JP5718419B2 - 電子機器の制御システム及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、3GやPHS、無線LAN等の通信ネットワーク上に接続された電子機器を制御する電子機器の制御システム及び制御方法に関する。
近年、家庭内ネットワーク環境が進み、パーソナルコンピュータのみならずテレビや、ハードディスク録画機、照明、エアコンなどの家電機器(電子機器)をローカルな通信領域である宅内ネットワークで相互に接続する電子機器制御システムが提供されている。また、これら宅内に設置された通信機能を備えた電子機器を、スマートフォンや携帯電話、モバイルPC等の携帯情報端末から遠隔的に操作制御したいという要請がある。
ところで、ホームネットワークに接続される電子機器は、様々な企業によって、独自の通信規格又はインターフェースに基づいて製造されており、電子機器間における制御仕様の整合を図ることが必要となっている。そのため、例えば、特許文献1に開示された家電制御システムのように、各家庭にホームサーバーを設置し、各電子機器の制御規格に対応する制御を行っていた。
この特許文献1に開示された技術では、宅内にホームサーバーを設置したうえで、通信機能を有する電子機器を宅内ネットワークに接続するとともに、電子機器に対する制御要求をホームサーバーから送信することで、電子機器の制御設定し、ホームサーバー経由で電子機器を集中制御する。
また、このような宅内ネットワークにおいて、ホームサーバーと電子機器とは、例えば、Zigbee(登録商標)などの近距離無線通信規格を用いて通信を行っている(例えば、特許文献2)。
特開2004−192602号公報 特開2013−77901号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたようなホームサーバーを用いた場合、各メーカーの電子機器では、標準化された規格や、メーカー独自のインターフェース及び信号形式で装置を駆動させているため、ユーザーの情報処理端末から電子機器に対して制御要求が伝わるまでに、制御要求の信号形式を複数回変換するようになっている。
すなわち、ユーザーの情報処理端末から送信された制御要求は、ホームネットワーク外の管理サーバーに送信され、管理サーバーにおいて、ホームサーバー用の信号に変換されて、通信ネットワークを介してホームサーバーに送信される。
その後、ホームネットワーク内のホームサーバーで取得された制御要求信号は、ホームサーバーにおいて、標準化された無線通信規格用の信号形式に変換されて、電子機器に送信される。そして、電子機器に入力された制御要求信号は、メーカー独自のミドルウェアによって、無線通信規格用の信号形式からメーカー独自の制御プログラム用の信号に変換され、その後、その変換された制御信号によって要求された処理が実行されることとなる。
このように、特許文献1では、ユーザーの情報処理端末から電子機器に対して制御要求が伝わるまでに、制御要求の信号形式を各装置の規格に応じて変換処理を行うため、信号形式を変換するプログラムの開発費、及び運用費が嵩張り、システム全体のコストが高価となっていた。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、通信機能を備えた電化機器を遠隔的に制御するに際し、通信ネットワーク上と電子機器との間のインターフェースを標準化して、高価なサーバー装置や通信機能、それらに関する複雑な操作や運用を要することなく、既存のネットワークシステムを利用し、システム全体のコストを低廉化させることのできる電子機器の制御システム及び制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、電子機器に備えられ、当該電子機器の動作を制御するためのローデータを入出力するための操作用モジュールと、電子機器に備えられ、前記操作用モジュールから出力された前記ローデータを受信し、通信ネットワークに送信するとともに、前記通信ネットワークから送信された外部からのローデータを受信し、当該外部からのローデータを前記操作用モジュールに入力するための転送用モジュールと、通信ネットワーク上に配置され、転送用モジュールと通信可能な遠隔制御サーバーとを備え、遠隔制御サーバーは、各電子機器を特定する識別タグ情報と、各電子機器に固有のローデータのパターンとを関連付けて記憶するローデータデータベースを有し、転送用モジュールから取得したローデータに基づいて、ローデータデータベースを照合し、当該電子機器を特定する識別タグ情報を選定し、選定された識別タグ情報を、転送用モジュールに付与することを特徴とする。
また、他の発明は、電子機器の動作を制御するためのローデータを入出力するための操作用モジュールと、前記操作用モジュールから出力された前記ローデータを受信して通信ネットワークに送信するとともに、前記通信ネットワークから送信された外部からのローデータを受信し、当該外部からのローデータを前記操作用モジュールに入力するための転送用モジュールとを備えた電子機器と、通信ネットワーク上に配置され、転送用モジュールと通信可能な遠隔制御サーバーとを用いた電子機器の制御方法であって、
(1)予め、遠隔制御サーバーにおいて、各電子機器を特定する識別タグ情報と、各電子機器に固有のローデータのパターンとを関連付けてローデータデータベースに蓄積するローデータ蓄積ステップと、
(2)転送用モジュールから取得したローデータに基づいて、ローデータデータベースを照合し、当該電子機器を特定する識別タグ情報を選定する識別タグ情報選定ステップと、
(3)選定された識別タグ情報を、転送用モジュールに付与する識別タグ情報付与ステップと
を含むことを特徴とする。
これらの発明によれば、電子機器には、操作用モジュールから入出力されるローデータを送受信するための転送用モジュールを備えているので、通信ネットワーク上に配置された遠隔制御サーバーと、既存のネットワークシステムを利用して電子機器を駆動する制御信号の形式のままのローデータを送受信することができる。このため、これらの発明によれば、各家庭において、高価なホームサーバー等を設置する必要がなくなるとともに、サービス提供側では、チップなどの形で転送用モジュールを実装するのみで、高価なサーバー装置や通信機能、それらに関する複雑な操作や運用を要することがなくなり、システム全体の製造・運用コストを低廉化させることができる。
また、本発明では、転送用モジュールから取得したローデータに基づいて、ローデータデータベースを照合し、当該電子機器を特定する識別タグ情報を選定し、その選定された識別タグ情報を、転送用モジュールに付与しているので、次回からの通信時には、当該電子機器の機種、使用されるミドルウェア、及びプログラムなどを即時に特定することができるため、大幅なローデータ処理工数の削減が期待でき、さらにシステム全体のコストを低廉化させることができる。
上記発明において、遠隔制御サーバーは、通信ネットワーク上に分散配置されたコンテンツ情報を取得し、取得されたコンテンツ情報の内容に応じて、ローデータを生成又は加工し、転送用モジュールを通じて、操作用モジュールに入力するコンテンツ検索部をさらに備えることが好ましい。
ここで、本発明において「コンテンツ情報」とは、テキストデータや画像、動画、音声などの情報データの他、情報が蓄積されたデータベース、所定のプログラムやシステムを用いて提供されるデータ処理サービスも含まれる。
この情報データやデータベースにより提供されるコンテンツ情報としては、例えば、天気予報や花粉情報、交通情報、その他のニュースなど一般的な情報の他、利用者自身の現在位置や、スケジュール、Webページの閲覧履歴、コンテンツの視聴履歴、物品の購入履歴、健康情報(例えば、睡眠、運動、体温、脈拍)等の個人情報などが含まれる。また、上記データ処理サービスとしては、認証処理や電子決済処理、文書翻訳、データ変換処理、音声認識、画像認識などクラウド上で提供される機能が含まれる。
さらに、上述したローデータの「生成」とは、予約設定などによって所定の条件が満たされたときに新たにローデータを作り出す処理を含み、「加工」とは、上記データ処理サービスなどと連携して、このようにして生成されたローデータや、他から取得されたローデータを、変更を加える処理を含む。
このような発明によれば、通信ネットワーク上に分散配置されたコンテンツ情報を取得して、取得されたコンテンツ情報の内容に応じて、ローデータを生成又は加工するので、例えば、エアコン装置を遠隔操作する際、エアコン装置が設置されている地域の天気情報を考慮して温度を設定したり、ユーザーのスケジュールや健康状態、現在位置などに応じた制御ができるため、利便性が向上される。
上記発明において、操作用モジュールは、特定のプログラムであるミドルウェア又はアプリケーションに基づいて動作され、遠隔制御サーバーは、識別タグ情報の選定に際し、ミドルウェアから取得されたローデータを解析し、その解析結果に基づいてローデータデータベースを照合することが好ましい。このような発明によれば、操作用モジュール上に実装されているミドルウェアやアプリケーションの特性に基づいて電子機器を特定できることから、より確実に識別タグ情報の選定を行うことができる。
上記発明において、転送用モジュールには、当該転送用モジュールに固有のシリアルコードが付与されており、遠隔制御サーバーは、各電子機器に対して選定された識別タグ情報に、当該電子機器に備えられた転送用モジュールから取得されたシリアルコードとを、関連付けて記憶する利用者データベースを有することが好ましい。このような発明によれば、電子機器の特定とともに、その電子機器に実装されている転送用モジュールの識別も行うことができ、両者の情報を利用することによってよりきめ細かいシステムの運用やサービスの提供を行うことができる。
上記発明において、転送用モジュールは、秘密鍵を保持するとともに、秘密鍵に基づいて生成される公開鍵を、発行し、遠隔制御サーバーにおいて、転送用モジュールから公開鍵を取得するとともに、取得した公開鍵により、共通鍵を暗号化して転送用モジュールに送信する。そして、転送用モジュールでは、暗号化された共通鍵を取得し、秘密鍵により共通鍵を復号することが好ましい。この場合には、暗号化技術の活用によってセキュリティ性の向上を図ることができる。特に、本発明によれば、電子機器側において、公開鍵を発行するので、サーバーが電子機器を制御する場合であってもセキュリティ性を向上させることができる。
以上述べたように、この発明によれば、通信機能を備えた電化機器を遠隔的に制御するに際し、通信ネットワーク上と電子機器との間のインターフェースを標準化して、高価なサーバー装置や通信機能、それらに関する複雑な操作や運用を要することなく、既存のネットワークシステムを利用し、システム全体のコストを低廉化させることができる。また、各ユーザーによる各種電子機器の使用状況に関する情報を詳細に収集することができるため、各製品に関するユーザー動向の「見える化」を実現することができ、商品開発やマーケティングへの応用を図ることができる。
実施形態に係る電子機器制御システムの全体構成を示す概念図である 実施形態に係る電子機器制御システムを構成する電子機器、遠隔操作手段、及び中継装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る電子機器制御システムを構成する利用者用端末の内部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る電子機器制御システムを構成する遠隔制御サーバーの内部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る開発者の登録処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る電子機器に関する情報の登録処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係るミドルウェアの登録処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る電子機器用プログラムの登録処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係るタグ付け処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る利用者情報の関連付け処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る遠隔操作用プログラムを選択する処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る電子機器のアップロード処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る管理サーバー側からの遠隔制御を示すシーケンス図である。 実施形態に係る付属の遠隔操作手段からの制御を示すシーケンス図である。 実施形態に係る電子機器の関連付け解除の動作を示すシーケンス図である。 実施形態に係る不正アクセス防止処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る暗号化処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係るファームウェア更新処理を示すシーケンス図である。
(電子機器制御システムの全体構成)
以下に添付図面を参照して、本発明に係る電子機器制御システムの実施形態を詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係る電子機器制御システムの全体構成を示す概念図である。なお、本実施形態において、電子機器3としては、宅内に設置される電子機器を遠隔制御する場合を例に説明する。
本実施形態において、電子機器制御システムは、図1に示すように、利用者などの宅内に設置された家電である電子機器3(3a〜3e)を管理及び遠隔制御するシステムである。本システムでは、電子機器3(3a〜3e)及び中継装置4とが接続された宅内ネットワーク6と、遠隔制御サーバー1と、利用者が所持する利用者用端末2と、電子機器3の制御プログラム、ミドルウェア等を開発する開発者が所有する情報処理端末2aがインターネット公衆網5を介して接続されている。
宅内ネットワーク6は、各家庭内に存在する電子機器3(3a〜3e)を相互に接続する閉ざされたローカル領域ネットワークであり、本実施形態では、Wi−Fi(登録商標)方式の無線ネットワークが構築される。そして、この宅内ネットワーク6には、アクセスポイントとして機能する中継装置4と電子機器3(3a〜3e)とが相互に接続されている。なお、本実施形態では、通信ネットワークとして、中継装置4を通じての宅内ネットワーク6を例示して説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、この通信ネットワークとしては、3G回線やPHSその他の高速データ通信網等の公衆携帯電話網が含まれ、これらの公衆携帯電話網を利用する場合は、各通信網の基地局を通じてローデータを送受することとなる。
電子機器3は、主に家庭で使用される電子機器であり、本実施形態においては、電子機器3として、エアコン3a、洗濯機3b、テレビ装置3c、録画機器3d、及び電子レンジ3eの他、冷蔵庫照、明器具等の種々の電子機器が宅内ネットワーク6に接続されている。そして、宅内ネットワーク6に接続されたこれらの電子機器3は、利用者が所持する利用者用端末2、若しくは遠隔操作手段30であるリモコン装置を通じて制御命令が伝送されて駆動可能となるとともに、電子機器3の状態情報が利用者用端末2に送信されるようになっている。
また、これらの電子機器3は、中継装置4を通じてデータを相互に送受信可能であり、例えば、録画機器3dで記録されたコンテンツをテレビ装置3cで出力したり、エアコンが稼働すると窓の自動開閉機構が動作して窓を閉めたりできるようになっている。なお、電子機器3としては、上述した機器に限定するものではなく、遠隔に操作したり、或いは状態情報を管理・制御したりする用途のある電子機器、或いは電子機器が内蔵又は接続された電機製品であればよく、例えば、印刷装置、インターフォン、音楽再生装置の他、屋外に設置される自動販売機、自動車、ソーラーパネル等も含まれる。
中継装置4は、宅内に設置されるノード装置であり、インターネット公衆網5に接続するためのモデムとしての機能を有し、通信経路の選択や、データ(信号)の相互変換を行い、宅内ネットワーク6とインターネット公衆網5との間における中継処理を行う。また、中継装置4には、Wi−Fi(登録商標)ルーターやアクセスポイント装置の機能も含まれ、電子機器3と無線通信を行っている。
インターネット公衆網5は、宅内ネットワーク6外の広域領域ネットワークであり、通信プロトコルIPを用いて種々の通信回線(電話回線やISDN回線、ADSL回線、光回線などの公衆回線、専用回線、無線通信網)を相互に接続して構築される分散型の通信ネットワークである。
無線基地局7は、モデムやターミナルアダプタ、ゲートウェイ装置等のノード装置を通じてインターネット公衆網5に接続され、利用者用端末2との間で無線通信接続を確立し、利用者用端末2による通話やデータ通信を提供する装置である。
利用者用端末2及び情報処理端末2aは、利用者又は開発者が使用する情報処理端末であり、インターネット公衆網5を通じて、遠隔制御サーバー1と接続されている。この利用者用端末2としては、CPUによる演算処理機能、及び通信インターフェースによる通信処理機能を備え、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置により実現することができ、モバイルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機等が含まれる。また、利用者用端末2には、ブラウザ機能などのインターネット公衆網5を介してWebページにアクセスする機能を備えており、遠隔制御サーバー1が提供する電子機器3に対する制御インターフェースが表示可能となっており、利用者用端末2に入力された操作信号が電子機器3に対する制御要求として取得される。なお、上述したように、電子機器3も相互にローデータを送受信することによって、電子機器3同士の連携が可能となっており、例えば特定の時間が到来したときに、利用者端末による制御を介さずに、自動でエアコンや窓を動作させることができる。このような電子機器3同士の自動的な連携も、遠隔制御サーバー1が提供する制御インターフェースを通じて、利用者端末2や情報処理端末2aで閲覧ができるようになっている。
遠隔制御サーバー1は、宅内ネットワーク6外のインターネット公衆網5側に配置され、中継装置4と通信可能なサーバー装置であり、中継装置4を介して、稼働状況管理、監視・制御管理、設定管理、リモート管理、データ収集管理など、宅内の電子機器3を遠隔的に、管理・制御するサーバー装置である。
この遠隔制御サーバー1は、複数の機能を分散させたサーバー群で実現可能となっており、同じ機能を有するサーバーを複数配置させることもできる。また、このサーバー群にはWebサーバーが含まれ、このWebサーバーにより、複数の電子機器3に対する制御インターフェースを統合したポータルサイトが提供される。なお、このWebサーバーは、WWW(World Wide Web)等のドキュメントシステムにおいて、HTML(HyperText Markup Language)ファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどの情報送信を行うサーバーコンピュータ或いはその機能を持ったソフトウェアで実現され、HTML文書や画像などの情報を蓄積しておき、サーバー装置上で実行されるWebブラウザなどのアプリケーションの要求に応じて、コンテンツ(Webページ)の配信を行う。
また、インターネット公衆網5には、各種のコンテンツを配信するコンテンツサーバーや、遠隔制御サーバー1を利用した利用者及び開発者に対して決済を行う決済サーバーが配置されている。
(各装置の内部構成)
次いで、上述した電子機器制御システムを構成する各装置の内部構造について説明する。図2は、本実施形態に係る電子機器制御システムを構成する電子機器3、遠隔操作手段30、及び中継装置4の内部構成を示すブロック図であり、図3は、本実施形態に係る電子機器制御システムを構成する利用者用端末2の内部構成を示すブロック図である。また、図4は、本実施形態に係る電子機器制御システムを構成する遠隔制御サーバー1の内部構成を示すブロック図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
(1)電子機器3、遠隔操作手段30、及び中継装置4
電子機器3は、図2に示すように、駆動制御部34と、ローデータ転送部33と、記憶部32と、通信インターフェース31と、センサー35と、操作インターフェース36とを備えている。なお、このセンサー35としては、電子機器3に内蔵されている場合と、センサー機能に特化した専用装置である場合とが含まれる。
通信インターフェース31は、宅内ネットワーク6に対する通信インターフェースであり、Wi−Fi(登録商標)等のデータ通信用のプロトコルによる無線通信を実行する機能を備えている。なお、この通信インターフェース31は、3G回線やPHSその他の高速データ通信網等の公衆携帯電話網に直接接続可能なものであってもよく、無線LANアダプタ等を通じてこれらの公衆携帯電話網に接続可能なものにより実現することもできる。記憶部32は、電子機器毎に固有のIPアドレス、MACアドレス、電子機器のシリアル番号や、電子機器の機能に応じた各種の操作データ(プログラム)を格納するメモリ装置である。
駆動制御部34は、当該電子機器3の動作を制御するためのローデータを入出力して、電子機器全体の動作を制御する操作用モジュールであり、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成されている。
なお、本実施形態では、記憶部32、ローデータ転送部33、及び駆動制御部34は、個別のチップとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのモジュールを物理的に一体化したチップで実現することもできる。
ここで、「ローデータ」とは、駆動制御部34で使用されるネイティブな電子制御用であるシリアル形式のデータであり、駆動制御部34は、メーカー独自、各メーカー共通のプログラムであるミドルウェアに基づいて動作されるようになっている。
ローデータ転送部33は、駆動制御部34から入出力されるローデータを遠隔操作サーバー1と送受信するための転送用モジュール(チップ)であり、通信インターフェース31と駆動制御部34との間に位置し、外部からの制御信号(ローデータ)を駆動制御部34に入力したり、電子機器の稼働状態を外部に送信したりする。
特に本実施形態において、ローデータ転送部33は、駆動制御部34から取得した動作情報等を外部に送信する場合には、駆動制御部34で使用されるローデータに、物理ヘッダ、IPヘッダ、TCP/UDPヘッダ等を付加してIPパケットとして外部に転送するようになっている。一方、遠隔制御サーバー1から制御要求として取得したIPヘッダ等が付加されたIPパケットに関しては、シリアル形式のローデータを抽出して、駆動制御部34へ送信する。
このローデータ転送部33は、当該電子機器3の電源がオンとなった際に最初に生成する所定の制御信号パターンを取得して、その信号をシリアル形式のローデータのまま遠隔制御サーバー1に送信するようになっている。この際、ローデータ転送部33は、電子機器3と特定する識別情報もあわせて送信してもよい。
ここで、制御信号パターンとは、電子機器3を操作・制御する信号(ローデータ)であり、具体的には、操作用モジュール(チップ)である駆動制御部34上で実行させるプログラムであるミドルウェアによって入出力されるコマンドやデータを構成する信号群である。また、電子機器3を特定する識別情報としては、ローデータ転送部33に固有のシリアル番号(コード)が挙げられる。なお、識別情報としては、これに限定するものではなく、例えば、電子機器のIPアドレス(IPv4アドレス、及びIPv6アドレスを含む)、電子機器3固有のシリアル番号、及び上記を読み替えたユニークなコードであってもよい。
また、ローデータ転送部33には、記憶装置であるメモリ33aを有しており、このメモリ33a内には、ローデータ転送部33に固有のシリアル番号の他、遠隔制御サーバー1から選定され、送信された電子機器3を特定する識別タグ情報が含まれている。本実施形態において識別タグ情報とは、電子機器3を特定するために付与される情報であり、送出するローデータが処理されるべきミドルウェアに関する情報として、電子機器3に適合するミドルウェアの種別の他、電子機器3のメーカーコード、機種コード、型番コード等が含まれる。
また、メモリ33a内には、SSLの証明書及び秘密鍵を保有しており、ローデータ転送部33は、ローデータの送信に際し、遠隔制御サーバー1側から共通鍵を取得するとともに、送信に係るローデータを共通鍵により暗号化する暗号化機能を有する。この共通鍵は、遠隔制御サーバー1において公開鍵により暗号化され、ローデータ転送部33において、上記秘密鍵により復号される。さらにローデータ転送部33は、秘密鍵に基づいて生成される公開鍵を、電子証明書を通じて、発行する公開鍵発行機能とを有している。
また、電子機器3は、その機器の種類によって、所定の情報を検知するセンサー35を備えている。例えば、エアコン、冷蔵庫等であれば温度センサーであり、また、例えば、監視カメラなどでは、人感センサーなどである。このセンサー35で取得された各情報は、駆動制御部34に入力されて電子機器3が駆動されたり、その各情報を電子機器3に関する付加情報として遠隔制御サーバー1へ送信される。
操作インターフェース36は、操作ボタンやタッチパネルなど電子機器3の操作を受け付けるためのデバイスであり、電子機器3の種別に応じて各種のインターフェースが設けられている。
次いで、リモコン装置である遠隔操作手段30について説明する。遠隔操作手段30には、図2に示すように、通信インターフェース31aと、操作インターフェース36aと、制御部34aと、ローデータ転送部37とを有している。なお、この遠隔操作手段30によって送信されるコマンドやデータについては、プログラムによって、ローデータとして利用者データベース113に登録され、遠隔制御サーバー1側から発信される場合もある。
通信インターフェース31aは、宅内ネットワーク6に対する通信インターフェースであり、Wifi(登録商標)等のデータ通信用のプロトコルによる無線通信を実行する機能を備えている。なお、この通信インターフェース31aには、電子機器3に対して直接駆動信号を送信する赤外線通信等の近距離通信も含めることもできる。
操作インターフェース36aは、操作ボタンやタッチパネルなど、電子機器3の操作を受け付けるためのデバイスであり、選択されたボタン等に応じて、その信号が制御部34aに入力される。
制御部34aは、電子機器3に対する操作信号を生成して送信するモジュールであり、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成されている。この制御部34aは、利用者用端末2にインストールされる遠隔操作アプリケーションが実行可能となっており、利用者用端末2と同様な操作を行うこともでき、また、図示していないディスプレイ等の表示手段から各電子機器の一覧情報や、稼働状況を閲覧することもできるようになっている。
そして、本実施形態では、制御部34aと通信インターフェース31aとの間に、ローデータ転送部37が設けられている。このローデータ転送部37は、リモコン等に取り付け可能なICチップ等であり、制御部34aから取得したシリアル形式のローデータにIPヘッダ等を付与してIPパケット化し、このIPパケットを、Wifiなどの通信インターフェース31aを通じて、電子機器3に直接或いは中継装置4を介して送信したり、さらには、遠隔制御サーバー1経由で電子機器3に送信したりして、各電子機器3を駆動制御するためのモジュールである。なお、上述したように、通信インターフェース31aには、赤外線通信等の近距離通信も含めることもでき、赤外線通信を介して、電子機器3に対して直接駆動信号を送信するようにしてもよい。
この場合ローデータ転送部37には、記憶装置であるメモリ37aを備えている。メモリ37a内部には、遠隔操作手段のIPアドレス、中継装置4のIPアドレス、電子機器3のIPアドレスなどが含まれている。
次いで、中継装置4について説明する。中継装置4には、図2に示すように、通信機能として、外部通信インターフェース41と、内部通信インターフェース42と、記憶部44と、電子機器3の通信インターフェース31との接続を制御する接続処理部43とを備えている。
内部通信インターフェース42は、宅内ネットワーク6に対する通信インターフェースであり、Wifi用のデータ通信用のプロトコルによる無線通信機能を備え、通信インターフェース31,31aと各データを送受している。
外部通信インターフェース41は、インターネット公衆網5に対する通信インターフェースであり、インターネット公衆網5とパケット通信を行い、遠隔制御サーバー1から制御要求に関するローデータを受信したり、電子機器3及び遠隔操作手段30からの動作情報を送信する。
接続処理部43は、電子機器3に対する無線通信と、インターネット公衆網5との通信を確立させるモジュールであり、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によって各電子機器3及び遠隔操作手段30に対してIPアドレス等の接続に必要な情報を自動的に割り当てる機能を有する。記憶部44は、接続処理のための各種データを格納するメモリ装置であり、電子機器毎に固有のIPアドレスや、遠隔制御サーバー1のIPアドレスについて蓄積している。なお、ネットワークにおける他のルーティングの手法としては、IPv6のRA(Router Advertisement)を用い、ステートレスに ルーター及びネットワーク上のノードのみでアドレスを自動設定するようにしてもよい。
(2)利用者用端末2及び情報処理端末2a
利用者用端末2及び情報処理端末2aには、ユーザーインターフェース系のモジュールとして入力インターフェース24と、出力インターフェース23とを備えている。入力インターフェース24は、操作ボタンやタッチパネルなどユーザー操作を入力するデバイスである。
出力インターフェース23は、ディスプレイやスピーカーなど、映像や音響を出力するデバイスである。特に、この出力インターフェース23には、液晶ディスプレイなどの表示部が含まれており、アプリケーション実行部22により、電子機器3の駆動状況、遠隔操作に関する設定情報等をこの表示部に表示する。
アプリケーション実行部22は、一般のOSやブラウザソフト、メディア視聴アプリケーションなどのアプリケーションを実行するモジュールであり、通常はCPU等により実現される。このアプリケーション実行部22によって、遠隔操作用の専用アプリケーションが実行されることで、画面上に電子機器3の駆動状況、遠隔操作に関する設定情報等が表示され、その電子機器3に対する操作信号が遠隔制御サーバー1を介して電子機器3に入力される。なお、この専用アプリケーションは、本実施形態では、インターネット上のアプリケーション提供サービスを通じてダウンロードすることができ、利用者用端末2又は情報処理端末2aに対して、追加的にインストールしたりアップグレードしたりすることができる。
なお、このアプリケーション実行部22は、Webページを閲覧するためのアプリケーションソフトであるブラウザ部22aを備えている。このブラウザ部22aは、ブラウザソフトを実行することによって構築され、Webページを閲覧するためのモジュールであり、ポータルサイトにアクセスすることにより、ポータルサイトで提供されるユーザーインターフェースを通じて、電子機器3の駆動状況、遠隔操作に関する設定情報等を閲覧したり、その電子機器3に対する操作信号を、電子機器3に送信したりすることができる。
具体的に、このブラウザ部22aは、インターネットからHTML(HyperText Markup Language)ファイルや画像ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する。このブラウザ部22aによって、遠隔制御サーバーから配信されたWebページを表示させたり、Webページ上におけるクリックなどで遠隔操作を指示させることも可能である。また、ブラウザ部22aは、フォームを使用してユーザーがデータをWebサーバーに送信したり、JavaScript(登録商標)やFlash、及びJava(登録商標)などで記述されたアプリケーションソフトを動作させたりすることも可能である。
なお、開発者用の情報処理端末2a内には、遠隔制御サーバー1から送信された、電子機器3に対するプログラム等を開発するソフトウェア開発キット(SDK)が蓄積されており、このソフトウェア開発キットをアプリケーション実行部22によって起動させることで電子機器3のプログラムやミドルウェア等が生成されるようになっている。
また、利用者用端末2には通信インターフェース21を備えている。通信インターフェース21は、データ通信を行うための通信インターフェースであり、無線等による非接触通信や、ケーブル,アダプタ手段等により接触(有線)通信をする機能を備えている。本実施形態において、通信インターフェース21は、インターネット公衆網5を通じて、遠隔制御サーバー1に対して宅内の電子機器3に対する制御要求を送信するとともに、遠隔制御サーバー1から電子機器の稼働状況等のデータを受信する。
(3)遠隔制御サーバー
遠隔制御サーバー1は、図4に示すように、本システムの運用・管理に関するモジュール群として、制御部102と、管理部103と、プログラム(P/G)環境部104と、プログラムDB110と、利用者DB113と、コンテンツ検索部107と、決済部109とを備えている。
利用者DB113は、利用者に関する情報を保持するデータベースであり、利用者の識別情報(例えば、利用者用端末2に固有のシリアル情報)に、利用者の氏名、住所、携帯電話番号、メールアドレス、中継装置4のIPアドレスを関連付けて記憶する。また、この利用者データベース113には、ユーザーが使用する利用者用端末2及び情報処理端末2aの位置情報などの動的な情報、及びそれらの履歴などを記憶するようにしてもよい。
さらに、利用者DB113には、利用者の識別情報に、宅内ネットワーク6を介して接続された各電子機器3の識別情報(例えば、ローデータ転送部33から取得されたシリアルコード)、各電子機器3に対して選定された識別タグ情報、及び電子機器3の駆動状況(例えば、利用者が選択したプログラムの種類等)についても関連付けて記憶している。
この利用者情報及び電子機器3情報の取得方法としては、本サービス申込に入力された利用者による登録、利用者用端末2のアプリケーションを活用した際に入力された利用者による登録、NFC(近接認証)を活用した際に自動で取得される登録、バーコードを活用して入力された利用者による登録、決済情報(機器やサービス)を活用した際に、自動又は利用者により入力される登録、電子機器3のセンサー情報や位置情報を利用した自動又は利用者からの入力による登録などが含まれる。
管理部103は、各電子機器3に対応した独自の、或いは標準化されたミドルウェア、プログラム、及びローデータの所定パターンなどの各種データを開発者側から受け付けるモジュールである。この際、取得した各電子機器3のミドルウェアは、電子機器3の識別情報及び識別タグ情報と関連付けてM/WDB111に蓄積し、取得した各電子機器3独自のプログラムは、電子機器3の識別情報及び識別タグ情報と関連付けてプログラムDB110に蓄積し、各電子機器3の制御信号パターンなどの情報はローデータDB112に蓄積する。
なお、プログラムDB110には、各電子機器3のミドルウェア及びアプリケーションプログラムを開発する開発者に関する情報も含まれており、開発者の識別情報に、ログイン情報、開発者が担当する電子機器等の情報が含まれている。
制御部102は、利用者からの操作信号を受け付け、サーバー装置全体を制御するモジュールである。本実施形態では、利用者用端末2上に表示された専用アプリ用ページ又はWebページを介して入力された操作信号を受け付け、その操作信号が遠隔操作に関する情報である場合には、その信号をプログラム環境部104に送信するとともに、各部を制御して電子機器3にシリアル形式のローデータを送信する。一方、操作信号が利用者の会員登録に関する情報である場合には、取得した利用者情報を利用者DB113に入力する。
また、制御部102は、各クライアントによるユーザー操作に応じて表示情報を配信する機能を備えている。配信される表示情報には、例えば、各電子機器の稼働状況や、電子機器の遠隔操作の設定に関する情報が含まれている。なお、電子機器の稼働状況は電子機器3から取得するようになっている。
さらに、制御部102には、利用者DB113に含まれている電子機器3の駆動状況を、メーカー毎若しくは型式毎に統計してサービスの最適化に活用することもでき、また、これらの情報を用いて、他の事業者に対してサービス提供のコンサルティングに活用することもできる。なお、この際、個人情報に関する情報は個人が特定されてないようにデータ加工するものとする。
さらに、制御部102は、M/W環境部106を制御することにより暗号化機能及び復号化機能を実現するものであり、具体的には、この機能により、ローデータの暗号化、復号化、及び共通鍵の発行・作成、並びに、電子機器3側と送受される公開鍵を用いた共通鍵の暗号化、及びこれら共通鍵や公開鍵の管理も行う。詳述すると、制御部102は、M/W環境部106を制御することにより、SSL機能を実現し、共通鍵を発行・作成するとともに記憶装置内に、ローデータ転送部33から取得した公開鍵を保有する暗号化・複合化機能を備えている。すなわち、制御部102の暗号化機能は、ローデータ転送部33の公開鍵発行部から、電子証明書を通じて、公開鍵を取得するとともに、遠隔制御サーバー1において発行・作成された共通鍵を暗号化して、電子機器3側に送信する。この共通鍵を送信した後、制御部102では、ローデータをこの共通鍵で暗号化して送信する。一方、制御部102の復号化機能は、ローデータ転送部33の暗号化機能により、共通鍵によって暗号化されたローデータを、共通鍵により復号する。
なお、制御部102及び管理部103には、それぞれインターネット公衆網5を通じてのアクセスの可否を検証する認証機能を備えており、例えば、パケット内に含まれた送信元アドレスが利用者DB113内に蓄積されているか否かや、例えば、ユーザー名とパスワードの組み合わせを取得し、アクセス者にその権利があるか否かなどを確認する。
プログラムDB110には、駆動制御部34で直接使用される電子制御用の操作データ(プログラム)を蓄積する記憶装置であり、電子機器3の識別情報に各電子機器3の制御要求に応じた操作データ(プログラム)、及び識別タグ情報が関連付けて記憶されている。
なお、本実施形態において、この操作データ(プログラム)は、各機種に共通したプログラム言語に変換されたデータとなっており、この操作データを各電子機器3に対して送信する際、適合するミドルウェアによって電子機器3独自のローデータに変換されるようになっている。
プログラム環境部104は、各電子機器3の制御要求に対する操作データ(プログラム)を生成又は選択するモジュールであり、本実施形態では、利用者DB113から電子機器の識別情報を抽出して、プログラムDB110内から該当する電子機器3を特定し、操作内容に応じたプログラムを選択する。この際、プログラム環境部104は、コンテンツ検索部107に対して、遠隔操作の設定内容を変更するコンテンツ情報を取得するようになっており、取得されたコンテンツ情報の内容に応じて、ローデータを生成している。
コンテンツ検索部107は、遠隔制御する電子機器3に関するコンテンツ情報を電子機器3又は外部のコンテンツサーバー9等から取得するモジュールであり、例えば、特定された電子機器3の種別や、識別タグ情報に含まれたサービス種別を参照して、インターネット公衆網5上に分散配置されたコンテンツサーバー9から適切なコンテンツサーバー9にアクセスして各コンテンツを取得するようになっている。
この取得されるコンテンツとしては、例えば、電子機器3としてスプリンクラーを制御する場合は、天気に関する情報を蓄積するコンテンツサーバーにアクセスして天気情報を取得し、その天気情報から最適な散水回数又は散水量を決定する。また、例えば、電子機器3として空気清浄機を遠隔制御する場合には、花粉に関する情報を蓄積するコンテンツサーバーにアクセスして花粉情報を取得し、その花粉情報から適切な運転時間や運転強度を決定する。
さらに、コンテンツ検索部107は、電子機器3から環境情報を取得する機能も備えている。例えば、電子機器3としてエアコンを遠隔制御する場合には、先ず、エアコンに蓄積されたセンサー35である温度センサーから室内温度情報を取得し、その後、天気に関する情報を蓄積するコンテンツサーバーにアクセスして、当該エアコンがある地域の天気情報(気温や天気予報など)を取得する。そして、室内温度と天気情報とから最適な設定温度になるように温度を決定する。決定された設定情報は、プログラム環境部104に送信される。
さらに、コンテンツ検索部107が検索するコンテンツサーバー9は、本プラットフォーム全体での利用頻度が高い動作(設定情報)を選択するなどの検索エンジン最適化(SEO)機能を有している。なお、このコンテンツ検索部107は、他社のホームサーバー等からのアクセスについても受け付け可能となっている。
なお、この最適化としては、利用頻度やアクセス頻度の他、他の情報との関連性(他の情報からのバックリンク数等)に基づいて、重み付けを行って、情報の信頼性を高めるための処理が含まれる。
コンテンツサーバー9は、インターネット公衆網5上に配置された外部のサーバー装置であり、各種のコンテンツが蓄積されている。なお、上述したコンテンツ情報としては、天気や花粉に関する情報の他、例えば、利用者自身の健康情報(例えば、睡眠、運動、体温、脈拍)、スケジュール情報を記録したシステムと連係して、その情報に基づいて電子機器3の設定を変更してもよい。例えば、健康情報から利用者の体温情報を取得して、体温が低下している場合には、エアコン温度を上げたり、睡眠が浅いときには湿度を上げるなどの設定を行うこともできる。
また、スケジュール情報を参照して、長期不在である場合には監視カメラなどの監視レベルを上げる設定を行うこともできる。さらに、利用者用端末2の位置情報を定期的に取得して、例えば、海外にいっていたと判断した場合には、時差ボケを考慮してアラームを鳴らすなどの設定を行うこともできる。
決済部109は、使用されたサービスに応じて決済を行うモジュールであり、インターネット公衆網5上に配置された決済サーバー8と通信を行い、金融機関による決裁処理を実行する。この際、決済部109は、電子機器3の識別タグ情報、及び使用したコンテンツサーバー9の情報を利用して、利用料金を決定し、利用者の識別情報に基づいて利用者を特定して課金処理を行う。これにより、例えば、特定の電子機器の利用時間に応じた従量制の課金を行うことができる。
また、遠隔制御サーバー1には、電子機器3との通信処理に関するモジュール群として、通信インターフェース101と、変換部105と、ミドルウェア(M/W)環境部106と、ミドルウェア判別部108と、ローデータDB112と、ミドルウェア(M/W)DB111とを備えている。
通信インターフェース101は、中継装置4及び利用者用端末2から各種データをパケットとして送受信するモジュールであり、特に、本実施形態では、ローデータ転送部33とローデータを送受信している。
ローデータDB112は、各電子機器3に関する情報を蓄積するデータベースであり、各電子機器3を特定する識別タグ情報と、各電子機器3に固有のローデータのパターン、及び電子機器3の識別情報を関連付けて記憶する。
M/WDB111は、電子機器3独自のミドルウェアを蓄積する記憶装置であり、識別タグ情報に各電子機器のミドルウェア及び電子機器3の識別情報が関連付けられて記憶されている。
なお、図示していないが、遠隔制御サーバー1には、例えば、電子機器に対する制御インターフェース、各電子機器の稼働状況や、電子機器の遠隔操作の設定に関する表示情報である表示データを蓄積する記憶装置も備えている。また、ローデータDB112、利用者DB113、及びM/WDB111、プログラムDB110は、リレーション機能を有しており、利用者の識別情報、電子機器の識別タグ情報及び識別情報によって各データが相互に関連付けられて蓄積されている。
ミドルウェア判別部108は、ローデータの送信元となる電子機器を選定するモジュールであり、ローデータ転送部33を介して取得したローデータに基づいて、ローデータデータベース112を照合し、当該電子機器3を特定する識別タグ情報を選定する。ここで、ミドルウェア判別部108に送信されるローデータとは、電子機器3が初めてインターネット公衆網5と接続された際に駆動制御部34のミドルウェアによって動作された際に送信される電子機器3特有の制御信号パターンである。そして、ミドルウェア判別部108は、識別タグ情報の選定に際し、この制御信号パターン(ローデータ)を特定のミドルウェアに基づいて解析し、その解析結果に基づいて、ローデータDB112に蓄積された各電子機器3の制御信号パターンと文字列突合解析することで、電子機器3を選定している。
電子機器3を特定すると、ミドルウェア判別部108は、選定された識別タグ情報をローデータ転送部33に付与して、その識別タグ情報をローデータDB112及び利用者DB113に蓄積する。この際、ミドルウェア判別部108は、ローデータ転送部33のチップのシリアル番号など電子機器3の識別情報を取得してもよい。
また、ミドルウェア判別部108は、特定した電子機器3に対して適合するサービスの判別を行ってもよい。この場合には、適合するサービスの内容に合った操作プログラムを示す情報を識別タグ情報に含ませてもよい。
M/W環境部106は、各データのデータ形式を変換するモジュールであり、各電子機器3から取得したメーカー独自のローデータをミドルウェア処理してミドルウェア用データに変換したり、変換部105から送信されたミドルウェア処理されたミドルウェア用データを電子機器3独自のローデータに変換する。
このM/W環境部106におけるデータ変換は、各データに付加された識別タグ情報に基づいてM/WDB111を参照して、適合するミドルウェアを選択し、各電子機器に対応した形式となるように変換する。
なお、M/W環境部106は、電子機器3に対してローデータを送信する場合には、生成したローデータに物理ヘッダ、IPヘッダ、及びTCP/UDPヘッダを付与して指定された電子機器3にローデータを送信する。このM/W環境部106には、電子機器3で利用可能な標準ミドルウェア、例えば、SEP(Smart Energy Profile)やE/L(ECHONET Lite)の他、各電子機器3独自のミドルウェアが含まれている。
変換部105は、各データのデータ形式を変換するモジュールであり、共通言語に変換された操作データ(プログラム)を、ミドルウェア処理可能なミドルウェア用データに変換してM/W環境部106に送信したり、M/W環境部106から取得したミドルウェア用データを共通のプログラム言語で共通の操作データ(プログラム)に変換したりする。
(電子機器制御方法)
以上の構成を有する電子機器制御システムを動作させることによって、以下のような電子機器制御方法を実施することができる。
A.事前準備に関する処理
先ず、初めに、本発明のシステムを実行する際の事前準備に関する処理について説明する。図5は、本実施形態に係る開発者の登録処理を示すシーケンス図であり、図6は、本実施形態に係るローデータの登録処理を示すシーケンス図であり、図7は、本実施形態に係るミドルウェアの登録処理を示すシーケンス図であり、図8は、本実施形態に係る電子機器用プログラムの登録処理を示すシーケンス図である。
(1)開発者の登録処理
先ず、開発者の登録処理について説明する。図5に示すように、開発者は、先ず、遠隔制御サーバー1の管理部103に対して、インターネット公衆網5を通じて開発者登録情報を送信する(S101)。この開発者登録情報には、会社名、氏名、電話番号等の連絡先、メールアドレス(開発者ID)、パスワード、決済情報等が含まれる。
管理部103では、開発者登録情報を受け付けて、利用者DB113に蓄積するとともに(S102)、その中から決済情報(例えば、氏名、及びクレジット情報など)を決済部109に送信する(S103)。決済部109は、外部の決済サーバー8と通信処理して開発者の情報を登録する(S104)。決済情報の登録が完了すると、決済部109から管理部103を経由して情報処理端末2aに登録完了情報が送信される(S105及びS106)。なお、情報処理端末2a、管理部103及び決済部109との通信は、例えば、HTTPプロトコルとSSLプロトコルとが用いられる。
(2)電子機器に関する情報の登録処理
次いで、電子機器に関する情報の登録処理について説明する。図6に示すように、先ず、開発者の情報処理端末2aは、管理部103に対してメールアドレス等の開発者IDとパスワードとから構成されるログイン情報を送信する(S201)。管理部103では、ログイン情報を受け付けて認証を行い(S202)、開発者を特定できると、開発者情報処理端末2aから送信された電子機器3に関する情報をローデータDB112に登録する処理を行う(S203)。ここで、電子機器に関する情報とは、特定の電子機器3に関するメーカーコード、機種コード、型番コード、ミドルウェア種別の他、最初にアプリケーションから送信され、電子機器の種別を特定するための制御信号パターンが含まれる。
この際、管理部103は、メーカーコード、機種コード、型番コード、ミドルウェア種別を識別タグ情報とし、識別タグ情報と、各電子機器3に固有のローデータのパターンとを関連付けてローデータDB112に蓄積する。ローデータDB112に電子機器3の電子機器に関する情報を登録すると(S204)、ローデータDB112から管理部103を経由して情報処理端末2aに登録完了情報が送信される(S205及びS206)。なお、情報処理端末2a、管理部103及びローデータDB112との通信は、例えば、HTTPプロトコルとSSLプロトコルとが用いられる。
(3)ミドルウェアの登録処理
次いで、ミドルウェアの登録処理について説明する。図7に示すように、先ず、開発者の情報処理端末2aは、管理部103に対してメールアドレス等の開発者IDとパスワードとから構成されるログイン情報を送信する(S301)。管理部103では、ログイン情報を受け付けて認証を行い(S302)、開発者を特定すると、開発者情報処理端末2aから送信された電子機器3のミドルウェアをM/WDB111に登録する処理を行う(S303)。ここで登録されるミドルウェアとは、特定の電子機器3で使用されるメーカー独自のミドルウェアの他、全電子機器3で利用可能な標準ミドルウェア、例えば、SEP(Smart Energy Profile)やE/L(ECHONET Lite)などが含まれる。
M/WDB111に電子機器3のミドルウェアを登録すると(S304)、M/WDB111から管理部103を経由して情報処理端末2aに登録完了情報が送信される(S305及びS306)。なお、情報処理端末2a、管理部103及びM/WDB111との通信は、例えば、HTTPプロトコルとSSLプロトコルとが用いられる。
(4)電子機器用のプログラムの登録処理
次いで、電子機器用のプログラム登録処理について説明する。図8に示すように、先ず、開発者の情報処理端末2aは、管理部103に対してメールアドレス等の開発者IDとパスワードとから構成されるログイン情報を送信する(S401)。管理部103では、ログイン情報を受け付けて認証を行い(S402)、開発者を特定すると、開発者情報処理端末2aから送信された電子機器3のプログラムをプログラムDB110に登録する処理を行う(S403)。ここで登録されるプログラムとは、電子機器3を駆動操作するための各種操作データ(プログラム)であり、遠隔制御サーバー1から配布したソフトウェア開発キットを元に制作されたものである。
プログラムDB110に電子機器3のプログラムを登録すると(S404)、プログラムDB110から管理部103を経由して情報処理端末2aに登録完了情報が送信される(S405及びS5406)。なお、情報処理端末2a、管理部103、及びプログラムDB110との通信は、例えば、HTTPプロトコルとSSLプロトコルとが用いられる。
B.初期設定に関する処理
次いで、初期設定に関する処理について説明する。図9は、本実施形態に係るタグ付け処理を示すシーケンス図であり、図10は、本実施形態に係る利用者情報の関連付け処理を示すシーケンス図であり、図11は、本実施形態に係る遠隔操作用プログラムを選択する処理を示すシーケンス図である。
(1)タグ付け処理
先ず、本実施形態におけるタグ付け処理について説明する。図9に示すように、電子機器3の電源がオンになると(S501)、駆動制御部34のミドルウェアによって動作されて最初に送信される制御信号パターン(ローデータ)を取得して、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等でローデータ転送部33に送信する(S502)。ローデータ転送部33は、先ず、中継装置4と通信処理して通信先及び発信元のIPアドレス等を取得して(S503)、その後、制御信号パターンにIPヘッダ等を付与し、IPパケット化したローデータを遠隔制御サーバー1へ送信する(S504)。
M/W判別部108では、ローデータ転送部33から取得した制御信号パターン(ローデータ)を文字列突合解析し、その結果結果に基づいてローデータDB112を照合して、電子機器3を特定する識別タグ情報を選定する(S505)。
そして、M/W判別部108は、その電子機器3を特定する識別タグ情報を付加し(S507)、その識別タグ情報を電子機器3に返信する(S508)。識別タグ情報を取得したローデータ転送部33は、識別タグ情報を記憶部32に蓄積する(S509)。なお、識別タグ情報には、ミドルウェアを特定するために、メーカーコード、機種コード、型番コードが含まれる。また、電子機器3、中継装置4、M/W判別部108、及びローデータDB112間の通信は、例えば、TCP/IPプロトコルが用いられる。
(2)利用者情報の関連付け処理
次いで、利用者情報の関連付けの処理について説明する。図10に示すように、利用者用端末2から電子機器3に対して、電子機器3のデバイス情報の要求が送信されると(S601)、電子機器3のローデータ転送部33は、記憶部32内に蓄積されているデバイス情報を取得して、そのデバイス情報を利用者用端末2へ送信する(S602)。
ここで、デバイス情報とは、電子機器3を識別する情報であり、例えば、シリアルナンバーやMACアドレスなどが挙げられる。また、これについて利用者用端末2では、利用者情報として、グローバルIPアドレスやローデータ転送部33固有のシリアル番号を含めることができる。なお、シリアル番号は、例えば、バーコード情報を読み取ったり、NFC(Near field communication)、Wi−Fi等など近距離無線を用いたりすることで取得できる。
そして、利用者用端末2は、デバイス情報と、上記シリアル番号やグローバルIPアドレスの他、利用者用端末2固有の識別情報(例えば、端末固有のMACアドレス)と合わせて利用者情報として制御部102へ送信する(S603)。制御部102は、その情報を利用者DB113に送信して(S604)、利用者識別情報、識別タグ情報、及び電子機器3の識別情報を関連付けて利用者DB113内に登録又は更新する(S605)。登録、更新処理が終了すると、利用者DB113から制御部102を介して完了情報が利用者用端末2へ送信される(S606及びS607)。なお、利用者用端末2と制御部102との通信は、例えば、Wi−Fi通信(ローカル若しくはブロードバンド回線に接続可能なネットワークを含む。)や3G回線、PHS回線が用いられる。
(3)遠隔操作用プログラムの選択処理
次いで、遠隔操作用プログラムの選択処理について説明する。図11に示すように、先ず、利用者用端末2のアプリケーション実行部22では、遠隔操作用のアプリケーションを実行する(S701)。アプリケーションを実行すると、Wi−Fi通信や3G回線によって、利用者用端末2固有の識別情報が制御部102に送信される(S702)
制御部102では、この利用者用端末2の識別情報に基づいて、利用者DB113を参照して、利用可能な電子機器3の機種を問い合せて(S703)、利用可能な機種があるか否かを判断する(S704)。具体的には、利用者用端末2の識別情報に関連付けられた識別タグ情報又は電子機器3の識別情報の有無を判断する。
なお、ここでの利用可能な機種の判断に際しては、機種単位でのプログラムの特定のみではなく、同一機種でも複数のプログラムが提供される場合もあることから、識別された機種のみならず、プログラムの種別から識別される販売経路なども考慮して,機種の判断を実行する。例えば、ある電子機器3のメーカーが提供するプログラムとは別に、その電子機器を販売した量販店が自社が販売する機器に対してのみ有効なプログラムを提供するなどがあり、このような場合を考慮して、ステップS704では、プログラムを識別することにより、機種の特定と併せて販売経路の特定も行う。
利用可能な機種がない場合には(S704における“N”)、その情報を利用者用端末2へ通知して処理を終了する(S705)。一方、利用可能な機種がある場合には(S704における“Y”)、プログラム環境部104に対して利用可能なサービス(プログラム)があるか否かを問い合せて(S706及びS707)。利用可能なサービス(プログラム)があるか否かを判断する(S708)。具体的には、取得した識別タグ情報又は電子機器3の識別情報に関連付けられたサービス(プログラム)の有無を判断する。
利用可能なサービス(プログラム)がない場合には(S708における“N”)、その情報を利用者用端末2へ通知して処理を終了する(S709)。一方、利用可能なサービス(プログラム)がある場合には(S708における“Y”)、そのサービス(プログラム)の一覧を利用者用端末2に送信し、画面上に一覧表示させる(S710)。
その後、利用者から選択操作の信号が送信されると(S711)、その信号は、制御部102を介して利用者DBに利用者情報として更新される(S712及びS713)。この際、この選択されたサービス(プログラム)には、電子機器3の識別情報及び利用者用端末2の識別情報が含まれる。なお、利用者用端末2と制御部102との通信は、例えば、Wi−Fi通信(ローカル若しくはブロードバンド回線に接続可能なネットワークを含む。)やPHS回線,3G回線によって行われ、制御部102、利用者DB112、及びプログラム環境部104の通信は、例えばTCP/IPプロトコルが用いられる。
なお、ここでは、電子機器とユーザーとの関連付けでは、電子機器を登録した後にシリアル番号単位で適合するプログラムを利用者端末2のアプリケーションなどを利用して紐付けられるようにしたが、類似のアプリケーションからプログラムを絞り込んだ後、ユーザー操作に基づいて機器(シリアル単位)を紐付けしていくようにしてもよい。
C.駆動制御に関する処理
次いで、遠隔制御に関する処理について説明する。図12は、本実施形態に係る電子機器3のアップロード処理を示すシーケンス図であり、図13は、本実施形態に係る管理サーバー側からの遠隔制御を示すシーケンス図であり、図14は、本実施形態に係る付属の遠隔操作手段からの制御を示すシーケンス図である。
(1)電子機器3のアップロード処理
先ず、電子機器3のアップロード処理について説明する。図12に示すように、電子機器3が駆動されるシリアル形式のローデータは、駆動制御部34からUART方式等によってローデータ転送部33に送信される(S801)。ローデータ転送部33は、このシリアル形式のローデータにIPヘッド等を付加してIPパケット化するとともに(S802)、記憶部32に含まれた識別タグ情報及び電子機器3の識別情報を含めてM/W判別部108に送信する(S803)。この際の通信方法としては、3G回線、PHS、Wi−Fi通信等で行われる。
M/W判別部108においてIPパケット化されたデータを受信すると、その識別タグ情報及び電子機器3の識別情報を解析して、電子機器3を特定する(S804)。そして、この特定された電子機器3に応じて、M/W判別部108は、シリアル形式のローデータをM/W環境部106に入力する(S805)。
M/W環境部106では、特定されたミドルウェアをM/WDB111から取り出して、ローデータをミドルウェア用データに変換する(S806)。変換されたミドルウェア用データは、変換部105に送信され(S807)、変換部105で共通のプログラム言語に変換された操作データ(プログラム)に変換処理される(S808)。変換された操作データ(プログラム)は、プログラム環境部104に送信され(S809)、プログラムDB110内に蓄積される(S810)。なお、M/W判別部108、M/W環境部106、変換部105、及びプログラム環境部104間の通信は、例えば、TCP/IPプロトコルが用いられる。
(2)管理サーバー側からの遠隔制御
次いで、遠隔制御サーバー側からの制御について説明する。図13に示すように、プログラム環境部104が制御部102から操作指示の信号を受信する(S901)。ここでは、この操作信号に利用者用端末2の識別番号が含まれており、プログラム環境部104は、先ず、操作信号から要求先となる利用者用端末の識別番号に基づいて利用者DB113を参照する(S902)。
そして、利用者DB113から、利用者用端末2の識別番号に関連付けられた、制御対象となる識別タグ情報及び操作内容となるプログラム情報を抽出する(S903)。
次に、プログラム環境部104は、コンテンツ検索部107に対してコンテンツ情報となるコンテンツを要求する(S904)。コンテンツ検索部107は、通信ネットワーク上に分散配置された外部のコンテンツサーバー9からコンテンツ情報となるコンテンツを取得してプログラム環境部104に返信する(S905)。
プログラム環境部104は、識別タグ情報、プログラム情報、及びコンテンツ情報の内容に基づいて、操作データを生成して、その操作データを変換部105に送信する(S906)。変換部105では、その操作データをM/W処理可能なミドルウェア用データに変換して(S907)、M/W環境部106に送信する(S908)。なお、ここまでの通信処理としては、例えば、TCP/IPプロトコルが用いられる。
M/W環境部106では、識別タグ情報から所定のミドルウェアを取り出して、ミドルウェア用データをシリアル形式のローデータに変換し(S909)、そのローデータにIPヘッダ等を付与する。
IPパケット化されたローデータは、3G回線、PHS、WI−Fi通信等によってローデータ転送部33に送信される(S910)。その後、ローデータ転送部33では、シリアル形式のローデータを取り出して、UART等そのローデータを駆動制御部34に入力する(S911)。
(3)遠隔操作手段による制御
次いで、付属リモコンなどの遠隔操作手段30による制御動作について説明する。図14に示すように、先ず、電子機器3が初めて電源がオンとなると(S1001)、最初に駆動制御部34から発信される通信処理用のデータ(ローデータ)が、UART等でローデータ転送部33に送信される(S1002)。ローデータ転送部33は、このローデータにIPヘッダ等を付加して(S1003)、遠隔操作手段30側のローデータ転送部に送信する(S1004)。この際、通信方式としてはブロードキャストで送信される(S1005)。そして、遠隔操作手段側のローデータ転送部37は、このローデータを受信して、遠隔操作手段側のメモリ37aに通信元のIPアドレスとを蓄積する。
その後、遠隔操作手段30が利用者によって操作され(S1006)、遠隔操作手段側の制御部34aが制御信号を送信すると、その制御信号は、遠隔操作手段側のローデータ転送部37に送信され(S1007)、ローデータ転送部37にて蓄積されたIPアドレスが付加されてIPパケット化され(S1008)、Wi−Fi通信によって電子機器3のローデータ転送部33に送信される(S1009)。ローデータ転送部33では、このローデータをUART等で駆動制御部34に送信し(S1010)、駆動制御部34を駆動させる(S1011)。
D.その他の処理
また、本実施形態では、遠隔操作に関する運用、及び保守に関する処理を実行している。図15は、本実施形態に係る電子機器の関連付け解除の動作を示すシーケンス図であり、図16は、本実施形態に係る不正アクセス防止処理を示すシーケンス図であり、図17は、本実施形態に係る暗号化処理を示すシーケンス図であり、図18は、本実施形態に係るファームウェア更新処理を示すシーケンス図である。
(1)電子機器の関連付け解除
先ず、電子機器3の関連付け解除について説明する。なお、ここでは、通信環境として、ブロードバンドなどの常時接続回線を利用しているものとする。先ず、図15に示すように、プログラム環境部104は、利用者用端末の識別情報に基づいて、利用者DB113を参照し、電子機器3を識別する情報を抽出する(S1101及びS1102)。
そして、プログラム環境部104は、Ping等を用い、電子機器3を識別する情報に基づいてローデータ転送部34に疎通確認を行い(S1103及びS1104)、一定期間内に応答があるか否か判断する(S1105)。
ここで、応答がある場合には(S1105における“Y”)、電子機器3は利用されているとして処理を終了する。一方、応答がない場合には(S1105における“N”)、例えば、利用者の引っ越しや、電子機器3の譲渡、廃棄などによって利用されていないものと判断し、利用者情報から当該電子機器3の関連付けを解除する(S1106)。なお、プログラム環境部104と利用者DB113との通信は、例えば、TCP/IPプロトコルで行われ、プログラム環境部104と電子機器のローデータ転送部33との通信は、例えば、Wi−Fi通信(ローカル若しくはブロードバンド回線に接続可能なネットワークを含む。)やPHS回線,3G回線等で行われる。
(2)不正アクセス防止処理
次いで、不正アクセス防止処理について説明する。図16に示すように、他の電子機器又は通信端末から例えば制御信号(ローデータ)が送信されると(S1201)、そのローデータは、M/W判別部108が受信する。ここで、このローデータは不正アクセスのものであるので、当然、識別タグ情報は含まれていない。したがって、M/W判別部108は、取得したローデータを電子機器3が初めてサーバーに送信する制御信号パターンとして、ローデータDB112を照合して(S1202及びS1203)、電子機器3が適合するミドルウェアがあるか否かを判断する(S1204)。なお、この照合としては、制御信号パターンとローデータDB112との登録されたローデータとを文字列突合解析することで行われる。
登録されたローデータがある場合には(S1204における“Y”)、正当な電子機器からのアクセスとしてアクセス許可の判断がされて、その後識別タグ情報が付与される(S1206)。一方、登録されたローデータがない場合には(S1204における“N”)、アクセス許可の判断がされて、アクセスが拒否されるとともに、不正アクセス用の識別タグ情報を付加して蓄積する(S1205)。なお、他の電子機器とM/W判別部108との通信は、例えば、Wi−Fi通信(ローカル若しくはブロードバンド回線に接続可能なネットワークを含む。)やPHS回線,3G回線等で行われ、M/W判別部108とローデータDB112との通信は、例えば、TCP/IPプロトコルによって行われる。
(3)暗号化処理
次いで、暗号化処理について説明する。なお、ここでは、ローデータ転送部33のメモリ33a又は電子機器3の記憶部32には、公開鍵を有する証明書及び秘密鍵を保持しているものとする。また、電子機器3側から制御要求がある場合を例に説明する。
図17に示すように、先ず、電子機器3側から制御要求を行う場合、ローデータ転送部33から非SSL処理でM/W環境部106にアクセスする(S1301)。そして、アクセスがあるとM/W環境部106は、ローデータ転送部33に対してSSL接続要求を行う(S1302)。この際、メモリ33a又は電子機器3の記憶部32には、SSLのサーバー証明書を保持しているので、ローデータ転送部33は、秘密鍵に基づいて生成される公開鍵を発行し、その公開鍵を含むSSL証明書をM/W環境部106に送信する(S1303)。
M/W環境部106は、上述した暗号化機能により、SSL証明書内の公開鍵を取得し、この公開鍵を用いて共通鍵を暗号化して(S1304)、暗号化した共通鍵をローデータ転送部33に送信する(S1305)。ローデータ転送部33は、秘密鍵を有しているので、その秘密鍵で共通鍵を復号する(S1306)。そして、M/W環境部106とローデータ転送部33とは暗号化通信を実行する(S1307)。
この暗号化通信としては、例えば、ローデータ転送部33において、ローデータの送信に際し、送信に係るローデータを共通鍵により暗号化すること、また、遠隔制御サーバー1において、ローデータ転送部33から公開鍵を取得するとともに、公開鍵により共通鍵を暗号化してローデータ転送部33に送信する処理、さらには、ローデータ転送部33から受信した、暗号化されたローデータを、共通鍵により復号化することが含まれる。
なお、ここでは、電子機器3からアクセスした場合を例に説明したが、遠隔制御サーバー側から電子機器3に遠隔操作を行う場合には、S1302の処理から開始することで同様な処理が実行される。
(4)ファームウェア更新処理
次いで、ファームウェア更新処理について説明する。図18に示すように、ファームウェア更新する際には、図17に示したようSSL処理若しくはIPsec等により暗号化を事前に行う(S1401)。
その後、遠隔制御サーバー1の制御部102は、ローデータ転送部33に対して、ファームウェア更新要求を送信する(S1402)。ローデータ転送部33は、この更新要求を受信すると、駆動制御部34に対して更新要求を送信する(S1403)。
駆動制御部34は、この更新要求に対して、ファームウェアを要求する信号を返信する。この要求情報は、ローデータ転送部33を介して制御部102に入力される(S1404及びS1405)。すると、先ずローデータ転送部33は、サーバー内に記憶された最新のファームウェアデータをダウンロードし(S1406)、その後、このファームウェアデータを駆動制御部34に転送する(S1407)。ダウンロードされたファームウェアデータは、記憶部32に書込みされて更新される(S1408)。書込み処理が終了すると、その完了情報はローデータ転送部33を介して制御部102に送信される(S1409及びS1410)。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、電子機器3には、ローデータ転送部33を備えているので、遠隔制御サーバー1と、既存のネットワークシステムを利用して電子機器3を駆動する制御信号の形式のままのローデータを送受信することができる。このため、本実施形態によれば、各家庭において、高価なホームサーバー等を設置する必要がなくなるとともに、サービス提供側では、チップなどの形でローデータ転送部33を実装するのみで、高価なサーバー装置や通信機能、それらに関する複雑な操作や運用を要することがなくなり、システム全体の製造・運用コストを低廉化させることができる。
また、本実施形態では、ローデータ転送部33から取得したローデータに基づいて、ローデータDB112を照合して識別タグ情報を選定し、その選定された識別タグ情報を、ローデータ転送部33に付与しているので、次回からの通信時には、当該電子機器3の機種、使用されるミドルウェア、及びプログラムなどを即時に特定することができるため、大幅なローデータ処理工数の削減が期待でき、さらにシステム全体のコストを低廉化させることができる。
また、本実施形態によれば、識別タグ情報の選定に際し、ミドルウェアから取得されたローデータを解析し、その解析結果に基づいてローデータDB112を照合しているので、駆動制御部34上に実装されているミドルウェアの特性に基づいて電子機器3を特定でき、より確実に識別タグ情報の選定を行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、インターネット公衆網5上に分散配置されたコンテンツサーバー9からコンテンツ情報を取得し、コンテンツ情報の内容に応じて、ローデータを生成し、ローデータ転送部33を通じて、駆動制御部34に入力しているので、例えば、エアコン装置を遠隔操作する際、エアコン装置が設置されている地域の天気情報を考慮して温度を設定することができるため、利便性が向上される。
また、本実施形態によれば、各電子機器3に対して選定された識別タグ情報に、当該電子機器3に備えられたローデータ転送部33から取得されたシリアルコードとを、関連付けて記憶しているので、電子機器3の特定とともに、その電子機器3に実装されているローデータ転送部33の識別も行うことができ、両者の情報を利用することによってよりきめ細かいシステムの運用やサービスの提供を行うことができる。
また、本実施形態において、ローデータ転送部33は、ローデータの送信に際し、送信に係るローデータを、共通鍵により暗号化する機能と、秘密鍵に基づいて生成される公開鍵を、電子証明書を通じて、発行する機能とを有し、遠隔制御サーバー1は、公開鍵発行機能から、電子証明書を通じて、公開鍵を取得するとともに、その公開鍵を用いて共通鍵を電子機器3側に送信し、この共通鍵で暗号化されたローデータを送受信する機能とを有しているので、暗号化技術の活用によってセキュリティ性の向上を図ることができる。特に、本実施形態によれば、証明書を発行するのは、電子機器3側となっているので、サーバーが電子機器3を見に行く場合であってもセキュリティ性を向上させることができる
1…遠隔制御サーバー
2…利用者用端末
2a…開発者情報処理端末
3…電子機器
3a…エアコン
3b…洗濯機
3c…テレビ装置
3d…録画機器
3e…電子レンジ
4…中継装置
5…インターネット公衆網
6…宅内ネットワーク
7…無線基地局
8…決済サーバー
9…コンテンツサーバー
21…通信インターフェース
22…アプリケーション実行部
22a…ブラウザ部
23…出力インターフェース
24…入力インターフェース
30…リモコン装置30
30…遠隔操作手段
31,31a…通信インターフェース
32…記憶部
33…ローデータ転送部
33a…メモリ
34…ローデータ転送部
34…駆動制御部
34a…制御部
35…センサー
36,36a…操作インターフェース
37…ローデータ転送部
37a…メモリ
41…外部通信インターフェース
42…内部通信インターフェース
43…接続処理部
44…記憶部
101…通信インターフェース
102…制御部
103…管理部
104…プログラム(P/G)環境部
105…変換部
107…コンテンツ検索部
108…ミドルウェア(M/W)判別部
109…決済部
110…プログラム(P/G)DB
111…ミドルウェア(M/W)DB
112…ローデータDB
113…利用者DB

Claims (10)

  1. 電子機器に備えられ、当該電子機器の動作を制御するローデータを入出力するための操作用モジュールと、
    前記電子機器に備えられ、前記操作用モジュールから出力された前記ローデータを受信して通信ネットワークに送信するとともに、前記通信ネットワークから送信された、外部からのローデータを受信して当該外部からのローデータを前記操作用モジュールに入力するための転送用モジュールと、
    前記通信ネットワーク上に配置され、前記転送用モジュールと通信可能な遠隔制御サーバーと、
    を備え、
    前記遠隔制御サーバーは、
    各電子機器を特定する識別タグ情報と、各電子機器に固有のローデータのパターンとを関連付けて記憶するローデータデータベースを有し、
    前記転送用モジュールから取得したローデータに基づいて、前記ローデータデータベースを照合し、当該電子機器を特定する識別タグ情報を選定し、
    選定された識別タグ情報を、前記転送用モジュールに付与する
    ことを特徴とする電子機器の制御システム。
  2. 前記遠隔制御サーバーは、前記通信ネットワーク上に分散配置されたコンテンツ情報を取得し、取得されたコンテンツ情報の内容に応じて、前記ローデータを生成又は加工し、前記転送用モジュールを通じて、前記操作用モジュールに入力するコンテンツ検索部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器の制御システム。
  3. 前記操作用モジュールは、特定のプログラムであるミドルウェア又はアプリケーションに基づいて動作され、
    前記遠隔制御サーバーは、前記識別タグ情報の選定に際し、前記ミドルウェア又はアプリケーションから取得されたローデータを解析し、その解析結果に基づいて前記ローデータデータベースを照合する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器の制御システム。
  4. 前記転送用モジュールには、当該転送用モジュールに固有のシリアルコードが付与されており、
    前記遠隔制御サーバーは、各電子機器に対して選定された前記識別タグ情報に、当該電子機器に備えられた転送用モジュールから取得された前記シリアルコードとを、関連付けて記憶する利用者データベースを有する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電子機器の制御システム。
  5. 前記転送用モジュールは、
    前記ローデータを暗号化するための共通鍵を復号する秘密鍵を保持する復号化部と、
    前記秘密鍵に基づいて生成される公開鍵を発行する公開鍵発行部と
    を有し、
    前記遠隔制御サーバーは、前記公開鍵発行部から前記公開鍵を取得し、取得した前記公開鍵により、前記共通鍵を暗号化して前記転送用モジュールに送信する暗号化部を有する
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の電子機器の制御システム。
  6. 当該電子機器の動作を制御するためのローデータを入出力するための操作用モジュールと、前記操作用モジュールから出力された前記ローデータを受信して通信ネットワークに送信するとともに、前記通信ネットワークから送信された外部からのローデータを受信して当該外部からのローデータを前記操作用モジュールに入力するための転送用モジュールとを備えた電子機器と、
    前記通信ネットワーク上に配置され、前記転送用モジュールと通信可能な遠隔制御サーバーと
    を用いた前記電子機器の制御方法であって、
    予め、前記遠隔制御サーバーにおいて、各電子機器を特定する識別タグ情報と、各電子機器に固有のローデータのパターンとを関連付けてローデータデータベースに蓄積するローデータ蓄積ステップと、
    前記転送用モジュールから取得したローデータに基づいて、前記ローデータデータベースを照合し、当該電子機器を特定する識別タグ情報を選定する識別タグ情報選定ステップと、
    選定された識別タグ情報を、前記転送用モジュールに付与する識別タグ情報付与ステップと
    を含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
  7. 通信ネットワーク上に配置された遠隔制御サーバーにおいて、前記通信ネットワーク上に分散配置されたコンテンツ情報を取得し、取得されたコンテンツ情報の内容に応じて、前記ローデータを生成又は加工するローデータ生成ステップと、
    前記転送用モジュールと前記ローデータを送受信するための通信インターフェースを用いて、遠隔制御サーバーから前記転送用モジュールを通じて、前記操作用モジュールに入力する遠隔操作ステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の電子機器の制御方法。
  8. 前記操作用モジュールは、特定のプログラムであるミドルウェア又はアプリケーションに基づいて動作され、
    前記遠隔制御サーバーは、識別タグ情報選定ステップにおいて、前記ミドルウェア又はアプリケーションから取得されたローデータを解析し、その解析結果に基づいて前記ローデータデータベースを照合する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の制御方法。
  9. 前記転送用モジュールには、当該転送用モジュールに固有のシリアルコードが付与されており、
    前記遠隔制御サーバーは、各電子機器に対して選定された前記識別タグ情報に、当該電子機器に備えられた転送用モジュールから取得された前記シリアルコードとを、関連付けて利用者データベースに記憶する利用者情報蓄積ステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の電子機器の制御方法。
  10. 前記転送用モジュールにおいて、秘密鍵を保持するとともに、前記秘密鍵に基づいて生成される公開鍵を発行する公開鍵発行ステップと、
    前記遠隔制御サーバーにおいて、前記転送用モジュールから前記公開鍵を取得するとともに、取得した前記公開鍵により、前記共通鍵を暗号化して前記転送用モジュールに送信する暗号化ステップと、
    前記転送用モジュールにおいて、前記暗号化ステップにより暗号化された共通鍵を取得し、前記秘密鍵により前記共通鍵を復号する復号ステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の電子機器の制御方法。
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