JP5705073B2 - 写真計測システムおよび写真計測用写真撮影条件決定方法 - Google Patents
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大型配管や船体ブロックのような、直接的な寸法の測定が困難な構造物の計測に用いられる手法の一つとして、写真計測が用いられる。
このため、実際の写真計測において、計測ポイントの実写真上での撮影状態によっては、精度良く計測ポイントの写真座標を抽出できない。
したがって、写真計測シミュレーションで得られた計測精度が、実際の写真計測では得られない場合が多いという問題があった。
計測対象物のデジタル写真撮影を行い、その写真に計測ポイントを設定して解析することにより計測対象物の計測ポイントの3次元座標を解析する写真計測システムにおいて、
計測対象物の設計データを読み込み、仮想の3次元の計測対象物モデルを生成する3Dモデリング機能と、
計測対象物モデルに対して、仮想写真計測を所望する位置を仮に仮計測ポイントとして指定する仮計測ポイント指定機能と、
仮計測ポイントに対する仮想写真の撮影位置・方向を指定して仮想写真を撮影する仮想写真撮影機能と、
仮想写真の仮計測ポイントの周囲の形状を解析することにより、仮計測ポイント近傍の自動抽出可能な位置としての論理計測ポイントを、仮想写真から自動抽出する論理計測ポイント抽出処理方法を選定する論理計測ポイント抽出処理方法選定機能と、
異なる位置から撮影された複数の仮想写真から、論理計測ポイント抽出処理方法を用いて自動抽出された同一の論理計測ポイントの、それぞれの仮想写真上における仮想写真座標を取得する仮想写真座標取得機能と、
仮想写真座標取得機能で取得した複数の仮想写真座標と、それぞれの仮想写真の仮想撮影をした位置、方向から、論理計測ポイントの仮想3次元空間座標を算出する3次元空間座標算出機能と、
計測対象物の設計データから直接求めた論理計測ポイントとなるべきポイントの仮想3次元空間座標と、3次元空間座標算出機能により求めた論理計測ポイントの仮想3次元空間座標との誤差を算出する仮想計測誤差算出機能とを有する制御ソフトを備えたコンピュータを備えたものである。
計測対象物の設計データを読み込み、仮想の3次元の計測対象物モデルを生成するステップと、
計測対象物モデルに対して、仮想写真計測を所望する位置を仮に仮計測ポイントとして指定するステップと、
実写真計測時に所望する計測誤差の範囲を設定するステップと、
仮計測ポイントに対する仮想写真の撮影位置・方向を指定して仮想写真を撮影するステップと、
仮計測ポイントの周囲の形状を解析することにより、仮想写真から自動抽出可能な位置としての論理計測ポイント抽出処理方法を選定して論理計測ポイントを取得するステップと、
異なる位置から撮影された複数の仮想写真から、自動抽出された同一の論理計測ポイントの、それぞれの仮想写真上における仮想写真座標を取得するステップと、
仮想写真座標取得機能で取得した複数の仮想写真座標と及びそれぞれの仮想写真の仮想撮影をした位置、方向から、論理計測ポイントの仮想3次元空間座標を算出するステップと、
計測対象物の設計データから直接求めた論理計測ポイントとなるべきポイントの仮想3次元空間座標と、仮想写真から求めた論理計測ポイントの仮想3次元空間座標との誤差を算出するステップとからなるものである。
計測対象物の設計データを読み込み、仮想の3次元の計測対象物モデルを生成する3Dモデリング機能と、
計測対象物モデルに対して、仮想写真計測を所望する位置を仮に仮計測ポイントとして指定する仮計測ポイント指定機能と、
仮計測ポイントに対する仮想写真の撮影位置・方向を指定して仮想写真を撮影する仮想写真撮影機能と、
仮想写真の仮計測ポイントの周囲の形状を解析することにより、仮計測ポイント近傍の自動抽出可能な位置としての論理計測ポイントを、仮想写真から自動抽出する論理計測ポイント抽出処理方法を選定する論理計測ポイント抽出処理方法選定機能と、
異なる位置から撮影された複数の仮想写真から、論理計測ポイント抽出処理方法を用いて自動抽出された同一の論理計測ポイントの、それぞれの仮想写真上における仮想写真座標を取得する仮想写真座標取得機能と、
仮想写真座標取得機能で取得した複数の仮想写真座標と、それぞれの仮想写真の仮想撮影をした位置、方向から、論理計測ポイントの仮想3次元空間座標を算出する3次元空間座標算出機能と、
計測対象物の設計データから直接求めた論理計測ポイントとなるべきポイントの仮想3次元空間座標と、3次元空間座標算出機能により求めた論理計測ポイントの仮想3次元空間座標との誤差を算出する仮想計測誤差算出機能とを有する制御ソフトを備えたコンピュータを備えたものなので、構造物の中で一定の範囲を占める部分から、写真計測用に適したピンポイントをシミュレーションにより抽出し、実際の写真計測時に所定の精度を期待できる位置を事前に確認することができる。
これにより、作業の無駄を省き効率よく写真計測を実施できる。
計測対象物の設計データを読み込み、仮想の3次元の計測対象物モデルを生成するステップと、
計測対象物モデルに対して、仮想写真計測を所望する位置を仮に仮計測ポイントとして指定するステップと、
実写真計測時に所望する計測誤差の範囲を設定するステップと、
仮計測ポイントに対する仮想写真の撮影位置・方向を指定して仮想写真を撮影するステップと、
仮計測ポイントの周囲の形状を解析することにより、仮想写真から自動抽出可能な位置としての論理計測ポイント抽出処理方法を選定して論理計測ポイントを取得するステップと、
異なる位置から撮影された複数の仮想写真から、自動抽出された同一の論理計測ポイントの、それぞれの仮想写真上における仮想写真座標を取得するステップと、
仮想写真座標取得機能で取得した複数の仮想写真座標と及びそれぞれの仮想写真の仮想撮影をした位置、方向から、論理計測ポイントの仮想3次元空間座標を算出するステップと、
計測対象物の設計データから直接求めた論理計測ポイントとなるべきポイントの仮想3次元空間座標と、仮想写真から求めた論理計測ポイントの仮想3次元空間座標との誤差を算出するステップとからなるものなので、構造物の中で一定の範囲を占める部分から、写真計測用に適したピンポイントをシミュレーションにより抽出し、実際の写真計測時に所定の精度を期待できる位置を事前に確認することができる。
これにより、作業の無駄を省き効率よく写真計測を実施できる。
本発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態に係る写真計測システム100の全体を示す概念図である。
コンピュータ1には、現物としての計測対象物6の3DCADデータが保存されており、この3DCADデータを元に、表示画面11に計測対象物6の3Dモデルを表示(モデリング)する制御ソフト2がロードされている。
制御ソフト2には、画面表示を担当する表示・指示部21と各種演算をおこなう演算部22が備えられている。
演算部22には、3Dモデリング機能、仮計測ポイント指定機能等が備えられている。
図2は、写真計測の作業手順を示すフローチャートである。
図3は、コンピュータ1の表示画面11に表示された計測対象物6の設計データに基づく3DCADモデル(以後、計測対象物モデル61と言う)を示す図である。
この機能は、制御ソフト2の仮計測ポイント指定機能が担当する。
図3では、例えば上記モデルの円形凸部の前面のおおよそ中心位置に仮計測ポイント7を設定している。
ここで、「おおよその中心位置」に仮計測ポイント7を設定するのは次の理由による。
この例において、円形凸部の真の中心座標を3DCADデータから算出することは容易である。しかし、写真計測においては、最終的には、計測ポイントを実写真自体から抽出する必要がある。
そこで、写真計測シミュレーションを用いて、仮計測ポイント7が設定された位置が存在する部分の中心位置(円形凸部の前面の中心)を、計測対象物モデル61に対して仮想撮影した仮想写真から算出し、算出した座標と3DCADデータから算出した真の中心座標との誤差を計算し、仮想撮影した位置、方向等が、実際の写真撮影に適しているか否かを事前に判断するのである。
ここで言う計測誤差とは、実物の計測対象物6が仮に正確に製造できているとした場合に、当該計測対象物6を写真計測した場合に発生し得る計測誤差を言う。
例えば、±0.5mmのように計測誤差の範囲を設定する。
ステップS4では、3DCAD空間31内において、計測対象物モデル61上に設定された仮計測ポイント7を撮影可能な領域内に、2箇所以上の仮想写真撮影位置・方向41を設定する。
そして、設定された各仮想写真撮影位置・方向41a〜41cにおいて、仮計測ポイント7を仮想撮影した各仮想写真を得る。
この機能は、制御ソフト2の仮想写真撮影機能が担当する。
この機能は、制御ソフト2の論理計測ポイント抽出処理方法選定機能が担当する。
図3に示すように、3DCAD空間31において、計測対象物モデル61の円形凸部の前面のほぼ中心に仮計測ポイント7が設定されている。
まず、演算部22では、設定された仮計測ポイント7の計測対象物モデル61内での位置等を解析する。
例えば、仮計測ポイント7が存在する平面の位置を計算し、他の部材を構成する面との角度、位置関係を求める、
また、仮計測ポイント7が存在する平面の形状が、どのような形状であるかを解析により求める。
図3の場合、仮計測ポイント7が、円形凸部の前面ほぼ中心に設定されている情報を解析により得る。
計測対象物モデル61の円形凸部の前面ほぼ中心に仮計測ポイント7を設定している場合、論理計測ポイントは、円形凸部前面の外周輪郭部より算出可能であると判定される。
図5(a)は、計測対象物モデル61の円形凸部があり、その前面ほぼ中心に仮計測ポイント7が設定されている仮想写真14aを示す図である。
図5(b)は、図5(a)の仮想写真14aから、論理計測ポイント71となる円形凸部前面の中心座標を取得するために、仮想写真14aの輪郭が抽出できるように濃淡を2値化処理した画像データである。
外周輪郭部上の点の探索方法は、図5(a)のような円形凸部の場合、図5(b)のように、中心があると考えられる側の1点を始点として、同心円状に外側に向かって輪郭部をサーチしていき、2値データから外周輪郭部上の点の座標を得ることができる。
なお、仮想写真14aからのデータの2値化は、制御ソフト2の画像処理機能が担当し、上述のサーチは、サーチ機能が担当する。
図6(a)は、対象部分が円形凹部を形成している仮想写真14bの図である。
図6(b)は、図6(a)の仮想写真14bから、論理計測ポイント71となる円形凹部の開口部の中心座標を取得するために、仮想写真14bの輪郭が抽出できるように2値化処理した画像データである。
そしてこのようにして得られた複数の座標を基に、論理計測ポイント71となる中心座標を算出することができる。
上記サーチは、制御ソフト2のサーチ機能が担当する。
一方、後述する実際の写真計測では、始点、終点が不明であるため、ここで求めた各論理計測ポイント71の写真座標をコンピュータ1の内部に保持しておき、実写真計測時に利用することで精度良く実写真の外周輪郭を抽出することが可能となる。
この詳細は、ステップS10で説明する。
なお、本例では仮計測ポイント7に円形凸部の中心部、論理計測ポイント71の座標抽出処理方法として最小二乗法の楕円近似を用いる方法を示したが、他の形状の部位における仮計測ポイント7の設定方法や、演算方法による座標抽出方法も併用される。
例えば、対象部分の表面形状が四角形であると判断した場合は、輪郭から対角線を取得して交点を論理計測ポイント71として抽出する。
この機能は、制御ソフト2の仮想写真座標取得機能が担当する。
この機能は、制御ソフト2の仮想計測誤差算出機能が担当する。
ステップS6において算出された計測誤差がステップS3において設定した計測者の所望する計測誤差の範囲外の場合、ステップS4に戻って3DCAD空間31内での仮計測ポイント7に対する撮影位置を再設定して、ステップ5〜7を繰り返す。
刷出力する。
そして、ステップS8では、ステップS4で設定した仮想写真撮影位置・方向等を、精度の保証された実際の写真計測時のカメラの位置およびカメラの方向として、論理計測ポイント71の仮想3次元座標又はそれぞれの仮想写真における論理計測ポイント71の写真座標、及びその抽出処理方法とともに、実撮影指示書として表示画面11に表示又は印
ステップS9では、ステップS8で出力した実撮影指示書に基づいた撮影位置・撮影方向で、実際に計測対象物6を写真撮影する。
図7は、実写真をコンピュータ1の画面に表示した図である。
図7(a)は、実際の写真計測に用いる実写真16aである。
実写真16a上には、実際は、論理計測ポイント71を示す目印などは写っていない。
まず、コンピュータ1に実際に撮影された写真データを読み込む。次に、実写真16aの写真データのエッジ部を抽出した2値画像を生成する。
図7(b)は、図7(a)の実写真16aからエッジ部を強調して2値処理した画像である。
この画像を利用して、実際に写真計測に利用する実計測ポイント72の写真座標を抽出する。
図7(a)のように論理計測ポイント71が円形凸部の中心に設定されていた場合、実計測ポイント72となる円形凸部の前面の中心座標を算出するために、論理計測ポイント71から外側にサーチして得た外周輪郭部上の複数点を用いる抽出方法が選択・保存されている。
そこで、ステップS5で保持しておいた、論理計測ポイント71の座標を始点として、外側に向けて同心円状にサーチし、外周輪郭上の複数の座標を得て、これらの点から中心座標である実計測ポイント72の写真座標を得る。
このように、計測対象物モデル61を利用して、論理計測ポイント71毎に抽出処理方法を保存しておいて、実写真を用いた写真座標抽出処理方法として選択することで、精度良く実計測ポイント72の2次元写真座標を抽出することができる。
したがって、作業の無駄を省き効率よく写真計測を実施できる。
また、仮計測ポイントから論理計測ポイントを得、論理計測ポイントから実計測ポイントを得ることにより、精度の高い計測ポイントの抽出をすることができる。
以下、この発明の実施の形態2を、実施の形態1と異なる部分を中心に図を用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る写真計測システムの概念図である。
図10は、本発明の実施の形態2に係る写真計測システムによる写真計測の作業手順を示すフローチャートである。
写真計測システム200では、仮想写真の写真撮影及び、実写真の写真撮影において照明を利用する。
図9の例では、実写真撮影位置・方向4aでの実写真撮影では、カメラに取り付けたストロボと両側からの補助照明5a、5bを利用している。
具体例を図11、図12を用いて説明する。
図11(a)は、3DCAD空間31内において計測対象物モデル61の円形凸部の前面ほぼ中心に仮計測ポイント7を設定している。
そして、計測対象物モデル61に対して、向かって右前方に仮想写真撮影位置を設定して、仮計測ポイント7に向かってストロボ無しで撮影している図である。
図11(b)は、図11(a)の状態で撮影された仮想写真14cの図である。
図11(c)は、図11(b)の仮想写真14cを、論理計測ポイントの写真座標を抽出するために2値化処理した画像データを示す図である。
図12(a)は、算出された照明を利用して計測対象物モデル61を照らして仮想撮影している状態を示す概要図である。
図12(b)は、図12(a)で撮影された仮想写真14dの図である。
図12(c)は、図12(b)の仮想写真14dを、論理計測ポイント71の写真座標を抽出するために2値化処理した画像データを示す図である。
そのため、図11(c)のように、輪郭を抽出する際にエッジが消失してしまうことがある。
このような場合は、論理計測ポイントである円形凸部の前面中心座標の算出に必要な外周輪郭部の座標が得られないため、精度良く円形凸部前面の中心座標、すなわち論理計測ポイントの仮想写真座標を得ることができない。
例えば、図11(a)では、計測対象物モデル61に向かって右前方を仮想写真撮影位置に設定しており、かつ、仮計測ポイント7は円形凸部前面のほぼ中心位置であることより、円形凸部の外周輪郭部を際立たせるためには、仮想写真撮影位置・方向41aに仮想ストロボを設置し、更に仮想補助照明51aを仮計測ポイント7を挟んで仮想写真撮影位置・方向41aの逆側、すなわち計測対象物モデル61の左側に位置するよう配置すべき事が算出される。
なお、この機能は、制御ソフト2の仮想照明設定機能が担当する。
これにより、正確に論理計測ポイント71となる円形凸部前面の中心座標を計算できる。
先に説明した図12の例では、仮想補助照明は一つであったが、複数の仮想補助照明が同期する構成でもよい。例えば、図13において、仮想写真撮影位置・方向41aで撮影する場合、仮想補助照明51aが対応し、その他の仮想補助照明はOFFとなってもよい。また、他の例として、仮想写真撮影位置・方向41bで撮影する場合、複数の仮想補助照明51a,51bが仮計測ポイント7を照射する組み合わせでもよい。
以下、この発明の実施の形態3を、実施の形態1と異なる部分を中心に図を用いて説明する。
図14は、本発明の実施の形態3に係る写真計測システムによる写真計測の作業手順を示すフローチャートである。
図14に示すフローチャートと、実施の形態2で利用した図10に示すフローチャートとの違いは、ステップS7での計測誤差の判定がNOであった場合の戻り先をステップS51の照明の再設定としている点である。
ステップS51では、照明の位置や明るさをのみを変更して再度ステップS6の写真計測シミュレーションを実施する。
2 制御ソフト、21 表示・指示部、22 演算部、3 3次元座標空間、
31 3DCAD空間、4a 実写真撮影位置・方向、5a 補助照明、
6 計測対象物、7 仮計測ポイント、12a〜12z 点、
14a〜14d 仮想写真、16a 実写真、71 論理計測ポイント、
72 実計測ポイント、41a,41b 仮想写真撮影位置・方向、
51a 仮想補助照明、61 計測対象物モデル。
Claims (11)
- 計測対象物のデジタル写真撮影を行い、その写真に計測ポイントを設定して解析することにより前記計測対象物の前記計測ポイントの3次元座標を解析する写真計測システムにおいて、
前記計測対象物の設計データを読み込み、仮想の3次元の計測対象物モデルを生成する3Dモデリング機能と、
前記計測対象物モデルに対して、仮想写真計測を所望する位置を仮に仮計測ポイントとして指定する仮計測ポイント指定機能と、
前記仮計測ポイントに対する仮想写真の撮影位置・方向を指定して前記仮想写真を撮影する仮想写真撮影機能と、
前記仮想写真の前記仮計測ポイントの周囲の形状を解析することにより、前記仮計測ポイント近傍の自動抽出可能な位置としての論理計測ポイントを、前記仮想写真から自動抽出する論理計測ポイント抽出処理方法を選定する論理計測ポイント抽出処理方法選定機能と、
異なる位置から撮影された複数の前記仮想写真から、前記論理計測ポイント抽出処理方法を用いて自動抽出された同一の前記論理計測ポイントの、それぞれの前記仮想写真上における仮想写真座標を取得する仮想写真座標取得機能と、
前記仮想写真座標取得機能で取得した複数の前記仮想写真座標と、それぞれの前記仮想写真の仮想撮影をした位置、方向から、前記論理計測ポイントの仮想3次元空間座標を算出する3次元空間座標算出機能と、
前記計測対象物の設計データから直接求めた前記論理計測ポイントとなるべきポイントの仮想3次元空間座標と、3次元空間座標算出機能により求めた前記論理計測ポイントの仮想3次元空間座標との誤差を算出する仮想計測誤差算出機能とを有する制御ソフトを備えたコンピュータを備えた写真計測システム。 - 前記制御ソフトは、前記仮想写真を濃淡によって2値化する画像処理機能を有する請求項1に記載の写真計測システム。
- 前記制御ソフトは、前記論理計測ポイント抽出処理方法として、前記仮計測ポイントから外側に向けて同心円状に2値化されたデータの境界をサーチするサーチ機能を有する請求項2に記載の写真計測システム。
- 前記制御ソフトは、前記論理計測ポイント抽出処理方法として、前記仮計測ポイントから所定の距離だけ離れた位置から、前記仮計測ポイントに向けて同心円状に2値化されたデータの境界をサーチするサーチ機能を有する請求項2に記載の写真計測システム。
- 前記制御ソフトは、前記仮計測ポイントの周囲を照射する仮想照明の設定条件を算出する仮想照明設定機能を有する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の写真計測システム。
- 前記制御ソフトは、前記論理計測ポイントが抽出できなかった場合に、前記仮想照明設定機能により、前記仮想照明の設定条件を変更して処理をリトライする請求項5に記載の写真計測システム。
- 前記制御ソフトは、前記誤差が、予め設定した所望する計測誤差の範囲内の場合は、
複数の前記仮想写真の撮影を行った仮想写真撮影位置・方向と、
前記論理計測ポイントの仮想3次元空間座標又はそれぞれの前記仮想写真における前記論理計測ポイントの写真座標と、
前記論理計測ポイントの抽出処理方法とを、実撮影指示書として出力する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の写真計測システム。 - 前記制御ソフトは、前記誤差が、予め設定した所望する計測誤差の範囲内の場合は、
複数の前記仮想写真の撮影を行った仮想写真撮影位置・方向及び仮想照明の設定条件と、
前記論理計測ポイントの仮想3次元空間座標又はそれぞれの前記仮想写真における前記論理計測ポイントの写真座標と、
前記論理計測ポイントの抽出処理方法とを、実撮影指示書として出力する請求項5又は請求項6に記載の写真計測システム。 - 前記仮想照明の前記設定条件は、前記仮想照明の位置、方向である請求項5又は請求項6又は請求項8に記載の写真計測システム。
- 前記仮想照明の条件には、前記仮想照明の光量を含む請求項9に記載の写真計測システム。
- 計測対象物のデジタル写真撮影を行うための写真計測用写真撮影条件決定方法であって、
前記計測対象物の設計データを読み込み、仮想の3次元の計測対象物モデルを生成するステップと、
前記計測対象物モデルに対して、仮想写真計測を所望する位置を仮に仮計測ポイントとして指定するステップと、
実写真計測時に所望する計測誤差の範囲を設定するステップと、
前記仮計測ポイントに対する仮想写真の撮影位置・方向を指定して仮想写真を撮影するステップと、
前記仮計測ポイントの周囲の形状を解析することにより、前記仮想写真から自動抽出可能な位置としての論理計測ポイント抽出処理方法を選定して前記論理計測ポイントを取得するステップと、
異なる位置から撮影された複数の前記仮想写真から、自動抽出された同一の前記論理計測ポイントの、それぞれの前記仮想写真上における仮想写真座標を取得するステップと、
前記仮想写真座標を取得するステップで取得した複数の前記仮想写真座標及びそれぞれの仮想写真の仮想撮影をした位置、方向から、前記論理計測ポイントの仮想3次元空間座標を算出するステップと、
前記計測対象物の設計データから直接求めた前記論理計測ポイントとなるべきポイントの仮想3次元空間座標と、前記仮想写真から求めた前記論理計測ポイントの仮想3次元空間座標との誤差を算出するステップとからなる写真計測用写真撮影条件決定方法。
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