JP5704407B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板をケース内に収容してなる電子装置に関する。
従来、回路基板を車両に固定する場合において、実装された素子等を守るために、回路基板をケースに収容した後、車体に固定することが行われている。また、コストダウンを目的として、回路基板をケースに固定する際に、ねじを使用することなく固定する構造が提案されている(特許文献1、2、3)。
特開2002−314264号公報 特開2005−317692号公報 実開昭61−134092号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2の構造は、基本的に上ケースと下ケースとで回路基板を挟むというものであるから、回路基板を保持する力が上ケースと下ケースの係合状態に影響され、遊びを持って保持される恐れがある。また、強固に挟持されておらず、不要な外力により、容易に上下のケースが離れる場合がある。このようながたつきがあると、長期間にわたって振動が加わることにより、回路基板や素子等の機能に悪影響を与えることになる。また、特許文献3には、回路基板に設けられた矩形の係止孔を、断面フック状の係止片により係止する構造が開示されている(図1、2、6〜9)が、主に抜け止めのための機構であり、回路基板の厚さ方向においては、回路基板の板厚の間隔で対向する上板と下板で挟持するのみで、強固に保持するものとなってはいない。
これらの回路基板には、加速度センサやジャイロセンサを実装してセンサ基板としたものがある。たとえば、エアバッグECUは二方向の加速度センサを実装している。これらのセンサは回路基板上で車両に加わる運動に関するパラメータを測定するものであるから、基板と基板を収容するケースにがたつきが無い状態で保持されていなければならない。がたつきがあれば、正確な測定ができないとともに、誤検知を招き、安全装置が作動すべきでないときに作動するといった不都合が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ねじを使用することなく、回路基板をがたつきなく固定可能な電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、電子回路(11)が実装された回路基板(3)と、略直方体状の外観を呈し前記回路基板を挿入するために一側面に設けた開口部(5)から前記回路基板が内部に収容されるケース(2)とを備えた電子装置であって、前記ケースは、前記一側面に対向する他側面の内面に前記回路基板の基板挿入方向における先端側の端縁部をスライド収容可能な第1の溝部(7c)が設けられると共に、前記回路基板を収容する前の状態で前記第1の溝部の対向する内壁どうしを柱状に連結する連結部(10a、10b)が設けられ、前記回路基板を前記ケース内に収容する際、前記先端側の前記端縁部を前記第1の部(7c)内に押し込んで前記連結部を破断することにより係止片(14a、14b、14c、14d)が形成され、その係止片によって前記先端側の前記端縁部が係止されることを特徴としている。
この構成によれば、回路基板は、ケース内に収容される際に、端縁部で連結部を破断して、係止片とするので、回路基板はその係止片によって基板挿入方向先端側の端縁部が基板の厚さ方向に強く押圧される他、係止片と基板との摩擦力により水平方向にも強く係止されるようにすることができる。
また、基板挿入と同時に連結部を破断して係止片とするため、係止片を簡単な方法で得ることができ、基板挿入前に連結部を破断する工程が不要となり組立工数が削減できる。また、係止片は連結部を破断したものであるので、係止片の突出量を大きくでき、係止片の突出量は、溝の幅と略同一できるため、係止片の弾性で回路基板を厚さ方向に強く押え、摩擦力により水平方向にも強固に保持されることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記ケースは、前記一側面に隣接する両側面の内面に、前記回路基板の前記基板挿入方向に沿う両側の端縁部をスライド収容可能な第2の溝部(7a、7b)が設けられたことを特徴としている。
この構成によれば、回路基板は一側面に設けた開口部からから挿入された後、前記一側面に隣接する両側の側面の内面に設けられた第2の溝部に、回路基板の基板挿入方向に沿う両側の端縁部を円滑にスライドされて前記一側面に対向する他側面の内面に設けられた第1の溝部に導かれるので、作業性が向上する。
請求項3に記載の発明は、前記第2の溝部(7a、7b)は、前記回路基板を収容する前の状態で前記第2の溝部の対向する内壁どうしを柱状に連結する連結部が設けられ、
前記回路基板を前記ケース内に収容する際、前記先端側の前記端縁部を前記第2の溝部(7a、7b)内に押し込んでその第2の溝部の前記連結部を破断することにより係止片(14e、14f)が形成され、その係止片によって前記両側の前記端縁部が係止されることを特徴としている。
この構成によれば、連結部は、前記一側面に対向する他側面の内面に設けられた第1の溝部の他、前記一側面に隣接する両側の側面の内面に設けられた第2の溝部にも設けられているため、前記回路基板を前記ケース内に収容する際、前記先端側の前記端縁部を前記第2の溝部(7a、7b)内に押し込んでその第2の溝部の前記連結部を破断することにより係止片(14e、14f)が形成され、その係止片によって前記両側の前記端縁部が係止され、基板の厚さ方向に強く押圧され、摩擦力により水平方向にも強く保持されるようにすることができる。
請求項4に記載の発明は、前記回路基板は、前記電子回路が実装される表面及び裏面のうち少なくとも一方の面における前記係止片に対応する位置に固定用凹部が形成され、前記係止片は、前記固定用凹部に係止されることを特徴とする。
この構成によれば、係止片が固定用凹部にはまり込み、回路基板が挿入方向と反対の向きや挿入方向と直角の方向に移動することを防止することができる。
請求項5に記載の発明は、前記固定用凹部は、前記回路基板の前記表裏両面に設けられ、前記係止片は、前記対向する各内壁から対向して突出する一組の係止片であることを特徴とする。この構成によれば、回路基板の表裏両面の固定用凹部により、連結部を破断することにより形成される係止片を回路基板の面内方向への係止に用いることができ、係止片が固定用凹部にはまり込み、回路基板が挿入方向と反対の向きや挿入方向と直角の方向に移動することを、より強く防止し、一層強固に基板を保持することができる。
請求項6に記載の発明は、係止片の太さは固定用凹部の深さより大きいことを特徴とする。この構成によれば、係止片が回路基板を保持する力を大きくでき、また、耐久性を上げることができる。
請求項7に記載の発明は、前記連結部は前記開口部側に切込み(15)が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、連結部を破断する際に容易に破断することができる。
請求項8に記載の発明は、記係止片は、前記対向する各内壁から対向して突出する一組の係止片からなり前記一組の係止片のそれぞれの突出量は、等しくないことを特徴とする。この構成によれば、溝部の幅方向任意の位置で、強固に基板を保持することができる。
請求項9に記載の発明は、記係止片は、前記対向する各内壁から対向して突出する一組の係止片からなり前記一組の係止片のそれぞれの突出量は、相等しいことを特徴とする。この構成によれば、回路基板の溝部内位置を略中央とすることができるので、回路基板にて連結部を破断して係止片とする際、溝幅方向に非対称な位置で破断する場合に破断時に溝幅方向に力を受けることになるが、中央で破断する場合はこのような不要な力を受けないため、回路基板がばたつくことがなく破断しやすくなる。
請求項10に記載の発明は、前記ケースは、前記連結部の前記他側面の側の根元に切込み(16)が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、連結部を破断して係止片とする際、連結部が他側面の側に倒れやすくなるため、破断しやすくなり、回路基板の挿入時に受ける抵抗力を小さくでき作業が容易となる。
請求項11に記載の発明は、前記回路基板が前記ケースに係止された後、記開口部を塞ぐカバー(4)を備え、前記カバーは、前記回路基板の前記基板挿入方向における後端側の端縁部を収容する溝部(7d)を内面側に有することを特徴としている。この構成によれば、基板は後端部をカバーにより挿入される向きと逆向きに保持されるようにすることができる。
この構成によれば、基板はカバーにおいても係止片により基板の厚さ方向に強く押圧され、摩擦力により水平方向にも強く保持されるようにすることができる。
請求項12に記載の発明は、回路基板が、加速度センサまたはジャイロセンサを実装したものであることを特徴とする。この構成によれば、電子装置をエアバッグECUや、センサ基板、ESC−ECU等とすることができる。
本発明の実施形態の電子装置の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示す断面図である。 本発明の実施形態の電子装置の外観を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示す断面図である。 本発明の変形例を示す断面図である。 カバーの先端部を示す概略図である。
以下、本発明の電子装置の具体的な実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態の電子装置1は、図1の電子装置全体の分解斜視図に示すように、ケース2と、回路基板3と、カバー4とからなる。ケース2は樹脂製であり、回路基板3を挿入するための第1開口部5と、後述する回路基板3のコネクタ12を露出させて電気的接続を可能とするための第2開口部6と、三つの面に設けられ回路基板3をスライドさせて収め保持する溝部7a、7b、7cと、カバー用溝部8と、電子装置1全体を取り付け固定するための脚部9とを有している。溝部7のうち第1開口部5に対向する面に設けられた溝部7cには、ケース2の一部を破断して示すように、連結部10a、10bが設けられている。
回路基板3は、回路素子(電子回路)11と、外部に接続するためのコネクタ12が実装されたプリント配線基板(以下単に基板と称する)であり、溝部7a、7b、7cでケース2に保持される。基板3がケース2に収められたときに第1開口部5に対向する面の側に来る端部側に、二箇所の固定用凹部13a、13bが設けられている。なお、固定用凹部13bはコネクタ12の一部を破断して示した。
カバー4は、基板3の挿入後に第1開口部側で保持するとともに、基板3を挿入するための第1開口部5を封止するためのものである。図1に示すように、内側となる面に基板端縁部を収める溝部7dを有し、周囲はケース2に設けられたカバー用溝部8に対応した突出形状となっており、ケース2に収められた基板3をほこりや異物の侵入から防いでいる。また、図6に示すように挿入方向先端側にはラッチやスナップフィット等を利用した抜け止め構造を有しており振動等でケースから外れないようにしてある。ケース2とカバー4には材質としてPP(ポリプロピレン)を使用した。
次に、本実施形態の電子装置1の組立方法を含め、図1、2を参照しつつさらに詳細に説明する。まず、基板3をケース2の第1開口部5から、コネクタ12が第2開口部6に収められる向きで、端縁部を溝部7a、7bに挿入する。基板3はさらに挿入されると溝部7cに達し、溝部7c側の端部は図2(a)、(b)に示すように、連結部10a、10bを破断して挿入される。
連結部10a、10bは図1に示すように2箇所において、図2(a)に示すように溝の一部を連結するものである。溝幅方向の非対称の位置に切込み(括れ部)15を設け、破断しやすくしてある。実施形態では溝の幅(図2で上下方向)2.5mmに対し、連結部の太さ(図2で左右方向)は0.5mmであり、切込み15の最も細い部分は0.2mmとした。切込み15の形状は図2(a)のように、図の上側に破断される面が溝と平行に破断されるような形状とした。これにより、固定用凹部13a、13bの位置を適宜設定し、係止片の先端が壁面に好適に引っ掛かるようにできる。また、連結部は図2に示すように、第1開口部と反対側の根元の部分に切込み16を設けることにより第1開口部と反対側に倒れやすくなり、結果として切込み15で破断しやすくしてある。なお基板3の厚さは2mmであった。
連結部は破断された後、短冊状の係止片14aとバリ状の14bとなり、係止片14aは図2(b)に示すように基板端縁部が溝部壁面に達すると、基板3に設けられた固定用凹部13a、13b内にはまり込み、ラッチのように作用し、基板3が挿入方向と反対の向きに移動するのを防止する。また、係止片14aと固定用凹部の寸法を適切に取ることにより、図2で紙面と垂直方向となる挿入方向と直角の方向にも、ガタなくはまり込み、移動を防止できる。
このとき係止片14aと固定用凹部13a、13bの寸法関係は、図2(a)に示したように、固定用凹部の深さが係止片の太さより小さい関係となっている。このことにより、係止片は十分な強度を持つようにでき耐久性を向上させることができる。また、固定用凹部は基板の強度を損なうことがない深さにできる。
基板3の固定用凹部側に短冊状の係止片14aとなったもう一方の対向する側には、わずかにバリ状の突出部である係止片14bが形成される。両者は元はひとつの連結部を破断したものであるから、両係止片を合わせた突出量は略溝幅となっている。また、係止片14aは樹脂で形成されたケース2の一部であり、弾性を持っているため、基板をバリ状の突出部である係止片14bに強く押圧することになる。このとき係止片14bによる係止は基板の水平方向の動きに対しては摩擦による係止となる。したがって、図2(b)のように両係止片に挟まれた基板3は強い力で挟持されようにすることができ、上下方向に強く挟まれる他、係止片を十分な太さとすることにより、挿入方向以外の水平方向にも強く保持されるようにすることができる。
ケース2の第2開口部6は、基板3に設けられたコネクタ12に嵌合する寸法とし、ケース2内部をほこりや異物の侵入から防ぐものとする。
つづいて、基板3の挿入が終わった後、カバー4をケース2に設けられたカバー用溝部8に挿入して第1開口部5を塞ぎ、図3に示すような電子装置1とする。このときカバー4に設けられた溝部7dは基板端縁部を封止するように収め、基板3をケース2に対し押止する。これにより、エアバッグECUのような、基板上に加速度センサを実装した基板であっても、車両衝突時のような衝撃にも、基板のケースに対する動きのような不要な加速度を良好に抑止し、衝突時の加速度を精度よく検出できるものとする。
以上、説明したことから明らかなように、第1の実施形態によれば、電子装置1は、電子回路11が実装された回路基板3と、略直方体状の外観を呈し回路基板3を挿入するために一側面に設けた開口部(第1開口部5)から回路基板3が内部に収容されるケース2とを備え、ケース2は、一側面に対向する他側面の内面に回路基板3の基板挿入方向先端側の端縁部をスライド収容可能な溝部7cが設けられると共に、回路基板3を収容する前の状態で溝部7cの対向する内壁どうしを柱状に連結する連結部10a、10bが設けられ、回路基板3をケース2内に収容する際、基板挿入方向先端側の端縁部を溝7c内に押し込んで連結部10a、10bを破断することにより係止片14a、14bが形成され、その係止片14a、14bによって基板挿入方向先端側の端縁部が係止される。
よって、回路基板3は、ケース2内に収容される際に、端縁部で連結部10a、10bを破断して、係止片14a、14bとするので、回路基板3はその係止片14a、14bによって基板挿入方向先端側の端縁部が基板3の厚さ方向に強く押圧される他、係止片14a、14bと基板3との摩擦力により水平方向にも強く係止されるようにすることができる。
また、基板3挿入と同時に連結部10a、10bを破断して係止片14a、14bとするため、係止片14a、14bを簡単な方法で得ることができ、基板挿入前に連結部10a、10bを破断する工程が不要となり組立工数が削減できる。また、係止片14a、14bは連結部10a、10bを破断したものであるので、係止片の突出量を大きくでき、係止片14a、14bの突出量は、溝の幅と略同一できるため、係止片14a、14bの弾性で回路基板3を厚さ方向に強く押え、摩擦力により水平方向にも強固に保持することが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、一側面に隣接する両側の側面の内面に、回路基板3の基板挿入方向に沿う両側の端縁部をスライド収容可能な溝部7a、7bが設けられたことを特徴としている。
この構成によれば、回路基板3は一側面に設けた開口部(第1開口部5)からから挿入された後、一側面に隣接する両側の側面に内面に設けられた溝部7a、7bに、回路基板3の基板挿入方向に沿う両側の端縁部を円滑にスライドされて一側面に対向する他側面の内面に設けられた溝部7cに導かれるので、作業性が向上する。
また、第1の実施形態から、両側の側面の内面に設けられた溝部7a、7bは、溝部7cのように、回路基板3を収容する前の状態で溝部7a、7bの対向する内壁どうしを柱状に連結する連結部10a、10bが設けられ、回路基板3をケース2内に収容する際、基板挿入方向先端側の端縁部を溝部7a、7b内に押し込んで連結部10a、10bを破断することにより図5に示す係止片14、14が形成され、その係止片によって基板3の両側の端縁部が係止される構成も可能である。
この構成によれば、連結部10a、10bは、一側面に対向する他側面の内面に設けられた溝部7cの他、一側面に隣接する両側の側面の内面に設けられた溝部7a、7bにも設けられているため、回路基板3をケース2内に収容する際、基板挿入方向先端側の端縁部を溝内に押し込んでこれらの連結部を破断することにより係止片14a、14b、14c、14dが形成され、その係止片によって基板挿入方向先端側や回路基板3の基板挿入方向に沿う両側の端縁部が係止され、基板3の厚さ方向に強く押圧され、摩擦力により水平方向にも強く保持されるようにすることができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態は、ケース2に設けられた連結部10と連結部から作られる係止片14と基板3に設けられた固定用凹部13が異なり、図1、図3で示される部分は共通とみなすことができる。異なる部分を示した図4に即して説明する。
第2の実施形態では、図4(a)に示すように連結部10a、10bの破断後に、対向する一組の係止片14c、14dの突出量が等しくなるよう、連結部10a、10bの溝幅方向のほぼ中央に切込み15が設けられている。これにより中央で破断されやすくなり、係止片14c、14dの突出量は等しくなる。また、連結部10a、10b第1開口部と反対側の上下の根元の部分に切込み16を設けることにより第1開口部と反対側に倒れやすくなり、結果として中央の切込み15で破断しやすくしてある。また、これに対応するよう、基板3の裏表両面に固定用凹部13a、13bが設けられている。
組立方法については、基板3をケース2の第1開口部5から、端縁部を溝部7a、7bに挿入し、基板3はさらに挿入されると溝部7cに達し、溝部7c側の端部は図4(a)、(b)に示すように、連結部10a、10bを破断して挿入されるというものである。
連結部は破断された後、対称的な短冊状の係止片14c、14dとなり、図4(b)に示すように基板端縁部が溝部壁面に達すると、基板3の表裏両面に設けられた固定用凹部13a、13b内にはまり込み、基板3が挿入方向と反対の向きに移動することを、上下の係止片で防止するので、第1の実施形態より強く規制できる。また、係止片14c、14dと固定用凹部の寸法を適切に取ることにより、図4で紙面と垂直方向となる挿入方向と直角の方向にも、ガタなくはまり込み、第1の実施形態より強く移動を防止できる。
係止片14c、14dと固定用凹部13a、13bの寸法関係は、図4(a)に示したように、固定用凹部の深さが係止片の太さより小さい関係となっている。このことにより、係止片は十分な強度を持つようにでき耐久性を向上させることができる。また、固定用凹部は基板の強度を損なうことがない深さとすることができる。
第1の実施形態と同様に係止片14c、14dを合わせた突出量は略溝幅となっている。また、係止片14c、14dは樹脂で形成されたケース2の一部であり、弾性を持っているため、基板を互いに強く押し合うことになる。したがって、図4(b)のように両係止片に挟まれた基板3は強い力で挟持されようにすることができ、上下方向に強く挟まれる他、係止片を十分な太さとすることにより、挿入方向以外の水平方向にも強く保持されるようにすることができる。
以上、説明したことから明らかなように、第2の実施形態によれば、電子回路11が実装された回路基板3と、略直方体状の外観を呈し回路基板3を挿入するために一側面に設けた開口部(第1開口部5)から回路基板3が内部に収容されるケース2とを備えた電子装置1であって、ケース2は、一側面に対向する他側面の内面に回路基板3の基板挿入方向先端側の端縁部をスライド収容可能な溝部7cが設けられると共に、回路基板3を収容する前の状態で溝部7cの対向する内壁どうしを柱状に連結する連結部10a、10bが設けられ、回路基板3をケース2内に収容する際、基板挿入方向先端側の端縁部を溝7c内に押し込んで連結部10a、10bを破断することにより係止片14c、14dが形成され、その係止片14c、14dによって、回路基板3の表裏両面に設けられた固定用凹部13a、13bにおいて回路基板3が係止される。
よって、回路基板3はケース2の溝部と、一組の対向する係止片14c、14dと、カバー4とにより固定されるため、ねじを使用することなく回路基板3をがたつきなく保持することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
たとえば、実施形態では基板3に固定用凹部13a、13bを設けるものとしたが、基板の厚さ方向に挟持する力が十分である場合は、係止片により水平方向の動きも規制されるので固定用凹部13a、13bは省略することが可能である。この場合係止片と基板との摩擦による係止となり、厚さ方向に加わる力をNとし、静止摩擦係数をμとすれば、よく知られた摩擦力の式、
F=μN
に応じた力で基板の水平方向の動きを規制することになる。
また、溝部7は四面に設けられるものとしたが、ケース2に設けられた溝部7cと、カバー4に設けられた溝部7dとによる保持で十分な場合は、溝部7b、7cは設けずともよい。
カバー4には溝部7dを設けるものとしたが、溝部7dにもケース2の溝部7cと同様に途中に連結部10を設け、破断して係止片14とするようにしてもよい。このとき基板3に対してカバー4が移動する方向はケースに対する基板の移動する方向とは90度異なるため、連結部及び係止片の向きはケースとは90度異なるものとする。この場合、すでにケースに収められた基板に対し、カバー4が基板に対し相対移動しながら、基板端部で溝内部の係止片を破断することになる。
連結部10a、10bを基板挿入時に基板3により破断するものとしたが、事前にカッター等で破断しておいてもよい。基板の挿入時の力が少なくてすみ、作業がしやすくなる。
連結部は実施形態では2箇所に設けたが、適宜増減してよい。また、溝部7の第1開口部5に対向する面の溝部7cだけに設けられるものとしたが、第2開口部6を有する面の溝部7bと、第2開口部に対向する面の溝部7aに設け、図5に示すように基板3を保持するようにしてもよい。この場合は、回路基板3をケース2内に収容する際、基板挿入方向先端側の端縁部が溝部7a、7bを通過するとき連結部を破断することにより係止片14、14が形成される。溝部7cの連結部10a、10bは、図1でわかるように溝部7cの延伸方向に所定寸法を有していたが、溝部7a、7bにおいては、溝の延伸方向と直角方向に、連結部10a、10bと同じ方向に所定寸法を有するように連結部が設けられる。
第2の実施形態では、一組の係止片の突出量が等しく、対称なものとしたが、係止片の突出量が異なり、非対称なものも可能である。係止片の長さが上下で異なるため固定用凹部の位置や大きさは、それに応じたものとし、係止片の水平方向に固定する力が上下で等しくなるようなものとする。
実施形態では、ケース2およびカバー4の材質は、PP(ポリプロピレン)であったが、PBT(ポリブチレンテレフタレート)や、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、ABS樹脂等やこれらのポリマーアロイ等の樹脂が利用できる。樹脂は導電グレードであってもよく、ガラス繊維や炭素繊維等の充填材を含んでいてよい。また、ケース2とカバー4の材質は、互いに異なる材質であってよい。
1 電子装置
2 ケース
3 基板(回路基板、プリント配線基板)
4 カバー
5 第1開口部
6 第2開口部
7a、7b、7c、7d 溝部
8 カバー用溝部
9 脚部
10a、10b 連結部
11 回路素子(電子回路)
12 コネクタ
13a、13b 固定用凹部
14a、14b、14c、14d 係止片
15 切込み(括れ部)
16 切込み(根元)

Claims (12)

  1. 電子回路(11)が実装された回路基板(3)と、略直方体状の外観を呈し前記回路基板を挿入するために一側面に設けた開口部(5)から前記回路基板が内部に収容されるケース(2)とを備えた電子装置であって、
    前記ケースは、前記一側面に対向する他側面の内面に前記回路基板の基板挿入方向における先端側の端縁部をスライド収容可能な第1の溝部(7c)が設けられると共に、前記回路基板を収容する前の状態で前記第1の溝部の対向する内壁どうしを柱状に連結する連結部(10a、10b)が設けられ、
    前記回路基板を前記ケース内に収容する際、前記先端側の前記端縁部を前記第1の部(7c)内に押し込んで前記連結部を破断することにより係止片(14a、14b、14c、14d)が形成され、その係止片によって前記先端側の前記端縁部が係止されることを特徴とする電子装置。
  2. 前記ケースは、前記一側面に隣接する両側面の内面に、前記回路基板の前記基板挿入方向に沿う両側の端縁部をスライド収容可能な第2の溝部(7a、7b)が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記第2の溝部(7a、7b)は、前記回路基板を収容する前の状態で前記第2の溝部の対向する内壁どうしを柱状に連結する連結部が設けられ、
    前記回路基板を前記ケース内に収容する際、前記先端側の前記端縁部を前記第2の溝部(7a、7b)内に押し込んでその第2の溝部の前記連結部を破断することにより係止片(14e、14f)が形成され、その係止片によって前記両側の前記端縁部が係止されることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記回路基板は、前記電子回路が実装される表面及び裏面のうち少なくとも一方の面における前記係止片に対応する位置に固定用凹部が形成され、
    前記係止片は、前記固定用凹部に係止されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 前記固定用凹部は、前記回路基板の前記表裏両面に設けられ、
    前記係止片は、前記対向する各内壁から対向して突出する一組の係止片であることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記係止片の太さは前記固定用凹部の深さより大きいことを特徴とする請求項4又は5に記載の電子装置。
  7. 前記連結部は前記開口部側に切込み(15)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6に記載の電子装置。
  8. 記係止片は、前記対向する各内壁から対向して突出する一組の係止片からなり前記一組の係止片のそれぞれの突出量は、等しくないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子装置。
  9. 記係止片は、前記対向する各内壁から対向して突出する一組の係止片からなり前記一組の係止片のそれぞれの突出量は、相等しいことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子装置。
  10. 前記ケースは、前記連結部の前記他側面の側の根元に切込み(16)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電子装置。
  11. 前記回路基板が前記ケースに係止された後、記開口部を塞ぐカバー(4)を備え、
    前記カバーは、前記回路基板の前記基板挿入方向における後端側の端縁部を収容する溝部(7d)を内面側に有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電子装置。
  12. 前記回路基板は、加速度センサまたはジャイロセンサを実装したものであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電子装置。
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