JP5700843B2 - 通信システム及び接続セッション制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを介した端末間通信における接続セッション制御装置の呼制御技術に関する。
IP電話サービスなどを提供する通信ネットワークでは、様々な種類のネットワークが利用され、各ネットワークでは一般に独自のネットワーク管理運営がなされている。接続セッション制御装置(SBC:Session Border Controller)は、これら各種ネットワーク間の通信を可能にするためネットワーク間の境界に配置され、各ネットワークで規定されるセキュリティや端末仕様の差分を吸収するためシグナリング処理やメディア処理などを実行する。
例えば、図1に示されるように、SBCは、2つのIPネットワークIP NW_AとIP NW_Bとの間に配置され、IP NW_Aに接続する端末AとIP NW_Bに接続する端末Bとの間の通信を実現するため、シグナリング処理のためのSIP(Session Initiation Protocol)処理、メディア処理のためのRTP(Real−time Transport Protocol)処理、コーデック変換処理などを実行する。
図2は、SBCによる典型的な1Call処理を示すシーケンス図である。図2に示されるように、SBCは、異なるネットワークに接続する端末A,B間の呼処理を実行する。典型的には、SBCは、SIP処理のためのシグナリング処理部、RTP処理のためのメディア処理部、及び音声データなどのフォーマット変換のためのコーデック変換部から構成される。これらの3つの機能部を使用して、SBCは呼処理を実行する。まず、発信元の端末Aが端末Bを発信先とするSIP INVITEを接続先のネットワークに送信すると、SBCのシグナリング処理部が当該ネットワークからSIP INVITEを受信する。SIP INVITEを受信すると、シグナリング処理部は、発信元端末Aと音声データなどのメディアデータをやりとりするための通信リソースを確保するようメディア処理部に要求し、メディア処理部から応答を受信する。通信リソースが確保されると、シグナリング処理部は、発信先端末Bの接続先のネットワークを登録情報などから検出し、検出した接続先のネットワークにSIP INVITEを転送する。接続先のネットワークを介しSIP INVITEを受信すると、発信先端末Bは、典型的には呼び出し音によりユーザに着信を通知し、ユーザが着信に応答すると200 OKを接続先のネットワークに送信する。接続先のネットワークを介し200 OKを受信すると、SBCのシグナリング処理部は、端末Aと端末Bとの間の通信にコーデック変換が必要であるか決定する。図示された例では、端末AはG.711μ lawに準拠した音声圧縮プロトコルを利用し、端末BはG.729に準拠した音声圧縮プロトコルを利用しているため、端末Aと端末Bとの間の通信にはSBCにおけるコーデック変換が必要となる。図示された例のように、端末Aと端末Bとの間の通信にコーデック変換が必要である場合、シグナリング処理部は、発信先端末Bのための通信リソースを確保するようメディア処理部に要求すると共に、コーデック変換部にコーデック変換を要求する。リソース確保要求及びコーデック変換要求をそれぞれ受信すると、メディア処理部及びコーデック変換部は、シグナリング処理部に応答を返す。これらの応答を受信すると、シグナリング処理部は、ネットワークを介し端末Aに200 OKを返す。その後、SIP処理の通常の呼接続処理に従って、端末Aから端末BにACKが送信され、コーデック変換を介した通信が行われる。
ゴンザロ・カマリロ,ミゲール・A・マーチン、"IMS標準テキスト"RIC、pp.91-93、March 2010 G.Camarillo,W.Marshall,and J.Rosenberg.Integration of Resource Management and Session Initiation Protocol(SIP).RFC3312,IETF,October 2002.
上述したSBCによる呼制御では、多数の発信元が同時に接続要求する輻輳時などにおいては、SBCは、SIP処理が迅速に実行可能であり、速く接続応答を返した発信先端末に優先的にリソースを確保することになる。このため、SIP処理が迅速に実行可能でない発信先端末は、割当て可能なリソースが枯渇することによって、1Call接続ができなくなる可能性がある。
図3は、輻輳時におけるSBCによる従来の呼処理の一例を示すシーケンス図である。図3に示されるように、X台の発信元端末がネットワークに同時にSIP INVITEを送信したとする。これらのSIP INVITEをネットワークを介し受信すると、シグナリング処理部は、X台の発信元端末のための通信リソースを確保するようメディア処理部に要求し、メディア処理部から応答を受信する。リソースが確保されると、シグナリング処理部は、発信先端末の接続先のネットワークを登録情報などから検出し、検出した接続先のネットワークにSIP INVITEを転送する。接続先のネットワークを介しSIP INVITEを受信すると、各発信先端末はSIP処理を開始する。上述したように、発信先端末はそれぞれSIP処理の処理速度が異なり、シグナリング処理部が発信先端末から接続応答200 OKを受信するタイミングも異なってくる。従来のSBCによる呼処理では、各発信先端末から200 OKを受信すると、当該発信先端末のための通信リソースを確保するようメディア処理部に要求すると共に、コーデック変換部にコーデック変換を要求する。
しかしながら、コーデック変換部のコーデック変換能力は限られており、Yセット分のコーデック変換能力しか備わっていない場合、コーデック変換部は、最初のYセット分のコーデック変換要求には応答を返すが、以降のZセット分のコーデック変換要求に対してはコーデック変換NGを返すことになる。この場合、シグナリング処理部は、200 OKを受信した最初のY台の発信先端末と発信元端末との通信は確立するが、コーデック変換が拒否された残りのZ台については通信を確立できない。すなわち、SIP処理が遅い端末は、1Call接続ができなくなる場合がある。
従来のIPネットワークでは、コーデック/端末種別がそれほど多くないため、SBCでは簡易な管理で対応可能であった。しかしながら、今後はPSTN(Public Switched Telephone Network)のマイグレーションやFMC(Fixed Mobile Convergence)の進展などによって、図4に示されるように、複数のIPネットワークが接続され、様々な能力及びコーデックを備えた端末がIPネットワーク上に接続する可能性がある。このような状況では、他のネットワークの端末台数やコーデック変換量を予測することは難しく、SBCがすべてのコーデック変換を実施する能力を保持することは困難である。このため、輻輳時などにおいては、上述したようなSBCのリソースの枯渇によって、処理遅延が大きい端末は、同一料金を払っているにもかかわらず、1Call接続ができなくなる可能性がある。
図5は、輻輳時におけるSBCによる従来の呼処理の他の例を示すシーケンス図である。図5に示されるように、X台の発信元端末がネットワークに同時にSIP INVITEを送信したとする。これらのSIP INVITEを受信すると、シグナリング処理部は、X台の発信元端末と対応するX台の発信先端末とのXセット分のリソースをメディア処理部に仮予約する。この仮予約を受信すると、メディア処理部は、同様にX台の発信元端末と対応するX台の発信先端末とのXセット分のリソースをコーデック変換部に仮予約する。典型的には、コーデック変換部のコーデック変換能力は、メディア処理部のXセット分のリソースより小さいYセット分しか備えられていない。これらの仮予約を受信すると、メディア処理部及びコーデック変換部は、Xセット分のリソース仮予約に対してリソースが確保されたYセット分について確保済みの応答をシグナリング処理部に返し、リソースが確保されなかった(X−Y)セット分については確保不可の応答をシグナリング処理部に返す。これらの応答を受信すると、シグナリング処理部は、リソースが確保されたYセット分についてSIP INVITEを発信先端末に送信し、リソースが確保されなかった(X−Y)セット分については発信元端末にError応答を返す。
上述したように、発信先の端末はそれぞれSIP処理の処理速度が異なり、シグナリング処理部が発信先端末から接続応答200 OKを受信するタイミングも異なってくる。図5の呼処理では、各発信先端末から200 OKを受信すると、シグナリング処理部は、コーデック変換の要否を決定し、コーデック変換が必要な場合、当該端末の情報設定をメディア処理部に通知し、メディア処理部はコーデック変換部にコーデック変換要求を送信する。他方、コーデック変換が不要な場合、シグナリング処理部は、当該端末の情報設定をメディア処理部に通知するのみである。すなわち、図5の呼処理では、Yセット分のコーデック変換のためのリソースが仮予約されたにもかかわらず、実際のコーデック変換が不要な通信については、不要なコーデック変換のリソースを確保してしまうことになる。
上述した問題点に鑑み、本発明の課題は、発信先端末の処理遅延に関係なくSBCにおいて呼処理のためのリソースを効率的に確保及び利用するための技術を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、複数の端末と、前記複数の端末にネットワークを介し接続し、発信元端末と発信先端末との間の通信のための接続セッションを制御する接続セッション制御装置とを有する通信システムであって、前記接続セッション制御装置は、前記発信元端末から前記発信先端末への接続要求に関するシグナリング処理を実行するシグナリング処理部と、前記接続要求に係る通信においてやりとりされるデータに対するメディア処理を実行するメディア処理部と、前記やりとりされるデータのフォーマットを変換するコーデック変換部とを有し、前記シグナリング処理部は、前記発信元端末から接続要求を受信すると、前記発信元端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求すると共に前記接続要求の到着順を記録し、前記接続要求を前記発信先端末に転送し、前記発信先端末から前記接続要求に対する接続応答を受信すると、前記シグナリング処理部は、前記受信した接続応答が前記記録した接続要求の到着順に従っているか判断し、前記受信した接続応答が前記記録した到着順に従っている場合には前記発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求し、前記受信した接続応答が前記記録した到着順に従っていない場合には所定の待機期間だけ待機する通信システムに関する。
本発明の他の態様は、複数の端末と、前記複数の端末にネットワークを介し接続し、発信元端末と発信先端末との間の通信のための接続セッションを制御する接続セッション制御装置とを有する通信システムであって、前記接続セッション制御装置は、前記発信元端末から前記発信先端末への接続要求に関するシグナリング処理を実行するシグナリング処理部と、前記接続要求に係る通信においてやりとりされるデータに対するメディア処理を実行するメディア処理部と、前記やりとりされるデータのフォーマットを変換するコーデック変換部とを有し、前記シグナリング処理部は、前記発信元端末から接続要求を受信すると、前記発信元端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求すると共に前記接続要求の到着時間を記録し、前記接続要求を前記発信先端末に転送し、前記発信先端末から前記接続要求に対する接続応答を受信すると、前記シグナリング処理部は、前記受信した接続応答の受信時間と前記記録した接続要求の到着時間との間の時間に基づき導出された待機時間だけ待機した後に前記発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求する通信システムに関する。
本発明によると、発信先端末の処理遅延に関係なくSBCにおいて呼処理のためのリソースを効率的に確保及び利用するための技術を提供することができる。
図1は、SBCを概略的に説明する図である。 図2は、SBCによる典型的な1Call処理を示すシーケンス図である。。 図3は、輻輳時におけるSBCによる従来の呼処理の一例を示すシーケンス図である。 図4は、各種端末を接続するSBCを概略的に示す図である。 図5は、輻輳時におけるSBCによる従来の呼処理の他の例を示すシーケンス図である。 図6は、本発明の一実施例によるSBCの構成を示す図である。 図7は、本発明の第1実施例によるSBCにおける処理を示すシーケンス図である。 図8は、本発明の第2実施例によるSBCにおける処理を示すシーケンス図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図6〜8を参照して、本発明の実施例による通信システムにおける接続セッション制御装置(SBC)を説明する。接続セッション制御装置(SBC:Session Border Controller)は、複数のネットワークを有する通信システム内においてネットワーク間の境界に配置され、各ネットワークで規定されるセキュリティや端末仕様の差分を吸収するためシグナリング処理、メディア処理、コーデック変換などを実行する。SBCは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)や回路など後述される各処理を実行するための処理手段、メモリやストレージなどの各処理のためのデータ及びプログラムなどを格納する記憶手段、及び端末やネットワークと各種メッセージをやりとりするための通信手段から構成される。
図6は、本発明の一実施例によるSBCの構成を示す図である。図6に示されるように、SBC100は、シグナリング処理部110と、メディア処理部120と、コーデック変換部130とを有する。
シグナリング処理部110は、発信元端末と発信先端末との間の呼接続を確立及び制御するため、発信元端末から発信先端末への接続要求に関するSIP処理などのシグナリング処理を実行する。さらに、シグナリング処理部110は、端末のための通信リソースを確保するようメディア処理部120に要求すると共に、コーデック変換の要否を判断し、コーデック変換が必要な場合には、端末のためのコーデック変換リソースを確保するようコーデック変換部130に要求する。
メディア処理部120は、発信元端末と発信先端末との間の通信においてやりとりされるVoIPデータなどのメディアデータに対するRTP(Real−time Transport Protocol)処理などのメディア処理を実行する。メディア処理部120は、シグナリング処理部110からリソース確保要求を受信すると、メディア処理のためのリソースを確保し、リソースを確保した旨の応答を返す。他方、利用可能なリソースの枯渇などにより要求されたリソースを確保できなかった場合、メディア処理部120は、リソースが確保できなかった旨の応答を返す。
コーデック変換部130は、異なるフォーマットの音声データを端末間でやりとりすることを可能にするため、音声データフォーマットなどのフォーマット変換処理を実行する。コーデック変換部130は、メディア処理部120からコーデック変換要求を受信すると、現在の利用可能なコーデック変換能力を確認し、コーデック変換要求に対処可能である場合にはコーデック変換が可能である旨の応答を返す。他方、コーデック変換要求に対処できない場合には、コーデック変換部130は、コーデック変換が不可である旨の応答を返す。典型的には、コーデック変換部130のコーデック変換能力は、メディア処理部120のメディア処理能力より小さい。
本発明の第1実施例では、シグナリング処理部110は、発信元端末からSIP INVITEを受信すると、発信元端末のための通信リソースを確保するため、リソース確保要求をメディア処理部120に送信すると共に、受信したSIP INVITEの到着順序を保持する。その後、シグナリング処理部110は、SIP INVITEに記述されている発信先端末の識別子に基づき、SIPサーバ(図示せず)などの登録情報を参照して発信先端末が接続するネットワークを特定し、特定したネットワークを介し発信先端末にSIP INVITEを転送する。SIP INVITEを受信すると、発信先端末は、SIP処理を開始する。しかしながら、一般にSIP処理の処理速度は各端末間で異なるため、各発信先端末から200 OKの接続応答を受信するタイミングは、シグナリング処理部110におけるSIP INVITE到着順序と異なる可能性がある。
本実施例では、シグナリング処理部110は、発信先端末のための通信リソースの確保を、200 OKの受信順でなく、原則的に発信元端末からのSIP INVITEの到着順に従って行う。すなわち、シグナリング処理部110は、SIP INVITEの到着順と同じ順序で受信した200 OKについては、発信先端末のための通信リソースを確保するため、リソース確保要求をメディア処理部120に送信し、SIP INVITEの到着順と異なる順序で受信した200 OKについては、所定の待機期間(αミリ秒など)待機し、当該待機期間内にSIP INVITEの到着順に従う他の200 OKを受信すると、当該他の200 OKの発信先端末のためのリソース確保要求を先行してメディア処理部120に送信する。他方、所定の待機期間内にSIP INVITEの到着順に従う他の200 OKを受信できなかった場合、シグナリング処理部110は、SIP INVITEの到着順と異なる順序で受信した200 OKについてリソース確保要求をメディア処理部120に送信する。
本実施例によると、送信先端末側のSIP処理遅延の差に関係なく、SIP INVITE到着順にリソースを確保することが可能になる。
また、本発明の第2実施例では、シグナリング処理部110は、発信元端末からSIP INVITEを受信すると、発信元端末のための通信リソースを確保するため、リソース確保要求をメディア処理部120に送信すると共に、各発信元端末から受信したSIP INVITEの到着から、各発信先端末に転送したSIP INVITEに対して200 OKの受信までの時間、すなわち、RTT(Round Trip Time)を測定する。上述したように、一般にSIP処理の処理速度は各端末間で異なるため、各発信先端末から200 OKの応答を受信するタイミングは、シグナリング処理部110におけるSIP INVITE到着順序と異なる可能性がある。
本実施例では、シグナリング処理部110は、発信先端末のための通信リソースの確保を、200 OKが到着すると即座に要求するのでなく、200 OKの受信から測定したRTTに基づく待機時間だけ待機してからリソース確保要求をメディア処理部120に送信する。この待機時間は、発信先端末の処理遅延の差を補償するよう設定され、SIP INVITEの到着時間と200 OKの受信時間との間のRTTが大きいほど短くなるよう設定される。例えば、待機時間は、RTTの逆数を用いて、1/RTT×β(βは正の係数)により設定されてもよい。これにより、処理遅延の大きい、すなわち、RTTの大きな端末には相対的に短い待機時間が割り当てられることになり、200 OKの受信から相対的に短いタイミングでリソース確保要求が通知される。他方、処理遅延の小さい、すなわち、RTTの小さな端末には相対的に長い待機時間が割り当てられることになり、200 OKの受信から相対的に長く待機したタイミングでリソース確保要求が通知される。
本実施例によると、処理遅延が大きい発信先端末にもリソースを確保することが可能になる。
図7は、本発明の第1実施例によるSBCにおける処理を示すシーケンス図である。図7に示される実施例では、3つの発信元端末A,B,Cがそれぞれ発信先端末D,F,Eに発信するケースを想定する。
図7に示されるように、ステップS101において、シグナリング処理部110は、発信元端末A,B,CからSIP INVITE_A,SIP INVITE_B,SIP INVITE_Cを当該順序により受信する。
SIP INVITE_A,SIP INVITE_B,SIP INVITE_Cを受信すると、ステップS102において、シグナリング処理部110は、発信元端末A,B,Cのための通信リソースの確保をメディア処理部120に要求すると共に、SIP INVITE_A,SIP INVITE_B,SIP INVITE_Cの到着順序を記録する。
ステップS103において、シグナリング処理部110は、受信したSIP INVITE_A,SIP INVITE_B,SIP INVITE_Cを発信先端末D,F,Eにそれぞれ転送する。図示された実施例では、発信先端末D,Eは迅速なSIP処理が可能である一方、発信先端末Fは何れかの理由によりSIP処理に遅延があるとする。
ステップS104において、シグナリング処理部110は、相対的に速くSIP処理が行われた発信先端末D,Eからそれぞれ200 OK_D,200 OK_Eを受信する。シグナリング処理部110は、保持しているSIP INVITEの到着順序を確認し、受信した200 OKが到着順序と同じであるか判断する。
200 OK_Dは最初に到着したSIP INVITE_Aに対応するものであるため、シグナリング処理部110は、200 OK_Dについては到着順序に従っていると判断し、ステップS105において、発信先端末Dのための通信リソースを確保するようメディア処理部120に要求し、メディア処理部120からの応答を受信すると、発信元端末Aに200 OK_Aを転送する。さらに、シグナリング処理部110は、発信元端末Aと発信先端末Dとの間の通信においてコーデック変換が必要であるか判断し、必要である場合には、コーデック変換部130にコーデック変換要求を送信してもよい。
他方、200 OK_Eは3番目に到着したSIP INVITE_Cに対応するものであるため、シグナリング処理部110は、200 OK_Eについては到着順序と異なっていると判断し、2番目に到着したSIP INVITE_Bに対応する200 OK_Fを所定の待機期間(αミリ秒)だけ待機する。
図示された実施例では、ステップS106において、シグナリング処理部110は、所定の待機期間内に2番目に到着したSIP INVITE_Bに対応する200 OK_Fを受信する。この場合、ステップS107において、シグナリング処理部110は、SIP INVITEの到着順序に従って、まず発信先端末Fのための通信リソースの確保をメディア処理部120に要求する。当該要求に対する応答を受信した後、シグナリング処理部110は、発信元端末Bに200 OK_Bを転送すると共に、発信先端末Eのための通信リソースの確保をメディア処理部120に要求し、当該要求に対する応答を受信した後、発信元端末Cに200 OK_Cを転送する。さらに、シグナリング処理部110は、コーデック変換が必要であるか判断し、必要である場合には、コーデック変換部130にコーデック変換要求を送信してもよい。
他方、シグナリング処理部110が所定の待機期間内に2番目に到着したSIP INVITE_Bに対応する200 OK_Fを受信できなかった場合、シグナリング処理部110は、先に受信した200 OK_Eの処理を先行させるため、発信先端末Eのための通信リソースの確保をメディア処理部120に要求する。所定の待機期間内に受信できなかった200 OK_Fについては、受信し次第、シグナリング処理部110は、発信先端末Fのための通信リソースの確保をメディア処理部120に要求する。
その後、ステップS108において、発信元端末A,B,Cと発信先端末D,E,Fとの通信が実行される。
図8は、本発明の第2実施例によるSBCにおける処理を示すシーケンス図である。図8に示される実施例では、3つの発信元端末A,Bがそれぞれ発信先端末C,Dに発信するケースを想定する。
ステップS201において、シグナリング処理部110は、発信元端末A,BからSIP INVITE_A,SIP INVITE_Bを受信する。
SIP INVITE_A,SIP INVITE_Bを受信すると、ステップS202において、シグナリング処理部110は、発信元端末A,Bのための通信リソースの確保をメディア処理部120に要求すると共に、SIP INVITE_A,SIP INVITE_Bの到着時間を記録する。
ステップS203において、シグナリング処理部110は、受信したSIP INVITE_A,SIP INVITE_Bを発信先端末C,Dにそれぞれ転送する。図示された実施例では、発信先端末Cは迅速なSIP処理が可能である一方、発信先端末Dは何れかの理由によりSIP処理に遅延があるとする。
ステップS204において、シグナリング処理部110はまず、相対的に速くSIP処理が行われた発信先端末Cから200 OK_Cを受信する。シグナリング処理部110は、SIP INVITE_Aの到着時間と200 OK_Cの受信時間との間のRTTを決定し、1/RTT×βの値を算出し、算出した待機時間だけ発信先端末Cのための通信リソース確保要求の送信を待機する。算出した待機時間が経過すると、シグナリング処理部110は、発信先端末Cのための通信リソースを確保するようメディア処理部120に要求し、当該要求に対する応答を受信した後に発信元端末Aに200 OK_Aを転送する。さらに、シグナリング処理部110は、コーデック変換が必要であるか判断し、必要である場合には、コーデック変換部130にコーデック変換要求を送信してもよい。
ステップS205において、シグナリング処理部110は次に、SIP処理に遅延がある発信先端末Dから200 OK_Dを受信する。シグナリング処理部110は、SIP INVITE_Bの到着時間と200 OK_Dの受信時間との間のRTTを決定し、1/RTT×βの値を算出し、算出した待機時間だけ発信先端末Dのための通信リソース確保要求の送信を待機する。算出した待機時間が経過すると、シグナリング処理部110は、発信先端末Dのための通信リソースを確保するようメディア処理部120に要求し、当該要求に対する応答を受信した後に発信元端末Bに200 OK_Bを転送する。さらに、シグナリング処理部110は、コーデック変換が必要であるか判断し、必要である場合には、コーデック変換部130にコーデック変換要求を送信してもよい。
その後、ステップS206において、発信元端末A,B,Cと発信先端末D,E,Fとの通信が実行される。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100 接続セッション制御装置(SBC)
110 シグナリング処理部
120 メディア処理部
130 コーデック変換部

Claims (8)

  1. 複数の端末と、
    前記複数の端末にネットワークを介し接続し、発信元端末と発信先端末との間の通信のための接続セッションを制御する接続セッション制御装置と、
    を有する通信システムであって、
    前記接続セッション制御装置は、
    前記発信元端末から前記発信先端末への接続要求に関するシグナリング処理を実行するシグナリング処理部と、
    前記接続要求に係る通信においてやりとりされるデータに対するメディア処理を実行するメディア処理部と、
    前記やりとりされるデータのフォーマットを変換するコーデック変換部と、
    を有し、
    前記シグナリング処理部は、前記発信元端末から接続要求を受信すると、前記発信元端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求すると共に前記接続要求の到着順を記録し、前記接続要求を前記発信先端末に転送し、
    前記発信先端末から前記接続要求に対する接続応答を受信すると、前記シグナリング処理部は、前記受信した接続応答が前記記録した接続要求の到着順に従っているか判断し、前記受信した接続応答が前記記録した到着順に従っている場合には前記発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求し、前記受信した接続応答が前記記録した到着順に従っていない場合には所定の待機期間だけ待機する通信システム。
  2. 前記シグナリング処理部は、前記所定の待機期間内に前記記録した到着順に従う他の接続要求に対する接続応答を受信した場合には、前記他の接続要求に対する接続応答に係る他の発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に先行して要求し、前記所定の待機期間内に前記記録した到着順に従う他の接続要求に対する接続応答を受信しなかった場合には、前記発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求する、請求項1記載の通信システム。
  3. 前記シグナリング処理部は、前記発信元端末と前記発信先端末との間でデータフォーマットの変換が必要であるか判断し、データフォーマットの変換が必要である場合、前記コーデック変換部にコーデック変換に係るリソースを確保するよう要求する、請求項1又は2記載の通信システム。
  4. 複数の端末と、前記複数の端末にネットワークを介し接続し、発信元端末と発信先端末との間の通信のための接続セッションを制御する接続セッション制御装置とを有する通信システムにおける接続セッション制御方法であって、
    前記発信元端末が、前記発信先端末への接続要求を前記接続セッション制御装置に送信するステップと、
    前記接続セッション制御装置が、前記発信元端末のためのメディア処理に係るリソースを確保すると共に前記接続要求の到着順を記録するステップと、
    前記接続セッション制御装置が、前記接続要求を前記発信先端末に転送するステップと、
    前記発信先端末が、前記接続要求に対する接続応答を前記接続セッション制御装置に送信するステップと、
    前記接続セッション制御装置が、前記受信した接続応答が前記記録した到着順に従っているか判断し、前記受信した接続応答が前記記録した接続要求の到着順に従っている場合には前記発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保し、前記受信した接続応答が前記記録した到着順に従っていない場合には所定の待機期間だけ待機するステップと、
    を有する接続セッション制御方法。
  5. 複数の端末と、
    前記複数の端末にネットワークを介し接続し、発信元端末と発信先端末との間の通信のための接続セッションを制御する接続セッション制御装置と、
    を有する通信システムであって、
    前記接続セッション制御装置は、
    前記発信元端末から前記発信先端末への接続要求に関するシグナリング処理を実行するシグナリング処理部と、
    前記接続要求に係る通信においてやりとりされるデータに対するメディア処理を実行するメディア処理部と、
    前記やりとりされるデータのフォーマットを変換するコーデック変換部と、
    を有し、
    前記シグナリング処理部は、前記発信元端末から接続要求を受信すると、前記発信元端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求すると共に前記接続要求の到着時間を記録し、前記接続要求を前記発信先端末に転送し、
    前記発信先端末から前記接続要求に対する接続応答を受信すると、前記シグナリング処理部は、前記受信した接続応答の受信時間と前記記録した接続要求の到着時間との間の時間に基づき導出された待機時間だけ待機した後に前記発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するよう前記メディア処理部に要求する通信システム。
  6. 前記待機時間は、前記受信した接続応答の受信時間と前記記録した接続要求の到着時間との間の時間が長いほど短くなるよう設定される、請求項5記載の通信システム。
  7. 前記シグナリング処理部は、前記発信元端末と前記発信先端末との間でデータフォーマットの変換が必要であるか判断し、データフォーマットの変換が必要である場合、前記コーデック変換部にコーデック変換に係るリソースを確保するよう要求する、請求項5又は6記載の通信システム。
  8. 複数の端末と、前記複数の端末にネットワークを介し接続し、発信元端末と発信先端末との間の通信のための接続セッションを制御する接続セッション制御装置とを有する通信システムにおける接続セッション制御方法であって、
    前記発信元端末が、前記発信先端末への接続要求を前記接続セッション制御装置に送信するステップと、
    前記接続セッション制御装置が、前記発信元端末のためのメディア処理に係るリソースを確保すると共に前記接続要求の到着時間を記録するステップと、
    前記接続セッション制御装置が、前記接続要求を前記発信先端末に転送するステップと、
    前記発信先端末が、前記接続要求に対する接続応答を前記接続セッション制御装置に送信するステップと、
    前記接続セッション制御装置が、前記受信した接続応答の受信時間と前記記録した接続要求の到着時間との間の時間に基づき導出された待機時間だけ待機した後に前記発信先端末のためのメディア処理に係るリソースを確保するステップと、
    を有する接続セッション制御方法。
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