JP2013123921A - 情報提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】旅客に負担をかけずに旅客流動情報を取得し、更に処理負担を軽減することのできる情報提供システムを提供する。
【解決手段】運行管理サーバ100は、列車ダイヤ情報と、列車運行情報とを受信し、記憶し、列車ダイヤ情報と列車運行情報を情報提供サーバ800に送信し、統合旅客管理サーバ700は、各旅客の履歴情報と、旅客情報とを記憶し、過去と現在の旅客情報を情報提供サーバに送信し、情報提供サーバは、旅客の目的地毎に複数の配信情報を記憶し、運行管理サーバから受信した列車ダイヤ情報と列車運行情報と、統合旅客管理サーバ装置から受信した過去の旅客情報から、旅客流動を設定し、設定された駅構内あるいは列車内の旅客の目的地に基づいて、記憶された複数の配信情報の中から予め1以上の配信情報を設定し、予め設定された配信情報を情報提供端末900に送信し、情報提供端末は、情報提供サーバ装置から受信した配信情報を提示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駅構内あるいは列車内の旅客に提供する情報を決定する情報提供サーバ装置および情報提供システムに関するものである。
鉄道の運行に乱れが発生した場合、旅客は乱れた列車運行に関する情報をすばやく入手し、それを行動判断に役立てたいと考える。個々の旅客の関心に合致する情報を提供する技術として、電子メールを利用して運行情報を配信する技術がある。すでに多くの鉄道会社において、旅客に事前に希望線区を登録させ、その線区に運行障害等が発生した時に、旅客が持つ携帯端末に電子メールを送信するサービスが提供されている。
電子メールで運行情報を配信する場合、旅客は事前に情報配信サービスに登録する線区を決定する必要がある。しかし、この場合、通勤、通学といった日常的に利用する線区の情報配信を登録する旅客が多く、日常的に利用しない線区に乗車した旅客は、必要な運行情報を得られない。したがって、出張や旅行など日常的とは異なる経路を利用する旅客にとって、このサービスは、個々の旅客の関心に合致した情報を得る手段として適していない。
鉄道会社が駅構内の旅客に情報を提供する媒体として、駅のホームやコンコースに設置された液晶ディスプレイ式案内表示装置やLED式案内表示装置、駅構内音声放送等がある。また、列車の乗客に情報を提供する媒体として、車内に設置された液晶ディスプレイ式案内表示装置やLED式案内表示装置、車内音声放送等がある。これらの媒体を用いた情報提供は、より多くの旅客に一斉に情報を提供することができ、列車運行情報の情報提供手段として有効である。
液晶ディスプレイ式案内表示装置やLED式案内表示装置に一度に表示できる情報には限りがあり、多くの情報を同時に提供する場合、複数画面が数秒おきに切り替わる、文字がスクロールするといった手段が採られる。また、駅構内あるいは列車内における音声放送は、多くの情報を同時に提供する場合、情報を一つずつ順番に放送するといった手段が採られる。これらの場合、旅客は、膨大な情報の中から自身に関係する情報を取捨選択する必要があるが、必要な情報を瞬時に判断することは困難である。上記手段による旅客への情報提供では、予め作成された旅客案内ダイヤ(行き先や車両数などのデータ)か駅社員や乗務員の手作業により情報選定が行われる。予め作成された旅客ダイヤを用いて選定した情報では、例えば運行に障害が発生するといった計画外の正確な案内が不可能である。また、駅社員や車上乗務員が指令所から伝達される情報の中から情報を選定する場合、旅客の要求を満足する情報提供をできるかどうかは、駅社員や乗務員の経験、技量に依存する。
特許文献1では、旅客が自動改札機に挿入した定期券から、個人情報(区間情報と旅客属性情報)を読取り、駅に滞留する旅客の属性別の比率を求め、旅客層の比率に応じて適合する広告を広告情報から選択し、駅広告ディスプレイに表示する発明が開示されている。
特許文献2に記載の技術には、自動改札機の入出場記録からリアルタイムな移動情報を取得し、運転整理案を作成する技術が開示されている。さらにこの発明によれば、旅客は駅に設置された旅客操作端末に目的地を入力することによって、個人の関心に合致する情報を取得することが可能となる。
特開2004−220498号公報 特開2008−174145号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術を運行障害の発生等により時々刻々と変化する情報を提示するときに用いる場合、定期券を所有しない旅客の情報が取得できない。
また、特許文献2に記載の技術では、ユーザによる目的地の入力が必要であり、ユーザに負担がかかる。更に、リアルタイムな移動情報を毎回計算する必要があり、処理に負担がかかる。本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、旅客に負担をかけずに旅客流動情報を取得し、更に処理負担を軽減することのできる情報提供システムを提供することを目的とする。
運行管理サーバは、複数の線区から送信される列車のダイヤを示す列車ダイヤ情報と、指令員の通知を含む列車運行情報とを受信し、記憶し、列車ダイヤ情報と列車運行情報を情報提供サーバに送信し、統合旅客管理サーバは、各旅客が過去に乗車した交通機関の乗降場所、乗降日時を含む履歴情報と、現在乗車している交通機関の乗車場所、乗車日時を含む情報と、乗車予約している交通機関の乗降予定場所、乗降予定日時、乗車予定列車番号を含む予約情報とを旅客情報として記憶し、過去と現在の旅客情報を情報提供サーバに送信し、情報提供サーバは、旅客の目的地毎に複数の配信情報を記憶し、運行管理サーバから受信した列車ダイヤ情報と列車運行情報と、統合旅客管理サーバ装置から受信した過去の旅客情報から、各駅、各列車を利用する旅客の人数と目的地を表す旅客流動を設定し、設定された駅構内あるいは列車内の旅客の目的地に基づいて、記憶された複数の配信情報の中から予め1以上の配信情報を設定し、予め設定された配信情報を情報提供端末に送信し、情報提供端末は、情報提供サーバ装置から受信した配信情報を提示することを特徴とする情報提供システム。
本発明によれば、旅客に負担をかけずに旅客流動情報を取得し、更に処理負担を軽減することができる。
本実施形態に係る情報提供システムの構成を示す図である。 座席販売端末200のハードウェア構成例を示す図である。 自動改札機300のハードウェア構成例を示す図である。 情報提供サーバ装置800のハードウェア構成例を示す図である。 情報提供端末装置900のハードウェア構成例を示す図である。 運転整理装置1、運行管理サーバ装置100、座席管理サーバ装置400、ID管理サーバ装置500、ODデータ記憶サーバ600、統合旅客管理サーバ装置700のハードウェア構成例を示す図である。 ダイヤ104のデータ構成を示す図である。 座席管理情報403のデータ構成を示す図である。 一件明細履歴503のデータ構成を示す図である。 個人情報504のデータ構成を示す図である。 ODデータ履歴603のデータ構成を示す図である。 旅客流動704のデータ構成を示す図である。 列車別運行-旅客統合情報808のデータ構成を示す図である。 駅別運行-旅客統合情報809のデータ構成を示す図である。 列車別配信スケジュール810のデータ構成を示す図である。 駅別配信スケジュール811のデータ構成を示す図である。 配信コンテンツ812のデータ構成を示す図である。 情報提供システムの情報配信当日以前の全体処理手順を示すフローチャートである。 情報提供システムの情報配信当日の全体処理手順を示すフローチャートである。 図18のステップS1800〜ステップS1801の詳細処理手順を示すシーケンス図である。 図19のステップS1900〜ステップS1902の詳細処理手順を示すシーケンス図である。 図20のステップS2009の詳細処理手順を示すフローチャートである。 図21のステップS2118の詳細処理を示すフローチャートである。 図20のステップS2012および図21のステップS2120の詳細処理を示すフローチャートである。 図21のステップS2122〜ステップS2124の詳細処理を示すフローチャートである。 図25のステップS2507の詳細処理を示すフローチャートである。 情報提示部902の提示例として、液晶ディスプレイ式案内表示装置の提示部を示す模式図である。 情報提示部902の提示例として、LED式案内表示装置の提示部を示す模式図である。 情報提示部902の提示例として、駅社員向け個人携帯端末装置の提示部を示す模式図である。
以下、本発明における実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施の形態>
図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システムの全体構成を示す図である。図2〜図6は、情報提供システムを構成する各機器のハードウェア構成例を示す図である。図7〜図12は、情報提供システムを構成するデータの構成を示す図である。図13〜図17は情報提供システムの動作手順を説明する図である。図18〜図26は、情報提供システムの動作手順を説明する図である。図27〜図29は情報提示部902の提示画面例を示す模式図である。
<システムの全体構成>
図1は、情報提供システムの全体構成を示す図である。情報提供システムは、運転整理装置1、運行管理サーバ100、座席販売端末200、自動改札機300、座席管理サーバ400、ID管理サーバ500、ODデータ記憶サーバ600、統合旅客管理サーバ700、情報提供サーバ800、情報提供端末900を有する。ここで、ODデータとは自動改札機が記憶する乗車券の利用履歴である。
<システムの全体構成:運転整理装置1>
運転整理装置1は、列車に対する運転計画を指示する装置である。運転整理装置1は、指令操作部2と運転整理部3を有する。鉄道の運行に乱れが生じた際、列車ダイヤの乱れを解消するために、指令操作部2に指令員がダイヤ変更を入力し、入力に基づき運転整理部3がダイヤを変更することで、列車の発車時刻を変更したり、退避駅を変更したりする。運行情報送信部4は、当日の運行状況から判断して作成されたダイヤ(以下実施ダイヤ)、および指令員からの通知を運行管理サーバ100に送信する。運転整理装置1のハードウェアの詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:運行管理サーバ100>
運行管理サーバ100は、列車の運行情報を管理するサーバである。ダイヤ104は、ダイヤ受信部101が運転整理装置1より受信したダイヤと、列車が実際に運行したダイヤ(実績ダイヤ)を指す。ダイヤ104のデータ構成の詳細は、図7を用いて後述する。異常通知107は、異常通知受信部105が運転整理装置1より受信した通知情報である。ダイヤ104および異常通知107は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。ダイヤ送信部103はダイヤ104のデータを、異常通知送信部106は異常通知107を、それぞれ情報提供サーバ800に送信する。運行管理サーバ100ハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:座席販売端末200>
座席販売端末200は、列車の座席販売、発券を行う装置である。座席情報受信部201は、座席管理サーバ400から座席管理情報204を受信し、座席販売部202が旅客に対して座席を販売する。座席の販売実績は、座席販売実績205に格納し、座席情報送信部203によって座席管理サーバ400に送信される。座席管理情報204、座席販売実績205は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。座席管理情報204は、列車の運行に合わせて各列車の各座席に相当するデータとして格納される。座席販売実績205のデータ構成の詳細は、座席販売実績404と同等であり、図8を用いて後述する。座席販売端末200のハードウェア構成例の詳細は、図2を用いて後述する。 図1において、座席販売端末200は1つのみ記載しているが、実際には1つの駅に複数台設置されることもあれば、複数駅に1台しか設置されないこともある。座席販売端末200の形態は駅毎に設置された販売窓口や券売機であったり、ホームページであったりし、座席の販売方式はチケットであったり旅客携帯端末IDとの紐付けであったりするが、いずれの場合も、本実施形態において端末および座席販売方式の形態は限定しない。
<システムの全体構成:自動改札機300>
自動改札機300は、乗車券の確認、運賃の精算を行う装置である。改札処理部301は、旅客が自動改札機300を通過する際に、入出場処理を実行し、ICカード乗車券であれば旅客IDを読込む。利用履歴303は、自動改札機300を通過した全乗車券の通過情報を格納する。利用履歴303は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機300の利用履歴は、ICカード乗車券の利用履歴がID管理サーバ500の一件明細履歴503に、ICカードを含む全乗車券の利用履歴がODデータ記憶サーバ600のODデータ履歴603に、格納される。利用履歴303のデータ構成の詳細は、一件明細履歴503とODデータ履歴603と図9、図11を用いて後述する。自動改札機300のハードウェア構成例の詳細は、図3を用いて後述する。利用履歴送信部302は、利用履歴303のうち、ICカード乗車券の利用履歴をID管理サーバ500に、全乗車券の利用履歴をODデータ記憶サーバ600に送信する。
図1において、自動改札機300は1つのみ記載してあるが、実際には1つの駅に1つ以上の自動改札機300が設置されるのが通常である。
<システムの全体構成:座席管理サーバ400>
座席管理サーバ400は、座席販売端末200による列車の座席販売を管理する装置である。座席情報送信部402は、座席販売端末200に座席管理情報403を送信し、座席販売端末200により旅客へ座席を販売する。座席情報受信部401は、座席の販売実績を座席販売端末200から受信し、座席販売実績404に格納する。座席情報送信部402は、統合旅客管理サーバ700に座席販売実績404を送信する。座席管理情報403、座席販売実績404は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。座席管理情報403は、列車の運行に合わせて各列車の各座席に相当するデータとして格納される。座席管理情報403のデータ構成の詳細は、図8を用いて後述する。座席管理サーバ400のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:ID管理サーバ500>
ID管理サーバ500は、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機300のICカード乗車券の通過情報と、ICカード乗車券のID情報を集約する装置である。利用履歴受信部501は、管理下にある全ての自動改札機300の利用履歴のうち、ICカード乗車券の利用履歴を受信し、一件明細履歴503に格納する。個人情報504は、ICカードの購入時に提供された、旅客の利用区間、通勤又は通学といった情報を格納する。利用履歴送信部502は、統合旅客管理サーバ700に一件明細履歴503および個人情報504を送信する。一件明細履歴503および個人情報504は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。一件明細履歴503のデータ構成の詳細は、図9を用いて後述する。個人情報504のデータ構成の詳細は、図10を用いて後述する。ID管理サーバ500のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:ODデータ記憶サーバ600>
ODデータ記憶サーバ600は、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機300の全ての乗車券通過情報を集約する装置である。利用履歴受信部601は、管理下にある全ての自動改札機300の全ての乗車券の利用履歴を受信し、ODデータ履歴603に格納する。利用履歴送信部602は、統合旅客管理サーバ700にODデータ履歴603を送信する。ODデータ履歴603は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。ODデータ履歴603のデータ構成の詳細は、図11を用いて後述する。ODデータ記憶サーバ600のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:統合旅客管理サーバ700>
統合旅客管理サーバ700は、旅客の鉄道利用情報を管理する装置である。旅客情報受信部701は、座席管理サーバ400とID管理サーバ500とODデータ記憶サーバ600から、各装置が管理する旅客情報を集約する。旅客情報統合部702は、各装置から集約した旅客情報から、旅客流動704を作成する。旅客流動704は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。旅客流動704のデータ構成の詳細は、図12を用いて後述する。旅客流動704作成の処理手順の詳細は、図22、図23を用いて後述する。旅客情報送信部703は、旅客流動704を情報提供サーバ800に送信する。統合旅客管理サーバ700のハードウェア構成例の詳細は、図6を用いて後述する。
<システムの全体構成:情報提供サーバ800>
情報提供サーバ800は、運行情報と旅客情報を集約し、情報提供端末の所在地に応じた配信情報を作成する装置である。運行情報受信部801は、運行管理サーバ100から運行情報を受信し、ダイヤ805と異常通知806に格納する。ダイヤ805と異常通知806は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。ダイヤ805のデータ構成の詳細は、ダイヤ104と同等であり、図7を用いて後述する。旅客情報受信部802は、統合旅客管理サーバ700から旅客情報を受信し、旅客流動807に格納する。旅客流動807のデータ構成の詳細は、旅客流動704と同等であり、図12を用いて後述する。
配信情報処理部803は、ダイヤ805と旅客流動807から列車別運行-旅客統合情報808と駅別運行-旅客統合情報809を作成する。列車別運行-旅客統合情報808は、鉄道会社の管理下にある全ての列車が、いつ、どこで、何人の旅客を、どこまで輸送するかを管理する情報である。駅別運行-旅客統合情報809は、鉄道会社の管理下にある全ての駅に、いつ、何人の旅客が滞留し、目的地はどこかを管理する情報である。列車別運行-旅客統合情報808および駅別運行-旅客統合情報809は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。列車別運行-旅客統合情報808のデータ構成の詳細は、図13を用いて後述する。駅別運行-旅客統合情報809のデータ構成の詳細は、図14を用いて後述する。列車別運行-旅客統合情報808と駅別運行-旅客統合情報809作成の処理手順の詳細は、図24を用いて後述する。
配信情報処理部803は、列車別配信スケジュール810、駅別配信スケジュール811、旅客者の目的地毎に配信コンテンツ812を作成する。列車別配信スケジュール810は、鉄道会社の管理下にある全ての列車に対し、いつ、どの情報を送信するかを管理する情報である。駅別配信スケジュール811は、鉄道会社の管理下にある全ての駅に対し、いつ、どの情報を送信するかを管理する情報である。配信コンテンツ812は、鉄道会社が提供する全ての情報コンテンツに対し、ID、種別、関連する位置情報を付加した情報である。列車別配信スケジュール810、駅別配信スケジュール811、配信コンテンツ812は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。列車別配信スケジュール810のデータ構成の詳細は、図15を用いて後述する。駅別配信スケジュール810のデータ構成の詳細は、図16を用いて後述する。配信コンテンツ812のデータ構成の詳細は、図17を用いて後述する。列車別配信スケジュール810と駅別配信スケジュール811作成の処理手順の詳細は、図25を用いて後述する。配信コンテンツ812作成の処理手順の詳細は、図26を用いて後述する。
情報提供サーバ800のハードウェア構成例の詳細は、図4を用いて後述する。
<システムの全体構成:情報提供端末900>
情報提供端末900は、利用者に配信情報を提供するための装置である。配信情報受信部901は、情報提供サーバ800から配信された配信情報を受信し、配信スケジュール904と配信コンテンツ905に格納する。配信スケジュール904と配信コンテンツ905は、ハードディスク装置などの記憶装置内に格納されている。配信スケジュール904は端末ごとに異なる。配信スケジュール904のデータ構成の詳細は、端末の所在地に応じて、列車別配信スケジュール812あるいは駅別配信スケジュール811と同様であり、図15と図16を用いて後述する。配信コンテンツ905のデータ構成の詳細は、配信コンテンツ812と同様であり、図17を用いて後述する。提示作成部902は、配信スケジュール904と配信コンテンツ905から提示部903にて提示する情報を作成する。情報提供端末900のハードウェア構成例の詳細は、図5を用いて後述する。
図1において、情報提供端末900は1つのみ記載してあるが、実際には1つの列車、駅に複数台設置されるのが通常である。情報提供は、情報提供端末900を直接旅客に提示する場合もあれば、旅客案内を作成する駅社員や車上乗務員に提示する場合もある。情報提供端末900の形態は、液晶ディスプレイ式案内表示装置、LED式案内表示装置、音声放送、駅社員向け個人携帯端末装置などがある。しかしながら、いずれの場合も、本実施形態においては情報提供相手および端末の形態は限定しない。
<ハードウェア構成例>
図2〜図6を用いて、情報提供システムを構成する各装置のハードウェア構成例を説明する。
<ハードウェア構成例:座席販売端末200>
図2は、座席販売端末200のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態において、座席販売端末200の形態は限定しないが、ここでは代表例として、駅に設置された販売窓口における端末のハードウェア構成例を説明する。
座席販売端末200は、CPU2000、ハードディスク2001、メモリ2002、ディスプレイ2003、ディスプレイ制御部2004、キーボード2005、キーボード制御部2006、マウス2007、マウス2008制御部、発券部2009、発券制御部2010、ネットワーク通信部2011を備える。
CPU2000は、データの入出力、読み込み、格納および各種処理を実行する。ハードディスク2001は、データを記憶する装置である。メモリ2002は、プログラムおよびデータを一時的に記憶する装置である。ディスプレイ2003は、ユーザにデータを画面表示して提示する装置である。ディスプレイ制御部2004は、ディスプレイ2003を制御する。キーボード2005およびマウス2007は、ユーザからの操作入力を受け付ける装置である。キーボード制御部2006およびマウス制御部2008は、それぞれキーボード2005およびマウス2007を制御する。発券部2009は、座席の販売情報を記載した券を発行する装置である。発券制御部2010は、発券部2009を制御する。ネットワーク通信部2011は、座席管理サーバ400と通信し、データを送受信する。
<ハードウェア構成例:自動改札機300>
図3は、自動改札機300のハードウェア構成例を示す図である。自動改札機300は、CPU3000、ハードディスク3001、メモリ3002、磁気切符リーダ3003、ICカード通信部3004、アンテナ3005、ネットワーク通信部3006を備える。
CPU3000は、データの入出力、読み込み、格納および各種処理を実行する。ハードディスク3001は、自動改札機300が使用するデータを記憶する。メモリ3002は、磁気切符およびICカードから読み込んだデータを保持する。ICカード通信部3004は、アンテナ3005を用いて非接触型ICカードと無線通信する。ネットワーク通信部3006は、ID管理サーバ500、ODデータ記憶サーバ600と通信し、データを送受信する。
<ハードウェア構成例:情報提供サーバ装置800>
図4は、情報提供サーバ装置800のハードウェア構成例を示す図である。情報提供サーバ800は、CPU8000、ハードディスク8001、メモリ8002、ディスプレイ8003、ディスプレイ制御部8004、キーボード8005、キーボード制御部8006、マウス8007、マウス制御部8008、ネットワーク通信部8009を備える。 CPU8000は、データの入出力、読み込み、格納および各種処理を実行する。ハードディスク8001は、データを記憶する装置である。メモリ8002は、プログラムおよびデータを一時的に記憶する装置である。ディスプレイ8003は、ユーザにデータを画面表示して提示する装置である。ディスプレイ制御部8004は、ディスプレイ8003を制御する。キーボード8005およびマウス8007は、ユーザからの操作入力を受け付ける装置である。キーボード制御部8006およびマウス制御部8007は、それぞれキーボード8006およびマウス8007を制御する。ネットワーク通信部8009は、列車や駅に設置された情報提供端末装置900と通信し、データを送受信する。
<ハードウェア構成例:情報提供端末装置900>
図5は、情報提供端末装置900のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態において、座席販売端末200の形態は限定しないが、ここでは代表例として、駅に設置された販売窓口における端末のハードウェア構成例を説明する。
情報提供端末装置900は、CPU9000、ハードディスク9001、メモリ9002、ディスプレイ9003、ディスプレイ制御部9004、ネットワーク通信部9005を備える。
CPU9000は、情報提供端末装置900の機能を制御し、データを処理し、ネットワークを介して通信する。ハードディスク9001は、データを記憶する装置である。メモリ9002は、プログラムおよびデータを一時的に記憶する装置である。ディスプレイ9003は、ユーザにデータを画面表示して提示する装置である。ディスプレイ制御部9004は、ディスプレイ9003を制御する。ネットワーク通信部9005は、情報提供サーバ装置800と通信し、データを送受信する。
<ハードウェア構成例:運転整理装置1、運行管理サーバ装置100、座席管理サーバ装置400、ID管理サーバ装置500、ODデータ記憶サーバ600、統合旅客管理サーバ装置700>
図6は、運転整理装置1、運行管理サーバ装置100、座席管理サーバ装置400、ID管理サーバ装置500、ODデータ記憶サーバ600、統合旅客管理サーバ装置700のハードウェア構成例を示す図である。これら各装置はすべて同一の構成であるため、ここでは図1に示す運転整理装置1のハードウェア構成例を説明する。
運転整理装置1は、CPU10、ハードディスク11、メモリ12、ディスプレイ13、ディスプレイ制御部14、キーボード15、キーボード制御部16、マウス17、マウス制御部18、ネットワーク通信部19を備える。
CPU10は、データの入出力、読み込み、格納および各種処理を実行する。ハードディスク11は、データを記憶する装置である。メモリ12は、プログラムおよびデータを一時的に記憶する装置である。ディスプレイ13は、ユーザにデータを画面表示して提示する装置である。ディスプレイ制御部14は、ディスプレイ13を制御する。キーボード15およびマウス17は、ユーザからの操作入力を受け付ける装置である。キーボード制御部16およびマウス制御部17は、それぞれキーボード16およびマウス17を制御する。ネットワーク通信部19は、運行管理サーバ100と通信し、データを送受信する。<データ構成>
次に、図1における各データの構成について、図7〜図17を用いて説明する。
<データ構成:運行管理サーバ100:ダイヤ104>
図7は、運行管理サーバ100が備えるダイヤ104のデータ構成を示す図である。ダイヤ104は、列車の運行情報を格納する。ダイヤ104は、日付フィールド10401、列車IDフィールド10402、列車種別フィールド10403、線区IDフィールド10404、駅ID10405、発着フィールド10406、時刻フィールド10407を有する。
日付フィールド10401は、列車を運行する日付を格納するデータフィールドである。列車IDフィールド10402は、運行する列車固有のIDを格納するデータフィールドである。列車種別フィールド10403は、運行する列車の列車種別を格納するデータフィールドであり、「普通」「急行」「回送」などが格納される。線区IDフィールド10404は、列車を運行する線区固有のIDを格納するデータフィールドである。発着フィールドは、列車の「発車」あるいは「到着」のフラグを格納するデータフィールドである。時刻データフィールド10407は、対応する発着フィールドのフラグが「発車」の場合は発車時刻を、対応する発着フィールドのフラグが「到着」の場合は到着時刻を格納するデータフィールドである。
ダイヤ104は、あらかじめ計画されたダイヤ(計画ダイヤ)、実施ダイヤ、実績ダイヤの全てのダイヤにおいて、同等の形式を有する。計画ダイヤおよび実施ダイヤは、指令員の手作業によりあるいは自動的に作成され、実績ダイヤは列車の運行に従って更新される。
<データ構成:座席管理サーバ装置400:座席販売実績404>
図8は、座席管理サーバ装置400が備える座席販売実績404のデータ構成を示す図である。座席販売実績404は、座席の旅客販売の実績を格納する。座席販売実績404は、日付フィールド40401、列車IDフィールド40402、線区IDフィールド40403、号車フィールド40404、座席フィールド40405、発駅IDフィールド40406、発時刻フィールド40407、着駅IDフィールド40408、着時刻フィールド40409を有する。
日付フィールド40401は、旅客が列車に乗車する日付を格納するデータフィールドである。列車IDフィールド40402は、旅客が乗車する列車固有のIDを格納するデータフィールドである。線区IDフィールド40403は、旅客が乗車する列車を運行する線区固有のIDを格納するデータフィールドである。号車フィールド40404は、旅客が乗車する号車を格納するデータフィールドである。座席フィールド40405は、旅客が着席する座席を格納するデータフィールドである。発駅IDフィールド40406は、旅客が乗車する駅固有のIDを格納するデータフィールドである。発時刻フィールド40407は、旅客が乗車する時刻を格納するデータフィールドである。着駅IDフィールド40408は、旅客が降車する駅固有のIDを格納するデータフィールドである。着時刻フィールド40407は、旅客が降車する時刻を格納するデータフィールドである。
座席販売実績404は、旅客の座席購入に従って追加される。
<データ構成:ID管理サーバ装置500>
図9および図10は、ID管理サーバ装置500が備えるデータの構成を示す図である。
<データ構成:ID管理サーバ装置500:一件明細履歴503>
図9は、ICカード乗車券の一件明細履歴503のデータ構成を示す図である。一件明細履歴503は、ICカード乗車券の利用者が自動改札機300を通過する際に自動改札機300に格納される旅客情報と鉄道利用情報について、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機、全ての駅の情報の集計を格納する。一件明細履歴503は、旅客IDフィールド50501、日付フィールド50302、入駅IDフォールド50303、入時刻フィールド50304、出駅IDフィールド50305、出時刻フィールド50306を有する。
旅客IDフィールド50301は、旅客の自動改札機300通過時に読み込まれたICカード乗車券に割り当てられたICカード乗車券固有のIDを格納するデータフィールドである。日付フィールド50302は、旅客が自動改札機300を通過した日付を格納するデータフィールドである。入駅IDフィールド50303は、旅客が入場した駅固有のIDを格納するデータフィールドである。入時刻フィールド50304は、旅客が入場した時刻を格納するデータフィールドである。出駅IDフィールド50305は、旅客が出場した駅固有のIDを格納するデータフィールドである。出時刻フィールド50306は、旅客が出場した時刻を格納するデータフィールドである。旅客が自動改札機200から入場はしたが、出場はしていない時刻に、利用履歴受信部501が自動改札機300からICカード乗車券の利用履歴を受信した場合、出駅IDフィールド50304と出時刻フィールド50305は空欄となる。
一件明細履歴503は、旅客の自動改札機300の入出場に従って追加される。
<データ構成:ID管理サーバ装置500:個人情報504>
図10は、ICカードが持つ個人情報504のデータ構成を示す図である。個人情報504は、鉄道会社の管理下にある全てのICカードについて、旅客の購入時に入力した個人情報と、ICカードの利用履歴から得られる利用状況を格納する。
個人情報504は、旅客IDフィールド50401、定期券種別フィールド50402、定期券区間開始駅IDフィールド50403、定期券区間終了駅IDフィールド50404、高頻度利用駅IDフィールド50405を有する。
旅客IDフィールド50401は、旅客がICカードの購入時に提供された、ICカード乗車券固有のIDを格納するデータフィールドである。定期券種別は、ICカードに定期券情報が格納されている場合に、定期券の種別を格納するデータフィールドである。ICカードに定期券情報が格納されていない場合、定期券種別フィールド50402は空欄となる。定期券区間始駅IDフィールド50403は、ICカードに定期券情報が格納されている場合に、定期券区間の始駅固有のIDを格納するデータフィールドである。ICカードに定期券情報が格納されていない場合、定期券区間始駅IDフィールド50403は空欄となる。定期券区間終駅IDフィールド50404は、ICカードに定期券情報が格納されている場合に、定期券区間の終駅固有のIDを格納するデータフィールドである。ICカードに定期券情報が格納されていない場合、定期券区間終駅IDフィールド50404は空欄となる。高頻度利用駅IDフィールド50405は、一件明細履歴503から抽出される、各IDで最も高頻度で利用される駅固有のIDを格納するデータフィールドである。
個人情報504は、新規ICカードが購入される時に旅客IDフィールド50401が追加される。定期券種別50402〜定期券区間終駅ID50404は、定期券が購入される時に更新され、高頻度利用駅IDは例えば1週間に1回といったように、定期的に更新される。
<データ構成:ODデータ記憶サーバ600:ODデータ履歴603>
図11は、ODデータ記憶サーバ600が備えるODデータ履歴603のデータ構成を示す図である。ODデータ履歴603は、全ての乗車券に関して、旅客が自動改札機300を通過する際に自動改札機300に格納される鉄道利用情報について、鉄道会社の管理下にある全ての自動改札機、全ての駅の情報から得られる、全ての乗車券情報を格納する。ODデータ履歴603は、日付フィールド60301、開始時刻フィールド60302、終了時刻フィールド60303、開始駅IDフィールド60304、終了駅IDフィールド60305、通過人数フィールド60306を有する。
日付フィールド60301は、ODデータを集計する日付を格納するデータフィールドである。開始時刻フィールド60302は、ODデータを集計する時間の開始時刻を格納するデータフィールドである。終了時刻フィールド60303は、ODデータを集計する時間の開始時刻を格納するデータフィールドである。開始駅IDフィールド60304は、ODデータを集計する区間の開始駅固有のIDを格納するデータフィールドである。終了駅IDフォールド60305は、ODデータを集計する区間の終了駅固有のIDを格納するデータフィールドである。通過人数フィールド60306は、ODデータを集計する時間に集計する区間の改札機を通過する人数を格納するデータフィールドである。
ODデータ履歴603は、例えば15分に1回といったように、定期的に更新される。<データ構成:統合旅客管理サーバ装置700:旅客流動704>
図12は、統合旅客管理サーバ装置700が備える旅客流動704のデータ構成を示す図である。旅客流動704は、一定の時間に一定の区間を利用する旅客の人数と属性を格納する。旅客流動704は、日付フィールド70401、開始時刻フィールド70402、終了時刻フィールド70403、開始駅IDフィールド70404、終了駅IDフィールド70405、総人数フィールド70406、定期券種別フィールド70407、定期券区間開始駅IDフィールド70408、定期券区間終了IDフィールド70409、高頻度利用駅IDフィールド70410を有する。
日付フィールド70401は、旅客流動を集計する日付を格納するデータフィールドである。開始時刻フィールド70402は、旅客流動を集計する時間の開始時刻を格納するデータフィールドである。終了時刻フィールド70403は、旅客流動を集計する時間の終了時刻を格納するデータフィールドである。開始駅IDフィールド70404は、旅客流動を集計する区間の開始駅固有のIDを格納するデータフィールドである。終了駅フィールド70405は、旅客流動を集計する区間の終了駅固有のIDを格納するデータフィールドである。総人数フィールド70406は、旅客流動を集計する時間に集計する区間の改札機を通過すると予想される総人数を格納するデータフィールドである。総人数フィールド70406に格納する値は、ODデータ履歴603および座席販売実績404を用いて、例えば特許文献2に記載された技術により決定する。定期券種別フィールド70407は、集計する時間に集計する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券種別の比率を格納するデータフィールドである。定期券区間開始駅IDフィールド70408は、集計する時間に集計する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券区間の開始駅固有のIDの比率を格納するデータフィールドである。定期券区間終了駅IDフィールド70409は、集計する時間に集計する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券区間の終了駅固有のIDの比率を格納するデータフィールドである。高頻度利用駅IDフィールド70410は、各IDで最も高頻度で利用される駅固有のIDの比率を格納するデータフィールドである。定期券種別フィールド70407〜高頻度利用駅IDフィールド70410は、一件明細履歴503および個人情報504を用いて、例えば特許文献1に記載された技術により決定する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800>
図13〜図17は、情報提供サーバ装置800が備えるデータの構成を示す図である。<データ構成:情報提供サーバ装置800:列車別運行-旅客統合情報808>
図13は、列車別運行-旅客統合情報808のデータ構成を示す図である。列車別運行-旅客統合情報808は、各列車の運行に合わせた旅客の人数の変化を格納する。列車別運行-旅客統合情報808は、日付フィールド80801、列車IDフィールド80802、列車種別80803、線区IDフィールド80804、発駅IDフィールド80805、発時刻フィールド80806、着駅IDフィールド80807、着時刻フィールド80808、総人数フィールド80809、行き先駅IDフィールド80810、定期券種別フィールド80811、定期券区間開始駅IDフィールド80812、定期券区間終了駅IDフィールド80813、高頻度利用駅IDフィールド80814を有する。
日付フィールド80801は、情報提供する日付を格納するデータフィールドである。列車IDフィールド80802は、運行する列車固有のIDを格納するデータフィールドである。列車種別フィールド80803は、運行する列車の列車種別を格納するデータフィールドであり、「普通」「急行」「回送」などが格納される。線区IDフィールド80804は、列車を運行する線区固有のIDを格納するデータフィールドである。発駅IDフィールド80805は、列車が停車する駅固有のIDを格納するデータフィールドである。発時刻フィールド80806は、列車の発車時刻を格納するデータフィールドである。着駅IDフィールド80807は、列車が停車する駅固有のIDを格納するデータフィールドである。着時刻フィールド80808は、列車の到着時刻を格納するデータフィールドである。日付フィールド80801〜着時刻フィールド80808の値は、列車ダイヤ104から受信する。総人数フィールド80809は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過すると予想される総人数を格納するデータフィールドである。行き先駅IDフィールド80810は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過する全旅客の人数を格納するデータフィールドである。定期券種別フィールド80811は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券種別の比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。定期券区間開始駅IDフィールド80812は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券区間の開始駅固有のIDの比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。定期券区間終了駅IDフィールド80813は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券区間の終了駅固有のIDの比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。高頻度利用駅IDフィールド80814は、各IDで最も高頻度で利用される駅固有のIDの比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。総人数フィールド80809〜高頻度利用駅IDフィールド80814は、旅客流動704から受信する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:駅別運行-旅客統合情報809>
図14は、駅別運行-旅客統合情報809のデータ構成を示す図である。列車別運行-旅客統合情報808は、各駅に発着する列車の運行に合わせた旅客の人数の変化を格納する。列車別運行-旅客統合情報808は、日付フィールド80901、駅IDフィールド80902、開始時刻フィールド80903、終了時刻フィールド80904、総人数フィールド80905、行き先駅IDフィールド80906、定期券種別フィールド80907、定期券区間開始駅IDフィールド80908、定期券区間終了駅IDフィールド80909、高頻度利用駅IDフィールド80910を有する。
日付フィールド80901は、情報提供する日付を格納するデータフィールドである。駅IDフィールド80902は、情報提供する駅固有のIDを格納するデータフィールドである。開始時刻フィールド80903は、情報提供する時間の開始時刻を格納するデータフィールドである。終了時刻フィールド80904は、情報提供する時間の終了時刻を格納するデータフィールドである。総人数フィールド80905は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過すると予想される総人数を格納するデータフィールドである。定期券種別フィールド80907は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券種別の比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。定期券区間開始駅IDフィールド80908は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券区間の開始駅固有のIDの比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。定期券区間終了駅IDフィールド80909は、情報提供する時間に情報提供する区間の改札機を通過する旅客が定期券を利用する場合に、定期券区間の終了駅固有のIDの比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。高頻度利用駅IDフィールド80910は、各IDで最も高頻度で利用される駅固有のIDの比率から求めた旅客人数を格納するデータフィールドである。総人数フィールド80905〜高頻度利用駅IDフィールド80910は、旅客流動704から取得する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:列車別配信スケジュール810>
図15は、列車別配信スケジュール810のデータ構成を示す図である。列車別配信スケジュール810は、日付フィールド81001、コンテンツIDフィールド81002、配信列車IDフィールド81003、開始時刻フィールド81004、終了時刻フィールド81005、重要指数フィールド81006を有する。
日付フィールド81001は、情報配信する日付を格納するデータフィールドである。コンテンツID81002は、配信する情報のコンテンツ固有のIDを格納するデータフィールドである。コンテンツID81002の詳細は図17を用いて後述する。配信列車ID81003は、情報提供する情報提供端末900が設置される列車固有のIDを格納するデータフィールドである。開始時刻フィールド81004は、情報提供する時間の開始時刻を格納するデータフィールドである。終了時刻フィールド81005は、情報提供する時間の終了時刻を格納するデータフィールドである。重要指数データフィールド81006は、提供する情報の提供先における重要の程度を格納するデータフィールドである。同時刻に同じ配信先に複数の情報を送信する場合、重要指数が大きいほど優先的に情報を送信する。重要指数の決定方法は、図26を用いて後述する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:駅別配信スケジュール811>
図16は、駅別配信スケジュール811のデータ構成を示す図である。駅別配信スケジュール811は、日付フィールド81101、コンテンツIDフィールド81102、配信駅IDフィールド81103、開始時刻フィールド81104、終了時刻フィールド81105、重要指数フィールド81106を有する。
日付フィールド81101は、情報提供する日付を格納するデータフィールドである。コンテンツID81102は、提供する情報のコンテンツ固有のIDを格納するデータフィールドである。コンテンツID81102の詳細は図17を用いて後述する。配信駅ID81103は、情報提供する情報提供端末900が設置される駅有のIDを格納するデータフィールドである。開始時刻フィールド81104は、情報提供する時間の開始時刻を格納するデータフィールドである。終了時刻フィールド81105は、情報提供する時間の終了時刻を格納するデータフィールドである。重要指数データフィールド81106は、提供する情報の提供先における重要の程度を格納するデータフィールドである。同時刻に同じ配信先に複数の情報を提供する場合、重要指数が大きいほど優先的に情報を提供する。重要指数の決定方法は、図26を用いて後述する。
<データ構成:情報提供サーバ装置800:配信コンテンツ812>
図17は、配信コンテンツ812のデータ構成を示す図である。配信コンテンツ812は、コンテンツIDフィールド81201、コンテンツ種別フィールド81202、関連線区IDフィールド81203、関連駅IDフィールド81204、関連列車IDフィールド81205、コンテンツフィールド81206を有する。
コンテンツIDフィールド81201は、提供情報固有のIDを格納するデータフィールドである。コンテンツ種別フィールド81202は、提供情報の内容が通常時に配信予定のものであれば「正常」、異常時に配信するものであれば「異常」を格納するデータフィールドである。関連線区IDフィールド81203は、提供情報の内容が関連する線区固有のIDを格納するデータフィールドである。関連駅IDフィールド81204は、提供情報の内容が関連する駅固有のIDを格納するデータフィールドである。関連列車IDフィールド81205は、提供情報の内容が関連する列車固有のIDを格納するデータフィールドである。コンテンツフィールド81206は、提供情報の内容を格納するデータフィールドである。関連線区ID81203〜関連列車ID81205は、提供情報の内容と関連するデータが存在しない場合には空欄となる。
<処理手順>
次に、図18〜図27を用いて、情報提供システムの処理手順について説明する。本実施形態では、例として東京駅(駅ID:s300)にいる旅客にどのような情報を提供するかを説明する。
<処理手順:全体の処理手順>
図18は、情報提供システムの情報配信当日以前の全体処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS1800は、統合旅客サーバ400が予め設定したタイマーに合わせ、例えば1日に1回といったように、定期的に起動する。以下、図18の各ステップについて説明する。
情報提供する当日以前に、統合旅客管理サーバ700は、座席販売端末200からID管理サーバ400が取得する取得する旅客情報と、ODデータ記憶サーバ500が取得する旅客情報の履歴を蓄積し、旅客の行動を旅客流動704として分析、蓄積する(ステップS1800)。
情報提供サーバ800は、ステップS1800にて蓄積された旅客流動704と運行管理サーバ100が管理するダイヤ情報104から、計画配信スケジュールと計画配信コンテンツを設定し、列車別配信スケジュール810、駅別配信スケジュール811、配信コンテンツ812に格納する(ステップS1801)。
ステップS1800〜ステップS1801の詳細は、図20を用いて後述する。
図19は、情報提供システムの情報配信当日の全体処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS1900は、情報提供サーバ800が予め設定したタイマーに合わせ、例えば15分に1回といったように、定期的に起動する。以下、図19の各ステップについて説明する。(図19:ステップS1900)
情報提供する当日には、配信する時間に異常が発生しているか否かを、例えば15分毎といったように、定期的に判断する。当日の判断の方法は、図25を用いて後述する。
異常が発生していると判断された場合は、情報提供サーバ800がリアルタイムの配信スケジュールと配信コンテンツを再設定する。異常が発生していないと判断された場合は、配信スケジュールと配信コンテンツの設定を変更せず、計画配信スケジュールを利用する。(図19:ステップS1901)
情報提供端末900は、設定された配信スケジュールと配信コンテンツに従って、情報を提示する。(図19:ステップS1902)
ステップS1900〜ステップS1902の詳細は、図21を用いて後述する。
図20は、図18のステップS1800〜ステップS1801の詳細処理手順を示すシーケンス図である。図18のステップS1800〜ステップS1801は、情報提供する当日以前の処理を表す。以下、図20の各ステップについて説明する。
運行管理サーバ100は、指令員の手作業によりあるいは自動的にあらかじめ作成された計画ダイヤを、例えば1ヶ月に1回といったように定期的に、あるいは計画ダイヤを変更するタイミングといったように不定期に、情報提供サーバ800に送信し、情報提供サーバ800はそれを受信する(ステップS2000、ステップS2001)。運行管理サーバ100は、複数の線区から送信される列車のダイヤを示す列車ダイヤ情報と、指令員の通知を含む列車運行情報とを受信し、記憶し、列車ダイヤ情報と前記列車運行情報を前記情報提供サーバに送信する。
ステップS2000、ステップS2001と並行して、自動改札機300は、例えば1日に1回といったように定期的に、ICカード乗車券の利用履歴である一件明細を、ID管理サーバ500を介して統合旅客情報サーバ700に送信する(ステップS2003、S2004)。統合旅客情報サーバ700は、受信した一件明細を蓄積する(ステップS2005)。ステップS2003〜ステップS2005と並行して、自動改札機300は、全乗車券の利用履歴であるODデータを、ODデータ記憶サーバ600を介して統合旅客情報サーバ700に送信する(ステップS2006、2007)。統合旅客情報サーバ700は、受信したODデータを蓄積する(ステップS2008)。 統合旅客情報サーバ700が蓄積した一件明細とODデータから、旅客流動の履歴を作成する(ステップS2009)。旅客流動履歴の作成方法は、例えば特許文献2に記載された技術を用いる。旅客流動履歴は、情報提供サーバ800に送信し(ステップS2010)、旅客流動DB807に蓄積する(ステップS2011)。例えば、東京駅(駅ID:s300)における旅客流動を図12が表すとする。図12は、8:00から8:15の間には、東京駅(駅ID:s300)から広島駅(駅ID:s330)に向かう旅客は100人、東京駅(駅ID:s300)から仙台駅(駅ID:s370)に向かう旅客は50人であることを示す。
運行管理サーバ100から取得した計画ダイヤと、統合旅客管理サーバ700から取得した旅客流動履歴から、計画運行-旅客情報を作成する(ステップS2012)。例えば、東京駅(駅ID:s300)における駅別運行-旅客統合情報を図14が表すとする。図14は、8:00から8:05の間には、広島駅(駅ID:330)へ向かう旅客が総人数200人のうち80人、仙台駅(駅ID:370)へ向かう旅客が総人数200人のうち40人であることを示す。時間が進み、8:05から8:10の間には、広島駅(駅ID:330)へ向かう旅客が総人数300人のうち30人、仙台駅(駅ID:370)へ向かう旅客が総人数300人のうち75人であることを示す。ステップS2012の詳細は、図24を用いて後述する。
作成した計画運行-旅客情報から、計画配信スケジュールと計画配信コンテンツを作成し、列車別配信スケジュール810、駅別配信スケジュール811、配信コンテンツ812に格納する(ステップS2013)。配信するコンテンツID81002、81102は、運行-旅客情報に格納された人数情報から、旅客の多い線区あるいは駅あるいは列車を決定し、配信コンテンツ812に格納された関連線区ID81203、関連駅ID81204、関連列車ID81205と照合することで、関連のあるコンテンツを抽出する。例えば、図17において、広島駅(駅ID:s330)に関する情報がコンテンツID:c500であり、仙台駅(駅ID:s370)に関する情報がコンテンツID:c520であるとする。ステップS2012より、東京駅(駅ID:s300)において、8:00から8:15の間には、広島駅(駅ID:s330)に向かう旅客は80人、仙台駅(駅ID:s370)に向かう旅客は40人であり、広島(駅ID:s330)に向かう旅客が多いことがわかっている。図16において、8:05から8:10の間の東京駅(駅ID:s300)には、コンテンツID:c500(広島駅の情報)とコンテンツID:c520(仙台駅の情報)の両情報を旅客に提供しなければならないが、広島に向かう旅客が多いことがわかっているため、広島の情報であるc500の重要指数を大きくし、優先的に情報提供するように設定する。
図21は、図19のステップS1900〜ステップS1902の詳細処理手順を示すシーケンス図である。図19のステップS1900〜ステップS1902は、情報提供する当日の処理を表す。以下、図21の各ステップについて説明する。
運行管理サーバ100は、例えば1分に1回といったように定期的に、実際の列車の運行情報を、実績ダイヤとして作成する(ステップS2100、2101)。
運転整理装置1は、指令員の手入力により、当日の運行状況に応じた実施ダイヤを運行管理サーバ100に提供する。また、運行に障害が発生した場合には、指令員は異常通知を運行管理サーバ100に提供する(ステップS2102〜2105)。
運行管理サーバが作成、取得した実績ダイヤ、実施ダイヤ、異常通知は、例えば15分に1回といったように定期的に、情報提供サーバ800に提供する(ステップS2106)。
ステップS2100〜ステップS2106と並行して、自動改札機300は、例えば15分に1回といったように定期的に、ICカード乗車券の利用履歴である一件明細を、ID管理サーバ500を介して統合旅客情報サーバ700に提供する(ステップS2108〜2110)。ステップS2108〜ステップS2110と並行して、自動改札機300は、全乗車券の利用履歴であるODデータを、ODデータ記憶サーバ600を介して統合旅客情報サーバ700に提供する(ステップS2111〜2013)。
ステップS2107〜ステップS2113と並行して、座席販売端末200は、例えば15分に1回といったように定期的に、座席販売実績を、座席管理サーバ400を介して統合旅客管理サーバ700に提供する(ステップS2114〜2117)。
統合旅客情報サーバ700が蓄積した一件明細とODデータと座席販売実績から、リアルタイムの旅客流動を作成する。リアルタイム旅客流動の作成方法は、例えば特許文献2に記載された技術を用いる(ステップS2118)。ステップS2118の詳細は、図23を用いて後述する。統合旅客管理サーバ700は、各旅客が過去に乗車した交通機関の乗降場所、乗降日時を含む履歴情報と、現在乗車している交通機関の乗車場所、乗車日時を含む情報と、乗車予約している交通機関の乗降予定場所、乗降予定日時、乗車予定列車番号を含む予約情報とを旅客情報として記憶し、過去の旅客情報を情報提供サーバ800に送信する(ステップS2119)。
情報提供サーバ800は、運行管理サーバ100から取得した実施ダイヤと、統合旅客管理サーバ700から取得したリアルタイム旅客流動から、リアルタイム運行-旅客情報を作成し、列車別運行-旅客統合情報808と、駅別運行-旅客統合情報809に格納する(ステップS2120)。ステップS2120の詳細処理は、図24を用いて後述する。 なお、リアルタイム旅客流動の作成結果はステップS2012で作成された旅客流動履歴と同じ形式である。つまり、情報提供サーバ800は、旅客の目的地毎に複数の配信情報を記憶し、運行管理サーバ100から受信した列車ダイヤ情報と列車運行情報と、統合旅客管理サーバ装置700から受信した過去の旅客情報から、各駅、各列車を利用する旅客の人数と目的地を表す旅客流動を設定し、設定された駅構内あるいは列車内の旅客の目的地に基づいて、記憶された複数の配信情報の中から予め1以上の配信情報を設定し、予め設定された配信情報を情報提供端末900に送信する。
情報提供サーバ800は、S2011にて蓄積した計画運行-旅客情報を呼出し(ステップS2121)、計画運行-旅客情報とリアルタイム運行-旅客情報を比較し、配信予定時間の運行状況に異常が発生しているかを判断する(ステップS2122)。異常が発生している場合には、図17にコンテンツ種別「異常」の情報が追加され、図15、図16を再設定することになる。異常が発生していない場合には、図15、16は当日以前に設定した配信スケジュールに従う。
ステップS2122にて、配信予定時間の運行状況に異常が発生していると判断された場合には、情報提供サーバ800は、配信コンテンツと配信スケジュールを配信予定時間のリアルタイム運行-旅客情報から、配信コンテンツと配信スケジュールを再設定し、列車別配信スケジュール810、駅別配信スケジュール811、配信コンテンツ812に格納する。配信するコンテンツID81002、81102は、運行-旅客情報に格納された人数情報から、旅客の多い線区あるいは駅あるいは列車を決定し、配信コンテンツ812に格納された関連線区ID81203、関連駅ID81204、関連列車ID81205と照合することで、関連のあるコンテンツを抽出する(ステップS2123)。
ステップS2122にて、配信予定時間の運行状況は通常状態であると判断された場合には、情報提供サーバ800は、計画配信コンテンツと配信スケジュールを呼び出す(ステップS2124)。ステップS2122〜ステップS2124の詳細処理は、図25を用いて後述する。
情報提供サーバ800は、S2123あるいはS2124で取得した列車別配信スケジュールあるいは駅別配信スケジュールと、配信情報の内容を示す配信コンテンツを、列車あるいは駅に設置された情報提供端末900に送信する(ステップS2125)。
情報提供端末900は、取得した配信スケジュールに応じて提示方式を作成し(ステップS2126)、情報を提示する(ステップS2127)。提示方式は情報提供端末の形態によって異なる。情報提供端末の形態の例を、図27を用いて後述する。つまり、情報提供端末は、情報提供サーバ装置から受信した配信情報を提示する。
情報配信する時刻が図15、図16のどの時間に対応するかを抽出し、S1901で設定した重要指数に従って、重要指数の大きい順に情報を提供する。前述の例の場合、異常が発生していなければ、コンテンツID:c500(広島駅の情報)をコンテンツID:c520(仙台駅の情報)よりも優先的に提供する。
図22は、図20のステップS2009の詳細処理手順を示すフローチャートである。ステップS2009は、旅客流動履歴の作成を示す。以下、図22の各ステップについて説明する。
統合旅客管理サーバ700は、取得した一件明細履歴503から、例えば15分間毎といったような、ある一定の時間帯毎の旅客ID50301と、その入駅ID50303〜出駅ID50305の区間を乗降区間履歴として蓄積する(ステップS2200)。
統合旅客管理サーバ700は、取得した個人情報504と、S2200で蓄積した旅客ID50301を特定できる乗降区間履歴から、例えば15分毎といったような、ある一定の時間帯毎の、例えば駅ID:s300から駅ID:s310までといったような、ある一定の区間毎の、旅客の属性毎の比率から求めた旅客人数を求める(ステップS2201)。本実施形態における旅客の属性とは、定期券種別70407、定期券区間開始駅ID70408、定期券区間終了駅ID70409、高頻度利用駅ID70410である。定期区間は旅客の自宅あるいは勤務地からの最寄り駅である場合がほとんどであり、通勤あるいは通学あるいは帰宅時間には、過去の履歴を参照するよりも、確度の高い目的地予測をすることが可能である。同様に、高頻度利用駅も、過去の履歴を参照するよりも、確度の高い目的地予測をすることが可能である。
統合旅客管理サーバ700は、取得したODデータ履歴603から、例えば15分毎といったような、ある一定の時間帯毎の、例えば駅ID:s300から駅ID:s310までといったような、ある一定の区間毎の、旅客の総人数70406を求める(ステップS2202)。
ステップS2200〜ステップS2202の手順により旅客流動704を得る。
図23は、図21のステップS2118の詳細処理を示すフローチャートである。ステップS2118は、リアルタイム旅客流動の作成を示す。ステップS2009で作成する旅客流動履歴とデータ構成は同等である。旅客流動履歴が、過去の履歴の蓄積データから値を求めるのに対し、リアルタイム旅客流動は、例えば配信予定時刻の2時間前〜1時間前いったような、配信当日の旅客情報を用いて、値を求める。以下、図23の各ステップについて説明する。
統合旅客管理サーバ700は、図22のフローチャートと同等の処理手順により、当日の旅客情報を用いてリアルタイムの旅客流動を決定する(ステップS2300)。ステップS2300は、ステップS2200〜S2202の手順に従う。
統合旅客管理サーバ700は、旅客流動704の、例えば15分毎といったような、ある一定の時間帯毎の、例えば駅ID:s300から駅ID:s310までといったような、ある一定の区間毎の、旅客の総人数70406に、座席管理サーバ装置400が管理する座席販売実績404のうち日付、時間帯、区間が一致する座席の購入件数を付加する(ステップS2301)。
例えば、前述の例の場合、通常状態では東京から広島へ向かう旅客の方が、仙台へ向かう旅客よりも人数が多かったが、ある特定の日だけ団体旅行の申し込みにより、仙台へ向かう旅客が急増するといったこともありうる。こうして、ステップS2301を導入することで、旅客流動は過去の履歴からの予測だけではなく、座席販売実績が持つ予約情報を含む、確度の高いデータとして扱うことができる。
図24は、図20のステップS2012および図21のステップS2120の詳細処理を示すフローチャートである。ステップS2012、ステップS2120は、運行-旅客統合情報の作成を示す。以下、図24の各ステップについて説明する。
情報提供サーバ800は、情報提供端末900の設置場所が列車か駅かによって、列車別運行-旅客統合情報808あるいは駅別運行-旅客統合情報809を作成する(ステップS2400)。
情報提供端末900の設置場所が列車である場合、情報提供サーバ800は、列車毎に全ての到着駅間に対して、例えば駅ID:s300から駅ID:s310までといったような、一駅毎の列車乗車旅客の総人数80809と、旅客の行き先駅ID別比率から求めた旅客人数80810と旅客の属性別比率から求めた旅客人数80811〜80814を作成する(ステップS2401〜S2405)。iとは総列車数であり、全ての列車について処理を繰り返す。jとは総駅数であり、全ての駅について処理を繰り返す。
情報提供端末900の設置場所が駅である場合、情報提供サーバ800は、例えば5分毎といったような、ある一定の時間帯毎に、駅滞留旅客の総人数80905と、旅客の行き先駅ID別比率から求めた旅客人数80906と旅客の属性別比率から求めた旅客人数80907〜80910を作成する(ステップS2406〜S2410)。kとは始点の駅であり、lとは終点の駅であり、全ての駅の組み合わせに関して処理を繰り返す。
図25は、図21のステップS2122〜ステップS2124の詳細処理を示すフローチャートである。ステップS2122は、計画運行-旅客情報とリアルタイム運行-旅客情報の比較を示す。以下、図25の各ステップについて説明する。
情報提供サーバ800は、指令員が運行整理装置1の指令操作部2に入力し、運行管理サー100の異常通知受信部105が受信した異常通知107の更新がある場合に、配信コンテンツ812を更新する(ステップS2500〜S2501)。
情報提供サーバ800は、配信先毎に、計画運行-旅客情報とリアルタイム運行-旅客情報の数値を比較する。比較には、例えば駅別運行-旅客情報の場合には、配信先区間と時間毎に、総人数80905、行き先駅ID80906、定期券区間開始駅ID80907、定期券区間終了駅ID80908、高頻度利用駅ID80909を指標とする。例えば図14を、東京駅(駅ID:s300)のにおける計画運行-旅客情報とした場合、8:00から8:05までは、計画運行-旅客情報では広島駅(駅ID:s330)へ向かう旅客が80人、仙台駅(駅ID:s370)へ向かう旅客が60人であったが、リアルタイム運行-旅客情報を作成したところ、広島駅へ向かう旅客が70人、仙台駅へ向かう旅客が150人であったとする。このとき、仙台駅へ向かう旅客は通常時の2.5倍の人数になっていたことになる。東京駅において、「行き先別人数が2倍以上になったら異常と判断する」という閾値を予め設定していた場合、ここで例として挙げた「仙台駅へ向かう旅客が通常時の2.5倍の人数」というのは異常と判断される。このようにして、配信先、時間帯、項目等毎に閾値を設定し、異常か正常かを判断する(ステップS2502〜S2504)。iとは配信先総数であり、全ての配信先について処理を繰り返す。つまり、情報提供サーバ800は、運行管理サーバ100から異常通知を受信した場合、現在の旅客流動を受信し、現在の旅客流動と設定された旅客流動とを比較し、同一と判断された範囲内にある場合は、予め設定された配信情報を情報提供端末に送信し、同一の範囲内でないと判断した場合は、記憶された複数の配信情報の中から再度抽出し送信する。同一の範囲は上記の通り、予め設定された閾値である。ステップS2504のようにリアルタイムの計測値と事前計算値を補正することで、処理負荷の軽減を実現する。
情報提供サーバ800が、リアルタイムの運行に異常が発生していると判断した場合、リアルタイム運行-旅客情報808、809と配信コンテンツ812に基づき、ある時間帯において配信するコンテンツID81002、81102を抽出する(ステップS2505〜S2507)。配信するコンテンツID81002、81102の抽出は、運行-旅客情報808、809に格納された人数情報から、旅客の一番多い線区あるいは駅あるいは列車を決定し、配信コンテンツ812に格納された関連線区ID81203、関連駅ID81204、関連列車ID81205と照合することで、実現する。なお、関連線区ID81203は対象線区全体に関連するコンテンツに付与され、特定の駅に関連するコンテンツであれば関連駅ID81204が付与される。関連線区ID81203、関連駅ID81204、関連列車ID81205はそれぞれ対応付けても良い。一つの配信先の同じ時間に複数のコンテンツを配信する場合、コンテンツ重要指数81006、81106を設定する。ステップS2507のコンテンツ重要指数の計算の詳細処理は、図26を用いて後述する。
情報提供サーバ800が、リアルタイムの運行に異常が発生していないと判断した場合、前回情報を更新した際もリアルタイムの運行に異常が発生していないと判断した場合は、前回の配信スケジュールを設定し続け、前回情報を更新した際はリアルタイムの運行に異常が発生していると判断した場合は、配信スケジュールを計画配信スケジュールに再設定する(ステップS2508〜S2509)。ステップS2508に記載のように、前回更新時のリアルタイム旅客-運行情報と計画運行-旅客情報の比較を確認することで、利用する配信スケジュールを即時に変更できるという効果がえられる。
図26は、図25のステップS2507の詳細処理を示すフローチャートである。ステップS2507は、配信コンテンツの重要指数の決定を示す。以下、図26の各ステップについて説明する。
情報提供サーバ800は、配信先毎に、その配信先に対応するコンテンツ毎に、配信コンテンツの重要指数を決定する(ステップS2600〜S2603)。
情報提供サーバ800は、対象コンテンツのコンテンツ種別81202が正常である場合、重要指数に旅客人数を代入する(ステップS2604〜S2605)。
運行正常状態におけるコンテンツは、旅客人数が多いほど重要指数が大きくなる。同時刻に同じ配信先に複数の情報を提供する場合、重要指数が大きいほど優先的に情報を提供するため、旅客人数が多いほど優先的に情報が提供され、多くの旅客の目的地に即した情報を提供することができるようになる。例えば、図17において、広島駅(駅ID:s330)に関する情報がコンテンツID:c500であり、仙台駅(駅ID:s370)に関する情報がコンテンツID:c520であるとする。ステップS2012より、東京駅(駅ID:s300)において、8:00から8:15の間には、広島駅(駅ID:s330)に向かう旅客は80人、仙台駅(駅ID:s370)に向かう旅客は40人である。図16において、8:05から8:10の間の東京駅(駅ID:s300)には、コンテンツID:c500(広島駅の情報)とコンテンツID:c520(仙台駅の情報)の両情報を旅客に提供しなければならないが、前記の方法で求めた重要指数により、コンテンツID:c500の情報の重要指数は80、コンテンツID:c520の重要指数は40となるため、重要指数の大きいコンテンツID:c500の情報を優先的に提供する。
情報提供サーバ800は、対象コンテンツのコンテンツ種別81202が異常である場合、配信先地点から異常地点として設定された関連線区ID81203あるいは関連駅ID81204あるいは関連列車ID81205までの所要時間を求める(ステップS2606〜S2607)。所要時間内に正常状態に回復すると判断できる場合には、重要指数に旅客人数を代入する。正常状態に回復する時刻は、コンテンツ81206より取得する。所要時間内に正常状態に回復しないと判断された場合には、重要指数に旅客人数と異常係数の積を代入する。異常係数は、指令員が異常通知107を発信する際に、運行状況の復旧予測を行い、復旧までの時間が大きいほど、異常係数として大きな値を選択して入力する。あるいは、各情報提供端末900が配信地点から異常地点までの所要時間を計算し、旅客が異常地点に到着する時刻が、指令員が設定した復旧時刻よりも遅い場合に、到着時刻と復旧時刻の時間差に応じて、時間差が大きいほど、異常係数として大きな値を設定する。これにより、旅客人数が少なくても、異常の程度が大きければ優先的に情報を提供するため、異常情報を即座に知ることができる。例えば、広島駅と仙台駅において、同時に運行障害が発生した場合、旅客人数のみで重要指数を決定すると、ステップS2602にてコンテンツ種別が正常とされていれば、前記重要指数の計算方法で述べた通り、広島駅の情報は重要指数が80、仙台駅の情報は重要指数が40であっても、指令員が広島駅の運行障害の異常係数を1、仙台駅の運行障害の異常係数を3、と設定すれば、仙台駅の情報の重要指数だけ40×3=120となり、広島駅の情報よりも優先的に提供されるようになる。
<提示例>
次に、図27〜図29を用いて、情報提供端末900における情報提示部902の提示例を説明する。ここでは例として、東京駅構内に設置された情報提供端末900に対して、仙台と広島で同時に運行障害が発生し、仙台の障害の方が情報提供の重要指数が大きいと判断された場合の提示例を示す。
図27は、情報提供端末900が液晶ディスプレイ式案内表示装置である場合の、情報提示部902の提示画面例である。液晶ディスプレイ式案内表示装置は、文字と絵で案内を表示する装置とする。文字による案内は、表示する順番、表示する時間、表示する頻度、表示する範囲、表示する色、表示する情報量等を変更することで、重要指数の差を表現する。絵による案内は、図27(a)、(b)を交互に表示させ、表示する情報量を変更することで、優先順位の差を表現する。
図28は、情報提供端末900がLED式案内表示装置である場合の、情報提示部902の提示画面例である。LED式案内表示装置は、文字で案内を表示する装置とする。LED式案内表示装置による案内は、表示する順番、表示する時間、表示する頻度、表示する範囲、表示する色、表示する情報量等を変更することで、重要指数を表現する。
(図29:駅社員向け個人携帯端末装置の提示部)
図29は、情報提供端末900が駅社員向け個人携帯端末装置である場合の、情報提示部902の提示画面例である。駅社員向け個人携帯端末装置は、旅客案内を作成する駅社員が使用する装置であり、文字で案内を表示する装置とする。駅社員向け個人携帯端末装置は、表示する順番、表示する情報量等を変更し、重要指数を数値として提示する。
また、情報提供端末900が音声放送装置である場合も考えられる。この場合、情報提示部902は表示画面ではなく、スピーカである。音声放送装置は、音声で案内を放送する装置とする。音声放送装置による案内は、放送する順番、放送する時間、放送する頻度、放送する情報量等を変更することで、重要指数を表現する。
<実施の形態:まとめ>
以上のように、本実施形態に係る情報提供サーバ800は、運行情報と旅客情報の履歴を蓄積し、通常状態においては、予め定めた配信スケジュールに従って情報提供する。一方、異常が発生していると判断された場合においてのみ、配信スケジュールを再設定する。これにより、常に配信スケジュールを設定し直す必要がなくなり、情報提供サーバの付加を軽減することができる。
また、本実施形態において、コンテンツの抽出数や異常の判断は、情報提供端末900ごとに設定する。これにより、駅の規模や旅客数の違いにより、情報提供場所に最適な提示方法を設定することができる。
1 運転整理装置
2 指令操作部
3 運転整理部
4 運行情報送信部
100 運行管理サーバ装置
101 ダイヤ受信部
102 実績ダイヤ作成部
103 ダイヤ送信部
104 ダイヤ
105 異常通知受信部
106 異常通知送信部
107 異常通知
200 座席販売端末装置
201 座席情報受信部
202 座席販売部
203 座席情報送信部
204 座席管理情報
205 座席販売実績
300 自動改札機装置
301 改札処理部
302 利用履歴送信部
303 利用履歴
400 座席管理サーバ装置
401 座席情報受信部
402 座席情報送信部
403 座席管理情報
404 座席販売実績
500 ID管理サーバ装置
501 利用履歴受信部
502 利用履歴送信部
503 一件明細履歴
504 個人情報
600 ODデータ記憶サーバ装置
601 利用履歴受信部
602 利用履歴送信部
603 ODデータ履歴
700 統合旅客管理サーバ装置
701 旅客情報受信部
702 旅客情報統合部
703 旅客情報送信部
704 旅客流動
800 情報提供サーバ装置
801 運行情報受信部
802 旅客情報受信部
803 配信情報処理部
804 情報配信部
805 ダイヤ
806 異常通知
807 旅客流動
808 列車別運行-旅客統合情報
809 駅別運行-旅客統合情報
810 列車別配信スケジュール
811 駅別配信スケジュール
812 配信コンテンツ
900 情報提供端末装置
901 配信情報受信部
902 提示作成部
903 提示部
904 配信スケジュール
905 配信コンテンツ

Claims (12)

  1. 鉄道の運行情報に関する情報を記憶する運行管理サーバと、旅客に関する情報を記憶する統合旅客管理サーバと、旅客に提示する運行情報を設定する情報提供サーバと、前記情報提供サーバで作成された運行情報を前記旅客に提示する情報提供端末を含む情報提供システムであって、
    前記運行管理サーバは、複数の線区から送信される列車のダイヤを示す列車ダイヤ情報と、指令員の通知を含む列車運行情報とを受信し、記憶し、前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報を前記情報提供サーバに送信し、
    前記統合旅客管理サーバは、各旅客が過去に乗車した交通機関の乗降場所、乗降日時を含む履歴情報と、現在乗車している交通機関の乗車場所、乗車日時を含む情報と、乗車予約している交通機関の乗降予定場所、乗降予定日時、乗車予定列車番号を含む予約情報とを旅客情報として記憶し、前記過去の旅客情報を前記情報提供サーバに送信し、
    前記情報提供サーバは、旅客の目的地毎に複数の配信情報を記憶し、
    前記運行管理サーバから受信した前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報と、前記統合旅客管理サーバ装置から受信した前記過去の旅客情報から、各駅、各列車を利用する旅客の人数と目的地を表す旅客流動を設定し、設定された駅構内あるいは列車内の旅客の目的地に基づいて、記憶された前記複数の配信情報の中から予め1以上の配信情報を設定し、予め設定された配信情報を前記情報提供端末に送信し、
    前記情報提供端末は、前記情報提供サーバ装置から受信した前記配信情報を提示することを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記情報提供サーバは、運行管理サーバから異常通知を受信した場合、
    現在の旅客流動を受信し、前記現在の旅客流動と設定された前記旅客流動とを比較し、同一と判断された範囲内にある場合は、予め設定された配信情報を前記情報提供端末に送信し、同一の範囲内でないと判断した場合は、記憶された前記複数の配信情報の中から再度抽出し送信し、
    前記情報提供端末は、前記情報提供サーバ装置から受信した前記配信情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記情報提供サーバ装置は、
    同時刻に単一の前記情報提供端末装置が提供する配信情報が複数存在した場合に、各配信情報に重要指数を付加する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
  4. 前記重要指数は、
    前記情報提供端末装置が設置された場所に滞留する旅客の、前記旅客流動により求められる目的地別の人数に基づいて決定されることを特徴とする請求項3記載の情報提供システム。
  5. 前記重要指数は、
    前記情報提供端末が設置された場所に滞留する旅客の、属性別の人数に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項3記載の情報提供システム。
  6. 前記属性は、
    定期券の区間と定期券の種別の属性に基づいて決定され、通勤または通学時間の旅客に対しては、前記旅客流動により求められる目的地に加え、定期券属性も含めた利用駅別の旅客人数の多い情報ほど重要指数を大きくする ことを特徴とする請求項5記載の情報提供システム。
  7. 前記属性は、
    ICカード乗車券の利用履歴に基づいて決定され、前記旅客流動により求められる目的地に加え、高頻度で利用される駅も含めた利用駅別の旅客人数の多い情報程重要指数を大きくする
    ことを特徴とする請求項5記載の情報提供システム。
  8. 前記重要指数は、
    情報の内容に基づいて決定され、運行に異常が発生した場合には、異常の程度が高い情報程、重要指数を大きくする
    ことを特徴とした請求項3記載の情報提供システム。
  9. 前記情報提供端末装置は、
    前記優先順位に基づき、情報の提示方式を変更し、重要指数の大きい情報ほど情報を円滑に情報享受者に伝達する
    ことを特徴とした請求項4記載の情報提供システム。
  10. 前記情報の提示方式は、
    前記情報提供端末装置が、情報表示機能を備える場合、前記重要指数に基づき、表示する順番、表示する時間、表示する頻度、表示する範囲、表示する色、表示する情報量等を変更することで、重要指数の差を表現する
    ことを特徴とした請求項9記載の情報提供システム。
  11. 前記情報の提示方式は、
    前記情報提供端末装置が、音声放送機能を備える場合、前記重要指数に基づき、放送する順番、放送する時間、放送する頻度、放送する情報量等を変更することで、重要指数の差を表現する
    ことを特徴とした請求項9記載の情報提供システム。
  12. 鉄道の運行情報に関する情報を記憶する運行管理サーバと、旅客に関する情報を記憶する統合旅客管理サーバと、旅客に提示する運行情報を設定する情報提供サーバと、前記情報提供サーバで作成された運行情報を前記旅客に提示する情報提供端末を含む情報提供システムにおける情報提供方法であって、
    前記運行管理サーバは、複数の線区から送信される列車のダイヤを示す列車ダイヤ情報と、指令員の通知を含む列車運行情報とを受信し、記憶し、前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報を前記情報提供サーバに送信するステップと、
    前記統合旅客管理サーバは、各旅客が過去に乗車した交通機関の乗降場所、乗降日時を含む履歴情報と、現在乗車している交通機関の乗車場所、乗車日時を含む情報と、乗車予約している交通機関の乗降予定場所、乗降予定日時、乗車予定列車番号を含む予約情報とを旅客情報として記憶し、前記過去の旅客情報を前記情報提供サーバに送信するステップと、
    前記情報提供サーバは、旅客の目的地毎に複数の配信情報を記憶するステップと、
    前記運行管理サーバから受信した前記列車ダイヤ情報と前記列車運行情報と、前記統合旅客管理サーバ装置から受信した前記過去の旅客情報から、各駅、各列車を利用する旅客の人数と目的地を表す旅客流動を設定し、設定された駅構内あるいは列車内の旅客の目的地に基づいて、記憶された前記複数の配信情報の中から予め1以上の配信情報を設定し、予め設定された配信情報を前記情報提供端末に送信するステップと、
    前記情報提供端末は、前記情報提供サーバ装置から受信した前記配信情報を提示するステップとを有することを特徴とする情報提供方法。
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