JP5710083B1 - 靴のアウトソール - Google Patents

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Abstract

靴のアウトソールであって、アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、複数の突条および縦溝は足の内側の前足部および後足部の各々の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、アウトソールの長軸となす角が0?〜35?の範囲に設定され、突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、突条の接地面の幅は縦溝の幅の2倍〜100倍に設定されている。

Description

本発明は靴のアウトソールと路面や床面との間に生じる摩擦力の向上を図り得るアウトソールに関する技術である。
一般に、アウトソールの表面には、水や油で濡れた路面や床面における防滑機能を考慮した意匠が形成される。すなわち、アウトソールの表面には多数の突起や突条が設けられる。
JP08−280406A(フロントページ) JP2001−17203A(フロントページ) WO 07/043651A(フロントページ) JP10−510744W(フロントページ) JP2011−255030A(フロントページ) JP49−76822Y(フロントページ)
前記各先行文献には、ドライな(乾いた)路面や床面における防滑性能については、殆ど記述されていない。
JP08−280406Aには、主として屋内で着用する場合に、たとえばバレーボール競技において、汗で濡れた床面に対する防滑作用について開示されている。この先行技術には、溝の深さや突条の幅について好適な寸法が開示されている。
同先行技術の図2および図3に開示されているのは、突条の幅よりも溝の深さが大きい断面を持つアウトソールである。同先行技術の段落0014には、“図3はその着地時における瞬間的なせん断力によって、凹溝に仕切られたブロックが倒れそのエッジ部が床面に対して起立し、水膜が切られ床面に対する防滑作用を働かされている様子を示している。”ことを開示している。すなわち、“凹溝の幅や深さが所定の数値で示す範囲内でなければ、突条がうまく傾倒をせず、エッジ自体に防滑力が作用しがたいことを実験結果により得ている。”ことを開示している。
しかし、同先行技術には、突条の幅が溝の深さよりも大きい場合については何ら開示されていない。
JP2001−17203Aは屋内運動用、特に水中運動用の靴に関する。同文献の段落0012には、波形状溝の波長が長い直線状に近い場合、屈曲方向に対する防滑性は優れるが、屈曲ラインと平行な方向に対しての防滑性は優れていないことが開示されている。
WO 07/043651Aは水やオイルで濡れた床面に対して高い防滑性能を発揮する靴について開示している。同文献の足の内側の縁側には長い突条で形成された接地ブロックが開示されている。しかし、ドライな路面等での防滑性能については開示されていない。
JP10−510744Wに開示された発明は、断面三角形状のエレメントが基本接触軌道の近傍において大きく変形し、全面にわたって接触圧を均一化して、ショック吸収機能の向上を狙っている。しかし、断面三角形状のエレメントは路面等での防滑性能を劣化させるだろう。
JP2011−255030Aは、踵部又は爪先部において、ソールの面積に対する接地面積の比が0.35〜0.65であるアウトソールを開示している。このアウトソールは雪道や凍結路面上での歩行時に優れた防滑効果を発揮するかもしれない。しかし、ドライな路面での防滑性能については記述されていない。
JP49−76822Yの発明は、縦長の突条が足の内側ではなく、足の外側に配置されている。
以上の説明から分かるように、前記各文献の発明は、ドライな路面を想定して、摩擦力の向上を図るものではない。しかし、靴の種類によっては、たとえば、マラソンシューズのように、ドライな路面で使用される場合が多いものもある。ドライな路面において、アウトソールと路面等との走行方向の摩擦力が大きくなれば、走者は走り易くなるだろう。また、競技におけるパフォーマンスが向上するかもしれない。
したがって、本発明の目的は、ドライな路面や床面などにおいて、摩擦力の増大を図る得る靴のアウトソールを提供することである。
発明の原理
つぎに、本発明の構成の説明に先立って本発明の原理について説明する。
本発明者はアウトソールにおいて細長い突条が接地する場合について考察し、下記の仮説を立てた。図6Aのドライな表面Sfに対し左側の突条1Pの長手方向に力Fが負荷される場合には、突条1Pが然程大きな変形を呈することなく、突条1Pと前記表面Sfとの実質的な(網点を付した)接触面Csの面積は大きいだろう。一方、右側の突条1Pの幅方向に力Fが負荷される場合には、突条1Pに曲げ変形が生じ、大きな変形を呈し、そのため、突条1Pと前記表面Sfとの実質的な接触面Csの面積は小さいだろう。
つぎに、発明者は前記仮説に基づき、長さと幅の比Pl/Pwが互いに異なる直方体状の試験片(第1群)を作成し、各試験片に前記力Fを加えて、表面Sfとの摩擦係数Fcを測定した。その結果が図6Bのグラフに示される。
この図6Bの試験結果から分かるように、前記比Pl/Pwが1.8倍以上であると大きな摩擦係数Fcが得られることが分かる。
つぎに、発明者は図7Aおよび図7Bに示す別の試験片(第2群)Tex.を用意し、摩擦係数Fcを測定した。その結果が図7C、図7D、図8Aおよび図8Bのグラフに示される。第2群の試験片Tex.の突条1Pの高さは前記グラフに示す4種類に設定された。同試験片Tex.は、図示しない硬質プレートにミッドソール材210およびアウトソール材110が積層され、前記アウトソール材110に複数の突条1Pおよび溝1Lが形成されてなる。
図7Cおよび図7Dは、それぞれ、表面Sfが水で濡れている場合の摩擦係数の変化率および動摩擦係数の測定結果を示し、図8Aおよび図8Bは表面Sfがドライな場合の静摩擦および動摩擦係数の測定結果を示す。これらの図において、白丸および黒丸は、各々、図7Aおよび図7Bのように、力Fが突条1Pの長手方向Yおよび幅方向に作用した場合の値を示す。
図8Aおよび図8Bの結果から、ドライな表面においては、長手方向Yに力が負荷されるように突条1Pを配置すれば(白丸)、大きな摩擦係数Fcおよび摩擦力が得られるであろうことが分かった。また、図7Dの動摩擦係数については、ウエットな表面においても、突条1Pの高さが2.0mm程度以上であれば、突条1Pの長手方向Yに力Fが負荷される場合の方が大きいであろうことが分かった。
また、発明者は、ドライな表面において、ミッドソール及びアウトソールの厚さと摩擦係数Fcや接触面Csの実質的な面積との関係について、更に別の試験片(第3群)を用いて実験を行った。その結果を図9Aおよび図9Bのグラフに示す。これら2つのグラフを見比べると、摩擦係数Fcと実質的な接触面Csとの間には強い相関関係があることが分かる。すなわち、一般にミッドソールに対しアウトソールが薄い程、図9Bのように接触面Csの面積が増大し、その結果、図9Aのように摩擦係数Fcが増大するであろうことが分かる。
独立請求項に記述された本発明の共通の特徴は、靴のアウトソール、特に柔軟なエラストマーを主成分ないし主体とするアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部又は後足部の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比(長さ比Pl/Pw)が1.8倍〜200倍に設定され、
前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定されている。
なお、少なくとも一部の領域とは、前足部の蹴り出し時の面積を考慮すると、16平方センチメートル以上と考えてもよい。
前後又は斜め前後方向に長い複数の突条および縦溝が足の内側の一部の領域に設けられている場合、長い各突条は走行の接地時の摩擦による曲げ変形が極めて小さく、一方、摩擦力により、せん断変形を伴うエネルギーの吸収や散逸が増大するであろう。
そのため、ドライな路面や床面に接する接地時に突条の形状が崩れにくく、路面との大きな接触面積が維持されるであろう。したがって、ドライな路面等に対するアウトソールの内側における摩擦力が増大するであろう。
前記一部の領域が足の内側の前足部に設けられている場合、前記内側の前足部は走行時や歩行時に重心の移動軌跡が通過する重要な部位で、かつ、トウオフにおいて大きな前方への反力が必要な部位である。そのため、走り易かったり、あるいは、推進力が増大するかもしれない。
一方、前記一部の領域が足の内側の後足部に設けられている場合、前記内側の後足部は前記重心の移動軌跡が通過する重要な部位で、かつ、最も大きな衝撃であるファーストストライクの後に接地する部位である。そのため、アウトソールとドライな路面等との間に滑りが生じにくく勾配のないコースだけでなく、坂道やカーブなどにおいても走り易いかもしれない。
また、縦溝の存在はアウトソールの軽量化に役立つと共に、突条が縦溝に向かって膨らむようにせん断変形するのを許容するかもしれない。その場合、アウトソールによるクッション性の向上が図られるだろう。
特に、前記突条間に形成された縦溝は、路面に土や砂などの微細な粒や水が存在する場合に、アウトソールが足の内外方向に滑るのを抑制するのに役立つだろう。
本発明において、前記突条および縦溝はアウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定される。すなわち、足の内側の突条および縦溝は前記長軸と平行に配置されてもよいし、あるいは、それが前方に延びるに従い長軸に近づくように傾いて配置されていてもよいし、あるいは、それが後方に延びるに従い長軸に近づくように傾いて配置されていてもよい。
重心の移動軌跡との関係上、前記角の大きさが35°を超えると、走行時や歩行時に縦長の突条の機能が低下するだろう。
本発明において、前記長さ比Pl/Pwが1.8倍よりも小さいと、曲げ変形により突条の接地面が変形し、そのため、縦長の突条としての機能が十分に発揮されないだろう。
一方、前記長さ比Pl/Pwが200倍を超えると、アウトソールの全長との関係から突条の幅が著しく小さくなるだろう。たとえば、長さ比Pl/Pwが200倍を超える場合、通常突条の幅は1.5mm程度未満になるであろう。この場合、突条に種々の変形が生じ易く、そのため、接地時の実質的な接地面積の低下を招くだろう。
前記縦溝の幅に対する前記突条の接地面の幅の比(幅比Pw/Lw)が2倍よりも小さいと、突条の接地面の面積が小さく、したがって、接地時の実質的な接地面積も低下する。
一方、前記幅比Pw/Lwが100倍を超えると、たとえば縦溝の幅が0.1mm程度未満となり、製造できなかったり、あるいは、製造性の著しい低下を招くだろう。
本発明において特に、前足部の内側に突条および縦溝が設けられる場合、好ましくは、前記縦溝の深さに対する前記突条の前記接地面の幅の比Pw/Ldが2倍〜20倍に設定される。
前記比Pw/Ldが2倍よりも小さいと、縦溝が深くなりすぎて、アウトソールの厚さが大きくなりすぎたり、あるいは、突条の接地面の幅が小さくなりすぎて、前記接地時の実質的な接地面積の低下を招き易い。
一方、前記比Pw/Ldが20倍よりも大きいと、縦溝が浅くなりすぎて、アウトソールの摩耗で縦溝が消滅したり、あるいは、突条の幅が大きくなりすぎて、十分な数の縦溝を設けることが難しいだろう。
図1は本発明の実施例1にかかるアウトソールを備えた靴の内側面図である。 同アウトソールの底面図である。 図3A、図3Bおよび図3Cは、それぞれ、ソールの一部を模式的に示す拡大斜視図、縦断面図および横断面図である。 図4Aおよび図4Bは各々、歩行および走行時の重心の移動軌跡を示す底面図、図4Cはアウトソールに付加される摩擦力をベクトルで示す底面図である。 図5Aおよび図5Bは、それぞれ、実施例2にかかるアウトソールを示す底面図および拡大横断面図である。 図6Aは本発明の原理を説明するための表面に対する突条の変形状態を示す斜視図、図6Bは突条の長さ比と摩擦係数との関係を示すグラフである。 図7Aおよび図7Bは試験片の形状と試験片の移動方向を示す斜視図、図7Cおよび図7Dは、各々、同試験片を用いたウエット(水で濡れた)表面における摩擦係数の変化率と動摩擦係数の値を示すグラフである。 図8Aおよび図8Bは、各々、同試験片を用いたドライ(乾いた)表面における静摩擦係数と動摩擦係数の値を示すグラフである。 図9Aはミッドソールの厚さの割合と動摩擦係数との関係を示すグラフ、図9Bはミッドソールの厚さの割合と実質的な接触面積との関係を示すグラフである。 図10Aは接地面に付加される荷重と摩擦係数との関係を示すグラフ、図10Bおよび図10Cは、それぞれ、突条の曲げ変形および剪断変形の様子を模式的に示す側面図である。 図11Aおよび図11Bは、各々、パラメータRと接触面積および摩擦係数との関係を示すグラフである。 図12Aは摩擦係数の算出に用いた仮想のサンプルを示す拡大斜視図、図12Bは同仮想のサンプルを用いて電子計算機で摩擦係数を算出したシミュレーションの結果を示す図表である。 図13は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図14は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図15は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図16は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図17は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図18は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図19Aおよび図19Bは各々シミュレーションの結果を示す図表である。 図20Aおよび図20Bは各々シミュレーションの結果を示す図表である。 図21は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図22は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図23は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図24は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図25は別のシミュレーションの結果を示す図表である。 図26A−図26Fは、それぞれ、突条の他の配置や形状を示す平面図である。
好ましくは、前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられている。
この場合、長軸の長さの10%の先端領域よりも直後方の主領域の前端部に複数の突条および縦溝が設けられており、前方への蹴り出し時に大きな摩擦力を得易いだろう。
好ましくは、前記アウトソールは前記主領域を前後方向に3等分した前方の第1領域、前記第1領域に隣接する第2領域および後方の第3領域を有し、
前記複数の突条のうち少なくとも1つの突条は、前記第1領域において前方に延びるに従い前記長軸に近づく傾きを有し、
前記少なくとも1つの突条あるいは前記複数の突条のうちの別の少なくとも1つの突条は、前記第3領域において前方に延びるに従い前記長軸から遠ざかる傾きを有する。
この場合、第3領域において前方に延びるに従い長軸から遠ざかる傾きを有する突条と、第1領域において前記傾きとは逆の傾きを有する突条は、体重心の移動軌跡に沿って変化する摩擦力の作用する方向に沿って延び、そのため、突条による摩擦係数の増大を図り易いだろう。
好ましくは、前記主領域を2等分した縁側の半分と中央寄りの半分のうち、前記中央寄りの半分において、前記複数の突条の接地面の面積は前記中央寄りの半分の過半の面積に設定されている。
前記移動軌跡は足の内側の中央寄りの半分の部分を通過し易い。したがって、前記部分に設けられた突条は摩擦係数の増大機能を発揮し易い。
好ましくは、前記主領域に接し前記主領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの5%の長さで定義される副領域を前記アウトソールは有し、
前記副領域において、前記複数の突条の接地面の面積は前記副領域の半分の過半の面積に設定されている。
この場合、前足部が接地するフットフラットへの移行時における摩擦力が増大するであろう。
好ましくは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
足が離地するトウオフの際には、前記移動軌跡は内側から外側へ向かって急に変化する。前記角度の範囲に設定された内側および外側の突条は、前記急な変化に沿って配置され、そのため、前記トウオフの際における摩擦力を増大させるであろう。
好ましくは、前記縦溝の深さに対する前記突条の前記接地面の幅の比Pw/Ldが3倍〜15倍に設定され、
かつ、前記縦溝の深さが0.2mm〜2.5mmに設定されている。
この場合、前記比Pw/Ldが3倍よりも大きく、そのため、縦溝が深くなりすぎず、かつ、アウトソールの厚さが大きくなりすぎず、あるいは、突条の接地面の幅が小さくなりすぎず、前記接地時の実質的な接地面積の増大を図り易い。
一方、前記比Pw/Ldが15倍よりも小さく、そのため、縦溝が浅くなりすぎず、アウトソールが若干摩耗しても縦溝が残存し易く、あるいは、突条の幅が大きくなりすぎず、かつ、十分な数の縦溝を設け易いだろう。
縦溝の深さが浅すぎると、アウトソールが若干摩耗した際に、縦溝が消滅するだろう。一方、縦溝の深さが大きすぎると、アウトソールの厚さを厚くする必要が生じるだけでなく、突条に幅方向の力が負荷された場合などに突条に曲げ変形が生じ易い。
このような理由から、縦溝の深さは、0.2〜2.5mmが好ましく、更に好ましくは0.4〜2.0mmに設定され、最も好ましくは0.5〜1.5mmに設定される。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
1つの実施例または計算例に関連して説明および/または図示した特徴は、1つまたはそれ以上の他の実施例または計算例において同一または類似な形で、および/または他の実施例の特徴と組み合わせて、または、その代わりに利用することができる。
以下、本発明の実施例1が図面にしたがって説明される。
図1に示すように、本実施例において、靴はアウトソール1、ミッドソール2および足の上面を覆うアッパー3を備える。なお、本発明の効果を発現するためには、ミッドソールが低硬度で、アウトソールが高硬度であることが好ましい。
アウトソール1は路面等に接地し、靴と路面等との間の滑りを抑制するもので、ミッドソール2よりも耐摩耗性の高い素材で形成される。アウトソール1の素材としては、熱可塑性エラストマーやゴムなどの柔軟なエラストマーを主成分ないし主体とする、非発泡体や発泡体を採用することができる。
アウトソール1の物性(機械的性質)は、一般に、ミッドソール2のヤング率および硬度よりも大きいヤング率および硬度に設定され、例えばアスカー硬度Haで、55°〜75°程度が採用されてもよい。
ミッドソール2はアウトソール1の上に配置され、着地時において生じる衝撃を緩衝する。ミッドソール2としては、例えばEVAなどの熱可塑性樹脂の発泡体が採用されてもよい。
図1〜図3Cに示すように、前記アウトソール1は、路面に接地する接地面10を有する複数の突条1Pと、前記複数の突条1Pの間で定義される複数本の縦溝1Lを有する。本実施例のように、アウトソール1は突条1Pの間に横溝1Wを有していてもよい。
なお、作図の都合上、図3Aにおいて突条1Pの形状は直方体に設定された。
本実施例のように、図2の前記複数の突条1Pおよび縦溝1Lは足の内側11の前足部1F、中足部1Mおよび後足部1Bの概ね全域にわたって設けられていてもよい。前記突条1Pおよび縦溝1Lは前足部1Fおよび後足部1Bの各々の少なくとも一部の領域において、前後方向Yまたは斜め前後方向に延び、前記アウトソール1の長軸1Aとなす角B1,B2が0°〜35°の範囲に設定されている。
前記前足部1F、中足部1Mおよび後足部1Bとは、それぞれ、図示しない足の前足、中足および後足を覆う部位を意味する。前記前足は5本の中足骨および14個の趾骨等からなる。前記中足は舟状骨、立方骨および3個の楔状骨等からなる。前記後足は距骨および踵骨等からなる。
前記アウトソール1の長軸1Aとは、アウトソール1や靴の先端と後端とを通る仮想のラインを意味する。前記足の内側11とは、前記長軸1Aに直交する仮想の横断ライン14がアウトソール1の内外の縁と交差する2つの点の中点Oを前後方向Yに連ねた仮想の曲線13よりも内側の領域を意味する。また、「主領域を2等分した縁側の半分と中央寄りの半分」における「2等分」とは、「前記横断ライン14がアウトソール1の内の縁と交差する点と、中点Oと、の中点を前後方向Yに連ねた仮想の曲線によって、前記内側の領域を2つに分けること」を意味する。
図2の前記アウトソール1は、前記アウトソール1の先端から前記内側11の前足部1Fを後方に向かい前記長軸1Aの長さの10%の長さで定義される先端領域ATと、前記先端領域ATの後端から前記内側11の前足部1Fを後方に向かい前記長軸1Aの長さの30%の長さで定義される主領域AMとを有する。
前記主領域AMにおいて、前記複数の突条1Pの接地面10の面積の総和は前記主領域AMの過半の面積である。前記主領域AMの前端部には、前記複数の突条1Pおよび前記複数の縦溝1Lが設けられている。
前記アウトソール1は、前記主領域AMを前後方向Yに3等分した前方の第1領域AM1、前記第1領域AM1に隣接する第2領域AM2および後方の第3領域AM3を有する。
前記第1領域AM1の複数の突条1Pおよび縦溝1Lは前方に延びるに従い前記長軸1Aに近づく傾きB1を有する。一方、前記第3領域AM3の複数の突条1Pおよび縦溝1Lは後方に延びるに従い前記長軸1Aに近づく傾きB2を有する。
かかる傾きB1,B2の利点について説明する。
図4Aおよび図4Bは、それぞれ、WO2010/038266A1において開示された歩行および走行中の荷重中心(体重心)の移動軌跡101を示す。なお、100はアウトソール1に形成された長い太い溝で、移動軌跡101が長軸1A(図2)に近づくように設定されたものである。
一方、図4Cは本発明者が計測した摩擦力Fの分布を示す。
前記図4Cの力Fの分布から分かるように、図2の第3領域AM3においては、力Fが長軸1Aに対し前記傾きB2に近い方向に作用するだろう。一方、図4Aおよび図4Bの移動軌跡101は、爪先が離地する寸前に足の外側12に向かい、したがって、力Fは図2の前記第1領域AM1の前記傾きB1に近い方向に作用するだろう。
図2のアウトソール1において、前記主領域AMを2等分した縁側の半分と中央寄りの半分のうち、前記中央寄りの半分において、前記複数の突条1Pの接地面10の面積の総和は前記中央寄りの半分の過半の面積に設定されている。
更に、前記主領域AMに接し前記主領域AMの後端から前記内側11の前足部1Fを後方に向かい前記長軸1Aの長さの5%の長さで定義される副領域ASを前記アウトソール1は有する。前記副領域ASにおいて、前記複数の突条1Pの接地面10の面積は前記副領域ASの半分の過半の面積に設定されている。
本実施例のように、アウトソール1の外側12には、横長または斜め方向に延びる別の複数の突条1Qが設けられていてもよい。一方、図5Aおよび図5Bに示す実施例2のように、外側12には縦長で前後方向または斜め前後方向に延びる複数の突条1Qが設けられていてもよい。
図2の前記アウトソール1は、路面に接地する接地面10を有する複数の別の突条1Qの間で定義される斜め溝1Gを更に備える。
前記複数の別の突条1Qおよび斜め溝1Gは足の外側12の前足部1Fの前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソール1の外縁に向かって延びる。前記突条1Qおよび斜め溝1Gと前記アウトソール1の長軸1Aとなす角B3は20°〜45°の範囲に設定されていてもよい。前記内側の突条1Pと前記外側の突条1Qとのなす角B5は10°〜60°の範囲に設定されていてもよい。
かかる前足部1Fの前半部分の構造は、図4Aおよび図4Bで示される軌跡101に沿って荷重が移動し離地する際に、アウトソール1と路面との間の摩擦力を増大させるだろう。
一方、図2のアウトソール1の外側12の後端部分には、別の複数の突条1Qおよび斜め溝1Gが設けられている。前記外側12の後端部分の突条1Qおよび斜め溝1Gは、それが後方に向かうに従い長軸1Aから遠ざかるような傾きを有する。かかる後端部分の構造はファーストストライク時にドライな路面に対し大きな摩擦力を発揮するだろう。
つぎに、本発明の前足の蹴り出し時の効果を明瞭にするために、本発明者が行った解析および電子計算機を用いた摩擦係数Fcの計算(シミュレーション)について説明する。
まず、前記計算の仮定について説明する。
図10Aのグラフに示すように、アウトソール材の摩擦係数は、平均接触圧力に対して、累乗近似が可能であることが実験より分かった。蹴り出しの際に必要となるエリアはおよそ40mm角の範囲であり、その際に負荷される垂直荷重は800N前後である。すなわち、垂直荷重は約0.5Mpa程度であると考えられる。
すべり過程における突条の倒れは、図10Bの曲げ変形と図10Cのせん断変形の成分が混在している。高い摩擦係数を発揮させるためには、突条の曲げ変形を抑制し、せん断変形を促すことが有効となる。以下の(3.0)〜(3.2)式を用いることで、無次元パラメータRsにより、突条の変形におけるせん断変形成分と曲げ変形成分の比率を予測することが可能となる。
Rs=δs/δb・・・(3.0)
δb=3Ft・H/I・Ea・・・(3.1)
δs=Ft・H/G・k・A・・・(3.2)
但し、
Ft:突条の接地面に負荷される摩擦力
I:試験片x(長さ方向)−y(横方向)断面のx軸方向に対する断面2次モーメント
Ea:アウトソール材の初期弾性率
G:せん断弾性率
なお、せん断弾性率Gはアウトソール材が等方性材料であることから、アウトソール材の弾性率Eとポアソン比0.46を基に算出した。また、本実験で使用した試験片は全て矩形断面であるためせん断補正係数kは、ティモシェンコ梁理論を基に2/3に設定した。
実験結果の一例を図11Aおよび図11Bに示す。接触面積率は、実際の接触面積を突条の表面の面積で除して得られる無次元パラメータである。接触面積率が1の場合、突条面全体が床面と接触していることを意味する。同図より、前記パラメータRsと接触面積率及び摩擦係数との関係を対数近似で表すことが可能であることが分かる。このことから、前記パラメータRsを用いることで、所定形状の突条について接触面積の予測が可能であると判断できる。
摩擦係数Fcの算出は以下の(1)〜(5)の手順で行った。
(1)40mm×40mmの領域における突条の平坦面の総面積を算出する。
(2)設定した突条の寸法を基に無次元パラメータRsを算出する。
(3)無次元パラメータRsを図11Aに示す対数近似式に代入し得られた値と前記平坦面の総面積との積から、実際に床面に接触するであろうと想定される接触面積を算出する。
(4)垂直荷重800Nを前記手順(3)にて算出した接触面積で除することで平均接触圧力を算出する。
(5)平均接触圧力を図10Aに示す累乗近似式に代入し、摩擦係数Fcを算出する。
なお、前記(3.0)−(3.2)式から分かるように、前記パラメータRsを求める際にアウトソール材の初期弾性率(ヤング率)Eaはせん断弾性率Gで除すことになり、計算上は何ら影響が出ない。また、ミッドソール材の初期弾性率(ヤング率)Emも計算式には含まれていない。しかし、実際のソールの変形の挙動を考慮すると、一般にアウトソール材の初期弾性率(ヤング率)Eaは1〜5Mpa程度に設定され、ミッドソール材の初期弾性率(ヤング率)Emは0.5〜1.0Mpa程度に設定するのが好ましいだろう。
図12Aは摩擦係数Fcの算出に用いた仮想のサンプルの形状を示す。このサンプルの形状は、図2の実施例1および図5Aの実施例2の突条の形状に近似しており、したがって、以下に設定された突条1Pの接地面10の幅Pwや長さPlなどのパラメータの値は、前記両実施例においても適用できるだろう。また、以下の計算は全てドライな表面における摩擦係数Fcを算出した。
図12Bおよび図13は縦溝の深さLdおよび突条の幅Pwを変化させ他のパラメータは以下の値に固定して、摩擦係数Fcを計算した。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Lw:縦溝の幅0.5(mm)
Pl:突条の長さ19(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図12Bは突条1Pの長手方向に沿って推進力が負荷される場合の摩擦係数Fcの値を示し、図13は突条1Pの幅方向に沿って力が負荷される場合のそれを示す。
図12Bの図表から、摩擦係数Fcの値は縦溝の深さLdには無関係で、突条の幅Pwの増加と共に増大することが分かる。本計算においては、突条の幅Pwが大きい程、接触面積が大きくなるためである。
しかし、図13の図表から、突条1Pの幅方向に沿って力が負荷される場合、前記縦溝の深さLdに対する前記突条1Pの前記接地面の幅Pwの比Pw/Ldが2倍または3倍よりも小さいと、図表中に太線のラインで仕切ったように、摩擦係数Fcの値が著しく低下している。したがって、前記比Pw/Ldは2倍以上が好ましく、3倍以上が更に好ましいだろう。
一方、図13の図表から、突条1Pの幅方向に沿って力が負荷される場合、前記縦溝の深さ(突条の高さ)Ldに対する前記突条1Pの前記接地面の幅Pwの比Pw/Ldが2倍〜20倍であると、より好ましくは比Pw/Ldが3倍〜20倍であると、図表中に太線のラインで仕切ったように、摩擦係数Fcが大きな値となる。
ここで、図2および図5Aなどの実際の靴のアウトソール1において考察する。
アウトソール1はミッドソール2(図1)よりも比重が大きい。したがって、走行や歩行の速度や効率を考慮すると、アウトソール1の厚さは薄いのが好ましい。一方、アウトソール1の耐久性を考慮すると、アウトソール1の厚さは厚いのが好ましい。したがって、競技用ないし一般のランニング用の場合、アウトソール1の厚さは1.0mm〜5.0mm程度が好ましいだろう。
他方、縦溝の深さLdは、アウトソール1の摩耗や前記アウトソール1の厚さ、急な屈曲の防止を考慮すると、0.2−2.5mmが好ましく、0.4−2.0mmが更に好ましく、0.5−1.5mmが最も好ましいだろう。
前記突条の幅Pwが大きすぎると、極めて小さい土や砂などの粒が路面上に存在する場合に、転がり接触による横滑りが生じ易いかもしれない。したがって、前記縦溝の深さLdの最も好ましい範囲との関係上、比Pw/Ldは15倍以下が更に好ましいだろう。
なお、突条の高さLdと幅Pwとの間には、座屈現象を呈しないためには、オイラーの公式から導かれる細長比Ea・(Pw/Ld)が4/3よりも大きな値であるのが好ましい。
つぎに、図12Aの縦溝の幅Lwおよび突条の長さPlの値について考察する。図14は縦溝の幅Lwおよび突条の長さPlを変化させ、他のパラメータは以下の値に固定して前記摩擦係数Fcを計算した値を示す。なお、図14〜図25の計算例は突条1Pの長手方向に沿って推進力が負荷された場合について算出したものである。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Pw:突条の幅5(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図14の図表から、縦溝の幅Lwが大きくなると、摩擦係数Fcが小さくなり、一方、突条の長さPlが大きくなると、摩擦係数Fcが大きくなるであろうことが分かる。
図2および図5の実際のアウトソール1の製造および図14の摩擦係数Fcの値に照らして考察すると、縦溝の幅Lwは0.05〜1.5mmが好ましく、0.1〜1.0mmが最も好ましいだろう。また、摩擦係数Fcは、突条の長さPlが15mmを超えるとPlが無限大の場合と近い値になる。したがって、突長の長さPlは15mm以上で、かつ、ソールの全長にわたる長さ以下に設定されるのが好ましいだろう。
つぎに、図12Aの突条の幅Pwと突条の長さPlとの関係について考察する。図15は突条の幅Pwおよび突条の長さPlの値を変化させ、他のパラメータは以下の値に固定し、前記摩擦係数Fcを計算した値を示す。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Lw:縦溝の幅0.5(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図15の図表中に太線で示したように、比Pl/Pwの値が1.8倍〜300倍である場合には、高い摩擦係数Fcが得られることが分かる。なお、突条の幅Pwが大きいほど摩擦係数Fcの値も大きくなるが、前述の横滑りを考慮すると、突条の幅Pwは3−15mmが好ましく、3.5−12mmが更に好ましく、4−10mmが最も好ましいだろう。
つぎに、図12Aの突条の幅Pwと縦溝の幅Lwとの関係について考察する。図16は突条の幅Pwおよび縦溝の幅Lwの値を変化させ、他のパラメータは以下の値に固定し、前記摩擦係数Fcを計算した値を示す。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Pl:突条の長さ27(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図16の図表中に太線で示したように、比Pw/Lwが2倍未満であると摩擦係数Fcの値が小さく、比Pw/Lwが2倍以上又は4倍以上であると、摩擦係数Fcの値が大きい。したがって、前記比Pw/Ldは2倍以上に設定され、好ましくは、4倍以上に設定される。
なお、製造上や前記横滑りの問題を考慮すると前記比Pw/Ldは100倍以下に設定される。
つぎに、図12Aの突条の幅Pwに対する突条の長さPlの長さ比Pl/Pwと縦溝の幅Lwに対する突条の幅Pwの幅比Pw/Lwとの関係について考察する。図17は長さ比Pl/Pwおよび幅比Pw/Lwの値を変化させ、他のパラメータは以下の値に固定し、前記摩擦係数Fcを計算した値を示す。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図17の図表中に太線で示したように、長さ比Pl/Pwが1.8倍〜200倍で、かつ、幅比Pw/Lwが2倍〜100倍においては、高い摩擦係数Fcの値が得られることが分かる。
なお、接地面積を40mm角として近似計算したため、Pl/Pwが1.5倍である場合と1.8倍である場合において摩擦係数Fcの値が互いに同じ値に算出されている。しかし、正確な接地面積は長さ比Pl/Pwが大きいほど大きくなり、Pl/Pwは1.8倍以上に設定される。
また、長さ比Pl/Pwの値が5倍の場合と200倍の場合とで摩擦係数Fcの値が同一になって表れている。したがって、長さ比Pl/Pwは4倍以上が好ましく、5倍以上が更に好ましいだろう。
一方、幅比Pw/Lwの値が2倍以上であると、摩擦係数Fcの値が大きくなり、更に、幅比Pw/Lwが4倍以上であると、摩擦係数Fcの値が著しく大きくなる。したがって、幅比Pw/Lwは2倍以上に設定され、好ましくは、4倍〜100倍に設定される。
つぎに、図18の図表に示すように、種々のパラメータを変化させて摩擦係数Fcを算出した。ex.502,503,508,509は図18の太線で囲ったように、低い摩擦係数Fcとなった。これら4つのex.におけるパラメータの共通点は横溝の深さWdが他の例に比べ大きいことである。すなわち、一般に、横溝の深さWdは0〜1.5mmが好ましく、0〜1.0mmが更に好ましいであろう。
つぎに、図19Aおよび図19Bの突条1Pおよび縦溝1Lの断面形状が摩擦係数Fcに与える影響について検討した。縦溝1Lの断面形状としては図19Aの「開口部より奥の方が幅広な略台形状」の溝(アリ溝)および図19Bの略V型の溝について検討した。
図19Aおよび図19Bは縦溝の深さLd(=縦溝の接地面側の幅Lw1)および縦溝の非接地面側の幅Lw2の値を変化させ、他のパラメータは以下の値に固定し、前記摩擦係数Fcを計算した値を示す。
なお、図19Aにおける突条1Pの基本的な幅Pwは5.0mmに設定した。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Pl:突条の長さ20(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
これらの例から分かるように、縦溝1Lは図19Aのアリ溝形状であってもよいが、図19BのV型断面である場合には摩擦係数Fcの値が低下する。すなわち、図19Bの太線で囲った部分においては摩擦係数Fcの値が低い。その理由は縦溝1LがV型断面であると突条1Pの接地面10の面積が減少するからである。
つぎに、図20Aおよび図20Bの突条1Pの縦断面形状が摩擦係数Fcに与える影響について検討した。縦溝1Lの断面形状としては図20Aの逆台形および図20Bの台形について検討した。
図20Aおよび図20Bにおいて突条1Pの接地面の長さPl1および非接地面の長さPl2を変化させ、他のパラメータは以下の値に固定し、前記摩擦係数Fcを計算した値をこれらの図に示す。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Lw:縦溝の幅0.5(mm)
Pw:突条の幅5(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
これらの図表に示された摩擦係数Fcの値から分かるように、前記突条1Pの縦断面の形状が摩擦係数Fcに与える影響は小さいだろう。
つぎに、図21〜図23に示すように、突条1Pの表面に細く、かつ、浅い溝Gsがある場合について検討した。各溝Gsの形状および寸法は各図表に示す通りである。図21の場合、溝Gsは突条1Pの長手方向に延び、図22の場合、溝Gsは突条1Pの幅方向に延び、図23の場合、溝Gsは突条1Pに対し斜め方向に延びている。
図21の場合、溝Gsを3本に設定した。また、図22および図23においては溝Gsを5mmピッチに設定した。
その他の各パラメータについては下記の値に固定した。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Lw:縦溝の幅0.5(mm)
Pw:突条の幅5(mm)
Pl:突条の長さ無限大
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図21に示された摩擦係数Fcの値から、細い縦の溝Gsがある場合、細い溝Gsの幅Vwが0.4mmであると、摩擦係数Fcの値の低下が若干大きいことが分かる。したがて、突条1Pの表面に縦長の溝Gsを設ける場合0.4mm以下に設定するのが好ましい。換言すれば、少なくとも0.3mmよりも浅い溝は本発明の縦溝1Lに含まれないと考えることができる。
図22に示された摩擦係数Fcの値から細く浅い横長の溝Gsがある場合、同溝Gsの深さVdが0.4mmであると、摩擦係数Fcの値の低下が大きいことが分かる。したがって突条1Pの表面に横方向に溝Gsを設ける場合0.4mm以下に設定するのが好ましい。換言すれば、少なくとも0.3mmよりも浅い横溝は本発明の横溝1Wに含まれないと考え、前記浅い横溝の存在を無視してもよいと考えることができる。
図23に示された摩擦係数Fcの値から、浅い斜め方向に延びる溝Gsについても前記図22の浅い横溝Gsがある場合と同様に考えることができる。
図24は突条1Pの表面に複数の突起Ppが存在する場合について摩擦係数Fcの値を計算した結果を示す。
下記の各パラメータを固定し、突起Ppの高さと、突条1Pの面積に対する突起Ppの総面積の比を変化させて摩擦係数Fcを算出した。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Lw:縦溝の幅0.5(mm)
Pw:突条の幅5(mm)
Pl:突条の長さ20(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図24の太線で囲って示すように、同総面積の比が大きく、かつ、突起の高さが低い場合には、摩擦係数Fcは然程低下しないだろう。換言すれば、細く浅い溝により突条1Pの表面に模様を付した場合については、同模様による凹凸を無視できると考えてもよい。
図25は突条1Pの表面に小さな直方体状のディンプルDp又は小突起(Dp)が設けられた場合の摩擦係数Fcの値を示す。ディンプルの場合には小突起の縦欄の値がマイナス値で表示されている。
下記の各パラメータを固定し、小突起の高さ又はディンプルの深さと、突条1Pの面積に対する接地面積の比を変化させて、摩擦係数Fcの値を算出した。
Mt:ミッドソールの厚さ14(mm)
Bt:アウトソールのベース厚さ2(mm)
Ld:縦溝の深さ1(mm)
Lw:縦溝の幅0.5(mm)
Pw:突条の幅5(mm)
Pl:突条の長さ20(mm)
Wd:横溝の深さ1(mm)
Ww:横溝の幅1(mm)
図25の摩擦係数Fcの値から、突条1Pの表面に小さなディンプルがあっても、突条1Pの表面の接地面積が確保されれば、摩擦係数Fcに与える影響は小さいと考えられる。一方、小突起は摩擦係数Fcの値を著しく低下させる。小突起は接地の面積を小さくするだけでなく、曲げ変形を呈するであろうから、突条1Pの表面に設けないのが好ましい。
図26A〜図26Fは突条1Pの他の配置や形状を示す。
図26Aのように、突条1Pは千鳥配列されていてもよい。また、図26Bのように、突条1Pは互いに異なる幅Pwや長さPlであってもよい。
図26Cに示すように、突条1Pの平面形状は台形や平行四辺形であってもよい。図26Cの場合、突条1Pの幅は前端の幅Pwfと後端の幅Pwbとの平均値で求めることができる。
図26Dのように、突条1Pは樽型や、逆に中央が括れた形状であってもよい。
図26Eのように、突条1Pや縦溝1Lは波形であってもよい。この場合、波形の振幅V1が大きかったり、あるいは、波の波長V2が小さい場合には、縦溝1Lに横溝の成分が含まれることになり、摩擦係数Fcの低下を招くだろう。
図26Fは突条1Pの切り欠き1C等により横溝が形成されている場合を示す。切り欠き1Cの深さが0.5mmを超え、かつ、切り欠き1Cの幅が突条1Pの幅Pwの0.5倍以上である場合には、摩擦係数Fcの低下を招くだろう。一方、切り欠き1Cの深さが0.5mm以下で、かつ、切り欠き1Cの幅が突条1Pの幅Pwの0.5倍未満である場合には、摩擦係数Fcの低下は小さく本発明に含まれると考えることができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、ミッドソールは設けられなくてもよい。また、アウトソール1は、前足部および/または後足部の少なくとも一部の領域に設けられていればよく、さらに前足部および/または後足部において一部が欠けていても、つまり縦溝や横溝にミッドソール2が露出していてもよい。ここで、ミッドソール2が露出している場合には、「縦溝の深さ」とは、「アウトソール1に設けられる溝の深さ」から算出しても、「アウトソール1を貫通してミッドソール2にまで設けられる溝の深さ」から算出してもよい。
本発明の突条は足の内側の前足部または後足部のいずれか一方にあってもよい。それらの場合も前記各実施例やシミュレーションの例が適用されてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明は走行や歩行に適した靴の靴底に適用できる。
1:アウトソール 10:接地面 11:内側 12:外側
1A:長軸 13:仮想の曲線 14:横断ライン
1F:前足部 1M:中足部 1B:後足部
1P:突条 1Q:別の突条
1G:斜溝 1L:縦溝 1W:横溝
2:ミッドソール 3:アッパー
B1,B2:角 X:直交方向 Y:前後方向
AT:先端領域 ET:先端 EB:後端
AM:主領域 AM1:第1領域 AM2:第2領域 AM3:第3領域
AS:副領域
Cs:接触面 F:力
Ea:アウトソールのヤング率 Em:ミッドソールのヤング率
Mt:ミッドソールの厚さ Bt:アウトソールのベースの厚さ
Ld:縦溝の深さ Lw:縦溝の幅
Pw:突条の幅 Pw/Lw:幅比
Pl:突条の長さ Pl/Pw:長さ比
Wd:横溝の深さ Ww:横溝の幅

Claims (20)

  1. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定され、
    前記縦溝の深さに対する前記突条の前記接地面の幅の比が2倍〜20倍に設定されており、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられており、
    前記主領域を2等分した縁側の半分と中央寄りの半分のうち、前記中央寄りの半分において、前記複数の突条の接地面の面積は前記中央寄りの半分の過半の面積に設定されている。
  2. 請求項1のアウトソールにおいて、前記主領域に接し前記主領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの5%の長さで定義される副領域を前記アウトソールは有し、
    前記副領域において、前記複数の突条の接地面の面積は前記副領域の半分の過半の面積に設定されている。
  3. 請求項1もしくは2のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
  4. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定され、
    前記縦溝の深さに対する前記突条の前記接地面の幅の比が2倍〜20倍に設定されており、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられており、
    前記主領域に接し前記主領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの5%の長さで定義される副領域を前記アウトソールは有し、
    前記副領域において、前記複数の突条の接地面の面積は前記副領域の半分の過半の面積に設定されている。
  5. 請求項4のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
  6. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定され、
    前記縦溝の深さに対する前記突条の前記接地面の幅の比が2倍〜20倍に設定されており、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
  7. 請求項6のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられている。
  8. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定され、
    前記縦溝の深さに対する前記突条の前記接地面の幅の比が2倍〜20倍に設定されており、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられており、
    前記アウトソールは、
    前記主領域を前後方向に3等分した前方の第1領域、前記第1領域に隣接する第2領域および後方の第3領域を有し、
    前記複数の突条のうち少なくとも1つの突条は、前記第1領域において前方に延びるに従い前記長軸に近づく傾きを有し、
    前記少なくとも1つの突条あるいは前記複数の突条のうちの別の少なくとも1つの突条は、前記第3領域において前方に延びるに従い前記長軸から遠ざかる傾きを有する。
  9. 請求項8のアウトソールにおいて、前記主領域に接し前記主領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの5%の長さで定義される副領域を前記アウトソールは有し、
    前記副領域において、前記複数の突条の接地面の面積は前記副領域の半分の過半の面積に設定されている。
  10. 請求項8もしくは9のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
  11. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部および後足部の各々の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定されており、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられており、
    前記主領域を2等分した縁側の半分と中央寄りの半分のうち、前記中央寄りの半分において、前記複数の突条の接地面の面積は前記中央寄りの半分の過半の面積に設定されている。
  12. 請求項11のアウトソールにおいて、前記主領域に接し前記主領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの5%の長さで定義される副領域を前記アウトソールは有し、
    前記副領域において、前記複数の突条の接地面の面積は前記副領域の半分の過半の面積に設定されている。
  13. 請求項11もしくは12のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
  14. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部および後足部の各々の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定されており、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられており、
    前記主領域に接し前記主領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの5%の長さで定義される副領域を前記アウトソールは有し、
    前記副領域において、前記複数の突条の接地面の面積は前記副領域の半分の過半の面積に設定されている。
  15. 請求項14のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
  16. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部および後足部の各々の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定されており、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
  17. 請求項16のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられている。
  18. 靴のアウトソールであって、前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の突条と、前記複数の突条の間で定義される少なくとも1本の縦溝とを備え、
    前記複数の突条および前記縦溝は足の内側の前足部および後足部の各々の少なくとも一部の領域において、前後方向または斜め前後方向に延び、前記アウトソールの長軸となす角が0°〜35°の範囲に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅に対する長さの比が1.8倍〜200倍に設定され、
    前記突条の前記接地面の幅は前記縦溝の幅の2倍〜100倍に設定されており、
    前記アウトソールは前記アウトソールの先端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの10%の長さで定義される先端領域と、前記先端領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの30%の長さで定義される主領域とを有し、
    前記突条の接地面の面積は前記主領域の過半の面積を有し、
    少なくとも前記主領域の前端部に前記複数の突条および前記縦溝が設けられており、
    前記アウトソールは、
    前記主領域を前後方向に3等分した前方の第1領域、前記第1領域に隣接する第2領域および後方の第3領域を有し、
    前記複数の突条のうち少なくとも1つの突条は、前記第1領域において前方に延びるに従い前記長軸に近づく傾きを有し、
    前記少なくとも1つの突条あるいは前記複数の突条のうちの別の少なくとも1つの突条は、前記第3領域において前方に延びるに従い前記長軸から遠ざかる傾きを有する。
  19. 請求項18のアウトソールにおいて、前記主領域に接し前記主領域の後端から前記内側の前足部を後方に向かい前記長軸の長さの5%の長さで定義される副領域を前記アウトソールは有し、
    前記副領域において、前記複数の突条の接地面の面積は前記副領域の半分の過半の面積に設定されている。
  20. 請求項18もしくは19のアウトソールにおいて、
    前記アウトソールは、路面に接地する接地面を有する複数の別の突条と、前記複数の別の突条の間で定義される少なくとも1本の斜め溝とを更に備え、
    前記複数の別の突条および前記斜め溝は足の外側の前足部の前半部分の少なくとも一部の領域において斜め前後方向に延び、かつ、前方に延びるに従いアウトソールの外縁に向かって延び、前記アウトソールの長軸となす角が20°〜45°の範囲に設定され、
    前記内側の複数の突条と前記外側の複数の突条とのなす角が10°〜60°の範囲に設定されている。
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