JP5693401B2 - 制御局、中継器、送信器、通信システムおよび通信方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明にかかる衛星通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の衛星通信システムは、送信器1−1,1−2と、制御局2と、例えば人工衛星等に搭載される中継器3と、受信器4−1〜4−4と、を備える。送信器1−1,1−2と制御局2は有線または無線で接続され、制御局2と中継器3は、無線で接続されている。
図9は、本発明にかかる実施の形態2の衛星通信システムにおいて制御局から中継器へ送信するフレームの構成例を示す図である。本実施の形態の衛星通信システムの構成は、実施の形態1と同様である。また、本実施の形態の中継器3の構成は、実施の形態1の中継器3の構成と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下では、実施の形態1との相違点のみを説明する。
制御局2は中継器3が送信可能なすべてのクラスタのうち、各クラスタへ送信するトラヒック量に応じて割り当てる周波数を変更する。例えば、中継器3が送信可能な帯域が10MHz、クラスタ数が2個の場合、それぞれのクラスタへ送信するトラヒック量が3対7であれば、3MHzと7MHzをそれぞれのクラスタ向けに割り当てる。また、制御局2は各クラスタ内の各ビームへ送信するトラヒック量に応じて割り当てる時間率を変更する。例えば、任意のクラスタ内のビーム数が3個の場合、それぞれのビームへ送信するトラヒック量が6対4対0であれば、左記の比率となるような時間帯を各ビームに割り当てて対応するデータを中継器3に送信すればよい。なお、上述したトラヒック量とは、例えば制御局2が受信したデータを任意の時間で平均した値とする。
送信先となる各クラスタおよびビームの平均トラヒック量と瞬時トラヒック量の比に基づいて周波数と時間を決定する。なお、瞬時トラヒック量とは、任意の時刻(s)で平均化したトラヒック量であり、平均トラヒック量とは、任意の時刻(t)で平均化したトラヒック量であり、sよりtは長い時間とする。また、上述した比が高いほど周波数,時間を多く割り当てるものとする。
各クラスタおよびビームに送信するデータの許容遅延量に基づいて周波数と時間を決定する。例えば、リアルタイム性を要する音声や映像を送信する場合は、制御局2が送信器1−1,1−2からデータを受信した時刻から中継器3へ当該データを送信するまでの時間が許容遅延量未満となるように周波数と時間を決定する。なお、許容遅延量はデータに付随して送信器1−1,1−2が制御局2へ通知すればよい。
データの優先度に基づいて周波数と時間を決定する。なお、優先度はデータに付随して送信器1−1,1−2が制御局2へ通知すればよく、優先度が高いほど多くの周波数と時間を割り当てる。
各ビームを形成するために必要な電力に基づいて周波数および時間を決定する。例えば、任意のビームを形成するのに必要なアンテナ素子およびHPAの消費電力が一定値以下となるように時間と周波数を決定する。
図13は、本発明にかかる衛星通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。本実施の形態の衛星通信システムは、送信器5−1〜5−4と、中継器6と、受信器4−1〜4−4と、を備える。受信器4−1〜4−4は、実施の形態1の受信器4−1〜4−4と同様である。
2 制御局
3,6 中継器
4−1〜4−4 受信器
301−1〜301−L 受信アンテナ
302−1〜302−L ダウンコンバータ(D/C)
303−1〜303−L アナログデジタルコンバータ(A/D)
304 分波部
305 スイッチ部
306 合波部
307 デジタルビームフォーミング部(DBF部)
308−1〜308P デジタルアナログコンバータ(D/A)
309−1〜309−P アップコンバータ(U/C)
310−1〜310−P ハイパワーアンプ(HPA)
311−1〜311−P 送信アンテナ
312 制御部
Claims (29)
- 2つ以上のビームを形成可能な中継器に対して、前記ビームに在圏する受信器を宛先として送信器から送信されたデータを前記送信器から受信して前記中継器へ送信する制御局であって、
1以上の前記ビームでクラスタを構成することとし、
前記受信器と当該受信器が存在する前記ビームとの対応を保持し、保持している前記対応を参照して前記送信器から受信したデータを宛先の受信器に対応する前記ビームごとのデータに振り分けてビーム別データを生成するデータ振り分け部と、
同一のクラスタに属する前記ビームに対応する前記ビーム別データが前記ビーム別データを送信する時間帯に応じて時間方向に配置されたフレームを生成するフレーム生成部と、
クラスタごとに送信周波数を定めておき、同一のクラスタを宛先とする前記フレームを同一の送信周波数で送信する送信部と、
を備えることを特徴とする制御局。 - 前記フレーム生成部は、既知信号を前記フレームの先頭に挿入する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御局。
- 既知信号を、前記ビーム別データを送信する時間帯内で前記ビーム別データを送信する周波数とは別の周波数で送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御局。
- 前記フレーム生成部は、前記フレームを同一のクラスタを構成する前記ビームの数以上のサブフレームで構成し、1つの前記サブフレームに1つの前記ビーム別データを挿入する、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の制御局。
- 前記フレーム生成部は、各サブフレームの先頭にガードタイムを挿入する、ことを特徴とする請求項4に記載の制御局。
- 前記フレーム生成部は、前記ビーム別データが所定の時間順で配置されるよう前記ビーム別データを前記サブフレームに挿入する、ことを特徴とする請求項4または5に記載の制御局。
- 前記フレーム生成部は、前記ガードタイムに当該サブフレームのビーム別データに対応するビームの識別情報を挿入する、ことを特徴とする請求項5に記載の制御局。
- 前記データのトラヒック量、前記データの許容遅延量、前記データの優先度、ビーム形成電力のうちいずれか1つ以上に基づいて、1フレーム内の前記ビーム別データを送信する時間帯とクラスタに割り当てる送信周波数帯域幅とのうち少なくとも1つを決定し、前記ビーム別データごとに既知信号を挿入する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御局。
- 各クラスタへ送信する前記データのトラヒック量に応じて、クラスタに割り当てる送信周波数を決定する、ことを特徴とする請求項8に記載の制御局。
- 各クラスタおよびビームへ送信する前記データの平均トラヒック量と瞬時トラヒック量の比に基づいてクラスタに割り当てる送信周波数と前記ビームに対応するビーム別データを送信する時間帯を決定する、ことを特徴とする請求項8または9に記載の制御局。
- 各クラスタおよびビームへ送信するデータの許容遅延量に基づいてクラスタに割り当てる送信周波数と前記ビームに対応するビーム別データを送信する時間帯を決定する、ことを特徴とする請求項8、9または10に記載の制御局。
- 各クラスタおよびビームに送信するデータの優先度に基づいてクラスタに割り当てる送信周波数と前記ビームに対応するビーム別データを送信する時間帯を決定する、ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1つに記載の制御局。
- 各ビームを形成するために必要な電力に基づいて前記ビームに対応するビーム別データを送信する時間帯を決定する、ことを特徴とする請求項8〜12のいずれか1つに記載の制御局。
- 前記フレーム生成部は、前記フレーム内にビームの識別情報を前記ビーム別データごとに挿入する、ことを特徴とする請求項8〜13のいずれか1つに記載の制御局。
- 前記既知信号を、前記ビーム別データに対応するビームに応じて異なる値とする、ことを特徴とする請求項8〜13のいずれか1つに記載の制御局。
- 前記既知信号を、同一の既知信号をビームに応じて異なる周波数帯域幅とする、ことを特徴とする請求項8〜13のいずれか1つに記載の制御局。
- 2つ以上のビームを形成可能であり、制御局から受信したデータを前記ビームに存圏する宛先の受信器へ中継する中継器であって、
1以上の前記ビームでクラスタを構成することとし、
前記制御局から、前記データの宛先の受信器が存圏するクラスタごとに異なる送信周波数で、同一クラスタ内の前記ビームに存圏する受信器を宛先とする前記データをビームごとにまとめたビーム別データが1フレーム内に前記ビーム別データの送信される時間帯に応じて時間方向に配置されて送信された前記データを受信する受信アンテナと、
前記受信アンテナにより受信された受信信号を受信した周波数に基づいて複数の分波信号に分波する分波部と、
前記分波信号を対応するクラスタへ切り替えるスイッチ部と、
前記分波信号を1つ以上の合波信号に合波する合波部と、
前記合波信号に対して、ビームごとに異なるウェイト値を乗算するウェイト乗算部と、
を備え、
前記ウェイト乗算部は、前記ビーム別データの送信時間帯に同期して当該ビーム別データに対応する前記ビームに対応するウェイト値を乗算する、ことを特徴とする中継器。 - 前記制御局は、前記ビーム別データを所定の順序で1フレーム内に格納して送信し、
前記ウェイト乗算部は、前記所定の順序で前記ビームに対応するウェイト値を切り替える、ことを特徴とする請求項17に記載の中継器。 - 前記制御局は、前記ビーム別データごとに、前記ビーム別データの直前に当該ビーム別データに対応する前記ビームの識別情報を挿入してフレームを送信し、
前記ウェイト乗算部は、前記ビームの識別情報に基づいて当該ビームに対応するウェイト値に切り替える、ことを特徴とする請求項17に記載の中継器。 - 前記制御局から送信されるフレームには、前記ビーム別データごとに、前記ビーム別データの直前にガードタイムを挿入されるとし、
前記制御局から受信したフレームの先頭を検出するフレーム同期部と、
ガードタイムに基づいて前記ビーム別データの区切りを検出するデータ同期部と、
ガードタイムを削除するガードタイム削除部と、を備え、
前記ウェイト乗算部は、前記データ同期部が検出した区切りで乗算するウェイト値を切り替える、ことを特徴とする請求項17、18または19に記載の中継器。 - 前記フレーム同期部は、前記制御局から送信されるフレームに挿入された既知信号と保持している既知信号との相関演算を行うことでフレームの先頭を検出する、ことを特徴とする請求項20に記載の中継器。
- 前記フレーム同期部は、GPS衛星から取得した基準時刻に基づいてフレームの先頭を検出する、ことを特徴とする請求項20に記載の中継器。
- 前記制御局から送信されたフレームのガードタイムの電力を測定し、前記電力が閾値以下である場合は、当該ガードタイムの直後の前記ビーム別データに対してウェイト値の乗算以降の処理を実施しない、ことを特徴とする請求項20、21または22に記載の中継器。
- 2つ以上の受信ビームを形成可能であり、前記受信ビームに存圏する送信器から受信したデータを宛先の受信器へ中継する中継器であって、
1以上の前記受信ビームでクラスタを構成することとし、
前記送信器から、前記送信器が存圏するクラスタごとに異なる送信周波数で、同一クラスタ内で前記ビームごとに送信時間帯が異なるように前記ビームごとに割り当てられた送信時間帯で送信された前記データを受信する複数の受信アンテナと、
前記複数の受信アンテナにより受信された受信信号にビームごとに異なるウェイト値を乗算する受信側ウェイト乗算部と、
を備え、
前記受信側ウェイト乗算部は、前記ビームごとに割り当てられた送信時間帯に同期して前記ビームに対応するウェイト値を乗算する、ことを特徴とする中継器。 - 2つ以上の受信ビームを形成可能な中継器、を経由して宛先の受信器へデータを送信する送信器であって、
1以上の前記受信ビームでクラスタを構成することとし、
同一クラスタ内で前記受信ビームごとに送信時間帯が異なるように送信時間帯が割当てられ、自器が存在する前記受信ビームに割り当てられた送信時間帯で、前記受信ビームが属するクラスタに割り当てられた送信周波数を用いて、前記データを前記中継器へ送信する、ことを特徴とする送信器。 - 2つ以上のビームを形成可能な中継器と、前記ビームに在圏する受信器を宛先として送信器から送信されたデータを前記送信器から受信して前記中継器へ送信する制御局と、を備える通信システムであって、
1以上の前記ビームでクラスタを構成することとし、
前記制御局は、
前記受信器と当該受信器が存在する前記ビームとの対応を保持し、保持している前記対応を参照して前記送信器から受信したデータを宛先の受信器に対応する前記ビームごとのデータに振り分けてビーム別データを生成するデータ振り分け部と、
同一のクラスタに属する前記ビームに対応する前記ビーム別データが前記ビーム別データを送信する時間帯に応じて時間方向に配置されたフレームを生成するフレーム生成部と、
クラスタごとに送信周波数を定めておき、同一のクラスタを宛先とする前記フレームを同一の送信周波数で送信する送信部と、
を備え、
前記中継器は、
前記制御局から、前記データを受信する受信アンテナと、
前記受信アンテナにより受信された受信信号を受信した周波数に基づいて複数の分波信号に分波する分波部と、
前記分波信号を対応するクラスタへ切り替えるスイッチ部と、
前記分波信号を1つ以上の合波信号に合波する合波部と、
前記合波信号に対して、ビームごとに異なるウェイト値を乗算するウェイト乗算部と、
を備え、
前記ウェイト乗算部は、前記ビーム別データの送信時間帯に同期して当該ビーム別データに対応する前記ビームに対応するウェイト値を乗算する、ことを特徴とする通信システム。 - 2つ以上のビームを形成可能な中継器と、前記ビームに在圏し、前記中継器を経由して宛先の受信器へデータを送信する送信器と、を備える通信システムであって、
1以上の前記ビームでクラスタを構成することとし、
前記送信器は、同一クラスタ内で前記ビームごとに送信時間帯が異なるように送信時間帯が割当てられ、自器が存在する前記受信ビームに割り当てられた送信時間帯で、前記受信ビームが属するクラスタに割り当てられた送信周波数を用いて、前記データを前記中継器へ送信し、
前記中継器は、
前記送信器から、前記データを受信する複数の受信アンテナと、
前記複数の受信アンテナにより受信された受信信号にビームごとに異なるウェイト値を乗算する受信側ウェイト乗算部と、
を備え、
前記受信側ウェイト乗算部は、前記ビームごとに割り当てられた送信時間帯に同期して前記ビームに対応するウェイト値を乗算する、ことを特徴とする通信システム。 - 2つ以上のビームを形成可能な中継器と、前記ビームに在圏する受信器を宛先として送信器から送信されたデータを前記送信器から受信して前記中継器へ送信する制御局と、を備える通信システムにおける通信方法であって、
1以上の前記ビームでクラスタを構成することとし、
前記制御局が、前記受信器と当該受信器が存在する前記ビームとの対応を保持し、保持している前記対応を参照して前記送信器から受信したデータを宛先の受信器に対応する前記ビームごとのデータに振り分けてビーム別データを生成するデータ振り分けステップと、
前記制御局が、同一のクラスタに属する前記ビームに対応する前記ビーム別データが前記ビーム別データを送信する時間帯に応じて時間方向に配置されたフレームを生成するフレーム生成ステップと、
前記制御局が、クラスタごとに送信周波数を定めておき、同一のクラスタを宛先とする前記フレームを同一の送信周波数で送信する送信ステップと、
前記中継器が、前記制御局から、前記データを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された受信信号を受信した周波数に基づいて複数の分波信号に分波する分波ステップと、
前記中継器が、前記分波信号を対応するクラスタへ切り替える切り替えステップと、
前記中継器が、前記分波信号を1つ以上の合波信号に合波する合波ステップと、
前記中継器が、前記合波信号に対して、ビームごとに異なるウェイト値を乗算するウェイト乗算ステップと、
を含み、
前記ウェイト乗算ステップでは、前記ビーム別データの送信時間帯に同期して当該ビーム別データに対応する前記ビームに対応するウェイト値を乗算する、ことを特徴とする通信方法。 - 2つ以上のビームを形成可能な中継器と、前記ビームに在圏し、前記中継器を経由して宛先の受信器へデータを送信する送信器と、を備える通信システムにおける通信方法であって、
1以上の前記ビームでクラスタを構成することとし、
前記送信器が、同一クラスタ内で前記ビームごとに送信時間帯が異なるように送信時間帯が割当てられ、自器が存在する前記受信ビームに割り当てられた送信時間帯で、前記受信ビームが属するクラスタに割り当てられた送信周波数を用いて、前記データを前記中継器へ送信する送信ステップと、
前記中継器が、前記送信器から、前記データを複数の受信アンテナで受信する受信ステップと、
前記複数の受信アンテナにより受信された受信信号にビームごとに異なるウェイト値を乗算する受信側ウェイト乗算ステップと、
を含み、
前記受信側ウェイト乗算ステップでは、前記ビームごとに割り当てられた送信時間帯に同期して前記ビームに対応するウェイト値を乗算する、ことを特徴とする通信方法。
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