JP5695663B2 - 平行四辺形形状の予め決定された破断線を有する一体型金属製蓋 - Google Patents
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Description
この把持部材は、従来は、それらの長手方向軸に沿って延びる次の2つの部位または領域を備えている:破断線の近傍で、中央パネルの除去可能部に留められた“くちばし状部”を備えた周囲部分、および開放のために引張られる前は、除去可能部の上面に対して平坦なループ状内方部分。
まず、開放の第1初期ステップにおいて、ユーザーは、把持部材(通常、その内方自由部分によって)を把持し、そして把持部材を中央パネルから引き離す。
次いで、把持部材は、レバーを形成し、このレバーのくちばし状周囲端は、“初期破断領域”と呼ばれるその長さの小さな部分を超えての破断線の局部的破断を引き起こす。次いで、パネルの除去可能部は、把持部材の長手方向軸に対して直交する、あるいはおおよそ直交する折曲げ線に沿って部分的に内方に折り曲げられる。
開放の第2ステップにおいて、ユーザーは、破断線の引き裂きを連続させ、そして除去可能部を蓋から分離するため、把持部材に引っ張り力を与える。
開放の容易さは、この破断線の破断に必要な力およびエネルギーのレベルによって規定される。
そして、開放における力およびエネルギーの低減されたレベルが、このような缶を取り扱うユーザーにとって重要なことは、周知のことである。
把持および引っ張り部材を備えるいくつかの蓋は、今、なお現在、開放のために比較的大きなレベルの力およびエネルギーが必要である。
このような現象は、ユーザーによって与えられた引っ張り力および引っ張りエネルギーの効率の悪い伝達からもたらされるものであろう。
この破断線は、特に引っ張りおよび引き裂きのステップを始めるにあたって、比較的高いレベルの力とエネルギーを必要とすると思われる。
この容器は、開放時における作動力の確実な減少を提案するが、包装された製品に対しての更なる最適なアクセスは必要としないことを目的とするものである。
従って、本発明の課題は、(i)密封中央パネルを形成する中央部分、および(ii)容器本体に固着されるようになった周囲部分を備えている金属製蓋に関し、ここで、前記中央部分は、平行四辺形の概略形状の破断線によって境界が定められた除去可能部を備え、前記破断線は、2つの長手方向セクションと2つの横方向セクションからなり、ここで、前記除去可能部は、その一方の面において、長手方向軸が通る2つの部分または領域(前記除去可能部に固着された第1部分および実質上の把持部材である第2部分)からなる把持部材を備えており、ここで、把持部材の第1部分は、前記破断線の第1長手方向セクションと第1横方向セクションの間の接合部に相当する接合角度部で固着されており、破断線の前記第1長手方向セクションおよび第1横方向セクションは、それぞれ、(i)前記接合角度部に配置され、前記把持部材を初期揺動する動作により引き裂かれるようになっている上流部分、および(ii)前記接合角度部から離れ、前記セクションの残部長さにより形成されており、把持部材の連続する動作による引っ張りにより引き裂かれるようになっている下流部分の2つの部分を備えている。
−破断線の第1横方向セクションは、破断線の該第1横方向セクションおよび周囲部分の前記第1横方向縁の間の間隔が、1と15mmの間、好ましくは1と10mmの間となるように、蓋の周囲部分の第1横方向縁の近傍に配置されていることが有利であり、
−破断線の第2横方向セクションはまた、金属蓋の除去可能部と残りの部分の間の最終的な分離のために必要な力およびエネルギーのレベルを減じるのに、特にスプリング効果を減じるのに適合した湾曲が付けられた形状であることが有利であり、この場合、この破断線の第2横方向セクションは、円のアークの形状の線、連続する半径、または複数の直線セグメント、またはこれらのエレメントの組み合わせから構成されていることが有利であり、さらに、この場合、破断線の第2横方向セクションは、破断線の第2横方向縁および周囲部分の前記対向第2横方向縁の間の間隔が、1と15mmの間、好ましくは1と10mmの間となるように、蓋の周囲部分の該第2横方向縁の近傍に配置されていることが有利である。
本発明は、さらに容器に関し、特に上記したような金属蓋を備える金属缶タイプの容器に関する。
この蓋1、および協働する金属製容器本体は、全体形状が平行6面体の缶(しばしば“club can(クラブ カン)”と呼ばれる)を形成するように意図される。
この蓋1と容器本体の間の接続は、当業者により選択される、例えば圧着技術である組立技術の手段により達成される。
この蓋1は、上方から見て、平行四辺形の全体形状(この場合、丸みが付けられた隅部を備えたほぼ長方形である)である。
(i)容器本体の締め付けのための組立リングを形成する周囲部2、および
(ii)該周囲部2で囲まれ、密閉中央パネルを形成する中央部3。
このリング2は、有利には、容器本体に圧着されるビードを備えている。
この密封パネル3は、“切り込み線”とも呼ばれる破断線4を備えており、この破断線4は、把持部材7を備えた中央部5を線引きする。
後述するように、この中央部5は、破断線4の裂け目により除去されることができる除去可能部あるいは部分を構成する。
切り込み線4は、蓋の形成の際の、適宜な道具使いの実施により得られる材料の薄化により形成される。
この場合、この切り込み線4は、周囲リング2に近傍でこれに沿って延び、また、この切り込み線4は、この場合では、対向する2つの長手方向セクション4a1および4a2(リング2の長手方向縁2a1および2a2に沿って配置されている)を備えており、これらの長手方向セクション4a1および4a2は、それらの端部において、2つの横方向セクション4b1および4b2により(リング2の2つの横方向縁2b1および2b2側において)連結されている。
−把持部材7を手で回転させ/傾斜させることにより切り込み線4を破断する最初の第1ステップ、および
−この部材7を手で引っ張ることにより、続けて破断線4の引き裂きを行うステップ。
把持部材7は、“プルタブ”として当業者に知られている。
この接合角度部4cは、プルタブ7の最初の回転中に現れる、切り込み線4の最初の破断領域または引き裂き領域を形成する
(i)切り込み線4に近接し、除去可能部5に留められたくちばし状部(図示せず)を備えた周囲部分7a、および
(ii)除去可能部5の上面に対して原型的にはフラットな把持ループの形の内方部分7b。
(i)把持部材7を回転するための最初の操作により破断するようになっている上流部分4b11および4a21(これらの2つの部分4b11および4a21は、次いで、両者で、切り込み線4の初期破断領域4cを規定する)、および
(ii)初期破断部4cに連続し、2つの相当するセクション4b1および4a2の残留長さ部を構成し、把持部材7を引っ張るステップにより破断するようになっている下流部分4b12および4a22。
後に説明するように、この分離線8は、把持部材7の長手方向軸7’に直交して延び、把持部材7の最初の回転の後に、少なくともほぼ除去可能部5の折曲げ線に該当する。
この外側角度αは、それでも好ましくは、46°と90°の間であることが有利である。
第1横方向セクション4b1のこの下流部分4b12は、形状において湾曲が付けられていることが有利である。
−全体形状が上流部分4b11側において楕円のアークの形状であるか、円形のアークの形状であり、その外側角度αが46°と49°の間の初期値から67°〜68°内外の最終値に徐々に、または少なくともほぼ徐々に変化する第1部分、および
−全体形状が円のアークの形状である、第2長手方向セクション4a1との接合のための第2部分。
第1部分の半径は、第2部分の半径より極めて大きい。
この特別な場合では、楕円のアークの形の第1部分は、第1横方向セクション4b1の長さの約2/3〜3/4に相当する。
円のアークの形状の第2部分は、前記第1横方向セクション4b1の残りの長さ、すなわち第1横方向セクション4b1の長さの約1/3〜1/4を構成する。
例えば、この下流部分4b12は、ここでは、15mmおよび100mmの半径からなる。
前記第1横方向セクション4b1の上流部分4b11は、連続する下流部分4b12側において配置されたその端部における角度αをすでに形成している。
例えば、これらのセグメントは、それぞれ5mm内外の長さを有する。
より正確には、この“間隔d”は、一方では、第1横方向セクション4b1の下流部分4b12に対する正接線9に直交して延びる直線セグメントの長さに相当し、他方では、この下流部分4b12によって、およびリング2の対向する横方向縁2b1によって境界が定められている。
したがって、最適な妥協は、商品の表現と開放の容易さの間に得られる。
ここで使用される“外側角度β”は、更に正確には、一方で、切り込み線4の第1長手方向セクション4a2の下流部分4a22、他方で、切り込み線4の外側に配置された分離線8のセグメント8bの間で図1に規定された反時計廻りの角度を意味する。
更に、第2横方向セクション4b2はまた、全体的に湾曲が付けられた形状である(ここでは、全体形状が円のアークの形状である)。
代替として、この第2横方向セクション4b2は、連続する半径、または複数の直線セグメントから構成されてもよい。
ここで再び、この特別な間隔は、蓋1の除去可能部5が取り外された後に残る中央パネル3の材料の片のサイズを制限することが可能である。
破断を始める第1ステップにおいて、ユーザーは、除去可能部5から把持部材7を引き離すため、その自由端7bを把持する。
次いで、把持部材は、ユーザーにより回転させられるレバーを形成し、これは、一方で、その初期破断領域4cにおける切り込み線4の局部的な破断を引き起こし、他方では、分離線8(把持部材7の長手方向軸7’に直交して延びる)に沿う除去可能パネル5の一部の局部的な内向きの折曲げを引き起こす。
除去可能部5の分離は、切り込み線4の切り込みを連続させるため、ユーザーが把持部材7上で引っ張りを行使する第2ステップにより続けられる。
この引っ張りの間、プルタブ7は、全引っ張り線の少なくとも全長さおよびこの全引っ張り線の対向側に亘って進む。
この引っ張り線は、中央パネル3上への投影体に相当する破線11により図1に示されており、この引っ張り線11は、切り込み線4の初期破断領域4cと第2横方向セクション4b2の間に延びる。
−切り込み線4の初期破断領域4cの側部に配置され、そして把持部材7の長手方向軸7’と同軸か、少なくとも実質的に同軸な方向に向かう近接部分11a、および
−切り込み線4の末端領域4b2の側部に配置され、そして中央パネル3の中心線3’ と同軸か、少なくとも実質的に同軸な方向に向かう末端部分11b。
ここで、引っ張り線11のこれらの2つの部分11aおよび11bは、切り込み線4に対して角度が付けられたプルタブ7の配置により、互いに対して角度をなしている。それらは、全体が円のアークの形の接続部分11cにより接続されており、プルタブ7は、近接部分11aから末端部分11bまで徐々に進んでいる。
この引っ張りステップ中、ユーザーにより与えられる切り込み線4の破断の開始のための引っ張り力および引っ張りエネルギーの効率は、第1横方向セクション4b1の下流部分4b12の特別な形状の結果、通常の蓋に比べて十分に改良されている。
把持部材7上における引っ張りは、切り込み線4を第2横方向セクション4b2方向へ切り込むため、従来の方法で、引っ張り線11の末端線11bに沿い続けられる。
切り込み線4の第2横方向セクション4b2の最後の破断は、引っ張り力および引っ張りエネルギーを有効に最適状態にすることを目的とするその特別な湾曲形状により促進される。
表示の目的で、図1に示されたような蓋でのテストでは、蓋の完全な開放のためには、21.8Nの総力と1.12Jのエネルギーを適用する必要があることを示し、一方、従来の破断線を備えた蓋は、その完全な開放のためには、32.4Nの力と1.41Jのエネルギーが必要である。
本発明による蓋は、最大の開放表面を維持するとともに、良好な開放の感覚および改善された再生値の提供を目的とする。
2 周囲部分
3 中央部分
4 破断線(切り込み線)
5 除去可能部
7 把持部材
8 線
10 直線
Claims (11)
- 容器本体のための、特に金属缶タイプの容器のための金属蓋であって、前記蓋(1)は、(i)密封中央パネルを形成する中央部分(3)、および(ii)容器本体に固着されるようになった周囲部分(2)を備えており、ここで、前記中央部分(3)は、全体形状が平行四辺形の破断線(4)によって境界が定められた除去可能部(5)を備え、前記破断線(4)は、2つの長手方向セクション(4a)と2つの横方向セクション(4b)からなり、ここで、蓋(1)の前記除去可能部(5)は、その一方の面において、長手方向軸(7’)が通る2つの部分(7a、7b)−前記除去可能部(5)に固着された第1部分(7a)および実質上の把持部材である第2部分(7b)からなる把持部材(7)を備えており、ここで、把持部材(7)の第1部分(7a)は、第1長手方向セクション(4a2)と前記破断線(4)の第1横方向セクション(4b1)の間の接合部に相当する接合角度部(4c)で固着されており、前記破断線(4)の第1長手方向セクション(4a2)および第1横方向セクションは、それぞれ、(i)前記接合角度部(4c)に配置され、前記把持部材(7)を初期揺動する動作により引き裂かれるようになっている上流部分(4a21、4b11)、および(ii)前記接合角度部(4c)から離れ、前記セクション(4a2、4b1)の残部長さにより形成されており、把持部材(7)の連続する動作による引っ張りにより引き裂かれるようになっている下流部分(4a22、4b12)の2つの部分を備えており、破断線(4)の第1横方向セクション(4b1)の前記下流部分(4b12)が、該蓋の全長さに沿って延び、この破断線に対する正接線(9)は、把持部材(7)の長手方向軸(7’)に直交する直線(8)と、45°より大きい角度の外側角度αをなしており、この外側角度αは、破断線(4)の横方向セクション(4b1)の上流部分(4b11)から始まって、その下流部分(4b12)の長さに亘って、徐々に大きくされている金属蓋において、
前記第1横方向セクション(4b1)の前記下流部分(4b12)は、
−全体形状が前記上流部分(4b11)側において楕円のアーク形状の第1部分、および
−全体形状が円のアーク形状である、前記第2長手方向セクション(4a1)との接合のための第2部分
の2つの部分に分割された湾曲した形状であることを特徴とする金属蓋。 - 破断線(4)の第1横方向セクション(4b1)の下流部分(4b12)は、上流部分(4b11)側に、前記楕円のアーク形状の第1部分を備え、その外側角度αは、46°と49°の間である初期値から67°から68°である最終値まで変化することを特徴とする請求項1の金属蓋。
- 第1横方向セクション(4b1)の下流部分(4b12)において、前記第1部分の半径は、前記第2部分の半径より大きいことを特徴とする請求項1または2の金属蓋。
- −楕円のアーク形状の前記第1部分は、前記第1横方向セクション(4b1)の長さの2/3〜3/4に相当し、
−円のアークの形状の第2部分は、前記第1横方向セクション(4b1)の残りの長さ、すなわち第1横方向セクション(4b1)の長さの1/3〜1/4を構成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかの金属蓋。 - 破断線(4)の第1横方向セクション(4b1)の下流部分(4b12)は、連続する複数の半径からなることを特徴とする請求項1から4のいずれかの金属蓋。
- 破断線(4)の第1横方向セクション(4b1)の下流部分(4b12)は、連続する直線セグメントからなることを特徴とする請求項1から4のいずれかの金属蓋。
- 蓋(1)の周囲部分(2)は、全体形状が2つの長手方向縁(2a)と2つの横方向縁(2b)からなる平行四辺形のものであり、破断線(4)は、蓋の前記周囲部分(2)に沿って延びることを特徴とする請求項1から6のいずれかの金属蓋。
- 破断線(4)の第1横方向セクション(4b1)は、破断線(4)の該第1横方向セクション(4b1)および周囲部分(2)の前記第1横方向縁(2b1)の間の間隔(d)が、1と15mmの間となるように、蓋(1)の周囲部分(2)の第1横方向縁(2b1)の近傍に配置されていることを特徴とする請求項7の金属蓋。
- 破断線(4)の第2横方向セクション(4b2)は、湾曲が付けられた形状であることを特徴とする請求項7または8の金属蓋。
- 破断線(4)の第2横方向セクション(4b2)は、破断線(4)の第2横方向セクション(4b2)および周囲部分(2)の対向横方向縁(2b2)の間の間隔(e)が、1と15mmの間となるように、蓋(1)の前記周囲部分(2)の前記第2横方向縁(2b2)の近傍に配置されていることを特徴とする請求項9の金属蓋。
- 請求項1から10のいずれかに記載の金属蓋(1)を備える特に金属缶タイプの容器。
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