添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態のメッセージ作成システムのシステム構成を示すブロック図である。このメッセージ作成システムは、通信先端末装置10、サーバ装置30、メッセージ作成者端末装置40を含んで構成されている。通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40は、例えば携帯電話や携帯端末、カーナビゲーションシステム、ノートPCなどであって、ユーザにより直接操作される通信装置である。これら通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40と、サーバ装置30とは、ネットワーク20を介して通信接続される。なお、便宜上、通信先端末装置10は1つだけ記載しているが、複数台あってもよい。また、ここで扱うメッセージは、電子メールでもよいし、webページの入力などを想定したテキストベースのものであるが、これに限るものではなく、そのほか、送信データであれば、テキストのほか、いわゆるボイスメールのような音声データや、映像データ・画像データから構成されるメッセージを送信するものであれば、適用可能である。
通信先端末装置10は,端末ログ記憶部101(端末側端末ログ記憶手段)、端末ログ送信部102(端末側ログ送信手段)、通信部103、およびメッセージ表示部104を含んで構成されている。また、メッセージ作成者端末装置40は、端末ログ記憶部401(端末側端末ログ記憶手段)、端末ログ送信部402(端末側端末ログ送信手段)、通信部403(メッセージ受信手段)、およびメッセージ表示部404(メッセージ表示手段)を含んで構成されている。これら各機能は、図2に示されるCPU、RAM、およびROM等のハードウェアにより構成されて実現される。
図2は、通信先端末装置10のハードウェア構成図である。図1に示される通信先端末装置10は、物理的には、図2に示すように、CPU1、主記憶装置であるRAM2及びROM3、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置4、ディスプレイ等の出力装置5、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール6、半導体メモリ等の補助記憶装置7などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図1において説明した各機能は、図2に示すCPU1、RAM2等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU1の制御のもとで入力装置4、出力装置5、通信モジュール6を動作させるとともに、RAM2や補助記憶装置7におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。なお、メッセージ作成者端末装置40も同様のハードウェア構成をとるものである。以下、図1に示す機能ブロックに基づいて、通信先端末装置10の各機能ブロックを説明する。
端末ログ記憶部101は、通信先端末装置10における各種デバイスやアプリケーションに対するユーザ操作の端末ログを記憶する部分である。端末ログとは、通信先端末装置10において適宜測位された位置情報の位置履歴、インストールされているアプリケーションの起動履歴、ワンセグ等のTV機能があるのであれば、テレビの視聴履歴、通話・電子メールの通信履歴および端末装置の機能設定などの通信先端末装置10において取得可能な履歴情報である。この通信先端末装置10においては、これら端末ログを記憶するために、各種デバイスやアプリケーションは、起動ごと若しくは動作ごとに、その起動履歴や動作履歴を検出して端末ログ記憶部101に記憶させている。
端末ログ送信部102は、端末ログ記憶部101に記憶されている端末ログを、ネットワーク20を介して、サーバ装置30に送信する部分である。この端末ログ送信部102は、ユーザ操作により任意のタイミングで送信してもよいし、予め定められた周期で送信するようにしてもよい。また、サーバ装置30など外部からの要求に応じて送信するようにしてもよい。
通信部103は、サーバ装置30から送信されたメッセージを受信する部分である。また、上述受信したメッセージまたは新たに作成したメッセージを、他の端末装置に送信する部分である。
メッセージ表示部104は、通信部103により受信されたサーバ装置30から送信されたメッセージを表示する部分である。通信先端末装置10のユーザは、メッセージ表示部104に表示されたメッセージから、一または複数のメッセージを選択することができる。
つぎに、メッセージ作成者端末装置40について説明する。このメッセージ作成者端末装置40は、通信先端末装置10とその処理や構成はほぼ同じであり、その役割の違いから名称が異なっている。このメッセージ作成者端末装置40は、端末ログ記憶部401、端末ログ送信部402、通信部403、およびメッセージ表示部404を含んで構成されている。これら各機能要素は、通信先端末装置10における、端末ログ記憶部101、端末ログ送信部102、通信部103、およびメッセージ表示部104に相当するものである。すなわち、このメッセージ作成者端末装置40においては、端末ログを定期的に若しくは所定のタイミングで、サーバ装置30に送信し、サーバ装置30からメッセージを受信すると、これを表示するとともに、このメッセージに基づいて新たなメッセージを作成し、またはそのままのメッセージを、通信先端末装置10に送信することができる。
つぎに、サーバ装置30について説明する。このサーバ装置30は、定型文記憶部301(定型文記憶手段)、端末ログ記憶部302(サーバ側端末ログ記憶手段)、定型文選択部303(定型文選択手段)、メッセージ作成部304(メッセージ作成手段)、および通信部311(サーバ側受信手段、サーバ側送信手段)を含んで構成されている。そして、このサーバ装置30は、通信先端末装置10またはメッセージ作成者端末装置40から、それぞれ端末ログを受信し、端末ログに基づいたメッセージを作成して、メッセージ作成者端末装置40に送信するものである。以下、各構成について説明する。なお、このサーバ装置30も、図2に示されるようなCPU、RAM、ROM等からなるハードウェア構成から実現されるものであり、これらハードウェアにより各種機能が実行される。
定型文記憶部301は、定型文と端末ログ種別とを対応付けた定型文テーブルを記憶する部分である。図3は、その定型文テーブルの具体例を示す説明図である。この定型文テーブルにおいては、端末ログ種別と、定型文とが対応付けて記憶されている。例えば、位置情報には、“今、[位置情報]にいます。”という定型文が対応付けられており、記号“[”および“]”で構成された[位置情報]の部分には、端末ログとして受信した緯度経度からなる位置情報に基づいて抽出されたエリア名若しくは地名が合成されるように記述されている。この定型文は、サービス提供者が作成して用意しておいてもよいし、ユーザにより設定可能にしておいてもよい。
端末ログ記憶部302は、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40から送信された端末ログを記憶する部分である。図4は、その具体例を示す図であり、図4(a)から図4(c)においては、それぞれ位置履歴情報、操作履歴情報、および視聴履歴情報の端末ログを示している。位置履歴情報では、測位された時刻と、その位置情報とが対応付けて記憶されている。また、操作履歴情報では、同様に操作された時刻とその操作内容が対応付けて記憶されている。また、視聴履歴情報では、視聴時刻に対応付けて視聴した番組が記憶されている。図4においては、装置ごとに区別して記憶していないが、それぞれ装置ごとに端末ログを区別できるように装置の識別子とともに記憶するようにしてもよい。
定型文選択部303は、端末ログ記憶部302に端末ログが記憶されること検出すると、その端末ログの端末ログ種別を抽出して、当該端末ログ種別に基づいて、対応する定型文を定型文記憶部301から抽出して、選択する部分である。例えば、定型文選択部303は、その選択時における直近の端末ログ種別を抽出し、その端末ログ種別に応じた定型文を定型文記憶部301から抽出する。例えば、定型文選択部303は、位置履歴情報、操作履歴情報、および視聴履歴情報のうち、時間的に直近の端末ログが、位置履歴情報であった場合には、端末ログ種別に応じて定型文を選択して、読み出す。そして、定型文選択部303は、メッセージ作成部304に対して、端末ログと定型文とを送信する。なお、定型文選択部303は、所定周期ごとや、そのほかオペレータ等の任意のタイミングで、自動的に定型文を選択して、メッセージ作成部304にメッセージを作成させるようにしてもよい。このようにすることで、メッセージ作成者端末装置40のユーザの意思にかかわらず、メッセージが送信されるため、そのユーザに対する通信の動機付けを与えることができ、コミュニケーションの促進に貢献することができる。
メッセージ作成部304は、定型文選択部303において選択した定型文と端末ログに基づいた情報とを合成して、メッセージを作成する部分である。例えば、端末ログとして、位置履歴情報を合成する場合には、緯度経度と地名情報とを対応付けて記憶する外部サーバ若しくは本装置に内蔵する管理テーブルに対してアクセスして、緯度経度情報に対応する地名情報を抽出する。そして、その地名情報を定型文の所定の箇所に合成してメッセージを作成する。また、端末ログとして視聴情報を扱う場合には、そのまま端末ログとして記述されている番組名を定型文に合成してメッセージを作成する。他の情報についても同様に端末ログに記述されている各種情報を抽出して、定型文に合成することでメッセージを作成することができる。
通信部311は、ネットワーク20を介して通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40と通信する部分であり、端末ログを受信したり、作成したメッセージの送信を行ったりする。また、通信部311は、緯度経度情報を利用したメッセージの作成に際して外部サーバを用いる場合には、緯度経度情報を送信して、対応する地名情報を取得する機能をも有する。
つぎに、本実施形態のメッセージ作成システムの処理について説明する。図5は、メッセージ作成システムの処理を示すシーケンス図である。
まず、メッセージ作成者端末装置40において、端末ログ送信部402により端末ログがサーバ装置30に送信される(S101)。この送信処理は、定期的に行われてもよいし、ユーザ操作により指示に基づいて行われてもよい。
サーバ装置30において、通信部311により端末ログが受信され、端末ログ記憶部302に記憶される(S102)。定型文選択部303においては、端末ログ記憶部302に、新たな端末ログが記憶されることが判断されると、端末ログ記憶部302に対して、端末ログの問い合わせ処理が行われ(S103)、S101の処理により記憶された端末ログおよびその端末ログ種別の抽出処理が行われる(S104)。そして、定型文選択部303により、定型文記憶部301に対して、端末ログ種別に対応する定型文の問い合わせ処理が行われる(S105)。
そして、定型文選択部303により、定型文記憶部301から端末ログ種別に対応する一の定型文が抽出される(S106)。定型文選択部303により、選択された一の定型文は、その端末ログとともに、メッセージ作成部304に送信される(S107)。メッセージ作成部304においては、送信された定型文および端末ログに基づいて、メッセージが作成される(S108)。例えば、定型文として「今、[位置情報]にいます」という定型文とともに、端末ログである位置情報“x1、y1”が送信された場合、メッセージ作成部304は、位置情報“x1、y1”に対応する、地名情報を外部サーバ若しくは内蔵する地図管理テーブル(図示せず)から抽出し、抽出した地名情報を[位置情報]に当てはめることにより、地名情報を付加したメッセージを作成することができる。
そして、メッセージ作成部304により作成されたメッセージは、メッセージ作成者端末装置40に送信される(S109)。そして、メッセージ作成者端末装置40においてメッセージ表示部404に表示される(S110)。そして、メッセージ作成者端末装置40のユーザは、受信したメッセージに基づいて、新たなメッセージを作ってもよいし、そのまま通信先端末装置10に送信するようにしてもよい。
なお、上述の処理では、一のメッセージを作成するために、定型文選択部303は、一の定型文のみを抽出していたが、これに限るものではない。例えば、定型文選択部303は、端末ログに対応する定型文を複数抽出し、これをメッセージ作成部304に送信し、メッセージ作成部304では、定型文を用いた複数のメッセージを作成してこれをメッセージ作成者端末装置40に送信してもよい。メッセージ作成者端末装置40では、受信した複数のメッセージのうち一つ若しくはいくつかを選択してもよいし、全部を選択してもよく、ユーザはこれらメッセージを利用した入力支援の提供を受けることができる。
上述の図5においては、メッセージ作成者端末装置40のみの端末ログを利用したメッセージの入力支援方法に関するものであった。図6は、その変形例におけるメッセージ作成システムの処理を示すシーケンス図であって、より詳細には、通信先端末装置10における端末ログをもサーバ装置30は収集して、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40の両方における端末ログを収集して、適切なメッセージを作成するための方法を示すシーケンス図である。なお、図5における処理と同じ処理についてはその説明を割愛する。
まず通信先端末装置10においては、端末ログがサーバ装置30に対して送信される(S101a)。また、同様にメッセージ作成者端末装置40においても、端末ログがサーバ装置30に対して送信される(S101)。
サーバ装置30においては、端末ログ記憶部302により、それぞれ受信した端末ログが記憶されている(S102)。そして、サーバ装置30においては、それぞれ受信したメッセージ作成者端末装置40および通信先端末装置10の端末ログに基づいて定型文の問い合わせ処理を行い、そして、メッセージ作成を行うことができる(S103〜S110)。
なお、図6においては、複数の端末から端末ログを取得しているが、その全てを利用する必要はなく、いずれか一つの端末ログに対応する定型文を抽出するようにしてもよいし、後述するように、共通する端末ログを利用して定型文を抽出するようにしてもよい。また、本実施形態においては、メッセージ作成者端末装置40と、通信先端末装置10とのそれぞれのユーザは知り合い同士であって、サーバ装置30においては、それらユーザは同じグループに属していることを管理しておくと、その共通ログを管理しておくことの意味が出てくる。すなわち、両端末装置が知り合い同士であれば、メッセージの送信を行おうとする動機付けが生まれるためである。
また、この変形例においては、メッセージ作成者端末装置40のメッセージ表示部404にメッセージを表示する際において、どの端末装置の端末ログを利用したか、または誰宛のメッセージとすることが好ましいか、メッセージの表示にあわせて表示するようにしてもよい。これにより、メッセージ作成者端末装置40のユーザは、誰にメッセージを送ることが好ましいか、容易に把握することができる。また、この場合には、定型文選択部303およびメッセージ作成部304は、どの端末装置の端末ログを利用したか端末ログ記憶部302から抽出しておき、それぞれ、メッセージの作成に際してその情報をメッセージに合成する必要がある。
つぎに、本実施形態のメッセージ作成システムの作用効果について説明する。本実施形態のメッセージ作成システムは、メッセージ作成者が操作するメッセージ作成者端末装置40と、メッセージを作成するサーバ装置30からなる。そして、メッセージ作成者端末装置40は、端末ログを記憶する端末ログ記憶部401を備え、通信部403が端末ログ記憶部401に記憶された端末ログをサーバ装置30に送信し、サーバ装置30から、メッセージを受信する。そして、メッセージ表示部404は、通信部403により受信されたメッセージを入力候補として表示する。
また、サーバ装置30は、メッセージの候補となる定型文を端末ログと対応付けて記憶する定型文記憶部301を備え、通信部311が、メッセージ作成者端末装置40から端末ログを受信し、端末ログ記憶部302が通信部311により受信された端末ログを記憶する。そして、端末ログ記憶部302において端末ログを記憶すると、定型文選択部303は、当該端末ログに対応する定型文を定型文記憶部301から選択する。メッセージ作成部304は、定型文選択部303により選択された定型文に端末ログ記憶部302から取得した端末ログを合成して、メッセージを作成し、通信部311は、メッセージ作成部304により作成されたメッセージをメッセージ作成者端末装置40に送信する。
このように本実施形態のメッセージ作成システムによれば、端末ログに基づいたユーザに対するメッセージ作成支援を効率的に行うことができる。例えば、端末ログよって選択されるべき定型文が異なるため、適度に変化のありつつ、そのユーザの状況に合致したメッセージを作成することができる。
なお、定型文選択部303は、所定周期ごとや、そのほかオペレータ等の任意のタイミングで、自動的に定型文を選択して、メッセージ作成部304にメッセージを作成させるようにしてもよい。このようにすることで、メッセージ作成者端末装置40のユーザの意思にかかわらず、メッセージが送信されるため、そのユーザに対する通信の動機付けを与えることができ、コミュニケーションの促進に貢献することができる。
さらに、本実施形態のメッセージ作成システムによれば、通信先端末装置10とメッセージ作成者端末装置40とが、それぞれ端末ログを送信し、サーバ装置30はこれを受信して、これら端末ログに基づいた定型文を選択して、この定型文に端末ログの情報を合成してメッセージを作成し、このメッセージをメッセージ作成者端末装置に送信する。これにより、端末ログに基づいたユーザに対するメッセージ作成支援を効率的に行うことができる。例えば、端末ログよって選択されるべき定型文が異なるため、適度に変化のありつつ、そのユーザの状況に合致したメッセージを作成することができる。
<第2の実施形態>
つぎに、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、サーバ装置30がメッセージ作成を行っていた。これに対して、第2の実施形態では、サーバ装置30を用いることなく、メッセージ作成者端末装置40がメッセージを作成するメッセージ作成装置として機能する点で相違する。
図7は、第2の実施形態のメッセージ作成システムを示すシステム構成図である。図7に示されるように、通信先端末装置10は、端末ログ記憶部101(端末ログ記憶手段)、端末ログ送信部102(端末ログ送信手段)、通信部103、およびメッセージ表示部104を含んで構成されているものであり、これは第1の実施形態と同じ機能要素を有するものである。メッセージ作成者端末装置40aは、端末ログ記憶部401(端末ログ記憶手段)、通信部403(端末側受信手段)、メッセージ表示部404(メッセージ表示手段)、定型文記憶部405(定型文記憶手段)、定型文選択部406(定型文選択手段)、メッセージ作成部407(メッセージ作成手段)、および共通点抽出部408(共通点抽出手段)を含んで構成されている。このメッセージ作成者端末装置40aは、図2に示されるハードウェア構成により実現されている。
端末ログ記憶部401、通信部403、およびメッセージ表示部404は、第1の実施形態と同様の機能を有するものである。
第2の実施形態で新たに追加された機能としては、定型文記憶部405、定型文選択部406、メッセージ作成部407および共通点抽出部408である。このうち、定型文記憶部405、定型文選択部406、メッセージ作成部407は、第1の実施形態における定型文記憶部301、端末ログ記憶部302、定型文選択部303、およびメッセージ作成部304と同じ機能を有するものである。
すなわち、定型文記憶部405は、定型文記憶部301と同様に、図3に示されるように定型文と端末ログ情報とを対応付けて記憶している。この定型文は、サービス提供者が作成して用意しておいてもよいし、ユーザにより設定可能にしておいてもよい。また、端末ログ記憶部401は、図4に示されるように、各種端末ログを記憶している。定型文選択部406は、定型文記憶部405から端末ログに対応した定型文を選択し、メッセージ作成部407は、定型文に基づいたメッセージを作成する。
共通点抽出部408は、メッセージ作成者端末装置40と通信先端末装置10との間における端末ログの共通点を抽出する部分である。第2の実施形態においては、メッセージ作成者端末装置40と通信先端末装置10とは、複数の端末ログを検出して、送信している。そして、その端末ログの種類もそれぞれ異なっている場合も有れば、共通している場合もある。そして、共通点抽出部408は、その共通する端末ログを抽出するものである。例えば、メッセージ作成者端末装置40における端末ログが、位置情報、操作情報であり、通信先端末装置10における端末ログが、位置情報、視聴履歴情報であった場合、共通する端末ログ種別は、位置情報であるため、位置情報のみを共通点として抽出する。定型文選択部406は、抽出した共通点の定型文を選択する。また、さらに加えて、位置情報のうちその位置が一致若しくは近傍にいる場合、位置情報を共通点となる端末ログ種別としてもよい。また、別の例として、端末ログ種別として視聴履歴情報があった場合、その視聴履歴情報のうちの番組名が共通する場合、視聴履歴情報およびその番組名を共通点としてあげてもよい。
なお、共通点抽出部408は、予め端末のグループを記憶しておき、同じグループに属する端末の端末ログを抽出して、その共通点を抽出するようにしてもよい。本実施形態においては、通信先端末装置10とメッセージ作成者端末装置40とが同じグループとして記憶しておき、これら装置の端末ログを抽出するようにしてもよい。
つぎに、第2の実施形態におけるメッセージ作成システムにおける処理について説明する。図8は、通信先端末装置10から受信した端末ログを利用したメッセージ作成支援の処理を示すシーケンス図である。
通信先端末装置10において検出された端末ログが、端末ログ送信部102により、送信される(S201)。また、一方で、メッセージ作成者端末装置40において、端末ログが検出され、端末ログ記憶部401に記憶される(S202)。そして、定型文選択部406においては、端末ログ記憶部401に、新たな端末ログが記憶されることが判断されると、端末ログ記憶部401に対して、端末ログの問い合わせ処理が行われ(S203)、記憶された端末ログの抽出処理が行われる(S204)。そして、定型文選択部406により、定型文記憶部405に対して、抽出した端末ログに対応する定型文の問い合わせ処理が行われる(S205)。
そして、定型文選択部406により、定型文記憶部405から端末ログに対応する一の定型文が抽出される(S206)。定型文選択部406により、選択された一の定型文は、その端末ログとともに、メッセージ作成部407に送信される(S207)。メッセージ作成部407においては、送信された定型文および端末ログに基づいて、メッセージが作成される(S208)。そして、メッセージ作成部407により作成されたメッセージは、メッセージ作成者端末装置40に送信される(S209)。そして、メッセージ作成者端末装置40のメッセージ表示部404に表示される(S210)。ユーザは、このメッセージに基づいて、メッセージ作成の支援を受けることができ、簡単な操作でメッセージ送信を行うことができる。なお、複数の定型文が選択され、それに伴って複数のメッセージが作成された場合、ユーザは、そのメッセージのうちいずれかを選択することもできる。
なお、共通点抽出部408を利用する場合には、定型文選択部406による定型文の問い合わせを行う前に(処理S205の前)、端末ログの共通点を抽出する。これにより、共通点を有する端末ログの定型文を効率的に取得することができる。その具体例を図9に示す。図9は、共通点を抽出することを考慮に入れたメッセージ作成システムの処理を示すシーケンス図である。図9に示すように、図8との違いは、共通点抽出部408が共通点抽出処理を行い、定型文選択部406がその共通点に基づいた定型文の選択処理を行う点にある。よって、ここでは、共通点抽出部408および定型文選択部406についての処理について特に詳細に説明する。
まず、通信先端末装置から端末ログが端末ログ記憶部401に送信され、またメッセージ作成者端末装置40において端末ログが検出され、それぞれの端末ログが記憶される(S201〜S202)。そして、共通点抽出部408により、端末ログ記憶部401に、それぞれの装置の端末ログが記憶されたことが検出されると、その問い合わせ処理が行われ、メッセージ作成者端末装置40および通信先端末装置10の端末ログが取得される(S203a)。共通点抽出部408において、取得した端末ログに基づいて共通する端末ログの抽出処理が行われる。なお、共通点抽出部408は、定期的に端末ログの問い合わせを行い、同じグループに含まれている端末(ここでは、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40)の端末ログを抽出するようにしてもよい。
そして、定型文選択部406において、共通点抽出部408において抽出された共通点となる端末ログの取得が行われる(S204a)。そして、定型文選択部406においては、定型文記憶部405から定型文の選択処理が行われ、これら定型文に基づいたメッセージの作成処理および送信処理が行われる(S205〜S210)。また、本実施形態においては、メッセージ作成者端末装置40のメッセージ表示部404にメッセージを表示する際において、どの端末装置の端末ログを利用したか、または誰宛のメッセージとすることが好ましいか、メッセージの表示にあわせて表示するようにしてもよい。これにより、メッセージ作成者端末装置40のユーザは、誰にメッセージを送ることが好ましいか、容易に把握することができる。また、この場合には、定型文選択部303およびメッセージ作成部304は、どの端末装置の端末ログを利用したか端末ログ記憶部302から抽出しておき、それぞれ、メッセージの作成に際してその情報をメッセージに合成する必要がある。
図10は、第2の実施形態におけるメッセージ作成システムの変形例についての処理を示すシーケンス図である。図8および9においては、通信先端末装置10の端末ログを利用していたが、これに限るものではなく、以下説明するとおり、メッセージ作成者作成装置40のみにおける端末ログを利用してメッセージ支援をするようにしてもよい。
まず、メッセージ作成者端末装置40において、端末装置の自立的な処理またはユーザの操作に従って、端末ログが端末ログ記憶部401に記憶される(S202)。定型文選択部406においては、端末ログ記憶部401に、新たな端末ログが記憶されることが判断されると、端末ログ記憶部401に対して、端末ログの問い合わせ処理が行われ(S203)、記憶された端末ログの抽出処理が行われる(S204)。そして、定型文選択部406により、定型文記憶部405に対して、抽出した端末ログに対応する定型文の問い合わせ処理が行われる(S205)。
そして、定型文選択部406により、定型文記憶部405から端末ログに対応する一の定型文が抽出される(S206)。定型文選択部406により、選択された一の定型文は、その端末ログとともに、メッセージ作成部407に送信される(S207)。メッセージ作成部407においては、送信された定型文および端末ログに基づいて、メッセージが作成される(S208)。そして、メッセージ作成部407により作成されたメッセージは、メッセージ作成者端末装置40に送信される(S209)。そして、メッセージ作成者端末装置40においてメッセージ表示部404に表示される(S210)。この実施形態においては、メッセージ作成者端末装置40において、自己の端末ログを収集して記憶しておき、その端末ログを用いてメッセージ作成の支援を行うことができる。
つぎに、本実施形態のメッセージ作成システムの作用効果について説明する。本実施形態におけるメッセージ作成者端末装置40は、端末ログを検出する端末ログ検出部(端末ログ検出手段:図示せず)および検出された端末ログを記憶する端末ログ記憶部401を備える。また、メッセージの候補となる定型文を端末ログと対応付けて記憶する定型文記憶部405を備える。
そして、定型文選択部406は、端末ログに対応する定型文を定型文記憶部405から選択し、メッセージ作成部407は、選択された定型文に端末ログ記憶部401から取得した端末ログを合成して、メッセージを作成し、メッセージ表示部404は、作成されたメッセージを入力候補として表示する。
これにより、サーバ装置等を用いることなく、メッセージ作成のための入力支援を行うことができる。
また、メッセージ作成システムは、メッセージ作成者端末装置40と通信先端末装置10とから構成されている。通信先端末装置10は、端末ログを記憶する端末ログ記憶部101と、端末ログ記憶部101に記憶された端末ログを送信する通信部103とを備える。そして、メッセージ作成者端末装置40は、メッセージの候補となる定型文を記憶する定型文記憶部405を備え、通信部403は、通信先端末装置10から端末ログを受信する。端末ログ記憶部401は、受信された通信先端末装置10の端末ログおよび検出されたメッセージ作成者端末装置40の端末ログを記憶する。そして、端末ログ記憶部401において端末ログを記憶すると、定型文選択部406は、当該端末ログに対応する定型文を定型文記憶部405から選択する。
メッセージ作成部407は、定型文選択部406により選択された定型文に、端末ログ記憶部401から取得した端末ログを合成して、メッセージを作成し、メッセージ表示部404は、作成されたメッセージを入力候補として表示する。
これにより、サーバ装置等を用いることなく、メッセージ作成のための入力支援を行うことができる。
とりわけ、メッセージ作成者端末装置40において、共通点抽出部408が、通信先端末装置10の端末ログとメッセージ作成者端末装置40の端末ログとの共通点を抽出し、定型文選択部406は、共通点抽出部408により抽出された共通点に基づいた定型文を選択することで、メッセージの送信先である通信先端末装置10とメッセージ作成者端末装置40との状況に共通する内容となる定型文を選択させることができる。よって、その状況に適切なメッセージの作成を支援することができる。
<第3の実施形態>
つぎに、第3の実施形態におけるメッセージ作成システムについて説明する。この第3の実施形態におけるメッセージ作成システムは、サーバ装置30を利用して、共通点抽出、話題情報取得、提示回数確認、および送信回数確認を行って、適切な定型文を選択可能にすることを特徴とするものである。
図11は、第3の実施形態のメッセージ作成システムのシステム構成を示すブロック図である。図11に示されるとおり、このメッセージ作成システムは、通信先端末装置10、サーバ装置30、およびメッセージ作成者端末装置40を含んで構成されているものである。これら通信先端末装置10、サーバ装置30、およびメッセージ作成者端末装置40は、他の実施形態と同様に、図2に示されるハードウェア構成により実現されるものである。なお、本実施形態においては、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40は、第1の実施形態と同じであるため、その構成等については割愛する。
本実施形態のサーバ装置30は、定型文記憶部301、端末ログ記憶部302、定型文選択部303、メッセージ作成部304、共通点抽出部305、話題情報取得部306(話題情報取得手段、定型文追加手段)、提示回数確認部307(提示回数確認手段)、使用回数確認部308(使用回数確認手段)、メッセージ履歴記憶部309、自動送信確認部310(自動送信確認手段)および通信部311を含んで構成されている。以下、各構成要件について説明する。なお、定型文記憶部301、端末ログ記憶部302、定型文選択部303、メッセージ作成部304、および通信部311については、上述説明したものと同様の機能であることからその説明を割愛する。
共通点抽出部305は、複数の端末装置からそれぞれ端末ログが送信された場合、その共通点を抽出する部分である。例えば、通信先端末装置10から端末ログとして、位置情報が送信され、メッセージ作成者端末装置40から端末ログとして位置情報が送信された場合、それらは共通するため、共通点として位置情報を抽出する部分である。また、さらに詳細には、位置情報が指し示す座標情報若しくは地名情報が共通している場合、その座標情報若しくは地名情報を共通点として抽出する。同様に、視聴履歴における番組名に共通する番組名があった場合には、その番組名を共通点として抽出する。
なお、共通点抽出部408は、予め端末のグループを記憶しておき、同じグループに属する端末の端末ログを抽出して、その共通点を抽出するようにしてもよい。本実施形態においては、通信先端末装置10とメッセージ作成者端末装置40とが同じグループとして記憶しておき、これら装置の端末ログを抽出するようにしてもよい。
また、共通点抽出部408は、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40から端末ログが送信され、記憶されたことの通知を受けて、そのタイミングで端末ログの抽出を行ってもよいし、それとは別に、定期的に端末ログを抽出するようにしてもよい。
話題情報取得部306は、定期的に、若しくはオペレータの操作に応じた不定期のタイミングで、外部サイト若しくは予め設定された内部情報に基づいて、話題情報を取得する部分である。例えば、ニュースの外部サイトがあった場合には、外部サイトからニュースを取得する部分である。一般的にニュースなどは、タイトルと、詳細な除法からなるものであることから、例えばタイトルのみを話題情報として抽出することができる。本実施形態では、予め定められた外部サイトにアクセスすることを想定しており、話題情報取得部306では、そのニュースサイトの記事の配置構成を把握していることから、タイトルのみを抽出することは容易である。なお、公知の形態素解析などの文章解析用のアルゴリズムを用いて、タイトルを抽出したり、その文章の要約を抜き出すようにしたりしてもよい。そして、話題情報取得部306は、抽出した話題情報に基づいて定型文を作成して、定型文記憶部301に追加して記憶させることができる。なお、話題情報としては、天気情報、ニュース、路線情報、地図などに関連する情報が考えられるが、これに限られるものではない。
なお、定型文記憶部301に記憶させるとともに、メッセージ作成候補の新たな定型文としてメッセージ作成部304に送信してもよい。メッセージ作成部304においては、既に選択して定型文とともに、取得した新たな定型文をメッセージ作成対象として扱う。
提示回数確認部307は、定型文選択部303により送信された複数の定型文について、サーバ装置30からメッセージ作成者端末装置40に対して定型文の入力候補の提示を行った回数を確認する部分である。すなわち、メッセージ作成者端末装置40においては、送信された定型文が何回、メッセージ作成者端末装置40に対して提示したか、その回数を確認する部分であり、メッセージ作成部304からの問い合わせに対して、その提示回数を返信する。メッセージ作成部304においては、この提示回数に基づいて、定型文の絞込み処理を行い、例えば所定値以下の提示回数の定型文のみを抽出する。ここでは、メッセージ内容に変化をつけるために、提示回数の少ない定型文を優先的に選択するようにしている。
ところで、定型文選択部303は、端末ログに基づいていくつかの定型文を選択する場合がある。そして、選択した定型文のいくつかをメッセージ作成候補としてメッセージ作成者端末装置40に提示(送信)する。提示回数確認部307は、ここでメッセージ作成候補として送信した定型文の提示回数を確認する部分である。従って、提示回数確認部307は、メッセージ作成候補として送信した定型文およびその提示回数を対応付けて記憶している。
使用回数確認部308は、提示回数確認部307により、絞り込まれた定型文のうち、メッセージ作成者端末装置40のユーザにより使用すると選択された使用回数を確認する部分である。すなわち、使用回数確認部308は、メッセージ作成部304から送信された複数の定型文のうち実際にユーザにより選択(使用)された回数を管理しており、メッセージ作成部304からの問い合わせに応じて、その使用回数を返信する。なお、使用回数確認部308においては、メッセージ作成者端末装置40から、使用した定型文の通知を受けることにより、その使用回数を記憶することができる。そして、メッセージ作成部304は、この使用回数に基づいて定型文を絞り込む処理を行い、例えば、使用回数が所定値以上の定型文のみを抽出するようにする。ここでは、よく使用される定型文を提示するほうがユーザにとって使い勝手がよいであろうと考えられることから、使用回数については、所定回数以上のものを残すように処理している。なお、話題情報取得部306により取得された話題情報に基づいた定型文がある場合には、その使用回数は、所定値以上とならない。よって。話題情報に基づいた定型文については、所定回数以上との条件を当てはめないようにする。
メッセージ履歴記憶部309は、使用回数確認部308により、さらに絞り込まれた定型文のうち、実際にメッセージとして利用された定型文を含んだメッセージを記憶する部分である。このメッセージ履歴記憶部309には、少なくとも、送信されたメッセージに含まれている定型文およびその送信回数が記憶されている。そして、メッセージ作成部304は、使用回数確認部308の応答結果に従って絞り込まれた定型文について、メッセージ履歴記憶部309に対して問い合わせを行い、それぞれの定型文についての送信回数を取得し、所定回数以下のものを抽出して、その定型文に基づいてメッセージを作成する。なお、このメッセージ履歴記憶部309は、メッセージ作成者端末装置40から送信されたメッセージ、そのメッセージに利用された定型文の通知を受けることにより、メッセージ履歴として記憶することができる。また、メッセージ履歴記憶部309においては、実際に送信されたメッセージの履歴を記憶するのに対して、上述使用回数確認部308においては、メッセージ作成者端末装置40においていくつか提示された定型文から一または複数の定型文の選択された回数とその定型文を記憶する点で相違する。すなわち、使用回数は、実際に送信されるものまでは含んでおらず、選択しただけのものをも含む。
このようにして、提示回数確認部307、使用回数確認部308およびメッセージ履歴記憶部309において、それぞれ定型文の候補を段階的に絞り込む処理を行うことにより、ユーザにとって適度に変化のありつつも、選択しやすい定型文を提示することができる。例えば、定型文選択部303は、100個の定型文をまずは選択し、これをメッセージ作成部304に送信する。そして、提示回数確認部307、使用回数確認部308から送られたそれぞれの回数に基づいて段階的に定型文を絞り込むことができ、例えば、提示回数確認部307では、50個の定型文に絞込み、使用回数確認部308においては、さらに30個に絞り込むように、所定値が設定されている。また、メッセージ履歴記憶部309において記憶されている履歴情報についても、同様に、最終的に5〜10個程度に絞り込むことができるように、所定値が設定されている。
なお、上述の例では、所定値を用いて段階的に定型文を絞り込む処理をしているが、これに限るものではなく、所定値に変えて、それぞれの回数の上位n個を抽出するように、その定型文に段階的に絞り込むように処理してもよい。
自動送信確認部310は、所定期間、メッセージ作成者端末装置40がメッセージを送信したか否かを判断する部分である。そして、一定期間、メッセージの送信をしていないと判断すると、端末ログ記憶部302に対して、直近の端末ログを抽出し、当該直近の端末ログに基づいたメッセージを作成して、メッセージ作成者端末装置40に送信する。ここでは、所定期間、メッセージの送信がなかった場合に、メッセージの送信を促すものであることから、簡単なメッセージでよく、上述のように、定型文の候補をいくつか提示するようなことまでする必要はない。なお、メッセージ作成をメッセージ作成部304に依頼するように、その指示を出力するようにしてもよい。また、自動送信確認を行う時間や、条件等は、サービス提供者が設定してもよいし、端末装置のユーザ等が設定するようにしてもよい。
つぎに、本実施形態のメッセージ作成システムの処理について説明する。図12は、本実施形態のメッセージ作成システムの処理を示すシーケンス図である。メッセージ作成者端末装置40において、端末ログがサーバ装置30に対して送信され、それに伴ってサーバ装置30においては、定型文選択部303による端末ログの問い合わせ処理等が行われることにより(S101〜S106)、メッセージ作成部304において定型文および端末ログが取得される(S107)。なお、ここでは、定型文選択部303により、例えば100個の定型文が選択される。
そして、メッセージ作成部304において、定型文および端末ログが受信されると、話題情報取得部306により、話題情報の取得が行われ、その話題情報に基づいて生成された定型文がメッセージ作成部304に送信される(S107a)。なお、話題情報に基づいた定型文は、メッセージ作成部304に送信されるとともに、定型文記憶部301に送信され、記憶される。
また、提示回数確認部307に対して、定型文についての提示回数の問い合わせが行われ、その提示回数が返信される(S107b)。例えば、100個の定型文についての提示回数の問い合わせが行われ、それぞれの提示回数が返信される。
また、提示回数に基づいて定型文が所定個数に絞り込まれ(例えば、50個程度)、絞り込まれた定型文についての使用回数の問い合わせが使用回数確認部308に対して行われる。そして、使用回数確認部308から、それぞれの定型文の使用回数が送信される(S107c)。
さらに、その使用回数に基づいて、さらに定型文は絞り込まれ(例えば、30個程度)、それぞれの定型文についてのメッセージとして送信された回数を取得するために、メッセージ履歴の問い合わせがメッセージ履歴記憶部309に行われる。そして、メッセージ履歴記憶部309からメッセージ履歴が取得される(S107d)。メッセージ作成部304においては、メッセージ履歴に基づいて、さらに定型文は絞り込まれ、その定型文を用いたメッセージが作成され(S108)、メッセージ作成者端末装置40に送信される(S109)。そして、メッセージ作成者端末装置40においては、定型文を利用したメッセージが表示される(S110)。なお、メッセージは複数ある場合には、メッセージ作成者端末装置40のユーザにより一のメッセージが選択され利用される。
つぎに、自動送信確認部310の処理について説明する。図13は、メッセージ作成システムにおける自動送信確認部310による自動送信の処理を示すシーケンス図である。図に示されるとおり、自動送信確認部310において、定期的に問い合わせ時刻になったか否かが判断される(S301)。前回メッセージを送信してから、所定時間メッセージの作成や送信がないと判断されると、自動送信確認部310により端末ログの問い合わせが、端末ログ記憶部302に対して行われる(S302)。そして、端末ログ記憶部302に記憶されている端末ログのうち直近の端末ログが取得され(S303)、その端末ログに基づいたメッセージが作成される(S304)。この作成されたメッセージは、ユーザのプライバシーを考慮したものであることが好ましい。よって、所定の端末ログのみを用いるよう制限をかけるようにする。作成されたメッセージは、メッセージ作成者端末装置40に送信される(S305)。このようにして、メッセージの送信を所定時間ごとに促すことにより、コミュニケーションを促すことができる。なお、自動送信確認部310にてメッセージを生成せずに、メッセージ作成部304にメッセージの作成を行わせるようにしてもよい。
つぎに、上述処理に対する変形例について説明する。この変形例においては、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40から端末ログを取得して、その共通点を抽出することで、定型文の効率的な選択処理を行おうとするものである。以下、図14に基づいて説明する。図14は、第3の実施形態におけるメッセージ作成システムの変形例における処理を示すシーケンス図である。
まず通信先端末装置10においては、端末ログがサーバ装置30に対して送信され(S101a)、またメッセージ作成者端末装置40から端末ログがサーバ装置30に送信される(S101)。そして、サーバ装置30においては、端末ログ記憶部302により、それぞれ受信した端末ログが記憶されている(S102)。そして、所定のタイミング若しくは端末ログの記憶処理に合わせて、共通点抽出部305により、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40のそれぞれの端末ログの問い合わせが行われ、その抽出処理が行われる(S103a)。そして、共通点抽出部305において、共通ログ(共通する端末ログ)の抽出処理が行われる(S103b)。
その後、定型文選択部303により、予め定めた周期的なタイミング若しくは共通する端末ログの抽出処理が行われたたタイミングにあわせて、共通ログの問い合わせ処理が行われ、共通点抽出部305から共通ログの抽出処理が行われる(S104a)。そして、定型文選択部303により、共通ログに基づいた定型文の問い合わせが行われる(S105)。
以降、取得した定型文に基づいたメッセージの作成処理およびメッセージの送信処理が行われる(S106〜S110)。これらの処理は、図12に示される処理と同じであるため、その説明は割愛する。
このように変形例におけるメッセージ作成システムにおいては、共通ログに基づいた定型文が選択され、それにあわせたメッセージが作成される。よって、通信先端末装置10およびメッセージ作成者端末装置40のそれぞれのユーザに共通する事項に応じたメッセージを送信することができる。
つぎに、本実施形態のメッセージ作成システムの作用効果について説明する。なお、第1の実施形態と重複する部分については、割愛する。
本実施形態のメッセージ作成システムによれば、サーバ装置30における話題情報取得部306は、外部の情報源となる情報源サーバ装置から話題となる情報を取得して、定型文を作成して、これを新たな定型文としてメッセージ作成部304に追加することで、話題となる情報を含むとともに、バリエーションのあるメッセージを作成することができる。また、話題情報取得部306は、定型文記憶部301に追加して記憶するようにしてもよい。
また、本実施形態のメッセージ作成システムによれば、提示回数確認部307は、定型文とその提示回数を記憶しておき、メッセージ作成部304は、その提示回数に基づいて定型文の提示の可否を判断するため、以前に提示したものを複数回提示することなく、メッセージに変化をもたせた入力支援を行うことができる。
また、本実施形態のメッセージ作成システムによれば、使用回数確認部308は、定型文とその使用回数を記憶しておき、メッセージ作成部304は、その使用回数に基づいて定型文の提示の可否を判断するため、以前に選択したものを複数回提示することなく、メッセージに変化をもたせた入力支援を行うことができる。なお、メッセージ作成部304は、使用回数が所定値以上である定型文を提示可能にすることで、ユーザにとって使いやすい定型文を選択させることができる。
また、本実施形態のメッセージ作成システムによれば、自動送信確認部310が、自動的に、所定時間ごとにメッセージを作成して送信することで、メッセージ作成者端末装置のユーザに対して、メッセージの作成の機会や、動機付けを与えることができ、コミュニケーションを促進することができる。より具体的には、自動送信確認部310は、前回メッセージを送信してから所定時間、メッセージの送信・作成がない場合や、メッセージの送信の有無にかかわらず、所定時間経過ごとに、自動的に、端末ログ記憶部302にアクセスして、所定の端末ログを抽出して、それにもとづいたメッセージを作成する。また、メッセージ作成者端末装置40においてメッセージを受信した場合には、適切な応答時間内に返信等を行うことができる。
なお、上述の共通点抽出部305、話題情報取得部306、提示回数確認部307、使用回数確認部308、メッセージ履歴記憶部309、および自動送信確認部310について、このサーバ装置30は、全て備えてもよいし、少なくとも一つだけ備えてもよい。また、全て備えている場合においても、一つだけ機能させてもよいし、任意のもののみを機能させるようにしてもよい。その際、ユーザにより機能のオンオフを設定してもよいし、自動的に任意のものが機能するようにしてもよい。