JPH0846972A - 画像符号化装置及び画像復号装置 - Google Patents
画像符号化装置及び画像復号装置Info
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- JPH0846972A JPH0846972A JP17851494A JP17851494A JPH0846972A JP H0846972 A JPH0846972 A JP H0846972A JP 17851494 A JP17851494 A JP 17851494A JP 17851494 A JP17851494 A JP 17851494A JP H0846972 A JPH0846972 A JP H0846972A
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- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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- G06T9/001—Model-based coding, e.g. wire frame
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- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 四角形ブロックを2つの三角形に分割し、各
々の三角形の形状変換によって予測画像を生成する三角
形への分割線を四角形ブロック毎に適応的に選択し、こ
れによって良好な予測画像を得、符号化効率の向上を図
る。 【構成】 動き推定部1では格子点の動きを推定し、各
格子点の動ベクトルを求める。四角形ブロック二分割部
3は四角形ブロックをあらかじめ定められた方法で2つ
の三角形に分割する。アフィン変換決定部5は1つの四
角形ブロックに対して2つのアフィン変換のパラメータ
を求める。適応選択部2は四角形ブロックの分割線を四
角形ブロック毎に適応的に選択する部分である。四角形
ブロック二分割部3は適応選択部2で選択された分割線
と動ベクトルを入力とし、選択された分割線に従って四
角形ブロックを分割する。
々の三角形の形状変換によって予測画像を生成する三角
形への分割線を四角形ブロック毎に適応的に選択し、こ
れによって良好な予測画像を得、符号化効率の向上を図
る。 【構成】 動き推定部1では格子点の動きを推定し、各
格子点の動ベクトルを求める。四角形ブロック二分割部
3は四角形ブロックをあらかじめ定められた方法で2つ
の三角形に分割する。アフィン変換決定部5は1つの四
角形ブロックに対して2つのアフィン変換のパラメータ
を求める。適応選択部2は四角形ブロックの分割線を四
角形ブロック毎に適応的に選択する部分である。四角形
ブロック二分割部3は適応選択部2で選択された分割線
と動ベクトルを入力とし、選択された分割線に従って四
角形ブロックを分割する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像符号化装置及び画
像復号装置に関し、より詳細には、四角形ブロックを2
つの三角形に分割し、各々の三角形の形状変換によって
予測画像を生成する予測符号化装置において、三角形へ
の分割線を四角形ブロック毎に適応的に選択し、これに
よって良好な予測画像を得、符号化効率を向上させるよ
うにした画像符号化装置及び画像復号装置に関する。例
えば、ディジタル画像処理や画像データの高能率符号化
に適用されるものである。
像復号装置に関し、より詳細には、四角形ブロックを2
つの三角形に分割し、各々の三角形の形状変換によって
予測画像を生成する予測符号化装置において、三角形へ
の分割線を四角形ブロック毎に適応的に選択し、これに
よって良好な予測画像を得、符号化効率を向上させるよ
うにした画像符号化装置及び画像復号装置に関する。例
えば、ディジタル画像処理や画像データの高能率符号化
に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディジタル動画像をフレーム
間予測,直交変換,量子化,可変長符号化等の技術を用
いて高能率符号化する方式が提案されている。例えば、
公知文献「MPEG2フレーム間予測方式」(テレビジ
ョン学会技術報告 Vol.16, No.61, pp.37-42)に述べら
れている方法がある。
間予測,直交変換,量子化,可変長符号化等の技術を用
いて高能率符号化する方式が提案されている。例えば、
公知文献「MPEG2フレーム間予測方式」(テレビジ
ョン学会技術報告 Vol.16, No.61, pp.37-42)に述べら
れている方法がある。
【0003】また、フレーム間予測の方式として、アフ
ィン変換を用いた予測方法が検討されている。例えば、
公知文献「Very Low Bitrate Video Coder using Warpi
ng Prediction」(1993年 画像符号化シンポジウム 8-
7, pp.167-168)や、「A Novel Video Coding Scheme B
ased on Temporal Prediction Using Digital Image Wa
rping」(IEEE International Conference on Consumer
Electronics, 1993)に述べられている方法では、図1
4(a),(b)に示すように、変形格子によって画像
の動きを表現し、参照画像(通常、符号化装置では局所
復号され、フレームメモリに蓄えられている画像であ
り、復号装置ではすでに復号され、フレームメモリに蓄
えられている画像である)からの幾何学変換によって形
状を変形し、予測画像が作成される。ここで、●は格子
点を表す。このような形状変換による予測の一つに、ア
フィン変換を用いたものがある。
ィン変換を用いた予測方法が検討されている。例えば、
公知文献「Very Low Bitrate Video Coder using Warpi
ng Prediction」(1993年 画像符号化シンポジウム 8-
7, pp.167-168)や、「A Novel Video Coding Scheme B
ased on Temporal Prediction Using Digital Image Wa
rping」(IEEE International Conference on Consumer
Electronics, 1993)に述べられている方法では、図1
4(a),(b)に示すように、変形格子によって画像
の動きを表現し、参照画像(通常、符号化装置では局所
復号され、フレームメモリに蓄えられている画像であ
り、復号装置ではすでに復号され、フレームメモリに蓄
えられている画像である)からの幾何学変換によって形
状を変形し、予測画像が作成される。ここで、●は格子
点を表す。このような形状変換による予測の一つに、ア
フィン変換を用いたものがある。
【0004】図15は、従来の符号化装置における予測
画像作成回路のブロック図で、図中、41は動き推定
部、42は四角形ブロック二分割部、43はアフィン変
換決定部、44はアフィン変換部である。動き推定部4
1では格子点の動きを推定し、各格子点の動ベクトルを
求める。例えば、注目する画像(これから予測しようと
する画像)上で正方格子を作成し、各格子点の動きベク
トルを参照画像をもとに求める。この動ベクトルによっ
て参照画像上に変形格子が定められる。この場合は、参
照画像上の変形格子から予測画像上の正方格子への予測
を実行することとなる。しかし、一般には、参照画像上
の変形格子から予測画像上の変形格子への予測が可能で
ある。なお、動き推定部41で求められた動きベクトル
は、図示しない符号化部において符号化され、符号化デ
ータに組み込まれて伝送あるいは蓄積される。
画像作成回路のブロック図で、図中、41は動き推定
部、42は四角形ブロック二分割部、43はアフィン変
換決定部、44はアフィン変換部である。動き推定部4
1では格子点の動きを推定し、各格子点の動ベクトルを
求める。例えば、注目する画像(これから予測しようと
する画像)上で正方格子を作成し、各格子点の動きベク
トルを参照画像をもとに求める。この動ベクトルによっ
て参照画像上に変形格子が定められる。この場合は、参
照画像上の変形格子から予測画像上の正方格子への予測
を実行することとなる。しかし、一般には、参照画像上
の変形格子から予測画像上の変形格子への予測が可能で
ある。なお、動き推定部41で求められた動きベクトル
は、図示しない符号化部において符号化され、符号化デ
ータに組み込まれて伝送あるいは蓄積される。
【0005】四角形ブロック二分割部42は、四角形ブ
ロックをあらかじめ定められた方法で2つの三角形に分
割する。図16に示すように、参照画像上の四角形ブロ
ックから予測画像上の四角形ブロックへの形状変換は、
2つのアフィン変換によって実現できる。アフィン変換
決定部43は、1つの四角形ブロックに対し、2つのア
フィン変換のパラメータを求める。個々のアフィン変換
のパラメータの求め方を以下に示す。予測画像上の座標
(u,v)と参照画像上の座標(x,y)がアフィン変換
によって次式のように関係づけられているとする。
ロックをあらかじめ定められた方法で2つの三角形に分
割する。図16に示すように、参照画像上の四角形ブロ
ックから予測画像上の四角形ブロックへの形状変換は、
2つのアフィン変換によって実現できる。アフィン変換
決定部43は、1つの四角形ブロックに対し、2つのア
フィン変換のパラメータを求める。個々のアフィン変換
のパラメータの求め方を以下に示す。予測画像上の座標
(u,v)と参照画像上の座標(x,y)がアフィン変換
によって次式のように関係づけられているとする。
【0006】
【数1】
【0007】このように、アフィン変換のパラメータは
6個ある。この式は次のように書ける。
6個ある。この式は次のように書ける。
【0008】
【数2】
【0009】三角形の頂点どうしが(xi,yi)⇔(u
i,vi)(i=0,1,2)のように対応しているとする
と、
i,vi)(i=0,1,2)のように対応しているとする
と、
【0010】
【数3】
【0011】となる。これを逆に解くと、アフィン変換
のパラメータが、
のパラメータが、
【0012】
【数4】
【0013】によって得られる。ただし、
【0014】
【数5】
【0015】である。アフィン変換部44では、予測画
像上の画素の座標がアフィン変換によって参照画像上の
座標(一般に画素位置ではない)に対応付けられ、予測
画像上の画素の画素値が求められる。画素位置ではない
座標上の画素値は、例えば、以下に説明する双線形補間
によって求められる。図17において、●は画素位置の
点を、○は画素位置ではない点を表す。f(i,j)は座
標(i,j)における画素の画素値である。また、画素は
M×Nの長方形をなすものとする。この時、画素位置で
ない点Xにおける画素値f(X)を、
像上の画素の座標がアフィン変換によって参照画像上の
座標(一般に画素位置ではない)に対応付けられ、予測
画像上の画素の画素値が求められる。画素位置ではない
座標上の画素値は、例えば、以下に説明する双線形補間
によって求められる。図17において、●は画素位置の
点を、○は画素位置ではない点を表す。f(i,j)は座
標(i,j)における画素の画素値である。また、画素は
M×Nの長方形をなすものとする。この時、画素位置で
ない点Xにおける画素値f(X)を、
【0016】
【数6】
【0017】によって計算する。予測画像上の各四角形
ブロックの画素について、参照画像から画素値を求める
ことで、予測画像が作成される。なお、アフィン変換部
44で求められた予測画像と符号化対象画像との差分デ
ータが、図示しない符号化部において符号化され、伝送
あるいは蓄積される。
ブロックの画素について、参照画像から画素値を求める
ことで、予測画像が作成される。なお、アフィン変換部
44で求められた予測画像と符号化対象画像との差分デ
ータが、図示しない符号化部において符号化され、伝送
あるいは蓄積される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
符号化装置においては、アフィン変換を用いるために、
四角形ブロックを2個の三角形に分割する分割線が1種
類しか用いられていないが、実際には、四角形を2分割
する分割線は2種類ある。図18は、それぞれの分割線
による予測の摸式図である。直線adを分割線とする分
割では、斜線の部分が変形するが、直線bcを分割線
とする分割では変形しない。従来法では、全ての四角
形ブロックに対してあらかじめ定められた1種類の分割
線を用いるため、予測効率が低下することがあった。
符号化装置においては、アフィン変換を用いるために、
四角形ブロックを2個の三角形に分割する分割線が1種
類しか用いられていないが、実際には、四角形を2分割
する分割線は2種類ある。図18は、それぞれの分割線
による予測の摸式図である。直線adを分割線とする分
割では、斜線の部分が変形するが、直線bcを分割線
とする分割では変形しない。従来法では、全ての四角
形ブロックに対してあらかじめ定められた1種類の分割
線を用いるため、予測効率が低下することがあった。
【0019】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、四角形ブロックを2つの三角形に分割し、各
々の三角形の形状変換によって予測画像を生成する三角
形への分割線を四角形ブロック毎に適応的に選択し、こ
れによって良好な予測画像を得、符号化効率の向上を図
るようにした画像符号化装置及び画像復号装置を提供す
ることを目的としている。
たもので、四角形ブロックを2つの三角形に分割し、各
々の三角形の形状変換によって予測画像を生成する三角
形への分割線を四角形ブロック毎に適応的に選択し、こ
れによって良好な予測画像を得、符号化効率の向上を図
るようにした画像符号化装置及び画像復号装置を提供す
ることを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)参照画像を四角形ブロックに分割
し、前記四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルを用い
て前記四角形ブロックの形状変換を行い、前記四角形ブ
ロックの形状変換に際しては、前記四角形ブロックを2
つの三角形に分割して各々の三角形について形状変換を
なすことにより予測画像を生成する予測符号化装置にお
いて、前記四角形ブロックを2つの三角形に分割する際
の分割線を四角形ブロック毎に選択する選択手段を設
け、前記四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルと四角
形ブロックの分割線の情報とを符号化すること、更に
は、(2)四角形ブロックを2つの三角形に分割する分
割線を選択する際、参照画像からの予測画像と符号化対
象画像との誤差が小さい分割線を選択する選択手段を利
用すること、更には、(3)前記(2)において、画素
値の差分の2乗和を計算する計算手段を備え、参照画像
からの予測画像と符号化対象画像との誤差として、差分
の2乗和を用いること、更には、(4)前記(2)にお
いて、画素値の差分の絶対値和を計算する計算手段を備
え、参照画像からの予測画像と符号化対象画像との誤差
として、差分の絶対値和を用いること、更には、(5)
前記(1)において、前記四角形ブロックを2つの三角
形に分割する分割線の選択方法を符号化側と復号側であ
らかじめ定めておき、前記四角形ブロックの分割線の情
報は符号化しないこと、更には、(6)前記(5)にお
いて、四角形ブロックを2つの三角形に分割する分割線
を選択する際、参照画像の情報を用いて分割線を選択す
ること、更には、(7)前記(6)において、四角形ブ
ロック内の2個の三角形内の画素値の分散の差を計算す
る計算手段を備え、参照画像上で分散の差によって分割
線を選択すること、更には、(8)前記(5)におい
て、四角形ブロックを2つの三角形に分割する方法を選
択する際、前記四角形ブロックの4個の動ベクトルのう
ち、平均ベクトルから最も離れたベクトルを求める演算
手段を備え、前記ベクトルを求めた結果から分割線を選
択すること、或いは、(9)前記(1)に記載の画像符
号化装置により符号化されたデータから画像を復号する
画像復号装置であって、四角形ブロックの頂点座標の動
ベクトルと前記四角形ブロックの分割線の情報を復号
し、前記四角形ブロックの分割線の情報より前記四角形
ブロックを2つの三角形に分割し、頂点座標の動き情報
より前記各々の三角形に対する参照画像からの形状変換
を求める変換手段と、前記参照画像からの形状変換によ
って予測画像を作成する作成手段とを備えること、或い
は、(10)前記(5)に記載の画像符号化装置により
符号化されたデータから画像を復号する画像復号装置で
あって、四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルを復号
し、前記四角形ブロックを2つの三角形に分割する際の
分割線を選択する選択手段と、前記分割線の情報より四
角形ブロックを2つの三角形に分割し、頂点座標の動き
情報より上記各々の三角形に対する参照画像からの変換
を求める変換手段と、参照画像からの変換によって予測
画像を作成する作成手段とを備えること、更には、(1
1)前記(10)において、前記(6)に記載の画像符
号化装置により符号化されたデータから画像を復号する
画像復号装置であって、四角形ブロックを2つの三角形
に分割する分割線を選択する際、参照画像の情報のみを
用いて分割線を選択すること、更には、(12)前記
(11)において、前記(7)に記載の画像符号化装置
により符号化されたデータから画像を復号する画像復号
装置であって、四角形ブロック内の2個の三角形内の画
素値の分散の差を計算する計算手段を備え、参照画像上
で分散の差によって分割線を選択すること、更には、
(13)前記(10)において、前記(8)に記載の画
像符号化装置により符号化されたデータから画像を復号
する画像復号装置であって、四角形ブロックを2つの三
角形に分割する分割線を選択する際、前記四角形ブロッ
クの4個の動ベクトルのうち、平均ベクトルから最も離
れたベクトルを求める演算手段を備え、前記ベクトルを
求めた結果から分割方法を選択することを特徴としたも
のである。
決するために、(1)参照画像を四角形ブロックに分割
し、前記四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルを用い
て前記四角形ブロックの形状変換を行い、前記四角形ブ
ロックの形状変換に際しては、前記四角形ブロックを2
つの三角形に分割して各々の三角形について形状変換を
なすことにより予測画像を生成する予測符号化装置にお
いて、前記四角形ブロックを2つの三角形に分割する際
の分割線を四角形ブロック毎に選択する選択手段を設
け、前記四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルと四角
形ブロックの分割線の情報とを符号化すること、更に
は、(2)四角形ブロックを2つの三角形に分割する分
割線を選択する際、参照画像からの予測画像と符号化対
象画像との誤差が小さい分割線を選択する選択手段を利
用すること、更には、(3)前記(2)において、画素
値の差分の2乗和を計算する計算手段を備え、参照画像
からの予測画像と符号化対象画像との誤差として、差分
の2乗和を用いること、更には、(4)前記(2)にお
いて、画素値の差分の絶対値和を計算する計算手段を備
え、参照画像からの予測画像と符号化対象画像との誤差
として、差分の絶対値和を用いること、更には、(5)
前記(1)において、前記四角形ブロックを2つの三角
形に分割する分割線の選択方法を符号化側と復号側であ
らかじめ定めておき、前記四角形ブロックの分割線の情
報は符号化しないこと、更には、(6)前記(5)にお
いて、四角形ブロックを2つの三角形に分割する分割線
を選択する際、参照画像の情報を用いて分割線を選択す
ること、更には、(7)前記(6)において、四角形ブ
ロック内の2個の三角形内の画素値の分散の差を計算す
る計算手段を備え、参照画像上で分散の差によって分割
線を選択すること、更には、(8)前記(5)におい
て、四角形ブロックを2つの三角形に分割する方法を選
択する際、前記四角形ブロックの4個の動ベクトルのう
ち、平均ベクトルから最も離れたベクトルを求める演算
手段を備え、前記ベクトルを求めた結果から分割線を選
択すること、或いは、(9)前記(1)に記載の画像符
号化装置により符号化されたデータから画像を復号する
画像復号装置であって、四角形ブロックの頂点座標の動
ベクトルと前記四角形ブロックの分割線の情報を復号
し、前記四角形ブロックの分割線の情報より前記四角形
ブロックを2つの三角形に分割し、頂点座標の動き情報
より前記各々の三角形に対する参照画像からの形状変換
を求める変換手段と、前記参照画像からの形状変換によ
って予測画像を作成する作成手段とを備えること、或い
は、(10)前記(5)に記載の画像符号化装置により
符号化されたデータから画像を復号する画像復号装置で
あって、四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルを復号
し、前記四角形ブロックを2つの三角形に分割する際の
分割線を選択する選択手段と、前記分割線の情報より四
角形ブロックを2つの三角形に分割し、頂点座標の動き
情報より上記各々の三角形に対する参照画像からの変換
を求める変換手段と、参照画像からの変換によって予測
画像を作成する作成手段とを備えること、更には、(1
1)前記(10)において、前記(6)に記載の画像符
号化装置により符号化されたデータから画像を復号する
画像復号装置であって、四角形ブロックを2つの三角形
に分割する分割線を選択する際、参照画像の情報のみを
用いて分割線を選択すること、更には、(12)前記
(11)において、前記(7)に記載の画像符号化装置
により符号化されたデータから画像を復号する画像復号
装置であって、四角形ブロック内の2個の三角形内の画
素値の分散の差を計算する計算手段を備え、参照画像上
で分散の差によって分割線を選択すること、更には、
(13)前記(10)において、前記(8)に記載の画
像符号化装置により符号化されたデータから画像を復号
する画像復号装置であって、四角形ブロックを2つの三
角形に分割する分割線を選択する際、前記四角形ブロッ
クの4個の動ベクトルのうち、平均ベクトルから最も離
れたベクトルを求める演算手段を備え、前記ベクトルを
求めた結果から分割方法を選択することを特徴としたも
のである。
【0021】
【作用】前記構成を有する本発明の画像符号化装置によ
れば、(1)四角形ブロックを2つの三角形に分割する
際の分割線を四角形ブロック毎に選択できる。また、参
照画像からの予測画像と符号化対象画像との誤差画素値
の差分の2乗和や、画素値の差分の絶対値和などによっ
て求め、誤差を小さくする分割線を選択することによ
り、画像全体の予測誤差を小さくできる。(2)復号装
置においても再現し得る選択方法を用いれば、選択情報
を符号化しなくてもよい。このとき、動ベクトルと参照
画像データとを用いて選択するようにする方法、三角形
に分割した際の参照画像データの画素値の分散の差を求
め、これを用いて選択するようにする方法、四角形ブロ
ックの4個の動ベクトルのうち平均ベクトルから最も離
れたベクトルを求め、この結果から分割方法を選択する
方法等の方法によって、簡単に分割線の選択手法を実現
することができる。
れば、(1)四角形ブロックを2つの三角形に分割する
際の分割線を四角形ブロック毎に選択できる。また、参
照画像からの予測画像と符号化対象画像との誤差画素値
の差分の2乗和や、画素値の差分の絶対値和などによっ
て求め、誤差を小さくする分割線を選択することによ
り、画像全体の予測誤差を小さくできる。(2)復号装
置においても再現し得る選択方法を用いれば、選択情報
を符号化しなくてもよい。このとき、動ベクトルと参照
画像データとを用いて選択するようにする方法、三角形
に分割した際の参照画像データの画素値の分散の差を求
め、これを用いて選択するようにする方法、四角形ブロ
ックの4個の動ベクトルのうち平均ベクトルから最も離
れたベクトルを求め、この結果から分割方法を選択する
方法等の方法によって、簡単に分割線の選択手法を実現
することができる。
【0022】また、本発明による復号装置によれば、
(3)復号された分割線に従ってブロックを適応的に2
つの三角形に分割できる。(4)符号化装置と同一の方
法によって分割線を選択し、その結果に従って四角形ブ
ロックを2つの三角形に分割するようにするので、符号
化装置で作成されるのと同一の予測画像が得られる。こ
のとき、動ベクトルと参照画像データとを用いて選択す
るようにする方法、三角形に分割した際の参照画像デー
タの画素値の分散の差を求め、これを用いて選択するよ
うにする方法、四角形ブロックの4個の動ベクトルのう
ち平均ベクトルから最も離れたベクトルを求め、この結
果から分割方法を選択する方法等の方法によって、簡単
に選択手法を実現することができる。
(3)復号された分割線に従ってブロックを適応的に2
つの三角形に分割できる。(4)符号化装置と同一の方
法によって分割線を選択し、その結果に従って四角形ブ
ロックを2つの三角形に分割するようにするので、符号
化装置で作成されるのと同一の予測画像が得られる。こ
のとき、動ベクトルと参照画像データとを用いて選択す
るようにする方法、三角形に分割した際の参照画像デー
タの画素値の分散の差を求め、これを用いて選択するよ
うにする方法、四角形ブロックの4個の動ベクトルのう
ち平均ベクトルから最も離れたベクトルを求め、この結
果から分割方法を選択する方法等の方法によって、簡単
に選択手法を実現することができる。
【0023】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による画像符号化装置の一実施例
(請求項1)を説明するためにブロック図で、図中、1
は動き推定部、2は適応選択部、3は四角形ブロック二
分割部、4はアフィン変換決定部、5はアフィン変換部
である。以下、四角形ブロックの分割線の情報を符号化
するものについて説明する。動き推定部1,アフィン変
換決定部4,アフィン変換部5は、図15に示した従来
の動き推定部41,アフィン変換決定部43,アフィン
変換部44と同様の動作をする。
する。図1は、本発明による画像符号化装置の一実施例
(請求項1)を説明するためにブロック図で、図中、1
は動き推定部、2は適応選択部、3は四角形ブロック二
分割部、4はアフィン変換決定部、5はアフィン変換部
である。以下、四角形ブロックの分割線の情報を符号化
するものについて説明する。動き推定部1,アフィン変
換決定部4,アフィン変換部5は、図15に示した従来
の動き推定部41,アフィン変換決定部43,アフィン
変換部44と同様の動作をする。
【0024】適応選択部2は、本発明の手法により、四
角形ブロックの分割線を四角形ブロック毎に適応的に選
択する部分である。適応選択の結果は、四角形ブロック
二分割部3に出力されると同時に、図示していない符号
化部に送られ、符号化データ中に組み込まれる。四角形
ブロック二分割部3は、適応選択部2で選択された分割
線と動ベクトルを入力とし、選択された分割線に従って
四角形ブロックを分割する。以上のようにして、四角形
ブロック毎に適応的に四角形ブロックの分割線を選択
し、予測画像を符号化対象画に近付けることによって、
符号化効率を向上させることができる。
角形ブロックの分割線を四角形ブロック毎に適応的に選
択する部分である。適応選択の結果は、四角形ブロック
二分割部3に出力されると同時に、図示していない符号
化部に送られ、符号化データ中に組み込まれる。四角形
ブロック二分割部3は、適応選択部2で選択された分割
線と動ベクトルを入力とし、選択された分割線に従って
四角形ブロックを分割する。以上のようにして、四角形
ブロック毎に適応的に四角形ブロックの分割線を選択
し、予測画像を符号化対象画に近付けることによって、
符号化効率を向上させることができる。
【0025】図2は、本発明による画像符号化装置の他
の実施例(請求項2)を説明するためのブロック図で、
図中、3a,3bは四角形ブロック二分割部、4a,4
bはアフィン変換決定部、5a,5bはアフィン変換
部、6a,6bは誤差計算部で、その他、図1と同じ作
用をする部分は同一の符号を付してある。
の実施例(請求項2)を説明するためのブロック図で、
図中、3a,3bは四角形ブロック二分割部、4a,4
bはアフィン変換決定部、5a,5bはアフィン変換
部、6a,6bは誤差計算部で、その他、図1と同じ作
用をする部分は同一の符号を付してある。
【0026】四角形ブロックの分割線を適応選択する際
には、予測誤差を用いることが考えられる。ここで、ア
フィン変換決定部4a,4b,アフィン変換部5a,5
bは、図1に示すアフィン変換決定部4,アフィン変換
部5と同様の動作をする。四角形ブロック二分割部3a
は、図18の分割によって四角形ブロックを2つの三
角形に分割し、四角形ブロック二分割部3bは、図18
の分割によって四角形ブロックを2つの三角形に分割
する。
には、予測誤差を用いることが考えられる。ここで、ア
フィン変換決定部4a,4b,アフィン変換部5a,5
bは、図1に示すアフィン変換決定部4,アフィン変換
部5と同様の動作をする。四角形ブロック二分割部3a
は、図18の分割によって四角形ブロックを2つの三
角形に分割し、四角形ブロック二分割部3bは、図18
の分割によって四角形ブロックを2つの三角形に分割
する。
【0027】誤差計算部6a,6bでは、符号化対象画
像の画素値とアフィン変換部5a,5bから出力される
予測画像の候補の画素値との誤差を計算する。2種類の
分割線を用いて作成された予測画像の誤差は、適応選択
部2に出力される。また、2つの予測画像は四角形ブロ
ック毎に切替えスイッチに出力される。適応選択部2で
は2つの誤差値を比較し、誤差値を小さくする分割線を
選択し、切替えスイッチをコントロールして選択した分
割線に対応する予測画像を出力するようにする。また、
分割線の選択情報は、図示していない符号化部に送ら
れ、符号化データ中に組み込まれる。
像の画素値とアフィン変換部5a,5bから出力される
予測画像の候補の画素値との誤差を計算する。2種類の
分割線を用いて作成された予測画像の誤差は、適応選択
部2に出力される。また、2つの予測画像は四角形ブロ
ック毎に切替えスイッチに出力される。適応選択部2で
は2つの誤差値を比較し、誤差値を小さくする分割線を
選択し、切替えスイッチをコントロールして選択した分
割線に対応する予測画像を出力するようにする。また、
分割線の選択情報は、図示していない符号化部に送ら
れ、符号化データ中に組み込まれる。
【0028】なお、図2の一点鎖線で囲まれた部分を図
1の適応選択部とみなし、後段で分割線の情報と動ベク
トルをもとに四角形ブロック分割を行い、アフィン変換
パラメータを決定し、アフィン変換を行うように構成し
ても良い。その時は、一点鎖線内のアフィン変換部5
a,5bは、画素を間引くなどして画素数を減らし、誤
差計算部6a,6bでもこれに対応して累積するデータ
数を減らすことによって、全体の演算量を減らすことも
できる。以上のようにして、四角形ブロック毎に予測誤
差を小さくする分割線を選択することが可能となり、符
号化効率を向上させることができる。
1の適応選択部とみなし、後段で分割線の情報と動ベク
トルをもとに四角形ブロック分割を行い、アフィン変換
パラメータを決定し、アフィン変換を行うように構成し
ても良い。その時は、一点鎖線内のアフィン変換部5
a,5bは、画素を間引くなどして画素数を減らし、誤
差計算部6a,6bでもこれに対応して累積するデータ
数を減らすことによって、全体の演算量を減らすことも
できる。以上のようにして、四角形ブロック毎に予測誤
差を小さくする分割線を選択することが可能となり、符
号化効率を向上させることができる。
【0029】図3は、図2の誤差計算部の一実施例(請
求項3)を説明するためのブロック図で、図中、11は
減算器、12は乗算器、13は加算器、14はレジス
タ、15はラッチ、16は制御装置である。符号化対象
画像の画素値と予測画像の画素値の差が第1の減算器1
1によって算出され、乗算器12によって2乗される。
2乗された誤差値は、第2の加算器13とレジスタ14
によって累積加算され、ラッチ15に出力される。該ラ
ッチ15に保持されたデータは、2乗誤差の累積和が1
四角形ブロック分計算される度に、その四角形ブロック
の誤差の2乗和として出力される。なお、レジスタ及び
ラッチは制御装置16によって制御される。
求項3)を説明するためのブロック図で、図中、11は
減算器、12は乗算器、13は加算器、14はレジス
タ、15はラッチ、16は制御装置である。符号化対象
画像の画素値と予測画像の画素値の差が第1の減算器1
1によって算出され、乗算器12によって2乗される。
2乗された誤差値は、第2の加算器13とレジスタ14
によって累積加算され、ラッチ15に出力される。該ラ
ッチ15に保持されたデータは、2乗誤差の累積和が1
四角形ブロック分計算される度に、その四角形ブロック
の誤差の2乗和として出力される。なお、レジスタ及び
ラッチは制御装置16によって制御される。
【0030】図4は、図2の誤差計算部の他の実施例
(請求項4)を説明するためのブロック図で、図中、1
7は絶対値算出部で、その他、図3と同じ作用をする部
分は同一の符号を付してある。符号化対象画像の画素値
と予測画像の画素値の差が第1の減算器11によって算
出され、絶対値算出部17によって絶対値が算出され
る。誤差値の絶対値は、第2の加算器13とレジスタ1
4によって累積加算され、ラッチ15に出力される。ラ
ッチ15に保持されたデータは、絶対値誤差の累積和が
1四角形ブロック分計算される度に、その四角形ブロッ
クの誤差の絶対値和として出力される。なお、レジスタ
及びラッチは、制御装置16によって制御される。適応
選択のために用いる誤差としては、上で述べた誤差の2
乗和や絶対値和の他に、次式に示すような加重和を用い
てもよい。
(請求項4)を説明するためのブロック図で、図中、1
7は絶対値算出部で、その他、図3と同じ作用をする部
分は同一の符号を付してある。符号化対象画像の画素値
と予測画像の画素値の差が第1の減算器11によって算
出され、絶対値算出部17によって絶対値が算出され
る。誤差値の絶対値は、第2の加算器13とレジスタ1
4によって累積加算され、ラッチ15に出力される。ラ
ッチ15に保持されたデータは、絶対値誤差の累積和が
1四角形ブロック分計算される度に、その四角形ブロッ
クの誤差の絶対値和として出力される。なお、レジスタ
及びラッチは、制御装置16によって制御される。適応
選択のために用いる誤差としては、上で述べた誤差の2
乗和や絶対値和の他に、次式に示すような加重和を用い
てもよい。
【0031】
【数7】
【0032】ここで、Nは四角形ブロック内に含まれる
画素の数、f(n),g(n)は、それぞれ符号化対象
画像の画素値、予測画像の画素値である。また、w
(n)は重み係数を表す。w(n)として、例えば、四
角形ブロック境界で大きく内部で小さい値を設定してお
けば、四角形ブロック間の不整合性を目立たなくするよ
うな分割線を選択される。
画素の数、f(n),g(n)は、それぞれ符号化対象
画像の画素値、予測画像の画素値である。また、w
(n)は重み係数を表す。w(n)として、例えば、四
角形ブロック境界で大きく内部で小さい値を設定してお
けば、四角形ブロック間の不整合性を目立たなくするよ
うな分割線を選択される。
【0033】さらに、f(n),g(n)として符号化
対象画像の画素値の変換係数、予測画像の画素値の変換
係数を用いれば、空間周波数が高い部分の歪ほど目立た
ないという人間の視覚特性にあった誤差基準で、分割線
を選択することもできる。すなわち、上記変換として離
散フーリエ変換や離散コサイン変換などを用い、変換係
数の低周波成分に相当する部分ではw(n)を大きく、
高周波成分に相当する部分ではw(n)を小さく設定す
る。
対象画像の画素値の変換係数、予測画像の画素値の変換
係数を用いれば、空間周波数が高い部分の歪ほど目立た
ないという人間の視覚特性にあった誤差基準で、分割線
を選択することもできる。すなわち、上記変換として離
散フーリエ変換や離散コサイン変換などを用い、変換係
数の低周波成分に相当する部分ではw(n)を大きく、
高周波成分に相当する部分ではw(n)を小さく設定す
る。
【0034】次に、符号化装置のうち、四角形ブロック
の分割線の情報を符号化しないものについて説明する。
図5〜図8は、その実施例を示すブロック図である。こ
こまで説明してきた方式は、四角形ブロックを適応的に
選択した後、この選択情報を符号化するものであった。
この情報を固定長で符号化すれば、四角形ブロック当た
り1ビットの情報が必要となる。以下に述べる発明は、
この情報を符号化しないで良好な予測画像を得ることを
目的としたものである。
の分割線の情報を符号化しないものについて説明する。
図5〜図8は、その実施例を示すブロック図である。こ
こまで説明してきた方式は、四角形ブロックを適応的に
選択した後、この選択情報を符号化するものであった。
この情報を固定長で符号化すれば、四角形ブロック当た
り1ビットの情報が必要となる。以下に述べる発明は、
この情報を符号化しないで良好な予測画像を得ることを
目的としたものである。
【0035】図5は、本発明による画像符号化装置の更
に他の実施例(請求項5)を説明するためのブロック図
で、図中、21は動き推定部、22は適応選択部、23
は四角形ブロック二分割部、24はアフィン変換決定
部、25はアフィン変換部である。なお、動き推定部2
1,アフィン変換決定部24,アフィン変換部25は、
図1に示す動き推定部1,アフィン変換決定部4,アフ
ィン変換部5と同様の動作を行う。
に他の実施例(請求項5)を説明するためのブロック図
で、図中、21は動き推定部、22は適応選択部、23
は四角形ブロック二分割部、24はアフィン変換決定
部、25はアフィン変換部である。なお、動き推定部2
1,アフィン変換決定部24,アフィン変換部25は、
図1に示す動き推定部1,アフィン変換決定部4,アフ
ィン変換部5と同様の動作を行う。
【0036】適応選択部22は、本発明の手法により、
四角形ブロックの分割方法を四角形ブロック毎に適応的
に選択する部分である。ここでは、動ベクトル算出後、
算出された動ベクトル,参照画像の情報,参照画像以外
の以前に局所復号された情報,符号化中の画像の既に局
所復号された部分などを用いて、分割線を適応的に選択
することができる。適応選択の結果は、四角形ブロック
二分割部23に出力される。該四角形ブロック二分割部
23は、適応選択部22で選択された分割方法と動ベク
トルを入力とし、選択された分割線に従って四角形ブロ
ックを分割する。
四角形ブロックの分割方法を四角形ブロック毎に適応的
に選択する部分である。ここでは、動ベクトル算出後、
算出された動ベクトル,参照画像の情報,参照画像以外
の以前に局所復号された情報,符号化中の画像の既に局
所復号された部分などを用いて、分割線を適応的に選択
することができる。適応選択の結果は、四角形ブロック
二分割部23に出力される。該四角形ブロック二分割部
23は、適応選択部22で選択された分割方法と動ベク
トルを入力とし、選択された分割線に従って四角形ブロ
ックを分割する。
【0037】図6は、本発明による画像符号化装置の更
に他の実施例(請求項6)を説明するためのブロック図
で、図中の参照番号は、図5と同じである。動き推定部
21,アフィン変換決定部24,アフィン変換部25
は、図5で述べたものと同様の動きをする。ただし、四
角形ブロック二分割部23は適応選択部22で選択され
た分割線に従って四角形ブロックを分割する。
に他の実施例(請求項6)を説明するためのブロック図
で、図中の参照番号は、図5と同じである。動き推定部
21,アフィン変換決定部24,アフィン変換部25
は、図5で述べたものと同様の動きをする。ただし、四
角形ブロック二分割部23は適応選択部22で選択され
た分割線に従って四角形ブロックを分割する。
【0038】適応選択部22は、本発明の手法により、
四角形ブロックの分割線を参照画像の画素値を用いて四
角形ブロック毎に適応的に選択する部分である。ここで
は、動ベクトル算出後、算出された動ベクトルと参照画
像の情報を用いて、分割線を適応的に選択することがで
きる。適応選択の結果は、四角形ブロック二分割部23
に出力される。該四角形ブロック二分割部23は、適応
選択部22で選択された分割線と動ベクトルを入力と
し、選択された分割線に従って四角形ブロックを分割す
る。
四角形ブロックの分割線を参照画像の画素値を用いて四
角形ブロック毎に適応的に選択する部分である。ここで
は、動ベクトル算出後、算出された動ベクトルと参照画
像の情報を用いて、分割線を適応的に選択することがで
きる。適応選択の結果は、四角形ブロック二分割部23
に出力される。該四角形ブロック二分割部23は、適応
選択部22で選択された分割線と動ベクトルを入力と
し、選択された分割線に従って四角形ブロックを分割す
る。
【0039】図7は、本発明による画像符号化装置の更
に他の実施例(請求項7)を説明するためのブロック図
で、図中、31a,31bは分散差計算部、32は選択
部で、その他、図5と同じ作用をする部分は同一の符号
を付してある。動き推定部21,アフィン変換決定部2
4,アフィン変換部25は図5で述べたものと同様の働
きをする。ただし、四角形ブロック二分割部23は選択
部32で選択された分割線に従って四角形ブロックを分
割する。
に他の実施例(請求項7)を説明するためのブロック図
で、図中、31a,31bは分散差計算部、32は選択
部で、その他、図5と同じ作用をする部分は同一の符号
を付してある。動き推定部21,アフィン変換決定部2
4,アフィン変換部25は図5で述べたものと同様の働
きをする。ただし、四角形ブロック二分割部23は選択
部32で選択された分割線に従って四角形ブロックを分
割する。
【0040】分散差計算部31aは、本発明の手法によ
り、参照画像の四角形ブロックを図18の分割の方法
で2つの三角形に分割した際、それぞれの三角形内に含
まれる画素値の分散を求め、それら分散の差の絶対値d
1を計算する部分である。分散差計算部31bは同様
に、四角形ブロックを図18の分割の方法で分割した
際の分散の差の絶対値d2を計算する部分である。
り、参照画像の四角形ブロックを図18の分割の方法
で2つの三角形に分割した際、それぞれの三角形内に含
まれる画素値の分散を求め、それら分散の差の絶対値d
1を計算する部分である。分散差計算部31bは同様
に、四角形ブロックを図18の分割の方法で分割した
際の分散の差の絶対値d2を計算する部分である。
【0041】選択部32は、本発明の手法により、上述
の分散差の絶対値d1とd2を比較し、d1の方が大き
ければ分割を選択し、d2の方が大きければ分割を
選択する。例えば、図18の場合、分割では2つの三
角形の画素値の分散はほぼ等しく、d1はほぼ0とな
る。一方、分割では、画素値の分散が異るためにd2
はd1より大きな値となる。従って、選択部32では分
割が選択されることになる。多くの画像では、図18
の分割の予測画像の方が符号化対象画像に近いので、
上で述べた方法によって、より良い予測画像が得られる
ことになる。選択の結果は、四角形ブロック二分割部2
3に出力される。該四角形ブロック二分割部23は、選
択部32で選択された分割線と動ベクトルを入力とし、
選択された分割線に従って四角形ブロックを分割する。
の分散差の絶対値d1とd2を比較し、d1の方が大き
ければ分割を選択し、d2の方が大きければ分割を
選択する。例えば、図18の場合、分割では2つの三
角形の画素値の分散はほぼ等しく、d1はほぼ0とな
る。一方、分割では、画素値の分散が異るためにd2
はd1より大きな値となる。従って、選択部32では分
割が選択されることになる。多くの画像では、図18
の分割の予測画像の方が符号化対象画像に近いので、
上で述べた方法によって、より良い予測画像が得られる
ことになる。選択の結果は、四角形ブロック二分割部2
3に出力される。該四角形ブロック二分割部23は、選
択部32で選択された分割線と動ベクトルを入力とし、
選択された分割線に従って四角形ブロックを分割する。
【0042】図8は、本発明による画像符号化装置の更
に他の実施例(請求項8)を説明するためのブロック図
で、図中、33は平均ベクトル計算部、34は最大距離
ベクトル計算部で、その他、図7と同じ作用をする部分
は同一の符号を付してある。動き推定部21,アフィン
変換決定部24,アフィン変換部25は、図5で述べた
ものと同様の働きをする。ただし、四角形ブロック二分
割部23は、選択部32で選択された分割線に従って四
角形ブロックを分割する。平均ベクトル計算部33は、
本発明の手法により、四角形ブロックの4つの格子点
a,b,c,d(図18参照)の動ベクトルVa,Vb,
Vc,Vdの平均ベクトルVを以下のように計算する部分
である。
に他の実施例(請求項8)を説明するためのブロック図
で、図中、33は平均ベクトル計算部、34は最大距離
ベクトル計算部で、その他、図7と同じ作用をする部分
は同一の符号を付してある。動き推定部21,アフィン
変換決定部24,アフィン変換部25は、図5で述べた
ものと同様の働きをする。ただし、四角形ブロック二分
割部23は、選択部32で選択された分割線に従って四
角形ブロックを分割する。平均ベクトル計算部33は、
本発明の手法により、四角形ブロックの4つの格子点
a,b,c,d(図18参照)の動ベクトルVa,Vb,
Vc,Vdの平均ベクトルVを以下のように計算する部分
である。
【0043】
【数8】
【0044】最大距離ベクトル算出部34は、本発明の
手法により、格子点の動ベクトルと平均ベクトルとの距
離を求め、距離が最大のものを算出する部分である。ベ
クトルの距離は、
手法により、格子点の動ベクトルと平均ベクトルとの距
離を求め、距離が最大のものを算出する部分である。ベ
クトルの距離は、
【0045】
【数9】
【0046】によって求められる。ここで「・」印は、
ベクトルの内積を表す。ベクトルの距離としては、2乗
距離の他に差分ベクトルの各成分の絶対値和を用いても
よい。選択部32は、本発明の手法により、四角形ブロ
ックの分割線を選択する。すなわち、最大距離ベクトル
がVbまたはVcの場合に直線adによる分割を、Va
またはVdの場合に直線bcによる分割を選択する。
例えば、図18の場合、Vdと平均ベクトルとの距離が
最大となり、分割が選択される。選択の結果は、四角
形ブロック二分割部23に出力される。該四角形ブロッ
ク二分割部23は、選択部32で選択された分割方法と
動ベクトルを入力とし、選択された分割線に従って四角
形ブロックを分割する。
ベクトルの内積を表す。ベクトルの距離としては、2乗
距離の他に差分ベクトルの各成分の絶対値和を用いても
よい。選択部32は、本発明の手法により、四角形ブロ
ックの分割線を選択する。すなわち、最大距離ベクトル
がVbまたはVcの場合に直線adによる分割を、Va
またはVdの場合に直線bcによる分割を選択する。
例えば、図18の場合、Vdと平均ベクトルとの距離が
最大となり、分割が選択される。選択の結果は、四角
形ブロック二分割部23に出力される。該四角形ブロッ
ク二分割部23は、選択部32で選択された分割方法と
動ベクトルを入力とし、選択された分割線に従って四角
形ブロックを分割する。
【0047】以上のように、請求項5〜8の発明では、
分割情報を符号化しないので、四角形ブロック当たり1
ビットの情報を符号化データに追加することなく、分割
線の適応選択によって良好な予測画像を得る。
分割情報を符号化しないので、四角形ブロック当たり1
ビットの情報を符号化データに追加することなく、分割
線の適応選択によって良好な予測画像を得る。
【0048】図9は、本発明による画像復号装置の一実
施例(請求項9)を説明するためのブロック図で、図
中、参照番号は図1と同じである。復号装置のうち、四
角形ブロックの分割線の情報を復号するものについて説
明する。四角形ブロック二分割部3,アフィン変換決定
部4,アフィン変換部5は、全て図1と同様の働きをす
る。すなわち、対応する符号化装置において作成される
予測画像と同じものが復号装置でも得られることにな
る。ここで得られた予測画像は、図示しない復号部で得
られた予測誤差データの復号値と足し合わされ、これに
よって復号画像が作成される。復号画像は、ディスプレ
イなどに表示されると共に、図示しないフレームメモリ
に蓄えられ、以後の予測操作の参照画像として用いられ
る。
施例(請求項9)を説明するためのブロック図で、図
中、参照番号は図1と同じである。復号装置のうち、四
角形ブロックの分割線の情報を復号するものについて説
明する。四角形ブロック二分割部3,アフィン変換決定
部4,アフィン変換部5は、全て図1と同様の働きをす
る。すなわち、対応する符号化装置において作成される
予測画像と同じものが復号装置でも得られることにな
る。ここで得られた予測画像は、図示しない復号部で得
られた予測誤差データの復号値と足し合わされ、これに
よって復号画像が作成される。復号画像は、ディスプレ
イなどに表示されると共に、図示しないフレームメモリ
に蓄えられ、以後の予測操作の参照画像として用いられ
る。
【0049】次に、復号装置のうち、四角形ブロックの
分割線の情報を用いないものについて、図10〜図13
に基づいて説明する。図10は、本発明による画像復号
装置の他の実施例(請求項10)を説明するための構成
図で、図中の参照番号は図5と同じである。適応選択部
22,四角形ブロック二分割部23,アフィン変換決定
部24,アフィン変換部25は、図5と同様の働きをす
る。適応選択部22は、動ベクトル復号のあと、復号さ
れた動ベクトル,参照画像の情報,参照画像以外の以前
に復号された情報,復号中の画像の既に復号された部分
などを用いて、分割線を適応的に選択することができ
る。ただし、用いられる選択手段は、符号化装置で用い
られたものと同一である。すなわち、復号装置に対応す
る符号化装置において作成される予測画像と同じものが
復号装置でも得られることになる。
分割線の情報を用いないものについて、図10〜図13
に基づいて説明する。図10は、本発明による画像復号
装置の他の実施例(請求項10)を説明するための構成
図で、図中の参照番号は図5と同じである。適応選択部
22,四角形ブロック二分割部23,アフィン変換決定
部24,アフィン変換部25は、図5と同様の働きをす
る。適応選択部22は、動ベクトル復号のあと、復号さ
れた動ベクトル,参照画像の情報,参照画像以外の以前
に復号された情報,復号中の画像の既に復号された部分
などを用いて、分割線を適応的に選択することができ
る。ただし、用いられる選択手段は、符号化装置で用い
られたものと同一である。すなわち、復号装置に対応す
る符号化装置において作成される予測画像と同じものが
復号装置でも得られることになる。
【0050】図11は、本発明による画像復号装置の更
に他の実施例(請求項11)を説明するためのブロック
図で、図中の参照番号は図6と同じである。適応選択部
22,四角形ブロック二分割部23,フアィン変換決定
部24,アフィン変換部25は、図6と同様の働きをす
る。適応選択部22は、動ベクトル復号のあと、復号さ
れた動ベクトル,参照画像の情報を用いて、分割線を適
応的に選択することができる。ただし、用いられる選択
手法は、符号化装置で用いられたものと同一のものであ
る。すなわち、復号装置に対応する符号化装置において
作成される予測画像と同じものが復号装置でも得られる
ことになる。
に他の実施例(請求項11)を説明するためのブロック
図で、図中の参照番号は図6と同じである。適応選択部
22,四角形ブロック二分割部23,フアィン変換決定
部24,アフィン変換部25は、図6と同様の働きをす
る。適応選択部22は、動ベクトル復号のあと、復号さ
れた動ベクトル,参照画像の情報を用いて、分割線を適
応的に選択することができる。ただし、用いられる選択
手法は、符号化装置で用いられたものと同一のものであ
る。すなわち、復号装置に対応する符号化装置において
作成される予測画像と同じものが復号装置でも得られる
ことになる。
【0051】図12は、本発明による画像復号装置の更
に他の実施例(請求項12)を説明するためのブロック
図で、図中の参照番号は図7と同じである。分散差計算
部31a,分散差計算部31b,選択部32,四角形ブ
ロック二分割部23,アフィン変換決定部24,アフィ
ン変換部25は、図7と同様の働きをする。すなわち、
復号装置に対応する符号化装置において作成される予測
画像と同じものが復号装置でも得られることになる。
に他の実施例(請求項12)を説明するためのブロック
図で、図中の参照番号は図7と同じである。分散差計算
部31a,分散差計算部31b,選択部32,四角形ブ
ロック二分割部23,アフィン変換決定部24,アフィ
ン変換部25は、図7と同様の働きをする。すなわち、
復号装置に対応する符号化装置において作成される予測
画像と同じものが復号装置でも得られることになる。
【0052】図13は、本発明による画像復号装置の更
に他の実施例(請求項13)を説明するためのブロック
図で、図中の参照番号は図8と同じである。平均ベクト
ル計算部33,最大距離ベクトル算出部34,選択部3
2,四角形ブロック二分割部23,アフィン変換決定部
24,アフィン変換部25は、図8と同様の働きをす
る。すなわち、復号装置に対応する符号装置において作
成される予測画像と同じものが復号装置でも得られるこ
とになる。
に他の実施例(請求項13)を説明するためのブロック
図で、図中の参照番号は図8と同じである。平均ベクト
ル計算部33,最大距離ベクトル算出部34,選択部3
2,四角形ブロック二分割部23,アフィン変換決定部
24,アフィン変換部25は、図8と同様の働きをす
る。すなわち、復号装置に対応する符号装置において作
成される予測画像と同じものが復号装置でも得られるこ
とになる。
【0053】以上のようにして、四角形ブロックの分割
情報を用いずに、対応する符号化装置で作成された予測
画像と同一の予測画像を得ることができる。従って、四
角形ブロック当たり1ビットの分割情報を符号化データ
に追加する必要がないので、符号化データを少なくする
ことができる。
情報を用いずに、対応する符号化装置で作成された予測
画像と同一の予測画像を得ることができる。従って、四
角形ブロック当たり1ビットの分割情報を符号化データ
に追加する必要がないので、符号化データを少なくする
ことができる。
【0054】このように、本発明の画像符号化装置にお
いて、四角形ブロックを2つの三角形に分割する際の分
割線を四角形ブロック毎に選択するようにする。この選
択情報を符号化し、符号化データに組み込む。上記選択
方法として、参照画像からの予測画像と符号化対象画像
との誤差を求め、誤差が小さい分割線を選択するように
する。上記誤差として、画素値の差分の2乗和や、画素
値の差分の絶対値和を用いる。
いて、四角形ブロックを2つの三角形に分割する際の分
割線を四角形ブロック毎に選択するようにする。この選
択情報を符号化し、符号化データに組み込む。上記選択
方法として、参照画像からの予測画像と符号化対象画像
との誤差を求め、誤差が小さい分割線を選択するように
する。上記誤差として、画素値の差分の2乗和や、画素
値の差分の絶対値和を用いる。
【0055】また、本発明の画像符号化装置において、
四角形ブロックを2つの三角形に分割する際の分割線を
四角形ブロック毎に選択するようにする。この選択方法
として、復号装置においても再現し得るものを用い、選
択情報を符号化しないようにする。上記復号装置におい
ても、再現し得る選択方法において、動ベクトルと参照
画像データとを用いて選択するようにする。また、上記
復号装置においても、再現し得る選択方法において、三
角形に分割した際の参照画像データの画素値の分散の差
を求め、これを用いて選択するようにする。さらに、上
記復号装置においても、再現し得る選択方法において、
四角形ブロックの4個の動ベクトルのうち、平均ベクト
ルから最も離れたベクトルを求め、この結果から分割線
を選択する。
四角形ブロックを2つの三角形に分割する際の分割線を
四角形ブロック毎に選択するようにする。この選択方法
として、復号装置においても再現し得るものを用い、選
択情報を符号化しないようにする。上記復号装置におい
ても、再現し得る選択方法において、動ベクトルと参照
画像データとを用いて選択するようにする。また、上記
復号装置においても、再現し得る選択方法において、三
角形に分割した際の参照画像データの画素値の分散の差
を求め、これを用いて選択するようにする。さらに、上
記復号装置においても、再現し得る選択方法において、
四角形ブロックの4個の動ベクトルのうち、平均ベクト
ルから最も離れたベクトルを求め、この結果から分割線
を選択する。
【0056】また、本発明の画像復号装置において、復
号された分割線に従ってブロックを2つの三角形に分割
するようにする。また、本発明の画像復号装置におい
て、符号化装置と同一の方法によって分割線を選択し、
その結果に従って四角形ブロックを2つの三角形に分割
するようにする。また、上記符号化装置と同一の選択方
法において、動ベクトルと参照画像データとを用いて選
択するようにする。また、上記符号化装置と同一の選択
方法において、三角形に分割した際の参照画像データの
画素値の分散の差を求め、これを用いて選択するように
する。さらに、上記符号化装置と同一の選択方法におい
て、四角形ブロックの4個の動ベクトルのうち、平均ベ
クトルから最も離れたベクトルを求め、この結果から分
割線を選択する。
号された分割線に従ってブロックを2つの三角形に分割
するようにする。また、本発明の画像復号装置におい
て、符号化装置と同一の方法によって分割線を選択し、
その結果に従って四角形ブロックを2つの三角形に分割
するようにする。また、上記符号化装置と同一の選択方
法において、動ベクトルと参照画像データとを用いて選
択するようにする。また、上記符号化装置と同一の選択
方法において、三角形に分割した際の参照画像データの
画素値の分散の差を求め、これを用いて選択するように
する。さらに、上記符号化装置と同一の選択方法におい
て、四角形ブロックの4個の動ベクトルのうち、平均ベ
クトルから最も離れたベクトルを求め、この結果から分
割線を選択する。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1〜4に対応する効果:本発明の画像符号
化装置では、四角形ブロックを2つの三角形に分割する
際の分割線を四角形ブロック毎に選択でき、良好な予測
画像が作成できる。このため、常に予測誤差が小さい分
割線を選択することが可能で、画像全体の予測誤差を小
さくできる。 (2)請求項5〜8に対応する効果:さらに、本発明の
画像符号化装置において、復号装置においても再現し得
る選択方法を用いれば、選択情報を符号化しなくてもよ
いので、符号化データ量を削減できる。このため、参照
画像及び動きベクトルを利用して簡単に復号側で再現で
きる選択手法を実現することができる。 (3)請求項9に対応する効果:本発明の画像復号装置
では、復号された分割線に従って四角形ブロックを適応
的に2つの三角形に分割できるので、符号化装置で作成
されたのと同一の良好な予測画像が作成できる。 (4)請求項10〜13に対応する効果:分割形状を符
号化せず、復号装置において符号化装置と同一の方法に
よって分割線を選択し、その結果に従って四角形ブロッ
クを2つの三角形に分割するようにすることも可能であ
り、この場合も符号化装置で作成されるのと同一の良好
な予測画像が得られる。 (5)予測画像として良好なものが得られれば、その後
の予測誤差の符号化処理で発生する符号量が少なくな
り、全体として少ないデータ量で符号化することができ
る。また、使用できるデータ容量が少ない伝送容量が小
さいなどの理由で予測誤差の符号として十分なデータ量
が使えない場合にも、予測画像が良好であれば復号され
る画像も良好となる。従って、本発明は、従来の方式の
問題を解決し、歪みが少ない良好な画質を与える画像符
号化装置及び画像復号装置を提供することができる。
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1〜4に対応する効果:本発明の画像符号
化装置では、四角形ブロックを2つの三角形に分割する
際の分割線を四角形ブロック毎に選択でき、良好な予測
画像が作成できる。このため、常に予測誤差が小さい分
割線を選択することが可能で、画像全体の予測誤差を小
さくできる。 (2)請求項5〜8に対応する効果:さらに、本発明の
画像符号化装置において、復号装置においても再現し得
る選択方法を用いれば、選択情報を符号化しなくてもよ
いので、符号化データ量を削減できる。このため、参照
画像及び動きベクトルを利用して簡単に復号側で再現で
きる選択手法を実現することができる。 (3)請求項9に対応する効果:本発明の画像復号装置
では、復号された分割線に従って四角形ブロックを適応
的に2つの三角形に分割できるので、符号化装置で作成
されたのと同一の良好な予測画像が作成できる。 (4)請求項10〜13に対応する効果:分割形状を符
号化せず、復号装置において符号化装置と同一の方法に
よって分割線を選択し、その結果に従って四角形ブロッ
クを2つの三角形に分割するようにすることも可能であ
り、この場合も符号化装置で作成されるのと同一の良好
な予測画像が得られる。 (5)予測画像として良好なものが得られれば、その後
の予測誤差の符号化処理で発生する符号量が少なくな
り、全体として少ないデータ量で符号化することができ
る。また、使用できるデータ容量が少ない伝送容量が小
さいなどの理由で予測誤差の符号として十分なデータ量
が使えない場合にも、予測画像が良好であれば復号され
る画像も良好となる。従って、本発明は、従来の方式の
問題を解決し、歪みが少ない良好な画質を与える画像符
号化装置及び画像復号装置を提供することができる。
【図1】本発明による画像符号化装置の一実施例(請求
項1)を説明するためのブロック図である。
項1)を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明による画像符号化装置の他の実施例を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図3】図2における誤差の2乗和計算手段を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】図2における誤差の絶対値和計算手段を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】本発明による画像符号化装置の更に他の実施例
(請求項5)を説明するためのブロック図である。
(請求項5)を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明による画像符号化装置の更に他の実施例
(請求項6)を説明するためのブロック図である。
(請求項6)を説明するためのブロック図である。
【図7】本発明による画像符号化装置の更に他の実施例
(請求項7)を説明するためのブロック図である。
(請求項7)を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明による画像符号化装置の更に他の実施例
(請求項8)を説明するためのブロック図である。
(請求項8)を説明するためのブロック図である。
【図9】本発明による画像復号装置の一実施例(請求項
9)を説明するためのブロック図である。
9)を説明するためのブロック図である。
【図10】本発明による画像復号装置の他の実施例(請
求項10)を説明するためのブロック図である。
求項10)を説明するためのブロック図である。
【図11】本発明による画像復号装置の更に他の実施例
(請求項11)を説明するためのブロック図である。
(請求項11)を説明するためのブロック図である。
【図12】本発明による画像復号装置の更に他の実施例
(請求項12)を説明するためのブロック図である。
(請求項12)を説明するためのブロック図である。
【図13】本発明による画像復号装置の更に他の実施例
(請求項13)を説明するためのブロック図である。
(請求項13)を説明するためのブロック図である。
【図14】従来の幾何学変換による動き補償予測を説明
するための図である。
するための図である。
【図15】従来の画像符号化装置を示すブロック図であ
る。
る。
【図16】従来の幾何学変換による動き補償予測を説明
する図である。
する図である。
【図17】従来の双線形補間を説明する図である。
【図18】従来の四角形ブロックを分割する2種類の方
法における動き補償予測の摸式図である。
法における動き補償予測の摸式図である。
1…動き推定部、2…適応選択部、3,3a,3b…四
角形ブロック二分割部、4,4a,4b…アフィン変換
決定部、5,5a,5b…アフィン変換部、6a,6b
…誤差計算部、11…減算器、12…乗算器、13…加
算器、14…レジスタ、15…ラッチ、16…制御装
置、17…絶対値算出部、31a,31b…分散差計算
部、32…選択部、33…平均ベクトル計算部、34…
最大距離ベクトル計算部。
角形ブロック二分割部、4,4a,4b…アフィン変換
決定部、5,5a,5b…アフィン変換部、6a,6b
…誤差計算部、11…減算器、12…乗算器、13…加
算器、14…レジスタ、15…ラッチ、16…制御装
置、17…絶対値算出部、31a,31b…分散差計算
部、32…選択部、33…平均ベクトル計算部、34…
最大距離ベクトル計算部。
Claims (13)
- 【請求項1】 参照画像を四角形ブロックに分割し、前
記四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルを用いて前記
四角形ブロックの形状変換を行い、前記四角形ブロック
の形状変換に際しては、前記四角形ブロックを2つの三
角形に分割して各々の三角形について形状変換をなすこ
とにより予測画像を生成する予測符号化装置において、
前記四角形ブロックを2つの三角形に分割する際の分割
線を四角形ブロック毎に選択する選択手段を設け、前記
四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルと四角形ブロッ
クの分割線の情報とを符号化することを特徴とする画像
符号化装置。 - 【請求項2】 四角形ブロックを2つの三角形に分割す
る分割線を選択する際、参照画像からの予測画像と符号
化対象画像との誤差が小さい分割線を選択する選択手段
を利用することを特徴とする請求項1記載の画像符号化
装置。 - 【請求項3】 画素値の差分の2乗和を計算する計算手
段を備え、参照画像からの予測画像と符号化対象画像と
の誤差として、差分の2乗和を用いることを特徴とする
請求項2記載の画像符号化装置。 - 【請求項4】 画素値の差分の絶対値和を計算する計算
手段を備え、参照画像からの予測画像と符号化対象画像
との誤差として、差分の絶対値和を用いることを特徴と
する請求項2記載の画像符号化装置。 - 【請求項5】 前記四角形ブロックを2つの三角形に分
割する分割線の選択方法を符号化側と復号側であらかじ
め定めておき、前記四角形ブロックの分割線の情報は符
号化しないことを特徴とする請求項1記載の画像符号化
装置。 - 【請求項6】 四角形ブロックを2つの三角形に分割す
る分割線を選択する際、参照画像の情報を用いて分割線
を選択することを特徴とする請求項5記載の画像符号化
装置。 - 【請求項7】 四角形ブロック内の2個の三角形内の画
素値の分散の差を計算する計算手段を備え、参照画像上
で分散の差によって分割線を選択することを特徴とする
請求項6記載の画像符号化装置。 - 【請求項8】 四角形ブロックを2つの三角形に分割す
る方法を選択する際、前記四角形ブロックの4個の動ベ
クトルのうち、平均ベクトルから最も離れたベクトルを
求める演算手段を備え、前記ベクトルを求めた結果から
分割線を選択することを特徴とする請求項5記載の画像
符号化装置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の画像符号化装置により
符号化されたデータから画像を復号する画像復号装置で
あって、四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルと前記
四角形ブロックの分割線の情報を復号し、前記四角形ブ
ロックの分割線の情報より前記四角形ブロックを2つの
三角形に分割し、頂点座標の動き情報より前記各々の三
角形に対する参照画像からの形状変換を求める変換手段
と、前記参照画像からの形状変換によって予測画像を作
成する作成手段とを備えることを特徴とする画像復号装
置。 - 【請求項10】 請求項5に記載の画像符号化装置によ
り符号化されたデータから画像を復号する画像復号装置
であって、四角形ブロックの頂点座標の動ベクトルを復
号し、前記四角形ブロックを2つの三角形に分割する際
の分割線を選択する選択手段と、前記分割線の情報より
四角形ブロックを2つの三角形に分割し、頂点座標の動
き情報より上記各々の三角形に対する参照画像からの変
換を求める変換手段と、参照画像からの変換によって予
測画像を作成する作成手段とを備えることを特徴とする
画像復号装置。 - 【請求項11】 請求項6に記載の画像符号化装置によ
り符号化されたデータから画像を復号する画像復号装置
であって、四角形ブロックを2つの三角形に分割する分
割線を選択する際、参照画像の情報のみを用いて分割線
を選択することを特徴とする請求項10記載の画像復号
装置。 - 【請求項12】 請求項7に記載の画像符号化装置によ
り符号化されたデータから画像を復号する画像復号装置
であって、四角形ブロック内の2個の三角形内の画素値
の分散の差を計算する計算手段を備え、参照画像上で分
散の差によって分割線を選択することを特徴とする請求
項11記載の画像復号装置。 - 【請求項13】 請求項8に記載の画像符号化装置によ
り符号化されたデータから画像を復号する画像復号装置
であって、四角形ブロックを2つの三角形に分割する分
割線を選択する際、前記四角形ブロックの4個の動ベク
トルのうち、平均ベクトルから最も離れたベクトルを求
める演算手段を備え、前記ベクトルを求めた結果から分
割方法を選択することを特徴とする請求項10記載の画
像復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17851494A JPH0846972A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 画像符号化装置及び画像復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17851494A JPH0846972A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 画像符号化装置及び画像復号装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0846972A true JPH0846972A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16049809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17851494A Pending JPH0846972A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 画像符号化装置及び画像復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0846972A (ja) |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17851494A patent/JPH0846972A/ja active Pending
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