JP5694753B2 - 送電装置、電力伝送システム、送電装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

送電装置、電力伝送システム、送電装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、送電装置、電力伝送システム、送電装置の制御方法およびプログラムに関する。
送電アンテナに交流電流を発生させ、受電アンテナに電力を伝送する無線電力伝送システムがある(特許文献1)。特許文献1では送電アンテナの共振周波数と受電アンテナの共振周波数が一致したときに効率が高くなることや、共振周波数を制御し、効率の高い周波数を検出する技術が開示されている。また、特許文献2には、送電アンテナと受電アンテナの相対位置が変化したことに起因する電力伝送効率の低下を検出した後に送電アンテナの共振周波数を制御し、定常的な電力伝送効率の低下を防止する技術が開示されている。
特開2010−051137号公報 特開2008−295274号公報
送電アンテナと受電アンテナの相対位置が変化したとしても、高い電力伝送効率を維持することが無線電力伝送システムにとって重要である。ところが、特許文献1には電力伝送効率低下時の処理については開示されていない。また、特許文献2では、電力伝送効率が低下したことを検出した後に共振周波数制御を行っており、一時的に電力伝送効率が低下してしまうという課題がある。
本発明は上述の課題を鑑みてなされたものであって、送電アンテナと受電アンテナの相対位置が変化する場合であっても、電力伝送効率の低下を抑制することを目的とする。
本発明の送電装置は、送電アンテナと、
前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、
前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが前記所定の位置に到達する前に、当該所定の位置に基づいて前記送電アンテナを制御する制御手段と、
前記受電アンテナで受電した電力値の情報を取得する電力値取得手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の送電装置は、送電アンテナと、
前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、
前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する時間に基づくタイミングで、前記送電アンテナの共振周波数を前記所定の位置に基づいて制御する制御手段と、
前記受電アンテナで受電した電力値の情報を取得する電力値取得手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の送電装置は、送電アンテナを有し、前記送電アンテナから受電アンテナへ電力伝送を行う送電装置であって、
前記受電アンテナの位置に関連付けられ、前記送電アンテナの共振周波数を制御するためのパラメータを記憶する記憶手段と、
前記受電アンテナの位置を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された前記受電アンテナの位置と、前記記憶手段により記憶された前記パラメータに基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御する制御手段と、
前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する第1の時間情報を取得する時間情報取得手段と、を有し、
前記制御手段は、前記第1の時間情報に基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御するタイミングを決定することを特徴とする。
本発明によれば、送電アンテナと受電アンテナの相対位置が変化する場合であっても、電力伝送効率の低下を抑制することが可能になる。
(a)第1実施形態のシステム構成図、(b)受電アンテナの位置移動を示す図、(c)送電アンテナの構成図。 (a)送電部の構成図、(b)記憶部を例示する図、(c)移動制御部と共振周波数制御部のタイミングに関する説明図。 (a)第1実施形態の送電部のシーケンス図、(b)第1実施形態の送電部の処理の流れを説明する図、(c)タイミング記憶部を例示する図。 (a)タイミング決定部の処理の流れを説明する図、(b)通信部(送電通信部)を備える送電部の構成例を示す図。 (a)受電アンテナが直線移動をする場合のシステム構成図、(b)受電アンテナの移動範囲の途中に送電アンテナを設置した例を示す図、(c)は(a)のシステム構成例における記憶部を例示する図。(d)は(b)のシステム構成例における記憶部を例示する図、(e)受電アンテナの移動範囲を複数のエリアに分割した場合の記憶部を例示する図、(f)複数の送電アンテナと受電アンテナがある場合のシステム構成図。 (a)第2実施形態の送電部の構成図、(b)第2実施形態の受電部の構成図、(c)調整処理後の記憶部を例示する図、(d)受電電力仕様記憶部を例示する図、(e)容量記憶部を例示する図、(f)差分記憶部を例示する図。 調整部の処理の流れを説明する図。 設計値を保持しない場合の調整部の処理の流れを説明する図。 設計値を保持しない場合の差分記憶部を例示する図。
(第1実施形態)
本実施形態では、送電装置(以下、送電部)から既知の軌道上を移動する受電装置(以下、受電部)の受電アンテナへ電力伝送を行うシステムにおける移動制御と共振周波数制御について説明する。システムの例としては、ネットワークカメラのように固定された下部ユニット(送電側)から回転移動を行うカメラを実装した上部ユニット(受電側)へ電力伝送を行うシステムがある。図1(a)は本実施形態のシステム構成図である。100はネットワークカメラの下部ユニットである。図示しないが、下部ユニット100にはCPUやメモリ、上部ユニットを回転移動させるモータなどの他に、上部ユニット101に電力伝送を行う送電部102がある。送電部102は送電アンテナ103を有する。受電部104は送電アンテナ103から送電される電力を受電する受電アンテナ105を有する。106は上部ユニット101の回転軸であり、受電部104、受電アンテナ105は回転軸106の周りを回転移動する。
図1(b)は受電アンテナ105の位置移動を示す図であり、上部ユニット101が回転軸106の周りを回転する様子を示している。上部ユニット101が回転し、受電アンテナ105が回転軸106の周りを角度200だけ回転移動した様子を示している。本実施形態では、角度200を受電アンテナ105の位置情報として使用する。
図1(c)は本実施形態に適用できる送電アンテナ103の構成図である。送電アンテナ103はインダクタ300と可変コンデンサ(以下、可変C)301とから構成されており、LC共振器を構成する。本実施形態では可変C301の静電容量(以下、単に容量と記す)を容量素子パラメータとして制御することで送電アンテナ103の共振周波数制御を行う。
図2(a)は本実施形態に適用できる送電部102の構成図である。400は交流電流発生部であり、発生された交流電流は送電アンテナ103に供給される。移動制御部401は、上部ユニット101をモータ(図示せず)によって回転移動させる。記憶部402は受電アンテナ105の位置情報とその位置において高い効率を実現する可変C301の容量(容量素子パラメータ)とを関連付けて記憶している。速度記憶部404は移動制御部401が上部ユニット101を移動させる移動速度を記憶する。本実施形態では上部ユニット101(受電部)を1度動かすのに要する時間情報(以下、単に時間と記す)を速度記憶部404は記憶している。応答時間記憶部405は可変C301の容量を変更してから容量が安定するまでの時間を記憶する。タイミング決定部403は速度記憶部404や応答時間記憶部405さらには後述する検知部409の情報を元に、可変コンデンサの容量を変更するタイミングを決定する。そして、タイミング決定部403は上述のタイミングをタイミング記憶部406に記憶する。共振周波数制御部407はタイミング記憶部406の情報に基づいて可変C301の容量を制御する。タイマ408はタイミング決定部403によって制御される。タイマ408がタイムアウトすると、共振周波数制御部407は可変C301の容量を設定する。検知部409は上部ユニット101(受電部)の移動情報を検知する。
図2(b)は本実施形態に適用できる記憶部402を例示する図であり、受電アンテナ105の位置情報である角度500と受電アンテナ105の移動位置において高い電力伝送効率を実現する可変C301の容量501とを関連付けて記憶している。図2(b)によれば、受電アンテナ105が1度移動した位置において高い効率を実現する可変C301の値は31pFであり、2度移動した位置におけるそれは32pFである。本実施形態では、上部ユニット101の移動単位を1度としており、記憶部402には移動単位毎に容量を記憶している。
図2(c)は本実施形態に適用できる移動制御部401と共振周波数制御部407のタイミングに関する説明図であり、横軸は時間である。ここでは、移動制御部401が上部ユニット101を図2(b)における角度0度から角度2度まで移動させる場合について説明している。Ta(600、601)は移動制御部401が上部ユニット101を1度動かすのに要する移動時間の情報(第1の時間情報)、つまり速度記憶部404に記憶した値である。図2(c)によれば、時刻t1において受電アンテナ105は1度、時刻t2において受電アンテナ105は2度移動している。Tb(602、603)は応答時間記憶部405に記憶している時間であり、送電アンテナの共振周波数が安定するまでの時間情報(第2の時間情報)である。つまり、共振周波数制御部407が時刻t3において可変C301の容量を31pFに設定すれば、時刻t3からTb経過した時刻t1において可変C301の容量は31pFで安定する。同様に、時刻t4において、可変C301の容量を32pFに設定すれば、時刻t4からTb経過した時刻t2において可変C301の容量は32pFで安定する。
Tc(604)、Ta(605)はタイマ408に設定されるタイムアウト値(以下、TO値)である。Tcは共振周波数制御部407が可変C301の容量を図2(b)の角度1度に対応する31pFに設定するタイミングを生成するためのTO値であり、Tc=Ta−Tbである。共振周波数制御部407はタイマ408がTcでタイムアウトした時に可変C301の容量を31pFに設定する。Taは共振周波数制御部407が可変C301の容量を図2(b)の角度2度に対応する32pFに設定するためのTO値である。上部ユニット101が角度0から角度2まで移動する速度が一定であれば、Taは速度記憶部404の値と同一である。共振周波数制御部407はタイマ408がTaでタイムアウトした時(時刻t4)に可変C301の容量を32pFに設定する。図2(c)のように上部ユニット101の移動時間(Ta)から共振周波数制御部407の動作タイミング(604、605)を決定したので、受電アンテナ105が移動した時点で送電アンテナ103の共振周波数を効率の高い状態にすることができる。
図3(a)は本実施形態に適用できる送電部102のシーケンス図、図3(b)は本実施形態に適用できる送電部102の処理の流れを説明する図、タイミング決定部403と共振周波数制御部407の動作について説明している。図3(c)は本実施形態に適用できるタイミング記憶部406を例示する図である。901は受電アンテナ105の位置情報(角度)であり、902は可変C301の容量である。位置情報(角度)901および容量902は、タイミング決定部403が受電アンテナ105の移動情報に基づいて記憶部402から取得する。903aおよび903bはタイミング決定部403がタイマ408に設定するTO値である。900は位置情報(角度)901、容量902、TO値903aおよび903bのインデックスである。
図4(a)は、本実施形態に適用できるタイミング決定部403の動作の1つであるタイミング記憶部406を作成する際の処理の流れを説明する図である。これより、図3(a)のシーケンス図および図3(b)、図4(a)のフロー図に基づいて上部ユニット101が角度0度から角度2度まで移動する場合について説明する。
移動制御部401はS700において上部ユニット101を所定の移動量として、角度1度、角度2度に移動することを決定し、それを移動情報として検知部409へ通知する。検知部409は移動情報を受信すると、それをタイミング決定部403へ通知する(S701)。
ここで、図2(c)のような動作を実現する為のタイミング決定部403および共振周波数制御部407のタイミング決定(S704)について図4(a)のフローで説明する。タイミング決定部403は移動情報を取得すると(S701、S1000)、タイミング記憶部406に記憶するインデックス900の数を決定する。インデックスの数は移動情報で取得した移動する位置の数である。この場合、移動情報は上部ユニット101が角度1、角度2と移動するという情報であるのでインデックスの数は「2」となる(S1001)。続いて、タイミング決定部403は上部ユニット101の移動経路である角度1度および角度2度に対応する容量(501)を決定する為に記憶部402を参照する(S702、S1002)。そして、タイミング決定部403は移動情報のインデックスに対応する容量である「31」および「32」を選択し、決定する(S703、S1003)。そして、タイミング決定部403はS1000からS1003で取得したインデックス、角度、容量をタイミング記憶部406に記憶し、タイミング記憶部406を更新する(S1004)。このときのタイミング記憶部406の状態を図3(c)に示す。TO値(903a)はこの時点では未決定の為空欄である。
タイミング決定部403(第1の取得手段)はTO値(903a)を決定するために速度記憶部404から速度情報に対応する移動時間(Ta)を取得する(S1005)。そして、タイミング決定部403は、応答時間記憶部405から可変C301の応答時間Tbを取得する(S1006)。そして、タイミング決定部403はTO値903aを設定する為に最初のインデックスである「1」を記憶する(S1007)。
記憶したインデックスは「1」なので(S1008でYES)、タイミング決定部403は設定するTO値を、Ta−Tbとすることを決定する(S1009)。図2(c)で既に説明したように、Ta−Tb=Tcである。そして、タイミング決定部403はインデックス「1」に対応するTO値として「Tc」を設定する(903b)。
タイミング決定部403はインデックスをインクリメントし(S1011)、TO値を全て設定したかを判定する(S1012)。タイミング決定部403は、S1010においてタイミング記憶部406のインデックス「2」(インデックスが最大のもの)にはTO値を設定していない。よって、タイミング決定部403はTO値を全て設定していないと判断する(S1012でNO)。続いてS1008においてインデックスが「1」であるかどうかを判断する。タイミング決定部403はS1011においてインデックスをインクリメントした為、インデックスは「2」である(S1008でNO)。その場合、タイミング記憶部406はインデックス「2」に対応するTO値としてTaと決定し(S1013)、TO値を記憶する(S1010)。TO値は全て設定されたので(S1012でYES)、タイミング決定を終了する。このときのタイミング記憶部406は図3(c)である。図3(c)に基づいてタイミング決定部403と共振周波数制御部407が動作すれば、インデックスが「1」の時にタイミング決定部403はタイマ408にTO値としてTcを設定する。共振周波数制御部407はタイマ408がタイムアウトすると可変C301の容量として「31pF」を設定できる。同様にインデックスが「2」の時にタイミング決定部403はタイマ408にTO値としてTaを設定し、共振周波数制御部407はタイマ408がタイムアウトすると可変C301の容量として「32pF」を設定できる。故に、図2(c)で説明した動作か可能となる。
S704でタイミングが決定すると、タイミング決定部403と共振周波数制御部407は図3(b)のフローに基づいて動作する。タイミング決定部403はタイミング記憶部406(図3(c))で参照する最初のインデックス(=1)を共振周波数制御部407に通知する(S705、S801)。タイミング決定部403は図3(c)を参照しインデックスが「1」であるTO値(=Tc)を選択し(S802)、タイマ408をスタートする(S803)。それと同時にタイミング決定部403は移動制御部401に対して移動開始指示を行う(S706、S804)。このときの移動制御部401と共振周波数制御部407およびタイマ408の関係は図2(c)の時刻0に相当する。
タイマ408がTO値(=Tc)でタイムアウトすると(S805でYES)、共振周波数制御部407は、タイミング記憶部406(図3(c))から、S705で通知されたインデックス(=1)に対応する容量(31pF)を選択する(S806)。そして、共振周波数制御部407は可変C301に選択した「31pF」を設定する(S709、S807)。このときの移動制御部401と共振周波数制御部407およびタイマ408の関係は図2(c)の時刻t3に相当する。可変C301の値は、時刻t3で31pFに設定されると、時間Tb後の時刻t1において安定する。時刻t1で受電アンテナ105は角度1度へ移動するため、図1の無線電力伝送システムは高い電力伝送効率を実現できる。そして、送電部は共振周波数制御部407で設定された可変C301の送電アンテナ103から電力を送電する。
次に、タイミング決定部403は共振周波数制御部407に通知したインデックスが最大かどうか判定する(S808)。タイミング決定部403はS705およびS801において共振周波数制御部407にインデックスとして「1」(現在のインデックス)を通知した。一方、図3(c)に記憶されているインデックスの最大値は「2」である。よって、タイミング決定部403は、インデックスは最大でないと判定し(S808でNO)、インデックス「1」から「2」にインクリメントする(S809)。そして、タイミング決定部403はインデックス(=2)を共振周波数制御部407に通知する(S710、S810)。続いて、タイミング決定部403は図3(c)を参照しインデックスが「2」であるTO値(=Ta)を選択し(S811)、タイマ408をスタートする(S812)。
タイマ408がTO値(=Ta)でタイムアウトすると(S805でYES、S711)、共振周波数制御部407は、S710で通知されたインデックス(=2)に対応する容量(902、32pF)を選択する(S712)。そして、共振周波数制御部407は可変C301に選択した「32pF」を設定する(S713)。このときの移動制御部401と共振周波数制御部407およびタイマ408の関係は図2(c)の時刻t4に相当する。可変C301の値は、時刻t4で32pFに設定されると、時間Tb後の時刻t2において安定する。このとき(時刻t2)に受電アンテナ105は角度2度へ移動するため、図1の無線電力伝送システムは高い電力伝送効率を実現できる。そして、送電部は共振周波数制御部407で設定された可変C301の送電アンテナ103から電力を送電する。
S713で容量が設定されると、タイミング決定部403は共振周波数制御部407に通知したインデックスが最大かどうか判定する(S808)。タイミング決定部403はS710およびS810において共振周波数制御部407にインデックスとして「2」を通知した。一方、図3(c)に記憶されているインデックスの最大値は「2」である。よって、タイミング決定部403は、インデックスは最大である判定し(S808でYES)、図3(b)に基づいた処理を終了する。
検知部409が上部ユニット101(受電アンテナ105)の移動情報を検知し(S700)、検知結果と図2(b)の記憶部402に格納されている情報に基づいて共振周波数制御部407が送電アンテナ103の共振周波数制御を行う。これにより、受電アンテナ105が移動した場合でも効率の低下を防止することが可能になる。
また、図1(a)に示すように受電アンテナ105が移動するシステムを例に説明を行ったが、本発明の趣旨はこの例に限定されるものではない。例えば、受電アンテナ105および送電アンテナ103のうち少なくともいずれか一方が移動するシステムでもよい。また、図1(c)に示すように可変C301と共振周波数制御部407は送電アンテナ103にある構成としたが、これは受電アンテナ105にあってもよい。
また、共振周波数制御部407が送電部102にあり可変C301が受電部104にある構成や、その逆で共振周波数制御部407が受電部104にあり可変C301が送電部102にある構成でもよい。例えば、共振周波数制御部407が送電部102にあり可変C301が受電部104にある場合は、図4(b)のように送電部102に通信部1100(送電通信部)を設ける。通信部1100(送電通信部)が送電アンテナ103を介して受電部104に容量設定を指示し、受電部104がS709およびS713の容量設定を可変C301に行う構成にしてもよい。
また、本実施形態は図1(a)、(b)に示すように受電アンテナ105が円移動する場合を例に説明をしたが、これは直線移動でもよい。図5(a)に受電アンテナ105が直線運動をする場合のシステム構成図を示す。送電アンテナ103は基板1201上に固定されている。受電アンテナ105は矢印1203上の位置「0」から位置「4」の間を1ステップ毎に移動する。そして送電アンテナ103は位置0の真下(図中点線、1200a)に設置されている。図5(c)、(d)は記憶部402の例である。図5(c)には図5(a)のシステム構成例における記憶部402を例示する。記憶部402には、各位置(1300a)における容量(1301a)を記憶している。図5(b)では、送電アンテナ103の位置を受電アンテナ105の移動範囲の途中(図中点線、1200b)に設置した。そうすることで、移動範囲上の点で、受電アンテナ105の設置位置(1200b)からみて対称な点に関しては、容量(1301a)の差も同一であると考え、記憶部402の記憶量を削減できる。図5(b)では受電アンテナ105の移動範囲である矢印1203の位置0から位置4の途中である位置2の真下(図中点線、1200b)に設置している。このように設置することで、送電アンテナ103からみて矢印1203上の位置1と位置3は対称な位置にある。よって、送電アンテナ103の設置位置である位置2から見て対象な位置にある位置1と位置3の容量は、図5(d)のように共通化できる。同様に位置0と位置4の容量も共通化できるので、図5(c)に比べて図5(d)の記憶部402の記憶量を削減できる。
また、図1(b)や図5(c)、(d)では移動ステップ(図1では角度1度)毎に記憶部402に容量を記憶したが、これは移動範囲を複数のエリアに分割してエリア毎に記憶部402に容量を記憶してもよい。例えば、図5(e)に記憶部402の例を示す。角度1400が0度から2度はエリア1401が「1」、角度が2度から3度はエリア1401が「2」のようにエリア分けし、エリア毎に容量1402を記憶する。このようにした場合は、図3(c)の角度901をエリア1401で置き換えることで、図3(b)のフローに従って共振周波数の制御が可能である。
本実施形態では図4(a)のフロー図に従ってタイミング記憶部406を作成し、その中でタイミング決定部403は受電アンテナ105の速度を取得た(1005)が、これは移動に関する特徴量であればよく、加速度を取得する構成であってもよい。
また、本実施形態では一組の送電部102と受電部104があるシステム(図1(a)、図5(a)、(b))について説明したが、複数の送電部と受電部の組があるシステムにも適用できる。システムの例としては駆動部(モータ)を複数持つ多関節型のロボットなどがあり、図5(f)にシステム構成図を示す。第1ユニット1500には第1送電部1503が設置され、第1ユニット内のモータ(図示せず)で第2ユニット1501を移動させる。第2ユニット1501には第1受電部1504と第2送電部1505、および第3ユニット1502を移動させるモータが設置される。第3ユニット1502には第2受電部1506が設置される。第1送電部1503は第1受電部1504に対して電力を伝送し、第2送電部1505は第2受電部1506に電力を伝送するシステムである。このようなシステムの場合、第1送電部1503と第1受電部1504の組、第2送電部1505と第2受電部1506の組に対してそれぞれ個別のタイミング記憶部406(図3(c))を作成する。そして第1送電部1503および第2送電部1505に構成された共振周波数制御部407は、それぞれのタイミング記憶部406の情報にもとづいて可変C301の容量を制御する。そのような構成にすることで、複数の移動ユニットがあるシステムにも本発明を適用可能である。
本実施形態によれば、送電アンテナと受電アンテナの相対位置が変化したとしても一時的な効率の低下がない無線電力伝送技術の提供が可能になる。
(第2実施形態)
無線電力伝送では、上部ユニット101と下部ユニット100の組み付け精度や送電アンテナ103と受電アンテナ105の製造精度によって、設計値よりも効率が低下することがある。第2実施形態では、それらの精度に起因する効率低下を防止する為の記憶部402の調整を説明する。図6(a)は本実施形態に適用できる送電部102の構成図である。調整部1600は、後述の比較部1605の比較結果に応じて記憶部402(図2(b))の容量501を調整する。調整電力記憶部1601は調整時に送電アンテナ103から送電する電力を記憶する。本実施形態では調整時に1Wの電力を送電する。通信部1602(第2の取得手段)は受電アンテナが受電した電力値の情報を受電部104から受信する。受電電力仕様記憶部1603(基準電力記憶部)は調整部1600が容量の調整が必要か否かの判定基準となる受電電力値を記憶する。図6(d)に受電電力仕様記憶部1603(基準電力記憶部)を示すが、本実施形態では受電電力の最小値を0.8Wと記憶している(2000)。容量記憶部1604は可変C301の最小値と最大値を記憶する。図6(e)に容量記憶部1604を示すが、容量記憶部1604は可変C301が最小25pFから最大35pFの調整範囲の間で調整可能であることを表している。容量記憶部1604には受電アンテナや送電アンテナ103の製造精度に基づいて共振周波数を調整する為に可変C301に設定できる容量が記憶される。比較部1605は、通信部1602が受信した電力値(受電アンテナ105が受電した電力値)と受電電力仕様記憶部1603(基準電力記憶部)の値との比較や、調整時に変更した可変C301の容量と容量記憶部1604の値との比較を行う。差分記憶部1606を図6(f)に示す。差分記憶部1606は受電アンテナの移動位置のそれぞれにおける調整前と調整後の容量の差分を記憶している。図6(f)によれば、位置が0における調整の結果、調整後の容量は調整前を基準にして+1pFであることを示している。初期値決定部1607は、調整を行う時に可変C301に設定する初期値を位置(受電部を目標とする移動位置)ごとに決定する。図6(b)は本実施形態に適用できる受電部104の構成である。電力計測部1700は調整時に送電アンテナ103から送電され、受電アンテナ105で受電した電力値を計測する。通信部1701(受電通信部)は電力計測部1700によって計測された電力値を送電部102に送信する。図6(c)は本実施形態の調整処理を行った後の記憶部402である。
図8は本実施形態に適用できる調整部1600のフロー図である。本実施形態では調整前の記憶部402は設計値として図5(c)を記憶しており、調整後に記憶部402を図6(c)のように更新する例について説明する。
まず、調整部1600は図5(c)の記憶部402を参照し受電アンテナ105の位置を決定する。受電アンテナ105の位置は、送電アンテナ103と受電アンテナ105の相対位置を示している。この場合、図5(c)の最初の位置である0と決定する(S1900)。そして、移動制御部401が受電アンテナ1202を0の位置に移動する(S1901)。続いて調整部1600は差分記憶部1606を参照し、直前に調整した位置における差分が記憶されているかを判定する。これから調整を行う位置0は、最初の調整位置であり直前調整した位置は存在しない(S1902でNO)。よって、初期値決定部1607は設計値が記憶されている図5(c)を参照し、位置が0に対応する容量30pFを可変C301に設定する(S1903)。そして送電部は調整電力記憶部1601に記憶した1Wの電力を送電アンテナ103から送電する(S1904)。
受電部104はS1904で送電された電力を受電し、電力計測部1700で受電した電力値を計測した後に通信部1701(受電通信部)を介して受電電力値を送電部102へ通知する。送電部102が通知を受信すると(S1905でYES)、比較部1605は通知と受電電力仕様記憶部1603(基準電力記憶部)の値を比較する。ここで、S1905において受信した通知は、0.6Wであったとする。比較部1605は受電電力が0.6Wであり、これは受電電力仕様(図6(d))である最小0.8Wの仕様外であると判定する(S1906でNO)。尚、本発明の趣旨は、この例に限定されるものではなく、例えば、受電電力仕様記憶部1603(基準電力記憶部)には、受電電力の最大値を記憶することも可能である(2000)。比較部1605は受電電力が最大値を上回る場合、仕様外であると判定する(S1906でNO)。
すると調整部1600は、比較部1605の比較結果に応じて、可変C301の容量を変更し(S1907)、再び調整電力を送電し受電電力値を受信する。容量変更のアルゴリズムについて詳細は述べないが、例えば、可変C301(容量素子パラメータ)に調整容量(調整容量パラメータ)を加算して可変C301(容量素子パラメータ)を調整する。または可変C301(容量素子パラメータ)から調整容量(調整容量パラメータ)を減算して、可変C301(容量素子パラメータ)を調整する。例えば、変更可能な調整容量(調整容量パラメータ)として、最小ステップ(例えば1pF)毎に増減させるといった方法がある。ここでは容量をS1903で設定した30pFから31pFに変更したとする(S1907)。
続いて比較部1605はS1907で変更された容量が容量記憶部1604に記憶した容量の範囲内かを判定する。図6(e)によれば可変C301の容量は最小25pFで最大35pFまで設定可能であり、S1907で設定した31pFは範囲内である(S1908でYES)。よって送電部102はS1904において再び調整電力を送信する。送電部102がS1905で受電電力値を受信した後、比較部1605は受電電力値が使用可能な範囲内かどうかを判定する。ここで送電部102は受電電力値として1Wという通知を受信したとする。受電電力仕様は最小0.8Wであり、通知は仕様を満たしている(S1906でYES)ので、調整部1600は記憶部402の位置0に対応する容量を31pFに更新する(1911、図6(c)の1800)。続いて、調整部1600は調整前の容量と調整後の容量の差分を差分記憶部1606に記憶する。図5(c)によれば、位置0における容量は30pFである。一方、現在の容量は31pFなので、調整部1600は差分の+1pFを差分記憶部1606(図6(f))の位置0に対応する差分2200に記憶し、差分記憶部1606を更新する(S1912)。このときの差分記憶部1606の状態は図6(f)のようになっている。
そして、調整部1600は図5(a)の矢印1203上の位置全てにおいて容量を調整済みかどうか判定する。差分記憶部1606(図6(f))を参照すると、差分2200は位置0に対応するところのみが更新されているので全ての位置において調整済みではない(S1913でNO)と判定する。よって、調整部1600は受電アンテナの位置を0から1に変更し(S1915)、位置1における容量の調整を行う。
調整部1600はS1902において、現在位置1の直前の位置0における差分(2200)があるか判定する。図6(f)によれば位置0に対応する差分は記憶されている(S1902でYES)。その場合、調整部1600は位置1において調整を開始する時の容量の初期値を以下のように決定する。まず、位置1の直前の位置(位置0)における差分について差分記憶部1606を参照し、差分が+1pFであるという情報を取得する。続いて図5(c)を参照し、位置1における容量の設計値は31pFであるという情報を取得する。そして、初期値決定部1607は直前の位置の差分(+1pF)と位置1における設計値(31pF)を加算した32pFを位置1における調整の初期値として可変C301に設定する(S1914)。送電アンテナ1200aと受電アンテナ1202の製造精度に起因する各位置における容量(1800)のばらつきは、共通の特性をもつと予想される。よって、初期値決定部1607が直前の位置の差分2200と図5(c)の設計値に基づいて現在の位置における容量の初期値を決定することで、調整時間を短縮できる。例えば、図6(f)のように位置0において差分が+1pFであった場合は、位置1においても差分が+1pFであると予想できる。この場合、位置1において図7のフローに基づいて調整処理を行う時に、S1903で設計値(31pF)を容量の初期値として設定した場合は、S1904〜S1908の処理を行い、再びS1904〜S1906の処理が必要になる。しかし、差分と設計値に基づいて初期値を32pFとすれば、S1904〜S1908の処理を繰り返すことがない。
S1914において初期値決定部1607が差分と設計値に基づいて容量の初期値を32pFと設定し、調整電力を送電する(S1904)。送電部102がS1905で受信した受電電力値が1Wであれば電力値は仕様内(S1906でYES)である。よって、調整部1600はS1911において記憶部402(図6(c))の位置2に対応する容量1800として32pFを記憶する(S1911)。以上の動作を位置3、位置4でも行うことにより、記憶部402は図6(c)のように更新される。
調整部1600はS1905において受電部104から受電電力値を受信できなければ(S1905でNO)、故障等の理由で受電部104が動作していないと判定し、調整電力の送信を停止する(S1909)する。そして、UI部(不図示)にエラー通知を表示するなどして調整処理を終了する。また、S1907で変更した容量が、容量記憶部1604(図6(e))に記憶した範囲外の場合は、何らかの理由で容量の許容値を超えたと判定し、調整電力の送信を停止し(S1909)、UI部(不図示)にエラー通知を表示して調整処理を終了する。
本実施形態では、送電アンテナ1200aおよび受電アンテナ1202の組み付け精度や製造精度に起因する効率低下を防止する為に、図5(c)の設計値に基づいて記憶部402を調整した。また、各位置における調整時に可変C301に設定する初期値を、既に調整済みの位置における設計値と調整後の容量の差分情報に基づいて決定することで調整時間を短縮できるようにした。
調整時間を短縮する別の方法も考えられる。位置0および位置4について調整を行い、それ以外の位置における調整時に可変C301に設定する初期値は、複数の位置における差分情報から他の位置の差分情報を補間して決定してもよい。例えば、位置0および位置4における差分情報に基づいて補間する場合は以下のようになる。位置0における差分が+1pFで、位置4における差分が5pFであった場合は、位置1における初期値を設計値+2pF、位置2における初期値を設計値(図5(b)の値)+3pF、位置3における初期値を設計値+4pF、と補間して決定できる。
また、本実施形態は図6(c)のフロー図に基づいて記憶部402の調整を行う為、事前に図5(c)の設計値を保持することが前提であった。しかしながら、図7のフローは、図5(c)の設計値を保持していない状態から、記憶部402を作成する際にも適用することができる。
図8にそのときのフロー図を示す、図7のS1903がS2300に変わり、図7のS1914がS2301に変わった以外は図7と同一である。図7では、図5(c)の設計値を保持していた為、S1903では位置0に対応する設計値を設定していたが、図8では設計値がない為、例えばS2300において容量記憶部1604を参照し最小の容量である25pFを設定する。位置1において受電電力値が仕様内であれば(S1906でYES)、調整部1600は容量を記憶し(S1911)、差分記憶部1606を更新する(S1912)。このときの差分記憶部1606を図9に示す。2400は各位置に対応した可変C301の容量である。2041a、2401b、2401cは差分であり、最初に容量を記憶した位置0を基準とした容量の差分である。
調整部1600はまず位置0において調整を行い、位置0対応する容量として30pFを記憶する(S1911)。位置0は最初に容量を記憶した位置であり、この位置が基準となる為に差分2401aは記憶されない。この時点の差分記憶部1606は図9(a)である。
次に位置1に受電アンテナを移動させ調整を行う。調整部1600はS1902で図9(a)の差分記憶部1606を参照するが、差分情報はない(S1902でNO)。よって調整部1600は位置0の場合と同様に、容量記憶部1604を参照し最小の容量である25pFを可変C301に設定する。図9(b)に、位置1での調整が終了した時点の差分記憶部1606を示す。位置1に対応する差分2401bは、位置0の容量2400である30pFを基準とした位置1の容量31pFの差であるので、位置1の差分2401bは+1pFとなる。
次に位置2に受電アンテナを移動させて調整を行う。調整部1600はS1902で差分記憶部1606(図9(b))を参照すると差分情報がある(S1902でYES)。調整部1600は直前の位置1が基準である位置0に対して+1pFの差分であれば、位置2は基準に対して+2pFであると予想する。そして調整部1600は、位置0の30pFに+2pFを加算した32pFを位置2における容量として設定し(S2301)、調整電力を送信する。このように、調整部1600は可変差分情報がある場合には、差分情報と他の位置に対応する容量に基づいて調整時の可変C301に設定する初期値を設定した。そうすることで、各位置において毎回S2300における処理のように容量に最小値を設定する必要が無く、効率的に各位置に対応する容量2400を決定することができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (19)

  1. 送電アンテナと、
    前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、
    前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが前記所定の位置に到達する前に、当該所定の位置に基づいて前記送電アンテナを制御する制御手段と、
    前記受電アンテナで受電した電力値の情報を取得する電力値取得手段と、
    を有することを特徴とする送電装置。
  2. 前記制御手段は、前記送電アンテナの共振周波数を制御することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 送電アンテナと、
    前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、
    前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する時間に基づくタイミングで、前記送電アンテナの共振周波数を前記所定の位置に基づいて制御する制御手段と、
    前記受電アンテナで受電した電力値の情報を取得する電力値取得手段と、
    を有することを特徴とする送電装置。
  4. 送電アンテナを有し、前記送電アンテナから受電アンテナへ電力伝送を行う送電装置であって、
    前記受電アンテナの位置に関連付けられ、前記送電アンテナの共振周波数を制御するためのパラメータを記憶する記憶手段と、
    前記受電アンテナの位置を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された前記受電アンテナの位置と、前記記憶手段により記憶された前記パラメータに基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御する制御手段と、
    前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する第1の時間情報を取得する時間情報取得手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の時間情報に基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御するタイミングを決定することを特徴とする送電装置。
  5. 前記送電アンテナはコンデンサを含み、
    前記制御手段は、前記コンデンサの静電容量を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の送電装置。
  6. 前記送電アンテナの共振周波数の制御を開始してから前記送電アンテナの共振周波数が安定するまでの第2の時間情報を取得する手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する時間と前記第2の時間情報とに基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御するタイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送電装置。
  7. 前記受電アンテナで受電した電力値の情報を取得する電力値取得手段を更に有することを特徴とする請求項に記載の送電装置。
  8. 前記制御手段は、前記電力値取得手段により取得した前記電力値の情報に基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御するためのパラメータを調整する調整手段を更に有することを特徴とする請求項1、2、3、7のいずれか1項に記載の送電装置。
  9. 前記調整手段により前記パラメータを所定の範囲内で調整できなかった場合、前記送電アンテナから前記受電アンテナへの電力伝送を停止する停止手段を更に有することを特徴とする請求項8に記載の送電装置。
  10. 前記受電アンテナの位置は、前記送電アンテナと前記受電アンテナの相対位置であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の送電装置。
  11. 前記受電アンテナの移動後の位置に関する情報を取得する手段を更に有し、
    前記制御手段は、取得された前記受電アンテナの移動後の位置に関する情報に基づいて前記制御を行うことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の送電装置。
  12. 送電アンテナと、
    前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、
    前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが前記所定の位置に到達する前に、当該所定の位置に基づいて前記送電アンテナを制御する制御手段と、
    前記送電アンテナの共振周波数の制御を開始してから前記送電アンテナの共振周波数が安定するまでの第2の時間情報を取得する手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する時間と前記第2の時間情報とに基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御するタイミングを決定することを特徴とする送電装置。
  13. 請求項1乃至1のいずれか1項に記載の送電装置と、
    前記送電装置から伝送された電力を受電する受電アンテナを有する受電装置と、
    を有することを特徴とする電力伝送システム。
  14. 前記受電装置は、前記受電アンテナで受電した電力値を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測した前記電力値を前記送電装置に通知する通知手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項13に記載の電力伝送システム。
  15. 送電アンテナと、前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、を有する送電装置の制御方法であって、
    前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが前記所定の位置に到達する前に、当該所定の位置に基づいて前記送電アンテナを制御する制御工程と、
    前記受電アンテナで受電した電力値の情報を取得する電力値取得工程と、
    を有することを特徴とする送電装置の制御方法。
  16. 送電アンテナと、前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、を有する送電装置の制御方法であって、
    前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する時間に基づくタイミングで、前記送電アンテナの共振周波数を前記所定の位置に基づいて制御する制御工程と、
    前記受電アンテナで受電した電力値の情報を取得する電力値取得工程と、
    を有することを特徴とする送電装置の制御方法。
  17. 送電アンテナと、前記送電アンテナを用いて受電アンテナへ電力伝送を行う電力伝送手段と、を有する送電装置の制御方法であって、
    前記受電アンテナが所定の位置に移動する場合、前記受電アンテナが前記所定の位置に到達する前に、当該所定の位置に基づいて前記送電アンテナを制御する制御工程と、
    前記送電アンテナの共振周波数の制御を開始してから前記送電アンテナの共振周波数が安定するまでの第2の時間情報を取得する工程と、を有し、
    前記制御工程は、前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する時間と前記第2の時間情報とに基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御するタイミングを決定することを特徴とする送電装置の制御方法。
  18. 送電アンテナから受電アンテナへ電力伝送を行う送電装置の制御方法であって、
    前記受電アンテナの位置を判定する判定工程と、
    前記受電アンテナの位置に関連付けられ、前記送電アンテナの共振周波数を制御するためのパラメータと、前記判定工程で判定された前記受電アンテナの位置とに基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御する制御工程と、
    前記受電アンテナが所定の位置まで移動するのに要する第1の時間情報を取得する取得工程と、
    前記第1の時間情報に基づいて、前記送電アンテナの共振周波数を制御するタイミングを決定する工程と、
    を有することを特徴とする送電装置の制御方法。
  19. コンピュータを、請求項1乃至1のいずれか1項に記載の送電装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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