JP5729078B2 - 灯体検査方法および灯体検査装置 - Google Patents

灯体検査方法および灯体検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査方法および灯体検査装置に関する。
従来から、自動車の検査工程等においては、灯体からの照射光により形成されるカットオフライン(照射光の明暗の境界線)を検査している。
このような検査対象となる灯体としては、例えば、フロントフォグランプ(前部霧灯)等がある。フロントフォグランプでは、フロントフォグランプの中心から照射方向に所定の間隔だけ離れた位置において、カットオフラインの高さ位置が、所定の高さ位置よりも下にあるかを検査している。
このようなカットオフラインの検査に関する技術として、特許文献1に開示される車両用灯体検査方法がある。
特許文献1に開示される車両用灯体検査方法は、車両に対して所定の間隔だけ離れた位置に設置される複数のカメラにより、車両の灯体を撮影して画像データを取得する。そして、取得した画像データに対して所定の画像処理を行い、当該処理結果に基づいて、灯体の検査を行う。
特許文献1に開示される車両用灯体検査方法を用いてカットオフラインの検査を行う場合には、画像処理を行うことができるカメラが必要となる。つまり、高精度なカメラが必要となる。
また、自動車の検査工程等に用いる場合を想定し、サイクルタイムに影響が生じない程度の演算速度で画像処理を行うことができる演算装置が必要となる。つまり、高性能な演算装置が必要となる。
そして、画像処理を行うための演算用ソフトウェアが、つまり、複雑な演算処理を行うための演算用ソフトウェアが必要となる。
従って、特許文献1に開示される車両用灯体検査方法を用いてカットオフラインの検査を行う場合は、カットオフラインの検査に要するコストが増大してしまう。
特許第4469860号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、カットオフラインの検査に要するコストを低減できる灯体検査方法および灯体検査装置を提供するものである。
請求項1においては、灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査方法であって、前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定工程と、前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出する算出工程と、前記算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する検査工程と、を含み、前記受光手段グループは複数備えられ、一方の受光手段グループにおける各エリアと他方の受光手段グループにおける各エリアとが互いに部分的に重複しており、前記基準エリアは、前記カットオフラインが、該カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、前記各受光手段グループについて、互いに部分的に重複する前記最大照度差分エリアを算出し、該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、前記灯体検査方法は、前記測定工程を行う前に、前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループとして、前記基準エリアが設定された受光手段グループを選択する、ものである。
請求項2においては、灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査方法であって、前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定工程と、前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出する算出工程と、前記算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアとの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する検査工程と、を含み、前記受光手段グループは、前記灯体の高さ方向に前記各受光手段を移動可能に構成され、前記基準エリアは、前記カットオフラインが、前記カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、移動前の前記各エリアに対して、移動後の前記各エリアが部分的に重複するように、前記受光手段グループの各受光手段を、前記灯体の高さ方向に沿って移動させて、前記各受光手段の移動量に応じた複数の最大照度差分エリアを算出し、該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの高さ位置の前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、前記灯体検査方法は、前記測定工程を行う前に、前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループの高さ位置として、前記基準エリアが設定された高さ位置の受光手段グループを選択する、ものである。
請求項3においては、灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査装置であって、前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定手段と、前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出し、該算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアとの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する演算手段と、を具備し、前記受光手段グループは複数備えられ、一方の受光手段グループにおける各エリアと他方の受光手段グループにおける各エリアとが互いに部分的に重複しており、前記基準エリアは、前記カットオフラインが、前記カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、前記各受光手段グループについて、互いに部分的に重複する前記最大照度差分エリアを算出し、該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、前記灯体検査装置は、前記灯体の照度を測定する前に、前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループとして、前記基準エリアが設定された受光手段グループを選択する、ものである。
請求項4においては、灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査装置であって、前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定手段と、前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出し、該算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアとの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する演算手段と、を具備し、前記受光手段グループは、前記灯体の高さ方向に前記各受光手段を移動可能に構成され、前記基準エリアは、前記カットオフラインが、前記カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、移動前の前記各エリアに対して、移動後の前記各エリアが部分的に重複するように、前記受光手段グループの各受光手段を、前記灯体の高さ方向に沿って移動させて、前記各受光手段の移動量に応じた複数の最大照度差分エリアを算出し、該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの高さ位置の前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、前記灯体検査装置は、前記灯体の照度を測定する前に、前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループの高さ位置として、前記基準エリアが設定された高さ位置の受光手段グループを選択する、ものである。
本発明は、画像処理を行うことなくカットオフラインの検査を行うため、カットオフラインの検査に要するコストを低減できる、という効果を奏する。
灯体検査装置の全体的な構成を示す斜視図。 カットオフラインの検査に関する説明図。 測定部の構成を示す説明図。 エリアを示す説明図。 カットオフラインの近傍に位置する照度センサを示す説明図。 カットオフラインが含まれるエリアの算出に関する説明図。 カットオフラインの検査を行う状態を示す説明図。 灯体検査装置の動作に関するフローチャートを示す図。 フロントフォグランプの照度を測定するセンサグループを判断する状態を示す説明図。 第一センサグループに対応するエリアが基準エリアとなる場合の説明図。 第二センサグループに対応するエリアが基準エリアとなる場合の説明図。 水平方向に対して傾斜している車両のカットオフラインを検査する状態を示す説明図。 照度センサの並びに関する変形例を示す説明図。 測定部の構成に関する変形例を示す説明図。
以下では、本実施形態の灯体検査装置10について説明する。
図1に示すように、灯体検査装置10は、灯体からの照射光111により形成されるカットオフラインCL(照射光111の明暗の境界線)を検査するものである。
なお、以下では、説明の便宜上、図1における紙面の上下方向を基準として「灯体検査装置10の高さ方向」を規定する。
本実施形態の灯体は、車両100の左右両側(幅方向両側)に組み付けられるフロントフォグランプ110(前部霧灯、以下、単に「フォグランプ110」と表記する)とする。
フォグランプ110は、その照射光111により、所定の高さ位置に左右方向に沿ったカットオフラインCLを形成する。このようなカットオフラインCLに対しては、図2に示すように、対向車のドライバに与えるグレア(眩しさ)やECE法規等を考慮して、基準となる高さ位置110Sが設定されている。
基準となる高さ位置110Sは、フォグランプの中心110Cから基準となる高さ位置110Sまでの水平方向の間隔110L、およびフォグランプの高さ寸法110H(水平面からフォグランプの中心110Cまでの高さ寸法)に基づいて設定される。
灯体検査装置10は、このような基準となる高さ位置110Sよりも、カットオフラインCL(図2に示す符号110P参照)が下にあるかを検査する。
図1に示すように、灯体検査装置10は、本体20、一対の測定部30L・30R、演算部50、入力部60、および一対の表示部70L・70R等を具備する。
本体20は、輪止めにより所定の位置に固定される車両100に対して、車両100の進行方向に所定の間隔を空けて配置される。本体20は、照射光111が照射される略板状の一対のスクリーン21L・21Rを備える。
各スクリーン21L・21Rは、それぞれ車両100が通過できるように開閉可能に構成される(図1に二点鎖線で示す各スクリーン21L・21R参照)。
各スクリーン21L・21Rは、それぞれ検査時に閉じた状態となり、照射光111が照射され、検査終了時に開いた状態となり、その間を車両100が通過する構成である。
測定手段としての各測定部30L・30Rは、それぞれ各スクリーン21L・21Rに取り付けられ、フォグランプ110の照度を測定するものである。
なお、測定部30Rは、右側のフォグランプ110の照度を測定する点を除いて測定部30Lと同一の構成である。従って、各測定部30L・30Rの構成の説明に関しては、測定部30Lについてのみ行う。
図3に示すように、測定部30Lは、受光手段グループとしての第一センサグループG1および第二センサグループG2を備える。
第一センサグループG1は、高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けた状態で、互いに左右方向にずれることなく配置される複数(本実施形態では九個)の照度センサを有する。
本実施形態では、第一センサグループG1の各照度センサに対して、最も上側に位置する照度センサから順に照度センサ31、照度センサ33というように、奇数の符号を付して表記する。
第一センサグループG1の各照度センサ31・33・・・は、それぞれ照射光111を受光して、フォグランプ110の照度を測定する。
第一センサグループG1の各照度センサ31・33・・・の測定値は、それぞれ各照度センサ31・33・・・の高さ位置におけるフォグランプ110の照度となる。
なお、第一センサグループG1が有する各照度センサの個数は、本実施形態に限定されるものでなく、例えば、十個以上であっても構わない。
第二センサグループG2は、各照度センサの高さ位置が異なる点を除いて、第一センサグループG1と同様に構成される。
本実施形態では、第二センサグループG2の各照度センサに対して、最も上側に位置する照度センサから順に、照度センサ32、照度センサ34というように、偶数の符号を付して表記する。
なお、図3、図4、および図13においては、各センサグループG1・G2を区別するために、第二センサグループG2の各照度センサ32・34・・・に模様を付している。
第二センサグループG2の最も上側に位置する照度センサ32は、第一センサグループG1の照度センサ31・33の高さ方向略中央部に配置される。
つまり、第二センサグループG2の各照度センサ32・34・・・は、最も下側に位置する照度センサ48を除いて、それぞれ第一センサグループG1の各照度センサ31・33・・・の間に割り込んだ状態である。
従って、各センサグループG1・G2の各照度センサ31〜48は、それぞれ付される符号の順番に、高さ方向に沿って並んでいる。
このような測定部30Lは、図1に示すように、各センサグループG1・G2の測定結果を、演算部50に送信可能に構成される。
測定部30Lは、例えば、スクリーン21Lに市販の基板を取り付け、当該基板上に市販の照度センサを配設することで構成される。
測定部30Lが備える各センサグループG1・G2の個数は、本実施形態に限定されるものでなく、例えば、三つ以上のセンサグループを備える構成であっても構わない。
以下では、図4に示すように、高さ方向に隣り合う第一センサグループG1の各照度センサ31・33・・・、または第二センサグループG2の各照度センサ32・34・・・により規定される高さ方向の範囲を「エリア」と表記する。
例えば、第一センサグループG1の照度センサ31と照度センサ33との間の高さ方向の範囲や、第一センサグループG1の照度センサ33と照度センサ35との間の高さ方向の範囲や、第二センサグループG2の照度センサ33と照度センサ34との間の高さ方向の範囲が、それぞれ一つの「エリア」として規定される。
第一センサグループG1のエリアは、最も上側に位置するエリア(つまり、照度センサ31・33により規定されるエリア)から順に、エリアA、エリアCというように、アルファベットの順番を一つ飛ばした符号を付して表記する。
また、第二センサグループG2のエリアは、最も上側に位置するエリア(つまり、照度センサ32・34により規定されるエリア)から順に、エリアB、エリアDというように、アルファベットの順番を一つ飛ばした符号を付して表記する。
各エリアA〜Pは、第一センサグループG1のエリアAの下半分と第二センサグループG2のエリアBの上半分とが互いに重複するというように、一方のセンサグループの一つのエリアに対して、他方のセンサグループの一つまたは二つのエリアの一部が重複する。
つまり、第一センサグループG1の各エリアA・C・・・と第二センサグループG2の各エリアB・D・・・とは、互いに部分的に重複する。
図1に示すように、演算手段としての演算部50は、カットオフラインCLの検査を行うものである。演算部50は、例えば、所定のプログラムを実行可能な市販のパーソナルコンピュータ等により構成される。
カットオフラインCLの検査に際して、演算部50は、各測定部30L・30Rより送信される測定結果より、どのエリアA〜PにカットオフラインCLが含まれているかを判断する。
このとき、各測定部30L・30Rは、それぞれ各センサグループG1・G2のうち、いずれか一方のセンサグループによって、フォグランプ110の照度の測定を行う。そして、その測定結果を演算部50に送信する。
なお、どちらのセンサグループによってフォグランプ110の照度を測定するかの判断に関しては後述する。
以下では、図5に示すように、エリアEにカットオフラインCLを形成する照射光111を、第一センサグループG1によって測定した場合の、演算部50の動作について説明する。
この場合、カットオフラインCLよりも上に位置する照度センサ31・33・35は、カットオフラインCLにより分けられる明るい側と暗い側のうち、暗い側に位置する(図5に黒塗りで示す照度センサ33・35参照)。
一方、カットオフラインCLよりも下に位置する照度センサ37・39・・・は、前記明るい側と暗い側のうち、明るい側に位置する(図5に白塗りで示す照度センサ37・39参照)。
従って、第一センサグループG1の測定結果は、図6に示すようなものとなる。
図6のグラフに示す照度は、上から順に、照度センサ31の測定値、照度センサ33の測定値というように、第一センサグループG1の各照度センサ31・33・・・に対して付される符号の順番に並んでいる。
照度センサ31・33・35は、暗い側に位置しているため、その測定値が小さくなる(図6に示す照度センサ31・33・35の測定値(上から三つ目までの照度)参照)。
一方、照度センサ37・39・・・は、明るい側に位置しているため、その測定値は大きくなる(図6に示す照度センサ37・39・・・の測定値(上から四つ目以降の照度)参照)。
演算部50は、高さ方向に隣り合う第一センサグループG1の各照度センサ31・33・・・の測定値の差分(照度差)を算出する(図6の各測定値のうち、黒塗りで示す部分参照)。
このような各照度差は、例えば、照度センサ31・33の照度差がエリアAにおける照度差となるように、各エリアA・C・・・に対応している。
本実施形態では、各照度差に対して、照度センサ31・33の照度差から順に、照度差A1、照度差C1というように、対応する各エリアA・C・・・と同じアルファベットを付して表記する。
演算部50は、各照度差A1・C1・・・同士を比較して、各エリアA・C・・・の中から、最も大きな照度差を有するエリア(以下、「最大照度差分エリア」と表記する)であるエリアEを算出する。
このように、演算部50は、最大照度差分エリアを算出することで、当該最大差分エリアにカットオフラインCLが含まれていると判断する。
なお、第二センサグループG2によって、フォグランプ110の照度を測定した場合も、第一センサグループG1の場合と同様である。
演算部50は、最大照度差分エリアの上端部が、基準となる高さ位置110Sよりも下にあるかを確認する。このような確認には、図7に示すように、基準エリアが用いられる。
基準エリアは、各センサグループG1・G2の各エリアA〜Pのいずれかに対応するエリアである。基準エリアは、上端部が基準となる高さ位置110Sよりも下にあるエリアの中で、最も上のエリアである。
言い換えれば、基準エリアよりも一つ上のエリアに、基準となる高さ位置110Sが含まれている。例えば、基準エリアがエリアEの場合には、エリアDに基準となる高さ位置110Sが含まれている(図4参照)。
基準エリアは、演算部50が備える所定の記憶装置に予め記憶されている。
演算部50は、このようなカットオフラインCLの基準である基準エリアと最大照度差分エリアとを比較する。そして、最大照度差分エリアが、基準エリアよりも上のエリアでないことを確認することで、カットオフラインCLを検査する。
ここで、図2に示すように、基準となる高さ位置110Sは、フォグランプの中心110Cから基準となる高さ位置110Sまでの水平方向の間隔110Lや、フォグランプの高さ寸法110Hによって変動する場合がある。
例えば、異なる車種(車高の異なる車種等)においては、フォグランプの高さ寸法110H等が異なるため、基準となる高さ位置110Sも異なる。従って、車種が異なる場合、基準エリアが異なる場合がある。
なお、本実施形態では、輪止めにより車両100を所定の位置に固定してカットオフラインCLの検査を行うため、同一車種において基準エリアは変動しない。
灯体検査装置10では、車種毎に基準エリアを設定している。具体的には、演算部50の記憶装置に、車種と基準エリアとを、互いに関連付けて記憶している。
図1に示すように、入力部60は、検査時に車両100の車種を選択するためのものであり、複数のスイッチ等を備える。入力部60は、車両100の車種情報を演算部50に送信可能に構成され、各スイッチに対応する信号を演算部50に送信する。
演算部50は、当該信号に基づいて車種を判断し、検査時の基準エリアを決定する。
なお、入力部60の構成は、本実施形態に限定されるものでない。例えば、入力部60は、車種が判別可能な情報に基づいて生成されるバーコードを所定の読取装置で読み取り、当該読み取った情報を演算部50に送信するような構成であっても構わない。
各表示部70L・70Rは、それぞれ本体20に取り付けられる複数のランプ等を備え、演算部50から検査結果に対応する信号を受信可能に構成される。各表示部70L・70Rは、それぞれ検査結果がOKである場合とNGである場合とで、作業者が確認可能となるように、異なる動作を行う。
例えば、各表示部70L・70Rは、それぞれ検査結果がOKである場合、上側のランプを点灯させ、検査結果がNGである場合、下側のランプを点灯させる。
次に、灯体検査装置10が用いられて行われる灯体検査方法について説明する。
以下では、説明の便宜上、車両100は、基準エリアがエリアEとして設定される車種であるものとする。また、左右のフォグランプ110の検査は、互いに同じ流れで行われるため、左側のフォグランプ110の検査についてのみ説明を行う。
まず、図1および図8に示すように、作業者が入力部60のスイッチを押下して、車両100の車種を選択する(S110)。
車種を選択した後で、演算部50は、どちらのセンサグループG1・G2によってフォグランプ110の照度を測定するかを、基準エリアに基づいて決定する(S120、S220)。
例えば、基準エリアがエリアEである場合、演算部50は、エリアEに対応する照度センサ35・37を有する第一センサグループG1によって、フォグランプ110の照度の測定を行うと判断する(S120:Yes、図4参照)。
つまり、S120およびS220では、基準エリアが属しているセンサグループ(基準エリアと同じエリアを最大照度差分エリアとして算出可能なセンサグループ)を選択する。
フォグランプ110を測定するセンサグループを決定した後で、フォグランプ110を点灯させ、判断したセンサグループ(第一センサグループG1)によって、フォグランプ110の照度を測定する(S130、図5参照)。
このとき、演算部50は、測定部30Lより第一センサグループG1の測定結果を取得する。
このように、灯体検査方法では、第一センサグループG1によって、各照度センサ31・33・・・の高さ位置におけるフォグランプ110の照度を測定する測定工程(S130)を行う。
フォグランプ110の照度を測定した後で、演算部50は、第一センサグループG1の各照度差A1・C1・・・を算出して、最大照度差分エリアを算出する。(S140)。
例えば、図6にあるような測定結果である場合、エリアEが最大照度差分エリアとして算出される。
このように、灯体検査方法では、第一センサグループG1の各エリアA・C・・・に対応する各照度差A1・C1・・・同士を比較して、第一センサグループG1の各エリアA・C・・・の中から最大照度差分エリアを算出する算出工程(S140)を行う。
最大照度差分エリアを算出した後で、図7および図8に示すように、演算部50は、最大照度差分エリアが基準エリアよりも上のエリアでないことを確認する(S150)。つまり、カットオフラインCLの検査を行う。
最大照度差分エリアが基準エリアよりも上のエリアである場合、つまり、最大照度差分エリアがエリアAまたはエリアCである場合、演算部50は、検査結果がNGであると判断する(S150:Yes)。
この場合、図1に示すように、演算部50は、表示部70Lに検査結果がNGであることに対応する信号を表示部70Lに送信する。そして、表示部70Lは、当該検査結果がNGである場合の動作を行う(S160)。
このような検査結果がNGとなった車両100に対しては、フォグランプ110のカットオフラインCLの再調整が行われ、その後、フォグランプ110の再検査が行われる。
図7および図8に示すように、最大照度差分エリアが基準エリアよりも上のエリアでない場合、つまり、エリアEである場合、またはエリアEよりも下のエリアである場合、演算部50は、検査結果がOKであると判断する(S150:No)。
この場合、図1に示すように、演算部50は、表示部70Lに検査結果がOKであることに対応する信号を表示部70Lに送信する。そして、表示部70Lは、当該検査結果がOKである場合の動作を行う(S170)。
このように、灯体検査方法では、算出した最大照度差分エリアと、基準エリアとを比較して、カットオフラインCLを検査する検査工程(S150)を行う。
仮に第二センサグループG2によってフォグランプ110の測定を行う場合(図8に示すS120:No、S220:Yes)には、第二センサグループG2の各エリアB・D・・・の中で最大照度差分エリアを算出し、上述したようなカットオフラインCLの検査を行う(図8に示すS230〜S270)。
これは、測定部30Lが三つ以上のセンサグループを備える場合においても、同様である(図8に示すS220:No)。
このように、灯体検査方法を用いた灯体検査装置10では、フォグランプ110の照度に基づいて、カットオフラインCLの検査を行う構成である。従って、画像処理を行うことなくカットオフラインCLの検査を行うことができる。
このため、灯体検査装置10では、画像処理に必要な構成部材、つまり、高精度なカメラおよび高性能な演算装置や、画像処理に必要なソフトウェア等を用いることなくカットオフラインCLを検査できる。
従って、カットオフラインCLの検査を、画像処理を用いて行う場合と比較して、検査に要するコストを低減できる。
ここで、図9に示すように、第一センサグループG1によってフォグランプ110の照度を測定した場合、最大照度差分エリアは、第一センサグループG1のエリアA・C・・・のいずれかとなる。
また、第二センサグループG2によってフォグランプ110の照度を測定した場合、最大照度差分エリアは、第二センサグループG2のエリアB・D・・・のいずれかとなる。
例えば、エリアD・Eが重複する範囲DEにカットオフラインCLが含まれている場合には、第一センサグループG1によってフォグランプ110の照度の測定を行った場合、最大照度差分エリアはエリアEとなる。
この場合、仮に、基準エリアがエリアEである場合、検査結果はOKとなる。
一方、第二センサグループG2によってフォグランプ110の照度の測定を行った場合には、最大照度差分エリアはエリアDとなる。
この場合、仮に、基準エリアがエリアEである場合、検査結果はNGとってしまう。
すなわち、基準エリアが属していないセンサグループの測定結果により、カットオフラインCLの検査を行った場合には、本来検査結果がOKであるにも関わらず、検査結果がNGとなる場合がある。つまり、灯体検査装置10の検査精度が悪化してしまう。
灯体検査装置10は、フォグランプ110の照度を測定する前に、基準エリアに合わせるように(基準エリアと同じエリアを最大照度差分エリアとして算出できるように)、最大照度差分エリアとして算出される各エリアの高さ位置を調整している。
これにより、検査精度の悪化を抑制できる。
また、灯体検査装置10は、このような高さ位置の調整を、各センサグループG1・G2の中から、フォグランプ110の照度を測定する一つのセンサグループを決定することで行う。
これによれば、前記高さ位置の調整を、固定式の各測定部30L・30Rによって行うことができるため、灯体検査装置10の構造や検査時の動作を簡素化できる。
このように、フォグランプ110を測定する一つのセンサグループを決定する工程(図8に示すS120およびS220)は、測定工程(図8に示すS130)を行う前に行われ、基準エリアに合わせるように、最大照度差分エリアとして算出される各エリアの高さ位置を調整する調整工程として機能する。
次に、基準エリアを設定する際の灯体検査装置10の動作について説明する。基準エリアは、カットオフラインCLの検査を行う前に(図8に示すS110よりも前に)、検査対象となる車種毎に予め設定される。
基準エリアを設定する場合には、各センサグループG1・G2によってフォグランプ110の照度の測定を行い、各センサグループG1・G2毎に、最大照度差分エリアを算出する。
このとき、測定対象となる車両100には、車種の寸法通りに製造された車両が用いられる。従って、基準エリアの設定時において、照射光111により形成されるカットオフラインCLは、基準となる高さ位置110Sと同じ高さ位置となる。
仮に、ある車種の基準エリアを設定するとき、図10に示すように、照度センサ35のやや上方にカットオフラインCL(基準となる高さ位置110S)が位置している場合、第一センサグループG1における最大照度差分エリアは、エリアCとなる。また、第二センサグループG2における最大照度差分エリアは、エリアDとなる。
この場合、演算部50は、エリアC・Dが重複する範囲CDに、基準となる高さ位置110Sが含まれていると判断する。すなわち、エリアC・Dが重複する範囲CDの下端部、つまりエリアCの下端部よりも上に、基準となる高さ位置110Sが位置していると判断する。
従って、演算部50は、このような車種に対して、上端部がエリアCの下端部よりも下のエリア、すなわちエリアEを、基準エリアとして設定する。
つまり、演算部50は、算出した各最大照度差分エリア(エリアC・D)の中で、最も下のエリア(エリアD)よりも一つ下のエリア(エリアE)を、基準エリアとして設定する。
仮に、第二センサグループG2の測定結果だけで基準エリアを設定した場合、上端部がエリアDの下端部よりも下のエリア、つまりエリアFが基準エリアとして設定されることとなる。
つまり、第二センサグループG2の測定結果だけで基準エリアを設定した場合、各センサグループG1・G2の測定結果によって基準エリアを設定した場合と比較して、エリアD・Eが重複する範囲DEの間隔だけ下のエリアが、基準エリアとして設定されてしまう。
このような場合には、エリアD・Eが重複する範囲DEに、カットオフラインCLが含まれる車両100のフォグランプ110を検査した場合、最大照度差分エリアがエリアDとなってしまい、測定結果がNGとなってしまう。
また、図10にあるような車種と比較して、フォグランプの高さ寸法110Hがやや短い別の車種の基準エリアを設定するとき、図11に示すように、照度センサ35のやや下方にカットオフラインCL(基準となる高さ位置110S)が位置することとなる。
このような車種に対して基準エリアを設定するとき、第一センサグループG1における最大照度差分エリアは、エリアEとなる。また、第二センサグループG2における最大照度差分エリアは、エリアDとなる。
この場合、演算部50は、エリアD・Eが重複する範囲DEに基準となる高さ位置110Sが含まれると判断する。従って、演算部50は、このような車種に対して、上端部がエリアDの下端部よりも下のエリア、つまりエリアFを、基準エリアとして設定する。
このような場合において、仮に、第一センサグループG1の測定結果だけで基準エリアを設定した場合、エリアGが基準エリアとなってしまう。また、図10にあるような車種を第一センサグループG1の測定結果だけで基準エリアを設定した場合、エリアEが基準エリアとなる。
すなわち、一つのセンサグループだけで基準エリアを設定した場合、フォグランプの高さ寸法110Hが僅かに異なるだけで、基準エリアが、各エリアA〜P一つ分の間隔だけ下になってしまう可能性がある。
一方、本実施形態のように、各センサグループG1・G2によって基準エリアを設定した場合、フォグランプの高さ寸法110Hが僅かに異なった場合でも、基準エリアの下げ幅は、各エリアA〜Pの半分の間隔だけで済む。
このように、灯体検査装置10は、最大照度差分エリアとして算出される各エリアの高さ位置を調整しながら最大照度差分エリアを算出することで、互いに部分的に重複する複数の最大照度差分エリアを算出する。そして、算出した各最大照度差分エリアに基づいて、基準エリアを設定する。
これにより、基準エリアの下げ幅を各エリアA〜Pの間隔よりも狭くして、車種の違い等によるフォグランプの高さ寸法110Hの僅かな違いに対して、より最適な基準エリアを設定することができる。従って、検査精度の悪化を抑制できる。
図12に示すように、検査する車両100が水平方向に対してやや傾斜している場合、カットオフラインCLも、左右方向に対してやや傾斜するため、左右両側のカットオフラインCLの高さ位置が異なる。
このため、図12にあるように、最大照度差分エリアが基準エリアと同じエリアEである場合、車両100の傾斜度合い等によっては、カットオフラインCLの一部(紙面右側参照)が基準エリアよりも上のエリアであるエリアCに含まれる場合がある。
以上より、基準エリアは、カットオフラインCLを検査する車両100の傾斜等を考慮して、各最大照度差分エリアにより算出されるエリアよりも下のエリアを設定することが好ましい。
例えば、各最大照度差分エリアとしてエリアC・Dが算出された場合、エリアEよりも下のエリアであるエリアF等を設定することが好ましい。
ここで、例えば、第一センサグループG1の各エリアA・C・・・の間隔を狭くすることで、第一センサグループG1の測定結果だけで基準エリアを設定した場合でも、基準エリアの下げ幅を小さくするような構成が考えられる(図4参照)。
しかし、各エリアA・C・・・の間隔を狭くしすぎた場合、各照度センサ31・33・・・の測定値の大きさが互いに近い値となるとともに、各照度センサ31・33・・・の測定誤差の影響で、最大照度差分エリアを正確に算出できない可能性がある(図6参照)。
すなわち、各エリアA・C・・・には、ある程度の間隔が必要である。
従って、一つのセンサグループの測定結果だけで基準エリアを設定する場合、基準エリアの下げ幅は、最大照度差分エリアを正確に算出できる程度の間隔までしか小さくできない。
本実施形態では、図4に示すように、最大照度差分エリアを正確に算出できる間隔で各照度センサ31・33・・・を配置するとともに、その間に各照度センサ32・34・・・を割り込ませ、各センサグループG1・G2にグループ分けしている。
また、第一センサグループG1の照度センサ31と第二センサグループG2の照度センサ32との間の間隔は、最大照度差分エリアを正確に算出できない程度に狭い間隔となっている。
このような各センサグループG1・G2の測定結果によって最大照度差分エリアを算出して基準エリアを設定することで、基準エリアの下げ幅を、最大照度差分エリアを正確に算出できる程度の間隔よりも狭い間隔まで小さくできる。
なお、本実施形態では、最大照度差分エリアと基準エリアとを比較する構成としたが、これに限定されるものでない。すなわち、基準エリアに代えて各センサグループG1・G2の各照度センサ31〜48の高さ位置を、最大照度差分エリアの上端部と比較する構成であっても構わない。
この場合、各照度センサ31〜48の高さ位置は、カットオフラインCLの基準となる。
本実施形態の各センサグループG1・G2の各照度センサ31〜48は、図3にあるように、互いに左右方向にずれることなく配置したが、これに限定されるものでない。
すなわち、図13に示すように、各センサグループG1・G2の各照度センサ31〜48は、それぞれ検査に影響のない範囲であれば、左右方向にずれた状態で並べても構わない。
各測定部30L・30Rは、必ずしも複数のセンサグループを備える必要はなく、図14に示すように、一つの第一センサグループG1と、各照度センサ31・33・・・を高さ方向に移動可能なアクチュエータとを備える構成であっても構わない。
この場合、各測定部30L・30Rは、基準エリアを設定するときに、それぞれ各エリアA・C・・・の間隔よりも狭い間隔で各照度センサ31・33・・・を移動させるとともに、フォグランプ110の照度を測定する動作を、少なくとも一回以上行う。演算部50は、第一センサグループG1の測定結果毎に最大照度差分エリアを算出する。
これにより、各照度センサ31・33・・・の移動量30Mに応じた複数の最大照度差分エリアが算出される。
つまり、灯体検査装置10は、移動前の各エリアA・C・・・に対して、移動後の各エリアA・C・・・が部分的に重複するように、第一センサグループG1の各照度センサ31・33・・・を、高さ方向に沿って移動させることで、最大照度差分エリアとなる各エリアA・C・・・の高さ位置を調整する。
そして、各最大照度差分エリアの中で最も下の最大照度差分エリアよりも上に、基準となる高さ位置110Sが位置していると判断する。
すなわち、この最も下の最大照度差分エリアより一つ下のエリアを基準エリアとして設定するとともに、この最も下の最大照度差分エリアを測定したときの移動量30Mを設定する。
フォグランプ110の照度を測定するとき、各測定部30L・30Rは、それぞれ設定した移動量30Mに基づいて各照度センサ31・33・・・を移動させて、フロントフォグランプ110の照度を測定する。そして、第一センサグループG1の測定結果によって最大照度差分エリアを算出し、最大照度差分エリアと基準エリアとを比較する。
このように構成することで、カットオフラインCLの検査に用いられる照度センサの個数を減らすことができる。従って、カットオフラインCLの検査に要するコストを低減できる。
また、基準エリアを設定するときに、各照度センサ31・33・・・の移動量30Mを小さくすることで、基準となる高さ位置110Sが含まれる範囲をより細かい範囲に絞り込むことができる。従って、基準エリアの下げ幅をより小さくできるため、検査精度の悪化を抑制できる。
10 灯体検査装置
30L・30R 測定部(測定手段)
31〜48 照度センサ(受光手段)
50 演算部(演算手段)
110 フォグランプ(灯体)
A〜P エリア
CL カットオフライン
G1・G2 センサグループ(受光手段グループ)

Claims (4)

  1. 灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査方法であって、
    前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定工程と、
    前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出する算出工程と、
    前記算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する検査工程と、
    を含み、
    前記受光手段グループは複数備えられ、
    一方の受光手段グループにおける各エリアと他方の受光手段グループにおける各エリアとが互いに部分的に重複しており、
    前記基準エリアは、
    前記カットオフラインが、該カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、
    前記各受光手段グループについて、互いに部分的に重複する前記最大照度差分エリアを算出し、
    該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、
    前記灯体検査方法は、
    前記測定工程を行う前に、
    前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループとして、前記基準エリアが設定された受光手段グループを選択する、
    灯体検査方法。
  2. 灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査方法であって、
    前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定工程と、
    前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出する算出工程と、
    前記算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアとの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する検査工程と、
    を含み、
    前記受光手段グループは、前記灯体の高さ方向に前記各受光手段を移動可能に構成され、
    前記基準エリアは、
    前記カットオフラインが、前記カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、
    移動前の前記各エリアに対して、移動後の前記各エリアが部分的に重複するように、前記受光手段グループの各受光手段を、前記灯体の高さ方向に沿って移動させて、
    前記各受光手段の移動量に応じた複数の最大照度差分エリアを算出し、
    該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの高さ位置の前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、
    前記灯体検査方法は、
    前記測定工程を行う前に、
    前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループの高さ位置として、前記基準エリアが設定された高さ位置の受光手段グループを選択する、
    灯体検査方法。
  3. 灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査装置であって、
    前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定手段と、
    前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出し、該算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアとの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する演算手段と、
    を具備し、
    前記受光手段グループは複数備えられ、
    一方の受光手段グループにおける各エリアと他方の受光手段グループにおける各エリアとが互いに部分的に重複しており、
    前記基準エリアは、
    前記カットオフラインが、前記カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、
    前記各受光手段グループについて、互いに部分的に重複する前記最大照度差分エリアを算出し、
    該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、
    前記灯体検査装置は、
    前記灯体の照度を測定する前に、
    前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループとして、前記基準エリアが設定された受光手段グループを選択する、
    灯体検査装置。
  4. 灯体からの照射光により形成されるカットオフラインを検査する灯体検査装置であって、
    前記灯体の高さ方向に沿って互いに所定の間隔を空けて配置され、前記照射光を受光する複数の受光手段を有するとともに、前記灯体の高さ方向に隣り合う前記各受光手段により、前記灯体の高さ方向の範囲であるエリアを規定する受光手段グループによって、前記各受光手段の高さ位置における前記灯体の照度を測定する測定手段と、
    前記各エリアに対応する受光手段の測定値の差分同士を比較して、前記各エリアの中から最も大きな差分を有するエリアである最大照度差分エリアを算出し、該算出した最大照度差分エリアと、前記受光手段グループに対して予め設定される基準エリアとの高さ位置を比較して、前記カットオフラインを検査する演算手段と、
    を具備し、
    前記受光手段グループは、前記灯体の高さ方向に前記各受光手段を移動可能に構成され、
    前記基準エリアは、
    前記カットオフラインが、前記カットオフラインに対して設定されている基準となる高さ位置と同じ高さ位置となる灯体を用いて、
    移動前の前記各エリアに対して、移動後の前記各エリアが部分的に重複するように、前記受光手段グループの各受光手段を、前記灯体の高さ方向に沿って移動させて、
    前記各受光手段の移動量に応じた複数の最大照度差分エリアを算出し、
    該算出した各最大照度差分エリアに基づいて、何れかの高さ位置の前記受光手段グループに対して予め設定されるものであり、
    前記灯体検査装置は、
    前記灯体の照度を測定する前に、
    前記測定工程において前記灯体の照度を測定する受光手段グループの高さ位置として、前記基準エリアが設定された高さ位置の受光手段グループを選択する、
    灯体検査装置。
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