JP5693549B2 - 充放電制御装置、移動車両、蓄電システム、充放電制御方法及びプログラム - Google Patents

充放電制御装置、移動車両、蓄電システム、充放電制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の蓄電部を備える蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置、移動車両、蓄電システム、充放電制御方法及びプログラムに関する。
近年、省エネルギー化に向けて、様々な特徴を持つ蓄電デバイスの研究・開発が進められている。その一つとして、電気二重層キャパシタとリチウムイオン電池を併用した蓄電システムがある。これは、応答性が高く、かつ、充放電サイクル寿命が長い電気二重層キャパシタの蓄電電力で高出力時に求められる電力の一部を賄うことで、リチウムイオン電池における頻繁かつ急激な充放電を避け、蓄電システムとして長寿命化を図るものである。
現時点において、鉄道車両を対象にリチウムイオン電池と電気二重層キャパシタを組み合わせた蓄電システムを構築した結果、電気二重層キャパシタにおける高応答性の特長が生かされ、回生エネルギー回収の高効率化が達成されている(非特許文献1)。
また、リチウムイオン電池と電気二重層キャパシタとを並列に接続した蓄電システムであって、リチウムイオン電池の内部抵抗と電気二重層キャパシタの内部抵抗の比率を適切に決定することで、当該蓄電システムにおける充電効率を向上させる手段が開示されている(特許文献1)。
国際公開第2009/128482号
科学・技術研究 第1巻1号 2012年,p43
しかしながら、非特許文献1に記載の蓄電システムでは、リチウムイオン電池と電気二重層キャパシタを単に並列接続している。そのためこのシステムでは、リチウムイオン電池及び電気二重層キャパシタ、それぞれの役割に応じた適切な充放電制御が十分に成されていない。
また特許文献1に開示される蓄電システムでは、当該蓄電システムの構築時において、リチウムイオン電池の内部抵抗と電気二重層キャパシタの内部抵抗の比率を適切なものとする条件を満たす二次電池及び電気二重層キャパシタを予め選択しておく必要がある。しかしながら、構築すべき蓄電システムによっては、そのような条件を満たせない場合も多く存在することが想定される。
そこでこの発明は、上述の問題を解決することのできる充放電制御装置、移動車両、蓄電システム、充放電制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、負荷及び発電機に接続され、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置であって、前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記負荷で消費される消費電力値、前記発電機から供給される充電電力値のうち何れか一つ又は複数を検出し、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力する判定部と、前記充放電制御信号に基づいて、前記第一蓄電部に充放電させる第一充放電部と、前記第二蓄電部に充放電させる第二充放電部の何れか一方または両方と、を備え、前記判定部は、前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電することを特徴とする充放電制御装置である。
また本発明は、前記判定部が、前記消費電力が前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合において、前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値以上である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させることを特徴とする。
また本発明は、前記判定部が、前記発電機から前記蓄電装置に電力を供給する場合において、前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値以上である場合には、前記第二蓄電部に充電させる電力よりも大きい電力を前記第一蓄電部に充電させ、前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値未満である場合には、前記第一蓄電部に充電させる電力よりも大きい電力を前記第二蓄電部に充電させることを特徴とする。
また本発明は、前記判定部が、前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値以上である場合において、前記発電機から供給される充電電力が、前記第一蓄電部に充電させる電力の上限値を示す第三の閾電力値以上である場合には、前記充電電力のうち前記第三の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に充電させるとともに、前記充電電力のうち前記第三の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に充電させ、前記充電電力が前記第三の閾電力値未満である場合には、前記充電電力の全部を前記第一蓄電部に充電させることを特徴とする。
また本発明は、前記判定部が、前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値未満である場合において、前記発電機から供給される充電電力が前記第二蓄電部に充電させる電力の上限値を示す第四の閾電力値以上である場合には、前記充電電力のうち前記第四の閾電力値に相当する電力を前記第二蓄電部に充電させるとともに、前記充電電力のうち前記第四の閾電力値を上回る分の電力を前記第一蓄電部に充電させ、前記充電電力が前記第四の閾電力値未満である場合には、前記充電電力の全てを前記第二蓄電部に充電させることを特徴とする。
また本発明は、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置と、充放電制御装置と、モーターと、を備える移動車両であって、前記モーターは、前記移動車両を加速させる場合において、加速時に必要とする消費電力を前記蓄電装置から供給する負荷として機能するとともに、前記移動車両を減速させる場合において、減速時に発生する回生電力を前記蓄電装置へと供給する発電機として機能し、前記充放電制御装置は、前記モーターに接続され、前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記モーターで消費される消費電力値、前記モーターから供給される充電電力値のうち何れか一つ又は複数を検出し、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力する判定部と、前記充放電制御信号に基づいて、前記第一蓄電部に充放電させる第一充放電部と、前記第二蓄電部に充放電させる第二充放電部の何れか一方または両方と、を備え、前記判定部は、前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電することを特徴とする移動車両である。
また本発明は、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置と、充放電制御装置と、を備える蓄電システムであって、前記充放電制御装置は、負荷及び発電機に接続され、前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記負荷で消費される消費電力値、前記発電機から供給される充電電力値のうち何れか一つ又は複数を検出し、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力する判定部と、前記充放電制御信号に基づいて、前記第一蓄電部に充放電させる第一充放電部と、前記第二蓄電部に充放電させる第二充放電部の何れか一方または両方と、を備え、前記判定部は、前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電することを特徴とする蓄電システムである。
また本発明は、負荷及び発電機に接続された、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置の充放電を制御する充放電制御方法であって、判定部が、前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記負荷で消費される消費電力値、前記発電機から供給される充電電力値のうちいずれか一つまたは複数を検出するとともに、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力し、第一充放電部、第二充放電部の何れか一方または両方が、前記充放電制御信号に基づいて、第一蓄電部、第二蓄電部の何れか一方または両方を充放電させ、前記判定部は、更に、前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電する充放電制御方法である。
また本発明は、負荷及び発電機に接続された、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置に備えられたコンピュータを、前記発電機から前記蓄電装置に供給される電力、及び、前記蓄電装置から前記負荷に供給される電力に応じて、前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部に充放電させる電力を決定する充放電制御手段として機能させ、前記判定部は、前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電することを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、リチウムイオン電池及び電気二重層キャパシタへの充放電を適切に制御するという効果が得られる。
本発明の一実施形態による充放電制御装置に接続されるシステムの全体構成図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置の構成を示す第一の図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置の処理フローを示す第一の図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置における「基本ロジック」の処理フローを示す第一の図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置における「SOC上昇ロジック」の処理フローを示す第一の図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置における「基本ロジック」の処理フローを示す第二の図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置における「SOC上昇ロジック」の処理フローを示す第二の図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置を搭載した移動車両の構成を示す図である。 本発明の一実施形態による蓄電装置に課せられる負荷パターンを示す図である。 本発明の一実施形態による「基本ロジック」に基づく蓄電装置の充放電電力パターンを示す図である。 本発明の一実施形態による「SOC上昇ロジック」に基づく蓄電装置の充放電電力パターンを示す図である。 本発明の一実施形態による充放電制御装置の構成を示す第二の図である。 本発明の一実施形態による蓄電システムの構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による充放電制御装置を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態による充放電制御装置に接続されるシステムの全体構成図である。この図において、符号1は充放電制御装置である。
図1に示す通り、充放電制御装置1は、蓄電装置2と、負荷30及び発電機31に接続される。蓄電装置2は、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部20と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部21と、を備えるものである。
ここで、第一蓄電部は化学反応を利用した二次電池である。第一蓄電部は一般的な二次電池と同等の特性を有している。すなわち、第一蓄電部は、エネルギー密度を相対的に高めることができる一方、充放電サイクル寿命が短く(充放電に伴う劣化が早く)、また応答性が、以下に述べる第二蓄電部と比較して低いという特性を有するものである。「応答性」とは、負荷が急峻に変動した際に、その変動に対してどの程度の早さで追随できるかを示すものである。
また第二蓄電部は、電気現象を利用した大容量キャパシタ(スーパーキャパシタとも言う)である。第二蓄電部は、エネルギー密度が相対的に低い一方、充放電サイクル寿命が長く、また応答性が良いという特性を有するものである。
なお、本実施形態においては、第一蓄電部20は上記二次電池の一態様である「リチウムイオン電池」であり、第二蓄電部21は上記大容量キャパシタの一態様である「電気二重層キャパシタ」であることを前提として説明するが、本実施形態においては、この態様に限定されない。
本実施形態による充放電制御装置1は、図1に示す通り、蓄電装置2、負荷30及び発電機31との間で電力の送受電を行う。以下の説明においては、第一蓄電部20及び第二蓄電部21に放電させる電力をそれぞれ「Pd1」、「Pd2」とし、第一蓄電部20及び第二蓄電部21に充電させる電力をそれぞれ「Pc1」、「Pc2」とする。また、負荷30で消費される消費電力を「Pdt」とする。「Pdt」は、通常「Pd1」と「Pd2」を加算したものとなる。同様に、発電機31により生成される電力を「Pct」とする。「Pct」は、通常「Pc1」と「Pc2」を加算したものとなる。
図2は、本発明の一実施形態による充放電制御装置の構成を示す第一の図である。
図2に示す通り、充放電制御装置1は、判定部10、第一充放電部11及び第二充放電部12を備えている。ここで判定部10は、第一蓄電部20及び第二蓄電部21における充放電電力値、負荷30で消費される消費電力値、発電機31から供給される充電電力値のうち何れか一つ又は複数を検出し、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力する。また、第一充放電部11は、判定部10からの充放電制御信号に基づいて第一蓄電部20に充放電させる機能部である。同様に、第二充放電部12は、判定部10からの充放電制御信号に基づいて第二蓄電部21に充放電させる機能部である。ただし、本実施形態においては、以下に述べる機能の有無に応じて、第一充放電部11または第二充放電部12の何れか一方のみを有している態様であってもよい。
判定部10は、例えば、汎用のマイクロコントローラ等に所定のプログラムを読み込ませることで構成されるものである。判定部10は、図2に示す各所ノード(N1〜N4)の電流値及び電圧値をモニタし、これらの値を乗算して求まる電力値を参照しながら所定の充放電制御信号を第一充放電部11及び第二充放電部12に出力する。
第一充放電部11及び第二充放電部12は、第一蓄電部、第二蓄電部において、判定部10から入力する充放電制御信号に基づく所定の電力を充放電するものである。より具体的には、第一充放電部11及び第二充放電部12は、例えば双方向コンバータ等で構成され、判定部10とともに、いわゆるスイッチング電源を構成する。この場合、充放電制御信号とは、当該スイッチング電源におけるスイッチング制御信号となる。
なお、充放電制御装置1の構成は、図2で示した構成に限定されるものではない。本実施形態においては、図2で示した構成以外の構成要素を含んでいてもよいし、以下に説明する機能のうちの一部に限定する場合は、これに応じて、図2に示す一部の構成要素が含まれていなくともよい(図12)。
充放電制御装置1は以上に説明した構成に基づいて、発電機31から蓄電装置2に供給される電力、及び、蓄電装置2から負荷30に供給される電力に応じて、第一蓄電部20及び第二蓄電部21に充放電させる電力を決定する。
図3は、本発明の一実施形態による充放電制御装置の処理フローを示す第一の図である。
以下、充放電制御装置1の具体的な処理の流れを、図面を参照しながら順を追って説明する。図3に示すとおり、本実施形態による充放電制御装置1は、第二蓄電部21における蓄電量Qが所定の閾蓄電量値Qth以上である場合には「基本ロジック」で動作し、蓄電量Qが閾蓄電量値Qth未満である場合には「SOC上昇ロジック」で動作する。ここで「SOC上昇ロジック」とは、第二蓄電部21のSOC(State Of Charge、充電率)を回復(上昇)させるための制御ロジックである。本実施形態による充放電制御装置1は、このように制御することで蓄電量が所定の閾蓄電量値Qthを下回った場合には、蓄電装置2はSOC上昇ロジックに基づいて充放電が制御され、第二蓄電部のSOCの回復が図られることとなる。このようにすることで、蓄電装置2の駆動中において、搭載される容量が小さいことが想定されている第二蓄電部21のSOCが常に一定以上となるように制御が働くため、第二蓄電部21の搭載容量を最小限に抑えることができる。
本実施形態による充放電制御装置1は、「基本ロジック」、「SOC上昇ロジック」のそれぞれに「放電時」におけるロジック及び「充電時」におけるロジックを予め用意している。なお以下の説明において、「放電時」とは「蓄電装置2から負荷30に電力を供給する場合」のことを指し、「充電時」とは「発電機31から蓄電装置2に電力を供給する場合」のことを指すものとする。
充放電制御装置1の判定部10は、ノードN3(図2)における電圧V2を検出して第二蓄電部21における蓄電量Qを算出する。そして、その蓄電量Qが予め定められた閾蓄電量値Qth以上であるか、Qth未満であるかを判定する(ステップS1)。ここで、蓄電量Qは取得した電圧V2に対応するものであるから、判定部10は、取得した電圧V2を、閾蓄電量値Qthに対応する所定の閾電圧値Vthと比較することで上記判定を行ってもよい。
第二蓄電部21における蓄電量Qが予め定められた閾蓄電量値Qth以上である場合には、判定部10は「基本ロジック」に基づいて蓄電装置2の充放電を制御する(ステップS2)。一方、第二蓄電部21における蓄電量Qが予め定められた閾蓄電量値Qth未満である場合には、判定部10は「SOC上昇ロジック」に基づいて蓄電装置2の充放電を制御する(ステップS3)。
次に、蓄電装置2から負荷30に電力を供給する場合、すなわち「放電時」における「基本ロジック」及び「SOC上昇ロジック」の具体的な処理の流れについて説明する。判定部10は、「放電時」において、第一蓄電部20に放電させる電力(Pd1)を所定の消費電力以下に抑えるように制御する。このように制御することで、判定部10は、第一蓄電部20における急峻な放電を避け、第一蓄電部20の劣化を抑制する効果を得る。この条件を満たす具体例として以下の処理フローを説明する。
まず、放電時「基本ロジック」及び「SOC上昇ロジック」に共通する処理として、判定部10は、放電時において負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第一の閾電力値(Pth1)以上である場合には、消費電力(Pdt)のうち第一の閾電力値(Pth1)に相当する電力を第一蓄電部20に放電させる。そして、消費電力(Pdt)のうち第一の閾電力値(Pth1)を上回る分の電力(Pdt−Pth1)を第二蓄電部21に放電させる。ここで第一の閾電力値(Pth1)は、第一蓄電部20に放電させる電力の上限値を示すものである。
一方、負荷30が消費する消費電力が第二の閾電力値(Pth2)未満である場合には、消費電力(Pdt)の全部を第一蓄電部20に放電させる。
ここで判定部10において、第二の閾電力値(Pth2)は第一の閾電力値(Pth1)未満となるように予め設定されている。なお第二の閾電力値(Pth2)は、第一蓄電部20に第二蓄電部21への充電を開始させるための閾電力値である。当該第二の閾電力値(Pth2)に基づく動作については、以下に詳しく説明する。
充放電制御装置1は、放電時における「基本ロジック」と「SOC上昇ロジック」で異なる処理として、以下のように動作する。判定部10は、消費電力(Pdt)が第二の閾電力値(Pth2)以上かつ第一の閾電力値(Pth1)未満である場合であって、かつ、第二蓄電部21における蓄電量(Q)が所定の閾蓄電量値(Qth)以上である場合(基本ロジックで動作する場合)には、消費電力(Pth)の全部を第一蓄電部20に放電させる。
一方、判定部10は、消費電力(Pdt)が第二の閾電力値(Pth2)以上かつ第一の閾電力値(Pth1)未満である場合で、さらに第二蓄電部21における蓄電量(Q)が所定の閾蓄電量値(Qth)未満である場合(SOC上昇ロジックで動作する場合)には、まず、第一の閾電力値(Pth1)に相当する電力を第一蓄電部20に放電させる。そして、第一の閾電力値(Pth1)に相当する電力から消費電力(Pdt)を差し引いた余剰電力(Pth1−Pdt)を第二蓄電部21に充電させることを特徴とする。
本実施形態による充放電制御装置1は、このように、蓄電装置2から負荷30に供給される電力(すなわち、消費電力Pdt)に応じて、第一蓄電部20及び第二蓄電部21に放電させる電力を決定し、状況に応じて、第一蓄電部20及び第二蓄電部21のそれぞれに放電を分担させることを特徴としている。
図4は、本発明の一実施形態による充放電制御装置における「基本ロジック」の処理フローを示す第一の図である。
また図5は、本発明の一実施形態による充放電制御装置における「SOC上昇ロジック」の処理フローを示す第一の図である。
以上に説明した処理の流れを、図4及び図5を参照しながら具体的に説明する。
まず放電時における「基本ロジック」の処理フロー(図4)について説明する。「基本ロジック」において、判定部10は、まず負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第一の閾電力値(Pth1)以上であるか否かを判定する(ステップS21)。次にステップS21において、負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第一の閾電力値(Pth1)以上である場合には、判定部10は、充放電制御信号の一つである「放電用信号」を第一充放電部11及び第二充放電部12に出力する。第一充放電部11及び第二充放電部12はこの放電用信号を入力し、各々の放電用信号に基づく放電電力を、対応する蓄電部(第一蓄電部20、第二蓄電部21)に放電させる。ここで判定部10は、まず消費電力(Pdt)のうち第一の閾電力値(Pth1)に相当する電力を放電電力(Pd1)として第一蓄電部20に放電させる。そして、消費電力(Pdt)のうち第一の閾電力値(Pth1)を上回る分の電力(Pdt−Pth1)を放電電力(Pd2)として第二蓄電部21に放電させるように放電用信号を出力する(ステップS22)。
一方ステップS21において、負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第一の閾電力値(Pth1)未満である場合には、判定部10は放電用信号を第一充放電部11に出力する。第一充放電部11はこの放電用信号を入力し、放電用信号に基づく放電電力を第一蓄電部20に放電させる。この場合において、判定部10は、第二蓄電部21に充放電させる電力はゼロとし(Pd2=Pc2=0)、消費電力(Pdt)の全てを第一蓄電部20に放電させるように制御する(Pd1=Pdt)(ステップS23)。ただし本実施形態においては、第二蓄電部21に放電させる電力より大きい電力を第一蓄電部20に放電させる条件を満たしさえすれば、第二蓄電部21に放電させる電力は必ずしもゼロでなくともよい。
すなわち判定部10は、放電時における「基本ロジック」において、第一蓄電部20には最大でも第一の閾電力値(Pth1)に相当する電力までしか放電させないようにし、負荷30が、第一の閾電力値(Pth1)を上回る電力を消費電力(Pdt)として要する場合には、その分を第二蓄電部21に放電させるように制御する。このようにすることで、判定部10は、第一蓄電部20における急峻な放電を避け、第一蓄電部20の劣化を抑制する効果を得る。ここで、第一の閾電力値(Pth1)は、第一蓄電部20における放電電力が、劣化を顕著としない範囲に収まるように設定される。
また、判定部10は、消費電力(Pdt)が第一の閾電力値(Pth1)を下回る場合には、専ら第一蓄電部20に放電させるように制御する。このようにすることで、判定部10は、第一蓄電部20の放電電力が自身を大きく劣化させるような電力量でない場合には、第二蓄電部21のSOCを必要以上に低下させないようにし、第二蓄電部21の搭載容量を最小限に抑える。
次に放電時における「SOC上昇ロジック」の処理フロー(図5)について説明する。「SOC上昇ロジック」におけるステップS21及びステップS22は、「基本ロジック」の処理フロー(図4)と同一の処理であるため、同一の符号を付して説明を省略する。ここで、ステップS21にて負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第一の閾電力値(Pth1)未満である場合について説明する。この場合、判定部10は、まず負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第二の閾電力値(Pth2)以上であるか否かを判定する(ステップS31)。次にステップS31において、負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第二の閾電力値(Pth2)以上である場合には、判定部10は放電用信号を第一充放電部11に出力するとともに、充放電制御信号の一つである「充電用信号」を第二充放電部12に出力する。第一充放電部11及び第二充放電部12はこの放電用信号及び充電用信号を入力し、各々の充放電制御信号に基づく放電電力及び充電電力を、対応する蓄電部(第一蓄電部20、第二蓄電部21)に充放電させる。ここで判定部10は、まず消費電力(Pdt)のうち第一の閾電力値(Pth1)に相当する電力を放電電力(Pd1)として第一蓄電部20に放電させる。そして第一の閾電力値(Pth1)のうち消費電力(Pdt)を差し引いた分の電力(Pth1−Pdt)を充電電力(Pc2)として第二蓄電部21に充電させるように放電用信号、充電用信号を出力する(ステップS32)。
一方ステップS31において、負荷30が消費する消費電力(Pdt)が第二の閾電力値(Pth2)未満である場合には、判定部10は放電用信号を第一充放電部11に出力する。第一充放電部11はこの放電用信号を入力し、放電用信号に基づく放電電力を第一蓄電部20に放電させる。この場合において、判定部10は、第二蓄電部21に充放電させる電力はゼロとし(Pd2=Pc2=0)、消費電力(Pdt)の全てを第一蓄電部20に放電させるように制御する(Pd1=Pdt)(ステップS33)。ただし本実施形態においては、第二蓄電部21に放電させる電力より大きい電力を第一蓄電部20に放電させる条件を満たしさえすれば、第二蓄電部21に放電させる電力は必ずしもゼロでなくともよい。
すなわち判定部10は、放電時における「SOC上昇ロジック」において、負荷30が第二の閾電力値(Pth2)を上回る電力を消費電力(Pdt)として要する場合には、第一蓄電部20には、その最大放電量である第一の閾電力値(Pth1)に相当する電力を放電させることとする。そして判定部10は、負荷30にて消費される電力(Pdt)を差し引いた余剰電力(Pth1−Pdt)を第二蓄電部21に充電させる。このようにすることで、判定部10は「SOC上昇ロジック」において、消費電力(Pdt)が大きくない場合(第一蓄電部20にゆとりがある時)に、第一蓄電部20の電力で第二蓄電部21のSOCを回復させることができる。ここで、第二の閾電圧値(Pth2)は、第一蓄電部20が第二蓄電部21を十分に充電させることができる条件となるように設定される。
なお判定部10は、「SOC上昇ロジック」において、消費電力(Pdt)が第二の閾電力値(Pth2)未満であるか、若しくは、第一の閾電力値(Pth1)以上である場合には、「基本ロジック」と同等の処理を行う。これは、「SOC上昇ロジック」においても、第一蓄電部20の劣化を抑制する効果を維持する目的で行う。
次に、発電機31から蓄電装置2に電力を供給する場合、すなわち「充電時」における「基本ロジック」及び「SOC上昇ロジック」の具体的な処理の流れについて説明する。
判定部10は、「充電時」において、第二蓄電部21における蓄電量(Q)が所定の閾蓄電量値(Qth)以上である場合には、第二蓄電部21に充電させる電力よりも大きい電力を第一蓄電部20に充電させる。また、第二蓄電部における蓄電量(Q)が所定の閾蓄電量値(Qth)未満である場合には、第一蓄電部20に充電させる電力よりも大きい電力を第二蓄電部21に充電させることを特徴とする。すなわち、判定部10は、第二蓄電部21における現状のSOCに応じて、充電を必要とする側に優先的に充電電力を供給する制御を行う。このように制御することで、特に搭載容量が小さい第二蓄電部21の蓄電量を喪失する事態を回避することができる。この条件を満たす具体的例として以下の処理フローを説明する。
判定部10は、「基本ロジック」で動作する場合において、発電機31から供給される充電電力(Pct)が第三の閾電力値(Pth3)以上である場合には、充電電力(Pct)のうち第三の閾電力値(Pth3)に相当する電力を第一蓄電部20に充電させる。そして判定部10は、充電電力(Pct)のうち第三の閾電力値(Pth3)を上回る分の電力を第二蓄電部21に充電させる。
一方、充電電力(Pct)が第三の閾電力値(Pth3)未満である場合には、充電電力(Pct)の全部を第一蓄電部20に充電させる。ここで第三の閾電力値(Pth3)は、第一蓄電部20に充電させる電力の上限値を示すものである。
また判定部10は、「SOC上昇ロジック」で動作する場合において、発電機31から供給される充電電力(Pct)が第四の閾電力値(Pth4)以上である場合には、充電電力(Pct)のうち第四の閾電力値(Pth4)に相当する電力を第二蓄電部21に充電させる。そして判定部10は、充電電力(Pct)のうち第四の閾電力値(Pth4)を上回る分の電力を第一蓄電部20に充電させる。
一方、充電電力(Pct)が第四の閾電力値(Pth4)未満である場合には、充電電力(Pct)の全てを第二蓄電部21に充電させる。
図6は、本発明の一実施形態による充放電制御装置における「基本ロジック」の処理フローを示す第二の図である。
また図7は、本発明の一実施形態による充放電制御装置における「SOC上昇ロジック」の処理フローを示す第二の図である。
以上に説明した処理の流れを、図6及び図7を参照しながら具体的に説明する。
充電時における「基本ロジック」の処理フロー(図6)について説明する。充電時の「基本ロジック」において、判定部10は、まず発電機31が発電する充電電力(Pct)が第三の閾電力値(Pth3)以上であるか否かを判定する(ステップS24)。次にステップS24において、発電機31が発電する充電電力(Pct)が第三の閾電力値(Pth3)以上である場合には、判定部10は充電用信号を第一充放電部11及び第二充放電部12に出力する。第一充放電部11及び第二充放電部12はこの充電用信号を入力し、各々の充電用信号に基づく充電電力を、対応する蓄電部(第一蓄電部20、第二蓄電部21)に充電させる。ここで判定部10は、まず充電電力(Pct)のうち第三の閾電力値(Pth3)に相当する電力を充電電力(Pc1)として第一蓄電部20に充電させる。そして、充電電力(Pct)のうち第三の閾電力値(Pth3)を上回る分の電力(Pct−Pth3)を充電電力(Pc2)として第二蓄電部21に充電させるように充電用信号を出力する(ステップS25)。
一方ステップS24において、発電機31が発電する充電電力(Pct)が第三の閾電力値(Pth3)未満である場合には、判定部10は充電用信号を第一充放電部11に出力する。第一充放電部11はこの充電用信号を入力し、当該充電用信号に基づく充電電力を第一蓄電部20に充電させる。この場合において、判定部10は、第二蓄電部21に充放電させる電力はゼロとし(Pd2=Pc2=0)、充電電力(Pct)の全てを第一蓄電部20に充電させるように制御する(Pc1=Pct)(ステップS26)。ただし本実施形態における充電時の「基本ロジック」においては、第二蓄電部21に充電させる電力より大きい電力を第一蓄電部20に充電させる条件を満たしさえすれば、第二蓄電部21に充電させる電力は必ずしもゼロでなくともよい。
すなわち判定部10は、充電時における「基本ロジック」において、充電電力(Pct)が第三の閾電力値(Pth3)を下回る場合には、第一蓄電部20に優先的に充電させるように制御する。このようにすることで、第二蓄電部21のSOCが一定以上である場合(基本ロジック時)には、第一蓄電部20に比べて容量の少ない第二蓄電部21よりも、大容量である第一蓄電部20のSOCを回復させ、発電機31が発生させた充電電力(Pct)を有効活用できる。
また判定部10は、第一蓄電部20には最大でも第三の閾電力値(Pth3)に相当する電力までしか充電させないようにし、発電機31が、第三の閾電力値(Pth3)を上回る電力を充電電力(Pct)として供給された場合には、その上回る分を第二蓄電部21に充電させるように制御する。このようにすることで、判定部10は、第一蓄電部20における急峻な充電を避け、第一蓄電部20の劣化を抑制する効果を得る。ここで、第三の閾電力値(Pth3)は、第一蓄電部20における充電電力が、劣化を顕著としない範囲に収まるように設定される。
次に充電時における「SOC上昇ロジック」の処理フロー(図7)について説明する。
「SOC上昇ロジック」におけるステップS24は、「基本ロジック」の処理フロー(図6)と同一の処理であるため、同一の符号を付して説明を省略する。ステップS24において、発電機31が発電する充電電力(Pct)が第四の閾電力値(Pth4)以上である場合には、判定部10は充電用信号を第一充放電部11及び第二充放電部12に出力する。第一充放電部11及び第二充放電部12はこの充電用信号を入力し、各々の充電用信号に基づく充電電力を、対応する蓄電部(第一蓄電部20、第二蓄電部21)に充電させる。ここで判定部10は、まず充電電力(Pct)のうち第四の閾電力値(Pth4)に相当する電力を充電電力(Pc2)として第二蓄電部21に充電させる。そして、充電電力(Pct)のうち第四の閾電力値(Pth4)を上回る分の電力(Pct−Pth4)を充電電力(Pc1)として第一蓄電部20に充電させるように充電用信号を出力する(ステップS34)。
一方ステップS24において、発電機31が発電する充電電力(Pct)が第四の閾電力値(Pth4)未満である場合には、判定部10は充電用信号を第二充放電部12に出力する。第二充放電部12はこの充電用信号を入力し、当該充電用信号に基づく充電電力を第二蓄電部21に充電させる。この場合において、判定部10は、第一蓄電部20に充放電させる電力はゼロとし(Pd1=Pc1=0)、充電電力(Pct)の全てを第二蓄電部21に充電させるように制御する(Pc2=Pct)(ステップS35)。ただし本実施形態における充電時の「SOC上昇ロジック」においては、第一蓄電部20に充電させる電力より大きい電力を第二蓄電部21に充電させる条件を満たしさえすれば、第一蓄電部20に充電させる電力は必ずしもゼロでなくともよい。
すなわち判定部10は、充電時における「SOC上昇ロジック」において、充電電力(Pct)が第四の閾電力値(Pth4)を下回る場合には、第二蓄電部21に優先的に充電させるように制御する。このようにすることで、判定部10は、SOCが低下した第二蓄電部21のSOCが優先的に回復する効果を得る。
また判定部10は、第二蓄電部21には最大でも第四の閾電力値(Pth4)に相当する電力までしか充電させないようにし、発電機31が、第四の閾電力値(Pth4)を上回る電力を充電電力(Pct)として供給された場合には、その上回る分を第一蓄電部20に充電させるように制御する。このようにすることで、判定部10は、SOCが低下した第二蓄電部21のSOCを優先的に回復させつつも、充電電力(Pct)の一部で第一蓄電部20をも充電することができる。
図8は、本発明の一実施形態による充放電制御装置を搭載した移動車両の構成を示す図である。
この図において、移動車両4は、充放電制御装置1、蓄電装置2及びモーター32を備えている。ここでモーター32は、移動車両4を加速させる場合において、加速時に必要とする消費電力を蓄電装置2から供給する負荷として機能する。またモーター32は、移動車両4を減速させる場合において、減速時に発生する回生電力を蓄電装置2へと供給する発電機として機能する。
図9は、本発明の一実施形態による蓄電装置に課せられる負荷パターンを示す図である。
図9は、本実施形態における充放電制御装置1が、移動車両4(図8)に搭載されている場合の負荷パターンである。図9に示す通り、例えば移動車両4が停止中のとき、モーターの消費電力は50kWで維持され、その後の加速時において消費電力が300kWまで上昇する。その後、加速期間が終了し、移動車両4が走行中となったとき、モーター32の消費電力は100kWで維持される。そして、移動車両4が減速する期間においては、モーター32に最大で200kWの回生電力が発生し、蓄電装置2に当該回生電力が供給される。
ここで本実施形態による充放電制御装置1において、例えば第一の閾電力値(Pth1)が100kW、第二の閾電力値(Pth2)が50kW、そして第三の閾電力値(Pth3)及び第四の閾電力値(Pth4)が100kWに設定されていたとする。このような場合について、充放電制御装置1に、図9に示すような負荷パターンが課せられたときの、第一蓄電部20及び第二蓄電部21における各充放電電力パターンを以下に説明する。
図10は、本発明の一実施形態による「基本ロジック」に基づく蓄電装置の充放電電力パターンを示す図である。
充放電制御装置1が「基本ロジック」に基づいて蓄電装置2の充放電電力を制御した場合について、図10を参照しながら以下に説明する。まず移動車両4が「停車中」の場合(期間T11)、消費電力(Pdt)は50kWであるから、充放電制御装置1の判定部10は、専ら第一蓄電部20に放電させる(図4のステップS23)。次に移動車両4が「加速中」となった場合(期間T12)、消費電力(Pdt)は50kWから300kWまで上昇する。この期間において、消費電力(Pdt)が100kWを上回った場合、判定部10は第一蓄電部20における放電電力は100kW(=Pth1)を維持し、100kWを上回る分の電力は第二蓄電部21に放電させることで不足分を充足する(図4のステップS22)。次に移動車両4が「走行中」となった場合(期間T13)、消費電力(Pdt)は100kWを維持しているため、判定部10は引き続き第一蓄電部20が100kWの電力を放電する(第二蓄電部21は放電しない)。そして、移動車両4が「減速中」となった場合(期間T14)、モーター32にて最大200kWの回生電力(Pct)が発生する。この期間において、回生電力(Pct)が100kWを上回る期間中は、判定部10は第一蓄電部20における充電電力は100kW(=Pth3)を維持し、100kWを上回る分の電力は第二蓄電部21に充電させる(図6のステップS25)。そして回生電力(Pct)が100kWを下回ってからは、判定部10は専ら第一蓄電部20に充電させる(図6のステップS26)。
次に、第一蓄電部(リチウムイオン電池)と第二蓄電部(電気二重層キャパシタ)を単に並列接続しているのみの蓄電装置と比較して、本実施形態による充放電制御装置1の効果について説明する。
ここで、第一蓄電部と第二蓄電部を単に並列接続しているのみの蓄電装置では、瞬間的な高出力期間では電気二重層キャパシタで負担されるものの、その高出力期間が継続するに連れてリチウムイオン電池の出力が追随して増大する。なお、電気化学反応を伴う二次電池(リチウムイオン電池)においては、充放電回数に伴って性能(特にエネルギー密度)が劣化することがわかっている。
したがって、第一蓄電部と第二蓄電部を単に並列接続しているのみの蓄電装置では、第二蓄電部(電気二重層キャパシタ)の高応答性が生かされ、回生エネルギーの高効率回収を実現できるものの、第一蓄電部(リチウムイオン電池)自体の負担を十分に低減できず、蓄電装置全体としての長寿命化には貢献できていない。
しかしながら、本実施形態による充放電制御装置1を用いれば、上記のとおり蓄電装置2における第一蓄電部20の充放電量を最大でも100kW(=Pth1、Pth3)に制限するため、第一蓄電部20における大電力で急峻な充放電動作を抑え、第一蓄電部20の劣化を抑制することとなる。したがって、充放電制御装置1は、上記のように発電機31から蓄電装置2に供給される電力、及び、蓄電装置2から負荷30に供給される電力に応じて、第一蓄電部20及び第二蓄電部21に充放電させる電力を決定することで、結果として蓄電装置2の長寿命化を実現することができる。
一方、第一蓄電部と第二蓄電部を単に並列接続しているのみの蓄電装置であっても、相対的に第二蓄電部の容量を増加させることで第一蓄電部の負担を低減させることはできる。しかしながら、第二蓄電部(電気二重層キャパシタ)は、第一蓄電部(リチウムイオン電池)に比べてエネルギー密度が非常に小さいため、容量を増加させるには体積的、重量的な限界がある。これに加え、第二蓄電部(電気二重層キャパシタ)の動作を補償する周辺回路の規模も大きくなり、設計・製造コストが増加するという問題も生じる。
しかし、充放電制御装置1を用いれば、上記のとおり、第一蓄電部20における放電量が100kW未満であれば、優先的に第一蓄電部20に放電させることとしている。すなわち充放電制御装置1は、少なくとも「放電時」においては、第二蓄電部21に放電させる電力より大きい電力を第一蓄電部20に放電させることで、第二蓄電部21のSOCを必要以上に低下させないようにしている。したがって、第二蓄電部21の搭載容量を最小限に抑えるという効果が得られる。
ところで、充放電制御装置1が「基本ロジック」動作で制御する場合、蓄電装置2における充放電は、専ら第一蓄電部20が優先されることとなる。このため、移動車両4の「加速時」における第二蓄電部21の負担分(Pd2)が「減速時」における回復分(Pc2)を常に上回ることとなり、加速/減速を繰り返すうちに第二蓄電部21はSOCが徐々に減少する。したがって、上記「基本ロジック」動作を継続するためには、第二蓄電部21の容量をある程度増大させる必要がある。ここで、本実施形態による充放電制御装置1は、第二蓄電部21における蓄電量Qが所定の閾蓄電量値Qthを下回った場合には、「SOC上昇ロジック」に基づく処理に移行することを特徴としている(図3)。
図11は、本発明の一実施形態による「SOC上昇ロジック」に基づく蓄電装置の充放電電力パターンを示す図である。
充放電制御装置1が「SOC上昇ロジック」に基づいて蓄電装置2の充放電電力を制御した場合について、図11を参照しながら以下に説明する。
まず移動車両4が「停車中」の場合(期間T21)、消費電力(Pdt)は50kWである。すなわち、消費電力(Pdt)が第二の閾電力値(Pth2)以上であるから、充放電制御装置1の判定部10は、第一蓄電部20に100kW(=Pth1)を放電させることとなる。ここで、第一蓄電部20が放電した100kWのうちの50kWがモーター32にて消費されることとなるが、その余剰電力分(残りの50kW)は第二蓄電部21への充電電力とする(図5のステップS32)。次に移動車両4が「加速中」となった場合(期間T22)、消費電力(Pdt)は50kWから300kWまで上昇する。この期間において、消費電力(Pdt)が100kWを上回った場合、判定部10は第一蓄電部20における放電電力は100kWを維持し、100kWを上回る分の電力は第二蓄電部21に放電させることで不足分を充足する(図5のステップS22)。次に移動車両4が「走行中」となった場合(期間T23)、消費電力(Pdt)は100kWを維持しているため、判定部10は引き続き第一蓄電部20が100kWの電力を放電する(余剰電力がゼロのため、第二蓄電部21には充電されない)。そして、移動車両4が「減速中」となった場合(期間T24)、モーター32にて最大200kWの回生電力(Pct)が発生する。この期間において、回生電力(Pct)が100kWを上回る期間中は、判定部10は第二蓄電部21における充電電力を100kW(=Pth4)で維持し、100kWを上回る分の電力を第一蓄電部20に充電させる(図7のステップS34)。そして回生電力(Pct)が100kWを下回ってからは、判定部10は専ら第二蓄電部21に充電させる(図7のステップS35)。なお、期間T24(減速中)から期間T21(停車中)に復帰する間、消費電力(Pdt)が50kW未満である場合には、判定部10は専ら第一蓄電部20に放電させることとする(図5のステップS33)。
そして、以上に説明した「SOC上昇ロジック」によれば、充放電制御装置1は、例えば移動車両4が「停車中」の場合、第一蓄電部20に放電させる電力(Pd1)の一部を第二蓄電部21への充電電力(Pc2)に充て、第二蓄電部21の回復処理を行う。そして充放電制御装置1は、「減速時」に発生する回生電力(Pct)は、第二蓄電部21を優先的に充電させる。このような「SOC上昇ロジック」に基づいて、充放電制御装置1は、第二蓄電部21のSOCの上昇を図る。
したがって、充放電制御装置1によれば、第二蓄電部21のSOCが減少してきた場合にも、第二蓄電部21の回復処理が行われることとなるため、第二蓄電部21の搭載容量を最小限に抑えるという効果が得られる。なお「SOC上昇ロジック」においては、相対的に第一蓄電部20の負担が増すこととなるが、100kW以上の高電力による充放電は引き続き制限されているため、第一蓄電部20における長寿命化の効果は依然として有効である。
以上のとおり、本発明の充放電制御装置1によれば、第一蓄電部20(リチウムイオン電池)及び第二蓄電部21(電気二重層キャパシタ)への充放電を適切に制御するという効果が得られる。
ところで、本実施形態による充放電制御装置1は、「充電時」、「放電時」それぞれの「基本ロジック」及び「SOC上昇ロジック」を設定していたが、本実施形態においては、この全ての処理を備えている必要はない。すなわち充放電制御装置1は、充電時のみ、または、放電時のみ「基本ロジック」及び「SOC上昇ロジック」に基づく処理を行う態様であっても構わない。さらに、本実施形態による充放電制御装置1は「SOC上昇ロジック」のみで動作する態様であっても構わない。上記のように、充放電制御装置1の機能を、上述したものの一部に限定した態様であっても本発明の効果を得ることができる。
図12は、本発明の一実施形態による充放電制御装置の構成を示す第二の図である。
また、上記のように一部の機能に限定した場合、本実施形態による充放電制御装置1は、有効とする機能に合わせて構成を簡略化してもよい。例えば、充放電制御装置1が放電時のみ「基本ロジック」及び「SOC上昇ロジック」で動作する場合、充放電制御装置1の構成は、図12に示す通り、判定部10は、ノードN1及びノードN2のみを参照し、一つの充放電制御部(第二充放電部12)を備えるのみで実現できる。
図13は、本発明の一実施形態による蓄電システムの構成を示す図である。
なお、本実施形態においては、上記に説明した充放電制御装置1と蓄電装置2を備えた蓄電システム5を構成してもよい。ここで、本実施形態による蓄電システム5は、図8に示すような移動車両4に用いられる態様に限定されない。例えば、蓄電システム5は家庭内蓄電設備として利用できるものである。この場合負荷30は、家庭にて一般的に利用される家電製品等であり、発電機31はソーラーパネル等の発電設備である。
なお、上述の充放電制御装置1は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した充放電制御装置1における各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
1・・・充放電制御装置
10・・・判定部
11・・・第一充放電部
12・・・第二充放電部
2・・・蓄電装置
20・・・第一蓄電部
21・・・第二蓄電部
30・・・負荷
31・・・発電機
32・・・モーター
4・・・移動車両
5・・・蓄電システム

Claims (9)

  1. 負荷及び発電機に接続され、
    エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置であって、
    前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記負荷で消費される消費電力値、前記発電機から供給される充電電力値のうち何れか一つ又は複数を検出し、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力する判定部と、
    前記充放電制御信号に基づいて、前記第一蓄電部に充放電させる第一充放電部と、前記第二蓄電部に充放電させる第二充放電部の何れか一方または両方と、
    を備え、
    前記判定部は、
    前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電する
    ことを特徴とする充放電制御装置。
  2. 前記判定部は、
    前記消費電力が前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合において、
    前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値以上である場合には、
    前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の充放電制御装置。
  3. 前記判定部は、
    前記発電機から前記蓄電装置に電力を供給する場合において、
    前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値以上である場合には、前記第二蓄電部に充電させる電力よりも大きい電力を前記第一蓄電部に充電させ、
    前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値未満である場合には、前記第一蓄電部に充電させる電力よりも大きい電力を前記第二蓄電部に充電させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の充放電制御装置。
  4. 前記判定部は、
    前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値以上である場合において、
    前記発電機から供給される充電電力が前記第一蓄電部に充電させる電力の上限値を示す第三の閾電力値以上である場合には、
    前記充電電力のうち前記第三の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に充電させるとともに、前記充電電力のうち前記第三の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に充電させ、
    前記充電電力が前記第三の閾電力値未満である場合には、
    前記充電電力の全部を前記第一蓄電部に充電させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の充放電制御装置。
  5. 前記判定部は、
    前記第二蓄電部における蓄電量が所定の閾蓄電量値未満である場合において、
    前記発電機から供給される充電電力が前記第二蓄電部に充電させる電力の上限値を示す第四の閾電力値以上である場合には、
    前記充電電力のうち前記第四の閾電力値に相当する電力を前記第二蓄電部に充電させるとともに、前記充電電力のうち前記第四の閾電力値を上回る分の電力を前記第一蓄電部に充電させ、
    前記充電電力が前記第四の閾電力値未満である場合には、
    前記充電電力の全てを前記第二蓄電部に充電させる
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の充放電制御装置。
  6. エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置と、
    充放電制御装置と、
    モーターと、
    を備える移動車両であって、
    前記モーターは、
    前記移動車両を加速させる場合において、加速時に必要とする消費電力を前記蓄電装置から供給する負荷として機能するとともに、
    前記移動車両を減速させる場合において、減速時に発生する回生電力を前記蓄電装置へと供給する発電機として機能し、
    前記充放電制御装置は、
    前記モーターに接続され、
    前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記モーターで消費される消費電力値、前記モーターから供給される充電電力値のうち何れか一つ又は複数を検出し、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力する判定部と、
    前記充放電制御信号に基づいて、前記第一蓄電部に充放電させる第一充放電部と、前記第二蓄電部に充放電させる第二充放電部の何れか一方または両方と、
    を備え、
    前記判定部は、
    前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電する
    ことを特徴とする移動車両。
  7. エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置と、
    充放電制御装置と、
    を備える蓄電システムであって、
    前記充放電制御装置は、
    負荷及び発電機に接続され、
    前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記負荷で消費される消費電力値、前記発電機から供給される充電電力値のうち何れか一つ又は複数を検出し、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力する判定部と、
    前記充放電制御信号に基づいて、前記第一蓄電部に充放電させる第一充放電部と、前記第二蓄電部に充放電させる第二充放電部の何れか一方または両方と、
    を備え、
    前記判定部は、
    前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電する
    ことを特徴とする蓄電システム。
  8. 負荷及び発電機に接続された、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置の充放電を制御する充放電制御方法であって、
    判定部が、前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部における充放電電力値、前記負荷で消費される消費電力値、前記発電機から供給される充電電力値のうちいずれか一つまたは複数を検出するとともに、当該検出した電力値に基づく充放電制御信号を出力し、
    第一充放電部、第二充放電部の何れか一方または両方が、前記充放電制御信号に基づいて、第一蓄電部、第二蓄電部の何れか一方または両方を充放電させ、
    前記判定部は、更に、
    前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電する
    充放電制御方法。
  9. 負荷及び発電機に接続された、エネルギー密度が相対的に高い第一蓄電部と、エネルギー密度が相対的に低い第二蓄電部と、を備える蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置に備えられたコンピュータを、
    前記発電機から前記蓄電装置に供給される電力、及び、前記蓄電装置から前記負荷に供給される電力に応じて、前記第一蓄電部及び前記第二蓄電部に充放電させる電力を決定する充放電制御手段
    として機能させ、
    前記充放電制御手段は、
    前記蓄電装置から前記負荷に電力を供給する場合において、前記負荷で消費される消費電力が、前記第一蓄電部に放電させる電力の上限値を示す第一の閾電力値以上である場合には、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記消費電力のうち前記第一の閾電力値を上回る分の電力を前記第二蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第一の閾電力値未満に設定された第二の閾電力値未満である場合には、前記消費電力の全部を前記第一蓄電部に放電させ、
    前記消費電力が、前記第二の閾電力値以上かつ前記第一の閾電力値未満である場合には、前記第一の閾電力値に相当する電力を前記第一蓄電部に放電させるとともに、前記第一の閾電力値に相当する電力から前記消費電力を差し引いた余剰電力を前記第二蓄電部に充電する
    ことを特徴とするプログラム。
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