JP5733149B2 - 車両用アプリケーションの法規検証システム - Google Patents

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本発明は、車両に搭載された車載機にインストールされる車両用アプリケーションの動作結果に対する法規準拠の検証に適用して有益な車両用アプリケーションの法規検証システムに関する。
一般に、車両に搭載されるナビゲーションシステム等の情報端末や各種機器を制御する車載制御装置などの車載機には車両用の各種アプリケーションプログラムがインストールされており、このようなプログラムの実行を通じて運転支援や車両制御などの各種処理が行われる。
また、最近は、こうしたプログラムをセンタで管理して、車両に配信するシステムの開発も進められている。このシステムでは、車載機に追加、更新するためのプログラムがセンタから車載機に配信される。そして、こうしたプログラムが車載機にインストールされることにより、車載機で実行可能な機能が追加されたり、車載機に予めインストールされているプログラムが更新されることとなる。
一方、センタから車載機に配信されるプログラムが、車載機が備えるメモリや中央処理装置(CPU)といった動作環境に適応していないときには、このプログラムを車載機上で適正に実行させることはできない。また、このように後発的に追加及び更新が可能なプログラムの中には、例えば、ドライバの注意を引くような画像やテキストを車室内に設けられた表示装置に表示させるものもあり、このような画像やテキストが表示装置に表示されると、ドライバの車両操作の妨げになるなどの不都合を招く虞もある。すなわち、車載機に新たに追加及び更新が可能なプログラムには、車載機の動作環境や車両の走行状態によっては実行に適さないプログラムも少なからず存在する。
そこで例えば、特許文献1に記載のシステムでは、車両用アプリケーションプログラム等のプログラムの配信にあたり、車載機に配信するプログラムがその動作環境、すなわち車載機に設けられたメモリや中央処理装置に適合しているかを検証するようにしている。これにより、車載機には動作検証済みのプログラムが配信されることとなり、その実行にかかる信頼性は確保されるようになる。また、特許文献1に記載のシステムでは、センタから配信するプログラムにその動作条件や処理内容を含む属性情報を関連付け、この属性情報を関連付けたプログラムを車載機に配信するようにしている。そして、こうしたプログラムが配信される車載機では、プログラムに関連付けられている属性情報をもとにプログラムの動作条件が満たされているかを判定し、この判定結果に基づいて動作条件に適合するプログラムだけを実行する。この結果、例えば、プログラムの動作条件として「走行中」、処理内容として「プログラムの実行停止」といった属性情報が関連付けされているときには、車両の状態が停止状態から走行状態に遷移することにより、同プログラムの実行が中断されることとなる。すなわち、車両の走行中には、ドライバの車両操作の妨げになるようなプログラムの実行は抑制されるようになる。
特開2005−075314号公報
ところで、例えば車両の計器盤の表示態様を変更するアプリケーションプログラムなどは法規に準拠した態様で各種情報を表示させる必要があるなど、アプリケーションプログラムやその動作結果が各種法規に準拠しているか否も併せて検証する必要がある。そこで通常は、例えばアプリケーションプログラムの作成段階や配信段階で同アプリケーションプログラムやその動作結果が各種、各国の法規に準拠していることを検証するようにしているが、その後に法規が改正されたり、車両が法規の異なるエリアに移動したりすることも想定される。そして、そのような場合、アプリケーションプログラムが車載機にインストールされた段階では法規に準拠していても、後発的に、あるいは動的に法規を満たさなくなり、車両用アプリケーションプログラムとしての適正性を維持することが困難となる。
なお、特許文献1に記載のシステムにせよ、動作環境の適合やアプリケーションプログラムとしての動作の検証はできても、その検証されたアプリケーションプログラムやその動作結果が必ずしもそこで必要とされる法規に準拠しているとは限らない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両用のアプリケーションの動作結果に対するいわば動的な法規検証を通じてその適正性を維持することのできる車両用アプリケーションの法規検証システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、車両に搭載された車載機にインストールされる車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規の準拠を検証する車両用アプリケーションの法規検証システムであって、該当する法規に対応して更新される法規データに基づいて前記車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規が準拠されているか否かを検証するモードで動作する法規検証モード動作部を備えるものであり、前記法規検証モード動作部は、前記車載機が搭載された車両が法規の異なる走行エリアに移動する都度、前記車両用アプリケーションプログラムを実行することで、前記車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定されている法規が準拠されているか否かを前記法規データに基づいて検証することを要旨とする。
上記構成によれば、上記法規検証モード動作部によって、車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定されている法規が準拠されているか否かが検証される。このため、車両用アプリケーションプログラムの法規準拠の検証を車両側で行うことが可能となり、車両用アプリケーションプログラムが車載機に一旦インストールされて以降も、同プログラムの動作結果が法規を準拠しているか否かを車両側で検証することが可能となる。これにより、準拠すべき法規が変更されたとしても、その検証を通じて法規準拠の有無を車両単体で判別することが可能となる。
なお一般に、車両用アプリケーションプログラムの検証は、同プログラムの提供側で行われる。そしてこの場合には、車両用アプリケーションプログラムがインストールされる車載機単体のみならず、車載機を含む車載システム全体の環境を想定したシミュレーションが例えばハードウェアインザループシステム(HILS)などのシステム上で行われる。しかし、極めて複雑な車両環境を再現し、さらには、こうした車載環境を法規毎に再現することは実現性に乏しい。これに対し、上記構成によれば、実車両で実行される車両用アプリケーションの動作結果に対する法規準拠の検証が上記法規検証モード動作部によって行われることから、車両用アプリケーションプログラムの提供側では、検証のために必要な車両環境を準備する必要がない。また、上記構成によれば、車両用アプリケーションの動作結果の検証を実際の車両上で行うことが可能なことから、実際の車両環境のもとで車両用アプリケーションを検証することが可能となる。これにより、車両用アプリケーションの提供側の検証負荷を低減しつつ、その検証精度が向上されるようにもなる。
車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定される法規とは、例えば州や国といったように走行エリア毎に異なる傾向にある。よって、こうした走行エリア間で車両が移動すると、車両用アプリケーションプログラムの動作結果がこれまで法規に準拠していたとしても、移動後の走行エリアでは法規に準拠しなくなることもある。
この点、上記構成によれば、車両が法規の異なる走行エリアに移動する都度、法規検証モード動作部によって車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対する法規準拠の有無が検証される。このため、準拠すべき法規が変更する蓋然性の高いタイミングで同プログラムの動作結果の検証が行われることとなり、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証を必要最小限の回数で的確に行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用アプリケーションの法規検証システムにおいて、法規準拠の検証された車両用アプリケーションプログラムを処理する通常モード動作部と、前記車両用アプリケーションプログラムの処理主体を前記通常モード動作部及び前記法規検証モード動作部に振り分ける動作制御部とを備え、前記動作制御部は、前記車両用アプリケーションプログラムの振り分けに際し、未検証の車両用アプリケーションプログラム及び車載機に追加インストールされた車両用アプリケーションプログラムを前記法規検証モード動作部に振り分けることを要旨とする。
上記構成によれば、車両用アプリケーションプログラムの処理主体がその検証の有無に応じて通常モード動作部と法規検証モード動作部とに選択的に振り分けられる。そして、各々振り分けられた動作部によって車両用アプリケーションプログラムが処理される。このため、既にインストール済みの車両用アプリケーションプログラムを更新するためのプログラム等が新たに取得されたときは、インストール済みの車両用アプリケーションプログラムを通常モード動作部に継続して実行させることが可能となる。また、これに並行して、新たに取得された車両用アプリケーションプログラムの動作結果が法規検証モード動作部により検証されることによって、未検証の車両用アプリケーションプログラムの動作結果が検証後に適用される動作環境に近似する動作環境のもとで検証されることとなる。これにより、車載機にインストールされている検証済みの車両用アプリケーションプログラムの動作を確保しつつ、これに並行して新たに取得されたプログラムの動作結果の検証を行うことが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用アプリケーションの法規検証システムにおいて、前記法規検証モード動作部は、前記車両用アプリケーションプログラムに関する法規準拠の検証を、定期的なタイミングでの検証、並びに、路車間通信及び車車間通信の少なくとも一方の通信を通じて取得される法規情報に基づく検証、の少なくとも一方の検証として行うことを要旨とする。
例えば、同一の走行エリアであっても、同走行エリアで適用される法規とは同法規が改正されることによって変更される可能性がある。そしてこの場合には、これまで車両用アプリケーションプログラムの動作結果が法規を準拠していたとしても、法規の改正に伴って後発的に法規に準拠できなくなることにもなりかねない。
この点、上記構成によれば、法規検証モード動作部による法規準拠の検証が定期的なタイミングで行われることにより、法規が改正されたとしても車両用アプリケーションプログラムの動作結果が同改正された法規に準拠しているか否かが検証されることとなる。また、このように定期的に法規の準拠を検証することとすれば、車両が法規の異なる走行エリアに移動したとしても、定期的な検証を通じて車両用アプリケーションプログラムの動作結果が検証されることとなる。これにより、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の定期的な検証を通じて、その適正性を長期的かつ継続的に維持することが可能となる。
また、上記構成によれば、例えば法規が改正された旨を示す法規情報を車車間通信や路車間通信を通じて取得することにより、車両用アプリケーションプログラムの動作結果が同改正された法規に準拠しているか否かを法規が改正されたタイミングで検証することが可能となる。このため、法規の異なる走行エリアに車両が移動したとしても、同走行エリアに適用される法規を示す法規情報を車車間通信や路車間通信を通じて取得することにより、この法規情報に基づいて車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証の要否を判定することが可能となる。これにより、車両用アプリケーションプログラムの動作結果が、走行エリアや改正によって動的に変更される法規に準拠しているかを柔軟に検証することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用アプリケーションの法規検証システムにおいて、前記車載機には、車両に搭載された表示部の表示態様を制御する表示系の車載制御装置が含まれ、前記表示系の車載制御装置は、法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像が描画される通常用の描画領域、及び法規準拠の未検証の車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像が描画されてその検証に用いられる検証用の描画領域からなる描画メモリを備えることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、車両に搭載された車載機にインストールされる車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規の準拠を検証する車両用アプリケーションの法規検証システムであって、該当する法規に対応して更新される法規データに基づいて前記車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規が準拠されているか否かを検証するモードで動作する法規検証モード動作部と、法規準拠の検証された車両用アプリケーションプログラムを処理する通常モード動作部と、前記車両用アプリケーションプログラムの処理主体を前記通常モード動作部及び前記法規検証モード動作部に振り分ける動作制御部とを備え、前記動作制御部は、前記車両用アプリケーションプログラムの振り分けに際し、未検証の車両用アプリケーションプログラム及び車載機に追加インストールされた車両用アプリケーションプログラムを前記法規検証モード動作部に振り分けるものであり、前記車載機には、車両に搭載された表示部の表示態様を制御する表示系の車載制御装置が含まれ、前記表示系の車載制御装置は、前記通常モード動作部によって法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムが実行されて該実行されたプログラムに基づき表示すべき画像が描画される通常用の描画領域、及び前記法規検証モード動作部によって法規準拠の未検証の車両用アプリケーションプログラムが実行されて該実行されたプログラムに基づき表示すべき画像が描画されてその検証に用いられる検証用の描画領域からなる描画メモリを備え、前記表示部には、前記検証用の描画領域に描画される画像が表示されず、前記通常用の描画領域に描画される画像が表示されることを要旨とする。
車両用アプリケーションに関して規定される法規とは、特に車両の走行速度などが表示される計器盤などのようにドライバに視覚される表示部の表示態様に対して規定されることが多い。そして、こうした表示部に表示される画像は通常、描画メモリに描画されることによって表示部に可視表示されることとなる。
そこで、上記構成によるように、法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像を通常用の描画領域に描画させ、この描画領域に描画された画像を表示部に表示させる。また併せて、法規準拠の未検証の車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像については、検証用の描画メモリに描画させてその検証を行う。これにより、表示部には、法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムに基づく画像のみが表示され、未検証の車両用アプリケーションプログラムに基づく画像が表示されることがない。すなわち、未検証の車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証中であっても、表示部には検証済みの車両用アプリケーションプログラムに基づく画像が表示されることとなり、表示部本来の表示機能を維持することが可能となる。また、これにより、未検証の車両用アプリケーションプログラムに基づく画像については、表示系の車載制御装置の描画メモリ、すなわち検証済みの車両用アプリケーションプログラムの動作環境と共通する動作環境のもとで検証されるようになる。よって、表示系の車載制御装置に実際に入力される各種信号に応じて表示すべき画像を描画メモリに描画させることが可能となり、未検証の車両用アプリケーションプログラムの動作結果として表示される画像の検証を、実際の動作環境のもとで行うことが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の車両用アプリケーションの法規検証システムにおいて、前記車載機にはさらに、車両に搭載された駆動機器を制御する駆動系の車載制御装置が含まれ、前記駆動系の車載制御装置は、ドライバによる車両操作を検出して該検出した車両操作に応じて前記駆動機器を制御する通常用の駆動制御部と、ドライバによ
る車両操作を検出して該検出した車両操作に応じた信号を前記表示系の車載制御装置に出力する検証用の駆動制御部とを備え、前記表示系の車載制御装置は、前記駆動系の車載制御装置により制御される駆動機器の駆動状況を前記表示部に表示することを要旨とする。
一般に、例えば車両の走行速度が表示されるスピードメータなどの表示部を制御する表示系の車載制御装置は、車両のエンジンを制御する車載制御装置や車速センサの検出値が入力される車載制御装置などの駆動系の車載制御装置から入力される信号に基づいて表示部の表示態様を変更する。すなわち、こうした表示系の車載制御装置により制御される表示部の表示態様を検証するためには、駆動系の車載制御装置から出力される信号が必要となる場合が多い。一方、駆動系の車載制御装置から出力される信号とは、アクセルペダルやブレーキペダルの踏み込みなどによって変化する車両の走行状態が反映されるものであり、また、こうした信号に応じて制御される表示部の表示態様も車両の走行状態が反映されるものである。こうしたことから、表示系の車載制御装置により制御される表示部の表示態様を実際の車両上で検証するためには、各種車両操作をドライバに行わせる必要があるが、これに伴って車両もドライバの車両操作にしたがって走行、停止することとなる。
この点、上記構成によるように、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証に際し、ドライバによる車両操作に応じた信号を検証用の駆動制御部から表示系の車載制御装置に出力させることとすれば、車両操作に応じて車両を動作させずとも、ドライバによる車両操作に応じた信号を表示系の車載制御装置に入力させることが可能となる。そして、表示系では、駆動系の車載制御装置から入力される信号に基づき車両用アプリケーションプログラムを処理することにより、ドライバにより行われる車両操作に応じて表示部の表示態様を制御することが可能となる。このため、車両用アプリケーションプログラムの動作結果として変化する表示部の表示態様を、車両を走行させることなく検証することが可能となり、車両を停止させた状態で未検証の車両用アプリケーションプログラムの動作結果を検証することが可能となる。これにより、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証にかかる自由度の向上が図られるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用アプリケーションの法規検証システムにおいて、前記法規検証モード動作部は、前記車両用のアプリケーションプログラムの実行を通じて処理されるとともに法規の検証の対象となる検証項目に検証すべき検証内容が前記車両用のアプリケーションプログラムの別に対応付けされた法規検証用設定ファイルを前記法規データとして参照し、該法規検証用設定ファイルの参照を通じて、各車両用のアプリケーションプログラムについての検証項目を検証内容毎に検証することを要旨とする。
車両用アプリケーションプログラムによって実現される機能とは様々なものがあり、こうしたプログラムや機能に規定される法規も多種多様なものとなっている。
この点、上記構成によれば、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証が、上記法規検証用設定ファイルの参照を通じて行われることから、車両用アプリケーションプログラム毎に検証すべき各検証内容を的確に検証することが可能となり、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証を精度よく行うことが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用アプリケーションの法規検証システムにおいて、前記車両用アプリケーションプログラムが、当該車両用アプリケーションプログラムを管理する管理センタから配信されるものであることを要旨とする。
本発明は、上記構成によるように、管理センタから配信される車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証に適用して特に有効であり、この場合には、例えば、車両が利用されている状況下においても、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証を行うことが可能となる。これにより、管理センタから配信される車両用アプリケーションプログラムの動作結果を直ちに検証し、法規に準拠していることが確認できたプログラムを車載機上で実行させることが可能となる。
本発明にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムの第1の実施の形態について、その概略構成を示すブロック図。 法規検証用設定ファイルの登録内容の一例を示す図。 表示装置を構成するメータディスプレイの概略構成の一例を示す図。 メータディスプレイに表示されるダイアグの一例を示す図。 同実施の形態の車両用アプリケーションプログラムの動作結果の法規検証手順の一例を示すフローチャート。 車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証タイミングの一例を示す図。 車両用アプリケーションプログラムの動作結果の再検証手順の一例を示すフローチャート。 本発明にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムの第2の実施の形態について、その概略構成を示すブロック図。 本発明にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムの他の実施の形態について、車両用アプリケーションの再検証手順の一例を示すフローチャート。 本発明にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムの他の実施の形態について、その概略構成を示すブロック図。 本発明にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムの他の実施の形態について、同システムが適用されるメータディスプレイの概略構成の一例を示す図。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムを具体化した第1の実施の形態について図1〜図7を参照して説明する。なお、本実施の形態の法規検証システムは、車両用アプリケーションプログラムとして、例えば、車両に設けられた計器盤に表示される表示態様などを変更可能なプログラムを対象としたものであり、同プログラムの動作結果に対して規定された法規が準拠されているか否かを検証するものである。
図1に示すように、本実施の形態の車両100は、同車両100を構成する車載制御装置などの車載機上で実行される車両用アプリケーションプログラムを管理センタ200から取得する。すなわち、管理センタ200に設けられたセンタ通信機201により車両用アプリケーションプログラムが配信されると、この車両用アプリケーションプログラムが車両100に搭載された車載通信機101により受信される。そして、本実施の形態では、この取得された車両用アプリケーションプログラムの動作結果が、それらに対して予め規定されている法規に準拠しているか否かが車両100上で検証される。
なお、本実施の形態の車載通信機101は、管理センタ200の他、車両100の周辺を走行する他車両との車車間通信や、路上に設けられた路側通信機との路車間通信を行う。そして、車載通信機101は、こうした車車間通信や路車間通信を通じて、車両用アプリケーションプログラムの動作結果に適用される法規の改正の有無を示す改正情報を取得する。なお、改正情報は、例えば、道路交通情報を管理する道路交通情報センタ等から配信され、路車間通信等を通じて道路上を走行する各車両に配信される。
また、車両100は、例えば、同車両100に搭載された駆動機器であるエンジンを制御する駆動系の車載制御装置を構成するエンジン制御装置110を備えている。また、車両100は、例えば、エンジン制御装置110から出力される信号に基づき、エンジンの回転数や車両100の走行速度などの車両100の駆動状態を示す情報を車室内に設けられた計器盤に表示する表示系の車載制御装置を構成するメータ制御装置120を備えている。
こうしたエンジン制御装置110及びメータ制御装置120等の車載制御装置は、例えば、コントロールエリアネットワークを構成するバス130によって電気的に接続されている。そして、このバス130を介して、エンジン制御装置110やメータ制御装置120をはじめとする各制御装置間で信号の授受が行われることにより、車両100の走行状態が制御されたり、計器盤の表示態様が制御されたりする。
また、管理センタ200から配信された車両用アプリケーションプログラムは、車載通信機101により取得され、この取得された車両用アプリケーションプログラムがバス130を介してその処理主体となる車載制御装置に送信される。なお、本実施の形態では、エンジン制御装置110及びメータ制御装置120によって車載機が構成される。
エンジン制御装置110には、図示は省略するが、例えばドライバによりアクセルペダルが踏み込まれることにより変化するアクセル開度を検出するアクセルセンサが接続されている。そして、エンジン制御装置110は、このアクセルセンサの検出結果等の信号に基づいてエンジンを制御する。
また、本実施の形態のエンジン制御装置110は、車両用アプリケーションプログラムの処理主体を、例えばメータ制御装置120で実行される車両用アプリケーションプログラムの検証状況に応じて切り換える動作制御部111を備えている。動作制御部111は、アクセルセンサ等から入力される信号を、同信号をもとにエンジンの駆動制御が行われる駆動制御部112に出力する。
駆動制御部112は、アクセルセンサの検出結果等を示す信号が動作制御部111から入力されると、この信号に応じてエンジンを制御するための制御量を算出し、この演算結果に基づきエンジンを制御する。これにより、例えば、ドライバによりアクセルペダルが踏み込まれると、そのアクセル開度に応じてエンジンを駆動させたり停止させたりする制御が行われる。また、駆動制御部112は、算出したエンジンの制御量を示す信号を、通信部113及びバス130を介してメータ制御装置120に送信する。
メータ制御装置120は、管理センタ200から配信された車両用アプリケーションプログラムを実行するアプリケーション実行部121を備えている。また、メータ制御装置120は、エンジン制御装置110をはじめとする各車載制御装置との信号の授受を行う通信部127を備えている。この通信部127は、各車載制御装置から出力される信号の他に、例えば、車両100の絶対位置を検出するGPS150から出力される緯度経度情報を、バス130を介して取得する。
このうち、アプリケーション実行部121は、エンジン制御装置110から入力されるエンジンの制御量を示す信号等に基づき、メータ制御装置120に予めインストールされている車両用アプリケーションプログラムや管理センタ200から配信される車両用アプリケーションプログラムを処理する。また、アプリケーション実行部121は、車両用アプリケーションプログラムを処理することによって、表示部を構成するメータディスプレイ140に表示させる画像内容を描画メモリ126に描画する。なお、こうしたアプリケーション実行部121には、例えば、車両100の状態を示すダイアグデータ、ウィンカの状態を示す信号が各種車載制御装置等から入力される。
アプリケーション実行部121は、管理センタ200から配信された車両用アプリケーションプログラムの検証状況や車両用アプリケーションプログラムの取得態様に応じて、その処理主体を切り換える動作制御部122を備えている。
動作制御部122は、管理センタ200から配信された車両用アプリケーションプログラムが、管理センタ200にて法規に準拠している旨が検証されたプログラムP1であるとき、この検証済みプログラムP1をその処理主体となる通常モード動作部123に出力する。また、動作制御部122は、実行すべき車両用アプリケーションプログラムが車両100の初期出荷時にメータ制御装置120にインストールされたプログラムであるときにも、同プログラムを通常モード動作部123に出力する。さらに、動作制御部122は、通信部127を介してGPS150の検出結果を取得し、この取得した検出結果に基づいて車両100の走行エリアを監視する。
一方、管理センタ200から配信された車両用アプリケーションプログラムが管理センタ200にて法規準拠の検証が行われていない未検証プログラムP2であるとき、動作制御部122は、同未検証プログラムP2をその処理主体となる法規検証モード動作部124に出力する。
このうち、通常モード動作部123は、動作制御部122から検証済みプログラムP1や初期出荷時にインストールされているプログラムが入力されると、それらプログラムを処理することによって、同プログラムに基づきメータディスプレイ140に表示すべきダイアグなどを示す画像内容を、描画メモリ126を構成する通常用描画領域126aに描画する。そして、この画像内容が通常用描画領域126aに描画されると、この描画された内容がメータディスプレイ140に可視表示される。これにより、メータディスプレイ140には、例えば、メータ制御装置120によって制御されるエンジンの回転数、車両100の走行速度などを示す情報が表示されることとなる。
一方、法規検証モード動作部124は、動作制御部122から未検証プログラムP2が入力されると、この未検証プログラムP2の動作結果が予め規定された法規を準拠しているか否かを検証する。この検証に際し、法規検証モード動作部124は、未検証プログラムP2を処理することによって、描画メモリ126を構成する検証用描画領域126bに同プログラムP2に基づく画像内容を描画する。
なお、本実施の形態の法規検証モード動作部124は、未検証プログラムP2の検証に際し、検証対象、検証項目、及び検証内容などが車両用アプリケーションプログラムの別に関連付けられた法規検証用設定ファイル125を用いる。
本実施の形態の法規検証用設定ファイル125は、例えば、車両用アプリケーションプログラムの検証が行われるメータ制御装置120に保有されている。この法規検証用設定ファイル125は、例えば、車両用アプリケーションプログラムが管理センタ200から配信される際に管理センタ200等から新たに配信される。また、法規検証用設定ファイル125は、例えば、法規が改正されたときや、車両100が走行する国及び州といった走行エリアが変化したときにも、管理センタ200等との通信を通じて取得される。これにより、法規検証用設定ファイル125は、最新かつ車両100の走行エリアに適用される法規に対応するように適宜更新される。なお、本実施の形態では、この法規検証用設定ファイル125が上記法規データに相当する。
法規検証モード動作部124は、未検証プログラムP2に基づく画像データを検証用描画領域126bに描画すると、この検証用描画領域126bに描画された内容を法規検証用設定ファイル125に登録されている検証内容に基づいて検証する。そして、法規検証モード動作部124は、例えば、検証したプログラムP2の検証状況を「未検証」から「検証済み」に更新する。なお、こうした検証の結果、法規に準拠していないと検証された車両用アプリケーションプログラムについては、例えば、メータ制御装置120上での実行が制限され、法規に準拠していない旨が車両100内に設けられた表示装置等に表示されることとなる。そして、同車両用アプリケーションプログラムを更新するためのプログラムや同車両用アプリケーションプログラムに代わるプログラムが管理センタ200から取得されることとなる。
次に、本実施の形態の法規検証用設定ファイル125の一例を図2〜図4を参照して説明する。
図2に示すように、法規検証用設定ファイル125には、図3に例示するメータディスプレイ140を構成して車両100の走行速度が表示されるスピードメータ141、警告灯142、及びウィンカ143などの表示部品の別に、検証の対象となる検証項目と法規制に対応した動作規定を示す検証内容とが登録されている。また、法規検証用設定ファイル125には、車両用アプリケーションプログラムに基づき描画される描画内容の描画レイアウト定義、描画コンポーネント、パターンマッチング用の検証用データなどが登録されている。なお、この表示部品による表示態様は、車両用アプリケーションプログラムの実行を通じて制御されるものである。
法規検証用設定ファイル125には、図2に例示するように、スピードメータ141にあっては、検証項目として、車両用アプリケーションプログラムの実行に際して利用される「車速」が登録されている。また、検証内容として、車両用アプリケーションプログラムにより表示態様が制御されるスピードメータ141の針が車速に応じて正しい値を示し、誤差が所定範囲内であるか否かを確認する旨が登録されている。
また、警告灯142にあっては、例えば、検証項目として、図4に例示するように、車両用アプリケーションプログラムの実行に際して利用される「ダイアグデータ」のオン/オフが登録されている。また、警告灯142の検証内容としては、図2に例示するように、ダイアグデータに応じた警告マークが、車両100の状態に応じてメータディスプレイ140のうちの規定された位置に表示されるか否かが登録されている。
さらに、ウィンカ143にあっては、例えば、検証項目として、車両用アプリケーションプログラムの実行に際して利用される「ウィンカ状態」が登録されている。また、ウィンカ143の検証内容としては、ウィンカ143の点灯状態を示すウィンカマークが、同ウィンカ143の状態に応じて点灯するか否かが登録されている。
この他、法規検証用設定ファイル125には、こうした表示部品、検証項目、及び検証内容が、例えば車両用アプリケーションプログラムの別に登録されており、検証項目や検証内容は走行エリア毎に相違するものとなっている。
そして、この図2に例示する検証項目、検証内容についての検証が、検証用描画領域126bに描画された描画内容を元に検証される。なお、こうした検証は、車両100のドライバによる車両操作により変化する車両100の走行速度やウィンカ143の使用状態に基づいて行われる。すなわち、法規準拠の検証が、ドライバによる車両操作のもとに車両100が道路上を走行している際に適宜行われる。ただし、この場合であれ、未検証プログラムP2の検証は、検証済みプログラムP1の実行と並行して行われる。すなわち、メータディスプレイ140には、車両100の走行速度、ウィンカ143の使用状態、ダイアグなどが検証済みの車両用アプリケーションプログラムに基づき描画された内容が表示されることとなる。
以下、本実施の形態の車両用アプリケーションの法規検証システムの作用を図5を参照して説明する。
図5に示すように、未検証プログラムP2が管理センタ200から配信されると、この未検証プログラムP2がアプリケーション実行部121によって起動される(ステップS01)。
次いで、法規検証モード動作部124が起動されるとともに、法規検証用設定ファイル125が読み込まれる(ステップS02)。そして、未検証プログラムP2に基づく描画内容が検証用描画領域126bに描画される(ステップS03)。
こうして、検証用描画領域126bに描画された描画内容が、図2に例示した法規検証用設定ファイル125に登録されている検証項目毎に検証される(ステップS04)。これにより、例えば、車両100に異常が発生した旨を示すダイアグデータがアプリケーション実行部121に入力されているときには、車両用アプリケーションプログラムの実行を通じて、図4に例示する警告マークが検証用描画領域126bに描画されているか否かが検証される。また、例えば、検証用描画領域126bに描画された警告マークと法規検証用設定ファイル125に登録されている検証用データとがパターンマッチングされることにより、検証用描画領域126bに描画された警告マークが法規に準拠されているマークに適合しているか否かが検証される。
そして、検証の対象となった未検証プログラムP2の状態が、「未検証」から「検証済み」に更新される。また、法規に準拠している検証済みプログラムP1については、通常モード動作部123で実行されることとなり、同プログラムP1に基づく描画内容が通常用描画領域126aに描画され、メータディスプレイ140に表示されることとなる。
次に、車両用アプリケーションプログラムの検証タイミングを図6及び図7を参照して説明する。
図6に示すように、本実施の形態では、例えば、管理センタ200から配信された未検証プログラムP2を車両100が取得したタイミングが、同プログラムの動作結果の検証タイミングとして規定されている。
また、法規に準拠している旨が一旦検証された検証済みプログラムP1についても、車両100の走行エリアや法規の改正に伴い後発的に法規に準拠し得なくなることが想定される。
そこで、本実施の形態では、車両100が例えば法規の異なる国や州などの走行エリアに移動したときには、法規に準拠している旨が一旦検証された検証済みプログラムP1についても、車両100の移動後の走行エリアに適用される法規に準拠しているか否かが検証される。なお、車両100の走行エリアが変化したか否かは、例えば、GPS150から出力される車両100の緯度経度情報に基づいて判断される。
また、本実施の形態では、図6に示すように、車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定される法規が改正されたときにも、検証済みプログラムP1が改正後の法規に準拠しているか否かが検証される。なお、法規が改正されたか否かは、例えば、車車間通信や路車間通信を通じて取得される法規情報に基づいて判断される。
次に、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の再検証手順の一例を図7に示すように、まずステップS11において、車両用アプリケーションプログラムの動作結果に適用される法規の異なる走行エリアに車両100が移動したか否かが判断される。
そして、車両100が法規の異なる走行エリアに移動した旨判断されると、この走行エリアに適用される法規に基づいて車両用アプリケーションプログラムの動作結果が再検証される(ステップS11:YES、S13)。なお、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の再検証に際しては、管理センタ200等との通信を通じて、同走行エリアに対応する法規検証用設定ファイル125が取得される。そして、この法規検証用設定ファイル125を用いて車両用アプリケーションプログラムの動作結果が再検証されることとなる。
一方、車両100の走行エリアが変化していない旨判断されると(ステップS11:NO)、車車間通信や路車間通信を通じて取得された法規情報に基づき、同走行エリアに適用される法規が車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証後に改正されているか否かが判断される(ステップS12)。
そして、法規が改正されている旨判断されると(ステップS12:YES)、改正された法規に対応した法規検証用設定ファイル125が取得され、この取得された法規検証用設定ファイル125に基づいて車両用アプリケーションプログラムの動作結果が再検証される(ステップS13)。
こうして、車両100の移動に伴って同車両100が走行する国や州などが変化する都度、また、車両用アプリケーションプログラムの動作結果に適用される法規が改正される都度、法規検証用設定ファイル125が再取得され、この法規検証用設定ファイル125に基づいて検証準拠の再検証が実行される。
以上説明したように、本実施の形態にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムによれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)車両用アプリケーションプログラムの動作結果に関する法規が準拠されているか否かを検証するモードで動作する法規検証モード動作部124を車両100に設けた。このため、法規準拠の検証を車両100側で行うことが可能となり、車両用アプリケーションを実行するためのプログラムがメータ制御装置120等に一旦インストールされて以降も、車両用アプリケーションプログラムの動作結果が法規に準拠しているか否かを車両100側で検証することが可能となる。これにより、車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定される法規が変更されたとしても、同プログラムの動作結果の検証を通じて法規準拠の有無を車両100単体で判別することが可能となる。また、これにより、道路上を実際に走行する車両100上で実行される車両用アプリケーションの動作結果の法規準拠の検証が法規検証モード動作部124によって行われることから、同動作結果を検証するための車両環境を再現する必要もなく、法規準拠の検証負荷を低減しつつ、その検証精度が向上されるようにもなる。
(2)法規準拠の検証された車両用アプリケーションプログラムを処理する通常モード動作部123と、車両用アプリケーションプログラムの処理主体を通常モード動作部123及び法規検証モード動作部124に振り分ける動作制御部122とをメータ制御装置120に設けた。そして、追加インストールされるプログラムとして管理センタ200から配信された未検証プログラムP2を、法規検証モード動作部124に振り分けることとした。これにより、メータ制御装置120にインストールされている検証済みプログラムP1の動作を通常モード動作部123により確保しつつ、これに並行して、新たに取得された未検証プログラムP2の動作結果の検証を法規検証モード動作部124により行うことが可能となる。
(3)車両用アプリケーションプログラムの動作結果に関する法規準拠の検証を、車両100が法規の異なる走行エリアに移動する都度行うこととした。このため、車両100が法規の異なる走行エリアに移動したときには、移動後の走行エリアで準拠すべき法規が準拠されているか否かが検証され、その適正性が検証されることとなる。これにより、法規が変更される蓋然性の高いタイミングで車両用アプリケーションプログラムの動作結果が検証されることとなり、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証を必要最小限の回数で的確に行うことが可能となる。
(4)車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証を、路車間通信及び車車間通信を通じて取得される法規情報に基づいて行うこととした。このため、法規情報に基づいて車両用アプリケーションプログラムの動作結果に関する検証の要否を判定することが可能となる。これにより、車両用アプリケーションプログラムの動作結果が、走行エリアや改正によって動的に変更される法規に準拠しているかを柔軟に検証することが可能となる。
(5)上記車載機として、車両100に搭載されたメータディスプレイ140の表示態様を制御するメータ制御装置120を対象とした。そして、メータ制御装置120を構成する描画メモリ126に、法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムP1に基づき表示すべき画像が描画される通常用描画領域126a、及び法規準拠の未検証の車両用アプリケーションプログラムP2に基づき表示すべき画像が描画されてその検証に用いられる検証用描画領域126bを設けた。これにより、メータディスプレイ140には、未検証プログラムP2の検証中であっても、検証済みプログラムP1に基づく画像が表示されることとなり、メータディスプレイ140本来の表示機能を維持することが可能となる。また、これにより、未検証プログラムP2に基づく画像については、描画メモリ126といった検証済みプログラムP1の動作環境と共通する動作環境のもとで検証されるようになる。よって、メータ制御装置120に実際に入力される各種信号に応じて表示すべき画像を描画メモリ126に描画させることが可能となり、未検証プログラムP2の検証、ひいては、同未検証プログラムP2の処理結果として表示される画像の検証を、実際の動作環境のもとで行うことが可能となる。
(6)上記法規データとして、法規の検証の対象となる検証項目に検証すべき検証内容が車両用のアプリケーションプログラムの別に対応付けされた法規検証用設定ファイル125を採用した。そして、法規検証用設定ファイル125の参照を通じて、各車両用のアプリケーションプログラムについての検証項目を検証内容毎に検証することとした。これにより、車両用アプリケーションプログラム毎に検証すべき各検証内容を的確に検証することが可能となり、車両用アプリケーションプログラムの検証を精度よく行うことが可能となる。また、これにより、法規検証モード動作部124は、法規検証用設定ファイル125を参照するだけで検証項目や検証内容を把握することが可能となり、それら検証項目や検証内容を示すデータを保有する必要がない。さらに、これにより、準拠すべき法規に応じて法規検証用設定ファイル125さえ更新すれば、時期的、地域的にその都度準拠すべき法規に基づいた検証を行うことが可能となり、法規準拠の検証をより柔軟に行うことが可能となる。
(7)車両用アプリケーションプログラムとして、管理センタ200から配信された検証済みプログラムP1及び未検証プログラムP2を対象とした。このため、車両用アプリケーションプログラムが各車載制御装置等に後発的に追加、更新される場合であれ、法規準拠の検証を車両100側で行うことが可能となる。これにより、後発的に追加、更新される車両用アプリケーションプログラムの動作結果についても、その適正性を好適に担保することが可能となり、ひいては、車両用アプリケーションプログラムの配信にかかる自由度が高められるようになる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムの第2の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に、先の図1に対応する図である図8を参照して説明する。なお、本実施の形態にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムも、その基本的な構成は第1の実施の形態と同等であり、図8においても第1の実施の形態と実質的に同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
図8に示すように、本実施の形態のエンジン制御装置110Aは、通常の駆動制御が行われる通常用駆動制御部114と、法規検証モード動作部124による車両用アプリケーションプログラムの検証用の信号を生成する検証用駆動制御部115を備えている。
なお、本実施の形態では、未検証プログラムP2の動作結果の検証が、例えば車両100の開発側やディーラーなどが有する施設内で、同車両100を走行させることなく停車させた状態で行われる。
また、本実施の形態では、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証に際しては、例えば、車両用アプリケーションプログラムの動作結果を検証するために必要なアクセルペダルやブレーキペダルの踏み込み、ステアリング操作、及びウィンカ143の点灯操作などの各種車両操作を案内する情報が、車両100の内部に設けられた表示装置に表示される。そして、車両100のドライバ等による車両操作が表示装置に表示される情報にしたがって行われ、この車両操作に応じて変化する各種センサ等の検出値が車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証に用いられる。
本実施の形態の動作制御部111は、車両用アプリケーションプログラムの処理主体を、例えばメータ制御装置120で実行される車両用アプリケーションプログラムの検証状況に応じて切り換える。
動作制御部111は、メータ制御装置120による車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証が行われていないとき、アクセルセンサ等から入力される信号を通常用駆動制御部114に出力する。一方、動作制御部111は、メータ制御装置120による車両用アプリケーションプログラムの動作結果が検証中であるとき、アクセルセンサ等から入力される信号を検証用駆動制御部115に出力する。
このうち、通常用駆動制御部114は、アクセルセンサの検出結果等を示す信号が動作制御部111から入力されると、この信号に応じてエンジンを制御するための制御量を算出し、この演算結果に基づきエンジンを制御する。また、通常用駆動制御部114は、算出したエンジンの制御量を示す信号を、通信部113及びバス130を介してメータ制御装置120に送信する。
一方、検証用駆動制御部115は、アクセルセンサの検出結果等を示す信号が車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証に伴って動作制御部111から入力されると、この信号に応じて制御すべきエンジンの制御量を示す信号を生成する。そして、検証用駆動制御部115は、この制御量を示す信号を、通信部113及びバス130を介してメータ制御装置120に送信する。なお、この場合、検証用駆動制御部115は、エンジンの制御量を示す信号をメータ制御装置120に送信するのみで、同制御量に基づくエンジンの制御は行わない。これにより、アクセルセンサ等の信号の送信先が駆動制御部112から検証用駆動制御部115に切り換えられているときは、ドライバによりアクセルペダルが踏み込まれたとしても、アクセルペダルの踏込み量を示す信号がメータ制御装置120に送信されるのみで車両100が走行しないこととなる。
本実施の形態のメータ制御装置120には、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証に際してドライバによる車両操作が行われると、この車両操作に応じて変化する信号が検証用駆動制御部115から入力される。
そして、メータ制御装置120を構成するアプリケーション実行部121では、検証用駆動制御部115から入力された信号に基づいて未検証プログラムP2が実行される。次いで、同プログラムに基づき車両100の走行速度やウィンカ143の点灯状態等を示す描画内容が検証用描画領域126bに描画され、この描画内容が検証されることとなる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる車両用アプリケーションの法規検証システムによれば、前記(1)〜(7)の効果が得られるとともに、さらに以下の効果が得られるようになる。
(8)駆動系の車載制御装置を構成するエンジン制御装置110に、ドライバによる車両操作を検出して該検出した車両操作に応じてエンジンを制御する通常用駆動制御部114と、ドライバによる車両操作を検出して該検出した車両操作に応じた信号をメータ制御装置120に出力する検証用駆動制御部115とを設けた。そして、エンジン制御装置110により制御されるエンジンの駆動状況をメータディスプレイ140に表示させることとした。このため、車両用アプリケーションプログラムの動作結果として変化する表示部の表示態様を、車両を走行させることなく検証することが可能となり、車両100を停止させた状態で法規準拠の検証を行うことが可能となる。これにより、法規準拠の検証にかかる自由度の向上が図られるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・車両用アプリケーションプログラムを管理センタ200により配信し、この管理センタ200が配信する車両用アプリケーションプログラムを車両100に取得させることとした。これに限らず、検証の対象となる車両用アプリケーションプログラムとは、例えば、車両100の内部に設けられたデータリンクコネクタ(DLC)に接続された情報端末等から有線通信にて取得されるものであってもよい。この場合であれ、前記(7)に準じた効果を得ることが可能である。
・法規検証用設定ファイル125に、車両用アプリケーションプログラムの検証項目として、「車速」、「ダイアグデータのオン/オフ」、及び「ウィンカ状態」を登録し、それらに対応する検証内容を登録した。これに限らず、車両用アプリケーションプログラムの検証項目としては、例えば、エンジンの回転速度、燃料残量、外気温度、エコドライブインジゲータ、走行距離計、並びに、運転支援システムのオン及びオフなどを示す要素であってもよい。なお、この場合には、検証内容として、例えば、メータディスプレイ140に表示されるエンジンの回転速度や燃費残量が適正な値を示しているか否か、及びそれら要素の表示位置が規定された位置に表示されているか否かが等が登録されることとなる。
・上記法規検証用設定ファイル125を、この法規検証用設定ファイル125を利用する法規検証モード動作部124とは別体としてメータ制御装置120に保有させた。これに限らず、法規検証用設定ファイル125を割愛するとともに、検証項目や検証内容を示す法規データを法規検証モード動作部124に保有させるようにしてもよい。
・メータ制御装置120の描画メモリ126を、法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像が描画される通常用描画領域126a、及び法規準拠の未検証の車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像が描画されてその検証に用いられる検証用描画領域126bによって構成した。これに限らず、描画メモリ126を通常用描画領域126aのみによって構成することとしてもよく、この通常用描画領域126aに描画される描画内容を検証するようにしてもよい。
・法規情報を、路車間通信及び車車間通信を通じて取得することとした。これに限らず、路車間通信及び車車間通信のいずれか一方のみの通信により法規情報を取得するようにしてもよい。また、この他、法規情報を管理センタ200に管理させるとともに、この管理センタ200に同法規情報を配信させるようにしてもよい。
・検証済みプログラムP1の動作結果に関する再検証を、車両100が法規の異なる走行エリアが変化したとき、及び準拠すべき法規が改正されたときに行うこととした。さらに、例えば先の図7に対応する図として図9にステップS14として例示するように、車両用アプリケーションプログラムの動作結果に関する検証後、例えば数ヶ月、数年といった所定期間が経過したときにも、同車両用アプリケーションプログラムの動作結果を検証するようにしてもよい。すなわち、法規準拠の検証を定期的に行うようにしてもよい。また、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の再検証を、車両100の走行エリアが変化したときのみに行うこととしてもよい。同様に、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の再検証を、法規が改正された法規情報を取得したときのみに行うこととしてもよい。また同様に、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の再検証を、所定期間が経過したときのみに行うこととしてもよい。この他、車両用アプリケーションプログラムの再検証を、同プログラムが起動する都度行うこととしてもよく、その検証タイミングは適宜変更することが可能である。
・上記第1の実施の形態では、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証用の法規検証モード動作部124をメータ制御装置120に設けた。さらに、上記第2の実施の形態では、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証用の検証用駆動制御部115をエンジン制御装置110に設けた。これに限らず、先の図1に対応する図として例えば図10に示すように、例えば、ウィンカやブレーキなど、各種機器を制御する車載制御装置160等、複数の車載制御装置にも、ドライバによる車両操作に応じて車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証用の信号のみを出力する機能を設けてもよい。すなわち、車載制御装置160は、制御対象とする機器を各種センサ等の検出結果に応じて制御する制御部161、例えばメータ制御装置120で実行される車両用アプリケーションプログラムの動作結果が検証されているか否かを判定するモード判定部165、及びメータ制御装置120等と通信を行う通信部166を備える。また、制御部161は、モード判定部165の判定結果に応じて、各種センサ等の検出結果を示す信号の出力先を通常用制御部163と検証用制御部164とに切り換える動作制御部162を備える。動作制御部162は、モード判定部165の判定結果が車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証が行われていない旨を示しているとき、各種センサ等の検出結果を示す信号を通常用制御部163に出力する。そして、通常用制御部163は、入力された信号に基づき制御対象とする機器を制御するための制御量を求め、この求めた制御量に応じて制御対象とする機器を制御する。また、通常用制御部163は、例えば、この求めた制御量を示す信号を、同信号により示される内容をメータディスプレイ140に反映させるメータディスプレイ140に出力する。一方、動作制御部162は、モード判定部165の判定結果が車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証が行われている旨を示しているとき、各種センサ等の検出結果を示す信号を検証用制御部164に出力する。そして、検証用制御部164は、入力された信号に基づき制御対象とする機器を制御するための制御量を求め、この求めた制御量をメータディスプレイ140に出力し、制御対象とする機器の制御は行わない。こうした構成によれば、車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証に用いられる検証用の信号やデータを、より多くの車載制御装置によって生成することが可能となる。これにより、車両100を走行させることなく、各種信号やデータを利用した車両用アプリケーションプログラムの動作結果の検証を多種多様な項目について行うことが可能となる。
・通常モード動作部123と、車両用アプリケーションプログラムの処理主体を通常モード動作部123及び法規検証モード動作部124に振り分ける動作制御部122とを車載機に設けた。そして、未検証の車両用アプリケーションプログラム及び車載機に追加インストールされた車両用アプリケーションプログラムを法規検証モード動作部124に振り分けることとした。これに限らず、動作制御部122を割愛する構成とし、全ての車両用アプリケーションプログラムを法規検証モード動作部124に処理させ、この法規検証モード動作部124により処理された車両用アプリケーションプログラムを通常モード動作部123に処理させるようにしてもよい。要は、車載機上で実行される車両用アプリケーションプログラムが法規検証モード動作部124によって検証されるものであればよい。
・上記車両用アプリケーションプログラムを、一つの管理センタ200から配信することとした。さらに、先の図1に対応する図として図10に示すように、複数の管理センタ200、210、220により車両用アプリケーションプログラムを配信することとし、それら管理センタ200、210、220から配信される車両用アプリケーションプログラムを検証するようにしてもよい。
・上記車両用アプリケーションプログラムとして、メータディスプレイ140に表示される表示態様を変更可能なプログラムを対象とした。これに限らず、車両用アプリケーションプログラムとしては、例えば車両100に搭載されるナビゲーションシステムを構成する表示装置の表示態様を変更させるものであってもよい。また、先の図3に対応する図として例えば図11に示すように、例えば車載カメラにより撮像された画像144の表示態様が車両用アプリケーションプログラムにより制御されるときには、この画像144の表示態様や同プログラムを検証するようにしてもよい。すなわち、例えば車両100にその走行環境を監視する周辺監視システムが搭載されているときには、車載カメラにより撮像された画像データを予めインストールされた車両用アプリケーションプログラムによって処理する車載制御装置が上記車載制御装置となる。そして、この車載制御装置にインストールされる車両用アプリケーションプログラムの実行を通じてメータディスプレイ140Aに表示される画像144の表示態様が、法規に準拠しているか否かが検証されることとなる。また、車両用アプリケーションプログラムとしては、例えば、ナビゲーションシステムによる経路等の音声案内態様を変更させるものであってもよい。この他、車両用アプリケーションプログラムとしては、車両100に搭載される車載制御装置をはじめとする車載機にインストールされて特定の機能を実現するものであればよい。また、法規準拠の検証の対象としては、車両用アプリケーションプログラムそのもの、もしくは、同プログラムの動作結果のみであってもよい。要は、車両用アプリケーションプログラムやその動作結果に対して規定される法規を検証するものであれば、本発明の適用は可能である。
100…車両、101…車載通信機、110、110A…エンジン制御装置、111…動作制御部、112…駆動制御部、113…通信部、114…通常用駆動制御部、115…検証用駆動制御部、120…メータ制御装置、121…アプリケーション実行部、122…動作制御部、123…通常モード動作部、124…法規検証モード動作部、125…法規検証用設定ファイル、126…描画メモリ、126a…通常用描画領域、126b…検証用描画領域、127…通信部、130…バス、140、140A…メータディスプレイ、141…スピードメータ、142…警告灯、143…ウィンカ、144…メータディスプレイに表示される画像、150…GPS、160…車載制御装置、161…制御部、162…動作制御部、163…用制御部、164…検証用制御部、165…モード判定部、166…通信部、200…管理センタ、201…センタ通信機、210、220…管理センタ、P1…検証済みプログラム、P2…未検証プログラム。

Claims (8)

  1. 車両に搭載された車載機にインストールされる車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規の準拠を検証する車両用アプリケーションの法規検証システムであって、
    該当する法規に対応して更新される法規データに基づいて前記車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規が準拠されているか否かを検証するモードで動作する法規検証モード動作部を備えるものであり、
    前記法規検証モード動作部は、前記車載機が搭載された車両が法規の異なる走行エリアに移動する都度、前記車両用アプリケーションプログラムを実行することで、前記車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定されている法規が準拠されているか否かを前記法規データに基づいて検証する
    ことを特徴とする車両用アプリケーションの法規検証システム。
  2. 請求項1に記載の車両用アプリケーションの法規検証システムにおいて、
    法規準拠の検証された車両用アプリケーションプログラムを処理する通常モード動作部と、前記車両用アプリケーションプログラムの処理主体を前記通常モード動作部及び前記法規検証モード動作部に振り分ける動作制御部とを備え、
    前記動作制御部は、前記車両用アプリケーションプログラムの振り分けに際し、未検証の車両用アプリケーションプログラム及び車載機に追加インストールされた車両用アプリケーションプログラムを前記法規検証モード動作部に振り分ける
    ことを特徴とする車両用アプリケーションの法規検証システム。
  3. 前記法規検証モード動作部は、前記車両用アプリケーションプログラムに関する法規準拠の検証を、定期的なタイミングでの検証、並びに、路車間通信及び車車間通信の少なくとも一方の通信を通じて取得される法規情報に基づく検証、の少なくとも一方の検証として行う
    請求項1または2に記載の車両用アプリケーションの法規検証システム。
  4. 前記車載機には、車両に搭載された表示部の表示態様を制御する表示系の車載制御装置が含まれ、
    前記表示系の車載制御装置は、法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像が描画される通常用の描画領域、及び法規準拠の未検証の車両用アプリケーションプログラムに基づき表示すべき画像が描画されてその検証に用いられる検証用の描画領域からなる描画メモリを備える
    請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用アプリケーションの法規検証システム。
  5. 車両に搭載された車載機にインストールされる車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規の準拠を検証する車両用アプリケーションの法規検証システムであって、
    該当する法規に対応して更新される法規データに基づいて前記車両用アプリケーションプログラムの動作結果に対して規定された法規が準拠されているか否かを検証するモードで動作する法規検証モード動作部と、
    法規準拠の検証された車両用アプリケーションプログラムを処理する通常モード動作部と、
    前記車両用アプリケーションプログラムの処理主体を前記通常モード動作部及び前記法規検証モード動作部に振り分ける動作制御部とを備え、
    前記動作制御部は、前記車両用アプリケーションプログラムの振り分けに際し、未検証の車両用アプリケーションプログラム及び車載機に追加インストールされた車両用アプリケーションプログラムを前記法規検証モード動作部に振り分けるものであり、
    前記車載機には、車両に搭載された表示部の表示態様を制御する表示系の車載制御装置が含まれ、
    前記表示系の車載制御装置は、前記通常モード動作部によって法規準拠の検証済みの車両用アプリケーションプログラムが実行されて該実行されたプログラムに基づき表示すべき画像が描画される通常用の描画領域、及び前記法規検証モード動作部によって法規準拠の未検証の車両用アプリケーションプログラムが実行されて該実行されたプログラムに基づき表示すべき画像が描画されてその検証に用いられる検証用の描画領域からなる描画メモリを備え、
    前記表示部には、前記検証用の描画領域に描画される画像が表示されず、前記通常用の描画領域に描画される画像が表示される
    ことを特徴とする車両用アプリケーションの法規検証システム。
  6. 前記車載機にはさらに、車両に搭載された駆動機器を制御する駆動系の車載制御装置が含まれ、
    前記駆動系の車載制御装置は、ドライバによる車両操作を検出して該検出した車両操作に応じて前記駆動機器を制御する通常用の駆動制御部と、ドライバによる車両操作を検出して該検出した車両操作に応じた信号を前記表示系の車載制御装置に出力する検証用の駆動制御部とを備え、
    前記表示系の車載制御装置は、前記駆動系の車載制御装置により制御される駆動機器の駆動状況を前記表示部に表示する
    請求項4または5に記載の車両用アプリケーションの法規検証システム。
  7. 前記法規検証モード動作部は、前記車両用のアプリケーションプログラムの実行を通じて処理されるとともに法規の検証の対象となる検証項目に検証すべき検証内容が前記車両用のアプリケーションプログラムの別に対応付けされた法規検証用設定ファイルを前記法規データとして参照し、該法規検証用設定ファイルの参照を通じて、各車両用のアプリケーションプログラムについての検証項目を検証内容毎に検証する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用アプリケーションの法規検証システム。
  8. 前記車両用アプリケーションプログラムが、当該車両用アプリケーションプログラムを管理する管理センタから配信されるものである
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用アプリケーションの法規検証システム。
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