JP5721653B2 - データ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システム - Google Patents

データ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システム Download PDF

Info

Publication number
JP5721653B2
JP5721653B2 JP2012060493A JP2012060493A JP5721653B2 JP 5721653 B2 JP5721653 B2 JP 5721653B2 JP 2012060493 A JP2012060493 A JP 2012060493A JP 2012060493 A JP2012060493 A JP 2012060493A JP 5721653 B2 JP5721653 B2 JP 5721653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tag
wireless data
vehicle
data
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012060493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013194382A (ja
Inventor
田中 実
実 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2012060493A priority Critical patent/JP5721653B2/ja
Publication of JP2013194382A publication Critical patent/JP2013194382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5721653B2 publication Critical patent/JP5721653B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、磁気浮上式鉄道の軌道の保守管理、及び各種軌道(レール軌道、道路)の保守管理などに適用されるデータ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システムに関する。
近年、磁力による反発力または吸引力を利用して車体を軌道から浮上させて推進する磁気浮上式鉄道の開発が進められている。この磁気浮上式鉄道は、車両に搭載される超電導磁石と、軌道に沿って複数設置される地上コイルとの相互作用により、車体を軌道から浮上させるための浮上力、車両の移動方向を案内するための案内力、及び車両を走行させるための推進力を得ている。
ここで、複数の地上コイルの保守管理を容易かつ確実に行うことを目的として、本出願人は、保守情報を読み書き可能なICタグを備えた地上コイルを従来提唱している(例えば、特許文献1を参照)。このICタグを備えた地上コイルを用いれば、ある地上コイルについて保守作業が完了した後に、作業者が携帯端末等を用いてICタグに保守情報を書込んでおけば、次回にその地上コイルについて保守作業を行う際に、ICタグから保守情報を読取ることにより、過去の履歴情報を容易に取得することができる。また出願人は、特願2010―227899号において、車両とICタグとの間でデータを授受するシステムを提案している。
このようなICタグを用いて、作業現場で保守点検情報を入手できるデータ管理装置50について、図8を参照して説明する。
図8に示されるデータ管理装置50は、車両51に搭載される車載装置52と、軌道53に沿うように配置された地上設備54とから構成される。
車載装置52は、データベースを備えたデータ記憶装置55と、データの読取り及び書込みを行うリーダーライター56と、該リーダーライター56からの指示に基づきデータを無線で授受するアンテナ57と、を有しており、リーダーライター56及びアンテナ57を介して地上設備54と交信する。
地上設備54は、軌道53の車両走行経路に沿って、所定間隔をおいて複数のICタグ58が配置されたものであって、車両51の走行に伴いリーダーライター56及びアンテナ57を介して、該ICタグ58に対してデータ記憶装置55に記憶されている各種のデータが書込まれる。
なお、上記データ記憶装置55には、ICタグ58を特定する識別番号と、識別番号に対応した保守点検情報(ICタグ及びその周辺の点検項目や点検手順など)がデータベースとして記憶されている。
そして、上記のように構成されたデータ管理装置50では、図9のステップ(SP)に示されるように、車両51に搭載されたアンテナ57をICタグ58の前に移動させた後、アンテナ57及びリーダーライター56を介してICタグ58と無線交信して該ICタグ58の識別番号を読取り(ステップ1)、その識別番号に対応した保守点検情報をデータ記憶装置55から検索して読み出し(ステップ2)、その後、アンテナ57及びリーダーライター56を介して当該ICタグ58に対して無線交信により保守点検情報を書込む(ステップ3)といった工程を、ICタグ58を検出する毎に繰り返し行う。
特開2008−69607号公報
ところで、上記のようなデータ管理装置50では、地上側のICタグ58に対して、データを非接触で読取り及び書込みするリーダーライター56及びアンテナ57が車両に搭載されているが、例えば車両51が高速で走行した場合、又は授受するデータ量が多い場合、ICタグ58に対するデータの読取り及び書込みが間に合わず、この点において改良が期待されていた。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ICタグに対するデータの読取り及び書込みを効率化及び高速化して、該ICタグに対するデータの読取り及び書込みを確実に行うことが可能なデータ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システムを提供する。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係わるデータ管理装置では、移動体の移動方向の前側に位置する無線データ読取り手段及び該移動体の移動方向の後側に位置する無線データ書込み手段と、
前記移動体の移動方向に沿った地上側に間隔をおいて設けられて、前記無線データ読取り手段及び前記無線データ書込み手段を介してデータの授受が行われる複数のICタグと、を具備し、前記無線データ読取り手段の読取範囲及び前記無線データ書込み手段の書込範囲は互いに等しく、前記無線データ読取り手段及び前記無線データ書込み手段の相互間隔は、前記読取範囲及び書込範囲より広く、かつ前記地上側に設けられたICタグの設置間隔より狭く設定されていることを特徴とする。
そして、上記のように構成された本発明に係わるデータ管理装置では、移動体の前側に無線データ読取り手段を設け、かつ該移動体の後側に無線データ書込み手段を設ける。さらに、これら無線データ読取り手段の読取範囲及び無線データ書込み手段の書込範囲を互いに等しくするとともに、これら無線データ読取り手段及び無線データ書込み手段の相互間隔を、各読取り及び書込み範囲より広くし、かつ地上側のICタグの設置間隔より狭く設定したので、例えば、1つのICタグ(特定ICタグとする)に対して前側の無線データ読取り手段がデータ読取りを行っている際に、該無線データ読取り手段が他のICタグに対して処理を行うことがない。その後、該無線データ読取り手段により識別された特定ICタグに対して、後側の無線データ書込み手段によるデータ書込みを行うことができる。このときも、当該特定ICタグに対して無線データ書込み手段がデータの書込みを行っている際に、該無線データ書込み手段が他のICタグに対して処理を行うことがない。
すなわち、ICタグに対するデータの読取り及び書込みを、移動体の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段及び無線データ書込み手段により行なうようにし、その際、同一アンテナで2つ以上のICタグに対する各読取り及び書込み処理を同時に行わないようにしたので、当該処理が他のICタグに影響を与えることがなく、その結果、該ICタグに対するデータの読取り及び書込みを確実かつ高速に行うことが可能となる。また、ICタグに対するデータの読取り及び書込みを、移動体の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段及び無線データ書込み手段により行なうようにしたので、ICタグに書込むデータが多量であっても、これに対応することができる。
また、本発明に係わるデータ管理装置では、前記無線データ読取り手段は、前記ICタグに設定されている識別番号を読取り、前記無線データ書込み手段は、前記ICタグの識別番号に対応して予めデータベースに記憶されている書込みデータを、当該ICタグに対して書込むことを特徴とする。
また、本発明に係わるデータ管理装置では、前記書込みデータは、前記ICタグの設置箇所における保守点検情報であることを特徴とする。
そして、上記のように構成された本発明に係わるデータ管理装置では、無線データ読取り手段にてICタグに設定されている識別番号を読取り、また、無線データ書込み手段にて、該ICタグの識別番号に対応してデータベースに保守点検情報として予め記憶されている書込みデータを、当該ICタグに対して書込むようにしたので、データベースを搭載した移動体を、各ICタグに対して通過させる動作を行わせるだけで、軌道に沿って独立して設置されているICタグに保守点検情報を次々と書込むことができる。そして、その後、作業員が携帯端末などで当該ICタグに記憶された保守点検情報を読取れば、作業員が特に作業シート、作業データなどの情報を持ち運ぶことなく、保守点検情報を作業現場で入手することができ、軌道に沿う各所での保守点検作業を効率良く行うことができる。
また、本発明に係わる車両システムでは、前記無線データ読取り手段及び前記無線データ書込み手段が搭載される移動体は車両であり、前記ICタグは前記車両が走行する軌道に沿って配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係わる車両システムでは、前記軌道は、前記車両が走行するレール軌道であることを特徴とする。
また、本発明に係わる車両システムでは、前記軌道は、前記車両が走行する道路であることを特徴とする。
また、本発明に係わる車両システムでは、前記車両は磁気浮上式鉄道車両または磁気浮上式鉄道用軌道の保守用車両であり、前記軌道は、前記車両を走行させるための浮上力及び案内力及び推進力を発生させる地上コイルが所定の設置間隔で配置されたガイドウェイであり、前記ICタグは前記地上コイル表面に配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係わる車両システムでは、前記書込みデータは、前記ICタグの設置箇所における前記地上コイルの保守点検情報であることを特徴とする。
そして、上記のように構成された本発明に係わる車両システムでは、無線データ読取り手段及び無線データ書込み手段が搭載される移動体を車両で構成し、複数のICタグを、車両が走行する軌道(レール軌道、道路、磁気浮上式鉄道用軌道)に沿って配置したので、該ICタグに書込まれる保守点検情報に基づき、該軌道の保守管理を効率的に行うことができる。特に、車両が磁気浮上式鉄道車両または磁気浮上式鉄道用軌道の保守用車両である場合に、車両を走行させるための浮上力及び案内力及び推進力を発生させるガイドウェイの地上コイル表面に、前述したICタグを配置し、該ICタグに当該地上コイルの保守点検情報を記憶させるようにすれば、膨大な数の地上コイルの管理も効率的かつ容易に行うことができる。
本発明によれば、ICタグに対するデータの読取り及び書込みを、移動体の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段及び無線データ書込み手段により行なうようにし、その際、同一アンテナで2つ以上のICタグに対する各読取り及び書込み処理を同時に行わないようにしたので、当該処理が他のICタグに影響を与えることがなく、その結果、該ICタグに対するデータの読取り及び書込みを確実かつ高速に行うことが可能となる。また、ICタグに対するデータの読取り及び書込みを、移動体の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段及び無線データ書込み手段により行なうようにしたので、ICタグに書込むデータが多量であっても、これに対応することができる。
本発明の一実施形態に係わるデータ管理装置1の全体を示す概略構成図であって、(A)は車載装置3が搭載された車両2がICタグ11を通過する前の状態を示す図、(B)はICタグ11に書込まれたデータに基づき保守管理を行う様子を示す図である。 車両2に搭載される車載装置3を具体的に示す概略構成図である。 軌道4に沿うように配置された地上設備5を具体的に示す概略構成図である。 データ管理装置1の動作内容を示すフローチャートである。 図4のフローチャートに対応した無線データ読取り手段20又は無線データ書込み手段21の動作内容を具体的に示すタイムチャートである。 図5のタイムチャートに対応したデータの読取り及び書込み動作を具体的に示すタイムチャートである。 図1の変形例となるデータ管理装置1の全体を示す概略構成図であって、(A)は車載装置3が搭載された車両2がICタグ11を通過する前の状態を示す図、(B)はICタグ11に書込まれたデータに基づき保守管理を行う様子を示す図である。 従来に係わるデータ管理装置50の全体を示す概略構成図である。 従来に係わるデータ管理装置50の動作内容を示すフローチャートである。
以下、図1〜図7を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係わるデータ管理装置1であって、図1はデータ管理装置1の全体を示す概略構成図、図2は車両2に搭載される車載装置3、図3は軌道4に沿うように配置された地上設備5を示している。
車両2に搭載される車載装置3は、図1(A)及び図2に示されるように、データベースを備えたデータ記憶装置6と、該データ記憶装置6に接続されてデータの読取り及び書込みを行うリーダーライター7・8と、該リーダーライター7・8からの指示に基づきデータを無線で授受するアンテナ9・10と、を有しており、該アンテナ9・10を介して地上設備5と交信する。
なお、リーダーライター7及びアンテナ9、リーダーライター8及びアンテナ10によって、無線データ読取り手段20又は無線データ書込み手段21が構成される。これら無線データ読取り手段20又は無線データ書込み手段21は、車両2の進行方向(矢印a方向で示す)に沿うように配置されており、本例では、進行方向の前側が無線データ読取り手段20となり、進行方向の後側が無線データ書込み手段21となるように設定されている。
地上設備5は、図1(A)及び図3に示されるように、軌道4の車両走行経路に沿って、所定間隔をおいて複数のICタグ11が配置されたものであって、車両2の走行に伴いアンテナ9・10を介して、該ICタグ11の識別、及び該ICタグ11へのデータ記憶装置6からのデータ書込みが行われる。
なお、車載装置3のデータ記憶装置6には、ICタグ11を識別する識別番号と、識別番号に対応した保守点検情報(ICタグ及びその周辺の点検項目や点検手順など)がデータベースとして記憶されている。
無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21と、ICタグ11の間隔との関係について説明する。
図3に示されるように、無線データ読取り手段20の読取範囲20Aと、無線データ書込み手段21の書込範囲21Aは互いに等しく、また、無線データ読取り手段20のアンテナ9及び無線データ書込み手段21のアンテナ10の相互間隔(符号P1で示す)は、読取範囲20A及び書込範囲21Aより広く、かつ車両2の進行方向に沿って地上側に設けられたICタグ11の設置間隔(符号P2で示す)より狭く設定されている。
これによって、1つのICタグ11(例えば、図5に示されるように識別番号NO.1の特定のICタグ11)に対して前側の無線データ読取り手段20がデータ読取りを行っている際に、該無線データ読取り手段20が他のICタグ11に対して処理を行うことがない。その後、該無線データ読取り手段20により識別された特定ICタグ11に対して、後側の無線データ書込み手段21によるデータ書込みを行うことができる。このときも、該特定ICタグ11に対して無線データ書込み手段21がデータの書込みを行っている際に、該無線データ書込み手段21が他のICタグ11(例えば、識別番号がNO.2以降のICタグ11)に対して処理を行うことがない(詳細は後述する)。
すなわち、ICタグ11に対するデータの読取り及び書込みを、車両2の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21により行なうようにし、その際、同一アンテナで2つ以上のICタグ11に対する読取り及び書込み処理を同時に行わないようにしたので、当該処理が他のICタグ11に影響を与えることが防止される。
上記のように構成されたデータ管理装置1の処理を、図4に示されるステップ(SP)、図5及び図6の時系列の動作図を参照しながら説明する。
〔ステップ10〕
無線データ読取手段20は、常にICタグ11の識別番号を読取る状態にしておく。そうすると、車両2の走行に伴い、ICタグ11が読取範囲20Aに入った際に、該車両2の前側に搭載された無線データ読取り手段20が、リーダーライター7及びアンテナ9を介してICタグ11の識別番号(NO.1とする)を読取り(図5(A)及び図6参照)、その後、該識別番号をデータ記憶装置6に送信する。このとき、無線データ読取り手段20によるICタグ11の識別番号(NO.1)の読取り処理は継続して、読取エラーが生じないようにすると共に、ICタグ11が読取範囲20Aから外れるタイミングを検出する(図5(B)及び図6参照)。
〔ステップ11〕
データ記憶装置6では、ステップ10で読取ったICタグ11の識別番号(NO.1)に基づき、データベースに保守点検情報として記憶されている書込みデータを検索し、識別番号(NO.1)のICタグ11がアンテナ読取範囲20Aから完全に外れていることを確認してから、該当するデータを選択して無線データ書込み手段21に送る(図5(C)及び図6参照)。
〔ステップ12〕
後側の無線データ書込み手段21は、データ記憶装置6から識別番号(NO.1)に対応した書込みデータを受け取った後、常に該書込みデータを書込む状態にしておく。車両2の走行に伴い、ICタグ11が書込範囲21Aに入ると、該無線データ書込み手段21のリーダーライター8及びアンテナ10を介して、当該ICタグ11に書込みデータの書込処理を行う(図5(D)及び図6参照)。なお、無線データ書込み手段21は、書込処理が終了したら、動作を停止させる。
一方、無線データ読取手段20は、常にICタグ11の識別番号を読取る状態にしてあるので、次に、ICタグ11が読取範囲20Aに入ると、識別番号(NO.2)を読取り、上記ステップ10〜12のフローチャートを繰り返し行うようにする。そして、これらステップ10〜12を、車両2が走行してICタグ11を通過する毎に繰り返し実施する。
そして、図4のステップ10〜12に示されるような処理を行ったならば、図5(A)〜(F)及び図6に示されるように、同一アンテナで2つ以上のICタグ11に対する読取り処理(図5(A)(B)参照)及び書込み処理(図5(D)参照)を同時に行なうことがなく、当該処理が他のICタグ11に影響を与えることがない。また、図4のステップ10〜12の処理を行った後は、図1(B)に示されるように、作業員が携帯端末MなどでICタグ11に書込まれた保守点検情報(ICタグ及びその周辺の点検項目や点検手順などを読取れば、作業員が特に作業シート、作業データなどの情報を持ち運ぶことなく、保守点検情報を作業現場で容易に入手することができる。
以上詳細に説明したように本実施形態に示されるデータ管理装置1では、車両2の前側に無線データ読取り手段20を設け、かつ該車両2の後側に無線データ書込み手段21を設ける。さらに、これら無線データ読取り手段20の読取範囲20A及び無線データ書込み手段21の書込範囲21Aを互いに等しくするとともに、これら無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21の相互間隔(P1)を、各読取り範囲20A及び書込み範囲21Aより広くし、かつ地上側のICタグ11の設置間隔(P2)より狭く設定した。これにより、1つのICタグ11(例えば、識別番号NO.1の特定のICタグ11)に対して前側の無線データ読取り手段20がデータ読取りを行っている際に、該無線データ読取り手段20が他のICタグ11に対して処理を行うことがない。その後、該無線データ読取り手段20により識別された特定ICタグ11に対して、後側の無線データ書込み手段21によるデータ書込みを行うことができる。このときも、該特定ICタグ11に対して無線データ書込み手段21がデータの書込みを行っている際に、該無線データ書込み手段21が他のICタグ11(例えば、識別番号がNO.2以降のICタグ11)に対して処理を行うことがない。
すなわち、ICタグ11に対するデータの読取り及び書込みを、車両2の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21により行なうようにし、その際、同一アンテナで2つ以上のICタグ11に対する読取り及び書込み処理を同時に行わないようにしたので、当該処理が他のICタグ11に影響を与えることがなく、その結果、該ICタグ11に対するデータの読取り及び書込みを確実かつ高速に行うことが可能となる。
また、データ管理装置1では、ICタグ11に対するデータの読取り及び書込みを、車両2の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21により行なうようにしたので、ICタグ11に書込むデータが多量であっても、これに対応することができる。
また、データ管理装置1では、無線データ読取り手段20にてICタグ11に設定されている識別番号を読取り、また、無線データ書込み手段21にて、該ICタグ11の識別番号に対応してデータベースに保守点検情報として予め記憶されている書込みデータを、当該ICタグ11に対して書込むようにしたので、データベースを搭載した車両2を、各ICタグ11に対して通過させるだけで、軌道4に沿って独立して設置されているICタグ11に保守点検情報を次々と書込むことができる。そして、その後、作業員が携帯端末Mなどで当該ICタグ11に記憶された保守点検情報を読取れば、作業員が特に作業シート、作業データなどの情報を持ち運ぶことなく、保守点検情報を作業現場で入手することができ、軌道に沿う各所での保守点検作業を効率良く行うことができる。この実施形態のシステムにあっては、単に車両とICタグ11との間のデータの授受のみならず、ICタグ11から車両に読み取られたデータを一旦データベースに記憶した後、他のICタグ11へ書き込むことにより、車両をデータ転送手段として利用して、有線あるいは無線の通信回線を用いることなく、ICタグ11間でデータを授受することができる。
(変形例1)
上記実施形態では、図4のステップに示すように、車両2の前後に搭載された一対の無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21により、同一のICタグ11に対する読取り及び書込み処理を同時に行わないようにしたが、仮に無線データ書込み手段21がICタグ11にデータ書込みを行っている最中に、ICタグ11が書込範囲21Aを通過して外れてしまうと、ICタグ11へのデータの書込みは正常に行なわれないため、当該ICタグ11には、保守点検情報が入力されていないことになるが、当該箇所の点検については、別途、点検作業時に作業員がセンターに問い合わすなどして対処すると良い。
なお、無線データ書込み手段21により、書込みが正常に行なわれなかった場合、次に書込範囲21Aに入るICタグ11に誤ったデータを書込むことを防止するため、書込み途中のデータは、次のICタグ11が書込範囲21Aに入るまでにクリアする。
(変形例2)
上記実施形態では、図4のステップ10を開始するに際して、車両2のいずれの側を無線データ読取り手段20として、いずれの側を無線データ書込み手段21とするかは、適宜選択されるものとする。具体的には初期段階では、車両2の前後いずれの側も無線データ読取り手段20とし、常にICタグ11の識別番号を読取る状態にしておく。そして、ICタグ11が設置されていない場所から車両2を走行させ、これらの2つの無線データ読取り手段20の中で、先にICタグ11の識別番号を検出した側(例えば、図1に矢印aで示す方向)を正式な無線データ読取り手段20とし、先にICタグ11を検出しない側(例えば、図1に矢印aで示す方向と反対側)を正式な無線データ書込み手段21とすると良い。これにより移動方向を判定するための特別なセンサ又は処理装置を設けることなく、簡易に、無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21を設定することが可能となる。
また、進行していた車両2が停止及び後退して、無線データ読取り手段20が、読取範囲20Aから外れたICタグ11の識別番号を再び読込んだ場合には、車両2の各側に対する無線データ読取り手段20、無線データ書込み手段21を自動的に逆転させるようにすると良い。これによっても、移動方向を判定するための特別なセンサ又は処理装置を設けることなく、簡易に、無線データ読取り手段20及び無線データ書込み手段21を設定することが可能となる。
(変形例3)
上記実施形態では、軌道4を走行する車両2に車載装置3を設けた場合の例を説明した。ここで、軌道4とは道路である場合に、車両2は道路を走行する自動車を意味する。また、軌道4がレールである場合には、車両2はレールを走行する電車又は気動車又は軌道の保守用車両などを意味する。
また、車両2が磁気浮上式鉄道車両または磁気浮上式鉄道用軌道の保守用車両である場合には、軌道4は、図7に示すように、車両2を浮上走行させるための浮上力及び案内力及び推進力を発生させる地上コイル30が所定の設置間隔で配置されたガイドウェイ31であることを意味する。
具体的には、図7に示されるように、地上コイル30は、磁気浮上式鉄道車両に搭載された超電導磁石(不図示)との相互作用によって、車体を浮上させるための浮上力、車両の移動方向を案内するための案内力、及び車両を走行させるための推進力を得るためのものである。ここで、地上コイル30は、側面視でループ状に巻回されたものであって、表面がモールド樹脂で覆われている。また、上述したICタグ11は地上コイル30の表面に配置されている。
そして、この変形例3においては、無線データ書込み手段21からICタグ11に書込まれるデータとして、地上コイル30の保守点検情報を記憶させるようにすれば、膨大な数の地上コイル30の管理を効率的かつ容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、磁気浮上式鉄道用軌道の保守管理、及び各種軌道(レール軌道、道路)の保守管理などに適用されるデータ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システムに関する。
1 データ管理装置
2 車両
3 車載装置
4 軌道
5 地上設備
6 データ記憶装置
11 ICタグ
20 無線データ読取り手段
20A 読取範囲
21 無線データ書込み手段
21A 書込範囲
30 地上コイル
31 ガイドウェイ

Claims (8)

  1. 移動体の移動方向の前側に位置する無線データ読取り手段及び該移動体の移動方向の後側に位置する無線データ書込み手段と、
    前記移動体の移動方向に沿った地上側に間隔をおいて設けられて、前記無線データ読取り手段及び前記無線データ書込み手段を介してデータの授受が行われる複数のICタグと、を具備し、
    前記無線データ読取り手段の読取範囲及び前記無線データ書込み手段の書込範囲は互いに等しく、
    前記無線データ読取り手段及び前記無線データ書込み手段の相互間隔は、前記読取範囲及び書込範囲より広く、かつ前記地上側に設けられたICタグの設置間隔より狭く設定されていることを特徴とするデータ管理装置。
  2. 前記無線データ読取り手段は、前記ICタグに設定されている識別番号を読取り、
    前記無線データ書込み手段は、前記ICタグの識別番号に対応して予めデータベースに記憶されている書込みデータを、当該ICタグに対して書込むことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
  3. 前記書込みデータは、前記ICタグの設置箇所における保守点検情報であることを特徴とする請求項2に記載のデータ管理装置。
  4. 前記無線データ読取り手段及び前記無線データ書込み手段が搭載される移動体は車両であり、
    前記ICタグは前記車両が走行する軌道に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両システム。
  5. 前記軌道は、前記車両が走行するレール軌道であることを特徴とする請求項4に記載の車両システム。
  6. 前記軌道は、前記車両が走行する道路であることを特徴とする請求項4に記載の車両システム。
  7. 前記車両は磁気浮上式鉄道車両または磁気浮上式鉄道用軌道の保守用車両であり、
    前記軌道は、前記車両を走行させるための浮上力及び案内力及び推進力を発生させる地上コイルが所定の設置間隔で配置されたガイドウェイであり、
    前記ICタグは前記地上コイル表面に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両システム。
  8. 前記書込みデータは、前記ICタグの設置箇所における前記地上コイルの保守点検情報であることを特徴とする請求項7に記載の車両システム。
JP2012060493A 2012-03-16 2012-03-16 データ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システム Active JP5721653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012060493A JP5721653B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 データ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012060493A JP5721653B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 データ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013194382A JP2013194382A (ja) 2013-09-30
JP5721653B2 true JP5721653B2 (ja) 2015-05-20

Family

ID=49393681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012060493A Active JP5721653B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 データ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5721653B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237817A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 West Japan Railway Co 線路保守用車両の管理方法および管理システム
JP4825040B2 (ja) * 2006-04-11 2011-11-30 積水化学工業株式会社 合成枕木及び該合成枕木を用いた列車運行管理システム
JP5550517B2 (ja) * 2010-10-07 2014-07-16 公益財団法人鉄道総合技術研究所 磁気浮上式鉄道用地上コイルの保守情報管理システム
JP5661585B2 (ja) * 2011-09-30 2015-01-28 日本電信電話株式会社 無線タグシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013194382A (ja) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103918174B (zh) 线性输送机
Shin et al. Precise vehicle location detection method using a wireless power transfer (WPT) system
US20100131129A1 (en) System and method to provide communication-based train control system capabilities
EP1555224A1 (en) Carriage system
CN101201246B (zh) 移动体系统
US10136106B2 (en) Train asset tracking based on captured images
CN105405308A (zh) 一种汽车自动驾驶控制系统及方法
CN105172842A (zh) 一种列车按股道开车对标的方法、设备和系统
CN110553663A (zh) 一种基于rfid定位技术的轨道综合检测方法和系统
ES2295654T3 (es) Sistema de transporte guiado sobre vias y procedimiento para controlar vehiculos de un sistema de transporte guiado sobre vias.
CN104950895A (zh) 仓储物流用rfid及视觉识别导航车的导航控制方法
JP5721653B2 (ja) データ管理装置及び該データ管理装置を備えた車両システム
CN109668564A (zh) 一种轨道小车的定位装置和定位方法
CN101359051A (zh) 对物体进行定位的方法、系统及装置
JP2007237817A (ja) 線路保守用車両の管理方法および管理システム
JP5550517B2 (ja) 磁気浮上式鉄道用地上コイルの保守情報管理システム
CN102673612B (zh) 一种确定前一列车某位置平均加速度的计算系统及方法
CN207456463U (zh) 一种轨道小车的定位装置
KR101698955B1 (ko) 위치표식을 갖는 자기부상 시스템
CN207423201U (zh) 一种基于rfid阵列的无轨自动导航小车系统
JP3801514B2 (ja) 保守点検システム及び保守点検方法及びicタグ
CN114142705A (zh) 线性电动机系统和用于线性电动机系统的运行方法
JP2003312476A (ja) 運搬装置の管理システム
JP2020075663A (ja) 位置推定装置、位置推定方法、位置推定プログラム
JP7274658B1 (ja) 位置検出システムおよび移動体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5721653

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150