JP5738253B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、シリアルヘッドを用いた画像形成装置に関する。
従来、画像形成方式として、ノズルより紙面にインクを吐出して紙面上に画像を記録するインクジェット画像形成方式が知られる。この方式は、複数のノズル列よりなる記録ヘッドを紙面と相対的にノズル列方向と直交方向(主走査方向)に移動しながらインクを吐出することにより、紙面にバンド状の画像を印字する。さらに記録媒体を記録ヘッドのノズル列方向(副走査方向)に所定距離搬送して印字を行い、これを記録媒体の紙幅分繰り返すことにより紙面全面に記録を行う。
この方式では副走査方向への記録媒体搬送時に搬送移動量が所定値に対して誤差が生じることがあり、その結果として移動前後の印字のつなぎ目領域にすじ状のノイズが生じるという問題があった。
これを解消するために、複数のシリアルヘッドを備え、そのシリアルヘッド同士の印字領域がオーバーラップするように配置させた構成も提案されている。
特開2004−50445公報
この発明が解決しようとする課題は、シリアルヘッドを備えつつも記録媒体搬送の移動距離の誤差に起因するすじ状のノイズによる画質劣化を低減した画像形成装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明の実施形態における画像形成装置は、記録媒体の搬送機構と、前記搬送機構による記録媒体の搬送方向に複数のノズルのアレイを一列または複数列に並べた記録ヘッドを有するヘッドユニットと、前記記録媒体の搬送方向と直交する主走査方向への第1の主走査により印字を行うごとに前記記録媒体を前記搬送方向に前記ヘッドユニットの印字可能な長さからあらかじめオーバーラップ分に相当する長さを差し引いた所定距離搬送し、前記第1の主走査に加えて第2の主走査により印字が行われるオーバーラップ領域を形成する記録部と、前記オーバーラップ領域内の前記第1及び第2の主走査による印字濃度信号を制御するオーバーラップ処理部と、前記オーバーラップ領域内について画像の特性を判定する特徴判定部と、を備え、前記オーバーラップ処理部は、前記特徴判定部の判定結果に基づいて副走査位置に応じた係数を画像データに乗算する第1のオーバーラップ処理又は第2のオーバーラップ処理を選択的に行い、前記第2のオーバーラップ処理部は、前記第1のオーバーラップ処理部よりも係数の勾配が大きい
本実施形態に係る画像形成装置の構成図。 記録部の構成を示す断面図。 シリアルヘッドの動作を説明するための模式図。 図3に示すシリアル(記録)ヘッドの構成図。 図1の装置の記録処理を示すフローチャート。 シリアルヘッドの記録動作を説明するための模式図。 シリアルヘッドの記録動作を説明するための模式図。 記録する矩形領域を示す模式図。 第1の実施形態のつなぎ処理の構成を示す模式図。 補正係数の値を示すグラフ。 つなぎ処理前のメモリ配置図。 再配置処理後のメモリ配置図。 この実施形態による矩形図形の印字結果を示す図。 先行技術による矩形図形の印字結果を示す図。 この実施形態による線画の印字結果を示す図。 先行技術による線画の印字結果を示す図。 この実施形態による矩形図形の印字結果を示す図。 先行技術による矩形図形の印字結果を示す図。 この実施形態による線画の印字結果を示す図。 先行技術による線画の印字結果を示す図。 第2の実施形態のつなぎ処理の構成を示す模式図。
以下、実施の形態について図1乃至図14を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成図である。
画像形成装置は、大きく制御部101と記録部102よりなる。制御部101は通常のノイマン型計算機と同様の構成であり、CPU103、主記憶部(メモリ)104、ハードディスク装置(HDD)105、ネットワークインタフェース(NIC)106、コントロールパネル107、記録部102への出力インタフェース108よりなる。
ネットワークインタフェース106は、例えばイーサネット(登録商標)などを介して外部のネットワーク109に接続されている。出力インタフェース108には画像情報を記憶する専用のページメモリ110をもつ。記録部102と出力インタフェース108は伝送線111を介して接続されており、所定の同期信号により画像信号を出力インタフェース108より記録部102に送る。
図2は、記録部の概略構成を示す断面図の一例である。
この図に示すとおり、記録媒体は図示しない給紙ローラにより記録部102へ供給される。記録媒体201は搬送機構を構成する回転する記録媒体搬送ローラ202に巻きつけられ、固定ローラ203にて記録媒体搬送ローラ202に固定されながら矢印で示す搬送方向に搬送される間に、単数(黒のみ)あるいは複数の記録ヘッドを有するヘッドユニット204から吐出されるインク滴によって画像が形成される。このヘッドユニット204は副走査方向に複数のインク収容室(圧力室)と対応するインク滴を吐出するノズル(記録素子)を有しており、図3に示すようにこのヘッドユニットを主走査方向に走査しながら記録媒体上にインクを吐出し、走査するごとに記録媒体を副走査方向に所定距離だけ移動を繰り返すことにより画像を形成する。
例えば、ヘッドユニット204のひとつの記録ヘッドの構成を図4に示す。記録ヘッドにはインクを吐出するノズルが等間隔で一列に並んでいる。記録ヘッドには図示しないインクタンクからインク供給路を介して記録インクが供給され、伝送線111を介して送られる画像信号に応じて、圧力室を介してインクの吐出が制御される。本実施例ではノズルの間隔をd=84μm、ヘッドのノズルの個数N=500としている。したがって印字可能幅(ノズル列の端から端までの長さ)は、LH=d×(N−1)≒42mmとなる。
記録ヘッドには、ノズル数に応じた容量のバッファメモリが備わっており、外部より伝送線111を介して供給される画像信号をいったん記憶したのち、伝送線111から送られる所定のクロック信号に同期して各ノズルからインクを吐出する。本実施形態ではバッファメモリは1ノズルごとに1ビットの構成となっており、1ビットの信号の値が0か1かに応じてインクを吐出するかしないかを2値で制御する。また、階調処理の為に、例えばバッファメモリを1ノズルあたり2ビット構成にし、2ビットで表される0,1,2,3の値に応じて吐出インク量を切り替えるような構成でもよい。
次に、本装置の記録処理のフローを簡単に説明する。図5に処理フローの例を示す。
外部のPCよりネットワーク109およびNIC106を通して送られてきた画像ファイルを受信し(501)、HDD105に格納する(502)。この画像ファイルは例えばPostScriptなどの画像記述言語などで表現されている。HDD105に格納された画像ファイルをRIP(ラスタ・イメージ・プロセッサ)によりビットマップデータに展開し(503)、主記憶部104またはHDD105に当該ビットマップデータを格納する(504)。RIPは展開を行うプログラムでHDD105に記憶されており、必要に応じて主記憶部104にロードされ、CPU103がこのプログラムにしたがって処理を行う。このビットマップデータは画像の画素ごとの各インクの濃度値を表す信号である。この後、主記憶部104に保存されたビットマップデータに対してオーバーラップ部のつなぎ処理を実行する(505)。これは後述するように本実施形態では記録ヘッド(ヘッドユニット204)を主走査方向に移動しながら記録媒体を副走査方向に繰り返し搬送することにより画像を記録するため、記録ヘッドの1走査ごとに分割した形の画像信号に変換するためである。また、後述するように記録ヘッドの走査ごとに印字領域が重なるようなオーバーラップ領域を設けており、オーバーラップ領域では2回の走査での記録の重なりにより記録画像が再現されるが、本実施形態ではこの2回の重ね部分の記録信号の生成の際、副走査方向の搬送の誤差に起因するノイズの発生を軽減する作用を奏する。
次に、つなぎ補正処理の結果に対して濃度補正処理、ハーフトーン処理などの記録信号処理を実行する(506)。このハーフトーン処理は、例えば低階調数の記録素子で256階調などの高階調数を表現するための処理で、複数の画素の画素値の組合せで多階調を表現する。また濃度補正処理はRIPで出力された各インクの画像信号を記録ヘッドのインクの階調特性にあわせる処理である。通常は記録ヘッドの階調特性(画像信号値と記録濃度の関係)はハーフトーン処理や記録素子の特性に依存しているため、RIPが前提とする階調特性(ターゲットカーブ)にあわせるために記録ヘッドの記録濃度特性を測定して変換テーブルを事前に作成しておき、これを用いて補正を行う。
上述の処理を終えた画像信号を出力インタフェース108内のページメモリ110に書き込み(507)、これを記録部102に送り、記録部でこの信号に応じて記録ヘッドを制御し印字を行う(508)。
以下、記録部102の記録動作について図6および図7を用いて説明する。まず図2に示すような記録媒体搬送機構により記録媒体を記録ヘッドの位置まで搬送する。ここで、図6に示すように記録媒体201の前端をヘッド前端位置601まで搬送する。このとき記録ヘッドは主走査開始位置602で停止している。そして前記の伝送線111を介して記録ヘッドのバッファメモリに1ライン分の画像信号を書込む。
つぎに記録ヘッドを点線で示す主走査終端位置603まで一定速度で移動させる。そして記録ヘッドのノズルが位置604で示される主走査方向の印字左端線を通過時に各ノズルよりバッファメモリの値に応じて1ライン分のインクを吐出する。そして次の1ライン分の画像信号を伝送線を介してバッファメモリに転送し、ヘッドが位置605で示される2番目の印字線を通過時に次のインク吐出を行う。記録ヘッドが位置606で示される印字右端線に達するまでこれらの動作を所定の時間間隔で繰り返す。ここでインクの吐出動作は完了し、ヘッドは主走査終端位置603で停止する。この一連の動作により、印字左端線から印字右端線の間の網点で表された矩形領域607に画像信号に応じた画像を記録する。なお、この実施例で主走査開始位置602と印字左端線604、印字右端線606と主走査終端位置603にそれぞれ間を設けているのは記録ヘッドの駆動開始および停止時の加速、減速を考慮したためであり、加速、減速が十分に大きければこの間はとらなくてもよい。
矩形領域607の印字を完了させたのち記録ヘッドを開始位置602まで戻すと同時に、図7に示すように記録媒体を所定の移動幅L1だけ副走査方向に搬送する。そして前述の画像信号の転送、記録ヘッドの移動、印字左端線から右端線の間の領域への印字操作を繰り返す。
以上、記録および紙送りの動作を記録媒体の印字領域の上端から下端まで繰り返すことにより、記録媒体全面への記録が完了する。そして、図示しない排紙機構により記録媒体を排出することにより1枚の記録媒体の記録動作が完了する。記録ヘッドの各走査で記録媒体に印字する矩形領域を図8に示す。この例では記録ヘッドの5回の走査で記録媒体全面を記録している。また、走査間の移動幅L1はヘッドの印字可能幅LHより小さい値に設定している。したがって、連続する2回の主走査間でヘッドの端部による印字が重なる領域が生じる。この領域をオーバーラップ領域と呼び、その副走査方向の幅をLoとし、数式で表すとLo=LH−L1となる。
上記オーバーラップ領域を設けるのは記録媒体の搬送距離の誤差に起因する画質劣化の低減のためである。これを簡単な例で説明する。例えば、その領域が白と黒の中間の濃度である一様な濃度の画像とする。実際の移動量Lが設計値L1に等しければ、前後する走査での印字ヘッドの境界位置は一致するため、一様な濃度の画像が記録される。しかし、搬送系の送り動作に誤差があると、実際の移動量Lが設計値L1より小さくなった場合は端部にL1−Lの長さの印字の重なり領域が生じ、その領域は濃くなる。また、実際の移動量LがL1より大きい場合は逆に隙間が生じ白くなる。これらのノイズは主走査方向の幅にわたって生じるため、主走査方向のすじ状のノイズとなり、画質妨害感は極めて大きい。
このすじ状のノイズは、誤差が50μm程度でも視覚的に十分に感知可能であるため、機構系の精度向上によりこのノイズの発生を防ぐためには送り精度を数10μm以下にする必要があり、歩留まりを考慮に入れるとコストアップにつながる。このオーバーラップ領域で搬送誤差の画質への影響を小さくなるようにいかに画像信号を生成するかが本実施の形態のポイントである。
前述したように、図5に示すオーバーラップ部分の画像処理を実行するつなぎ処理部でオーバーラップ領域の画像処理を行い、本発明をここに適用している。このつなぎ処理は図1に示す主記憶部104に格納されているパラメータ等を用いながら、CPU103がその処理を実行する。このつなぎ処理部は上述した処理フローのステップ503で作成したビットマップ画像信号に対してオーバーラップ部分の画像処理を行う。この実施形態のつなぎ処理の模式図を図9に示す。本実施形態のつなぎ処理部900は、画像特徴判定部901、第1のオーバーラップ処理部902、第2のオーバーラップ処理部903、合成処理部904、平滑処理部905、再配置処理部906よりなる。
ここで、オーバーラップ領域の主走査方向の画素数をX0,副走査方向の画素数をY0とし、オーバーラップ領域の画像信号をP(x,y)とする(0≦x<X0、0≦y<Y0)。
なお画像信号P(x,y)は0≦P(x,y)≦1の範囲の値をとり、値が0の場合は白すなわちまったく印字しない画素を意味し、値が1の場合は黒すなわち最大の濃度を印字することを意味する。
オーバーラップ領域は1枚の画像記録に対して隣接走査間ごとに複数箇所あるが、どのオーバーラップ領域も同じ処理を行うので、ここでは1番目のオーバーラップ領域の処理、すなわち1回目の走査と2回目の走査の間のオーバーラップ領域の処理について説明する。画像特徴判定部901ではビットマップ画像信号P(x,y)のオーバーラップ領域の画像信号の特徴を分析し、画素ごとに一様濃度領域か非一様濃度領域のいずれであるかの判定を行う。すなわち、一様濃度領域であればQ(x,y)=0、非一様濃度領域であればQ(x,y)=1とする。
この一様濃度領域とは注目画素周辺の小領域において濃度変化が0または極めて低い領域で、非一様濃度領域とは濃度変化が大きい領域を指す。
この実施形態では注目画素周辺の所定の領域内の濃度の最大値と最小値の差を計算し、その差が所定の閾値より小さければ一様濃度領域、所定の閾値より大きければ非一様濃度領域とする。具体的には、注目画素を含む(2Nd+1)×(2Nd+1)画素の領域内の最大値Vmaxと最小値Vminとを求め、数式1に従って判定処理をする。
Figure 0005738253
つぎに、領域の判定結果にしたがってオーバーラップ処理を切り替えるべく、2通りのオーバーラップ処理を以下のようにして求める。
第1のオーバーラップ処理部902ではビットマップ画像のオーバーラップ領域に対して2回の走査への信号の分配を行う。オーバーラップ領域では同じ領域が記録ヘッドの1回目の走査時の下端側ノズルと2回目の走査時の上端側のノズルで記録されるため、これらのそれぞれの信号を生成する。第1のオーバーラップ処理部902では一様濃度領域に適した処理を行う。オーバーラップ処理では元の画像信号P(x,y)から1回目、2回目のそれぞれの走査の画像信号R1d(x,y)、R1u(x,y)を生成する。ここでは記録媒体の搬送移動の幅の誤差を軽減するために、上記分配比が副走査方向の位置座標に対して線形に変化するように以下数式2乃至数式3を用いて変換する。
Figure 0005738253
Figure 0005738253
ただし、ここでW1(y)=y/Y0 とする。
第2のオーバーラップ処理部903も第1のオーバーラップ処理部と同様に第1走査時の下端側信号と第2走査時の上端側ノズル信号を作成する。ただし、第2のオーバーラップ処理部は非一様濃度領域に適したように遷移幅を狭くした処理を行う。たとえば以下に示す数式4乃至数式5を用いて計算する。
Figure 0005738253
Figure 0005738253
ただし、W2(y)は数式6で示すようにyの値にしたがって切り替える。
Figure 0005738253
W1(y),W2(y)のグラフを図10の実線および破線にて示す。第1のオーバーラップ処理部ではオーバーラップ領域の区間全体で線形に重み関数Wの値が変化しているのに対し、第2のオーバーラップ処理部ではオーバーラップ領域のうちの中央の半分の区間のみで変化している。
合成処理部904では画像特徴判定部901での判定結果Q(x,y)にしたがい、第1のオーバーラップ処理部の結果R1d(x,y)、R1u(x,y)と第2のオーバーラップ処理部の結果R2d(x,y)、R2u(x,y)のいずれかを選択し、選択結果をSu(x,y)、Sd(x,y)とする。これを式で表すと次に示す数式7および数式8となる。
Figure 0005738253
Figure 0005738253
次に平滑処理部905で合成処理部904の処理結果Su,Sdに対して平滑化処理を施す。
平滑化処理は画像上の線成分の領域がオーバーラップ処理により線が二重化することを軽減する目的である。この実施形態では数式9および数式10に示すようにNs×Nsの矩形内での平均化フィルタ処理を施している。この処理結果Tu(x,y)、Td(x,y)がオーバーラップ領域の信号値となる。
Figure 0005738253
Figure 0005738253
以上の処理ののち、再配置処理部905で画像信号を記録ヘッドの走査に整合するように再配置する。
平滑化処理までに計算した画像信号は1回目の走査の下端部と2回目の走査の上端部で記録されるので、これらの信号が連続するように並びかえる。つなぎ処理前の画像信号P(x,y)のメモリ配置を図11に、再配置処理後の画像信号のメモリ配置を図12に示す。
1回目の走査のオーバーラップ領域以外の領域の信号1101はそのまま再配置処理後の1回目の走査の信号1102となる。また、つなぎ処理前の1番目のオーバーラップ領域1103の画像信号Td(x,y)とTu(x,y)はそれぞれ1回目の走査の下端部で記録すべき信号およびと2回目の走査の上端部で記録すべき信号となるので、これらをそれぞれ2つのメモリ領域1104、1105に書込み、第2から第4のオーバーラップ領域も同様の処理を行う。これにより再配置後の画像信号はそれぞれ記録ヘッドでの1回目から5回目の走査ごとに連続した領域となるように変換される。
この実施形態により搬送誤差が発生した場合でも以下のような効果が期待できる。
ここで搬送移動量の設計値をL0、実際の移動量をLa、搬送誤差ΔLをLa−L0と定義する。まずΔLが正(>0)の場合を考える。この場合、記録結果は1回目の走査の画像信号に対し、2回目走査の画像信号をΔLだけずらして加算したものになる。この実施形態および先行技術方式(比較例)での矩形図形部分の印字結果の濃度プロファイルを図13、図14に示す。また線図形の記録結果を図15、図16に示す。先行技術方式では矩形図形部分では走査境界で濃度が0になるため、ΔLの幅の白すじが生ずる(図14参照)。一方、この実施形態では濃度は低下するもののオーバーラップ領域の範囲内で分散するため、濃度変化は小さくなる(図13参照)。なお、濃度変化の低下率は搬送誤差をオーバーラップ領域で除算した値ΔL/Y0となる。
また、線図形部分では先行技術方式では副走査方向にΔLの幅だけ途切れるのに対し(図16参照)、この実施形態ではオーバーラップ領域で2本の線が重なり太くぼけた2重像のような線となる(図15参照)。この線のぼけた領域の幅はY0より小さいY0/2となる。さらに、ΔLが負(<0)の場合は印字領域が重なる方向になる。この場合の矩形図形部分の濃度プロファイルを図17、および図18に、線図形部分の記録結果を図19、および図20に示す。
これらの図に示すように、矩形図形部分は先行技術方式では走査境界の部分で濃くなり、境界線にそって黒すじが生じる(図18参照)。本実施形態では濃い領域はオーバーラップ領域で分散するがその濃度差は−ΔL/Y0の比率で小さくなり目立たない(図17参照)。また、線図形部分では、先行技術方式では境界部で線が2重に印字されるため、境界部で太く濃くなるが(図20参照)、この実施形態では濃くなる領域はオーバーラップ領域に分散するため、目立たないレベルとなる(図19参照)。
以上のようにして、対象画像の属性にしたがってオーバーラップ処理を切り替えて記録媒体搬送の移動距離の誤差に起因するすじ状のノイズが目立たないような出力画像を得ることが可能となる。
以下、第2の実施の形態について図21を参照して説明する。
(第2の実施の形態)
また、図21に示すようにオーバーラップ処理部を改めて2個設けなくともオーバーラップ処理に用いる重み係数を切り替える方法も考えられる。すなわち、この重み係数をバッファ2103に少なくとも線画用と2種類の係数を格納し、オーバーラップ処理部2102に読み込む係数を画像特徴判定部2101から与えられる判定結果にしたがって切り替える。
この画像特徴判定部2101では第1の実施の形態と同様にビットマップ画像信号P(x,y)のオーバーラップ領域の画像信号の特徴を分析し、画素ごとに一様濃度領域か非一様濃度領域のいずれであるかの判定を行い、一様濃度領域であればQ(x,y)=0、非一様濃度領域であればQ(x,y)=1とする。
このQ(x,y)の値にしたがって、オーバーラップ処理部に用いる係数をQ(x,y)=0ならば係数W1(y)、Q(x,y)=1ならば係数W2(y)を混合式で上述の実施の形態と同様の処理を実行することも可能である。
具体的には、オーバーラップ処理後の値をSu(x,y)、Sd(x,y)とすると、それぞれ次に示す数式11および数式12となる。
Figure 0005738253
Figure 0005738253
上述の式で用いるWn(y)に対して、Q(x、y)=0ならば係数W1(y)、Q(x,y)=1ならば係数w2(y)を係数バッファ2103より読み込んで、オーバーラップ処理部2102にてそれぞれ値を算出する。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、対象画像の属性にしたがってオーバーラップ処理を切り替えつつ搬送誤差の補正を行うので、シリアルヘッドを備えつつも記録媒体搬送の移動距離の誤差に起因するすじ状のノイズによる画質劣化を低減した画像形成装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
101…制御部
102…記録部
103…CPU
104…主記憶部
105…HDD
106…NIC
108…出力I/F
202…記録媒体搬送ローラ
204…ヘッドユニット
901…画像特徴判定部
902…第1のオーバーラップ処理
903…第2のオーバーラップ処理
904…合成処理部
905…平滑処理部

Claims (3)

  1. 記録媒体の搬送機構と、
    前記搬送機構による記録媒体の搬送方向に複数のノズルのアレイを一列または複数列に並べた記録ヘッドを有するヘッドユニットと、
    前記記録媒体の搬送方向と直交する主走査方向への第1の主走査により印字を行うごとに前記記録媒体を前記搬送方向に前記ヘッドユニットの印字可能な長さからあらかじめオーバーラップ分に相当する長さを差し引いた所定距離搬送し、前記第1の主走査に加えて第2の主走査により印字が行われるオーバーラップ領域を形成する記録部と、
    前記オーバーラップ領域内の前記第1及び第2の主走査による印字濃度信号を制御するオーバーラップ処理部と、
    前記オーバーラップ領域内について画像の特性を判定する特徴判定部と、
    を備え、
    前記オーバーラップ処理部は、前記特徴判定部の判定結果に基づいて副走査位置に応じた係数を画像データに乗算する第1のオーバーラップ処理又は第2のオーバーラップ処理を選択的に行い、
    前記第2のオーバーラップ処理部は、前記第1のオーバーラップ処理部よりも係数の勾配が大きい画像形成装置。
  2. 前記特徴判定部は、前記オーバーラップ領域内について、前記画像の特性として画像領域の濃度一様性を判定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記オーバーラップ処理部は、前記特徴判定部により前記画像領域の濃度一様性が所定の閾値以上である場合、前記第1のオーバーラップ処理を選択し、前記画像領域の濃度一様性が所定の閾値未満である場合、前記第2のオーバーラップ処理を選択する請求項2に記載の画像形成装置。
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