JP5716239B2 - 土中構造物の欠陥評価装置およびその方法 - Google Patents

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Description

この発明は土中構造物の欠陥評価装置、および、欠陥評価方法に関し、特に、現場で容易に欠陥の程度が評価できる土中構造物の欠陥評価装置、および、欠陥評価方法に関する。
従来の土中構造物の欠陥評価装置がたとえば下記特許文献1に開示されている。特許文献1によれば、土中構造物の欠陥評価装置は、金属筒体の土中外部分に取付けられ、超音波を土中側に向けて発信し、反射波を検出する探触子と、探触子の検出した反射波を受信して解析する解析手段を有する超音波探傷器とを含み、解析手段は、金属筒体の土中部分と地上部との境界から得られる境界部エコー(地際近傍の腐食部からの反射エコー)、および、金属筒体の端部から得られる端部エコーとを用いて欠陥の評価を行なっていた。
特許第3973603号公報
従来の土中構造物の欠陥評価装置は上記のように構成されていたため、現場で金属柱等を掘削することなく、土中構造物の劣化評価を容易に行うことができた。
一方、従来の装置においては、評価を上げるために、境界部エコーと端部エコーとを用いているが、この場合、境界部エコーおよび端部エコーが得られないときは、欠陥の評価ができない場合があるという問題があった。また、検証試験において、境界部エコー高さが所定の閾値に満たない場合も、境界部において腐食している場合があり、評価において問題がある場合があった。
この発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、金属柱のような土中構造物の劣化評価を、より正確に行うことのできる土中構造物の欠陥評価装置および欠陥評価方法を提供することを目的とする。
この発明に係る、土中部分に存在する金属筒体の欠陥を評価する土中構造物の欠陥評価装置は、金属筒体の土中外部分に取付けられ、超音波を土中側に向けて発信し、反射波を検出する探触子と、探触子の検出した反射波を受信して解析する解析手段を有する超音波探傷器とを含む。反射波は土中方向の欠陥に応じた波形データからなる。解析手段は、波形データを正規化する正規化手段と、正規化手段によって正規化された波形データに基づいて、金属筒体の土中部分と地上部との境界から得られる境界部データと、端部からの端部データとを抽出する抽出手段と、抽出手段の抽出結果に応じて欠陥部を評価する評価手段とを含み、評価手段は、境界部データに基づく第1次評価と、端部データに基づく第2次評価とを連続的に行って、金属筒体の欠陥を評価する。
好ましくは、正規化手段は波形データのピーク値がレベルとして80%になるように波形を増幅し、抽出手段は正規化された波形データにおけるレベルが10%となる位置と80%となる位置とから境界部エコー角度係数を抽出する。
この発明の他の局面においては、土中部分に存在する金属筒体の欠陥を評価する土中構造物の欠陥評価方法は、金属筒体の土中外部分から、超音波を土中側に向けて発信するステップと、反射波を検出するステップと、検出した反射波を解析するステップとを含み、反射波は土中方向に欠陥に応じた波形データからなり、解析ステップは、波形データを正規化するステップと、正規化された波形データに基づいて、金属筒体の土中部分と地上部との境界から得られる境界部データと、端部からの端部データとを抽出するステップと、抽出ステップの抽出結果に応じて欠陥部を評価するステップとを含み、境界部データに基づく第1次評価と、端部データに基づく第2次評価とを連続的に行って、金属筒体の欠陥を評価するステップとを含む。
土中構造物の金属筒体の土中部分と地上部との境界から得られる境界部、および、端部からの反射波に基づいて欠陥の評価をするときに、評価を2段階に分けて行い、境界部データに基づく第1次評価と、端部データに基づく第2次評価とを連続的に行って金属筒体の欠陥を評価する。したがって、従来のように、端部データが検出されないために評価ができないという問題は生じない。
その結果、金属柱のような土中構造物の劣化評価をより正確に行うことのできる土中構造物の欠陥評価装置、欠陥評価方法および欠陥評価方法を提供できる。
土中構造物の欠陥評価装置をパンザーマストのような金属柱の欠陥検出に用いた場合の例を示す模式図である。 超音波探傷器の構成を示すブロック図である。 超音波探傷器の動作手順を示すフローチャートである。 腐食部からの反射エコーの波形を示す図である。 金属柱の土中部の腐食部(A)と、それに対応する反射エコーの波形(B)と、反射エコーの波形を正規化した波形(C)との関係を示す図であり、(D)〜(F)は腐食部の欠陥が(A)の場合と異なる場合の(A)〜(C)に対応する図である。 解析部が行う反射エコーの波形の評価/判定手順を示すフローチャートである。 図6のS202で示した第1次評価の内容を示すフローチャートである。 図6のS204で示した第2次評価の内容を示すフローチャートである。 腐食部および端部からの反射エコーの波形を示す図である。 接触媒質の温度特性の一例を示す図である。 表示器への評価表示状態を示す図である。
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、この発明に係る、土中構造物の欠陥評価装置をパンザーマストのような金属柱の欠陥検出に用いた場合の例を示す模式図である。図1を参照して、パンザーマストのような金属柱31はその一部が土中に埋め込まれており、地際33で地上部34と土中部35に分かれる。土中構造物の欠陥評価装置は、金属柱31の地上部34において接触媒質15を介して設置された探触子10と、探触子10に接続された超音波探傷器20とを含む。
探触子10は超音波信号を金属柱31の土中側へ入射、伝搬させて、土中において腐食し減肉した腐食部13からと端部32からの反射波(以下反射エコーという場合がある)12を受信する。超音波探傷器20は探触子10からの反射エコーデータを受け、それを基に腐食の程度の判定、すなわち欠陥の評価を行う。
なお、金属柱31の板厚は6mm以下が好ましい。
ここで使用する超音波は、腐食部からの反射エコーを明確に受信するために外表面に接している土、コンクリート、および内表面に発生した腐食による凹凸等の表裏面の形状により生じる疑似エコーの影響が最も少なく、また、ある程度の距離を減衰しないで伝搬していく必要がある。このため、測定には種々の超音波モードのうちSH波(Shear Horizontal Wave)を適用するのが好ましい。SH波とは、粒子の動きは超音波の進行方向に垂直であり、探傷面(表面)に対して水平方向に振動する波のことである。
図2は超音波探傷器20の構成を示すブロック図である。図2を参照して、超音波探傷器20は、超音波探傷器20全体を制御するCPU21と、CPU21を各構成部と接続するためのインターフェイス22と、超音波探傷器の動作をオン、オフするスイッチ23と、探触子10へ電源を供給するパルサ24と、探触子10からの反射エコーを受信する受信器25と、受信器の受信したデータに基づいて、以下に説明するデータ解析を行う解析部27と、後で説明する接触媒質による感度補正を行う感度補正部28と反射エコーのような波形を表示する表示器29とを含む。
図3は超音波探傷器20が行う処理内容全体を示すフローチャートである。図3を参照して、超音波探傷器20の動作について説明する。超音波探傷器20は図3に示す、事前準備、探傷準備、探傷、データ解析・評価および撤去・完了の各処理を行う。
事前準備においては、超音波探傷器20および内蔵されたシステムプログラムを起動し、図面等によりパンザーマストの端部32迄の距離を確認して、超音波探傷器20により測定すべき長さである、測定範囲を設定して、予備調査を行う(S11)。次いで、基準感度を設定し(S12)、探傷感度を調整する(S13)。ここで探傷感度は基準感度に感度補正量を加えたものである。感度補正量については後で説明する。
基準感度は次のようにして求める。板厚3mmの鉄板に直径10mmの貫通孔を開けた試験片を準備し、貫通孔から所定の距離(実際に測定する場合の位置関係を考慮して定めた距離、たとえば300mm)離れた位置に探触子10を固定して、その貫通孔からの反射エコーを得る。反射エコーが表示器29上で80%のレベルになるよう調整することによって基準感度を設定する(具体的には、後で図5(C)を参照して説明するように調整する)。
探傷準備処理においては、まず超音波の入射の妨げとなる付着物の除去のような探傷面前処理(S14)を行う。次いで、探触子10が地表面から上記の所定の距離(約300mm)の位置に配置できるよう位置を確認する、探触子の位置確認を行う(S15)。その後接触媒質を探触子10の取付け位置に塗布する(S16)。
探傷処理においては、たとえば、0.5MHzのSH波を出力する探触子10を用いてパンザーマストの探傷を行う(S17)。
データ解析・評価処理においては、境界部(地際33)から端部32までの監視範囲内からの反射波の信号をメモリ26に記憶することによりデータを採取し(S18)、データを解析してリアルタイムで状況を表示器29に表示することによってデータ解析を行う(S19)。腐食程度をたとえば、重度、中度、軽度、健全、として表示して評価/判定を行う(S20)。
撤去・完了処理においては、探触子10をパンザーマストから外すとともに、超音波探傷器20を撤去し(S21)、接触媒質を除去して(S22)処理を終了する。
図4は表示器29に表示される反射エコ6ーの波形の一例を示す図である。横軸は探触子10からの距離で、縦軸はエコー高さを表す。
次に図4に示した反射エコーを用いて腐食部13の欠陥の程度を検出する手順について図5および図6を参照して説明する。
図5は金属柱31の土中部の腐食部13の断面(A)と、それに対応する反射エコーの波形(B)と、反射エコーの波形を正規化した波形(C)との関係を示す図である。(D)〜(F)は腐食部の欠陥が(A)の場合と異なる場合の(A)〜(C)に対応する図である。
図6は図4のS18からS20で示した、データ解析・評価処理の処理内容(反射エコーの波形の解析手順)を示すフローチャートである。この処理は解析部27が自動的に行う。
図4から図6を参照してまず、上記した監視範囲S(図5(A))内で反射エコーを検出する(S201)。反射エコーは基本的に腐食部13の欠陥に対応している。
ここで、一般的には、パンザーマストのような金属柱の腐食は、地際から土中にかけて150mm〜200mmの範囲内で最大値になり、そこで倒壊するおそれが多いことが経験的に解っている。そこで、ここでは、監視範囲Sとして150mmと設定している。
境界部反射エコー(地際33近傍の腐食部からの反射エコー)に基づいて第1次評価を行う(S201〜S202)。第1次評価の内容については後述する。
S202で第1次評価の後、端部反射エコーを検出し(S203)、第2次評価を行なって(S204)、その結果を表示する(S205)。なお、第2次評価の内容については後述する。
なお、このように、第1次評価と第2次評価に分けたのは次の理由による。境界部エコーが出現しない場合、あるいはそのエコー高さが低い場合は、境界面での断面欠損量は少ないと推定できる。しかし、この場合、本来検出するはずの端部エコーが埋設範囲内の錆あるいは端部の劣化の進展等により検出できない場合、従来の評価では、評価不可あるいは実態より若干厳しい評価結果になる。反対に、境界部エコーがある程度のエコー高さを有していても端部エコーが検出されれば実態より緩い評価結果を与えてしまう恐れがある。
これより、抜柱前評価が外観確認による評価と乖離しないように意識しつつ、抜柱後評価により近く、例え異なる評価となっても安全サイドに評価するように、境界部エコーに重点をおき、より実態に近い結果が得られる評価手法としたことによるものである。
まず、第1次評価として境界部エコー高さの評価点と境界部エコーの角度係数による評価点とから境界部に生じた断面欠損量を推定し、次に、第2次評価として第1次評価結果と端部エコー評価結果とから全体の評価を行なうようにした。
この2段階評価でも端部エコーが出現した場合は、1次評価結果を緩和させることとし、埋設範囲の欠損状況の推定および境界部の評価結果の信頼性を向上させることとした。
次に、図6のS202で示した第1次評価について説明する。
第1次評価のフローチャートを図7に示す。第1次評価においては、角度係数を用いて評価を行なう。
今、金属柱31に図5(A)に示すような腐食部13があり、その欠陥部の最も腐食が大きい部分の深さがh1であるとする。この腐食に対応して、図5(B)に示すような反射エコーが得られ、監視範囲内でピーク値H1が検出されたとする(図5(B)、図7S2021)。このピーク値の座標をa1(x1,y1)とする。次に、解析部27はこの反射エコーの原波形を正規化する(図5(C)、図7S2022)。具体的には、ピーク値H1がレベルとして80%になるように波形を増幅し、その波形におけるレベルが所定のしきい値(ここでは10%とする)になる座標b1(x2,y2)を求める。座標b1から座標a1への傾斜を演算して角度係数θ1を以下の式で求める(図5(C)、図7S2023)。
θ1=(y1−y2)/(x1−x2)/基準感度
なお、基準感度を考慮しなくても良い。
次に腐食部13の欠陥の程度が異なる場合について図5(D)〜(F)を参照して説明する。図5(D)に示すように、図5(A)に比べ全体的にて腐食部の欠陥の程度は低く、最大欠陥深さはh2であるとする。
これに対応した反射エコー波形を得(図5(E))、それを正規化すると(図5(F))、全体的に欠陥の程度が低いため、ピーク値H2が80%になるように正規化しても10%の位置と高さ方向においてあまり変らないため、角度係数θ2はθ1に比べて小さくなる。以上のように、角度係数θを検出することによって、腐食部13の欠陥の程度を知ることができるため、角度係数を用いて欠陥を自動的に評価して(図7S2024)、表示器29に表示する。
次に、第2次評価について説明する。ここでは端部反射エコーを検出する(S203)。
反射エコーは腐食部13と端部32とから戻って来るが、発明者らは腐食部13の欠陥が大きいほど腐食部13からの反射エコーの波形の高さが高くなり、端部32からの反射エコーの高さが低くなるということを発見した。
図8はこの実施の形態における反射エコーの波形を示す図であり、図9は第2次評価の動作を示すフローチャートである。図8中、横軸はビーム路程であり、縦軸はエコー高さである。図8および図9を参照して、第2次評価手順について説明する。
まず、端部エコー高さの算出について説明する。端部エコー高さは、上記図5(C)に示すように、腐食部(境界部)13からの反射エコーを80%に調整したとき(正規化したとき)の端部32からの反射エコーの高さである。
図8を参照して、反射エコーは腐食部からの反射によるピーク値TAと端部32からの反射によるピーク値TBとを有する。そこで、これらを検出する(図9、S2041)。次に、端部エコー高さ%として、正規化後の端部エコー高さを求める(図9、S2042)。
この端部エコー高さ%の値を用いて欠陥を自動的に評価し(図9、S2043)、表示器29に表示する。具体的な評価は後で表を参照して説明する。
以上のように解析部27は、解析手段、正規化手段、抽出手段、評価手段として作動する。
この場合の評価の一例を表1〜3に示す。表1は正規化された境界部エコーの高さEHによる評価点と、角度係数θによる評価点と、端部エコー高さTHによる評価点と、これら3つのパラメータを合計した評価ポイントに対してその評価の内容を評価ポイントに記載している。
Figure 0005716239
表1を参照して、境界部の評価においては、境界部のエコー高さEHが10%以下でも評価点を1点とし、10%〜40%以下であれば2点、40%〜80%以下であれば3点、80%を超えれば4点としている。
角度係数は0.8以下であれば1点、0.8〜1.2以下であれば2点、1.2〜1.8以下であれば3点、1.8を超えれば4点としている。
端部エコー高さTHは、80%より大きければ1点、40%〜80%以下であれば2点、10%〜40%以下であれば3点、10%以上であれば4点としている。
すなわち、この実施の形態においては、境界部エコー高さEHが10%以下でも、また、角度係数が0.8以下でも、また、端部エコー高さTHが80%を超えても1点を付与するようにするとともに、端部エコー高さTHが10%以下でも4点を付与するようにしたため、従来のように評価ができないということは生じない。また、表1に示すように、ここでは、3つのパラメータに基づいて健全(二重○)、軽度(○)、中度(△)および重度(×)の4段階に評価を分けている。
表2は、境界部による第1次評価の評価点を示し、表3は第2次評価の評価点を示す。
Figure 0005716239
Figure 0005716239
表2に示すように、境界部評価点と角度係数評価とによって第1次評価結果が4段階で得られる。
同様に、第1次評価結果と端部評価点とから第2次評価が得られる。なお、第2次評価結果において、「(注意)」という評価は、境界部エコーも端部エコーも検出されない場合である。
次に、探傷時に超音波を鋼中に入射するために用いる接触媒質15の感度補正について説明する。接触媒質15は、温度変化による感度の増減が大きいため、通常は使用温度に応じて接触媒質15自体を変更している。接触媒質15の温度特性の一例を図10に示す。
この実施の形態においては、上記したように、金属柱の腐食部の劣化の程度を自動で判別するため、接触媒質の温度変化による感度調整も探傷面温度を入力することにより自動で感度補正を行う。温度補正は、測定前に、用いる感度基準用感度試験片の温度と実機の表面温度の差を接触媒質を提供するメーカ推奨の、図10に示すような感度補正量を参考に探傷感度を決定する。
なお、このような感度補正は図3におけるS12の基準感度調整で行う。
次に、図6のS207で示した評価の表示について説明する。図11は表示器29の評価表示状態を示す図である。図11を参照して、表示器29の表示部は波形表示部291と評価表示部292とを含む。評価表示部292には、測定条件、評価基準となる2つのパラメータのそれぞれの値、評価等が表示される。
具体的には、評価欄には、表1に示した評価ポイントを記号で示す。しきい値欄には上記した角度係数を求めるのに用いたしきい値を表示し、境界部エコー欄には、腐食部からのエコー高さEH%を表示する。端部エコー欄には端部32からのエコー高さTH%を表示し、角度欄には図7で求めた角度係数を表示し、表示開始欄には図1に示した探触子10から地際33迄の距離d1を表示し、表示幅欄には、図1に示した地際33からの測定部の寸法d2を表示する。
図面を参照してこの発明の一実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されるものではない。本発明と同一の範囲内において、または均等の範囲内において、図示した実施形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
10 探触子、11 SH波、12 反射波、13 腐食部、15 接触媒質、20 超音波探傷器、21 CPU、24 パルサ、25 受信器、26メモリ、 27解析部、28感度補正部、29 表示器、31 金属柱、32 端部。

Claims (3)

  1. 土中部分に存在する金属筒体の欠陥を評価する土中構造物の欠陥評価装置であって、
    前記金属筒体の土中外部分に取付けられ、超音波を土中側に向けて発信し、反射波を検出する探触子と、
    前記探触子の検出した反射波を受信して解析する解析手段を有する超音波探傷器とを含み、
    前記反射波は土中方向の欠陥に応じた波形データからなり、
    前記解析手段は、
    前記波形データを正規化する正規化手段と、
    前記正規化手段によって正規化された波形データに基づいて、前記金属筒体の土中部分と地上部との境界から得られる境界部データと、端部からの端部データとを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段の抽出結果に応じて欠陥部を評価する評価手段とを含み、
    前記評価手段は、前記境界部データの値に拘わらず、前記境界部データに基づいて境界部の断面欠損量を評価する第1次評価と、前記端部データおよび前記第1次評価とに基づく第2次評価とを連続的に行って、前記金属筒体の欠陥を評価する、土中構造物の欠陥評価装置。
  2. 前記正規化手段は前記境界部の波形データのピーク値がレベルとして80%になるように波形を増幅し、
    前記抽出手段は正規化された前記境界部の波形データにおけるレベルが10%となる位置と前記正規化する前の前記境界部の波形データにおけるピークの位置とから境界部エコー角度係数を抽出する、請求項1に記載の土中構造物の欠陥評価装置。
  3. 土中部分に存在する金属筒体の欠陥を評価する土中構造物の欠陥評価方法であって、
    前記金属筒体の土中外部分から、超音波を土中側に向けて発信するステップと、
    反射波を検出するステップと、
    検出した反射波を解析するステップとを含み、
    前記反射波は土中方向欠陥に応じた波形データからなり、
    解析ステップは、
    前記波形データを正規化するステップと、
    正規化された波形データに基づいて、金属筒体の土中部分と地上部との境界から得られる境界部データと、端部からの端部データとを抽出するステップと、
    抽出ステップの抽出結果に応じて欠陥部を評価するステップとを含み、
    前記境界部データの値に拘わらず、前記境界部データに基づいて境界部の断面欠損量を評価する第1次評価と、端部データおよび前記第1次評価とに基づく第2次評価とを連続的に行って、金属筒体の欠陥を評価するステップとを含む、土中構造物の欠陥評価方法。
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