JPWO2012165495A1 - レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、短パルス化を容易に達成するための構造を備えたレーザ装置に関する。レーザ装置では、外部変調器における変調時間帯と、種光源におけるパルス光の出力時間帯とが位相制御部により調節されることで、変調時間帯と出力時間帯とが重なり合う時間帯のみ出力されるパルス光を作ることができる。

Description

本発明は、レーザ装置に関する。
現在、レーザを用いた加工技術が注目されており、加工用、医療用等種々の分野において、高出力なレーザの需要が高まっている。特に、Yb等の希土類元素が添加された光ファイバを含み、励起光による増幅や共振器構造が採用されたファイバレーザは、扱いが容易であると共に、熱放射性が良いために大規模な冷却設備を必要ではないという利点があり、注目されている。このファイバレーザの一つとして、光源から出力される光を直接変調もしくは外部変調することによりパルス化を行い、更に得られたパルス光を増幅することで高出力を達成するMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)型が知られている。
発明者らは、上述の従来技術について詳細に検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、現在、レーザ装置から出力されるパルス光の短パルス化をする方法が種々検討されており、例えば、MOPA型のレーザ装置の場合、オシレータ部を設けて、パルス動作の被増幅光自体を短パルス化して増幅する方法がある。しかしながら、この構成では、増幅過程においてパルスピークが増していくが、レーザ光をデリバリーする媒体の非線形現象(誘導ラマン散乱(SRS)、誘導ブリルアン散乱(SBS)など)の影響を大きく受けて、パルスピークパワーが低下してしまう可能性がある。また、短パルス化したことにより、増幅媒体への入力パワーが低くなってしまい、増幅過程の際に生じるASE光の除去など、光部品点数・コスト増加に繋がる。また、上記の他にも最終出力のレーザ光をパルス圧縮して作成する方法や、最終出力のレーザ光に変調機(音響光学素子など)を実装して、レーザ光を止める方法等が検討されているが、いずれも装置の複雑化や高コスト化等、レーザ装置の短パルス化を容易に達成できるものではなかった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、短パルス化を容易に達成するための構造を備えたレーザ装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係るレーザ装置は、第1の態様として、光源と、光変調器と、制御部と、最終増幅器と、を備える。この第1の態様において、光源は、所定の出力時間帯にパルス光を出力する。光変調器は、光源から入力されたパルス光を所定の変調時間帯に出力する。制御部は、光源における出力時間帯と光変調器における変調時間帯とを調節して、光変調器から出力されるパルス光のパルス幅を制御する。最終増幅器は、光変調器から出力される光を増幅する。
上記第1の態様のレーザ装置によれば、光源から出力されたパルス光を、所定の変調時間帯に出力する光変調器を通過させることにより、パルス光の出力時間帯と光変調器による変調時間帯とが互いに重なり合う時間帯に出力されることで短パルス化されたパルス光を作ることができる。そして、上述の構成によれば、パルス幅を容易に制御することが可能となることから、短パルス化を容易に達成することができる。
本発明に係るレーザ装置は、上記第1の態様に適用可能な第2の態様として、光源と光変調器との間に設けられた中間増幅器を更に備えてもよい。この第2の態様において、中間増幅器は、光源から出力されたパルス光を増幅し、光変調器に入力されるよう増幅されたパルス光を該光変調器に向けて出力することができる。
また、上記第1および第2の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第3の態様として、中間増幅器は、複数の増幅器から構成されてもよい。
本発明に係るレーザ装置は、上記第1〜第3の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第4の態様として、光変調器と最終増幅器との間に設けられた中間増幅器を更に備えてもよい。この第4の態様において、中間増幅器は、光変調器から出力されたパルス光を増幅し、最終段増幅器に入力されるよう増幅されたパルス光を該最終増幅器に向けて出力することができる。
上記作用を効果的に達成するため、上記第1〜第4の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第5の態様として、制御部は、光源における出力時間帯と光変調器における変調時間帯とが互いに重なり合う時間帯を調節することにより、光変調器から出力されるパルス光のパルス幅を変更してもよい。
上記第1〜第5の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第6の態様として、最終増幅器は、増幅用光ファイバと、当該増幅用光ファイバに対して励起光を供給する励起光源を備えるのが好ましい。さらに、第6の態様として、当該レーザ装置は、制御部により制御されたパルス光のパルス幅に基づいて、励起光源に対して供給する電流を制御する電流制御部を更に備えてもよい。この第6の態様によれば、最終増幅器における電流値を制御することで、ASEの増大など、不要な光が生じてしまうことを防止することができ、安全性を高めることが可能になる。
また、上記第1〜第6の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第7の態様として、光源における出力時間帯と光変調器における変調時間帯の、共通の時間軸上における位置関係は、出力時間帯の一部と変調時間帯の一部とが互いに重なり合い、かつ、出力時間帯が変調時間帯よりも遅れるよう設定されてもよい。この第7の態様によれば、変調時間帯を出力時間帯よりも前に設けることで、光源から出力された光のうち出力時間帯の後段に現れるパルスの応答遅れ成分を除去することが可能になる。
本発明によれば、短パルス化を容易に達成可能なレーザ装置が提供され得る。これにより、パルス幅を短くすることができるだけでなく、簡単な装置によりパルス幅を可変とすることができる。また、種光源から出力されるパルス光の強度等を制御する必要はないため、中間増幅器及び最終増幅器へ入力される光の強度を安定化することができる。
は、従来のレーザ装置の概略構成を示す図である。 は、変調器により変調される電圧とパルス波形を説明するための図である。 は、出射端から出力されるパルス光の強度を説明するための図である。 は、本発明に係るレーザ装置の一実施形態の概略構成を示す図である。 は、本発明に係るレーザ装置におけるパルス幅の制御方法を説明するための図である。 は、本実施形態の第1変形例に係るレーザ装置の概略構成を示す図である。 は、本実施形態の第2変形例に係るレーザ装置の概略構成を示す図である。 は、本実施形態の第3変形例に係るレーザ装置の概略構成を示す図である。 は、本発明に係るレーザ装置におけるパルス幅の制御方法の他の例を説明するための図である。 は、本実施形態の第4変形例に係るレーザ装置の概略構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。以下の説明では、まず従来のレーザ装置について説明した後に、本実施形態に係るレーザ装置の構成を説明する。
図1は、従来のレーザ装置の概略構成を示す図である。図1に示されたレーザ装置1は、MOPA(Master Oscillator Power Amplifier)式のファイバレーザであって、種光源10、パルス発生器11、中間増幅器20及び最終増幅器40を備える。種光源10は、好適にはレーザダイオードを含む。パルス発生器11は、種光源10を直接変調又は外部変調により変調させる。これにより、種光源10から出力される光は、パルス光となる。すなわち、種光源10及びパルス発生器11は所定の出力時間帯に光を出力する光源として機能する。中間増幅器20は、種光源10から出力された光を増幅する。最終増幅器40は、中間増幅器20により増幅された光をさらに増幅する。すなわち、このレーザ装置1では、パルス発生器11により変調されて種光源10から出力されるパルス光が、中間増幅器20及び最終増幅器40により順次増幅される。そして、最終増幅器40の後段に配置されたデリバリー用ファイバ50を経て、増幅されたパルスが出射端60を介して出力される。
パルス発生器11は、種光源10を変調させる装置であり、手動でパルス動作の開始/終了を制御できる機能と、外部からの制御信号等を利用してパルス動作の開始/終了を制御できる機能を有している。一般的に、パルス発生器11に対して制御信号を送信する装置は、加工装置やPC等、レーザ装置1とは異なる装置である場合が多い。
最終増幅器40は、光アイソレータ41、光コンバイナ42、増幅用光ファイバ43、及び励起光源44を備える。
光アイソレータ41は、中間増幅器20から出力された光を光コンバイナ42へ通過させるが、逆方向には光を通過させない。光コンバイナ42は、光アイソレータ41から到達した被増幅光とともに、励起光源45から到達した励起光をも入力し、これら被増幅光および励起光を合波する。この合波光は光コンバイナ42から増幅用光ファイバ43へ出力される。
増幅用光ファイバ43は、光コンバイナ42から到達した被増幅光および励起光を導波させることで、被増幅光を増幅する。そして、増幅された光は、最終増幅器40の後段に配置されたデリバリー用光ファイバ50へ出力される。デリバリー用光ファイバ50は、増幅用光ファイバ43から到達した光を一端から他端に導波させ、該他端に接続された出射端60から当該レーザ装置1の外部へ出力される。
増幅用光ファイバ43は、二重クラッド構造の光ファイバであり、希土類元素(例えばYb、Er、Nd、Tm、Ho、Tb等)が添加され被増幅光を導波させるコア領域と、このコア領域を取り囲み励起光を導波させる内側クラッド領域と、この内側クラッド領域を取り囲む外側クラッド領域を含む。また、増幅用光ファイバ43における励起光の吸収は、増幅用ファイバ43の特性によって決定され、コアのMFDと内側クラッド領域の径とコア領域の希土類添加濃度を調整することによって、主に変化する。例えば、添加濃度約10000ppm、MFD約7μm、内側クラッド領域径約130μm、長さ5mのYb添加ファイバでは、励起波長915nm帯(915±20nm)で約2.4dBの励起光が吸収される。なお、このファイバの吸収例ではYb添加ファイバ増幅のために励起波長を915nm帯としたが、940nm帯(940±5nm)、976nm帯(976±5nm)帯を用いてもよい。
また、デリバリー用光ファイバ50は、増幅用光ファイバ45、光ファイバ43と同等のコア径およびNAを有する単一クラッド構造の光ファイバである。
上記の構成を有するレーザ装置1により出力されるパルス光の形状について、図2および図3を用いて説明する。まず、パルス発生器11による種光源10のパルス化を図2に示す。なお、図2(a)において、変調電圧とはパルス発生器11(直接変調方式でも外部変調方式でもどちらでもよい)により作り出される電圧であって、種光源10パルス化のための電圧を指す。また、図2(a)は、パルス発生器11からの変調電圧を示し、図2(b)は、パルス発生器11による変調電圧により作り出された光パルス波形を示す。なお、図2(a)および図2(b)に示されたように、種光源の影響やパルス発生器11における電気基板周りの時定数に依存して、パルス発生器11による変調電圧と光源から出力されるパルス光の波形とが異なる形状となる。図2(a)では、変調電圧のパルスの半値幅は10ns、繰り返し周波数は100kHzであり、図2(b)では、被増幅光の光波形のパルスの半値幅は約6nsとなっている。
図3では、レーザ装置1の出射端60から出力されるパルス光、すなわち増幅後のパルス光の形状を示す。パルス化の条件は、図2の条件と同じである。図3に示されたように、増幅後のパルス光のパルスの半値幅は短くなっており、約1nsとなっている。パルスピークパワー、パルスの半値幅は繰り返し周波数に依存し、ここでは図2と同様の条件となっている。このように、従来のレーザ装置1では、パルス発生器11で決められたパルス幅によって、最終出力部のレーザ光のパルス幅が決められる。そのため、図3で得られたパルス幅をさらに短くする方法としては、以下の3つの方法が主に用いられていた。
第1の方法としては、光源から出力されるパルス光のパルス幅をさらに短くするオシレータ部を設け、より短パルス化された光を増幅して出力する方法がある。しかしながら、この第1の方法は、レーザ光を伝搬させる媒体の非線形現象(誘導ラマン散乱(SRS)、誘導ブリルアン散乱(SBS)等)の影響を大きく受けやすく、増幅後のパルス光のパルスピークパワーが低下する傾向がある。また、パルス幅を短くすることで、増幅用の媒体へ入力する光のパワーが低い。そのため、増幅の際に生じるASE光の除去等が必要になり、部品点数やコストへの影響がある。
第2の方法としては、最終増幅器から出力されるレーザ光をパルス圧縮する方法がある。しかしながら、この第2の方法はコストが高いという問題がある。
さらに、第3の方法として、最終増幅器から出力されたレーザ光に対して、音響光学素子(AOM)等の変調器による変調をかけることで、レーザ光を止めるという方法がある。しかしながら、この第3の方法は、レーザ光として切り出すパワーが大きいために、電気・光エネルギーの変換効率が低い。また、AOM自体に強いレーザ装置光が入力されることから、耐久性が高い素子が必要となり、装置が高コストとなるという点もある。
これに対して、本実施形態に係るレーザ装置は、最終増幅器よりも前段に外部変調器を新たに設けることで、パルス幅を調整し、短パルスの光を出力する構成を有する。
図4に、本実施形態に係るレーザ装置2の構成を示す。図4に示されたレーザ装置2が図1に示す従来のレーザ装置1と相違する点は、以下の通りである。すなわち、入力された光の強度を変調させる外部変調器30が中間増幅器20の後段であって最終増幅器40よりも前段に設けられ、外部変調器30に対して接続して外部変調器30から光を出力させる所定の変調時間帯を指示するパルス発生器31が設けられている。そして種光源10に対して接続されたパルス発生器11における出力時間帯を調節するとともに、外部変調器30に対して接続されたパルス発生器31における変調時間帯を調節する位相制御部32が設けられている。ここでは、出力時間帯と変調時間帯との時間的な関係を「位相」という。なお、位相を制御する方式については、通常パルス発生器に機能として付加されている「同期」機能も位相制御部32により行われる動作と同様の機能を有する。すなわち、位相制御部32による位相の制御に替えてパルス発生器31に設けられた「同期」機能を用いてもよい。
ここで、レーザ装置2により、パルス幅が短いパルス光を作成する方法について図5を用いて説明する。図5は、レーザ装置2によるパルス光の幅の制御方法を説明するための図である。図5では、レーザ装置2に含まれる種光源10からパルス光を出力する出力時間帯を特定する波形をW1とし、外部変調器30から光を出力される変調時間帯を特定する波形をW2とし、出射端60から出力されるパルス光のパターンをW3とする。ここで、光パルス波形強度がONとなっている時間帯に光が出力され、OFFとなっている時間帯には光が出力されない。なお、種光源10から出力されるパルス光の波形は図2と同様にパルス幅が10nsであるとする。一方、外部変調器30によるON時間帯(変調時間帯)の幅は、種光源10から出力されるパルス光(所定時間帯)の幅よりも狭いほうが好ましいが、広くてもよい。また、外部変調器30による強度変調では、立ち上がり、立下り応答時間が、早いことが望ましい。
図5に示されたように、本実施形態に係るレーザ装置2では、パルス波形W1で示すような所定の出力時間帯のみ出力されるパルス光が、種光源10から出力される。そして、中間増幅器20により増幅されたパルス光は、外部変調器30に入力され、波形W2で示すような所定の変調時間帯のみ外部変調器30から出力されるように出力制御される。ここで、出力時間帯と変調時間帯とは図5に示されたように共通の時間軸上で互いに重なり合うので、両者の時間帯が互いに重なり合う部分(図5におけるW3)のみが切り出される。この切り出された部分がパルス光となり、この切り出されたパルス光が最終増幅器40により増幅された後、出射端60を介して出力される。
したがって、当該レーザ装置2によれば、外部変調器30における変調時間帯と、種光源10におけるパルス光の出力時間帯とを位相制御部32により制御することで、任意のパルス幅のパルス波形を切り出すことが可能になる。その結果、パルス幅を短くすることができるだけでなく、簡単な装置によりパルス幅を可変とすることができる。また、種光源10から出力されるパルス光の強度等を制御する必要はないため、中間増幅器20及び最終増幅器40へ入力する光の強度を安定化することができる。なお、位相制御部32による位相の制御については、種光源10及び中間増幅器20でのレーザ光の伝搬時間に依存することから、装置毎に個々に設定することが好適である。
次に、上記実施形態に係るレーザ装置の変形例について説明する。図6は、本実施形態の第1変形例に係るレーザ装置3の概略構成を示す図である。図6のレーザ装置3は、レーザ装置2と比較して、中間増幅器20の位置が相違する。すなわち、レーザ装置3のように、中間増幅器20は、外部変調器30の後段に位置するように配置可能である。
また、図7は、本実施形態の第2変形例に係るレーザ装置4の概略構成を示す図である。図7のレーザ装置4は、レーザ装置2と比較して、中間増幅器がn台(201〜20n)配置されている。このように、中間増幅器20の台数は可変である。なお、中間増幅器20は必須の構成ではなく、中間増幅器20を備えない構成としてもよい。
図8は、本実施形態の第3変形例に係るレーザ装置5の概略構成を示す図である。図8のレーザ装置5は、レーザ装置2と比較して、励起光源44に対して供給する電流を制御する電流制御部45を備え、位相制御部32と電流制御部45とに対して接続する統括制御部46を備える点が相違する。これらの電流制御部45及び統括制御部46は、レーザ装置5におけるレーザ光の短パルス化の際の安全性を高めるために設けられる。具体的には、レーザ光を短パルス化すると、パルス幅に応じてパルス光の強度が低減される。したがって、実用のためには後段の増幅器においてパルス光を十分に増幅する必要がある。しかしながら、増幅の際にASEの増大など、不要な光が生じてしまい、その結果、増幅器自体の安全性を落としてしまう場合がある。そこで、レーザ装置5のように、最終増幅器40の励起光源44に対して供給する電流に制限をかけて、出力光の強度を制御することが望ましい。具体的には、レーザ装置5では、位相制御部32から受け取るレーザ光の短パルス化に係る情報を統括制御部46が取得し、これに基づいて制御部46が電流制御部45に対して励起光源44へ供給する電流値を指示する構成とされている。これにより、短パルス化した際の最終増幅器の安全を高めることができる。
また、上記実施形態に係るレーザ装置2では、図4のように、外部変調器30による波形W2における変調時間帯よりも種光源10から出力されるパルス光の波形W1における出力時間帯が時間的に前に有る場合について説明したが、図9に示されたように、変調時間帯と出力時間帯は時間的に逆であってもよい。すなわち、種光源10から出力されるパルス光の波形W1における出力時間帯よりも外部変調器30による波形W2における変調時間帯が時間的に後に設定されている場合であっても、図9のW3で示される時間帯のように、ONの時間が互いに重なり合った場所があれば出射端60からパルス光が出力される。したがって、レーザ光の短パルス化を実現することができる。特に、図9に示されたように外部変調器30での変調時間帯が出力時間帯に対して時間的に前に設定された場合、中間増幅器20により増幅されたパルス光に含まれる応答遅れ成分を、外部変調器30による切り出しにより効果的に除去することが可能になる。すなわち、図9に示されたようなパルス波形となるように、パルス発生器11及びパルス発生器31を制御することで、不要なパルスの遅れ成分を低減でき、加工物に対して、レーザ加工での熱影響を少なくすることが可能になる。
また、上述の実施形態では、レーザ装置2の最終増幅器40に、増幅用光ファイバ43の前段に励起光源43が設けられた所謂前方励起方式が採用された例について説明したが、後方励起方式であってもよいし、図10に示されたように、光コンバイナ47及び励起光源48が増幅用光ファイバ43の後段にも設けられた双方向励起方式であってもよい。なお、図10は、本実施形態の第4変形例に係るレーザ装置6の概略構成を示す図である。
1〜6…レーザ装置、10…種光源、11…パルス発生器、20…中間増幅器、30…外部変調器、31…パルス発生器、32…位相制御部、40…最終増幅器、41…光アイソレータ、42,47…光コンバイナ、43…増幅用光ファイバ、44,48…励起光源、45…電流制御部、46…統括制御部、50…デリバリー用光ファイバ、60…出射端。

Claims (7)

  1. 所定の出力時間帯にパルス光を出力する光源と、
    前記光源から入力されたパルス光を所定の変調時間帯に出力する光変調器と、
    前記光源における前記出力時間帯と前記光変調器における前記変調時間帯とを調節することにより、前記光変調器から出力されるパルス光のパルス幅を制御する制御部と、
    前記光変調器から出力される光を増幅する最終増幅器と、を備えたレーザ装置。
  2. 前記光源と前記光変調器との間に設けられた中間増幅器を備え、
    前記中間増幅器は、前記光源から出力されたパルス光を増幅し、前記光変調器に入力されるよう該増幅されたパルス光を前記光変調器に向けて出力することを特徴とする請求項1記載のレーザ装置。
  3. 前記中間増幅器は、複数の増幅器から構成されることを特徴とする請求項2記載のレーザ装置。
  4. 前記光変調器と前記最終増幅器との間に設けられた中間増幅器を備え、
    前記中間増幅器は、前記光変調器から出力されたパルス光を増幅し、前記最終増幅器に入力されるよう該増幅されたパルス光を前記最終増幅器に向けて出力することを特徴とする請求項1記載のレーザ装置。
  5. 前記制御部は、前記光源における前記出力時間帯と前記光変調器における前記変調時間帯とが互いに重なり合う時間帯を調節することにより、前記光変調器から出力されるパルス光のパルス幅を変更することを特徴とする請求項1記載のレーザ装置。
  6. 前記最終増幅器は、増幅用光ファイバと、該増幅用光ファイバに対して励起光を供給する励起光源と、を備え、
    当該レーザ光源は、前記制御部により制御された前記パルス光のパルス幅に基づいて、前記励起光源に対して供給する電流を制御する電流制御部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のレーザ装置。
  7. 前記光源における前記出力時間帯は、その一部が前記光変調器における前記変調時間帯と互いに重なり合った状態で、前記変調時間帯よりも遅れるよう設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のレーザ装置。
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