JP5712120B2 - 情報提供システム - Google Patents
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Description
<実施の形態>
図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システムの全体構成を示す図である。図2〜図6は、情報提供システムを構成する各機器のハードウェア構成例を示す図である。図7〜図12は、情報提供システムを構成するデータの構成を示す図である。図13〜図17は情報提供システムの動作手順を説明する図である。図18〜図26は、情報提供システムの動作手順を説明する図である。図27〜図29は情報提示部902の提示画面例を示す模式図である。
<システムの全体構成>
図1は、情報提供システムの全体構成を示す図である。情報提供システムは、運転整理装置1、運行管理サーバ100、座席販売端末200、自動改札機300、座席管理サーバ400、ID管理サーバ500、ODデータ記憶サーバ600、統合旅客管理サーバ700、情報提供サーバ800、情報提供端末900を有する。ここで、ODデータとは自動改札機が記憶する乗車券の利用履歴である。
<システムの全体構成:運転整理装置1>
運転整理装置1は、列車に対する運転計画を指示する装置である。運転整理装置1は、指令操作部2と運転整理部3を有する。鉄道の運行に乱れが生じた際、列車ダイヤの乱れを解消するために、指令操作部2に指令員がダイヤ変更を入力し、入力に基づき運転整理部3がダイヤを変更することで、列車の発車時刻を変更したり、退避駅を変更したりする。運行情報送信部4は、当日の運行状況から判断して作成されたダイヤ(以下実施ダイヤ)、および指令員からの通知を運行管理サーバ100に送信する。運転整理装置1のハードウェアの詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:運行管理サーバ100>
運行管理サーバ100は、列車の運行情報を管理するサーバである。ダイヤ104は、ダイヤ受信部101が運転整理装置1より受信したダイヤと、列車が実際に運行したダイヤ(実績ダイヤ)を指す。ダイヤ104のデータ構成の詳細は、図7を用いて後述する。異常通知107は、異常通知受信部105が運転整理装置1より受信した通知情報である。ダイヤ104および異常通知107は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。ダイヤ送信部103はダイヤ104のデータを、異常通知送信部106は異常通知107を、それぞれ情報提供サーバ800に送信する。運行管理サーバ100ハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:座席販売端末200>
座席販売端末200は、列車の座席販売、発券を行う装置である。座席情報受信部201は、座席管理サーバ400から座席管理情報204を受信し、座席販売部202が旅客に対して座席を販売する。座席の販売実績は、座席販売実績205に格納し、座席情報送信部203によって座席管理サーバ400に送信される。座席管理情報204、座席販売実績205は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。座席管理情報204は、列車の運行に合わせて各列車の各座席に相当するデータとして格納される。座席販売実績205のデータ構成の詳細は、座席販売実績404と同等であり、図8を用いて後述する。座席販売端末200のハードウェア構成例の詳細は、図2を用いて後述する。 図1において、座席販売端末200は1つのみ記載しているが、実際には1つの駅に複数台設置されることもあれば、複数駅に1台しか設置されないこともある。座席販売端末200の形態は駅毎に設置された販売窓口や券売機であったり、ホームページであったりし、座席の販売方式はチケットであったり旅客携帯端末IDとの紐付けであったりするが、いずれの場合も、本実施形態において端末および座席販売方式の形態は限定しない。
<システムの全体構成:自動改札機300>
自動改札機300は、乗車券の確認、運賃の精算を行う装置である。改札処理部301は、旅客が自動改札機300を通過する際に、入出場処理を実行し、ICカード乗車券であれば旅客IDを読込む。利用履歴303は、自動改札機300を通過した全乗車券の通過情報を格納する。利用履歴303は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機300の利用履歴は、ICカード乗車券の利用履歴がID管理サーバ500の一件明細履歴503に、ICカードを含む全乗車券の利用履歴がODデータ記憶サーバ600のODデータ履歴603に、格納される。利用履歴303のデータ構成の詳細は、一件明細履歴503とODデータ履歴603と図9、図11を用いて後述する。自動改札機300のハードウェア構成例の詳細は、図3を用いて後述する。利用履歴送信部302は、利用履歴303のうち、ICカード乗車券の利用履歴をID管理サーバ500に、全乗車券の利用履歴をODデータ記憶サーバ600に送信する。
<システムの全体構成:座席管理サーバ400>
座席管理サーバ400は、座席販売端末200による列車の座席販売を管理する装置である。座席情報送信部402は、座席販売端末200に座席管理情報403を送信し、座席販売端末200により旅客へ座席を販売する。座席情報受信部401は、座席の販売実績を座席販売端末200から受信し、座席販売実績404に格納する。座席情報送信部402は、統合旅客管理サーバ700に座席販売実績404を送信する。座席管理情報403、座席販売実績404は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。座席管理情報403は、列車の運行に合わせて各列車の各座席に相当するデータとして格納される。座席管理情報403のデータ構成の詳細は、図8を用いて後述する。座席管理サーバ400のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:ID管理サーバ500>
ID管理サーバ500は、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機300のICカード乗車券の通過情報と、ICカード乗車券のID情報を集約する装置である。利用履歴受信部501は、管理下にある全ての自動改札機300の利用履歴のうち、ICカード乗車券の利用履歴を受信し、一件明細履歴503に格納する。個人情報504は、ICカードの購入時に提供された、旅客の利用区間、通勤又は通学といった情報を格納する。利用履歴送信部502は、統合旅客管理サーバ700に一件明細履歴503および個人情報504を送信する。一件明細履歴503および個人情報504は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。一件明細履歴503のデータ構成の詳細は、図9を用いて後述する。個人情報504のデータ構成の詳細は、図10を用いて後述する。ID管理サーバ500のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:ODデータ記憶サーバ600>
ODデータ記憶サーバ600は、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機300の全ての乗車券通過情報を集約する装置である。利用履歴受信部601は、管理下にある全ての自動改札機300の全ての乗車券の利用履歴を受信し、ODデータ履歴603に格納する。利用履歴送信部602は、統合旅客管理サーバ700にODデータ履歴603を送信する。ODデータ履歴603は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。ODデータ履歴603のデータ構成の詳細は、図11を用いて後述する。ODデータ記憶サーバ600のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:統合旅客管理サーバ700>
統合旅客管理サーバ700は、旅客の鉄道利用情報を管理する装置である。旅客情報受信部701は、座席管理サーバ400とID管理サーバ500とODデータ記憶サーバ600から、各装置が管理する旅客情報を集約する。旅客情報統合部702は、各装置から集約した旅客情報から、旅客流動704を作成する。旅客流動704は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。旅客流動704のデータ構成の詳細は、図12を用いて後述する。旅客流動704作成の処理手順の詳細は、図22、図23を用いて後述する。旅客情報送信部703は、旅客流動704を情報提供サーバ800に送信する。統合旅客管理サーバ700のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:情報提供サーバ800>
情報提供サーバ800は、運行情報と旅客情報を集約し、情報提供端末の所在地に応じた配信情報を作成する装置である。運行情報受信部801は、運行管理サーバ100から運行情報を受信し、ダイヤ805と異常通知806に格納する。ダイヤ805と異常通知806は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。ダイヤ805のデータ構成の詳細は、ダイヤ104と同等であり、図7を用いて後述する。旅客情報受信部802は、統合旅客管理サーバ700から旅客情報を受信し、旅客流動807に格納する。旅客流動807のデータ構成の詳細は、旅客流動704と同等であり、図12を用いて後述する。
<システムの全体構成:情報提供端末900>
情報提供端末900は、利用者に配信情報を提供するための装置である。配信情報受信部901は、情報提供サーバ800から配信された配信情報を受信し、配信スケジュール904と配信コンテンツ905に格納する。配信スケジュール904と配信コンテンツ905は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。配信スケジュール904は端末ごとに異なる。配信スケジュール904のデータ構成の詳細は、端末の所在地に応じて、列車別配信スケジュール812あるいは駅別配信スケジュール811と同様であり、図15と図16を用いて後述する。配信コンテンツ905のデータ構成の詳細は、配信コンテンツ812と同様であり、図17を用いて後述する。提示作成部902は、配信スケジュール904と配信コンテンツ905から提示部903にて提示する情報を作成する。情報提供端末900のハードウェア構成例の詳細は、図5を用いて後述する。
<ハードウェア構成例>
図2〜図6を用いて、情報提供システムを構成する各装置のハードウェア構成例を説明する。
<ハードウェア構成例:座席販売端末200>
図2は、座席販売端末200のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態において、座席販売端末200の形態は限定しないが、ここでは代表例として、駅に設置された販売窓口における端末のハードウェア構成例を説明する。
<ハードウェア構成例:自動改札機300>
図3は、自動改札機300のハードウェア構成例を示す図である。自動改札機300は、CPU3000、ハードディスク3001、メモリ3002、磁気切符リーダ3003、ICカード通信部3004、アンテナ3005、ネットワーク通信部3006を備える。
<ハードウェア構成例:情報提供サーバ装置800>
図4は、情報提供サーバ装置800のハードウェア構成例を示す図である。情報提供サーバ800は、CPU8000、ハードディスク8001、メモリ8002、ディスプレイ8003、ディスプレイ制御部8004、キーボード8005、キーボード制御部8006、マウス8007、マウス制御部8008、ネットワーク通信部8009を備える。 CPU8000は、データの入出力、読み込み、格納および各種処理を実行する。ハードディスク8001は、データを記憶する装置である。メモリ8002は、プログラムおよびデータを一時的に記憶する装置である。ディスプレイ8003は、ユーザにデータを画面表示して提示する装置である。ディスプレイ制御部8004は、ディスプレイ8003を制御する。キーボード8005およびマウス8007は、ユーザからの操作入力を受け付ける装置である。キーボード制御部8006およびマウス制御部8007は、それぞれキーボード8006およびマウス8007を制御する。ネットワーク通信部8009は、列車や駅に設置された情報提供端末装置900と通信し、データを送受信する。
<ハードウェア構成例:情報提供端末装置900>
図5は、情報提供端末装置900のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態において、座席販売端末200の形態は限定しないが、ここでは代表例として、駅に設置された販売窓口における端末のハードウェア構成例を説明する。
<ハードウェア構成例:運転整理装置1、運行管理サーバ装置100、座席管理サーバ装置400、ID管理サーバ装置500、ODデータ記憶サーバ600、統合旅客管理サーバ装置700>
図6は、運転整理装置1、運行管理サーバ装置100、座席管理サーバ装置400、ID管理サーバ装置500、ODデータ記憶サーバ600、統合旅客管理サーバ装置700のハードウェア構成例を示す図である。これら各装置はすべて同一の構成であるため、ここでは図1に示す運転整理装置1のハードウェア構成例を説明する。
次に、図1における各データの構成について、図7〜図17を用いて説明する。
<データ構成:運行管理サーバ100:ダイヤ104>
図7は、運行管理サーバ100が備えるダイヤ104のデータ構成を示す図である。ダイヤ104は、列車の運行情報を格納する。ダイヤ104は、日付フィールド10401、列車IDフィールド10402、列車種別フィールド10403、線区IDフィールド10404、駅ID10405、発着フィールド10406、時刻フィールド10407を有する。
<データ構成:座席管理サーバ装置400:座席販売実績404>
図8は、座席管理サーバ装置400が備える座席販売実績404のデータ構成を示す図である。座席販売実績404は、座席の旅客販売の実績を格納する。座席販売実績404は、日付フィールド40401、列車IDフィールド40402、線区IDフィールド40403、号車フィールド40404、座席フィールド40405、発駅IDフィールド40406、発時刻フィールド40407、着駅IDフィールド40408、着時刻フィールド40409を有する。
<データ構成:ID管理サーバ装置500>
図9および図10は、ID管理サーバ装置500が備えるデータの構成を示す図である。
<データ構成:ID管理サーバ装置500:一件明細履歴503>
図9は、ICカード乗車券の一件明細履歴503のデータ構成を示す図である。一件明細履歴503は、ICカード乗車券の利用者が自動改札機300を通過する際に自動改札機300に格納される旅客情報と鉄道利用情報について、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機、全ての駅の情報の集計を格納する。一件明細履歴503は、旅客IDフィールド50501、日付フィールド50302、入駅IDフォールド50303、入時刻フィールド50304、出駅IDフィールド50305、出時刻フィールド50306を有する。
<データ構成:ID管理サーバ装置500:個人情報504>
図10は、ICカードが持つ個人情報504のデータ構成を示す図である。個人情報504は、鉄道会社の管理下にある全てのICカードについて、旅客の購入時に入力した個人情報と、ICカードの利用履歴から得られる利用状況を格納する。
<データ構成:ODデータ記憶サーバ600:ODデータ履歴603>
図11は、ODデータ記憶サーバ600が備えるODデータ履歴603のデータ構成を示す図である。ODデータ履歴603は、全ての乗車券に関して、旅客が自動改札機300を通過する際に自動改札機300に格納される鉄道利用情報について、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機、全ての駅の情報から得られる、全ての乗車券情報を格納する。ODデータ履歴603は、日付フィールド60301、開始時刻フィールド60302、終了時刻フィールド60303、開始駅IDフィールド60304、終了駅IDフィールド60305、通過人数フィールド60306を有する。
図12は、統合旅客管理サーバ装置700が備える旅客流動704のデータ構成を示す図である。旅客流動704は、一定の時間に一定の区間を利用する旅客の人数と属性を格納する。旅客流動704は、日付フィールド70401、開始時刻フィールド70402、終了時刻フィールド70403、開始駅IDフィールド70404、終了駅IDフィールド70405、総人数フィールド70406、定期券種別フィールド70407、定期券区間開始駅IDフィールド70408、定期券区間終了IDフィールド70409、高頻度利用駅IDフィールド70410を有する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800>
図13〜図17は、情報提供サーバ装置800が備えるデータの構成を示す図である。<データ構成:情報提供サーバ装置800:列車別運行-旅客統合情報808>
図13は、列車別運行-旅客統合情報808のデータ構成を示す図である。列車別運行-旅客統合情報808は、各列車の運行に合わせた旅客の人数の変化を格納する。列車別運行-旅客統合情報808は、日付フィールド80801、列車IDフィールド80802、列車種別80803、線区IDフィールド80804、発駅IDフィールド80805、発時刻フィールド80806、着駅IDフィールド80807、着時刻フィールド80808、総人数フィールド80809、行き先駅IDフィールド80810、定期券種別フィールド80811、定期券区間開始駅IDフィールド80812、定期券区間終了駅IDフィールド80813、高頻度利用駅IDフィールド80814を有する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:駅別運行-旅客統合情報809>
図14は、駅別運行-旅客統合情報809のデータ構成を示す図である。列車別運行-旅客統合情報808は、各駅に発着する列車の運行に合わせた旅客の人数の変化を格納する。列車別運行-旅客統合情報808は、日付フィールド80901、駅IDフィールド80902、開始時刻フィールド80903、終了時刻フィールド80904、総人数フィールド80905、行き先駅IDフィールド80906、定期券種別フィールド80907、定期券区間開始駅IDフィールド80908、定期券区間終了駅IDフィールド80909、高頻度利用駅IDフィールド80910を有する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:列車別配信スケジュール810>
図15は、列車別配信スケジュール810のデータ構成を示す図である。列車別配信スケジュール810は、日付フィールド81001、コンテンツIDフィールド81002、配信列車IDフィールド81003、開始時刻フィールド81004、終了時刻フィールド81005、重要指数フィールド81006を有する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:駅別配信スケジュール811>
図16は、駅別配信スケジュール811のデータ構成を示す図である。駅別配信スケジュール811は、日付フィールド81101、コンテンツIDフィールド81102、配信駅IDフィールド81103、開始時刻フィールド81104、終了時刻フィールド81105、重要指数フィールド81106を有する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:配信コンテンツ812>
図17は、配信コンテンツ812のデータ構成を示す図である。配信コンテンツ812は、コンテンツIDフィールド81201、コンテンツ種別フィールド81202、関連線区IDフィールド81203、関連駅IDフィールド81204、関連列車IDフィールド81205、コンテンツフィールド81206を有する。
<処理手順>
次に、図18〜図27を用いて、情報提供システムの処理手順について説明する。本実施形態では、例として東京駅(駅ID:s300)にいる旅客にどのような情報を提供するかを説明する。
<処理手順:全体の処理手順>
図18は、情報提供システムの情報配信当日以前の全体処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS1800は、統合旅客サーバ400が予め設定したタイマーに合わせ、例えば1日に1回といったように、定期的に起動する。以下、図18の各ステップについて説明する。
情報提供する当日には、配信する時間に異常が発生しているか否かを、例えば15分毎といったように、定期的に判断する。当日の判断の方法は、図25を用いて後述する。
情報提供端末900は、設定された配信スケジュールと配信コンテンツに従って、情報を提示する。(図19:ステップS1902)
ステップS1900〜ステップS1902の詳細は、図21を用いて後述する。
運行正常状態におけるコンテンツは、旅客人数が多いほど重要指数が大きくなる。同時刻に同じ配信先に複数の情報を提供する場合、重要指数が大きいほど優先的に情報を提供するため、旅客人数が多いほど優先的に情報が提供され、多くの旅客の目的地に即した情報を提供することができるようになる。例えば、図17において、広島駅(駅ID:s330)に関する情報がコンテンツID:c500であり、仙台駅(駅ID:s370)に関する情報がコンテンツID:c520であるとする。ステップS2012より、東京駅(駅ID:s300)において、8:00から8:15の間には、広島駅(駅ID:s330)に向かう旅客は80人、仙台駅(駅ID:s370)に向かう旅客は40人である。図16において、8:05から8:10の間の東京駅(駅ID:s300)には、コンテンツID:c500(広島駅の情報)とコンテンツID:c520(仙台駅の情報)の両情報を旅客に提供しなければならないが、前記の方法で求めた重要指数により、コンテンツID:c500の情報の重要指数は80、コンテンツID:c520の重要指数は40となるため、重要指数の大きいコンテンツID:c500の情報を優先的に提供する。
<提示例>
次に、図27〜図29を用いて、情報提供端末900における情報提示部902の提示例を説明する。ここでは例として、東京駅構内に設置された情報提供端末900に対して、仙台と広島で同時に運行障害が発生し、仙台の障害の方が情報提供の重要指数が大きいと判断された場合の提示例を示す。
(図29:駅社員向け個人携帯端末装置の提示部)
図29は、情報提供端末900が駅社員向け個人携帯端末装置である場合の、情報提示部902の提示画面例である。駅社員向け個人携帯端末装置は、旅客案内を作成する駅社員が使用する装置であり、文字で案内を表示する装置とする。駅社員向け個人携帯端末装置は、表示する順番、表示する情報量等を変更し、重要指数を数値として提示する。
<実施の形態:まとめ>
以上のように、本実施形態に係る情報提供サーバ800は、運行情報と旅客情報の履歴を蓄積し、通常状態においては、予め定めた配信スケジュールに従って情報提供する。一方、異常が発生していると判断された場合においてのみ、配信スケジュールを再設定する。これにより、常に配信スケジュールを設定し直す必要がなくなり、情報提供サーバの付加を軽減することができる。
2 指令操作部
3 運転整理部
4 運行情報送信部
100 運行管理サーバ装置
101 ダイヤ受信部
102 実績ダイヤ作成部
103 ダイヤ送信部
104 ダイヤ
105 異常通知受信部
106 異常通知送信部
107 異常通知
200 座席販売端末装置
201 座席情報受信部
202 座席販売部
203 座席情報送信部
204 座席管理情報
205 座席販売実績
300 自動改札機装置
301 改札処理部
302 利用履歴送信部
303 利用履歴
400 座席管理サーバ装置
401 座席情報受信部
402 座席情報送信部
403 座席管理情報
404 座席販売実績
500 ID管理サーバ装置
501 利用履歴受信部
502 利用履歴送信部
503 一件明細履歴
504 個人情報
600 ODデータ記憶サーバ装置
601 利用履歴受信部
602 利用履歴送信部
603 ODデータ履歴
700 統合旅客管理サーバ装置
701 旅客情報受信部
702 旅客情報統合部
703 旅客情報送信部
704 旅客流動
800 情報提供サーバ装置
801 運行情報受信部
802 旅客情報受信部
803 配信情報処理部
804 情報配信部
805 ダイヤ
806 異常通知
807 旅客流動
808 列車別運行-旅客統合情報
809 駅別運行-旅客統合情報
810 列車別配信スケジュール
811 駅別配信スケジュール
812 配信コンテンツ
900 情報提供端末装置
901 配信情報受信部
902 提示作成部
903 提示部
904 配信スケジュール
905 配信コンテンツ
Claims (10)
- 鉄道の運行情報に関する情報を記憶する運行管理サーバと、旅客に関する情報を記憶する統合旅客管理サーバと、旅客に提示する運行情報を設定する情報提供サーバと、前記情報提供サーバで作成された運行情報を前記旅客に提示する情報提供端末を含む情報提供システムであって、
前記運行管理サーバは、複数の線区から送信される列車のダイヤを示す列車ダイヤ情報と、指令員の通知を含む列車運行情報とを受信し、記憶し、前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報を前記情報提供サーバに送信し、
前記統合旅客管理サーバは、各旅客が過去に乗車した交通機関の乗降場所、乗降日時を含む履歴情報と、現在乗車している交通機関の乗車場所、乗車日時を含む情報と、乗車予約している交通機関の乗降予定場所、乗降予定日時、乗車予定列車番号を含む予約情報とを旅客情報として記憶し、前記過去の旅客情報を前記情報提供サーバに送信し、
前記情報提供サーバは、旅客の目的地毎に複数の配信情報を記憶し、
前記運行管理サーバから受信した前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報と、前記統合旅客管理サーバから受信した前記過去の旅客情報から、各駅、各列車を利用する旅客の人数と目的地を表す旅客流動を設定し、設定された駅構内あるいは列車内の旅客の目的地に基づいて、記憶された前記複数の配信情報の中から予め1以上の配信情報を設定し、予め設定された配信情報を前記情報提供端末に送信し、
前記情報提供端末は、前記情報提供サーバから受信した前記配信情報を提示し、
同時刻に単一の前記情報提供端末が提供する配信情報が複数存在した場合は、各配信情報に重要指数を付加し、
前記重要指数とは、前記情報提供端末が設置された場所に滞留する旅客の、前記旅客流動により求められる目的地別の人数と、運転障害の異常係数との積に基づいて決定される
ことを特徴とする情報提供システム。 - 前記情報提供サーバは、運行管理サーバから異常通知を受信した場合、
現在の旅客流動を受信し、前記現在の旅客流動と設定された前記旅客流動とを比較し、
同一と判断された範囲内にある場合は、予め設定された配信情報を前記情報提供端末に送信し、同一の範囲内でないと判断した場合は、記憶された前記複数の配信情報の中から再度抽出し送信し、
前記情報提供端末は、前記情報提供サーバから受信した前記配信情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。 - 前記重要指数は、
前記情報提供端末が設置された場所に滞留する旅客の、属性別の人数に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項2記載の情報提供システム。 - 前記属性は、
定期券の区間と定期券の種別の属性に基づいて決定され、通勤または通学時間の旅客に対しては、前記旅客流動により求められる目的地に加え、定期券属性も含めた利用駅別の旅客人数の多い情報ほど重要指数を大きくする
ことを特徴とする請求項3記載の情報提供システム。 - 前記属性は、
ICカード乗車券の利用履歴に基づいて決定され、前記旅客流動により求められる目的地に加え、高頻度で利用される駅も含めた利用駅別の旅客人数の多い情報程重要指数を大きくする
ことを特徴とする請求項4記載の情報提供システム。 - 前記重要指数は、
情報の内容に基づいて決定され、運行に異常が発生した場合には、異常の程度が高い情報程、重要指数を大きくする
ことを特徴とした請求項2記載の情報提供システム。 - 前記情報提供端末は、
予め定められた優先順位に基づき、情報の提示方式を変更し、重要指数の大きい情報ほど情報を情報享受者に伝達する
ことを特徴とした請求項2記載の情報提供システム。 - 前記情報の提示方式は、
前記情報提供端末が、情報表示機能を備える場合、前記重要指数に基づき、表示する順番、表示する時間、表示する頻度、表示する範囲、表示する色、表示する情報量を変更することで、重要指数の差を表現する
ことを特徴とした請求項7記載の情報提供システム。 - 前記情報の提示方式は、
前記情報提供端末が、音声放送機能を備える場合、前記重要指数に基づき、放送する順番、放送する時間、放送する頻度、放送する情報量を変更することで、重要指数の差を表現する
ことを特徴とした請求項7記載の情報提供システム。 - 鉄道の運行情報に関する情報を記憶する運行管理サーバと、旅客に関する情報を記憶する統合旅客管理サーバと、旅客に提示する運行情報を設定する情報提供サーバと、前記情報提供サーバで作成された運行情報を前記旅客に提示する情報提供端末を含む情報提供システムにおける情報提供方法であって、
前記運行管理サーバは、複数の線区から送信される列車のダイヤを示す列車ダイヤ情報と、指令員の通知を含む列車運行情報とを受信し、記憶し、前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報を前記情報提供サーバに送信するステップと、
前記統合旅客管理サーバは、各旅客が過去に乗車した交通機関の乗降場所、乗降日時を含む履歴情報と、現在乗車している交通機関の乗車場所、乗車日時を含む情報と、乗車予約している交通機関の乗降予定場所、乗降予定日時、乗車予定列車番号を含む予約情報とを旅客情報として記憶し、前記過去の旅客情報を前記情報提供サーバに送信するステップと、
前記情報提供サーバは、旅客の目的地毎に複数の配信情報を記憶するステップと、
前記運行管理サーバから受信した前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報と、前記統合旅客管理サーバから受信した前記過去の旅客情報から、各駅、各列車を利用する旅客の人数と目的地を表す旅客流動を設定し、設定された駅構内あるいは列車内の旅客の目的地に基づいて、記憶された前記複数の配信情報の中から予め1以上の配信情報を設定し、
予め設定された配信情報を前記情報提供端末に送信するステップと、
前記情報提供端末は、前記情報提供サーバから受信した前記配信情報を提示するステップとを有し、
同時刻に単一の前記情報提供端末が提供する配信情報が複数存在した場合は、各配信情報に重要指数を付加し、
前記重要指数とは、前記情報提供端末が設置された場所に滞留する旅客の、前記旅客流動により求められる目的地別の人数と、運転障害の異常係数との積に基づいて決定される
ことを特徴とする情報提供方法。
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