JP5712556B2 - 画像形成装置及びデータ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びデータ処理プログラムに関し、特に、電子ペンで手書きした画像を印刷する画像形成装置及び電子ペンから出力されるデータを印刷可能なデータに変換するデータ処理プログラムに関する。
近年、データ送信機能を備えた電子ペンが普及しており、例えば、アノト(登録商標)パターンに代表される特定パターンを印刷した用紙上で電子ペンを移動させると、電子ペンに内蔵されたカメラが特定パターンを読み取って用紙上の位置を検出し、電子ペンの移動軌跡を示すデータ(電子ペンデータ)をコンピュータ装置に送信する。そして、コンピュータ装置では、アプリケーションを用いて電子ペンデータを解析して手書き画像を特定し、プリンタドライバを用いて画像形成装置に手書き画像の印刷を指示する。
このような電子ペンを利用したシステムとして、例えば、下記特許文献1には、所定のパターンを有する専用紙に書き込んだ書込内容を、前記パターンを基にその書込位置を関連付けた手書き情報として取得し、前記手書き情報を外部に送信可能なデジタルペンと、前記デジタルペンが送信した前記手書き情報を受信し、当該手書き情報内の筆記情報を基に前記書込内容とその書込位置とを認識し、所定ファイルに前記書込内容を反映させるコンピュータとを備えた印刷システムであって、当該所定ファイルに基づく印刷データと、前記パターンとを前記用紙に印刷することで該用紙を前記専用紙として印刷出力する印刷出力手段を備えた構成が開示されている。
特開2006−268758号公報
上記特許文献1のように、電子ペンデータを一旦、コンピュータ装置で解析して手書き画像を取得した後、手書き画像に基づいて画像形成装置に印刷を指示する方法では、コンピュータ装置がないと手書き画像を印刷することができないため、不便である。また、予め各コンピュータ装置に電子ペンデータを解析するための専用アプリケーションやプリンタドライバをインストールしなければならないため、操作が煩雑である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、コンピュータ装置を利用することなく、電子ペンで手書きした画像を印刷することができる画像形成装置及びデータ処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、電子ペンと通信可能な画像形成装置であって、手書き用紙に印刷された位置検出符号を前記電子ペンで検出して得た複数の位置情報を含む電子ペンデータを、当該電子ペンから取得する通信部と、データ形式を判断し、当該判断の結果に基づいて中間データを生成する言語解析部であって、前記データ形式が電子ペンデータである場合、前記電子ペンデータを解析し、前記複数の位置情報で規定される1又は複数の手書き画像のうちの所定の手書き画像を含む矩形を特定し、前記特定された矩形で囲まれる前記所定の前記手書き画像を個別のオブジェクトとして、当該個別のオブジェクトの配置を規定した中間データを生成する言語解析部と、前記ビットマップデータに基づいて印刷を行う印刷部と、を少なくとも備えるものである。
また、本発明は、電子ペンと通信可能な画像形成装置で動作するデータ処理プログラムであって、前記画像形成装置を、データ形式を判断し、当該判断の結果に基づいて中間データを生成する言語解析部であって、手書き用紙に印刷された位置検出符号を前記電子ペンで検出して得た複数の位置情報を含む電子ペンデータを、当該電子ペンから取得したら、前記電子ペンデータを解析し、前記複数の位置情報で規定される1又は複数の手書き画像のうちの所定の手書き画像を含む矩形を特定し、前記特定された矩形で囲まれる前記所定の前記手書き画像を個別のオブジェクトとして、当該個別のオブジェクトの配置を規定した中間データを生成する言語解析部、前記中間データをラスタライズして、印刷可能なビットマップデータを生成する画像処理部、として機能させるものである。
本発明の画像形成装置及びデータ処理プログラムによれば、コンピュータ装置を利用することなく、電子ペンで手書きした画像を印刷することができる。
その理由は、画像形成装置は、手書き用紙に印刷された位置検出符号を電子ペンで検出して得た複数の位置情報を含む電子ペンデータを受信すると、受信した電子ペンデータを解析して1又は複数の手書き画像を特定し、各手書き画像を含むオブジェクトの配置を規定した中間データを生成し、その中間データをラスタライズしてビットマップデータを生成し、ビットマップデータに基づく画像を用紙に印刷する制御を行うからである。
このように、画像形成装置で電子ペンデータを直接処理することにより、コンピュータ装置が不要となり、また、コンピュータ装置に専用アプリケーションやプリンタドライバをインストールする必要もなくなり、ユーザの利便性を向上させることができると共に、汎用性の高いシステムを提供することができる。
本発明の第1の実施例に係る印刷システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係る電子ペンの構成を示すブロック図である。 アノト(登録商標)パターンの一例を示す図である。 電子ペンを用いた手書き動作を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の表示部の外観構成例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る電子ペンの全体処理を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の全体処理を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の言語解析処理を示すフローチャート図である。 電子ペンデータと中間データとの関係を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る手書き用紙の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る手書き用紙の機能設定入力部の構成を示す図である。 PJLコマンドの指定例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の言語解析処理を示すフローチャート図である。 ジョブ設定テーブルの一例である。 本発明の第3の実施例に係る手書き用紙の機能設定入力部の座標を示す図である。 機能設定と位置情報とを関連付けるテーブルの一例である。 本発明の第3の実施例に係る手書き用紙による印刷条件の設定動作を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る画像形成装置の動作(言語解析処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第3の実施例に係る画像形成装置の動作(電子ペンデータ解析処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第3の実施例に係る画像形成装置の動作(関連付け機能照合処理)を示すフローチャート図である。
背景技術で示したように、電子ペンで手書きした画像を印刷する場合、電子ペンの移動軌跡を示す電子ペンデータをコンピュータ装置で解析して手書き画像を取得した後、その手書き画像に基づいて画像形成装置に印刷を指示する方法が用いられるが、この方法では、コンピュータ装置がないと手書き画像を印刷することができないため不便であり、また、各コンピュータ装置に専用のアプリケーションやプリンタドライバを予めインストールする必要があるため、操作が煩雑になる。
一方、画像形成装置には、PS(Post Script)やPCL(Printer Control Language)等のページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷データを解析して中間データを生成する言語解析部や、中間データをラスタライズしてビットマップデータを生成する画像処理部などを備えている。
そこで、本発明の一実施の形態では、上記言語解析部に電子ペンデータを解析する機能を持たせ、言語解析部は、手書き用紙に印刷された位置検出符号を電子ペンで検出して得た複数の位置情報を含む電子ペンデータを受信したら、電子ペンデータを解析して1又は複数の手書き画像を特定し、各手書き画像を含むオブジェクトの配置を規定した中間データを生成し、画像処理部は、その中間データからビットマップデータを生成するようにする。
これにより、コンピュータ装置がなくても電子ペンの手書き画像を印刷することができ、また、電子ペンデータを解析する専用のアプリケーションやプリンタドライバを各コンピュータ装置にインストールする必要がなくなるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、言語解析部の機能を拡張すれば、既存の画像形成装置でも電子ペンデータを中間データに変換することができるため、汎用性を高いシステムを構築することができる。
また、電子ペンで画像を手書きする用紙に、印刷条件を設定するための領域を割り当てることにより、印刷条件を画像形成装置のパネル上で設定する必要がなくなるため、更にユーザの利便性を向上させることができる。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る画像形成装置及びデータ処理プログラムについて、図1乃至図10を参照して説明する。図1は、本実施例の印刷システムの構成を模式的に示す図である。また、図2は、本実施例の電子ペンの構成を示すブロック図、図3は、アノト(登録商標)パターンの一例を示す図であり、図4は、電子ペンを用いた手書き動作を説明する図である。また、図5は、本実施例の画像形成装置の構成を示すブロック図であり、図6は、画像形成装置の表示部の外観構成例を示す図である。また、図7は、本実施例の電子ペンの処理を示すフローチャート図であり、図8及び図9は、本実施例の画像形成装置の処理を示すフローチャート図、図10は、電子ペンデータと中間データとの関係を示す図である。
図1に示すように、本実施例の印刷システム10は、アノト(登録商標)パターンに代表される位置検出符号(以下、特定パターンと呼ぶ。)が印刷された用紙(以下、手書き用紙と呼ぶ。)上のペン先の移動軌跡を示す複数の位置情報を含むデータ(以下、電子ペンデータと呼ぶ。)を送信する電子ペン20と、電子ペン20から送信される電子ペンデータに基づいて、電子ペン20で手書きした画像を用紙に印刷するカラープリンタやカラー複合機などの画像形成装置30と、で構成される。以下、各装置について図面を参照して詳細に説明する。
[電子ペン]
図2は、電子ペン20の構成を示すブロック図であり、電子ペン20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、通信モジュール24、バッテリー25、イメージセンサ26、ペン圧力検知センサ27、筆記モジュール28、時計モジュール29などで構成される。
CPU21は、プログラムに従って演算するデータ処理装置である。ROM22は、プログラムを格納する情報記憶部である。RAM23は、データを格納する情報記憶部である。そして、CPU21と、ROM22やRAM23などのメモリと、で制御部が構成される。
通信モジュール24は、Bluetooth(登録商標)に代表される短距離無線通信や有線通信により画像形成装置10の電子ペン用通信部39と通信を行う。バッテリー25は、電子ペン20の電源である一次電池または二次電池である。イメージセンサ26は、パターンを読み取るための小型のCCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ビデオカメラである。ペン圧力検知センサ27は、電子ペン20の筆圧を検知する圧電素子などである。筆記モジュール28は、イメージセンサ26で読み取った特定パターンに基づいて電子ペン20の手書き用紙上の位置を特定し、ペン先の移動軌跡を示す複数の位置情報を含む電子ペンデータを生成する。時計モジュール29は、時刻情報を保持する装置である。
なお、電子ペン20は、手書き用紙上の位置を特定し、位置情報(座標)を含む電子ペンデータを画像形成装置10に送信する機能を備えていればよく、その構成や形状、通信方法などは特に限定されない。例えば、電子ペン20は、パターンの構成や密度、濃度などを識別して位置を特定する構成としてもよいし、手書き用紙近傍に設置された機器と連動して(例えば、当該機器に対する角度や距離に基づいて)位置を特定する構成としてもよい。本実施例では、アノト(登録商標)パターンを利用するものとする。
図3は、アノト(登録商標)パターンの一例である。このアノト(登録商標)パターンは、格子状に配置されたドットパターンであり、各ドットは0.3mm間隔で直交する格子から上下左右いずれかの方向へ僅かにずれていて、イメージセンサ26によって、1度に縦6×横6ドット、計36ドットのマトリクス単位で読み込まれる。このアノト(登録商標)パターンはどの点をとっても一意な値であることから、手書き用紙と手書き用紙に合成するアノト(登録商標)パターンの配置を決めておけば(すなわち、パターン空間のどの位置から切り出したアノト(登録商標)パターンを手書き用紙に合成するかを決めておけば)、電子ペン20は手書き用紙上の任意の位置を認識することができる。このアノト(登録商標)パターンのデータは、予めROM22に保持する構成とするが、ネットワーク上のサーバに格納しておき、その都度ネットワークを介して取得して利用することもできる。
図4は、上記構成の電子ペン20を用いて特定パターンが印刷された手書き用紙40に画像を手書きした例である。電子ペン20で手書きした画像を印刷する方法として、従来は、電子ペン20で画像を手書きした手書き用紙40を画像形成装置30でコピーする方法や、電子ペンデータをコンピュータ装置で処理して画像形成装置30に印刷を指示する方法が用いられていたが、これらの方法には以下のような問題がある。
前者の場合、電子ペン20は、通常のボールペンのようにインクで画像を描画することもできるので、画像をインクで描画した手書き用紙40をコピーすれば、手書き画像を印刷することができる。しかしながら、この方法では、手書き用紙40の特定パターンがコピーした用紙にも印刷されるため、見た目が悪くなる。また、コピーするための手間や時間がかかり、スキャンによる画質劣化も生じる。
後者の場合、通信モジュールを介してコンピュータ装置と接続し、電子ペンデータをコンピュータ装置へ送信する。そして、コンピュータ装置では、専用アプリケーションを用いて電子ペンデータを解析し、プリンタドライバを用いて印刷を指示することにより、手書き画像を印刷することができる。しかしながら、この方法では、コンピュータ装置が必要であり、しかも専用アプリケーションやプリンタドライバまで必要となる。また、コピーするより更にユーザの手間は増大する。
そこで、本実施例では、電子ペンデータを直接、画像形成装置30へ送信し、画像形成装置30では、電子ペンデータを解析して中間データを生成し、中間データをラスタライズしてビットマップデータを生成して印刷を行うようにする。このような機能を備えた画像形成装置30について、図5を参照して説明する。
[画像形成装置]
図5は、本実施例の画像形成装置30の構成を示すブロック図であり、画像形成装置30は、CPU31、ROM32a、RAM32b、HDD33、LAN I/F34、画像処理部35、印刷部36、表示部37、言語解析部38、電子ペン用通信部39などで構成され、これらはバスを介して接続されている。
CPU31は、プログラムに従って演算するデータ処理装置である。ROM32aは、プログラムを格納する情報記憶部である。RAM32bは、データを格納する情報記憶部である。そして、CPU31と、ROM32aやRAM32bなどのメモリと、で制御部が構成される。
HDD33は、LAN I/F部34を介して受信した印刷データや電子ペン用通信部39を介して受信した電子ペンデータ、印刷データや電子ペンデータから生成した中間データ、中間データから生成したビットマップデータなどを記憶する。
LAN I/F部34は、ユーザのコンピュータ装置などとLAN(Local Area Network)を経由して接続するための拡張カードであって、ユーザのコンピュータ装置等から送信される印刷データを入力したり、スキャンして得た画像信号に基づいて生成された画像データをユーザのコンピュータ装置等に送信したりする。
画像処理部35は、言語解析部38により作成された中間データをラスタライズして、印刷部36で印刷可能なビットマップデータに変換し、必要に応じて、変倍、画像回転、濃度調整、エッジ強調、スムージング、2値化等の画像処理を行う。
印刷部36は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像処理部35により作成されたビットマップデータに基づいて、指定された用紙に画像を形成する。
表示部37は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ上に、透明電極が格子状に配置された感圧式のタッチパネルと、ハードキーとで構成される。図6は、表示部37の具体例である。タッチパネル37a、モード切り替えキー37b、テンキー37cにより機能の設定を可能とする。また、リセットキー37dで設定を初期設定値に戻す。また、スタートキー37eによりコピーや印刷、送信などの動作をスタートさせ、ストップキー37fにより、動作状態を停止させる。また、ユーティリティキー37gにより、画像形成装置30本体のシステム設定や調整機能を行う。
言語解析部38は、PJL処理部38aとPost Script処理部38bとPCLXL処理部38cと電子ペンデータ処理部38dとを含む。PJL処理部38a、Post Script処理部38b、PCLXL処理部38cは、画像形成装置の言語解析部に一般的に設けられる機能であり、LAN I/F34を介してコンピュータ装置等から入力された印刷データ(PJL(Printer Job Language)コマンドやPS、PCLXL等のページ記述言語、または、PDF(Portable Document Format)データ)を解析し、中間データを作成する。電子ペンデータ処理部38dは、言語解析部の拡張機能であり、電子ペン用通信部39を介して入力された電子ペンデータを解析し、中間データを作成する。
電子ペン用通信部39は、Bluetooth(登録商標)通信方式に代表される短距離無線通信や有線通信により電子ペン20の通信モジュール24と通信を行い、電子ペン20からの電子ペンデータを受信し、RAM32bに保持する。
なお、上記画像処理部35や言語解析部38はハードウェアとして構成してもよいし、画像形成装置30を画像処理部35や言語解析部38(少なくとも電子ペンデータ処理部38d)として機能させるデータ処理プログラムとして構成し、当該データ処理プログラムを制御部で動作させてもよい。
以下、上記構成の電子ペン20と画像形成装置30とを用いて手書き画像を印刷する手順について、図7乃至図9のフローチャート図を参照して説明する。
電子ペン20では、図7に示すように、特定パターンが印刷された手書き用紙上でユーザが電子ペン20を移動させると、電子ペン20の筆記モジュール28は、ペン圧力検知センサ27で圧力を検知している時(ユーザが手書き用紙上に描画している時)にイメージセンサ26が読み取った特定パターンから位置情報(用紙上の座標)を取得し、ペン先の移動軌跡を示す複数の位置情報を含む電子ペンデータを生成する。そして、通信モジュール24を用いて、電子ペンデータを画像形成装置30に送信し(S110)、全データの送信が完了したら通信を終了する(S120)。
画像形成装置30では、図8に示すように、電子ペン用通信部39を用いて、電子ペン20から電子ペンデータを受信し(S210)、RAM32bまたはHDD33に蓄積していき、全電子ペンデータの受信が完了したら通信を終了する(S220)。
その後、言語解析部38は、入力データの言語解析処理を行う(S230)。図9は、言語解析処理の詳細を示すフローチャート図であり、まず、入力データが電子ペンデータ(位置情報が羅列したデータ)かどうかを判断し(S310)、入力データが電子ペンデータであった場合(S310のYes)は、電子ペンデータ処理部38dは、電子ペンデータを解析し、中間データへ変換する(S320)。
このステップについて具体的に説明すると、図4に示すように、電子ペン20が記憶する情報は、ペン先の移動軌跡(位置情報)、書く速さ、筆圧、書いた日時、ペンの傾きなどであり、これら全ての情報が電子ペンデータとして送信されたとすると、電子ペンデータ処理部38dは、これらの情報の中から位置情報を抽出する。そして、位置情報で特定される移動軌跡を1又は複数の手書き画像に分類する。
なお、各々の手書き画像は、通常は連続した軌跡で規定される画像(すなわち、一筆書きで描画した文字(例えば「の」)や図形(例えば「○」)など)であるが、複数の軌跡が連続していなくても、各々の軌跡の描画日時が所定時間内である場合は、それらの複数の軌跡を1つの手書き画像とすることが好ましい。また、各々の軌跡の位置が所定の距離範囲内である場合も、それらの複数の軌跡を1つの手書き画像とすることが好ましい。
そして、各々の手書き画像に対応する一群の位置情報から、その手書き画像を囲む矩形を特定し、その矩形で囲まれる領域を1つのオブジェクトとして、各オブジェクトの配置(各矩形の頂点の位置情報)を規定した中間データを生成する。図10は、電子ペンデータと中間データの例を示しており、始点と終点の位置情報を記述した電子ペンデータと、始点と終点を結ぶ線を囲む矩形の各頂点の位置情報を記述した中間データとが対応する。なお、ここでは電子ペンデータをベクトルデータとしているが、電子ペンデータが塗りつぶし画像の位置情報の羅列であった場合でも、同様に、塗りつぶし画像を囲む矩形を特定することにより、中間データに変換することができる。
入力データが電子ペンデータでなかった場合(S310のNo)は、入力データがPSデータかどうかを判断し(S330)、入力データがPSデータであった場合(S330のYes)は、Post Script処理部38bは、PSデータを解析し、中間データへ変換する(S340)。入力データがPSデータでなかった場合(S330のNo)は、入力データがPCLデータかどうかを判断し(S350)、入力データがPCLデータであった場合(S350のYes)は、PCLXL処理部38cは、PCLデータを解析し、中間データへ変換する(S360)。入力データがPCLデータでなかった場合(S350のNo)は、入力データがその他ダイレクトプリントをサポートしている形式かどうかを判断し、各々のデータ形式に適した解析処理を行って中間データへ変換する。なお、S330以降の処理は通常のプリント処理と同じである。
図8に戻って、S230の言語解析処理が終了したら、画像処理部35は、中間データをラスタライズして印刷部36で印刷可能なビットマップデータに変換し、必要に応じて、変倍、画像回転、濃度調整、エッジ強調、スムージング、2値化等の画像処理を行う(S240)。
なお、電子ペンデータから中間データを生成する際、移動軌跡のどの部分を1つの手書き画像として認識するかによって、複数のオブジェクトが重なり合う場合が生じる。例えば、ある図形の上に他の図形を重ねて描画した場合、2つの図形を1つの手書き画像とすれば問題はないが、各々の図形を1つの手書き画像とした場合には、各々の手書き画像を含む矩形領域のオブジェクトが重なり合ってしまう。そして、オブジェクトを順次ビットマップ展開して合成する際に、オブジェクトが重なる部分では、一方のオブジェクトによって他方のオブジェクトが塗りつぶされてしまう。その場合は、各オブジェクト内の手書き画像が描画されていない部分をマスキングして、手書き画像上の画素のみを抽出して合成することにより、オブジェクトが重なり合う場合であっても、一方のオブジェクトが塗りつぶされてしまうという不具合を防止することができる。
その後、印刷部36は、画像処理部35により生成されたビットマップデータに基づいて、指定された用紙に画像を形成する(S250)。その際、用紙、製本(両面設定等)、ページ割り付けなどの印刷条件は、図6のタッチパネル37aに表示された画面で設定してもよいし、画像形成装置30のデフォルト設定を使用してもよい。
なお、デフォルト設定を使用した場合は、ビットマップデータのサイズがデフォルトで設定された用紙サイズを超えることもあるが、その場合は、画像処理部35が、用紙サイズに合わせてビットマップデータを縮小したり、トリミングしたりするなどの画像処理を行う構成としてもよいし、制御部が、ビットマップデータに適したサイズの用紙を装填するように促す指示情報を報知する構成としてもよい。
以上、説明したように、電子ペンデータをダイレクトに画像形成装置30に送信して印刷することにより、コンピュータ装置が不要となり、コンピュータ装置に専用アプリケーションやプリンタドライバをインストールする必要もなくなるため、ユーザの利便性を高めることができると共に、汎用性の高いシステムを構築することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る画像形成装置及びデータ処理プログラムについて、図11乃至図15を参照して説明する。図11は、本実施例の手書き用紙の構成を示す図であり、図12は、手書き用紙の機能設定入力部の構成を示す図である。また、図13は、PJLコマンドの指定例を示す図であり、図14は、画像形成装置の言語解析処理を示すフローチャート図、図15は、ジョブ設定テーブルの一例を示す図である。
前記した第1の実施例では、用紙、製本(両面設定等)、ページ割り付けなどの印刷条件はタッチパネル37aに表示された画面で設定するか、もしくは、画像形成装置30のデフォルト設定を使うこととしたが、手書き用紙の所定の領域を印刷条件を設定するための領域に割り当てることにより、手書き用紙で印刷条件を設定することも可能である。
そこで、本実施例では、図11に示すように、手書き用紙40に、手書き画像を入力する通常ノート部41に加えて機能設定入力部42を設け、図12に示すように、機能設定入力部42の所定の位置に、印刷条件の各設定項目を配置し、設定項目の種別とその位置とを対応付けたテーブルをRAM23などのメモリに記憶しておく。そして、所定の設定項目を電子ペン20でタップすると、電子ペン20の制御部は、上記テーブルを参照してタップした位置に割り当てられた設定項目を特定し、特定した設定項目で規定される印刷条件を電子ペンデータに付加して画像形成装置30に通知する。なお、設定項目で規定される印刷条件を電子ペンデータに付加する方法は任意であるが、例えば、図13に示すように、PJLコマンド等で指定することができる。
この場合の画像形成装置30の処理(言語解析処理)について、図14のフローチャート図を参照して説明する。
まず、PJL処理部38aは、入力データのPJLコマンド部分を解析し、各種パラメータの値を図15に示すようなジョブ設定テーブルに保存する(S410)。
その後、第1の実施例と同様に、入力データが電子ペンデータかどうかを判断し(S420)、電子ペンデータであれば、電子ペンデータ処理部38dは、電子ペンデータを解析して中間データへ変換する(S430)。入力データが電子ペンデータでなかった場合は、PSデータかどうかを判断し(S440)、PSデータであれば、Post Script処理部38bは、PSデータを解析して中間データへ変換する(S450)。入力データがPSデータでなかった場合は、PCLデータかどうかを判断し(S460)、PCLデータであれば、PCLXL処理部38cは、PCLデータを解析して中間データへ変換する(S470)。入力データがPCLデータでなかった場合は、その他ダイレクトプリントをサポートしている形式かどうかを判断し、各々に適した解析処理を行って中間データへ変換する。
このように、手書き用紙40に機能設定入力部42を設け、電子ペン20で機能設定入力部42を操作して印刷条件を設定し、設定した内容を電子ペン20が認識して電子ペンデータに付加して画像形成装置30に送信することにより、ユーザは画像形成装置30に赴いてタッチパネル37aを操作して印刷条件を設定する必要がなくなり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施例に係る画像形成装置及びデータ処理プログラムについて、図16乃至図21を参照して説明する。図16は、本実施例の手書き用紙の機能設定入力部における各設定項目の座標を示す図であり、図17は、設定項目と位置情報とを関連付けるテーブルの一例である。また、図18は、機能設定入力部による印刷条件の設定動作を示す図であり、図19乃至図21は、本実施例の画像形成装置の処理を示すフローチャート図である。
前記した第2の実施例では、ユーザが選択した設定項目を電子ペン20が認識し、電子ペンデータに付加して画像形成装置30に送信する構成としたが、ユーザが選択した設定項目は画像形成装置30側で認識することもできる。そこで、本実施例では、電子ペン20は、機能設定入力部42でユーザがタップした設定項目の位置情報を電子ペンデータとして画像形成装置30に送信し、画像形成装置30側で、機能設定入力部42内の位置情報から設定項目を特定し、特定した設定項目で規定される印刷条件に従って印刷する。
図16は、図11に示す手書き用紙40の機能設定入力部42の座標を示す図であり、各設定項目ボタンについて座標位置が設定されている。また、画像形成装置30のHDD33などには、図17に示すような設定項目(機能及び選択肢)と位置情報とを関連付けるテーブルが記憶されている。そして、図18に示すように、電子ペン20で機能設定入力部42内の用紙領域のA4ボタン、製本領域の両面ボタン、ページ割付領域の2in1ボタンをタップしたり、レ点チェックしたりしたとすると、そのボタンの位置情報は、通常の電子ペンデータと同様に画像形成装置30に送信される。
一方、画像形成装置30では、図19乃至図21のフローチャート図に従って、言語解析処理を実行する。
まず、第1の実施例と同様に、入力データが電子ペンデータかどうかを判断し(S510)、入力データが電子ペンデータであった場合(S510のYes)は、電子ペンデータ処理部38dは、電子ペンデータを解析し、中間データへ変換する(S520)。
図20は、このステップの詳細を示すフローチャート図であり、まず、電子ペンデータから機能設定入力部42の領域内の位置情報を抽出し(S610)、関連付け機能照合処理を実行する(S620)。
具体的には、図21に示すように、抽出した位置情報のX座標がXA1-1〜XA1-2の範囲内であるかを判断し(S710)、範囲内の場合は、抽出した位置情報のY座標がYA1-1〜YA1-2の範囲内であるかを判断する(S720)。S710及びS720が共にYesの場合は、図17のテーブルを参照して、その位置情報に関連付けられた機能が「用紙」、選択肢が「A4」であると判断する(S730)。
S710又はS720がNoの場合は、抽出した位置情報のX座標がXA2-1〜XA2-2の範囲内であるかを判断し(S740)、範囲内の場合は、抽出した位置情報のY座標がYA2-1〜YA2-2の範囲内であるかを判断する(S750)。S740及びS750が共にYesの場合は、図17のテーブルを参照して、その位置情報に関連付けられた機能が「用紙」、選択肢が「A3」であると判断する(S760)。
同様の処理を繰り返し、抽出した位置情報のX座標がXC3-1〜XC3-2の範囲内であるかを判断し(S770)、範囲内の場合は、抽出した位置情報のY座標がYC3-1〜YC3-2の範囲内であるかを判断する(S780)。S770及びS780が共にYesの場合は、図17のテーブルを参照して、その位置情報に関連付けられた機能が「ページ割り付け」、選択肢が「6in1」であると判断する(S790)。
図20に戻って、電子ペンデータ処理部38dは、関連付け機能照合処理にて関連付けられた機能があるかを判断し(S630)、ある場合は、その機能及び選択肢に従って印刷条件を設定する(S640)。
次に、電子ペンデータから通常ノート部41の領域内の位置情報を抽出する(S650)。そして、抽出した位置情報から手書き画像を特定し、その手書き画像を設定された印刷条件で印刷するための中間データへ変換する(S660)。
図19に戻って、入力データが電子ペンデータでなかった場合は、第1及び第2の実施例と同様に、PSデータかどうかを判断し(S530)、PSデータであれば、Post Script処理部38bは、PSデータを解析して中間データへ変換する(S540)。入力データがPSデータでなかった場合は、PCLデータかどうかを判断し(S550)、PCLデータであれば、PCLXL処理部38cは、PCLデータを解析して中間データへ変換する(S560)。入力データがPCLデータでなかった場合は、その他ダイレクトプリントをサポートしている形式かどうかを判断し、各々に適した解析処理を行って中間データへ変換する。
このように、手書き用紙40の機能設定入力部42の各設定項目とその位置情報を関連付けたテーブルを画像形成装置30に保持しておき、どの設定項目が選択されたかを画像形成装置30側で判断することにより、各電子ペン20に設定項目を認識するための新規機能を持たせる必要がなくなり、既存の電子ペン20を利用することができるため、汎用性の高いシステムを構築することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、手書き用紙40の通常ノート部41には特定パターンのみを印刷したが、特定パターンに原稿画像を合成して印刷しておき、手書き画像と原稿画像を合成した画像を印刷するようにしてもよい。
本発明は、画像形成装置のような印刷装置及び電子ペンから送信された電子ペンデータを当該印刷装置で利用可能なデータに変換するデータ処理プログラムに利用可能である。
10 印刷システム
20 電子ペン
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 通信モジュール
25 バッテリー
26 イメージセンサ
27 ペン圧力検知センサ
28 筆記モジュール
29 時計モジュール
30 画像形成装置
31 CPU
33a ROM
33b RAM
34 LAN I/F
35 画像処理部
36 印刷部
37 表示部
37a タッチパネル
37b モード切り替えキー
37c テンキー
37d リセットキー
37e スタートキー
37f ストップキー
37g ユーティリティキー
38 言語解析部
38a PJL処理部
38b Post Script処理部
38c PCLXL処理部
38d 電子ペンデータ処理部
39 電子ペン用通信部
40 手書き用紙
41 通常ノート部
42 機能設定入力部

Claims (12)

  1. 電子ペンと通信可能な画像形成装置であって、
    手書き用紙に印刷された位置検出符号を前記電子ペンで検出して得た複数の位置情報を含む電子ペンデータを、当該電子ペンから取得する通信部と、
    データ形式を判断し、当該判断の結果に基づいて中間データを生成する言語解析部であって、前記データ形式が電子ペンデータである場合、前記電子ペンデータを解析し、前記複数の位置情報で規定される1又は複数の手書き画像のうちの所定の手書き画像を含む矩形を特定し、前記特定された矩形で囲まれる前記所定の前記手書き画像を個別のオブジェクトとして、当該個別のオブジェクトの配置を規定した中間データを生成する言語解析部と、
    前記中間データをラスタライズして、ビットマップデータを生成する画像処理部と、
    前記ビットマップデータに基づいて印刷を行う印刷部と、を少なくとも備える、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記手書き用紙には、印刷条件を設定するための領域が予め割り当てられており、
    前記画像形成装置は、前記領域内に配置された1以上の設定項目と当該設定項目の位置情報とを対応付けたテーブルを記憶する記憶部を備え、
    前記言語解析部は、前記電子ペンデータに含まれる前記複数の位置情報のうちに前記領域内の位置情報が含まれる場合は、前記テーブルを参照して、前記位置情報に対応付けられた設定項目を特定し、特定した設定項目に従って印刷条件を設定し、前記電子ペンデータに含まれる前記複数の位置情報のうちの前記印刷条件の設定に関わる位置情報以外の位置情報で規定される前記電子ペンの移動軌跡に基づいて中間データを生成し、
    前記印刷部は、設定された前記印刷条件に従って印刷を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記言語解析部は、前記データ形式がPS、PCLXLまたはPDFである場合、当該PS、PCLXLまたはPDFに基づいて前記中間データを生成する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記手書き用紙には、印刷条件を設定するための領域が予め割り当てられ、前記領域内に1以上の設定項目が配置されており、
    前記電子ペンは、前記領域内の位置検出符号を検出して得た位置情報に基づいて設定項目を認識し、認識した設定項目に基づく印刷条件を前記電子ペンデータに付加して送信する機能を備え、
    前記言語解析部は、前記電子ペンデータを解析して、当該電子ペンデータに付加された印刷条件を特定し、
    前記印刷部は、特定された前記印刷条件に従って印刷を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷条件は、PJLコマンドとして前記電子ペンデータに付加される、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 設定される前記印刷条件は、用紙サイズ設定、片面両面選択設定またはページ割り付け設定である、ことを特徴とする請求項2、4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 電子ペンと通信可能な画像形成装置で動作するデータ処理プログラムであって、
    前記画像形成装置を、
    データ形式を判断し、当該判断の結果に基づいて中間データを生成する言語解析部であって、手書き用紙に印刷された位置検出符号を前記電子ペンで検出して得た複数の位置情報を含む電子ペンデータを、当該電子ペンから取得したら、前記電子ペンデータを解析し、前記複数の位置情報で規定される1又は複数の手書き画像のうちの所定の手書き画像を含む矩形を特定し、前記特定された矩形で囲まれる前記所定の前記手書き画像を個別のオブジェクトとして、当該個別のオブジェクトの配置を規定した中間データを生成する言語解析部、
    前記中間データをラスタライズして、印刷可能なビットマップデータを生成する画像処理部、として機能させる、ことを特徴とするデータ処理プログラム。
  8. 前記画像形成装置は、前記領域内に配置された1以上の設定項目と当該設定項目の位置情報とを対応付けたテーブルを記憶する記憶部を備え、
    前記手書き用紙には、印刷条件を設定するための領域が予め割り当てられており、
    前記言語解析部は、前記電子ペンデータに含まれる前記複数の位置情報のうちに前記領域内の位置情報が含まれる場合は、前記テーブルを参照して、前記位置情報に対応付けられた設定項目を特定し、特定した設定項目に従って印刷条件を設定し、前記電子ペンデータに含まれる前記複数の位置情報のうちの前記印刷条件の設定に関わる位置情報以外の位置情報で規定される前記電子ペンの移動軌跡に基づいて中間データを生成する、ことを特徴とする請求項7に記載のデータ処理プログラム。
  9. 前記言語解析部は、前記データ形式がPS、PCLXLまたはPDFである場合、当該PS、PCLXLまたはPDFに基づいて前記中間データを生成する、ことを特徴とする請求項7または8に記載のデータ処理プログラム。
  10. 前記手書き用紙には、印刷条件を設定するための領域が予め割り当てられ、前記領域内に1以上の設定項目が配置されており、
    前記電子ペンは、前記領域内の位置検出符号を検出して得た位置情報に基づいて設定項目を認識し、認識した設定項目に基づく印刷条件を前記電子ペンデータに付加して送信する機能を備え、
    前記言語解析部は、前記電子ペンデータを解析して、当該電子ペンデータに付加された印刷条件を特定する、ことを特徴とする請求項7に記載のデータ処理プログラム。
  11. 前記印刷条件は、PJLコマンドとして前記電子ペンデータに付加される、ことを特徴とする請求項10に記載のデータ処理プログラム。
  12. 設定される前記印刷条件は、用紙サイズ設定、片面両面選択設定またはページ割り付け設定である、ことを特徴とする請求項8、10又は11に記載のデータ処理プログラム。
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