JP5701656B2 - ツルーイング方法及びツルーイング装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明を具体化した第1実施形態のツルーイング装置及びツルーイング方法を図1〜図6を用いて説明する。なお、図1〜図6において、第1軸、第2軸及び第3軸のそれぞれのは、Z軸、Y軸、X軸として示されている。
本実施形態においては、母線5に沿った砥石6の移動は、一ヶ所の母線5に対して往復移動するようになっている。そして、その一往復の後に、砥石6は、所定の間隔で隣接する隣接母線51に沿った移動が可能となる位置に移動される。
(1)上記実施形態では、砥石6が、ツルア1の砥面2を円錐面に形成する母線5に沿って移動する間に、母線5上の点P1と、砥石6の外周部8上の点P21とが所定の切り込み量で接触する接触部P2において、外周部8を研削するようにした。この時、ツルア1と砥石6との位置関係が、点P1における法線H1と点P21における法線H6とが同一方向となるようにした。また、砥石6の移動が、軸心71の方向を、変化させることなく、常にY軸方向を指向した状態で行われるようにした。このため、比較的簡単な構造のツルーイング装置を用いるにも関らず、複数の母線5に対応させて砥石6を移動させることで、砥石6の外周部8を所定の形状に容易に成形するツルーイング方法を提供することができる。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を、第1実施形態と異なる部分を中心に図7を用いて説明する。なお、ツルーイング装置は同一のものを用いるので、その説明を省略する。また、図7において、第2軸及び第3軸の両軸は、Y軸及びX軸として示されている。
(4)上記実施形態では、ツルア1の軸心11を含みY軸に直交する平面HM1に対して対称位置にある二ヶ所の母線に沿って、続けて砥石6の往復移動を行うことにより、砥石6の外周部8を研削するようにした。この研削は、例えば、砥石6の往移動として、一方の母線53に沿った上方移動の後、続けて他方の母線55に沿った下方移動をさせ、次に砥石6の復移動として、母線55に沿った上方移動の後、続けて母線53に沿った下方移動をさせて行われるようにした。このように、二ヶ所の母線に沿った砥石6の往復移動において、逆方向への移動方向の変更は一回で済むので、砥石6を支持する支持部9の移動制御をスムーズに行うことが可能なツルーイング方法を提供することができる。
次に、本発明を具体化した第3実施形態を、第1及び第2実施形態と異なる部分を中心に図8を用いて説明する。なお、ツルーイング装置は同一のものを用いるので、その説明を省略する。また、図8において、第2軸及び第3軸の両軸は、Y軸及びX軸として示されている。
(5)上記実施形態では、ツルア1の中心を通る軸心11を含みX軸に直交する平面HM2に対して対称位置にある二ヶ所の母線、例えば、母線53及び母線56のそれぞれに対応するように、砥石6を移動させて砥石6の外周部8を成形するようにした。そして、この二ヶ所の母線に沿った砥石6の移動のそれぞれの間に、砥石6に対するツルア1の研削方向が、大きく異なるようになる。このため、ボンドテール現象が生じ難いので、砥石6のツルーイングをより好ましい状態で行うことができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 砥石6の回転方向をY軸方向に見て時計回りとしたが、反時計回りとすること。
・ 砥石6の外周部8の断面形状を円弧状としたが、円弧状以外の曲面とすること。
・ 第3実施形態において、ツルア1の回転方向RTを反時計回りとしたが、時計回りとすること。
Claims (5)
- 円錐面に形成された砥面を有し、第1軸を中心に回転可能に設置されたツルアを用いて、前記第1軸に対して直角を成す第2軸方向を指向する回転軸に回転可能に支持された砥石を成形するに際し、回転する前記砥石の外周部と、回転する前記ツルアの砥面とを接触させながら、前記砥面を形成する円錐面の複数ヶ所の母線に沿って、前記外周部と砥面とが接触する接触部を移動させて外周部を研削するツルーイング方法であって、
前記接触部を、前記円錐面の複数ヶ所の母線に沿って移動させるに際し、一ヶ所の母線に沿って往復移動させた後、その母線に隣接する隣接母線に沿って、前記接触部が移動できる位置に前記砥石を移動させ、前記往復移動と同様に前記接触部を前記隣接母線に沿って往復移動させて、これらの前記砥石の移動と前記接触部の前記円錐面の母線に沿った往復移動とを繰り返して、前記砥石の外周部の断面形状を円弧状に成形することを特徴とするツルーイング方法。 - 円錐面に形成された砥面を有し、第1軸を中心に回転可能に設置されたツルアを用いて、前記第1軸に対して直角を成す第2軸方向を指向する回転軸に回転可能に支持された砥石を成形するに際し、回転する前記砥石の外周部と、回転する前記ツルアの砥面とを接触させながら、前記砥面を形成する円錐面の複数ヶ所の母線に沿って、前記外周部と砥面とが接触する接触部を移動させて外周部を研削するツルーイング方法であって、
前記接触部の前記円錐面の複数ヶ所の母線に沿う方向の前記砥石の移動は、前記ツルアの中心を含み前記第2軸に直交する平面に対して対称位置にある二ヶ所の母線に沿って、前記接触部を往復移動させるものであって、往移動として、前記対称位置の一方の母線に沿って前記接触部を上昇方向に移動させた後、前記対称位置の他方の母線に沿って前記接触部を下降方向に移動させ、次いで、復移動として、前記他方の母線に沿って前記接触部を上昇方向に移動させた後、前記一方の母線に沿って前記接触部を下降方向に移動させて、これらの往復移動を、異なる位置において対称位置にある二ヶ所の母線に対して繰り返すことにより、前記砥石の外周部の断面形状を円弧状に成形することを特徴とするツルーイング方法。 - 円錐面に形成された砥面を有し、第1軸を中心に回転可能に設置されたツルアを用いて、前記第1軸に対して直角を成す第2軸方向を指向する回転軸に回転可能に支持された砥石を成形するに際し、回転する前記砥石の外周部と、回転する前記ツルアの砥面とを接触させながら、前記砥面を形成する円錐面の複数ヶ所の母線に沿って、前記外周部と砥面とが接触する接触部を移動させて外周部を研削するツルーイング方法であって、
前記接触部の前記円錐面の複数ヶ所の母線に沿う方向の前記砥石の移動は、前記ツルアの中心を含むと共に、前記第1軸及び第2軸に平行な平面に対して対称位置にある二ヶ所の母線に沿って、前記接触部を往復移動させるものであって、往移動として、前記対称位置の一方の母線に沿って前記接触部を上昇方向に移動させた後、前記対称位置の他方の母線に沿って前記接触部を下降方向に移動させ、次いで、前記他方の母線に隣接する他方の隣接母線に沿って、前記接触部が移動できる位置に前記砥石を移動させた後、復移動として、前記他方の隣接母線に沿って前記接触部を上昇方向に移動させた後、前記一方の母線に隣接する一方の隣接母線に沿って前記接触部を下降方向に移動させて、これらの往復移動を、異なる位置において対称位置にある二ヶ所の母線に対して繰り返すことにより、前記砥石の外周部の断面形状を円弧状に成形することを特徴とするツルーイング方法。 - 前記ツルアから遊離して前記砥面に滞留する砥粒により、前記砥石の外周部を成形すると共に研磨して、前記砥石に対するドレッシングを省くことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載のツルーイング方法。
- 請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載のツルーイング方法に用いられるツルーイング装置であって、頂点が上方を指向する円錐面に形成された砥面を有し、第1軸を中心に回転可能に設置されたツルアと、前記第1軸に対して直角を成す第2軸方向を指向すると共に、砥石を支持可能な回転軸とを備え、前記砥石の成形に際し、前記砥石の外周部と前記円錐面に形成された砥面とが接する接触部を前記円錐面の母線に沿って移動させて、前記外周部の断面形状を円弧状に成形するために、前記回転軸を支持する支持部が前記第1軸、第2軸及び両軸に対して直角を成す第3軸のそれぞれに沿った方向の移動をすることを特徴とするツルーイング装置。
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