JP5709921B2 - 二重反転式送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、上流側のインペラと下流側のインペラとが互いに異なる方向に回転する二重反転式送風機に関する。
軸流型の送風機としては、特許文献1乃至10に開示されているように、軸流方向に回転軸中心をそろえて上流側のインペラと下流側のインペラとを配置したものが知られている。このような二重反転式送風機は、単一のインペラを回転するものと比較すると、整流効果により風の流れが軸流方向に集中するため冷却対象への送風量が大きくなる、カウンタートルクを相殺することができる、などの利点がある。その利点を利用することにより、送風機の小型化、省電力化、及び静寂化が可能となる。
特許第3953503号公報 特許第3959359号公報 特許第4128194号公報 特開2008−121440号公報 特開2011−58420号公報 WO2009/057598号パンフレット 特開2011−122569号公報 特開2011−122570号公報 特開2011−144804号公報 特開2012−219712号公報
二重反転式送風機としては、パソコン内部に設けられる空冷装置として利用されたものがよく知られている。その場合、通常は上流側のインペラと下流側のインペラとがダクトの内部に配置されている。つまり、静圧を得るためにクローズド構造となっている。これに対し、本願発明者は、パソコンの周辺機器としてパソコン外部からパソコンに風を当てるものであって、且つ対人用の卓上扇風機としても利用することができる汎用性の高い送風機を得るべく、上流側のインペラと下流側のインペラとの間からも空気を吸い込むオープン構造の二重反転式送風機を提案した。そして、鋭意検討の末に極めて優れた構成の特定に至り、本発明を達成した。
特に、対人用の送風機として使用する場合は、快適性を十分に検討する必要がある。つまり、送風量が少なめの適度な風を要求する際に、整流効果により風の流れが軸流方向に集中した状態であると、身体に部分的に当る風が必要以上に強まり、その風の質を不快に感じるものと思われる。このような二重反転式送風機については、送風量と整流効果とのバランスが重要であると考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、対人用の送風機として好適に利用することができるオープン構造の二重反転式送風機を提供することである。
本願第1請求項に記載した発明は、軸流方向に回転軸中心(O)をそろえて配置された上流側の第1インペラ(110)及び下流側の第2インペラ(120)と、前記第1インペラ(110)を回転する第1モータ(210)と、前記第2インペラ(120)を回転する第2モータ(220)と、送風量を調節する送風量調節手段(30)とを備え、前記第1インペラ(110)と前記第2インペラ(120)とが互いに異なる方向に回転する二重反転式送風機(1)において、
当該二重反転式送風機(1)は、前記軸流方向の後方から空気を吸い込むとともに、前記第1インペラ(110)と前記第2インペラ(120)との間からも空気を吸い込むものであり、
前記送風量調節手段(30)は、整流効果により風の流れが前記軸流方向に集中する第1の送風状態と、前記第1の送風状態よりも前記送風量が少なく且つ前記整流効果が小さい第2の送風状態とを切り換えるものである構成の二重反転式送風機(1)である。
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1において、前記第1インペラ(110)の直径をL1、前記第2インペラ(120)の直径をL2、前記第1の送風状態における前記第1インペラ(110)の回転数をX1、前記第2インペラ(120)の回転数をY1、前記第2の送風状態における前記第1インペラ(110)の回転数をX2、前記第2インペラ(120)の回転数をY2とするとき、それらは、L2/L1=1.06〜1.20、X1/X2=1.25〜1.50、Y1=Y2、の関係が成り立つようにした構成の二重反転式送風機(1)である。
本願第3請求項に記載した発明は、請求項2又は3において、前記第2インペラ(120)のブレード(121)は、前記軸流方向の正面からみたとき、その前縁の先端部分がチップ側に向って回転方向の幅を減少するテーパー状となっており、前記第1インペラ(110)のブレード(111)の回転半径をR1、前記第2インペラ(120)のブレード(121)の回転半径をR2とし、更に前記回転軸中心(O)から前記第2インペラ(120)のブレード(121)の前縁に接線を引いたときの接点(P)と前記回転軸中心(O)との距離をRPとするとき、それらは、RP<R1<R2、の関係が成り立つようにした構成の二重反転式送風機(1)である。
本発明によれば、対人用の送風機として好適に利用することができるオープン構造の二重反転式送風機を得ることができる。
本発明の実施例に係り、二重反転式送風機の正面図である。 本発明の実施例に係り、二重反転式送風機の側面図である。 本発明の実施例に係り、二重反転式送風機の側面断面図である。 本発明の実施例に係り、第1インペラの説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明の実施例に係り、第2インペラの説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明の実施例に係り、第1インペラ及び第2インペラの説明図である。 本発明の実施例に係り、第2インペラの説明図である。 本発明の実施例に係り、第1インペラのブレード及び第2インペラのブレードの説明図である。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1乃至図8に示す本例の二重反転式送風機1は、パソコンのUSBを電源として駆動する小型の送風機である。この二重反転式送風機1は、軸流方向に回転軸中心をそろえて配置された上流側の第1インペラ110及び下流側の第2インペラ120と、第1インペラ110を回転する第1モータ210と、第2インペラ120を回転する第2モータ220と、第1インペラ110及び第2インペラ120を包囲するガード300とを備え、第1インペラ110と第2インペラ120とが互いに異なる方向に回転する構成となっている。ガード300は格子状又は網状の覆いであり、本例の二重反転式送風機1は、第1インペラ110と第2インペラ120との間からも空気を吸い込むオープン構造のものである。尚、図2中の黒矢印は空気の流れを示している。また、図4中の白矢印は第1インペラ110の回転方向を示し、図5及び図7中の白矢印は第2インペラ120の回転方向を示している。
第1モータ210及び第2モータ220は、スペックが共通の同型のDCモータである。各インペラ110,120は、各モータ210,220の駆動軸にそれぞれハブ110a,120aが直結されている。各インペラ110,120のハブ110a,120aは、直径が等しく設定されている。
各モータ210,220及びガード300は、台座10に対して角度調整可能に支持された支持体20に装着されている。支持体20又は台座10の要所には、二重反転式送風機1の送風量を調節する送風量調節手段30が設けられている。
本例の送風量調節手段30は、各モータ210,220に電流を供給する回路基板に、使用者によって操作される入力装置を搭載してなるものである。送風量は、入力装置の操作に応じて回路基板が各モータ210,220を駆動する電圧を変えることにより調節される。入力装置の機械的構造は特に限定はしないが、図例したものは、回転式の操作子が支持体20の正面に位置するものである。
この送風量調節手段30は、操作子を操作することにより、電源がOFFの停止状態と、整流効果により風の流れが軸流方向に集中する第1の送風状態と、第1の送風状態よりも送風量が比較的少なく且つ整流効果が比較的小さい第2の送風状態とを切り換えるものとなっている。以下の説明においては、第1の送風状態における第1インペラ110の回転数をX1、第2インペラ120の回転数をY1、第2の送風状態における第1インペラ110の回転数をX2、第2インペラ120の回転数をY2とする。
本例の二重反転式送風機1は、第1の送風状態において送風量及び整流効果が最大となるように構成されている。特に、第1モータ210及び第2モータ220をスペックが共通の同型のモータとし、第1の送風状態においては、第1モータ210及び第2モータ220を等しい電圧で駆動するものとなっている。
このような二重反転式送風機1は、その送風効率の点で、上流側の第1インペラ110の回転数が下流側の第2インペラ120の回転数よりも大きい方が優れている。しかし、スペックが異なる第1モータ210と第2モータ220とを組合わせて用いることは、設計・製造におけるコストパフォーマンスの観点から、望ましい構成とはいえない。そこで本例においては、第1モータ210及び第2モータ220をスペックが共通の同型のモータとし、第1モータ210及び第2モータ220を等しい電圧で駆動した場合における第1インペラ110及び第2インペラ120の構造を工夫することとした。
まず、第1インペラ110の直径をL1、第2インペラ120の直径をL2とし、第1インペラ110のブレード111の数をA、第2インペラ120のブレード121の数をBとし、軸流方向に対する第1インペラ110のブレード111の幅をW1、第2インペラ120のブレード121の幅をW2とするとき、それらは、L1<L2、A<B、W1>W2の関係が成り立つように構成されている。
第1モータ210及び第2モータ220は、それぞれ駆動時における回転数及びトルクが適正負荷の許容範囲内となればよい。条件としては、空気に作用するブレードの面積が大きくなればトルクが増して回転数が低下する。つまり、インペラの直径が大きくなれば回転数が低下する。ブレードの枚数が多くなれば回転数が低下する。また、軸流方向に対するインペラのブレードの幅が大きくなれば回転数が低下する。
ここで、送風量を増すべく第2インペラ120の直径L2を第1インペラ110の直径L1よりも大きく設定した。すなわち、第2インペラ120のブレード121の回転半径R2は、第1インペラ110のブレード111の回転半径R1よりも大きく設定した。L1=2×R1、L2=2×R2、である。また、第2インペラ120の直径L2が第1インペラ110の直径L1より大きいことを踏まえつつ空気の流れ等を考慮して、第2インペラ120のブレード121の数Bを第1インペラ110のブレード111の数Aよりも多く設定した。すると、第1インペラ110の回転数Xは、第2インペラ120の回転数Yよりも相対的に大きくなる。
更に、第1の送風状態における第1インペラ110の回転数X1を第2インペラ120の回転数Y1よりも大きくするという条件の下で、軸流方向に対する第1インペラ110のブレード111の幅W1を第2インペラ120のブレード121の幅W2よりも大きく設定した。つまりこれは、第2インペラ120の直径L2をより大きくするための工夫である。このような構成によると、第1インペラ110と第2インペラ120との間からより積極的に空気を吸い込むことが可能となる。構造的にバランスのとれた設計となり、送風効率が向上する。
このように、本例の二重反転式送風機1は、第1モータ210及び第2モータ220としてスペックが共通の同型のモータを採用し、それらを等しい電圧で駆動してもX1>Y1となるように構成されている。
本例の場合、第1の送風状態における各モータ210,220の駆動電圧は、それぞれ5[V]である。第1の送風状態における第1インペラ110の回転数X1は2400[rpm]、第2インペラ120の回転数Y1は1400[rpm]である。X1とY1との望ましい関係は、X1/Y1=1.6〜2.0、である。X1の実用的な値は2000〜4000[rpm]であり、Y1の実用的な値は1400〜2000である。
第1インペラ110の直径L1は80[mm]、第2インペラ120の直径L2は85[mm]である。L1とL2との望ましい関係は、L2/L1=1.06〜1.20、である。L1の実用的な値は80〜100[mm]であり、L2の実用的な値は85〜120[mm]である。
第1インペラ110のブレード111の数Aは5枚であり、第2インペラ120のブレード121の数Bは7枚である。Aの実用的な枚数は3〜6枚であり、このときBの望ましい枚数はAより1〜4枚多い枚数である。
軸流方向に対する第1インペラ110のブレード111の幅W1は21[mm]、第2インペラ120のブレード121の幅W2は18[mm]である。W1とW2との望ましい関係は、W1/W2=1.16〜1.40である。
第1インペラ110のブレード111と第2インペラ120のブレード121との間隔Gは、25.5[mm]である。実験によると、第1の送風状態におけるGの実用的な値は12.0〜16.5[mm]である。但しその値の場合、整流効果が比較的小さい送風状態に切り換えると、騒音が大きくなることも判明しており、本願発明者は、その騒音を低減するべく検討をしたところ、間隔Gを広げることが騒音対策として有効であることをつきとめた。本例におけるGの実用的な値は12.0〜30.5[mm]であり、より望ましい値は16.5〜28.0[mm]である。
次に、本例の第2インペラ120について説明する。第2インペラ120のブレード121は、軸流方向の正面からみたとき、その前縁の先端部分がチップ側に向って回転方向の幅を減少するテーパー状となっている。この第2インペラ120は、前進翼型のインペラを設計したうえで、静粛性能を高めるべくそのブレードの回転方向に向って前進した前縁の先端部分n(図7参照)を削除したものである。
また、第1インペラ110のブレード111の回転半径をR1、第2インペラ120のブレード121の回転半径をR2とし、更に回転軸中心Oから第2インペラ120のブレード121の前縁に接線を引いたときの接点Pと回転軸中心Oとの距離をRPとするとき、それらは、RP<R1<R2、の関係が成り立つように構成されている。
本例の場合、第1インペラ110のブレード111の回転半径R1は40[mm]、第2インペラ120のブレード121の回転半径R2は42.5[mm]である。そして、接点Pと回転軸中心Oとの距離RPは35[mm]である。R1とR2との望ましい関係は、前述したL1とL2との関係と同様に、R2/R1=1.06〜1.20、である。また、R1とRPとの望ましい関係は、R1/RP=1.08〜1.25、である。R1の実用的な値は40〜50[mm]であり、R2の実用的な値は42.5〜60[mm]である。このときRPの実用的な値は32〜46[mm]である。このような構成によると、オープン構造の二重反転式送風機1の静粛性能が向上する。以下に、その考え方を説明する。
一般に、送風機の静粛性能は、インペラに設けるブレードの形状に大きく依存する。ブレードとしては、軸流方向の正面からみたとき、前縁の先端部分が回転方向に向って前進した前進翼型のものが知られている。前進翼型ブレードは、団扇型ブレードと比較すると騒音が少ないという利点がある。
本願発明者は、前進翼型ブレードを備えたインペラを軸流方向の上流側と下流側に配置してなるオープン構造の二重反転式送風機を試作して、実際に作動実験を行なったところ、その騒音が、各インペラをそれぞれ単独で回転させた場合よりも遥に大きくなることが判明した。そこで、騒音を低減すべく検討し、試行錯誤の末に、下流側のインペラのブレードについて、回転方向に向って前進した前縁の先端部分を面取りすると、騒音が明らかに低減することをつきとめた。
下流側の第2インペラは、上流側の第1インペラの旋回エネルギーを軸流方向の圧力に変換するという機能がある。その機能からすると、上流側の第1インペラに近く回転方向に対する角度が小さい前縁の先端部分は、後方からの空気に対して作用の小さい部分であると考えられる。また、その部分を面取りすると騒音が低減したことから、騒音の発生原因となる部分でもあることが判明した。
本例では、このような実験結果を考慮して第2インペラ120のブレード121の形状を特定した。つまり、第2インペラ120のブレード121は、軸流方向の正面からみたとき、その前縁の先端部分がチップ側に向って回転方向の幅を減少するテーパー状となっている。
更に、オープン構造、すなわち第1インペラ110と第2インペラ120との間からも空気を吸い込むことにより送風量を増すことを考慮して、第2インペラ120のブレード121の回転半径R2は、第1インペラ110のブレード111の回転半径R1よりも大きく設定した。このとき、回転軸中心Oから第2インペラ120のブレード121の前縁に接線を引いたときの接点Pと回転軸中心Oとの距離RPは、第1インペラ110のブレード111の回転半径R1よりも小さく設定するとよい。接点Pから先がテーパー状の先端部分である。RP<R1<R2、の関係が成り立つように設定することにより、送風効率が高く且つ静寂性に優れた二重反転式送風機となる。
このように、本例の二重反転式送風機1は、第1の送風状態において整流効果を十分に得るべく極めて合理的に構成されたものである。次に、第2の送風状態について説明する。
本例の場合、第2の送風状態における第1モータ210の駆動電圧は3[V]、第2モータ220の駆動電圧は5[V]である。第2の送風状態における第1インペラ110の回転数X2は1700[rpm]、第2インペラ120の回転数Y2は1400[rpm]である。第1モータ210の駆動電圧は、スペックが共通の第2モータ220を駆動する電圧よりも低い電圧であっても、前述した第1インペラ110及び第2インペラ120の構造により、X2>Y2となる範囲において設定されている
第2の送風状態における第1インペラ110の回転数X2は、第1の送風状態における回転数X1よりも小さい。また、第2の送風状態における第2インペラ120の回転数Y2は、第1インペラ110の回転数X2が異なることによって生じる条件の違いを除けば、第1の送風状態における回転数Y1と同じである。つまり、Y1=Y2、である。故に、第2の送風状態は、第1の送風状態よりも送風量が比較的少なくなる。また、第1の送風状態は、理想的又はそれに近い整流効果が得られる構成となっており、第2の送風状態における第1インペラ110の回転数X2のみを小さくすると、整流効果は比較的小さくなる。
X1とX2との望ましい関係は、X1/X2=1.25〜1.50、である。また、X2とY2との望ましい関係は、X2/Y2=1.10〜1.35、である。
このように、各インペラ110,120の直径が、L2/L1=1.06〜1.20、の関係が成り立つものについて、X1/X2=1.25〜1.50、Y1=Y2、の関係が成り立つようにしたことにより、第2の送風状態においては、冷却対象になめらかな風を効率よく送ることが可能となる。
このような構成によると、製造性に優れるとともに騒音が小さく送風性能の高い極めて優れたオープン構造の二重反転式送風機であって、対人用の送風機としても好適に利用することができる送風機が得られる。送風量が少なめの適度な風を要求する際は、送風量調節手段30を操作して第2の送風状態とすることにより、快適な風を得ることができる。
以上説明したように、本例はオープン構造の二重反転式送風機として極めて合理的に構成されたものである。本願発明者は、優れたオープン構造の二重反転式送風機を得るべく試作と検証を繰返し、本例のごとき二重反転式送風機を完成させた次第である。本例の構成が極めて有効であることは、条件が異なる試作品との比較実験によっても確認されている。尚、本例における各部の構成は、特許請求の範囲に記載した技術的範囲において適宜に設計変更が可能であり、図例説明したものに限定されないことは勿論である。
例えば、本例の送風量調節手段30は、第1の送風状態と第2の送風状態とを選択的に切換えるものであるが、或いは、所定の入力装置の操作に応じて第1モータ210の駆動電圧を漸次増減することにより、第1の送風状態と第2の送風状態との間において送風量の微調節を行うことができるように構成してもよい。
また、台座10に対して支持体20を駆動する駆動機構を設けて、風の向きを水平方向や上下方向に動かす首振り運動を行うように構成してもよい。
本発明の二重反転式送風機は、例えばパソコンのUSBを電源として駆動する小型の送風機として好適に利用することが可能である。
1 二重反転式送風機
10 台座
20 支持体
30 送風量調節手段
110 第1インペラ
110a ハブ
111 ブレード
120 第2インペラ
120a ハブ
121 ブレード
210 第1モータ
220 第2モータ
300 ガード
L1 第1インペラの直径
L2 第2インペラの直径
W1 軸流方向に対する第1インペラのブレードの幅
W2 軸流方向に対する第2インペラのブレードの幅
G 第1インペラのブレードと第2インペラのブレードとの間隔
R1 第1インペラのブレードの回転半径
R2 第2インペラのブレードの回転半径
O 回転軸中心
P 回転軸中心から第2インペラのブレードの前縁に接線を引いたときの接点
RP 接点と回転軸中心との距離
n 前進翼型ブレードの前縁の先端部分

Claims (3)

  1. 軸流方向に回転軸中心をそろえて配置された上流側の第1インペラ及び下流側の第2インペラと、前記第1インペラを回転する第1モータと、前記第2インペラを回転する第2モータと、送風量を調節する送風量調節手段とを備え、前記第1インペラと前記第2インペラとが互いに異なる方向に回転する二重反転式送風機において、
    当該二重反転式送風機は、前記軸流方向の後方から空気を吸い込むとともに、前記第1インペラと前記第2インペラとの間からも空気を吸い込むものであり、
    前記送風量調節手段は、整流効果により風の流れが前記軸流方向に集中する第1の送風状態と、前記第1の送風状態よりも前記送風量が少なく且つ前記整流効果が小さい第2の送風状態とを切り換えるものであることを特徴とする二重反転式送風機。
  2. 前記第1インペラの直径をL1、前記第2インペラの直径をL2、前記第1の送風状態における前記第1インペラの回転数をX1、前記第2インペラの回転数をY1、前記第2の送風状態における前記第1インペラの回転数をX2、前記第2インペラの回転数をY2とするとき、
    それらは、L2/L1=1.06〜1.20、X1/X2=1.25〜1.50、Y1=Y2、の関係が成り立つようにしたことを特徴とする請求項1記載の二重反転式送風機。
  3. 前記第2インペラのブレードは、前記軸流方向の正面からみたとき、その前縁の先端部分がチップ側に向って回転方向の幅を減少するテーパー状となっており、
    前記第1インペラのブレードの回転半径をR1、前記第2インペラのブレードの回転半径をR2とし、更に前記回転軸中心から前記第2インペラのブレードの前縁に接線を引いたときの接点と前記回転軸中心との距離をRPとするとき、
    それらは、RP<R1<R2、の関係が成り立つようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の二重反転式送風機。
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