JP5713541B2 - パルス生成方法及びレーザ光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバレーザ等に使用される高パワーのレーザ光を出力する発光素子を有する光源として好適なレーザ光源装置、及び、レーザ光源装置において光パルスを安定的に生成するためのパルス生成方法に関するものである。特に、MOPA用の発光素子のためのレーザ光源装置として、適している。なお、本願において、発光素子とは、LD(レーザダイオード)、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:面発光レーザ)などの高出力が可能な光電変換発光素子を指すものとする。
現在、所定周期で繰り返し出力するパルスレーザ光を用いた加工技術が注目されており、加工用や医療用等の分野において高出力レーザ光源の需要が高まっている。各種レーザ光源の中でも特に注目されているレーザ光源として、光ファイバレーザが挙げられる。この光ファイバレーザは、Yb(イットリビウム)、Er(エルビウム)、Tm(ツリウム)等の希土類元素がコアに添加された増幅用光ファイバを光増幅媒体として採用している。この増幅用光ファイバ内に励起光が供給されると、増幅用光ファイバ内を伝搬する種光が増幅される。これにより、増幅用光ファイバからは、高パワーの増幅光を出力するか、あるいは、共振器構造を利用してレーザ発振させることによりレーザ光が出力される。光ファイバレーザの利点として、レーザ光が光ファイバ内で閉じ込められていることからその扱いが容易である点や、熱放射性が良いことから大規模な冷却設備を必要とすることがない点などが挙げられる。
上述のように光ファイバレーザには、希土類元素添加ファイバが適用されており、このような希土類元素添加ファイバの中でもYbが変換効率も高く、高パワー出力用の増幅用光ファイバとして広く利用されている。Ybも他の希土類元素と同じく、励起光を用いて励起される。一方、増幅用光ファイバ内で吸収しきれなかった励起光は増幅用光ファイバの他端から出射される。
光ファイバレーザの構成として、例えば、両端にファイバブラッググレーティング(FBG:Fiber Bragg Grating)や、反射ミラーなどを利用した共振器構造が採用されている場合、共振器内に光スイッチや音響光学変調器(AOM:Acoustic Optical Modulator)を配置することでパルス変調を行っている。また、特許文献1に記載されたようなMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)型の光ファイバレーザは、被増幅光を出力する種光源(発光素子)を直接変調あるいは外部変調することでパルス変調を行い、得られた光パルスを増幅することで高パワー出力光を得ている。いずれの構成においても、種光をパルス化することにより得られるピーク出力は、連続波動作(CW動作)時の出力に比べ非常に高く、誘導ラマン散乱(SRS:Stimulated Raman Scattering)や誘導ブリルアン散乱(SBS:Stimulated Brillouin Scattering)などの非線形現象を発現させてしまう。
なお、MOPA型の光ファイバレーザにおいて、種光源の出力光に対し外部からパルス変調を行う外部変調方式の場合、AOMなどの外部変調器に印加される特定電圧値を制御することで、パルス変調制御(光パルスの幅に相当する時間幅をパルスON状態と、隣接する光パルス間の間隔に相当する時間幅をパルスOFF状態とで一つの制御周期を構成する)が可能である。また、種光源に対して直接パルス変調を制御する直接変調方式の場合も同様に、種光源に供給される駆動電流のパルス変調パターンに従って、この種光源の出力光をパルス化する方式として、TTL信号(5−0V)やLow Volt TTL信号(3.3−0V)などの電圧を種光源に印加する方式が知られている。高い電圧が印加されている期間をパルスON状態及びパルスOFF状態の何れかに設定するかは電気回路の設計次第であるが、いずれも高い印加電圧が要求され、変調器における電気回路の大型化、消費電力の大電力化を招いてしまう。また、変調器自体のパルス応答性、特に、立ち上がり時間及び立ち下がり時間が遅いと、パルスON状態とパルスOFF状態の切り替えに遅延時間の増大を招いてしまう。その結果、得られた種光パルスLのパルス幅(半値全幅)も狭くなってしまうおそれがある。駆動電流を変えたときに種光源に印加される特定の変調電圧の値を制御することも可能であるが、制御がうまくいかなかったり、遅くなったりで、正常なパルス幅の光パルスが得られないことや、増幅用光ファイバにおいて種光パルスを通さないことになる可能性がある。このようなことになると増幅用光ファイバにおいて大量に発生したASE光により、他の光部品(アイソレータや励起用光源など)や増幅用光ファイバに損傷が発生する可能性がある。
特開2007−042981号公報
発明者らは、光パルスを種光とする従来の光ファイバレーザについて検討した結果、以下のような課題を発見した。
所定周期で繰り返し出力する高パワーのパルスレーザ光を出力する発光素子において、パルス変調を直接行う構成(直接変調方式)では、出力されるパルス光を特別なパルスピーク値に設定する場合には、種光源に供給される駆動電流を変化させたときに、パルス幅が変化するという現象を発見した。例えば、パルス幅20ns、繰り返し周波数50kHzで動作させていたところ、駆動電流値を変化させたところパルス幅が40nsと増加した。パルス幅、繰り返し周波数を任意に定めた変調電圧の時間変化を表すパルス変調パターンに対して、振幅電圧とオフセット電圧を決定するための変調電圧値をも調整し直す必要がある。また、調整に時間を要するという問題や、調整ミスが生じる場合に、この発光素子を種光源として適用されたMOPA型の光ファイバレーザにおいては、増幅用光ファイバ、アイソレータ、励起光源などの光学部品に障害が発生する可能性があるという問題がある。
また、種光源に供給される駆動電流の電流値のみを変動させて出力パルスを制御する方式では、駆動電流の立ち上がり部の過渡応答や光源温度の変動などの影響で、出力光パワーが不安定になってしまうおそれがある。過渡応答や温度変動などの影響を緩和するため、種光源に供給される駆動電流値を一定の場合は、変調電圧値の調整が行われることにより、種光源自体の出力光パワーは安定する。しかし、上述のように出力光が不安定となる場合は、駆動電流値を変化させる必要があり、変更設定した駆動電流値ごとに、変調電圧値を変更する必要がある。発明者らは、その都度変調電圧の設定を行うことが非常に大変であることと、単に変調電圧値を変えただけでは、出力パルスのパルス幅が変動するという問題が存在することを見いだした。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、発光素子の直接変調の条件設定において、光パルスのパルスピークとパルス幅を同時に所望の値に設定することが可能なパルスの生成方法及びレーザ光源装置を提供することを目的としている。また、上記の光パルスのパルスピークとパルス幅の設定を自動的に行うことが可能なパルスの生成方法及びレーザ光源装置を提供することを目的としている。
本発明に係る発光素子のパルス生成方法は、レーザ光を出力する発光素子と、発光素子に駆動電流を供給する駆動電流供給部と、レーザ光をパルス変調するための変調電圧を発光素子に印加する変調器と、変調器に対して変調電圧のパルス変調のパターンである変調パターンを制御する変調制御部とを備えた構成に適用される。
特に、本発明に係る発光素子のパルス生成方法において、変調制御部は、変調パターンにおける電圧の値を、駆動電流値に関する情報に基づいて設定するとともに、設定された変調電圧の値となるように前記変調器に対し変調パターンに関する情報を送出することを特徴としている。
なお、発光素子は、具体的には、LD(レーザダイオード)、VCSELなどの高出力が可能な光電変換発光素子を指す。また、「駆動電流値に関する情報」は、実際に駆動電流供給部から出力される駆動電流値だけでなく、駆動電流地を目標値に制御する場合は、その目標値であってもよい。
本発明に係る発光素子のパルス生成方法において、駆動電流供給部から出力される駆動電流は、パルス変調パターンのうち変調電圧値が一定になっている期間において、所定の値で一定になるように制御されるのが好適である。パルス変調パターンの変調電圧値が一定になっている期間ごとに、駆動電流値に関する情報に基づき、変調電圧値が再設定される。
また、駆動電流供給部から出力される駆動電流は、発光素子の出力光のパワーのモニタ値が所定値となるように制御されてもよい。モニタ値は、光源の内部に設けられたバックモニタ検出器、又は、前記光源の外部に設けられた光検出器からの電気信号である。
本発明に係る発光素子のパルス生成方法において、駆動電流値と変調電圧値との対応関係は、対応表又は対応関数として予め設定されており、変調電圧値は、駆動電流値に関する情報と対応関係に基づいて設定される。
本発明に係るレーザ光源装置は、レーザ光を出力する発光素子と、発光素子に駆動電流を供給する駆動電流供給部と、レーザ光をパルス変調するための変調電圧を発光素子に印加する変調器と、変調器に対して変調電圧のパルス変調のパターンである変調パターンを制御する変調制御部とを備える。
特に、本発明に係る発光素子のレーザ光源装置において、変調制御部は、駆動電流値と変調電圧値との対応関係を格納する格納部と、変調パターンにおける変調電圧値を、駆動電流値に関する情報と駆動電流値と前記変調電圧値との対応関係とに基づいて設定する演算部とを有する。また、変調制御部は、駆動電流値に関する情報の変更に伴い、再設定された変調電圧の値となるように変調器に対し変調パターンに関する情報を送出する。
本発明に係る発光素子のレーザ光源装置において、格納部には、駆動電流値と変調電圧値との対応関係が、対応表形式のデータとして格納されている。また、格納部には、駆動電流値と変調電圧値との対応関係が、対応関数式として格納されてもよい。
本発明によれば、発光素子の直接変調の条件設定において、光パルスのパルスピークとパルス幅を同時に所望の値に設定することが可能となり、また、上記の光パルスのパルスピークとパルス幅の設定を自動的に行うことが可能となり、パルス波形の変動を防止し、種光源に供給される駆動電流の変動に起因した光パルスの波形劣化を抑制し、正常な波形を有する光パルスを安定的に生成することが可能になる。
比較例に係るレーザ光源装置が適用された光ファイバレーザの構成を示す図である。 増幅用光ファイバの断面構造を示す図及びその屈折率プロファイルである。 増幅用光ファイバの吸収断面積及び放出断面積それぞれの波長依存性を示すグラフである。 デリバリ用光ファイバの断面構造を示す図及びその屈折率プロファイルである。 コンバイナの構成を説明するための図である。 比較例に係るパルス生成方法を説明するための図である。 駆動電流、変調電圧の振幅、及び変調電圧のオフセットのそれぞれを変更したときの、光パルス波形の変化を説明するための図である。 変調電圧と駆動電流の対応関係を説明するための図である。 本実施形態に係るレーザ光源装置から出力された光パルスのパワーを示す図である。 本発明に係るレーザ光源装置の一実施形態が適用された光ファイバレーザの構成を示す図である。 本実施形態に係るレーザ光源装置の変形例の構成を示す図である。 本実施例部に係るレーザ光源装置の変形例を示す図である。 変調制御部及び変調器におけるパルス変調制御の一例を説明するためのフローチャートである。 変調制御部及び変調器におけるパルス変調制御の他の例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明に係るパルス生成方法及びレーザ光源装置の各実施形態を、図1〜図14を参照しながら詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、以下の説明では本実施形態と対比されるべき比較例について説明した後に、比較例と対比しつつ本実施形態及び変形例について説明する。
図1は、本発明のレーザ光源装置の代わりに比較例に係るレーザ光源装置が適用された光ファイバレーザの構成を示すものであって、具体的にはMOPA方式の光ファイバレーザの構成を示す。この図1において、光ファイバレーザ100は、増幅用光ファイバ10、コンバイナ20、励起光源31、光ファイバ32、レーザ光源装置B1、光アイソレータ61、デリバリ用光ファイバ11、及び光出射端70を備える。レーザ光源装置B1は、種光源41、光ファイバ42、変調器51、電気信号線52、及び駆動電流供給部70を備える。なお、図1の光ファイバレーザ100では、駆動電流供給部70から駆動電流が供給される種光源41に対して変調器51が内蔵する所定の基本パルス変調パターンに従って直接変調することで、種光パルスLが繰り返し生成される。変調器51における基本パルス変調パターンの設定の操作は、手動でもよいし、外部トリガー信号線を介してでもよい。
光ファイバレーザ100では、光ファイバ32を通過した励起光源31からの励起光と、光ファイバ42及び光アイソレータ61を通過した種光源41からの種光パルスL(被増幅光)が、コンバイナ20により合波される。コンバイナ20からの合波光は、増幅用光ファイバ10の一端に入射される。合波された励起光及び種光パルスLが伝搬する増幅用光ファイバ10内では、増幅用光ファイバ10に添加された希土類元素(Yb、Er、Tm、Ho、Nd、Pr、Tbなど)が励起光により励起されることにより、種光パルスLが増幅される。そして、増幅用光ファイバ10において増幅された種光パルスLは、増幅用光ファイバ10の他端Aで融着接続されたデリバリ用光ファイバ11を通過した後、光出射端70から外部へ出力される。
例えば、増幅用光ファイバ10は、図2(a)及び2(b)に示すような断面構造及び屈折率プロファイルを有する。すなわち、増幅用光ファイバ10は、図2(a)に示すように、所定軸に沿って伸びた、所定の屈折率を有するコア10aと、コア10aの外周に設けられた、コア10aよりも低い屈折率を有する第1クラッド10bと、第1クラッド10bの外周に設けられた、第1クラッド10bよりも低い屈折率を有する第2クラッド10cを備える。図2(b)は、増幅用光ファイバ10の径方向L1(増幅用光ファイバ10の光軸に直交する方向)に沿った屈折率プロファイル150を示す。領域151は、コア10aの径方向L1に沿った屈折率、領域152は、第1クラッド10bの径方向L1に沿った屈折率、領域153は、第2クラッド153の径方向L1に沿った屈折率をそれぞれ示す。コア10a、第1クラッド10b、第2クラッド10cは、ダブルクラッド構造を構成する。コア10aは、種光パルスをシングルモード伝搬させ、第1クラッド10bは励起光をマルチモード伝搬させる。コア10aには、希土類元素としてYbが添加されており、種光パルスはコア10a内で増幅される。
また、増幅用光ファイバ10における励起光吸収は、増幅用光ファイバ10の特性により決定され、主に、モードフィールド径(MFD)、第1クラッド10bの外径、及び、コア10aにおける希土類元素添加濃度の調整により変化する。図3は、Yb添加光ファイバの吸収断面積及び放出断面積それぞれの波長依存性を示す。グラフG310は吸収断面積を示し、グラフG320は、放出断面積を示す。このYb添加光ファイバ(増幅用光ファイバ10に相当)は、Yb添加量が10000ppm、MFDが7μm、第1クラッド10bの外径が130μm、長さ5mで、励起波長915nm波長帯において約2.4dBの励起光が吸収される。なお、励起光の波長帯は、940nm帯や975nm帯であってもよいが、添加される希土類元素の種類によって異なる。
励起光源31は、例えば半導体LDを含む。励起光源31から出力される励起光の波長は915nm帯、940nm帯又は975nm帯である。種光源41は、例えばLD、VCSELを含む。変調器51は、電気信号線52を介して種光源41に駆動用電気信号を印加することで、種光源41を直接変調する(パルス変調)。この第1実施形態において、種光源41から出力される種光パルスLの波長は、1030〜1130nmの波長範囲内にあり、例えば1060nmである。
励起光源31とコンバイナ20との間に設けられた光ファイバ32及びデリバリ用光ファイバ11のそれぞれは、図4(a)及び4(b)に示されたような断面構造及び屈折率プロファイルを有する。すなわち、図4(a)に示すように、光ファイバ32、11は、所定軸沿って伸びた、所定の屈折率を有するコア32aと、コア32aの外周に設けられた、コア32aよりも低い屈折率を有するクラッド32bを備える。また、図4(b)は、光ファイバ32の径方向L2(光ファイバ32の光軸に直交する方向)に沿った屈折率プロファイル320であり、領域321は、コア32aの径方向L2に沿った屈折率、領域322は、クラッド32bの径方向L2に沿った屈折率をそれぞれ示す。なお、コア32aは、励起光源31から出力された励起光をマルチモード伝搬する。
図5は、コンバイナ20の構成を示す。この図5に示されたコンバイナ20は、一方の側に複数(図5に示された例では7個)の光入出力ポートP〜Pを有し、他方の側に共通ポートPを有する。コンバイナ20は、光入出力ポートP〜Pに入力された光を合波し、共通ポートPから出力する。また、コンバイナ20は、共通ポートPに入力された光を分岐し、分岐光それぞれを光入出力ポートP〜Pから出力する。
コンバイナ20の共通ポートP側の光ファイバは、増幅用光ファイバ10と同様のダブルクラッド構造を有し、増幅用光ファイバ10に接続される。光入出力ポートPは、光ファイバ42を介して種光源41に光学的に接続される。光入出力ポートPは、光ファイバ32を介して励起光源31に光学的に接続される。なお、励起光源31からの励起光の入力ポートは、図1では1つだけを示したが、他の光入出力ポートP〜Pも、他の光ファイバを介して他の励起光源に光学的に接続されてもよい。
比較例に係るレーザ光源装置B1におけるパルス生成方法について説明する。上述のように、比較例に係るレーザ光源装置B1は、種光源41、光ファイバ42、変調器51、電気信号線52、及び駆動電流供給部70を備える。種光源41に対するパルス変調は、通常、直接変調方式又は外部変調方式により行われるが、図1に示されたレーザ光源装置B1では、直接変調方式により種光源41から出力されるレーザ光がパルス化される。
直接変調方式が採用されたレーザ光源装置B1には、種光源41に供給される駆動電流の電流値を操作して、定常的に駆動電流を流す駆動電流供給部70と、パルス変調パターン(種光源41におけるパルスON状態とパルスOFF状態を指示するための、変調器51から種光源41に対する変調電圧の変化パターン)に従って、種光源41に変調電圧Eを印加する変調器51が設けられている。
ここで、図6は、変調器51から種光源41に印加される変調電圧Eの時間変化を表すパルス変調パターンを示す。この図6において、変調信号パターンにおける変調周期は、生成されるべき光パルスLの一つの周期に相当しており、パルスON状態を示す期間T1(パルス信号Pの信号幅)とパルスOFF状態を示す期間T2により構成されている。例えば、図6には、100mAの駆動電流が供給されている状態でのパルス変調パターンが示されており、パルスON状態、すなわち期間T1において100mVの変調電圧Eが変調器51から種光源41に印加される。一方、パルスOFF状態に相当する期間T2では、変調器51から種光源41に対して、GND(0mV)レベルの変調電圧Eが印加される。また、変調器51を構成する電気回路にて逆相動作も可能であり、T1の状態がパルスOFF状態、T2の状態がパルスON状態であってもよい。その際、期間T1とT2の幅は逆転する。期間T1の状態の変調電圧値は100mVであり、期間T2の状態の変調電圧値は、GND(0mV)レベルである。後述するが、駆動電流が変更された状態では、パルスONの状態の変調電圧値とパルスOFFの状態の変調電圧値は異なる。
パルスOFF状態における変調電圧Eの電圧値Voffは、常にGND(0V)というわけではなく、種光源41の種類、駆動電流供給部70内のドライバ回路によって異なる。以下、この点について詳述する。
図7(a)は、駆動電流、変調電圧の振幅、及び変調電圧のオフセットのそれぞれを変更したときの、光パルス波形の変化を示す。グラフG1010は図7(b)に示された条件1での光パルス波形の変化、グラフG1020は図7(b)に示された条件2での光パルス波形の変化、グラフG1030は図7(b)に示された条件3での光パルス波形の変化、グラフG1040は図7(b)に示された条件4での光パルス波形の変化を、それぞれ示す。図7(a)の縦軸は、出力された光パルスの出力パワーの電圧値、横軸は時間変化を示す。本事例では、変調器オフセットのみは、パルスOFF状態、「変調器オフセット+変調器振幅」は、パルスON状態を示す。条件2は、駆動電流が200mAであり、条件1(100mA)に比べて大きな値であるが、パルスピークが低下している。条件3は、変調器振幅を100mVと条件2(200mV)より小さくしたが、パルスピークは大きくなっている。条件4は、変調器オフセットを125mvと条件3(116mv)と大きくすることで、パルス幅が縮小している。パルスピークに対しては、駆動電流だけでなく、変調器振幅を適切に設定する必要がある。また、パルス幅に対しては、さらに、変調器オフセットを適切に設定する必要がある。
駆動電流が200mAに設定されている場合、変調器51は、パルスON状態を示す期間T1において出力される変調電圧Eが200mVに設定される一方、パルスOFF状態を示す期間T2において出力される変調電圧EがGND(0mV)に設定される必要がある。しかしながら、変調器51から出力される期間T1の変調電圧Eが100mVの場合、正常な波形を有する光パルスLが得られなかったり、増幅用光ファイバ10において種光パルスLを全く通さない状況に陥る可能性がある。なお、「正常な波形」の光パルスとは、パルス幅が予定したパルス幅に対して所定のパルス幅となっているものをいう。例えば、実際のパルス幅が、予定したパルス幅に対して±20%以内(好ましくは10%以内)に収まる場合、正常な波形とする。
図8(a)はパルス変調パターンを示し、図8(b)は同図(a)のパルス変調パターンに対応した駆動電流Iと変調電圧Eとの関係を示す
図8(a)において、パルス変調パターンのパルス周期は、生成される光パルスLの一つの周期に相当しており、パルスON状態を示す期間T1(パルス信号Pの信号幅)とパルスOFF状態を示す期間T2により構成されている。変調器51から出力される変調電圧Eは、期間T1が維持されるように、パルスON状態とパルスOFF状態の両方において、駆動電流Iの値に対応してそれぞれ異なる値に設定される。例えば、駆動電流値がI、Iのとき、パルスON状態における電圧値Vonが、それぞれVon1 又はVon2 に設定され、一方、パルスOFF状態における電圧値Voffが、それぞれVoff1又はVoff2に設定される。図8(b)には、パルスON状態における駆動電流Iと変調電圧値Vonの対応関係(Von=f(I))、パルスOFF状態における駆動電流Iと変調電圧値Voffの対応関係(Voff =g(I))がそれぞれ示されている。したがって、駆動電流値がIのとき、パルスON状態での変調電圧Eの電圧値はVon1 に設定されるとともに、パルスOFF状態での変調電圧Eの電圧値はVoff1に設定される。一方、駆動電流Iの電流値がIのとき、パルスON状態での変調電圧Eの電圧値はVon2 に設定されるとともに、パルスOFF状態での変調電圧Eの電圧値はVoff2に設定される。
なお、基本となるパルス変調パターンは、変調器51に格納され、変調制御部80における格納部81には、図8(b)に示す関数f(I)及びg(I)で対応付けられた駆動電流値及び変調電圧値のデータ群がこれら駆動電流値及び変調電圧値の対応関係を示す対応表形式のデータとして格納されている。また、格納部81には、パルスON状態とパルスOFF状態のそれぞれにおける駆動電流値と変調電圧値の対応関係を示す関数f(I)、g(I)が格納されていてもよい。この場合、格納された関数式と駆動電流供給部70から与えられる駆動電流値Iに基づいて、演算部82が変調器51から出力されるべき変調電圧値Von、Voff を計算し、これに基づいて、変調器51へ送出する変調器振幅(mA)と変調器オフセット(mv)を決定する。
図8におけるパルスON状態での電圧値VonとパルスOFF状態での電圧値Voffは、上記の知見をもとに、パルス幅がある所定の幅となるようにした際の、駆動電流と変調電圧の関係をまとめたものである。なお、変調電圧Voffは、変調器オフセット、変調電圧Vonは、「変調器オフセット+変調器振幅」としている。なお、変調電圧Eに換算して、設定しているが、換算せずに、変調器オフセット、変調器振幅をそのまま、変調電圧と駆動電流の対応関係を示すデータとして、設定してもよい。本データは、パルス幅ごとに事前に採取されていれば、所望のパルス幅を実現することができる。パルスピークは、駆動電流に応じて設定可能であり、事前にパルスピークと駆動電流の対応関係を調査し、そのデータを入手していれば、所望のパルスピークとすることが可能である。
図9は、本実施形態に係るレーザ光源装置B2から出力された光パルスのパワーを示す。図8に示すように、駆動電流Iの値に対応して、変調電圧を適切な振幅とオフセット値に設定したときのパルス波形である。グラフG1110は駆動電流Iが100mAのとき、グラフG1120は駆動電流Iが150mAのとき、グラフG1130は駆動電流Iが200mAのとき、グラフG1140は駆動電流Iが250mAのときの、得られた光パルス波形を示す。図8のデータをもとに、パルス幅が一定となる条件下で駆動電流を操作することで、パルスピーク値を変化させている。ただし、Voff は、GND(0V)としている。
上述のパルス生成方法に具体的な数値を当てはめてみる。駆動電流値Iが100mAの場合、変調電圧値Vonが100mVに設定されることで、正常な種光パルスLを得ることができる。また、駆動電流値Iが200mAの場合、変調電圧値Vonは200mVに設定されることで、正常な種光パルスLを得ることができる。
この図9において、例えば、駆動電流I=100mAの場合、変調電圧Eの振幅を200mV、オフセットを100mVに設定すれば、オフセットを基準にして「+」方向又は「―」方向のいずれか片方の波形のみ取り出すことで、パルスON状態とパルスOFF状態を作り出すことが可能である。なお、「+」方向及び「―」方向の何れをパルスON状態に設定するかは回路の設計条件次第なので、効果はどちらも同じである。駆動電流I=200mAの場合、変調電圧Eの振幅を400mV、オフセットを200mVに設定すれば、オフセットを基準にして「+」方向又は「―」方向のいずれか片方の波形のみ取り出すことも、パルスON状態とパルスOFF状態を作り出すことが可能である。
ここで、駆動電流値を高くすることで、光パルスのピーク値が高くなる現象は当然の効果であるが、実際にパルスON状態のパルス幅が一定の幅に保たれていることが図11から分かる。光パルスの底部のパルス幅に対して、光パルス天部のパルス幅が狭くなる現象については、種光源41の立ち上がり及び立ち下がり時間、又は、変調器51自体の応答速度に依存する。ここでは、Voff を、GND(0V)としているが、適正な値に設定すれば、パルス幅は改善される。
図10は、本実施形態に係るレーザ光源装置が適用された光ファイバレーザの構成を示す。この図10において、光ファイバレーザ200は、増幅用光ファイバ10、コンバイナ20、励起光源31、光ファイバ32、レーザ光源装置B2、光アイソレータ61、デリバリ用光ファイバ11、及び光出射端70を備え、レーザ光源装置の構成を除き、図1に示された光ファイバレーザ100の構成と同じである。
レーザ光源装置B2は、種光源41、光ファイバ42、変調器51、電気信号線52、駆動電流供給部70、及び変調制御部80を備える。変調器51は、光パルスを発生するための変調電圧の変化パターンである変調パターンに関するデータを有し、そのデータに基づき変調電圧Eを種光源41に印加する。変調パターンに関するデータとしては、変調周期(または、繰り返し周波数)、パルス幅、オフセット電圧、振幅電圧に関するデータである。変調制御部80は、変調電圧に関するデータ(少なくともオフセット電圧、振幅電圧)を送出して、変調器51を制御する。駆動電流供給部70は、内蔵する目標とする駆動電流値との対応関係に関するデータ(図示せず)に基づき、送出する駆動電流を決定し、決定した駆動電流を種光源41に供給する。変調制御部80は、格納部81を有し、駆動電流と変調電圧との対応関係に関するデータを格納する。駆動電流と変調電圧との対応関係に関するデータとしては、図8に示すような駆動電流値と変調電圧値との関係について事前に確認されたデータで、対応表形式のデータや対応関数式などである。変調制御部80は、駆動電流供給部70から種光源41に供給される駆動電流をモニタし、駆動電流値と変調電圧値との対応関係に関するデータとの関係で、所定のパルス幅となる最適な変調電圧を決定し、その最適な変調電圧に関する情報を変調器51に送出する。パルスのピーク値を変調制御部80から指示する場合は、格納部81に目標とする駆動電流値に関するデータを保管し、適切なタイミングで、駆動電流供給部70に送出し、それを駆動電流供給部70の目標とする駆動電流値として格納させる。その場合、変調制御部80におけるモニタ値は、目標とする駆動電流値に固定するか、実際のモニタした値とするかは、必要に応じて任意に選択する。
駆動電流の制御方法としては、種光源41に供給される駆動電流をフィードバック制御が一般的であり、例えば、電流一定制御(ACC: Automatic Current Control)や出力一定制御(APC: Automatic Power Control)などがある。図11は、本実施形態に係るレーザ光源装置B2の変形例の構成を示す。図11(a)は駆動電流のフィードバック制御としてACC制御を行うレーザ光源装置B2の構成を示し、図11(b)及び同図(c)は、駆動電流のフィードバック制御としてAPC制御を行うレーザ光源装置B2の構成を示している。ACC制御においては、種光源41は、供給された駆動電流をモニタし、モニタした電流値に関する情報を変調制御部80へ送出し、変調制御部80は、モニタした電流値に関する情報に基づき、駆動電流を制御する。APC制御では、特に、図11(b)に示すレーザ光源装置B2においては、駆動電流供給部70から種光源41に供給される駆動電流を、種光源41の内部に設けられたバックモニタ検出器410により出力光パワーの一部をモニタし、そのモニタ情報に基づいて、制御する構成を備える。また、図11(c)に示されたレーザ光源装置B2は、種光源41から出力された種光パルスLの一部を光カプラ411により分離し、種光源41の外部に設けられた光検出器412により出力光パワーを検出する構成を備える。この図11(c)に示されたレーザ光源装置B2においても、駆動電流供給部70から種光源41に供給される駆動電流は、光検出器412からのモニタ情報に基づいて、制御される。また、光検出器410、412は例えばPD(Photo Diode)などが好適である。APC制御は、温度変動などで、実際のパルスピーク値が変動する可能性があり、実際のパワーを測定しながら制御することで、パルスピーク値を一定にすることができる。
本実施形態に係るパルス生成方法は、図11に示すような制御方法により種光源41に供給される駆動電流の値を制御しつつ、変調制御部80では、実際に供給された駆動電流の値に基づき、駆動電流と変調電圧との対応関係に関するデータに対応し、所定のパルス幅となる最適な変調電圧を決定し、その最適な変調電圧に関する情報を変調器51に送出する。
図12は、本願発明の1実施形態のレーザ光源装置の構成を示す。パルスON状態及びパルスOFF状態それぞれにおける駆動電流と駆動変調電圧の関係を示す演算式は、変調制御部80における格納部81に格納される。変調制御部80における演算部82が、これら演算式と駆動電流供給部70から出力される駆動電流の値に基づいて、変調器51から出力されるべき変調電圧の値を計算し、これに基づいて、変調器51へ送出する変調器振幅(mA)と変調器オフセット(mv)を決定する。変調制御部80における格納部81に、予め駆動電流と変調電圧の対応表データ格納しておき、この格納されたデータを参照値として設定することも可能である。例えば、100mAの駆動電流が種光源41に供給されている状態でのパルス変調パターンでは、パルスON状態において100mVの変調電圧値を与える一方、パルスOFF状態においてGND(0V)の変調電圧値を与えている。また、変調器51における電気回路において逆相を与え、パルスON状態でGND(0V)、パルスOFF状態で100mVの変調電圧を種光源41に印加することによっても同様の効果が得られる。
変調制御部80は、変調器51と別パッケージでなく、変調器51に組み込まれる形で存在してもよい。駆動電流に関する情報は、駆動電流供給部から直接変調器51に入力する形になるが、変調器51内で、本来的に変調制御部80として機能する部分を経由して、本来的に変調器51として機能する部分に対して変調電圧に関する情報である変調器振幅(mA)と変調器オフセット(mv)を送出することになる。
この実施形態では、変調器51自体は、基本変調パターン(繰り返し周波数とパルスON時間)に関する情報を有しており、パルス化が必要な箇所だけパルス動作させるときに用いられる。図13は、パルス変調制御の動作のフローチャートを示す。まず、駆動電流値が決定される(ステップST11)。次に、決定された駆動電流値に基づいて、パルスON状態及びパルスOFF状態それぞれにおける変調電圧値が決定される(ステップST12)。このように電圧値が決定された後に、変調器51の変調電圧値がパルスON状態及びパルスOFF状態のそれぞれに対応した変調電圧に関する情報が種光源41に印加される(ステップST13)。これは、駆動電流値が安定していない状態では、変調器の変調電圧値も安定せず、レーザ光源装置として不具合を及ぼしてしまう可能性があるためである。
図14は、駆動電流値が固定動作する場合における、パルス変調制御の動作のフローチャートを示す。すなわち、図11に示された各種制御方式で駆動電流値一旦固定され、決定される(ステップST21)。さらに、変調器51の変調電圧値も、決定された駆動電流値に基づいて決定される(ステップST22)。この決定後に、変調器51自体のパルス変調制御、すなわち、パルスON状態及びパルスOFF状態それぞれにおける決定された変調電圧値が種光源41に印加される(ステップST23)。駆動電流値を他の値に変更しない場合は、ST24において、ST22に戻し同じ動作を継続させる。駆動電流値を他の値に変更して固定化する場合は、ステップST24において、ST21に戻し、別な駆動電流値を再設定する。再度、駆動電流値及び変調電圧値の固定化(ステップST21、ST22)が行われ、新たに固定化された変調電圧に関する情報が変調器51から種光源41へ印加される。なお、このパルス変調制御では、変調電圧値決定の根拠となる駆動電流値の揺らぎがなくなるため、パルス生成動作自体のゆらぎが小さくなる点で有利である。また、変調器51の変調電圧値を大きく外れた値に設定することで、CW光出力と光パルス出力の切り替えも可能である。例えば、種光源41であるLD自体は常に発光させたまま(光出力の安定度を保ったまま)、CW光出力と光パルス出力の切り替えが可能である。この構成によれば、加工用レーザとしての種光源の安定性を保てるので、安定した加工品質を得ることができる。
図13、14において、変調電圧に関する情報は、例えば、変調器のオフセット電圧、変調振幅電圧という情報として、変調制御部内の演算部で計算され、変調器に印加される。パルスON状態またはパルスOFF状態のどちらか一方の変調電圧は、変調器のオフセット電圧に対応し、一方の変調電圧と残りの他方の変調電圧の差分は、変調振幅電圧に対応する。
ただし、上述の実施形態のように、種光源に供給される駆動電流の設定値に対して変調器51から出力される変調電圧の電圧値設定を自動で制御した方が変調電圧値の調整も早く、設定ミスによる人為的ミスも少なくでき、より安全なレーザ光源装置が得られる。
200…光ファイバレーザ、41…種光源(レーザダイオード)、10…増幅用光ファイバ、11…デリバリ用光ファイバ、31、33…励起光源、51…変調器、70…駆動電流供給部、80…変調制御部、81…格納部、82…演算部、B2…レーザ光源装置。

Claims (9)

  1. レーザ光を出力する発光素子を含む種光源と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動電流供給部と、前記レーザ光をパルス変調するための変調電圧を、前記種光源におけるパルスON状態とパルスOFF状態を指示するための前記変調電圧の変化パターンであるパルス変調パターンに従って、前記種光源に印加する変調器と、所定のパルス幅となる最適な変調電圧をパルスON状態とパルスOFF状態のそれぞれについて決定する変調制御部とを用意し、
    前記種光源に供給される駆動電流またはその出力光パワーをモニタし、
    前記変調制御部において、駆動電流値の変更に応じて、駆動電流値変更後のパルス幅が前記所定のパルス幅に対して±20%以内に収まるよう、駆動電流値変更後のパルスON状態での駆動電流に対応するパルスON状態での変調電圧を、駆動電流値変更前のパルスON状態での駆動電流に対応するパルスON状態での変調電圧とは異なる値に設定するとともに、駆動電流値変更後のパルスOFF状態での駆動電流に対応するパルスOFF状態での変調電圧を、駆動電流値変更前のパルスOFF状態での駆動電流に対応するパルスOFF状態での変調電圧とは異なる値に設定し、
    前記パルスON状態での変調電圧と前記パルスOFF状態での変調電圧のそれぞれが設定された値となるように、前記変調制御部から前記変調器に対し前記パルス変調パターンに関する情報を送出させる
    ことを特徴とする発光素子のパルス生成方法。
  2. 前記駆動電流供給部から出力される駆動電流は、前記パルス変調パターンのうち変調電圧値が一定になっている期間において、所定の値で一定になるように制御されることを特徴とる請求項1の発光素子のパルス生成方法。
  3. 前記パルス変調パターンの変調電圧値が一定になっている期間ごとに、前記駆動電流値に関する情報に基づき、前記変調電圧値が再設定されることを特徴とする請求項2記載の発光素子のパルス生成方法。
  4. 前記駆動電流供給部から出力される駆動電流は、前記発光素子の出力光のパワーのモニタ値が所定値となるように制御されることを特徴とする請求項1の発光素子のパルス生成方法。
  5. 前記モニタ値は、前記光源の内部に設けられたバックモニタ検出器、又は、前記光源の外部に設けられた光検出器からの電気信号であることを特徴とする請求項4の発光素子のパルス生成方法。
  6. 前記駆動電流値と前記変調電圧値との対応関係は、対応表又は対応関数として予め設定されており、
    前記変調電圧値は、前記駆動電流値に関する情報と前記対応関係に基づいて設定されることを特徴とする請求項1の発光素子のパルス生成方法。
  7. レーザ光を出力する発光素子を含む種光源と、
    前記発光素子に駆動電流を供給する駆動電流供給部と、
    前記レーザ光をパルス変調するための変調電圧を、前記種光源におけるパルスON状態とパルスOFF状態を指示するための前記変調電圧の変化パターンであるパルス変調パターンに従って、前記種光源に印加する変調器と、
    所定のパルス幅となる最適な変調電圧をパルスON状態とパルスOFF状態のそれぞれについて決定する変調制御部とを備え、
    前記変調制御部は、前記駆動電流値と前記変調電圧値との対応関係を格納する格納部と、前記種光源に供給される駆動電流またはその出力光パワーをモニタし、前記パルス変調パターンにおける変調電圧値を、前記駆動電流値に関する情報と前記駆動電流値と前記変調電圧値との対応関係とに基づいて設定する演算部とを有し、
    前記演算部は、
    駆動電流値の変更に応じて、駆動電流値変更後のパルス幅が前記所定のパルス幅に対して±20%以内に収まるよう、駆動電流値変更後のパルスON状態での駆動電流に対応するパルスON状態での変調電圧を、駆動電流値変更前のパルスON状態での駆動電流に対応するパルスON状態での変調電圧とは異なる値に設定するとともに、駆動電流値変更後のパルスOFF状態での駆動電流に対応するパルスOFF状態での変調電圧を、駆動電流値変更前のパルスOFF状態での駆動電流に対応するパルスOFF状態での変調電圧とは異なる値に設定し、
    前記パルスON状態での変調電圧と前記パルスOFF状態での変調電圧のそれぞれが設定された値となるように前記変調器に対し前記パルス変調パターンに関する情報を送出する
    レーザ光源装置。
  8. 前記格納部には、前記駆動電流値と前記変調電圧値との対応関係が、対応表形式のデータとして格納されていることを特徴とする請求項7記載のレーザ光源装置。
  9. 前記格納部には、前記駆動電流値と前記変調電圧値との対応関係が、対応関数式として格納されていることを特徴とする請求項7記載のレーザ光源装置。
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