JP5726223B2 - 車載蓄電池の充電制御システム - Google Patents

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本発明は、電動車両の蓄電池(バッテリ)の充電を行う充電制御システムに関し、特に、蓄電池の充電完了時刻を予測する技術に関する。
近年、低炭素社会の実現を目指して、電気自動車(Electric Vehicle;EV)やプラグインハイブリッド車(Plug-in Hybrid Vehicle;PHV)のなどの電動車両が実用化されている。これらの電動車両に搭載された蓄電池(車載蓄電池)は、施設や家庭などの商用電源や直流の外部電源設備などから充電できるように構成されている。
一般に、車載蓄電池は大容量であり、例えば軽乗用車タイプの電気自動車の蓄電池でも15kWh程度もの容量を有している。そのため、家庭の商用電源から車載蓄電池を充電するには長時間を要する(例えば、3kWを充電するのにも5〜6時間かかる)。そのため、車載蓄電池の充電が完了する時刻をユーザに通知する技術が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、車載蓄電池に蓄積されている電力量(蓄電池残量)と当該蓄電池の充電完了までにかかる時間との関係が記録された充電特性データを用いて充電完了時刻を演算し、それをユーザに通知する給電システムが提案されている。
また、環境問題への関心の高まりから、電力負荷装置を有する一般家庭、オフィスビル・デパート等の建屋および工場などの各施設での省エネルギー対策が図られつつある。電動車両の普及により、電力需要が増加傾向にある一方、車載蓄電池と各機器との連携による電力需要の平滑化技術への期待が高まっており、各施設での電力需要を制御する電力マネジメントシステム(EMS(Energy Management System)とも呼ばれる)が実用化されている。
EMSは、太陽光発電(Photo voltaic power generation;PV)等の発電装置や、電気温水器やエアコン等の主に大型の電力負荷装置、電動車両の蓄電池を充電する充電スタンドなどを管理下に置き、EMSが管轄する施設における電力需要が平滑化されるよう各機器の消費電力を制御する。それにより、当該施設が電力会社から購入する電力量を少なくできる。
なお、EMSは、管轄する施設の規模や種別により、一般家庭用のものはHEMS(Home Energy Management System)、オフィスビル・デパート等の大型建屋用のものはBEMS(Building Energy Management System)、工場用のものはFEMS(Factory Energy Management System)と呼ばれる。
特許第4954304号公報
特許文献1の給電システムでは、車載蓄電池に充電させる電力量とその充電特性データから充電完了時刻を演算しているが、車載蓄電池を一定の電力で充電できることが前提となっている。そのため、例えばEMSが電力需要平滑化のために給電システムの充電スタンドへの供給電力を制限するなどして車載蓄電池の充電電力が変動する場合には、正確な充電完了時刻を推定することが困難になる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、充電スタンドへの供給電力が変動する場合でも、充電完了時刻を正確に求めること可能な充電制御システムを提供することを目的とするものである。
本発明に係る充電制御システムは、電動車両に搭載された蓄電池を充電する充電スタンドと、前記充電スタンドが設置された施設が有する負荷装置の電力需要の予測値を求め、前記施設の契約電力と前記負荷装置の電力需要の予測値との差に基づいて、前記充電スタンドへの供給可能電力を演算する電力マネジメントシステムと、前記蓄電池の残量および前記充電スタンドへの供給可能電力に基づいて、前記充電スタンドによる前記蓄電池の充電完了時刻を演算する充電完了時刻演算装置と、を備え、前記充電完了時刻演算装置は、前記蓄電池の充電を完了させるのに必要な電力量である充電完了電力量を、前記蓄電池の残量に基づいて演算する充電完了電力量演算部と、将来の各時刻における、前記充電スタンドへの供給可能電力、前記充電スタンドが前記蓄電池へ供給できる電力の最大値である最大供給電力、および前記蓄電池の充電電力制限値のうちの最小値を、当該時刻における前記蓄電池の充電電力として規定する最小値演算部と、最小値演算部により規定された各時刻における前記蓄電池の充電電力を、仮想の時間軸で積算する積算電力量演算部と、仮想の時間軸上で、前記積算電力量演算部が算出した前記蓄電池の充電電力の積算値が前記充電完了電力量に達する時刻を求め、当該時刻を前記充電完了時刻とする充電完了時刻判断部と、を備えるものである。
本発明によれば、充電完了時刻演算装置が、電力マネジメントシステムが算出した各時刻における充電スタンドへの供給可能電力を考慮して、蓄電池の充電完了時刻を算出している。つまり、充電完了時刻演算装置は、負荷装置の電力需要の増減によって充電スタンドへの供給可能電力が変動することを想定して、蓄電池の充電完了時刻を求めているので、正確な充電完了時刻が得られる。
本発明の実施の形態に係る充電制御システムの構成を示すブロック図である。 充電スタンドへ供給可能な電力(供給可能電力)の算出手法を説明するための図である。 蓄電池残量と充電電力との関係を表すマップの例を示す図である。 充電時間と蓄電池残量との関係を表すマップの例を示す図である。 充電完了時刻演算装置の詳細な構成を示すブロック図である。 充電完了時刻演算装置の動作を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態に係る充電制御システム1の構成を示すブロック図である。同図のように、充電制御システム1は、電動車両2、充電スタンド4、電力マネジメントシステム5、電動車両情報管理装置6、充電完了時刻演算装置7、蓄電池残量上限入力装置8および充電完了時刻通知装置9から構成されている。また、この充電制御システム1は、負荷装置11を有する施設10に属しており、負荷装置11と共に電力系統12から商用電力の供給を受けている。
電動車両2は、外部から充電可能な蓄電池3を搭載したEVやPHVなどである。図1では電動車両2を1台のみ示しているが、充電制御システム1には複数の電動車両2が含まれていてもよい。
充電スタンド4は、電動車両2の外部から蓄電池3を充電する手段である。充電スタンド4は、直流電力を電動車両2に供給して蓄電池3を充電するものでもよいし、交流電力を電動車両2に供給し、電動車両2内部のAC/DCコンバータを介して蓄電池3を充電するものでもよい。また、充電スタンド4は、当該充電スタンド4が電動車両2に供給できる電力の最大値である「最大供給電力」、および、当該充電スタンド4に電動車両2が接続されているか否かを示す「車両接続情報」を、充電完了時刻演算装置7に送信する。
電力マネジメントシステム5は、施設10の負荷装置11や充電スタンド4における電力需要を管理するものであり、電力需要予測部13、需給調整指示受信部14および供給可能電力演算部15を備えている。
電力需要予測部13は、負荷装置11の電力需要情報を取得し、その情報に基づいて、負荷装置11における将来の電力需要の予測値である「電力需要予測」を求める。負荷装置11の電力需要予測を求める際、蓄電池3の充電履歴や、天気、気温、ユーザの行動予定、カレンダー(日付、曜日、祝祭日)、負荷装置11の動作スケジュール(タイマ設定等)なども考慮してもよい。
需給調整指示受信部14は、電力系統12の管理者からの「需給調整指示」を受信する手段である。需給調整指示は、電力系統12が管轄する地域全体での電力需要の平滑化を図る目的で、施設10での電力需要の上限を契約電力よりも一時的に低くするように電力マネジメントシステム5へ指示する信号である。以下、需給調整指示によって指示された電力需要の上限を「指示上限電力」と称す。
供給可能電力演算部15は、施設10の契約電力、電力系統12から指示された指示上限電力、および、負荷装置11の電力需要予測に基づいて、将来の各時刻において充電スタンド4へ供給可能な電力を示す「供給可能電力」を演算する。
図2は、施設10の契約電力、指示上限電力、負荷装置11の電力需要予測および充電スタンド4への供給可能電力の関係を示す図である。図2に示すように、充電スタンド4への供給可能電力は、施設10の契約電力および指示上限電力の小さい方と、負荷装置11の電力需要予測との差として求められる。ただし、その算出結果が負の値となるとき(契約超過電力が発生するとき)は、充電スタンド4への供給可能電力を0と判断する。すなわち、ある時刻tにおける充電スタンド4への供給可能電力Ps(t)[kW]は、施設10の契約電力をPc(t)[kW]、指示上限電力をPa(t)[kW]、負荷装置11の電力需要予測をPd(t)[kW]とすると、
Ps(t)=MAX(MIN(Pc(t),Pa(t))−Pd(t),0) …式(1)
として表される。
電力需要予測部13による負荷装置11の電力需要予測の算出、および供給可能電力演算部15による充電スタンド4への供給可能電力の算出は、規定の周期で繰り返し行われる。ただし、供給可能電力演算部15は、需給調整指示受信部14が需給調整指示を受信し、指示上限電力によって充電スタンド4への供給可能電力が変動する場合にも、充電スタンド4への供給可能電力を再演算することが望ましい。また、負荷装置11の電力需要予測の演算が、天気、気温、ユーザの行動予定、負荷装置11の動作スケジュールなどを考慮して行われる場合には、それらのいずれかが変化するごと、電力需要予測部13による負荷装置11の電力需要予測の算出、および供給可能電力演算部15による充電スタンド4への供給可能電力の算出が行われてもよい。
供給可能電力演算部15が算出した充電スタンド4への供給可能電力は、充電完了時刻演算装置7へと送信される。
図1に戻り、電動車両情報管理装置6は、電動車両2に関する「蓄電池劣化情報」および「充電特性情報」を管理する手段である。蓄電池劣化情報は、電動車両2が搭載している蓄電池3の劣化状態を示す情報であり、蓄電池3の過去の充電履歴に基づき算出したものでもよいし、ディーラによるメンテナンスの際に実測されたものでもよい。
充電特性情報は、電動車両2に搭載されている蓄電池3の蓄電池残量(単に「残量」と言うこともある)と充電速度(単位時間あたりの充電電力)との関係を特定する情報であり、蓄電池3の過去の充電履歴に基づいて算出したものでもよいし、電動車両情報管理装置6が、図3のような蓄電池残量と充電電力との関係を表すマップや、図4のような充電時間と蓄電池残量との関係を表すマップなどを充電特性情報として保持していてもよい。
一般的な蓄電池の充電では、図3に示すように、蓄電池残量が少ない状態では定電流充電を行い、蓄電池残量が一定以上になれば蓄電池を保護するために定電圧充電に切り替えることが行われる。そのため、充電の終期では蓄電池に流れる電流が小さくなって充電速度が低下するため、充電時間と蓄電池残量との関係は図4のように非線形となる。そのため、蓄電池の充電完了時刻の演算の際に充電特性情報を考慮すれば、蓄電池残量が高い領域でも充電完了時刻を精度よく算出可能になる。
充電制御システム1に電動車両2が複数台含まれる場合、電動車両情報管理装置6には、それぞれの電動車両2についての蓄電池劣化情報および充電特性情報を管理する。
電動車両情報管理装置6は、充電スタンド4に接続されている電動車両2の蓄電池劣化情報および充電特性情報を、充電完了時刻演算装置7に送信する。その送信方法は任意でよく、例えばインターネットを通した送信でもよい。また、電動車両情報管理装置6は、充電完了時刻演算装置7からの要求に応じて蓄電池劣化情報および充電特性情報を送信するサーバとして構成されていてもよい。また、図3および図4に示したマップは、予め充電完了時刻演算装置7が保有していてもよい。
蓄電池残量上限入力装置8は、蓄電池3の残量の上限とする「蓄電池残量上限」の設定値をユーザが入力する手段である。蓄電池残量上限入力装置8は、ユーザが入力した蓄電池残量上限の設定値を、充電完了時刻演算装置7へ送信可能なものであればその形態は任意でよい。例えば、蓄電池残量上限入力装置8はユーザが携帯する通信端末であってもよいし、充電スタンド4の操作パネルなどに組み込まれていてもよい。
充電完了時刻演算装置7は、蓄電池3の残量が蓄電池残量上限に達する時刻を演算する。ユーザが蓄電池残量上限を設定していない場合、充電完了時刻演算装置7は、予め定められたデフォルト値(例えば、蓄電池3の蓄電池容量そのものの値)が蓄電池残量上限として設定される。当該デフォルト値はユーザが任意に変更できることが好ましい。
充電完了時刻演算装置7は、蓄電池3の充電完了時刻を演算する際、電力マネジメントシステム5から受信した充電スタンド4への供給可能電力、充電スタンド4から受信した当該充電スタンド4の最大供給電力、電動車両情報管理装置6から受信した蓄電池3の蓄電池劣化情報および充電特性情報を考慮する。それによって、充電完了時刻演算装置7は、蓄電池3の充電完了時刻を精度よく算出できる。
充電完了時刻通知装置9は、充電完了時刻演算装置7が算出した蓄電池3の充電完了時刻をユーザに通知する手段である。その通知方法は任意でよく、例えば、ユーザが携帯する通信端末や充電スタンド4の表示パネルに充電完了時刻を表示させたり、通信端末や充電スタンド4のスピーカから充電完了時刻を音声出力させたりする形態が考えられる。充電完了時刻通知装置9からユーザへ通知される充電完了時刻の表現態様は、充電が完了するまでの時間(現在時刻または充電開始時刻から充電完了時刻までの長さ)でもよい。例えば、現在時刻が22時15分で、充電完了時刻演算装置7が算出した充電完了時刻が2時30分であれば、充電完了時刻通知装置9はユーザに「4時間15分後に完了」と通知してもよい。
充電完了時刻演算装置7の詳細な構成を図5に示す。充電完了時刻演算装置7は、充電完了電力量演算部16、仮想タイマ17、単位時間供給可能電力演算部18、最小値演算部19、積算電力量演算部20および充電完了時刻判断部21を備えている。これらの各要素は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実現される。
充電完了電力量演算部16は、蓄電池残量上限入力装置8から蓄電池残量上限を取得すると共に、蓄電池3から蓄電池残量および蓄電池容量を取得し、蓄電池残量上限と蓄電池残量の差である「充電完了電力量」を算出する。先に述べたように、ユーザが蓄電池残量上限を設定していないときは、予め定められたデフォルト値が蓄電池残量上限として設定される。蓄電池3の蓄電池残量上限をEu[kWh]、蓄電池残量をEr[%]、蓄電池容量をEc[%]とすると、充電完了電力量Ef[kWh]は、
Ef=MAX(Ec×(Eu−Er)/100,0) …式(2)
として表される。
仮想タイマ17は、蓄電池3の充電完了時刻の演算における変数となる仮想的な時刻(仮想の時間軸上の時刻)を指定するカウンタである。以下、仮想タイマ17が指定している時刻を「指定時刻」と称する。
単位時間供給可能電力演算部18は、電力マネジメントシステム5が算出した充電スタンド4への供給可能電力と、仮想タイマ17の指定時刻に基づき、その指定時刻における充電スタンド4への単位時間あたりの供給可能電力である「単位時間供給可能電力」を算出する。
最小値演算部19は、電動車両2から取得した「車載機器の消費電力」、蓄電池3から取得した蓄電池残量および「蓄電池情報」、充電スタンド4から取得した最大供給電力、単位時間供給可能電力演算部18から取得した単位時間供給可能電力、電動車両情報管理装置6から取得した電動車両2の蓄電池劣化情報および充電特性情報を用いて、単位時間あたりに蓄電池3へ充電可能な電力(以下「単位時間充電電力」)を演算する。
上記の車載機器の消費電力は、主に蓄電池3の充電中に電動車両2の車載機器によって消費される電力であるが、電動車両2内で生じる各種の損失電力を含めてもよい。蓄電池3は、充電スタンド4から供給された電力から車載機器によって消費される分を差し引いた電力によって充電されるため、車載機器の消費電力を考慮することで、蓄電池3の充電完了時刻の演算精度が向上する。図5では、電動車両2が自己の車載機器の消費電力を取得して充電完了時刻演算装置7に送信する例を示しているが、電動車両2の車載機器の消費電力は充電スタンド4や電動車両情報管理装置6が行ってもよい。充電完了時刻演算装置7への車載機器の消費電力の送信方法も任意でよく、例えばインターネットを通した送信でもよい。
なお、上記の蓄電池情報は、蓄電池3の電圧、温度、容量、劣化度、充電電力の制限値など、充電完了時刻の演算精度に寄与できる蓄電池3から取得可能な任意の情報である。
理論的には、蓄電池3の単位時間充電電力は、単位時間供給可能電力演算部18が算出した単位時間供給可能電力に相当する値となる。しかし、充電スタンド4の送電能力、すなわち単位時間あたりの最大供給電力が単位時間供給可能電力よりも小さい場合、蓄電池3の単位時間充電電力は、充電スタンド4の単位時間あたりの最大供給電力に制限される。さらに、蓄電池3の仕様により充電電力が制限されている場合や、図3および図4に示したように、充電スタンド4が蓄電池3の残量の高い領域で単位時間当たりの充電電力(充電速度)を制限する場合には、蓄電池3の単位時間充電電力は、それらの制限値(以下「充電電力制限値」)によっても制限される。
従って、最小値演算部19は、単位時間供給可能電力演算部18が算出した単位時間供給可能電力と、充電スタンド4の単位時間あたりの最大供給電力と、蓄電池3の充電電力制限値との最小値を求め、その値を蓄電池3の単位時間充電電力とする。
また、最小値演算部19は、蓄電池3の単位時間充電電力の算出の際、蓄電池3の蓄電池情報、蓄電池劣化情報および充電特性情報や、電動車両2における車載機器の消費電力などを考慮することで、さらに正確な単位時間充電電力を求めることができる。
電力量演算部20は、最小値演算部19が出力した蓄電池3の単位時間充電電力を、仮想の時間軸で積算した値である「積算電力量」を演算する。
充電完了時刻判断部21は、積算電力量演算部20の積算電力量と、充電完了電力量演算部16が算出した充電完了電力量とを比較し、積算電力量が充電完了電力量以上に達した場合に、そのときの仮想タイマ17の指定時刻を充電完了時刻として出力する。
充電完了時刻演算装置7の動作を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、充電完了時刻演算装置7は、充電スタンド4からの車両接続情報に基づいて、充電スタンド4に電動車両2が接続されているかを確認する(ステップS1)。電動車両2の接続が検出されれば(ステップS1でYES)、充電完了時刻演算装置7は、電動車両2から車載機器の消費電力を取得し(ステップS2)、蓄電池3から蓄電池容量、蓄電池残量、蓄電池情報を取得し(ステップS3)、充電スタンド4から最大供給電力を取得し(ステップS4)、電力マネジメントシステム5から供給可能電力を取得し(ステップS5)、電動車両情報管理装置6から蓄電池3の蓄電池劣化情報および充電特性情報を取得し(ステップS6)、蓄電池残量上限入力装置8から蓄電池残量上限を取得する(ステップS7)。
続いて、充電完了時刻演算装置7の充電完了電力量演算部16が、上記の式(2)を用いて、蓄電池3の蓄電池残量上限、蓄電池残量、蓄電池容量に基づき、充電完了電力量を算出する(ステップS8)。その後、充電完了時刻演算装置7は、現在時刻を取得して、それを仮想タイマ17の指定時刻にセットする(ステップS9)。
単位時間供給可能電力演算部18は、電力マネジメントシステム5が算出した充電スタンド4への供給可能電力に基づき、仮想タイマ17の指定時刻における充電スタンド4への単位時間供給可能電力を演算する(ステップS10)。
最小値演算部19は、単位時間供給可能電力演算部18が算出した充電スタンド4への単位時間供給可能電力、充電スタンド4の単位時間あたりの最大供給電力、および、蓄電池3の充電電力制限値のうちの最小値を求め、その値を蓄電池3の単位時間充電電力として出力する(ステップS11)。
積算電力量演算部20は、蓄電池3の単位時間充電電力を積算して積算電力量を算出する(ステップS12)。充電完了時刻判断部21は、積算電力量演算部20の積算電力量と、充電完了電力量とを比較する(ステップS13)。
充電完了時刻判断部21は、積算電力量が充電完了電力量より小さい場合は(ステップS13でNO)、仮想タイマ17の指定時刻を単位時間分だけ進めると共に(ステップS14)、ステップS3で取得した蓄電池残量にステップS12で算出した積算電力量を加算して、次の指定時刻における蓄電池3の蓄電池容量を求めた上で(ステップS15)、ステップS10へと戻る。ステップS10〜S15は、積算電力量が充電完了電力量以上になるまで繰り返し実行される。
充電完了時刻判断部21は、ステップS13において積算電力量が充電完了電力量以上であった場合は(ステップS13でYES)、充電完了時刻判断部21は、そのときの仮想タイマ17による指定時刻が充電完了時刻と判断し、その充電完了時刻を充電完了時刻通知装置9へと出力する(ステップS16)。
以上のように、本実施の形態に係る充電完了時刻演算装置7は、電力マネジメントシステム5が算出した各時刻における充電スタンド4への供給可能電力を考慮して、蓄電池3の充電完了時刻を算出している。つまり、充電完了時刻演算装置7は、負荷装置11の電力需要の増減によって充電スタンド4への供給可能電力が変動することを想定して、蓄電池3の充電完了時刻を求めているので、正確な充電完了時刻が得られる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 充電制御システム、2 電動車両、3 蓄電池、4 充電スタンド、5 電力マネジメントシステム、6 電動車両情報管理装置、7 充電完了時刻演算装置、8 蓄電池残量上限入力装置、9 充電完了時刻通知装置、10 施設、11 負荷装置、12 電力系統、13 電力需要予測部、14 需給調整指示受信部、15 供給可能電力演算部、16 充電完了電力量演算部、17 仮想タイマ、18 単位時間供給可能電力演算部、19 最小値演算部、20 積算電力量演算部、21 充電完了時刻判断部。

Claims (7)

  1. 電動車両に搭載された蓄電池を充電する充電スタンドと、
    前記充電スタンドが設置された施設が有する負荷装置の電力需要の予測値を求め、前記施設の契約電力と前記負荷装置の電力需要の予測値との差に基づいて、前記充電スタンドへの供給可能電力を演算する電力マネジメントシステムと、
    前記蓄電池の残量および前記充電スタンドへの供給可能電力に基づいて、前記充電スタンドによる前記蓄電池の充電完了時刻を演算する充電完了時刻演算装置と、
    を備え
    前記充電完了時刻演算装置は、
    前記蓄電池の充電を完了させるのに必要な電力量である充電完了電力量を、前記蓄電池の残量に基づいて演算する充電完了電力量演算部と、
    将来の各時刻における、前記充電スタンドへの供給可能電力、前記充電スタンドが前記蓄電池へ供給できる電力の最大値である最大供給電力、および前記蓄電池の充電電力制限値のうちの最小値を、当該時刻における前記蓄電池の充電電力として規定する最小値演算部と、
    最小値演算部により規定された各時刻における前記蓄電池の充電電力を、仮想の時間軸で積算する積算電力量演算部と、
    仮想の時間軸上で、前記積算電力量演算部が算出した前記蓄電池の充電電力の積算値が前記充電完了電力量に達する時刻を求め、当該時刻を前記充電完了時刻とする充電完了時刻判断部と、を備える
    ことを特徴とする車載蓄電池の充電制御システム。
  2. 前記蓄電池の残量の上限をユーザが入力可能な蓄電池残量上限入力装置をさらに備え、
    充電完了時刻演算装置は、前記蓄電池の残量がその上限に達する時刻を前記充電完了時刻とみなして演算する
    請求項1記載の車載蓄電池の充電制御システム。
  3. 前記電力マネジメントシステムは、
    電力系統の管理者から、施設での電力需要の上限を契約電力よりも一時的に低く設定するための需給調整指示を受信する需給調整指示受信部を備え、
    前記需給調整指示によって前記充電スタンドへの供給可能電力が変動する場合は、前記充電スタンドへの供給可能電力を再演算する
    請求項1または請求項2記載の車載蓄電池の充電制御システム。
  4. 前記電動車両は複数あり、
    前記複数の電動車両それぞれの前記蓄電池の劣化状態および充電特性の情報を管理する電動車両情報管理装置をさらに備え、
    充電完了時刻演算装置は、前記充電スタンドに接続されている前記電動車両の前記蓄電池の劣化状態および充電特性の情報を電動車両情報管理装置から受信し、それらの情報を考慮に加えて、前記充電完了時刻を演算する
    請求項1から請求項3のいずれか一項記載の車載蓄電池の充電制御システム。
  5. 前記充電完了時刻演算装置が演算した前記充電完了時刻をユーザに通知する充電完了時刻通知装置をさらに備える
    請求項1から請求項4のいずれか一項記載の車載蓄電池の充電制御システム。
  6. 充電完了時刻演算装置は、前記電動車両の蓄電池の電圧、温度、容量および劣化度の少なくとも1以上を考慮して、前記充電完了時刻を演算する
    請求項1から請求項5のいずれか一項記載の車載蓄電池の充電制御システム。
  7. 充電完了時刻演算装置は、前記蓄電池の充電中に前記電動車両に搭載されている機器で消費される電力を考慮して、前記充電完了時刻を演算する
    請求項1から請求項6のいずれか一項記載の車載蓄電池の充電制御システム。
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