JP2014203150A - 静電容量式タッチパネル - Google Patents

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JP2014203150A JP2013076748A JP2013076748A JP2014203150A JP 2014203150 A JP2014203150 A JP 2014203150A JP 2013076748 A JP2013076748 A JP 2013076748A JP 2013076748 A JP2013076748 A JP 2013076748A JP 2014203150 A JP2014203150 A JP 2014203150A
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中谷健司
Kenji Nakatani
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Abstract

【課題】静電容量式用のタッチパネル電極基板が一体化された表示装置であって、表示品質に優れ且つ薄型で大型の液晶表示装置または有機EL表示装置を提供する。【解決手段】液晶表示装置の表示面上に静電容量式用のタッチパネル電極基板が一体化して設けられているタッチパネル付液晶表示装置、あるいは有機EL表示装置であって、前記タッチパネル電極基板は、透明基板の片面に多数の導電性金属線が平行且つパターン化して設けられた基板であり、液晶表示装置、あるいは有機EL表示装置におけるカラーフィルター基板上に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量式タッチパネルに関する。さらに詳しくは液晶表示装置に
一体化された静電容量式タッチパネルに関する。
タッチパネルは、指入力が可能であって、その利便性の良さからその市場が
急激に拡大しつつある。特に携帯情報電話、ゲーム機、カーナビゲーション、
券売機、音楽プレイヤーなど多くの電機電子機器の分野においてタッチパネルが
利用されている。このタッチパネルは、抵抗膜式、静電容量式および光学式な
どの種々の方式が提案されているが、これら方式のうち、抵抗膜式および静電
容量式が主流を占めている。
殊に、静電容量式タッチパネルは、マルチ入力が容易に可能でありまたソフト
なタッチ感で入力できることから、携帯情報電話を中心に急激に市場が拡がり
つつある。一方タッチパネルは液晶表示装置の表示面上に配置して利用される
ことが多く、この場合モジュールの厚みが増すと共に、表示の品質(輝度、
コントラスト、反射率など)の低下を持たらすことは避けられない。
これらの視認性の問題を解消する手段として、タッチパネルを液晶表示装置に
一体化する方式がOn−Cell化あるいはIn−Cell化として提案され
ている。
本発明者は、静電容量式タッチパネルの表示装置への組み込み化による視認
性の向上について研究を進めた。殊に大型画面化が容易であって、画像の品質の低
下が少ないタッチパネルの開発について研究を進めた。
静電容量式タッチパネルには種々の方式があるが、そのうち投影型静電容量式
であって、ワイヤーセンサーを電極として利用するタッチパネルは、画面の大型
化が比較的に容易であり、最近技術の発達によりそのワイヤー(細線)のパターン
加工およびそのデザインの設計が容易に可能である。
本発明者はこのワイヤーセンサーを電極として利用するタッチパネルの利点を
生かし、液晶表示装置に一体化することにより、薄型化ができ、大型化も達成でき、
さらに表示面の品質(輝度、コントラストなど)の劣化が抑制できることが判明
し本発明に到達した。すなわち、液晶表示装置や有機EL表示装置に装着されて
いるカラーフィルター基板には、色素を区切るブラックマトリックスが多数形成
されている。このブラックマトリックスは光を透過しない領域であり、カラーフィ
ルターのタイプによって種々の形状が異なっているものの、概ね微細な線状型又は
微細な桝目、或いは碁盤目型の形状を有している。
このカラーフィルター基板のブラックマトリックスの領域と、静電容量式の電極
としてのワイヤーセンサーのパターン領域が出来る限り重なるようにワイヤー
センサーのパターンをデザイン化することは可能である。
静電容量式タッチパネルを液晶表示装置に一体化した場合、電極としてのワイ
ヤーセンサーのパターン領域が、カラーフィルターのブラックマトリックスの領
域が重なり合う度合いが多い程、液晶表示の品質の低下が一層抑制されることが
判明した。
本発明は、かかる究明事実に基づいて到達したものであって本発明によれば
下記静電容量式タッチパネル付表示装置が提供される。
(1)表示装置の表示面上に静電容量式用のタッチパネル電極基板が一体化して
設けられているタッチパネル付液晶表示装置、あるいは有機EL表示装置であっ
て、前記タッチパネル電極基板は透明基板の片面に多数の導電性金属線が平行
して且つパターン化して設けられた基板であり、液晶表示装置、あるいは有機
EL表示装置におけるカラーフィルター基板上に設けられていることを特徴とする
タッチパネル付表示装置。
(2)前記タッチパネル電極基板は、その透明基板面上の多数の導電性金属線が、
液晶表示装置、あるいは有機EL表示装置におけるカラーフィルター基板のブラッ
クマトリックスの少なくとも一部と重なり合うように形成されている前記(1)記
載のタッチパネル付表示装置。
(3)前記タッチパネル電極基板は、透明基板の片面に、多数の導電性金属線が
1.0〜3mmの間隔で平行して形成され、各導電性金属線は、幅が1〜10
μmである前記(1)記載のタッチパネル付表示装置。
(4)前記タッチパネル電極基板は、透明基板の片面に、多数の導電性金属線が、
1.0〜3mmの間隔で形成され、各導電性金属線は、幅が1〜10μmであり、
各導電性金属線は隣接する2〜6本が一組の導電ラインとなって、多数の導電ラ
インを形成し且つ各組の導電ラインは各組において導電性金属線が互いに電気的
に接続するように導電性金属により網状化したパターンを形成している前記(1)
記載のタッチパネル付表示装置。
(5)前記タッチパネルの透明基板が透明な高分子フィルム、あるいは高分子シー
トからなる前記(1)記載のタッチパネル付表示装置。
(6)前記タッチパネルの透明基板が光学的に等方性の特性を有する前記(1)記
載のタッチパネル付表示装置。
本発明の表示装置は、タッチパネル電極基板が液晶表示装置あるいは有機EL
表示装置の表面上に一体化して設けられたタッチパネルであって、そのタッチパネ
ル電極基板は多数の導電性金属が平行して且つパターン化して設けられた基板
であって、そのパターンの形状をカラーフィルター基板のブラックマトリックスの
領域に重なり合うように形成させることができるので、液晶や有機EL表示の品質
(輝度やコントラスト)の劣化を極力抑制することができる。また本発明によれば、
薄型で大型で且つ高品質のタッチパネル付液晶表示装置あるいは有機EL表示装
置を容易に提供することができる。
本発明のタッチパネル付液晶表示装置の表示面からの直角断面構造の模式図を示す。 カラーフィルターの画素部分の拡大図を示す。 本発明の表示装置に設けられるタッチパネル電極基板における多数の導電性金属線により網状化したパターンを示す平面図である。
本発明のタッチパネル付表示装置を、図面を用いて以下具体的且つ詳細に説明
する。図1は、本発明のタッチパネル付表示装置の表示面からの直角断面構造の
模式図を示したものである。図1の上面が表示面であり、また指タッチ面でもある。
本発明の表示装置は、タッチパネル基板が一体化された構造であって、上部タッチ
パネル電極基板1/下部タッチパネル電極基板3/カラーフィルター基板2/
液晶層4/薄型トランジスタ付基板5より構成され、この構造体では、カラー
フィルター基板と薄膜トランジスタ付基板がガラスで構成される。液晶表示装
置では上面及び下面には偏光板が付設されているが、これら偏光板は図面上では
省略されている。
本発明の表示装置は、カラーフィルター基板2の表面上にタッチパネル電極基
板が設けられていることおよび、このタッチパネル電極基板は、静電容量式タッ
チパネル基板であって、透明基板の片面に多数の導電性金属線が平行して且つパ
ターン化して設けられた基板であることを特徴としている。
本発明の好ましい態様は、タッチパネル電極基板における透明基板の片面に
形成されている多数の導電性金属線が平行して形成されたパターンの形状が、カ
ラーフィルター基板2のブラックマトリックスの領域に重なり合うように形成
されていることである。この点を図2を用いて説明する。図2は、カラーフィル
ターにおける画素部分の拡大図を示したものであり、一般に赤、緑および青の3つ
の色素がブラックマトリックス8によって区切られている。このブラックマトリッ
クス8の形状は各色素を図2のように区切るために形成されたものであり色素の
形状に対応して変化するものであり、必ずしも一定の形状を有するものではない。
色素の形状は大略長方形乃至四角形が基本であって、色素も赤(R)、緑(G)
および青(B)の3色を基本とし、この3つの色素で1組の画素が形成されている。
図2は、1組の画素を模式的に示したものであり、ブラックマトリックス8により
色素が区切られている。
図2に示す画素が縦方向および横方向に多数配列してカラーフィルター2が形
成されている。従ってカラーフィルター2にはブラックマトリックス領域が縦方向
および横方向に連続した帯状またはライン状に形成されていることになる。カラー
フィルター2のブラックマトリックスの領域の形状は概ね桝目型或いは碁盤目型
である。このブラックマトリックス8の領域は、光を実質上透過しない部分である。
本発明では、カラーフィルター2におけるブラックマトリックスの領域に、上部
タッチパネル電極基板1の電極パターンの領域を重なり合わせることが重要と
なる。そのために、使用するタッチパネル電極基板は、透明基板の片面に多数の
導電性金属線を平行に配列して形成させた電極基板が使用される。
透明基板の片面に多数の導電性金属線を平行して配列させたパターン領
域の形状を、カラーフィルター2のブラックマトリックスの領域と一致するように
形成させたタッチパネル電極基板を作成し、その基板をカラーフィルター基板2の
表面に、前記両領域が重なり合うように装着することが大事である。
次に本発明のタッチパネル付表示装置において、カラーフィルター基板2の表
面に設置されるタッチパネル電極基板について、具体的に説明する。前述したよ
うに、タッチパネル電極基板は、静電容量式タッチパネル基板であって、透明
基板の片面に多数の導電性金属線が平行して且つパターン化して設けられた
2つの基板より構成される。
すなわち、タッチパネル電極基板は、図3に示すように上部タッチパネル電極
基板1(以下“電極基板1”と略すことがある)および下部タッチパネル電極基板
3(以下“電極基板3”と略すことがある)の2つの基板より構成される。この2
つの基板より構成されるタッチパネル電極基板は、静電容量式タッチパネルとして
好適であり、本発明者が先に提案した具体例を以下に説明する。
(特願2011−202359号明細書参照:平成23年8月31日出願)。
図3の[A]には、電極基板1、図3の[B]には電極基板3のパターン化した平面
図を示す。具体的かつ詳細に説明すると図3において、下記(1)〜(3)の要件
よりなるタッチパネル電極基板が好適である。
(1)透明フィルム(A)の片面に、(a−1)多数の導電性金属線が1.0 〜
3mmの間隔で平行して形成され、(a―2)各導電性金属線は、幅が1〜10
μmであり、(a―3)各導電性金属線は、隣接する2〜6本が一組の導電ライン
となって、多数の導電ラインを形成し、(a―4)各組の導電ラインは、各組にお
いて導電性金属線が互いに電気的に接続するように導電性金属線により網状化し
たパターンを形成している電極基板1及び透明フィルム(B)の片面に、(b−1)
多数の導電性金属線が1.0〜3mmの間隔で平行して形成され、(b−2)各導
電性金属線は幅が1〜10μmであり、(b−3)各導電性金属線は隣接する2〜
6本が一組の導電ラインとなって、多数の導電ラインを形成し、(b−4)各組の
導電ラインは、各組において導電性金属線が互いに電気的に接続するように導電性
金属線により網状化したパターンを形成している電極基板3より構成され、
(2)前記電極基板1及び電極基板3とは、それぞれの導電性金属線が形成されて
いる面が向い合い且つそれぞれの導電性金属線の平行する方向が直行するように、
絶縁性の透明接着剤を介して貼り合され、且つ
(3)前記電極基板1及び電極基板3における各組における導電ラインは、それぞ
れの組の端末から電気的に端子に接続されている。
図3の[A]においては電極基板1の網状化された一例のパターンの平面図が示
されている。この図3の[A]においては、3本の導電性金属線が一緒になって1つの
導電性ラインを形成している。導電性ラインである組はX−1、X−2、X−3、
X−4・・・X−nで示されている。多数の導電性金属線は、隣接する2〜6本、
好ましくは3〜5本が一緒になって1つの組となり、1つの導電ラインを形成している。
各組の導電ラインは、それぞれの組において導電性金属線が互いに電気的に
接続するように導電性金属線により網状化したパターンを形成している。すなわち、
図3では網状化している導電性金属線は、説明上点線で示されている。以下この点
線で示されている導電性金属線を“網状化線”と略称することがある。この網状化
線は、図3では平行な多数の金属線に対して、梯子状となるように直角方向に形成
されている。しかしこの網状化線は、平行で直線状の金属線に対して直角方向で
あることは好ましいことではあるが、必ずしもその必要はない。
或る程度の角度をもって網状化されていてもよい、必要なことは、網状化線は、
各々の組(導電性ライン)の中で、その組を形成している金属線が互いに電気的に
接続して、1つの導電性ラインとなっていればよく、1つの組と他の組とが電気
的に接続していないことが肝要である。つまり、組と組との間には網状化線は
存在しない。
各組内の網状化線は、導電性金属線が、部分的にまたは局所的に傷付いたり
或いは破断した場合に、各組の導電ラインが電気的な接続を維持するために機
能している。網状化線は、導電性金属線の長さ方向10mmに対して1組当たり、
1本〜5本、好ましくは2〜5本であるのが望ましい。
導電性金属線は、幅が1〜10μm、好ましくは2〜8μmであるのが望ましく、
その厚みは0.1〜5μm、好ましくは、0.1〜4μmであるのが有利である。
また網状化線の幅および厚みは、前記した導電性金属線と同じ範囲から選択
される。
導電性金属線および網状化線は、導電性金属材料が使用され、具体的にはCu、
Ni、Al、Ag、Cr、これら金属の2種以上よりなる合金またはこれら金属の
複層で積層された構造で形成されたものが挙げられる。これらのうち、好ましくは
Cu、Agであり、特にCuが加工性及び価格の点で有利である。
電極基板1は、2〜6本の導電性金属線が1組となって、1つの導電ライン
(X−1、X−2、X−3、X−4、・・・X−n)を形成している。各組の導電
性金属線の数は同じ本数であることが望ましい。図3では3本の導電性金属線が1組
となっている。各組内における導電性金属線の間隔(中心線と中心線の距離)は、
1.0〜3mm好ましくは、1.5〜2.5mmであって平行に直線状に配置されて
いる。この導電性金属線の間隔は、前記範囲内において等間隔であるのが好ましい。
各組における導電性金属線の数は、同じ本数であることが望ましく、また各組に
おける導電性金属線の間隔も、同じ値であることが望ましい。しかし、組と組との
間隔は1.5〜10mm、好ましくは2〜8mmであることが望ましく、組と組との
間隔は等間隔であるのが有利である。
導電性金属線および網状化線は、透明フィルムの片面にフォトレジスト加工、フォ
トエッチング加工により形成させることができる。透明フィルムの表面に形成されて
いる導電性金属線は、組内における金属線の間隔および組と組との間隔は、同じ値で
あること(等間隔であること)が加工の点および利用しコントロールする点において
有利である。
本発明におけるタッチパネル電極基板1は、透明フィルムの片面に多数の導電性
金属線が平行に形成されたものである。この透明フィルムとしては、樹脂フィルムで
あって透明性に優れたものであれば良く、例えば、ポリエステルフィルム、ポリカー
ボネートフィルム、ポリオレフィンフィルムまたはポリシクロオレフィンフィルム
などが例示できるが好ましくはポリエステルフィルムである。具体的には、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルムまたはポリエチレン−2.6−ナフタレート
(PEN)フィルムが好ましく、特に好ましいのはポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムである。これら透明フィルムは2軸延伸されたものが好ましく
使用され、その厚みは、50〜300μmが適当であり、特に好ましくは80〜
250μmである。
以上電極基板1について図3により説明したが、電極基板3も、図3の[B]に
示されているように、導電性金属線の材料、線の幅と厚み、一組における導電性金
属線の数と間隔、網状化線の形態と数は電極基板1で説明した内容の範囲から選択
される。図3では電極基板3は、多数の導電性金属線が縦方向に平行に且つ、直線
状に形成され、各組の導電ラインが3本の導電性金属線よりなり、各組がY−1、
Y−2、Y−3、Y−4およびY−nとして示されているが、これは後述するよう
に電極基板1及び電極基板3を貼り合せた場合の状態の理解のためである。
電極基板1は、電極基板3と同様に独立して導電性金属線および網状化線を透明
フィルム面上に配置し形成せしめればよい。
タッチパネル電極基板は、前記した電極基板1および電極基板3がそれぞれの
導電性金属線が形成されている面が互いに向い合い且つそれぞれの導電性金属
線の平行する方向が直交するように貼り合わされたものであって、両基板は両方の
導電性金属線が直接電気的に接触しないように絶縁性の透明接着剤層を介して貼
り合わされている。
図3により説明すると、電極基板1と電極基板3とはZ−Z‘で示す一点鎖線を
中心に内側に折り曲げて重ねたような状態で貼り合せると、両基板の導電性金属
線の平行配列が直交するようになる。
タッチパネル電極基板は前記したように電極基板1および3が接着剤層を介して
貼り合わされた3層構造を有している。そして両基板における各組における導電ラ
インの端末から電気的に端子に接続されるが図3には各々の端末から端子への接続
ラインは図示されてはいない。各組からそれぞれ電気的に端子を介してコントロー
ラへ接続される。
透明接着剤としては、絶縁性であって、透明フィルムを接着しうる接着剤を使用
することができる。例えば酢酸ビニル樹脂接着剤、エチレン・酢酸ビニル樹脂接着剤、
アクリル樹脂接着剤、合成ゴム接着剤、シリコーン樹脂接着剤などが挙げられる。
これらのうちアクリル樹脂接着剤が好ましく、一般にOCA(Optical Clear
Adhesive)と称される接着剤が有利に使用される。
本発明の前記タッチパネル電極基板は開口率が85%以上、好ましくは87〜
98%、特に好ましくは88〜96%であることが有利である。開口率が85%未
満になると光線透過率が低くなり望ましくない。ここで開口率とは構造材料の表
面の平面図における導電性金属線が形成された領域の実質面積を100とした時、
導電性金属線(網状化線も含めて)が占める合計の面積を除く面積の割合を云う。
前記したようにタッチパネル電極基板は電極基板1/透明接着剤層/電極基板3の
順序で積層した構造を有しているが、実際に利用するに当っては、この構造体の面を
さらにガラス板或いは透明樹脂シートで表面保護した構造体であることが好ましい。
このガラス板としては厚みが0.5〜4mmのものが望ましく、透明樹脂シートと
しては厚みが0.5〜2mmのものが適当である。かかる透明樹脂としては、ポリ
カーボネート、アクリル樹脂、ポリオレフィンまたはポリシクロオレフィンが挙げら
れるが、ポリカーボネートが優れている。
図3に示した電極基板の網状化されたパターンは、多数の導電性金属線が平行して
直線状に配列されたものであるが、この多数の金属線は、必ずしも直線状である必
要はなく、平行した波形で形状であってもよい。多数の導電性金属線が平行し且つ
波形で形成された電極基板を有するタッチパネルは、本発明者が先に提案した
(特願2011−282250明細書参照:平成23年12月7日出願)。この多
数の導電性金属線が平行且つ波形でパターン化されている電極基板において、各金
属の幅および厚み、各金属線の間隔や各組の間隔は基本的には、前述した直線状の
金属線の範囲と同じである。
多数の導電性金属線が波形にかつ平行に形成されている場合、この波形の形状に
ついて説明すると、一本の金属線において波形における山と山との間(つまり隣接
する2つの頂点と頂点との直線の長さ)は1〜12mm好ましくは2〜10mmが
適当である。また波形における山と谷との間(つまり隣接する2つの頂点を結んだ
線と、その隣接する2つの底点を結んだ線とから形成される平行線の幅)は、1〜
6mm、好ましくは1.5〜5mmが適当である。多数の導電性金属線は波形にかつ
平行に形成されているが、波形の中心線はほぼ直線状に形成されていることが望ま
しい。また“波形にかつ平行に”形成されているとは、各組の導電ラインにおいて、
導電性金属線のそれぞれの波形の形状が一致していることを意味する。多数の導電性
金属線が波形で且つ平行に形成された電極基板はモアレ現象を防止する効果を有し
ている。
1 :上部タッチパネル電極基板
2 :カラーフィルター基板
3 :下部タッチパネル電極基板
4 :液晶層
5 :薄膜トランジスタ
6 :ガラス基板
7 :ガラス基板
8 :ブラックマトリックス
(A):透明フィルム
(B):透明フィルム

Claims (6)

  1. 液晶表示装置の表示面上に静電容量式用のタッチパネル電極基板が一体化して
    設けられているタッチパネル付液晶表示装置、あるいは有機EL表示装置であって、
    前記タッチパネル電極基板は透明基板の片面に多数の導電性金属線が平行して
    且つパターン化して設けられた基板であり、液晶表示装置、あるいは有機EL表示
    装置におけるカラーフィルター基板上に設けられていることを特徴とするタッチ
    パネル付表示装置。
  2. 前記タッチパネル電極基板は、その透明基板面上の多数の導電性金属線が、液晶
    表示装置、あるいは有機EL表示装置におけるカラーフィルター基板のブラックマト
    リックスの少なくとも一部と重なり合うように形成されている請求項1記載の
    タッチパネル付表示装置。
  3. 前記タッチパネル電極基板は、透明基板の片面に、多数の導電性金属線が
    1.
    0〜3mmの間隔で平行して形成され、各導電性金属線は、幅が1〜10μ
    mである請求項1記載のタッチパネル付表示装置。
  4. 前記タッチパネル電極基板は、透明基板の片面に、多数の導電性金属線が
    1.0〜3mmの間隔で形成され、各導電性金属線は、幅が1〜10μmであり、
    各導電性金属線は隣接する2〜6本が一組の導電ラインとなって、多数の導電ラ
    インを形成し且つ各組の導電ラインは、各組において導電性金属線が互いに電気
    的に接続するように導電性金属により網状化したパターンを形成している請求項
    1記載のタッチパネル付表示装置。
  5. 前記タッチパネルの透明基板が透明な高分子フィルム、あるいは高分子シートから
    なる請求項1記載のタッチパネル付表示装置。
  6. 前記タッチパネルの透明基板が光学的に等方性の特性を有する請求項1記載の
    タッチパネル付表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016133536A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 凸版印刷株式会社 タッチパネル一体型カラーフィルタ基板、それを用いた表示装置、及びそれを用いた情報入力画像表示装置

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