JP5731488B2 - 癌のマーカーとしてのセセルニン‐1 - Google Patents
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Description
a)腫瘍の外科切除、
b)化学療法、
c)放射線療法、
d)抗腫瘍抗体または抗血管形成性抗体のような生物製剤による処置、および
e)上記の方法の組合せ、
である。
腫瘍の外科切除は、初期ステージの固形腫瘍の一次治療として広く受け入れられている。しかしながら、ほとんどの癌は、症状が出た場合、すなわち患者が既に疾患進行のかなり後期ステージにある場合にのみ検出される。
癌のステージ分類は、程度、進行、および重症度の点での疾患の分類である。これは、予後および治療法の選択に関して一般化が行われ得るように、癌患者を分類する。
よって、本発明の目的は、例えば癌を患っていると疑われる個体を同定するための、簡単でコスト効率の高い腫瘍診断の手順を提供することである。このために、体液、例えば血液、血清もしくは血漿で検出可能な一般的な腫瘍マーカー、またはそういったマーカーのパネルが望ましい。
SCCは元々、子宮頚部の扁平上皮細胞CAで同定された。LCに関するSCCの感度は一般的に低い(18〜27%)。そのため、SCC試験はスクリーニングに好適ではないとされている。しかしながら、CYFRA21‐1のほうが一般により性能が高いとはいえ、扁平上皮細胞CAに対する高感度のため、SCCの好ましい使用は治療サーベイランスである。
本発明の目的は、癌疾患の診断に使用され得る生化学マーカーが同定され得るかどうかを調べることであった。特に、本発明の発明者らは、体液中で、肺、乳房、結腸、前立腺および腎臓の癌などの種々の癌型を診断するための生化学マーカーが同定され得るかどうかを調べた。本発明の非常に好ましい態様において、肺癌(LC)の診断のための生化学マーカーの同定が調べられた。
驚いたことに、試験サンプル中のSCRN1の濃度の増大は、癌の発生と関連することが見出された。SCRN1が、単一型の癌に特異的なマーカーではなく、様々な型の癌のマーカー、すなわち汎用腫瘍マーカーであることが見出された。SCRN1は腫瘍形成プロセスにかなり特異的であるように思われるために、新規腫瘍マーカーSCRN1は、様々なクラスの腫瘍型について臨床上有用なものである可能性が高い。
さらに、本発明は、癌の診断におけるSCRN1に対する抗体の組合せの使用に関し、ここで、SCRN1の濃度の増大が癌を示す。
さらに、本発明は、癌の診断におけるSCRN1および場合により1もしくは複数の他の癌マーカーを含むマーカーパネルの使用方法であって、ここで、SCRN1の濃度の増大が癌を示す使用方法を開示する。
好ましい実施形態では、本発明は、SCRN1および/またはその断片の濃度をサンプル中で計測し、そしてその測定結果、特に癌の診断で測定した濃度を使用することを含む、インビトロでの癌の診断方法に関する。
別の好ましい実施形態では、本発明は、(a)SCRN1および/またはその断片の濃度、(b)場合により1もしくは複数の他の癌マーカーの濃度を液体サンプル中で計測し、そして(c)癌の診断においてステップ(a)の測定結果および場合によりステップ(b)の測定結果を使用するステップを含み、ここで、SCRN1の濃度の増大が癌を示す、インビトロでの癌の診断方法に関する。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度は、インビトロで特定の癌型、例えば肺癌(LC)、卵巣癌(OC)、子宮内膜癌(EC)、黒色腫(MM)、乳癌(BC)、頭頚部癌(H/NC)、膀胱癌(BLC)、膵臓癌(PAC)、結腸癌(CRC)、子宮頚癌(CC)、腎臓癌(KC)または前立腺癌(PC)などを診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば肺癌(LC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば卵巣癌(OC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば子宮内膜癌(EC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば乳癌(BC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば頭頚部癌(H/NC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば膀胱癌(BLC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば結腸直腸癌(CRC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば子宮頚癌(CC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば腎臓癌(KC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明の別の好ましい実施形態によると、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度が、癌、例えば前立腺癌(PC)などをインビトロで診断するためにサンプル中で計測される。
本発明のさらなる実施形態は、一般的な癌の診断に好適である腫瘍マーカーパネル、または特定の腫瘍型、例えば肺癌の診断に好適な腫瘍マーカーパネルの改善に関する。
本発明はさらに、サンプルが血清または血漿である、インビトロでの癌の診断におけるSCRN1タンパク質および/またはその断片の使用に関する。
本発明はさらに、いくつかの特定の型の癌、特に肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房、頭頚部、膀胱、膵臓、結腸、子宮頚部、腎臓または前立腺の癌の診断におけるSCRN1の使用に関する。
本発明はさらに、いくつかの特定の型の癌、特に肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房、頭頚部、膀胱、膵臓または結腸の癌の診断におけるSCRN1の使用に関する。
本発明はさらに、いくつかの特定の型の癌、特に肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房または頭頚部の癌の診断におけるSCRN1の使用に関する。
本発明はさらに、SCRN1および/またはその断片の濃度の増大が癌を示す、癌の診断におけるSCRN1タンパク質および/またはその断片に対する抗体の使用に関する。
本発明はさらに、少なくとも、SCRN1タンパク質および/またはその断片を特異的に計測するのに必要とされる試薬ならびに1若しくは複数の他の癌マーカーを含む、本発明による方法を実施するためのキットを提供する。
本発明はさらに、少なくとも、SCRN1タンパク質および/またはその断片を特異的に計測するのに必要とされる試薬、ならびに場合により1若しくは複数の先に記載の他の癌マーカー、例えば肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房、頭頚部、膀胱、膵臓、結腸、子宮頚部、腎臓または前立腺の癌のマーカーを含み、ここで、前記他のマーカーを個別にまたはそれらのいずれかの組合せでそれぞれ使用できる、本発明による方法を実施するためのキットを提供する。
カットオフ値より低い値は、例えば癌の不存在を示し得る。特に、カットオフ値より低い値は、例えば肺、結腸、乳房、卵巣、子宮頚部、頭頚部、子宮内膜、黒色腫、膀胱、腎臓、膵臓、前立腺、食道、胃および/または胆管の癌の不存在を示し得る。
さらに好ましい実施形態では、SCRN1の計測は、定量的計測である。さらなる実施形態では、SCRN1の濃度は、根本的な診断に関する問題、例えば疾患のステージ、疾患進行、または治療への応答などに相関する。
冠詞「a」および「an」は、1つまたは1つより多く(すなわち少なくとも1つ)の冠詞の文法的対象物を示すために本明細書中で使用される。例として、「マーカー(a marker)」は、1つのマーカーまたは2つ以上のマーカーを意味する。用語「少なくとも」は、場合により1もしくは複数のさらなる対象物が存在し得ることを示すために使用される。例として、少なくとも(マーカー)SCRN1およびCYFRA21‐1を含むマーカーパネルは、場合により1もしくは複数の他のマーカーを含み得る。
用語「チップ」、「バイオチップ」、「ポリマーチップ」または「タンパク質チップ」は、互換的に使用されて、ケイ素ウエハー、ナイロン片、プラスチック片、またはガラススライドの一部であり得る共用基板上に配置された多数のプローブ、マーカーまたは生化学的マーカーの集合体を指す。
特異的結合物質は、例えばSCRN1のレセプター、SCRN1に結合するレクチン、またはSCRN1と反応する抗体である。特異的結合物質は、その対応する標的分子に対して少なくとも107l/molの親和性を有する。特異的結合物質は、好ましくはその標的分子に対して108l/molあるいはまた好ましくは109l/molの親和性を有する。
スクリーニングは、疾患の指標、例えば癌の存在について、個体、例えばリスクのある個体を同定するための試験の体系的な適用と規定される。好ましくは、スクリーニング集団は、癌のリスクが平均より高いことが知られた個体で構成される。例えば、肺癌のスクリーニング集団は、喫煙者、元喫煙者、およびウラン、石英またはアスベストに晒された労働者などの肺癌のリスクが平均より高いことが知られた個体で構成される。
SCRN1を含むマーカーパネルで診断される他の好ましい癌型は、肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房、頭頚部、膀胱、膵臓または結腸の癌である。
SCRN1を含むマーカーパネルで診断される他の好ましい癌型は、肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房または頭頚部の癌である。
SCRN1を含むマーカーパネルで診断される他の好ましい癌型は、肺癌(LC)または結腸癌(CRC)である。
SCRN1を含むマーカーパネルで診断される癌の好ましい型は肺癌(LC)である。
例えば、癌のスクリーニングの好ましい実施形態に関して、本発明はさらに、SCRN1、ならびにCyfra21‐1、CEA、NSE、CA19‐9、CA125、PSA、proGRP、SCC、NNMT、抗p53自家抗体、セプラーゼおよびDPPIV/セプラーゼから成る群から選択される少なくとも1つもしくは複数のマーカーを含むマーカーパネルの使用にも関する。
マーカーは、特定の臓器の良性疾患対悪性疾患の鑑別診断を補助するか、異なる組織学的腫瘍型の識別を補助するか、または手術前のベースラインマーカー値を確立するかのいずれかであり得る。
単独マーカーとしてのSCRN1は、例えばLCの場合において、CEAまたはNSEなどの他のマーカーを超越し得るため、SCRN1は、特に、手術前のベースライン値を確立することにより診断補助として使用されることが予測されるはずである。よって、本発明はさらに、手術前の癌のベースライン値を確立するためのSCRN1の使用にも関する。
診断指標は、一定の尤度で疾患転帰を予測する癌患者およびその腫瘍の臨床的、病理学的、または生化学的特徴と定義され得る。それらの主な使用は、患者管理の合理的な計画、すなわち、それぞれ急性進行性疾患の過少処置および進行が遅い疾患の過剰処置の回避を補助すべきである。Molina, R. et al., Tumor Biol. 24 (2003) 209-218では、NSCLCにおいてCEA、CA125、CYFRA21‐1、SSCおよびNSEの予後値が診断された。彼らの研究では、マーカーNSE、CEA、およびLDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)の異常血清レベルは、短い生存を示すようであった。
Merle, P. et al., Int. J. of Biological Markers 19 (2004) 310-315では、導入化学療法で処置された局所進行NSCLCを患っている患者におけるCYFRA21‐1血清レベルの変化が診断された。彼らは、CYFRA21‐1血清レベルの早期モニタリングがステージIIIのNSCLC患者の腫瘍応答および生存の有用な予後ツールであり得ると結論づけた。加えて、報告により、LCを患っている患者の処置のモニタリングにおけるCEAの使用が記載された(Fukasawa, T. et al., Cancer & Chemotherapy 13 (1986) 1862-1867)。これらの研究のほとんどは、遡及的で、ランダムではなく、少数の患者しか含んでいなかった。CYFRA21‐1を用いた研究の場合のように、CEA研究は、a)化学療法を受けている間にCEAレベルが増大した患者は、大抵、CEAレベルが増大しなかった患者よりも良好な結果を有し、(b)ほぼすべての患者で、CEAレベルの増加は疾患の進行と関連したことを示した。
処置のモニタリングにおいて、好ましい一実施形態では、SCRN1の計測値と、Cyfra21‐1、CEA、NSE、CA19‐9、CA125、PSA、proGRP、SCC、NNMT、抗p53自家抗体、セプラーゼおよびDPPIV/セプラーゼから成る群から選択される少なくとも1つのマーカーの計測値が、肺癌(LC)の診断において組み合わされ、そして使用される。
癌性組織の完全な除去を目的とした外科的切除を受けるLC患者の大部分は、後に再発性または転移性の疾患を発症する(Wagner, H. Chest 117 (2000) 110-118;Buccheri, G. et al., Ann. Thorac. Surg. 75 (2003) 973-980)。これらの再発のほとんどは、手術後最初の2〜3年以内に起こる。再発性/転移性疾患は、検出が遅すぎた場合は常に致死的であるため、多数の研究が、その初期ひいては潜在的に処置可能なステージでの癌再発に焦点を当てている。
肺癌に対する潜在的マーカーとしてのSCRN1の同定
組織の起源:
肺癌に対する潜在的診断マーカーとしての腫瘍特異的タンパク質を同定するために、プロテオミックス法を使用して異なる2種類の組織の分析を実施する。
合計で、20人の肺癌(LC)に罹患している患者から採取した組織標本を分析する。各患者からの2種類の異なった組織タイプ:腫瘍組織(>80%の腫瘍)(T)と隣接している健全な組織(N)を治療的な切除から採集する。後者は、対応する健常対照サンプルとしての役割を果たす。組織は、切除後すぐにスナップ冷凍し、加工まで−80℃にて貯蔵する。腫瘍を組織病理学基準によって診断する。
0.8〜1.2gの凍結組織を、小片に切断し、ミキサーボールミルの冷やした破砕ジャーに移し、そして液体窒素によって完全に凍らせる。組織を、ボールミルにより粉末にし、10倍量の溶解バッファー(40mMのクエン酸Na、5mMのMgCl2、1%のGenapol X‐080、0.02%のアジ化Na、Complete(登録商標)EDTA不含[Roche Diagnostics GmbH, Mannheim, Germany、カタログ番号1 873 580])を有する)中に溶かし、それに続いてWheaton(登録商標)ガラス・ホモジナイザーによりで均質化する(20×ゆるい状態、20×ぴったりの状態)。均質化したものを遠心分離にかけ(5,000×gにて10分間)、上清を別のバイアルに移し、そして再び遠心分離にかける(20,000×gにて15分間)。得られた上清には可溶性タンパク質が含まれており、それをさらなる分析に使用する。
IEFのために、3mlの懸濁液を、12mlのサンプルバッファー(7Mの尿素、2Mのチオ尿素、2%のCHAPS、0.4%のIPGバッファー pH4〜7、0.5%のDTT)と混合し、そして1時間インキュベートした。そのサンプルを、Amicon(登録商標)Ultra‐15デバイス(Millipore GmbH、Schwalbach, Germany)により濃縮し、そしてタンパク質濃度を、供給業者の取扱説明書の指示に従ってBio‐Rad(登録商標)タンパク質アッセイ(カタログ番号500-0006;Bio-Rad Laboratories GmbH、Munchen, Germany)を使用して測定した。1.5mgのタンパク質に相当する量に対して、サンプルバッファーを350μlの終量まで加えた。この溶液を、IPG片 pH4〜7(Amersham Biosciences、Freiburg, Germany)を再水和するために一晩使用した。IEFを、以下のグラジエントプロトコールを使用して実施した:1.)1分で500Vまで;2.)2時間で3500Vまで;3.)22時間一定した3500Vにて82kVhを生じる。IEF後に、小片を−80℃にて保存するか、またはSDS‐PAGEにそのまま使用した。
各患者を、ProteomeWeaver(登録商標)ソフトウェア(Definiens AG、Germany, Munchen)を用いた画像解析によって別々に分析した。加えて、ゲルのすべてのスポットをピッキングロボットによって切り出し、そしてスポット内に存在しているタンパク質をMALDI‐TOF質量分析法(Ultraflex(商標)Tof/Tof、Bruker Daltonik GmbH、Bremen, Germany)によって同定した。各患者について、腫瘍サンプルからの3つのゲルを、隣接した正常組織からのそれぞれ3つのゲルと比較し、そして示差的な発現されたタンパク質に該当する特有のスポットについて分析した。SCRN1を、16人の患者の腫瘍サンプルおよび1つの対照サンプルでのみ同定した。このようにして、タンパク質SCRN1が特異的に発現されるか、または腫瘍組織で強く過剰発現されることがそれぞれわかった。そのため、タンパク質SCRN1は、肺癌の診断における使用のための候補マーカーとしての資格を得た。以下のSCRN1由来のトリプシンペプチドを同定した:
癌マーカータンパク質SCRN1に対する抗体の作出
肺癌マーカータンパク質SCRN1に対するポリクローナル抗体を、免疫検出アッセイ、例えばウエスタンブロッティングやELISAによるSCRN1の血清および血漿レベルまたは他の体液中の濃度の計測におけるその抗体のさらなる使用のために作出する。
SCRN1に対する抗体を作出するために、組換抗原をE.コリに産生される:そのため、SCRN1をコードする領域を、以下のプライマーを使用して、German Resource Center for Genome Research(RZPD、Berlin, Germany)から入手した完全長cDNAクローンからPCR増幅した:
5’‐acgtgaattcattaaagaggagaaattaactATGAGAGGATCGCATCACCATCACCATCACATTGAAGGCCGTGCTGCAGCTCCTCCAAGTTACTG‐3’
(EcoRI部位に下線を引いた、コーディングヌクレオチドは大文字)。
逆方向プライマー(配列番号4):
5’‐acgtaagcttTCATTACTTAAAGAACTTAATCTCCGTG‐3’
(HindIII部位に下線を引いた、コーディングヌクレオチドは大文字)。
SCRN1に特異的なポリクローナル抗体を作製するために、他の既知のヒト・タンパク質に顕著な相同性を示さないペプチド配列を同定する。SCRN1のアミノ酸配列を、Swiss Institute of Bioinformaticsにてアクセス可能なヒト・タンパク質のデータバンクに対してソフトウェアBlastを使用して適用する。アミノ酸配列398〜413は、セセルニン‐2(=SCRN2)または他のヒト・タンパク質に対して顕著な相同性を示さないため、それをSCRN1特異的抗体を作製するために選択する。それぞれの配列を合成し、そして化学的にKLH(=キーホールリンペットヘモシアニン)とコンジュゲートされた、免疫化のための免疫原を得る。
a)免疫化
免疫化のために、1:1の比率でタンパク質溶液(100μg/mlのタンパク質SCRN1または500μg/mlのKLHをSCRN1アミノ酸398〜413からのペプチドに結合させた)と完全フロイントアジュバントとの新しい乳濁液を調製する。各ウサギを、1、7、14および30、60および90日目にその乳濁液1mlで免疫する。採血し、そして得られた抗SCRN1血清を実施例3および4に記載のとおりさらなる実験のために使用する。
1倍量のウサギ血清を、4倍量の酢酸バッファー(60mM、pH4.0)で希釈する。pHを2MのTris塩基で4.5に調整する。カプリル酸(25μl/mlの希釈サンプル)を、激しく撹拌しながら滴下して加える。30分後に、サンプルを遠心分離し(13000×g、30分間、4℃)、ペレットを捨て、そして上清を回収する。上清のpHを2MのTris塩基の添加により7.5に調整し、そして濾過する(0.2μm)。
上清を捨てる。ペレットを10mMのNaH2PO4/NaOH、pH7.5、30mMのNaCl中に溶解し、そして十分に透析する。透析液を遠心分離し(13000×g、15分間、4℃)、そして濾過する(0.2μm)。
ポリクローナル・ウサギIgGを、10mMのNaH2PO4/NaOH、pH7.5、30mMのNaCl中で10mg/mlにする。1mlのIgGにつき、50μlの溶液ビオチン‐N‐ヒドロキシスクシンイミド(DMSO中、3.6mg/ml)を加える。室温にて30分後に、サンプルを、Superdex200(10mMのNaH2PO4/NaOH、pH7.5、30mMのNaCl)によりクロマトグラフィー処理する。ビオチン化IgGを含有している画分を回収する。モノクローナル抗体を、同じ手順によりビオチン化した。
ポリクローナル・ウサギIgGを、10mMのNaH2PO4/NaOH、30mMのNaCl、pH7.5中で10mg/mlにする。1mlのIgG溶液につき、50μlのジゴキシゲニン‐3‐O‐メチルカルボニル‐ε‐アミノカプロン酸‐N‐ヒドロキシスクシンイミドエステル、(Roche Diagnostics、Mannheim,Germany、カタログ番号1 333 054)(DMSO中、3.8mg/ml)を加える。室温にて30分後に、サンプルを、SuperdexR200(10mMのNaH2PO4/NaOH、pH7.5、30mMのNaCl)によりクロマトグラフィー処理する。ジゴキシゲニン化IgGを含有している画分を回収する。モノクローナル抗体を、同じ手順によりジゴキシゲニンで標識した。
実施例2で作出したポリクローナル抗体を使用したヒト肺癌(LC)組織におけるSCRN1の検出のためのウエスタンブロッティング
腫瘍サンプルと健康対照サンプルからの組織溶解物を、実施例1の「組織サンプル」に記載のとおり調製する。
ヒト血清および血漿サンプルまたは他の体液中のSCRN1の計測のためのELISA
ヒト血清または血漿中のSCRN1の検出のために、サンドイッチELISA法を実施例2の抗体を使用して開発する。抗原の捕獲のために、ペプチド398〜413に対する抗体をビオチンとコンジュゲートさせ、その一方で、SCRN1完全長配列に対する抗体をジゴキシゲニンとコンジュゲートさせる。
アッセイの較正のために、米国立癌研究所のNCI60腫瘍細胞株に含まれるヒト黒色腫細胞株であるLOXIMVI細胞を増殖させ、そして細胞溶解物を較正に使用する。前記溶解物の1:2500希釈物(タンパク質濃度=7.7mg/ml)を、場合により1U/mlに設定した。
SCRN1の結合後に、プレートを0.9%のNaCl、0.1%のTween20で3回洗浄する。結合したSCRN1の特異的検出のために、ウェルに10mMのホスファート、pH7.4、1%のBSA、0、9%のNaClおよび0.1%のTween20中、10μg/mlのジゴキシゲニン化抗SCRN1ポリクローナル抗体100μlを入れて60分間インキュベートする。その後、プレートを3回洗浄して、非結合抗体を取り除いた。次のステップで、ウェルに10mMのホスファート、pH7.4、1%のBSA、0.9%のNaClおよび0.1%のTween20中、50mU/mlの抗ジゴキシゲニン‐PODコンジュゲート(Roche Diagnostics GmbH、Mannheim, Germany、カタログ番号1633716)を入れて60分間インキュベートする。それに続いて、プレートを同じバッファーで3回洗浄する。抗原‐抗体複合体の検出のために、ウェルに100μlのABTS溶液(Roche Diagnostics GmbH、Mannheim, Germany、カタログ番号11685767)を入れてインキュベートし、そしてODを、ELISAリーダーを用いて30〜60分後に405nmにて計測する。
肺癌(LC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表3に示したUICC分類を有する365人の十分に特徴づけされた肺癌患者(146人がアデノCA、87人が扁平上皮細胞CA、44人が小細胞CA、88人が肺の他のCA)から採取したサンプルを使用する。
頭部/頚部癌(H/NC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表4に示したUICC分類を有する30人の十分に特徴づけされた頭部/頚部癌患者から採取したサンプルを使用する。
子宮内膜癌(EC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表5に示したUICC分類を有する23人の十分に特徴づけされた子宮内膜癌患者から採取したサンプルを使用する。
卵巣癌(OC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表6に示したUICC分類を有する42人の十分に特徴づけされた卵巣癌(OC)患者から採取したサンプルを使用する。
悪性黒色腫(MM)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表7に示したUICC分類を有する16人の十分に特徴づけされた悪性黒色腫患者から採取したサンプルを使用する。
乳癌(BC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表8に示したUICC分類を有する47人の十分に特徴づけされた乳癌患者から採取したサンプルを使用する。
子宮頚癌(CC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表9に示したUICC分類を有する20人の十分に特徴づけされた子宮頚癌患者から採取したサンプルを使用する。
膵臓癌(PAC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表10に示したUICC分類を有する49人の十分に特徴づけされた膵臓癌患者から採取したサンプルを使用する。
結腸直腸癌(CRC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表11に示したUICC分類を有する50人の十分に特徴づけされた大腸癌患者から採取したサンプルを使用する。
膀胱癌(BLC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表12に示したUICC分類を有する50人の十分に特徴づけされた膀胱癌患者から採取したサンプルを使用する。
腎臓癌(KC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表13に示したUICC分類を有する25人の十分に特徴づけされた子宮内膜癌患者から採取したサンプルを使用する。
前立腺癌(PC)に対する血清マーカーとしてのSCRN1
表14に示したUICC分類を有する50人の十分に特徴づけされた前立腺癌患者から採取したサンプルを使用する。
上皮内層液(ELF)中のSCRN1‐気管支鏡によるマイクロサンプリング
気管支鏡によるマイクロサンプリング(BMS)は、主に非侵襲性の様式による小さな肺結節付近での上皮内層体液(ELF)の回収の可能性を提供する。それに続いて、悪性小結節を特定するために、ELF中の腫瘍マーカーの濃度を計測することが可能である。患者に特有のそれぞれの腫瘍マーカーのベースライン濃度は、対側肺におけるELFのサンプリングによって得られる。
配列番号1は、図14によるヒトSCRN1タンパク質;SwissProtデータベース受入番号:Q12765のアミノ酸配列を示す。
配列番号2は、合成されたペプチド伸長を示す。
配列番号3は、合成された順方向プライマーを示す。
配列番号4は、合成された逆方向プライマーを示す。
Claims (12)
- 癌の危険性にある対象由来の体液サンプル中の癌をインビトロで評価する方法であって、
(a)体液中のセセルニン‐1タンパク質(SCRN1)および/またはその断片の濃度を計測し、
(b)ステップ(a)で得られた結果を、正常個体由来の体液サンプルを用いて得られた結果と比較し、それによって、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度の増大が癌を示すと評価する、方法。 - 前記体液中の1又は複数の他の癌マーカーの濃度を計測することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- サンドイッチ免疫アッセイである、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記癌が、肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房、頭頚部、膀胱、膵臓、結腸、子宮頚部、腎臓および前立腺の癌からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記の1もしくは複数の他の癌マーカーが、CEA、NSE、CA19‐9、CA125、PSA、proGRP、SCC、NNMT、抗p53自家抗体、セプラーゼおよびDPPIV/セプラーゼから成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
- 癌の危険性にある対象由来の体液サンプル中の癌をインビトロで評価する方法であって、
(a)SCRN1タンパク質および/またはその断片に対する抗体を用いて体液中のセセルニン‐1タンパク質(=SCRN1)および/またはその断片の濃度を計測し、
(b)ステップ(a)で得られた結果を、正常個体由来の体液サンプルを用いて得られた結果と比較し、それによって、SCRN1タンパク質および/またはその断片の濃度の増大が癌を示すと評価する、方法。 - 1もしくは複数の他のマーカーがさらに使用され、CEA、NSE、CA19‐9、CA125、PSA、proGRP、SCC、NNMT、抗p53自家抗体、セプラーゼおよびDPPIV/セプラーゼから成る群から選択される、請求項6に記載の方法。
- 前記癌が、肺、卵巣、子宮内膜、黒色腫、乳房、頭頚部、膀胱、膵臓、結腸、子宮頚部、腎臓および前立腺の癌からなる群から選択される、請求項6または7に記載の方法。
- SCRN1タンパク質および/またはその断片を特異的に計測するのに必要とされる試薬を含む、請求項1に記載の方法を実施するためのキット。
- 1もしくは複数の他の癌マーカーを特異的に計測するのに必要とされる試薬をさらに含む、請求項9に記載のキット。
- (i)SCRN1、ならびに(ii)CEA、NSE、CA19‐9、CA125、PSA、proGRP、SCC、NNMT、抗p53自家抗体、セプラーゼおよびDPPIV/セプラーゼから成る群から選択される1もしくは複数の他のマーカーを特異的に計測する請求項1に記載の方法を実施するための、SCRN1に対する抗体および該1以上のマーカーが固体支持体上に固定されているアレイ。
- 前記計測を実施するための補助試薬をさらに含む、請求項11に記載のアレイ。
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