JP5717834B2 - 自動焦点調節装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段を有する自動焦点調節装置および該自動焦点調節装置を具備する撮像装置に関するものである。
一般的な交換撮影レンズ式一眼レフカメラシステムの自動焦点調節装置では、カメラおよび交換撮影レンズ(以下、撮影レンズ)がそれぞれ個々にMPU(マイクロプロセッシングユニット)を内蔵し、お互いに通信することで全体として機能している。具体的には、カメラMPUが焦点検出のためにデフォーカス量を検出するセンサを制御し、レンズMPUが、撮影レンズごとの光学的なピント補正値をカメラMPUへ送信することで、撮影レンズごとの最適な焦点検出を行っている。
カメラおよび撮影レンズが自動焦点調節のための調整値を予め記憶させておくこと、いわゆるピント調整は従来から公知である。具体的には、生産時に使用部品の交差等によって生じる製品各々の個体差を校正工程で検出し、個々の動作特性に応じた調整値を工場出荷時に不揮発メモリに予め記憶させておき、その調整データに基づき撮影時に適正な動作を行わせようとするものである。
一方で、工場出荷後、カメラおよび撮影レンズを落下させるなどして強い衝撃が加えられるとピント位置がずれてしまう可能性があることが知られている。また、撮影レンズからデフォーカス量を検出するセンサへの光学系の経路にクイックリターンミラーなどが用いられると、シャッタの開閉のたびにミラーの角度が徐々に変化し、それによりピント位置が結果として徐々にずれていくこともある。
このようなとき、サービスセンターに撮影レンズもしくはカメラを持ち込み、専用の調整工具で撮影レンズもしくはカメラの不揮発メモリの調整値を更新してもらえばよいが、サービスセンターのある場所は限られており、迅速性という点では問題があった。
この問題に対して、例えば特許文献1では、工場での校正工程において設定された調整値とは別の補正値をカメラに保持させ、この補正値を撮影者が自由に変更できる手段を備えておく。このようにして撮影者がピント調整を自由に補正可能とし、かつ自由に工場出荷時の設定に戻せる技術が開示されている。
特開2001−174690号公報
しかしながら、特許文献1においては、前記別の補正値は1個、すなわち定数値としてしか開示されておらず、単一な補正である。一方でより厳密には、ピントが最適となる補正値は、撮影レンズ個々に、フォーカスエリア、デフォーカス量検出に使われる被写体光束、撮影レンズの距離環位置、ズームレンズの場合のズーム位置、被写体を照らしている光源、温度等によって異なる。また、その効き量は各々の個体によって変わる。詳しくは、ズーム位置によってピントのずれが敏感な撮影レンズもあれば、温度によってピントのずれが敏感なカメラもある。これらのピントずれとなる補正要因全てを含めた総合的なピントずれは、製品規格として実用上問題のない、いわゆる許容錯乱円に入るようにカメラシステムとして設計され、工場の校正工程において調整されている。
一方で、昨今のデジタルカメラにおいて、特にパーソナルコンピュータのディスプレイに写真を表示させる場合においては、簡単な操作でいくらでも一部分のみを拡大して表示させることが可能である。このような操作は、写真全体を鑑賞している訳ではないため、許容錯乱円以上のピント精度が要求される。結果として、鑑賞者によっては拡大された写真の一部分を見て、ピントがずれていると感じてしまう可能性がある。
理想的には、どのような鑑賞の仕方をされても許容錯乱円に入るようなカメラシステムを設計し、工場の校正工程において調整されるべきである。しかし、カメラのような大量に生産される工業製品において、いたずらにピント精度を上げることは、製造コストを著しく押し上げ、非常に高価な製品となるものであった。
(発明の目的)
本発明の目的は、デフォーカス量の補正値の変更を、より正確に、撮影者の意図を反映させ、かつ、理解し易く簡単に行わせることのできる自動焦点調節装置および撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明の自動焦点調節装置は、複数のフォーカスエリアでレンズのデフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段と、表示パネル上に画面を制御表示する表示手段と、前記複数のフォーカスエリアから選択されたフォーカスエリアに対応して前記デフォーカス量検出手段で検出されたデフォーカス量を補正する補正手段と、前記補正手段がデフォーカス量を補正する際に用いる補正値を記憶する記憶手段と、前記補正値を変更する補正値変更手段とを有し、前記補正値を変更する場合に、前記表示手段は、変更するフォーカスエリアを選択可能な第1の画面を前記表示パネルに表示するように制御するとともに選択されたフォーカスエリアでの複数のズーム位置で補正値を変更可能な第2の画面を前記表示パネルに表示するように制御し、前記変更された補正値は、前記選択されたフォーカスエリア、前記レンズのズーム位置と関連づけて前記記憶手段に記憶されることを特徴とするものである。
本発明によれば、デフォーカス量の補正値の変更を、より正確に、より撮影者の意図を反映させ、かつより理解し易く簡単に行わせることができる自動焦点調節装置または撮像装置を提供できるものである。
本発明の一実施例に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。 フォーカスエリアごとの補正値変更の際の表示パネルの状態遷移図である。 距離環位置やズーム位置による補正値変更の際の状態遷移図である。 温度補正や光源補正の際の表示パネルの状態遷移図である。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に示す通りである。
図1は本発明の一実施例に係る自動焦点調節装置を含む交換撮影レンズ式一眼レフカメラの構成を示すブロック図である。
図1おいて、1はレンズMPU(マイクロプロセッシングユニット)、2はレンズ16を駆動するためのレンズ駆動ユニット、3は絞り17を駆動するための絞り駆動ユニット、14は撮影レンズ100の距離環位置を検出するための距離環位置検出ユニットである。距離環位置の情報とは、撮影レンズ100のフォーカスレンズの位置に対応する情報で、被写体に撮影レンズのピントがあっている場合には、被写体距離に対応する情報である。15は撮影レンズ100のズーム位置を検出するためのズーム位置検出ユニットであり、レンズMPU1を介してカメラ本体200側へ現在の距離環位置およびズーム位置を通信することが可能である。
上記レンズMPU1、レンズ駆動ユニット2、絞り駆動ユニット3、距離環位置検出ユニット14、ズーム位置検出ユニット15、レンズ16および絞り17により、撮影レンズ100が構成される。また、撮影レンズ100は、図1中の点線で示すように、マウントを介して接続され、カメラ本体200と着脱可能となっている。
4はカメラMPUであり、マウントを介してレンズMPU1と相互通信可能となっている。5はデフォーカス量検出ユニットであり、不図示の焦点検出光学系によって導かれた被写体像を光電変換し、電位変化として出力させる。6は光源検出ユニットであり、不図示のファインダ光学系によって導かれた被写体像を光電変換し、電位変化として出力させる。7は温度検出ユニットであり、温度を電位として出力させる。8はミラー駆動ユニットであり、撮影開始時にはメインミラー18およびサブミラー19からなるクイックリターンミラーを退避させ、撮影完了時には復帰させる。9は不揮発メモリであるEEPROMである。10は撮影ユニットであり、イメージャ(撮像素子)21に露光された写真を画像として出力させる。11は記録ユニットであり、撮影された画像を画像ファイルとして記録させる。
12は、カメラの諸設定(本発明に係るデフォーカス量を補正するための補正値、シャッタ速度、絞り値、撮影モード等)を変更あるいは設定するためのダイヤルユニット/SWユニット、13は表示ユニットである。SW1はレリーズボタンの第1ストローク操作(半押し)によりオンする撮影準備用のスイッチ、SW2はレリーズボタンの第2ストローク操作(全押し)によりオンする撮影開始用のスイッチである。また、20はピント板、22はペンタプリズム、23は接眼レンズ、24は表示ユニット13に接続された表示パネルである。
レンズ16の焦点はずれ量であるデフォーカス量は、デフォーカス量検出ユニット5からの出力によって計算される。具体的には、撮影レンズ100の光軸を挟んだ、異なる2領域を通過する被写体光束から形成される2つの像の像ずれ量から計算される。これら2像の光束はハーフミラーとなっているメインミラー18を通過し、その後ろにあるサブミラー19によって反射され、不図示の焦点検出光学系によってデフォーカス量検出ユニット5に導かれる。
デフォーカス量検出ユニット5はライン状の光電変換素子になっており、この素子上に形成された被写体像を電位変化として出力する。カメラMPU4はこれら2像の信号を読み出し、これに相関演算を施すことにより像ずれ量を計算して各フォーカスエリアに固有の係数を掛けることでデフォーカス量へ変換する。なお、デフォーカス量の検出は、図2の#1にて示すように、撮影画面上の異なるフォーカスエリア(P1〜P9)で行えるようになっている。そして、撮影者はダイヤルユニット/SWユニット12を操作することで所望のフォーカスエリアでデフォーカス量を検出させることができる。
デフォーカス量はこのようにして求められるのであるが、焦点検出系の公差により、設計上デフォーカス量が0、つまり像ずれ量が0となる位置に被写体があったとしても、全てのカメラで像ずれ量が0となるとは限らない。
そこで、工場での校正工程においては、予めイメージャ21にピントが合っている状態において、像ずれ量が0になるようにEEPROM9のパラメータを書き込み調整している。具体的には、まずカメラのフランジバック(レンズ16からイメージャ21までの距離)を測定して設計値とのずれ量を求める。次に、既知の距離にある基準チャートに予めピントを合わせてある基準レンズをフランジバックのずれ量だけ補正する。続いて、基準チャートの像ずれ量を測定する。そして、測定した像ずれ量が0になるようにEEPROM9へ数値(調整値)を書き込む。
そして、撮影時には、カメラMPU4はデフォーカス量検出ユニット5の出力から計算される像ずれ量に上記EEPROM9に書き込まれた調整値を加えたものを像ずれ量とすることにより、カメラの個体差を吸収することを可能としている。この調整値は、撮影画面上のフォーカスエリアごとに異なるので、フォーカスエリア(実施例では、a〜iの9個)ごとに個々に調整され、EEPROM9に書き込まれる。
像ずれ量から変換されたデフォーカス量には、ベストピント補正、光源補正および温度補正が加えられる。
ベストピント補正は、撮影時の被写体光束の焦点と、先述した焦点検出光学系による被写体光束の焦点とのずれ量の補正である。この量は、イメージャ21とデフォーカス量検出ユニット5との分光感度のずれや、撮影レンズ100の球面収差に起因する。すなわち、撮影レンズ100ごとに異なる値となる。このベストピント補正値は、装着された撮影レンズ100のレンズMPU1に記憶されているので、カメラMPU4がレンズMPU1から通信によって取得し、補正する。
また、光源補正は、光源検出ユニット6からの出力によって計算される。具体的には、メインミラー18にて反射された被写体像は、ピント板20を通過し、不図示の光源検出光学系によって光源検出ユニット6へ導かれる。光源検出ユニット6は、分光感度の異なる2つの光電変換素子の組となっている。光源補正の制御自体は従来までに特開2006−098771号公報等において公知であるのでその詳細な説明は省略するが、装着された撮影レンズ100のレンズMPU1に記憶されている色収差情報をカメラMPU4がレンズMPU1から取得する。そして、2つの光電変換素子の組の出力差から補正値を計算する。すなわち、ベストピント補正と同様に、撮影レンズ100ごとに異なる値となる。
また、温度補正は、温度検出ユニット7からの出力によって計算される。具体的には、温度によってフランジバック量は変化するので、その変化量を予め設計値として測定しておき、現在の温度に応じて補正する。
これらの補正値を加えたものを、デフォーカス量とすることにより、カメラ本体および撮影レンズの個体差を吸収した自動焦点調節を可能にしている。なお、ベストピント補正、温度補正、光源補正の値は焦点調節の度にカメラMPU4で演算されて、RAMに記憶されている。
次に、本実施例に係るカメラ(撮影レンズ100およびカメラ本体200より成る)の動作について説明する。
本実施例では、スイッチSW1がオンされると自動焦点調節機能が作動する。つまり、前述したデフォーカス量を検出し、このデフォーカス量に基づいて、カメラMPU4がレンズMPU1へレンズ駆動命令を通信で伝達し、レンズMPU1がレンズ駆動ユニット2を制御して、撮影レンズ100の距離環を駆動させることで焦点調節を行う。また、スイッチSW2もオンされると、カメラMPU4、撮影ユニット10、レンズMPU1、絞り駆動ユニット3が撮影のための一連の動作を行う。その後、スイッチSW1がオフされることで自動焦点調節機能は停止する。
続いて、本発明に係わるカメラの調整値の補正の仕方について、図2を用いて説明する。なお、調整値の補正の仕方とは、調整値そのものを変更すると、ご破算(解除)することができないため、調整値+ベストピント補正+光源補正+温度補正からのさらに補正することを意味する。
ダイヤルユニット/SWユニット12には、「AF補正入力SW1」、「AF補正入力SW2」、「補間あり/なしSW」、「エンターSW」、「AF補正位置入力ダイヤル」、「AF補正値入力ダイヤル」「補正値クリアSW」の6つ操作部材が備わっている。
まず、AF補正入力SW1が一回オンされると、表示ユニット13に接続された表示パネル24に、図2に示す#1もしくは#5の画面が表示される。#1,#5のいずれの画面が表示されるかはAF補正入力SWがオンされる前の状態によって決定され、補間あり/なしSWを一回オンさせるごとに#1および#5の画面を切り替えることができる。また、AF補正入力SW1がもう一回オンされると、これらの画面から抜け、通常の状態へ復帰する。表示画面には、補間あり/なしの状態の他に、現在装着されている撮影レンズの種類、および、現在のズーム位置、距離環位置、フォーカスエリアに対応するAF補正位置が表示される。AF補正位置には、現在の補正値が数値で表示される。
まず、補間なしの状態について説明する。
#1の画面の状態から、撮影者がAF補正位置入力ダイヤルで補正したいフォーカスエリアを選択し、実際の写真を繰り返し撮影しながらAF補正値入力ダイヤルで適正な補正値を入力する。また、補正値をクリアしたい場合には、補正値クリアSWを押す。図2に示すように、補正値が設定されているフォーカスエリアは実線で表示され、クリアされている、つまり未入力のフォーカスエリアは点線で表示される。なお、最終補正値は、調整値+ベストピント補正+温度補正+光源による補正+ダイヤル入力補正となる。
ここでの補正値は、レンズMPU1から送信された現在の撮影レンズのズーム位置、距離環位置での補正値である。
例えば、撮影者が左上のフォーカスエリアP2を選択して−4を入力すれば、#2の画面が表示され、続いて、中央のフォーカスエリアP5を選択して−1を入力すれば、#3の画面が表示される。さらに、右下のフォーカスエリアP8を選択して+2を入力すれば、#4の画面が表示される。当然のことながら、未入力のフォーカスエリアP1,P3,P4,P6,P7,P9は#4の画面で示すように点線で表示され、補正値は0となる。
続いて、補間ありの状態について説明する。なお、補間ありとは、たくさんある補正値の全てを撮影者が設定しなくても、撮影者がその一部の入力すれば、それ以外の補正値をカメラで勝手に補うことを意味する。
補間なし同様に、撮影者が左上のフォーカスエリアP2を選択して−4を入力すれば、#6の画面が表示され、続いて、中央のフォーカスエリアP5を選択して−1を入力すれば、#7の画面が表示され、ここまでは、補間なしと同じ補正状態となる。
しかしながら、さらに撮影者が右下のフォーカスエリアP8を選択して+2を入力すれば、#8の画面が表示される。このとき、未入力のフォーカスエリアP1,P3,P4,P6,P7,P9は点線で表示されるが、補正値が#8の画面で示すように補間されて表示される。
補間の方法は以下のように行われる。フォーカスエリア(x,y)による補正値を
f(x,y)=ax+by+c
とする。そして、左上のフォーカスエリアP2を(−1,0.5)、中央のフォーカスエリアP5を(0,0)、右下のフォーカスエリアP8を(1,−0.5)とし、以下の式を解く。
f(−1,0.5)=−a+0.5b+c=−4
f(0,0) =c=−1
f(1,−0.5)=a−0.5b+c=+2
これにより、a=2,b=−2,c=−1が求まる。よって、例えば、上のフォーカスエリアP1(0,1)および右のフォーカスエリアP6(2,0)での補正値fは、
f(0,1)=2・0−2・1−1=−3
f(2,0)=2・2−2・0−1=+3
と補間することができる。
このようにして、フォーカスエリアを変数としたデフォーカス量の補正を行うことできる。なお、補正値f(x,y)を決める上で、決定しなれければならない未知なる係数は、a,b,cの3つである。そのため、補間が可能となるまでに必要な補正値の入力数は最小で3であるが、それ以上の入力数がある場合には、統計演算である最小2乗法を用いて係数a,b,cを求める。
また、図3の#9の画面に示すように、補間なしで、左上のフォーカスエリア、つまり−4と表示されているフォーカスエリアP2が選択されている状態で、エンターSWが押されると、1つ下の階層の#10の画面が表示される。なお、図3は、デフォーカス量の補正を、フォーカスエリア、ズーム位置、距離環位置ごとに行う場合には、設定しなければならない箇所が3次元になることを示している。また、図2から図3への表示状態の移行は、エンターSWが押されることで行われる。
図3の#10の画面では、選択されているフォーカスエリアP2を意味する「左上」と、距離環位置をX軸、ズーム位置をY軸とした補正値の行列が表示され、現在の撮影レンズのズーム位置、距離環位置に対応する座標が選択される。補正値は、AF補正値入力ダイヤルで変更することが可能である。また、AF補正位置入力ダイヤルを操作することで、#11,#12の画面で示すように、現在のズーム位置、距離環位置と異なる任意の位置での補正値をAF補正値入力ダイヤルで変更(追記)することが可能である。
一方、#13の画面で示すように、補間ありで、かつ−4と表示されているフォーカスエリアP2が選択されている状態で、エンターSWが押されると、1つ下の階層の#14の画面が表示される。補間なしと同様に、#15,#16の画面で示すように補正値を変更すると、#16の画面では、補間なしの#12の画面と異なり、未入力のフォーカスエリアは点線で表示されるが、補正値が補間されて表示される。
補間の方法は以下のように行われる。
距離環位置をx、ズーム位置をyとしたときの補正値を
g(x,y)=ax+by+c
とする。そして、距離環位置3〜4m、ズーム位置100〜150mmを(0,0)、距離環位置32〜∞m、ズーム位置350〜400mmを(7,5)とし、以下の式を解く。
g(5,4)=5a+4b+c=−4
g(3,3)=3a+3b+c= 0
g(1,2)= a+2b+c=+4
これにより、a=−1,b=−2,c=9が求まる。
よって、例えば、(0,0)および(7,5)での補正値は、
g(0,0)=−1×0−2×0+9=+9
g(7,5)=−1×7−2×5+9=−8
と補間することができる。
このようにして、距離環位置およびズーム位置フォーカスエリアを変数としたデフォーカス量の補正を行うことができる。なお、補正値f(x,y)と同様に、補正値g(x,y)も補間が可能となるまでに必要な補正値の入力数は最小で3であるが、それ以上の入力数がある場合には、統計演算である最小2乗法を用いて係数a,b,cを求める。この係数a,b,cから計算される各フォーカスエリアでの補正値をEEPROM9に記憶(追記する)。
同様の方法で、AF補正入力SW2が一回オンされると、図4が示すように、表示ユニット13に接続される表示パネル24に、#17もしくは#20の画面が表示される。温度xに対する補正値を、
h(x)=ax+b
とすれば、温度を変数としたデフォーカス量の補正を行うことができる。また、光源検出ユニット6の分光感度の異なる2つの光電変換素子の組の出力差xに対する補正値を、
i(x)=ax+b
とすれば、光源を変数としてデフォーカス量の補正を行うことができる。
なお、補正値h(x)、補正値i(x)を決める上で決定しなれければならない未知なる係数はa,bの2つである。そのため、補間が可能となるまでに必要な補正値の入力数は最小で2であるが、それ以上の入力数がある場合には、統計演算である最小2乗法を用いて係数a,bを求める。この係数a,bから計算される各h(x)、i(x)の補正値をEEPROM9に記憶(追記する)。また、図4の#18は補間不可能な状態を、#19は補間可能な状態を、それぞれ示している。
なお、本実施例では説明を簡単にするために、補間を適用する上での補正式を1次式としたが、これに限定されるものではない。より補間に適した数式モデルがあるならば同様に適用できるものである。例えば、温度xに対する補正値を、
h(x)=ax^2+bx+c
のように、2次式で補間した方がより正確な補間ができる実施例もあり得る。
上記の実施例に係わるカメラ(自動焦点調節装置)は、複数のフォーカスエリア(P1〜P9)でレンズ16のデフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段(デフォーカス量検出ユニット5およびカメラMPU4)を有する。さらに、複数のフォーカスエリアから選択されたフォーカスエリアに対応してデフォーカス量検出手段で検出されたデフォーカス量を補正する補正手段(カメラMPU4)を有する。さらに、補正手段がデフォーカス量を補正する際に用いる補正値を記憶する記憶手段(EEPROM9)を有する。さらに、補正値を変更する補正値変更手段(ダイヤル/SWユニット12およびカメラMPU4)を有する。補正値は、選択されたフォーカスエリア、レンズの距離環位置およびズーム位置ごとに変更可能である。
上記構成においては、補正値を、選択されたフォーカスエリア、レンズの距離環位置およびズーム位置ごとに変更することで、より正確にデフォーカス量の補正を行うことができる。
さらに、光源検出手段(光源検出ユニット6)にて検出される光源情報と色収差情報取得手段(レンズMPU1)により取得される色収差情報に応じてデフォーカス量が補正可能である。
上記構成においては、外界(被写体)を照らしている光源に応じてデフォーカス量をより正確に補正することができる。
さらに、温度を検出する温度検出手段(温度検出ユニット7)を有し、検出された温度に応じてデフォーカス量が補正可能である。
上記構成においては、温度に応じてデフォーカス量をより正確に補正することができる。
また、上記補正値変更手段は、現在の補正要因に対応する補正値が記憶手段に記憶されていないときには、既に記憶されている複数の補正値を用いて補間し、現在の補正要因に対応する補正値を求めるようにしている。また、補正値変更手段は、任意の補正要因に対応する補正値が記憶手段に記憶されていないときには、追記可能にしている。また、補間は、変数となる補正要因と補正値の関係を統計演算により行うようにしている。
上記構成においては、より撮影者の意図を反映させたデフォーカス量の補正を行うことができる。
また、補正値の変更状態を表示させる補正値表示手段(表示ユニット13、表示パネル24)を有している。
上記構成においては、図3や図4の点線や実線で表示されるので、撮影者は補正値の変更を、より理解し易く簡単に行うことができる。
上記のように、本実施例によれば、デフォーカス量の補正値の変更を、より正確に、撮影者の意図を反映させ、かつ理解し易く簡単に行わせることができるカメラもしくは自動焦点調節装置を提供可能となる。
(変形例)
上記実施例では、交換撮影レンズ式一眼レフカメラについて説明したが、本発明は、自動焦点調節装置や、ビデオカメラ等のその他の自動焦点調節装置を有する光学機器にも適用可能である。
4 カメラMPU
5 デフォーカス量検出ユニット
6 光源検出ユニット
7 温度検出ユニット
9 EEPROM
12 ダイヤル/SWユニット
13 表示ユニット
14 距離環位置検出ユニット
15 ズーム位置検出ユニット

Claims (9)

  1. 複数のフォーカスエリアでレンズのデフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段と、
    表示パネル上に画面を制御表示する表示手段と、
    前記複数のフォーカスエリアから選択されたフォーカスエリアに対応して前記デフォーカス量検出手段で検出されたデフォーカス量を補正する補正手段と、
    前記補正手段がデフォーカス量を補正する際に用いる補正値を記憶する記憶手段と、
    前記補正値を変更する補正値変更手段とを有し、
    前記補正値を変更する場合に、前記表示手段は、変更するフォーカスエリアを選択可能な第1の画面を前記表示パネルに表示するように制御するとともに選択されたフォーカスエリアでの複数のズーム位置で補正値を変更可能な第2の画面を前記表示パネルに表示するように制御し、前記変更された補正値は、前記選択されたフォーカスエリア、前記レンズのズーム位置と関連づけて前記記憶手段に記憶されることを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 光源検出手段にて検出される光源情報と色収差情報取得手段により取得される色収差情報に応じて前記デフォーカス量が補正可能であることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記温度検出手段により検出された温度に応じて前記デフォーカス量が補正可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の自動焦点調節装置。
  4. 前記補正値変更手段は、前記補正値が前記記憶手段に記憶されていないときには、既に記憶されている複数の補正値を用いて前記補正値を補間することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  5. 前記補正値変更手段は、前記補正値が前記記憶手段に記憶されていないときには、追記可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  6. 前記補正値変更手段による補正値の変更状態を表示する補正値表示手段を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  7. 前記第1の画面では、前記フォーカスエリアの位置に対応する位置に補正値を表示することを特徴とする請求項1からに記載の自動焦点調節装置。
  8. 前記第1の画面が表示されている状態でのユーザーのスイッチ操作に応じて第2の画面を表示することを特徴とする請求項1からに記載の自動焦点調節装置。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の自動焦点調節装置を具備することを特徴とする撮像装置。
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