JP5708694B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
手段1.複数の機能部を組付けてなる遊技機において、
前記複数の機能部のうち所定の機能部のそれぞれには、当該機能部についての解体情報を、それに対応付けられた文字・記号・図形又はそれらの組合せからなる標章として表示する表示手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
なお、本手段1でいう「解体情報」には機能部を構成部品毎に分解するための情報だけでなく、機能部自体を遊技機から取り外すための取り外し情報も含まれる。
なお、本構成でいう「取り外し情報」とは、例えば機能部の「組付け手段」、「取り外し方法」や「機能部単位毎の取り外し順序」、また、特に前記遊技機から取り外すための作業対象箇所を複数有するものについては「各作業対象箇所の位置」、「それらの作業順序」、或いは、これらの組合せ等が含まれる。
ここで、上記手段3ないし手段4でいう「作業対象箇所に対応する位置」とは、各作業対象箇所に近接した位置だけでなく、例えば機能部全体の縮尺図を表示させ、その縮尺図上での前記各作業対象箇所の対応位置であっても良い。
なお、本構成でいう「分解情報」とは、例えば機能部を構成する各構成部品の「組付け手段」、「取り外し方法」、「作業対象箇所の位置」や「それらの作業順序」、或いは、これらの組合せ等が含まれる。
ここで、上記手段6ないし手段7でいう「作業対象箇所に対応する位置」とは、各作業対象箇所に近接した位置だけでなく、例えば構成部品全体の縮尺図を表示させ、その縮尺図上での前記各作業対象箇所の対応位置であっても良い。
手段9.手段8に記載のものにおいて、前記表示位置は、前記各機能部或いは構成部品が組み付けられた状態で視認可能な位置であるところに特徴を有する。
このような構成によれば、各作業対象箇所の作業内容に対応した標章及び前記指示図は、各機能部或いは構成部品が遊技機に組み付けられた状態で他の機能部等(配線コード等も含む)の背後に隠れないような位置、即ち、組付け状態で視認可能な位置に表示されている。従って、たとえ各作業対象箇所が他の機能部等の背後に隠れて見え辛くなっていても前記標章及び指示図を見れば、それらの作業内容及び存在位置を知ることができ、もって迅速な対処が可能となる。
本手段によれば、個別縮尺図をみれば作業対象箇所の数、それらの位置関係等を一瞬にして把握することができる。
本手段の構成によれば、複数の機能部或いはそれらの構成部品には、再利用可能か否かを識別可能な識別表示手段が設けられているから、再利用可能であるにもかかわらず廃棄してしまうといった作業ミスを未然に防ぐことができると共に、解体作業の更なる効率化を図ることができる。
本手段によれば、解体情報に対応付けられた標章は、各機能部或いは各構成部品の金型成形時に刻印される。従って、例えば前記標章をシールに印刷してこれを各機能部等に貼り付ける構成と比較して、例えばある機能部の解体情報が表示されたシールを別の機能部に貼り付けてしまうといったシールの貼り間違いや、当該シールが途中で剥がれ落ちるといった心配がないという点で効果がある。
本手段によれば、全体縮尺表示手段を見れば本遊技機は、いくつの機能部から構成され、それらがどのような配置関係で組み付けられているかを容易に把握することができ、解体作業の効率性を向上させることができる。
本手段によれば、上記全体縮尺図を見れば、どの機能部について解体作業が必要かどうか把握することができ、解体作業が不要な機能部について作業をしてしまうといった余分な作業を未然に防ぐことができる。
本手段によれば、上記全体縮尺図を見れば、再利用可能であるにもかかわらず廃棄してしまうといった作業ミスを未然に防ぐことができる。
なお、本手段でいう「全体解体情報」とは、各機能部について解体作業が必要かどうかや、再利用可能かどうかの識別情報が含まれる。全体標章の一例としては、遊技機全体の全体縮尺図であって、それに描かれた各機能部図に、解体作業が必要か否か、再利用可能か否かの識別表示がされたものがある。
遊技機のなかには、製造後、短期間で回収されて廃棄されるものもあれば、極めて長期間に亘り使用された後に廃棄されるものもある。特に長期間経過したものは、製造時当初は再利用可能とされた機能部であっても、例えば老朽化や新技術への転換等により廃棄時には再利用不可能なものとなっている場合がある。そこで、本手段によれば、貼り付けスペースが確保されている。従って、各機能部について解体作業が必要か否かや、再利用可能な否かが経時的に変化した場合であっても、それに対応した最新の全解体情報の全体標章を貼り付けることができ、もって廃棄時において最適な解体作業を行わせることが可能となる。
本発明の第1実施形態について、遊技機のうちパチンコ機を例に挙げて図1ないし図5を参照しつつ説明する。
簡単に説明すると、符号13は球貯留タンクであり、ここからのパチンコ球が誘導樋14にて整列されつつ球払出装置15側に導かれ、この球払出装置15は後述する払出制御ユニット22からの払出信号を受けて所定の動作を行う。同図において球払出装置15の左隣には、樹脂製の液晶部カバー16が遊技盤12に対して一端側を中心に回動自在に設けられ、その内には、遊技盤12のおもて面に配された液晶表示部、ランプやスピーカをそれぞれ駆動制御する可変表示装置、ランプ制御ユニット及び音声制御ユニット(いずれも図示せず)が収容されている。
払出制御ユニット22は、図2に示すように、全体として扁平の箱状をなし、合成樹脂製のケース本体25及びケース蓋部26からなる保護ケース内に回路基板27を収容してなる。より詳しくは、ケース本体25内には、図4に示すように、制御用のICパッケージ28等の複数の電子部品が実装されると共に他のユニットと信号ケーブルを介して接続される複数のコネクタ部29を備えた回路基板27が配置されている。なお、同図では2機のICパッケージ28及び4つのコネクタ部29のみ図示してある。
まず、各制御ユニット表面には、図1に示すように、ユニット名の表示位置付近に、それら制御ユニット間での取り外し順序を示す番号を四角形で囲んでなる標章(以下、「ユニット取り外し順標章40」)が表示されている。より詳しくは、払出制御ユニット22には「1」、液晶部カバー16には「2」の番号からなるユニット取り外し順標章40がそれぞれ表示されている。また、発射制御ユニット18及び電源ユニット20は、主制御ユニット21に対して、その背後に一部が隠れるように重なり合った関係にあるので、主制御ユニットに「3」、発射制御ユニットに「4」、そして電源ユニットに「5」の番号からなるユニット取り外し順標章40がそれぞれ表示されている。
払出制御ユニット22表面の中央部には、当該払出制御ユニット22についての解体作業の作業手順の全体が表示されている(以下、これを「全体作業手順表示」)。この払出制御ユニット22の解体作業は大きく分けて、払出制御ユニット22を収容プレート37から取り外すための第1作業、その保護カバーを空けるための第2作業、及び、回路基板27を分解するための第3作業からなり、前記中央部には、それらに対応した番号を円で囲んでなる標章(以下、「作業順標章41」)が一列状に表示され、それらの横に各作業内容に対応した標章が表示されている。
次に第2作業内容については、その作業順標章41の横に破壊を示唆する図形43が示されると共に、その作業対象箇所である前記封印手段33,33の近傍に同一の作業順標章41が表示されている。なお、上記第1及び第2の作業の作業順標章41及び各図形42,43についてもやはり保護カバーの金型成形により刻印される。
第2作業についても同様に、やはりその作業対象箇所でなる封印手段33,33付近に、同第2作業の作業順標章41と同一の標章、及び、分数表示標章47が刻印されている(手段6の構成に相当)。
なお、上記各分数表示標章47と共に、その表示位置から当該作業対象箇所の方向を指し示す指示図(図2では点線矢印48で示してある)を表示しても良い(手段8の構成に相当)。
第3作業については、上記シール上に印刷された回路基板27の個別縮尺図46にてその作業対象箇所を指し示すようにしてある。即ち、この個別縮尺図46には、第1及び第2の単位作業の作業対象箇所に対応する位置にそれらの単位作業順標章44がそれぞれ印刷されている(手段10の構成に相当)。また、個別縮尺図46上のICパッケージ図はそれらが再利用可能部品であることを示すため例えば黄色く塗られている(手段11の構成に相当)。
以下、他の制御ユニットについてもユニット取り外し順標章40の番号順に解体作業を行う。
なお、各制御ユニットの解体情報等は、図1に示すように遊技盤12に組付けられた状態で視認可能な位置に配するのが望ましい。どこにどのユニットがあり、どのように解体作業を行うのかということを予め知ることができ、更に解体作業の効率化を図ることができるからである。
このような構成であれば、本実施形態に係るパチンコ機の解体作業にあたり、各機能部の配置関係を一見して把握することができると共に、いくつの機能部について作業をすべきかを容易に知ることができ、解体作業の更なる効率性・作業性を向上させることができる。
なお、上記全体縮尺図39は、パチンコ機の製造時に液晶部カバー16に刻印されている構成であっても、全体縮尺図39が印刷されたシールを貼り付ける構成であっても良い。更に、例えば図1の二点鎖線で囲まれたスペース39を貼り付けスペースとして、そこに最新の全体解体情報に対応した全体縮尺図39を貼り付けられるようにした構成でも良い(手段16の構成に相当)。パチンコ機の各機能部のなかには、長期間使用されて製造時当初は再利用可能であったものが途中で再利用不可能となる場合があり、上記構成であれば、このような再利用可能対象の経時的変化に対応した最新の解体情報をパチンコ機に表示させることが可能となる。
上記第1実施形態では、各制御ユニットにはユニット取り外し順標章40が表示され、この番号順に取り外し作業を進める構成としたが、本実施形態では、各制御ユニットには前記ユニット取り外し順標章40を表示していない。こうした場合、各制御ユニットをどの順で取り外せば良いかわかりにくい。例えば図7に示すように、電源ユニット20は、全4本のビスB1〜B4で遊技盤12に組み付けられており、そのうちの2本のビスB3,B4が他の制御ユニットの背後に隠れている。こうした場合、作業者は、目に見える2本のビスB1,B2だけを外せば当該電源ユニットを取り外せると誤って判断し、この2本のビスB1,B2を外した後に無理やり引き引き抜いて破壊してしまうなどのおそれがある。本実施形態では、このように各制御ユニットに前記ユニット取り外し順標章40が表示されていなくても無理なく効率良く解体作業を進めることを可能とするためのものである。なお、第1実施形態と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
本実施形態も、前記第2実施形態と同様の問題に対処するためのものであり、上記第2実施形態とは、解体情報の表示態様が異なる。
図8に示すように、電源ユニット20表面のうち露出した部分に、主制御ユニット21の背後に隠れている2本のビスB3,B4について分数表示標章60と、その各表示位置から作業対象箇所である各ビスB3,B4の取付け位置の方向を指示するための白抜き矢印61とが表示されている(手段9の構成に相当)。このような構成であれば、たとえ作業対象箇所が他の機能部等の背後に隠れていても、視認可能な位置に表示された前記分数表示標章60及び白抜き矢印61を見れば、当該作業対象箇所の作業内容及び存在位置を知ることができ、やはり電源ユニット20の取り外し作業の効率性を向上させることができる。
本実施形態も、前記第2実施形態と同様の問題に対処するためのものであり、上記第2実施形態とは、解体情報の表示態様が異なる。
図9に示すように、電源ユニット20表面のうち露出した部分に、作業内容を示す標章52、作業工数53、及び、当該電源ユニット20の個別縮尺図54が表示されており、この個別縮尺図54において各作業対象箇所の位置を指し示すよう構成されている(手段10の構成に相当)。
このような構成であれば、上記個別縮尺図54を見れば即座に全ビスの位置関係を明確に把握することができ、より解体作業の効率性を向上させることが可能となる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内種々変更して実施することができる。
(1)上記各実施形態では、解体情報は、特に解体作業が困難となり得る各制御ユニット(本発明の「所定の機能部」に相当)のみに表示した構成としたが、これに限らず、球貯留タンク13その他の機能部に表示する構成であっても良い。
18...発射制御ユニット
20...電源ユニット
21...主制御ユニット
22...払出制御ユニット
25...ケース本体
26...ケース蓋部
27...回路基板
28...ICパッケージ
33...各封印手段
39...全体縮尺図
40,41,42,43,44,47,48,50,51,52,53,60,61...各種標章
46,54...個別縮尺図
Claims (2)
- 複数の機能部を組付けてなる遊技機において、
前記複数の機能部のうち所定の機能部またはその構成部品には、当該所定の機能部を遊技機から取り外す場合に必要な作業内容に対応した情報を、それに対応付けられた文字・記号・図形又はそれらの組合せからなる標章として表示する表示手段が設けられ、
前記表示手段は、前記所定の機能部を取り外す場合に必要な複数の作業対象箇所のうち他の機能部及び/またはその構成部品の背後に隠れている一部の作業対象箇所に対応付けられた標章を、前記所定の機能部と前記他の機能部及び/またはその構成部品とが遊技機に組み付けられた状態で視認可能な位置に表示することを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機は、パチンコ機であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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