JP5690700B2 - ブラシレスdcモータの回転子位置検出方法とその装置 - Google Patents
ブラシレスdcモータの回転子位置検出方法とその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5690700B2 JP5690700B2 JP2011229703A JP2011229703A JP5690700B2 JP 5690700 B2 JP5690700 B2 JP 5690700B2 JP 2011229703 A JP2011229703 A JP 2011229703A JP 2011229703 A JP2011229703 A JP 2011229703A JP 5690700 B2 JP5690700 B2 JP 5690700B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brushless
- motor
- signal
- phase
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
ロータリーエンコーダはデジタル信号を出力するため制御性に優れる。しかし、その反面、高価という問題がある。また、エンコーダ本体に加えて信号線等のスペースも必要になるため、装置の小型化にはマイナスとなる。
このような問題を解決するため、特許文献1では、ブラシレスDCモータを制御するための3相の磁極検出用ホールセンサの信号から、6逓倍化手段と2相化手段とを用いて、2相エンコーダ相当の信号を生成する回転角度検出装置を提案している。
また、本発明は、ブラシレスDCモータと、このブラシレスDCモータの固定子に、120度の位相又は60度の位相で配置され、前記ブラシレスDCモータの回転子の磁気を検出する3つのホールセンサと、前記ブラシレスDCモータの3つのホールセンサ信号をサンプリングし、現在値とその1つ前の値とから、前記ブラシレスDCモータの回転子の回転方向を判別する回転方向判別部と、得られた回転方向情報と前記3つのホールセンサの信号とから、前記ホールセンサ信号の2倍の周期の交番信号を生成する交番信号生成部と、前記3つのホールセンサ信号と前記交番信号とに基づき2相エンコーダ相当の信号を生成する2相エンコーダ信号生成部とを備え、前記2相エンコーダ相当の信号から回転子位置を検出することにある。
さらに、ブラシレスDCモータの駆動回路に本発明の装置が装備されている場合、そのまま回転子の位置をエンコーダカウンタでカウントできる。
ホールセンサと本発明の位置検出装置をバッテリーバックアップすることで、停電時の回転子位置情報を保持できる。
図1は、本発明の実施の形態によるブラシレスDCモータの回転子位置検出装置を示す概念図で、ブラシレスDCモータ1には、回転子の位置を検出する3つのホールセンサ2U,2V,2Wが内蔵されている。ホールセンサ2U,2V,2Wは、固定子の内側に一定間隔で3個配置され、例えば120度の位相でそれぞれ配置されている。この位相は60度の位相で3個配置することもできる。
ブラシレスDCモータ1は、固定子を構成する固定子鉄心に巻線を巻装して一定間隔で例えば6つの磁極が設けられている。これら磁極には、デルタ結線またはスター結線により、それぞれU相巻線、V相巻線、W相巻線を構成するように固定子巻線が巻装されている。
始めにホールセンサ2U,2V,2W信号の現在値Un,Vn,Wn相信号から電気角1周期中の位置情報を得る(ステップ1)。
次にホールセンサ2U,2V,2W信号の現在値Un,Vn,Wn相信号とその1つ前の値Un-1,Vn-1,Wn-1相信号と、から回転方向情報を得る(ステップ2)。
次に、3つのホールセンサ2U,2V,2Wのうちのどれか1つを選択し、選択したホールセンサの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジを基準位置とし、基準位置を通過するごとに交番するパルス交番信号を生成する(ステップ3)。
この際、回転方向によって立ち上がりエッジか、立ち下がりエッジかを決定する。
たとえば回転方向が時計回り方向のときに立ち上がりエッジを基準位置にするように決めた場合、回転方向が反時計回り方向になったら、今度は立ち下がりエッジを基準位置としてパルス交番信号を生成するように変更する(ステップ4)。
そして、3つのホールセンサ2U,2V,2Wの信号出力とパルス交番信号の、合計4つの信号の値から、2相エンコーダの出力A,Bに相当する信号を生成する(ステップ5)。
図3は時計回り方向(CW方向)に回転しているブラシレスDCモータに取り付けられた3個のホールセンサ2U,2V,2Wからの出力を示す。
ホールセンサ2U,2V,2Wの出力は1周期6箇所の位置情報が検出可能である。一方、エンコーダA,Bから得られる位置情報は4種類である。このため、ホールセンサ出力が区間0から5まで経過すると区間0の出力に戻るが、エンコーダ出力は同一とはならない。
区間「6」のホールセンサ信号値は区間「0」と同じく「101」であるが、エンコーダ値は「01」である。
そこで本実施例においては、図5に示すように、前記交番信号生成部42にアップダウンカウンタ(UDカウンタ)42UDを用いて、表2のように、ホールセンサ信号の他に、新たにもう1つの信号を生成することにした。
便宜上、左から右へ進むのをCW方向、その逆をCCW方向とする。
本実施例では、CW方向に回転した時のホールUの立ち上がりエッジを基準位置として、交番信号生成部42でパルス交番信号を生成することとする。
よって表2のように、アップダウンカウンタ42UDの出力値は、区間「5」と区間「11」を通過する度に0→1→0→1…と交番するパルス信号となる。
モータ回転子の回転方向については、3つのホールセンサ2U,2V,2Wの値から判別可能である。ただし、現在値Un,Vn,Wnだけからでの判別は不可能で、現在値Un,Vn,Wnとその1つ前の値Un-1,Vn-1,Wn-1とを比較することによって回転方向を判別する。
たとえばホールセンサ2U,2V,2Wの現在値Un,Vn,Wnが「100」で、その前の値Un-1,Vn-1,Wn-1が「110」だったとする。現在値Un,Vn,Wnが「100」ということは区間でいうと「1」か「7」ということになる。その前Un-1,Vn-1,Wn-1は「110」であるから、区間でいうと「2」か「8」ということになる。したがって、現在値Un,Vn,Wnの如何に係わらず回転方向はCCW方向であると判別できる。このように、3つのホールセンサ2U,2V,2Wの現在値Un,Vn,Wnとその1つ前の値Un-1,Vn-1,Wn-1から回転方向の判別が可能である。
ただしこれは、基準位置自体を別の位置に移してしまうという意味ではない。
表2を用いて具体的に説明すると、区間「5」から「6」に移る際はホールUの値は「0」から「1」になる。すなわち、立ち上がりエッジとなる。逆に区間「6」から「5」に移る際はホールUの値は「1」から「0」になる。これは立ち下がりエッジということになる。
このように回転方向によって立ち上がり/立ち下がりが逆転してしまうため、回転方向によって立ち上がりエッジでカウントするか、立ち下がりエッジでカウントするかを変更する必要がある。
以上のようにして、図3のUDカウンタ42UDの出力信号を生成した。
電源投入直後は、当然であるが、現在値の1つ前の値が存在しない。
そこで、電源投入後の初期値は、現在値と1bitカウンタの値を0もしくは1とし、CW方向回転もしくはCCW回転時の正常な1つ前の値を選択し、エンコーダ出力を決定するようにする。
それは例えば、ホールセンサ信号の現在値が「100」で、回転方向をCW方向とする場合、1つ前の値を「101」に選択する、ということである。
また、回転方向CCW時のホールセンサ2U,2V,2Wと1bitアップダウンカウンタ42UD、エンコーダ出力の関係を示したのが図7である。
このようにホールセンサ2U,2V,2Wの位相が60度であっても、120度位相の場合と同様に、2相エンコーダ相当の信号を生成することが可能である。
なお、上記実施の形態では、交番信号生成部42で、交番信号を生成するのにアップダウンカウンタを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の素子を使用して交番信号を生成しても良い。
ロータリーエンコーダなどを取り付けることなく、既存のブラシレスDCモータに取り付けられたホールセンサ2U,2V,2Wの出力を位置検出装置4に入力することで回転子の位置をカウントする信号を得ることが可能となる。また回転方向を知ることもできる。
さらに、ブラシレスDCモータ1の駆動回路3に本発明の装置が装備されている場合、そのまま回転子の位置をエンコーダカウンタ5でカウントできる。
ホールセンサ2U,2V,2Wと本発明の位置検出装置4をバッテリーバックアップすることで、停電時の回転子位置情報を保持できる。
2U,2V,2W ホールセンサ
3 駆動回路
4 回転子位置検出装置
41 回転方向判別部
42 交番信号生成部
42UD アップダウンカウンタ
43 2相エンコーダ信号生成部
5 エンコーダカウンタ
Claims (2)
- ブラシレスDCモータの固定子に、120度の位相又は60度の位相で3つのホールセンサを配置し、前記ブラシレスDCモータの回転子の磁気を前記ホールセンサで検出し、前記ホールセンサの信号によって前記ブラシレスDCモータの回転子位置を検出する方法であって、
前記3つのホールセンサ信号の現在値と、その1つ前の値とから、前記回転子の回転方向を判別し、
前記3つのホールセンサのうち、いずれか1つの立ち上がりエッジまたは、立ち下がりエッジを基準位置とし、かつ、この基準位置として立ち上がりエッジを選択するか、あるいは、立ち下がりエッジを選択するかは、前記回転子の回転方向によって決定して、前記基準位置を通過する度に交番する交番信号を生成し、
前記3つのホールセンサの信号と、前記交番信号とから、2相エンコーダ出力相当のパルス信号を生成し、
このパルス信号によって前記回転子位置を検出することを特徴とするブラシレスDCモータの回転子位置検出方法。 - ブラシレスDCモータと、このブラシレスDCモータの固定子に、120度の位相又は60度の位相で配置され、前記ブラシレスDCモータの回転子の磁気を検出する3つのホールセンサと、
前記ブラシレスDCモータの3つのホールセンサ信号をサンプリングし、現在値と、その1つ前の値とから、前記ブラシレスDCモータの回転子の回転方向を判別する回転方向判別部と、
得られた回転方向情報と前記3つのホールセンサの信号とから、前記ホールセンサ信号の2倍の周期の交番信号を生成する交番信号生成部と、
前記3つのホールセンサ信号と前記交番信号とに基づき2相エンコーダ相当の信号を生成する2相エンコーダ信号生成部と、
を備え、前記2相エンコーダ相当の信号から回転子位置を検出することを特徴とするブラシレスDCモータの回転子位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011229703A JP5690700B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | ブラシレスdcモータの回転子位置検出方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011229703A JP5690700B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | ブラシレスdcモータの回転子位置検出方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013090478A JP2013090478A (ja) | 2013-05-13 |
JP5690700B2 true JP5690700B2 (ja) | 2015-03-25 |
Family
ID=48533877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011229703A Active JP5690700B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | ブラシレスdcモータの回転子位置検出方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5690700B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103322896B (zh) * | 2013-07-10 | 2016-04-20 | 江苏浩峰汽车附件有限公司 | 一种无刷直流电机霍尔传感器安装位置检测方法及系统 |
CN109612375B (zh) * | 2018-11-20 | 2020-05-26 | 天津大学 | 一种基于霍尔元件的球形电机转子位置检测方法 |
CN111438709A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-07-24 | 深圳市鼎拓达机电有限公司 | 机械臂监测设备 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0580066A (ja) * | 1991-09-24 | 1993-03-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | エンコーダ機能を併設したコミユテーシヨンセンサ |
JPH10111304A (ja) * | 1996-10-03 | 1998-04-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 回転角度検出装置 |
JP5707638B2 (ja) * | 2011-09-20 | 2015-04-30 | シナノケンシ株式会社 | 3相ブラシレスモータの駆動制御装置 |
-
2011
- 2011-10-19 JP JP2011229703A patent/JP5690700B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013090478A (ja) | 2013-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5494662B2 (ja) | 回転角検出装置 | |
US7049776B2 (en) | Rotor-position sensor assembly and method for detecting a rotor position | |
JP5131318B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP6124112B2 (ja) | 交流電動機の制御装置及び制御方法 | |
WO2019159311A1 (ja) | Dcモータの制御装置 | |
JP6398782B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP4796472B2 (ja) | ブラシレス直流モータ制御装置、ブラシレス直流モータの制御方法、および、ブラシレス直流モータモジュール | |
JP2001119914A (ja) | 電動機の回転子位置検出装置 | |
US20210297020A1 (en) | Method for correcting magnetic field position error in electric motor | |
KR20220047181A (ko) | 모터 제어용 자기 센서 시스템 | |
JP5690700B2 (ja) | ブラシレスdcモータの回転子位置検出方法とその装置 | |
JP6582216B2 (ja) | 三相ブラシレスdcモータの制御方法及び該制御方法を用いたモータ制御装置 | |
CN107544022B (zh) | 一种电机状态的检测方法及装置 | |
JP5172833B2 (ja) | Acサーボモータの回転位置検出方法および簡易エンコーダ | |
KR101655297B1 (ko) | 리니어 홀 센서 위치보정장치 및 그 위치보정방법 | |
KR20090056112A (ko) | 홀소자를 이용한 회전자의 속도 및 각도 측정 장치 | |
KR20170071260A (ko) | 센서리스 모터의 저속 구간 위치 검출 시스템 및 방법 | |
KR20110016573A (ko) | 회전자 위치 센서 | |
US11031888B2 (en) | Operation of a rotating electric machine having two position sensors | |
JP7291104B2 (ja) | 3相ブラシレスモーター及び3相ブラシレスモーターの回転位置検出方法 | |
US10686392B2 (en) | Driving permanent magnet motor based on neutral point voltage | |
JP2010276417A (ja) | 断線検出装置および断線検出方法 | |
JPH0854205A (ja) | 回転電機の回転位置検出装置 | |
KR102477863B1 (ko) | 모터 제어 장치 및 모터 제어 방법 | |
WO2024004474A1 (ja) | 角度検出装置および角度検出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130610 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140704 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140729 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5690700 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |