JP5696469B2 - モータの鉄損解析方法、モータの鉄心用材料選定方法、およびモータの製造方法 - Google Patents

モータの鉄損解析方法、モータの鉄心用材料選定方法、およびモータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータの鉄損解析方法、モータの鉄心用材料選定方法、モータの製造方法、モータ、およびモータ鉄心に関するものである。
従来、モータの分野では、構造が単純で堅牢であることから誘導モータが広く使用され、運転条件も商用周波数による定速運転が主体であった。このため、モータの鉄心用材料を選定する場合には、一般に、商用周波数における性能、例えば鉄損W15/50(周波数50Hz、磁束密度15kGにおける鉄損)を評価指標として用いていた(例えば特許文献1を参照)。しかしながら、近年、環境問題や省エネルギー化に対する関心の高まりとともにモータの高効率運転が志向されるようになり、例えばエアコン等の家電用のモータ等は、現在ではインバータ電源を用いた可変速運転が一般的となりつつある。このように、従来のモータは、商用周波数による定速運転のような定動作点運転が主体であったが、インバータ電源を用いた可変速運転の普及により、現在では、時間の経過に伴い複数の動作点を経巡る運転条件のものが増えている。
また、近年、自動車の分野では、ハイブリッド自動車や電気自動車が登場している。このような自動車に搭載される電気モータの動作点は、走行時に頻繁に繰り返される加減速に応じて刻々と変化するため、時間の経過とともにさらに複雑に経巡ることになる。
ここで、モータの鉄心材料を選定する具体的な手順としては、先ず、モータのスペック等をもとに性能判定用の動作点(性能判定用動作点)を決定する。例えば、定速運転されるモータの場合、定速運転動作点が性能判定用動作点とされる。一方、可変速運転されるモータの場合には、多くの場合、最大出力動作点や定常出力動作点が性能判定用動作点とされる。例えば、エアコン用のモータの場合、急速冷房運転時の動作点が最大出力動作点、定常冷房運転時の動作点が定常出力動作点となり、これらの動作点が性能判定用動作点とされている。そして、このような性能判定用動作点におけるモータ鉄損を、計算シミュレーションにより、あるいは実際にモータを試作して実測により求めることで鉄損の解析・評価を行い、モータ鉄損が最も低く高特性の鉄心材料を選定する。
ところで、自動車の性能評価は、例えば10−15モードやJC08モード等の決められた試験用の走行パターンに従って行われる。これら試験用の走行パターンは、実際に市街地等を走行した場合を想定・模擬し、複数回の加減速と定常走行との組み合わせによって定められており、例えばハイブリッド自動車を考えた場合、その性能評価時の電気モータの動作点は、実際の走行時と同様に時間の経過とともに複数の動作点を複雑に経巡る。このため、定速運転動作点、あるいは最大出力動作点や定常出力動作点といった特定の性能判定用動作点におけるモータ鉄損から全動作点におけるモータ鉄損を適切に評価するのは難しい。したがって、例えば特許文献1のように、前述の性能判定用動作点におけるモータ鉄損をもとに鉄心用材料の選定を行う方法では、全動作点におけるモータ鉄損の総和が最小となる高特性の鉄心用材料が選定されるとは限らない。結果、ハイブリッド自動車で最も重要な燃費が最良の鉄心用材料が選定されないという問題があった。
この種の問題を解決するための技術としては、例えば、自動車の走行モードに従ってモータを駆動運転させてモータの性能試験を実施する装置が知られている(例えば特許文献2を参照)。
特開2005−312155号公報 特開平8−248104号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、複雑なモータの駆動制御や負荷制御が必要となるため、性能試験を行う装置構成が複雑化し、コストも増大する。さらに、自動車の走行モードが複雑になれば、その分試験自体も複雑化して大掛かりなものとなり、試験の実施に要する時間も増大する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、動作点が時間の経過とともに複数の動作点を経由する条件で駆動されるモータの全動作点におけるモータの平均鉄損を簡便かつ迅速に評価することができるモータの鉄損解析方法、モータの鉄心用材料選定方法、モータの製造方法、モータ、およびモータ鉄心を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるモータの鉄損解析方法は、回転数NおよびトルクTによって定まる動作点が時間の経過とともに複数の動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)を経由する条件で駆動されるモータの鉄損解析方法であって、回転数NおよびトルクTの2つの変数で表される関数F(N,T)を設定する設定工程と、下記式(1),(2)に従い、前記複数の動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)に対して設定した前記関数F(N,T)を用いた重み付けを行うことで代表解析動作点Ax(Nx,Tx)を決定する決定工程と、前記モータの前記代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損を磁場解析によって算出する算出工程と、を含むことを特徴とする。
Figure 0005696469
また、本発明にかかるモータの鉄心用材料選定方法は、上記の発明を用いて算出したモータ鉄損をもとに前記モータの鉄心用材料を選定する選定工程を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるモータの製造方法は、上記の発明によって選定した鉄心用材料を用いてモータ鉄心を作製する工程を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるモータは、上記の発明を用いて製造したことを特徴とする。
また、本発明にかかるモータ鉄心は、上記の発明によって選定した鉄心用材料を用いて作製したことを特徴とする。
本発明によれば、動作点が時間の経過とともに複数の動作点を経由する条件で駆動されるモータの全動作点におけるモータの平均鉄損を簡便かつ迅速に評価することができる。
図1は、モータの鉄心用材料選定装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、自動車の試験走行条件の1つである15モード走行における車速と経過時間との関係を示す図である。 図3は、15モード走行時の電気モータの動作点を1秒毎に辿った動作点系列の一例を示す図である。 図4は、モータ鉄心用材料選定処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 図5は、実施例1の解析・評価に用いた動作点系列を示す図である。 図6は、実施例1における実験例を説明する図である。 図7は、実施例1における実験例を説明する他の図である。 図8は、実施例1における実験例の解析・評価の結果を示す図である。 図9は、実施例1における比較例1の解析・評価の結果を示す図である。 図10は、実施例1における比較例2の解析・評価の結果を示す図である。 図11は、実施例1における実測結果を示す図である。 図12は、実施例2における実測結果を示す図である。 図13は、実施例2における解析・評価の結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明のモータの鉄損解析方法、モータの鉄損解析方法、モータの鉄心用材料選定方法、モータの製造方法、モータ、およびモータ鉄心を実施するための形態について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態のモータ鉄心用材料選定装置1の機能構成を示すブロック図である。モータ鉄心用材料選定装置1は、例えばワークステーションやパソコン等の汎用コンピュータを用いることができ、入力部11と、表示部13と、記憶部15と、各部を制御する制御部17とを含む。このモータ鉄心用材料選定装置1は、解析対象のモータ(以下、「対象モータ」と呼ぶ。)の鉄損解析を行い、解析結果をもとに対象モータの鉄心用材料を選定する処理(モータ鉄心用材料選定処理)を行う。
入力部11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、各種スイッチ等の各種入力装置によって実現されるものであり、操作入力に応じた入力信号を制御部17に出力する。表示部13は、LCDやELディスプレイ、CRTディスプレイ等の表示装置によって実現されるものであり、制御部17から入力される表示信号をもとに各種画面を表示する。
記憶部15は、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のROMやRAMといった各種ICメモリ、内蔵あるいはデータ通信端子で接続されたハードディスク、CD−ROM等の情報記憶媒体およびその読取装置等によって実現されるものである。この記憶部15には、モータ鉄心用材料選定装置1を動作させ、このモータ鉄心用材料選定装置1が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め保存され、あるいは処理の都度一時的に保存される。
制御部17は、CPU等で実現され、入力部11から入力される入力信号、記憶部15に保存されるプログラムやデータ等をもとに、モータ鉄心用材料選定装置1を構成する各部への指示やデータの転送等を行ってモータ鉄心用材料選定装置1の動作を制御する。この制御部17は、関数設定部171と、代表解析動作点決定部173と、鉄損算出部175と、材料選定部177とを含む。
次に、モータ鉄心用材料選定装置1が行うモータ鉄心用材料選定処理の原理について説明する。ここで、モータ鉄心用材料選定処理は、回転数NおよびトルクTによって定まる動作点(N,T)が時間の経過に伴って変化する条件で駆動されるモータ、具体的には、動作点(N,T)が時間の経過とともに複数の動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)を経由する条件で駆動されるモータを対象モータとする。本実施の形態では、このような対象モータの一例として、電気モータとエンジンの両方を駆動力源とする自動車(ハイブリッド自動車)で使用される電気モータを例示する。
自動車の燃費性能評価は、さまざまな走行状態を想定して行われており、代表的な試験用の走行パターンとして15モード走行がある。図2は、横軸を時間(秒)とし、縦軸を車速(km/h)として、15モード走行で定められている車速と経過時間との関係を示した図である。また、図3は、実際に対象モータを搭載したハイブリッド自動車が15モード走行を行った場合の対象モータの動作点を1秒毎に辿った時系列的軌跡(動作点系列)の一例を示す図であり、横軸を対象モータの回転数N(rpm)とし、縦軸を対象モータのトルクT(N・m)として、1秒毎の動作点をプロットしたものである。
ところで、15モード走行の全走行時間は230秒であり、アイドリングで停車している時間を差し引いても対象モータの動作時間は155秒ほどある。したがって、図3に示す対象モータの1秒毎の動作点は155点あることになる。この15モード走行時の対象モータの全鉄損は、155点の動作点の全てについてモータ鉄損を算出し、その総和によって求めることができる。しかしながら、155点全ての動作点についてモータ鉄損を算出することとすると、膨大な処理量を要し、処理負荷が増大する。
そこで、実施の形態1では、1秒毎の全動作点数(ここでは図3に示す1秒毎の155点の動作点)と比べて十分に少ない少数の代表解析動作点、より好ましくは1点の代表解析動作点についてモータ鉄損を算出することで対象モータの鉄損解析を行い、対象モータのモータ鉄損を評価する。
具体的には、対象モータの実際の動作点系列(図3に示す回転数NおよびトルクTの各値の組み合わせ)に対し、回転数NおよびトルクTの2つの変数で表される関数F(N,T)を重み関数として用いた重み付けを行うことで代表解析動作点を決定する。そして、決定した代表解析動作点におけるモータ鉄損を算出する。
ここで、少数または1点の代表解析動作点におけるモータ鉄損が、対象モータの鉄損を表した値、具体的には、図3の動作点系列の全動作点におけるモータ鉄損の平均値(平均モータ鉄損)と一致する値または近似値として得られれば、少数または1点の代表解析動作点におけるモータ鉄損によって対象モータの鉄損を高精度に解析することが可能となる。したがって、そのモータ鉄損が平均モータ鉄損と等しくなるような代表解析動作点をどのように決定するのか、すなわち、関数F(N,T)をどのように選定するのかが重要となる。
このような重み関数F(N,T)について検討を重ねた結果、次式(3)に示す変数分離型の関数とすることで高精度な解析結果が得られることがわかった。なお、次式(3)において、G(N)は回転数Nの関数であり、H(T)はトルクTの関数である。
F(N,T)=G(N)・H(T) ・・・(3)
さらに、回転数Nの関数G(N)としては、次式(4)に示す指数関数を用いることで、十分に精度の高い解析結果が得られることがわかった。なお、次式(4)において、kは任意の定数である。
G(N)=k・N^α ・・・(4)
ここで、式(4)の指数αの値は、予め決定される。この指数αの値の効率的な決定方法としては、例えば次の方法が挙げられ、好ましい。すなわち、先ず、動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)の幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)を算出する。そして、トルクTを幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)における値Tgに固定し、回転数Nを変化させることによるモータ鉄損と回転数Nとの関係を計算シミュレーションまたは実測によって求めることで、回転数Nの関数G(N)の指数αの値を決定する。
ただし、対象モータの鉄心を固定する際、その鉄心固定方法として焼きばめのようなステータヨーク部に強い応力が生じる方法を採用する場合には、前述の方法で決定した指数αの値が適切でない場合があることがわかった。そして、この場合の指数αの値についてさらに検討した結果、指数αの値をα=1.3〜1.4の範囲で決定することで十分な精度が得られることがわかった。
一方、トルクTの関数H(T)に関しては、対象モータの実際の動作点の分布範囲が狭い場合には関数G(N)のような少数のパラメータで表される関数を用いることで十分な精度が得られる。これに対し、動作点が比較的広い範囲に分布するような場合には十分な精度が得られないことがわかった。そして、このトルクTの関数H(T)についてさらに検討した結果、多項式関数を用いるのがよく、次式(5)に示す3次の多項式関数を用いることで十分な精度が得られることがわかった。ただし、3次の多項式関数に限らず、動作点の分布範囲が広い場合には、より高次の多項式関数を用いることで精度の向上をより一層図ることができ、好ましい。
H(T)=a3・T^3+a2・T^2+a1・T+a0 ・・・(5)
ここで、式(5)の各次数の係数a0,a1,a2,a3の値は、予め決定される。これら各係数a0,a1,a2,a3の値の効率的な決定方法としては、例えば次の方法が挙げられ、好ましい。すなわち、先ず、回転数Nの関数G(N)の指数αを決定する場合と同様に、動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)の幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)を算出する。そして、回転数Nを幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)における値Ngに固定し、トルクTを変化させることによるモータ鉄損とトルクTとの関係を計算シミュレーションまたは実測によって求めることで、トルクTの関数H(T)の各係数a0,a1,a2,a3の値を決定する。3次以上の高次の多項式関数を用いる場合も同様に決定することとしてよい。
図4は、モータ鉄心用材料選定処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。モータ鉄心用材料選定装置1は、図4の処理手順に従ってモータ鉄心用材料選定処理を行うことで、モータの鉄心用材料選定方法を実施する。なお、ここで説明する処理は、この処理を実現するためのプログラムをモータ鉄心用材料選定装置1の記憶部15に保存しておき、モータ鉄心用材料選定装置1がこのプログラムを読み出して実行することで実現できる。
図4に示すように、モータ鉄心用材料選定処理では、先ず、関数設定部171が、回転数NおよびトルクTの2つの変数で表される関数F(N,T)を設定する(ステップS1)。本実施の形態では、例えば上記した方法で設定するが、例示した方法に限らず、例えばモータの使用用途毎に予め関数F(N,T)を選定しておき、解析対象とするモータの使用用途に応じた関数F(N,T)を適宜選択して設定するようにしてもよい。
続いて、代表解析動作点決定部173が、ステップS1で設定した関数F(N,T)を用い、次式(6),(7)に従って代表解析動作点Ax(Nx,Tx)を決定する(ステップS3)。
Figure 0005696469
続いて、予め選定候補として挙げられる複数の鉄心用材料(選定候補材料)のそれぞれを処理対象としてループAの処理を行う(ステップS5〜ステップS9)。すなわち、ループAでは、鉄損算出部175が、対象モータの鉄心用材料として処理対象の選定候補材料を用いることを条件とし、ステップS3で決定した代表解析動作点Ax(Nx,Tx)における対象モータのモータ鉄損を計算シミュレーションを用いた磁場解析によって算出する(ステップS7)。全ての選定候補材料についてループAの処理を実行したならば、続いて、材料選定部177が、算出した選定候補材料毎のモータ鉄損をもとに対象モータの鉄心用材料を選定する(ステップS11)。すなわち、材料選定部177は、算出したモータ鉄損が最も小さい値として得られた選定候補材料を、対象モータの鉄心用材料として選定する。
以上説明したように、本実施の形態では、動作点が時間の経過とともに複数の動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)を経由する条件で駆動される対象モータの全動作点に対し、設定した前記関数F(N,T)を用いた重み付けを行うことで代表解析動作点Ax(Nx,Tx)を決定することとした。そして、予め対象モータの鉄心用材料の選定候補として挙げられる複数の選定候補材料毎に、決定した代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損を計算シミュレーションを用いた磁場解析によって算出することとした。その後、算出したモータ鉄損が最も低い選定候補材料を対象モータの鉄心用材料として選定することとした。これによれば、多数ある全ての動作点についてそのモータ鉄損を計算シミュレーションにより求め、求めた全動作点におけるモータ鉄損の平均値を算出するという膨大な演算量、あるいは実際にモータを試作して全動作点におけるモータ鉄損を実測により求め、求めた全動作点におけるモータ鉄損の平均値を算出するという膨大な作業量やコストを費やすことなく、対象モータの全動作点におけるモータの平均鉄損を簡便かつ迅速に評価することができる。
また、実際にモータを試作して全動作点におけるモータ鉄損を求めたところ、その平均値(平均モータ鉄損)が、代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損と極めてよく一致することが確かめられた。これによれば、代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損から全動作点におけるモータ鉄損を適切に評価することができる。したがって、本実施の形態で説明したように、代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損をもとに鉄心用材料の選定を行うことで、全動作点におけるモータ鉄損の総和が最小となる高特性の鉄心用材料を簡便で迅速に、かつ適切に選定することが可能となる。
(実施例1)
図3の動作点系列の各動作点で駆動させるモータを実際に試作して鉄損の解析・評価を行うには、モータの出力容量が大きいことから大規模な設備が必要となる。そこで、実施例1では、比較的小規模な設備で鉄損解析・評価を行うために、図5に示す1秒毎の各動作点の回転数Nを同一とし、トルクTを1/50とした各動作点でモータを駆動して鉄損解析・評価を行った。図5は、この場合の1秒毎の動作点の動作点系列を示す図であり、図3に対して縦軸のトルクT(N・m)が1/50のスケールとなっている。ただし、回生動作領域(トルクTがマイナスの領域)内の動作点については、鉄損解析・評価を容易にするため、トルクT=0の軸を対称軸として駆動領域(トルクTがプラスの領域)側に折り返した動作点で駆動することとした。
本実施例1では、板厚が0.35mmの異なる4種類の電磁鋼板A,B,C,Dを選定候補材料として用意した。そして、これら4種類の電磁鋼板A〜Dをワイヤカットにより加工して鉄心を作製し、ステータ外径が160mm、ロータ径が90mm、鉄心積厚25mmの8極の埋め込み永久磁石式のDCブラシレスモータを4台用意した。磁石には、高いトルク特性が得られるようにNd系の焼結磁石を使用した。以下、これら鉄心用材料の異なる4台のモータをモータA,モータB,モータC,モータDと表記する。なお、参考のために、これら電磁鋼板A〜Dの鉄損W15/50の各値を表1に示す。
Figure 0005696469
そして、実施例1では、実験例として、これらモータA〜Dのそれぞれについて代表解析動作点におけるモータ鉄損を算出し、鉄損解析・評価を行った。
具体的には、先ず、関数F(N,T)を設定する。ここでは、用意したモータA〜Dのうちの1つ、例えばモータAを用いて関数F(N,T)を設定した。すなわち、先ず、図5に示す動作点系列の各動作点の幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)を算出する。この幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)は、回転数Ng=3602(rpm)、トルクTg=0.255(N・m)であった。
次いで、トルクTをTg=0.255(N・m)に固定し、回転数Nを例えば600(rpm),1200(rpm),2400(rpm),3600(rpm),4800(rpm),6000(rpm)の各値に変化させ、固定値TgであるトルクTの組み合わせ毎に計算シミュレーションを用いてモータ鉄損を算出する。なお、ここでは、トルクTをTgの値に固定することとしたが、固定する値はTgと一致する値である必要はなく、Tgの近傍値としてもよい。図6は、算出結果を示す図であり、横軸を回転数N(rpm)とし、縦軸をモータ鉄損(W)として、回転数Nを変化させた各値とした場合のモータ鉄損(W)をプロットして示している。その後、図6に示す各プロットのモータ鉄損(W)の値を表す関数を式(4)に示した指数関数とみなし、最小2乗法を用いて指数αの値を求める。この結果、各プロットのモータ鉄損(W)の値は、固定した回転数Nの1.387乗に比例することがわかった。
一方で、回転数NをNg=3602(rpm)の値またはその近傍値、ここでは、例えば3600(rpm)に固定し、トルクTを段階的に変化させた場合のモータ鉄損を計算シミュレーションを用いて算出する。図7は、算出結果を示す図であり、横軸をトルクT(N・m)とし、縦軸をモータ鉄損(W)として、トルクTを変化させた各値とした場合のモータ鉄損(W)をプロットして示している。その後、図7に示す各プロットのモータ鉄損(W)の値を表す関数を式(5)に示した3次多項式関数とみなし、最小2乗法を用いて各次数の係数a0,a1,a2,a3を算出する。この結果、各プロットのモータ鉄損(W)の値は、次式(8)で表されることがわかった。
鉄損(W)=−12.96T^3+27.67T^2+6.521T+9.02
・・・(8)
以上の結果に従い、実験例1では、回転数Nの関数G(N)を次式(9)とし、トルクTの関数H(T)を次式(10)として、次式(11)の関数F(N,T)を設定した。
G(N)=N^1.387 ・・・(9)
H(T)=−12.96T^3+27.67T^2+6.521T+9.02
・・・(10)
F(N,T)=G(N)・H(T) ・・・(11)
続いて、設定した関数F(N,T)を用いて代表解析動作点Ax(Nx,Tx)を決定する。この代表解析動作点Ax(Nx,Tx)は、回転数Nf=4005(rpm)、トルクTf=0.230(N・m)であった。
続いて、モータA〜Dのそれぞれについて、算出した代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損を計算シミュレーションを用いて算出する。図8は、算出結果を示す図であり、算出したモータ鉄損(W)の値の大小は、モータB<モータA<モータC<モータDとなった。したがって、代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損をもとに選定される最適な鉄心用材料は、モータ鉄損(W)の値が最も小さいモータBの鉄心用材料である電磁鋼板Bとなる。
また、比較例1として、図5に示す動作点系列における最大出力動作点におけるモータ鉄損によってモータA〜Dの鉄損解析・評価を行った。ここで、図5に示す動作点系列における最大出力動作点は、回転数N=3413(rpm),トルクT=0.786(N・m)であった。比較例1では、モータA〜Dのそれぞれについて、この最大出力動作点におけるモータ鉄損を計算シミュレーションを用いて算出する。図9は、算出結果を示す図であり、算出したモータ鉄損(W)の値の大小は、モータC<モータB<モータA<モータDとなった。したがって、従来の手法を用い、最大出力動作点におけるモータ鉄損をもとに鉄心用材料を選定する場合、最適な鉄心用材料は、モータ鉄損(W)の値が最も小さいモータCの鉄心用材料である電磁鋼板Cとなる。
また、比較例2として、図5に示す動作点系列における幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)におけるモータ鉄損によって鉄損解析・評価を行った。ここで、図5に示す動作点系列における幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)は、上記したように、回転数Ng=3602(rpm)、トルクTg=0.255N・mであった。比較例2では、モータA〜Dのそれぞれについて、幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)におけるモータ鉄損を計算シミュレーションを用いて算出する。図10は、算出結果を示す図であり、算出したモータ鉄損(W)の値の大小は、モータA<モータB<モータC<モータDであった。したがって、幾何重心動作点Ag(Ng,Tg)におけるモータ鉄損をもとに選定される最適な鉄心用材料は、モータ鉄損(W)の値が最も小さいモータAの鉄心用材料である電磁鋼板Aとなる。
以上のように、モータ鉄損を算出する動作点(代表解析動作点、最大出力動作点、または幾何重心動作点)によって、最適な鉄心用材料として選定される電磁鋼板が異なることがわかる。
次に、試作したモータA〜Dを実際に駆動し、代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損を用いた鉄損解析・評価に基づく鉄心用材料の選定の正当性について検証した。具体的には、モータ性能試験装置のモータ駆動用インバータおよびブレーキモータの制御を行う指令装置に対し、図5に示す動作点系列でモータを駆動させるようにプログラム入力を行って4台のモータA〜Dの性能試験を順次行った。このとき、モータ鉄損の計測を行うモータ性能試験装置のワットメータによる計測データを、1秒毎にサンプリングして記録しておく。そして、230秒の試験駆動終了後に、記録した計測データを積算して平均値を算出することで、モータA〜Dを図5に示す動作点系列で駆動した場合の平均モータ鉄損の実測値を得た。図11は、実測結果を示す図であり、算出した平均モータ鉄損(W)の値の大小は、モータB<モータA<モータC<モータDであった。この検証の結果、実測結果をもとに選定される最適な鉄心用材料は、電磁鋼板Bであることが確かめられた。
以上説明したように、代表解析動作点におけるモータ鉄損をもとに鉄心用材料を選定することで、実測結果と一致する最適な鉄心用材料を適切に選定できることが確認できた。さらに、全動作点におけるモータ鉄損の総和が最小となる高特性の鉄心用材料を適切に選定できるだけでなく、選定候補材料とした電磁鋼板A〜Dをそれぞれ鉄心用材料として用いた場合の平均モータ鉄損の大小関係を、各電磁鋼板A〜Dを鉄心用材料として用いたモータを試作することなく評価可能なことが確かめられた。
なお、本発明の特徴は、対象とするモータとそのモータ駆動動作点系列に応じて重み関数F(N,T)を1度だけ定めればよく、上記した関数形を採用すれば、指数αや係数a0,a1,a2,a3がモータ設計とモータ駆動動作点系列のみによって定まるいわば固有の定数となることを見出した点にある。したがって、1度重み関数F(N,T)を定めたモータと、鉄心用材料以外の設計項目(例えば寸法や磁石性能)が同一で駆動する動作点系列も同一のモータであれば、鉄心用材料が異なる場合であっても、その都度重み関数F(N,T)、すなわち、定数である指数αや係数a0,a1,a2,a3を求め直す必要はない。このことは、上記した実施例1において、電磁鋼板Aを用いたモータに対して1度求めた重み関数F(N,T)を、電磁鋼板B,C,Dを使用したモータに対して適用した場合も正しい結果が得られていることにより示されている。
(実施例2)
実施例2では、実施例1で示した4台のモータA〜Dとして、そのステータ鉄心外周側を焼きばめ固定したものを用意した。焼きばめ用リングはアルミ合金とし、真円度を高めるための旋盤加工を施した。また、焼きばめ代は140μmとし、焼きばめ用リングの内径を、ステータ外径より140μm小さく仕上げた。
本実施例2では、実施例1と同様にモータ特性試験装置の設定をし、図5に示す動作点系列でモータを駆動させるようにプログラム入力を行って4台のモータA〜Dの性能試験を順次行った。そして、実施例1と同様の要領で、モータA〜Dを図5に示す動作点系列で駆動した場合の平均モータ鉄損の実測値を得た。図12は、実測結果を示す図であり、算出した平均モータ鉄損(W)の値の大小は、モータD<モータB<モータA<モータCであった。この検証の結果、上記した実施例1では最適な鉄心用材料が電磁鋼板Bであったのに対し、焼きばめ固定を施した場合では、最適な鉄心用材料が電磁鋼板Dに変化することがわかった。
そこで、焼きばめ応力の影響による鉄損劣化を考慮した上で、代表解析動作点Ax(Nx,Tx)を決定するための関数F(N,T)を再度検討した。この結果、モータの鉄心固定法として焼きばめを採用する場合には、回転数Nの関数G(N)の指数αの値を、焼きばめ固定しない場合と比べて小さく設定する必要があることがわかった。そして、この場合の指数αの値についてさらに検討した結果、α=1.37としたときの代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損の計算シミュレーション結果が、図12に示した実測結果と同一となることが確かめられた。図13は、算出結果を示す図であり、算出したモータ鉄損(W)の値の大小は、モータD<モータB<モータA<モータCであった。また、指数αの影響について検討した結果、指数αの値をα=1.3〜1.4の範囲とした場合には、各モータA〜Dの個々のモータ鉄損値の絶対値はαの値に応じて変化するものの、その相対的な大小関係は、モータD<モータB<モータA<モータCに保たれることを確認できた。
なお、本発明は、上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施の形態で開示した複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。例えば、図1に示すモータ鉄心用材料選定装置1において、制御部17の材料選定部177を除いた構成によって、対象モータの鉄損解析を行うモータ鉄損解析装置を実現できる。具体的には、このモータ鉄損解析装置は、例えば図4のステップS1,S3,S7の処理を順次行うことでモータの鉄損解析方法を実施し、代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損を算出する。このモータ鉄損解析装置によれば、対象モータの全動作点におけるモータの平均鉄損を簡便かつ迅速に評価することができる。
また、上記した実施の形態では、1点の代表解析動作点Ax(Nx,Tx)を決定し、この代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損を算出する場合を説明したが、モータの全動作点数と比べて十分に少ない2点以上の少数の代表解析動作点を決定する場合にも同様に適用が可能である。この場合には、決定した少数の各代表解析動作点におけるモータ鉄損の例えば平均値を算出し、この平均値をモータの全動作点におけるモータ鉄損の評価、あるいは鉄心用材料の選定に用いることとしてよい。
以上のように、本発明のモータの鉄損解析方法、モータの鉄心用材料選定方法、モータの製造方法、モータ、およびモータ鉄心は、動作点が時間の経過とともに複数の動作点を経由する条件で駆動されるモータの全動作点におけるモータの平均鉄損を簡便かつ迅速に評価するのに適している。
1 モータ鉄心用材料選定装置
11 入力部
13 表示部
15 記憶部
17 制御部
171 関数設定部
173 代表解析動作点決定部
175 鉄損算出部
177 材料選定部

Claims (7)

  1. 回転数NおよびトルクTによって定まる動作点が時間の経過とともに複数の動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)を経由する条件で駆動されるモータの鉄損解析方法であって、
    回転数NおよびトルクTの2つの変数で表される関数F(N,T)を設定する設定工程と、
    下記式(1),(2)に従い、前記複数の動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)に対して設定した前記関数F(N,T)を用いた重み付けを行うことで代表解析動作点Ax(Nx,Tx)を決定する決定工程と、
    前記モータの前記代表解析動作点Ax(Nx,Tx)におけるモータ鉄損を磁場解析によって算出する算出工程と、
    を含むことを特徴とするモータの鉄損解析方法。
    Figure 0005696469
  2. 前記設定工程は、計算シミュレーションまたは実測によって得られる前記モータの回転数NおよびトルクTの各値それぞれの近似関数を回転数Nの関数G(N)およびトルクTの関数H(T)とし、下記式(3)に示す前記回転数Nの関数G(N)および前記トルクTの関数H(T)によって表される変数分離型の関数を前記関数F(N,T)として設定することを特徴とする請求項1に記載のモータの鉄損解析方法。
    F(N,T)=G(N)・H(T) ・・・(3)
  3. 前記設定工程は、前記回転数Nの関数G(N)を下記式(4)に示す指数αの指数関数とし、前記トルクTの関数H(T)を下記式(5)に示すm次(m≧3)の多項式関数として前記関数F(N,T)を設定することを特徴とする請求項2に記載のモータの鉄損解析方法。
    G(N)=k・N^α ・・・(4)
    H(T)=a0+a1・T+a2・T^2+・・・+a・T^m ・・・(5)
    (ただし、式(2)中のkおよび式(3)中のa0,a1,a2,・・・,aは、所定の定数である。)
  4. 前記設定工程は、前記複数の動作点A1(N1,T1),A2(N2,T2),・・・,An(Nn,Tn)の幾何重心Ag(Ng,Tg)を算出し、トルクTを値Tgに固定した状態で回転数Nを変化させた場合におけるモータ鉄損と回転数Nとの関係を計算シミュレーションまたは実測により求めることで前記指数αの値を決定するとともに、回転数Nを値Ngに固定した状態でトルクTを変化させた場合におけるモータ鉄損とトルクTとの関係を計算シミュレーションまたは実測により求めることで前記定数a0,a1,a2,・・・,aの各値を決定することを特徴とする請求項3に記載のモータの鉄損解析方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のモータの鉄損解析方法を用いて算出したモータ鉄損をもとに前記モータの鉄心用材料を選定する選定工程を含むことを特徴とするモータの鉄心用材料選定方法。
  6. 請求項3または4に記載のモータの鉄損解析方法を用いて算出したモータ鉄損をもとに前記モータの鉄心用材料を選定する選定工程を含み、
    前記設定工程は、前記モータの鉄心固定法として焼きばめを採用する場合の前記指数αの値を、α=1.3〜1.4の範囲で決定することを特徴とするモータの鉄心用材料選定方法。
  7. 請求項5または6に記載のモータの鉄心用材料選定方法によって選定した鉄心用材料を用いてモータ鉄心を作製する工程を含むことを特徴とするモータの製造方法。
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