JP2002369205A - 動画像生成装置 - Google Patents

動画像生成装置

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JP2002369205A
JP2002369205A JP2001171232A JP2001171232A JP2002369205A JP 2002369205 A JP2002369205 A JP 2002369205A JP 2001171232 A JP2001171232 A JP 2001171232A JP 2001171232 A JP2001171232 A JP 2001171232A JP 2002369205 A JP2002369205 A JP 2002369205A
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Haruyo Ookubo
晴代 大久保
Yoshimori Nakase
義盛 中瀬
Yutaka Shirai
豊 白井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実写映像の画質低下を招くことなく、動画像
の圧縮を行う。 【解決手段】 仮想3次元空間に配置する仮想物体のデ
ータを保存する仮想物体保存部11と、仮想物体を構成
するポリゴンの頂点の表示座標系での座標値と輝度値に
変換する座標変換部12と、特定画像をマッピングする
特定物体の表示座標系での領域であるマッピング領域を
検出するマッピング領域検出部13と、検出されたマッ
ピング領域を含む特定ブロックを算出するマッピング物
体領域算出部14と、特定ブロックの量子化テーブルを
変更する量子化テーブル変更部15と、各ポリゴンの頂
点の表示座標系での座標値と輝度値から、ラスター演算
部16から出力される画像データに対して、特定ブロッ
クならば変更された量子化テーブルを用い、そうでなけ
れば予め設定された量子化テーブルを用いて画像データ
を圧縮する直交変換動画圧縮部17aとを備えるものと
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像生成装置に
関し、特に3次元コンピュータグラフィックス(3DC
G)による動画像から圧縮画像を生成する動画像生成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、3DCGによって描画された動画
像を圧縮する動画像生成装置は、3DCGによって描画
された画像を実写映像と同じ方法で圧縮する処理を行っ
ていた。図11は、従来の動画像生成装置の構造を示す
ブロック図である。図11において、動画像生成装置1
00は、座標変換部91と、ラスター演算部92と、直
交変換動画圧縮部93とを備える。座標変換部91は、
仮想3次元空間の物体データの幾何学演算を行い、物体
を構成するポリゴンの頂点の座標値と輝度値とを算出す
る。ラスター演算部92は、座標変換部91から算出さ
れた各物体の座標値と輝度値とから、表示領域の各画素
の輝度値を算出する。直交変換動画圧縮部93は、ラス
ター演算部92から出力される画像データを圧縮する。
【0003】3DCGによって、実写映像をマッピング
した画像は、特殊効果の制作やタイトル制作、エンディ
ング制作、トランジェント制作に多用されている。ま
た、このような3DCG画像を、インターネットでの動
画メールに利用する場合やパーソナルコンピュータ(P
C)の記憶装置に保存する場合には、通信回線やバンド
幅が小さかったり、またPCのバス幅が狭いことや記憶
装置の容量制限のため、動画像の圧縮を行う必要があ
る。またさらに、3DCGによってマッピングされた実
写映像領域は表示画像内で注目する領域であるため、少
なくとも高画質であることが要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の動画像生成装置100においては、実写映像がマッ
ピングされていない仮想物体の描画領域と実写映像領域
とが区別されることなく圧縮されるため、圧縮にビット
レート等の制限があるシステムでは、実写映像領域の画
質低下が生じるという問題があった。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、実写映像の画質低下をまねくこと
なく、動画像の圧縮を行うことができる動画像生成装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係る動画像生成装置は、仮想3次元空間に配
置する仮想物体のデータを保存する仮想物体保存部と、
前記仮想物体のデータを、前記仮想物体を構成するポリ
ゴンの頂点の表示座標系での座標値と輝度値とに変換す
る座標変換部と、特定画像をマッピングする特定物体の
表示座標系での領域であるマッピング領域を検出するマ
ッピング領域検出部と、前記マッピング領域検出部で検
出されたマッピング領域を含むブロックである特定ブロ
ックを算出するマッピング物体領域算出部と、前記特定
ブロックの量子化テーブルを変更する量子化テーブル変
更部と、前記座標変換部により算出された各ポリゴンの
頂点の表示座標系での座標値と輝度値とから、表示領域
の各画素の輝度値を算出するラスター演算部と、前記特
定ブロックならば、前記量子化テーブル変更部により変
更された量子化テーブルを用い、前記特定ブロックでな
いブロックならば、予め設定された量子化テーブルを用
いて前記ラスター演算部から出力される画像データを圧
縮する直交変換動画圧縮部とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0007】また、本発明に係る動画像生成装置は、仮
想3次元空間に配置する仮想物体のデータを保存する仮
想物体保存部と、前記仮想物体のデータを、前記仮想物
体を構成するポリゴンの頂点の表示座標系での座標値と
輝度値とに変換する座標変換部と、前記仮想物体毎に、
該仮想物体の量子化の優先度を示す量子化優先度を設定
する量子化優先設定部と、前記座標変換部で変換された
表示座標系での前記各仮想物体の占有する領域を算出す
る物体領域算出部と、各フレームのビットレートを設定
するフレームビットレート設定部と、前記物体領域算出
部で算出された前記各仮想物体の占有する領域と前記量
子化優先度と前記フレームビットレートとから、前記各
仮想物体が含まれる各ブロックの量子化テーブルを算出
する量子化テーブル算出部と、前記座標変換部により算
出された各ポリゴンの頂点の表示座標系での座標値と輝
度値とから、表示領域の各画素の輝度値を算出するラス
ター演算部と、各ブロック毎に、前記量子化テーブル算
出部で算出された各ブロックの量子化テーブルを用いて
前記ラスター演算部から出力される画像データを圧縮す
る直交変換動画圧縮部とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0008】また、本発明に係る動画像生成装置は、前
記直交変換動画圧縮部が、第1の描画フレームと、該第
1の描画フレームより時間的に隣接する第2の描画フレ
ームより、前記表示座標系の分割領域を示す各格子内に
存在するポリゴンの頂点を検出する頂点分類部と、第1
の描画フレームで各格子内に存在するポリゴンの頂点の
分布と、第2の描画フレームで各格子内に存在するポリ
ゴンの頂点の分布とから各格子間の移動ベクトルを算出
する頂点移動量算出部とにより、第1の描画フレームと
第2の描画フレームとの間での移動ベクトルを推定する
ことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明に係る動画像生成装置は、前
記直交変換動画圧縮部が、任意の時刻の描画フレームよ
り、前記表示座標系の分割領域を示す各格子に対して前
記各格子の頂点を示すサブ格子点を算出するサブ格子点
算出部と、任意の時刻で前記サブ格子点の画素値に配置
された前記物体の位置を算出するサブ格子点物体算出部
と、前記サブ格子点物体算出部で算出された前記物体の
任意の時刻経過後の移動座標を算出するサブ格子点移動
座標算出部と、任意の時刻で前記物体のサブ格子点位置
と、任意の時刻経過後の前記物体のサブ格子点位置とか
ら各格子点位置の移動ベクトルを算出するサブブロック
移動量算出部とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる動画像生成
装置に好適な実施の形態について、図面を参照しながら
説明する。 (実施の形態1)本実施の形態1による動画像生成装置
は、テクスチャマッピングする物体の高画質化を図るた
めに、量子化テーブルの変更を行うものである。
【0011】図1は、本発明の実施の形態1による動画
像生成装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、動画像生成装置1aは、仮想物体保存部11と、座
標変換部12と、マッピング領域検出部13と、マッピ
ング物体領域算出部14と、量子化テーブル変更部15
と、ラスター演算部16と、直交変換動画圧縮部17a
とを備える。
【0012】仮想物体保存部11は、仮想3次元空間に
配置する仮想物体のデータとして、仮想物体の3次元座
標系での座標値と、テクスチャデータ、仮想物体の表面
属性(光の反射、透過特性や色情報)、あるいはテクス
チャマッピングするためのテクスチャ座標、光源データ
(配光特性、強度など)から構成されるシナリオ情報を
保存する。
【0013】座標変換部12は、世界座標系に配置され
た仮想物体を、指定された仮想カメラから撮影するため
に、その仮想物体に対して視点座標変換と、透視変換と
を行い、各物体を構成するポリゴンの頂点の輝度計算、
及び描画領域である表示座標系への変換を行う。マッピ
ング領域検出部13は、表示座標系において、特定画像
をマッピングする特定物体の領域であるマッピング領域
を検出する。ここで、特定画像とは、画像を見る人が注
目する画像であり、例えば、実写映像などのことであ
る。また、特定物体とは、その特定画像の貼り付けられ
る仮想物体のことである。
【0014】マッピング物体領域算出部14は、動画像
の圧縮を行うために、例えば8×8画素のブロックで表
示領域を分割し、マッピング領域検出部13で検出され
たマッピング領域を最小の構成要素で包含するブロック
である特定ブロックを算出する。量子化テーブル変更部
15は、マッピング物体領域算出部14で求めた特定ブ
ロックに対して高画質化を図るために、その特定ブロッ
クに用いる量子化テーブルを、予め設定された量子化テ
ーブルから、より高画質となるテーブルに変更する。そ
して、その変更した量子化テーブルと、特定ブロックの
位置とを直交変換動画圧縮部17aに出力する。
【0015】ラスター演算部16は、座標変換部12で
算出された各ポリゴンの頂点の表示座標系での座標値と
輝度値、及び実写映像も含んだテクスチャデータの座標
から、各ポリゴン内の画素を奥行き値比較による隠れ面
消去を行いながら補間演算し、表示領域の各画素の輝度
値を算出する。
【0016】直交変換動画圧縮部17aは、ラスター演
算部16から出力される画像データに対して、特定ブロ
ックについては、その変更された量子化テーブルにより
量子化を行い、特定ブロックでないブロックについて
は、予め設定された量子化テーブルにより量子化を行
う。
【0017】なお、直交変換動画圧縮では、通常、フレ
ーム間の移動量推定にマクロブロック(16×16画
素)を用い、離散コサイン変換(DCT)ではブロック
(8×8画素)が用いられるが、本実施の形態1では説
明を簡単にするためマクロブロックと8×8画素のブロ
ックとを区別することなく、ブロックに統一して説明を
行う。
【0018】図2は、本実施の形態1によるH.263
規格等の直交変換動画圧縮部17aの構成を示すブロッ
ク図である。図2において、直交変換動画圧縮部17a
は、さらに、移動量算出部31と、減算器32と、離散
コサイン変換部33と、量子化部34と、可変長符号化
部35と、逆量子化部36と、離散コサイン逆変換部3
7と、加算器38と、バッファ部39と、移動量補償部
40とを備える。移動量算出部31は、フレーム間の移
動量を算出する。離散コサイン変換部33は、ブロック
単位にDCT(Discrete Cosine Tr
ansform,離散コサイン変換)演算を行う。
【0019】量子化部34には、量子化テーブルが設定
されており、離散コサイン変換部33の出力に対して、
量子化テーブルを用いて量子化処理を行い、量子化係数
を出力する。なお、特定ブロックに関しては、量子化テ
ーブル変更部15により変更された量子化テーブルを用
いて量子化処理を行う。可変長符号化部35は、量子化
部34から出力された量子化係数に対して可変長符号化
処理を行い、画像符号化信号を出力する。
【0020】逆量子化部36は、量子化部34から出力
される量子化係数に対して量子化部34で用いた量子化
テーブルと同じテーブルを用いて逆量子化処理を行う。
なお、特定ブロックに関しては、量子化テーブル変更部
15により変更された量子化テーブルと同じテーブルを
用いて逆量子化処理を行う。離散コサイン逆変換部37
は、逆量子化部36の出力に対して、逆DCT処理を行
い、内部伸長結果を出力する。
【0021】バッファ部39は、離散コサイン逆変換部
37から出力される内部伸長結果を保存する。移動量補
償部40には、移動量算出部31で算出された移動ベク
トルが入力されるとともに、バッファ部39に保存され
た内部伸長結果が入力される。
【0022】このように構成された動画像生成装置1a
について、その動作を説明する。なお、本実施の形態1
においては、仮想物体は三角形もしくは四角形のポリゴ
ンの集合体で構成されているものと仮定し、さらに3D
CGの描画方法はZバッファ法を利用するものとする。
【0023】まず、仮想物体保存部11で保存されてい
る、複数のポリゴンの集合体である仮想物体と、仮想光
源の光源色、強度やその配光特性、さらに、各時間での
仮想物体の世界座標系での位置情報や仮想光源の位置情
報からなるシナリオ情報とを用いて、座標変換部12
は、ある時間でのシーンを仮想カメラで撮影するため
に、物体座標系で定義された仮想物体と、仮想光源と仮
想カメラとを世界座標系で配置する。さらに、座標変換
部12は仮想カメラの位置を原点とし、仮想カメラの方
位を奥行き(Z軸)とする視点座標系での各仮想物体や
仮想光源の位置を算出する。また、仮想光源の配光特性
と、仮想光源及び物体の位置関係、すなわち仮想物体を
構成するポリゴンの頂点と仮想光源との距離と、ポリゴ
ンの法線ベクトルと配光特性、物体表面の光の反射特
性、仮想物体のもつ色によってポリゴンの各頂点の輝度
(例えば、RGB3原色)を算出する。さらに、仮想ス
クリーンへの投影を行うために、透視変換とCRTや液
晶モニタの表示座標系への変換を行い、各ポリゴンの頂
点の表示座標系での位置と物体色を算出する。
【0024】次に、ラスター演算部16において、座標
変換部12で算出された仮想物体の各ポリゴンの頂点の
座標と物体色から、ポリゴン内部の各画素の画素値を補
間演算によって算出するとともに、仮想カメラ位置から
の距離に応じて画素単位で奥行き値(Z値)を比較して
隠れ面消去を行う。通常、各画素値の補間演算は、Di
gital difference Analizer
(DDA)を用いて行っている。
【0025】次に、マッピング領域検出部13は、座標
変換部12で算出された表示座標系でのポリゴン頂点の
座標値を受け取り、特定物体、すなわち実写映像をテク
スチャマッピングするための仮想物体の表示座標系での
座標値を算出する。そして、もし特定物体を構成するポ
リゴンが連続的に配置されているならば、ポリゴンの集
合体の最外郭の頂点座標を算出する。また、特定物体を
構成するポリゴンが仮想3次元空間上に散在する場合
(例えば、爆発のような特殊効果を出す場合に生じる)
には、連続性を保ったポリゴン群の各最外郭の頂点座標
を抽出し、最外郭頂点を接続した多角形領域であるマッ
ピング領域を検出する。
【0026】マッピング物体領域算出部14は、マッピ
ング領域検出部13により検出されたマッピング領域を
用いて、特定ブロックを算出する。次に、図3を用い
て、特定ブロックの算出方法について説明する。
【0027】図3は、本発明の実施の形態1による特定
ブロックの算出に関する説明図である。図3において、
三角形の集合体で構成された仮想物体は、特定物体のポ
リゴンである。また、表示領域を構成する8×8画素の
ブロックのうち、斜線で表されたブロックは特定物体の
ポリゴンが存在する特定物体のブロック、すなわち特定
ブロックであり、白色のブロックは特定ブロックではな
いブロックである。つまり、マッピング領域検出部13
で算出される各ポリゴンの頂点とは、例えば、頂点1,
2,4あるいは頂点5,7,8であり、ポリゴン群の各
最外郭とは、頂点1,3,6,9,12,10,7,4
で囲まれる部分である。従って、頂点1,3,6,9,
12,10,7,4で囲まれる領域がマッピング領域で
ある。このマッピング領域を包含する最低限のブロック
が特定ブロックである。
【0028】なお、本実施の形態1では、マッピング領
域を包含するブロックを特定ブロックとして算出した
が、各ブロック内でマッピング領域が占める比率によっ
て特定ブロックか、あるいは特定ブロックではないブロ
ックかを判断してもよい。例えば、注目するブロックに
おいて、マッピング領域の占める割合が、50%以上な
ら特定ブロックとし、50%未満なら特定ブロックでは
ないブロックとしてもよい。
【0029】次に、特定画像の高画質化を図るために、
マッピング物体領域算出部14で算出された特定ブロッ
クに対して、量子化テーブル変更部15で量子化テーブ
ルの変更を行う。そして、直交変換動画圧縮部17a
は、量子化テーブル変更部15によって変更された量子
化テーブルを用いて、ラスター演算部16から出力され
る画像データを圧縮する。
【0030】次に、直交変換動画圧縮部17aにおけ
る、圧縮処理について説明する。まず、時間tにおい
て、ラスター演算部16で算出されたイントラフレーム
の画像(I画像)は、移動量算出部31を経由して離散
コサイン変換部33で直交変換が行われる。I画像は、
量子化テーブル変更部15により変更された量子化テー
ブルか、あるいは予め設定されていた量子化テーブルを
もとに量子化部34において量子化され、可変長符号化
器35で符号化されて出力される。また、この量子化さ
れたデータは、量子化部34で用いられたのと同じ量子
化テーブルを用いて逆量子化部36によって逆量子化さ
れ、離散コサイン逆変換部37で逆直交変換が行われ、
バッファ部39に保存される。一方、フレーム間相関を
とる時間t+1の画像が移動量算出部31に入力される
と、時刻tと時刻t+1の画像の移動量が算出され、バ
ッファ部39内の画像に対し、移動量補償部40は、移
動量を加算して予測画像を算出する。ここで、時刻tと
は、t番目のフレームの時刻のことである。したがっ
て、時刻tと時刻t+1のフレームは、時間的に隣接す
るフレームである。
【0031】そして、減算器32は時刻t+1の入力画
像と予測画像との差分をとり、この差分画像に対して離
散コサイン変換部33によって直交変換がなされる。量
子化部34はI画像と同様に量子化テーブルをもとに量
子化処理を行い、量子化係数を可変長符号化部35で符
号化して出力する。また、逆量子化部36は量子化テー
ブルをもとに逆量子化を行い、離散コサイン逆変換部3
7によって前述の差分画像に戻し、さらに前述の予測画
像に加算してバッファ部39に保存する。
【0032】ここで、離散コサイン変換部33によって
算出された各周波数成分は量子化部34において量子化
テーブルをもとに量子化されるので、この量子化テーブ
ルの持ち方によって高周波成分の画質劣化等が生じる場
合がある。そこで、特定物体のブロックに対しては、量
子化テーブル変更部15で量子化テーブルを変更して高
周波成分のウェイトを大きくするように量子化テーブル
の設定の変更を行う。
【0033】このように、本実施の形態1による動画像
生成装置1aによれば、直交変換を行う際に、特定ブロ
ックに関しては、量子化テーブル変更部15によって変
更された量子化テーブルを用い、特定ブロックでないブ
ロックに関しては、予め設定された量子化テーブルを用
いて画像データを圧縮することで、特定画像の領域であ
るマッピング領域の画質を、他の領域の画質に対して向
上させることができ、全体としての圧縮率の低下を最小
限に抑えながら、実写映像などの特定画像を高画質化す
ることができる効果が得られる。
【0034】なお、本実施の形態1においては、説明を
簡単にするために、フレーム内符号化であるイントラフ
レームと、順方向フレーム間予測によるインターフレー
ムの2種のピクチャで符号化されていると仮定している
が、双方向予測を含めたMPEG1やMPEG2のよう
な直交変換圧縮にも容易に拡張可能である。
【0035】また、本実施の形態1においては、圧縮
(符号化)について述べたが、伸張(逆符号化)につい
ても、移動ベクトルと、特定物体のブロック領域を記述
したデータと、その量子化テーブルを受け取り、特定物
体領域の量子化テーブルを変更することにより通常の伸
張の拡張で実現することができる。
【0036】また、本実施の形態1では、量子化テーブ
ル変更部15は、特定ブロックの位置と、その量子化テ
ーブルとを直交変換動画圧縮部17aに出力するとした
が、量子化テーブル変更部15と直交変換動画圧縮部1
7aとが同期しているのであれば、量子化テーブル変更
部15が、特定ブロックの位置を直交変換動画圧縮部1
7aに出力しなくてもよい。
【0037】さらに、直交変換動画圧縮部17aが、特
定ブロックに用いる量子化テーブルと、それ以外のブロ
ックに用いる量子化テーブルとの2種類しか持っていな
い場合は、量子化テーブル変更部15は、直交変換動画
圧縮部17aに量子化テーブルを指示しなくても、量子
化テーブルを変更する旨のみを出力すればよい。
【0038】(実施の形態2)本実施の形態2による動
画像生成装置は、保存された仮想物体毎に、予め量子化
優先度を設定して、動画像の高画質化を図るものであ
る。図4は、本発明の実施の形態2による動画像生成装
置の構成を示すブロック図である。図4において、動画
像生成装置1bは、仮想物体保存部11と、座標変換部
12と、ラスター演算部16と、直交変換動画圧縮部1
7aと、量子化優先設定部41と、物体領域算出部42
と、フレームビットレート設定部43と、量子化テーブ
ル算出部44とを備える。
【0039】なお、仮想物体保存部11、座標変換部1
2、ラスター演算部16、及び直交変換動画圧縮部17
aに関わる部分の構成、及び動作は、実施の形態1の動
画像生成装置1aと同じであり、説明を省略する。量子
化優先設定部41は、仮想物体保存部11に保存された
シナリオ情報に含まれる各仮想物体に、直交変換動画圧
縮部17aにおける量子化優先度を設定する。物体領域
算出部42は、表示座標系での各仮想物体の占有する領
域を算出する。フレームビットレート設定部43は、最
終圧縮画像のビットレートを設定する。量子化テーブル
算出部44は、優先順位が付けられた仮想物体のブロッ
ク数と最終圧縮画像のビットレートから各ブロックの量
子化テーブルを算出する。
【0040】このように構成された本実施の形態2によ
る動画像生成装置1bについて、その動作を説明する。
まず、量子化優先設定部41は、直交変換動画圧縮部1
7aで圧縮する画像データを、注目度の高い仮想物体の
順位で画質向上を図るために、各仮想物体に対して量子
化の優先順位を設定する。この優先順位の設定におい
て、より注目度の高い仮想物体ほど、より高い優先順位
が設定される。物体領域算出部42は、各物体を構成す
るポリゴンの表示座標系での座標値から、最外郭の頂点
を連結して求められる多角形内部を包含するブロックを
検出する。
【0041】量子化テーブル算出部44は、フレームビ
ットレート設定部43によってシステム全体としての最
終圧縮画像の設定されたビットレートの値と、物体領域
算出部42で算出された量子化の優先順位のつけられた
仮想物体毎のブロック数とから、各ブロックの量子化テ
ーブルを算出する。トータルのビットレートに制限があ
る場合、ある優先度のブロックの量子化テーブルを固定
化することはできないため、例えば、各優先度のウェイ
ト比率とそのブロック数の乗算を行い、全ての優先度の
ブロックについて和を求め、和がトータルビットレート
以下となるように量子化テーブルを設定する。ここで、
ある優先度のブロックの量子化テーブルを固定化したい
場合、トータルビットレートから固定化したビットレー
トの総和を減算し、他の優先度のブロックに対するビッ
トレートを決定する。例えば、優先順位の最も高い物体
が表示領域全体にある場合と、優先順位の最も低い物体
が表示領域全体にある場合とでは、各ブロックの優先度
の和を求めることにより、量子化テーブルを等しくする
ことになる。なお、この量子化テーブルは図2で示され
る量子化部34、及び逆量子化部36に設定される。
【0042】この他の動画像生成装置1bの動作は、実
施の形態1で説明したものと同様であり、その説明を省
略する。このように、本実施の形態2による動画像生成
装置1bによれば、動画生成時の各仮想物体の各フレー
ムでの移動先を容易に算出することができるという3D
CGの特徴を用い、予め各物体の量子化優先度を設定
し、最終圧縮画像のビットレートを与えて、優先順位が
付けられた仮想物体のブロック数と、最終圧縮画像のビ
ットレートから各ブロックの量子化テーブルを算出する
ことで、トータルのビットレートを制限内に納めなが
ら、注目させたい特定物体の量子化の優先度を上げて、
視聴者にとって見かけの画質向上を図ることができる。
【0043】(実施の形態3)本実施の形態3による動
画像生成装置は、3DCGの物体の時刻変化に対する表
示画面上での移動量を算出することにより、直交変換動
画圧縮を行う際の移動量推定の精度を向上させるもので
ある。図5は、本発明の実施の形態3による動画像生成
装置の構成を示すブロック図である。図5において、動
画像生成装置1cは、仮想物体保存部11と、座標変換
部12と、マッピング領域検出部13と、マッピング物
体領域算出部14と、量子化テーブル変更部15と、ラ
スター演算部16と、直交変換動画圧縮部17cとを備
える。なお、直交変換動画圧縮部17cに関わる部分以
外の構成、及び動作は、実施の形態1の動画像生成装置
1aと同じであり、説明を省略する。
【0044】図6は、本発明の実施の形態3による直交
変換動画圧縮部17cの構成を示すブロック図である。
図6において、本実施の形態3による直交変換動画圧縮
部17cは、座標変換部12からの出力をも受け付ける
ものであり、減算器32と、離散コサイン変換部33
と、量子化部34と、可変長符号化部35と、逆量子化
部36と、離散コサイン逆変換部37と、加算器38
と、バッファ部39と、移動量補償部40と、頂点分類
部51と、頂点移動量算出部52とを備える。
【0045】なお、頂点分類部51、及び頂点移動量算
出部52に関わる部分以外の構成、及び動作は、実施の
形態1の直交変換動画圧縮部17aと同じであり、説明
を省略する。頂点分類部51は、時刻t及び時刻t+1
における表示座標系での各ブロック内に存在するポリゴ
ンの頂点を分類する。頂点移動量算出部52は、時刻t
での各ブロックのポリゴンの頂点が時刻t+1において
どのブロックに移動するかを算出し、その分布状態から
ブロックの移動ベクトルを算出する。
【0046】このように構成された本実施の形態3によ
る直交変換動画圧縮部17cについて、その動作を説明
する。まず、頂点分類部51は、座標変換部12から出
力された、時刻t及び時刻t+1における各ポリゴンの
表示座標系での座標値を入力とし、各ポリゴンの頂点が
いずれのブロックに属するかを分類する。続いて、時刻
t及び時刻t+1で分類された各ポリゴンの頂点は頂点
移動量算出部52に入力され、ブロック全体としての移
動ベクトルが算出される。
【0047】図7は、本発明の実施の形態3によるポリ
ゴンの移動量の算出に関する説明図である。図7におい
て、頂点1,2,5,6を有するポリゴンは時刻tでブ
ロックm内に存在している。また、時刻t+1におい
て、頂点1,2,5,6を有するポリゴンは、ブロック
n内に存在している。また、ブロックm及びブロックn
内でのポリゴンの領域占有率は高いため、頂点1,2,
5,6を有するポリゴンは時刻tから時刻t+1へ時間
が経過した時に、ブロックmからブロックnに移動した
ものと推定することができる。
【0048】続いて、頂点移動量算出部52で算出され
た移動ベクトルは、移動量補償部40に入力される。な
お、その他の動作については、実施の形態1と同様であ
るので説明を省略する。このように、本実施の形態3に
よる動画像生成装置1cによれば、時刻tにおける直交
変換用ブロック内の3DCG物体のポリゴンを構成する
頂点の時刻t+1への移動量を座標変換によって算出
し、時刻tにおける頂点が時刻t+1においてどのブロ
ック内に移動するかを判別して、時刻tから時刻t+1
へのブロックの移動ベクトルを推定する直交変換動画圧
縮部17cを備えたことで、直交変換圧縮の移動量推定
の精度を向上させることができるという効果が得られ
る。
【0049】なお、本実施の形態3においては、頂点の
移動量を用いて移動量補償を行ったが、さらに、その物
体が他の物体によって隠れるかどうかの推定を入れるこ
とにより、より移動量推定を正確にすることができる。
例えば、本実施の形態3での時刻tにおける複数のブロ
ックが、時刻t+1で同一ブロックAに移動したと推定
された場合、ブロックAに移動したと推定された各物体
の頂点の奥行き値比較を行い、奥行きが最小の物体を含
む時刻tでのブロックがブロックAに移動したと推定す
ると、移動量補償の精度を向上させることができる。
【0050】また、本実施の形態3では、本実施の形態
3による直交変換動画圧縮部17cを実施の形態1によ
る動画像生成装置1aに備えた構成としたが、実施の形
態2による動画像生成装置1bに本実施の形態3による
直交変換動画圧縮部17cを備えた構成としてもよい。
【0051】(実施の形態4)本実施の形態4による動
画像生成装置は、3DCGの物体の時刻変化に対する表
示画面上での移動量を算出することにより、直交変換動
画圧縮を行う際の移動量推定の精度を向上させるもので
ある。
【0052】図8は、本発明の実施の形態4による動画
像生成装置の構成を示すブロック図である。図8におい
て、動画像生成装置1dは、仮想物体保存部11と、座
標変換部12と、マッピング領域検出部13と、マッピ
ング物体領域算出部14と、量子化テーブル変更部15
と、ラスター演算部16と、直交変換動画圧縮部17d
とを備える。なお、直交変換動画圧縮部17dに関わる
部分以外の構成、及び動作は、実施の形態1の動画像生
成装置1aと同じであり、説明を省略する。
【0053】図9は、本発明の実施の形態4による直交
変換動画圧縮部17dの構成を示すブロック図である。
図9において、直交変換動画圧縮部17dは、減算器3
2と、離散コサイン変換部33と、量子化部34と、可
変長符号化部35と、逆量子化部36と、離散コサイン
逆変換部37と、加算器38と、バッファ部39と、移
動量補償部40と、サブ格子点算出部61と、サブ格子
点物体算出部62と、サブ格子点移動座標算出部63
と、サブブロック移動量算出部64とを備える。
【0054】なお、サブ格子点算出部61、サブ格子点
物体算出部62、サブ格子点移動座標算出部63、及び
サブブロック移動量算出部64に関わる部分以外の構
成、及び動作は、実施の形態3の直交変換動画圧縮部1
7cと同じであり、説明を省略する。
【0055】サブ格子点算出部61は、時刻tの描画フ
レームからブロックを細分割するサブ格子点を算出す
る。サブ格子点物体算出部62は、サブ格子点の画素値
を決定している物体とその3次元位置を算出する。サブ
格子点移動座標算出部63は、サブ格子点物体算出部6
2で算出された3次元位置の時刻t+1での表示座標で
ある移動サブ格子点表示座標を算出する。サブブロック
移動量算出部64は、時刻tでのサブ格子点の表示座標
と移動サブ格子点表示座標の分布によって時刻tから時
刻t+1へのブロックの移動ベクトルを算出する。
【0056】このように構成された本実施の形態4によ
る動画像生成装置1dについて、その動作を説明する。
まず、仮想物体保存部11から取り出されたシナリオ情
報の時刻t及び時刻t+1におけるポリゴンは、座標変
換部12で各ポリゴンの表示座標系での座標値が算出さ
れ、サブ格子点算出部61に出力される。サブ格子点算
出部61では、各ブロックを均等に分割してサブ格子点
を算出する。続いて、サブ格子点物体算出部62で、サ
ブ格子点の画素値を決定している物体上のサブ格子点物
体位置を算出し、サブ格子点移動座標算出部63に出力
する。次に、サブ格子点移動座標算出部63は、そのサ
ブ格子点の画素値を決定する物体名、その物体上の3次
元位置を算出する。例えば、仮想視点からそのサブ格子
点を通る半直線を結び、その半直線と最初に交差する物
体と3次元座標を算出すればよい。具体的には3DCG
での光線追跡法を用いれば容易に算出することができ
る。
【0057】次に、サブ格子点移動座標算出部63は、
座標変換部12と同様の処理により、時刻t+1におけ
る表示座標系での座標値を算出する。全サブ格子点に対
し同じ処理を行うことによって、時刻tでのサブ格子点
の移動ベクトルを算出することができる。サブブロック
移動量算出部64はこの全サブ格子点の移動ベクトルを
分類し、ブロック内のサブ格子点の移動ベクトルから、
そのブロックの移動ベクトルを推定する。サブブロック
移動量算出部64で算出された移動ベクトルは、移動量
補償部40に入力される。なお、その他の動作について
は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0058】図10は、本発明の実施の形態4によるポ
リゴンの移動量を算出するための説明図である。図10
において、サブ格子点算出部61で算出されたサブ格子
点は、各ブロックを細分割した点線と点線との交差部分
である。時刻tにおいて、細分割したブロックm(斜線
で示している)上に、サブ格子点a,b,c,dを有す
るポリゴンが存在している。このサブ格子点a,b,
c,dを有するポリゴンは、時刻t+1において、ブロ
ックn上に存在している。このとき、ブロックm及びブ
ロックn内でのポリゴンの領域占有率は高いため、サブ
格子点a,b,c,dを有するポリゴンは時刻tから時
刻t+1へ時間が経過した時に、ブロックmからブロッ
クnに移動したものと推定することができる。
【0059】このように、本実施の形態4による動画像
生成装置によれば、直交変換用ブロックをサブブロック
に均等に分割して、そのサブブロックの格子点における
画素の3DCG物体の判別と3次元座標位置を算出し、
3次元座標での物体の移動から時刻t+1での表示座標
系での位置がどのブロックに存在するかを算出して、時
刻tから時刻t+1へのブロックの移動ベクトルを求め
る直交変換動画圧縮部を備えたことで、移動量推定の精
度を向上させるという効果が得られる。
【0060】なお、本実施の形態4においては、サブ格
子点の物体の移動量を用いて移動量補償を行ったが、実
施の形態3と同様に、その物体が他の物体によって隠れ
るかどうかの推定を入れることにより、より移動量推定
を正確にすることができる。例えば、本実施の形態4で
の時刻tにおける複数のブロックが、時刻t+1で同一
ブロックAに移動したと推定された場合、ブロックAに
移動したと推定された各物体の頂点の奥行き値比較を行
い、奥行きが最小の物体を含む時刻tでのブロックが、
ブロックAに移動したと推定すると、移動量補償の精度
を向上させることができる。
【0061】また、本実施の形態4では、本実施の形態
4による直交変換動画圧縮部17dを実施の形態1によ
る動画像生成装置に備えた構成としたが、実施の形態2
による動画像生成装置に本実施の形態4による直交変換
動画圧縮部17dを備えた構成としてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の動画像生成装置によれば、直交変換を行う際に、特定
ブロックに関しては、量子化テーブル変更部によって変
更された量子化テーブルを用い、特定ブロックでないブ
ロックに関しては、予め設定された量子化テーブルを用
いて画像データを圧縮することで、特定画像の領域であ
るマッピング領域の画質を、他の領域の画質に対して向
上させることができ、全体としての圧縮率の低下を最小
限に抑えながら、実写映像などの特定画像を高画質化す
ることができる効果が得られる。
【0063】また、本発明の請求項2に記載の動画像生
成装置によれば、動画生成時の各仮想物体の各フレーム
での移動先を容易に算出することができるという3DC
Gの特徴を用い、予め各物体の量子化優先度を設定し、
最終圧縮画像のビットレートを与えて、優先順位が付け
られた仮想物体のブロック数と、最終圧縮画像のビット
レートから各ブロックの量子化テーブルを算出すること
で、トータルのビットレートを制限内に納めながら、注
目させたい特定物体の量子化の優先度を上げて、視聴者
にとって見かけの画質向上を図ることができる。
【0064】また、本発明の請求項3に記載の動画像生
成装置によれば、時刻tにおける直交変換用ブロック内
の3DCG物体のポリゴンを構成する頂点の時刻t+1
への移動量を座標変換によって算出し、時刻tにおける
頂点が時刻t+1においてどのブロック内に移動するか
を判別して、時刻tから時刻t+1へのブロックの移動
ベクトルを推定する直交変換動画圧縮部を備えたこと
で、直交変換圧縮の移動量推定の精度を向上させること
ができるという効果が得られる。
【0065】また、本発明の請求項4に記載の動画像生
成装置によれば、直交変換用ブロックをサブブロックに
均等に分割して、そのサブブロックの格子点における画
素の3DCG物体の判別と3次元座標位置を算出し、3
次元座標での物体の移動から時刻t+1での表示座標系
での位置がどのブロックに存在するかを算出して、時刻
tから時刻t+1へのブロックの移動ベクトルを求める
直交変換動画圧縮部を備えたことで、移動量推定の精度
を向上させるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による動画像生成装置の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1によるH.263規格等
の直交変換動画圧縮部の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1による特定物体のブロッ
クを算出するための説明図
【図4】本発明の実施の形態2による動画像生成装置の
構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3による動画像生成装置の
構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3による動画像生成装置の
直交変換動画圧縮部の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3によるポリゴンの移動量
の算出に関する説明図
【図8】本発明の実施の形態4による動画像生成装置の
構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態4による動画像生成装置の
直交変換動画圧縮部の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態4によるポリゴンの移動
量を算出するための説明図
【図11】従来の動画像生成装置の構成を示すブロック
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 動画像生成装置 11 仮想物体保存部 12 座標変換部 13 マッピング領域検出部 14 マッピング物体領域算出部 15 量子化テーブル変更部 16 ラスター演算部 17a,17c,17d 直交変換動画圧縮部 31 移動量算出部 32 減算器 33 離散コサイン変換部 34 量子化部 35 可変長符号化部 36 逆量子化部 37 離散コサイン逆変換部 38 加算器 39 バッファ部 40 移動量補償部 41 量子化優先設定部 42 物体領域算出部 43 フレームビットレート設定部 44 量子化テーブル算出部 51 頂点分類部 52 頂点移動量算出部 61 サブ格子点算出部 62 サブ格子点物体算出部 63 サブ格子点移動座標算出部 64 サブブロック移動量算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B050 BA07 BA08 BA09 DA02 EA06 EA10 EA11 EA24 EA27 EA28 FA06 5B080 AA13 BA08 DA06 FA02 GA21 5C059 MA04 MA05 MA23 MC14 ME01 NN01 PP12 PP13 PP15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想3次元空間に配置する仮想物体のデ
    ータを保存する仮想物体保存部と、 前記仮想物体のデータを、前記仮想物体を構成するポリ
    ゴンの頂点の表示座標系での座標値と輝度値とに変換す
    る座標変換部と、 特定画像をマッピングする特定物体の表示座標系での領
    域であるマッピング領域を検出するマッピング領域検出
    部と、 前記マッピング領域検出部で検出されたマッピング領域
    を含むブロックである特定ブロックを算出するマッピン
    グ物体領域算出部と、 前記特定ブロックの量子化テーブルを変更する量子化テ
    ーブル変更部と、 前記座標変換部により算出された各ポリゴンの頂点の表
    示座標系での座標値と輝度値とから、表示領域の各画素
    の輝度値を算出するラスター演算部と、 前記特定ブロックならば、前記量子化テーブル変更部に
    より変更された量子化テーブルを用い、前記特定ブロッ
    クでないブロックならば、予め設定された量子化テーブ
    ルを用いて前記ラスター演算部から出力される画像デー
    タを圧縮する直交変換動画圧縮部とを備えた、 ことを特徴とする動画像生成装置。
  2. 【請求項2】 仮想3次元空間に配置する仮想物体のデ
    ータを保存する仮想物体保存部と、 前記仮想物体のデータを、前記仮想物体を構成するポリ
    ゴンの頂点の表示座標系での座標値と輝度値とに変換す
    る座標変換部と、 前記仮想物体毎に、該仮想物体の量子化の優先度を示す
    量子化優先度を設定する量子化優先設定部と、 前記座標変換部で変換された表示座標系での前記各仮想
    物体の占有する領域を算出する物体領域算出部と、 各フレームのビットレートを設定するフレームビットレ
    ート設定部と、 前記物体領域算出部で算出された前記各仮想物体の占有
    する領域と前記量子化優先度と前記フレームビットレー
    トとから、前記各仮想物体が含まれる各ブロックの量子
    化テーブルを算出する量子化テーブル算出部と、 前記座標変換部により算出された各ポリゴンの頂点の表
    示座標系での座標値と輝度値とから、表示領域の各画素
    の輝度値を算出するラスター演算部と、 各ブロック毎に、前記量子化テーブル算出部で算出され
    た各ブロックの量子化テーブルを用いて前記ラスター演
    算部から出力される画像データを圧縮する直交変換動画
    圧縮部とを備えた、 ことを特徴とする動画像生成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の動画像生
    成装置において、 前記直交変換動画圧縮部は、 第1の描画フレームと、該第1の描画フレームより時間
    的に隣接する第2の描画フレームより、前記表示座標系
    の分割領域を示す各格子内に存在するポリゴンの頂点を
    検出する頂点分類部と、 第1の描画フレームで各格子内に存在するポリゴンの頂
    点の分布と、第2の描画フレームで各格子内に存在する
    ポリゴンの頂点の分布とから各格子間の移動ベクトルを
    算出する頂点移動量算出部とにより、第1の描画フレー
    ムと第2の描画フレームとの間での移動ベクトルを推定
    することを特徴とする動画像生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の動画像生
    成装置において、 前記直交変換動画圧縮部は、 任意の時刻の描画フレームより、前記表示座標系の分割
    領域を示す各格子に対して前記各格子の頂点を示すサブ
    格子点を算出するサブ格子点算出部と、 任意の時刻で前記サブ格子点の画素値に配置された前記
    物体の位置を算出するサブ格子点物体算出部と、 前記サブ格子点物体算出部で算出された前記物体の任意
    の時刻経過後の移動座標を算出するサブ格子点移動座標
    算出部と、 任意の時刻で前記物体のサブ格子点位置と、任意の時刻
    経過後の前記物体のサブ格子点位置とから各格子点位置
    の移動ベクトルを算出するサブブロック移動量算出部と
    を備えた、 ことを特徴とする動画像生成装置。
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