JP5729461B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ハイブリッド車両の制御装置およびそれを備えるハイブリッド車両に関し、特に、内燃機関および電動機を動力源として搭載するハイブリッド車両の制御装置およびそれを備えるハイブリッド車両に関する。
環境に配慮した車両としてハイブリッド車両(Hybrid Vehicle)が注目されている。ハイブリッド車両は、従来の内燃機関に加え、蓄電装置とインバータとインバータによって駆動される電動機とを車両走行用の動力源として搭載する。
特開2009−166513号公報(特許文献1)は、このようなハイブリッド車両において、蓄電装置の過放電を確実に抑制する手法を開示する。このハイブリッド車両においては、各種センサ出力に基づく要求駆動力に応じてHV走行モードとEV走行モードとが切替えられる。EV走行モードの実行中にHV走行モードへの切替要求があると、蓄電装置からの電力を受けるモータジェネレータによりエンジンがクランキングされてエンジンが始動する。そして、蓄電装置の電圧が下限電圧を下回らないように放電許容電力Woutが導出され、その導出された放電許容電力Woutをモータ消費パワーが超えないようにトルク指令値Trefが調整される。ここで、HV走行モードへの切替要求後の所定時間内にアクセル開度が所定の基準値に達した場合には、下限電圧が一時的に嵩上げされる。
このハイブリッド車両によれば、蓄電装置を過放電から確実に保護することができ、その結果、蓄電装置の充放電能力を十分に発揮させて、車両の走行性能および燃費性能を向上させることが可能となる(特許文献1参照)。
特開2009−166513号公報
ハイブリッド車両については、できる限り内燃機関を停止させての走行が望まれている。近年、車両外部の電源から車載の蓄電装置を充電可能な、いわゆるプラグイン・ハイブリッド車が注目されているが、プラグイン・ハイブリッド車に対しては、そのような要求が特に強い。
一方、内燃機関を停止して電動機のみを用いての走行(以下では、このような走行を「EV(Electric Vehicle)走行」とも称し、これに対して、内燃機関を動作させての走行を「HV(Hybrid Vehicle)走行」と称する。)が多くなると、電気部品に対する熱負荷が大きくなる。この場合、電気部品の耐熱性を上げることも考えられるが、電気部品の耐熱性を上げることは、大きなコスト増を招くので必ずしも得策とはいえない。
それゆえに、この発明の目的は、ハイブリッド車両において、電気部品に対する熱負荷に配慮しつつEV走行を拡大することである。
この発明によれば、ハイブリッド車両の制御装置は、走行モード制御部と、判定部と、放電許容電力制御部とを備える。ハイブリッド車両は、車両駆動力を発生する内燃機関と、充放電可能な蓄電装置と、蓄電装置から電力の供給を受けて車両駆動力を発生する電動機とを含む。そして、走行モード制御部は、内燃機関を停止して電動機のみを用いての走行を優先させる第1のモード(CDモード)と、内燃機関を動作させて蓄電装置の充電状態を示す状態量を所定の目標に維持する第2のモード(CSモード)とを含む走行モードの切替を制御する。判定部は、蓄電装置が放電可能な電力を示す放電許容電力(Wout)に基づいて内燃機関の始動判定を行なう。放電許容電力制御部は、走行モードおよび内燃機関の動作/停止に基づいて放電許容電力を変更する。
好ましくは、走行モードが第1のモードであり、かつ、内燃機関が停止しているとき、放電許容電力制御部は、走行モードが第1のモードであり、かつ、内燃機関が動作しているとき、または、走行モードが第2のモードのときよりも放電許容電力を拡大する。
さらに好ましくは、ハイブリッド車両は、車両外部の電源から電力の供給を受けて蓄電装置を充電するように構成された充電装置をさらに含む。そして、走行モード制御部は、充電装置による蓄電装置の充電後、走行モードを第1のモードに設定する。
好ましくは、判定部は、走行モードが第1のモードであり、かつ、内燃機関が動作しているとき、放電許容電力制御部によって拡大された放電許容電力に基づいて内燃機関の停止判定を行なう。
好ましくは、ハイブリッド車両の制御装置は、レート処理部をさらに備える。レート処理部は、放電許容電力の変更時、放電許容電力を所定のレートで変化させる。
好ましくは、放電許容電力制御部は、放電許容電力の変更中に内燃機関の始動が行なわれるとき、放電許容電力を固定する。
また、好ましくは、放電許容電力制御部は、走行モードの切替時に内燃機関の始動が行なわれるとき、放電許容電力を固定する。
好ましくは、放電許容電力の拡大からの復帰時における放電許容電力の変化レートは、放電許容電力の拡大時における放電許容電力の変化レートよりも小さい。
また、好ましくは、放電許容電力の拡大時における放電許容電力の変化レートは、放電許容電力の拡大からの復帰時における放電許容電力の変化レートよりも大きい。
好ましくは、ハイブリッド車両の制御装置は、一時拡大処理部をさらに備える。一時拡大処理部は、内燃機関の始動時に放電許容電力を一時的に拡大する。そして、一時拡大処理部は、放電許容電力制御部により放電許容電力が拡大されているとき、放電許容電力を一時的に拡大する処理を非実行とする。
また、この発明によれば、ハイブリッド車両は、上述したいずれかの制御装置を備える。
この発明においては、走行モードおよび内燃機関の動作/停止に基づいて放電許容電力(Wout)が変更される。これにより、走行モードが第1のモード(CDモード)であり、かつ、内燃機関が停止している場合に、走行モードが第1のモードであり、かつ、内燃機関が動作しているとき、または、走行モードが第2のモード(CSモード)のときよりも放電許容電力を拡大することができるので、EV走行中の走行パワーを確保し、かつ、内燃機関の動作時および第2のモード時においては電気部品への熱負荷の増加を抑えることができる。したがって、この発明によれば、電気部品に対する熱負荷に配慮しつつEV走行を拡大することが可能となる。
この発明の実施の形態による制御装置が適用されるハイブリッド車両の全体構成を示すブロック図である。 図1に示すハイブリッド車両の電気システムの構成を示すブロック図である。 図2に示すECUの機能ブロック図である。 蓄電装置のSOCの変化と走行モードとの関係を示した図である。 蓄電装置の放電許容電力を示した図である。 走行モードおよびエンジンの動作/停止に応じた放電許容電力の拡大/非拡大を説明するための図である。 エンジンの停止判定に用いられる放電許容電力を示した図である。 放電許容電力の制御に関する一連の処理手順を説明するためのフローチャートである。 CDモード時にエンジンが始動するときの放電許容電力の変化を示した図である。 CDモード時にエンジンが停止するときの放電許容電力の変化を示した図である。 走行モードがCDモードからCSモードに切替わるときの放電許容電力の変化を示した図である。 走行モードがCSモードからCDモードに切替わるときの放電許容電力の変化を示した図である。 CDモードからCSモードへの走行モードの切替わりに伴ないエンジンが始動するときの放電許容電力の変化を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による制御装置が適用されるハイブリッド車両の全体構成を示すブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両100は、蓄電装置10と、ECU(Electronic Control Unit)15と、PCU(Power Control Unit)20と、動力出力装置30と、ディファレンシャルギヤ(以下「DG(Differential Gear)」とも称する。)40とを備える。また、ハイブリッド車両100は、前輪50L,50Rと、後輪60L,60Rと、フロントシート70L,70Rと、リアシート80と、充電インレット90と、充電器92とをさらに備える。
蓄電装置10は、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。蓄電装置10は、たとえばリアシート80の後方部に配置され、PCU20と電気的に接続されてPCU20へ直流電圧を供給する。また、蓄電装置10は、動力出力装置30によって発電された電力をPCU20から受けて充電される。さらに、蓄電装置10は、充電インレット90に接続される車両外部の電源から供給される電力を受ける充電器92によって充電される。なお、以下では、車両外部の電源を「外部電源」とも称し、外部電源による蓄電装置10の充電を「外部充電」とも称する。
PCU20は、ハイブリッド車両100内で必要となる電力変換器を統括的に示したものである。PCU20は、蓄電装置10から供給される電圧を昇圧するコンバータや、動力出力装置30に含まれるモータジェネレータを駆動するインバータ等を含む。
ECU15は、運転状況・車両状況を示す各種センサからの各種センサ出力17を受ける。各種センサ出力17には、アクセルペダル35の踏込み量に応じたアクセル開度や、車輪回転数に応じた車両速度等が含まれる。そして、ECU15は、入力されたこれらのセンサ出力に基づき、ハイブリッド車両100に関する種々の制御を実行する。
動力出力装置30は、車輪の駆動力源として設けられ、モータジェネレータMG1,MG2およびエンジンを含む。これらは、動力分割装置(図示せず)を介して機械的に連結される。そして、ハイブリッド車両100の走行状況に応じて、動力分割装置を介して上記3者の間で駆動力の配分および結合が行なわれ、その結果として前輪50L,50Rが駆動される。DG40は、動力出力装置30から出力される動力を前輪50L,50Rへ伝達するとともに、前輪50L,50Rから受ける回転力を動力出力装置30へ伝達する。これにより、動力出力装置30は、エンジンおよびモータジェネレータによる動力を、DG40を介して前輪50L,50Rへ伝達して前輪50L,50Rを駆動する。また、動力出力装置30は、前輪50L,50Rによるモータジェネレータの回転力を受けて発電し、その発電した電力をPCU20へ供給する。
なお、モータジェネレータMG1,MG2は、発電機としても電動機としても機能し得るが、モータジェネレータMG1が、主として発電機として動作し、モータジェネレータMG2が、主として電動機として動作する。詳細には、モータジェネレータMG1は、動力分割装置によって分配されるエンジンの出力の一部を受けて発電する。また、モータジェネレータMG1は、蓄電装置10から電力の供給を受けて電動機として動作し、エンジンをクランキングして始動する。
モータジェネレータMG2は、蓄電装置10に蓄えられた電力およびモータジェネレータMG1の発電した電力の少なくとも一方によって駆動される。そして、モータジェネレータMG2の駆動力は、DG40を介して前輪50L,50Rの駆動軸へ伝達される。これにより、モータジェネレータMG2は、エンジンをアシストして車両を走行させたり、自己の駆動力のみによって車両を走行させたりする。また、車両の制動時には、モータジェネレータMG2は、前輪50L,50Rにより駆動されて発電機として動作する。このとき、モータジェネレータMG2により発電された電力は、PCU20を介して蓄電装置10に充電される。
そして、PCU20は、ECU15からの制御指示に従って、蓄電装置10から受ける直流電圧を昇圧するとともに、その昇圧した直流電圧を交流電圧に変換して、動力出力装置30に含まれるモータジェネレータMG1,MG2を駆動する。また、PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2の回生動作時には、ECU15からの制御指示に従って、モータジェネレータMG1,MG2の発電した交流電圧を直流電圧に変換して蓄電装置10を充電する。
充電インレット90は、外部電源に接続された充電ケーブル(図示せず)のコネクタを接続可能に構成される。そして、外部充電時、充電インレット90に接続される外部電源から電力を受け、その受けた電力を充電器92へ供給する。充電器92は、充電インレット90と蓄電装置10との間に設けられ、充電インレット90に接続される外部電源から供給される電力を蓄電装置10の電圧レベルに変換して蓄電装置10へ出力する。
図2は、図1に示したハイブリッド車両100の電気システムの構成を示すブロック図である。図2を参照して、電気システムは、蓄電装置10と、SMR(System Main Relay)105,106と、PCU20と、モータジェネレータMG1,MG2と、ECU15と、充電インレット90と、充電器92とを含む。
モータジェネレータMG1,MG2は、動力分割装置を介してエンジンENGおよび図示されない駆動輪(図1の前輪50L,50R)と連結される。そして、ハイブリッド車両100は、エンジンENGおよびモータジェネレータMG2を用いて走行可能であり、モータジェネレータMG1は、エンジンENGの始動およびエンジンENGの動力を用いた発電を行なう。
SMR105は、蓄電装置10とPCU20との間に設けられ、車両の走行時等にECU15からの指令に応じてオンされる。SMR106は、蓄電装置10と充電器92との間に設けられ、外部充電時にECU15からの指令に応じてオンされる。
PCU20は、コンバータ110と、コンデンサ120と、モータ駆動制御器131,132と、コンバータ/インバータ制御部140とを含む。この実施の形態では、モータジェネレータMG1,MG2は交流モータであり、モータ駆動制御器131,132はインバータによって構成される。以下では、モータ駆動制御器131(132)を「インバータ131(132)」とも称する。
コンバータ110は、コンバータ/インバータ制御部140からの制御信号Scnvに基づいて、正極線103および負極線102間の電圧Vmを蓄電装置10の電圧Vb以上に昇圧する。コンバータ110は、たとえば、電流可逆型の昇圧チョッパ回路によって構成される。
インバータ131,132は、それぞれモータジェネレータMG1,MG2に対応して設けられる。インバータ131,132は、互いに並列してコンバータ110に接続され、コンバータ/インバータ制御部140からの制御信号Spwm1,Spwm2に基づいてモータジェネレータMG1,MG2をそれぞれ駆動する。
コンバータ/インバータ制御部140は、ECU15から受ける制御指令値(電圧Vmの目標値やモータジェネレータMG1,MG2のトルク目標値等)に基づいて、コンバータ110およびモータジェネレータMG1,MG2をそれぞれ駆動するための制御信号Scnv,Spwm1,Spwm2を生成する。そして、コンバータ/インバータ制御部140は、その生成された制御信号Scnv,Spwm1,Spwm2をそれぞれコンバータ110およびインバータ131,132へ出力する。
ECU15は、各種センサ出力17に基づいて、このハイブリッド車両100の走行モードの制御や、エンジンENGの始動/停止判定、蓄電装置10の充放電制御等の各種制御を行なう。そして、ECU15は、PCU20を駆動するための制御指令値を生成し、その生成した制御指令値をPCU20のコンバータ/インバータ制御部140へ出力する。また、ECU15は、外部充電時、充電器92を駆動するための信号を生成し、その生成した信号を充電器92へ出力する。
図3は、図2に示したECU15の機能ブロック図である。図3を参照して、ECU15は、SOC算出部150と、走行モード制御部152と、Wout制御部154と、エンジン始動/停止判定部156とを含む。また、ECU15は、指令生成部158と、充電制御部160と、レート処理部162と、一時拡大処理部164とをさらに含む。
SOC算出部150は、図示されないセンサによって検出される蓄電装置10の電圧Vbおよび電流Ibに基づいて、蓄電装置10の充電状態を示すSOC(State Of Charge)を算出する。このSOCは、蓄電装置10の満充電状態に対する蓄電量を0〜100%で表わしたものであり、蓄電装置10の蓄電残量を示す。なお、SOCの算出方法については、種々の公知の手法を用いることができる。
走行モード制御部152は、SOC算出部150によって算出されたSOCに基づいて、車両の走行モードの切替を制御する。具体的には、走行モード制御部152は、エンジンENGを停止してモータジェネレータMG2のみを用いての走行を優先させるCD(Charge Depleting)モードとするか、それともエンジンENGを動作させて蓄電装置10のSOCを所定の目標に維持するCS(Charge Sustaining)モードとするかの切替を制御する。
なお、CDモードでも、運転者によりアクセルペダルが大きく踏込まれたり、エンジン駆動タイプのエアコン動作時やエンジン暖機時などは、エンジンENGの動作が許容される。このCDモードは、蓄電装置10のSOCを維持することなく、基本的に蓄電装置10に蓄えられた電力をエネルギー源として車両を走行させる走行モードである。このCDモードの間は、結果的に充電よりも放電の割合の方が相対的に大きくなることが多い。一方、CSモードは、蓄電装置10のSOCを所定の目標に維持するために、必要に応じてエンジンENGを動作させてモータジェネレータMG1により発電を行なう走行モードであり、エンジンENGを常時動作させての走行に限定されるものではない。
すなわち、走行モードがCDモードであっても、アクセルペダルが大きく踏込まれて大きな車両パワーが要求されればエンジンENGは動作する。また、走行モードがCSモードであっても、SOCが目標値を上回っていればエンジンENGは停止する。そこで、走行モードに拘わらず、エンジンENGを停止してモータジェネレータMG2のみを用いての走行を「EV走行」と称し、エンジンENGを動作させてモータジェネレータMG2およびエンジンENGを用いての走行を「HV走行」と称する。
図4は、蓄電装置10のSOCの変化と走行モードとの関係を示した図である。図4を参照して、外部充電により蓄電装置10が満充電状態となった後(SOC=MAX)、走行が開始されるものとする。外部充電後、走行モードはCDモードに設定される。CDモードでの走行中は、車両の減速時等に回収される回生電力により一時的にSOCが増加することがあるものの、全体としては走行距離の増加に伴ないSOCは減少する。そして、時刻t1においてSOCがしきい値Sthに達すると、走行モードがCSモードへ切替わり、しきい値Sthの近傍にSOCが制御される。
再び図3を参照して、走行モード制御部152は、外部充電の終了を示す充電終了信号CGENDを充電制御部160から受けると、上述のように走行モードをCDモードに設定する。そして、走行モード制御部152は、走行モードがCDモードかCSモードかを示すモード信号MDをWout制御部154、エンジン始動/停止判定部156および指令生成部158へ出力する。
Wout制御部154は、SOC算出部150から蓄電装置10のSOCを受け、走行モードを示すモード信号MDを走行モード制御部152から受ける。また、Wout制御部154は、エンジンENGが動作しているか停止しているかを示すエンジンモード信号EGMDをエンジン始動/停止判定部156から受ける。そして、Wout制御部154は、これらの各信号に基づいて、蓄電装置10が放電可能な電力(W)を示す放電許容電力Woutを算出する。
図5は、蓄電装置10の放電許容電力Woutを示した図である。図5を参照して、放電許容電力Woutは、蓄電装置10が出力可能な電力(W)の最大値である。蓄電装置10のSOCが低下すると、過放電防止のために放電許容電力Woutは制限される。
この実施の形態では、後述するように、車両の走行モードおよびエンジンENGの動作/停止に基づいて放電許容電力Woutが変更される。具体的には、走行モードがCDモードであり、かつ、エンジンENGが動作しているとき、または走行モードがCSモードのときは、放電許容電力Woutはデフォルト値のW0に設定される。一方、走行モードがCDモードであり、かつ、エンジンENGが停止しているときは、放電許容電力WoutがW0から予め定められたW1に拡大される。
なお、充電許容電力Winは、蓄電装置10へ入力可能な電力(W)の最大値である。充電許容電力Winについては、蓄電装置10のSOCが高くなると、過充電防止のために充電許容電力Winが制限される。
再び図3を参照して、Wout制御部154は、予め準備されるマップ等を用いて、蓄電装置10のSOCや温度等に基づいて放電許容電力Wout(デフォルト値W0)を算出する。そして、Wout制御部154は、走行モード制御部152から受けるモード信号MDによって示される走行モード、およびエンジン始動/停止判定部156から受けるエンジンモード信号EGMD信号によって示されるエンジンENGの動作/停止に基づいて、放電許容電力Woutを変更する。
すなわち、図6に示すように、走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが停止しているとき、Wout制御部154は、放電許容電力WoutをW0から予め定められたW1に拡大する(図5)。一方、走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが動作しているとき、または、走行モードがCSモードのとき、Wout制御部154は、放電許容電力Woutの拡大を行なわない。
走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが停止しているときに放電許容電力Woutを拡大するのは、エンジンENGの始動頻度をできる限り減らし、EV走行を拡充するためである。すなわち、上述のように、走行モードがCDモードであっても、アクセルペダルが踏込まれて車両要求パワーが放電許容電力Woutを超えると、要求パワーを満たすためにエンジンENGが始動してEV走行からHV走行に切替わる。
しかしながら、アクセルペダルを踏込むことによって頻繁にエンジンENGが始動していては、運転者は十分なEV走行感を得ることができない。そこで、この実施の形態では、走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが停止しているときに放電許容電力Woutを拡大し、エンジンENGが始動する頻度を抑制することによってEV走行感を高めることとしたものである。
一方、この実施の形態では、放電許容電力Woutを常時拡大するのではなく、走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが動作しているとき、または、走行モードがCSモードのときは、放電許容電力Woutの拡大を行なわない。このようにしたのは、電気部品(主にコンバータ110)の熱負荷の増加を抑えるとともに、エンジン動作時およびCSモードでの走行時における車両の加速特性を本実施の形態の適用前後で変えないようにするためである。
再び図3を参照して、Wout制御部154は、走行モードおよびエンジンENGの動作/停止に基づいて上記の変更処理が行なわれた放電許容電力Woutをエンジン始動/停止判定部156および指令生成部158へ出力する。また、Wout制御部154は、放電許容電力Woutが拡大されているとき、すなわち、走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが停止しているとき、放電許容電力Woutが拡大されていることを一時拡大処理部164(後述)へ通知する。
エンジン始動/停止判定部156は、Wout制御部154から放電許容電力Woutを受ける。また、エンジン始動/停止判定部156は、走行モードを示すモード信号MDを走行モード制御部152から受ける。そして、エンジン始動/停止判定部156は、走行モードおよび放電許容電力Woutに基づいて、エンジンENGの始動判定および停止判定を行なう。
具体的には、エンジン始動/停止判定部156は、各種センサ出力17(図1)として受けるアクセル開度ACCや車両速度SPD等に基づいて車両要求パワーを算出する。そして、図7に示すように、走行モードがCDモードのとき、エンジン始動/停止判定部156は、拡大された放電許容電力Wout(図5のW1)に基づいてモータジェネレータMG2が出力可能な最大パワーを算出し、その算出された最大パワーと車両要求パワーとの比較結果に基づいて、エンジンENGの始動判定および停止判定を行なう。
すなわち、上述のように、走行モードがCDモードのとき、エンジンENGの動作中は、放電許容電力Woutは非拡大(デフォルト値W0)であるところ(図6)、エンジンENGの停止判定には、拡大された放電許容電力Wout(W1)が用いられる。これにより、CDモード時にエンジンENGが始動した後においてはエンジンENGを停止しやすくし、EV走行感をさらに高めることができる。
なお、走行モードがCSモードのときは、エンジン始動/停止判定部156は、非拡大の放電許容電力Wout(W0)に基づいてモータジェネレータMG2の最大パワーを算出し、その算出された最大パワーと車両要求パワーとの比較結果に基づいて、エンジンENGの始動判定および停止判定を行なう。
再び図3を参照して、指令生成部158は、走行モード、放電許容電力WoutおよびエンジンENGの動作/停止を示すエンジンモードに基づいて、PCU20を駆動するための制御指令値(たとえば、電圧Vmの目標値やモータジェネレータMG1,MG2のトルク目標値等)を生成する。そして、指令生成部158は、その生成した制御指令値をPCU20のコンバータ/インバータ制御部140(図2)へ出力する。
充電制御部160は、充電インレット90(図2)に外部電源が接続されると、図示されないセンサによって検出される入力電圧Vacおよび入力電流Iacに基づいて、充電器92を駆動するための制御信号を生成し、充電器92へ出力する。そして、充電制御部160は、SOC算出部150から受ける蓄電装置10のSOCが所定の上限値に達すると、充電制御を終了するとともに充電終了を示す充電終了信号CGENDを走行モード制御部152へ出力する。これにより、上述のように、走行モード制御部152において走行モードがCDモードに設定される。
レート処理部162は、Wout制御部154において放電許容電力WoutがW0からW1へ拡大されるとき、および放電許容電力WoutがW1からW0へ復帰するとき、放電許容電力Woutの変化にレート処理を施す。ここで、レート処理部162は、放電許容電力WoutがW1からW0へ復帰するときの変化レートを、放電許容電力WoutがW0からW1へ拡大するときの変化レートよりも小さくする。これにより、電力制御の追従遅れにより蓄電装置10の放電電力が放電許容電力Woutを超えるのを抑える。
言い換えると、レート処理部162は、放電許容電力WoutがW0からW1へ拡大するときの変化レートを、放電許容電力WoutがW1からW0へ復帰するときの変化レートよりも大きくする。これにより、CDモード時にHV走行からEV走行へ切替わるときの出力不足による車両のもたつきを防止する。
一時拡大処理部164は、モータジェネレータMG1によるエンジンENGのクランキング時など一時的に大電力が必要とされるとき、蓄電装置10の放電許容電力Woutを一時的に拡大する。ここで、一時拡大処理部164は、放電許容電力Woutが拡大中であることを示す通知をWout制御部154から受けているときは、放電許容電力Woutの一時拡大処理を非実行とする。Wout制御部154によって放電許容電力Woutが既に拡大されているので、一時拡大処理部164による拡大処理を不要としたものである。
なお、Wout制御部154において、放電許容電力Woutの変更中(W0からW1への拡大時およびW1からW0への復帰時)にエンジンENGが始動されるとき、エンジンENGの始動中は放電許容電力Woutを固定するのが望ましい。あるいは、走行モードの切替時(CDモードからCSモードへの切替時およびCSモードからCDモードへの切替時)にエンジンENGが始動されるとき、エンジンENGの始動中は放電許容電力Woutを固定するのが望ましい。放電許容電力Woutの値については、一例として、エンジンENGの始動が開始されたときの値に固定される。これにより、エンジンENGの始動時に蓄電装置10から出力される電力が安定するので、エンジン始動処理が安定化する。
図8は、放電許容電力Woutの制御に関する一連の処理手順を説明するためのフローチャートである。図8を参照して、ECU15は、予め準備されるマップ等を用いて、放電許容電力Wout(デフォルト値W0)を算出する(ステップS10)。
次いで、ECU15は、走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが停止しているか否かを判定する(ステップS20)。走行モードがCDモードでない(すなわちCSモード)、または、エンジンENGが動作していると判定されると(ステップS20においてNO)、ECU15は、後述のステップS70へ処理を移行する。
ステップS20において、走行モードがCDモードであって、かつ、エンジンENGが停止していると判定されると(ステップS20においてYES)、ECU15は、図5に示したように、放電許容電力WoutをW0から予め定められたW1へ拡大する(ステップS30)。
ここで、放電許容電力Woutが変更されるとき、ECU15は、放電許容電力Woutの変化レートを制限するレートリミット処理を実行する(ステップS40)。さらにここで、ECU15は、放電許容電力Woutの変更中にエンジンENGの始動が要求されたか否かを判定する(ステップS50)。そして、放電許容電力Woutの変更中にエンジンENGの始動が要求されたと判定されると(ステップS50においてYES)、ECU15は、放電許容電力Woutを固定する(ステップS60)。一例として、エンジンENGの始動が要求されたときの値に放電許容電力Woutが固定される。
次いで、ECU15は、Wout制限処理を行なう(ステップS70)。一例として、図5に示したように、蓄電装置10のSOCが低くなると、放電許容電力Woutが制限される。あるいは、コンバータ110の温度が上昇したとき等も、放電許容電力Woutを制限してもよい。
続いて、ECU15は、エンジンENGの始動が要求されたか否かを判定する(ステップS80)。エンジンENGの始動が要求されたと判定されると(ステップS80においてYES)、ECU15は、放電許容電力Woutが拡大中であるか否かをさらに判定する(ステップS90)。そして、放電許容電力Woutは拡大中でないと判定されると(ステップS90においてNO)、ECU15は、放電許容電力Woutの一時拡大処理を実行する(ステップS100)。
すなわち、ステップS90において放電許容電力Woutが拡大中であると判定されると(ステップS90においてYES)、放電許容電力Woutが既に拡大されていることから一時拡大処理は不要であると判定され、ステップS100を実行することなくステップS110へ処理が移行される。
以下、種々の状況変化における放電許容電力Woutの変化を図9〜図13に示す。
図9は、CDモード時にエンジンが始動するときの放電許容電力Woutの変化を示した図である。図9を参照して、エンジンモードの「EV」は、エンジンENGを停止してのEV走行であることを示す。また、「CRK」は、蓄電装置10から電力の供給を受けてモータジェネレータMG1によりエンジンENGがクランキングされていることを示す。「HV」は、エンジンENGが動作したHV走行であることを示す。
時刻t1前は、エンジンENGは停止しており(エンジンモード「EV」)、放電許容電力Woutは、W1に拡大されている。エンジン始動/停止パワーしきい値も拡大値W1が用いられる。
アクセルペダルが踏込まれる等によって、時刻t1において、エンジン始動/停止パワーしきい値を車両要求パワーが超えると、エンジンENGがクランキングされる(エンジンモード「CRK」)。なお、放電許容電力Woutは既にW1に拡大されているので、エンジンENGのクランキングに伴なう放電許容電力Woutの一時拡大処理は実行されない。
時刻t2において、エンジンENGが始動すると(エンジンモード「HV」)、放電許容電力Woutは、W1からW0へ復帰する。このとき、放電許容電力Woutが急激に低下することにより放電電力が放電許容電力Woutを超えるのを防止するため、放電許容電力Woutの変化レートが制限される。
なお、エンジンENGが始動しても、上述のように、エンジン始動/停止パワーしきい値は、拡大値のW1のままである。これにより、エンジンENGの始動後において、エンジンENGが停止しやすくなる。
図10は、CDモード時にエンジンが停止するときの放電許容電力Woutの変化を示した図である。図10を参照して、時刻t3前は、エンジンENGが動作しており(エンジンモード「HV」)、放電許容電力WoutはW0(非拡大)である。エンジン始動/停止パワーしきい値には、上述のように、拡大値のW1が用いられる。
そして、時刻t3において、エンジン始動/停止パワーしきい値(W1)を車両要求パワーが下回ると、エンジンENGの停止処理が実行される(エンジンモード「STP」)。そうすると、放電許容電力WoutがW0からW1に拡大される。なお、W0からW1への拡大時も、W1からW0への復帰時と同様に放電許容電力Woutの変化レートが制限されるが、出力不足による車両のもたつきを防止するため、W0からW1への拡大時の方がW1からW0への復帰時よりも変化レートは大きい。
図11は、走行モードがCDモードからCSモードに切替わるときの放電許容電力Woutの変化を示した図である。図11を参照して、時刻t11前は、走行モードがCDモードであり、エンジンENGは停止しているものとする(EV走行)。したがって、放電許容電力WoutはW1に拡大されており、エンジン始動/停止パワーしきい値についても、拡大値のW1が用いられる。
時刻t11において、蓄電装置10のSOCがしきい値Sthに達すると、走行モードがCSモードに切替わる(図4)。そうすると、放電許容電力Woutは、W1からW0へ復帰する。このときも、放電許容電力Woutが急激に低下することにより放電電力が放電許容電力Woutを超えるのを防止するため、放電許容電力Woutの変化レートが制限される。
なお、CDモード時は、エンジンENGが始動しても、エンジン始動/停止パワーしきい値は拡大値のW1のままであったが(図9)、ここでは走行モードがCSモードに切替わっているので、エンジン始動/停止パワーしきい値はW0に切替えられる。
図12は、走行モードがCSモードからCDモードに切替わるときの放電許容電力Woutの変化を示した図である。図12を参照して、時刻t12前は、走行モードがCSモードである。したがって、放電許容電力WoutはW0(非拡大)であり、エンジン始動/停止パワーしきい値にもW0が用いられる。
時刻t12において、走行モードがCDモードに切替わると、放電許容電力Woutは、W0からW1へ拡大される。なお、エンジンENGは停止しているものとする。このときも、放電許容電力Woutの変化レートが制限されるが、放電許容電力Woutが拡大されるので、放電許容電力Woutの変化レートは、走行モードがCDモードからCSモードに切替わるときの変化レート(図11)よりも大きい。なお、走行モードがCDモードへ切替わったことにより、エンジン始動/停止パワーしきい値はW1に切替えられる。
図13は、CDモードからCSモードへの走行モードの切替わりに伴ないエンジンENGが始動するときの放電許容電力Woutの変化を示した図である。図13を参照して、時刻t21前は、走行モードがCDモードであり、エンジンENGは停止しているものとする(エンジンモード「EV」)。したがって、放電許容電力WoutはW1に拡大されている。
時刻t22において、蓄電装置10のSOCがしきい値Sthに達し、走行モードがCSモードに切替わる(図4)。そうすると、放電許容電力Woutは、所定の変化レートをもってW1からW0へ復帰し始める。
放電許容電力Woutの変化中の時刻t22において、エンジンENGの始動が要求され、エンジンENGがクランキングされる(エンジンモード「CRK」)。そうすると、エンジンモード「CRK」の間は、放電許容電力Woutは、時刻t22の時点の値に固定される。そして、時刻t23において、エンジンENGが始動されてエンジンENGのクランキングが終了すると(エンジンモード「HV」)、放電許容電力Woutは、W0へ向けて再び変化し始める。
なお、エンジンENGのクランキングが開始される時刻t22の時点において、一時拡大処理164(図3)によるWout拡大後の値を放電許容電力Woutが下回っているときは、一時拡大処理164(図3)によるWout拡大後の値に放電許容電力Woutを固定してもよい。
以上のように、この実施の形態においては、走行モードおよびエンジンENGの動作/停止に基づいて放電許容電力Woutが変更される。これにより、走行モードがCDモードであり、かつ、エンジンENGが停止している場合において、走行モードがCDモードであり、かつ、エンジンENGが動作しているとき、または、走行モードがCSモードのときよりも放電許容電力Woutを拡大することができるので、EV走行中の走行パワーを確保し、かつ、エンジンENGの動作時およびCSモード時においては電気部品への熱負荷の増加を抑えることができる。したがって、この実施の形態によれば、電気部品に対する熱負荷に配慮しつつEV走行を拡大することが可能となる。
また、この実施の形態においては、外部充電用の充電インレット90および充電器92が設けられ、外部充電後は走行モードがCDモードに設定される。したがって、この実施の形態によれば、外部充電による電力を用いたEV走行の拡大を図ることができる。
また、この実施の形態においては、走行モードがCDモードであり、かつ、エンジンENGが動作しているとき、拡大された放電許容電力Wout(W1)に基づいてエンジンENGの停止判定が行なわれるので、CDモード時にエンジンENGが始動した後においては、エンジンENGが停止しやすい。したがって、この実施の形態によれば、EV走行感をさらに高めることができる。
また、この実施の形態においては、放電許容電力Woutの変更中あるいは走行モードの切替時にエンジンENGの始動が行なわれるとき、放電許容電力Woutが固定されるので、エンジンENGの始動時に蓄電装置10から出力される電力が安定する。したがって、この実施の形態によれば、エンジン始動処理が安定化する。
また、この実施の形態においては、放電許容電力WoutがW1からW0へ復帰するときの変化レートが、放電許容電力WoutがW0からW1へ拡大するときの変化レートよりも小さくされる。したがって、この実施の形態によれば、電力制御の追従遅れにより蓄電装置10の放電電力が放電許容電力Woutを超えるのを抑えることができる。
また、言い換えると、この実施の形態においては、放電許容電力WoutがW0からW1へ拡大するときの変化レートが、放電許容電力WoutがW1からW0へ復帰するときの変化レートよりも大きくされる。したがって、この実施の形態によれば、CDモード時にHV走行からEV走行へ切替わるときの出力不足による車両のもたつきを防止することができる。
また、この実施の形態においては、Wout制御部154により放電許容電力Woutが拡大中のときは、一時拡大処理部164による放電許容電力Woutの一時拡大処理が非実行とされる。したがって、この実施の形態によれば、放電許容電力Woutが不必要に拡大されるのを防止することができる。
なお、上記の実施の形態においては、蓄電装置10およびコンバータ110が1つずつ設けられる構成としたが、蓄電装置およびコンバータが複数設けられた電気システム(たとえば、複数の蓄電装置と、互いに並列に接続される複数のコンバータとを備える電気システム等)に対しても、本発明を適用可能である。
また、上記においては、充電インレット90に外部電源を接続して外部充電を行なうものとしたが、共鳴法や電磁誘導等の非接触による給電手法を用いて外部充電を行なってもよい。
なお、上記において、エンジンENGは、この発明における「内燃機関」の一実施例に対応し、モータジェネレータMG2は、この発明における「電動機」の一実施例に対応する。また、エンジン始動/停止判定部156は、この発明における「判定部」の一実施例に対応し、Wout制御部154は、この発明における「放電許容電力制御部」の一実施例に対応する。さらに、充電インレット90および充電器92は、この発明における「充電装置」の一実施例を形成する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 蓄電装置、15 ECU、17 各種センサ出力、20 PCU、30 動力出力装置、35 アクセルペダル、40 DG、50L,50R 前輪、60L,60R 後輪、70L,70R フロントシート、80 リアシート、90 充電インレット、92 充電器、100 ハイブリッド車両、105,106 SMR、110 コンバータ、120 コンデンサ、131,132 インバータ、140 コンバータ/インバータ制御部、150 SOC算出部、152 走行モード制御部、154 Wout制御部、156 エンジン始動/停止判定部、158 指令生成部、160 充電制御部、162 レート処理部、164 一時拡大処理部、MG1,MG2 モータジェネレータ、ENG エンジン。

Claims (4)

  1. ハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    内燃機関と、
    充放電可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置から電力の供給を受けて車両駆動力を発生する電動機とを含み、
    前記制御装置は、CD(Charge Depleting)モードとCS(Charge Sustaining)モードとを切替え、
    前記CDモードおよび前記CSモードの各々は、前記内燃機関が動作している状態と停止している状態とを有し、
    前記制御装置は、前記CDモードでは車両パワーが第1のしきい値未満になると前記内燃機関を停止し、前記CSモードでは車両パワーが第2のしきい値未満になると前記内燃機関を停止し、
    前記第1のしきい値は、前記第2のしきい値よりも大きく、
    前記CDモードで前記内燃機関が停止しているときの前記蓄電装置の放電許容電力は、前記CSモードで前記内燃機関が停止しているときの前記放電許容電力よりも大きい、ハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記CDモードで前記内燃機関が停止しているときの前記蓄電装置の放電許容電力は、前記CDモードで前記内燃機関が動作しているときの前記放電許容電力よりも大きい、請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. ハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    内燃機関と、
    充放電可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置から電力の供給を受けて車両駆動力を発生する電動機とを含み、
    前記制御装置は、CD(Charge Depleting)モードとCS(Charge Sustaining)モードとを切替え、
    前記CDモードおよび前記CSモードの各々は、前記内燃機関が動作している状態と停止している状態とを有し、
    前記制御装置は、前記CDモードでは車両パワーが第1のしきい値未満になると前記内燃機関を停止し、前記CSモードでは車両パワーが第2のしきい値未満になると前記内燃機関を停止し、
    前記第1のしきい値は、前記第2のしきい値よりも大きく、
    前記CDモードで前記内燃機関が停止しているときの前記蓄電装置の放電許容電力は、前記CDモードで前記内燃機関が動作しているときの前記放電許容電力よりも大きい、ハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記CDモードでの走行中に前記蓄電装置のSOCが所定値よりも小さくなると前記CSモードへ切替える、請求項1から請求項3のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
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