JP5734799B2 - タッチパネル用構造材料及びタッチパネル構造体 - Google Patents
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Description
特に静電容量式は、マルチ入力が比較的容易であることから携帯電話を中心にその市場が急速に増大している。しかし現在市販されている静電容量式タッチパネルはその表示面のサイズが小型であり、大きい画面のものは未だ普及してはいない。その理由の1つは、静電容量式に適した構造材料の電気特性が大きい画面に対応できる程充分でないことにある。
本発明はかかる究明事実に基いて到達されたものであって、本発明によれば下記[I]〜[XII]のタッチパネル用構造材料および静電容量式タッチパネル構造体が提供される。
〜3mmの間隔で平行して形成され、(a‐2)各導電性金属線は、幅が2〜8μm
であり、(a‐3)各導電性金属線は、隣接する2〜6本が一組の導電ラインとなっ
て、多数の導電ラインを形成し、(a‐4)各組の導電ラインは、各組において導電
性金属線が互いに電気的に接続するように導電性金属線により網状化し、その網状化
線は、導電性金属線の長さ方向10mmに対して1組当たり、少なくとも1本である
パターンを形成している電極基板[A]及び透明フィルム(B)の片面に、(b‐
1)多数の導電性金属線が1.0〜3mmの間隔で平行して形成され、(b‐2)各
導電性金属線は幅が2〜8μmであり、(b‐3)各導電性金属線は隣接する2〜6
本が一組の導電ラインとなって、多数の導電ラインを形成し、(b‐4)各組の導電
ラインは各組において導電性金属線が互いに電気的に接続するように導電性金属線に
より網状化し、その網状化線は、導電性金属線の長さ方向10mmに対し1組当たり
少なくとも1本であるパターンを形成している電極基板[B]より構成され、
(2)前記電極基板[A]及び電極基板[B]とは、それぞれの導電性金属線が形成され
ている面が向い合い且つそれぞれの導電性金属線の平行する方向が直交するように、
絶縁性の透明接着剤を介して貼り合され、
(3)貼り合された構造材料は、85%以上の開口率を有し、且つ
(4)前記電極基板[A]及び電極基板[B]における各組における導電ラインは、それ
ぞれの組の端末から電気的に端子に接続されている、
ことを特徴とするタッチパネル用構造材料。
記[I]記載の構造材料。
[III]前記導電性金属線は、厚みが0.1〜5μmである前記[I]記載の構造材
料。
[IV]前記導電性金属線は、隣接する3〜5本が一組の導電ラインを形成している
前記[I]記載の構造材料。
の2種以上よりなる合金またはこれら2種以上の金属の複層で積層された構造で形成
されている前記[I]記載の構造材料。
[VI]前記絶縁性の透明接着剤層は、50〜300μmの厚みを有する前記[I]記
載の構造材料。
[VII]前記透明フィルムは、50〜300μmの厚みを有すポリエチレンテレフタ
レートフィルムである前記[I]記載の構造材料。
[VIII]前記網状化した導電性金属線(網状化線)は平行した導電性金属線に対して
直角方向に形成されかつ導電性金属線の長さ方向10mmに対し1組当り少なくとも
2本である前記[I]記載の構造材料。
[IX]87〜98%の開口率を有する前記[I]記載の構造材料。
[X]前記[I]記載の構造材料により構成された静電容量式タッチパネル構造体。
[XI]前記[I]記載の構造材料により構成されたタッチパネル構造体を厚みが
0.5〜4mmのガラス板 あるいは厚みが0.5〜2mmの透明樹脂シートで
表面保護した構造を有する静電容量式タッチパネル構造体。
図1は、本発明のタッチパネル用構造材料を構成する電極基板の平面図を模式的に示したものである。図1において[A]は電極基板[A]を、[B]は電極基板[B]を示す、後述するように、電極基板[A]と[B]はそれぞれ透明フィルムの片面にほぼ同じパターンの導電性金属線が配置されたものであるが、両基板は全く同じ形態のパターンである必要はない。
或る程度の角度をもって網状化されていてもよい、必要なことは、網状化線は、各々の組(導電性ライン)の中で、その組を形成している金属線が互いに電気的に接続して、1つの導電性ラインとなっていればよく、1つの組と他の組とが電気的に接続していないことが肝要である。つまり、組と組との間には網状化線は存在しない。
は破断した場合に、各組の導電ラインが電気的な接続を維持するために機能してい
る。網状化線は、導電性金属線の長さ方向10mmに対して1組当たり、1本〜5
本、好ましくは2〜5本であるのが望ましい。
導電性金属線は、幅が2〜8μmであり、その厚みは0.1〜5μm、好ましく
は、0.1〜4μmであるのが有利である。また網状化線の幅および厚みは、前記
した導電性金属線と同じ範囲から選択される。
導電性金属線および網状化線は、導電性金属材料が使用され、具体的にはCu、
Ni、Aℓ、Ag、Cr、これら金属の2種以上よりなる合金またはこれら
金属の複層で積層された構造で形成されたものが挙げられる。これらのうち、
好ましくはCu、Agであり、特にCuが加工性及び価格の点で有利である。
各組における導電性金属線の数は、同じ本数であることが望ましく、また各組における導電性金属線の間隔も、同じ値であることが望ましい。しかし、組と組との間隔は1.5〜10mm、好ましくは2〜8mmであることが望ましく、組と組との間隔は等間隔であるのが有利である。
以上電極基板[A]について図1により説明したが、電極基板[B]も、図1の[B]に示されているように、導電性金属線の材料、線の幅と厚み、一組における導電性金属線の数と間隔、網状化線の形態と数は電極基板[A]で説明した内容の範囲から選択される。
電極基板[B]は、電極基板[A]と同様に独立して導電性金属線および網状化線を透明フィルム面上に配置し形成せしめればよい。
本発明のタッチパネル用構造材料は、前記した電極基板[A]および電極基板[B]がそれぞれの導電性金属線が形成されている面が互いに向か合い且つそれぞれの導電性金属線の平行する方向が直交するように貼り合わされたものであって、両基板は両方の導電性金属線が直接電気的に接触しないように絶縁性の透明接着剤層を介して貼り合わされている。
本発明のタッチパネル用構造材料は、前記したように電極基板[A]および[B]が接着剤層を介して貼り合わされた3層構造を有している。そして両基板における各組における導電ラインの端末から電気的に端子に接続されるが図1には各々の端末から端子への接続ラインは図示されてはいない。各組からそれぞれ電気的に端子を介してコントローラへ接続される。
本発明の前記構造材料は、開口率が85%以上、好ましくは87〜98%、特に好ましくは88〜96%であることが有利である。開口率が85%未満になると光線透過率が低くなり望ましくない。ここで開口率とは構造材料の表面の平面図における導電性金属線が形成された領域の実質面積を100とした時、導電性金属線(網状化線も含めて)が占める合計の面積を除く面積の割合を云う。
本発明のタッチパネル用構造材料は、静電容量式タッチパネルの部材として適している。特に電極基板[A]と[B]に形成されている導電性金属線は導電性に優れ、微細であっても一部が破損または断線しても網状化されているため一組の導電ラインとして機能が維持されているので大型画像のタッチパネル材料として有利である。
Claims (11)
- (1)透明フィルム(A)の片面に、(a‐1)多数の導電性金属線が1.0〜3
mmの間隔で平行して形成され、(a‐2)各導電性金属線は、幅が2〜8μm
であり、(a‐3)各導電性金属線は、隣接する2〜6本が一組の導電ラインと
なって、多数の導電ラインを形成し、(a‐4)各組の導電ラインは、各組におい
て導電性金属線が互いに電気的に接続するように導電性金属線により網状化し、そ
の網状化線は、導電性金属線の長さ方向10mmに対して1組当たり、少なくとも
1本であるパターンを形成している電極基板[A]及び透明フィルム(B)の片面
に、(b‐1)多数の導電性金属線が1.0〜3mmの間隔で平行して形成され、
(b‐2)各導電性金属線は幅が2〜8μmであり、(b‐3)各導電性金属線は
隣接する2〜6本が一組の導電ラインとなって、多数の導電ラインを形成し、(b
‐4)各組の導電ラインは各組において導電性金属線が互いに電気的に接続するよ
うに導電性金属線により網状化し、その網状化線は、導電性金属線の長さ方向10
mmに対し1組当たり、少なくとも1本であるパターンを形成している電極基板
[B]より構成され、(2)前記電極基板[A]及び電極基板[B]とは、それぞれの導
電性金属線が形成されている面が向い合い且つそれぞれの導電性金属線の平行する
方向が直交するように、絶縁性の透明接着剤を介して貼り合され、
(3)貼り合された構造材料は、85%以上の開口率を有し、且つ
(4)前記電極基板[A]及び電極基板[B]における各組における導電ラインは、
それぞれの組の端末から電気的に端子に接続されている、
ことを特徴とするタッチパネル用構造材料。 - 前記導電ラインにおける導電性金属線は、等間隔で平行に形成されている前記
請求項1記載の構造材料。
- 前記導電性金属線は、厚みが0.1〜5μmである前記請求項1記載の構造材
料。
- 前記導電性金属線は、隣接する3〜5本が一組の導電ラインを形成している前
記請求項1記載の構造材料。
- 前記導電性金属線は、Cu、Ni、AL(アルミ)、Ag、Cr、これら金属
の2種以上よりなる合金またはこれら2種以上の金属の複層で積層された構造で
形成されている前記請求項1記載の構造材料。
- 前記絶縁性の透明接着剤層は、50〜300μmの厚みを有する前記請求項1
記載の構造材料。
- 前記透明フィルムは、50〜300μmの厚みを有すポリエチレンテレフタレ
ートフィルムである前記請求項1記載の構造材料。
- 前記網状化した導電性金属線(網状化線)は平行した導電性金属線に対して直
角方向に形成されかつ導電性金属線の長さ方向10mmに対し1組当り少なくと
も2本である前記請求項1記載の構造材料。
- 87〜98%の開口率を有する前記請求項1記載の構造材料。
- 前記請求項1記載の構造材料により構成された静電容量式タッチパネル構造体。
- 前記請求項1記載の構造材料により構成されたタッチパネル構造体を厚みが
0.5〜4mmのガラス板 あるいは厚みが0.5〜2mmの透明樹脂シートで
表面保護した構造を有する静電容量式タッチパネル構造体。
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