JP5739595B1 - 汚染土壌浄化装置 - Google Patents

汚染土壌浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5739595B1
JP5739595B1 JP2015026300A JP2015026300A JP5739595B1 JP 5739595 B1 JP5739595 B1 JP 5739595B1 JP 2015026300 A JP2015026300 A JP 2015026300A JP 2015026300 A JP2015026300 A JP 2015026300A JP 5739595 B1 JP5739595 B1 JP 5739595B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
fine
storage tank
filtrate
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015026300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016147240A (ja
Inventor
公信 山▲崎▼
公信 山▲崎▼
長谷川 浩
浩 長谷川
Original Assignee
公信 山▲崎▼
公信 山▲崎▼
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 公信 山▲崎▼, 公信 山▲崎▼ filed Critical 公信 山▲崎▼
Priority to JP2015026300A priority Critical patent/JP5739595B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5739595B1 publication Critical patent/JP5739595B1/ja
Publication of JP2016147240A publication Critical patent/JP2016147240A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

【課題】大量の有害金属汚染土壌、さらには有害金属等以外の有害物を含む有害金属汚染土壌を事業として浄化することを可能にする実用的な汚染土壌浄化装置を提供する。【解決手段】汚染土壌浄化装置の細粒土浄化装置20は、混合分散装置21と、細粒土洗浄装置22と、濾過装置23と、洗浄液再生装置24とを備えている。混合分散装置21は、汚染土壌の水洗浄により生じたスラッジを濾過して生成された濾過ケークと、キレート剤を含有する洗浄液とを混合して細粒土スラリーを生成する。細粒土洗浄装置22は、細粒土スラリーを、攪拌しつつプラグフローで流すことにより、細粒土に付着している有害金属等を細粒土から離脱させてキレート剤に捕捉させる。濾過装置23は、細粒土洗浄装置22から排出された細粒土スラリーを濾過する。洗浄液再生装置24は、洗浄液(キレート剤)を再生して循環させる。【選択図】図2

Description

本発明は、有害金属及び/又はその化合物あるいはその他の汚染物質で汚染された大量の汚染土壌を浄化するための汚染土壌浄化装置に関するものである。
近年、例えばクロム、鉛、カドミウム、セレン、水銀などの有害金属及び/又はその化合物(以下、これらを「有害金属等」と総称する。)を原料又は材料として用いる生産施設の敷地又はその近隣地における土壌汚染、あるいは有害金属等を含む産業廃棄物の投棄等による土壌汚染が問題となっている。そして、有害金属等で汚染された土壌(以下「有害金属汚染土壌」という。)を、該有害金属汚染土壌が現に存在する位置(以下「原位置」という。)において、例えば有害金属等の不溶化、封じ込め又は電気修復などにより効果的に浄化することはかなり困難である。このため、有害金属汚染土壌は、一般に、掘削により原位置から除去され、外部の土壌浄化装置で浄化される。なお、有害金属汚染土壌が除去された跡地は、通常、土壌浄化装置で浄化された元の土壌又は別の清浄な土壌で埋め戻される。
原位置外の土壌浄化装置で有害金属汚染土壌を浄化する手法としては、従来、溶融処理(例えば、特許文献1参照)や土壌洗浄処理(例えば、特許文献2、3参照)などが知られている。ここで、溶融処理は、有害金属汚染土壌を溶融させた後で急冷することにより有害金属等を封じ込め、これを骨材などとして利用するようにした土壌浄化手法であるが、大量の熱エネルギーを消費するので、大量の有害金属汚染土壌を処理するのには適していないといった問題がある。
他方、土壌洗浄処理は、有害金属汚染土壌を洗浄して有害金属等を除去するようにした土壌浄化手法であり、ほとんど熱エネルギーを必要としないので、大量の有害金属汚染土壌を処理するのに適している。そこで、本願発明者は、すでに特許文献4において、土壌洗浄処理により有害金属汚染土壌を浄化する手法として、有害金属等で汚染された汚染物をキレート剤含有洗浄液で洗浄することにより汚染物から有害金属等を除去し、この洗浄により発生した洗浄廃液を、キレート剤よりも錯生成力の高い固相吸着材に接触させ、キレート剤含有洗浄液から有害金属等を除去して回収することにより、キレート剤含有洗浄液を再生するようにした有害金属汚染物の浄化方法を提案している(特許文献4の段落[0006]参照。)。
特許文献4に記載された発明に係る有害金属汚染物の浄化方法によれば、有害金属等で汚染された汚染土壌を、キレート剤を含有する洗浄剤で洗浄した後の洗浄廃液から固相吸着材で有害金属等を除去するので、洗浄液ないしはキレート剤を繰り返し使用することができ、エネルギー消費が非常に少ない汚染土壌浄化システムを構築することができる。これにより、自然汚染土壌その他の汚染土壌の浄化が容易となり、また汚染廃棄物に対しては廃棄物の減量化と有効利用が期待される、といった顕著な効果を奏する(特許文献4の段落[0010]参照。)。
特開2000−246232号公報 特開2000−325936号公報 特開2007−098299号公報 特許第5164169号明細書
特許文献4に記載された発明は、前記のとおり、ほとんど熱エネルギーを消費することなく、キレート剤を含有する洗浄液を繰り返し使用しつつ有害金属汚染土壌を浄化することができる浄化システムを構築することを可能にするものである。しかしながら、特許文献4は、実験室規模の実施例は開示しているものの、大量の有害金属汚染土壌を事業として現実に浄化するための具体的な汚染土壌浄化装置を提案するには至っていない。そこで、本発明は、特許文献4に記載された発明に係る有害金属汚染物の浄化方法を利用して、大量の有害金属汚染土壌、さらには有害金属等以外の所定の汚染物質をも含む有害金属汚染土壌を事業として現実に浄化することを可能にする実用的な汚染土壌浄化装置を提供することを解決すべき課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明に係る、有害金属等(有害金属及び/又はその化合物)で汚染された、細粒土を含む汚染土壌を浄化する汚染土壌浄化装置は、混合分散装置と、細粒土洗浄装置と、濾過装置と、濾液貯槽と、酸液貯槽と、洗浄水貯槽と、固相吸着材粒子保持器と、搬送装置とを備えている。ここで、混合分散装置は、汚染土壌の水洗浄により生じた細粒土含有水を沈降分離することにより生成されたスラッジを濾過して生成された濾過ケークと、キレート剤を含有する洗浄液とを混合して、洗浄液中に細粒土又は細粒土の小片がほぼ均一に分散(懸濁)されてなる細粒土スラリーを生成する。細粒土洗浄装置は、混合分散装置により生成された細粒土スラリーを、攪拌しつつ予め設定された滞留時間を確保するようにプラグフローで流すことにより、細粒土に付着している有害金属等を細粒土から離脱させてキレート剤に捕捉させる。濾過装置は、細粒土洗浄装置から排出された細粒土スラリーを濾過する。
濾液貯槽は、濾過装置から排出された濾液を貯留する。酸液貯槽は、酸液を貯留する。洗浄水貯槽は、洗浄水を貯留する。固相吸着材粒子保持器は、キレート剤よりも錯生成力が高く濾過装置から排出された濾液と接触したときに該濾液中のキレート剤に捕捉されている有害金属等を吸着又は抽出する固相吸着材を含む固相吸着材粒子を収容しており、その側部は固相吸着材粒子を通過させない網状体又は多孔体で形成されている。搬送装置は、固相吸着材粒子保持器を、濾液貯槽内、酸液貯槽内又は洗浄水貯槽内に移動させて濾液、酸液又は洗浄水に浸漬する。
本発明に係る汚染土壌浄化装置においては、固相吸着材粒子保持器が濾液貯槽内の濾液に浸漬されたときに、固相吸着材子によって該濾液中のキレート剤から有害金属等が除去されて該濾液が洗浄液として再生される。固相吸着材粒子保持器が酸液貯槽内の酸液に浸漬されたときには、固相吸着材粒子に吸着された有害金属等が酸液中に離脱させられる。固相吸着材粒子保持器が洗浄水貯槽内の洗浄水に浸漬されたときに、固相吸着材粒子に付着している酸液が除去される。固相吸着材は、担体に環状分子を担持させ、該環状分子にキレート配位子を修飾した配位結合及び水素結合による多点相互作用を有するとともに有害金属又はその化合物のイオンを選択的に取り込むものである。


本発明に係る汚染土壌浄化装置において、混合分散装置は、濾過ケークを解砕する解砕機と、解砕機により解砕された濾過ケークと洗浄液とを予混合する予混合槽と、予混合槽により生成された混合物を攪拌して細粒土又は細粒土の小片を洗浄液中にほぼ均一に分散(懸濁)させるラインミキサとを有するものであるのが好ましい。
本発明に係る汚染土壌浄化装置において、細粒土洗浄装置は、仕切り壁で仕切ることにより形成された互いに平行に伸びる複数の水路を備えた貯槽を有し、複数の水路において隣り合う水路同士は水路長手方向の一端で互いに連通し、複数の水路は各連通部で180°折り返す九十九折り状の流通経路を形成し、複数の水路の底部にそれぞれ、細粒土スラリー中に空気を放出して該細粒土スラリーを攪拌する、水路長手方向に伸び周面に複数の空気放出孔が形成された空気放出管が配設されているものであるのが好ましい。
本発明に係る汚染土壌浄化装置においては、濾液貯槽に、この濾液貯槽のある部位から濾液を引き抜き、引き抜いた濾液をこの部位とは異なる部位で濾液貯槽に還流させて濾液貯槽内に濾液の流れ(乱流)を生じさせるポンプ及び管路が付設され、酸液貯槽に、この酸液貯槽のある部位から酸液を引き抜き、引き抜いた酸液をこの部位とは異なる部位で酸液貯槽に還流させて酸液槽内に酸液の流れ(乱流)を生じさせるポンプ及び管路が付設され、洗浄水貯槽に、この洗浄水貯槽のある部位から洗浄水を引き抜き、引き抜いた洗浄水をこの部位とは異なる部位で水貯槽に還流させて水貯槽内に洗浄水の流れ(乱流)を生じさせるポンプ及び管路が付設されているのが好ましい。
本発明によれば、細粒土スラリー中の細粒土に付着している有害金属等が洗浄液に含まれるキレート剤により除去されるので、細粒土スラリーを濾過装置で濾過することにより生成されるケークは、有害金属等をほとんど含まず、例えば改良土として使用することができる。一方、汚染土壌に付着している有害金属等は、汚染土壌を水洗浄する際に細粒土の表面に集約され、細粒土以外の土壌成分(例えば、石、礫又は砂)は有害金属等をほとんど含まない。したがって、有害金属等で汚染された汚染土壌から、有害金属等をほとんど含まず再使用することができる石もしくは礫(骨材、粗骨材)、砂及び/又は細粒土を生成することができる。なお、キレート剤は、有害金属等以外の特定の汚染物質(例えば、ホウ素、フッ素等)も捕捉することができる(例えば、本町化学工業株式会社の「排水用9000シリーズキレート剤」)。
また、細粒土洗浄装置で使用されるキレート剤を含む洗浄液は循環して使用されるが、循環の途中でキレート剤に捕捉されている有害金属等が固相吸着材により除去され、また適宜に固相吸着材に吸着されている有害金属等が酸液により除去される。このため、キレート剤をほとんど補充することなく、有害金属等で汚染された大量の土壌を連続的に浄化して、清浄な骨材ないしは粗骨材、砂、改良土等を生成することができる。
本発明に係る汚染土壌浄化装置の全体構成を示すブロック図である。 図1に示す汚染土壌浄化装置の一部をなす細粒土浄化装置の構成を示すブロック図である。 図2に示す細粒土浄化装置の一部をなす混合分散装置の構成を示す模式図である。 (a)は図2に示す細粒土浄化装置の一部をなす細粒土洗浄装置の模式的な平面図であり、(b)は(a)に示す細粒土洗浄装置の模式的なA−A線断面図であり、(c)は(a)に示す細粒土洗浄装置の模式的なB−B線断面図であり、(d)は(c)に示す細粒土洗浄装置の1つのスラリー通路を拡大して示した図である。 図2に示す細粒土浄化装置の一部をなす洗浄液再生装置の構成を示す模式図である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態を具体的に説明する。
まず、図1を参照しつつ、本発明に係る汚染土壌浄化装置の全体構成を説明する。図1に示すように、本発明に係る汚染土壌浄化装置Sにおいては、有害金属等(有害金属及び/又はその化合物)で汚染され、場合によってはその他の汚染物質(例えば、フッ素、ホウ素、シアン等の第二種特定有害物質)で汚染された地盤の掘削等により採取された土壌(汚染土壌)が、投入ホッパ1に受け入れられる。そして、投入ホッパ1内の土壌はまず混合装置2に投入され、混合装置2内で循環水ないしは処理水と混合される。ここで、土壌は、細粒土(粒径が0.075mm以下のシルト又は粘土)を含むとともに、種々の粒径の土石ないしは土砂、例えば石(粒径が75mm以上)、礫(粒径が2ないし75mm)及び/又は砂(粒径が0.075ないし2mm)等を含むものである。
そして、投入ホッパ1内の土壌は有害金属等で汚染され、場合によってはさらにその他の汚染物質で汚染されている。ここで、有害金属等としては、例えばクロム、鉛、カドミウム、セレン、水銀、金属砒素及びこれらの化合物などが挙げられる。その他の汚染物質としては、例えば、フッ素又はその化合物、ホウ素又はその化合物、シアン化合物等の第二種特定有害物質などが挙げられる。
混合装置2で生成された土壌と循環水の混合物(以下「土壌・水混合物」という。)はミルブレーカ3に移送される。ミルブレーカ3としては、例えばロッドミルを用いることができる。ロッドミルは、詳しくは図示していないが、ドラムの中に複数のロッド(例えば、10本の75mmφ×2mのスチールロッド)が配置された破砕装置であり、ドラムの回転によってロッドが互いに平行に転動して線接触し、その衝撃力、剪断力、摩擦力等により比較的粒径の大きい石、礫、砂等を破砕するとともに、これらに付着し又は含まれている有害金属等あるいはその他の汚染物質を剥離して水中に離脱させる。
水中に離脱した有害金属等あるいはその他の汚染物質の一部ないしは大部分は、比較的粒径が小さい細粒土の表面に付着する(環境省、水・大気環境局、土壌環境課「汚染土壌処理業の許可審査等に関する技術的留意事項」第21頁、平成25年8月発行、参照)。すなわち、土壌中の有害金属等あるいはその他の汚染物質の大部分は、細粒土の表面に集約される。なお、ロッドミルのほかにボールミルも用いることができる。
ミルブレーカ3から排出された土壌・水混合物はトロンメル4に導入される。トロンメル4は、詳しくは図示していないが、水を貯留することができる受槽と、水平面に対して傾斜して配置された略円筒形のドラムスクリーンとを有する篩分装置であって、ドラムスクリーンは、モータによりその中心軸(円筒の中心軸)まわりに回転することができるようになっている。また、ドラムスクリーン内に、水をスプレー状で噴射することができるようになっている。
トロンメル4の回転しているドラムスクリーンの内部を土壌・水混合物が流れる際に、ドラムスクリーンの網目より細かい土壌粒子は、循環水とともにドラムスクリーンの網目を通り抜け、ドラムスクリーン外に出て受槽内に入る。他方、ドラムスクリーンの網目より粗い土壌粒子は、ドラムスクリーンの網目を通り抜けることができないので、ドラムスクリーンの下側の開口端を経由して、ドラムスクリーン外に排出される。トロンメル4内では、土壌・水混合物中の土壌粒子同士が互いに擦れ合うので、土壌粒子の表面に残留・付着している有害金属等あるいはその他の汚染物質が剥離され、水中に離脱させられる。このように水中に離脱した有害金属等あるいはその他の汚染物質の一部ないしは大部分は、比較的粒径が小さい細粒土の表面に付着する。
この実施形態では、ドラムスクリーンの網目の分級径(目開き)は、粒径が2mm未満の土壌粒子がドラムスクリーンの網目を通り抜けるように設定されている。したがって、このトロンメル4では、粒径が2mm以上の土壌粒子(主として礫)が土壌・水混合物から分離される。前記のとおり、比較的粒径が大きい土壌粒子に付着している有害金属等あるいはその他の汚染物質が水中に剥離されるので、粒径が2mm以上の土壌粒子は、ほとんど汚染物質を含まない。このため、トロンメル4で分離された粒径が2mm以上の土壌粒子は、例えばコンクリート用の骨材ないしは粗骨材として用いることができ、あるいは販売することができる。
また、このような粒径が2mm以上の骨材ないしは粗骨材を、例えば篩分装置を用いて分級し、粒径が異なる複数種の骨材ないしは粗骨材を生産してもよい。例えば、粒径が5mm未満の比較的細かい骨材と、粒径が5mm以上の比較的粗い粗骨材に分級してもよい。なお、トロンメル4のドラムスクリーンの網目の寸法(目開き)は前記のものに限定されるわけではなく、得ようとする比較的粒径が大きい土壌粒子の粒径に応じて、任意に設定することができるのはもちろんである。
トロンメル4の受槽内に収容された粒径が2mm未満の土壌粒子と循環水とを含む土壌・水混合物はサイクロン5に導入される。サイクロン5は、詳しくは図示していないが、下方に向かって狭まる略円錐状のシリンダ内に土壌・水混合物をポンプで圧送して旋回流を生じさせ、これによって生じる遠心力を利用して、土壌・水混合物を、比較的粒径が小さい(例えば0.075mm未満)細粒土と水の混合物と、比較的粒径が大きい(例えば0.075mm以上)土壌粒子とに分離する。そして、細粒土と水の混合物(以下「細粒土含有水」という。)はサイクロン5の上端部から排出され、比較的粒径が大きい土壌粒子はサイクロン5の下端部から排出される。ここで、細粒土含有水はシールタンク6(中間貯槽)に一時的に貯留される。細粒土含有水に含まれる細粒土は、例えばその粒径が0.075mm未満のシルト又は粘土である。
他方、サイクロン5の下端部から排出された比較的粒径が大きい土壌粒子は分級機7に導入される。なお、この比較的粒径が大きい土壌粒子は、例えばその粒径が0.075〜2mmの砂であり、ある程度の水を含んでいる。この実施形態では、分級機7としてサンドスクリーンを用いている。分級機7(サンドスクリーン)は、所定の圧力及び水量で循環水を流動させて、比較的粒径が大きい土壌粒子すなわち砂にすすぎ洗浄処理を施すとともに、残留している浮遊物ないしは異物を捕集する。分級機7で捕集された浮遊物ないしは異物は、可燃物であれば燃料として再利用される(サーマルリサイクル)。また、すすぎ洗浄処理が施された比較的粒径が大きい土壌粒子すなわち洗い砂は、汚染物質をほとんど含んでいないので、再生砂として使用され、あるいは販売される。分級機7(サンドスクリーン)から排出された洗浄水は、フィードタンク8(中間貯槽)に一時的に貯留される。
シールタンク6に一時的に貯留された細粒土含有水はpH調整槽9に導入される。また、フィードタンク8に一時的に貯留された洗浄水もpH調整槽9に導入され、細粒土含有水に加えられる。そして、pH調整槽9では、細粒土含有水(加えられた洗浄水を含む)のpHが、pH調整剤、例えば酸性液(例えば、硫酸、塩酸等)及びアルカリ性液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液等)を用いて、ほぼ中性又は所定のpH(例えば、pH7〜8)となるように調整される。なお、図示していないが、pH調整槽9では、細粒土含有水のpHは、pHメータ等を備えたpH自動制御装置により自動的に調整される。
pH調整槽9でpHが調整された細粒土含有水は原水槽10に一時的に貯留される。原水槽10では、細粒土含有水にポリ塩化アルミニウム液(PAC)と、高分子凝集剤と、pH調整剤(酸性液又はアルカリ性液)とが添加される。これにより、原水槽10内に非水溶性の金属水酸化物と細粒土とが混在する多数のフロックが生成される。その際、循環水中の有害金属等あるいはその他の汚染物質がフロックに吸着され又はフロックに付着する。その結果、循環水はほとんど有害金属等あるいはその他の汚染物質を含まなくなる。なお、ポリ塩化アルミニウム液及び高分子凝集剤を、原水槽10ではなく、pH調整槽9で細粒土含有水に添加してもよい。また、pH調整槽9と原水槽10の間に、細粒土含有水にポリ塩化アルミニウム液と高分子凝集剤とpH調整剤とを添加する反応槽を設けてもよい。
原水槽10内の細粒土含有水は、浮遊物回収装置11により浮遊物が除去された後、シックナ12に導入される。シックナ12は、詳しくは図示していないが、細粒土含有水がほぼ静止している状態で非水溶性のフロックないしは細粒土を重力により沈降させ、下部に位置するスラッジ層(例えば、固形分の比率が5〜10%)と、上部に位置しほとんどフロックないしは細粒土を含まない上澄水(循環水)とを形成する。なお、上澄水の表面に浮遊している浮上油は、少量の上澄水をシックナ12の上部から溢流させることにより除去される。なお、上澄水を溢流させず、シックナ22の水面に、例えばオイル吸収マットなどを浮遊させて浮上油を除去するようにしてもよい。
シックナ12内の上澄水は、処理水槽13に導入されて貯留される。ここで、処理水槽13が満杯になったときには予備水槽14が使用される。処理水層13ないしは予備水槽14に貯留されている処理水は、活性炭吸着塔15でさらに浄化された後、循環水として混合装置2、トロンメル4及び分級機7(サンドスクリーン)に供給される。なお、処理水槽13に貯留されている処理水ないしは循環水が、蒸発等により減少したときには、適宜に処理水槽13に水道水が補給される。
他方、シックナ12の下部に堆積しているスラッジは、中間タンク16に移送され、一時的に貯留される。そして、中間タンク16内のスラッジは、適宜に又は連続的に、フィルタプレス17に移送される。フィルタプレス17は、詳しくは図示していないが、バッチ式又は半連続式の加圧式濾過器であって、中間タンク16から受け入れたスラッジを加圧濾過し、濾過ケークと濾液とを生成する。フィルタプレス17の濾過圧力は、例えば濾過ケークの含水率が30〜40%となるように好ましく設定される。ここで、フィルタプレス17の濾液はシックナ12に戻される。なお、フィルタプレス以外の濾過器、例えば真空濾過器(オリバー式濾過器)等を用いてもよい。フィルタプレス17から排出された濾過ケークは、細粒土浄化装置20に移送され、濾過ケークに含まれる有害金属等(場合によっては、その他の特定の汚染物質も)、すなわち主として濾過ケーク中の細粒土に付着している有害金属等が除去される。
以下、図2を参照しつつ、本発明に係る汚染土壌浄化装置Sの一部をなす細粒土浄化装置20の概括的な構成及び機能を説明する。図2に示すように、細粒土浄化装置20においては、まず混合分散装置21に、フィルタプレス17から排出された濾過ケークと、濾液貯槽25(洗浄液貯槽)内のキレート剤を含む洗浄液とが供給される。前記のとおり、濾過ケークの固体成分である細粒土の表面には、元の汚染土壌に含まれていた有害金属等あるいはその他の汚染物質が集約(集積)されて付着している。そして、混合分散装置21は、濾過ケークと洗浄液とを混合し、洗浄液中に細粒土ないしは細粒土の小片(例えば、粒径が数0.1〜0.5mm程度、あるいは0.1〜1mm程度の粒子)がほぼ均一に分散(懸濁)されてなる細粒土スラリーを生成する。
混合分散装置21により生成された細粒土スラリーは細粒土洗浄装置22に移送される。細粒土洗浄装置22は、細粒土スラリーを、攪拌しつつ予め設定された滞留時間(例えば、0.5〜2時間)を確保できるようにプラグフローで流すことにより、細粒土に付着している有害金属等(場合によっては、その他の特定の汚染物質も)を細粒土から離脱させて洗浄液中のキレート剤に捕捉させる。これにより、細粒土スラリー中の細粒土の表面に付着している有害金属等はほとんど除去される。本明細書において、「プラグフロー」は、例えば川の水の流れのように、流体が細長い(部分的に湾曲又は屈曲している場合を含む)流路を全体的には上流側から下流側に向かって一方的に流れる流動状態を意味するものとする。なお、このようなプラグフローにおいて、局所的には、細粒土スラリーの攪拌等により、流れ方向に沿って細粒土スラリーが前後に乱れて移動する流れ、及び流れ方向と垂直な方向の乱れた流れが生じるのはもちろんである。
ここで、洗浄液に用いられるキレート剤としては、例えば、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、あるいは生分解性を有するHIDS(3−ヒドロキシ−2,2’−イミノジコハク酸)、IDS(2,2’−イミノジコハク酸)、MGDA(メチルグリシン二酢酸)、EDDS(エチレンジアミンジ酢酸)又はGLDA(L−グルタミン酸ジ酢酸)のナトリウム塩などが挙げられる。これらのキレート剤は、いずれも細粒土スラリーないしは細粒土に含まれている有害金属等を有効に捕捉する(キレートする)ことができものである。なお、細粒土に含まれる有害金属等の種類に応じて、その処理に適したキレート剤が選択され、又は複数種のキレート剤が用いられる。
細粒土洗浄装置22から排出された細粒土スラリーは濾過装置23に移送される。濾過装置23は、細粒土スラリーを濾過し、含水率が30〜40パーセントのケークと濾液とを生成する。なお、このような濾過装置23としては、フィルタプレスや真空濾過機などを用いることができる。濾過装置23から排出されたケークは、有害金属等あるいはその他の汚染物質をほとんど含まないので、必要に応じて乾燥処理を施し、改良土として使用し、又は販売することができる。
濾過装置23から排出された濾液(洗浄液)は、細粒土浄化装置20の一部をなす洗浄液再生装置24に導入される。洗浄液再生装置24は、キレート剤よりも錯生成力が高く濾過装置23から排出された濾液と接触したときに濾液中の有害金属等を吸着又は抽出する固相吸着材の粒子ないしは小片又は該固相吸着材が固定された物質(担体)の粒子ないしは小片(以下「固相吸着材粒子」と総称する。)を用いて、濾液中のキレート剤から有害金属等を除去し、濾液を洗浄液として再生する装置である。なお、この洗浄液再生装置24は、後で詳しく説明するように、濾液貯槽25と、酸液貯槽26と、洗浄水貯槽27と、固相吸着材粒子保持器28(以下、略して「粒子保持器28」という。)と、粒子保持器搬送装置29(以下、略して「搬送装置29」という。)とを備えている。
洗浄液再生装置24では、有害金属等を捕捉しているキレート剤を含む洗浄液が、キレート剤より錯生成力が高い固相吸着材(固相吸着材粒子)と接触させられる。固相吸着材は、担体に環状分子を担持させ、環状分子にキレート配位子を修飾した配位結合及び水素結合による多点相互作用を有するとともに有害金属等のイオンを選択的に取り込むものである。これにより、キレート剤に捕捉されている有害金属等はキレート剤から離脱させられ、固相吸着材(固相吸着材粒子)に吸着又は抽出される。これにより、洗浄液(キレート剤)から有害金属等が除去・回収される一方、洗浄液(キレート剤)は再び有害金属等を捕捉することができる状態となり、再生される。
このように再生された洗浄液は、ポンプ、管路等を備えた洗浄液還流機構(図示せず)により、混合分散装置21に還流させられる。つまり、キレート剤を含有する洗浄液は、細粒土の浄化とキレート剤の再生とを繰り返しつつ、細粒土浄化装置20内を循環する。このようにキレート剤(洗浄液)を再生しつつ循環使用するので、基本的にはキレート剤を供給する必要はなく、少量の目減り分を適宜に補充するだけでよい。
キレート剤より錯生成力が高い固相吸着材は、例えばゲル等の固体状のものであり、一般に、金属を捕捉しているキレート剤を含む水溶液と接触したときに、キレート剤と配位結合している金属イオンをキレート剤から離脱させて該固相吸着材に移動させることができる程度の共有結合以外の強い結合力を有しているものである。このような固相吸着材は、例えばキレート剤としてEDTA(エチレンジアミン四酢酸)を用いる場合、濃度が10mM/lであるEDTA水溶液から、ほぼ100%の金属イオンを回収することができる強い結合力を有するものである。
このような固相吸着材としては、例えばシリカゲルや樹脂等の担体に環状分子を密に担持させ、この環状分子にキレート配位子を修飾させたものなどが挙げられる。このような固相吸着材を用いる場合、隣り合う環状分子及びキレート配位子により、配位結合、水素結合などの複数の様々な結合や相互作用が生じて多点相互作用が生じ、金属イオンに対してキレート剤よりも強い化学結合が生じるとともに環状分子の性状により金属イオンを選択的に取り込むことができる。
このような洗浄液の再生に伴って、固相吸着材(固相吸着材粒子)における有害金属等の吸着量は経時的に増加してゆくが、固相吸着材の吸着量には上限がある。このため、固相吸着材における有害金属等の吸着量が飽和状態ないしはその近傍に達したときには、固相吸着材は、後で詳しく説明するように、洗浄液再生装置24内で、酸液を用いて再生される。
以下、細粒土浄化装置20の具体的な構成及び機能を説明する。
まず、図3を参照しつつ、細粒土浄化装置20の一部をなす混合分散装置21の具体的な構成及び機能を説明する。図3に示すように、混合分散装置21は、フィルタプレス17から排出された濾過ケークを解砕する解砕機31と、解砕機31によって解砕された濾過ケークの小片と洗浄液とを予混合する予混合槽32と、予混合槽32によって生成された混合物を攪拌して細粒土ないしは細粒土の小片(例えば、粒径が数0.1〜0.5mm程度、あるいは0.1〜1mm程度の粒子)を洗浄液中に分散ないしは懸濁させるラインミキサ33とを有している。
そして、混合分散装置21においては、フィルタプレス17から排出された濾過ケークが解砕機31に供給され、濾過ケークは高速回転するブレード31aによって、例えば粒径が数mm(例えば、1〜5mm)の多数の濾過ケーク細片に解砕される。他方、解砕機31へは、濾液貯槽25内の濾液すなわち洗浄液が、ポンプ34により管路35を介して供給される。詳しくは図示していないが、洗浄液は、ブレード31aにより解砕された直後の多数の濾過ケーク細片に対して噴射ないしは供給され、濾過ケーク細片同士が互いに付着し合うのを防止する。なお、このように濾過ケークを解砕する解砕機31としては、例えば大平洋機工株式会社に係る「脱水ケーキ解砕機」あるいは株式会社氣工社に係る「脱水ケーキリサイクル装置」などを用いることができるが、このような市販の解砕機を用いる場合は、解砕された直後の多数の濾過ケーク細片に対して洗浄液を噴射ないしは供給する機構を付設する必要がある。
解砕機31内の洗浄液及び濾過ケーク細片は予備混合槽32に移送される。予混合槽32内の洗浄液と濾過ケーク細片とは、モータによって回転駆動される攪拌機36によって攪拌され予混合される。そして、予混合槽32内の洗浄液と濾過ケーク細片の混合物は、ポンプ37により管路38を介してラインミキサ33に移送される。ラインミキサ33は、横置き型の略円筒形の攪拌室内に、モータによって非常に高速で回転駆動されるブレードが配置された流通式混合器であり、洗浄液と濾過ケーク細片とを非常に激しく攪拌し、洗浄液中に細粒土又は細粒土の小片(例えば、粒径が数0.1〜0.5mm程度、あるいは0.1〜1mm程度の粒子)がほぼ均一に分散(懸濁)されてなる細粒土スラリーを生成する。この細粒土スラリーは細粒土洗浄装置22に移送される。このようなラインミキサ33としては、例えば、佐竹化学機械工業株式会社に係る「サタケマルチラインミキサー」などを用いることができる。
以下、図4(a)〜(d)を参照しつつ細粒土洗浄装置22の具体的な構成及び機能を説明する。図4(a)〜(c)に示すように、細粒土洗浄装置22は、4つの平板状の仕切り壁41〜44で仕切ることにより形成された互いに平行に伸びる5つの細長い直方体状ないしは角柱状の水路45〜49を備えた貯槽40を有している。ここで、貯槽40は、例えば地上に設置した鉄製の直方体状の角型タンクであってもよく、またコンクリート製の直方体状のピットであってもよい。また、仕切り壁41〜44は、例えば複数の鉄板又はプラスチック板を水路の伸びる方向に連結することにより形成したものであってもよい。
これらの水路45〜49において隣り合う2つの水路は水路長手方向(図4(a)、(b)における位置関係では左右方向)の一端の連通部(図4(a)中に4つの曲線状の矢印で示された部位)で互いに連通している。すなわち、これらの連通部には仕切り壁41〜44が存在せず、隣り合う水路同士が連通している。かくして、5つの水路45〜49は各連通部で180°折り返す九十九折り状の流通経路を形成している。なお、仕切り壁41〜44及び水路45〜49の数は前記のものに限定されるわけではなく、予め設定される水路内の細粒土スラリーの流速及び滞留時間に応じて任意に設定することができるのはもちろんである。
各水路45〜49の底部には、それぞれ、細粒土スラリー中に空気を放出して該細粒土スラリーを攪拌する空気放出管51〜55が配設されている。各空気放出管51〜55は水路長手方向に伸び、周壁の底部(下側)において水路長手方向に並ぶ複数の空気放出孔が形成された多孔管であり、その中空部は、詳しくは図示していないが、圧縮空気を供給するコンプレッサないしは送風機に接続されている。空気放出管51〜55に加圧された空気が供給されたときには、この空気が空気放出孔から気泡となって細粒土スラリー中に放出されて浮上し、この気泡によって細粒土スラリーが攪拌される。なお、空気放出孔を空気放出管51〜55の周壁の底部(下側)に設けるのは、空気放出管51〜55内に細粒土が堆積するのを防止するためである。
図4(d)は、細粒土スラリーの流れ方向(図4(a)中に曲線状の矢印及び直線状の矢印で示す方向)にみて最も上流側の水路45の断面を示している。図4(d)から明らかなとおり、空気放出管51は、水路45の一方の側面の近傍において水路底部近傍に配置されている。このため、空気放出管51から放出された気泡はこの側面の近傍で上昇する。その結果、水路45内には、水路長手方向と垂直な平面内において矢印Pで示す方向に流れる循環流が形成され、細粒土スラリーが有効に攪拌される。
貯槽40及び各水路45〜49の形状、寸法、容量等、並びに空気放出管51〜55への加圧空気の供給量等は、細粒土洗浄装置22において予め設定される細粒土スラリーの、含水率、流量、滞留時間、流速、流れの乱流度(例えば、レイノルズ数)等に対応して好ましく設定される。例えば、細粒土スラリーの含水率が90wt%であり、流量が140m/時であり、滞留時間が120分であり、流速が50m/時である場合は、図4に示すような5水路型の貯槽40は、有効容量を280mとし、長さを20mとし、幅を10mとし、有効深さを1.4mとすることになる。なお、流速をこれより大きくする必要がある場合は、貯槽40の形状を変えることなく、必要な流速に応じて仕切り壁の数、ひいては水路の数を増やせばよい(個々の水路を狭くする。)。
以下、図5を参照しつつ、細粒土浄化装置20の一部をなす洗浄液再生装置24の構成及び機能を説明する。まず、洗浄液再生装置24の概略構成を説明する。図5に示すように、洗浄液再生装置24は、前記の濾液貯槽25と酸液貯槽26と洗浄水貯槽27と粒子保持器28と搬送装置29に加えて、さらに粒子保持器載置台56(以下、略して「載置台56」という。)を備えている。ここで、濾液貯槽25は、濾過装置23から導入される濾液(洗浄液)を一時的に貯留する。
濾液貯槽25において、濾液(洗浄液)は、連続的に又は所定の周期で間欠的に導入され、排出される。なお、濾過装置23から排出された濾液は、中間タンク(図示せず)に一時的に貯留され、この濾液が、ポンプ、管路等(図示せず)を用いて、連続的に又は間欠的に濾液貯槽25に供給される。酸液貯槽26は、固相吸着材粒子を再生するための酸液を貯留する。洗浄水貯槽27は、固相吸着材粒子に付着している酸液を除去するための洗浄水を貯留する。酸液貯槽26内の酸液又は洗浄水貯槽27内の洗浄水は、濾液のように連続的又は間欠的に導入又は排出されるのではなく、必要に応じて適宜に交換される。例えば、酸液はその有害金属等の濃度が予め設定された値を超えたときに交換され、洗浄水はその酸濃度が予め設定された値を超えたときに交換される。なお、酸液及び洗浄水を、一定期間毎に交換するようにしてもよい。
粒子保持器28は、固相吸着材粒子を収容する一方、少なくともその側部(又は周部)が、固相吸着材粒子を通過させない網状体又は多孔体で形成されている。搬送装置29は、粒子保持器28を濾液貯槽25内、酸液貯槽26内、洗浄水貯槽27内又は載置台56上に移動させることができ、粒子保持器28を濾液、酸液又は洗浄水に浸漬することができる。なお、載置台56は、粒子保持器28を、濾液、酸液又は洗浄水に浸漬しないときに一時的に保管しておくための台である。
この洗浄液再生装置24において、粒子保持器28が濾液貯槽25内の濾液に浸漬されたときには、固相吸着材粒子によって濾液中のキレート剤から有害金属等が除去され、濾液が洗浄液として再生される。粒子保持器28が酸液貯槽26内の酸液に浸漬されたときには、固相吸着材粒子に吸着された有害金属等が酸液中に離脱させられる。粒子保持器28が洗浄水貯槽27内の洗浄水に浸漬されたときには、固相吸着材粒子に付着している酸液が除去される。
以下、洗浄液再生装置24の具体的な構成及び機能を説明する。なお、以下では、洗浄液再生装置24の各構成要素の位置関係を簡明に示すため、便宜上、載置台56と濾液貯槽25と酸液貯槽26と洗浄水貯槽27とが並ぶ方向(図5中の位置関係では左右方向)に関して、洗浄水貯槽27が位置する側(図5中の位置関係では右側)を「前」といい、載置台56が位置する側(図5中の位置関係では左側)を「後」ということにする。
粒子保持器28は、略直方体の外形を有し、その内部に固相吸着材粒子を収容することができる籠状ないしは箱状の容器である。そして、粒子保持器28の四方の側部及び底部は、金網、プラスチック網等の網状体(メッシュ)で形成される一方、その上部は開放されている。なお、粒子保持器28の上部に、網状体からなる蓋を設けてもよい。網状体の網目の寸法ないしは口径は、濾液、酸液又は洗浄水に対する網状体の流動抵抗を低減するため、固相吸着材粒子の通り抜けを阻止することができる範囲内で可及的に大きく設定される。なお、粒子保持器28の側部及び底部を、網状体ではなく、網状体の網目と同様の寸法ないしは口径の多数の穴が形成された多孔体で形成してもよい。また、粒子保持器28は、外形が略直方体のものに限定される訳ではなく、固相吸着材粒子を適切に収容することができれば、どのような形状のものであってもよい。例えば、粒子保持器28を、外形が略円柱形となるように形成してもよい。
搬送装置29は、レール57と、レール57に沿って前後方向に走行することができる走行具58と、走行具58に取り付けられ粒子保持器28を保持して昇降させるハンガー装置59とを備えている。レール57は、載置台56、濾液貯槽25、酸液貯槽26及び洗浄水貯槽27の上方に配置され前後方向に水平に伸びている。ハンガー装置59は、上下方向に伸縮又は移動して粒子保持器28を昇降させるようになっている。ハンガー装置59は、収縮し又は上昇したときには、粒子保持器28を、載置台56、濾液貯槽25、酸液貯槽26又は洗浄水貯槽27の上方の位置に保持する。他方、伸長し又は下降したときには、粒子保持器28を、載置台56の上に載置し、又は濾液貯槽25内の濾液、酸液貯槽26内の酸液もしくは洗浄水貯槽27内の洗浄水に浸漬するようになっている。ハンガー装置59の伸縮機構としては、例えばピストン・シリンダ機構などを用いることができる。
濾液貯槽25は、前後方向に長手となる略直方体の槽である。そして、濾液貯槽25には、槽下部において前端側の側壁(周壁)に設けられた濾液出口部62と槽上部において後端側の側壁に設けられた濾液入口部63とを連通させる管路64と、管路64に介設されたポンプ65とが付設されている。かくして、ポンプ65の運転時には、濾液貯槽25内に、濾液の激しい流れが生じ、濾液貯槽25内の濾液は激しい乱流状態(例えば、レイノルズ数が10000〜50000)となる。なお、濾液は、全体としては後側から前側に流れる。
ここで、濾液出口部62及び濾液入口部63を配置する位置は、前記の位置に限定される訳ではなく、濾液貯槽25内の濾液を激しい乱流状態にすることができれば、どのような位置でもよい。なお、濾液出口部62と濾液入口部63の前後を逆にしてもよい。また、濾液貯槽25は、前後方向に長手となる略直方体のものに限定される訳ではなく、粒子保持器28を適切に収容することができれば、どのような形状のものであってもよい。例えば、粒子保持器28が略円柱形の場合は、濾液貯槽25を略円柱形に形成してもよい。
酸液貯槽26及び洗浄水貯槽27は、それぞれ、濾液貯槽25とほぼ同様の形状の槽である。そして、酸液貯槽26には、濾液貯槽25の場合とほぼ同様の仕様で、酸液出口部66と酸液入口部67と管路68とポンプ69とが付設され、洗浄水貯槽27には、濾液貯槽25の場合とほぼ同様の仕様で、洗浄水出口部70と洗浄水入口部71と管路72とポンプ73とが付設されている。
以下、洗浄液再生装置24の運転手順を説明する。なお、この運転手順は、単なる例示であって、本発明を限定するものではないことはもちろんである。濾液を回分操作(バッチプロセス)で洗浄液として再生するときは、固相吸着材粒子を収容している粒子保持器28を、実質的に空の濾液貯槽25内に配置した状態で濾液を濾液貯槽25に導入し、粒子保持器28(固相吸着材粒子)を濾液中に浸漬する。そして、ポンプ65を運転し、濾液貯槽25内に、全体としては後側から前側に向かう濾液の激しい流れを生じさせる。その結果、濾液は、粒子保持器28内の多数の固相吸着材粒子間の間隙を高速で流れる。なお、濾液を濾液貯槽25に導入した後に、搬送装置29により、粒子保持器28を濾液貯槽25内に搬送して濾液に浸漬してもよい。
これにより、有害金属等ないしはこれらのイオンを捕捉しているキレート剤を含む濾液(洗浄液)が、キレート剤より錯生成力が高い固相吸着材(固相吸着材粒子)と接触させられる。その結果、キレート剤に捕捉されている有害金属等ないしはこれらのイオンがキレート剤から離脱させられ、固相吸着材に吸着ないしは抽出される。これにより、濾液(洗浄液)から有害金属等が除去・回収される一方、キレート剤は再び有害金属等を捕捉することができる状態となり、濾液が洗浄液として再生される。ここで、ポンプ65によって、濾液貯槽25内の濾液の乱流度(レイノルズ数)が高められるので、固相吸着材によるキレート剤からの有害金属等の除去が促進される。
そして、土壌に含まれる有害金属等の種類及び用いるキレート剤の種類に応じて予め設定された濾液の滞留時間が経過したときには、濾液貯槽25内の再生された濾液ないしは洗浄液が、混合分散装置21に供給される。なお、濾液貯槽25内における濾液の滞留時間は、有害金属等の種類、キレート剤の種類等によって変わるが、おおむね5〜30分の範囲に設定される。回分操作の場合は、濾液ないしは洗浄液は、濾液貯槽25に対して間欠的に給排される。
ここで、固相吸着材の有害金属等の吸着量が飽和状態ないしはその近傍に達していなければ、粒子保持器28を濾液貯槽25内に残留させた状態で、再び濾液を実質的に空の濾液貯槽25に導入し、粒子保持器28(固相吸着材粒子)を濾液中に浸漬し、洗浄液ないしはキレート剤の再生を繰り返す。他方、固相吸着材の有害金属等の吸着量が飽和状態ないしはその近傍に達していれば、搬送装置29により、固相吸着材粒子を収容している粒子保持器28を、濾液貯槽25から除去し、酸液貯槽26内に搬送する。なお、固相吸着材の有害金属吸着量が飽和状態ないしはその近傍に達したか否かは、濾液貯槽25から排出された洗浄液中の有害金属等の含有量を検出することにより判定することができる。
濾液を連続操作(連続プロセス)で洗浄液として再生するときは、濾液貯槽25内に濾液をほぼ満たした状態で、固相吸着材粒子を収容している粒子保持器28を濾液貯槽25内に配置した上で、濾液を所定(一定)の流量で濾液貯槽25の後端部に連続的に導入する一方、これと同一の流量で濾液貯槽25内の濾液を、濾液貯槽25の前端部から連続的に排出して混合分散装置21に供給する。なお、濾液貯槽25内における濾液の平均滞留時間は、有害金属等の種類、キレート剤の種類等によって変わるが、おおむね5〜30分の範囲に設定される。
そして、固相吸着材粒子における固相吸着材の有害金属等の吸着量が飽和状態ないしはその近傍に達したときには、濾液貯槽25への濾液の導入を停止するとともに洗浄液の混合分散装置21への供給を停止する一方、搬送装置29により、固相吸着材粒子を収容している粒子保持器28を、濾液貯槽25から除去して酸液貯槽26内に搬送する。
固相吸着材粒子を酸液で再生するときは、酸液貯槽26内に酸液をほぼ満たした状態で、搬送装置29により、粒子保持器28を酸液貯槽26内に搬送して酸液中に浸漬する。なお、酸液貯槽26内における固相吸着材粒子の再生操作は回分操作(バッチプロセス)である。そして、ポンプ69を運転し、酸液貯槽26内に、全体としては後側から前側に向かう酸液の激しい流れが生じさせる。その結果、酸液は、粒子保持器28内の多数の固相吸着材粒子間の間隙を高速で流れる。
そして、固相吸着材粒子が吸着している有害金属等の種類及び酸液の種類に応じて予め設定された粒子保持器28(固相吸着材粒子)の滞留時間(浸漬時間)が経過したときには、搬送装置29により、固相吸着材粒子を収容している粒子保持器28を、酸液貯槽26内から除去して洗浄水貯槽27内に搬送する。なお、酸液貯槽26内における粒子保持器28(固相吸着材粒子)の滞留時間(浸漬時間)は、有害金属等の種類、酸液の種類等によって変わるが、おおむね5〜20分の範囲に設定される。なお、酸液は、その有害金属等の濃度が設定値を超えたときには交換される。かくして、酸液貯槽26内では、固相吸着材粒子が酸液と接触させられ、固相吸着材に捕捉されている有害金属等ないしはこれらのイオンが酸液中に離脱させられる。これにより、固相吸着材から有害金属等が除去され、固相吸着材ないしは固相吸着材粒子が再生される。
固相吸着材粒子に付着している酸液を洗浄水で洗浄して除去するときは、洗浄水貯槽27内に洗浄水をほぼ満たした状態で、搬送装置29により、粒子保持器28を洗浄水貯槽27内に搬送して洗浄水中に浸漬する。なお、洗浄水貯槽27内における固相吸着材粒子の洗浄操作は回分操作(バッチプロセス)である。そして、ポンプ73を運転し、洗浄水貯槽27内に、全体としては後側から前側に向かう洗浄水の流れを生じさせる。その結果、洗浄水は、粒子保持器28内の多数の固相吸着材粒子間の間隙を流れる。
そして、予め設定された粒子保持器28(固相吸着材粒子)の滞留時間(浸漬時間)が経過したときには、固相吸着材ないしは固相吸着材粒子の再生が完了し、搬送装置29により、固相吸着材粒子を収容している粒子保持器28を、洗浄水貯槽27内から除去して、載置台56上、又は濾液貯槽25内に搬送する。固相吸着材粒子に付着している酸液は、洗浄水による洗浄で比較的容易に除去することができるので、洗浄水貯槽27内における粒子保持器28(固相吸着材粒子)の滞留時間(浸漬時間)は、5〜10分程度でよい。なお、洗浄水は、その酸濃度が設定値を超えたときには交換される。
本発明に係る汚染土壌浄化装置Sによれば、細粒土スラリー中の細粒土に付着している有害金属等、場合によってはその他の汚染物質が洗浄液に含まれるキレート剤により除去されるので、細粒土スラリーを濾過装置23で濾過することにより生成されるケークは、有害金属等をほとんど含まず、例えば改良土として利用することができる。一方、汚染土壌に付着している有害金属等は、汚染土壌を水洗浄する際に細粒土の表面に集約され、細粒土以外の土壌成分、例えば石、礫又は砂は有害金属等をほとんど含まない。したがって、有害金属等で汚染された汚染土壌から、有害金属等をほとんど含まず再使用することができる石もしくは礫(骨材、粗骨材)、砂及び/又は細粒土を生成することができる。
また、細粒土浄化装置20で使用されるキレート剤を含む洗浄液は循環して使用されるが、循環の途中でキレート剤に捕捉されている有害金属等が固相吸着材により除去され、また適宜に固相吸着材に吸着されている有害金属等が酸液により除去される。このため、キレート剤をほとんど補充することなく、有害金属等で汚染された大量の土壌を連続的に浄化して、清浄な骨材ないしは粗骨材、砂、改良土等を生成することができる。
よって、本発明に係る汚染土壌浄化装置Sによれば、特許文献4に記載された発明に係る有害金属汚染物の浄化方法を利用して、大量の有害金属汚染土壌、さらには有害金属等以外の所定の汚染物質をも含む有害金属汚染土壌を事業として現実に浄化することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる汚染土壌浄化装置は、有害金属等で汚染された大量の土壌の浄化に有用であり、とくに有害金属等を原料又は材料等として用いる生産施設の敷地又はその近隣地における土壌汚染、あるいは有害金属等を含む産業廃棄物の投棄等による土壌汚染を解消するのに適している。
S 汚染土壌浄化装置、1 投入ホッパ、2 混合装置、3 ミルブレーカ、4 トロンメル、5 サイクロン、6 シールタンク、7 分級機(サンドスクリーン)、8 フィードタンク、9 pH調整槽、10 原水槽、11 浮遊物回収装置、12 シックナ、13 処理水槽、14 予備水槽、15 活性炭吸着塔、16 中間タンク、17 フィルタプレス、20 細粒土浄化装置、21 混合分散装置、22 細粒土洗浄装置、23 濾過装置、24 洗浄液再生装置、25 濾液貯槽、26 酸液貯槽、27 洗浄水貯槽、28 粒子保持器、29 搬送装置、31 解砕機、31a ブレード、32 予混合槽、33 ラインミキサ、34 ポンプ、35 管路、36 攪拌機、37 ポンプ、38 管路、40 貯槽、41〜44 仕切り壁、45〜49 水路、51〜55 空気放出管、56 載置台、57 レール、58 走行具、59 ハンガー装置、62 濾液出口部、63 濾液入口部、64管路、65 ポンプ、66 酸液出口部、67 酸液入口部、68管路、69 ポンプ、70 洗浄水出口部、71 洗浄水入口部、72管路、73 ポンプ。

Claims (4)

  1. 有害金属又はその化合物で汚染された、細粒土を含む汚染土壌を浄化する汚染土壌浄化装置であって、
    汚染土壌の水洗浄で生じた細粒土含有水を沈降分離することにより生成されたスラッジを濾過して生成された濾過ケークと、キレート剤を含有する洗浄液とを混合し、洗浄液中に細粒土が分散されてなる細粒土スラリーを生成する混合分散装置と、
    前記混合分散装置により生成された細粒土スラリーを、攪拌しつつ予め設定された滞留時間を確保するようにプラグフローで流すことにより、細粒土に付着している有害金属又はその化合物を該細粒土から離脱させてキレート剤に捕捉させる細粒土洗浄装置と、
    前記細粒土洗浄装置から排出された細粒土スラリーを濾過する濾過装置と、
    前記濾過装置から排出された濾液を貯留する濾液貯槽と、
    酸液を貯留する酸液貯槽と、
    洗浄水を貯留する洗浄水貯槽と、
    キレート剤よりも錯生成力が高く前記濾過装置から排出された濾液と接触したときに該濾液中のキレート剤に捕捉されている有害金属又はその化合物を吸着又は抽出する固相吸着材を含む固相吸着材粒子を収容する、側部が固相吸着材粒子を通過させない網状体又は多孔体で形成された固相吸着材粒子保持器と、
    前記固相吸着材粒子保持器を、前記濾液貯槽内、前記酸液貯槽内又は前記洗浄水貯槽内に移動させて濾液、酸液又は洗浄水に浸漬する搬送装置とを有し、
    前記固相吸着材粒子保持器が前記濾液貯槽内の濾液に浸漬されたときに、固相吸着材子によって該濾液中のキレート剤から有害金属又はその化合物が除去されて該濾液が洗浄液として再生され、
    前記固相吸着材粒子保持器が前記酸液貯槽内の酸液に浸漬されたときに、固相吸着材粒子に吸着された有害金属又はその化合物が酸液中に離脱させられ、
    前記固相吸着材粒子保持器が前記洗浄水貯槽内の洗浄水に浸漬されたときに、固相吸着材粒子に付着している酸液が除去されるように構成されていて、
    固相吸着材は、担体に環状分子を担持させ、該環状分子にキレート配位子を修飾した配位結合及び水素結合による多点相互作用を有するとともに有害金属又はその化合物のイオンを選択的に取り込むものであることを特徴とする汚染土壌浄化装置。
  2. 前記混合分散装置は、濾過ケークを解砕する解砕機と、前記解砕機により解砕された濾過ケークと洗浄液とを予混合する予混合槽と、前記予混合槽により生成された混合物を攪拌して細粒土を洗浄液中に分散させるラインミキサとを有することを特徴とする、請求項1に記載の汚染土壌浄化装置。
  3. 前記細粒土洗浄装置は、仕切り壁で仕切ることにより形成された互いに平行に伸びる複数の水路を備えた貯槽を有し、
    前記複数の水路において隣り合う水路同士は水路長手方向の一端で互いに連通し、前記複数の水路は各連通部で180°折り返す九十九折り状の流通経路を形成し、
    前記複数の水路の底部にそれぞれ、細粒土スラリー中に空気を放出して該細粒土スラリーを攪拌する、水路長手方向に伸び周面に複数の空気放出孔が形成された空気放出管が配設されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の汚染土壌浄化装置。
  4. 前記濾液貯槽に、該濾液貯槽のある部位から濾液を引き抜き、引き抜いた濾液を該部位とは異なる部位で該濾液貯槽に還流させて該濾液貯槽内に濾液の流れを生じさせるポンプ及び管路が付設され、
    前記酸液貯槽に、該酸液貯槽のある部位から酸液を引き抜き、引き抜いた酸液を該部位とは異なる部位で該酸液貯槽に還流させて該酸液槽内に酸液の流れを生じさせるポンプ及び管路が付設され、
    前記洗浄水貯槽に、該洗浄水貯槽のある部位から洗浄水を引き抜き、引き抜いた洗浄水を該部位とは異なる部位で該洗浄水貯槽に還流させて該洗浄水貯槽内に洗浄水の流れを生じさせるポンプ及び管路が付設されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の汚染土壌浄化装置。
JP2015026300A 2015-02-13 2015-02-13 汚染土壌浄化装置 Active JP5739595B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015026300A JP5739595B1 (ja) 2015-02-13 2015-02-13 汚染土壌浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015026300A JP5739595B1 (ja) 2015-02-13 2015-02-13 汚染土壌浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5739595B1 true JP5739595B1 (ja) 2015-06-24
JP2016147240A JP2016147240A (ja) 2016-08-18

Family

ID=53534129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015026300A Active JP5739595B1 (ja) 2015-02-13 2015-02-13 汚染土壌浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5739595B1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105457995A (zh) * 2015-12-22 2016-04-06 凯天环保科技股份有限公司 一种土壤洗脱装置
JP6022102B1 (ja) * 2016-08-26 2016-11-09 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6022103B1 (ja) * 2016-08-26 2016-11-09 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6022104B1 (ja) * 2016-08-26 2016-11-09 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6026702B1 (ja) * 2016-08-02 2016-11-16 公信 山▲崎▼ 土壌浄化施設のためのキレート剤回収装置及びキレート剤回収方法
JP6026700B1 (ja) * 2016-08-01 2016-11-16 公信 山▲崎▼ 土壌浄化施設のためのキレート剤回収装置及びキレート剤回収方法
JP6026701B1 (ja) * 2016-08-01 2016-11-16 公信 山▲崎▼ 土壌浄化施設のためのキレート剤回収装置及びキレート剤回収方法
JP6052947B1 (ja) * 2016-10-25 2016-12-27 公信 山▲崎▼ キレート剤を含む洗浄水を用いる土壌浄化施設のための土壌浄化方法
JP6052945B1 (ja) * 2016-10-25 2016-12-27 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設における土壌浄化方法
JP6052946B1 (ja) * 2016-10-25 2016-12-27 公信 山▲崎▼ キレート剤を含む洗浄水を用いる土壌浄化施設における土壌浄化方法
US11459692B2 (en) 2019-01-31 2022-10-04 Ecolab Usa Inc. Laundry machine kit to enable control of water levels, recirculation, and spray of chemistry
US11525200B2 (en) 2019-01-31 2022-12-13 Ecolab Usa Inc. Controller for a rinse water reuse system and methods of use
US11572652B2 (en) 2019-01-31 2023-02-07 Ecolab Usa Inc. Controlling water levels and detergent concentration in a wash cycle

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6191902B1 (ja) * 2017-03-14 2017-09-06 公信 山▲崎▼ 土壌浄化システム及び土壌浄化方法
CN108941176B (zh) * 2018-08-01 2020-08-25 江苏众川生态环境有限公司 一种土壤修复用的重金属洗脱装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01502650A (ja) * 1987-02-13 1989-09-14 コナー・パシフィック・エンバイロンメンタル・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 汚染物質の処理方法
JP2006075800A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Shimizu Corp 有害物質を含有する汚染土壌の浄化方法
JP5164169B2 (ja) * 2009-03-03 2013-03-13 国立大学法人金沢大学 有害金属汚染物の浄化方法
JP2014148738A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Kankyo Joka Kenkyusho:Kk 希土類元素を含有した溶液から希土類元素及び酸の分離回収方法
JP5661211B1 (ja) * 2014-07-31 2015-01-28 株式会社山▲崎▼砂利商店 汚染土壌浄化システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01502650A (ja) * 1987-02-13 1989-09-14 コナー・パシフィック・エンバイロンメンタル・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 汚染物質の処理方法
JP2006075800A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Shimizu Corp 有害物質を含有する汚染土壌の浄化方法
JP5164169B2 (ja) * 2009-03-03 2013-03-13 国立大学法人金沢大学 有害金属汚染物の浄化方法
JP2014148738A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Kankyo Joka Kenkyusho:Kk 希土類元素を含有した溶液から希土類元素及び酸の分離回収方法
JP5661211B1 (ja) * 2014-07-31 2015-01-28 株式会社山▲崎▼砂利商店 汚染土壌浄化システム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105457995B (zh) * 2015-12-22 2018-09-28 航天凯天环保科技股份有限公司 一种土壤洗脱装置
CN105457995A (zh) * 2015-12-22 2016-04-06 凯天环保科技股份有限公司 一种土壤洗脱装置
JP6026700B1 (ja) * 2016-08-01 2016-11-16 公信 山▲崎▼ 土壌浄化施設のためのキレート剤回収装置及びキレート剤回収方法
JP6026701B1 (ja) * 2016-08-01 2016-11-16 公信 山▲崎▼ 土壌浄化施設のためのキレート剤回収装置及びキレート剤回収方法
JP6026702B1 (ja) * 2016-08-02 2016-11-16 公信 山▲崎▼ 土壌浄化施設のためのキレート剤回収装置及びキレート剤回収方法
JP6022104B1 (ja) * 2016-08-26 2016-11-09 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6022103B1 (ja) * 2016-08-26 2016-11-09 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6022102B1 (ja) * 2016-08-26 2016-11-09 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6052947B1 (ja) * 2016-10-25 2016-12-27 公信 山▲崎▼ キレート剤を含む洗浄水を用いる土壌浄化施設のための土壌浄化方法
JP6052945B1 (ja) * 2016-10-25 2016-12-27 公信 山▲崎▼ キレート剤を用いる土壌浄化施設における土壌浄化方法
JP6052946B1 (ja) * 2016-10-25 2016-12-27 公信 山▲崎▼ キレート剤を含む洗浄水を用いる土壌浄化施設における土壌浄化方法
US11459692B2 (en) 2019-01-31 2022-10-04 Ecolab Usa Inc. Laundry machine kit to enable control of water levels, recirculation, and spray of chemistry
US11525200B2 (en) 2019-01-31 2022-12-13 Ecolab Usa Inc. Controller for a rinse water reuse system and methods of use
US11572652B2 (en) 2019-01-31 2023-02-07 Ecolab Usa Inc. Controlling water levels and detergent concentration in a wash cycle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016147240A (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5739595B1 (ja) 汚染土壌浄化装置
JP5723054B1 (ja) 汚染土壌浄化装置
JP5723055B1 (ja) 汚染土壌浄化装置
JP5771343B1 (ja) 汚染土壌浄化装置
JP5736094B1 (ja) 汚染土壌浄化装置
JP5771342B1 (ja) 汚染土壌浄化装置
JP6022102B1 (ja) キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6022103B1 (ja) キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法
JP6399325B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6052942B1 (ja) 土壌浄化施設における雨水を利用するキレート剤回収方法
JP6399326B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6868755B2 (ja) 土壌浄化システム
JP6052943B1 (ja) キレート剤を用いる土壌浄化施設における土壌浄化方法
JP6678353B2 (ja) 土壌浄化システム
JP6566284B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6678354B2 (ja) 土壌浄化システム
JP6458976B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6555496B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6210261B1 (ja) 土壌浄化システム及び土壌浄化方法
JP6233733B1 (ja) 土壌浄化システム及び土壌浄化方法
JP6566281B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6566279B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6447857B1 (ja) 土壌浄化システム
JP6296267B1 (ja) 土壌浄化方法
JP6210251B1 (ja) 土壌浄化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5739595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250