JP5720916B1 - 伝熱管、ボイラ及び蒸気タービン設備 - Google Patents

伝熱管、ボイラ及び蒸気タービン設備 Download PDF

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Abstract

【課題】超臨界圧時における伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることで、管温度の上昇を抑制することができる伝熱管等を提供する。【解決手段】ボイラに設けられ、内部が超臨界圧となり、内部に熱媒が流通する火炉壁管35であって、内周面に形成され、管軸方向へ向かうらせん形状の溝部36と、らせん形状の溝部36によって、径方向の内側に突出して形成されるリブ部37とを備え、リブ高さをHrとし、リブ間隔をPrとし、リブ幅をWrとし、リブ数をNrとし、濡れぶち長さをLとし、溝幅をWgとし、管外径をDとすると、溝幅Wg、リブ高さHr及び管外径Dは、「Wg/(Hr・D)>0.40」を満たすと共に、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr及び濡れぶち長さLは、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」を満たす。【選択図】図3

Description

本発明は、内部に水等の熱媒が流通する伝熱管、ボイラ及び蒸気タービン設備に関するものである。
従来、水等の熱媒が流通する伝熱管として、内面上に多重ねじを形成するフィンを備えた内面フィン付き管が知られている(例えば、特許文献1参照)。この内面フィン付き管は、その内部が亜臨界圧となっている。亜臨界圧となる内面フィン付き管の内部を流通する水は、伝熱管が加熱されることで、膜沸騰する場合がある。膜沸騰が発生すると、管の内面に形成される蒸気膜により熱伝達が低下するため、管の温度が上昇する。このため、内面フィン付き管は、膜沸騰による管の温度上昇を抑制すべく、フィンの形状を所定の形状としている。具体的に、内面フィン付き管は、フィンのリードが最大で平均の管内径の平方根の0.9倍にしたり、フィンの半径方向高さが最小で平均の管内径の0.04倍にしたりしている。
また、超臨界圧変圧運転方式の貫流形蒸気発生装置に用いられる伝熱管として、水冷管壁群の水冷壁管(ライフル管)が知られている(例えば、特許文献2参照)。このライフル管は、その内面にらせん状突起が設けられている。貫流形蒸気発生装置は、部分負荷運転において亜臨界圧力運転を行っており、ライフル管の内面にらせん状突起を設けることで、亜臨界圧力運転時において、ライフル管の管壁温度を許容温度以下に維持している。
特開平5−118507号公報 特開平6−137501号公報
このように、特許文献1に記載された内面フィン付き管等の伝熱管は、その内部が亜臨界圧の状態である場合、膜沸騰による管の温度上昇を抑制するために、フィンの形状を所定の形状としている。同様に、特許文献2に記載されたライフル管は、亜臨界圧力運転時において、ライフル管の管壁温度を許容温度以下に維持するために、内面にらせん状突起を設けている。
一方で、伝熱管は、その内部が超臨界圧の状態で、熱媒としての水を流通させる場合がある。超臨界圧で流通する水は、加熱されても沸騰せず(気液二相状態とはならず)、単相の状態で伝熱管の内部を流通する。ここで、超臨界圧となる伝熱管の内部を流通する水は、伝熱管の加熱時において、低質量速度であったり(流速が低かったり)、高熱流束が与えられたりすると、熱伝達率が低下する伝熱劣化現象が発生する場合がある。伝熱劣化現象が発生すると、伝熱管から水への熱伝達が低下するため、伝熱管の温度が上昇し易くなる。
また、内部が超臨界圧となる伝熱管は、熱伝達率が低い場合、伝熱管から水への熱伝達が低下するため、伝熱管の温度が上昇し易くなる。ここで、特許文献1では、伝熱管の内部が亜臨界圧の状態となる場合、すなわち、伝熱管の内部が気液二相状態となることを条件とするフィンの形状となっている。このため、伝熱管の内部が単相の状態となることを条件とするフィンの形状とはなっていないことから、特許文献1の発明を適用しても、伝熱管の温度上昇を抑制することは困難である。
そこで、本発明は、超臨界圧時における伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることで、管温度の上昇を抑制することができる伝熱管、ボイラ及び蒸気タービン設備を提供することを課題とする。
本発明の伝熱管は、ボイラに設けられ、内部が超臨界圧となり、内部に熱媒が流通する伝熱管であって、内周面に形成され、管軸方向へ向かうらせん形状の溝部と、らせん形状の前記溝部によって、径方向の内側に突出して形成されるリブ部と、を備え、前記径方向における前記リブ部の高さ[mm]をHrとし、前記管軸方向における前記リブ部の間隔[mm]をPrとし、前記内周面の周方向における前記リブ部の幅[mm]をWrとし、前記管軸方向に垂直に切った断面内にある前記リブ部の数をNrとし、前記管軸方向に垂直に切った断面の濡れぶち長さ[mm]をLとし、前記管軸方向に沿って切った断面の前記管軸方向における前記溝部の幅[mm]をWgとし、管外径[mm]をDとすると、
前記溝部の幅Wg[mm]、前記リブ部の高さHr[mm]及び前記管外径D[mm]は、「Wg/(Hr・D)>0.40」を満たすと共に、前記リブ部の高さHr[mm]、前記リブ部の間隔Pr[mm]、前記リブ部の幅Wr[mm]、前記リブ部の数Nr及び濡れぶち長さL[mm]は、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」を満たすことを特徴とする。
この構成によれば、内部が超臨界圧となる場合、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることができる。このため、超臨界圧時において、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることで、管温度の上昇を抑制することができる。
また、定格出力でボイラを運転した際に、火炉壁を構成する伝熱管の内部を流通する前記熱媒の平均質量速度が1000〜2000kg/msとなっていることが好ましい。
この構成によれば、伝熱管の内部を流通する水等の熱媒が、低質量速度であったり、高熱流束が与えられたりする場合であっても、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることができる。
また、定格出力でボイラを運転した際に、火炉壁を構成する伝熱管の内部を流通する前記熱媒の平均質量速度が1500kg/ms以下となっていることが好ましい。
この構成によれば、伝熱管の内部を流通する熱媒の質量速度を引き下げる場合であっても、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることができる。
また、前記管外径D[mm]は、「25mm≦D≦35mm」であることが好ましい。
この構成によれば、管外径が25mmから35mmであれば、熱媒の質量流速を少なくとも上記のいずれかの範囲とすることができ、熱媒の質量流速を適切な質量流速とすることができる。ここで、伝熱管をボイラに適用する場合、内部を流通する熱媒の質量流速は、予め決められた質量流速となる。この場合、決められた質量流速に対して、管外径が小さくなると質量流速が大きくなる一方で、管外径が大きくなると質量流速が小さくなる。このため、上記の式を満たす伝熱管の形状に適した質量流速とするには、管外径を25mmから35mmの範囲とすることで、決められた質量流速とすることができ、熱伝達率の性能を最適なものにすることができる。
また、前記リブ部の高さHr[mm]、前記リブ部の間隔Pr[mm]、前記リブ部の幅Wr[mm]、前記リブ部の数Nr及び濡れぶち長さL[mm]は、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)<0.40L+80」を満たすことが好ましい。
この構成によれば、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」の式において、左辺の式が極端に大きくなると、リブ部の間隔Prが広くなり、リブ部の数Nrが多くなり、リブ部の高さHrがゼロになり、リブ部の周方向における幅Wrがゼロになることを示すことから、伝熱管の形状を維持することが容易ではない。このため、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)<0.40L+80」の式を満たすことで、伝熱管を適切な形状に維持し易くできる。
本発明のボイラは、定格出力で運転した際に、超臨界圧で運転される前記ボイラの火炉壁を構成する火炉壁管として用いられる上記の伝熱管を備えることを特徴とする。
この構成によれば、上記の伝熱管を、ボイラの火炉壁を構成する火炉壁管として適用することができる。なお、このような火炉壁管は、ライフル管とも呼ばれる。
本発明の他のボイラは、上記の伝熱管を、火炎のふく射または高温ガスにより加熱することで、前記伝熱管の内部を流通する前記熱媒を加熱することを特徴とする。
この構成によれば、超臨界圧時において、伝熱管の伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることができるため、伝熱管から熱媒である水への熱伝達を好適に維持することができ、水から蒸気を安定して生成することができる。なお、高温ガスとしては、例えば、燃料を燃焼させることにより発生する燃焼ガスであってもよいし、ガスタービン等の設備から排出される排ガスであってもよい。つまり、内部が超臨界圧となる伝熱管を用いたボイラとしては、例えば、火炎のふく射または燃焼ガスにより伝熱管を加熱する超臨界圧変圧運転ボイラ、または超臨界圧定圧運転ボイラ等を適用してもよい。この場合、伝熱管は、径方向に複数並べることで、ボイラに設けられる火炉の火炉壁として構成される。また、内部が超臨界圧となる伝熱管を用いた他のボイラとしては、例えば、排ガスにより伝熱管を加熱する排熱回収ボイラ等を適用してもよい。この場合、伝熱管は、径方向に複数並べられる伝熱管群として構成され、排ガスが流通する容器の内部に収容される。このように、伝熱管は、内部が超臨界圧となるボイラであれば、いずれのボイラに適用してもよい。
本発明の蒸気タービン設備は、上記のボイラと、前記ボイラに設けられる前記伝熱管の内部を流通する前記熱媒としての水が加熱されることで生成される蒸気により作動する蒸気タービンと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、超臨界圧時において、伝熱管の伝熱劣化現象の発生を抑制することができるため、伝熱管から水への熱伝達を好適に維持することができ、蒸気を安定して生成することができる。このため、蒸気タービンへ向けて蒸気を安定して供給できることから、蒸気タービンの作動も安定したものにすることができる。
図1は、実施例1に係る火力発電設備を示す概略構成図である。 図2は、火炉壁管の管軸方向に沿って切ったときの火炉壁管の断面図である。 図3は、火炉壁管の管軸方向に直交する面で切ったときの火炉壁管の断面図である。 図4は、段差を乗り越えるときの流れ(バックステップ流)と、熱伝達率との関係を示す説明図である。 図5は、エンタルピに応じて変化する火炉壁の管壁面温度の一例のグラフである。 図6は、エンタルピに応じて変化する火炉壁の管壁面温度の一例のグラフである。 図7は、実施例1の火炉壁管に関し、濡れぶち長さLに応じて変化する、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr及びリブ数Nrの関係を示すグラフである。 図8は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に沿って切ったときの部分断面図である。 図9は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に沿って切ったときの部分断面図である。 図10は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に沿って切ったときの部分断面図である。 図11は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に直交する面で切ったときの部分断面図である。 図12は、実施例2の火炉壁管に関し、濡れぶち長さLに応じて変化する、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr及びリブ数Nrの関係を示すグラフである。 図13は、実施例3の火炉壁管に関し、濡れぶち長さLに応じて変化する、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr及びリブ数Nrの関係を示すグラフである。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせることも可能である。
図1は、実施例1に係る火力発電設備を示す概略構成図である。図2は、火炉壁管の管軸方向に沿って切ったときの火炉壁管の断面図である。図3は、火炉壁管の管軸方向に直交する面で切ったときの火炉壁管の断面図である。
実施例1の火力発電設備は、石炭(瀝青炭、亜瀝青炭など)を粉砕した微粉炭を微粉燃料(固体燃料)として用いている。この火力発電設備は、微粉炭を燃焼させ、燃焼により発生した熱で蒸気を生成し、生成した蒸気により蒸気タービンを回転させることで、蒸気タービンに接続される発電機を駆動して電力を発生させている。
図1に示すように、火力発電設備1は、ボイラ10と、蒸気タービン11と、復水器12と、高圧給水加熱器13及び低圧給水加熱器14と、脱気器15と、給水ポンプ16と、発電機17とを備えている。この火力発電設備1は、蒸気タービン11を備える蒸気タービン設備の一形態となっている。
ボイラ10は、コンベンショナルボイラとして用いられており、微粉炭を燃焼バーナ41により燃焼させ、この燃焼により発生した熱を、伝熱管として機能する火炉壁管35を用いて回収することが可能な微粉炭焚きボイラとなっている。また、このボイラ10は、火炉壁管35の内部を超臨界圧または亜臨界圧とする超臨界圧変圧運転ボイラとなっている。ボイラ10は、火炉21と、燃焼装置22と、汽水分離器23と、過熱器24と、再熱器25とを備えている。
火炉21は、四方を囲む火炉壁31を有しており、四方の火炉壁31によって四角筒形状に形成されている。そして、四角筒形状の火炉21は、その延在する長手方向が、鉛直方向となっており、ボイラ10の設置面に対して垂直となっている。火炉壁31は、複数の火炉壁管35を用いて構成されており、複数の火炉壁管35は、火炉壁31の壁面を形成するように、径方向に並べて配置されている。
各火炉壁管35は、円筒形状に形成され、その管軸方向が、鉛直方向となっており、ボイラ10の設置面に対して垂直となっている。また、この火炉壁管35は、内部にらせん状の溝が形成される、いわゆるライフル管となっている。火炉壁管35の内部には、熱媒としての水が流通している。この火炉壁管35は、その内圧が、ボイラ10の運転に応じて、超臨界圧となったり、亜臨界圧となったりする。火炉壁管35は、鉛直方向の下方側が流入側となっており、鉛直方向の上方側が流出側となっている。このように、実施例1のボイラ10の火炉21は、火炉壁管35が垂直となる垂直管形火炉方式となっている。なお、火炉壁管35の詳細については、後述する。
燃焼装置22は、火炉壁31に装着された複数の燃焼バーナ41を有している。なお、図1では、1の燃焼バーナ41のみ図示している。複数の燃焼バーナ41は、燃料としての微粉炭を燃焼させて火炉21内に火炎を形成する。このとき、複数の燃焼バーナ41は、形成した火炎が旋回流となるように、微粉炭を燃焼させている。そして、複数の燃焼バーナ41は、燃料を燃焼させることで発生した高温の燃焼ガス(高温ガス)によって、火炉壁管35を加熱している。複数の燃焼バーナ41は、例えば、火炉21の周囲に沿って所定の間隔を空けて複数配設されたものを1セットとし、1セットの燃焼バーナ41を鉛直方向(火炉21の長手方向)に所定の間隔を空けて複数段配置されている。
過熱器(スーパーヒータ)24は、火炉21内に設けられ、火炉21の火炉壁管35から汽水分離器23を介して供給される蒸気を過熱している。過熱器24で過熱された蒸気は、主蒸気配管46を介して蒸気タービン11に供給される。
再熱器25は、火炉21内に設けられ、蒸気タービン11(の高圧タービン51)で利用された蒸気を加熱している。蒸気タービン11(の高圧タービン51)から低温再熱蒸気配管47を介して再熱器25に流入する蒸気は、再熱器25によって加熱され、加熱後の蒸気は、再熱器25から高温再熱蒸気配管48を介して再び蒸気タービン11(の中圧タービン52)に流入する。
蒸気タービン11は、高圧タービン51と、中圧タービン52と、低圧タービン53とを有し、これらタービン51,52,53は、回転軸となるロータ54によって一体回転可能に連結されている。高圧タービン51は、その流入側に主蒸気配管46が接続され、その流出側に低温再熱蒸気配管47が接続されている。高圧タービン51は、主蒸気配管46から供給される蒸気によって回転し、使用後の蒸気を低温再熱蒸気配管47から排出する。中圧タービン52は、その流入側に高温再熱蒸気配管48が接続され、その流出側に低圧タービン53が接続されている。中圧タービン52は、高温再熱蒸気配管48から供給される再熱された蒸気によって回転し、使用後の蒸気を低圧タービン53へ向けて排出する。低圧タービン53は、その流入側に中圧タービン52が接続され、その流出側に復水器12が接続されている。低圧タービン53は、中圧タービン52から供給される蒸気によって回転し、使用後の蒸気を復水器12へ向けて排出する。ロータ54は、発電機17に接続され、高圧タービン51、中圧タービン52及び低圧タービン53の回転により、発電機17を回転駆動させる。
復水器12は、低圧タービン53から排出される蒸気を、内部に設けられる冷却ライン56によって凝集して水に戻す(復水する)。凝集した水は、復水器12から低圧給水加熱器14へ向けて供給される。低圧給水加熱器14は、復水器12により凝集した水を、低圧の状態で加熱する。加熱された水は、低圧給水加熱器14から脱気器15へ向けて供給される。脱気器15は、低圧給水加熱器14から供給された水を脱気する。脱気された水は、脱気器15から高圧給水加熱器13へ向けて供給される。高圧給水加熱器13は、脱気器15により脱気された水を、高圧の状態で加熱する。加熱された水は、高圧給水加熱器13からボイラ10の火炉壁管35へ向けて供給される。なお、脱気器15と高圧給水加熱器13との間には、給水ポンプ16が設けられ、脱気器15から高圧給水加熱器13へ向けて水を供給する。
発電機17は、蒸気タービン11のロータ54に接続され、ロータ54によって回転駆動されることで電力を発生させている。
なお、火力発電設備1は、図示しないが、脱硝装置、電気集塵機、誘引送風機、脱硫装置が設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
このように構成された火力発電設備1において、ボイラ10の火炉壁管35内を流通する水は、ボイラ10の燃焼装置22により加熱される。燃焼装置22により加熱された水は、汽水分離器23を通って過熱器24に流入するまでの間に蒸気となり、蒸気は、過熱器24及び主蒸気配管46を順に通って、蒸気タービン11に供給される。蒸気タービン11に供給された蒸気は、高圧タービン51、低温再熱蒸気配管47、再熱器25、高温再熱蒸気配管48、中圧タービン52、及び低圧タービン53を順に通って、復水器12に流入する。このとき、蒸気タービン11は、流通した蒸気により回転することで、ロータ54を介して発電機17を回転駆動させ、発電機17において電力を発生させる。復水器12に流入した蒸気は、冷却ライン56によって凝集されることで水に戻される。復水器12で凝集された水は、低圧給水加熱器14、脱気器15、給水ポンプ16、及び高圧給水加熱器13を順に通って、再び火炉壁管35内へ供給される。このように、実施例1のボイラ10は、貫流ボイラとなっている。
次に、図2及び図3を参照して、火炉壁管35について説明する。図2及び図3に示すように、火炉壁管35は、中心線Iを中心とする円筒形状に形成されている。火炉壁管35は、上記したように、その管軸方向が鉛直方向となるように設けられており、内部において、鉛直方向の下方側から上方側へ向かって水が流通する。また、ライフル管として構成される火炉壁管35は、その内周面P1に、管軸方向へ向かってらせん形状となる溝部36が形成されている。また、火炉壁管35は、らせん形状の溝部36によって、径方向の内側に突出するリブ部37が、管軸方向へ向かうらせん形状となるように形成される。ここで、火炉壁管35の管外径、つまり、外周面P3において、中心線Iを通る直径を、管外径Dとする。なお、管外径Dは、数十ミリオーダーの長さとなっている。そのため、管外径Dの単位は、[mm]となる。
溝部36は、管軸方向に直交する面で切った図3に示す断面において、内周面P1の周方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。実施例1では、溝部36は、図3に示す断面において、6本形成されている。このため、リブ部37も、図3に示す断面において、6本形成される。なお、実施例1では、火炉壁管35に形成する溝部36の数を6本としたが、溝部36は複数形成されればよく、特に限定されない。
また、各溝部36は、径方向の外側に没入して形成されることから、各溝部36の底面(つまり、溝部36の径方向外側における面)が内周面P1よりも径方向外側に位置する内周面P2となっている。この内周面P2は、図3に示す断面において、中心線Iを中心とする円形となっている。つまり、内周面P1と内周面P2とは、同心円上に形成されており、内周面P1が径方向内側に位置し、内周面P2が径方向外側に位置する。ここで、火炉壁管35の内側の内周面P1における直径を小内径d1とし、火炉壁管35の外側の内周面P2における直径を大内径d2とする。
また、各溝部36は、管軸方向へ向かってらせん形状に形成されていることから、管軸方向に沿って切った図2に示す断面において、内周面P1の管軸方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。
リブ部37は、管軸方向に直交する面で切った図3に示す断面において、内周面P1の周方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。実施例1では、溝部36が6本形成されていることから、溝部36の間に形成されるリブ部37は、6本形成される。なお、実施例1では、火炉壁管35に形成するリブ部37の数を6本としたが、溝部36と同様に、リブ部37は複数形成されればよく、特に限定されない。
また、各リブ部37は、各溝部36の底面(つまり内周面P2)から径方向内側に突出して形成される。また、リブ部37は、管軸方向へ向かってらせん形状に形成されていることから、管軸方向に沿って切った図2に示す断面において、管軸方向に所定の間隔を空けて内周面P2に複数形成されている。
ここで、図2に示すように、リブ部37の径方向における高さを、リブ高さHrとする。具体的に、リブ高さHrは、内周面P2から、リブ部37が径方向の最も内側に位置する部位(すなわち頂部)までの高さとなっている。また、図3に示す断面において、リブ部37の周方向における幅を、リブ幅Wrとする。具体的に、リブ幅Wrは、リブ部37の周方向の一方側における内周面P2との境界と、リブ部37の周方向の他方側における内周面P2との境界との間の幅である。
また、図2に示す断面において、溝部36の管軸方向における幅を、溝幅Wgとし、管軸方向に隣り合うリブ部37の間隔を、リブ間隔Prとする。具体的に、溝幅Wgは、溝部36の管軸方向の一方側における内周面P2とリブ部37との境界と、溝部36の管軸方向の他方側における内周面P2とリブ部37との境界との間の幅である。また、間隔Prは、リブ部37の管軸方向における中心同士の間の距離となっている。
さらに、図3に示す断面において火炉壁管35と内部を流通する水とが接触する長さを、濡れぶち長さLとし、リブ部37の数を、リブ数Nrとする。なお、図3において、濡れぶち長さLは、図示の便宜上、円周のような記載に見えるが、前述のとおり、流路断面で流体に接している壁面の総長さのことである。このとき、管外径Dは、数十ミリオーダーの長さとなる。そのため、リブ高さHrは、ミリオーダーの高さとなる。同様に、リブ幅Wr、溝幅Wg、リブ間隔Pr及び濡れぶち長さLも、ミリオーダーの長さとなる。このため、リブ高さHr、リブ幅Wr、溝幅Wg、リブ間隔Pr及び濡れぶち長さLは、その単位が、[mm]となる。
次に、火炉壁管35の形状について説明する。上記したように、火炉壁管35の内部は、超臨界圧の状態となり、この状態において、水が流通する。このとき、燃焼装置22により加熱される火炉壁管35は、伝熱劣化現象を抑制しつつ、熱伝達率の高い形状となっている。
ところで、火炉壁管35の内部は、超臨界圧であることから、水が単相の状態で流通する。また、水は、管軸方向に流れることから、リブ部37により旋回力を与えられながら、リブ部37を乗り越えて流れることとなる。このとき、リブ部37を乗り越える流れは、いわゆるバックステップ流となっている。以下、図4を参照して、バックステップ流と熱伝達率との関係について説明する。
図4は、段差を乗り越えるときの流れ(バックステップ流)と、熱伝達率との関係を示す説明図である。図4に示す流体が流れる流路100は、底面P4から、段差部101が突出した流路となっている。また、底面P4が形成される部位は、溝部102となっている。ここで、流路100は、火炉壁管35の内部流路に相当する。そして、段差部101は、火炉壁管35のリブ部37に相当する。また、溝部102は、火炉壁管35の溝部36に相当する。さらに、流路100を流れる流体は、熱媒としての水に相当する。なお、流体が流れる所定の流れ方向は、水が流通する管軸方向に相当する。
ここで、流路100において、流体が所定の流れ方向に流れると、流体は、段差部101上を流れた後、段差部101の角部において剥離する。剥離した流体は、付着点Oにおいて、溝部102の底面P4に付着する。この後、溝部102の底面P4に付着した水は、底面P4に沿って下流側に流れる。
このとき、所定の流れ方向において、底面P4における熱伝達率は、図4に示すとおりであり、付着点Oにおいて、熱伝達率が最も高く、付着点Oから上流側及び下流側へ離れるにつれて、熱伝達率が低くなる。このため、火炉壁管35の熱伝達率を向上させるためには、付着点Oの位置を適正に調整する必要がある。
ここで、付着点Oの位置は、リブ高さHrとリブ幅Wrとを変化させることにより調整することができる。つまり、リブ高さHrとリブ幅Wrとを最適な形状とすることで、付着点Oの位置を、火炉壁管35の熱伝達率が高い位置とすることができる。
このため、火炉壁管35は、上記した小内径d1、大内径d2、管外径D、溝幅Wg、リブ幅Wr、間隔Pr、リブ数Nr及びリブ高さHr、濡れぶち長さLが、下記する関係式を満たすような形状に形成されている。
火炉壁管35において、溝幅Wg、リブ高さHr及び管外径Dは、「Wg/(Hr・D)>0.40」の関係式(以下、(1)式という)を満たしている。ここで、「Wg/(Hr・D)=F」とすると、「F>0.40」となる。このとき、リブ高さHrは、「Hr>0」であり、リブ部37は、径方向の内側に突出する構成となっている。また、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr及び濡れぶち長さをLは、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」の関係式(以下、(2)式という)を満たしている。詳細は後述するが、火炉壁管35の形状を、上記の2つの関係式を満たす形状とすることで、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることができる。
らせん形状となるリブ部37のリード角は、上記した関係式を満たすような角度となっている。なお、リード角は、管軸方向に対する角度であり、リブ部37のリード角が0°であれば、管軸方向に沿った方向となり、リブ部37のリード角が90°であれば、周方向に沿った方向となる。ここで、リブ部37のリード角は、リブ部37の数に応じても適宜変更される。つまり、リブ部37の数が多ければ、リブ部37のリード角は、緩やかな角度になる(0°に近づく)一方で、リブ部37の数が少なければ、リブ部37のリード角は、急な角度(90°に近づく)になる。
次に、図5及び図6を参照して、エンタルピに応じて変化する火炉壁の管壁面温度の変化について説明する。図5及び図6は、エンタルピに応じて変化する火炉壁の管壁面温度の一例のグラフである。ここで、図5及び図6は、その横軸が火炉壁31(火炉壁管35)に与えられるエンタルピであり、その縦軸が管壁面温度(火炉壁管35の温度)である。
図5及び図6に示すように、Fは、「F=0.35」のときの管壁面温度の変化を示すグラフであり、実施例1の関係式を満たさない従来の火炉壁管35の形状となっている。また、Fは、「F>0.40」のときの管壁面温度の変化を示すグラフであり、実施例1の(1)式を満たした火炉壁管35の形状となっている。さらに、Fは、「F>0.40」及び「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」の2つの関係式を満たすときの管壁面温度の変化を示すグラフであり、実施例1の2つの関係式を満たした火炉壁管35の形状となっている。なお、Tは、火炉壁管35の内部を流通する水の温度(流体温度)の変化を示すグラフであり、Tmaxは、火炉壁管35が許容可能な限界管温度である。
ここで、図5では、火炉壁管35の内部を流通する水の質量速度は、火炉壁管35の内部の水の流動安定性が確保可能な低質量速度となっており、火炉壁管35の内部は超臨界圧となっている。具体的に、低質量速度とは、管外径D、小内径d1及び大内径d2の大きさにより異なるが、例えば、定格出力でボイラ10を運転した際に、火炉壁管35の平均質量速度が1000(kg/ms)以上2000(kg/ms)以下の範囲となっている。なお、火炉壁管35の内部の水の流動安定性が確保可能な質量速度であれば、上記の範囲に限定されない。また、実施例1において、定格出力は、火力発電設備1の発電機における定格電気出力となっている。
図5に示すように、Fの場合、エンタルピが大きくなると、つまり、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなると、管壁面温度が過渡的に上昇することが認められる。つまり、Fの場合、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなると、超臨界圧時において熱伝達率が低下する伝熱劣化現象が発生することが確認された。
一方で、図5に示すように、Fの場合、エンタルピが大きくなると、つまり、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなると、Fの場合に比して、管壁面温度が緩やかに上昇することが認められる。つまり、Fの場合、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなっても、超臨界圧時における熱伝達率の低下が抑制され、火炉壁管35における伝熱劣化現象の発生を抑制できることが確認された。つまり、(1)式を満たす火炉壁管35の形状は、伝熱劣化現象の発生を抑制できることが確認された。
さらに、図5に示すように、Fの場合、小さいエンタルピから大きいエンタルピに亘って、Fの場合に比して管壁面温度が低くなっていることが認められる。つまり、Fの場合、火炉壁管35に与えられる熱量の大小にかかわらず、Fの場合よりも火炉壁管35の熱伝達率が向上しており、また、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなる場合も、超臨界圧時における熱伝達率の低下が抑制され、火炉壁管35における伝熱劣化現象の発生を抑制できることが確認された。つまり、(1)式及び(2)式を満たす火炉壁管35の形状は、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上できることが確認された。
続いて、図6では、火炉壁管35の内部を流通する水の質量速度は、図5に比して遅くなっており、ボイラ10を運転可能な最低限(下限)の質量速度となっている。なお、火炉壁管35の内部は、図5と同様に、超臨界圧となっている。具体的に、最低限の質量速度とは、管外径D、小内径d1及び大内径d2の大きさにより異なるが、例えば、定格出力でボイラ10を運転した際に、火炉壁管35の平均質量速度が1500(kg/ms)以下の範囲となっている。なお、ボイラ10の運転が可能な最低限の質量速度であれば、上記の範囲に限定されないが、一般的に下限は700kg/ms程度である。
図6に示すように、Fの場合、エンタルピが大きくなると、つまり、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなると、管壁面温度が過渡的に上昇することが認められる。つまり、Fの場合、熱媒が火炉壁管35の内部を最低限となる質量速度で流通し、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなると、超臨界圧時において熱伝達率が低下する伝熱劣化現象が発生することが確認された。
一方で、図6に示すように、Fの場合、エンタルピが大きくなると、つまり、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなると、Fの場合に比して、管壁面温度が緩やかに上昇するものの、限界管温度Tmaxを超えてしまうことが認められる。
これに対し、図6に示すように、Fの場合、小さいエンタルピから大きいエンタルピに亘って、Fの場合に比して管壁面温度が低くなっていることが認められる。つまり、Fの場合、火炉壁管35に与えられる熱量の大小にかかわらず、Fの場合よりも火炉壁管35の熱伝達率が向上していることが確認された。また、熱媒が火炉壁管35の内部を最低限となる質量速度で流通し、火炉壁管35に与えられる熱量が多くなっても、超臨界圧時における熱伝達率の低下が抑制され、火炉壁管35における伝熱劣化現象の発生を抑制できることが確認された。つまり、(1)式及び(2)式を満たす火炉壁管35の形状は、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上できることが確認された。
次に、図7を参照して、濡れぶち長さLに応じて変化する、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr及びリブ数Nrの関係を示すグラフと、上記のFに関する領域との関係について説明する。図7は、実施例1の火炉壁管に関し、濡れぶち長さLに応じて変化する、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr及びリブ数Nrの関係を示すグラフである。なお、図7のグラフにおいて、横軸は、濡れぶち長さLとなっており、縦軸は、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)」となっている。
図7に示すS1は、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)=0.40L+9.0」のラインであり、上記のFに関する領域は、(Pr・Nr)/(Hr・Wr)の値が、S1よりも大きな値となる領域となっている。つまり、実施例1の火炉壁管35は、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr、濡れぶち長さLを、Fの領域内に収まる形状とすることで、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることが可能な形状とすることができる。
以上のように、実施例1の構成によれば、内部が超臨界圧となる火炉壁管35において、「Wg/(Hr・D)>0.40」を満たすと共に、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」を満たすことで、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることができる。このため、超臨界圧時において、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることで、管温度(火炉壁31の管壁面温度)の上昇を、エントロピの大小に亘って抑制することができる。
また、実施例1の構成によれば、火炉壁管35の内部を流通する水が、低質量速度(平均質量速度が1000〜2000kg/ms)であったり、高熱流束が与えられたり、火炉壁管35の内部を流通する水の質量速度を引き下げる(平均質量速度が1500kg/ms以下となる)場合であっても、超臨界圧時において、伝熱劣化現象の発生を抑制しつつ、熱伝達率を向上させることができる。
また、実施例1の構成によれば、上記した関係式を満たす火炉壁管35を、垂直管形火炉式の超臨界圧変圧運転ボイラに適用することができる。このため、超臨界圧時において、火炉壁管35の伝熱劣化現象の発生を抑制することができるため、火炉壁管35から水への熱伝達を好適に維持することができ、蒸気を安定して生成することができる。
また、実施例1の構成によれば、火炉壁管35を有するボイラ10を、蒸気タービン11を用いる火力発電設備1に適用することができる。このため、ボイラ10において、蒸気を安定して生成することができるため、蒸気タービン11へ向けて蒸気を安定して供給できることから、蒸気タービン11の作動も安定したものにすることができる。
なお、実施例1では、伝熱管として機能する火炉壁管35を、コンベンショナルボイラに適用し、コンベンショナルボイラを火力発電設備1に適用したが、この構成に限定されない。例えば、上記した関係式を満たす伝熱管を、排熱回収ボイラに適用し、排熱回収ボイラを石炭ガス化複合発電(IGCC)設備に適用してもよい。つまり、伝熱管の内部が超臨界圧となる貫流ボイラであれば、いずれのボイラに適用してもよい。
また、実施例1では、火炉壁管35のリブ部37の形状を特に限定しなかったが、例えば、図8に示す形状としてもよい。図8は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に沿って切ったときの部分断面図である。
図8に示すように、火炉壁管35のリブ部37は、管軸方向に沿って切ったときの断面形状が、内周面P2を底面(下底)とし内周面P1を上面(上底)とする台形状に形成されている。なお、この場合、リブ部37のリブ高さHrは、実施例1と同様に、内周面P2から、リブ部37が径方向の最も内側に位置する部位(すなわち内周面P1)までの高さとなっている。また、溝幅Wgは、溝部36の管軸方向の一方側における内周面P2とリブ部37との境界となる屈曲する部位と、溝部36の管軸方向の他方側における内周面P2とリブ部37との境界となる屈曲する部位との間の幅となっている。
以上、図8に示すように、火炉壁管35のリブ部37は、内周面P1及び内周面P2に対して所定の角度となる屈曲部を有する形状としてもよい。なお、図8において、リブ部37は、台形状に形成したが、矩形状または三角形状であってもよく、特に限定されない。
また、火炉壁管35のリブ部37の形状は、図9に示す形状としてもよい。図9は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に沿って切ったときの部分断面図である。
図9に示すように、火炉壁管35のリブ部37は、管軸方向に沿って切ったときの断面形状が、内周面P2と連続すると共に径方向内側に凸となる湾曲した形状に形成されている。なお、この場合、リブ部37のリブ高さHrは、実施例1と同様に、内周面P2から、リブ部37が径方向の最も内側に位置する部位(すなわち頂部)までの高さとなっている。また、溝幅Wgは、溝部36の管軸方向の一方側における平坦な内周面P2と湾曲するリブ部37との境界と、溝部36の管軸方向の他方側における平坦な内周面P2と湾曲するリブ部37との境界との間の幅となっている。
以上、図9に示すように、火炉壁管35のリブ部37は、内周面P1及び内周面P2に対して所定の曲率半径となる連続する曲面を有する形状としてもよい。なお、図7において、リブ部37は、径方向内側に凸となる湾曲形状としたが、リブ部37の径方向内側の頂部が平坦面となっていてもよく、内周面P1及び内周面P2に対して連続する曲面であれば、特に限定されない。
また、火炉壁管35のリブ部37の形状は、図10及び図11に示す形状としてもよい。図10は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に沿って切ったときの部分断面図であり、図11は、火炉壁管のリブ部の形状の一例を示す管軸方向に直交する面で切ったときの部分断面図である。
図10に示すように、火炉壁管35のリブ部37は、管軸方向に沿って切ったときの断面形状が、内周面P2を底面とする三角形状に形成されている。このとき、リブ部37は、内周面P2と為す角度が、水の流通方向の上流側と下流側とで異なっている。具体的に、リブ部37は、流通方向の上流側において内周面P2と為す角度が、流通方向の下流側において内周面P2と為す角度に比して、小さい角度となっている。よって、リブ部37は、水の流通方向に対して、上流側の部位の勾配が急となる一方で、下流側の部位の勾配が緩やかとなっている。
また、図11に示すように、火炉壁管35のリブ部37は、管軸方向に直交する面で切ったときの断面形状が、内周面P2を底面とする三角形状に形成されている。このとき、リブ部37は、内周面P2と為す角度が、水の旋回方向の上流側と下流側とで異なっている。具体的に、リブ部37は、旋回方向の上流側において内周面P2と為す角度が、旋回方向の下流側において内周面P2と為す角度に比して、小さい角度となっている。よって、リブ部37は、水の旋回方向に対して、上流側の部位の勾配が急となる一方で、下流側の部位の勾配が緩やかとなっている。
また、実施例1では、らせん形状の溝部36及びリブ部37の旋回方向を、特に限定しなかったが、旋回方向は、時計回りの方向であってもよいし、反時計回りの方向であってもよく、特に限定されない。
次に、図12を参照して、実施例2に係る火炉壁管35について説明する。図12は、実施例2の火炉壁管に関し、濡れぶち長さLに応じて変化する、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr及びリブ数Nrの関係を示すグラフである。なお、実施例2では、重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分について説明すると共に、実施例1と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例1では、管外径Dについて、特に言及しなかったが、実施例2では、火炉壁管35の管外径Dを、「25mm≦D≦35mm」となるように形成している。以下、実施例2に係る火炉壁管35について説明する。
実施例1に記載したように、火炉壁管35の内部を流通する水の平均質量速度は、1000(kg/ms)以上2000(kg/ms)以下の範囲となっていたり、または、1500(kg/ms)以下で、且つ、ボイラ10の運転が可能な最低限の質量速度以上となっている。このように、火炉壁管35の内部を流通する水の質量速度は、予め決められた質量速度となっている。これは、(1)式及び(2)式を満たす火炉壁管35の熱伝達率を最適なものとするためには、上記の質量速度の範囲内とすることで、図4に示す付着点Oの位置を最適な位置としているからである。このとき、火炉壁管35の管外径Dが小さくなると質量流速が大きくなる一方で、管外径Dが大きくなると質量流速が小さくなる。ここで、火炉壁管35の管外径Dの大きさが過大であったり、または、過小であったりすると、上記の質量流速の範囲を逸脱し、これにより、図4に示す付着点Oの位置が最適な位置から変化する可能性がある。このため、(1)式及び(2)式を満たす火炉壁管35の形状に適した質量流速とすべく、火炉壁管35の管外径Dは、下記する範囲となっている。
実施例2では、火炉壁管35の管外径Dを、「25mm≦D≦35mm」となるように形成している。ここで、図12に示すように、「25mm≦D≦35mm」の範囲となる管外径Dによって規定される領域は、2つのラインS2によって挟まれた領域となる。つまり、濡れぶち長さLは、管外径Dを因数とする関数で定義されており、管外径Dが大きくなると、濡れぶち長さLが大きくなり、管外径Dが小さくなると、濡れぶち長さLが小さくなる。そして、2つのラインS2のうち、図12の左側のラインS2が、管外径「D=25mm」のラインであり、図12の右側のラインS2が、管外径「D=35mm」のラインである。そして、実施例2の火炉壁管35は、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr、濡れぶち長さLを、ラインS1により規定されるFの領域と、2つのラインS2に挟まれた領域とが重複する重複領域内に収まる形状としている。
以上のように、実施例2の構成によれば、管外径Dを「25mm≦D≦35mm」とすることで、水の質量流速を上記の範囲とすることができ、水の質量流速を適切な質量流速とすることができる。このため、(1)式及び(2)式を満たす火炉壁管35の形状に適した質量流速にできることから、付着点Oの位置を最適な位置とすることができ、熱伝達率の性能を最適なものにできる。
次に、図13を参照して、実施例3に係る火炉壁管35について説明する。図13は、実施例3の火炉壁管に関し、濡れぶち長さLに応じて変化する、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr及びリブ数Nrの関係を示すグラフである。なお、実施例3でも、重複した記載を避けるべく、実施例1及び2と異なる部分について説明すると共に、実施例1及び2と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例3では、(2)式に対して、上限値を設けている。以下、実施例3に係る火炉壁管35について説明する。
実施例3の火炉壁管35において、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr及び濡れぶち長さをLは、(1)式及び(2)式に加え、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)<0.40L+80」の関係式(以下、(3)式という)を満たしている。つまり、実施例3の火炉壁管35は、(2)式と(3)式とを組み合わせると、「0.40L+9.0<(Pr・Nr)/(Hr・Wr)<0.40L+80」の範囲となっている。
ここで、(2)式、つまり、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」の式では、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)」の上限値を設定していないことから、左辺の式が極端に大きくなると、リブ間隔Prが広くなり、リブ数Nrが多くなり、リブ高さHrがゼロになり、リブ幅Wrがゼロになる方向となる。この場合、火炉壁管35の形状を維持することが容易ではない。
このため、実施例3では、(3)式において、上限値を設けている。ここで、図13に示すように、ラインS3は、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)=0.40L+80」である。そして、実施例3の火炉壁管35は、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr、濡れぶち長さLを、ラインS1により規定されるFの領域と、2つのラインS2に挟まれた領域と、ラインS3よりも小さい領域とが重複する重複領域内に収まる形状としている。つまり、実施例3の火炉壁管35は、ラインS1、2つのラインS2及びラインS3に囲まれた領域内における、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr、濡れぶち長さLとなっている。
以上のように、実施例3の構成によれば、(3)式により上限値を規定することで、リブ高さHr、リブ間隔Pr、リブ幅Wr、リブ数Nr、濡れぶち長さLが発散することなく、火炉壁管35を適切な形状に維持し易くできる。
1 火力発電設備
10 ボイラ
11 蒸気タービン
21 火炉
22 燃焼装置
31 火炉壁
35 火炉壁管
36 溝部
37 リブ部
100 流路
101 段差部
102 溝部
D 管外径
d1 小内径
d2 大内径
Wg 溝幅
Wr リブ幅
Hr リブ高さ
P1 内周面
P2 内周面
P3 外周面
P4 底面
L 濡れぶち長さ
O 付着点

Claims (8)

  1. ボイラに設けられ、内部が超臨界圧となり、内部に熱媒が流通する伝熱管であって、
    内周面に形成され、管軸方向へ向かうらせん形状の溝部と、
    らせん形状の前記溝部によって、径方向の内側に突出して形成されるリブ部と、を備え、
    前記径方向における前記リブ部の高さ[mm]をHrとし、前記管軸方向における前記リブ部の間隔[mm]をPrとし、前記内周面の周方向における前記リブ部の幅[mm]をWrとし、前記管軸方向に垂直に切った断面内にある前記リブ部の数をNrとし、前記管軸方向に垂直に切った断面の濡れぶち長さ[mm]をLとし、前記管軸方向に沿って切った断面の前記管軸方向における前記溝部の幅[mm]をWgとし、管外径[mm]をDとすると、
    前記溝部の幅Wg[mm]、前記リブ部の高さHr[mm]及び前記管外径D[mm]は、「Wg/(Hr・D)>0.40」を満たすと共に、
    前記リブ部の高さHr[mm]、前記リブ部の間隔Pr[mm]、前記リブ部の幅Wr[mm]、前記リブ部の数Nr及び濡れぶち長さL[mm]は、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)>0.40L+9.0」を満たすことを特徴とする伝熱管。
  2. 定格出力でボイラを運転した際に、火炉壁を構成する伝熱管の内部を流通する前記熱媒の平均質量速度が1000〜2000kg/msとなっていることを特徴とする請求項1に記載の伝熱管。
  3. 定格出力でボイラを運転した際に、火炉壁を構成する伝熱管の内部を流通する前記熱媒の平均質量速度が1500kg/ms以下となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の伝熱管。
  4. 前記管外径D[mm]は、「25mm≦D≦35mm」であることを特徴とする請求項2または3に記載の伝熱管。
  5. 前記リブ部の高さHr[mm]、前記リブ部の間隔Pr[mm]、前記リブ部の幅Wr[mm]、前記リブ部の数Nr及び濡れぶち長さL[mm]は、「(Pr・Nr)/(Hr・Wr)<0.40L+80」を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の伝熱管。
  6. 定格出力で運転した際に、超臨界圧で運転される前記ボイラの火炉壁を構成する火炉壁管として用いられる請求項1から5のいずれか1項に記載の伝熱管を備えることを特徴とするボイラ。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の伝熱管を、火炎のふく射または高温ガスにより加熱することで、前記伝熱管の内部を流通する前記熱媒を加熱することを特徴とするボイラ。
  8. 請求項6または7に記載のボイラと、
    前記ボイラに設けられる前記伝熱管の内部を流通する前記熱媒としての水が加熱されることで生成される蒸気により作動する蒸気タービンと、を備えることを特徴とする蒸気タービン設備。
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