JP5733683B2 - 余剰汚泥移送管の洗浄装置 - Google Patents
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Description
メタン発酵用の余剰汚泥を移送する余剰汚泥移送管を洗浄する洗浄装置であって、
上記余剰汚泥移送管を、余剰汚泥の移送方向を変更する曲り部と、前記曲り部の上流側と下流側とに接続される直線状移送管とを備えて構成し、前記曲り部にその曲り部の内部に高温蒸気を噴出させる高温蒸気噴出部を備え、その噴出方向を前記直線状移送管の軸線方向に沿った方向に設定してあることを特徴とする余剰汚泥移送管の洗浄装置である。
更には、前記噴出方向を前記下流側に位置する下流側直線状移送管の軸線方向に沿った方向でかつ前記下流側直線状移送管における余剰汚泥移送方向に沿った方向、又は、前記噴出方向を前記上流側に位置する上流側直線状移送管の軸線方向に沿った方向でかつ前記上流側直線状移送管における余剰汚泥移送方向に対向する方向に設定してあることを特徴とする。
さらに、この高温蒸気噴出部から噴出される高温蒸気は、上記余剰汚泥移送管を通じて余剰汚泥がメタン発酵されるまでの操業プロセスを停止させることなく噴出されることから、当該余剰汚泥移送管の洗浄装置は、余剰汚泥をメタン発酵するという一連のプロセスを含む汚泥処理システムの稼働中において、余剰汚泥移送管の洗浄を確実に達成することができる。
即ち、このように余剰汚泥移送管内の抵抗が減少することから、高温蒸気噴出部から噴出される高温蒸気が、その熱や吐出圧力の低下を最小限に留めつつ、余剰汚泥移送管の内部に付着する余剰汚泥の詰まりをより効果的に圧送でき、その結果、当該余剰汚泥移送管の洗浄装置は、余剰汚泥移送管の洗浄効果をより一層向上させることができる。
図1の汚泥処理システムにおいて、余剰汚泥Rは、メタン発酵用の汚泥であり、余剰汚泥移送管Sにより移送され、メタン発酵装置Tによりメタン発酵される。かかる図1の汚泥処理システムにおいて、第1の実施形態に係る余剰汚泥移送管の洗浄装置は、余剰汚泥移送管Sの内部に高温蒸気Uを噴出させる。なお、余剰汚泥Rの濃度については特に限定されるものではない。また、メタン発酵装置Tの種類としては、特に限定されず、公知の装置を用いることができる。
このような構成を採る場合において、余剰汚泥移送管の洗浄装置1の使用手順について作用効果を中心に詳説する。余剰汚泥Rが余剰汚泥移送管S内部で移送されている状態において、高温蒸気噴出部2から高温蒸気Uを噴出させることで、余剰汚泥移送管の洗浄装置1は、かかる高温蒸気Uの熱や吐出圧力により、粘性の高い余剰汚泥Rの移送をスムーズにすることができると共に、余剰汚泥移送管Sの内部に付着する余剰汚泥Rを十分に除去でき、その結果、余剰汚泥移送管S内部の詰まりを確実に洗浄することができる。
さらに、この高温蒸気Uは、上記余剰汚泥移送管Sを通じて余剰汚泥Rがメタン発酵されるまでの操業プロセスを停止させることなく噴出されることから、余剰汚泥移送管の洗浄装置1は、余剰汚泥Rをメタン発酵するという一連のプロセスを含む汚泥処理システムの稼働中において、余剰汚泥移送管Sの洗浄を確実に達成することができる。
図3の汚泥処理システムにおいて、余剰汚泥R、余剰汚泥移送管S、メタン発酵装置Tについては、図1の汚泥処理システムの場合と同様であるため、同一番号を付して説明を省略する。かかる図3の汚泥処理システムにおいて、第2の実施形態に係る余剰汚泥移送管の洗浄装置は、余剰汚泥移送管Sの内部に高温蒸気Uを噴出させるものであるが、高温蒸気Uの噴出方向が上記第1の実施形態に係る余剰汚泥移送管の洗浄装置の場合とは異なる。
このような構成において、余剰汚泥移送管の洗浄装置10の使用手順について、上記余剰汚泥移送管の洗浄装置1とは異なる作用効果を中心に詳説する。
図5の汚泥処理システムにおいて、余剰汚泥R、余剰汚泥移送管S、メタン発酵装置T、高温蒸気Uについては、図1の汚泥処理システムの場合と同様であるため、同一番号を付して説明を省略する。この図5の汚泥処理システムにおいて、第3の実施形態に係る余剰汚泥移送管の洗浄装置は、余剰汚泥移送管Sの内部に高温蒸気Uを噴出させるものであるが、高温蒸気Uにより加熱される加熱余剰汚泥Vと加熱前の余剰汚泥Rとの熱交換を行う後述の熱交換部12を備えることが、上記第1の実施形態に係る余剰汚泥移送管の洗浄装置の場合とは異なる。また、図5に示す通り、加熱前の余剰汚泥Rをメタン発酵装置Tに直接移送するバイパスを設置することもできる。このバイパスは、余剰汚泥Rを移送できる移送管であり、上記余剰汚泥移送管Sと同様のものを用いることができる。かかるバイパスにおいて、加熱前の余剰汚泥Rと熱交換部12から移送される余剰汚泥Rとを混合してメタン発酵装置Tに移送することもできる。なお、高温蒸気Uは、かかるバイパス内に対しても噴出することができる。
また、移送管内圧計測部4は、移送管内圧計6、内圧データ処理機構7を主として備え、流量調整部5は、弁8、流量データ処理機構9を主として備える。なお、かかる高温蒸気噴出部2、高温蒸気発生部3、移送管内圧計測部4、流量調整部5、移送管内圧計6、内圧データ処理機構7、弁8、流量データ処理機構9については、上述の余剰汚泥移送管の洗浄装置1の場合と同様であるため、同一番号を付して説明を省略する。
図7の余剰汚泥移送管の洗浄装置13は、余剰汚泥Rを移送する余剰汚泥移送管Sを洗浄するための装置である。この余剰汚泥移送管の洗浄装置13は、高温蒸気噴出部2、高温蒸気発生部3、移送管内圧計測部4、流量調整部5、二重管熱交換部14を主として備える。また、移送管内圧計測部4は、移送管内圧計6、内圧データ処理機構7を主として備える。また、流量調整部5は、弁8、流量データ処理機構9を主として備える。なお、かかる高温蒸気噴出部2、高温蒸気発生部3、移送管内圧計測部4、流量調整部5、移送管内圧計6、内圧データ処理機構7、弁8、流量データ処理機構9については、上述の余剰汚泥移送管の洗浄装置1の場合と同様であるため、同一番号を付して説明を省略する。
かかる二重管式熱交換部14において、外管部15では高温蒸気Uにより加熱された加熱余剰汚泥Vが移送され、内管部16では上述の汚泥処理システムの上流から余剰汚泥Rが移送される。
つまり、当該余剰汚泥移送管の洗浄装置13は、二重管熱交換部14を備えることで、上述した加熱余剰汚泥Vから余剰汚泥Rへの熱の移動をコンパクトな構成により効率的に行うことができ、その結果、余剰汚泥Rに対して噴出される高温蒸気のエネルギー量をより一層低減することができる。
2 高温蒸気噴出部
3 高温蒸気発生部
4 移送管内圧計測部
5 流量調整部
6 移送管内圧計
7 内圧データ処理機構
8 弁
9 流量データ処理機構
10 余剰汚泥移送管の洗浄装置
11 余剰汚泥移送管の洗浄装置
12 熱交換部
13 余剰汚泥移送管の洗浄装置
14 二重管熱交換部
15 外管部
16 内管部
R 余剰汚泥
S 余剰汚泥移送管
T メタン発酵装置
U 高温蒸気
V 加熱余剰汚泥
Claims (5)
- メタン発酵用の余剰汚泥を移送する余剰汚泥移送管を洗浄する洗浄装置であって、
上記余剰汚泥移送管を、余剰汚泥の移送方向を変更する曲り部と、前記曲り部の上流側と下流側とに接続される直線状移送管とを備えて構成し、前記曲り部にその曲り部の内部に高温蒸気を噴出させる高温蒸気噴出部を備え、その噴出方向を前記直線状移送管の軸線方向に沿った方向に設定してあることを特徴とする余剰汚泥移送管の洗浄装置。 - 前記噴出方向を前記下流側に位置する下流側直線状移送管の軸線方向に沿った方向でかつ前記下流側直線状移送管における余剰汚泥移送方向に沿った方向、又は、前記噴出方向を前記上流側に位置する上流側直線状移送管の軸線方向に沿った方向でかつ前記上流側直線状移送管における余剰汚泥移送方向に対向する方向に設定してある請求項1記載の余剰汚泥移送管の洗浄装置。
- 上記高温蒸気により加熱される加熱余剰汚泥と、加熱前の余剰汚泥との熱交換を行う熱交換部をさらに備える請求項1又は2記載の余剰汚泥移送管の洗浄装置。
- 上記熱交換部が、上記加熱余剰汚泥を移送する余剰汚泥移送管と、加熱前の余剰汚泥を移送する余剰汚泥移送管との二重管式である請求項3記載の余剰汚泥移送管の洗浄装置。
- 上記余剰汚泥移送管の内圧を計測する移送管内圧計測部と上記余剰汚泥移送管における余剰汚泥の流量を調整する流量調整部とを備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の余剰汚泥移送管の洗浄装置。
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