている。
好ましい実施の形態においては、上記軸封機構は、上記攪拌容器における上記貫通孔の周縁部に固定される固定環と、上記攪拌軸と一体に回転する回転環と、上記回転環に対して上記攪拌軸の軸線方向に変位可能に支持され、上記固定環に対して摺接可能な摺動環と、上記摺動環を上記固定環に対して近接する方向に弾性的に付勢する弾性部材と、を有したメカニカルシールである。
好ましい実施の形態においては、上記軸封機構の滅菌時、上記攪拌容器の内部に蒸気が供給されるとともに、上記空間部に対して外部から蒸気が供給されるように構成されている。
このような構成では、軸封機構の滅菌時、攪拌容器の内部に蒸気を充填し、その蒸気を貫通孔と攪拌軸との隙間を通じて軸封機構の内側部分に導く一方、軸封機構の外側に形成された空間部にも外部から蒸気を供給することができる。これにより、本発明に係る攪拌装置によれば、軸封機構を内側だけでなく外側からも蒸気によって所望とする滅菌温度まで加熱することができ、軸封機構の滅菌を適切かつ迅速に行うことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る攪拌装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示す攪拌装置の要部断面図である。 図1に示す攪拌装置においてメカニカルシールを滅菌する際の状態を示す要部断面図である。 図1に示す攪拌装置においてメカニカルシールのメンテナンスを行う際の状態を示す要部断面図である。 従来の攪拌装置の一例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜4は、本発明に係る攪拌装置の一実施形態を示している。本実施形態の攪拌装置Aは、たとえば食品、医薬品、化粧品などの原材料を混合攪拌するためのものである。原材料は、たとえば異なる種類の液体と液体、あるいは粉体と液体といった組合せからなる。図1に示すように、攪拌装置Aは、攪拌容器1、攪拌軸2、軸封機構としてのメカニカルシール3、ケース4、カバー5、および駆動機構6を備えている。
図1に示すように、攪拌容器1は、容器本体10および上蓋11からなる。容器本体10の内部には、図示しない供給管により原材料が供給される。容器本体10の上部は、上蓋11により密閉される。図2に示すように、上蓋11には、攪拌軸2を鉛直方向(同図における上下方向)に貫通させるための貫通孔11Aが設けられている。貫通孔11Aの周縁部には、メカニカルシール3を固定するための環状プレート12が複数のボルトB1およびOリングR1を介して固定されている。図2では、便宜上、1つのボルトB1のみを図示している。環状プレート12は、貫通孔11Aに重なる孔12Aを有し、この孔12Aに攪拌軸2が鉛直方向に挿通される。孔12Aの内周面と攪拌軸2の外周面との間には、隙間gが形成される。環状プレート12には、外部に通じるドレン孔12Bが設けられている。ドレン孔12Bは、原材料の攪拌時に閉状態とされる一方、後述するメカニカルシール3の滅菌終了後に開状態とされる。
図2に示すように、攪拌軸2は、貫通孔11Aおよび孔12Aに挿通されて鉛直方向の軸周りに回転可能である。攪拌軸2の下端部には、容器本体10の内部において原材料を攪拌するための回転羽根が設けられている(図示略)。攪拌軸2の上端部は、上蓋11の上方に突出している。
図2に示すように、メカニカルシール3は、貫通孔11Aと攪拌軸2との間に繋がる隙間gを封止するように構成されている。メカニカルシール3は、固定環30、回転環31、摺動環32、ドライブカラー33、および弾性部材としての複数のスプリング34を有する。固定環30、回転環31、摺動環32、および攪拌軸2は、環状の空隙部S1を形成している。空隙部S1は、隙間gを介して攪拌容器1の内部に連通している。
固定環30は、外環部材30aと内環部材30bとからなる。外環部材30aは、内環部材30bに対して外嵌可能な環状の凹溝(符号略)を有する。内環部材30bは、外環部材30aの凹溝に対応した環状の凸部(符号略)を有する。上記凹溝と凸部との間には、2つのOリングR2が挟み込まれる。外環部材30aは、OリングR2を鉛直方向に圧縮変形しながら上記凹溝によって上記凸部を挟持するように、複数のボルトB2を介して環状プレート12の上部に固定されている。これにより、外環部材30aおよび内環部材30bは、OリングR2により気密封止されつつ一体となって環状プレート12に固定される。内環部材30bは、鉛直方向に対して垂直な環状の端面30Aを有する。なお、固定環は、1ピース構造のものであってもよい。
回転環31は、攪拌軸2の軸径と略等しい内径をもち、この攪拌軸2に対して外嵌され、セットスクリューP1およびOリングR3を介して攪拌軸2の外周面に固定されている。これにより、回転環31は、OリングR3により気密封止されつつ攪拌軸2と一体になっている。回転環31は、上側の大径部31aと下側の小径部31bとを有する。大径部31aには、攪拌軸2の軸線方向(鉛直方向)に対して垂直にセットスクリューP1をねじ込むためのネジ孔31Aが設けられているとともに、鉛直方向に沿ってドライブピンP2を変位可能に保持するためのピン孔31Bが設けられている。また、図示省略するが、大径部31aには、複数のスプリング34を鉛直方向に沿って伸縮可能に保持するための凹入穴が設けられている。このような回転環31は、固定環30の端面30Aより上方に配置されており、この攪拌軸2と一体に回転する。
摺動環32は、回転環31における小径部31bの外径と略等しい内径をもち、この小径部31bに対して鉛直方向に変位可能とされ、ドライブピンP2およびOリングR4を介して小径部31bの外周面に外嵌されている。これにより、摺動環32は、OリングR4により気密封止されつつ回転環31と一体になっている。摺動環32は、端面30Aに対向しつつこれに沿って摺動可能な環状の摺接面32Aを有する。摺接面32Aは、回転環31の下端面よりも下方に配置される。これにより、空隙部S1は、環状プレート12の上面一部、固定環30(内環部材30b)の内周面、回転環31の下端面、摺動環32の内周面一部、および攪拌軸2の外周面一部によって囲われた空間をなす。
ドライブカラー33は、筒状のケースであり、小径部31bに対して鉛直方向に変位可能に外嵌されるとともに、摺動環32の上端部から外周面一部を覆い、ストッパボルトB3を介して摺動環32に対して相対回転不能に設けられている。ドライブカラー33には、ドライブピンP2の先端部が締結固定される。これにより、回転環31の回転に伴い、ドライブカラー33および摺動環32が一体に回転する。
スプリング34は、大径部31aの凹入穴とドライブカラー33との間に自然長より圧縮した状態で嵌装されている。これにより、スプリング34は、ドライブカラー33および摺動環32に対して鉛直方向下向きの弾性付勢力を付与する。その結果、摺接面32Bは、端面30Aに対して常に圧接させられた状態にある。なお、図2では、便宜上、1つのスプリング34のみを図示している。
ケース4は、円筒状を呈しており、図2に示すように、メカニカルシール3全体を覆いつつ、環状プレート12の周縁部に対して図示しないボルトおよびOリングR5を介して固定されている。ケース4の外周面には、メカニカルシール3の点検や調整を行うことができるように開口4Aが設けられている。ケース4の内部には、空隙部S1とは隔離された空間部S2が形成される。このような空間部S2に対し、固定環30の端面30Aに連続する外表面や摺動環32の外周面一部は、露出している。ケース4の下端部には、空間部S2から外部に通じるドレン孔4Bが設けられている。ドレン孔4Bは、原材料の攪拌時に閉状態とされる一方、後述するメカニカルシール3の滅菌終了後に開状態とされる。ケース4の上端側における円筒中心部には、ベアリング20が内挿されており、このベアリング20を介して回転可能に攪拌軸2の上端部が支持されている。図1に示すように、ケース4の上部には、駆動機構6が搭載されている。攪拌軸2の上端部は、駆動機構6に設けられた減速器60を介して駆動モータ61に連結されている。この駆動モータ61の作動に伴い、攪拌軸2は、鉛直方向の軸周りに回転する。
図2に示すように、カバー5は、ケース4の外径と略等しい内径をもつ円筒状の部材であり、ケース4に対して鉛直方向に変位可能に外嵌され、ボルトB4および2個のOリングR6を介してケース4の外周面に固定されている。2個のOリングR6は、ケース4の開口4Aに対して上下両側に位置する。これにより、開口4Aは、カバー5によって密閉される。カバー5の周面一部には、開口4Aを通じて空間部S2に連通し、蒸気などの圧力媒体を空間部S2に供給する図示しない供給管を接続するための管用接続孔5Aが設けられている。管用接続孔5Aは、鉛直方向において2個のOリングR6の間に位置し、開口4Aと対向するように配置される。なお、図2に示すように、カバー5の内周面とケース4の外周面との間に環状の隙間(符号略)が設けられる場合、この隙間を介して開口4Aと管用接続孔5Aとが連通するため、管用接続孔5Aは、開口4Aと対向しない位置に配置されていてもよい。
次に、上記攪拌装置Aの動作について説明する。
原材料を攪拌する場合、攪拌容器1の内部に原材料が供給され、攪拌軸2が回転させられる。その際、図2に示すように、摺接面32Aは、スプリング34の弾性付勢力により端面30Aに対して圧接させられ、この端面30Aに沿って摺動する。これにより、端面30Aおよび摺接面32B間が封止され、空隙部S1は、空間部S2や外部に対して隔離された空間となる。したがって、貫通孔11A付近の攪拌軸2周りには、空隙部S1より外側の空間部S2や外部に原材料が漏れることがなく、原材料の漏れが十分防止される。
このとき、ドレン孔12Bが閉状態とされた空隙部S1には、攪拌軸2と孔12Aとの隙間gから攪拌中の原材料の一部が飛沫や蒸発成分となって侵入し、さらにその原材料の一部が端面30Aと摺接面32Bとのわずかな隙間に入り込む可能性がある。また、端面30Aおよび摺接面32Bには、わずかながらも摩耗によるパーティクルが付着しているおそれがある。そのため、端面30Aおよび摺接面32Bについては、定期的に滅菌が行われる。滅菌は、次のようにして行われる。
滅菌は、攪拌容器1の内部に100℃以上の蒸気を供給するとともに、管用接続孔5Aに供給管を接続して空間部S2にも蒸気を供給することにより行う。このとき、ドレン孔12B,4Bは、閉状態とされている。これにより、図3に示すように、空隙部S1には、隙間gを通じて高圧・高温の蒸気が充填されるとともに、空間部S2にも、高圧・高温の蒸気が充填される。
空隙部S1に充填された蒸気は、この空隙部S1を形成する環状プレート12の上面一部、固定環30(内環部材30b)の内周面、回転環31の下端面、摺動環32の内周面一部、および攪拌軸2の外周面一部に触れ、固定環30および摺動環32を内側から加熱する。
一方、空間部S2に充填された蒸気は、固定環30、回転環31、およびドライブカラー33の外表面、ならびに摺動環32の外周面一部に触れ、固定環30および摺動環32を外側から加熱する。
互いに圧接した状態にある端面30Aおよび摺接面32Aは、蒸気に対して直接さらされないものの、空隙部S1および空間部S2といった内外両側の蒸気によって均等に加熱される。これにより、端面30Aおよび摺接面32Aは、所望とする滅菌温度まで速やかに温度上昇させられて滅菌される。滅菌温度は、たとえば飽和水蒸気圧が2気圧で略121℃となる。なお、このような蒸気を用いた滅菌時に攪拌軸2を回転させてもよい。そうした場合、相対的に回転しながら摺動する端面30Aと摺接面32Aとの間に蒸気が侵入しやすくなり、これら端面30Aおよび摺接面32Aの加熱を促進して滅菌をより速やかに行うことができる。
上記のようにしてメカニカルシール3の滅菌を終了すると、空隙部S1および空間部S2への蒸気の供給が停止させられ、空隙部S1および空間部S2は、大気圧まで減圧されるとともに冷却される。
そして、空隙部S1および空間部S2における蒸気は、復水作用により水となって空隙部S1および空間部S2に溜まる。このような空隙部S1および空間部S2に溜まった水は、ドレン孔12B,4Bを開状態とすることにより、これらのドレン孔12B,4Bを通じて外部に排出される。
一方、メカニカルシール3の点検や調整を行う場合、図4に示すように、ボルトB4(同図において図示略)を介したケース4およびカバー5の固定状態を解除することにより、ケース4に対してカバー5を上方に移動させ、開口4Aを外部に露出した状態とすることができる。これにより、作業者は、開口4Aを通してメカニカルシール3の点検や調整を行うことができる。
したがって、本実施形態の攪拌装置Aによれば、攪拌容器1の内部に蒸気を供給しつつ空隙部S1に蒸気を充填するとともに、空間部S2にも蒸気を充填することができるので、端面30Aおよび摺接面32Aを内外両側の蒸気によって所望とする滅菌温度まで速やかに加熱し、端面30Aおよび摺接面32Aの滅菌を適切かつ迅速に行うことができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態で示した構成は、あくまでも一例にすぎず、各請求項に記載した事項の範囲内における各部の変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
貫通孔と攪拌軸との間を封止するための軸封機構は、上記実施形態で示したメカニカルシールに限らず、たとえばオイルシール、ラビリンスシール、あるいはグランドパッキンを適用してもよい。
A 攪拌装置
R1〜R6 Oリング(環状の密封用部材)
S1 空隙部
S2 空間部
1 攪拌容器
11A 貫通孔
2 攪拌軸
3 メカニカルシール(軸封機構)
30 固定環
30A 端面
31 回転環
32 摺動環
32A 摺接面
34 スプリング(弾性部材)
S2 空間部
4 ケース
4A 開口
4B ドレン孔
5 カバー
5A 管用接続孔

Claims (5)

  1. 貫通孔を有する攪拌容器と、
    上記貫通孔に挿通されて軸周りに回転する攪拌軸と、
    上記貫通孔と上記攪拌軸との間を封止する軸封機構と、を備えた攪拌装置であって、
    上記軸封機構の外側には、加圧可能な空間部が設けられており、
    上記空間部は、上記軸封機構全体を覆って開口を有するケースと、このケースに対して上記開口を閉塞可能に支持されるカバーとにより構成され、
    上記カバーは、上記空間部に圧力媒体を導くための管用接続孔を周面一部に有して形成されており、
    上記ケースは、上記開口を周面一部に有して円筒状に形成されているとともに、上記攪拌容器における上記貫通孔の周縁部に固定され、上記攪拌軸を回転可能に支持する一方、上記カバーは、円筒状に形成されており、上記ケースに対して上記攪拌軸の軸線方向に変位可能に外嵌されていることを特徴とする、攪拌装置。
  2. 上記ケースと上記カバーとの間には、環状の密封用部材が複数設けられており、上記管用接続孔は、上記カバーが上記開口を閉塞した状態において上記複数の密封用部材の間に位置する、請求項に記載の攪拌装置。
  3. 上記ケースには、ドレン孔が設けられている、請求項1または2に記載の攪拌装置。
  4. 上記軸封機構は、
    上記攪拌容器における上記貫通孔の周縁部に固定される固定環と、
    上記攪拌軸と一体に回転する回転環と、
    上記回転環に対して上記攪拌軸の軸線方向に変位可能に支持され、上記固定環に対して摺接可能な摺動環と、
    上記摺動環を上記固定環に対して近接する方向に弾性的に付勢する弾性部材と、を有したメカニカルシールである、請求項1ないしのいずれかに記載の攪拌装置。
  5. 上記軸封機構の滅菌時、上記攪拌容器の内部に蒸気が供給されるとともに、上記空間部に対して外部から蒸気が供給されるように構成されている、請求項1ないしのいずれかに記載の攪拌装置。
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