以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態では、携帯電子機器を、映像機器のリモートコントローラに適用した場合を示す。
<実施の形態1>
本実施の形態1にかかる携帯電子機器1は、可搬型の電子機器であり、図1(図1(a)〜図1(f))に示すように、直方体(ストレート形状)の本体筺体11からなり、各種情報を表示する表示部2と、ユーザが入力操作を行う入力部3と、物や物性を検出対象とし、検出対象の検出を行う検出部4と、が設けられている。
表示部2は、液晶ディスプレイであり、図1(a)に示すように表面12の上部に配されている。
入力部3は、4つのボタン31〜34から構成され、図1(a)に示すように、本体筺体11の表面12の下部にマトリックス(X方向×Y方向:2×2)に配されている。ボタン31,32は、本体筺体11の短手方向(X方向)に並んで表面12に配され、ボタン31,32の高さ(ボタン厚)は、図1(a),図1(c)〜図1(f)に示すようにボタン33,34の高さよりも低い。また、ボタン33,34は、ボタン31,32に対して表面12の下方に本体筺体11の短手方向(X方向)に並んで配されている。また、ボタン31,33は、本体筺体11の長手方向(Y方向)に並んで表面12に配され、ボタン32,34は、長手方向(Y方向)に並んで配されている。また、ボタン31〜34には、LEDなどの光源からなり、光による外部出力(光出力)を行う出力部(図示省略)が設けられている。
検出部4は、本体筺体11の表面12および裏面13に配された10この対物センサ401〜410(図1に示す斜線部分参照)と、本体筺体11の各面(図1に示す表面12,裏面13,右側面14,左側面15,上面16,下面17)に配された6つの照度センサ421〜426(図1に示すドット部分参照)と、本体筺体11の内部に内蔵された1つの加速度センサ43(内蔵のため図1では符号省略、図2参照)とから構成されている。
対物センサ401〜404は、本体筺体11の表面12の表示部2を囲むように表示部2の四隅に配され、対物センサ403〜406は、本体筺体11の表面12の入力部3を囲むように入力部3の四隅に配され、対物センサ407〜410は、本体筺体11の裏面13の四隅にそれぞれ配されている。このように、対物センサ401〜406は、本体筺体11や、表示部2および入力部3の配置に関連付けされており、そのため、少なくとも表示部2および入力部3が配された表面12に配されている。
対物センサ401〜410による検出は、物体の存在を検出したか否かである。本実施の形態1にかかる対物センサ401〜410では、ユーザの入力部3による入力が不可能になる物体(障害物)を検出するか否かを検出基準とする。例えば、入力部3上や、入力部3の直近(直上)に本や雑誌などの障害物がある場合、対物センサ401〜410は障害物を検出する。なお、障害物は、本や雑誌に限定されるものではない。
照度センサ421〜426は、図1(a)〜図1(f)に示すように本体筺体11の各面12〜17全ての中央部に配されている。このように、照度センサ421〜426は、各面12〜17にそれぞれ対応して配されている。
照度センサ421〜426による検出は、照度を測定し、測定した照度が予め設定した基準値(例えば、50ルクス(街灯の照度))以上、もしくは基準値以下であるか否かである。本実施の形態1にかかる照度センサ421〜426では、遮光されているか否か、つまり照度が0であるか否かを検出基準とする。例えば、照明機器の点灯/消灯や、鞄などの収納物への携帯電子機器1の出し入れを行った際、照度センサ421〜426で検出する照度が0であるか否かを検出する。
加速度センサ43は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態1では本体筺体11の内部に配されている。なお、本実施の形態1では、加速度センサ43が本体筺体11に内蔵されているが、加速度センサ43の位置は任意に設定可能である。
加速度センサ43は、当該加速度センサ43で測定した加速度によって携帯電子機器1の向きや位置を検出する。
また、携帯電子機器1には、図2に示すように、通常の電力消費を行う通常モードから、通常の電力消費に対して消費電力を低減する省エネルギーモードに、電力モードの切替制御(変更)を行う制御部5が備えられている。省エネルギーモードは、検出制御(下記参照)をモード変更の対象とする第1の省エネルギーモードと、経過時間制御(下記参照)をモード変更の対象とする第2の省エネルギーモードで構成されている。本実施の形態にかかる通常モードから省エネルギーモードへの変更による省エネルギーとは、表示部2における表示出力や、入力部3の出力部から出力される光出力をオンからオフにすることである。このように、本実施の形態では、表示部2と入力部3(具体的には出力部)が、省エネルギーの対象となっている。また、携帯電子機器1では、第1の省エネルギーモードに関連して、入力部3からの入力操作がないことの判断基準となる検出条件(下記の検出条件1−1〜1−7参照)が設定されている。
なお、図2に示す入力部3から制御部5への信号は、ユーザの入力操作による入力信号を示す。このように、制御部5では、電力モードの切替制御以外の携帯電子機器1の各種制御を行っていることは言うまでもなく、電力モードの切替制御以外の携帯電子機器1の各種制御についてのここでの説明は省略する。
図2を参照して、制御部5には、対物センサ401〜410と、照度センサ421〜426と、加速度センサ43とから検出の信号が送られる。制御部5は、検出部4(対物センサ401〜410、照度センサ421〜426、加速度センサ43)から取得した検出の信号に基づき、検出部4による検出結果(すなわち、対物センサ401〜410、照度センサ421〜426、加速度センサ43における検出の有無)が、検出条件を満たしている時に、通常モードを第1の省エネルギーモードに変更する。そして、第1の省エネルギーモードに基づく出力信号を表示部2と入力部3に送信し、表示部2での表示出力と、入力部3での光出力をオフにする。
上記の通り、第1の省エネルギーモードは、検出部4による検出結果のみに基づいて省エネルギーを行うモードであり、この第1の省エネルギーモードにおける制御のことを検出制御という。
また、省エネルギーモードは、検出部4を用いた検出のみによって制御部5を制御動作させる第1の省エネルギーモードの他に、経過時間制御によって制御部5を制御動作させる第2の省エネルギーモードがある。
第2の省エネルギーモードの経過時間制御は、入力部3からの入力操作がない状態で一定時間が経過したことを制御条件として、入力部3からの入力操作を終えた後の表示部2の表示出力や入力部3の光出力のオフを、この制御条件を満たした場合に行う制御のことである。この経過時間制御では、入力部3からの入力操作を終えた後、入力部3からの入力操作がない状態の経過時間を用いている。そのため、経過時間制御による第2の省エネルギーモードに関して、通常モードを第2の省エネルギーモードに変更するための省エネルギーモード変更時間が制御部5において設定される。この省エネルギーモード変更時間は、入力部3からの入力操作がない状態の経過時間に対応するものであり、制御部5は、入力部3からの入力操作が行われた後であって省エネルギーモード変更時間を経過した際に通常モードを第2省エネルギーモードに変更する。そして、制御部5は、第2の省エネルギーモードに変更する出力信号を、表示部2と入力部3とに送信し、この送信により、表示部2と入力部3とでは、表示部2での表示出力と入力部3での光出力とをオフにする。
上記の通り、第2の省エネルギーモードは、入力部3からの入力操作がない状態の経過時間に基づいて省エネルギーを行うモードである。
また、上記の電力モードを有する携帯電子機器1では、ユーザによる入力部3からの入力操作を終えた後に、制御部5により検出制御と経過時間制御とを同時に行う。
具体的には、入力部3からの入力操作を終えた後に、携帯電子機器1がユーザによって入力操作されない状態にある場合(例えば、携帯電子機器1を机に置く場合や、携帯電子機器1をポケットや鞄に入れる場合など)、制御部5では、検出部4の検出結果のみに基づいて携帯電子機器1がユーザによって入力操作されない状態である(すなわち、携帯電子機器1がユーザによって入力操作されない状態である)と判断して検出制御を行い、この検出制御によって通常モードを省エネルギーモード(第1の省エネルギーモード)に変更する。
一方、ユーザによる入力部3からの入力操作を終えた後、携帯電子機器1がユーザによって入力操作される可能性がある場合(ユーザが携帯電子機器1を操作し終えた後であっても、ユーザが未だ携帯電子機器1を手にして表示部2における表示出力を見ているなど)、制御部5では、検出部4の検出結果のみに基づいて携帯電子機器1がユーザによって入力操作される状態であると判断して、経過時間制御によって通常モードを省エネルギーモード(第2の省エネルギーモード)に変更する。
このように、携帯電子機器1では、制御部5により検出制御と経過時間制御とを同時に行い、通常モードから、第1の省エネルギーモードと第2の省エネルギーモードとのいずれか一方の省エネルギーモードへの変更を行うことができる。このように、携帯電子機器1によれば、自由度の高い省エネルギーが可能となる。
上記の携帯電子機器1の電力モードの切替制御(変更)に関して、図3を用いてさらに説明する。
電源が入った状態にある携帯電子機器1に対して、ユーザによる入力部3からの入力操作がある場合(ステップST1でYes)、通常モードとなり通常の電力消費を行う。そして、ユーザが入力操作をし終えると(ステップST1でYes)、検出部4による検出があるか否かを制御部5において判断する(ステップST2)。この時、表示部2における表示出力、および入力部3の光出力はオンとなっている。
ステップST2において、検出部4による検出がない場合(ステップST2でNo)、すなわち、ユーザが未だ表示部2における表示出力を見ているなど、携帯電子機器1がユーザによって入力操作される可能性がある状態にある場合、経過時間制御のみを行い、省エネルギーモード変更時間を経過したか否かを判断する(ステップST3)。
ステップST3において、省エネルギーモード変更時間を経過した場合、通常モードを省エネルギーモード(第2の省エネルギーモード)に変更し、表示部2における表示出力、および入力部3の光出力を同時にオフにする。
一方、ステップST3において、省エネルギーモード変更時間を経過していない時(ステップST3でNo)、制御部5において、ユーザによる入力操作があるか否か、および検出部4による検出があるか否かを繰り返し判断する(ステップST1またはステップST2)。
次に、ステップST2において、検出部4による検出があると(ステップST2でYes)、検出条件を満たしているか否かを判断する(ステップST4)。
ステップST4において、検出条件を満たしている場合(ステップST4でYes)、通常モードを省エネルギーモード(第1の省エネルギーモード)に変更し、表示部2における表示出力、および入力部3の光出力を同時にオフにする。この時、制御部5では、電力モードを通常モードから第1の省エネルギーモードに変更する。
一方、ステップST4において、検出条件を満たしていない場合(ステップST4でNo)、省エネルギーモード変更時間を経過したか否かを判断する(ステップST3)。そして、ステップST3において上記の経過時間制御の判断を行う。
なお、ステップST4でいう検出条件には、以下に示す検出条件1−1〜1−7があり、いずれか1つの検出条件を満たせばよい。なお、ステップST4において検出条件を満たしていると判断した場合、即時に通常モードを第1の省エネルギーモードに変更する。
検出条件1−1:対物センサ401〜410が非検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直下方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、ユーザが携帯電子機器1を手に持っていることなどが想定される。
検出条件1−2:対物センサ401〜406が検出であり、対物センサ407〜410が非検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直下方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、その表面12を机上に向けて机に置いていることなどが想定される。
検出条件1−3:対物センサ401〜410が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直上方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1の表面12上に障害物(雑誌など)が置かれていることなどが想定される。
検出条件1−4:対物センサ401,402,405,406が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直上方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、表示部2上に障害物(雑誌など)が置かれていることなどが想定される。
検出条件1−5:対物センサ403〜406が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直上方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、入力部3上に障害物(雑誌など)が置かれていることなどが想定される。
検出条件1−6:照度センサ421〜426において照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件1−7:対物センサ401〜410が検出であり、かつ、照度センサ421〜426のうち1つの照度が高く、その他の照度が低いことを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が、1つの開口を有する鞄や袋に入れられていることなどが想定される。
なお、上記の検出条件1−1〜1−7は、入力部3からの入力操作がないことの条件であり、これらは好適な例であり、検出条件は、検出条件1−1〜1−7に限定されるものではなく、入力部3からの入力操作がないと判断できる検出部4の他の検出に基づく条件であってもよい。
本実施の形態1にかかる携帯電子機器1によれば、表示部2と入力部3と検出部4と制御部5とを備えているので、ユーザによる携帯電子機器1の入力操作を終えた後に、携帯電子機器1がユーザによって入力操作されない状態にある状態、すなわち入力部3からの入力操作がない状態にある場合(上記の検出条件1−1〜1−7参照)、一定時間待つことなく、すぐに省エネルギーを行うことができる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザが携帯電子機器1の入力操作を止めた後の経過時間に関係なく、検出部4による検出結果のみに基づいて第1の省エネルギーモードにすることができ、従来技術の省エネルギーに対して、効率よく省エネルギーを行うことができる。
また、制御部5は、検出部4による検出結果が検出条件を満たしている時に、通常モードを第1の省エネルギーモードに変更するので、精度よく省エネルギーを行うことができる。
特に、検出条件に関して、ユーザが実際に携帯電子機器1を使っている状態なのか否かを判断基準としているので、ユーザが携帯電子機器1を使用しない時は、すぐに省エネルギーモードとすることができ、より正確な条件による省エネルギーを行うことができる。
また、第1の省エネルギーモードでは、表示部2における表示出力と入力部3の光出力とをオフにするので、携帯電子機器1がユーザによって入力操作されない状態にある時の表示部2における表示出力と入力部3の光出力とによる電力消費を抑えることができる。
また、本実施の形態1では、検出部4に、対物センサ401〜410、照度センサ421〜426、加速度センサ43が含まれている。特に、これらのセンサ(対物センサ401〜410、照度センサ421〜426、加速度センサ43)による検出の組み合わせ(検出条件1−1〜1−7参照)に基づいて通常モードを第1の省エネルギーモードに変更しているので、これらのセンサ(対物センサ401〜410、照度センサ421〜426、加速度センサ43)を用いた検出条件(検出条件1−1〜1−7参照)によって、検出部4による検出精度を上げることができる。
また、本実施の形態1では、検出制御の他に、入力部3からの入力操作がない状態で省エネルギーモード変更時間を経過した後、通常モードを第2の省エネルギーモードに変更する経過時間制御を併せ持っているので、従来技術の省エネルギー対応も行うことができる。その結果、省エネルギーの自由度を高めることができ、省エネルギー対策としてより好ましい形態となる。このように、本実施の形態1によれば、制御部5は、通常モードから前記第1の省エネルギーモードへの変更制御と、通常モードから第2の省エネルギーモードへの変更制御とを同時に行い、通常モードからいずれか一方の省エネルギーモードへの変更を行うので、第1の省エネルギーモードと、第2の省エネルギーモードとを共存させることができる。多種多様な使用状態が想定される携帯電子機器1に対して望ましい省エネルギー対策となる。
なお、本実施の形態1では、表示部2の表示出力および入力部3の光出力をオフしているが、これに限定されるものではなく、表示部2の表示出力および入力部3の光出力の出力レベルを低減もしくは、漸次低減させてもよい。
また、本実施の形態1では、通常モードを省エネルギーモードに変更した際に、表示部2における表示出力と入力部3の光出力とをオフにしているが、表示部2における表示出力と入力部3の光出力とを同時にオフすることに限定されるものではなく、入力部3の光出力をオフし、その後に表示部2における表示出力をオフしてもよいし、表示部2における表示出力をオフし、その後に入力部3の光出力をオフしてもよい。
また、本実施の形態1では、省エネルギーの対象となる外部出力として、表示部2における表示出力以外に、入力部3の出力部から出力される光出力を挙げているが、入力部3の出力部から出力される光出力に限定されるものではなく、表示部2以外の他の構成部材であって、その他の構成部材から出力するユーザの視覚に訴える外部出力であればよい。例えば、本体筺体11の入力部3やその他の任意箇所(例えば本体筺体11自体)に、表示データを映像出力する映像出力部を設け、この映像出力部からの3D画像(例えば、3Dボタンなど)や投影画像などの映像出力を、省エネルギーの対象とする外部出力としてもよい。
また、本実施の形態1にかかる携帯電子機器1では、本体筺体11がストレート形状からなるが、これに限定されるものではなく、図4に示すように、2つの部材が回転軸部110により連結された折り畳み可能な折り畳み形状であってもよい。この本体筺体11が折り畳み形状からなる携帯電子機器1について、実施の形態2として以下で説明する。
<実施の形態2>
次に、本実施の形態2にかかる携帯電子機器1を図面を用いて説明する。なお、本実施例2にかかる携帯電子機器1は、上記の実施の形態1に対して、本体筺体11の形状と、検出部4と、入力部3と、検出条件などの点が異なる。そこで、本実施の形態2では、上記の実施の形態1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。また、実施の形態1と同一構成による作用効果及び変形例は、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例を有する。そのため、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例の説明は省略する。
本実施の形態2にかかる携帯電子機器1では、図4(図4(a)〜図4(f))に示すように、直方体の第1筺体18と、直方体の第2筺体19と、これら第1筺体18と第2筺体19とを回動可能に連結した回転軸部110とから本体筺体11が構成される。この携帯電子機器1には、表示部2と入力部3と検出部4と、が設けられ、制御部5が備えられている。
表示部2は、図4(a)に示すように、第1筺体18の表面12の中央部に配されている。
入力部3は、6つのボタン31〜36から構成され、図4(a)に示すように、第2筺体19の表面12の中央部にマトリックス(X方向×Y方向:2×3)に配されている。ボタン31,32は、第2筺体19の表面12に短手方向(X方向)に並んで配され、ボタン33,34は、第2筺体19の表面12に短手方向(X方向)に並んで配され、ボタン35,36は、第2筺体19の表面12に短手方向(X方向)に並んで配されている。また、ボタン31,33,35は、第2筺体19の表面12に長手方向(Y方向)に並んで配され、ボタン32,34,36は、第2筺体19の表面12に長手方向(Y方向)に並んで配されている。これらボタン31〜36の高さ(ボタン厚)は、図4(c)〜図4(f)に示すように、同一である。また、ボタン31〜36には、LEDなどの光源からなり、光による外部出力(光出力)を行う出力部(図示省略)が設けられている。
検出部4は、図4,5に示すように、16つの対物センサ401〜416と、6つの照度センサ421〜426と、1つの加速度センサ43と、携帯電子機器1の折り畳み軸の状態を検出する1つの折り畳みセンサ44と、から構成されている。
対物センサ401〜404は、図4(a)に示すように、第1筺体18の表面12の四隅にそれぞれ配され、対物センサ409〜412は、図4(b)に示すように、第1筺体18の裏面13の四隅にそれぞれ配されている。また、対物センサ405〜408は、図4(a)に示すように、第2筺体19の表面12の四隅にそれぞれ配され、対物センサ413〜416は、図4(b)に示すように、第2筺体19の裏面13の四隅にそれぞれ配されている。
照度センサ421は、第2筺体19の表面12の上部に配されている。照度センサ422は、第1筺体18の裏面13の中央部に配されている。照度センサ423は、第1筺体18の右側面14の中央部に配されている。照度センサ424は、第1筺体18の左側面15の中央部に配されている。照度センサ425は、第1筺体18の上面16の中央部に配されている。照度センサ426は、第2筺体19の下面17の中央部に配されている。
加速度センサ43は、第1筺体18もしくは第2筺体19に1つ配されていればよく、本実施の形態2では、第2筺体19の中央部に内部に配されている(内蔵のため図4では符号省略、図5参照)。
折り畳みセンサ44は、第1筺体18もしくは第2筺体19に1つ配されていればよく、本実施の形態2では、第2筺体19の内部に配されている(内蔵のため図4では符号省略、図5参照)。この折り畳みセンサ44は、例えば、第2筺体19に接触部を設け、接触部が第1筺体に接触するか否かを検出し、この検出結果に基づいて携帯電子機器1が折り畳み状態であるか否かを検出するものである。
この携帯電子機器1の制御部5による省エネルギーモードは、検出制御をモード変更の対象とする第1の省エネルギーモードと、経過時間制御をモード変更の対象とする第2の省エネルギーモードとから構成され、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御(変更)は、検出条件を除いて上記の実施の形態1の切替制御(変更)と同様である。そのため、本実施の形態2にかかる携帯電子機器1の電力モードの切替制御(変更)は、図3に示すフローチャートの切替制御と同じであり、以下の説明では検出条件だけを説明し、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御の説明は省略する。
検出条件2−1:対物センサ401〜416が検出である場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、ポケットやカバンなどの中にあることなどが想定される。
検出条件2−2:対物センサ401〜408が検出であり、かつ、折り畳みセンサ44が折り畳み状態を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が折り畳んだ状態にあることが想定される。
検出条件2−3:対物センサ401〜408が検出であり、かつ、折り畳みセンサ44が折り畳み状態を検出していない場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が開いた状態で、表示部が下向きになっている状態などが想定される。
検出条件2−4:折り畳みセンサ44が折り畳み状態を検出せず、さらに、照度センサ421〜426全てにおいて照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に、開いた状態の携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件2−5:照度センサ421〜426において照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件2−6:対物センサ401〜416が検出であり、かつ、照度センサ421〜426のうち1つの照度が高く、その他の照度が低いことを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が、1つの開口を有する鞄や袋に入れられていることなどが想定される。
なお、上記の検出条件2−1〜2−6は、入力部3からの入力操作がないことの条件であり、これらは好適な例であり、検出条件は、検出条件2−1〜2−6に限定されるものではなく、入力部3からの入力操作がないと判断できる検出部4の他の検出に基づく条件であってもよい。
また、上記の実施の形態1,2にかかる携帯電子機器1では、本体筺体11がストレート形状もしくは、本体筺体11が折り畳み形状からなるが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、2つの部材がスライド可能な機構(図示省略)により連結されたスライド形状であってもよい。この本体筺体11がスライド形状からなる携帯電子機器1について、実施の形態3として以下で説明する。
<実施の形態3>
次に、本実施の形態3にかかる携帯電子機器1を図面を用いて説明する。なお、本実施例3にかかる携帯電子機器1は、上記の実施の形態1に対して、本体筺体11の形状と、検出部4と、入力部3と、検出条件などの点が異なる。そこで、本実施の形態3では、上記の実施の形態1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。また、実施の形態1と同一構成による作用効果及び変形例は、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例を有する。そのため、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例の説明は省略する。
本実施の形態3にかかる携帯電子機器1では、図6(図6(a)〜図6(f))に示すように、直方体の第1筺体18と、直方体の第2筺体19と、第1筺体18を第2筺体19に対して(もしくは第2筺体19を第1筺体18に対して)Y方向にスライド可能に連結したスライド機構(図示省略)と、から本体筺体11が構成される。この携帯電子機器1には、表示部2と入力部3と検出部4と、が設けられ、制御部5が備えられている。
表示部2は、図6(a)に示すように、第1筺体18の表面12の中央部に配されている。
入力部3は、6つのボタン31〜36から構成され、図6(a)に示すように、第2筺体19の表面12の中央部にマトリックス(X方向×Y方向:2×3)に配されている。タン31,32は、第2筺体19の表面12に短手方向(X方向)に並んで配され、ボタン33,34は、第2筺体19の表面12に短手方向(X方向)に並んで配され、ボタン35,36は、第2筺体19の表面12に短手方向(X方向)に並んで配されている。また、ボタン31,33,35は、第2筺体19の表面12に長手方向(Y方向)に並んで配され、ボタン32,34,36は、第2筺体19の表面12に長手方向(Y方向)に並んで配されている。これらボタン31〜36の高さ(ボタン厚)は、図6(c),図6(d),図6(f)に示すように、同一である。また、ボタン31〜36には、LEDなどの光源からなり、光による外部出力(光出力)を行う出力部(図示省略)が設けられている。
検出部4は、図6,7に示すように、12つの対物センサ401〜412と、6つの照度センサ421〜426と、1つの加速度センサ43と、携帯電子機器1のスライド機構の状態を検出する1つのスライドセンサ45と、から構成されている。
対物センサ401〜404は、図6(a)に示すように、第1筺体18の表面12の四隅にそれぞれ配され、対物センサ407,408は、図6(b)に示すように、第1筺体18の裏面13の上部の二つの隅にそれぞれ配されている。また、対物センサ405,406は、図6(a)に示すように、第2筺体19の表面12の下部の二つの隅にそれぞれ配され、対物センサ409〜412は、図6(b)に示すように、第2筺体19の裏面13の四隅にそれぞれ配されている。
照度センサ421は、第1筺体18の表面12の下部に配されている。照度センサ422は、第2筺体19の裏面の中央部に配されている。照度センサ423は、第1筺体18の右側面14の中央部に配されている。照度センサ424は、第1筺体18の左側面15の中央部に配されている。照度センサ425は、第1筺体18の上面16の中央部に配されている。照度センサ426は、第2筺体19の下面17の中央部に配されている。
加速度センサ43は、第1筺体18もしくは第2筺体19に1つ配されていればよく、本実施の形態3では、第2筺体19の中央部に内部に配されている(内蔵のため図6では符号省略、図7参照)。
スライドセンサ45は、第1筺体18もしくは第2筺体19に1つ配されていればよく、本実施の形態3では、第2筺体19の内部に配されている(内蔵のため図6では符号省略、図7参照)。このスライドセンサ45は、例えば、第2筺体19にスライドピン(図示省略)を設け、第1筺体18に、スライドピンの移動を規制するスライド溝(図示省略)を設け、スライドピンのスライド溝の位置によって開方向にスライドされたのか、閉方向にスライドされたのかを検出し、この検出結果に基づいてスライド機構による携帯電子機器1の開状態と閉状態とを検出するものである。
この携帯電子機器1の制御部5による省エネルギーモードは、検出制御をモード変更の対象とする第1の省エネルギーモードと、経過時間制御をモード変更の対象とする第2の省エネルギーモードとから構成され、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御(変更)は、検出条件を除いて上記の実施の形態1の切替制御(変更)と同様である。そのため、本実施の形態3にかかる携帯電子機器1の電力モードの切替制御(変更)は、図3に示すフローチャートの切替制御と同じであり、以下の説明では検出条件だけを説明し、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御の説明は省略する。
検出条件3−1:対物センサ401〜412が検出である場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、ポケットやカバンなどの中にあることなどが想定される。
検出条件3−2:対物センサ409〜412が検出であり、かつ、スライドセンサ45がスライド機構の閉状態を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、スライド機構が閉状態の携帯電子機器1が置かれていることが想定される。
検出条件3−3:対物センサ401〜406が検出であり、かつ、スライドセンサ45がスライド機構の開状態を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、スライド機構が開状態の携帯電子機器1が、表示部2を下向きにした状態であることなどが想定される。
検出条件3−4:スライドセンサ45が閉状態を検出せず、さらに、照度センサ421〜426全てにおいて照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に、携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件3−5:照度センサ421〜426において照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件3−6:対物センサ401〜412が検出であり、かつ、照度センサ421〜426のうち1つの照度が高く、その他の照度が低いことを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が、1つの開口を有する鞄や袋に入れられていることなどが想定される。
なお、上記の検出条件3−1〜3−6は、入力部3からの入力操作がないことの条件であり、これらは好適な例であり、検出条件は、検出条件3−1〜3−6に限定されるものではなく、入力部3からの入力操作がないと判断できる検出部4の他の検出に基づく条件であってもよい。
また、上記の実施の形態1〜3では、入力部3の各ボタン31〜36の光出力を制御部5によって一括制御しているが、これに限定されるものではなく、入力部3の各ボタン31〜36の光出力を制御部5によって個別に制御してもよい。この構成による好適な携帯電子機器1として、図8に示すようなPCなどの情報端末機器に用いるキーボードを挙げることができる。この図8に示す携帯電子機器1について、実施の形態4として以下で説明する。
<実施の形態4>
次に、本実施の形態4にかかる携帯電子機器1を図面を用いて説明する。なお、本実施例4にかかる携帯電子機器1は、上記の実施の形態1に対して、本体筺体11の形状と、検出部4と、入力部3と、検出条件などの点が異なる。そこで、本実施の形態4では、上記の実施の形態1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。また、実施の形態1と同一構成による作用効果及び変形例は、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例を有する。そのため、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例の説明は省略する。
本実施の形態4にかかる携帯電子機器1では、図8(図8(a)〜図8(f))に示すように、本体筺体11に、表示部2と入力部3と検出部4と、が設けられ、制御部5が備えられている。
表示部2は、図8(a)に示すように、本体筺体11の表面12の中央部に配されている。
入力部3は、表示部2の両側に配された第1入力グループ310と第2入力グループ320とから構成される。第1入力グループ310では、電源等のキーボードの主要動作に関連する3つのボタン31〜33がY方向に並んで配されている。第2入力グループ320は、ショートカット動作などのキーボードで操作する情報端末機器の動作に関連する6つのボタン34〜39がマトリックス(X方向×Y方向:2×3)に並んで配されている。これらボタン31〜39の高さ(ボタン厚)は、図8(c)〜図8(f)に示すように、同一である。また、ボタン31〜39には、LEDなどの光源からなり、光による外部出力(光出力)を行う出力部(図示省略)が設けられている。
検出部4は、図8,9に示すように、12この対物センサ401〜412と、6つの照度センサ421〜426と、1つの加速度センサ43と、から構成されている。
対物センサ401,403,405,406は、本体筺体11の表面12の第1入力グループ310を囲むように第1入力グループ310の四隅にそれぞれ配されている。対物センサ402,404,407,408は、本体筺体11の表面12の第2入力グループ320を囲むように第2入力グループ320の四隅にそれぞれ配されている。対物センサ401〜404は、本体筺体11の表面12の表示部2を囲むように表示部2の四隅にそれぞれ配されている。
照度センサ421は、本体筺体11の表面12における表示部2の下部に配されている。照度センサ422は、本体筺体11の裏面の中央部に配されている。照度センサ423は、本体筺体11の右側面14の中央部に配されている。照度センサ424は、本体筺体11の左側面15の中央部に配されている。照度センサ425は、本体筺体11の上面16の中央部に配されている。照度センサ426は、本体筺体11の下面17の中央部に配されている。
加速度センサ43は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態4では、本体筺体11の中央部に内部に配されている(内蔵のため図8では符号省略、図9参照)。
また、この携帯電子機器1では、入力部3の第1入力グループ310と第2入力グループ320とでは、省エネルギーモード時の光出力の動作が異なるように、制御部9にて制御する。
この携帯電子機器1の制御部5による省エネルギーモードは、検出制御をモード変更の対象とする第1の省エネルギーモードと、経過時間制御をモード変更の対象とする第2の省エネルギーモードとから構成され、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御(変更)は、検出条件を除いて上記の実施の形態1の切替制御(変更)と同様である。そのため、本実施の形態4にかかる携帯電子機器1の電力モードの切替制御(変更)は、図3に示すフローチャートの切替制御と同じであり、以下の説明では検出条件だけを説明し、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御の説明は省略する。
検出条件4−1:対物センサ401〜412が検出である場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、ポケットやカバンなどの中にあることなどが想定される。
検出条件4−2:対物センサ401〜408が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直下方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、その表面12を机上に向けて机に置いていることなどが想定される。
検出条件4−3:対物センサ401〜412が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直上方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1の表面12上に障害物(雑誌など)が置かれていることなどが想定される。
検出条件4−4:照度センサ421〜426全てにおいて照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件4−5:対物センサ401〜412全てが検出であり、かつ、照度センサ421〜426のうち1つの照度が高く、その他の照度が低いことを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が、1つの開口を有する鞄や袋に入れられていることなどが想定される。
なお、上記の検出条件4−1〜4−5は、入力部3からの入力操作がないことの条件であり、これらは好適な例であり、検出条件は、検出条件4−1〜4−5に限定されるものではなく、入力部3からの入力操作がないと判断できる検出部4の他の検出に基づく条件であってもよい。
また、上記の実施の形態1〜4では、表示部2と入力部3とが別部材となっているが、これに限定されるものではなく、図10に示すように、表示部2と入力部3とが同一部材(図10の符号6参照)からなってもよい。この図10に示す携帯電子機器1について、実施の形態5として以下で説明する。
<実施の形態5>
次に、本実施の形態5にかかる携帯電子機器1を図面を用いて説明する。なお、本実施例5にかかる携帯電子機器1は、上記の実施の形態1〜3に対して、構成部材(特に、表示部と入力部との関係)や検出条件などの点が異なる。そこで、本実施の形態5では、上記の実施の形態1〜4と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。また、実施の形態1〜4と同一構成による作用効果及び変形例は、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例を有する。そのため、実施の形態1〜4と同様の作用効果及び変形例の説明は省略する。
本実施の形態5にかかる携帯電子機器1では、図10(図10(a)〜図10(f))に示すように、本体筺体11に、各種情報を表示し、かつ、ユーザが入力操作を行う表示入力部6と、検出部4と、が設けられ、制御部5が備えられている。
表示入力部6には、ユーザが表示入力部6に直接触ることで、入力操作を行うことができるタッチパネルが用いられ、図10(a)に示すように、表示入力部6は本体筺体11の表面12の中央部に配されている。すなわち、表示入力部6は、上記の実施の形態1〜4の表示部2と入力部3との機能を兼ね備えている。
この表示入力部6には、抵抗膜方式のタッチセンサ、表面弾性派方式のタッチセンサ、赤外線方式のタッチセンサ、電磁誘導方式のタッチセンサ、または静電容量方式のタッチセンサなどのタッチセンサ46が内蔵されている(内蔵のため図10では符号省略、図11参照)。
検出部4は、図10,11に示すように、8つの対物センサ401〜408と、6つの照度センサ421〜426と、1つの加速度センサ43と、1つのタッチセンサ46と、から構成されている。
対物センサ401〜404は、図10(a)に示すように、本体筺体11の表面12の四隅にそれぞれ配されている。対物センサ405〜408は、図10(b)に示すように、本体筺体11の裏面13の四隅にそれぞれ配されている。
照度センサ421は、本体筺体11の表面12の下部に配されている。照度センサ422は、本体筺体11の裏面の中央部に配されている。照度センサ423は、本体筺体11の右側面14の中央部に配されている。照度センサ424は、本体筺体11の左側面15の中央部に配されている。照度センサ425は、本体筺体11の上面16の中央部に配されている。照度センサ426は、本体筺体11の下面17の中央部に配されている。
加速度センサ43は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態4では、本体筺体11の中央部に内部に配されている(内蔵のため図10では符号省略、図11参照)。
本実施の形態5にかかる制御部5では、表示入力部6における光出力(外部出力)と、表示出力と、ユーザによるデータの入力とを個別に制御している。そのため、表示入力部6における光出力をオフにした状態であっても、表示出力をオンにすることができ、ユーザによる入力操作を行うことができる。
この携帯電子機器1の制御部5による省エネルギーモードは、検出制御をモード変更の対象とする第1の省エネルギーモードと、経過時間制御をモード変更の対象とする第2の省エネルギーモードとから構成され、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御(変更)は、検出条件を除いて上記の実施の形態1〜4の切替制御(変更)と同様である。そのため、本実施の形態4にかかる携帯電子機器1の電力モードの切替制御(変更)は、図3に示すフローチャートの切替制御と同じであり、以下の説明では検出条件だけを説明し、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御の説明は省略する。
検出条件5−1:対物センサ401〜408が検出である場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、ポケットやカバンなどの中にあることなどが想定される。
検出条件5−2:対物センサ401〜404が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直下方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、その表面12を机上に向けて机に置いていることなどが想定される。
検出条件5−3:対物センサ401〜408が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直上方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1の表面12上に障害物(雑誌など)が置かれていることなどが想定される。
検出条件5−4:照度センサ421〜426において照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件5−5:対物センサ401〜408が検出であり、かつ、照度センサ421〜426のうち1つの照度が高く、その他の照度が低いことを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が、1つの開口を有する鞄や袋に入れられていることなどが想定される。
なお、上記の検出条件5−1〜5−5は、入力部3からの入力操作がないことの条件であり、これらは好適な例であり、検出条件は、検出条件5−1〜5−5に限定されるものではなく、入力部3からの入力操作がないと判断できる検出部4の他の検出に基づく条件であってもよい。
また、上記の通り、本実施の形態1〜5では、携帯電子機器1を映像機器のリモートコントローラや、PCなどに用いるキーボードなどに適用しているが、これに限定されるものではなく、他の検出条件を制御対象とするものであってもよい。
例えば、検出部4に温度センサや風量センサが含まれ、温度や風量を制御対象とするもエアコンなどの空調機器のリモートコントローラに適用してもよい。また、検出部4に湿度センサが含まれ、湿度を制御対象とする加湿器や、除湿器、エアコンなどの空調機器のリモートコントローラに適用してもよい。次に、このような温度、湿度、および風量を制御対象とする携帯電子機器1について、実施の形態6として以下で説明する。
<実施の形態6>
次に、本実施の形態6にかかる携帯電子機器1を図面を用いて説明する。なお、本実施例6にかかる携帯電子機器1は、上記の実施の形態1に対して、検出部4や検出条件などの点が異なる。そこで、本実施の形態6では、上記の実施の形態1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。また、実施の形態1と同一構成による作用効果及び変形例は、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例を有する。そのため、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例の説明は省略する。
本実施の形態6にかかる携帯電子機器1は、空調機器のリモートコントローラであり、図12(図12(a)〜図12(f))に示すように、本体筺体11に、表示部2と入力部3と検出部4とが設けられ、制御部5が備えられている。
表示部2は、図12(a)に示すように、本体筺体11の表面12の上部に配されている。
入力部3は、4つのボタン31〜34から構成され、図12(a)に示すように、本体筺体11の表面12の下部にマトリックス(X方向×Y方向:2×2)に配されている。また、ボタン31〜34には、LEDなどの光源からなり、光による外部出力(光出力)を行う出力部(図示省略)が設けられている。
検出部4は、図12,13に示すように、10つの対物センサ401〜410と、6つの照度センサ421〜426と、1つの加速度センサ43と、1つの温度センサ47と、1つの湿度センサ48と、1つの風量センサ49と、から構成されている。
対物センサ401〜404は、本体筺体11の表面12の表示部2を囲むように表示部2の四隅にそれぞれ配されている。対物センサ403〜406は、本体筺体11の表面12の入力部3を囲むように入力部3の四隅にそれぞれ配されている。対物センサ407〜410は、本体筺体11の裏面13の四隅に配されている。
照度センサ421は、本体筺体11の表面12の中央部に配されている。照度センサ422は、本体筺体11の裏面の中央部に配されている。照度センサ423は、本体筺体11の右側面14の中央部に配されている。照度センサ424は、本体筺体11の左側面15の中央部に配されている。照度センサ425は、本体筺体11の上面16の中央部に配されている。照度センサ426は、本体筺体11の下面17の中央部に配されている。
加速度センサ43は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態6では、本体筺体11の中央部に内部に配されている(内蔵のため図12では符号省略、図13参照)。
温度センサ47は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態6では、本体筺体11の中央部に内部に配されている(内蔵のため図12では符号省略、図13参照)。
湿度センサ48は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態6では、本体筺体11の中央部に内部に配されている(内蔵のため図12では符号省略、図13参照)。
風量センサ49は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態6では、本体筺体11の上面の隅部に配されている。
この携帯電子機器1の制御部5による省エネルギーモードは、検出制御をモード変更の対象とする第1の省エネルギーモードと、経過時間制御をモード変更の対象とする第2の省エネルギーモードとから構成され、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御(変更)は、検出条件を除いて上記の実施の形態1〜5の切替制御(変更)と同様である。そのため、本実施の形態6にかかる携帯電子機器1の電力モードの切替制御(変更)は、図3に示すフローチャートの切替制御と同じであり、以下の説明では検出条件だけを説明し、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御の説明は省略する。
検出条件6−1:対物センサ401〜410が検出である場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、収納ボックスなどの中にあることなどが想定される。
検出条件6−2:対物センサ401〜406が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直下方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、その表面12を机上に向けて机に置いていることなどが想定される。
検出条件6−3:対物センサ401〜410が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直上方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1の表面12上に障害物(雑誌など)が置かれていることなどが想定される。
検出条件6−4:照度センサ421〜426全てにおいて照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件6−5:対物センサ401〜410が検出であり、かつ、照度センサ421〜426のうち1つの照度が高く、その他の照度が低いことを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が、1つの開口を有する収納ボックスなどに入れられていることなどが想定される。
なお、上記の検出条件6−1〜6−5は、入力部3からの入力操作がないことの条件であり、これらは好適な例であり、検出条件は、検出条件6−1〜6−5に限定されるものではなく、入力部3からの入力操作がないと判断できる検出部4の他の検出に基づく条件であってもよい。
また、上記の実施の形態1〜6では、携帯電子機器1として、映像機器や空調機器のリモートコントローラや、PCなどに用いるキーボードに適用しているが、これに限定されるものではなく、図14に示すように、音楽プレイヤーなどの音響機器の本体に適用してもよい。この図14に示す携帯電子機器1について、実施の形態7として以下で説明する。
<実施の形態7>
次に、本実施の形態7にかかる携帯電子機器1を図面を用いて説明する。なお、本実施例7にかかる携帯電子機器1は、上記の実施の形態1に対して、本体筺体11の形状と、検出部4と、入力部3と、検出条件などの点が異なる。そこで、本実施の形態7では、上記の実施の形態1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。また、実施の形態1と同一構成による作用効果及び変形例は、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例を有する。そのため、実施の形態1と同様の作用効果及び変形例の説明は省略する。
本実施の形態7にかかる携帯電子機器1では、図14,図15(図15(a)〜図15(f))に示すように、本体筺体11に、表示部2と入力部3と検出部4と、が設けられ、制御部5が備えられている。さらに携帯電子機器1には、携帯電子機器1の入力操作が可能な外部入力部(ボタン711,712を設けたリモートコントローラ71)と、携帯電子機器1の外部出力が可能な外部出力部(イヤホン72)とを有する外部機器7が接続可能に設けられている。
表示部2は、図15(a)に示すように、本体筺体11の表面12に配されている。
入力部3は、2つのボタン31,32から構成され、図15(a)に示すように、本体筺体11の表面12に短手方向(Y方向)に並んで配されている。ボタン31,32の高さ(ボタン厚)は、図15(c)〜図15(f)に示すように、同一である。また、ボタン31,32には、LEDなどの光源からなり、光による外部出力(光出力)を行う出力部(図示省略)が設けられている。
検出部4は、図15,16に示すように、10つの対物センサ401〜410と、6つの照度センサ421〜426と、1つの加速度センサ43とから構成されている。
対物センサ401,403,405,406は、本体筺体11の表面12の入力部3を囲むように入力部3の四隅にそれぞれ配されている。対物センサ401〜404は、本体筺体11の表面12の表示部2を囲むように表示部2の四隅に配されている。対物センサ407〜410は、本体筺体11の裏面13の四隅にそれぞれ配されている。
照度センサ421は、本体筺体11の表面12における表示部2の中央部に配されている。照度センサ422は、本体筺体11の裏面の中央部に配されている。照度センサ423は、本体筺体11の右側面14の中央部に配されている。照度センサ424は、本体筺体11の左側面15の中央部に配されている。照度センサ425は、本体筺体11の上面16の中央部に配されている。照度センサ426は、本体筺体11の下面17の中央部に配されている。
加速度センサ43は、本体筺体11に1つ配されていればよく、本実施の形態7では、本体筺体11の中央部に内部に配されている(内蔵のため図15では符号省略、図16参照)。
外部機器7は、図14に示すように、携帯電子機器1のリモートコントローラ71とイヤホン72であり、有線にて携帯電子機器1に接続される。なお、本実施の形態7では、外部機器7を有線にて携帯電子機器1に接続可能としているが、これに限定されるものではなく、無線にて携帯電子機器1に接続可能としてもよい。
この携帯電子機器1の制御部5による省エネルギーモードは、検出制御をモード変更の対象とする第1の省エネルギーモードと、経過時間制御をモード変更の対象とする第2の省エネルギーモードとから構成され、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御(変更)は、検出条件を除いて上記の実施の形態1の切替制御(変更)と同様である。そのため、本実施の形態7にかかる携帯電子機器1の電力モードの切替制御(変更)は、図3に示すフローチャートの切替制御と同じであり、以下の説明では検出条件だけを説明し、通常モードから省エネルギーモードへの切替制御の説明は省略する。
検出条件7−1:対物センサ401〜410が検出である場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、ポケットやカバンなどの中にあることなどが想定される。
検出条件7−2:対物センサ401〜406が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直下方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1を、その表面12を机上に向けて机に置いていることなどが想定される。
検出条件7−3:対物センサ401〜410が検出であり、かつ、加速度センサ43にて表面12が垂直上方向に向いていることを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1の表面12上に障害物(雑誌など)が置かれていることなどが想定される。
検出条件7−4:照度センサ421〜426全てにおいて照度が無いこと(照度が0であること)を検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、照度が0である(例えば消灯された)空間内に携帯電子機器1が置かれていることなどが想定される。
検出条件7−5:対物センサ401〜410が検出であり、かつ、照度センサ421〜426のうち1つの照度が高く、その他の照度が低いことを検出した場合、検出条件を満たしていると判断する。この場合、携帯電子機器1が、1つの開口を有する鞄や袋に入れられていることなどが想定される。
なお、上記の検出条件7−1〜7−5は、入力部3からの入力操作がないことの条件であり、これらは好適な例であり、検出条件は、検出条件7−1〜7−5に限定されるものではなく、入力部3からの入力操作がないと判断できる検出部4の他の検出に基づく条件であってもよい。
また、本実施の形態7では、省エネルギーモードに表示部2の表示出力や入力部3の光出力のオフを行っているが、これに加えて、携帯電子機器1に外部接続されたリモートコントローラ71だけは電源をオンにして操作可能としてもよく、リモートコントローラ71のボタン711,712による携帯電子機器1の操作ができる。
なお、本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。