JP5693134B2 - 情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルデータの原本性を保証する技術に関するものである。
従来、デジタルカメラで撮影したデジタル画像データを、市販のフォトレタッチツール等を用いて改竄する技術が知られている。このためデジタル画像データの信頼性は従来の銀塩写真と比較して低く、証拠としての能力に乏しいという課題があった。この課題を解決する方法として、予めデジタルカメラ内部にカメラ固有の秘密情報を組み込んでおく。そして、デジタルカメラで画像データを撮影した際に、デジタルカメラの内部で、前記秘密情報を用いて、撮影画像データに対して署名処理を施す。更に、撮影後、生成された署名情報を用いて検証処理を行うことにより、撮影画像データの原本性保証を確認する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
一方、デジタルカメラで撮像された画像データには、レンズによる光学的特性により画像データの中心部と比較し、周辺部における光量が段階的に減少するという、いわゆる周辺光量落ち現象が発生する。そして、周辺光量落ちが生じた画像データを、画像処理によって補正する周辺光量補正技術が知られている。特に、中心部に対して周辺部で光量が減衰する割合を予め測定しておき、測定した減衰率を用いて撮影画像データの画素値を逆演算することにより、本来の画素値を復元する技術が知られている(例えば、特許文献2)。
米国特許第5499294号 特開2006−270919
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、周辺光量補正されることを考慮していないため、デジタルカメラ内部で署名処理が施された撮影画像データに対して、周辺光量補正を施した場合、画像データが改竄されたと判定される。一方、画像データが改竄されたと判断されないようにするためには、周辺光量補正処理を施すことができず、本来の画素値を復元した画像データが得られない。即ち、従来技術によれば、不可避的に発生する画素値の変化に関する補正であって、撮影された画像を構成する各々の画素に対して一様に、同一の処理を実行できない補正と、原本性保証とを両立することが困難であった。特に、従来技術によれば、原本性保証と周辺光量補正を両立することが困難であった。
また、露出補正も同じく、原本性保証と露出補正を両立することが困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、検証データが作成された後の撮影画像データに周辺光量補正や露出補正が施された場合でも、撮影画像データの原本性を保証することが可能な方式を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、撮像された画像データにおける画像空間上の画素同士の位置関係と、画素値とに基づいて、2つ以上の画素からなる画素セットを選択する選択手段と、前記選択された画素セットの画素の大小関係を算出する算出手段と、前記算出した大小関係を用いて、前記画像データの要約データを生成する生成手段と、前記画像データと、前記画像データが改竄されたか否かを検証するための検証データとして前記要約データとを出力する出力手段を有する。
以上説明したように、本発明は、検証データが作成された後の撮影画像データに周辺光量補正や露出補正が施された場合でも、撮影画像データの原本性を保証することが可能となる。
本実施形態のシステムの全体構成の一例を示す図である。 画像入力装置11の機能構成示す機能ブロック図である。 順序情報算出部22の機能構成を示す機能ブロック図である。 画像編集装置12の機能構成を示す機能ブロック図である。 画像検証装置13の機能構成を示す機能ブロック図である。 画像入力処理を示すフローチャートである。 レンズと画像との位置関係を模式的に示す図である。 検証データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。 画像検証処理を示すフローチャートである。 画素対の一例、相対的な大小関係を示す値Rk及び順序情報Rの具体例を示す図である。 検証処理を示すフローチャートである。 周辺光量補正処理の一例を示す図である。 ガンマ補正処理、コントラスト補正処理を説明する図である。 露出情報Eを生成する方法、輝度補正を説明する図である。 画像入力装置11、画像編集装置12、及び画像検証装置13のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態における距離を説明する図である。 本実施形態におけるマスク情報を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のシステムを構成する各情報処理装置の一例を示す図である。 本実施形態のシステムは、画像入力装置11、画像編集装置12、及び画像検証装置13から構成される。
画像入力装置11は、画像データを発生し、発生した画像データを出力する。特に、本実施形態においては画像データに加え、当該画像データが改竄されているか否かを検証可能な検証データを生成し、画像データと共に出力する。
画像編集装置12は、前段の画像入力装置11から出力された画像データに対して種々の画像処理を施し、画像処理された画像データを出力する。画像検証装置13は、前段の画像編集装置12から出力された画像データが改竄されているか否かを検証し、検証結果を出力する。画像入力装置11、画像編集装置12、及び画像検証装置13はインターネットなどのネットワークによって接続しておき、各種データを互いに、交換可能にしても良い。或いは、出力時に各種データをリムーバブルメディアなどの記憶媒体に記録し、各種データを交換するようにしても良い。
図15は、画像入力装置11、画像編集装置12、及び画像検証装置13のハードウェア構成の一例を示す図である。図15(A)は、画像入力装置11のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像入力装置11は、ROM152、保管用メモリ153、作業用メモリ154、CPU155、操作部156、光学系制御部157、駆動部158、及びI/F159から構成され、夫々はバス1510で接続されている。画像入力装置11は、例えばデジタルカメラであり、操作部156を用いて撮影指示がなされた際、光学系制御部157が制御するレンズにより生成されたデジタル画像データを保管用メモリ153などへ蓄積することが可能である。ROM152は読み出し専用メモリであり、あらかじめ動作プログラムや検証データ生成に必要な共有情報が格納される。保管用メモリ153は処理済の画像データを格納する。 作業用メモリ154では画像データが一時的に保管され、ここで該画像データの圧縮及び各種演算処理が行われる。CPU155は撮影指示がなされると、ROM152にあらかじめ格納されているプログラムに従い、画像データの圧縮処理、検証データ生成等の各種演算処理を行う。操作部156は撮影者の撮影指示、及び種々のパラメータの設定をはじめとする各種の指示を受け付けるためのユーザインターフェイスである。
光学系制御部157は電荷結合素子CCD、或いは相補型金属酸化物半導体CMOS等の光学センサーを制御し、撮影指示がなされると被写体の撮影、電気信号処理、デジタル信号処理等を行う。駆動部158は撮影に必要な機械的な動作をCPU155の制御のもとで行う。I/F159はメモリカード、携帯端末、通信装置といった外部装置とのインタフェースであり、画像データや検証データをこれらの機器へ送信する時に使用される。
図15(B)は、画像編集装置12、及び画像検証装置13として機能するホストコンピュータのハードウェア構成の一例と、周辺機器との関係を示す図である。
ホストコンピュータ1511は、例えばパーソナルコンピュータであり、HD1516、CD1517、FD1518、及びDVD1519などに蓄積されている画像データ等をモニタ1512に表示したりすることが可能である。更に、NIC1520などを用いて、これらの画像データをインターネットなどを介して配布させることが可能である。また、ユーザからの各種指示等は、ポインティングデバイス1522、及びキーボード1523からの入力により行われる。ホストコンピュータ1511の内部では、バス1525により後述する各ブロックが接続され、種々のデータの受け渡しが可能である。モニタ1512は、ホストコンピュータ1511からの種々の情報を表示する。CPU1513はホストコンピュータ1511内の各部の動作を制御、或いはRAM1515にロードされたプログラムを実行する。
ROM1514はBIOSやブートプログラムを記憶する。RAM1515はCPU1513にて処理を行うために一時的にプログラムや処理対象の画像データを格納する領域を提供する。また、RAM1515には、OSやCPU1513が後述の各種処理を行うためのプログラムがロードされる。ハードディスク(HD)1516はRAM等に転送されるOSやプログラムを格納したり、装置が動作中に画像データを格納したり、読出すために使用される。CD−ROMドライブ1517は、外部記憶媒体の一つであるCD−ROM(CD−R、CD−R/Wなど)に記憶されたデータを読み込み或いは書き出す。FDドライブ1518は、CD−ROMドライブ1517と同様にFD(フロッピー(登録商標)ディスク)からの読み込み、FDへの書き出しができる。DVD−ROM(DVD−RAM)ドライブ1519も、CD−ROMドライブ1517と同様にDVD−ROMからの読み込み、DVD−RAMへの書き出しができる。尚、CD−ROM、FD、DVD−ROM等に画像処理用のプログラムが記憶されている場合には、これらプログラムをHD1516にインストールし、必要に応じてRAM1515に転送されるようになっている。尚、画像処理用のプログラムは周知のUSBメモリに記憶されていてもよく、周知のUSBバス、バス1510等を介して、これらプログラムをHD1516にインストールし、必要に応じてRAM1515に転送してもよい。I/F1521は、NIC(ネットワークインタフェースカード)1520にホストコンピュータ1511を接続するためのインタフェースである。I/F1521を介してホストコンピュータ1511は、インターネットへデータを送信したり、インターネットからデータを受信したりする。I/F1524は、ホストコンピュータ1511にポインティングデバイス1522やキーボード1523を接続するためのインタフェースである。尚、I/F1524を介してポインティングデバイス1522やキーボード1523から入力された各種の指示がCPU1513に入力される。
図2(A)は、画像入力装置11の機能構成を示す機能ブロック図である。以下、前述した画像入力装置11に電源が投入され、OSが作業用メモリ154にロードされているものとして説明する。尚、本発明はこれに限定されることなく、前述したホストコンピュータ1511によって実行するようにしても良い。この場合、各処理部は、該当するプログラム及びそれを実行するCPU1513、場合によっては周辺のハードウェアでもって実現することになる。
図2(A)に示すように、画像入力装置11は、画像発生部21、順序情報算出部22、検証データ生成部23、及び画像出力部24から構成される。尚、画像入力装置11で実行する画像入力処理はソフトウェア処理により実現されても良い。その場合には、上記各部は上記処理に必要なプログラムモジュールとする。
画像発生部21は、CMOS(相補型金属酸化物半導体)、或いはCCD(電荷結合素子)などの光学センサー、及び光学系を制御するマイクロプロセッサなどを有する。また、画像発生部21は、光学系、及び光学センサーによって生成された信号をイメージ情報として取得し、画像データIを形成する。
ここで、本実施形態における画像データについて説明する。一般的な光学センサーは光の強弱しか感知できない。そこで通常、光学センサーの前面にカラーフィルターを取り付けることによって色情報を取得する。この結果、光学センサーにより得られる初期の画像データは、各画素が単一の色成分だけを有するデータとなる。
一方、本実施形態では各画素において不足している色成分を周辺の画素の色成分から補間することにより、各画素がRGBの各色成分を有するように変換する。その後、得られたRGBの各成分から以下の式を用いて画素に対する輝度成分を算出する。
Y=0.299R+0.587G+0.114B (式1)
ここで、Y、R、G、Bは夫々画素の輝度成分、赤色成分、緑色成分、青色成分である。
以降、画像データIの各画素は(式1)により得られた輝度成分により構成されているものとして説明する。
尚、本発明は上述した画像データIに限定されることなく、光学センサーから得られた色成分により各画素が構成されている画像データや、或いはそれらの各画素値を用いて不足している色成分を補間した後の画像データに対しても適用可能である。また、画像発生部21は画像発生時に光学系制御部157が制御するレンズを識別するためのレンズ識別情報Aを発生させ、発生したレンズ識別情報Aを一旦作業用メモリ154等に保持し、後段の画像出力部24において画像データIに付加するようにする。
このように付加されたレンズ識別情報Aを用いることにより、後述する画像編集装置内で画像データIがどのような光学系を用いて発生されたかを知ることが可能となる。
順序情報算出部22では、乱数初期値KRを用いて画像データIから順序情報Rが生成され、生成された順序情報Rが出力される。
図3(A)は、順序情報算出部22の詳細な機能構成を示す機能ブロック図である。順序情報算出部22は、擬似乱数生成部31、基準画素選択部32、参照画素選択部33、判定部34、及び画素値比較部35から構成される。
擬似乱数生成部31は、入力された初期値KRをシードとして擬似乱数RNDを生成し、生成した擬似乱数RNDを後段の基準画素選択部32、及び参照画素選択部33へ出力する。尚、擬似乱数生成部31へ入力される初期値KRは、画像入力装置11と後述する画像検証装置13とで共有しておく必要がある。このため、予め画像入力装置11内部のROM152、及び画像検証装置13内部のROM1514などに共通の初期値KRを保持しておき、擬似乱数生成部31が必要に応じて当該初期値KRを利用するようにする。或いは、耐タンパー性を有するICカード等の内部に初期値KRを保持しておき、当該ICカードを画像入力装置11及び画像検証装置13に接続するようにし、擬似乱数生成部31がICカード内部から初期値KRを取得して利用するようにしても良い。また、擬似乱数生成部31から出力される擬似乱数RNDは、出力される度に異なる擬似乱数値とする。即ち、基準画素選択部32、参照画素選択部33へは異なる擬似乱数値が出力されることになる。
基準画素選択部32、及び参照画素選択部33は、前段の擬似乱数生成部31で生成された擬似乱数RNDを用いて、画像データIを構成する画素の中から夫々基準画素、及び参照画素の位置を選択する。即ち、基準画素選択部32、及び参照画素選択部33により1対の画素対が選択される。
図10(A)は、本実施形態における画素対の一例について説明する図である。画像データ107において、画素対として選択する画素を、101、102、104、105とする。尚、画素101と画素102が画素対103、及び画素104と画素105が画素対106を構成しているものとする。また、各画素対を構成する画素のうち一方を基準画素、他方を参照画素と呼ぶ。尚、本実施形態では、画素対の選択を繰り返すことにより、複数個の画素対を生成して出力する。即ち、図10(A)の場合、画素対103と画素対106とが出力される。また、本実施形態では、基準画素選択部32において選択された基準画素が画像の周辺部に位置し、且つ、予め定められた閾値より小さい場合、乱数により別の基準画素を選択するようにする。
判定部34は、基準画素選択部32及び参照画素選択部33で選択された基準画素及び参照画素が入力され、入力された基準画素及び参照画素が後述する所定条件を満たすか否かを判定する。そして所定条件を満たすと判定された場合には、画素値比較部35における処理を実行し、さもなければ参照画素選択部33における処理を実行するように制御する。
画素値比較部35は、判定部34によって基準画素及び参照画素が所定の条件を満たすと判定された場合、判定部34から基準画素、及び参照画素が入力され、入力された夫々の画素の画素値同士を比較し、比較結果を順序情報Rとして出力する。本実施形態において、画素値比較部35は以下の式を用いて順序情報Rを生成するものとする。
if C(I1)≦C(I2) then Rk=0
else if C(I1)>C(I2) then Rk=1 (式2)
ここでC(x)は画素位置xにおける画素値、I1及びI2は基準画素選択部32及び参照画素選択部33で選択された基準画素、及び参照画素における画素の位置である。
入力された所定数の基準画素及び参照画素について(式2)を用いて相対的な大小関係を示す値Rkを算出し、算出されたRkを連結した結果を順序情報Rとして出力する。
図10(B)(C)(D)は、相対的な大小関係を示す値Rk及び順序情報Rの具体例を示す図である。 図10(B)は順序情報Rの算出対象である画像データであり、内部に数値(画素値)が記載されたそれぞれの四角形は、画素を示すものとする。各画素には画像データの左上を「0」としてラスタスキャン順に画素番号が連続的に与えられている。従って、例えば、C(0)=128、C(1)=150、C(2)=121となる。
ここで、擬似乱数生成部31が発生した擬似乱数RNDを、基準画素I1、参照画素I2に割り当てる。図10(C)は、基準画素I1、参照画素I2に、擬似乱数RNDを割り当てる場合の一例を示す図である。図10(C)の場合、6個の擬似乱数(8、5、0、2、9、14)が生成されており、結果として合計3個の画素対が生成されている。
そして、I1に割り当てられた擬似乱数(8、5、0)に従って、基準画素選択部32が基準画素を選択する。即ち、C(8)=118、C(5)=185、C(0)=128の3つの画素が基準画素として選択される。同様にI2に割り当てられた擬似乱数(2、9、14)に従って、参照画素選択部33が参照画素を選択する。即ち、C(2)=121、C(9)=170、C(14)=115の3つの画素が参照画素として選択される。
次に、夫々の画素に対して(式2)を用いて相対的な大小関係を示す値Rkを算出する。例えば、図10(C)に示した最初の画素対C(I1)=118、C(I2)=121は、C(I1)<C(I2)であるためRk=0となる。同様に、2番目、3番目の画素対に対しても相対的な大小関係を示す値Rkを算出する。
以上のように算出した各画素対のRkを順に連結することにより順序情報Rを算出する。即ち、順序情報Rは、図10(D)に示すように「011」となる。
尚、以上の説明では基準画素及び参照画素を選択するようにしていたが、本発明はこれに限定されることなく、複数の画素値から構成されるブロックを基準ブロック、及び参照ブロックとして選択するようにしても良い。
図3(B)は、画素ではなくブロックに対して同様の処理を適用する場合における順序情報算出部22の構成を示す機能ブロック図である。この場合、順序情報算出部22は、擬似乱数生成部36、基準ブロック選択部37、参照ブロック選択部38、判定部39、及びブロック特徴量比較部310から構成される。ここで、擬似乱数生成部36は、擬似乱数生成部31と同様であるので説明を省略する。
基準ブロック選択部37及び参照ブロック選択部38は、擬似乱数生成部36で生成された擬似乱数RNDを用いて、画像データIの中から夫々基準ブロック及び参照ブロックの位置を選択する。より具体的には、前段の擬似乱数生成部36で生成された擬似乱数を用いて、夫々画像データ中の位置を座標として特定し、特定された座標を左上とする所定サイズのブロックを特定するようにする。尚、本発明はこれに限定されることなく任意の方法でブロックを特定可能である。例えば、特定された座標を中心、右上、右下、或いは左下とするようにブロックを特定しても良い。或いは、予め各矩形ブロックに矩形ブロック番号を付与しておき、生成した擬似乱数により矩形ブロック番号を特定することにより、基準ブロック、及び参照ブロックを選択するようにしてもよい。即ち、擬似乱数RNDを用いてランダムに基準ブロック、及び参照ブロックを選択する方法であれば如何なる方法を用いても良い。
更に、基準ブロック選択部37及び参照ブロック選択部38では、選択したブロックの特徴量を算出する。尚、ブロックの特徴量としては、ブロックを構成する画素値の平均を適用するものとして説明するが、本発明はこれに限定されることなく、画素値の分散、標準偏差、中央値など種々の特徴量を適用可能である。
判定部39は、基準ブロック選択部37及び参照ブロック選択部38で選択された基準ブロック及び参照ブロックが入力され、入力された基準ブロック及び参照ブロックが後述する所定の関係を満たすか否かを判定する。そして、所定条件を満たすと判定された場合には、ブロック特徴量比較部310における処理を実行し、さもなければ参照ブロック選択部38における処理を実行するように制御する。判定部39による処理の制御及び判定処理の詳細については後述する。
ブロック特徴量比較部310は、判定部39によって基準ブロック及び参照ブロックが所定の条件を満たすと判定された場合、判定部39から基準ブロック及び参照ブロックが入力される。そして、ブロック特徴量比較部310は、入力された夫々のブロックの特徴量同士を比較し、比較結果を順序情報Rとして出力する。
ブロック特徴量比較部310で以下の式を用いて順序情報Rを生成するものとする。
If Ave(B1)≦Ave(B2) then Rk=0
else if Ave(B1)>Ave(B2) then Rk=1 (式2’)
(式2’)において、Ave(x)はブロック位置xにおけるブロックの画素平均、B1及びB2は前段の基準ブロック選択部37、及び参照ブロック選択部38で選択された基準ブロック、及び参照ブロックの位置である。
続いて、再び図2(A)を用いて、画像入力装置11の機能ブロックについて説明する。
検証データ生成部23は、順序情報算出部22で生成された順序情報Rを取得し、取得した順序情報Rに対して検証データVを生成し、生成した検証データVを画像出力部24に出力する。検証データVを生成する処理の詳細については後述する。
画像出力部24は、画像発生部21から出力された画像データI及び検証データ生成部23から出力された検証データVを取得し、検証データVを画像データIに付加して出力する。尚、付加の方法として、Exifなどでフォーマット化されている画像データIのヘッダ中に検証データVを記録するものとする。しかしながら本発明はこれに限定されることなく、画像データIに検証データVを連結するようにしても良い。また、作業メモリ154に保持されているレンズ識別情報Aも画像データIに付加して出力する。画像出力部24は、画像データIをリムーバブルメディア等の記憶媒体に記録する処理、或いは、有線/無線のネットワークを介して所定のホストへ送信する処理を実行する。
図6(A)は、画像入力装置11で実行される画像入力処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、ステップS61において、画像発生部21は、画像データIを発生する。次に、ステップS62において、擬似乱数生成部31は、擬似乱数RNDを生成する。次に、ステップS63において、基準画素選択部32は、生成された擬似乱数を用いて、基準画素を選択する。
次に、ステップS64において、基準画素選択部32は、選択された基準画素が(式3)に示す条件を満たすか否かを判定する。
R1>Rth & C(I1)<Cth (式3)
ここで、R1は基準画素の画像中心からの距離、C(I1)は基準画素I1の画素値、Rthは画像中心からの距離に関する閾値、Cthは基準画素の画素値に関する閾値である。
ステップS64において、(式3)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS63において再び基準画素を選択する処理を実行する。尚、再び実行するステップS63において、基準画素選択部32は、新たな擬似乱数を用いて新たな基準画素I1を選択する。
一方、ステップS64において、(式3)に示す条件を満たさないと判定された場合、ステップS65の処理を実行する。ステップS65において、参照画素選択部33は、生成された擬似乱数を用いて、参照画素を選択する。
ステップS66において、判定部34は、基準画素及び参照画素が(式4)に示す条件を満たすか否かを判定する。
(R1>R2 & C(I1)>C(I2))or
(R1<R2 & C(I1)≦C(I2))or
(R1=R2) (式4)
ここで、R1、R2は夫々基準画素及び参照画素の画像中心からの距離、C(x)は画素位置xにおける画素値、I1、I2は夫々基準画素及び参照画素の画素位置とする。
尚、本実施形態では、図7(a)に示すように、光学系制御部157が制御するレンズの中心が画像の中心と一致していることを前提とし、R1、R2は画像中心からの距離であるものとして説明する。特に、本実施形態では、R1、及びR2を算出するためにユークリッド距離を適応するものとするが、本発明はこれに限定されることなく、4近傍距離や8近傍距離など種々の距離を適応可能である。
尚、図3(B)に示したようにブロックを適応する場合は、画像の中心とブロックの中心の距離をR1、或いはR2とするようにすればよい。以下、図16を用いてブロックを適応した場合の距離の例について説明する。
図16において、点線で定義された矩形は画素を示し、実線で定義された矩形はブロックを示している。図16(A)は3画素x3画素をブロック、図16(B)は4画素x4画素をブロックとして定義した場合の例である。また、黒色で塗りつぶされた矩形は、前述した画像の中心(レンズの中心)を示している。また、以降の説明では画像の最も左上の画素の中心の座標を(0,0)とし、横軸をx軸、縦軸をy軸として説明する。図16(A)、及び図16(B)では画像の中心の座標はいずれも(7,7)である。
図16(A)では、各ブロックにおいて網掛けされた矩形がブロックの中心であり、この画素の座標と画像の中心の座標とから距離(R1、及びR2)を算出する。例えば、ブロック161の画像の中心からの距離は162によって定義される。ブロック161の中心の座標は(4,1)であるため、ブロック161の画像の中心からの距離は、
Figure 0005693134
となる。
一方、図16(B)では、各ブロックにおいて丸印の点がブロックの中心であり、例えば、ブロック163は、165の点がブロック163の中心である。図16(B)は各ブロックが4画素x4画素で定義されているため、ブロックの丁度中心となる画素が存在しないことに留意されたい。この場合、図16(B)に示すように丸印の点の座標をブロックの中心であるとし、この点の座標と画像の中心の座標とから距離(R1、及びR2)を算出する。例えば、ブロック163の画像の中心からの距離は164によって定義される。ブロック163の中心の座標は(5.5,1.5)であるため、ブロック163の画像の中心からの距離は、
Figure 0005693134
となる。以上、ブロックを適用した場合の距離について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されることなく、例えば、図7(b)に示すように、レンズ中心が画像中心以外の点と対応している場合は、R1、R2はレンズ中心が対応している画像中の所定の基準点(基準位置)からの距離を適用すれば良い。
また、図7(c)に示すように、レンズ特性によっては、基準点から等距離にある画素対の相対的な大小関係が逆転する場合がある。このような場合には、例えば、撮像画像データに、周知のExif形式の情報として、レンズ特性に関する情報を付与する。そして、その情報を参照して、基準点から距離によらず、略同一の補正処理が実行される画素対を、相対的な大小関係が逆転しない画素対として選択してもよい。
例えば、レンズ特性に関する情報として、図17(A)に示すようなマスク情報を付与するようにしても良い。図17(A)に示したマスク情報は、各矩形が画像データを構成する画素に対応している。そして、矩形内の数値が等しい画素に対しては、画像データに対して同じ補正処理を実行するように定義するものとする。図7(c)に示したように、レンズの中心が画像の中心からずれており、且つ、周辺光量落ちが円ではなく楕円を形成するような場合、図17(A)に示すようなマスク情報により、この周辺光量落ちを表現することが可能である。更に、図17(B)には図17(A)に示したマスク情報に対する周辺光量を記載する。周辺光量の詳細については後述する。
このようなマスク情報を適用する場合、(式4)における距離R1、及びR2はユークリッド距離ではなく、画素の位置に対応するマスク情報中の値を距離として用いるようにする。
ステップS66において、(式4)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS67の処理を実行する。一方、ステップS66において、(式4)に示す条件を満たさないと判定された場合は、ステップS65の処理を再び実行する。再び実行するステップS65において、参照画素選択部33は、新たな擬似乱数を用いて新たな参照画素I2を選択する。その後、再度ステップS66における判定処理を実行するようにし、最終的に(式4)に示す条件を満たすような基準画素、参照画素の対が選択された後、ステップS67の処理を実行する。
尚、この繰り返し処理の結果、画像中心から外側に存在する画素の値が内側に存在する画素の値よりも大きくなるか、或いは画像中心を中心とする同心円上で基準画素、参照画素が選択されることに留意されたい。また、(式4)に示す条件を満たすように画素対を選択する理由については後述する。
尚、図7(c)に示したように、レンズ特性によっては、基準点を中心とする同心円上の画素から基準画素と参照画素が選択されない場合もある。ステップS67において、画素値比較部35は、(式2)を用いて、基準画素及び参照画素から順序情報Rkを生成する。次に、ステップS68において、画素値比較部35は、予め定められた所定の画素対の数を選択したか否かを判定する。
ステップS68において、予め定められた所定の画素対の数を選択した場合には、ステップS69の処理を実行し、予め定められた所定の画素対の数を選択していない場合には、ステップS63からの処理を繰り返す。ステップS69において、検証データ生成部23は、生成された順序情報Rから検証データVを生成する。次に、ステップS610において、画像出力部24は、検証データVが付加された画像データを出力する。
尚、図3(B)に示したように、画素の代わりにブロックを適用した場合は、図6(A)に示した各ステップにおいて利用する画素の代わりにブロックを利用すれば良い。具体的には以下の通りである。
ステップS61において、画像発生部21は、画像データIを発生する。次に、ステップS62において、擬似乱数生成部36は、擬似乱数RNDを生成する。次に、ステップS63において、基準ブロック選択部37は、生成された擬似乱数を用いて、基準ブロックを選択する。
ステップS64においては、基準ブロック選択部37は、選択された基準ブロックが(式3’)に示す条件を満たすか否かを判定する。
R1>Rth & Ave(B1)<Ath (式3’)
ここで、R1はブロックの中心と画像の中心との距離、Ave(B1)は基準ブロックB1の平均画素値、Rthは画像中心からの距離に関する閾値、Athは基準ブロックの画素平均値に関する閾値である。
ステップS64において、(式3’)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS63において再び基準ブロックを選択する処理を実行する。尚、再び実行するステップS63において、基準ブロック選択部37は、新たな擬似乱数を用いて新たな基準ブロックB1を選択する。一方、ステップS64において、(式3’)に示す条件を満たさないと判定された場合、ステップS65の処理を実行する。ステップS65において、参照ブロック選択部38は、生成された擬似乱数を用いて、参照ブロックを選択する。
ステップS66において、判定部39は、基準ブロック及び参照ブロックが(式4’)に示す条件を満たすか否かを判定する。
(R1>R2 & Ave(B1)>Ave(B2))or
(R1<R2 & Ave(B1)≦Ave(B2))or
(R1=R2) (式4’)
ここで、Ave(x)はブロック位置xにおけるブロックの画素平均、B1及びB2は夫々基準ブロック及び参照ブロックの位置である。
ステップS66において、(式4’)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS67の処理を実行する。一方、ステップS66において、(式4’)に示す条件を満たさないと判定された場合は、ステップS65の処理を再び実行する。再び実行するステップS65において、参照ブロック選択部37は、新たな擬似乱数を用いて新たな参照ブロック2を選択する。その後、再度ステップS66における判定処理を実行するようにし、最終的に(式4’)に示す条件を満たすような基準ブロック、参照ブロックの対が選択された後、ステップS67の処理を実行する。
ステップS67において、ブロック特徴量比較部310は、(式2’)を用いて、基準ブロック及び参照ブロックから順序情報Rkを生成する。次に、ステップS68において、ブロック特徴量比較部310は、予め定められた所定のブロック対の数を選択したか否かを判定する。ステップS68において、予め定められた所定のブロック対の数を選択した場合には、ステップS69の処理を実行し、予め定められた所定のブロック対の数を選択していない場合には、ステップS63からの処理を繰り返す。
ステップS69において、検証データ生成部23は、生成された順序情報Rから検証データVを生成する。次に、ステップS610において、画像出力部24は、検証データVが付加された画像データを出力する。
図8は、ステップS69において、検証データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。図8(A)は検証データとして電子署名を適応する場合の処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、ステップS81において、検証データ生成部23は、入力された順序情報Rをハッシュ関数に入力することによりハッシュ値Hを算出する。
尚、ハッシュ関数には、周知のSHA−1やMD5など種々のハッシュ関数を適用可能である。
次に、ステップS82において、検証データ生成部23は、生成されたハッシュ値から電子署名S(H)を生成する。尚、電子署名アルゴリズムには、周知のRSAやDSAなど種々の電子署名アルゴリズムを適用可能である。
次に、ステップS83において、検証データ生成部23は、生成された電子署名S(H)を検証データVとして出力する。尚、検証データとして電子署名を適用する場合には、電子署名を生成するための秘密鍵を、署名鍵KSとして入力するようにする。
このため、予め画像入力装置11内部のROM152に署名鍵KSを保持しておき、検証データ生成部23が必要に応じて当該署名鍵KSを利用するようにする。或いは、ICカード等の内部に署名鍵KSを保持しておき、当該ICカードを画像入力装置11に接続するようにし、検証データ生成部23がICカード内部から署名鍵KSを取得して利用するようにしても良い。或いは、画像入力装置11の内部で新たに署名鍵KSを発生させ、発生した署名鍵KSを利用するようにしても良い。また、何れの場合においても、検証データ生成部53が利用した署名鍵KSに対応する公開鍵が、後述する画像検証装置13の内部で必要となる。
このため、画像出力部24において、署名鍵KSに対応する公開鍵を画像データに付加して、画像検証装置13へ送信するようにする。或いは、不図示のサーバ上に公開鍵を保持しておき、当該サーバ上の公開鍵の保持位置を示す情報(URLなど)を画像データに記録するようにしておく。そして、画像検証装置13は当該保持位置を示す情報を用いることにより、必要に応じて公開鍵をサーバから取得するようにしても良い。
図8(B)は検証データとしてMAC(Message Authentication Code)を適応する場合の処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、ステップS84において、検証データ生成部23は、入力された順序情報RからMAC値M(R)を算出する。次に、ステップS85において、検証データ生成部23は、生成したMAC値M(R)を検証データVとして出力する。尚、MAC算出アルゴリズムには、周知のHMACやCMACなど種々のアルゴリズムを適用可能である。検証データとしてMACを適用する場合には、MACを生成するための秘密情報を、署名鍵KSとして入力するようにし、MACを生成する際に利用する。
署名鍵KSは画像入力装置11と後述する画像検証装置13とで共有しておく必要がある。このため、予め画像入力装置11内部のROM152、及び画像検証装置13内部のROM1514などに共通の秘密情報を保持しておき、検証データ生成部23が必要に応じて当該秘密情報を利用するようにする。或いは、ICカード等の内部に署名鍵KSを保持しておき、当該ICカードを画像入力装置11及び画像検証装置13に接続するようにし、検証データ生成部23がICカード内部から署名鍵KSを取得して利用するようにしても良い。或いは、画像入力装置11の内部で新たに秘密情報を発生させ、発生した秘密情報を署名鍵KSとして利用するようにしても良い。この場合、発生した秘密情報はICカード等の内部に保持する、或いは暗号化を施した後画像検証装置13へ送信するようにすれば良い。
図8(C)は検証データとして順序情報Rの暗号文を適応する場合の処理の流れを説明するフローチャートである。まず、ステップS86において、検証データ生成部23は、入力された順序情報Rを暗号アルゴリズムを用いて暗号化することにより暗号文E(R)を算出する。次に、ステップS87において、検証データ生成部23は、算出した暗号文E(R)を検証データVとして出力する。尚、暗号アルゴリズムには、周知のDESやAESなどの共有鍵暗号アルゴリズムや、RSAなどの公開鍵暗号アルゴリズムなどを適用可能である。共有鍵方式を適用する場合、予め画像入力装置11と画像検証装置13とで共有鍵として使用する秘密情報を共有しておく。一方、公開鍵方式を適用する場合、予め対応する公開鍵、及び秘密鍵を夫々画像入力装置11と画像検証装置13が夫々保持しておくようにする。
図8(D)は検証データとして順序情報Rそのものを適用する場合の処理の流れを説明するフローチャートである。この場合、ステップS88において、検証データ生成部23は、入力された順序情報Rを検証データVとして出力する。
尚、本実施形態においては、基準画素選択部32及び参照画素選択部33を用いて、2つの画素から構成される画素対を用いるようにした。しかしながら、本発明はこれに限定されることなく、3つ以上の画素から構成される画素セットを選択するようにしても良い。例えば、3つの画素から構成される画素セットを適用する場合、1つの基準画素に対して第1の参照画素及び第2の参照画素を選択するようにする。そして、ステップS66において、(式4)の代わり(式4’’)に示す条件用いて判定するようにする。
(R1>R2>R3 & C(I1)>C(I2)>C(I3))or
(R1<R2<R3 & C(I1)≦C(I2)≦C(I3))or
(R1=R2=R3) (式4’’)
ここで、R1、R2、及びR3は夫々基準画素、第1の参照画素及び第2の参照画素の画像中心からの距離、C(x)は画素位置xにおける画素値、I1、I2、及びI3は夫々基準画素、第1の参照画素及び第2の参照画素の画素位置を示す。
また、このとき画素値比較部35は、(式2)の代わりに(式2’)を用いて順序情報Rを判定するようにする。
if C(I1)≦C(I2)≦C(I3) then Rk=0
else if C(I1)≦C(I3)<C(I2) then Rk=1
else if C(I2)<C(I1)≦C(I3) then Rk=2
else if C(I2)≦C(I3)<C(I1) then Rk=3
else if C(I3)<C(I1)≦C(I2) then Rk=4
else if C(I3)<C(I2)<C(I1) then Rk=5
(式2’)
ここで、C(x)は画素位置xにおける画素値、I1、I2、及びI3は基準画素、第1の参照画素、及び第2の参照画素の位置である。
図4(A)は、画像編集装置12の機能構成を示す機能ブロック図である。画像編集装置12は、画像入力部41、周辺光量補正部42、及び画像出力部43から構成される。
画像入力部41は、画像出力部24から出力された編集対象となる画像データIを取得し、画像データIに相当する信号を周辺光量補正部42に出力する。また、画像入力部41は、画像データIのヘッダを解析し、ヘッダに付加されているレンズ識別情報Aを取得し、取得したレンズ識別情報Aを周辺光量補正部42に出力する。
周辺光量補正部42は、入力されたレンズ識別情報Aを用いて、画像データIに対して周辺光量補正処理を行い、補正後の画像データI’を出力する。
次に、図12を用いて、周辺光量補正処理の一例について説明する。一般に、光学系を介して得られた画像データは、その画像データの中心部と比較して周辺部における光量が段階的に減少するといった、いわゆる周辺光量落ち現象が発生する。
このように周辺光量落ち現象が発生した画像データの周辺部の画素値を、より中心に近い画素値よりも大きく補正する処理を周辺光量補正と呼ぶ。尚、レンズの光学特性によっては、実質的に周辺光量落ち現象と同様の光量の減少が画像データの周辺部に限らず発生する。このように実質的に周辺光量落ちに現象に相当する現象が発生した画像データについては、レンズの光学特性に応じて、各々の画素値に対する所定の補正を行ってもよい。
図12(A)、(B)において、横軸は画像データの中心からの距離を示し、縦軸は画素の輝度値を示している。ここでは、本来の被写体による光量が図12(B)のように、内側の画素値よりも外側の画素値の方が大きい(明るい)場合を想定する。この場合でも、前述した周辺光量落ち現象によって、図12(A)に示すように、内側の画素値よりも外側の画素値の方が小さい(暗い)画像データが生成される場合がある。
周辺光量補正では、中心の画素値よりも周辺の画素値を大きく補正することにより、図12(A)のように撮影された画像データの画素値を、図12(B)に示すような本来の被写体の画素値に補正することが可能になる。
尚、周辺光量補正処理の具体的方法は、(式5)に従った処理が適用可能である。
I’=I/Pr (式5)
ここで、I’は、補正後の画素値、Iは補正前の画素値、Prは半径rにおける周辺光量とする。
周辺光量Prは任意の位置における画素値Ipと、画像中心部における画素値Icの比率として、(式6)のように表現される。
Pr=(Ip/Ic) (式6)
尚、Ip、Icは予め測定するものとし、測定されたIp、IcからPrの値を算出し、Prの値をHD1516などに格納するようにしておく。Prの値は半径r毎に異なるため、例えば図12(C)に示すようなテーブルとして格納しておくようにする。
また一般に、Prは使用したレンズにより異なるため、レンズ毎にPrに関するデータを算出してHD1516内に記録しておき、画像データIに付加されていたレンズ識別情報Aを用いてPrを特定するようにする。
尚、周辺光量補正処理としては、上述の処理に限定することなく、周知の種々の方法が適用可能である。例えば、前述した図7(c)のように、周辺光量落ちによる影響が円ではなく楕円を形成するような場合、図17(A)に示したマスク情報を用いて、画像データを構成する各画素に対する中心からの距離(マスク情報により定義された距離)を算出する。そして、算出した距離に対する周辺光量を図17(B)に示したテーブルから算出し、算出した周辺光量を(式5)に適用することにより、周辺光量補正を実行するようにしても良い。そして、周辺光量補正部42によって補正された画像データI’は、最終的に画像出力部43を介して出力される。画像出力部43は、画像データI’をリムーバブルメディア等の記憶媒体に記録したり、或いは、有線/無線のネットワークを介して所定のホストへ送信したりする。
尚、以上、画像編集装置12の内部で周辺光量補正処理のみを実行するように説明したが、画像編集装置12の内部で周辺光量補正処理に加え、輝度補正等の種々の画像編集処理も実行することが可能である。
図4(B)は、周辺光量補正処理に加え、輝度補正処理を実行する場合の画像編集装置12の機能構成を示す機能ブロック図である。図4(B)において、画像編集装置12は、画像入力部44、周辺光量補正部45、輝度補正部46、画像出力部47から構成される。尚、画像入力部44、周辺光量補正部45、及び画像出力部47は、夫々図4(A)に示す画像入力部41、周辺光量補正部42、及び画像出力部43と同様の処理を実行するため、説明を省略する。
輝度補正部46は、周辺光量補正部45から出力された画像データに対して輝度補正処理を施し、輝度補正処理が施された画像データを出力する。以下、輝度補正処理の具体例について説明する。尚、輝度補正処理としては、ガンマ補正処理、コントラスト補正処理等を含む。
例えば、ガンマ補正処理は、画像データを構成する各画素の画素値を、(式7)を用いて変更する。
Y’=Y’M×(Y/YM)^(1/γ) (式7)
ここで、Yは、ガンマ補正前の各画素の輝度値、Y’ガンマ補正後の各画素の輝度値である。また、YMは、ガンマ補正前の輝度値の最大値、Y’Mガンマ補正後の輝度値の最大値である。また、γは各輝度値のガンマ補正値であり、「x^y」はxのy乗を意味する。
図13(A)は、(式7)に示したガンマ補正処理を説明する図である。図13(A)において、横軸はガンマ補正前の輝度値を示し、縦軸はガンマ補正後の輝度値を示す。また、各輝度値は、(式7)に示すγの値によって決定されるガンマカーブ(図中、太い幅の曲線)に応じて補正される。即ち、γの値が1より大きい場合は、輝度値は暗く補正され、一方、γの値が1より小さい場合は、輝度値は明るく補正される。尚、図13(A)において、例えば、ガンマ補正前に値C(I1)だった輝度値は、ガンマ補正後に値C(I’1)に補正され、ガンマ補正前に値C(I2)だった輝度値は、ガンマ補正後に値C(I’2)に補正される。
図13(B)は、コントラスト補正処理を説明する図である。本実施形態において、画像データを構成する各画素の輝度の値は、図13(B)に示すような補正カーブを用いて変更される。即ち、暗い色成分はより暗く変更され、明るい色成分はより明るく変更される。尚、図13(B)において、例えば、コントラスト補正前に値C(I1)だった輝度値は、コントラスト補正後に値C(I’’1)に補正され、コントラスト補正前に値C(I2)だった輝度値は、コントラスト補正後に値C(I’’2)に補正される。
尚、以上説明したガンマ補正処理、コントラスト補正処理を組み合わせて、輝度補正処理として実行することが可能である。また、ガンマ補正処理、コントラスト補正処理のいずれか一方のみを、輝度補正処理として実行することも可能である。
本実施形態によれば、図6のS66に示したように画素対を選択するようにしている。このため、たとえ画像編集装置の内部で周辺光量補正が施された場合でも、選択された画素対の値の大小関係は、画像編集装置に入力される前と後とで変化しない。また、前述したように輝度補正の前後でも画素対の値の大小関係は変化しない。このため、本実施形態によれば、画像編集装置の内部で周辺光量補正に加え、輝度補正が施された場合でも、選択された画素対の値の大小関係は、画像編集装置に入力される前と後とで変化しない。
図5は、画像検証装置13の機能構成を示す機能ブロック図である。以下、前述したホストコンピュータ1511に電源が投入され、OSが作業メモリ1515にロードされている場合について説明する。画像検証装置13は、画像入力部51、順序情報算出部52、及び検証部53から構成される。尚、後述する画像検証処理はソフトウェアにより実現されても良い。その場合には、上記各部は画像検証処理に必要なプログラムモジュールとする。
図中、画像入力部51は、画像編集装置12で編集された画像データI’を取得し、取得した画像データI’のヘッダを解析し、付加されている検証データVを抽出し、抽出した検証データVを順序情報算出部52に出力する。
順序情報算出部52は、画像入力部51から入力された画像データI’から順序情報R’を生成し、生成した順序情報R’を検証部53に出力する。尚、順序情報算出部52の内部で実行される順序情報算出処理は、図2(A)を用いて説明した順序情報算出部22の内部で実行される順序情報算出処理と同様の処理であるため、説明は省略する。
検証部53は、順序情報算出部52で生成された順序情報R’、画像入力部51で抽出された検証データVを取得し、画像データI’が改竄されているか否かを検証する。そして、検証部53は、検証結果(OKまたはNG)を出力する。尚、検証部53における検証処理の詳細は後述する。
図9(A)は、画像検証装置13で実行される画像検証処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS91において、画像入力部51は、画像データI’を取得する。ステップS92において、擬似乱数生成部31は、擬似乱数RNDを生成する。ステップS93において、基準画素選択部32は、生成された擬似乱数RNDを用いて、基準画素を選択する。
次に、ステップS94において、基準画素選択部32は、選択された基準画素が(式3)に示す条件を満たすか否かを判定する。ステップS94において、(式3)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS93において再び基準画素を選択する処理を実行する。尚、再び実行するステップS93において、基準画素選択部32は、新たな擬似乱数を用いて新たな基準画素I1を選択する。一方、ステップS94において、(式3)に示す条件を満たさないと判定された場合、ステップS95の処理を実行する。
ステップS95において、参照画素選択部33は、生成された擬似乱数RNDを用いて、参照画素を選択する。ステップS96において、判定部34は、基準画素、参照画素が前述した(式4)の条件を満たすか否かを判定する。ステップS96において、(式4)を満たすと判定された場合、ステップS97の処理を実行し、(式4)を満たさないと判定された場合は、ステップS95の処理を実行する。
ステップS97において、画素値比較部35は、(式2)を用いて、基準画素及び参照画素から順序情報R’kを生成する。
ステップS98において、画素値比較部35は、予め定められた所定数の画素対を選択したか否かを判定する。ステップS98において、予め定められた所定数の画素対が選択された場合には、ステップS99の処理を実行し、予め定められた所定数の画素対が選択されていない場合には、再びステップS93の処理を実行する。
ステップS99において、検証部53は、画像入力部51によって抽出された検証データVと、順序情報算出部52によって算出された検証データR’を比較して検証処理を行い、検証結果を出力する。
図11は、ステップS99における検証処理の流れを示すフローチャートである。図11(A)は検証データとして電子署名を適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。この場合、まず、ステップS111において、検証部53は、順序情報R’をハッシュ関数に入力することによりハッシュ値H’を算出する。ステップS112において、検証部53は、電子署名S(H)(検証データV)からハッシュ値Hを算出する。
ステップS113において、検証部53は、ハッシュ値H’とハッシュ値Hとを比較する。
ステップS113において、ハッシュ値H’とハッシュ値Hとが一致した場合、ステップS114で「検証成功」として検知し、一致しない場合には、ステップS115で「検証失敗」として検知する。
尚、ステップS111、S112で使用するハッシュ関数、電子署名アルゴリズムは、夫々ステップS81、S82で使用したハッシュ関数、電子署名アルゴリズムと同様のものを使用する。
図11(B)は検証データとしてMACを適用した場合の処理の流れを説明するフローチャートである。この場合、まず、ステップS116において、検証部53は、順序情報R’からMAC値M(R’)を算出する。
ステップS117において、検証部53は、MAC値M(R’)とMAC値M(R)(検証データV)とを比較する。ステップS117において、MAC値M(R’)とMAC値M(R)とが一致した場合にはステップS114で「検証成功」として検知し、一致しない場合には、ステップS115で「検証失敗」として検知する。
尚、ステップS116で使用するMAC算出アルゴリズムは、ステップS85で使用したMAC算出アルゴリズムと同様のものを使用する。
図11(C)は検証データとして順序情報の暗号文を使用した場合の処理の流れを説明するフローチャートである。この場合、まず、ステップS118において、検証部53は、暗号文E(R)(検証データV)を復号し、順序情報Rを得る。ステップS119において、検証部53は、復号した順序情報Rと順序情報R’の類似度を算出する。尚、ステップS119において、順序情報R、順序情報R’が前述した(式1)を用いて生成されていることを考慮し、類似度として順序情報Rと順序情報R’のハミング距離を用いる。
ステップS1110において、検証部53は、算出した類似度が閾値以上であるか否かを判定する。尚、ハミング距離とは異なる2つのビット列間において、対応する位置にある異なるビットの数をいう。このことから、類似度が高いほどハミング距離は小さくなることに注意されたい。即ち、「ハミング距離が閾値以下」であることは「類似度が閾値以上」であることと等価である。
ステップS1110において、類似度が閾値以上と判定された場合、ステップS114で「検証成功」として検知し、閾値未満である場合、ステップS115で「検証失敗」として検知する。尚、類似度の判定のためにステップS1110で用いる閾値は、予め画像検証装置13内のRAM1515やHD1516などに所定の値を設定しておいても良い。また、ステップS1110で用いる閾値は、画像検証装置13の利用者がポインティングデバイス1522、或いはキーボード1523等を用いることにより所望の値を入力するようにし、入力された値を適用するようにしても良い。また、類似度の判定方法としては、ハミング距離に限定されることなく、順序情報Rと順序情報R’の相互相関関数を用いた方式やDPマッチングなど種々の方式を適用可能である。
図8(D)は検証データとして順序情報Rそのものを適用する場合の処理の流れを説明するフローチャートである。この場合、まず、ステップS119において、検証部53は、順序情報Rと順序情報R’の類似度Simを算出する。ステップS1111において、検証部53は、算出した類似度Simが閾値以上か否かを判定する。
ステップS1111において、閾値以上と判定された場合、ステップS114において「検証成功」として検知し、閾値未満と判定された場合、ステップS115「検証失敗」として検知する。尚、検証データVとして順序情報そのものを適用した場合、画像データI’を改竄した攻撃者が、改竄画像データから新たに順序情報Rを生成できてしまうと、画像検証装置13は改竄画像であるにも関わらず「改竄でない」と判定してしまうことになる。
よって、本実施形態では、画像入力装置11だけが順序情報Rを生成可能であるようにする必要がある。このため、本実施形態では、予め画像入力装置11と画像検証装置13とが、乱数初期値KRを安全に共有しておくようにする。こうすることにより、攻撃者は本来の正しい画素対を選択することができない。即ち、攻撃者は正しい順序情報Rを生成することができないため、改竄画像から正しい順序情報を生成することができないようにすることが可能となる。
尚、ここで、安全とは、データの機密に保持すること、データを改変できないよう保持することを意味する。
以下、画像入力装置11において発生した画像データが、画像編集装置12において周辺光量補正された場合でも、画像検証装置13で画像データの原本性を検証することが可能となる理由について説明する。
図12(D)は、画像入力装置11内で選択される画素対について説明する図である。本実施形態における画素対はステップS66において所定の条件を満たす画素対だけが選択されるようになっている。尚、125は、画像の中心を表す。例えば、図12(D)に示すように、基準画素I1として121、参照画素I2として122、123、及び124が選択されたことを想定する。参照画素122は基準画素121よりも画像中心から外側に位置している(R1<R2)ため、ステップS66によりC(I1)<C(I2)となる輝度値の場合だけ、参照画素122は選択される。
また、参照画素123は基準画素121よりも画像中心から内側に位置している(R1>R2)ため、ステップS66によりC(I1)>C(I2)となる輝度値の場合だけ、参照画素123は選択される。一方、参照画素124と基準画素121は、画像中心を中心とする同心円上に位置している(R1=R2)ため、参照画素124や基準画素121の輝度値に依存せず選択される。何れの場合も、画素対を構成する画素のうち外側に位置する画素の輝度値の方が内側に位置する画素の輝度値よりも大きく(明るく)なることに留意されたい。
以上のように選択された画素対が画像編集装置12内で、前述した周辺光量補正が施されることを考える。図12(A)(B)を用いて説明したように、たとえ周辺光量補正前に画像中心部の画素値よりも画像周辺部の画素値が小さい場合(C(I1)>C(I2))であっても、周辺光量補正後に大小関係が逆転してしまうことがある(C(I’1)<C(I’2))。
しかしながら、本実施形態では、外側に位置する画素の輝度値の方が内側に位置する画素の輝度値よりも大きくなる画素対だけを選択するようにしている。このため、たとえ周辺光量補正された場合でも画素対を構成する画素値の大小関係は維持される。
また、画像編集装置12内で、周辺光量補正に加え輝度補正が施されることを考える。この場合においても、輝度補正により各画素の輝度値は変化するが、各画素値の相対的な大小関係は維持される。
更に、本実施形態ではステップS64において(式3)を用いることにより、選択された基準画素が画像データの周辺に位置し(R1>Rth)、且つ、選択された基準画素の画素値が基準画素の画素値に関する閾値より小さいと判定された場合(C(I1)<Cth)には、別の基準画素値を選択し直す。これは(式3)を満たすような基準画素が選択された場合、(式4)を満たすことが困難である場合があるからである。本実施形態では、ステップS64において(式3)を満たすような基準画素を選択しないようにしているため、選択された任意の基準画素に対して(式4)を満たすような参照画素を選択することが可能である。このように、本実施形態では、ステップS64により、(式4)を満たすことが困難である基準画素を、基準画素を選択した直後に判定することにより、効率的な処理を行うことを可能としている。しかしながら、本発明はこれに限定されることなく、ステップS64における判定処理を実行しないようにすることも可能である。この場合、ステップS63において基準画素を選択した後、続けてステップS65において参照画素を選択するようにすれば良い。仮に、(式3)を満たすような基準画素をステップS63で選択し、ステップS66において(式4)を満たすことができない場合、再度異なる参照画素をステップS65で選択することになる。尚、図6においてステップS64を実行しないようにした場合、それに対応する図9におけるステップS94も実行しないようにする。
また、本実施形態では、ステップS66において(式4)を満たすことができない場合、ステップS65に戻って再度参照画素を選択し直すようにしているが、本発明はこれに限定されることなく、ステップS63に戻って、再度基準画素を選択し直すようにしても良い。この場合、それに対応する図9におけるステップS95も(式4)を満たすことができない場合、ステップS93に戻って、再度基準画素を選択するようにすれば良い。
以上説明したように本実施形態では、周辺光量補正や輝度補正に対して、相対的な大小関係が逆転しない画素対に基づいて検証データを生成する。
そして、この検証データを用いて画像データが改竄されているか否かを検証する。
以上より、撮影された画像データが撮影後に周辺光量補正や輝度補正された場合であっても、補正後の画像データの原本性を保証することが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では画像編集装置12内部で、周辺光量補正を含むような画像編集処理を実行するように説明した。尚、周辺光量補正は中心部に位置する画素値に対する補正よりも、周辺部に位置する補正の度合いの方が大きいという特徴を有する画像補正である。即ち、周辺光量補正は、画像データを構成する画素の位置に応じて補正量が異なる画像処理の一例であると言える。この観点で、本発明は周辺光量補正に限定することなく、画像データを構成する画素の位置に応じて補正量が異なるような種々の画像処理に対して適用可能である。
以下、周辺光量補正とは異なる画像補正の例として部分的輝度補正を適用した場合の例を説明する。
図2(B)は、本実施形態の画像入力装置11の機能構成を示すブロック図である。本実施形態における画像入力装置11は、画像発生部25、順序情報算出部26、検証データ生成部27、画像出力部28、露出情報生成部29から構成される。尚、画像発生部25、順序情報算出部26、検証データ生成部27、画像出力部28は、夫々画像発生部21、順序情報算出部22、検証データ生成部23、及び画像出力部24と同様の構成であるため、説明を省略する。
以下、露出情報生成部29について説明する。露出情報生成部29は、画像発生部25が測光したデータに基づいて、露出情報を生成し、生成した露出情報Eを出力する。
露出情報生成部29が出力した露出情報Eは、後段の画像出力部において画像データIに付加して出力する。ここで、露出情報Eとは、撮影画像データ中の領域毎に露出アンダー適正露出かを示す情報である。
次に、図14を参照しながら、露出情報Eを生成するための方法について説明する。まず、図14(A)のような画像データを撮影しようとした場合、撮影画像データの画角を図14(B)に示すように複数の領域に分割し、分割した領域毎に測光する。次に、図14(C)に示すように適正露出であると判定された領域には「0」を割り当て、露出アンダーであると判定された領域には「1」を割り当てる。そして、図14(C)に示した情報を露出情報Eとして出力する。尚、以下、適正露出であると判定された領域(露出情報Eが「0」である領域)を「領域A」、露出アンダーであると判定された領域(露出情報Eが「1」である領域)を「領域B」と呼ぶ。
また、露出情報を生成するための方法は、領域毎の露出情報を生成可能な方式であれば周知の種々の方式を適用可能である。
また、本実施形態では露出情報として適正露出か露出アンダーかを示す情報を割り当てるものとして説明するが、この他に露出オーバーである情報を割り当てるようにしても良い。例えば、露出オーバーであると判定された領域には露出情報Eとして「−1」を割り当てるようにする。この場合、露出オーバーであると判定された領域は「領域C」と呼ぶ。
図6(B)は画像入力装置11で実行される画像入力処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS611において、画像発生部25は、画像データIを生成する。ステップS612において、露出情報生成部29は、露出情報Eを生成する。ステップS613において、擬似乱数生成部31は、擬似乱数RNDを生成する。
ステップS614において、基準画素選択部32は、生成された擬似乱数RNDを用いて、基準画素を選択する。ステップS615において、参照画素選択部33は、生成された擬似乱数RNDを用いて、参照画素を選択する。
ステップS616において、判定部34は、基準画素及び参照画素が(式8)に示す条件を満たすか否かを判定する。
(I1⊂領域A & I2⊂領域A)or
(I1⊂領域B & I2⊂領域B) (式8)
ここで、I1は基準画素の画素位置を示し、I2は参照画素の画素位置を示す。I1⊂領域Aまたは、I2⊂領域Aかどうかは、露出情報Eが「0」であることから判定し、I1⊂領域Bまたは、I2⊂領域Bかどうかは、露出情報Eが「1」であることから判定する。
尚、露出情報Eとして露出オーバーを含むような場合、ステップS616において、(式8)の代わりに(式8’)に示す条件を満たすか否かを判定する。
(I1⊂領域A & I2⊂領域A)or
(I1⊂領域B & I2⊂領域B)or
(I1⊂領域C & I2⊂領域C)
(式8’)
何れにしても、(式8)、或いは(式8’)によれば、基準画素の画素位置I1、及び参照画素の画素位置I2が同一領域に含まれるか否かが判定されることになる。
ステップS616において(式8)または、(式8’)に示す条件を満たすと判定された場合、後述するステップS618の処理を実行する。(式8)または、(式8’)に示す条件を満たさないと判定された場合は、ステップS617の処理を実行する。
ステップS617において、判定部34は、基準画素及び参照画素が(式9)に示す条件を満たすか否かを判定する。
(I1⊂領域A & C(I1)≦C(I2))or
(I1⊂領域B & C(I1)>C(I2)) (式9)
ここで、C(x)は画素位置xにおける画素値、I1は基準画素の画素位置、I2は参照画素の画素位置を示す。I1⊂領域Aかどうかは、露出情報Eが「0」であることから判定し、I1⊂領域Bかどうかは、露出情報Eが「1」であることから判定する。
尚、露出情報Eとして露出オーバーを含むような場合、ステップS617において、(式9)の代わりに(式9’)に示す条件を満たすか否かを判定する。
(I1⊂領域A&I2⊂領域B) & C(I1)≦C(I2))or
(I1⊂領域C&I2⊂領域A) & C(I1)≦C(I2))or
(I1⊂領域C&I2⊂領域B) & C(I1)≦C(I2))or
(I1⊂領域B&I2⊂領域A) & C(I1)>C(I2))or
(I1⊂領域A&I2⊂領域C) & C(I1)>C(I2))or
(I1⊂領域B&I2⊂領域C) & C(I1)>C(I2))or
(式9’)
ステップS617において、(式9)または、(式9’)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS618において、画素値比較部35は、前述した(式2)を用いて、基準画素及び参照画素から順序情報Rkを生成する。
(式9)または、(式9’)によれば、より明るく補正される領域(領域Aよりも領域B、領域Cよりも領域A、領域Cよりも領域B)に含まれる画素の方が、画素値が大きくなる画素となるような画素対が選択されることに留意されたい。
次に、ステップS619において、画素値比較部35は、予め定められた所定数の画素対を選択したか否かを判定する。ステップS619において、所定数の画素対が選択されたと判断された場合には、ステップS620の処理を実行し、所定数の画素対が選択されていないと判断された場合には、再び、ステップS614の処理を実行する。
ステップS620において、検証データ生成部27は、生成された順序情報Rから検証データVを生成する。ステップS621において、画像出力部28は、検証データVが付加された画像データを出力する。
尚、本実施形態において検証データを生成する処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図4(C)は本実施形態の画像編集装置12の機能構成を示すブロック図である。画像編集装置12は、画像入力部48、部分輝度補正部49、画像出力部410から構成される。ここで、画像入力部48、画像出力部410は、画像入力部41、画像出力部43と同様であるため、説明を省略する。
部分輝度補正部49は、画像入力部48から入力された露出情報Eを用いて、画像データIに部分輝度補正を施し、補正された画像データを出力する。
本実施形態における部分輝度補正処理は、露出情報Eを用いて各画素が露出アンダー領域(領域B)か適正露出領域(領域A)に含まれるかを判定する。そして、適正露出領域に含まれる画素に対するガンマ値γ1よりも、露出アンダー領域に含まれる画素に対するガンマ値γ2を大きく設定し、設定したガンマ値を用いてγ補正を実行する。
ガンマ値が大きいほどより明るく補正されるため、部分輝度補正処理により、露出アンダー領域のいわゆる黒つぶれが改善される。
尚、部分輝度補正処理としては、露出アンダー領域の輝度値に対する補正の度合いを適正露出領域の輝度値に対する補正の度合いよりも大きくする輝度補正であれば周知の種々の方式を適応可能である。
図9(B)は、本実施形態の画像検証装置で実行される画像検証処理の流れを示すフローチャートである。尚、本実施形態における画像検証装置の機能構成は画像検証装置13の機能構成と同様であるため、同符号を付し、その説明を省略する。
まず、ステップS910において、画像入力部51は、画像データIを取得する。ステップS911において、擬似乱数生成部31は、擬似乱数RNDを生成する。
ステップS912において、基準画素選択部32は、生成された擬似乱数RNDを用いて、基準画素を選択する。ステップS913において、参照画素選択部33は、生成された擬似乱数RNDを用いて、参照画素を選択する。
次に、ステップS914において、判定部34は、基準画素及び参照画素が(式8)に示す条件を満たすか否かを判定する。S914において、(式8)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS916の処理を実行する。一方、(式8)に示す条件を満たさないと判定された場合、ステップS914の処理を実行する。
ステップS915において、判定部34は、基準画素及び参照画素が(式9)に示す条件を満たすか否かを判定する。ステップS915において、(式9)に示す条件を満たすと判定された場合、ステップS916の処理を実行する。一方、(式9)に示す条件を満たさないと判定された場合、ステップS913の処理を実行する。
ステップS916において、画素値比較部35は、(式2)を用いて、基準画素及び参照画素から順序情報R’kを生成する。
次に、ステップS917において、画素値比較部35は、予め定められた所定数の画素対を選択したか否かを判定する。ステップS917において、所定数の画素対が選択されたと判定された場合、ステップS918の処理を実行する。一方、所定数の画素対が選択されていないと判定された場合、再び、ステップS912の処理を実行する。
ステップS918において、検証部53は、画像入力部51によって抽出された検証データVと、順序情報算出部52によって算出された検証データR’を使って検証処理を行い、検証結果を出力する。
本実施形態における検証処理は、第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、画像入力装置11において発生した画像データが、画像編集装置12において部分輝度補正された場合でも、画像検証装置13で画像データの原本性を検証することが可能となる。以下、この理由について説明する。
図14(D)(E)は、画像入力装置11内で選択される画素対について説明する図である。図6(B)に示したように、選択される画素対は、ステップS616、S617において所定の条件を満たすもののみである。例えば、図14(D)に示すように、基準画素I1として141(領域A)、参照画素I2として142(領域A)、143(領域B)が選択されたことを想定する。参照画素142は基準画素141と同じ領域Aに位置している(I1⊂領域A & I2⊂領域A)ため、ステップS616により、この画素対は輝度値によらず選択される。 一方、参照画素143は基準画素142と異なる領域Bに位置している。このため、ステップS617によりC(I1)<C(I2)となる輝度値の場合だけ、参照画素143は選択される。
また、図14(E)に示すように、基準画素I1として144(領域B)、参照画素I2として145(領域A)、146(領域B)が選択されたことを想定する。参照画素146は基準画素144と同じ領域Bに位置している(I1⊂領域B & I2⊂領域B)ため、ステップS616によりこの画素対は輝度値によらず選択される。一方、参照画素145は基準画素144と異なる領域Aに位置している。このため、ステップS617によりC(I1)>C(I2)となる輝度値の場合だけ、参照画素145は選択される。
次に、以上のように選択された画素対が画像編集装置12内で、部分輝度補正が施された場合を考える。部分輝度補正では、露出アンダーである領域Bのガンマ値γ2が、適正露出である領域Aのガンマ値γ1よりも大きい。このため、画素対を構成する夫々の画素が異なる属性の領域に存在する場合は、部分輝度補正の前後で輝度値の大小関係が逆転してしまうことがある。
しかしながら、本実施形態では、領域Bに位置する画素の輝度値の方が領域Aに位置する画素値よりも大きくなるような画素対だけを選択するようにしている。このため、部分輝度補正された場合でも画素対を構成する画素値の大小関係が逆転することはない。
以上説明したように本実施形態では、部分輝度補正によっても相対的な大小関係が逆転しない画素対から検証データを生成するようにし、この検証データを用いて画像データが改竄されているか否かを検証するようにしている。
このため、本実施形態によれば、撮影された画像データが撮影後に部分輝度補正された場合でも、補正後の画像データの原本性を保証することが可能となる。
尚、本実施形態では、ステップS618において(式9)を満たすことができない場合、ステップS616に戻って再度参照画素を選択し直すようにしているが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、ステップS614に戻って、再度基準画素を選択し直すようにしても良い。この場合、それに対応する図9におけるステップS915も(式9)を満たすことができない場合、ステップS912に戻って、再度基準画素を選択するようにすれば良い。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. 撮像された画像データにおける画像空間上の画素同士の位置関係と、画素値とに基づいて、2つ以上の画素からなる画素セットを選択する選択手段と、
    前記選択された画素セットの画素の大小関係を算出する算出手段と、
    前記算出した大小関係を用いて、前記画像データの要約データを生成する生成手段と、
    前記画像データと、前記画像データが改竄されたか否かを検証するための検証データとして前記要約データとを出力する出力手段を有する情報処理装置。
  2. 前記選択手段は、基準位置と画素位置との距離と、画素値とに基づいて、画素セット選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択手段は、基準位置とブロックの所定の位置との距離と、ブロックの画素平均とに基づいて、ブロック対を選択し、前記算出手段は、前記選択されたブロック対のブロックの画素平均の大小関係を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記選択手段は、前記画像データ中の露出アンダー、露出オーバー、適正露出のいずれの領域に含まれるかと、画素値とに基づいて、画素対を選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 周辺光量補正、あるいは、露出補正された画像データと、第1の検証データとを取得する取得手段と、
    前記画像データにおける画像空間上の画素同士の位置関係と、画素値とに基づいて、2つ以上の画素からなる画素セットを選択する選択手段と、
    前記選択された画素セットの画素の大小関係を算出する算出手段と、
    前記算出した大小関係を用いて、前記画像データが改竄されたか否かを検証するための第2の検証データとして前記画像データの要約データを生成する生成手段と、
    前記第1の検証データと前記第2の検証データとを比較する比較手段と、
    前記第1の検証データと前記第2の検証データとが一致する場合、前記画像は改竄されていないと判定し、前記第1の検証データと前記第2の検証データとが一致しない場合、前記画像は改竄されていると判定する判定手段とを有する情報処理装置。
  6. 選択手段が、撮像された画像データにおける画像空間上の画素同士の位置関係と、画素値とに基づいて、2つ以上の画素からなる画素セットを選択する選択工程と、
    算出手段が、前記選択された画素セットの画素の大小関係を算出する算出工程と、
    生成手段が、前記算出した大小関係を用いて、前記画像データの要約データを生成する生成工程と、
    出力手段が、前記画像データと、前記画像データが改竄されたか否かを検証するための検証データとして前記要約データとを出力する出力工程を有する情報処理装置の制御方法。
  7. 前記選択工程は、基準位置と画素位置との距離と、画素値とに基づいて、画素セット選択することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の制御方法。
  8. 前記選択工程は、基準位置とブロックの所定の位置との距離と、ブロックの画素平均とに基づいて、ブロック対を選択し、前記算出手段は、前記選択されたブロック対のブロックの画素平均の大小関係を算出することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の制御方法。
  9. 前記選択工程は、前記画像データ中の露出アンダー、露出オーバー、適正露出のいずれの領域に含まれるかと、画素値とに基づいて、画素対を選択することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の制御方法。
  10. 取得手段が、周辺光量補正、あるいは、露出補正された画像データと、第1の検証データとを取得する取得工程と、
    選択手段が、前記画像データにおける画像空間上の画素同士の位置関係と、画素値とに基づいて、2つ以上の画素からなる画素セットを選択する選択工程と、
    算出手段が、前記選択された画素セットの画素の大小関係を算出する算出工程と、
    生成手段が、前記算出した大小関係を用いて、前記画像データが改竄されたか否かを検証するための第2の検証データとして前記画像データの要約データを生成する生成工程と、
    比較手段が、前記第1の検証データと前記第2の検証データとを比較する比較工程と、
    判定手段が、前記第1の検証データと前記第2の検証データとが一致する場合、前記画像は改竄されていないと判定し、前記第1の検証データと前記第2の検証データとが一致しない場合、前記画像は改竄されていると判定する判定工程を有する情報処理装置の制御方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置が有する各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
  12. 請求項11に記載のコンピュータプログラムを格納した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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