JP5696249B1 - カナル型イヤホン - Google Patents

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Abstract

【課題】カナル型イヤホン30Aの共振音波を低減する。【解決手段】カナル型イヤホン30Aは、筐体31の内部にフレーム34を有し、筐体31の内部を第1音響空間36及び第2音響空間31cに分離している。フレーム34には、音波を出力するドライバユニット35が取り付けられている。第1音響空間36と第2音響空間31cとの間には、第3音響空間40d、第2通気孔40e、及び第1音響抵抗40fを有するドライバキャップ40が設けられている。ドライバキャップ40は、第1音響抵抗40fが第2通気孔40eの挿入位置を変更することにより、ドライバユニット35が出力する音波の音圧レベルS35−L2,S35−R2を最適に調整する。これにより、周波数が6kHz付近の場合に共振する音波の音圧レベルを低減することを可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の外耳道入口に挿入されるカナル型イヤホンに関するものである。
カナル型イヤホンは、使用者の外耳道入口に挿入して使用される。そのため、カナル型イヤホンを外耳道に挿入する場合と、そのイヤホンを外耳道に挿入しない場合と、を比較すると、外耳道における周波数特性は異なるものになる。
図9は、外耳道における音波の周波数特性を測定した周波数測定器1を示す断面図である。
この周波数測定器1は、使用者の耳を模造した人工耳において音波の周波数を測定するものである。この人工耳は、使用者の外耳部の形状を模造した外耳部2と、使用者の外耳道の形状を模造した外耳道3が設けられている。周波数測定器1は、外耳部2に入力された音波を外耳道3に伝達するマイクロホン1aと、外耳道3の長さを調整する長さ調整部1bと、外耳部2に対する外耳道3の角度を調整する角度調整部1cと、入力された音波を増幅する増幅部1dと、入力された音波を測定する測定部1eと、を有している。
外耳部2の周辺で発生した音波は、マイクロホン1aによって外耳道3に伝達される。伝達された音波は、増幅部1dによって増幅され、測定部1eによって測定される。長さ調整部1b及び角度調整部1cは、外耳道3の長さ及び外耳部2に対する角度を変更して、測定条件を変更したい場合に使用される。
図10は、図9の周波数測定器1によって測定された音波の周波数特性の例を示す波形図である。
図10において、横軸は、図9の測定部1eにおける音波の周波数であり、縦軸は、図9の測定部1eにおける音波の音圧レベルである。実線で示される波形は、音波を発生させる音源から直接音波が伝達される場合(以下、「自由音場」という。)の音圧レベルS3d−1である。破線で示される波形は、音波が一様に拡散される場合(以下、「拡散音場」という。)の音圧レベルS3d−2である。音圧レベルS3d−1の頂点P1は、音圧レベルS3d−1が最も高い点であり、音圧レベルS3d−2の頂点P2は、音圧レベルS3d−2が最も高い点である。例えば、自由音場の場合、頂点P1は、周波数が3kHz付近のときに音圧レベルが高くなっている。同様に、拡散音場の場合、頂点P2は、周波数が3kHz付近のときに音圧レベルが高くなっている。
図11(a)、(b)は、カナル型イヤホンを図9中の外耳道3に挿入した気柱共振の例を示す図であり、同図(a)はカナル型イヤホンを挿入しない場合のその外耳道3における音波SWの気柱共振の例を示す図、同図(b)はカナル型イヤホンを挿入した場合のその外耳道3における音波SWの気柱共振の例を示す図である。
図11(a)に示すように、カナル型イヤホンを挿入しない場合、外耳道3は、一端が鼓膜3aによって閉塞され、他端が開放された状態となっている。音波SWの波長の4分の1と、外耳道3の入口から鼓膜3aまでの距離Lと、が等しい場合、外耳道3の入口から入力された第1音波としての音波SWと、鼓膜3aから反射された第2音波としての音波SWと、の気柱共振が発生する。このときの音波SWの周波数は、図10の頂点P1,P2に示す音圧レベルが高くなっているときであり、約3kHzである。
図11(b)に示すように、カナル型イヤホンを挿入した場合、外耳道3は、一端が鼓膜2aによって閉塞され、他端がカナル型イヤホンに装着されたイヤーパッドEPによって閉塞された状態となっている。音波SWの波長の2分の1と、外耳道3の入口から鼓膜3aまでの距離Lと、が等しい場合、外耳道3の入口から入力された音波SWと、鼓膜3aから反射された音波SWと、の気柱共振が発生する。このときの音波SWの周波数は、カナル型イヤホンを挿入しない場合の2倍の周波数のときであり、約6kHzである。この周波数が6kHzの音波SWの共振は、例えば、シンバルの打撃音のような不快な音であり、日常経験しないものである。
このような周波数が6kHzの音波SWの共振を低減するため、例えば、特許文献1及び特許文献2には、イヤホンが出力した音波SWが外耳道3に伝達される第1導音部及び第2導音部からなる2つの導音部を設けたカナル型イヤホンが記載されている。このカナル型イヤホンは、第1導音部を経由して出力される音波と、第2導音部を経由して出力される音波と、の間に位相差を設けることで、周波数が6kHzの音波の共振を低減させている。
図12は、特許文献1に記載された従来のカナル型イヤホン10を示す断面図である。
このカナル型イヤホン10は、ドライバユニット等を収納するための筐体11を有している。筐体11の前面には、第1筒状部材12が突設されている。第1筒状部材12の内部には、第2筒状部材13が挿着されている。第2筒状部材13は、筐体11から発生した音波を直線状に出力させるための第1導音部13aと、筐体11から発生した音波を螺旋状に出力させるための第2導音部13bと、を有している。第1筒状部材12には、外耳道3に挿入するためのイヤーパッド14が装着されている。
筐体11の内部には、この筐体11の内部空間を2つに分離するためのフレーム11aが設けられている。フレーム11aには、電気信号を音波に変換するための電気音波変換部としてのドライバユニット15が取り付けられている。ドライバユニット15は、コイル15aと、永久磁石15bと、振動板15cと、を有している。ドライバユニット15には、電気信号を受信するための電気コード16が取り付けられている。
ドライバユニット15に入力された電気信号は、音波に変換され、第1導音部13a及び第2導音部13bを経由して外耳道3へ出力される。このとき、第1導音部13aを経由して出力される音波と、第2導音部13bを経由して出力される音波と、の間には、位相差が発生する。これにより、第1導音部13aを経由して出力される音波と、第2導音部13bを経由して出力される音波と、は互いに打ち消しあうことで、共振を低減させる。
図13は、特許文献2に記載された従来の他のカナル型イヤホン20を示す断面図である。
このカナル型イヤホン20は、ドライバユニット等を収納するための筐体21を有している。筐体21の前面には、第1筒状部材22が、筐体21の背面は、第2筒状部材23が、それぞれ突設されている。第2筒状部材23は、第1筒状部材22に連結されている。第1筒状部材22には、外耳道に挿入するためのイヤーパッド24が装着されている。第1筒状部材22の内部には、筐体21から発生した音波を出力させるための第1導音部25aが設けられている。第2筒状部材23の内部には、筐体21から発生した音波を出力させるための第2導音部25bが設けられている。第1筒状部材22と第2筒状部材23との連結箇所には、第1導音部25a、及び第2導音部25bからそれぞれ出力された音波を合成する合成部25cが設けられている。
筐体21の内部には、この内部空間を分離するためのフレーム21a,21bが設けられている。フレーム21a,21bには、電気信号を音波に変換するための2つのドライバユニット26,27がそれぞれ取り付けられている。2つのドライバユニット26,27は、振動板26a,27aをそれぞれ有している。2つのドライバユニット26,27には、電気信号を受信するための電気コード28が取り付けられている。
図14は、図13のカナル型イヤホン20の音響等価回路を示す回路図である。
この音響等価回路は、図13のドライバユニット26から出力される音波の音圧源S26と、ドライバユニット27から出力される音波の音圧源S27と、を有している。音圧源S26は、図13の合成部25cにより構成される合成出力部S25cに接続されている。音圧源S27は、図13の第2導音部25bにより構成される位相補正パイプS25bを介して、合成出力部S25cに接続されている。
音圧源S26から出力される音波と,音圧源S27から位相補正パイプS25bを介して出力される音波と、は合成出力部S25cにて合成されて出力される。このとき、音圧源S27から出力される音波は、位相補正パイプS25bの効果により、音圧源S26から出力される音波との間に位相差を生じる。これにより、音圧源S26から出力される音波と、音圧源S27から出力される音波と、は互いに打ち消しあうことで、共振を低減させることができる。
図15は、図14の音響等価回路における音波の周波数特性の例を示す波形図である。
図15において、横軸は、図14の合成出力部S25cから出力される音波の周波数であり、縦軸は、図14の合成出力部S25cから出力される音波の音圧レベルである。音圧レベルS25cは、図14の合成出力部S25cから出力される音波の波形であり、音圧レベルS25cの減衰点P3は、合成出力部S25cから出力される音波の周波数が6kHzの点である。音圧レベルS25cの減衰点P3に示すように、周波数が6kHzのときに音圧レベルが最も低くなっている。
特許4681698号公報 特許4953490号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のカナル型イヤホンでは、外耳道3の入口に挿入される導音部に第1導音部13a及び第2導音部13bを設ける必要がある。導音部は、外耳道3の入口に挿入可能な大きさにしなければならないため、第1導音部13a及び第2導音部13bの断面積を小さくする必要がある。そのため、周波数帯域が高い音波が減衰し、出力される音波の音質が劣化するという課題があった。
特許文献2に記載された従来のカナル型イヤホンでは、第1導音部25aから出力される音波と、第2導音部25bから出力される音波と、を合成させて出力させる必要がある。そのため、これらの音波の干渉により、出力される音波の音質が劣化する。図15の減衰点P3に示すように、周波数が6kHzのときの音圧レベルS25cが極端に低減する。更に、2つのドライバユニット26,27と、2つの筒状部材22,23を設ける必要があるため、イヤホンが大型化するという課題があった。
本発明のカナル型イヤホンは、内部に音響空間が形成され、前面に筒状の導音部が突設された筐体と、前記導音部に装着され、外耳道に挿入されるイヤーパッドと、第1通気孔を有し、前記筐体内に設けられて前記音響空間を第1音響空間と第2音響空間とに分離するフレームと、前記フレームに取り付けられ、電気信号を音波に変換して前記導音部へ出力する電気音波変換部と、前記フレームに取り付けられた音圧調整部と、を備え、前記音圧調整部は、前記第1通気孔に連通する第3音響空間と、前記第2音響空間及び前記第3音響空間に連通する筒状の第2通気孔と、前記第2通気孔に挿入され、この挿入位置の調整によって所定の周波数帯域の音圧を低減する第1音響抵抗と、を有することを特徴とする。
本発明のカナル型イヤホンによれば、第3音響空間、第2通気孔、及び第1音響抵抗を有し、所定の周波数帯域の音圧を低減する音圧調整部を備えているので、従来のように2つの導音部を設けることなく、周波数が6kHzの音波の共振を低減することが可能となる。そのため、出力される音波の音質劣化を防止することができる。又、第1音響抵抗により周波数特性が調整されることにより、周波数が6kHzの音波を平坦に低減することができる。更に、従来のように2つの電気音波変換部を設ける必要がないため、イヤホンの小型化が可能となる。
図1は本発明の実施例1におけるカナル型イヤホン30Aを示す概略の断面図である。 図2は図1中の筐体31、フレーム34、及びドライバキャップ40を示す分解斜視図である。 図3は比較例におけるカナル型イヤホン30を示す概略の断面図である。 図4は図3のカナル型イヤホン30の音響等価回路を示す回路図である。 図5は図4の音響等価回路における音波の周波数特性の例を示す波形図である。 図6は図1のカナル型イヤホン30Aの音響等価回路を示す回路図である。 図7は図6の音響等価回路における音波の周波数特性の例を示す波形図である。 図8は図7の周波数特性を調整した調整後の例を示す波形図である。 図9は外耳道における音波の周波数特性を測定した周波数測定器1を示す断面図である。 図10は図9の周波数測定器1によって測定された音波の周波数特性の例を示す波形図である。 図11はカナル型イヤホンを図9中の外耳道3に挿入した気柱共振の例を示す図である。 図12は特許文献1に記載された従来のカナル型イヤホン10を示す断面図である。 図13は特許文献2に記載された従来の他のカナル型イヤホン20を示す断面図である。 図14は図13のカナル型イヤホン20の音響等価回路を示す回路図である。 図15は図14の音響等価回路における音波の周波数特性の例を示す波形図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(比較例のカナル型イヤホン)
図3は、比較例におけるカナル型イヤホン30を示す概略の断面図である。
この比較例のカナル型イヤホン30は、電気音波変換部としてのドライバユニット等を収納するための筐体31を有している。筐体31は、筐体前部31aと、この筐体前部31aに嵌合される筐体背部31bと、から構成され、樹脂等により形成されている。筐体背部31bの内部には、音波を反響させるための第2音響空間31cが設けられている。筐体背部31bの背面部には、開口部31dが設けられ、その開口部31dには、第2音響抵抗31eが挿入されている。第2音響抵抗31eは、第2音響空間31cと筐体31の外部との間の開口部31dを通過する空気の流出入を調整して第2音響空間31cの音圧を調整するためのものであり、不織布又はスポンジ等により形成されている。筐体前部31aには、円筒状の筒状部材32が突設されている。筒状部材32の内部には、筐体31内で発生した音波を出力させるための導音部32aが設けられ、外周部には環状の突起部材からなる係合部32bが形成されている。筒状部材32の外周面には、外耳道に挿入するためにシリコンゴム等により形成されたイヤーパッド33が装着され、係合部32bに係止されている。
筐体前部31aの内部には、筐体前部31aの内部空間を分離するための略円盤状のフレーム34が取り付けられている。フレーム34は、中央部分に形成されて一端が閉塞された略円筒状の凹部34aと、この凹部34aの外周に延設された略環状の鍔部34bと、この鍔部34bの外縁に略直角方向に延設された係合部34cと、を有している。鍔部34bには、複数の第1通気孔34dが形成されている。第1通気孔34dは、フレーム34によって分離された空間の間の通気を行うための孔である。凹部34aには、電気信号を音波に変換するための電気音波変換部としてのドライバユニット35が取り付けられている。ドライバユニット35は、電気信号により電磁力を発生させるためのコイル35aと、このコイル35aを振動させるための永久磁石35bと、コイル35aの振動を空気振動に変換させるためのダイヤフラムである振動板35cと、を有し、支持部35dによりフレーム34に固定されている。フレーム34と振動板35cとの間には、第1音響空間36が形成されている。第1音響空間36は、振動板35cが発生させる空気振動を反射させるために設けられる空間である。振動板35cの前面側には、この振動板35cを覆うように略円盤状のカバー37が取り付けられている。カバー37の中心部には、円形の貫通孔37aが形成され、この貫通孔37aを囲むように複数の円形のカバー通気孔37bが形成されている。
第1通気孔34dを覆うように、第1音響空間36と第2音響空間31cとの間の空気の流出入を調整するためのドライバレジスタ38が設けられている。ドライバユニット35には、電気信号を受信するための電気コード39が取り付けられている。
図4(a)、(b)は、図3のカナル型イヤホン30の音響等価回路を示す回路図であり、同図(a)は図3のカナル型イヤホン30の音響等価回路の詳細を示す回路図、及び同図(b)は同図(a)の音響素子の一部を省略した音響等価回路を示す回路図である。
図4(a)の音響等価回路は、図3の振動板35cに対応する振動板の振動系S35cと、図3のドライバユニット35から出力される音波の音圧源S35と、を有している。振動板の振動系S35cは、イナータンスS35c1と、音響コンプライアンスS35c2と、音響レジスタS35c3と、から構成されている。イナータンスS35c1は、電気回路におけるインダクタンスに対応する音響素子であり、筒状の空間における空気の質量を表すものである。音響コンプライアンスS35c2は、電気回路におけるキャパシタンスに対応する音響素子であり、空洞上の空間における空気の容量を表すものである。音響レジスタS35c3は、電気回路における抵抗に対応する音響素子であり、通気孔における空気の流出入しやすさを表すものである。
音圧源S35は、第1音響空間36に対応する音響コンプライアンスS36と、第1通気孔34dに対応するイナータンスS34dと、に接続されている。イナータンスS34dは、ドライバレジスタ38に対応する音響レジスタS38に直列に接続されている。音響レジスタS38は、第2音響空間31cに対応する音響コンプライアンスS31cと、第2音響抵抗31eに対応する音響レジスタS31eと、に接続されている。
ここで、音響レジスタS38の抵抗値は、イナータンスS34d、音響コンプライアンスS31c、及び音響レジスタS31eから発生されるインピーダンスと比較すると非常に大きくなる。そのため、イナータンスS34d、音響コンプライアンスS31c、及び音響レジスタS31eは、無視できる程度に小さくなる。そこで、図4(a)に示す音響等価回路は、イナータンスS34d、音響コンプライアンスS31c、及び音響レジスタS31eを省略して、図4(b)に示す音響等価回路のように考えることができる。
図4(b)の音響等価回路は、音響コンプライアンスS35c2と、音響コンプライアンスS36と、が直列に接続されているため、この音響等価回路の共振周波数が高くなる。
図5は、図4(a)の音響等価回路における音波の周波数特性の例を示す波形図である。
図5において、横軸は、図4(a)の音圧源S35にて出力される音波の周波数であり、縦軸は、図4(a)の音圧源S35にて出力される音波の音圧レベルである。実線で示される波形は、左耳用のカナル型イヤホン30の音圧レベルS35−L1であり、破線で示される波形は、右耳用のカナル型イヤホン30の音圧レベルS35−R1である。音圧レベルS35−L1の頂点P4は、音圧源S35にて出力される音波が最大のときの点である。頂点P4に示すように、周波数が6kHz付近のときに音圧レベルが最も高くなっている。このときに、図11(b)の気柱共振が発生し、カナル型イヤホンから出力される第1音波と、鼓膜3aから反射される第2音波と、が共振する。
前述のように、周波数が6kHzの音波は不快な音であり、このような音波の共振を低減するために、本実施例1を以下のように構成している。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1におけるカナル型イヤホン30Aを示す概略の断面図であり、比較例を示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。更に、図2(a)、(b)は、図1中の筐体31、フレーム34、及びドライバキャップ40を示す分解斜視図であり、同図(a)は筐体31、フレーム34、及びドライバキャップ40を前面方向から見た場合を示す分解斜視図、同図(b)は筐体31、フレーム34、及びドライバキャップ40を背面方向から見た場合を示す分解斜視図である。
本実施例1のカナル型イヤホン30Aは、比較例のカナル型イヤホン30におけるドライバレジスタ38に代えて、これとは構成の異なる音圧調整部としてのドライバキャップ40を有している。ドライバキャップ40は、ドライバユニット35から出力される音波の音圧を調整するものであり、フレーム34の背面側に取り付けられ、筐体前部31aの内部に収納される。ドライバキャップ40は、フレーム34における凹部34aを収納して、複数の第1通気孔34dを覆うように略円筒状の音響部材としての環状部40aを有している。環状部40aの中央部分には、円形の貫通孔40bが形成されている。環状部40aの背面側の周縁には、円筒状の筒状部材としての突出部40bcを有している。ドライバキャップ40は、筐体前部31aと筐体背部31bとの嵌合により、筐体前部31a内に固定される。
環状部40aの内部には、第1通気孔34dに連通する第3音響空間40dが設けられている。第3音響空間40dは、第1通気孔34dを介して振動板35cが発生させる空気振動を反響させるために設けられる空間である。突出部40cの内部には、第3音響空間40dに連通する第2通気孔40eが設けられている。第2通気孔40eは、第3音響空間40dと第2音響空間31cとの間の通気を行うための孔である。突出部40bの背面側における先端部内には、第1音響抵抗40fが挿入されている。第1音響抵抗40fは、第3音響空間40dと第2音響空間31cとの間における第2通気孔40eを通過する空気の流出入を調整して第3音響空間40dの音圧を調整するためのものであり、不織布又はスポンジ等により形成されている。その他のカナル型イヤホン30Aの構成については、比較例を表すカナル型イヤホン30と同様である。
図6(a)〜(d)は、図1及び図2のカナル型イヤホン30Aの音響等価回路を示す回路図である。図6(a)は図1のカナル型イヤホン30Aの音響等価回路の詳細を示す回路図であり、比較例の図4(a)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。図6(b)は同図(a)の音響素子の一部を省略した音響等価回路を示す回路図、同図(c)は同図(b)の音響素子の一部を省略した音響等価回路を示す回路図、更に、同図(d)は同図(c)の音響素子の一部を省略した音響等価回路を示す回路図である。
図6(a)の音響等価回路は、比較例の音響等価回路に代えて、これとは構成の異なる第1音響コンプライアンスS40dと、第1イナータンスS40eと、第1音響レジスタS40fと、を有している。第1音響コンプライアンスS40dは、第3音響空間40dに対応する音響素子であり、イナータンスS34dに分岐接続されている。第1イナータンスS40eは、第2通気孔40eに対応する音響素子であり、イナータンスS34d及び第1音響コンプライアンスS40dに接続されている。第1音響レジスタS40fは、第1音響抵抗40fに対応する音響素子であり、第1イナータンスS40eに接続されている。その他の音響等価回路の構成については、比較例を表す図4(a)と同様である。
ここで、第1音響レジスタS40fの抵抗値は、第1イナータンスS40e、音響コンプライアンスS31c、及び音響レジスタS31eから発生されるインピーダンスと比較すると非常に大きくなる。そのため、第1イナータンスS40e、音響コンプライアンスS31c、及び音響レジスタS31eは、無視できる程度に小さくなる。そこで、図6(a)に示す音響等価回路は、第1イナータンスS40e、音響コンプライアンスS31c、及び音響レジスタS31eを省略して、図6(b)に示す音響等価回路のように考えることができる。
ここで、第1音響レジスタS40fは、第1音響コンプライアンスS40dを調整している。第1音響レジスタS40fによって調整された第1音響コンプライアンスS40dを音響コンプライアンスS40gとみなすと、図6(b)に示す音響等価回路は、第1音響レジスタS40f及び第1音響コンプライアンスS40dに代えて、音響コンプライアンスS40gを設けることにより、図6(c)に示す音響等価回路のように考えることができる。
ここで、イナータンスS34d及び音響コンプライアンスS40gは、音圧源S35の出力周波数が高帯域の場合に、イナータンスS34eと等価であるとみなすことができる。そのため、図6(c)に示す音響等価回路は、イナータンスS34d及び音響コンプライアンスS40gに代えて、イナータンスS34eを設けることにより、図6(d)に示す音響等価回路のように考えることができる。
図6(d)に示す音響等価回路から、第1音響レジスタS40fを調整することにより、並列共振回路を構成することが可能となる
(実施例1の動作)
図1及び図2を参照しつつ、カナル型イヤホン30Aの動作を説明する。
イヤーパッド33を外耳道に挿入し、電気コード39を音楽プレーヤ等の音響機器に接続すると、電気コード39を介して電気信号が入力され、カナル型イヤホン30Aの動作が開始される。電気コード39から入力された電気信号は、コイル35aに流れ、電磁力が発生する。コイル35aに発生した電磁力と、永久磁石35bとの磁力の反発力により、コイル35aは、電気信号に対応して振動する。コイル35aの振動により、振動板35cは、この振動板35cの前面側の空気を振動させて音波を発生させる。振動板35cにより発生した音波は、導音部32aを経由してイヤーパッド33から出力される。
更に、振動板35cの振動は、この振動板35cの背面側の空気を振動させて音波を発生させる。その音波は、第1音響空間36の内部を反響させる。この第1音響空間36の内部を反響させる音波は、第1通気孔34dを介して、第3音響空間40dへ伝達され、第3音響空間40dの内部を反響させる。この第3音響空間40dの内部を反響させる音波は、第2通気孔40e及び第1音響抵抗40fを介して、第2音響空間31cへ伝達され、第2音響空間31cの内部を反響させる。この第2音響空間31cの内部を反響させる音波は、開口部31d及び第2音響抵抗31eを介して、筐体31の外部へ伝達される。このときの第3音響空間40dの内部を反響させる音波と、第2通気孔40eを通過する音波は、第1音響抵抗40fの位置により変化するため、イヤーパッド33から出力される音波の周波数特性も変化する。
図7は、図6(a)の音響等価回路における音波の周波数特性の例を示す波形図である。
図7において、横軸は、図6(a)の音圧源S35にて出力される音波の周波数であり、縦軸は、図6(a)の音圧源S35にて出力される音波の音圧レベルである。実線で示される波形は、左耳用のカナル型イヤホン30Aの音圧レベルS35−L2であり、破線で示される波形は、右耳用のカナル型イヤホン30Aの音圧レベルS35−R2である。音圧レベルS35−L2の減衰点P5は、音圧源S35にて出力される音波の周波数が6kHzの点である。減衰点P5に示すように、周波数が6kHzのときの音圧レベルが低減されている。
図8は、図7の周波数特性における減衰点P5付近の音圧レベルの急峻な変化を、図6(a)の第1音響レジスタS40fの挿入位置を調整することにより平坦に調整した調整後の例を示す波形図である。
図8において、横軸は、図6(a)の音圧源S35にて出力される音波の周波数であり、縦軸は、図6(a)の音圧源S35にて出力される音波の音圧レベルである。実線で示される波形は、左耳用のカナル型イヤホン30Aの音圧レベルS35−L3であり、破線で示される波形は、右耳用のカナル型イヤホン30Aの音圧レベルS35−R3である。音圧レベルS35−L3の減衰点P6は、音圧源S35にて出力される音波の周波数が6kHzのときを示している。図7における減衰点P5と比較すると、周波数が6kHzのときの音圧レベルは、急峻に変化することなく、平坦に減衰している。
(実施例1の効果)
本実施例1のカナル型イヤホン30Aによれば、次の(A)〜(C)のような効果がある。
(A) 共振音波の低減化
カナル型イヤホン30Aにおいて、第1音響抵抗40fの挿入位置を調整することにより、周波数が6kHzのときの音圧レベルS35−L2,S35−R2を低減することができる。これにより、周波数が6kHzのときに発生する音波の共振を低減することが可能となる。
(B) 音質劣化の防止
カナル型イヤホン30Aは、1つの導音部32aで周波数が6kHzのときの音圧レベルS35−L2,S35−R2の低減を実現している。そのため、従来のカナル型イヤホンと比較して、周波数帯域が高い音波の減衰や、2つの音波の干渉による出力音波の音質劣化が発生しない。
(C) カナル型イヤホン30Aの小型化
カナル型イヤホン30Aは、1つのドライバユニット35と、1つの導音部32aで周波数が6kHzのときの音圧レベルS35−L,S35−Rの低減を実現している。そのため、小型化が可能となる。
(D) 共振音波の平坦化
カナル型イヤホン30Aにおいて、第1音響抵抗40f及び第2音響抵抗31eを設けている。これにより、1つの音響抵抗による場合と比較して負荷を低減し、更に広い周波数帯域における共振音波の低減化を実現している。
(E) 電気コード39の収納箇所確保
カナル型イヤホン30Aにおいて、第1音響空間36、第2音響空間31c、及び第3音響空間40dを設けている。これにより、電気コード39の収納箇所を確保しつつ、適切な周波数帯域の音波を出力することを可能としている。
(変形例)
本発明は、上記実施例1に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(i)〜(iii)のようなものがある。
(i) 実施例1では、ドライバキャップ40の環状部40aが鍔部34bを覆う形状にしたが、フレーム34の全体を覆う形状にしても良い。このように変更しても、実施例1と同様の効果が得られる。
(ii) 実施例1では、周波数が6kHzのときの音圧レベルS35−L2,S35−R2を低減したが、第1音響抵抗S40fの挿入位置の調整により、他の周波数帯域を低減することも可能である。
(iii) 実施例1では、カナル型イヤホン30Aについて適用したが、カナル型以外のイヤホン又はヘッドホンについても適用可能である。
30,30A カナル型イヤホン
31 筐体
31c 第2音響空間
31e 第2音響抵抗
32a 導音部
33 イヤーパッド
34 フレーム
34d 第1通気孔
35 ドライバユニット
36 第1音響空間
40 ドライバキャップ
40d 第3音響空間
40e 第2通気孔
40f 第1音響抵抗

Claims (9)

  1. 内部に音響空間が形成され、前面に筒状の導音部が突設された筐体と、
    前記導音部に装着され、外耳道に挿入されるイヤーパッドと、
    第1通気孔を有し、前記筐体内に設けられて前記音響空間を第1音響空間と第2音響空間とに分離するフレームと、
    前記フレームに取り付けられ、電気信号を第1音波に変換して前記導音部へ出力する電気音波変換部と、
    前記フレームに取り付けられた音圧調整部と、を備え、
    前記音圧調整部は、前記第1通気孔に連通する第3音響空間と、前記第2音響空間及び前記第3音響空間に連通する筒状の第2通気孔と、前記第2通気孔内に挿入され、この挿入位置の調整によって所定の周波数帯域の音圧を低減する第1音響抵抗と、を有することを特徴とするカナル型イヤホン。
  2. 前記音圧調整部は、
    前記導音部から出力される前記第1音波と、前記外耳道から反射される第2音波と、の共振を低減させることにより、前記所定の周波数帯域の音圧を低減することを特徴とする請求項1記載のカナル型イヤホン。
  3. 前記音圧調整部は、
    振動板の振動系に対して分岐接続され、前記第3音響空間により形成された第1音響コンプライアンスと、
    振動板の振動系に対して分岐接続され、前記第2通気孔により形成された第1イナータンスと、
    前記第1イナータンスに直列接続され、前記第1音響抵抗により形成された第1音響レジスタと、
    を有する音響等価回路により構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のカナル型イヤホン。
  4. 前記電気音波変換部は、
    前記フレームにおける前記第1音響空間側に取り付けられ、
    前記音圧調整部は、
    前記電気音波変換部に環状に周設され、前記フレームにおける前記第2音響空間側に取り付けられ、前記第1通気孔を覆うように内部に前記第3音響空間が形成された音響部材と、
    前記音響部材に取り付けられ、前記第3音響空間に連通するように内部に前記第2通気孔が形成された筒状部材と、
    前記第2通気孔内に挿入された前記第1音響抵抗と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカナル型イヤホン。
  5. 前記電気音波変換部は、
    前記電気信号により電磁力を発生させるコイルと、
    前記コイルを振動させる磁石と、
    前記コイルの振動により前記第1音波を発生する振動板と、
    を有する駆動部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカナル型イヤホン。
  6. 前記第1音響抵抗は、不織布又はスポンジにより形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカナル型イヤホン。
  7. 前記筐体において前記第2音響空間に連通する箇所に、前記第2音響空間の音圧を調整する第2音響抵抗が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のカナル型イヤホン。
  8. 前記筐体は、開口部を有し、
    前記第2音響抵抗は、前記開口部に挿着された不織布又はスポンジにより形成されていることを特徴とする請求項7記載のカナル型イヤホン。
  9. 前記電気音波変換部には、
    前記第2音響空間から前記筐体の外部へ引き出された電気コードが接続されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のカナル型イヤホン。
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