JP5733650B1 - かつら - Google Patents

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Abstract

【課題】 本考案の課題はかつらや部分かつらが持ち上がったり、ズレたり、外れたりせずに頭部に安定した装着と密着を可能にし、取り付け取り外しが簡単に出来、所定の位置に容易に装着する事が出来るかつらや部分かつらを提供することである。【解決手段】 片面にフック面を設けてなる面ファスナーの裏面に厚さ0.07〜0.35mmのバック層が設けられてなり、該面ファスナーに人毛もしくは人工毛を直接植毛してなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明はかつらに関する。更に詳しくは薄毛に悩む人に好適な部分かつらに適するかつらに関する。
一般にかつら、又、特に部分かつらは装着している事がわからない様に自然に見せることができるようにとの要望がある。更に、最近は円形脱毛症に対応できる部分かつらの要望も多い。
上記要求を満足する装着方法については従来から様々な方法が提案されている。その代表的な方法は両面テープや接着剤を用いてかつら、部分かつらを使用者の頭皮に直接貼り付ける方法、金属製のクリップを用いてかつら、部分かつらを使用者の自毛に取り付ける方法,また人毛又は人工毛を植毛させたネットの網目より自毛を引き出して人毛又は人工毛と混毛させて頭部に保持する方法などがある。又、ネットやレースのベース部に植毛され、そのベース部の裏面全体に面ファスナーが設けられているものなどがある。
又,特許文献1に記載のかつらや、特許文献2に記載のかつらは、ネットやレースのベース部に植毛されたベース部の裏面全体に面ファスナーが設けられているものは、ネットやレースに植毛されたかつらベース部と面ファスナーを貼り合わせるため、二重になり、装着感と密着性は優れたものであるが分厚くなり、使い心地も悪かった。又、ネットやレースに植毛されたベース部と面ファスナーとの接合のために手間が掛かっていた。
実用新案登録 第3179833号公報 実用新案登録 第3183304号公報
本発明の課題はかつら、特に部分かつらが分厚くなって使用の快適感をそがないようにすることが目的である。又、製造容易とする構造を実現することを目的とする。
本発明は片面にフック面を設けてなる面ファスナーの、裏面に厚さ0.07〜0.35mmの樹脂製バック層が設けられてなり、該面ファスナーに人毛もしくは人工毛を直接植毛してなることを特徴とする。
本発明は、上記の面ファスナーに直接植毛している、直接植毛とは人毛もしくは人工毛をベース部に人の手などで縫いつけることをいう。又、刺繍ミシンを用いて植毛してもよい。
本発明のかつら、部分かつらは、植毛するべきベース部として、面ファスナーに直接植毛するので、軽くすることが出来、製作する上でも簡素化することができる。そうして直接希望の位置に装着出来、装着面全体に密着することができるので、浮き上がりもズレも生じることなく安心して使用することが出来る。
かつらの平面図である。 かつらの断面図である。
発明を実地するための最良の形態
以下本発明の実地の形態に係わる部分かつらについて図を用いて説明を行う。
図1は実地の形態のかつら1の全体を示す平面図である。図1においてかつら1は主に人毛又は人工毛2を植毛する為の面ファスナー5に直に植毛された図である。
図2は面ファスナーの上端部のフック部の形状を表しており、人毛又は人工毛がバック層3を通して面ファスナーに直に植毛された断面図である。
そうして面ファスナー5の裏面にバック層3が設けられ、バック層3を通して面ファスナー5に直に人毛又は人工毛が植毛されている。面ファスナーの生地はポリプロピレンのモノフィラメントからなる平織り物である。バック層3はポリウレタンやポリエステルなどの樹脂液を塗工することで形成されるものである。
この様にして面ファスナー5のフック部4の先端にマッシュルーム状のフック部を多数形成する事により装着時の密着度が高まりズレ難く、外れ難いかつらとする事ができる。
尚、用途により面ファスナーに、別途クリップなどを併用してもよい。
ここで使用する面ファスナー5は、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、及びアクリル等の素材が適している。又バック層部分3はポリウレタンやポリエステルの樹脂の素材が適している。面ファスナー部材は密集した櫛歯状に形成されており、又その先端はマッシュルーム状に形成されている。
本発明者はバック層の厚みと植毛性の関係を確認するため、突き刺し強さテストをおこなった。
試験方法として定速伸張形引張試験機を用いてJIS T8051で規定される試験錘に、解じょ針(JIS S3008で規定されている絹針5号)を取り付け、固定リングに設置した試料に針が100mm/minの加圧速度で突き刺さる強さを測定した。なお各実験No.ごとにそれぞれ5回ずつ上記試験方法で行い、平均値を求めたものである。その結果以下のような結果が得られた、バック層3は樹脂液塗工後乾燥した状態での厚みである。
Figure 0005733650
それぞれのバック層なし、及び、バック層付面ファスナーについて植毛性を経験のある技術者により、人毛又は人工毛での植毛性をテストした。
実験No.1はバック層がなく、面ファスナーの生地がほつれてしまい、植毛することは出来たが、ほつれの為に使用することには不適であった。又、実験No.5〜7は植毛の突き刺しに、非常に大きな力を要し、植毛は不可であった。
実験No.4では植毛にかなり大きな力が必要であったが作業は可能であった。
バック層の厚みを0.07mmにした実験No.2は植毛性が良く、ほつれも発生することもなく植毛することが出来た。バック層の突き刺し強さは、実験No.1(なし)と比較しても殆んど変わらないが、植毛性は満足するものであった。
従って本発明ではバック層の厚みを0.35mm以下で0.07mm以上にすることにより、植毛することが出来、植毛性の良好なることが判明した。
1 かつら
2 人毛 又は 人工毛
3 バック層
4 フック部
5 面ファスナー

Claims (3)

  1. 片面にフック面を設けてなる面ファスナーの、裏面に厚さ0.07〜0.35mmの樹脂製バック層が設けられてなり、該樹脂製バック層の設けられた該面ファスナーに、人毛もしくは人工毛を該樹脂製バック層を通して面ファスナーに直に縫い付けて植毛してなることを特徴とする、かつら。
  2. 前記人毛もしくは人工毛の植毛が人の手によって縫いつけるものであることを特徴とする、請求項1に記載されてなるかつら。
  3. 前記面ファスナーは、フック面により、人の頭部の自毛に装着するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載されてなるかつら。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5583717U (ja) * 1978-12-05 1980-06-09
JPS62182101U (ja) * 1986-05-09 1987-11-19
JP2006291429A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Katori:Kk ヘアピース

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