JP5728752B2 - 大環状化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、式XXII:
Figure 0005728752
(式中、Rは、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状HCVプロテアーゼ阻害剤化合物の新規な製造方法に関する。
特に、式XXIIb:
Figure 0005728752
で示されるHCVプロテアーゼ阻害剤化合物は、前臨床開発に推薦された。
式XXIIで示される大環状化合物の合成における重要な工程は、適切な閉環メタセシス(RCM)触媒の存在下でのジエン化合物の閉環メタセシス反応である。
PCT公開WO2005/037214又はPCT公開WO2007/015824によれば、式2a:
Figure 0005728752
で示されるジエン化合物を、Nolan又はHoveyda触媒の存在下でRCMに供して、式2b:
Figure 0005728752
で示される大環状エステルを形成させる。
ヒドロキシ官能基の置換は、最先端の技術により、次の工程で実施される。
当該技術で開示されたRCMが、収率が高くないこと、触媒選択性が低いこと、及び非常に低い基質濃度で反応を実施する必要があることから、反応の性能が低くなり、言い換えれば、効率が低く、コストが高いことが見出された。
それゆえ本発明の目的は、技術的規模に適用可能であり、そして当該技術分野で公知の欠点を克服することが可能な改善された方法を見出すことである。
この目的が、以下に概説する本発明の方法により達成しうることが見出された。
式XXII:
Figure 0005728752
(式中、Rは、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲン原子である)で示される大環状化合物の製造方法は、
a)式II:
Figure 0005728752
(式中、R及びPGは、アミノ保護基であり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示されるジエン化合物を、ルテニウム(II)カルベン錯体触媒の存在下で閉環メタセシス反応に供して、式I:
Figure 0005728752
(式中、R及びPGは、アミノ保護基であり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状エステルを形成させる工程;
b)式Iで示される大環状エステルを加水分解し、そして保護基PGを除去して、式XX:
Figure 0005728752
(式中、Rは、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状酸を形成させる工程:
c)式XXで示される大環状酸をシクロプロピルスルホンアミドとカップリングさせることにより、式XXI:
Figure 0005728752
(式中、Rは、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状スルホンアミドを形成させる工程;及び
d)式XXIで示される大環状スルホンアミドをナトリウム塩基で処理して、式XXIIで示される大環状化合物を形成させる工程、
のうちの一つ以上を含む。
以下の定義は、本発明を本明細書に記載するのに用いられた様々な用語の意味及び範囲を例示及び定義するために示している。
用語「アミノ保護基」は、アミノ基の反応性を妨害するために従来から用いられている任意の置換基を指す。適切なアミノ保護基は、Green T., "Protective Groups in Organic Synthesis", Chapter 7, John Wiley and Sons, Inc., 1991, 309-385に記載されている。Rに適したアミノ保護基は、Fmoc、Cbz、Moz、Boc、Troc、Teoc又はVocである。Rに関して定義された好ましいアミノ保護基は、Bocである。PGに適したアミノ保護基は、C1−6−アルキルカルボニル、アリールカルボニル又はC1−6−アルコキシカルボニルであるが、好ましくはベンゾイルである。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。一般に好ましいハロゲンは、塩素であるが、Xに関して好ましいハロゲンは、フッ素である。
好ましい実施態様において、式:
Figure 0005728752
で示される部分は、
Figure 0005728752
を表す。
単独又は他の基と一緒に用いられる用語「C1−6−アルキル」は、炭素原子が1〜6個、好ましくは炭素原子が1〜4個の分枝鎖又は直鎖一価飽和脂肪族炭化水素基を指す。この用語は、更に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル及びペンチル又はヘキシル、並びにそれらの異性体を例とする。
に関して本明細書で用いられる用語「C1−4−アルキル」は、炭素原子が1〜4個の分枝鎖又は直鎖一価飽和脂肪族炭化水素基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチルを指し、好ましくはエチルを指す。
単独又は他の基と一緒に用いられる用語「C2−6−アルケニル」は、炭素原子が2〜6個、好ましくは炭素原子が2〜4個の分枝鎖又は直鎖一価不飽和脂肪族炭化水素基を指す。この用語は、更に、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル及びヘキセニル、並びにそれらの異性体を例とする。好ましいアルケニル基は、ビニルである。
単独又は他の基と一緒に用いられる用語「C2−6−アルキニル」は、炭素原子が2〜6個、好ましくは炭素原子が2〜4個の分枝鎖又は直鎖一価不飽和脂肪族炭化水素基を指す。この用語は、更に、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル又はヘキシニル及びそれらの異性体を例とする。
用語「ハロゲン−C1−6−アルキル」は、ハロゲンで置換されたC1−6−アルキル基を指し、ここで、ハロゲンは、上記で示された意味を有する。好ましい「ハロゲン−C1−6−アルキル」基は、フッ素化されたC1−6−アルキル基、例えば、CF、CHCF、CH(CF、CH(CH)(CF)、Cである。
用語「C1−6−アルコキシ」は、酸素原子に結合した、炭素原子が1〜6個、好ましくは炭素原子が1〜4個の分枝鎖又は直鎖一価飽和脂肪族炭化水素基を指す。「アルコキシ」の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ及びヘキシルオキシである。好ましいのは、本明細書に具体的に例示されたアルコキシ基である。
アルコキシ基のアルキル鎖は、上記で定義されたアルコキシ基、好ましくはメトキシもしくはエトキシで、又はアリール基、好ましくはフェニル基で場合により置換、特に一置換、二置換又は三置換されていてもよい。好ましい置換されたアルコキシ基は、ベンジルオキシ基である。
用語「C1−6−アルキルカルボニル」は、C1−6−アルキルで置換されたカルボニル基、好ましくはC1−4−アルキルカルボニル基を指す。それは、例えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイル又はピバロイルを含む。好ましいアルキルカルボニル基は、アセチルである。
用語「C1−6−アルキルチオ」は、基C1−6−アルキル−S−、好ましくはC1−4−アルキル、例えばメチルチオ又はエチルチオを指す。好ましいのは、本明細書に具体的に例示されたアルキルチオ基である。
用語「アリールチオ」は、基アリール−S−、好ましくはフェニルチオを指す。
用語「C1−6−アルキルスルホニル」は、C1−6−アルキルで置換されたスルホニル基、好ましくはメチルスルホニルを指す。
用語「C1−6−アルキルスルフィニル」は、C1−6−アルキルで置換されたスルフィニル基、好ましくはメチルスルフィニルを指す。
用語「SO−アリール」は、スルホニルで置換されたアリール基を指す。好ましいSO−アリール基は、SO−フェニルである。
用語「SO−NR’R”」は、アミノ基NR’R”(ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素もしくはC1−6−アルキルの意味を有するか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、炭素環、例えば、−(CH−もしくは−(CH)−を形成している)で置換されたスルホニル基を指す。好ましいSO−NR’R”基は、SO−N(CHである。
用語「モノ−又はジ−C1−6−アルキル−アミノ」は、C1−6−アルキル、好ましくはC1−4−アルキルで一置換又は二置換されているアミノ基を指す。モノ−C1−6−アルキル−アミノ基としては、例えば、メチルアミノ又はエチルアミノが挙げられる。用語「ジ−C1−6−アルキル−アミノ」としては、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ又はエチルメチルアミノが挙げられる。好ましいのは、本明細書に具体的に例示されたモノ−又はジ−C1−4−アルキルアミノ基である。本明細書では、用語「ジ−C1−6−アルキル−アミノ」が、2個のアルキル基が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4〜7員複素環を形成している環系を包含し、その環が、窒素、酸素又は硫黄から選択される更なるヘテロ原子を1個有していてもよいことを理解されたい。
用語「シクロアルキル」は、炭素原子を3〜7個含む「C3−7−シクロアルキル」基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルを表す。
用語「アリール」は、ハロゲン、ヒドロキシ、CN、ハロゲン−C1−6−アルキル、NO、NH、N(H,アルキル)、N(アルキル)、カルボキシ、アミノカルボニル、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、SO−アリール、SOH、SO−アルキル、SO−NR’R”、アリール及び/又はアリールオキシで場合により一置換、二置換、三置換又は多置換されていてもよいフェニル又はナフチル基に関する。好ましいアリール基は、通常、フェニルであるが、アリール基に関する選好性は、特定の置換基に関して以後に示されるとおり異なっていてもよい。
用語「アリールオキシ」は、酸素原子に結合したアリール基に関する。用語「アリール」は、上記で定義された意味を有する。好ましいアリールオキシ基は、フェニルオキシである。
用語「アリールアルキル」は、アルキル基に結合したアリール基に関する。用語「アリール」は、上記で定義された意味を有する。好ましいアリールアルキル基は、ベンジルである。
用語「アリールカルボニル」は、カルボニル基に結合したアリール基に関する。用語「アリール」は、上記で定義された意味を有する。好ましいアリールカルボニル基は、ベンゾイルである。
用語「ヘテロアリール」は、環内にヘテロ原子を1〜3個含み、残りが炭素原子である、複素環式アリール基に関する。適切なヘテロ原子としては、非限定的に、酸素、硫黄、及び窒素が挙げられる。例示的なヘテロアリール基としては、フラニル、チエニル、ピリジル、ピロリル、N−アルキルピロロ、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリル、ベンゾフラニル、キノリニル、及びインドリルが挙げられる。アリール基と同様に、ヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO、NH、N(H,アルキル)、N(アルキル)、カルボキシ、アミノカルボニル、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、SO−アリール、SOH、SO−アルキル、SO−NR’R”、アリール及び/又はアリールオキシで場合により一置換、二置換、三置換又は多置換されていてもよい。
式XVで示されるジエン出発化合物は、以下のスキーム1により調製することができる。
Figure 0005728752
例えば、ビニルシクロプロパンカルボキシラートXを、硫酸で処理してXIを形成させ、その後、Boc−(2S,4R)−ヒドロキシプロリンとカップリングさせて、XIIを形成させる。4−フルオロイソインドリンを用いて、遊離OH基の位置でカルバマートを形成させると、XIIIが得られ、その後、Boc−保護基を除去し、そして(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エン酸側鎖を付加すると、ジエンXVを提供することができる。
N−置換の導入及び式IIで示されるジエンの形成は、以下のスキーム2により達成することができる。
Figure 0005728752
例えば、ジエンXVを、アルカリもしくはアルカリ土類ハロゲン化物(例えば、塩化リチウム)の存在下、カルボン酸無水物で処理して、アセチルのようなC1−6−アルキルカルボニル置換基を導入するか、又は塩基(例えば、4−ジメチルアミノピリジン)の存在下、二カルボン酸ジアルキルで処理して、BocのようなC1−6−アルコキシカルボニル置換基を導入する。
式II:
Figure 0005728752
(式中、R及びPGは、アミノ保護基であり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示されるジエン化合物は、当該技術分野で公知ではない化合物であり、したがって、本発明の更なる実施態様を表す。
好ましいのは、Rが、Bocであり、Rが、エチルであり、PGが、C1−6−アルキルカルボニル、アリールカルボニル又はC1−6−アルコキシカルボニルであり、そして式:
Figure 0005728752
で示される部分が、
Figure 0005728752
を表す、式IIで示されるジエン化合物である。
更により好ましいのは、PGが、ベンゾイルである、式IIで示されるジエン化合物である。
工程a)
工程a)では、RCM反応を介して式IIで示されるジエン化合物を式Iで示される大環状エステルに変換することが必要となる。
RCM反応は、上記で概説されたとおり、式:
Figure 0005728752
[式中、L、L及びLは、中性リガンドであり;
及びXは、互いに独立して、陰イオン性リガンドであり;
Yは、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニルもしくはアリールであるか、又はYとRは、一緒になって、(CH=CR)−又は−(CH−架橋を形成しており、ここで、nは、2又は3の意味を有し、そしてRは、Rに関して定義されたとおりであり;
及びYは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであるか;又は
とYは、一緒になって、形式:
Figure 0005728752
(ここで、Gは、水素又はアリールである)の環状化合物を形成しているか;又は
とYは、一緒になって、形式:
Figure 0005728752
のクムレニル基を形成しており;
は、水素、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであり;
及びYは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、C3−8−シクロアルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、アリールオキシ、C1−6−アルコキシカルボニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであり;
a1、Ra2及びRa3は、互いに独立して、C1−6−アルキル、C3−7−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか、又はRa1とRa2、もしくはRa2とRa3、もしくはRa1とRa3は、一緒になって、1,5−架橋シクロオクチル基を形成しており;
は、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルキニル、アリール、C1−6−アルコキシカルボニル、C1−6−アルキルカルボニル、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、C1−6−アルキルアミノカルボニル、C1−6−アルキルチオカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル又はアリールアルキルであり;
、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SOH、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)及びSO−NR’R”の意味を有し、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素、アリールもしくはC1−6−アルキルの意味を有するか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、炭素環を形成しており;
a、b、c及びdは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SOH、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)及びSO−NR’R”の意味を有し、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素、アリールもしくはC1−6−アルキルの意味を有するか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、炭素環を形成しており;
アレーンは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン−C1−6−アルキル、NO、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、カルボキシ、アミノカルボニル、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C1−6−アルキルカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、アリール、アリールオキシ、SO−アリール、SOH、SO−C1−6−アルキル、SO−NR’R”で場合により一置換、二置換、三置換又は多置換されているフェニル又はナフチルを表し、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素又はC1−6−アルキルであり;
1aは、水素、ヒドロキシ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C3−8−シクロアルキルオキシ、ハロゲン−C1−6−アルキルオキシ、アリール、アリールオキシ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、又は−NR’R”であり、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素,C1−6−アルキル、C3−8−シクロアルキル、アリール、アリール−C1−6−アルキルであるか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、更なるヘテロ原子として窒素、酸素又は硫黄を含みうる5〜8員炭素環を形成しており;
2a及びR3aは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C3−8−シクロアルキル、アリール、C7−18−アリールアルキルであるか、又は
1aとR2aもしくはR3aは、一緒になって、5〜12員炭素環を形成している]で示される化合物から選択されるルテニウム(II)カルベン錯体触媒を用いて実施される。
リガンドLは、好ましくは
Figure 0005728752
(ここで、R10及びR11は、互いに独立して、C1−6−アルキル、アリール、C2−6−アルケニル又は1−アダマンチルであり、そして
9a−dは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニルもしくはアリールであるか、又はR9bとR9cもしくはR9aとR9dは、一緒になって、−(CH−架橋を形成しているか;
又は式IX中のR9a及びR9dは、両方とも、ハロゲン、好ましくは塩素の意味を有し;
a1−a3は、上記で概説されたとおりであるが、好ましくはシクロヘキシル又はフェニルである)から選択される中性リガンドである。
好ましい実施態様において、R10及びR11は、C1−6−アルキル又はフェニル基であり、該フェニル基は、C1−6−アルキルで一置換、二置換又は三置換されている。
10及びR11は、より好ましくは、t−ブチル、1−アダマンチル、イソプロピル、2−メチルフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル又は2,4,6−トリメチルフェニル、最も好ましくは2,4,6−トリメチルフェニルの意味を有する。
好ましい実施態様において、R9a及びR9cは、メチルもしくはフェニルであり、そしてR9b及びR9dは、水素であるか、又はR9aとR9cもしくはR9bとR9dは、一緒になって、−(CH−架橋を形成しており、ここで、nは、3もしくは4の意味を有する。本明細書では、キラル炭素原子が、存在する場合には、ラセミ体及び鏡像的に純粋な形態の両者が含まれることを理解されたい。
更に好ましい実施態様において、R9a〜dは、水素である。
更に好ましい実施態様において、Lは、
Figure 0005728752
(ここで、R10及びR11は、上記で記載されたとおりである)である。
陰イオン性リガンドX及びXは、好ましくは、ハロゲン化物又は擬ハロゲン化物、例えば、シアン化物、チオシアン酸塩、シアン酸塩、イソシアン酸塩、酢酸塩又はトリフルオロ酢酸塩から選択してもよい。
及びXに関する好ましい陰イオン性リガンドは、ハロゲン化物であるが、クロロが、最も好ましい陰イオン性リガンドである。
Yは、好ましくは水素である。
及びYは、同一又は異なっており、そして好ましくは水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C1−6−アルキルチオ、フェニル、フェニルチオを表すか、又は
とYは、一緒になって、形式:
Figure 0005728752
(ここで、Gは、水素又はフェニルである)の環状化合物を形成しており;
は、好ましくは水素である。
及びYは、同一又は異なっており、好ましくは水素、C1−6−アルキル、アリール又はアリールチオを表す。
は、上記で概説されたとおりであるが、好ましくはC1−6−アルキル及びハロゲン−C1−6−アルキルを表す。
a、b及びdに関する好ましい意味は、水素である。
cに関する好ましい意味は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO−NR’R”(ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、アリールの意味を有するか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、炭素環を形成している)である。
より好ましいcは、水素、Cl、ニトロ、SO−NR’R”を意味する。
アレーンの好ましい意味は、ベンゼン、p−シメン、メシチレン又はp−キシレンである。
以下の触媒は、好ましいルテニウム(II)カルベン錯体触媒を表す。
Figure 0005728752

Figure 0005728752

Figure 0005728752

Figure 0005728752
更により好ましいのは、
[RuCl(PCy)(ImHMes)(ベンジリデン)]、
[RuCl(=CH(2−iPrOPh))(ImHMes)]、
[RuCl(PCy)(ImHMes)(3−フェニルインデニル−1−イデン)]、
[RuCl(3−フェニルインデニル−1−イデン)(ImMes)(PCy)]、
[RuCl(=CH(o−OCH(Me)COMe)Ph)(ImHMes)]、
[RuCl(=CH(o−OCH(Me)CONEt)Ph)(ImHMes)]、
[RuCl(=CH(o−OCH(Me)CO−N−モルホリン)Ph)(ImHMes)]、
[RuCl(=CH(o−OCH(Me)CO−N−ピロリジン)Ph)(ImHMes)]、
[RuCl(=CH(o−OCMeCO−N−ピロリジン)Ph)(ImHMes)]及び
[RuCl(=CH(o−OCHCO−N−ピロリジン)Ph)(ImHMes)]
である。
RCM反応は、通常、有機溶媒中、好ましくは芳香族有機溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン又はメシチレン)中、又はハロゲン化芳香族溶媒(例えば、α,α,α−トリフルオロトルエン、オクタフルオロトルエン、1,2−ジフルオロベンゼン又はヘキサフルオロベンゼンのようなポリフッ素化ベンゼン又はトルエン)中で実施される。同じくハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン又はジクロロエタン)も、適切な溶媒である。溶媒は、単独の溶媒として、又は異なる溶媒の混合物として用いてもよい。加えて、脂肪族炭化水素から選択される共溶媒、例えば、ペンタン、ヘキサン又はヘプタンを、用いてもよい。
反応温度は、一般に、20℃〜140℃、好ましくは40℃〜100℃、更により好ましくは50℃〜90℃の範囲内で選択される。
触媒に対する基質のモル比S/Cは、通常、20〜10000の範囲内で選択されるが、好ましくは150〜4000の範囲内で選択される。
厳密な基質濃度は、重要ではなく、それは、0.1〜25%の非常に広い範囲内で選択することができる。技術的見地から、5〜15%の基質濃度を用いることが好ましい。
反応混合物に不活性ガスをバブリングさせながら、又はわずかに減圧させて、反応を実施することが簡便である。
式Iで示される大環状エステルは、当業者に公知の方法を用いることにより、例えば、カラムクロマトグラフィー又は結晶化により単離することができる。メタセシス反応混合物は、また、簡単な抽出後処理の後、次の工程に直接用いることができる。
大環状エステルIの溶液からほとんどの触媒を除去するために、反応混合物を錯化剤(例えば、エチレンジアミン)で処理して、得られた可溶化ルテニウム化合物を酸性水に抽出することができる。エチレンジアミンの量は、重要ではなく、それは、触媒に対して1:1〜100:1のモル比、好ましくは20:1〜70:1のモル比で用いることができる。
式I:
Figure 0005728752
(式中、R及びPGは、アミノ保護基であり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状エステルは、当該技術分野で公知ではない化合物であり、つまり本発明の更なる実施態様を表す。
好ましい式Iで示される大環状エステルにおいて、Rは、Bocであり、Rは、エチルであり、PGは、C1−6−アルキルカルボニル、アリールカルボニル又はC1−6−アルコキシカルボニルであり、そして式:
Figure 0005728752
で示される部分は、
Figure 0005728752
を表す。
更に好ましい式Iで示される大環状エステルにおいて、PGは、ベンゾイルである。
工程b)
工程b)では、該エステルを加水分解して、式Iで示される大環状エステルの保護基PGを除去し、そして式XXで示される大環状酸を形成させることが必要となる。
好ましい実施態様において、式I:
Figure 0005728752
(式中、Rは、Bocであり、Rは、エチルであり、PGは、C1−6−アルキルカルボニル、アリールカルボニル又はC1−6−アルコキシカルボニルであり、そして式:
Figure 0005728752
で示される部分は、
Figure 0005728752
を表す)で示される大環状エステルが、用いられる。更により好ましい実施態様において、PGは、ベンゾイルである。
加水分解及び保護基PGの除去は、通常、テトラヒドロフラン、メタノールもしくはエタノール、又はそれらの混合物のような溶媒中、水酸化アルカリ水溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)で、0℃〜40℃の温度で処理することにより達成することができる。
PG=C1−6−アルコキシカルボニルの場合、その除去は、通常、酸(例えば、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)で処理することにより達成することができる。酸処理では、Boc基Rも除去される場合があるため、続く合成工程を実施するには、このBoc基Rを再導入する必要がある。
反応混合物を、通常は塩酸で、中和した後、式XXで示される大環状酸を、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン)での抽出により単離することができる。適切な溶媒、好ましくはテトラヒドロフラン中で結晶化することにより、98%を超える純度(HPLC、面積)の結晶生成物が得られる。
本発明の更に好ましい実施態様において、式XXで示される大環状酸は、式XIVaで示される中間体から、中間体生成物を単離せずに直接得ることができる。
Figure 0005728752
(ここで、R、R及びXは、上述の意味を有する)
工程c)
工程c)では、式XXで示される大環状酸をシクロプロピルスルホンアミドとカップリングさせて、式XXIで示される大環状スルホンアミドを形成させることが必要となる。
好ましい実施態様において、式XXb:
Figure 0005728752
で示される大環状酸が、用いられる。
第一の工程において、式XXで示される大環状酸を、無機塩基(例えば、炭酸ナトリウムのようなアルカリ炭酸塩)及び適切な有機溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)の存在下で無水酢酸と反応させて、式XXIII:
Figure 0005728752
(式中、Rは、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである)で示されるアズラクトン中間体にする。
その反応は、便法として、10℃〜50℃の温度で実施される。
一般的に、アズラクトン中間体は、単離せず、そのまま更に無機塩基(例えば、炭酸カリウムのようなアルカリ炭酸塩)の存在下でシクロプロピルスルホンアミドと反応させて、式XXIで示される大環状スルホンアミドにする。
この第二の工程における反応は、便法として、50℃〜70℃の温度で実施される。
反応の完了時に、反応混合物を水で処理することができる。水相の分離及び除去の後、有機相を、更に、適切な有機溶媒(例えば、酢酸エチル又はトルエン)で希釈して、例えば、水性硫酸及び水で洗浄してもよい。
その後、溶媒をエタノールに交換した後、そのエタノール性溶液を水に添加して所望の生成物を沈殿させることにより、式XXIで示される大環状スルホンアミドの単離を果たすことができる。
しかし、好ましい実施態様において、式XXIで示される大環状スルホンアミドは単離せず、本明細書の上記で記載されたとおり処理された有機相は、連続共沸蒸留により残留水を含まない。
その後、混合物は、続く工程d)に直接用いることができる。
工程d)
工程d)では、式XXIで示される大環状スルホンアミドをナトリウム塩基で処理して、最終生成物、即ち、式XXIIで示される大環状化合物を形成させることが必要となる。
好ましい実施態様において、式XXIb:
Figure 0005728752
で示される大環状スルホンアミドが、用いられる。
一般的に、工程c)で得られた無水混合物を、メタノールの存在下、ナトリウム塩基、例えば水酸化ナトリウム、好ましくはその水溶液、ナトリウムメチラート又はナトリウムエトキシド、好ましくはナトリウムメチラートで、0℃〜50℃の温度で処理する。
反応の完了時に、反応混合物を適切な有機溶媒(例えば、酢酸エチル)と水との混合物で処理し、その後、式XXIIで示されるナトリウム化合物、好ましくは式XXIIbで示される化合物の結晶を、良好な純度及び収率で回収することができる。
実施例
略語:
r.t.=室温
ImHMes=1,3−ビス−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン
ImMes=1,3−ビス−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリリデン
ImHPr=1,3−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン
RCM=閉環メタセシス
S/C=基質モル対触媒比
Mes=2,4,6−トリメチルフェニル
a%=HPLC面積%
ジエン XV:4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸、(3R、5S)−1−[(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル]−5−[(1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル]−ピロリジン−3−イルエステル。
Figure 0005728752
N−アセチル−ジエン IIb:4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−5−[アセチル−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイル]−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−ピロリジン−3−イルエステル
N−プロピオニル−ジエン IIc:4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−5−[((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピル)−プロピオニル−カルバモイル]−ピロリジン−3−イルエステル
N−BOC−ジエン IIa:4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−5−[tert−ブトキシカルボニル−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピル)−アミノカルボニル]−ピロリジン−3−イルエステル
N−ベンゾイル−ジエン IId:
4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−5−[ベンゾイル−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピル)−カルバモイル]−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−ピロリジン−3−イルエステル
N−アセチル−RCM−エステル Ib:(Z)−(1S,4R,6S,14S,18R)−3−アセチル−14−tert−ブトキシカルボニルアミノ−18−(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボニルオキシ)−2,15−ジオキソ−3,16−ジアザ−トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ−7−エン−4−カルボン酸エチルエステル。
原子のナンバリングを以下に示す。
Figure 0005728752
N−プロピオニル−RCM−エステル Ic:
(Z)−(1S,4R,6S,14S,18R)−14−tert−ブトキシカルボニルアミノ−18−(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボニルオキシ)−2,15−ジオキソ−3−プロピオニル−3,16−ジアザ−トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ−7−エン−4−カルボン酸エチルエステル。
N−BOC−RCM−エステル−Ia:
(Z)−(1S,4R,6S,14S,18R)−14−tert−ブトキシカルボニルアミノ−18−(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボニルオキシ)−2,15−ジオキソ−3,16−ジアザ−トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ−7−エン−3,4−ジカルボン酸3−tert−ブチルエステル4−エチルエステル。
N−ベンゾイル−RCM−エステル Id:
(Z)−(1S,4R,6S,14S,18R)−3−ベンゾイル−14−tert−ブトキシカルボニルアミノ−18−(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボニルオキシ)−2,15−ジオキソ−3,16−ジアザ−トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ−7−エン−4−カルボン酸エチルエステル。
RCM−カルボン酸 XXb:
(Z)−(1S,4R,6S,14S,18R)−14−tert−ブトキシカルボニルアミノ−18−(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボニルオキシ)−2,15−ジオキソ−3,16−ジアザ−トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ−7−エン−4−カルボン酸。
RCM−エステル XVI:
(Z)−(1S,4R,6S,14S,18R)−14−tert−ブトキシカルボニルアミノ−18−(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボニルオキシ)−2,15−ジオキソ−3,16−ジアザ−トリシクロ[14.3.0.04,6]ノナデカ−7−エン−4−カルボン酸エチルエステル。
Figure 0005728752

Figure 0005728752

Figure 0005728752

Figure 0005728752
a)Sigma-Aldrich Chemie GmbH, Postfach, CH-9471 Buchs, Switzerlandより市販。
b)Zannan Pharma Ltd. 4299 Jindu Road, Bld. 3, Shanghai, 201108, P.R. China and Strem Chemicals Inc., 7 Mulliken Way, Newburyport, MA 01950-4098, USAより市販。
c)Umicore & Co., Rodenbacher Chaussee 4, D-63403 Hanau, Germany and Strem Chemicals Inc., 7 Mulliken Way, Newburyport, MA 01950-4098, USAより市販。
d)Degussa AG, Rodenbacher Chaussee 4, D-63403 Hanau, Germanyより市販。
e)WO2008/000644 A1に従って調製。
f)2008年4月11日に出願されたEP Appl. No. 08154367.0に従って調製。
g)Strem Chemicals, Inc., Postfach 1215, KEHL, 77672, Germanyより市販。
ジエン化合物IIa〜IIdの調製:
実施例A
Figure 0005728752
テトラヒドロフラン330ml中のジエン XV(40.0g、53.80mmol、92.1%含有)の溶液に、アルゴン下、トリエチルアミン22.70ml(163.5mmol)、塩化リチウム6.90g(161.6mmol)及び無水酢酸15.0ml(159mmol)を加え、混合物を6時間の間60℃(内部温度)で撹拌し、その後、わずか2面積%のジエン XVが未反応のまま残った。わずかに濁った反応混合物を冷却し、濾過し、沈殿物をテトラヒドロフランで洗浄した。合わせた濾液をロータリーエバポレーターで蒸発乾固した(40℃/180mbar)。油状残留物を酢酸エチル500mlに溶解し、0.5M塩酸300mlで抽出した。水相を酢酸エチル総量1Lで逆抽出した。合わせた有機相を塩酸300ml、脱イオン水300mlで洗浄し、次に硫酸ナトリウム70gで乾燥させ、濾過した。濾液を脱色炭で処理し、濾過し、ロータリーエバポレーターで蒸発させた。油状残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1kg 0.040〜0.063mm)により精製し、9:1〜3:2の勾配を用いヘプタンと酢酸エチルの混合物で溶出した。同程度の純度で所望の生成物を含有する画分を回収し、恒量に蒸発乾固して(40℃/16mbar/3時間)、96面積%(HPLCによる)及び85%(NMRによる)でジエン−アセタート IIb 27.6gを白色の固体として得た。
HPLC法:実施例1と同じ。保持時間:ジエン XV 8.66分、ジエン−アセタート IIb 10.1分。
MS[MH]657.4u、727.4[MNH
NMR(選択ピーク、δ、CDCl):(CH C=O)2.26(s、3H)、(CH −CH)1.22(t、3H)、(CHCH )4.13(m、2H)、(t−Bu)1.33(s、9H)。
IR:1710cm−1におけるカルボニルシグナル(強、幅広)、1632cm−1(中、幅広)。
実施例B
Figure 0005728752
テトラヒドロフラン120ml中のジエン XV(15.3g、22mmol)の溶液に、アルゴン下、トリエチルアミン6.8g(67mmol)、塩化リチウム2.9g(67mmol)及びプロピオン酸無水物6.4g(49mmol)を加えた。混合物を80℃に10時間30分加熱し、次に室温に冷まし、更に11時間撹拌した。この後、工程内制御により、99.6%(HPLC)の変換が示された。混合物に、水100mL及びHCl水溶液(37%)3.5mLを加えた。二相性混合物を酢酸エチルで抽出し、水層を分離し、有機層をブライン100mLで洗浄した。水層を酢酸エチル200mLで逆抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。褐色の油状残留物26.8gを得た。油状残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル600g 0.040〜0.063mm)により精製し、7:3〜7:4の勾配を用いヘキサンと酢酸エチルの混合物で溶出した。同程度の純度で所望の生成物を含有する画分を回収し、蒸発乾固して、97.6面積%(HPLCによる)の純度でIIc 16.8gを無色の固体として得た。
HRMS、[MH]785.41315。
NMR(δ、DMSO−D6、150℃):1.09(t、3H)、1.15(t、3H)、1.30(s、9H)、1.3−1.4(m、6H)、1.52(m、1H)、1.60−1.69(m、1H)、1.74−1.82(m、1H)、1.92−1.95(m、1H)、1.99−2.04(m、2H)、2.21−2.27(m、1H)、2.41(m、1H)、2.48−2.56(m、1H)、2.61−2.71(m、1H)、3.81(m、1H)、3.89(d、br、1H)、4.09(q、2H)、4.17(q、br、1H)、4.66(s、4H)、4.90(m、1H)、4.96(m、1H)、5.14(m、1H)、5.16−5.33(m、3H)、5.74−5.85(m、2H)、6.0(s、br、1H)、7.01(dd、1H)、7.11(d、1H)、7.30(m、1H)。
IR(選択吸収、cm−1):3294、2980、2934、1705、1631、1596、1518、996、911、776。
実施例C:
Figure 0005728752

酢酸エチル90ml中のジエン XV(15.3g、22mmol)の溶液に、アルゴン下、4−ジメチルアミノピリジン0.82g(6.7mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル6.9g(31mmol)を5分以内に加えた。反応混合物を23℃に加熱し、この温度で225分間撹拌した。この後、わずか3.8面積%のジエン XVが未反応のまま残った。混合物に、0.1N HCl水溶液50mL及び酢酸エチル50mLを加えた。水相を分離し、酢酸エチル100mLで抽出した。有機層を水50mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。褐色の油状残留物21.1gを得た。油状残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0.040〜0.063mm)により精製し、8:2〜7:3の勾配を用いヘキサンと酢酸エチルの混合物で溶出した。同程度の純度で所望の生成物を含有する画分を回収し、蒸発乾固して、98.5面積%(HPLCによる)でN−BOC−ジエン IIa 17.3gを黄色を帯びた固体として得た。
HRMS、[MH]785.41315。
NMR(δ、DMSO−D6、120℃):1.15(t、3H)、1.28(s、9H)、1.25−1.40(m、6H)、1.47(s、9H)、1.52(m、1H)、1.62(m、1H)、1.79(m、1H)、2.01(m、2H)、2.23(m、1H)、2.29(m、1H)、1.48−2.55(m、2H)、3.82(m、1H)、4.0(m、1H)、4.06(m、2H)、4.14(m、1H)、4.66(s、4H)、4.90(m、1H)、5.30(m、6H)、5.78(m、2H)、6.25(s、br、1H)、7.03(m、1H)、7.12(d、1H)、7.31(m、1H)。IR(選択吸収、cm−1):3289、1719、1634、1523、1019、997、776。
実施例D:
Figure 0005728752
トルエン200ml中のジエン XV(30.0g、41.67mmol)の溶液に、アルゴン下、氷浴中、塩化ベンゾイル7.20ml(79.2mmol)を加えた。次に、テトラヒドロフラン(38.5ml、77.0mmol)中のリチウムtert−ブトキシド2M溶液を5分以内に加え、反応混合物を同じ温度で30分間撹拌した。この後、わずか4.6面積%のジエン XVが未反応のまま残った。2M水酸化ナトリウム溶液(50ml、100mmol)を滴下した後、有機相を分離し、水、1M塩酸及び水各50mLで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固した。得られた褐色の油状残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0.040〜0.063mm)により精製し、3:1〜1:1の勾配を用いヘプタンと酢酸エチルの混合物で溶出した。同程度の純度で所望の生成物を含有する画分を回収し、蒸発乾固して、96.0面積%(HPLCによる)でN−ベンゾイル−ジエン IId 26.8g(78.2%)を黄色を帯びた固体として得た。
HRMS:[MH]789.3858.
IR(nujol、cm−1、選択シグナル):1708、1640(C=O)
RCM実施例:
比較例A(N置換のないRCM)
Figure 0005728752
トルエン390ml中のジエン XV6.60g(5.00mmol)の溶液(トルエン中51.4%溶液として)に、真空下(圧力=約0.26bar)、70℃で、滴下漏斗により、トルエン20ml中の触媒5058 3.59mg(0.005mmol)の溶液を加えた。触媒は約1時間の間加えた。これらの条件下、反応の過程において、少量のトルエン(19ml)を留去した。総反応時間の2時間後、周囲圧力で、エチレンジアミン17μl(0.252mmol)を加え、反応混合物を真空下で濃縮し、0.5M塩酸水溶液で洗浄し、脱色炭で処理し、蒸発乾固した。RCM−エステル XVIを、純度84.2面積%(75.7%含有、収率82.5%)でオフホワイトの固体(3.58g)として単離した。
実施例1(S/C20)
Figure 0005728752
グローブボックス(O<2ppm)中、トルエン1.7ml(塩酸水溶液で洗浄し、アルゴン下で蒸留)中のN−アセチル−ジエン IIb 60.0mg(0.070mmol、含有量により修正)及び触媒5024 2.32mg(0.0035mmol)の溶液を、15mlスクリューキャップ付きフラスコ中、60℃で撹拌した。1.5時間後、エチレンジアミン1滴を加え、混合物を、グローブボックスの外側で約30分間撹拌した。1M塩酸水溶液1mlを加えた後、二相性混合物を約5分間撹拌した。有機相の一部0.5mlを除去し、蒸発乾固し;油状残留物をアセトニトリル1mlに溶解し、HPLCにより分析した。変換は99.6面積%であり、所望の生成物(N−アセチル−RCM−エステル Ib)は、純度89面積%であった。
変換及び選択性の決定のためのHPLC法:Waters XBridge C18カラム、4.6×150mm、溶媒A:水/アセトニトリル 95/5、溶媒B:アセトニトリル、溶媒C:BuHSO 緩衝液pH3(1g 水/アセトニトリル 9:1 1l中)、勾配 A/B/C 50/40/10→10/80/10(6.5分以内)、次に14分 定組成、40℃、210nm、1ml/分。保持時間:トルエン 6.0分、ジエン−アセタート IIb 10.0分、N−アセチル−RCM−エステル Ib 8.65分(HPLC/MSにより同定、[MH]699.4u)、二量体副生成物のピーク(13.3、13.8及び15.6分)(HPLC−MS:[MH]1396及び1423u)。二量体のピークの合計のみが表及び実験において示される。
実施例2a〜2o
表1の例を、種々の触媒の存在下で実施したことを除いては、実施例1と同じ手順及び条件を使用して実施した。
Figure 0005728752
実施例3(S/C18):
Figure 0005728752

グローブボックス(O<2ppm)中、トルエン1.7ml(塩酸水溶液で洗浄し、アルゴン下で蒸留)中のN−プロピオニル−ジエン IIc 60.0mg(0.070mmol、含有量により修正)及び触媒5024 2.49mg(0.0038mmol)の溶液を、15mlスクリューキャップ付きフラスコ中、60℃で撹拌した。1.5時間後、エチレンジアミン1滴を加え、混合物を、グローブボックスの外側で約30分間撹拌した。1M塩酸水溶液1mlを加えた後、二相性混合物を約5分間撹拌した。有機相の一部0.5mlを除去し、蒸発乾固し;油状残留物をアセトニトリル1mlに溶解し、HPLCにより分析した。変換は>99.5面積%であり、所望の生成物(N−プロピオニル−RCM−エステル Ic)は、純度86面積%であった。
変換及び選択性の決定のためのHPLC法:実施例1と同じ。保持時間:トルエン6.0分、N−プロピオニル−ジエン IIc 10.7分、N−プロピオニル−RCM−エステル Ic 9.2分(HPLC/MSにより同定、[MH]713.3u)、二量体副生成物のピーク(17.4分)。
(MS:[MH]1426.6u)、未知の副生成物のピーク(12.3分)(MS:768)、14.0及び16.7(複雑なMSスペクトル)。
NMR:(δ、DMSO−D6、120℃):1.07(t、3H)、1.14(t、3H)、1.23(s、9H)、1.26−1.48(m、6H)、1.71−1.80(m、1H)、1.84−1.90(m、2H)、1.96−2.03(m、1H)、2.11−2.23(m、2H)、2.34−2.44(m、1H)、2.61−2.68(m、2H)、2.70−2.82(m、1H)、3.86(m、1H)、4.02−4.22(m、5H)、4.66(s、4H)、5.08(t、1H)、5.30(m、2H)、5.49(m、1H)、6.22(s、br、1H)、7.03(m、1H)、7.12(m、1H)、7.31(m、1H)。
IR(選択吸収、cm−1):3286、1711、1627、1523、1366、1249、778。
実施例4a〜4o
表2の例を、種々の触媒の存在下で実施したことを除いては、実施例3と同じ手順及び条件を使用して実施した。
Figure 0005728752
実施例5:(S/C533、濃度約14%)
Figure 0005728752

トルエン115ml中のN−BOC−ジエンIIa 15.7g(20mmol)の溶液を60℃に加熱した。この温度で、トルエン5.9mLに溶解した触媒5024 14.3mgを1時間以内に反応混合物に投与し;工程内制御により、投与の終了後、変換が完了したことが示された(IIa 検出せず)。反応の間、混合物を窒素でパージした(150ml/分)。反応混合物に、エチレンジアミン118mgを加えた。それを室温に冷まし、0.5N HCl水溶液40mLを加えた。その相を分離し、水層をトルエン100mLで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固して、粗生成物18.5gを得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合物を用い、8:2、次に7:3及び6:4の勾配を使用するカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0.040〜0.063mm)により、精製を行った。同程度の純度で所望の生成物を含有する画分を回収し、濃縮し、酢酸エチルから再結晶した。減圧下で乾燥させて、無色の結晶11.6g(98.6面積%HPLC)及び濃縮した母液からの残留物2.9g(95.5面積%HPLC)を得た(収率93%を示した)。
HRMS、[MH]757.38174
NMR(選択ピーク、δ、DMSO−D6、120℃):1.15(t、3H)、1.24(s、9H)、1.29−1.46(m、6H)、1.49(s、9H)、1.62(m、1H)、1.73(m、2H)、1.99−2.24(m、4H)、2.50−2.60(m、2H)、3.87(m、1H)、4.06(q、2H)、4.17(m、2H)、4.67(s、4H)、5.20(m、1H)、5.30(m、1H)、5.33(m、1H)、5.46(m、1H)、6.20(d、br、1H)、7.03(m、1H)、7.12(d、1H)、7.31(m、1H)。
IR(選択吸収、cm−1):3361、1739、1692、1519、1370、1175、792。
実施例6(S/C1000、濃度=8%))
トルエン70ml中のN−アセチル−ジエン IIb 5.00g(6.67mmol)の溶液を0.5mol/l HCl 15mlで2回抽出し、ロータリーエバポレーターで、総重量40.2g(8%重量/重量濃度に対応)に濃縮した。この溶液に、真空下(圧力=約0.26bar)、70℃で、滴下漏斗により、トルエン10ml中の触媒5058 4.75mg(0.0067mmol)の溶液を加えた。触媒は1時間の間加えた。これらの条件下、反応の過程において、少量のトルエン(約10ml)を留去した。総反応時間の1.5時間後、エチレンジアミン23μl(0.34mmol)を周囲圧力で加え、反応混合物を真空下で濃縮し、0.5M塩酸水溶液で洗浄し、酢酸エチル10ml及び炭0.41gで処理し、30分間撹拌し、濾過し、蒸発乾固した。N−アセチル−RCM−エステル Ibを黄色の泡状物として単離した(5.07g)。
HPLC分析により、Ib(89.2面積%)、0.2面積%のIIb及び7.7面積%の二量体が示された(HPLC/MSにより同定)。内部標準を用いてHPLCから含有量は83.5%であったが、これは収率90.8%に対応する。
含有量決定のためのHPLC法:Gemini C6-Phenolカラム、4.6×150mm、3.0um、溶媒A:水/アセトニトリル 95/5、溶媒B:BuHSO 緩衝液pH3(1g 水/アセトニトリル9:1 1l中);溶媒C:アセトニトリル勾配 A/B/C 25/5/70→15/5/80(1.0分以内)、次に4分定組成、45℃、210nm、2.3ml/分。保持時間:N−アセチル−ジエン IIb 1.88分、N−アセチル−RCM Ib 2.18分、内部標準 ジニトロベンゼン(1g/l アセトニトリル)10.3分。
MS:[MH]699.4;
NMR(選択ピーク、δ、CDCl):(CH C=O)2.27(s、3H)、(CH −CH)1.23(t、3H)、(CHCH )4.14及び4.22(それぞれm、1H)、(t−Bu)1.27(s、9H)。
IR:カルボニル吸収(1705cm−1)(強、幅広)。
実施例7(S/C600、濃度=1%)
トルエン114ml中のN−アセチル−ジエン IIb 1.0g(1.35mmol)の溶液に、真空下(圧力=約0.26bar)、70℃で、滴下漏斗により、トルエン4ml中の触媒5058 1.63mg(0.0017mmol)の溶液を加えた。1時間の間、触媒を加えた。これらの条件下、反応の過程において、少量のトルエン(約14ml)を留去した。総反応時間の2時間後、エチレンジアミン10μl(0.15mmol)を周囲圧力で加え、反応混合物を真空下で濃縮し、0.5M塩酸水溶液で洗浄し、炭80mgで30分間撹拌し、濾過し、蒸発乾固した。N−アセチル−RCM−エステル Ibを白色の泡状物として単離した(1.07g)。
HPLC分析により、2.2面積%のトルエン、91.9面積%のIb、1.5面積%のIIb及び1.0面積%の二量体が示された。内部標準を用いてHPLCから純度は含有量は89.0%であったが、これは収率98%に相当する。
実施例8a〜8e
表4の実験を、実施例7と同様に実施し、触媒番号、温度、反応時間、N−アセチル−RCMエステル Ibの収率及び純度を表に示す。
Figure 0005728752

全ての反応は、S/C1000にて、7.0mmolスケールで、1.5時間行った。濃度は8%である。%y.=%収率(内部標準を用いてHPLCから決定);a%:HPLC面積%。
$)濃度12%。
実施例9(S/C1000、濃度=8%)
トルエン80ml中のN−プロピオニル−ジエン IIc 5.83g(7.00mmol)の溶液に、真空下(圧力=約0.26bar)、70℃で、滴下漏斗により、トルエン15ml中の触媒5065 5.26mg(0.0070mmol)の溶液を加えた。1時間の間触媒を加え、次に滴下漏斗をトルエン15mlですすいだ。これらの条件下、反応の過程において、少量のトルエン(約10ml)を留去した。総反応時間の1.5時間後、エチレンジアミン24μl(0.35mmol)を周囲圧力で加え、反応混合物を真空下で濃縮し、0.5M塩酸水溶液で洗浄し、ジクロロメタン10ml及び炭0.50gで処理し、30分間撹拌し、濾過し、蒸発乾固した。N−プロピオニル−RCM−エステル Icをオフホワイトの泡状物として単離した(5.96g)。
HPLC分析により、Ic(80.4面積%)、IIc(2.4面積%)及び二量体(4.8面積%、HPLC/MSにより同定)が示された。内部標準を用いてHPLCから含有量は74.5%であったが、これは収率89%に対応する。所望であれば、粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤 ヘプタン/酢酸エチル)により精製することができる。MS:[MH]713.3.
含有量決定のためのHPLC法:Gemini C6-Phenolカラム、4.6×150mm、3.0um、溶媒A:水/アセトニトリル 95/5、溶媒B:BuHSO 緩衝液pH3(1g 水/アセトニトリル 9:1 1l中);溶媒C:アセトニトリル勾配 A/B/C 25/5/70→15/5/80(1.0分以内)、次に4分定組成、50℃、210nm、2.3ml/分。保持時間:N−プロピオニル−ジエン IIc 1.93分、N−プロピオニル−RCM−エステル Ic 2.07分、内部標準 ジニトロベンゼン(1g/l アセトニトリル)1.03分。
実施例10(S/C20)
Figure 0005728752
グローブボックス(O<2ppm)中、トルエン1.7ml(塩酸水溶液で洗浄し、アルゴン下で蒸留)中のN−ベンゾイル−ジエン IId 60.0mg(0.073mmol、含有量により修正)及び触媒5024 2.40mg(0.0038mmol)の溶液を、15mlスクリューキャップ付きフラスコ中、60℃で撹拌した。1.5時間後、エチルビニルエーテル2滴を加え、混合物を、グローブボックスの外側で約30分間撹拌した。1M塩酸水溶液1mlを加えた後、二相性混合物を約5分間撹拌した。有機相の一部0.5mlを除去し、蒸発乾固し;油状残留物をアセトニトリル1mlに溶解し、HPLCにより分析した。変換は99面積%であり、所望の生成物(N−ベンゾイル−RCM−エステル Id)は、純度83面積%であった。
変換及び選択性の決定のためのHPLC法:Gemini C6 Phenyl(Phenomena, Torrance Ca, USAによる)、4.6×150mm、溶媒A:水/アセトニトリル 95/5、溶媒B:アセトニトリル、溶媒C:BuHSO 緩衝液pH3(1g 水/アセトニトリル 9:1 1l中)、勾配A/B/C 45/50/5→10/85/5(7.0分以内)、次に5分定組成、50℃、210nm、2ml/分。保持時間:トルエン2.5分、ジエン−ベンゾアート IId 6.62分、N−ベンゾイル−RCM−エステル Id 5.96分(HPLC/MSにより同定、[M−H]761.2u)、二量体副生成物のピーク(6.5〜9.1分)(HPLC−MS:[M−H]1520及び1576u)。二量体のピークの合計のみが表及び実験において示される。
MS:[MH]761.2u
NMR:(δ、CDCl3、選択ピーク):1.25(t.3H)、1.34(d、9H)
実施例11
表4の例を、種々の触媒の存在下で実施したことを除いては、実施例10と同じ手順及び条件を使用して実施した。
Figure 0005728752
実施例12(S/C135)
トルエン44ml中のN−ベンゾイル−ジエンIId(純度96%)3.29g(4.00mmol)の溶液に、アルゴンバブリング下(33ml/分)、60℃で、触媒5065 21.3mg(0.03mmol)を加えた。この温度で4.5時間攪拌した後、エチルビニルエーテル97μl、次にエチレンジアミン67μl(1.0mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。この後、混合物を1M塩酸水溶液及び水で抽出した。有機相を脱色炭で処理し、濾過し、蒸発乾固して、N−ベンゾイル−RCM−エステル Id 3.2gを明褐色の固体として得た。エタノールから粗生成物を結晶化して、所望のId(2.46g、81%)を、純度93%でオフホワイトの結晶質固体として得た。
実施例13(S/C135)
表5の例を、種々の触媒の存在下で実施したことを除いては、実施例12と同じ手順及び条件を使用して実施した。
Figure 0005728752
実施例14(S/C2000、濃度=8%)
トルエン93ml中のN−ベンゾイル−ジエン IId 6.57g(8.00mmol)の溶液に、真空下(圧力=約0.26bar)、70℃で、滴下漏斗により、トルエン10ml中の触媒5065 2.78mg(0.0039mmol)の溶液を加えた。1時間の間触媒を加えた。これらの条件下、反応の過程において、少量のトルエン(約10ml)を留去した。総反応時間の1.5時間後、エチルビニルエーテル20μl(0.20mmol)を周囲圧力で加え、続いて1時間後、エチレンジアミン14μl(0.20mmol)を加え、反応混合物を真空下で濃縮した。ジクロロメタン10mlを加えた後、溶液を0.5M塩酸水溶液で洗浄し、ジクロロメタン5mlで処理し、蒸発乾固した。N−ベンゾイル−RCM−エステル Idを明黄褐色の固体として単離した(7.05g)。HPLC分析により、84.3面積%のId、1.42面積%のIId及び10.3面積%の二量体が示された。内部標準を用いてHPLCから含有量は70.3%であったが、これは収率81.5%に相当する。
実施例15(Idの鹸化)
THF25mL中のN−ベンゾイル−RCM−エステル Id 6.52g(6.75mmol)、エタノール25mL及び水5mLの懸濁液を0℃に冷却した。0.7℃〜4.0℃の内部温度で、水20mL中の水酸化ナトリウム4.0g(98.01mmol)の溶液を22分以内に加えた。混合物を0℃で16.5時間撹拌した。この温度で、25%HCl水溶液12.9mL(98.96mmol)を加えた。混合物を、45℃/45mbarで、残留重量約30gに濃縮した。懸濁液に、水5mLを加え、ジクロロメタン30mLで抽出した。有機層を水25mLで洗浄し、合わせた水層をジクロロメタン25mLで抽出した。合わせた有機層を、60℃/900mbarで、残留容量15mLに濃縮した。濃縮物に、THF50mLをゆっくりと加え、60℃/700mbarで、残留重量約40gに再び濃縮した。種晶を加え、懸濁液を室温で1時間、及び0℃で1.5時間攪拌して、結晶化を完了した。結晶をヌッチェフィルターで回収し、THF(−20℃に予冷)12mLで洗浄した。結晶を50℃/10mbarで5時間乾燥させた。純度97.2%でXXb 3.55g(収率81.3%)を得た。
実施例16
Figure 0005728752
エタノール20ml中のN−アセチル−RCM−エステルIb(2.41g、2.88mmol、83.5%含有)の溶液に、アルゴン下、約3℃(氷浴)で、水(6.5ml)中の水酸化ナトリウム(1.50g、36.7mmol)の溶液を加えた。溶液を5〜10℃で6時間撹拌し、次に約3℃にて、37%HCl(4.5ml)で処理した。得られた懸濁液を濃縮し、ジクロロメタン(15ml)と水(8ml)の混合物で抽出した。有機相を蒸発させ、油状残留物をTHF(25ml)に取った。得られた懸濁液を総重量12.6gに濃縮し、55℃で1時間及び氷浴中で3時間撹拌した。沈殿物を濾別し、冷THFで洗浄し、恒量に乾燥させて(40℃/5mbar/3時間)、カルボン酸XXb1.64gを、97面積%(HPLCによる)及び含有量89.2%の白色の固体として得た。二量体の総含有量:0.9%。
MS:[MH]627.3
IR:カルボニル吸収(1706cm−1)(強、幅広)及び1680cm−1(中、先鋭)。
実施例17(XXbの調製のための短縮した方法)
THF 373g中の(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エン酸ジシクロヘキシルアンモニウム塩(Synthetech Oregon, USAから市販)90.2g(191mmol)の懸濁液を−5℃に冷却し、塩化ピバロイル22.7g(188mmol)を30分以内に加えた。混合物を0℃で1.5時間撹拌した。5〜10℃で、4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル(XIV)75.0g(174mmol)を5回に分けて加え、続いてTHF 18gを加えた。懸濁液を20〜25℃に加熱し、4時間撹拌した。変換の完了後、水225gを加え、溶媒を、減圧下、50℃で除去した。残留物に、トルエン649gを加え、内部温度を20〜25℃に下げた。懸濁液に、水80g及び37%塩酸水溶液8.57g(87mmol)を加えた。沈殿したジシクロヘキシルアンモニウム塩酸塩を濾過により除去し、フィルターケーキをトルエン114gで洗浄した。濾液に、トルエン26gを加え、相を分離した。有機相を、20〜25℃にて、30分間、水267g、28%水酸化ナトリウム水溶液43.0g(301mmol)及びエチレンジアミン2.11g(35mmol)の混合物で処理した。次に、相を分離し、有機層を、水267gと28%水酸化ナトリウム水溶液21.5g(151mmol)の混合物で洗浄した。有機相を、減圧下、65℃で、残留容量500mLに濃縮した。溶液を−3℃に冷却し、塩化ベンゾイル27.5g(196mmol)を加えた。次に、THF中のリチウムtert−ブトキシド84.6mL(188mmol)を1時間以内に投与した。更に15分間撹拌した後、サンプルは、変換が通常、ジエン XVの<3%であることを示した。混合物を20〜25℃に加熱し、トルエン337gで希釈した。溶液を最初に水210gと28%水酸化ナトリウム水溶液33.5g(235mmol)の混合物で、次に水210gと28%水酸化ナトリウム水溶液16.8g(118mmol)の混合物で、最後に水210gと37%塩酸水溶液11.6g(117mmol)の混合物で洗浄した。次に、有機相を、減圧下、65℃で、残留容量650mLに濃縮することにより乾燥させた。残留物に、トルエン865gを加え、溶液をジャケット温度75℃に加熱した。圧力を290〜330mbarに下げ、触媒5065 167mg(0.235mmol)をトルエン35gに溶解し、ジクロロメタン13gを30分以内に加えた。更に15分間撹拌した後、サンプルは、変換が通常、N−ベンゾイル−ジエン IIdの<3%であることを示した。次に、水0.5gを加え、混合物を10分間撹拌した。混合物を、減圧下、75℃で、残留容量200mLに濃縮し、THF415g及びエタノール496gを加えた。内部温度を20〜25℃に下げ、水106gを加えた。懸濁液を0〜5℃に冷却し、28%水酸化ナトリウム水溶液340g(2.38mol)を加えた。内部温度を7〜10℃に上げ、反応混合物を9〜11時間撹拌した。この後、変換は通常、N−ベンゾイル−RCM−エステル Idの<1%であった。内部温度5〜10℃で、37%塩酸水溶液237g(2.40mol)を加えた。内部温度を40℃に上げ、懸濁液を減圧下で700mLに濃縮した。30〜35℃の内部温度で、水108g及びジクロロメタン620gを加えた。相を分離し、水相をジクロロメタン124gで抽出した。合わせた有機相を水94gで洗浄し、水相をジクロロメタン102gで逆抽出した。合わせた有機相を、ジャケット温度80℃で、残留容量300mLに濃縮した。残留物に、最初は反応器容量470mLになる量で、種晶を加えた後は、蒸留を継続する間、残留容量470mLを維持することができるような速度で、THF 899gを投与した。全てのTHFを加えた後、内部温度を1.5時間以内に0〜3℃に下げた。結晶をヌッチェフィルターで回収し、THF115gで洗浄した。生成物を、30℃/15mbarで、3〜6時間乾燥させた。無色の結晶 XXb79.2gを、89重量%のアッセイで得たが、これは収率64%に相当する。
実施例18
Figure 0005728752
ナトリウム((2R,6S,13aS,14aR、16aS,Z)−6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−フルオロイソインドリン−2−カルボニルオキシ)−5,16−ジオキソ−1,2,3,5,6,7,8,9,10,11,13a,15,16a−ヘキサデカヒドロシクロプロパ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアザシクロペンタデシン−14a−カルボニル)(シクロプロピルスルホニル)アミド(HCVプロテアーゼ阻害剤;化合物XXIIb)の調製。
テトラヒドロフラン225g中のカルボン酸30.0g(0.043mol)(90.2%(m/m)のアッセイを有する実施例11の生成物)及び炭酸ナトリウム14.0gの懸濁液に、45℃で、30分以内に、無水酢酸7.60g(0.074mol)を加え、得られた混合物を45℃で8時間撹拌した。次に、得られた懸濁液に、炭酸カリウム30.2g(0.17mol)及びシクロプロピルスルホンアミド8.0g(0.065mol)を加えた。混合物を62℃に加熱し、この温度で17時間撹拌した。混合物を残留容量200mlに濃縮し、次に水200gで処理した。二相性混合物を15分間撹拌し、次に層を分離させた。下側の水相を除去した。有機相を酢酸エチル90gで希釈し、3%硫酸(1´140g)及び水(3´130g)で洗浄した。有機層を濃縮乾固し、次に酢酸エチル400mlで希釈した。水の残留量を、酢酸エチルを用いる連続共沸蒸留により除去した。次に、混合物を、10℃にて、メタノール20mlで、続いてナトリウムメチラート10.0g(メタノール中30%)で処理した。次に、得られた混合物から、酢酸エチル/メタノール約300mlを留去した。次に、混合物を、34℃で、1時間以内に、酢酸エチル300ml及び水5gで処理した。得られた混合物を4時間以内に周囲温度に放冷した。結晶を濾別し、酢酸エチル80mlで洗浄し、80℃/<30mbarで、20時間乾燥させて、標記化合物30.4g(修正収率87%)を、92.7%(m/m)のアッセイを有する白色の結晶として得た。
MS:732.28(M+H)、676.23、632.25。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):7.89−7.80(m、1H)、7.39−7.31(m、1H)、7.21−7.06(m、2H)、6.97−6.90(m、1H)、5.49−4.41(m、1H)、5.31−5.21(m、2H)、4.66(s、br、4H)、4.45−4.35(m、1H)、4.19−4.08(m、2H)、3.91−3.81(m、1H)、2.68−2.58(m、1H)、2.30−2.14(m、3H)、2.0−1.2(m、12H)、1.17及び1.14(2s、9H)、0.78−0.69(m、2H)、0.62−0.53(m、2H)。

Claims (18)

  1. 式XXII:
    Figure 0005728752

    (式中、Rは、Bocであり、そしてXは、ハロゲン原子である)で示される大環状化合物の製造方法であって、
    a)式II:
    Figure 0005728752

    (式中、Rは、Bocであり、PGは、ベンゾイルであり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示されるジエン化合物を、式:
    Figure 0005728752

    [式中、L、L及びLは、互いに独立して、
    Figure 0005728752

    から選択される中性リガンドであり、ここで、R 10 及びR 11 は、互いに独立して、C 1−6 −アルキル、アリール、C 2−6 −アルケニル又は1−アダマンチルであり、
    9a−d は、互いに独立して、水素、C 1−6 −アルキル、C 2−6 −アルケニルもしくはアリールであるか、又はR 9b とR 9c もしくはR 9a とR 9d は、一緒になって、−(CH −架橋を形成しているか、
    又は式IX中のR 9a 及びR 9d は、両方とも、ハロゲンの意味を有し、
    a1−a3 は、互いに独立して、C 1−6 −アルキル、C 3−7 −シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか、又はR a1 とR a2 、もしくはR a2 とR a3 、もしくはR a1 とR a3 は、一緒になって、1,5−架橋シクロオクチル基を形成しており;
    及びXは、互いに独立して、ハロゲン化物又は擬ハロゲン化物から選択される陰イオン性リガンドであり;
    Yは、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニルもしくはアリールであるか、又はYとRは、一緒になって、(CH=CR)−又は−(CH−架橋を形成しており、ここで、nは、2又は3の意味を有し、そしてRは、Rに関して定義されたとおりであり;
    及びYは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであるか;又は
    とYは、一緒になって、形式:
    Figure 0005728752

    (ここで、Gは、水素又はアリールである)の環を形成しているか;又は
    とYは、一緒になって、形式:
    Figure 0005728752

    のクムレニル基を形成しており;
    は、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであり;
    及びYは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、C3−8−シクロアルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、アリールオキシ、C1−6−アルコキシカルボニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであり;
    a1、Ra2及びRa3は、互いに独立して、C1−6−アルキル、C3−7−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか、又はRa1とRa2、もしくはRa2とRa3、もしくはRa1とRa3は、一緒になって、1,5−架橋シクロオクチル基を形成しており;
    は、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルキニル、アリール、C1−6−アルコキシカルボニル、C1−6−アルキルカルボニル、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、C1−6−アルキルアミノカルボニル、C1−6−アルキルチオカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル又はアリールアルキルであり;
    、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C 1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SOH、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)及びSO−NR’R”の意味を有し、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素、アリールもしくはC1−6−アルキルの意味を有するか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、炭素環を形成しており;
    a、b、c及びdは、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SOH、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)及びSO−NR’R”の意味を有し、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素、アリールもしくはC1−6−アルキルの意味を有するか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、炭素環を形成しており;
    アレーンは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン−C1−6−アルキル、NO、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−もしくはジ−C1−6−アルキルアミノ、カルボキシ、アミノカルボニル、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C1−6−アルキルカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、アリール、アリールオキシ、SO−アリール、SOH、SO−C1−6−アルキル、SO−NR’R”で場合により一置換、二置換、三置換又は多置換されているフェニル又はナフチルを表し、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素又はC1−6−アルキルであり;
    1aは、水素、ヒドロキシ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C3−8−シクロアルキルオキシ、ハロゲン−C1−6−アルキルオキシ、アリール、アリールオキシ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、又は−NR’R”であり、ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素,C1−6−アルキル、C3−8−シクロアルキル、アリール、アリール−C1−6−アルキルであるか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、更なるヘテロ原子として窒素、酸素又は硫黄を含みうる5〜8員炭素環を形成しており;
    2a及びR3aは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C3−8−シクロアルキル、アリール、C7−18−アリールアルキルであるか、又は
    1aとR2aもしくはR3aは、一緒になって、5〜12員炭素環を形成している]で示される化合物から選択される、ルテニウム(II)カルベン錯体触媒の存在下で閉環メタセシス反応に供して、式I:
    Figure 0005728752

    (式中、R及びPGは、上記のとおりであり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状エステルを形成させる工程;
    b)式Iで示される大環状エステルを加水分解し、そして保護基PGを除去して、式XX:
    Figure 0005728752

    (式中、Rは、上記のとおりであり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状酸を形成させる工程:
    c)式XXで示される大環状酸をシクロプロピルスルホンアミドとカップリングさせることにより、式XXI:
    Figure 0005728752

    (式中、Rは、上記のとおりであり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状スルホンアミドを形成させる工程;及び
    d)式XXIで示される大環状スルホンアミドをナトリウム塩基で処理して、式XXIIで示される大環状化合物を形成させる工程、
    を含む方法。
  2. Yが、水素であり;
    及びYが、同一又は異なっており、そして水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C1−6−アルキルチオ、フェニル、フェニルチオを表すか、又は
    とYが、一緒になって、形式:
    Figure 0005728752

    (ここで、Gは、水素又はフェニルである)の環状化合物を形成しており;
    が、水素であり;
    及びYが、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、アリール又はアリールチオであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. が、C1−6−アルキル又はハロゲン−C1−6−アルキルであり;
    a、b及びdが、水素であり;そして
    cが、水素、ハロゲン、ニトロ、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO−NR’R”(ここで、R’及びR”は、互いに独立して、水素、C1−6−アルキル、アリールの意味を有するか、又はR’とR”は、N原子と一緒になって、炭素環を形成している)であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. アレーンが、ベンゼン、p−シメン、メシチレン又はp−キシレンであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  5. 2aが、C1−6−アルキルであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  6. 工程a)における閉環メタセシス反応が、有機溶媒中、20℃〜140℃で実施されることを特徴とする、請求項1〜記載の方法。
  7. 工程a)における閉環メタセシス反応が、20〜10000の範囲内の触媒に対する基質比で実施されることを特徴とする、請求項1〜記載の方法。
  8. 工程a)における閉環メタセシス反応が、0.1〜25%の範囲内の基質濃度で実施されることを特徴とする、請求項1〜記載の方法。
  9. 工程b)における加水分解が、0℃〜40℃の温度、水酸化アルカリ水溶液で実施されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  10. 工程b)で得られた式XXで示される大環状酸が、ジクロロメタンによる抽出と、続くテトラヒドロフラン中での結晶化により単離されることを特徴とする、請求項記載の方法。
  11. 式XXで示される大環状酸が、式Iで示される大環状エステルを単離せずに得られることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  12. 工程c)における式XXIで示される大環状スルホンアミドの形成が、第一の工程において、式XXで示される大環状酸を、無機塩基及び適切な有機溶媒の存在下で無水酢酸と反応させて、式XXIII:
    Figure 0005728752

    (式中、Rは、Bocであり、そしてXは、ハロゲンである)で示されるアズラクトン中間体にして、続いて該アズラクトンを、無機塩基の存在下でシクロプロピルスルホンアミドと反応させて、式XXIで示される大環状スルホンアミドにすることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  13. 工程d)における式XXIで示される大環状スルホンアミドの処理に用いられるナトリウム塩基が、水酸化ナトリウム、ナトリウムメチラート又はナトリウムエトキシドであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  14. が、Bocであり、Rが、エチルであり、そして式:
    Figure 0005728752

    で示される部分が、
    Figure 0005728752

    を表すことを特徴とする、請求項1〜13記載の方法。
  15. 式I:
    Figure 0005728752

    (式中、Rは、Bocであり、PGは、ベンゾイルであり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示される大環状エステル。
  16. が、Bocであり;
    が、エチルであり;
    PGが、ベンゾイルであり、そして式:
    Figure 0005728752

    で示される部分が、
    Figure 0005728752

    を表す、請求項15記載の大環状エステル。
  17. 式II:
    Figure 0005728752

    (式中、Rは、Bocであり、PGは、ベンゾイルであり、Rは、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである)で示されるジエン化合物。
  18. が、Bocであり;Rが、エチルであり;PGが、ベンゾイルであり、そして式:
    Figure 0005728752

    で示される部分が、
    Figure 0005728752

    を表す、請求項17記載のジエン化合物。
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