JP4449825B2 - ハイブリッド車両の走行モード制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の走行モード制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4449825B2
JP4449825B2 JP2005161081A JP2005161081A JP4449825B2 JP 4449825 B2 JP4449825 B2 JP 4449825B2 JP 2005161081 A JP2005161081 A JP 2005161081A JP 2005161081 A JP2005161081 A JP 2005161081A JP 4449825 B2 JP4449825 B2 JP 4449825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
motor
battery
travel mode
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005161081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006335176A (ja
Inventor
伸樹 林
宗利 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005161081A priority Critical patent/JP4449825B2/ja
Publication of JP2006335176A publication Critical patent/JP2006335176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4449825B2 publication Critical patent/JP4449825B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Description

本発明は、エンジンとモータジェネレータとバッテリとを備えたハイブリッド車両の走行モード制御装置に関する。
エンジンとモータジェネレータとバッテリとを備えたハイブリッド車両において、連続した降り坂の走行等で、バッテリの充電容量(以下、「バッテリSOC」という。)が高位となっている場合、その後の回生充電が行えなくなる場合がある。そこで、バッテリSOCが高位となった場合はそれを低下させるために、モータ走行を行ったり、エンジン駆動力の一部をモータアシストで補うことがある。
従来、エンジンとモータジェネレータとバッテリとを備えたハイブリッド車両の制御装置において、バッテリSOCが高位となった場合は、通常よりもモータアシスト量を増加するような制御が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−170569号公報
しかしながら、従来のハイブリッド車両の制御装置において、バッテリSOCが高位となり、通常よりもモータアシスト量を増加する制御を行う場合、モータアシスト分のエンジントルクを低下させることになるが、エンジン運転負荷に関係なくモータアシストを行う構成であるため、エンジンの運転効率を悪化させてしまう。特に、エンジン低負荷運転時のエンジントルク低下は、エンジン運転効率を大きく悪化させる、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、エンジン効率の悪化が大きくなる動作点でのモータアシストを回避することによりエネルギーを有効に利用することができるハイブリッド車両の走行モード制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、発明では、エンジンとモータジェネレータとバッテリ
とを備えたハイブリッド車両において、
前記バッテリの充電容量を検出するバッテリ充電容量検出手段と、
車両の要求駆動出力を検出する車両要求駆動出力検出手段と、
前記バッテリの充電容量がエンジンによる発電を禁止する規定値を第1規定値とし、該第1規定値より高位にあるバッテリ充電容量上限値を第2規定値とし、前記車両の要求駆動出力の規定値を第3規定値としたとき、前記バッテリの充電容量が第1規定値以上で第2規定値未満の範囲内では、前記車両の要求駆動出力が第3規定値未満のとき、前記車両の要求駆動出力の一部を前記モータジェネレータで出力するモータアシスト走行モードを禁止する一方、前記バッテリの充電容量が前記第2規定値以上の領域では、前記車両の要求駆動出力の大きさに関わらず、前記モータアシスト走行モードを許可する走行モード制御手段と、を備えたことを特徴とする
よって、本発明のハイブリッド車両の走行モード制御装置にあっては、走行モード制御手段において、バッテリの充電容量がエンジンによる発電を禁止する規定値以上、且つ、車両の要求駆動出力が規定値以上のときのみ、車両の要求駆動出力の一部をモータジェネレータで出力する走行モードとされる。このため、車両の要求駆動出力が規定値未満である時には、車両の要求駆動出力の一部をモータジェネレータで出力するモータアシストが回避される。言い換えると、エンジントルクの低下によりエンジン効率の悪化が大きくなるエンジン低負荷運転時においては、モータアシストの介入によるエンジントルクの低下が確実に防止される。このように、エンジン効率の悪化が大きくなる動作点でのモータアシストを回避することによりエネルギーを有効に利用することができる。
以下、本発明のハイブリッド車両の走行モード制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、ハイブリッド車両の駆動系構成を説明する。
図1は実施例1の走行モード制御装置が適用された後輪駆動によるハイブリッド車両を示す全体システム図である。実施例1におけるハイブリッド車の駆動系は、図1に示すように、エンジンEと、モータジェネレータMGと、第1クラッチCL1と、第2クラッチCL2と、自動変速機ATと、プロペラシャフトPSと、ディファレンシャルDFと、左ドライブシャフトDSLと、右ドライブシャフトDSRと、左後輪RL(駆動輪)と、右後輪RR(駆動輪)と、を有する。
前記エンジンEは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンであり、後述するエンジンコントローラ1からの制御指令に基づいて、スロットルバルブのバルブ開度等が制御される。
前記モータジェネレータMGは、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型モータジェネレータであり、後述するモータコントローラ2からの制御指令に基づいて、インバータ3により作り出された三相交流を印加することにより制御される。このモータジェネレータMGは、バッテリ4からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することもできるし(以下、この状態を「力行」と呼ぶ)、ロータが外力により回転している場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能してバッテリ4を充電することもできる(以下、この動作状態を「回生」と呼ぶ)。なお、このモータジェネレータMGのロータは、図外のダンパーを介して自動変速機ATの入力軸に連結されている。
前記第1クラッチCL1は、前記エンジンEとモータジェネレータMGとの間に介装された油圧式単板クラッチや油圧式多板クラッチ等であり、後述する第1クラッチコントローラ5からの制御指令に基づいて、第1クラッチ油圧ユニット6により作り出された制御油圧により、スリップ締結とスリップ開放を含み締結・開放が制御される。
前記第2クラッチCL2は、前記モータジェネレータMGと左右後輪RL,RRとの間に介装された油圧式多板クラッチであり、後述するATコントローラ7からの制御指令に基づいて、第2クラッチ油圧ユニット8により作り出された制御油圧により、スリップ締結とスリップ開放を含み締結・開放が制御される。
前記自動変速機ATは、例えば、前進5速後退1速や前進6速後退1速等の有段階の変速比を車速やアクセル開度等に応じて自動的に切り換える変速機であり、前記第2クラッチCL2は、専用クラッチとして新たに追加したものではなく、自動変速機ATの変速要素として設けられている複数の摩擦締結要素のうち、各変速段の動力伝達経路に存在する摩擦締結要素を流用している。そして、前記自動変速機ATの出力軸は、プロペラシャフトPS、ディファレンシャルDF、左ドライブシャフトDSL、右ドライブシャフトDSRを介して左右後輪RL,RRに連結されている。
次に、ハイブリッド車両の制御系を説明する。
実施例1におけるハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、第1クラッチコントローラ5と、第1クラッチ油圧ユニット6と、ATコントローラ7と、第2クラッチ油圧ユニット8と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、を有して構成されている。なお、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、第1クラッチコントローラ5と、ATコントローラ7と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10とは、互いに情報交換が可能なCAN通信線11を介して接続されている。
前記エンジンコントローラ1は、エンジン回転数センサ12からのエンジン回転数情報を入力し、統合コントローラ10からの目標エンジントルク指令等に応じ、エンジン動作点(Ne,Te)を制御する指令を、例えば、図外のスロットルバルブアクチュエータへ出力する。なお、エンジン回転数Neの情報は、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給する。
前記モータコントローラ2は、モータジェネレータMGのロータ回転位置を検出するレゾルバ13等からの情報を入力し、統合コントローラ10からの目標モータジェネレータトルク指令等に応じ、モータジェネレータMGのモータ動作点(Nm,Tm)を制御する指令をインバータ3へ出力する。なお、このモータコントローラ2では、バッテリ4の充電容量状態をあらわすバッテリSOCを監視していて、バッテリSOC情報は、モータジェネレータMGの制御情報に用いると共に、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給する。
前記第1クラッチコントローラ5は、第1クラッチ油圧センサ14と第1クラッチストロークセンサ15等からのセンサ情報を入力し、統合コントローラ10からの第1クラッチ制御指令に応じ、第1クラッチCL1の締結・開放を制御する指令を第1クラッチ油圧ユニット6に出力する。なお、第1クラッチストロークC1Sの情報は、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給する。
前記ATコントローラ7は、アクセル開度センサ16と車速センサ17と第2クラッチ油圧センサ18とインヒビタースイッチ24等からのセンサ情報を入力し、統合コントローラ10からの第2クラッチ制御指令に応じ、変速制御における第2クラッチ制御に優先し、第2クラッチCL2の締結・開放を制御する指令をAT油圧コントロールバルブ内の第2クラッチ油圧ユニット8に出力する。なお、アクセル開度APと車速VSPの情報は、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給する。
前記ブレーキコントローラ9は、4輪の各車輪速を検出する車輪速センサ19とブレーキストロークセンサ20等からのセンサ情報を入力し、例えば、ブレーキ踏み込み制動時、ブレーキストロークBSから求められる要求制動力に対し回生制動力だけでは不足する場合、その不足分を機械制動力(液圧制動力やモータ制動力)で補うように、統合コントローラ10からの回生協調制御指令に基づいて回生協調ブレーキ制御を行う。
前記統合コントローラ10は、車両全体の消費エネルギを管理し、最高効率で車両を走らせるための機能を担うもので、モータ回転数Nmを検出するモータ回転数センサ21と、第2クラッチ出力回転数N2outを検出する第2クラッチ出力回転数センサ22と、第2クラッチトルクTCL2を検出する第2クラッチトルクセンサ23等からの情報およびCAN通信線11を介して得られた上記各種情報を入力する。そして、前記エンジンコントローラ1への制御指令によりエンジンEの動作制御を行い、前記モータコントローラ2への制御指令によりモータジェネレータMGの動作制御を行い、前記第1クラッチコントローラ5への制御指令により第1クラッチCL1の締結・開放制御を行い、前記ATコントローラ7への制御指令により第2クラッチCL2の締結・開放制御を行う。
なお、第1クラッチCL1と第2クラッチCL2の入出力回転数情報のうち、第1クラッチCL1の入力回転数情報は、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ12から得られ、第1クラッチCL1の出力回転数情報は、モータ回転数Nmを検出するモータ回転数センサ21から得られ、第2クラッチCL2の入力回転数情報は、モータ回転数Nmを検出するモータ回転数センサ21から得られ、第2クラッチCL2の出力回転数情報は、第2クラッチ出力回転数N2outを検出する第2クラッチ出力回転数センサ22から得られる。
次に、実施例1のハイブリッド車両の走行モードについて説明する。
実施例1のハイブリッド駆動系は、エンジンEとモータジェネレータMGとの間に第1クラッチCL1を介装すると共に前記モータジェネレータMGと左右後輪RL,RRとの間に第2クラッチCL2を介装して構成している。そして、走行モードとして、「エンジン走行モード」、「モータ走行モード」、「モータアシスト走行モード」、「走行発電モード」の4つの走行モードを有する。
前記「エンジン走行モード」は、エンジンEとモータジェネレータMGとの間の第1クラッチCL1を締結し、エンジンEのみを動力源として駆動輪である左右後輪RL,RRを動かすモードである。
前記「モータ走行モード」は、エンジンEとモータジェネレータMGとの間の第1クラッチCL1を開放し、モータジェネレータMGのみを動力源として駆動輪である左右後輪RL,RRを動かすモードである。
前記「モータアシスト走行モード」は、エンジンEとモータジェネレータMGとの間の第1クラッチCL1を締結し、エンジンEとモータジェネレータMGの2つを動力源として駆動輪である左右後輪RL,RRを動かすモードである。
前記「走行発電モード」は、エンジンEとモータジェネレータMGとの間の第1クラッチCL1を締結し、エンジンEを動力源として駆動輪である左右後輪RL,RRを動かすと同時に、エンジンEの動力を利用してモータジェネレータMGを発電機として動作させるモードである。
なお、第2クラッチCL2は、例えば、「モータ走行モード」から「エンジン走行モード」へとモード遷移する場合、「モータ走行モード」において停止しているエンジンEを始動するとき、滑り締結によりエンジン始動ショックを駆動輪である左右後輪RL,RRへ伝達させないために用いられる。
次に、作用を説明する。
[走行モード制御の全体処理]
図2は実施例1の統合コントローラ10にて実行される走行モード制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する(走行モード制御手段)。
ステップS1では、バッテリSOCが第1規定値B以上か否かを判断し、YESの場合はステップS2へ移行し、NOの場合はステップSへ移行する。
ここで、「第1規定値B」は、エンジンEによりモータジェネレータMGを発電する「走行発電モード」を禁止する領域の下限値、言い換えると、「走行発電モード」を許可する領域の上限値を示すしきい値である。
また、バッテリSOCは、モータコントローラ2(バッテリ充電容量検出手段)により検出され、統合コントローラ10に情報提供される。
ステップS2では、ステップS1でのバッテリSOCが第1規定値B以上であるとの判断に続き、バッテリSOCが第2規定値A以上か否かを判断し、YESの場合はステップSへ移行し、NOの場合はステップSへ移行する。
ここで、「第2規定値A」は、第1規定値B以上の値であり、「走行発電モード」を禁止する領域であって、且つ、「モータアシスト走行モード」もしくは「モータ走行モード」のみを許可する領域の下限値を示すしきい値である。
ステップS3では、ステップS2でのバッテリSOCが第規定値未満であるとの判断に続き、車両要求駆動出力が第3規定値C以上か否かを判断し、YESの場合はステップS4へ移行し、NOの場合はステップS5へ移行する。
ここで、「第3規定値C」は、エンジン低負荷運転となる要求駆動出力かエンジン高負荷運転となる要求駆動出力かを判断するしきい値であり、バッテリSOCが高くなるほど大きな値、言い換えると、モータアシスト走行モードの選択を続けると仮定した場合のモータアシスト量が大きいほど大きな値とされる。
ステップS4では、ステップS2でのバッテリSOCが第2規定値A以上であるとの判断、もしくは、ステップS3での車両要求駆動出力が第3規定値C以上であるとの判断に続き、走行モードとして、「モータアシスト走行モード」もしくは「モータ走行モード」が選択され、リターンへ移行する。
ステップS5では、ステップS3での車両要求駆動出力が第3規定値C未満であるとの判断に続き、走行モードとして、エンジン効率悪化を防ぐために「モータアシスト走行モード」を禁止し、「モータ走行モード」もしくは「エンジン走行モード」が選択され、リターンへ移行する。
ステップS6では、ステップS1でのバッテリSOCが第1規定値B未満であるとの判断に続き、通常制御となり、「エンジン走行モード」、「モータ走行モード」、「モータアシスト走行モード」、「走行発電モード」の中からシステムとして最も効率の良い走行モードを選択し、リターンへ移行する。
[走行モードの選択制御作用]
連続した降り坂等での減速運転時には、モータジェネレータMGを発電機として機能させ、制動エネルギーを回収して発電を行い、バッテリ4の充電のために使用することが可能である。
そして、モータジェネレータMGを発電機として機能させる運転状態が続き、バッテリ4への充電量が増してバッテリSOCが高位となってくると、その後、回生充電が行えなくなてくる場合がある。
そこで、バッテリSOCが高位となった場合は、それを低下させるために、「走行発電モード」を禁止し、「モータ走行モード」や「モータアシスト走行モード」を用いる。
図3(a)は従来システムでの走行モード選択マップの一例で、バッテリSOCが第1規定値Bより高位となった場合、「走行発電モード」を禁止するようにしている。つまり、バッテリSOCのみにより、走行発電許可領域と走行発電禁止領域とを分けるようにした例である。
しかしながら、図3(a)に示す従来システムでは、バッテリSOCが高位となり、通常よりもモータアシスト量を増加する制御による「モータアシスト走行モード」を選択する場合、モータアシスト分のエンジントルクを低下させることになるが、エンジン運転負荷に関係なくモータアシストを行うものであるため、エンジンの運転効率を悪化させてしまうことがある。なお、図3において、(1)は「モータアシスト走行モード」または「モータ走行モード」の領域をあらわし、(2)は「エンジン走行モード」または「モータ走行モード」の領域をあらわす。
図4に車両要求駆動出力の一部をモータジェネレータで出力した場合(「モータアシスト走行モード」)のエンジン動作点変化によって生じるエンジン効率の変化を示す。この等効率線を書き込んだエンジン動作点特性図をみると、常用エンジン回転数域(低・中回転数域)では、エンジントルクが大きい領域(高負荷、図4中上側)では、モータアシスト分だけエンジントルクを低下させた場合におけるエンジン効率の悪化は小さく抑えられるものの、エンジントルクが小さい領域(低負荷、図4中下側)ほどモータアシスト分だけエンジントルクを低下させた場合におけるエンジン効率の悪化が大となる。
そこで、図3(b)に示すように、バッテリSOCが「走行発電モード」を禁止する第1規定値B以上であっても、車両要求駆動出力が第3規定値C以下(低負荷)である場合は、「モータアシスト走行モード」を用いないようにすることで、システムとしての効率悪化を防ぐことができる。ただし、バッテリSOCが前記第1規定値Bよりも大きい第2規定値A以上となった場合は、前記駆動出力によらず、「モータ走行モード」と「モータアシスト走行モード」を用いる。なお、前記第3規定値Cは、バッテリSOC(=モータアシスト量)の大小によって補正される。
すなわち、バッテリSOCが第1規定値B未満であるときには、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS6へ進み、ステップS6において、通常制御、つまり、「エンジン走行モード」、「モータ走行モード」、「モータアシスト走行モード」、「走行発電モード」の中からシステムとして最も効率の良い走行モードが選択される。
バッテリSOCが第1規定値B以上で第2規定値A未満の範囲内であり、且つ、車両要求駆動出力が第3規定値C以上であるときには、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4へ進み、ステップS4において、走行モードとして、「モータアシスト走行モード」もしくは「モータ走行モード」が選択される。
したがって、走行発電禁止領域であるが、モータアシスト分だけエンジントルクを低下させてもエンジン効率の悪化が小さく抑えられる高負荷領域では、例えば、エンジンEとモータジェネレータMGとを動力源とする「モータアシスト走行モード」を選択することで、バッテリSOCの上昇を防止できると共に、大きな要求駆動出力に応えることができる。
バッテリSOCが第1規定値B以上で第2規定値A未満の範囲内であり、且つ、車両要求駆動出力が第3規定値C未満であるときには、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS5へ進み、ステップS5において、走行モードとして、「モータ走行モード」もしくは「エンジン走行モード」が選択される。
したがって、走行発電禁止領域であり、且つ、モータアシスト分だけエンジントルクを低下させるとエンジン効率の悪化が大きな低負荷領域では、「モータアシスト走行モード」を回避し、例えば、エンジンEのみを動力源とする「エンジン走行モード」の選択を維持することで、システムとしての効率悪化を防ぎ、バッテリSOCが上限値である第2規定値Aになるまでは、エネルギーを有効に利用することができる。
バッテリSOCが第1規定値B以上で、且つ、第2規定値A以上であるときには、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4へ進み、ステップS4において、走行モードとして、「モータアシスト走行モード」もしくは「モータ走行モード」が選択される。
したがって、第2規定値Aを超えるバッテリSOCの上昇を防止でき、バッテリ4による回生電力の回収量を増やすことができる。
なお、上記車両要求駆動出力の第3規定値Cは、バッテリSOCが高位になるほど大きくするように補正しているため、モータアシスト量に合わせた第3規定値Cとなることで、より効率的にバッテリSOCを低下させることができる。すなわち、モータジェネレータMGによるモータアシスト量は、一般にバッテリSOCが高位になるほど大きくなる。しかし、モータアシスト量が少ない時は、エンジン動作点の変化が小さいので、多少車両要求駆動出力が小さいところでモータアシストを行っても、エンジン効率の悪化は小さい。
次に、効果を説明する。
実施例1のハイブリッド車両の走行モード制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) エンジンEとモータジェネレータMGとバッテリ4とを備えたハイブリッド車両において、前記バッテリ4の充電容量を検出するバッテリ充電容量検出手段と、車両の要求駆動出力を検出する車両要求駆動出力検出手段と、前記バッテリ4の充電容量がエンジンEによる発電を禁止する規定値以上、且つ、前記車両の要求駆動出力が規定値以上のときのみ、前記車両の要求駆動出力の一部をモータジェネレータMGで出力する走行モードとする走行モード制御手段と、を備えたため、エンジン効率の悪化が大きくなる動作点でのモータアシストを回避することによりエネルギーを有効に利用することができる。
(2) 前記バッテリ4の充電容量がエンジンEによる発電を禁止する規定値を第1規定値Bとし、該第1規定値Bより高位にあるバッテリ充電容量上限値を第2規定値Aとし、前記車両の要求駆動出力の規定値を第3規定値Cとしたとき、前記走行モード制御手段は、前記バッテリ4の充電容量が第1規定値B以上で第2規定値A未満の範囲内では、前記車両の要求駆動出力が第3規定値C以上のときのみ、前記車両の要求駆動出力の一部をモータジェネレータMGで出力する走行モードとするため、バッテリSOCが上限値である第2規定値Aになるまでは、エネルギーを有効に利用できる。
(3) 前記走行モード制御手段は、前記バッテリ4の充電容量が第2規定値A以上の領域では、前記車両の要求駆動出力の大きさにかかわらず、前記車両の要求駆動出力の一部または全部をモータジェネレータMGで出力する走行モードとするため、第2規定値Aを超えるバッテリSOCの上昇を防止でき、バッテリ4による回生電力の回収量を増やすことができる。
(4) 前記走行モード制御手段は、前記バッテリ4の充電容量が第1規定値B以上で第2規定値A未満の範囲内では、前記車両の要求駆動出力が第3規定値C未満のとき、「エンジン走行モード」もしくは「モータ走行モード」とするため、エンジン効率の悪化が大きくなる動作点でのモータアシストを回避することができる。
(5) 前記走行モード制御手段は、前記車両の要求駆動出力の第3規定値Cを、バッテリ4の充電容量が高くなるほど大きな値とするため、第3規定値Cがモータアシスト量に符合し、より効率的にバッテリSOCを低下させることができる。
(6) 前記ハイブリッド駆動系は、エンジンEとモータジェネレータMGとの間に第1クラッチCL1を介装すると共に前記モータジェネレータMGと駆動輪RR,RLとの間に第2クラッチCL2を介装して構成し、前記走行モードとして、エンジンEのみを動力源とする「エンジン走行モード」と、モータジェネレータMGのみを動力源とする「モータ走行モード」と、エンジンEとモータジェネレータMGの2つを動力源とする「モータアシスト走行モード」と、エンジンEを動力源として駆動輪RR,RLを動かすと同時に、エンジンEの動力を利用してモータジェネレータMGを発電機として動作させる「走行発電モード」と、を有し、前記走行モード制御手段は、前記バッテリ4の充電容量がエンジンEによる発電を禁止する規定値未満の領域では、上記4つの走行モードの中からシステムとして最も効率の良い走行モードを選択するため、回生電力の回収を含むエネルギーの高度な有効利用により低燃費性能のハイブリッド車両を提供することができる。
以上、本発明のハイブリッド車両の走行モード制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、走行モード制御手段として、バッテリの充電容量が第1規定値以上で第2規定値未満の範囲内では、車両要求駆動出力が第3規定値以上のときのみ、車両要求駆動出力の一部をモータジェネレータで出力する走行モードとする例を示したが、第2規定値未満の範囲内という限定を外しても良く、要するに、バッテリの充電容量がエンジンによる発電を禁止する規定値以上、且つ、車両の要求駆動出力が規定値以上のときのみ、車両の要求駆動出力の一部をモータジェネレータで出力する走行モードとする走行モード制御手段を設けたものであれば本発明に含まれる。
実施例1では、走行モード制御手段として、バッテリ充電容量以外に車両要求駆動出力を監視する例を示したが、車両要求駆動出力に代え、図4に示すように、エンジン回転数とエンジントルクによるエンジン動作点を車両要求駆動出力相当値とし、エンジン動作点が低負荷運転点か高負荷運転点かを監視するものであっても含まれる。
実施例1では、車両要求駆動出力の第3規定値をバッテリSOCにより大小補正する例を示したが、モータアシスト走行モードを選択すると仮定した場合のモータアシスト量により車両要求駆動出力の第3規定値を大小補正する例としても良い。
実施例1では、4つの走行モードを有するハイブリッド車両の例を示したが、少なくともモータアシスト走行モードを有するハイブリッド車両であれば、走行モードの数は実施例1に限られることなく、3つ以下でも5つ以上の走行モードを有するハイブリッド車両にも適用できる。
実施例1では、後輪駆動のハイブリッド車両への適用例を示したが、前輪駆動のハイブリッド車両や四輪駆動のハイブリッド車両へも適用できる。実施例1では、1エンジン1モータジェネレータによるハイブリッド駆動系への適用例を示したが、要するに、エンジンとモータジェネレータとバッテリとを備えたハイブリッド車両であれば、1エンジンと2モータジェネレータや、遊星歯車をクラッチの代わりに備えたもの、変速機の有無等によらず、モータでアシストするものであれば、全てのハイブリッド車両に適用できる。
実施例1の走行モード制御装置が適用された後輪駆動のハイブリッド車両を示す全体システム図である。 実施例1の統合コントローラにて実行される走行モード制御処理の流れを示すフローチャートである。 従来システムでのバッテリSOC軸による走行発電許可領域と走行発電禁止領域の区分けと、提案システムでのバッテリSOC軸と車両要求駆動出力軸による走行発電許可領域と走行発電禁止領域の区分けを示す図である。 エンジン回転数とエンジントルクによるエンジン動作点をあらわす平面上に等効率線を描き高負荷運転と低負荷運転とでトルクを低下させた場合のエンジン効率の悪化の度合いを示す図である。
符号の説明
E エンジン
MG モータジェネレータ
CL1 第1クラッチ
CL2 第2クラッチ
AT 自動変速機
PS プロペラシャフト
DF ディファレンシャル
DSL 左ドライブシャフト
DSR 右ドライブシャフト
RL 左後輪(駆動輪)
RR 右後輪(駆動輪)
1 エンジンコントローラ
2 モータコントローラ
3 インバータ
4 バッテリ
5 第1クラッチコントローラ
6 第1クラッチ油圧ユニット
7 ATコントローラ
8 第2クラッチ油圧ユニット
9 ブレーキコントローラ
10 統合コントローラ

Claims (3)

  1. エンジンとモータジェネレータとバッテリとを備えたハイブリッド車両において、
    前記バッテリの充電容量を検出するバッテリ充電容量検出手段と、
    車両の要求駆動出力を検出する車両要求駆動出力検出手段と、
    前記バッテリの充電容量がエンジンによる発電を禁止する規定値を第1規定値とし、該第1規定値より高位にあるバッテリ充電容量上限値を第2規定値とし、前記車両の要求駆動出力の規定値を第3規定値としたとき、前記バッテリの充電容量が第1規定値以上で第2規定値未満の範囲内では、前記車両の要求駆動出力が第3規定値未満のとき、前記車両の要求駆動出力の一部を前記モータジェネレータで出力するモータアシスト走行モードを禁止する一方、前記バッテリの充電容量が前記第2規定値以上の領域では、前記車両の要求駆動出力の大きさにかかわらず、前記モータアシスト走行モードを許可する走行モード制御手段と、
    を備えたことを特徴とするハイブリッド車両の走行モード制御装置。
  2. 請求項1に記載されたハイブリッド車両の走行モード制御装置において、
    前記走行モード制御手段は、前記車両の要求駆動出力の第3規定値を、バッテリの充電容量が高くなるほど大きな値とすることを特徴とするハイブリッド車両の走行モード制御装置。
  3. 請求項1または2に記載されたハイブリッド車両の走行モード制御装置において、
    前記ハイブリッド駆動系は、エンジンとモータジェネレータとの間に第1クラッチを介装すると共に前記モータジェネレータと駆動輪との間に第2クラッチを介装して構成し、
    前記走行モードとして、エンジンのみを動力源とする「エンジン走行モード」と、モータジェネレータのみを動力源とする「モータ走行モード」と、エンジンとモータジェネレータの2つを動力源とする「モータアシスト走行モード」と、エンジンを動力源として駆動輪を動かすと同時に、エンジンの動力を利用してモータジェネレータを発電機として動作させる「走行発電モード」と、を有し、
    前記走行モード制御手段は、前記バッテリの充電容量がエンジンによる発電を禁止する規定値未満の領域では、上記4つの走行モードの中からシステムとして最も効率の良い走行モードを選択することを特徴とするハイブリッド車両の走行モード制御装置。
JP2005161081A 2005-06-01 2005-06-01 ハイブリッド車両の走行モード制御装置 Expired - Fee Related JP4449825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005161081A JP4449825B2 (ja) 2005-06-01 2005-06-01 ハイブリッド車両の走行モード制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005161081A JP4449825B2 (ja) 2005-06-01 2005-06-01 ハイブリッド車両の走行モード制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006335176A JP2006335176A (ja) 2006-12-14
JP4449825B2 true JP4449825B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=37556094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005161081A Expired - Fee Related JP4449825B2 (ja) 2005-06-01 2005-06-01 ハイブリッド車両の走行モード制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4449825B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8010247B2 (en) * 2007-11-03 2011-08-30 GM Global Technology Operations LLC Method for operating an engine in a hybrid powertrain system
JP5682686B2 (ja) * 2013-09-12 2015-03-11 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP5729461B2 (ja) * 2013-12-26 2015-06-03 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP6324224B2 (ja) * 2014-06-10 2018-05-16 日立建機株式会社 ハイブリッド建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006335176A (ja) 2006-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4265568B2 (ja) ハイブリッド車両のモード遷移制御装置
JP5371200B2 (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置及びハイブリッド車両のエンジン始動制御方法。
JP5103992B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両の制御方法。
JP5382223B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5141305B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4506721B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両の制御方法。
JP2010155590A (ja) ハイブリッド車両の発進制御装置。
JP2007069790A (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置
JP4998036B2 (ja) 車両の制御装置
JP2007060761A (ja) ハイブリッド車の減速度制御装置
JP5212199B2 (ja) ハイブリッド車両のクラッチ制御装置
JP5251483B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5182072B2 (ja) ハイブリッド車両のオイルポンプ駆動装置
JP5239841B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5029275B2 (ja) 駆動力制御装置
JP2012131497A (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置及びハイブリッド車両のエンジン始動制御方法
JP2010269642A (ja) ハイブリッド車両の制動制御装置
JP2010149652A (ja) 油圧制御装置
JP4449825B2 (ja) ハイブリッド車両の走行モード制御装置
JP2010143512A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2006144589A (ja) ハイブリッド車のエンジン制御装置
JP2012086705A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5598256B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5141535B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2012081819A (ja) ハイブリッド車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4449825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees