JP5740093B2 - 永久磁石を備えた磁場成分の勾配センサ - Google Patents

永久磁石を備えた磁場成分の勾配センサ Download PDF

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Description

本発明は、磁場成分の勾配センサ及び集積技術における当該センサの製造方法に関する。磁場に関して、電流場とも称される磁気励起Hまたは磁気誘導Bであってよく、これら2つの変量は一定の方法で結合される。
このようなセンサは、糸状導電体における電流循環から接触せずに測定を行うために利用することができる。このような電流測定の用途の分野は数多く存在する。それらは特に、工業または家庭内での建物、陸上、海上または航空輸送手段の電力消費量の評価となることができる。別の分野は、例えば同じ環境における電気設備の回路ブレーカーを切断することによる保護機能である。さらに、絶縁体を劣化させて短絡を引き起こす超過電流がその高価な銅巻線に流れてはならないような電気モーターの保護に採用することも可能である。さらに可能性のある使用方法は、例えば埋め込まれた電気ケーブルの検出及び配置、または非破壊的制御において誘起される電流の測定、または材料研究である。
当然のことながら、電流循環を利用しないような磁場成分の勾配を測定するその他の用途において使用することができる。
磁場成分の勾配は、例えば特許文献1に記載されているような両センサが非常に近接してそれぞれが1箇所に配置された検出ボビンの対などの2つのセンサを使用して測定することができる。各センサが磁場成分を測定し、2つの測定値の差は磁場勾配に通じる。しかしながら、一方のセンサに磁気回路が存在することによって、他方のセンサの測定に障害を生じ得る。また、勾配測定の精度は、2つのセンサの精度、それらの位置の認識、各センサの特性の再現性によって制限される。
別の装置では、非特許文献1のように、単一の磁場センサのみが使用される。このセンサは勾配の方向に従って移動する。その位置に応じて、センサによってもたらされる信号の変動は、磁場勾配に通じる。この文献は、両方のセンサの存在に関する欠点を排除するが、位置の精密な測定が常に必要とされ、そのような測定は勾配の測定の感度を制限する。
非特許文献2では、単一のセンサが使用され、当該センサは磁場勾配を直接感知する。磁場成分の勾配センサを使用する利点は、例えば離れた寄生電導線に流れる電流によって生じる寄生磁場の勾配への感度が低いことである。実際には、任意の時点で、電導線によって形成される磁場は1/rに比例し、rは任意の点と電導線の中心との距離を表す。従って、磁場勾配は1/rに比例する。
この文献では、センサは2つの端部に組み込まれた電気を伝導する片持ちビームによってなる。ビームの機械的共振モードに対応する振動数で交流電流が供給される。磁場勾配は、ビームの変形を引き起こし、この変形を検出することによって、磁場勾配の測定へとつながる。当該センサの欠点は、著しく電力を消費することである。さらに、測定精度は、その全長にわたってビームの機械的及び電気的特性の均一性に影響される。
非特許文献3には、磁場成分の勾配センサとして、サマリウム‐コバルト、ネオジム‐鉄‐ホウ素またはバリウム‐鉄などの硬質強磁性材料において被覆された光ファイバが開示されている。磁場勾配は、光ファイバを変形する力を発生させる。変形は、光ファイバの干渉によって検出される。光ファイバを使用すると、マイクロエレクトロニクスまたはマイクロエレクトロメカニクスの集合技術を用いたマイクロメートル規模のセンサが作製されない。
非特許文献4には、永久磁石を支持する一端及び他端が固定された圧電材料からなるビームを備えた磁場成分の勾配センサが開示されている。永久磁石上の磁場成分の勾配によって形成される力は、ビームの圧電材料に応力を引き起こし、ひいては測定され得る電圧の発生を引き起こす。
非特許文献4及び非特許文献3に記載の構造の欠点は、磁石がその磁化方向と同一直線方向でない磁場にさらされると、ビームまたは光ファイバ上の寄生変形を発生させ得るトルクにさらされることである。これは、測定精度を低下させるかまたは検出器の使用条件を少なくともかなり制限する。
さらに、非特許文献4で使用される詳細な物理的原理について、正規直交マーカーx、y、zが表示された図1A及び1Bを参照して説明する。
永久磁石1が磁場成分の勾配にさらされると、力Fが及ぼされ、この力Fは磁場勾配に比例する。説明を通して、簡略化のために、磁場成分の勾配のかわりに磁場及び磁場勾配と説明することもある。
磁石1を含む磁場によって生じる力(volumic force)は以下のように表される、
そのため、磁場Bがy軸方向であり、磁場勾配がz軸方向である場合、永久磁石1がz軸方向の磁化方向Mを有していれば、永久磁石1に及ぼされる力Fはy軸方向である。当然のことながら、磁場Bはx軸方向の電導線2に流れる電流iによって形成される。電導線2の交差部分に関して、磁場Bは接線であり、磁場勾配は半径である。磁石1は、例えばビーム3の自由端4に位置し、その他端5は固定される。
電導線によって形成される磁場の場合のように、磁場勾配に対して垂直な磁場は、力に加えて、z及びyに従ってビーム3をねじれて変形し得る永久磁石1上のトルクCを形成し得る。当該トルクは、電流iの循環によって生じる磁場勾配によって形成される力Fの測定に障害を及ぼし得る。この変形は、z軸方向の磁場勾配によって生じるものと実質的に同一であり得る。
解析的計算は、磁場勾配に起因するビームの偏位Zgrad及び永久磁石の磁化に垂直な磁場によって生じるトルクに起因するビームの偏位Zfieldが実質的に同程度の変量を有することを示している。
ここで、
・Vmagnetは永久磁石の体積
・Mはその磁化
・Bxはx軸方向の磁場成分
・rは円筒形であろう電導線の中心と磁石との距離
・Eはビームの材料のヤング率
・Wはビームの幅
・tはビームの厚さ
・Lはビームの長さ
である。
数式(4)は、ビームの最大偏位Zgradとビームの偏位Zfieldとを区別するために、分母のrを最小化して、分子のLを最大化する必要がある。この変数rは、電導線の半径及びマイクロエレクトロニクスまたはマイクロエレクトロメカニクスによって製造される場合に永久磁石が配置される基板に対応するビームの厚さによって調整される。ビームの長さを最大化することは、センサを小型化する目的に反する。
これらの2つの変形を互いに区別できないことは明らかである。図2A及び2Bはこれらのコメントを図示している。図2Aはシリコンビームの変形のデジタルシミュレーションを図示する。
ここで、
・L=1000マイクロメートル
・W=100マイクロメートル
・t=1マイクロメートル
ビームは、永久磁石から1ミリメートル離れて位置する電導線に流れる1Aの電流によって生じるものと同等の磁場勾配の影響下で、一方の自由端にパラレルエピペディックな100×100×1立方マイクロメートルの永久磁石を備える。
ビームの端部の偏位Zgradは、図2Aにおいて350nmである。
図2Bは、同じビーム、永久磁石、及び電導線アセンブリにおいて、電流の循環によって生じるものと同等の磁場の影響下でのビームの偏位を図示する。ビームの端部の偏位Zfieldは、550nmである。
磁石の磁化方向が磁場と同一直線方向となることによって磁石上のトルクの生成を防止するために、非特許文献4は、図1Cのように、2つの電導線2’を平行且つ互いに永久磁石1から等距離に近接して配置することを提案している。2つの電導線2’には同量の電流が逆方向に流れる。従って、磁場は、永久磁石1の磁化M及び磁場勾配に関してはz軸方向である。この装置の欠点は、永久磁石1を2つの電導線2’から正確に等距離に配置することが困難であり、また同量の電流を両方の電導線2’に循環させなければならないことである。異なる場合は、磁場勾配の測定の信頼性がなくなり得る。
米国特許第3,829,768号明細書
S. Tumanski、「Insuction coil sensors − a review」、measurement Science and Technology,2007年、第18巻、p.31−46 A. Veryaskin、「Magnetic gradiometry:a new method for magnetic gradient measurement」、Sensors and Actuators、2001年、第91巻、p.233−235 H. Okamura、「Fiber−optic magnetic gradiometer utilizing the magnetic translational force」、Journal of Lightwave Technology、1990年、第8(6)巻、p.877−882 E. The land、「Design of a MEMS passive, proximity−based AC electric current sensor for residential and commercial loads」、PowerMRMS、Berkely, California、2007年 J.C. Suits、「Thermomagnetic writing in Tb−Fe:Modeling and comparison with experiment」、Journal of Applied Physics、1988年、第64(1)巻、p.252−261
本発明の目的は、前述のいずいれの問題点も有さない永久磁石を備えた磁場成分の勾配センサを提供することである。
本発明の目的は特に、磁石の磁化方向と同一直線上にない場合に、勾配によって生じる力の寄与と磁場によって生じるトルクの寄与とを識別するセンサを提供することである。
本発明の別の目的は、センサの位置調整精度が測定の精度にほぼ影響を及ぼさないようなセンサを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、作動においてエネルギー消費の少ないセンサを提供することである。
目的を達成するために、本発明は、勾配によって磁石上に作用する力の影響下で変形することができる変形可能な物体(mass)上に磁石を配置することを提案する。この力の影響により、磁石は磁場成分と実質的に同一直線方向に移動し、変形可能な物体は、変形可能な物体に対して実質的に対向する少なくとも2点において固定支持装置に固定され、磁石は、センサが得るべき磁場成分の勾配と実質的に同一直線方向の磁化方向を有する。
より詳細には、本発明は、センサが得る磁場成分の勾配の方向と実質的に同一直線上の磁化方向を有する永久磁石が設けられた変形可能な物体を有する少なくとも1つの基本センサを備えた磁場成分の勾配センサである。変形可能な物体は、勾配によって磁石上に作用する力の影響下で変形することができ、この力の影響により、センサが勾配を確保すべき磁場成分と実質的に同一直線方向に変形可能な物体が引っ張られることによってセンサが移動する。変形可能な物体は、物質に対して実質的に対向する少なくとも2つの固定点において固定装置支持体に固定される。基本センサはさらに、勾配によって生じる変形可能な物体の変形または応力を変換する少なくとも1つの電気的変量の測定手段を備える。
変形可能な物体が休止状態で実質的に平面に広がっている場合、永久磁石の磁化方向が実質的に平面に垂直であることが好ましい。
変形可能な物体の固定点は、支持装置に直接、または弾性アームを利用して間接的に接続されることができる。
変形可能な物体は、実質的に変形可能な物体の平面に向けられた少なくも2つの弾性アームを利用して、支持装置に対して懸架されることができる。
弾性アームは、少なくとも1つの主要部分を備えることができる。対を形成する2つの弾性アームは、互いの延長線上に位置する主要部分を備える。
磁石は、好ましくは面の軸に応じて、実質的に主要部分の軸に対して垂直に移動する。
基本センサが2対の弾性アームを備える場合、同一の対に属さない2つの弾性アームが接続されている変形可能な物体の固定点は、可能な限り離れている。
基本センサが2対の弾性アームを備える場合、両方の対の弾性アームが接続されている変形可能な物体の固定点は、変形可能な物体の対称軸に対して対称に配置される。
弾性アームは、勾配によって磁石上に作用する力の方向に対して実質的に直角の方向に従ってより剛性を有するために、幅より厚さが大きいような厚さ及び幅を有する。
各弾性アームは、主要部分に連結され、異なる対の2つの弾性アームが接続された変形可能な物体の2つの隣接する固定点が、前記弾性アームが支持装置上に接続された固定点よりも近く配置された追加部分を備えることができる。
基本センサが1対の弾性アームを備える場合、弾性アームの主要部分の軸は変形可能な物体の対称軸と統合される。
変形または応力を変換する変量の測定手段は、差動装置であることができる。これにより、力とトルクとに起因する変形の識別がさらに促進される。
差動測定装置は、容量性であるかまたは少なくとも1対の歪みゲージを備えることができる。
センサはさらに、変形可能な物体を振動させる励振手段を備えることができ、これらの励振手段は特に、静電性、圧電性または磁気性である。
変形可能な物体は、勾配に起因して磁石に加えられる力に応じて非線形の変形を示すことができる。
磁場勾配に起因する寄与と加速に起因する寄与とを区別して、任意で勾配と加速とを同時に測定するために、センサは、変形可能な物体の磁石が対向する磁化方向を有するような2つの基本センサを備えることができる。
変形可能な物体は、支持装置にその周囲の1以上の領域の位置または周囲全体にわたって固定されることができる。
本発明はまた、半導体材料からなる表面層の下に埋め込まれた犠牲層を備えた基板を提供する段階と、犠牲層に到達しないように表面層中に、表面層において後に画定される変形可能な物体中に組み込まれる前に、永久磁石を収容するための少なくとも1つの箱を空洞化する段階と、磁性材料で箱を充填して箱内の磁性材料を磁化する段階と、磁石の磁化方向と実質的に同一直線上の勾配によって生じる変形可能な物体の変形または応力を変換する少なくとも1つの電気的変量の測定手段用の金属接点を表面層上に形成する段階と、変形可能な物体及び固定支持装置上における変形可能な物体に対して対向する変形可能な物体の少なくとも2つの固定点の外形を画定するように犠牲層を露出させる1つ以上の溝を表面層中にエッチングする段階と、固定点が支持装置に接続された状態となるように変形可能な物体の下の犠牲層を除去する段階と、を含む磁場成分の勾配センサの製造方法に関する。
拡散を防ぐために、箱を充填する段階以前にバリア層で覆うことができる。
磁石を、電気接点を形成する以前に保護層で表面的に被覆することができる。
磁性材料を結晶化するために、磁化段階以前にアニーリング段階を実施することができる。
電流が流れる電導線に隣接する場合に、ビームの端部に配置された磁石に及ぼされる力を示す。 ビームの端部に配置された磁石が受ける磁場によって引き起こされるトルクを示す。 非特許文献3に図示された磁場成分の勾配センサを示す。 磁場勾配の影響下で、端部で磁石を支えるビームの変形を示す。 磁場の影響下で、端部で磁石を支えるビームの変形を示す。 1対のみの弾性アームを備える本発明による磁場成分の勾配センサの実施例を示す。 2対の弾性アームを備える本発明による磁場成分の勾配センサの実施例を平面図に示す。 本発明による磁場成分の勾配センサの可動性物質の実施例を示す。 本発明による磁場成分の勾配センサの可能性物質の別の実施例を示す。 2対の弾性アームを備える本発明による磁場成分の勾配センサの実施例を平面図に示す。 2対の弾性アームを備える本発明による磁場成分の勾配センサの実施例を平面図に示す。 2対の弾性アームを備える本発明による磁場成分の勾配センサの実施例を平面図に示す。 z軸の磁場勾配を受けた場合の図4のセンサの変形を示す。 y軸の磁場を受けた場合の図4のセンサの変形を示す。 x軸の磁場を受けた場合の図4のセンサの変形を示す。 z軸の磁場勾配を受けた場合の、変形可能な物体の幅が図8よりも広いようなセンサの変形を示す。 x軸の磁場を受けた場合の、変形可能な物体の幅が図8よりも広いようなセンサの変形を示す。 z軸の磁場を受けた場合の図7と同様のセンサの変形を示す。 z軸の磁場勾配を受けた場合の、変形可能な物体及び弾性アームがより厚いような図4のセンサの変形を示す。 y軸の磁場を受けた場合の、変形可能な物体及び弾性アームがより厚いような図4のセンサの変形を示す。 x軸の磁場を受けた場合の、変形可能な物体及び弾性アームがより厚いような図4のセンサの変形を示す。 加速も測定することができる図3と同様の磁場成分の勾配センサを示す。 図13Aから図13Gは、本発明によるセンサの製造段階を示す。 本発明の方法によって作製されたセンサの平面図を示す。 励振手段が静電性であるような本発明によるセンサの変形例を示す。 励振手段が圧電性であるような本発明によるセンサの変形例を示す。 励振手段が磁気性であるような本発明によるセンサの変形例を示す。
本発明は、添付の図面を参照するとともに、単に説明の目的与えられ、限定的でない実施形態の説明からより深く理解されるであろう。
図面から別の図面へと容易に移動することができるように、異なる図面の同一、類似または同等の部分には同一の参照符号を付す。
図面を分かりやすくするために、図面中の異なる部分が均一の縮尺に準じて必ずしも異なるとは限らない。
図3を参照すると、本発明による磁場成分の勾配センサが示されている。垂直指標のy軸方向に向けられた電導線30を流れる電流i3によって磁場が生じると考えられる。磁場成分の勾配センサは、永久磁石32が設けられた変形可能な物体31を有する少なくとも1つの基本センサCE1を備える。変形可能な物体31は、休止状態でxy平面に位置する。変形可能な物体31は、膜の形態を成すことができ、厚さがその他2つの寸法よりもずっと薄いことを意味する。変形可能な物体31は、磁石32に加えられる、磁場勾配によって作用する力の影響下で変形することができる。この力の影響により磁石32が移動し、変形可能な物体31を移動させる結果、変形可能な物体は変形する。移動は、センサが勾配を確保すべき磁場成分と実質的に同一直線方向になされる。変形可能な物体31の変形状態は、加えられた磁場勾配の強度によって異なり得る。
磁石32の磁化Mは、z軸方向である。より詳細には、磁石32は、センサが確保すべき磁場成分の勾配方向と実質的に同一直線上の磁化方向を有する。
変形可能な物体31は、変形可能な物体に対して実質的に対向する少なくとも2点36において固定支持装置33に固定されている。支持装置33は、変形可能な物体が磁石32によって移動される場合に変形可能な物体31に対して固定され続けるため固定支持装置と称される。
図3に図示した実施例において、変形可能な物体31は1対の弾性アーム34を利用して支持装置33上で懸架されている。弾性アームとは、応力の影響下で変形することができ、応力が解除されると元の形状を取り戻すアームを意味する。複数の弾性アームの対を使用することができ、厳密に1つ以上の奇数の弾性アームを使用することもできる。弾性アーム34は、一側が支持装置33に固定され、他側が変形可能な物体31の端部に固定されている。弾性アームは、休止状態でxy平面に延びる。1対の弾性アーム34の各々は、変形可能な物体31と支持装置33との間で横方向に延びる主要部分34’と称される部分を備える。1対の弾性アーム34の主要部分34’は、互いの延長線上にある。主要部分34’は、y軸方向に伸展する。図3の実施例において、弾性アーム及び主要部分は1つのみである。
弾性アーム34は、導線30のように、直線的に図示され、y軸方向に配置されている。別の構成も可能である。磁場勾配が電導線を流れる電流によって生じない場合、本発明によるセンサは、磁場勾配が永久磁石32の磁化方向Mと同一直線方向となり、磁場の方向が磁石32の移動のx軸と同一直線上となるように配置される。
弾性アーム34が1対のみの場合、主要部分34’の軸が変形可能な物体31の重心を通過することが好ましい。主要部分34’のy軸は、変形可能な物体31の対称軸y1と統合される。この対称性は、実際に勾配に起因する寄与と磁場に起因する寄与とを区別するために必要とされる。
基本センサはさらに、勾配によって生じる変形可能な物体31の応力または変形を変換する電気的変量の測定手段35を備える。変形は、磁石31の移動によって生じ、この移動は主要部分34’の軸を横切るx軸方向である。この変形は、変形可能な物体31がz軸方向の磁場勾配を受ける場合に起こり、磁場はx軸方向である。図3の実施形態において、勾配はz軸方向であり、勾配を発生させる磁場はz軸方向である。図3に記載の実施例において、測定手段35は差動測定を実施し、測定手段は、永久磁石30のいずれかの側面と向かい合う1対の電極35.1、35.2を備えた容量型である。測定手段は容量の変動を測定する。電極の一方35.1は、差動増幅器35.3の入力と接続され、電極の他方35.2は他方の入力と接続される。これらの電極35.1、35.2の各々は、電圧信号を測定し、差動増幅器は永久磁石32に対する容量の変動を代表する信号を供給する。支持装置33は電気的物体に提供される。この容量の変動は、変形可能な物体31の横方向の移動へと変換され、その結果変形可能な物体が移動する。1対の電極35.1、35.2は、測定される移動の方向を実質的に横切る面を有する。
磁場勾配によって生じる移動は、電極35.1、35.2の各々による信号出力を対向する方向に変化させる一方で、永久磁石32の磁化Mと組み合わせられて、x軸またはy軸方向の磁場によって生じるトルクによる移動は、電極35.1、35.2の各々による信号出力を同一方向に変化させる。このような差動測定では、横方向の移動を測定する間に、磁場に起因する寄与を、永久磁石32の磁化方向と同一でなく、トルクを生じさせる程度に排除することができる。磁場勾配に起因する寄与のみが保持される。
図4Aは、本発明による磁場成分の勾配センサの平面図を示す。図3に図示したものとの相違点は、ここではP1、P2の2対に区分されている弾性アーム34の位置である。変形可能な物体31と弾性アームの同一の対P1またはP2に属さない2つの弾性アーム34が接続される固定点36は、可能な限り離れている。実施例において、これらの固定点36は、実質的に長方形の膜の形状をなす変形可能な物体31の角の位置にある。2対のアームP1、P2は、変形可能な物体31が構築される対称軸y1に対して実質的に対称に配置される。この対称軸y1は、y軸と同一方向である。2対の弾性アームP1、P2との固定はさらに、x軸またはy軸方向の磁場とz軸方向の磁石の磁化との組み合わせによって生じるトルクの影響を制限する。図3及び4Aの2つの実施形態は、変形可能な物体31の強制振動のための手段を有することなく機能する。2対の弾性アームP1、P2を備える場合、センサは磁場及び永久磁石の磁化によって生じるトルクの影響が最小限となるため、磁石、ひいては変形可能な物体31の移動は、磁場勾配及びより少ない程度に磁場自体のみに起因するものである。
当然センサは1より大きな奇数個の弾性アームを備えて機能することができる。例えば変形可能な物体31の周囲に実質的に等距離または非等距離に分配された3つの弾性アームが想定される。
変形可能な物体31を支持装置33に直接固定することができるため、弾性アームを省略することも可能である。図4B、4Cでは、変形可能な物体31は、支持装置33の周囲の1つ以上の領域Zにおいて固定され、各領域Zは、複数の連続した固定点に対応する。図4では、変形可能な物体31は、実質的に長方形のビームの形状を成し、領域はその2つの幅に対応し、それらは固定支持装置33に固定される。
図4Cに図示した変形例のように、固定支持装置33への固定は、変形可能な物体31の全周囲に対応する周囲の領域Zにおいてなされる。
図4Aで説明した実施例では、変形可能な物体の変形を変換する電気的変量の測定手段は、図3で説明したものと同じ種類のものである。検出は差動であって、容量的に行われ、磁場勾配のみが変形可能な物体31を変形させて移動させる。
変形可能な物体31を振動させる励振手段を提供することも可能である。この場合、磁場勾配によって磁石に加えられる力に応じて変形が非直線形である変形可能な物体を選択する。変形可能な物体31は、磁場勾配の存在下で磁石を介して加えられる力の強度によって異なるように振動する。磁場勾配は、変形可能な物体31の振動応答の部分によって測定することができる。勾配を得るために様々な方法を使用することができる。変形または応力を表す電気的変量の測定及び励振は、異なる方法で得られる。
図5において、変形可能な物体31の励振手段40は、静電気的であり、勾配によって生じる変形可能な物体31の応力または変形を変換する電気的変量の差動測定手段35に連結される。励振手段40は、2つの対向する電極40.1、40.2を備える。直流電圧Vdcに重畳された交流電圧Vacが印加される。交流電圧は、一方の電極から他方の電極まで逆位相である。差動測定手段35は、励振手段40の電極のいずれかの側に位置する対向する2つの電極の対(35.1、35.2)、(35.4、35.5)を備える。
1対の電極の一方の電極35.1、35.4は、差動増幅器35.3の入力に接続され、他方の電極35.2、35.5は他方に接続される。
変形によって、変形可能な物体に及ぼす振動の振動数を利用することも可能である。
変形可能な物体が基本振動数f0で励振される場合、振動数2f0、3f0、4f0・・・での調波を生じさせることによって変形する。調波の振幅は、変形可能な物体における磁場勾配または応力形成に起因する変形可能な物体31の変形に依存する。別の方法は、共鳴振動数を使用することができる。ビームの共鳴振動数は、磁場勾配に応じて変化させることができる。勾配の測定は、この共鳴振動数の調査または共鳴あたりの振幅変動の測定によって得られる。
図15Aは、励振手段40が静電気的であるような本発明によるセンサを示す。変形可能な物体31は、2つの末端領域31.1において支持装置33へと固定された実質的に長方形の膜の形状を成す。以降、膜との用語を使用する。支持装置33は、基板の形状を成す。その結果、変形可能な物体31は、基板33の上部に懸架される。励振手段は、2つの対向する導電面42、41を備える。一方の面42は、物体31の支持装置33側の面である。他方の導電膜41は、支持装置33の物体31側の面である。これらの2つの導電面41、42を好ましくは制御可能な振動数を有する交流電圧源43と接続すると、膜31と支持装置33との間に交流引力が形成される。振動数は膜31の基本共鳴振動数と実質的に等しく選択されると有利である。その他の振動数も可能であるが、より大きな電力が必要とされ得る。変形可能な物体31の変形または応力を変換する電気的変量の測定手段は、導電面の一方42と電圧源43との間を流れる電流35.1の測定手段である。これは、差動測定に関するものではない。特に、電流の調波の発生は、磁場勾配に遡ることができる。逆に、導電面を供給し、且つ導電面41、42の末端に電圧測定手段を提供するために、電圧源の代わりに電流源を使用することもできる。図面の数を不必要に増加させないために、この変形例は、点線で表されており、電圧源及び電流測定手段を備えた実施形態と重ねられる。しかしながら、これは当業者に如何なる問題も提起しない。
図15Bにおいて、膜は図15Aと同様の形態であり、励振手段40は圧電性である。励振手段40は、膜31と機械的に接触する圧電素子45と、圧電材料からなる素子45のいずれかの側面上に配置された1対の電極47、48を介して圧電素子45を励振する制御可能な振動数を有する電圧供給源46とを備える。当該素子45は、膜31の下に圧電材料の積層板であってよい。圧電素子45が励振されると、膜31内に応力を生成して膜を振動させる。前述のように調製された板型の圧電素子を使用する代わりに、膜を支持装置に固定するように作用する圧電材料からなるスタッドを使用することもできる。当該スタッドを励振させることによって、膜を振動させることが可能となる。振動数は、膜31の基本共鳴振動数に対応するように選択される。磁場勾配による膜31の変形に起因する応力を変換する電気的変量の検出手段は、圧電素子のインピーダンスの発生を測定するためのインピーダンス分析器35.2によって与えられ得る。インピーダンスの測定は、膜の応力及び変形ひいては磁場勾配に遡る。図15Cにおいて、膜は図15Aの形態と同様であり、励振手段40は、磁気的である。励振手段40は、好ましくは制御可能な振動数で交流電流供給源50に接続されたボビン49を備える。振動数は、膜の基本共鳴振動数と実質的に等しく選択されると有利である。交流電流が流れることによって、磁石32に及ぼされ、磁場勾配によってその上に重畳される代替力が生じる。膜の変形を変換する電気的変量の検出手段は、コイル49の末端で電圧を測定する手段35.3を備える。コイル49は、膜上の磁石32と同じ側または逆側に位置することができる。変形例では、膜上に支持されることなく膜31に近接して位置することができる。膜31及び磁石32がMEMS(micro−electro−mechanic system)によって形成される場合、必要に応じてコイルはMEMSの外側に配置されることができる。電流が流れることによって生じる磁場が磁石32の磁化と同一方向となるように配置される。
図15に示す3つの実施例において、電流を電圧に反転することができる。電流を印加することによって励振が実施され、電圧を測定することによって検出がなされるかまたは、電圧を印加することによって励振が実施され、電流を測定することによって検出がなされることができる。
図6は、本発明によるセンサの実施形態を示す。この図6において、測定手段35は1対の歪みゲージ35.6、35.7によって形成される。これらは差動測定手段である。これらは、変形可能な膜31と固定領域との間に配置された金属ピエゾ抵抗ゲージであってよい。歪みゲージ35.6、35.7は、差動増幅器35.3の入力を介して接続される。歪みゲージ35.6、35.7は、磁場勾配によって磁石上に作用する力によって生じる応力を変換する信号を出力する。
図7は、本発明によるセンサの別の変形例を示す。前述の実施形態との相違点は、弾性アームの構成である。図4から6に示すように、共鳴構造31の角に固定された2対の弾性アームP1、P2を備えるが、ここでは互いに接続された2つの部分34’、34’’を備え、一方の部分34’’は変形可能な物体31に接続され、他方は支持装置33に接続される。変形可能な物体31に接続された部分34’’は、追加の部分と称され、実質的にx軸と同一の方向に向けられ、支持装置33に接続された部分34’は、実質的にy軸と同一の方向に向けられ、主要部分に相当する。このような構成は、変形可能な物体31の体積、従って質量を増やす必要なく、変形可能な物体31と支持装置33との間のレバーアームを増加させる。
2つの弾性アーム34の異なる対P1、P2に属する変形可能な物体31上の2つの隣接する固定点36は、支持装置33上のこれらの弾性アーム34からの距離は、固定点37よりも近い。
図8A、8B、8Cを参照して、本発明による磁場成分の勾配センサのシミュレーションを参照する。
これらのシミュレーションは、図4Aに図示されたものと構造の観点から同等の磁場成分の勾配センサを使用して作成され、以下の特徴を有する。
・変形可能な膜31の寸法:100×100×5立方マイクロメートル
・実質的に直線的な弾性アーム34の寸法:100×1×5立方マイクロメートル
変形可能な物体31に含まれる永久磁石は、垂直に(z軸)磁化される。変形可能な物体31は、休止状態で実質的にxy平面に広がる。図8Aでは、変形可能な物体31は、永久磁石32の磁化と同じ方向であるz軸方向の磁場勾配を受ける。2対に分散された弾性アーム34は、休止状態でy軸方向に延びる。実質的に円筒形であり、永久磁石から1mm離れてxy平面方向に配置された電導線に1Aの電流が流れることによって、磁場勾配が生じることが想定される。電導線及び永久磁石は図示されていない。
変形可能な物体31の横方向の移動dxは、弾性アーム34のy軸及び永久磁石1の磁化のz軸に対して実質的に垂直なx軸に沿って起こる。この移動は、永久磁石32の磁化に関するz軸方向の磁場勾配によって引き起こされる。この横方向の移動dxは2.35nmである。
実質的に長方形の変形可能な物体31の4つの全ての角に配置された2対の弾性アームP1、P2を備えた構造のために、永久磁石の磁化と磁場との組み合わせによって生じるトルクのセンサへの影響は、磁場が磁化と同一方向でない程度に最小化される。
図8B及び8Cにおいて、磁場はそれぞれy軸及びx軸方向である。
磁場と永久磁石32の磁化との組み合わせから生じるトルクによって生じる変形可能な物体31のz軸方向の最大移動であるzmaxと称される矢印は、磁場がy軸方向である場合に非常に弱いことは明らかである。この矢印は、図8Bでは0.5nmのみである。
比較すると、この種のセンサは、図8Cに示すように磁場がx軸方向である場合、より大きな矢印zmax=2.2nmを有する。
実際、z軸方向の力Fは、C/L比と同等かまたは変形可能な物体31に及ぼされるトルクを表し、Lは力Fを加える点と固定される部分との間のレバーアームであり、当該レバーアームは弾性アーム34の長さに依存する。
z軸方向の力F及び弾性アーム34の端部に及ぼされるトルクCは、磁石の体積に比例する。変形可能な物体31の寸法が、弾性アーム34の軸と一致するy軸に従って増加する場合、レバーアームが増大するため、力Fがより大きくなり得る。
一方で、図9A及び9Bに図示するように、変形可能な物体31の寸法が、弾性アーム34の軸を横切るx軸に従って増加する場合、力Fは実質的に同一のままであるが、他の全てのパラメータは変化せずに、横方向の移動dxが増大する。図9A、9Bでは、変形可能な物体31の寸法は200×100×5立方マイクロメートルとなる。
磁場がx軸方向である場合、図9Aでは横方向の移動dx=4.7ナノメートルが生じ、図9Bでは矢印zmax2.2ナノメートルが生じる。
図10において、本発明によるセンサは、図8及び9に図示された前述の2つの実施例よりも固定される部分33の固定点が離れるように2対の弾性アーム34を備える。
弾性アーム34のy軸方向の主要部分34’は、常に100×1×5立方マイクロメートルであるが、当該主要部分34’は、実質的にx軸方向に向けられた追加の部分34’’と接する。変形可能な膜31の横方向の移動は変更されないが、図示していない。固定された部分33の同一の側と接続されたy軸方向の2つの主要部分34’は、固定点の位置で200マイクロメートル離間される一方で、図8の構成では、この間隔は100マイクロメートルである。図10における目的は、測定点の位置で著しく低下するx軸方向の磁場によって得られる最大矢印zmaxを示すことである。実質的に0.6ナノメートル以下である。このような構成により、本発明によるセンサは、磁場勾配への感度が低下することなくトルクの影響を受け難くなる。
図11A、11B、11Cにおける目的は、変形可能な物体31の厚さ及び弾性アーム34の厚さの影響を示すことである。
弾性アーム34及び変形可能な物体31の厚さtは、5マイクロメートルから10マイクロメートルへと増加して二倍となる一方で、その他2つの寸法は変化しない。
幅wには触れずに弾性アームの厚さtを増加させると、kz/kx比が増加する。kzは弾性アーム34のz軸方向の剛性であり、kxはz軸方向の剛性であり、kx/kz=(t/w)である。目的は、磁場勾配に起因する横方向の移動dxが、x軸方向の磁場によって生じる矢印に対して最も大きくなるように、kx/kzの剛性の比を可能な限り増大させることである。結論として、磁場勾配への感度を変更することなく変形可能な物体31は磁場の影響を受け難くなる。変形可能な物体31の横方向の移動dxは常に2.35nmであり、y軸方向の磁場によって生じる最大矢印zmaxは0.14nm(図11B)であり、x軸方向の磁場によって生じるzmaxは0.6nm(図11C)である。
本発明によるセンサはさらに、磁場勾配に起因する寄与と加速に起因する寄与とを区別するように作用することができる。任意で、本発明の主題を形成するセンサは同時に2つの物理的変量を測定することができる。
図12を参照する。この構成では、端から端に配置された(接触せずに)前述のものに従ってセンサは2つの基本センサCE1、CE2を備え、2つの基本センサCE1、CE2の磁石32、32’は、逆方向に磁化される。2つの基本センサCE1、CE2の2つの変形可能な物体31、31’上に作用する力も逆方向と成り得る。一方で、加速により、変形可能な物体31、31’上で同一方向の力が生成される。2つの基本センサの差動測定手段(図示せず)によって与えられる信号の合計は、センサに及ぼされる加速を変換する一方で、2つの信号の差は磁場勾配を変換する。加算及び/または減算回路が設けられ、それぞれの基本センサの差動測定手段の出力を受信する。当該加算及び/または減算回路は図示されていない。
図12において、固定される部分(図示せず)に関する基本センサCE1、CE2の各々の変形可能な物体31、31’を懸架する弾性アーム340、340’と実質的に同一の軸方向に向けられた実質的に円筒形の電導線30に電流が流れることによって磁場勾配が形成される。2つの基本センサCE1、CE2は、電導体30の軸(y軸)に沿った対に配置される。
次に、本発明による磁場成分の勾配センサの製造工程について説明する。特に、変形可能な物体に弾性アームが設けられ、電気的変量の勾配によって生じる変形可能な物体の応力または変形を変換する電気的変量の測定手段が差動測定であるような単一の基本センサを備えた実施例について説明する。センサが、逆の磁化方向を有する磁石が設けられた2つの基本センサを備えるような場合及び変形可能な物体が支持装置に直接固定されるような場合についてさらに詳細に説明する。
前述の構造は、マクロセンサ及び、マイクロメートルまたはナノメートル規模の小型センサの両方を生成することができる。このような小型センサは、SoCまたはSiPといわれる技術を使用して作製することもできる。SoCはチップ上システム(System on Chip)を意味し、SiPはパッケージ内システム(System in Package)を意味する。
開始点は、2層の半導体層102、103の間に挟まれて埋め込まれた絶縁材料からなる犠牲層101を備えた基板100である(図13A)。これは、SOI(silicon on insulator)基板であると有利である。図13Aについて説明する。このような基板100は、絶縁層を挟持する2層のシリコン層を備える。
前述のように、1つ以上の基本センサが当該基板100上に作製され得る。
以下で、単一の基本センサが作製された場合のみについて説明する。しかしながら、同一の基板100上に複数の基本センサを同時に作製するために以下で説明する異なる段階まで拡張することに問題を提起するものではない。複数の基本センサは、特に加速の測定に適した磁場成分から勾配センサを作成する場合において、同一の基板100と強固に維持されることができる。その他の用途では、基本センサは、基板100が断片に切断されることによって互いに分離される。
まず初めに、変形可能な物体を受け入れる前に、表面層といわれる半導体材料103からなる層の1層に少なくとも1つの箱104を空洞化する(図13B)。箱104の深さは、表面層103の厚さよりも浅く、箱104の底部が半導体材料からなる表面層103の材料中に配置され、犠牲層101が露出しないことを意味する。箱104は、例えばRIE型(Reactive Ion Etching)のドライエッチングによって作製することができる。
例えば犠牲層103の厚さが5マイクロメートルである場合、箱104の深さは、4マイクロメートルである。
箱104の底部及び側面を覆うように、表面上に下層105を堆積する(図13C)。当該下層105の役割は、後の永久磁石の磁性材料の層の接着性を確保し、任意の結晶化アニーリングの段階の間に磁性材料中の箱が空洞化される半導体材料の拡散を防ぐことである。当該下層105は、タンタルTa、タングステンW、窒化タングステンによって形成することができ、物理気相堆積法(Physical Vapor Deposition)の頭文字PVDと称される気相での物理堆積法によって堆積することができる。
次に、永久磁石を作製する。このために、例えばネオジム・鉄・ホウ素の合金、サマリウムコバルト、または硬質磁性材料の特性を有する任意の希土類及び線維金属の合金などの磁性材料の層106を表面上に堆積する(図13D)。この磁性材料の堆積は、PVD堆積法によって行うことができる。磁性材料層106は、箱104を充填するのに十分厚い。磁性材料層106は、約5マイクロメートルの厚さを有することができる。PVD堆積を実施する代わりに、例えばコバルト白金型の合金での電解析出を採用することも可能である。
次の段階は、半導体材料からなる表面層103をその表面が停止する磁性材料層106を機械化学研磨する段階である。磁性材料は各々の箱104中に保持される。
例えばPVDによって全体を保護層107で被覆する。当該保護層107は、タンタル系Ta、タングステンW、または窒化タングステンからなるベースから作製することができる。リソグラフィ段階の後にドライまたはウェットエッチングを使用して、当該保護層107を磁石32の上部に保持し、その他の部分を除去する(図13E)。当然磁石の外形をわずかに超えてもよい。
次の段階は、磁石32を磁化する段階である。好ましくは、磁性材料層106が堆積後にアモルファスまたは磁気的に軟質であるような場合に、磁性材料を結晶化するために磁性材料106を前アニーリングする段階を提供する。ネオジム・鉄・ホウ素の合金の場合、アニーリングは真空下において約750℃で10分間行ってよい。後に、電磁石または超伝導ボビンによってもたらされる例えば数テスラの強磁場にさらすことによって磁化を完了してよい(図示せず)。
次に、固定部分33及び応力または移動を変換する電気的変量の測定手段35の電気的接点を作製する。測定手段35の電気的接点は108であり、固定部分の接点は108’である。実施例では、固定部分33は接地される。本実施例では、測定手段は差動測定手段であり、それらは容量型であり、変形可能な物体のいずれかの側面で少なくとも1対の対向する電極から形成されることが想定される。これらの素子の画定はこの時点では行われない。このため、アルミニウムシリサイドAlSiなどの導電材料層を表面堆積する。例えば化学エッチングなどのエッチング段階を使用して電気的接点108の外形を画定する(図13F)。
その後、変形可能な物体31及び存在する場合は弾性アーム34、支持装置33の変形可能な物体の支持装置上の固定点の外形を画定する。変形可能な物体31の横方向の変形を測定する電極35.1、35.2がある場合は、それらも画定する。
表面半導体材料層103におけるこれらの要素の外形上に、少なくとも1つの溝109を形成する。当該溝109は、ドライエッチングである深堀り反応性イオンエッチングDRIEによって形成してよい。溝109の底部は基板の絶縁層101で停止する(図13F)。溝109は図14において明確に視認できる。
次に、変形可能な物体31及び電極35.1、35.2の底面及び弾性アーム34を解放するが、支持装置33への固定及び支持装置33自体は解放しない。この解放は、変形可能な物体31、弾性アーム34及び電極35.1、35.2の下部に位置する埋め込まれた犠牲材料101を除去することによってなされる(図13G)。また、犠牲層101は残される。これは、フッ化水素酸でのウェットエッチングによってなされ得る。これは、図14に図示するように、電気的変量の勾配によって生じる変形可能な物体の応力または変形を変換する電気的変量の測定手段の電気的接点108を差動増幅器35.3に接続するためだけに維持する。
図12に図示するように、勾配センサが加速の測定に適するように作製される場合、2つの基本センサの2つの永久磁石が対向する磁化方向を有するため、前述と同様の強磁場にさらすことによって磁化する段階を提供することはできない。比較として、熱アシスト磁気書き込み段階を採用することができる。この概念については、非特許文献5において記載、考察及び実現されている。
本発明のいくつかの実施形態について詳細に図示及び記載したが、本発明の範囲から逸脱することなく異なる変更及び修正を行ってもよいことを理解されたい。
開示された異なる変形例は、互いに強制的に排他的でないことを理解されたい。
1 永久磁石
2 電導線
3 ビーム
4 自由端
5 固定端
30 電導線
31 変形可能な物体
32 磁石
33 支持装置
34 弾性アーム
35 測定手段
35.1、35.2 電極
35.3 差動増幅器
35.4、35.5 電極
35.6、35.7 歪みゲージ
36、37 固定点
40 励振手段
40.1、40.2 電極
41、42 面
43 交流電圧源
45 圧電素子
46 電圧供給源
47、48 電極
49 ボビン
50 交流電流供給源
100 基板
101 犠牲層
102、103 半導体層
104 箱
105 下層
106 磁性材料層
107 保護層
108 接点
109 溝

Claims (23)

  1. センサによって得られる磁場成分の勾配の方向と実質的に同一直線方向の磁化を有する永久磁石(32)が設けられた変形可能な物体(31)を備えた少なくとも1つの基本センサを備えた磁場成分の勾配センサであって、
    前記変形可能な物体(31)が勾配によって前記磁石上に生じる力の影響下で変形することが可能であり、前記力の影響が前記変形可能な物体(31)を引っ張ることによって前記センサが勾配を得るための磁場成分と実質的に同一直線方向に移動させるものであり、前記変形可能な物体(31)が前記物体(31)に対して実質的に対向する少なくとも2箇所の固定点(36)において固定支持装置(33)に固定され、前記基本センサが勾配によって生じる前記変形可能な物体(31)の変形または応力に依存する少なくとも1つの電気的変量の測定手段(35、35.1、35.2、35.3)をさらに備えることを特徴とするセンサ。
  2. 前記変形可能な物体(31)が、休止状態で実質的に平面(x、y)に広がり、前記永久磁石(32)の磁化方向(M)が、前記平面(x、y)に対して実質的に直交することを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記変形可能な物体(31)の固定点(36)が、前記支持装置に直接接続されているかまたは弾性アーム(34)を使用して間接的に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ。
  4. 前記変形可能な物体(31)が、実質的に前記変形可能な物体の前記平面に向けられた少なくとも2つの弾性アーム(34)を使用して、前記支持装置(33)に対して懸架されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサ。
  5. 前記弾性アーム(34)が、少なくとも1つの主要部分(34’)を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のセンサ。
  6. 対を形成している2つの弾性アーム(34)が、互いの延長線上に位置する主要部分(34’)を備えることを特徴とする請求項5に記載のセンサ。
  7. 前記磁石(32)が、前記主要部分(34’)の軸と実質的に直交する平面(x、y)の軸方向に移動することを特徴とする請求項5または6に記載のセンサ。
  8. 前記変形可能の物体(31)が長方形であり、前記基本センサが、2対(P1、P2)の弾性アーム(34)を備え、同一の対に属さない2つの弾性アームが接続された前記変形可能な物体の前記固定点(36)が、前記長方形の一辺の長さだけ離れていることを特徴とする請求項6に記載のセンサ。
  9. 前記基本センサが、2対(P1、P2)の弾性アーム(34)を備え、前記2対(P1、P2)の前記弾性アーム(34)が接続された前記変形可能な物体(31)の前記固定点(36)が、前記変形可能な物体(31)の対称軸(y1)に対して対称に位置することを特徴とする請求項6に記載のセンサ。
  10. 前記弾性アーム(34)が、勾配によって前記磁石上に生じる力の方向と実質的に直交する方向により高い剛性を有するために、幅より大きな厚さを有することを特徴とする請求項3から9のいずれか一項に記載のセンサ。
  11. 各弾性アーム(34)が、前記主要部分(34’)と連結された追加部分(34’’)を備え、前記追加部分(34’’)によって、異なる対(P1、P2)の2つの弾性アーム(34)を接続する前記変形可能な物体(31)の2つの隣接する固定点(36)の間の距離が前記支持装置(33)上の前記弾性アーム(34)が接続された2つの隣接する固定点(37)の間の距離よりも近く配置されることを特徴とする請求項5または6に記載のセンサ。
  12. 前記基本センサが、1対(P1)の弾性アーム(34)を備え、前記弾性アーム(34)の前記主要部分(34’)の軸(y)が前記変形可能な物体(31)の対称軸(y1)と一体化されることを特徴とする請求項5または6に記載のセンサ。
  13. 少なくとも1つの電気的変量の前記測定手段(35)が、差動型であることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載のセンサ。
  14. 差動測定手段(35)が、容量性であるかまたは少なくとも1対の歪みゲージ(35.6、35.7)を備えることを特徴とする請求項13に記載のセンサ。
  15. 前記変形可能な物体(31)を振動させるための励振手段(40)をさらに備え、前記励振手段(40)が静電性、圧電性、または磁気性であることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載のセンサ。
  16. 前記変形可能な物体(31)が、勾配に起因して前記磁石(32)に及ぼされる力に応じて非線形の変形を示すことを特徴とする請求項15に記載のセンサ。
  17. 前記変形可能な物体(31、31’)の前記磁石(32、32’)が、磁場成分の勾配と加速とを区別できるように対向する磁化方向を有するような2つの基本センサ(CE1、CE2)を備えることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載のセンサ。
  18. 2つの基本センサ(CE1、CE2)が前記加速及び前記勾配を同時に測定可能であることを特徴とする請求項17に記載のセンサ。
  19. 前記変形可能な物体(31)が、その周辺の1つ以上の領域(Z)またはその全周辺の位置で前記支持装置(33)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  20. 磁場成分の勾配センサの製造方法であって、
    半導体材料からなる表面層(103)の下に組み込まれた犠牲層(101)を備えた基板(100)を提供する段階と、
    前記表面層中で後に画定される変形可能な物体中に永久磁石を組み込む前に永久磁石を収容するための少なくとも1つの箱(104)を前記表面層(103)中に、前記犠牲層(101)に到達することなく、空洞化することによって形成する段階と、
    磁性材料(106)で前記箱を充填して前記箱において前記磁性材料を磁化する段階と、
    前記磁石の磁化方向と実質的に同一直線方向の勾配によって生じる前記変形可能な物体(31)の変形または応力に依存する少なくとも1つの電気的変量の測定手段のために、前記表面層(103)上に測定手段(35)の電気的接点(108)を形成する段階と、
    前記表面層において、前記変形可能な物体及び前記変形可能な物体に対して対向する前記変形可能な物体の固定支持装置との少なくとも2つの固定点の外形を画定するように、前記犠牲層(101)を露出させる1つ以上の溝(109)をエッチングする段階と、
    前記固定点が前記支持装置と接続され続けるように、前記変形可能な物体の下で犠牲層を除去することによって前記変形可能な物体を解放する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  21. 前記箱を充填する前にバリア層(105)で被覆することを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 前記電気的接点(108)を形成する前に、前記磁石を保護層(107)で表面的に被覆することを特徴とする請求項20または21に記載の方法。
  23. 磁石の磁性材料を磁化して結晶化する前に、アニーリング段階を実施することを特徴とする請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。
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